JP2018031999A - 加圧装置及び転写装置及び画像形成装置 - Google Patents

加圧装置及び転写装置及び画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2018031999A
JP2018031999A JP2016166168A JP2016166168A JP2018031999A JP 2018031999 A JP2018031999 A JP 2018031999A JP 2016166168 A JP2016166168 A JP 2016166168A JP 2016166168 A JP2016166168 A JP 2016166168A JP 2018031999 A JP2018031999 A JP 2018031999A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure
arm
pressurizing
transfer
arms
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016166168A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6801298B2 (ja
Inventor
成一 小暮
Seiichi Kogure
成一 小暮
熊谷 直洋
Naohiro Kumagai
直洋 熊谷
純平 藤田
Junpei Fujita
純平 藤田
一樹 與五澤
Kazuki Yogosawa
一樹 與五澤
杉浦 健治
Kenji Sugiura
健治 杉浦
和田 雄二
Yuji Wada
雄二 和田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2016166168A priority Critical patent/JP6801298B2/ja
Publication of JP2018031999A publication Critical patent/JP2018031999A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6801298B2 publication Critical patent/JP6801298B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Electrophotography Configuration And Component (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)

Abstract

【課題】剛性を確保しながらも小型化を図る。【解決手段】本発明に係る加圧装置480は、第1アーム4811A、4811B、第1アームと共通の支点軸484で揺動自在な第2アーム4812A、4812B、第1アームと第2アームの間に介装され、第1アームと第2アームとを離間する方向に付勢する付勢部材487A、487Bを有し、支点軸484の軸線方向Wに位置する両端にそれぞれ配置された加圧構造体481A、481Bと、被加圧体31に当接可能な加圧体405を支持するとともに、一端側49Aが支点48に揺動可能に支持され、一端側と反対側に位置する他端側49Bで加圧構造体481A、481Bに当接する加圧フレーム49とを備える。【選択図】図11

Description

本発明は、加圧装置及び転写装置及び画像形成装置に関する。
画像形成装置では、像を担持する被加圧体としての像担持体に対して加圧体となる転写部材を加圧装置で圧接させることで、像担持体の像を転写部材に転写する転写部を形成している。加圧装置は、転写部材側の軸線方向の両端部を支持する加圧構造体と、この加圧構造体に対して付勢力を作用させる引張バネ部材等の付勢部材とを有し、付勢部材の付勢力を、加圧構造体を介して転写部材に伝えることで転写部材を像担持体に圧接させている。そして、このような転写部に用紙などの被搬送物を供給して通過させることで、像を被搬送物に転写している。このように加圧装置及びそれを備えた画像形成装置としては、例えば特許文献1が挙げられる。
転写部に係る圧力を転写ニップ圧と称するが、この転写ニップ圧は、付勢部材の付勢力を変更することで調整されることが多い。付勢力が大きくなる方向に付勢部材を変更した場合、転写部材から加圧構造体に対する反力が大きくなるため、加圧構造体の剛性向上が要求されるが、この要求を満たそうとすると、加圧構造体が大きくなってしまう。
本発明は、剛性を確保しながらも小型化を図ることを、その目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る加圧装置は、第1アーム、第1アームと共通の支軸で揺動自在な第2アーム、第1アームと第2アームの間に介装され、第1アームと第2アームとを離間する方向に付勢する付勢部材を有し、支軸の軸線方向に位置する両端にそれぞれ配置された加圧構造体と、一端側が支点に揺動可能であって、画像が形成される被加圧体を支持するとともに、一端側と反対側に位置する他端側で加圧構造体に当接する加圧フレームとを備えることを特徴としている。
本発明によれば、加圧構造体と加圧フレームとを別な構成とすることで、剛性を確保しながらも小型化を図ることができる。
本発明に係る加圧装置と転写装置を備えた画像形成装置の一実施形態を示す概略構成図。 本発明に係る加圧装置と転写装置とが加圧装置保持ユニットに装着された状態を説明する斜視図。 転写装置が備える接離手段と加圧装置の構成を説明する斜視図。 転写装置が備える接離手段と加圧装置の構成を軸線方向から見た図。 接離手段の動作を説明する図であり、(a)は離間状態を示し、(b)は当接状態を示す。 加圧装置の全体構成を説明する斜視図。 加圧装置に二次転写ユニットが装着された状態を説明する斜視図。 加圧装置の構成を軸線方向から見た図。 加圧装置が備える加圧構造体の構成を説明する拡大図。 加圧構造体の構成を説明する拡大図。 加圧装置の動作を説明する図であり(a)は低圧時の状態を示し、(b)は増圧時の状態を示す。 ジャム処理時に二次転写ユニットが中間転写ベルトと離間した時の加圧装置の状態を示す図。
以下、本発明に係る実施形態について図面を用いて説明する。実施形態において、同一機能や同一構成を有するものには同一の符号を付し、重複説明は適宜省略する。図面は一部構成の理解を助けるために部分的に省略する場合もある。なお、図中Y、M、C、Kは、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックに対応した構成部材に付す添え字であり、適宜省略する。
本発明に係る画像形成装置としての電子写真方式のカラープリンタ(以下、「プリンタ」という)100は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)のトナー像を形成するための四つの画像形成ユニット1Y、1M、1C、1Kと、中間転写装置としての中間転写ユニット30、二次転写ユニット41と加圧装置480を備えた二次転写装置40、被搬送物としての記録材Pを収納するカセット60、定着装置90などを備えている。そして、本実施形態では、この加圧装置480に特徴を持たせている。この部分については、プリンタ100の全体構成の説明の後に説明する。
画像形成部となる四つの画像形成ユニット1Y、1M、1C、1Kは、粉体であり現像剤として、互いに異なる色のY、M、C、Kのトナーを用いるが、それ以外は同様の構成になっており、寿命到達時に交換される。つまり、四つの画像形成ユニット1Y、1M、1C、1Kは、画像形成装置本体としてのプリンタ本体100Aに対して着脱自在に設けられていて、交換可能とされている。
画像形成ユニット1Y、1M、1C、1Kは、像担持体たるドラム状の感光体2Y、2M、2C、2K、ドラムクリーニング装置3Y、3M、3C、3K、除電装置、帯電装置6Y、6M、6C、6K、現像装置8Y、8M、8C、8K等を備えている。画像形成ユニット1Y、1M、1C、1Kは、これら複数の装置が共通の保持体に保持されてプリンタ本体100Aに対して一体的に着脱可能なプロセスカートリッジユニットを構成しており、ユニット単位で交換可能とされている。
感光体2Y、2M、2C、2Kは、モータ等の駆動手段によって図中反時計回り方向に回転駆動される。帯電装置6Y、6M、6C、6Kは、帯電バイアスが印加される帯電部材となる帯電ローラを感光体2Y、2M、2C、2Kに接触あるいは近接させながら、帯電ローラと感光体2Y、2M、2C、2Kとの間に放電を発生させることで、感光体2Y、2M、2C、2Kの表面を一様帯電させている。帯電ローラ等の帯電部材を感光体2Y、2M、2C、2Kに接触あるいは近接させる方式に代えて、帯電チャージャによる方式を採用してもよい。
帯電装置6Y、6M、6C、6Kで一様帯電された感光体2Y、2M、2C、2Kの表面は、画像形成ユニット1Y、1M、1C、1Kの上方に配設された光書込ユニット101から発せられるレーザー光などの露光光によって光走査されて各色用の静電潜像がけいされる。この静電潜像は、各色のトナーを有する現像装置8Y、8M、8C、8Kによって現像されて各色の像としてのトナー像Tになる。感光体2にはトナー像が形成される。感光体2Y、2M、2C、2Kのトナー像Tは、無端状のベルト部材からなる中間転写ベルト31のおもて面31a上に一次転写されて担持される。
ドラムクリーニング装置3Y、3M、3C、3Kは、一次転写工程(後述する一次転写ニップ)を経た後の感光体2Y、2M、2C、2Kの表面に付着している転写残トナーを除去するものである。除電装置は、ドラムクリーニング装置3、3M、3C、3Kによってクリーニングされた後の感光体2、2M、2C、2Kの残留電荷を除電する周知のものである。感光体2Y、2M、2C、2Kの表面は、この除電によって初期化されて次の画像形成に備えられる。
画像形成ユニット1Y、1M、1C、1Kの下方には、中間転写ベルト31を張架しながら図中時計回り方向に無端移動(回転走行)せしめるベルトユニットであり、一次転写装置である転写ユニット30が配設されている。転写ユニット30は一次転写ユニットあるいは中間転写ユニットとも称される。本実施形態では、中間転写ベルト31の表面移動方向をベルト移動方向aとする。
転写ユニット30は、プリンタ本体100Aに対してユニットごと着脱自在(交換可能)とされている。転写ユニット30は、ベルト状の像担持体であり中間転写体でもある中間転写ベルト31の他に、駆動ローラ32、二次転写裏面ローラ33、クリーニングバックアップローラ34、四つの一次転写ローラ35Y、35M、35C、35K、転写前ローラ37などを備えている。このうち、二次転写裏面ローラ33は無端移動する転写部材である中間転写ベルト31のループ内側に配置された被加圧体であるニップ形成部材であり、斥力ローラである。
中間転写ベルト31は、そのループ内側に配設された回転体としての、駆動ローラ32、二次転写裏面ローラ33、クリーニングバックアップローラ34、一次転写ローラ35Y、35M、35C、35K及び転写前ローラ37に巻き掛けられて支持され張架されている。そして、駆動モータなどの駆動手段によって図中時計回り方向に回転駆動される駆動ローラ32の回転力により、同方向に無端移動して搬送される。本実施形態において、中間転写ベルト31は、複数の層が積層された弾性を有する無端状の弾性ベルトで構成されていて、感光体2Y、2M、2C、2K上のトナー像が一次転写される中間転写体である。
一次転写ローラ35Y、35M、35C、35Kは、無端移動される中間転写ベルト31を感光体2Y、2M、2C、2Kとの間に挟み込み、中間転写ベルト31の像担持面を成すおもて面31aと感光体2Y、2M、2C、2Kの表面とが当接するY、M、C、K用の一次転写部となる一次転写ニップN1をそれぞれ形成している。一次転写ローラ35Y、35M、35C、35Kには、周知の転写バイアス電源よりそれぞれ一次転写バイアスが印加されている。これにより、感光体2Y、2M、2C、2K上のY、M、C、Kのトナー像と、一次転写ローラ35Y、35M、35C、35Kとの間に転写電界が形成される。
イエロー用の感光体2Yの表面に形成されたYトナー像は、イエロー用の感光体2Yの回転に伴ってイエロー用の一次転写ニップN1に進入する。そして、転写電界やニップ圧の作用により、イエロー用の感光体2Y上から中間転写ベルト31上に一次転写される。このようにしてYトナー像が一次転写された中間転写ベルト31は、その後、M、C、K用の一次転写ニップN1を順次通過する。そして、感光体2M、2C、2K上のM、C、Kトナー像が、Yトナー像上に順次重ね合わせて一次転写される。この重ね合わせの一次転写により、中間転写ベルト31上には四色重ね合わせトナー像が形成される。
なお、ここまでの画像形成工程では、4色フルカラー画像を形成することを前提として説明した。しかし、プリンタ100は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの何れかの単色トナー像、あるいは前記カラーの内の少なくとも2色のトナーを用いたトナー像を形成して中間転写ベルト31に転写することも可能である。
中間転写ベルト31のループ外側の下方には、ベルト部材であり転写部材である二次転写ベルト406を備えた二次転写ユニット41を備えたベルト方式の二次転写装置40が配置されている。本実施形態において、この二次転写装置40が加圧装置480を備えた転写装置となる。二次転写ベルト406は、複数の回転体である、分離ローラ401と、従動ローラ402、第1ブレード対向ローラ及び張力付与部材を構成するテンションローラ403、第2ブレード対向ローラ404及び二次転写ローラ405に巻き掛けられている。二次転写ベルト406は、これらローラの外周面に巻き掛けられてテンションローラ403によってベルト内側から外側に向かって張力が付与されている。二次転写ベルト406は、駆動ローラとしても機能する。すなわち、二次転写ベルト406は、二次転写ローラ405に駆動源からの駆動力が伝達されることで、図中反時計周り方向に回転移送するように構成されている。二次転写ユニット41は、複数のクリーニング部材407,408を備えていて、クリーニング不良の低減が図られている。
二次転写ベルト406は、樹脂製の中間転写ベルト31よりも硬質な材質(例えばポリイミド樹脂性のベルト(PIベルト)である。二次転写ユニット41は、加圧装置480を構成する加圧フレーム49に装着されている。加圧フレーム49は、その下方の一端側49Aに支持軸48が固定されていて、この支持軸48を支点によって図2に示す加圧装置保持ユニット50の側板50A、50Bに揺動可能に支持されている。支持軸48と反対側に位置する加圧フレーム49の他端側49Bは、図1に示すように、加圧フレーム49を揺動させるとともに、二次転写ニップN2における転写ニップ圧を発生させる加圧構造体である加圧アーム481A、481Bに当接している。つまり、加圧装置480は、一端側49Aが支持軸48で構成された支点に揺動可能であり、被加圧体である中間転写ベルト31に当接可能であって、画像が形成される被加圧体となる二次転写ベルト406を備える二次転写ユニット41を支持するとともに、一端側49Aと反対側に位置する他端側49Bで加圧アーム481に当接する加圧フレーム49を備えている。このため、加圧フレーム49に装着された二次転写ユニット41は、加圧対象となる被加圧体である中間転写ベルト31に対して付勢され、二次転写ベルト406が中間転写ベルト31に圧接される。
二次転写ユニット41は、中間転写ベルト31のループ内側に配置した二次転写裏面ローラ33と二次転写ベルト406の間に中間転写ベルト31を挟み込み、中間転写ベルト31のおもて面31aと、二次転写ベルト406とが当接する転写部となる二次転写ニップN2を形成している。本実施形態では、二次転写裏面ローラ33に転写バイアス出力手段としての電源39により二次転写バイアスが印加される。これにより、二次転写裏面ローラ33と二次転写ベルト406との間に、マイナス極性に帯電しているトナーを二次転写裏面ローラ33側から二次転写ベルト406側に向けて静電移動させる二次転写電界が形成される。
本実施形態では、この転写部となる二次転写ニップN2において中間転写ベルト31上のトナー像が記録材Pへ二次転写される。中間転写ベルト31は、搬送ベルトである二次転写ベルト406との間に二次転写ニップN2を形成する像担持体であり、感光体2Y、2M、2C、2K上のトナー像が一次転写される中間転写体でもある。なお、二次転写ベルト406に転写されるトナー像は、画像濃度測定用に用いるトナー像である。
本実施形態では、二次転写裏面ローラ33に、二次転写に用いるバイアス(二次転写バイアス)を電源39から印加するように構成しているが、二次転写裏面ローラ33と対向配置されていて、加圧部材を構成する二次転写ローラ405に電源39からバイアスを印加するようにしてもよい。二次転写ローラ405に二次転写バイアスを印加する場合には、トナーとは逆極性の二次転写バイアスを印加し、二次転写裏面ローラ33に転写バイアスを印加する場合には、トナーと同極性のバイアスを印加する。なお、二次転写ローラ405はニップ形成ローラともいう。
つまり、二次転写装置40は、表面移動する像担持体である中間転写ベルト31のおもて31aにおける表面移動方向aと直交する幅方向Wの全域で、中間転写ベルト31に当接して二次転写ニップN2を形成する被加圧体としてのニップ形成部材である二次転写ローラ405を、加圧装置480によって中間転写ベルト31に向けて加圧可能な転写装置である。
二次転写装置40の下方には、記録材Pを複数枚重ねた束の状態で収容可能な収容部となるカセット60が配設されている。このカセット60は、束の一番上の記録材Pにローラ60aを当接させており、これを所定のタイミングで回転駆動させることで、記録材Pをカセット60から二次転写ニップN2に向かう搬送路65に向けて送り出す。搬送路65に送り出された記録材Pは、レジストローラ対61によって二次転写ニップN2内で中間転写ベルト31のおもて面31a上のトナー像に同期するタイミングで二次転写ニップN2に送り出される。なお、記録材Pは被搬送物の1つである。
中間転写ベルト31のおもて面31aのトナー像は、二次転写電界やニップ圧の作用によって二次転写ニップN2で記録材P上に一括二次転写され、記録材Pの白色と相まってフルカラートナー像となる。二次転写ニップN2を通過した後の中間転写ベルト31のおもて面31aには、記録材Pに転写されなかった転写残トナーが付着している。転写残トナーは、中間転写ベルト31のおもて面31aに当接している中間ベルトクリーニング装置38によってベルト表面からクリーニングされる。
二次転写ニップN2よりも記録材搬送方向bの下流側には、定着装置90が配設されている。定着装置90には、トナー像が転写された記録材Pが送り込まれる。送り込まれた記録材Pは、熱源を内部に備えた定着ローラ91と加圧ローラ92とが接触する定着ニップに挟まれ、加熱と加圧によって、フルカラートナー像中のトナーが軟化して定着される。定着後の記録材Pは、定着装置90内から排出されて機外へと排出される。
近年、被搬送物の1つである記録材Pとして、和紙のような表面凹凸に富んだものを用いる場合が増えており、この場合、表面凹凸にならった濃淡パターンが記録材Pの画像中に発生しやすい。この濃淡パターンは、紙表面における凹部に対して十分量のトナーが転写されずに、凹部の画像濃度が凸部よりも薄くなることによって生じるものである。
このような濃淡パターンの発生を抑制することができる構成として、本実施形態のように中間転写ベルト31に弾性層を備えた弾性ベルトを使用し、表面凹凸に富んだ記録材Pにトナー像を転写するときに、平滑な記録材に転写するときよりも二次転写ニップN2でのニップ圧を加圧装置480で高くする方向に加圧装置480を作動し、ニップ圧を高くすることで、弾性層を有する中間転写ベルト31のおもて面31aが記録材Pの表面の凹凸に追従するように変形し、記録材Pの表面上の凹部への転写性が向上する。
一般に、中間転写ベルトに対して二次転写ベルトを介して二次転写ローラを当接させる構成としては二次転写ローラの軸方向両端部を支持する加圧構造体と、この加圧構造体に対して付勢力を作用させる引張バネ部材等の付勢部材とを有する加圧装置を備える構成が一般的である。この種の加圧装置を備えた構成では、付勢部材が加圧構造体を中間転写ベルトに向けて付勢することで加圧構造体に支持された二次転写ローラが中間転写ベルトに当接する。このような構成では、付勢部材として付勢力が大きなものを用いることで、二次転写ニップの転写ニップ圧を高くすることができるが、付勢力の大きな付勢部材を用いた場合、加圧構造体が大きな付勢力に耐え得る強度を備える必要がある。
また、二次転写ローラ周辺でジャムなどが発生した場合、二次転写ローラ周辺のジャム紙を除去する際に、二次転写ベルトをユニットごと中間転写ベルトから離間して、加圧装置を含む引出ユニット等を引き出すことでジャム除去可能な状態にする必要がある。しかし、中間転写ベルトから二次転写ベルトを離間するには、加圧装置の引張バネ部材等の付勢部材に逆らった状態で加圧構造体を保持する必要があるため,加圧装置およびそれを含む引出ユニットに大きな力がかかり,それに耐え得る強度を備える必要がある。
このような力により加圧装置およびそれを含む引出ユニットの一部が変形や破損した場合、二次転写ローラの軸方向の位置によって二次転写ニップのニップ圧にばらつきが生じたり、変形前のニップ圧が得られなくなったりすることにより、記録材に転写する際に画像不良となってしまう可能性がある。
さらに、転写ニップ圧は、付勢部材の付勢力を変更することで調整されることが多い。付勢力が大きくなる方向に付勢部材を変更した場合、転写部材である二次転写ベルトを含む二次転写ユニットから加圧構造体に対する反力が大きくなるため、加圧構造体の剛性向上が要求されるが、この要求を満たそうとすると、加圧構造体が大きくなってしまう。
そこで、本実施形態に掛かる加圧装置480は、剛性を確保しながらも小型化を図るために、加圧装置480を以下のような構成とした。この加圧装置480の構成と併せて、中間転写ベルト31に対して二次転写ユニット41を近接離間する方向に移動させる接離手段470の構成についても説明する。
二次転写ユニット41は、図2、図3,図4に示すように、支持軸48を中心にして中間転写ベルト31に近接離間する方向に揺動可能に加圧装置保持ユニット50の側板50A、50Bに装着されるフレーム49に搭載されていて、加圧装置480から中間転写ベルト31に向かう付勢力Fが作用している。なお、図3において中間転写ベルト31の記載は省略している。
支持軸48は、その位置が調整可能とされている。すなわち、支持軸48の一方の端部48Aは、軸線方向Wに位置する加圧フレーム49の側板49A及び、その外側に位置する加圧装置保持ユニット50の側板50Aを貫通している。貫通した支持軸48の端部48Aは、図8に示すように、位置調整部材である位置調整板530に回転可能に支持されている。位置調整板530は、板金製で、図2にも示すように加圧装置保持ユニット50の側板50Aに締結部材で取り付けられが、その取付け位置が長穴などの構成により移動可能とされている。位置調整板530には、調整用の治具を挿入する治具挿入部531が形成されていて、位置調整板530の締結状態を緩めてその位置を調整する際に、治具挿入部531に治具を挿入することで容易に調整可能とされている。
接離手段470は、二次転写裏面ローラ33の軸33Aの両端に設けられた接離カム471A,471Bと、二次転写ローラ405の軸405Aの両端に設けられていて接離カム471A,471Bと当接する回転コロ472A、472Bと、接離カム471A,471Bを回転駆動する駆動源としての接離モータ473を備えている。
接離カム471A,471Bは、軸33Aの両端に固定された偏芯カムで構成されている。接離カム471A,471Bは同一のカムプロフィールに形成されていて、同一の角度(位相)で軸33Aに固定されている。接離カム471A,471Bにおいて、接離カム471A,471Bと軸33Aとの距離が最も遠くなる位置を上死点471A1,471B1とし、接離カム471A,471Bと軸33Aとの距離が最も近くなる位置を上死点471A2,471B2(図5参照)とする。
接離カム471Aよりも軸線方向外側に位置する軸33Aの端部には、プーリ474が固定されている。このプーリ474には、接離モータの駆動軸473aに設けられた駆動プーリ475との間で駆動ベルト476が巻き掛けられている。プーリ474の周囲には、プーリ474の回転角を検知することで接離カム471A、471Bの位置を検知するカム位置検知手段としてのカム位置センサ477が配置されている。
このような接離手段470の構成では、接離モータ473が作動すると、駆動プーリ475、駆動ベルト476を介して、接離モータ473の回転駆動力がプーリ474から軸33Aに伝達されることで、接離カム471A、471Bが回転する。接離カム471A、471Bの回転角(回転位置)は、カム位置センサ477で検知される。
図5は、接離手段470の動作による二次転写ユニット41の接離動作を示している。図5(a)は中間転写ベルト31と二次転写ベルト406とが離れる離間状態を示し、図5(b)は中間転写ベルト31と二次転写ベルト406とが当接する当接状態している状態を示している。なお、ここでの当接状態は、記録材Pにトナー像が転写可能なニップ圧が発生する加圧状態である。
図5(a)に示す中間転写ベルト31と二次転写ベルト406との離間状態は、接離カム471A、471Bが回転し、接離カム471A、471Bの上死点471A1、471B1で回転コロ472A、472Bに到達し、加圧装置480からの付勢力に抗して図中下方に向かって押し込み、支持軸48を中心にフレーム49が時計周り方向に移動することで達成される。
図5(b)に示す中間転写ベルト31と二次転写ベルト406との当接状態(圧接状態)は、接離カム471A、471Bが回転し、接離カム471A、471Bの下死点471A2、471B2が回転コロ472A、472Bと対向する位置に到達し、支持軸48を中心にフレーム49が、加圧装置480からの付勢力により反時計周り方向に移動することで達成される。
この接離手段470による接離動作は、最初の記録材Pと次の記録材Pとの間の短い時間内で実行される。すなわち、トナー像を記録材Pに転写するプリント時においては、接離カム471A、471Bの上死点471A1、47B1で回転コロ472A、472Bをそれぞれ押圧するように接離モータ473を作動し、最初の記録材Pと次の記録材Pの所謂、紙間においては接離カム471A、471Bの下死点471A2、471B2が回転コロ472A、472Bと接触するように接離モータ473を作動させる。このため、二次転写ユニット41を接離動作するための接離モータ473には、応答性の良いモータであるステッピングモータを用いるのが好ましい。
次に加圧装置480の構成について説明する。
加圧装置480は、図3、図4、図6、図7に示すように、加圧フレーム49と、加圧アーム支点軸484の軸線方向Wに位置する両端484A、484Bにそれぞれ配置された加圧アーム481A,481Bを備えている。
加圧アーム481Aは、第1アーム4811Aと、第1アーム4811Aと共通の支軸となる加圧アーム支点軸484の端部484Aで揺動自在な第2アーム4812A、第1アーム4811Aと第2アーム4812Aの間に介装され、第1アームと第2アームとを離間する方向に付勢する付勢部材としてのコイルスプリング487Aを有している。
加圧アーム481Bは、第1アーム4811Bと、第1アーム4811Bと共通の支軸となる加圧アーム支点軸484の端部484Bで揺動自在な第2アーム4812Bと、第1アーム4811Bと第2アーム4812Bの間に介装され、第1アームと第2アームとを離間する方向に付勢する付勢部材としてのコイルスプリング487Bを有している。本実施形態において、加圧装置480の加圧アーム481A,481は同一構成である。
このように、加圧アーム481A、481Bと加圧フレーム49とを別な構成とすることで、加圧アーム481A、481Bに係る付加を軽減することができるので、加圧アーム481A、481Bを小型にすることができ、その結果、加圧装置480の小型化も図ることができる。
加圧装置480は、加圧アーム支点軸484と平行なカム軸485に設けられた加圧カム482A、482Bと、第2アーム4812A、4812Bに設けられていて、加圧カム482A、482Bと当接する回転コロ483A、483Bと、加圧カム482A、482Bを回転駆動する駆動源として加圧モータ486を備えている。
加圧アーム481A、481Bは、その一端481Aa、481Ba側を加圧アーム支点軸484に揺動可能に支持されていて、揺動端となる他端481Ab、481Bbが、加圧フレーム49に下方から当接するように配置されている。実施形態では、第1アーム4811A、4811Bが第2アーム4812A、4812Bよりも上方に配置されていて、第1アーム4811A、4811Bの端部4811Ab、4811Bbが揺動端であり、当接端となる。加圧アーム481A、481Bの他端481Ab、481Bb(第1アーム4811A、4811Bの端部4811Ab、4811Bb)は、加圧フレーム49と当接端であり、加圧フレーム49側の荷重をあけることから、剛性が要求される。板金製の第1アーム4811A、4811Bの板厚を厚くすることでも剛性アップは図れるが、これでは第1アーム4811A、4811Bの全体重量が増すことになり小型化の妨げと成りかねない。そこで、本実施形態では、(第1アーム4811A、4811Bの端部4811Ab、4811Bbだけを部分的に覆う補強板489A、489Bを装着している。また、第1アーム4811A、4811Bの端部4811Ab、4811Bbから加圧力を受ける加圧フレーム49の他端側49Bは、加圧アーム481A、481Bの揺動動作により、第1アーム4811A、4811Bの端部4811Ab、4811Bb上を移動することから、その際の摺動抵抗軽減のためにコロ47A、47Bが回転可能に装着されている。
加圧カム482A,482Bは、カム軸485の両端485A、485Bに固定された偏芯カムで構成されている。加圧カム482A,482Bは同一のカムプロフィールに形成されていて、同一の角度(位相)でカム軸485に固定されている。加圧カム482A,482Bは、外周面がカム面482Aa,482Baとされている。カム面482Aa,482Baは、カム軸485から暫時離間する方向に湾曲するように形成されている。加圧カム482A,482Bは、カム面482Aa,482Baとカム軸485との距離が離れるほどに加圧力が高く、カム軸485との距離が近づくほどに加圧力が低くなるように、加圧アーム481A、481Bを揺動させる。カム軸485には、ベルトとプーリなどで構成された駆動力伝達部によって、加圧モータ486の駆動力が伝達されるように構成されている。
加圧アーム481A、481Bの一端481Aa、481Baと他端481Ab、481Bbの間には、回転コロ483A、483Bが配置されている。回転コロ483A、483Bは、常時、加圧カム482A、482Bのカム面482Aa,482Baとそれぞれ当接している。本実施形態において、回転コロ483A、483Bは、第1アーム4811A、4811Bの下方にそれぞれ角度をつけて配置された第2アーム4812A、4812Bに回転可能に設けられている。
このような加圧装置480の構成では、加圧モータ486が作動すると、回転駆動力がカム軸485に伝達され、加圧カム482A,482Bを回転させることで加圧アーム481A、481Bを揺動させてニップ圧を調整する。
付勢部材であるコイルスプリング487Aは、図9に示すように、第1アーム4811Aと第2アーム4812Aの間に配置されていて、その両端が第1アーム4811Aと第2アーム4812Aに設けられた受け部491A、492Aによって支持されている。受け部491Aは、図10(a)に示すように、第1アーム4811Aに設けられた調整部510Aに装着され、コイルスプリング487Aの伸縮方向に進退移動可能に設けられている。受け部492Aは、コイルスプリング487Aの伸縮方向と交差する方向に延びる軸493Aに揺動自在に支持されている。
コイルスプリング487Bは、図9に示すように、第1アーム4811Bと第2アーム4812Bの間に配置されていて、その両端が第1アーム4811Bと第2アーム4812Bに設けられた受け部491B、492Bによって支持されている。受け部491Bは、図10(b)に示すように、第1アーム4811Bに設けられた調整部510Bに装着され、コイルスプリング487Bの伸縮方向に進退移動可能に設けられている。受け部492Bは、コイルスプリング487Bの伸縮方向と交差する方向に延びる軸493Bに揺動自在に支持されている。
調整部510A、510Bは、第1アーム4811A、4811Bを貫通し、先端が受け部491A、491Bに締結固定された加圧力調整ネジ511A、511Bと、圧力調整ネジ511A、511Bの伸縮方向への移動量を規制するナット512A、512Bとで構成されている。調整部510A、510Bは、ナット512A、512Bを緩め、加圧力調整ネジ511A、511Bを正転又は逆転させることで伸縮方向へ受け部491A、491Bを移動可能とされている。
第1アーム4811A、4811Bは、断面U字形状にされ形成されている。第2アーム4812A、4812Bは、断面U字形状であって、第1アーム4811A、4811Bの断面領域Z1、Z2内に入る幅に形成されていて、第1アーム4811A、4811Bと重合するように配置されている。受け部491A、491Bは、第1アーム4811A、4811Bの内部に配置され、受け部492A、492Bは、第2アーム4812A、4812Bの内部に配置されており、断面領域Z1、Z2内に配置されている。
加圧アーム支点軸484の一端484Aは図2に示すように加圧フレーム49の側板49A及び加圧装置保持ユニット50の側板50Aを貫通する長さを有し、側板50Aの外側で加圧アーム481,482を手動で揺動させる操作レバー600が装着されている。加圧アーム支点軸484を中心にこの操作レバー600を回動操作すると、加圧アーム481,482が加圧フレーム49に当接した状態で接離方向に移動する。ここでの接離方向の移動量は、接離手段470による移動量とは異なっている。操作レバー600を図2の状態から押し下げる方向(反時計回り方向)に回動操作されると、図12に示すように二次転写ローラ405と中間転写ベルト31との離間量が接離手段470により離間量よりも大きく設定されている。また、操作レバー600を押し下げられた位置から持ち上げ方向(時計回り方向)に回動操作されると二次転写ローラ405と中間転写ベルト31とが当接する状態となる。
図11は、加圧装置480の動作によるニップ圧調整動作を示している。図11(a)は、二次転写ユニット41を中間転写ベルト31から遠ざかる方向へ退避させて二次転写ニップN2での転写ニップ圧が減圧される減圧状態を示し、図11(b)は、二次転写ユニット41を中間転写ベルト31に近づける方向に移動させて二次転写ニップN2での転写ニップ圧が増圧される増圧状態を示している。
すなわち、加圧カム482A、482Bのカム面482Aa,482Baとカム軸485との距離が短くなる方向に加圧モータ486を作動させて加圧カム482A、482Bを回転させると、図11(a)に示すように、回転コロ483A、483Bを介して加圧アーム481A、481Bが図中反時計周り方向に揺動してフレーム49を下方へと移動させ、二次転写ニップN2での転写ニップ圧を減圧する。図11(b)に示すように、加圧カム482A、482Bのカム面482Aa,482Baとカム軸485との距が長くなる方向に加圧モータ486を作動させて加圧カム482A、482Bを回転させると、回転コロ483A、483Bを介して加圧アーム481A、481Bが図中時計周り方向に揺動してフレーム49を下方から押し上げ、二次転写ニップN2での転写ニップ圧が増圧される。
この加圧装置480によるニップ圧調整動作は、記録材Pの種類に応じて行うことができる。例えば、記録紙Pが凹凸に富む記録紙や坪量の少ない薄紙の場合には、これら記録材Pが選択された時や検知された際に、加圧モータ486を作動して加圧アーム481A、481Bを揺動させて転写ニップ圧を増圧することができる。記録紙Pが坪量の大きい厚紙の場合には、記録材Pが選択された時や検知された際に、加圧モータ486を作動して加圧アーム481A、481Bを揺動させて転写ニップ圧を減圧することができる。このように加圧装置480によるニップ圧の増減調整をすることで、様々な種類の記録材Pに対応することができる。
第1アーム4811A、4811Bには、図8に示すように、第2アーム4812A、4812Bに設けた受け部492Bの軸493A、493Bよりも下方まで延びるばね受け支持部495A、495Bが形成されている。ばね受け支持部495A、495Bは、通常は軸493A、493Bと離間していて、操作レバー600により解除動作が行われると、第1アーム4811A、4811Bと第2アーム4812A、4812Bが図11に示す圧接位置から図12に示す解除位置まで加圧アーム支点軸484を中心に揺動した際にだけ軸493A、493Bと当接するように形成されている。
このため、加圧装置480は、加圧アーム481A、481Bの揺動動作によって加圧フレーム49の他端側49Bか下降して二次転写ベルト406が中間転写ベルト31から離間させたときに、ばね受け支持部495A、495Bに軸493A、493Bがと当接する。このため、加圧アーム481A、481B及び加圧フレーム49に作用するコイルスプリング487A、487Bのばね力が、画像形成時に、加圧アーム481A、481B及び加圧フレーム49に作用するコイルスプリング487A、487Bのばね力より小さくなる。
また、加圧フレーム49は加圧装置保持ユニット50に支持されているので、二次転写ベルト406が中間転写ベルト31から離間させたときに加圧フレーム49に作用するコイルスプリング487A、487Bのばね力より小さくなることは、加圧装置保持ユニット50に作用する力が、画像形成時に加圧装置保持ユニット50に作用する力より小さくなることになる。このため、加圧フレーム49に設けられた支持軸48を支持する部材への負荷を軽減することができる。
本実施形態において、加圧アーム481A、481Bの揺動動作時に、第1アーム4811A、4811Bと第2アーム4812A、4812Bの相対的な角度は変化するので、両部材に支持されているコイルスプリング487A、487Bが捻じれようとする。しかし、第2アーム4812A、4812Bに設けられた受け部492A、492Bは揺動可能に支持されているため、第1アーム4811A、4811Bと第2アーム4812A、4812Bの相対的な角度変化しても、その変化に追従するように受け部492A、492Bが移動する。このため、コイルスプリング487A、487Bが屈曲せず,加圧力を分散することなくスムーズに伝達することができるため,圧力バラツキ/ロスを抑制することができる。
本実施形態においては、加圧アーム481A、481Bの揺動動作を加圧カム482A、482Bで行うので、加圧カム482A、482Bの回転により加圧アーム481A、481Bが揺動すると、第1アーム4811A、4811Bと第2アーム4812A、4812Bの相対的な角度は変化する。このため、第1アーム4811A、4811Bと第2アーム4812A、4812Bの間に介装されているコイルスプリング487A、487Bの使用長を制御することができ、離間時に加圧装置480にかかる力を制御することができる。
本実施形態では、コイルスプリング487A、487Bの伸縮方向を調整することで、コイルスプリング487A、487Bの付勢力となるバネ力を調整するに510A、510Bを備えているので、加圧アーム481Aと加圧アーム481B側での圧偏差を調整することができ。このため、部品ばらつきをキャンセルでき,二次転写ニップN2での転写ニップ力の軸線方向でのバラツキを抑制することができる。これにより、安定した転写画像を得られるため、画像品質の向上につながる。
本実施形態では、加圧フレーム49の支点となる支持軸48の端部48Aの位置を位置調整板530で調整することができるので、部品ばらつきをキャンセルでき,二次転写ニップN2での転写ニップ力の軸線方向でのバラツキを抑制することができる。これにより、安定した転写画像を得られるため、画像品質の向上につながる。
本実施形態では、第1アーム4811A、4811Bの断面領域Z1、Z2内で、第1アーム4811A、4811Bと第2アーム4812A、4812とがそれぞれ重合されるとともに、コイルスプリング487A、487Bも断面領域Z1、Z2にそれぞれ配置されるので、加圧力を分散することなくスムーズに伝達することができるため,圧力バラツキ/ロスを抑制することができる。これにより、安定した転写画像を得られるため、画像品質の向上につながる。
以上本発明の好ましい実施の形態について説明したが、本発明はかかる特定の実施形態に限定されるものではなく、上述の説明で特に限定していない限り、特許請求の範囲に記載された本発明の趣旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
例えば、画像形成装置としては、プリンタではなく、複写機、ファクシミリ単体、あるいは、複写機、プリンタ、ファクシミリ、スキャナのうちの少なくとも2つの機能を備えた複合機であってもよい。
上記実施形態では、画像形成装置として、転写部(二次転写ニップN2)で記録材Pを水平方向に搬送するものを用いて説明したが、転写部で記録材Pを上方、下方、斜め上方向あるいは斜め下方向などへ搬送する構成の画像形成装置に本発明は適用することもできる。
上記実施形態では、ベルト装置としてカラー画像形成を行う画像形成装置の二次転写ベルト方式の二次転写装置40に適用した例を用いて説明したが、ベルト装置の適用は二次転写装置40に限定されるものではない。例えば、モノクロ画像を形成する画像形成装置に転写装置であって、像担持体と、像担持体に当接して両者の間に転写部を構成し、転写部に記録材を搬送してトナー像を直接記録材に転写する直接転写方式の転写装置に適用することもできる。
また、本実施形態にかかる加圧装置480は、画像形成装置の二次転写ユニット41を中間転写ベルト31に対して接離可能するとともに、転写ニップ圧を調整するものとして用いたが、このような用途に限定されるものではない。例えば、ニップを形成して、当該ニップで被搬送物を挟持して搬送する被搬送物供給装置に、上述した加圧装置480を適用してもよい。この場合、ニップ圧の調整や安定化を図れることは、様々な種類の被搬送物に対応したニップ圧に調整可能となり、被搬送物の種類を問わず、安定して搬送を行えることになる。
本実施形態においては、被搬送物として用紙である記録材を例示したが、加圧装置を適用する分野によっては、プリプレグシートのような樹脂製のシート材、記録用紙、フィルム、布等も被搬送物に含まれる。
本発明の実施の形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。
31 被加圧体、像担持体、中間転写体
31a 像担持体のおもて面
40 転写装置
48 支軸
49 加圧フレーム
49A 一端側
49B 他端側
50 加圧装置保持ユニット
100 画像形成装置
405 ニップ形成部材、被加圧体
406 転写部材、被加圧体
480 加圧装置
481A、481B 加圧構造体
4811A、4811B 第1アーム
4812A、4812B 第2アーム
484 支点軸
484A、484B 支点軸の両端
487A、487B 付勢部材、スプリング
480 加圧装置
492A、492B 受け部
482A、482B カム
482Aa,482Ba カム面
530A、530B 調整部
a 表面移動方向
N2 転写ニップ
P 被搬送物
W 軸線方向、幅方向
Z1、Z2 断面領域内
特開2015−163933号公報

Claims (12)

  1. 第1アーム、前記第1アームと共通の支点軸で揺動自在な第2アーム、前記第1アームと前記第2アームの間に介装され、前記第1アームと前記第2アームとを離間する方向に付勢する付勢部材を有し、前記支点軸の軸線方向に位置する両端にそれぞれ配置された加圧構造体と、
    被加圧体に当接可能な加圧体を支持するとともに、一端側が支軸に揺動可能に支持され、前記一端側と反対側に位置する他端側で前記加圧構造体に当接する加圧フレームと、を備える加圧装置。
  2. 前記加圧体を前記被加圧体から離間させたときに、前記加圧構造体に作用する力が、画像形成時に前記加圧構造体に作用する力より小さい請求項1に記載の加圧装置。
  3. 前記付勢部材は、前記第1アームと前記第2アームに、その端部が支持されたスプリングであり、
    前記第1アーム又は前記第2アームのいずれか一方に揺動可能に支持され、前記スプリングの一方の端部を受ける受け部を有する請求項1又は2に記載の加圧装置。
  4. 前記加圧装置を保持する加圧装置保持ユニットを有し、
    前記加圧体を前記被加圧体から離間させたときに、前記加圧装置保持ユニットに作用する力が、画像形成時に前記加圧装置保持ユニットに作用する力より小さい請求項1ないし3のいずれか1項に記載の加圧装置。
  5. 前記第1アーム又は前記第2アームのいずれか一方にカム面が当接するカムを有する請求項1ないし4のいずれか1項に記載の加圧装置。
  6. 前記加圧構造体は、それぞれ前記付勢部材の付勢力を調整する調整部を有する請求項1ないし5のいずれか1項に記載の加圧装置。
  7. 前記支軸の位置が調整可能である請求項1ないし6のいずれか1項に記載の加圧装置。
  8. 前記第1アームと前記第2アームは、いずれか一方の断面領域内にいずれか他方が位置するように重合されていて、
    前記付勢部材は、前記断面領域内に配置されている請求項1ないし7のいずれか1項に記載の加圧装置。
  9. 表面移動する像担持体のおもて面における表面移動方向と直交する幅方向の全域で、前記像担持体に当接して転写ニップを形成する被加圧体としてのニップ形成部材を、加圧装置によって前記像担持体に向けて加圧可能な転写装置であって、
    前記加圧装置として請求項1ないし8のいずれか1項に記載の加圧装置を有する転写装置。
  10. 前記ニップ形成部材は、無端移動する加圧体としての転写部材の内側に配置され、該転写部材を介して前記像担持体に当接する請求項9に記載の転写装置。
  11. 像担持体の表面に形成した画像を、転写装置を用いて被搬送物へ転写することにより前記被搬送物に画像を形成する画像形成装置であって、
    前記転写装置として請求項9または10に記載の転写装置を有する画像形成装置。
  12. 前記像担持体は、中間転写体である請求項11に記載の画像形成装置。
JP2016166168A 2016-08-26 2016-08-26 加圧装置及び転写装置及び画像形成装置 Active JP6801298B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016166168A JP6801298B2 (ja) 2016-08-26 2016-08-26 加圧装置及び転写装置及び画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016166168A JP6801298B2 (ja) 2016-08-26 2016-08-26 加圧装置及び転写装置及び画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018031999A true JP2018031999A (ja) 2018-03-01
JP6801298B2 JP6801298B2 (ja) 2020-12-16

Family

ID=61303435

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016166168A Active JP6801298B2 (ja) 2016-08-26 2016-08-26 加圧装置及び転写装置及び画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6801298B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3736636A1 (en) * 2019-05-07 2020-11-11 Konica Minolta, Inc. Secondary transfer device
JP2020183991A (ja) * 2019-05-07 2020-11-12 コニカミノルタ株式会社 二次転写装置
JP2020183992A (ja) * 2019-05-07 2020-11-12 コニカミノルタ株式会社 二次転写装置
JP2020194025A (ja) * 2019-05-27 2020-12-03 コニカミノルタ株式会社 二次転写装置

Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05346742A (ja) * 1992-06-16 1993-12-27 Sharp Corp 画像形成装置
JPH0627831A (ja) * 1992-07-07 1994-02-04 Konica Corp 画像形成装置
JPH0713443A (ja) * 1993-06-28 1995-01-17 Ricoh Co Ltd 転写搬送ベルトユニット
JP2001005306A (ja) * 1999-06-22 2001-01-12 Canon Inc 転写装置、中間転写装置及び画像形成装置
JP2002148965A (ja) * 2000-11-14 2002-05-22 Murata Mach Ltd 画像形成装置
JP2002156839A (ja) * 2000-09-15 2002-05-31 Toshiba Tec Corp 画像形成装置及び画像形成方法
JP2002214943A (ja) * 2001-01-23 2002-07-31 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2009198683A (ja) * 2008-02-20 2009-09-03 Canon Inc 画像形成装置
JP2011248270A (ja) * 2010-05-31 2011-12-08 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
US20120189336A1 (en) * 2011-01-21 2012-07-26 Toshiba Tec Kabushiki Kaisha Transfer device, image forming apparatus, and method of controlling the transfer device
JP2015163933A (ja) * 2014-01-30 2015-09-10 株式会社リコー 加圧装置、転写装置及び画像形成装置

Patent Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05346742A (ja) * 1992-06-16 1993-12-27 Sharp Corp 画像形成装置
JPH0627831A (ja) * 1992-07-07 1994-02-04 Konica Corp 画像形成装置
JPH0713443A (ja) * 1993-06-28 1995-01-17 Ricoh Co Ltd 転写搬送ベルトユニット
JP2001005306A (ja) * 1999-06-22 2001-01-12 Canon Inc 転写装置、中間転写装置及び画像形成装置
JP2002156839A (ja) * 2000-09-15 2002-05-31 Toshiba Tec Corp 画像形成装置及び画像形成方法
JP2002148965A (ja) * 2000-11-14 2002-05-22 Murata Mach Ltd 画像形成装置
JP2002214943A (ja) * 2001-01-23 2002-07-31 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2009198683A (ja) * 2008-02-20 2009-09-03 Canon Inc 画像形成装置
JP2011248270A (ja) * 2010-05-31 2011-12-08 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
US20120189336A1 (en) * 2011-01-21 2012-07-26 Toshiba Tec Kabushiki Kaisha Transfer device, image forming apparatus, and method of controlling the transfer device
JP2015163933A (ja) * 2014-01-30 2015-09-10 株式会社リコー 加圧装置、転写装置及び画像形成装置

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3736636A1 (en) * 2019-05-07 2020-11-11 Konica Minolta, Inc. Secondary transfer device
JP2020183991A (ja) * 2019-05-07 2020-11-12 コニカミノルタ株式会社 二次転写装置
JP2020183992A (ja) * 2019-05-07 2020-11-12 コニカミノルタ株式会社 二次転写装置
JP7240601B2 (ja) 2019-05-07 2023-03-16 コニカミノルタ株式会社 二次転写装置
JP7311833B2 (ja) 2019-05-07 2023-07-20 コニカミノルタ株式会社 二次転写装置
JP2020194025A (ja) * 2019-05-27 2020-12-03 コニカミノルタ株式会社 二次転写装置
JP7311835B2 (ja) 2019-05-27 2023-07-20 コニカミノルタ株式会社 二次転写装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP6801298B2 (ja) 2020-12-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8811834B2 (en) Image forming apparatus
JP5278788B2 (ja) 離間機構及び画像形成装置
JP6801298B2 (ja) 加圧装置及び転写装置及び画像形成装置
US9708143B2 (en) Belt device and image forming apparatus including same
JP2016033639A (ja) 画像形成装置
KR20140033228A (ko) 화상 가열 장치
JP3968238B2 (ja) 画像形成装置
JP2002214943A (ja) 画像形成装置
JP2008064819A (ja) 画像形成装置
JP5407128B2 (ja) 加圧装置及び転写装置及び画像形成装置
JP6573384B2 (ja) ベルト搬送装置及び画像形成装置
JP4013982B2 (ja) 画像形成装置
JP6965633B2 (ja) 画像形成装置
JP7229695B2 (ja) 画像形成装置
JP2013257472A (ja) 転写装置及び画像形成装置
JP4316864B2 (ja) 転写装置および画像形成装置
JP2023166688A (ja) 画像形成装置
JP6809031B2 (ja) ベルト装置及び転写装置及び画像形成装置
JP2003263000A (ja) カラー画像形成装置
JP2003255728A (ja) ローラ移動機構及び画像形成装置
JP2018054658A (ja) 画像形成装置
JP2012063631A (ja) 画像形成装置
JP2018097347A (ja) ベルト装置及び画像形成装置
JP7005991B2 (ja) 画像形成装置
JP2006154878A (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190531

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200313

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200331

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200529

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20201027

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20201109

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6801298

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151