JPH09273108A - 砂入り人工芝生 - Google Patents

砂入り人工芝生

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JPH09273108A
JPH09273108A JP11046796A JP11046796A JPH09273108A JP H09273108 A JPH09273108 A JP H09273108A JP 11046796 A JP11046796 A JP 11046796A JP 11046796 A JP11046796 A JP 11046796A JP H09273108 A JPH09273108 A JP H09273108A
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善久 水本
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和資 岩崎
Taketo Matsuki
丈人 松木
Hiroshi Hasegawa
浩 長谷川
Masakazu Tanaka
雅和 田中
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 天然芝生に近似し、観者に軟らかい印象を与
える優れた外観性と、施工当初に得られた良好な接地感
とを長期間にわたって維持できる砂入り人工芝生を提供
する。 【解決手段】 モノフィラメントタイプの第1捲縮糸
と、第1捲縮糸よりも低く、かつ、テープ形状でスプリ
ットタイプの第2捲縮糸とを2:8ないし8:2の比率
で基布に混植する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は砂入り人工芝生に係
り、さらに詳しく言えば、良好な接地感および外観性を
長期間維持できる砂入り人工芝生に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、例えばテニスコート等を施工する
にあたっては、導入コスト,維持コストが安価であると
ともに、比較的天然芝生に近い外観性および接地感が得
られる砂入り人工芝生が多用されている。ここで、砂入
り人工芝生とは、面状の基布に合成樹脂製のパイルが多
数植設され、これらのパイル間に目砂等の充填材が充填
されているものを指している。このような砂入り人工芝
生は、同一形態のパイルを均一、かつ、高密度に植設す
ると、観者に例えば頭髪用ブラシや歯ブラシ等を連想さ
せ、芝面が実際以上に硬いという印象を与える。そし
て、このような印象を競技者に与えると、競技者が芝面
の硬さを考慮して、例えば思い切ったスライディング等
を行えなくなり、競技自体の性格が変わる虞れがある。
【0003】また、砂入り人工芝生は、競技用スパイク
等により充填材が突き固められると、充填材間の空隙が
減少して充填層が深層部から次第に固化し、施工当初に
得られた良好な接地感が失われるため、様々な問題が生
じる。例えば、充填層が固化することにより、クッショ
ン性が低下して競技者の足腰へ大きな負担がかかるよう
になったり、あるいは競技者が躓き,転倒等を起こしや
すくなる。また、充填層の固化は部分的に発生すること
が多いため、各種球技に用いられるボールのバウンド,
転がり等が場所によって異なるという問題もある。これ
らのことから、砂入り人工芝生には、天然芝生に近似
し、観者に軟らかい印象を与える外観性と、施工当初に
得られた良好な接地感とを長期間にわたって維持できる
ことが強く求められている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述した要
望を満たすために、例えばテープ状のパイルに多数の切
り込み(スプリット加工)を施したスプリット糸を基布
に植設した砂入り人工芝生(従来例1)や、互いに高さ
が異なる第1捲縮糸および第2捲縮糸を基布に混植した
砂入り人工芝生(特開平3−156001号公報参照:
従来例2)が提案されている。
【0005】これらの従来例1および従来例2によれ
ば、スプリット糸あるいは第1捲縮糸および第2捲縮糸
が充填層内部において屈曲スプリング挙動することによ
り、充填層の固化を抑制し、これにより施工当初に得ら
れた良好な接地感を長期間にわたって維持できるとされ
ている。そして、従来例2では、互いに高さが異なる第
1捲縮糸および第2捲縮糸を基布に混植しているため、
同一形態のパイルを均一に植設した砂入り人工芝生に比
較して、一層天然芝生に近似した外観性が得られ、これ
により観者に軟らかい印象を与えることができるとされ
ている。
【0006】しかしながら、これらのような従来例1お
よび従来例2によっても、競技用スパイク等により充填
材が突き固められると、充填層内部においてスプリット
糸あるいは第1捲縮糸および第2捲縮糸が屈曲スプリン
グ挙動するための空隙がなくなり、所望の効果が得られ
なくなるという問題があった。この問題は、砂入り人工
芝生を採用したテニスコート以外にも、砂入り人工芝生
を採用したゲートボールコート,サッカーグラウンド,
ラグビーグラウンド等にも生じている。本発明は、この
ような従来の問題を解決するためになされたもので、そ
の目的は、観者に軟らかい印象を与える天然芝生に近似
した外観性と、施工当初に得られた良好な接地感とを長
期間にわたって維持できる砂入り人工芝生を提供するこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、テープ形状で
スプリットタイプのパイルに捲縮加工を施した捲縮糸の
特性に本発明者等が着目して案出したものである。すな
わち、テープ形状でスプリットタイプの捲縮糸は、切り
込み(スプリット)に挟まれた部分が円弧面状の突出部
となるため、砂入り人工芝生に採用すると、突出部が充
填層内部において充填材が侵入しにくい微細な空隙を形
成し、かつ、空隙内部に入り込んだ充填材を屈曲スプリ
ング挙動に伴って外部に排出する。
【0008】そして、本発明者等は、このようなテープ
形状でスプリットタイプ捲縮糸とモノフィラメントタイ
プの捲縮糸とを基布に対して混植させれば、従来に比較
して、一層天然芝生に近似し、観者に軟らかい印象を与
える外観性が得られるとともに、この外観性と施工当初
に得られた良好な接地感とを長期間にわたって維持でき
ると予測し、各捲縮糸の高さ(長さ),混植比率,捲縮
率(最大長/自然長),捲縮度(山数/2.54cm)
等が異なる砂入り人工芝生を試験的に多数施工して逐一
接地感の変化,外観性の変化および耐久性を測定,調査
した。その結果、本発明者等は、モノフィラメントタイ
プの捲縮糸よりもテープ形状でスプリットタイプの捲縮
糸を低く(短く)設定し、かつ、これらの各捲縮糸を
2:8ないし8:2の比率で基布に混植すれば、所望の
効果を奏する砂入り人工芝生が得られることを見出し
た。
【0009】したがって、前記目的を達成するために、
本発明の請求項1に記載した発明は、第1捲縮糸と、前
記第1捲縮糸よりも低い第2捲縮糸とが基布に混植さ
れ、前記第1捲縮糸および前記第2捲縮糸間に充填材が
充填された砂入り人工芝生において、前記第1捲縮糸が
モノフィラメントタイプであるとともに、前記第2捲縮
糸がテープ形状のスプリットタイプであり、前記第1捲
縮糸と前記第2捲縮糸との比率が2:8ないし8:2で
あることを特徴としている。
【0010】この場合、第1捲縮糸および第2捲縮糸と
しては、基布における同一のタフト孔に対して混植して
もよく、あるいは一方のみを植設してもよい。一方、所
定のタフト孔に第1捲縮糸のみ、あるいは第2捲縮糸の
みを植設する場合には、第1捲縮糸および第2捲縮糸が
交互に並ぶように植設したり、ランダムに並ぶように植
設してもよい。
【0011】また、請求項2に記載した発明は、前記第
1捲縮糸と前記第2捲縮糸とは互いに捲縮率および捲縮
度のうちの少なくとも一方が異なることを特徴としてい
る。この場合、捲縮率とは、捲縮糸を弾性変形させない
範囲で直線状に引き延ばした際の最大長に対する自然長
の比率(最大長/自然長)であり、例えば第2捲縮糸の
捲縮率を第1捲縮糸の捲縮率よりも高く(大きく)設定
しておくことが好ましい。また、捲縮度とは、2.54
cm(1インチ)あたりの捲縮山数のことである。この
請求項2に記載した発明においては、互いに捲縮率ある
いは捲縮度が異なる第1捲縮糸および第2捲縮糸によ
り、充填層内部において様々な形状,大きさの空隙が無
作為に形成される。したがって、第1捲縮糸および第2
捲縮糸が同一の捲縮率あるいは捲縮度を有している場合
に比較して、充填層が深層部から固化することを効果的
に抑制し、良好な接地感を更に長期間維持できることに
なる。
【0012】さらに、請求項3に記載した発明は、前記
第2捲縮糸が前記充填材から突出する高さを有している
ことを特徴としている。この請求項3に記載した発明に
おいては、第2捲縮糸の先端が充填材から突出して芝面
のボリューム感を増大させるため、外観性が一層向上す
ることになる。また、例えば第1捲縮糸が競技者等に踏
まれて倒れても、第2捲縮糸の先端が第1捲縮糸を押し
返して起立させるため、施工当初に得られた芝面のボリ
ューム感を維持できることになる。そして、請求項4に
記載した発明においては、前記第1捲縮糸の直径が50
デニールないし1000デニールであることを特徴とし
ている。すなわち、第1捲縮糸が適度に細いため、外観
性とともに肌触りが向上することになる。
【0013】さらに、請求項5に記載した発明において
は、前記第2捲縮糸の捲縮度が0.5山/2.54cm
ないし7山/2.54cmであることを特徴としてい
る。この場合、第2捲縮糸は、捲縮度が0.5山/2.
54cm未満であると、充填層内部に形成した空隙内に
容易に充填材が侵入し、かつ、空隙内部に入り込んだ充
填材を外部に排出することが難しく、捲縮度が7山/
2.54cmを超えると、当該第2捲縮糸が倒れやすく
なる。したがって、この請求項5に記載した発明におい
ては、これらのような問題が生じないことになる。
【0014】
【発明の実施の形態】図1には、本発明に係る一実施例
が示されている。本実施例の砂入り人工芝生10は、例
えばテニスコート等の運動競技場を施工するために、基
礎地面11上に打設されたコンクリート製の下地材12
の上に敷設されている。この砂入り人工芝生10は、ポ
リプロピレンにより面状に形成された基布13に第1捲
縮糸21と、この第1捲縮糸21よりも低い第2捲縮糸
22が2:8ないし8:2の比率で混植されていて、下
地材12の上に敷設された後、第1捲縮糸21および第
2捲縮糸22間に目砂等の充填材14がデッキブラシに
より充填され、これにより充填層15が形成されてい
る。なお、充填材14としては、目砂以外に例えばプラ
スチック粒やゴム粒を採用してもよい。本発明において
は、これらのような充填材を用いた人工芝生を含めて砂
入り人工芝生と呼ぶ。
【0015】第1捲縮糸21はモノフィラメントタイプ
であり、直径が50デニールないし1000デニールと
されている。一方、第2捲縮糸22は、図2に示すよう
に、テープ形状のパイルに切り込み(スプリット)22
Aが多数形成されたスプリットタイプとされている。こ
れらの切り込み22Aは、第2捲縮糸22の厚み方向に
貫通するとともに、第2捲縮糸22の長手方向に連続す
るように不規則に形成されている。したがって、第2捲
縮糸22は、捲縮に伴って切り込み22Aに挟まれた部
分が円弧面状に湾曲する突出部22Bとなり(図2
(B)参照)、当該第2捲縮糸22と突出部22Bとの
間に空隙23を形成するようになっている。
【0016】このような第2捲縮糸22は、例えば先端
が充填層15から突出する高さ(長さ)を有するととも
に、0.5山/2.54cmないし7山/2.54cm
の捲縮度を有している。そして、第2捲縮糸22の捲縮
度は、基布13に植設されたすべての第2捲縮糸22の
平均値が0.5山/2.54cmないし7山/2.54
cmであればよく、あるいは無作為に抽出した複数本の
第2捲縮糸22の平均値が0.5山/2.54cmない
し7山/2.54cmであってもよい。
【0017】これらの第1捲縮糸21および第2捲縮糸
22は、ニットデニット製法あるいはジェット製法等に
よる捲縮加工が施されている。そして、これらの第1捲
縮糸21および第2捲縮糸22は、基布13に形成され
たタフト孔に対して複数本づつ撚り合わせられた状態で
植設されている(図1参照)。
【0018】なお、第1捲縮糸21および第2捲縮糸2
2を基布13に混植するにあたっては、特定のタフト孔
に対して第1捲縮糸21あるいは第2捲縮糸22のみを
複数本づつ植設してもよい。この場合、第1捲縮糸21
および第2捲縮糸22が交互に並ぶように植設したり、
ランダムに並ぶように植設してもよく、一定面積内に第
1捲縮糸21および第2捲縮糸22が2:8ないし8:
2の比率で混植されていればよい。
【0019】以上のような本実施例の砂入り人工芝生1
0によれば、第1捲縮糸21と、第1捲縮糸21よりも
低い第2捲縮糸22とが基布13に混植され、かつ、第
1捲縮糸21および第2捲縮糸22間に充填材14が充
填されているため、比較的天然芝生に近似した外観性が
得られるとともに、施工当初に得られた良好な接地感を
長期間維持でき、従来の砂入り人工芝生と同様な効果を
奏することができる。
【0020】一方、本実施例の砂入り人工芝生10によ
れば、第2捲縮糸22がテープ形状のスプリットタイプ
であるため、切り込み(スプリット)22Aに挟まれた
部分が充填層15の内部において充填材14を侵入させ
にくい微細な空隙を形成し、かつ、空隙内部に入り込ん
だ充填材14を屈曲スプリング挙動に伴って外部に排出
する。したがって、本実施例の砂入り人工芝生10によ
れば、施工当初に得られた良好な接地感を従来の砂入り
人工芝生よりも長期間維持できる。
【0021】また、本実施例の砂入り人工芝生10によ
れば、第1捲縮糸21がモノフィラメントタイプである
ため、良好な風合いを有する芝先端部が芝面の最上部を
構成する。したがって、芝面の最上部において、芝先端
部が無作為な方向を向くとともに、互いに異なる高さに
位置することになり、同一形態のパイルを均一、かつ、
高密度に植設した従来の砂入り人工芝生に比較して、一
層天然芝生に近似し、観者に軟らかい印象を与える優れ
た外観性が得られる。そして、本実施例では、これらの
第1捲縮糸21および第2捲縮糸22が2:8ないし
8:2の比率で基布13に混植されているため、前述し
た接地感の維持および優れた外観性の獲得が高次元で両
立する。
【0022】また、第1捲縮糸21および第2捲縮糸2
2の捲縮率あるいは捲縮度が互いに異なるように形成し
ておけば、充填層15の内部において様々な形状,大き
さの空隙が無作為に形成されることになり、第1捲縮糸
21および第2捲縮糸22が同一の捲縮率を有している
場合に比較して、充填層の固化を効果的に抑制できる。
さらに、第2捲縮糸22の長さを充填層15から突出す
るように設定しておくことにより、第2捲縮糸22が充
填層15から突出しない場合に比較して、芝面のボリュ
ーム感が増大するとともに、競技者等に踏まれて倒れた
第1捲縮糸21を押し返して起立させるため、施工当初
に得られた芝面のボリューム感を維持できる。
【0023】そして、第1捲縮糸21を50デニールな
いし1000デニールという適度に細い直径に設定する
ことにより、外観性とともに良好な肌触りが得られる。
また、第2捲縮糸22は、捲縮度が0.5山/2.54
cmないし7山/2.54cmとすることにより、充填
層15の内部に形成した空隙内に容易に充填材14が侵
入したり、あるいは空隙内部に侵入した充填材14が残
留しないとともに、充填層15上において容易に倒れる
ことがない。
【0024】
【実施例】次に、第1捲縮糸21および第2捲縮糸22
の高さ(長さ),捲縮率(最大長/自然長),捲縮度
(山数/2.54cm),比率および充填材の充填高さ
を変えて実際に砂入り人工芝生10を施工し、接地感の
変化および外観性の変化を測定,調査し、これらに基づ
いて評価したので、表1に基づいて説明した後、表2に
基づいて比較例を説明する。
【0025】
【表1】
【0026】
【表2】
【0027】なお、接地感の変化としては、砂入り人工
芝生10の施工にあたって、パイル間に充填材14をブ
ラシにより充填した直後に測定したGmaxを使用前G
maxとして表示し、その後、所定の締め固め機により
芝面を10000回圧縮した後に測定したGmaxを使
用後Gmaxとして表示した。すなわち、接地感の評価
は使用前Gmaxの値が小さいものほど良好であり、か
つ、使用前Gmaxの値と使用後Gmaxの値との差が
小さいものほど良好であるとした。また、外観性の変化
としては、前述した使用前Gmax測定時および使用後
Gmax測定時に芝面状況を複数の屋外競技者が観察
し、使用前外観性および使用後外観性を天然芝生の外観
性に近似していることを基準として、◎‥極めて良好,
○‥良好,△‥可とする3段階に評価して変化を示し
た。
【0028】さらに、耐久性としては、パイルの倒れに
くさを前述した複数の屋外競技者が◎‥極めて良好,○
‥良好,△‥可とする3段階に評価した。そして、各実
施例および各比較例において複数種類のパイルを用いる
場合には、基布13に対して5/32ゲージ,3ステッ
チで交互にタフトし、各比較例において単一種類のパイ
ルを用いた場合には、基布13に対して5/32ゲー
ジ,3ステッチでタフトした。
【0029】(実施例1)高さ20.1mm,捲縮率
3.51,捲縮度3.48山/2.54cmのモノフィ
ラメントタイプの第1捲縮糸21と、高さ15.1m
m,捲縮率3.48,捲縮度3.50山/2.54cm
のテープ形状でスプリットタイプの第2捲縮糸22とを
基布13に対して20.5:79.5の比率で混植し
た。これらの第1捲縮糸21および第2捲縮糸22間に
充填材14を16.2mmの高さまで充填した結果、使
用前Gmaxが79,使用後Gmaxが82,使用前外
観性および使用後外観性が◎〜○評価,耐久性が○評価
となった。
【0030】(実施例2)高さ20.2mm,捲縮率
3.60,捲縮度3.46山/2.54cmのモノフィ
ラメントタイプの第1捲縮糸21と、高さ15.3m
m,捲縮率3.62,捲縮度3.47山/2.54cm
のテープ形状でスプリットタイプの第2捲縮糸22とを
基布13に対して79.2:20.8の比率で混植し
た。これらの第1捲縮糸21および第2捲縮糸22間に
充填材14を16.4mmの高さまで充填した結果、使
用前Gmaxが80,使用後Gmaxが84,使用前外
観性および使用後外観性が◎〜○評価,耐久性が○評価
となった。
【0031】(実施例3)高さ20.1mm,捲縮率
3.70,捲縮度3.48山/2.54cmのモノフィ
ラメントタイプの第1捲縮糸21と、高さ12.3m
m,捲縮率3.70,捲縮度3.48山/2.54cm
のテープ形状でスプリットタイプの第2捲縮糸22とを
基布13に対して50.0:50.0の比率で混植し
た。これらの第1捲縮糸21および第2捲縮糸22間に
充填材14を16.0mmの高さまで充填した結果、使
用前Gmaxが80,使用後Gmaxが82,使用前外
観性が◎〜○評価,使用後外観性および耐久性が○評価
となった。
【0032】(実施例4)高さ20.1mm,捲縮率
2.50,捲縮度3.49山/2.54cmのモノフィ
ラメントタイプの第1捲縮糸21と、高さ12.3m
m,捲縮率3.81,捲縮度3.50山/2.54cm
のテープ形状でスプリットタイプの第2捲縮糸22とを
基布13に対して50.0:50.0の比率で混植し
た。これらの第1捲縮糸21および第2捲縮糸22間に
充填材14を16.0mmの高さまで充填した結果、使
用前Gmaxが80,使用後Gmaxが81,使用前外
観性,使用後外観性および耐久性が◎〜○評価となっ
た。
【0033】(実施例5)高さ20.0mm,捲縮率
3.80,捲縮度3.45山/2.54cmのモノフィ
ラメントタイプの第1捲縮糸21と、高さ14.3m
m,捲縮率2.55,捲縮度3.47山/2.54cm
のテープ形状でスプリットタイプの第2捲縮糸22とを
基布13に対して50.0:50.0の比率で混植し
た。これらの第1捲縮糸21および第2捲縮糸22間に
充填材14を16.1mmの高さまで充填した結果、使
用前Gmaxが80,使用後Gmaxが81,使用前外
観性,使用後外観性および耐久性が◎〜○評価となっ
た。
【0034】(実施例6)高さ20.1mm,捲縮率
3.70,捲縮度3.48山/2.54cmのモノフィ
ラメントタイプの第1捲縮糸21と、高さ14.4m
m,捲縮率3.70,捲縮度3.50山/2.54cm
のテープ形状でスプリットタイプの第2捲縮糸22とを
基布13に対して50.0:50.0の比率で混植し
た。これらの第1捲縮糸21および第2捲縮糸22間に
充填材14を14.0mmの高さまで充填した結果、使
用前Gmaxおよび使用後Gmaxが81,使用前外観
性が◎〜○評価,使用後外観性および耐久性が◎評価と
なった。
【0035】(実施例7)高さ20.2mm,捲縮率
2.50,捲縮度3.45山/2.54cmのモノフィ
ラメントタイプの第1捲縮糸21と、高さ15.0m
m,捲縮率3.88,捲縮度3.47山/2.54cm
のテープ形状でスプリットタイプの第2捲縮糸22とを
基布13に対して50.0:50.0の比率で混植し
た。これらの第1捲縮糸21および第2捲縮糸22間に
充填材14を14.0mmの高さまで充填した結果、使
用前Gmaxおよび使用後Gmaxが79,使用前外観
性,使用後外観性および耐久性が◎評価となった。
【0036】(実施例8)高さ20.1mm,捲縮率
3.70,捲縮度2.01山/2.54cmのモノフィ
ラメントタイプの第1捲縮糸21と、高さ12.3m
m,捲縮率3.71,捲縮度5.00山/2.54cm
のテープ形状でスプリットタイプの第2捲縮糸22とを
基布13に対して50.0:50.0の比率で混植し
た。これらの第1捲縮糸21および第2捲縮糸22間に
充填材14を16.0mmの高さまで充填した結果、使
用前Gmaxおよび使用後Gmaxが80,使用前外観
性,使用後外観性および耐久性が◎評価となった。
【0037】(比較例1)高さ20.0mmのテープ形
状でスプリットタイプのストレート糸のみを基布13に
植設した。このストレート糸間に充填材14を18.0
mmの高さまで充填した結果、使用前Gmaxが85,
使用後Gmaxが92,使用前外観性,使用後外観性お
よび耐久性が△評価となった。
【0038】(比較例2)高さ20.0mmのモノフィ
ラメントタイプのストレート糸のみを基布13に植設し
た。このストレート糸間に充填材14を18.2mmの
高さまで充填した結果、使用前Gmaxが87,使用後
Gmaxが95,使用前外観性が○評価,使用後外観性
および耐久性が△評価となった。
【0039】(比較例3)高さ20.0mm,捲縮率
3.50,捲縮度3.50山/2.54cmのテープ形
状でスプリットタイプの捲縮糸のみを基布13に植設し
た。この捲縮糸間に充填材14を18.4mmの高さま
で充填した結果、使用前Gmaxが80,使用後Gma
xが86,使用前外観性が○〜△評価,使用後外観性お
よび耐久性が△評価となった。
【0040】(比較例4)高さ20.0mm,捲縮率
3.70,捲縮度3.48山/2.54cmのモノフィ
ラメントタイプの捲縮糸のみを基布13に植設した。こ
の捲縮糸間に充填材14を18.6mmの高さまで充填
した結果、使用前Gmaxが84,使用後Gmaxが9
2,使用前外観性が○評価,使用後外観性および耐久性
が△評価となった。
【0041】(比較例5)高さ20.0mm,捲縮率
3.40,捲縮度3.48山/2.54cmのテープ形
状でスプリットタイプの捲縮糸と、高さ15.1mm,
捲縮率4.50,捲縮度3.46山/2.54cmのモ
ノフィラメントタイプの捲縮糸とを基布13に対して5
0.0:50.0の比率で混植した。これらの捲縮糸間
に充填材14を18.8mmの高さまで充填した結果、
使用前Gmaxが78,使用後Gmaxが84,使用前
外観性,使用後外観性および耐久性が△評価となった。
【0042】(比較例6)高さ20.0mm,捲縮率
3.50,捲縮度3.48山/2.54cmのモノフィ
ラメントタイプの捲縮糸と、高さ15.3mm,捲縮率
4.30,捲縮度3.47山/2.54cmのテープ形
状でスプリットタイプの捲縮糸とを基布13に対して1
9.5:80.5の比率で混植した。これらの捲縮糸間
に充填材14を17.5mmの高さまで充填した結果、
使用前Gmaxが78,使用後Gmaxが84,使用前
外観性が○〜△評価,使用後外観性および耐久性が△評
価となった。
【0043】(比較例7)高さ20.0mm,捲縮率
3.60,捲縮度3.50山/2.54cmのモノフィ
ラメントタイプの捲縮糸と、高さ15.2mm,捲縮率
4.20,捲縮度3.48山/2.54cmのテープ形
状でスプリットタイプの捲縮糸とを基布13に対して8
0.5:19.5の比率で混植した。これらの捲縮糸間
に充填材14を17.7mmの高さまで充填した結果、
使用前Gmaxが81,使用後Gmaxが87,使用前
外観性が○評価,使用後外観性が○〜△評価,耐久性が
△評価となった。
【0044】以上の評価から、各実施例が各比較例に比
較して、良好な接地感および優れた外観性が高次元で得
られ、かつ、これらの接地感および外観性を長期間維持
できることが判る。特に、実施例1ないし実施例3と比
較例6および比較例7とを比較すると、実施例1ないし
実施例3は、第1捲縮糸21および第2捲縮糸22の比
率が2:8ないし8:2であるため、接地感の変化が少
なくなり、かつ、外観性,耐久性が格段に向上すること
が判る。
【0045】また、実施例4および実施例5は、第1捲
縮糸21および第2捲縮糸22の捲縮率が明らかに異な
るため、実施例1ないし実施例3に比較して、接地感の
変化が少なくなるとともに、耐久性が向上することが判
る。そして、実施例6および実施例7は、第2捲縮糸2
2が充填層15から突出する長さを有しているため、他
の実施例に比較して、接地感の変化がほとんどなくな
り、かつ、外観性,耐久性が一層向上することが判る。
【0046】なお、本発明は前述した実施例に限定され
るものではなく、本発明を達成できる範囲での改良,変
形等は本発明に含まれるものである。例えば、前述した
実施例においては、基布に形成されたタフト孔に第1捲
縮糸および第2捲縮糸を複数本づつ撚り合わせた状態で
混植されていたが、タフト孔に対して任意本数の第1捲
縮糸のみ、あるいは第2捲縮糸のみを植設してもよく、
一定面積内に第1捲縮糸および第2捲縮糸が2:8ない
し8:2の比率で混植されていればよい。また、タフト
孔に対して第1捲縮糸のみ、あるいは第2捲縮糸のみを
植設する場合には、第1捲縮糸および第2捲縮糸が交互
に並ぶように植設したり、ランダムに並ぶように植設し
てもよい。
【0047】さらに、本発明は、テニスコートの施工に
採用される砂入り人工芝生だけではなく、ゲートボール
コート,サッカーグラウンド,ラグビーグラウンド等の
施工にも適用可能である。その他、前記実施例で示した
第1捲縮糸,第2捲縮糸,基布,充填材の材質,形状,
寸法,形態,数,配置個所等は本発明を達成できるもの
であれば任意であり、限定されない。
【0048】
【発明の効果】本発明の請求項1に記載した発明によれ
ば、従来に比較して、一層天然芝生に近似し、観者に軟
らかい印象を与える外観性が得られるとともに、この外
観性と施工当初に得られた良好な接地感とを長期間にわ
たって維持できる。また、請求項2に記載した発明によ
れば、充填層の内部に様々な形状,大きさの空隙を無作
為に形成することにより、充填層の固化を効果的に抑制
できる。一方、請求項3に記載した発明によれば、芝面
のボリューム感が増大するとともに、競技者等に踏まれ
て倒れた第1捲縮糸を押し返すことにより、芝面のボリ
ューム感を維持できる。
【0049】さらに、請求項4に記載した発明によれ
ば、第1捲縮糸が適度に細いため、外観性とともに良好
な肌触りが得られる。そして、請求項5に記載した発明
によれば、充填層内部に形成した空隙内に容易に充填材
が侵入したり、あるいは空隙内部に侵入した充填材が残
留しないとともに、第2捲縮糸が容易に倒れない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す断面図である。
【図2】本発明の第2捲縮糸を示す正面図および側面図
である。
【符号の説明】
10 砂入り人工芝生 13 基布 14 充填材 21 第1捲縮糸 22 第2捲縮糸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長谷川 浩 兵庫県姫路市飾磨区城南町1丁目20番地の 3 (72)発明者 田中 雅和 兵庫県明石市魚住町清水41番地の1 住友 ゴム魚住寮内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1捲縮糸と、前記第1捲縮糸よりも低
    い第2捲縮糸とが基布に混植され、前記第1捲縮糸およ
    び前記第2捲縮糸間に充填材が充填された砂入り人工芝
    生において、前記第1捲縮糸がモノフィラメントタイプ
    であるとともに、前記第2捲縮糸がテープ形状のスプリ
    ットタイプであり、前記第1捲縮糸と前記第2捲縮糸と
    の比率が2:8ないし8:2であることを特徴とする砂
    入り人工芝生。
  2. 【請求項2】 前記第1捲縮糸と前記第2捲縮糸とは互
    いに捲縮率および捲縮度のうちの少なくとも一方が異な
    ることを特徴とする請求項1に記載した砂入り人工芝
    生。
  3. 【請求項3】 前記第2捲縮糸が前記充填材から突出す
    ることを特徴とする請求項1に記載した砂入り人工芝
    生。
  4. 【請求項4】 前記第1捲縮糸の直径が50デニールな
    いし1000デニールであることを特徴とする請求項1
    に記載した砂入り人工芝生。
  5. 【請求項5】 前記第2捲縮糸の捲縮度が0.5山/
    2.54cmないし7山/2.54cmであることを特
    徴とする請求項1に記載した砂入り人工芝生。
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