JP2017145528A - 壁紙用裏打ち紙 - Google Patents

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Haruki Yamashita
治城 山下
吉田 義雄
Yoshio Yoshida
義雄 吉田
長谷川 真
Makoto Hasegawa
真 長谷川
宏光 神尾
Hiromitsu Kamio
宏光 神尾
勇志 望月
Takeshi Mochizuki
勇志 望月
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Abstract

【課題】塩化ビニル樹脂の塗工層を備える壁紙の支持体である壁紙用裏打ち紙であって、毛羽立ちが発生しにくく、更に、高温エンボス加工等を施しても毛羽立ちが発生しにくく、コスト的にも有利な壁紙用裏打ち紙を提供することを課題とする。【解決手段】塩化ビニル樹脂の塗工層を備える壁紙の支持体である壁紙用裏打ち紙であって、パルプ繊維、ポリエステル系合成繊維および水溶性樹脂を含み、前記ポリエステル系合成繊維は単一構造で融点が200〜300℃であり、前記パルプ繊維と前記ポリエステル系合成繊維の含有割合が95/5〜50/50であることを特徴とする壁紙用裏打ち紙である。【選択図】なし

Description

本発明は、壁紙用裏打ち紙に関するものであり、より詳細には、塩化ビニル樹脂の化粧層を備える壁紙の支持体である壁紙用裏打ち紙に関するものである。
壁紙は、一般住宅、ホテル、病院等における室内のインテリアのために、長期間壁に貼付して使用される。壁紙には塩化ビニル壁紙(以下、ビニル壁紙と称す)やオレフィン壁紙等があり、これらの壁紙は、それぞれ塩化ビニル樹脂層、オレフィン樹脂層等の化粧層と、該化粧層を保持するための裏打ち紙により構成されている。
このうちビニル壁紙は、塩化ビニルペーストを裏打ち紙の表面に塗工し、塗工物がゲル化した後、印刷、発泡、エンボス等の加工を行って製品化されるものであり、比較的安価であるところから広く用いられている。
このビニル壁紙に関し、毛羽立ちの発生が少なく、壁紙施工後に目開きが生じない壁紙用裏打ち紙として、芯が融点200℃以上のポリエステル繊維で、鞘が融点100℃以上180℃以下のポリエチレン繊維である芯鞘繊維を含有することが提案されている(特許文献1)。
しかし、この提案に係るビニル壁紙の場合は、用いる合成繊維の融点が比較的低いために、裏打ち紙のベースとなる基紙を製造する抄紙機の乾燥工程において、合成繊維が熱溶融して抄紙ドライヤーに付着することで汚れが発生し、その汚れに起因して合成繊維の毛羽立ちが発生するという問題がある。このように基紙に毛羽立ちが発生すると、その後アクリル樹脂等を塗工して製作される裏打ち紙にも毛羽立ち現象が起こってくる。そして、裏打ち紙に毛羽立ちが発生すると、その部分に印刷不良(白抜け)が起こり、また、壁紙表面の美観が失われるという問題が起こる。
以上の通気性不良によるカビ発生の問題や、毛羽立ちによる印刷不良(白抜け)、並びに、壁紙表面の美観喪失の問題は、ビニル壁紙に限らず、オレフィン壁紙の場合にも起こることである。
また、合成繊維として芯部の融点が200℃以上かつ鞘部の融点が150℃以上である芯鞘型構造を有するポリエステル繊維を全繊維の固形量中5〜30質量%の割合で含有させることにより、抄紙工程または乾燥工程におけるドライヤー汚れがない、ビニル発泡壁紙、紙発泡壁紙、オレフィン発泡壁紙等に用いられる壁紙用裏打ち紙が提案されている(特許文献2)。
しかし、この提案に係る壁紙用裏打ち紙は、鞘部の融点が150℃以上である芯鞘型構造を有するポリエステル繊維を含有するため、加工先で塩化ピニル樹脂を塗工後、壁紙に意匠性を持たせるために、例えば、150℃を超えるような高温でのエンボス加工等の高温下加工時において、鞘部が溶融してしまい、毛羽立ちが発生してエンボスロールを汚す等の不具合が懸念される。また、芯鞘構造を有するポリエステル繊維は、融点が同じ成分のみである単一構造のポリエステル繊維よりコストが高いことも難点である。
特開2013−2015号公報 特開2015−180784号公報
上述したように、従来広く用いられているビニル壁紙等には、基紙の乾燥工程および水溶性樹脂の加工工程における毛羽立ちに起因する印刷不良(白抜け)の問題、高温でのエンボス加工等の高温下加工時において、エンボスロールを汚す等の不具合、並びに、コスト上の問題があった。
本発明は、これらの問題を解決するためになされたもので、塩化ビニル樹脂の塗工層を備える壁紙の支持体である壁紙用裏打ち紙であって、毛羽立ちが発生しにくく、更に、高温エンボス加工等を施しても毛羽立ちが発生しにくく、コスト的にも有利な壁紙用裏打ち紙を提供することを課題とする。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討した結果、壁紙用裏打ち紙の基紙が、融点が200〜300℃のポリエステル系合成繊維とパルプ繊維を所定比率で含有することにより、基紙の乾燥工程および水溶性樹脂の乾燥工程において毛羽立ちが少なく、高温でのエンボス加工等においても毛羽立ちが少なくなることを見出し、本発明を完成させるに至ったものである。
即ち、上記課題を解決するための請求項1に記載の発明は、塩化ビニル樹脂の塗工層を備える壁紙の支持体である壁紙用裏打ち紙であって、前記壁紙用裏打ち紙は、パルプ繊維、ポリエステル系合成繊維および水溶性樹脂を含み、前記ポリエステル系合成繊維は融点が200〜300℃であり、前記パルプ繊維と前記ポリエステル系合成繊維の含有割合が95/5〜50/50であることを特徴とする壁紙用裏打ち紙である。
一実施形態における壁紙用裏打ち紙は、前記水溶性樹脂水溶性樹脂がアクリル系、ポリ酢酸ビニル系、エチレン酢酸ビニル系、ポリビニルアルコール系のうちの1種もしくは複数種を含み、そのうちの少なくとも1種以上の含有量が前記壁紙用裏打ち紙の全質量に対して2.0〜20.0質量%である。
一実施形態においては、前記ポリエステル系合成繊維は、円形断面型である。
本発明に係る壁紙用裏打ち紙は上記のとおりのものであり、特定の融点のポリエステル系合成繊維を特定割合含有することにより、150℃を超えるような高温でのエンボス加工等の高温下での加工を行うときに毛羽立ちが少なくなる。また、水溶性樹脂の乾燥性に起因する含浸ムラが起こらない壁紙用裏打ち紙が得られる効果がある。
本発明に係る壁紙用裏打ち紙(以下、本裏打ち紙とする)は、塩化ビニル樹脂の塗工層を備える壁紙の支持体である壁紙用裏打ち紙であって、本裏打ち紙は、パルプ繊維、ポリエステル系合成繊維および水溶性樹脂を含み、前記ポリエステル系合成繊維は融点が200〜300℃であり、前記パルプ繊維と前記ポリエステル系合成繊維の含有割合が95/5〜50/50であることを特徴とするものである。
本裏打ち紙の基紙を構成するポリエステル系合成繊維の融点は200〜300℃の範囲であり、好ましくは、230〜270℃の範囲である。融点が200℃未満と低い場合には、基紙の乾燥工程において合成繊維が熱溶融して抄紙ドライヤーに付着することに起因する毛羽立ちが発生しやすくなる。また、150℃を超えるような高温でのエンボス加工等のように高温下で加工を行うときに、エンボスロールの毛羽立ちに起因する汚れが少なくなる。融点が300℃を超える合成繊維を配合することは、技術的に意味がないだけでなく、不経済でもある。なお、上記合成繊維の融点の測定は、JIS K 7121:2012に基づく。
上記のとおり、パルプ繊維とポリエステル系合成繊維の含有割合は95/5〜50/50とされるが、このような含有割合とすることにより、合成繊維に起因する未解離繊維が少なくなって繊維分散性が向上し、以て、水溶性樹脂の含浸ムラが少なくなる。
本裏打ち紙に含有されるポリエステル系合成繊維は、上記分散性向上の観点から、円形断面型のポリエステル系合成繊維を使用することが望ましい。また、所望の効果を阻害しない範囲で、前記ポリエステル系繊維以外の合成繊維を含有することが可能である。
上述した合成繊維以外に含有し得るパルプ繊維としては、天然繊維やセルロース系繊維であって、針葉樹の晒クラフトパルプ(NBKP)、未晒クラフトパルプ(NUKP)、広葉樹の晒クラフトパルプ(LBKP)、広葉樹の未晒クラフトパルプ(LUKP)、針葉樹の晒サルファイトパルプ( N B S P ) 又は未晒サルファイトパルプ( N U S P ) 、広葉樹の晒サルファイトパルプ( L B S P )、広葉樹の未晒サルファイトパルプ( L U S P ) 等の化学パルプ、あるいは、グランドパルプ( G P ) 、サーモメカニカルパルプ( T M P ) 、ケミサーモメカニカルパルプ(CTMP等)等の機械パルプ 、脱墨パルプ( D I P ) 、コットンやケナフ等の非木材繊維パルプ、レーヨン繊維を挙げることができ、それらのパルプを1種類、もしくは、2種類以上組み合わせて配合することとしてもよい。
本発明において基紙に塗布する水溶性樹脂としては、アクリル系、ポリ酢酸ビニル系、エチレン酢酸ビニル系、ポリビニルアルコール系のうちの1種もしくは複数種を用いることができ、これらのうちの少なくとも1種以上を、JIS P8124:2011に基づいて測定した壁紙用裏打ち紙とその基紙との坪量の差より求めた、前記壁紙用裏打ち紙の全質量に対して2.0〜20.0質量%となるように塗布する。その場合、水溶性樹脂の含有量が2.0質量%未満であると壁紙用裏打ち紙の強度が弱いものとなり、20.0質量%を超えると、水溶性樹脂を塗工するときの乾燥性が悪化し、経済的にも不利となる。
本裏打ち紙は、JIS P8124:2011に基づいて測定した坪量の範囲が40.0〜120g/mで、密度が0.34〜0.71g/cmである。ここにおいて、坪量が40.0g/m未満の場合には、壁紙用裏打ち紙としての強度が不足し、120g/mを超える場合は、坪量が過多となり不経済であり、例えば、壁に貼付するときの作業性が悪化する。また、密度が0.34g/cm未満であると、壁紙用裏打ち紙としての強度が不足することになり、0.71g/cmを超える場合には、水溶性樹脂を塗工するときの乾燥性が悪化することになる。前記密度の好ましい範囲は、0.36〜0.65g/cmである。
上記ポリエステル系合成繊維は、パルプ繊維との混合性の観点から、繊度が0.5〜4.5dtexで繊維長が3〜30mm(好ましくは5〜20mm、更に好ましくは5〜15mm)のものであることが望ましい。この合成繊維の繊度と繊維長の測定は、JIS L 1015:2010に基づく。
本裏打ち紙中に、不透明性、不燃性・難燃性を付与するために、填料を、壁紙用裏打ち紙に対して1質量%以上30質量%以下の範囲で含有してもよい。その場合の填料としては、不透明性、不燃性・難燃性の観点から、焼成クレーを使用することが好ましい。また、他の填料としては、カオリン、焼成カオリン、デラミネーティッドカオリン、クレー、デラミネーティッドクレー、イライト、重質炭酸カルシウム、軽質炭酸カルシウム、軽質炭酸カルシウム−シリカ複合物、炭酸マグネシウム、炭酸バリウム、二酸化チタン、酸化亜鉛、酸化珪素、非晶質シリカ、水酸化アルミニウム、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、水酸化亜鉛等の無機填料を挙げることができる。なお、用途によっては、これらの填料を含めないこととする。
本裏打ち紙には、通常の紙と同様にサイズ剤を使用することができる。その場合、サイズ剤は内添であってもよいし、外添であってもよい。使用するサイズ剤としては、ロジン系サイズ剤、ロジン系エマルジョンサイズ剤、アルファカルボキシルメチル飽和脂肪酸等、アルキルケテンダイマー、アルケニル無水コハク酸、カチオンポリマー系サイズ剤等を挙げることができる。
本裏打ち紙は、公知の長網、ツインワイヤー、円網、傾斜短網、円短混合、ヤンキー抄紙機、乾式を含む全ての抄紙機での生産が可能である。また、本発明の壁紙用裏打ち紙は、主に1層抄きで抄造されるが、2層以上の多層抄きで抄造することもできる。3層抄き以上の場合は、少なくとも1つの層に合成繊維を含有するようにすることが好ましく、その場合、中層のみに配合することとしてもよい。
本裏打ち紙の基紙に対する水溶性樹脂の塗布には、ロールコーター、ブレードコーター、ロッドコーター、ゲートロールコーター、カーテンコーター等の通常使用される塗工機やサイズプレスコーター、シムサイザー等を用いることができ、それらの塗工設備により、外添薬品又は内添薬品を含む塗液を塗工あるいは含浸することができる。
その場合の外添薬品としては、水溶性バインダーや水分散性樹脂バインダー等のバインダー成分の他、表面紙力剤、染料、顔料(クレー、カオリン、炭酸カルシウム、ニ酸化チタン等)等を使用することができる。水溶性バインダーとしては、酸化デンプン及び酵素変成デンプン等の各種変性デンプン、ポリビニルアルコール、カルボキシルメチルセルロース、カゼイン等を適宜使用することができる。
[実施例]
以下に本発明の実施例および比較例を示すが、それらの例における測定方法および評価方法は以下の通りである。
・基紙を抄紙するときの抄紙ドライヤーの、合成繊維の溶融に由来する汚れ具合
目視で、○(汚れ無し)、△(汚れが散見される)、×(汚れが多く、操業不可)の評価をした。
・基紙へアクリル系樹脂を塗布して壁紙用裏打ち紙とした時の含有量
JIS P 8111:1998の環境下でJIS P 8124:2011に基づいて測定した、基紙と壁紙用裏打ち紙との坪量差より求めた。
・基紙にアクリル系樹脂を塗布した時の乾燥性
目視と手触により、樹脂塗布後の壁紙用裏打ち紙の乾燥性を以下のように評価した。
○(良好)、△(やや乾燥不良の部分有)、×(全体的に乾燥性不良)
・本裏打ち紙に対して、塩化ビニル樹脂(商品名:カネビニール(登録商標)ペースト:株式会社カネカ製)の塗工量が150g/m2になるように塗工を行い、その後発泡処理を施した塩化ビニル壁紙に、180℃の温度でエンボス加工を施したのちのエンボスロールへの毛羽立ちによる汚れ(以下、エンボス汚れという)を、目視により以下のように評価した。なお、塩化ビニル樹脂の含有量は、JIS P 8111:1998の環境下でJIS P 8124:2011に基づいて測定した、壁紙と塩化ビニル壁紙の坪量差より求めた。
○(エンボス汚れほぼなし)、△(エンボス汚れやや多い)、×(エンボス汚れ大)
<実施例1>
晒クラフトパルプのNBKP(CSF500ml)を35質量%、晒クラフトパルプのLBKP[カナダ標準ろ水度(CSF)500ml]を45質量%、融点が260℃で繊度1.7dtex、繊維長5mmのポリエステル系合成繊維(製品名TT04N;帝人製、円形断面)を20%含有するように、長網抄紙機で坪量60.0g/mの基紙を抄造した(以下、実施例・比較例は同じ坪量とした)。また、硫酸バンド、サイズ剤、紙力剤としてポリアクリルアマイド樹脂、ポリアミドエピクロロヒドリン樹脂も適宜内添した(以下、実施例・比較例も同様に内添した)。その基紙に、2ロールサイズプレス塗工機において塗工スピード400m/分で、アクリル系樹脂(製品名:ACF-87サイデン化学株式会社製)を壁紙の全質量に対して9.1質量%(6.0g/m)含有するように塗布を行い、壁紙用裏打ち紙を得た(以下、含有量を含め、実施例・比較例も同様にアクリル系樹脂の塗布を行った)。そして、この壁紙用裏打ち紙に塩化ビニル樹脂を150g/m2となるように塗工を行った後、発泡処理を行って塩化ビニル壁紙を製造した後、180℃のエンボス加工を行った(以下塩化ビニル樹脂の含有量も含めて、同条件で塩化ビニル壁紙を製造し、同条件のエンボス加工を行った)。
<実施例2>
基紙における含有率をNBKP10質量%、実施例1のポリエステル系合成繊維を45質量%とした以外は実施例1と同様にして、基紙および壁紙を得た。
<実施例3>
基紙における含有率をNBKP49質量%、実施例1のポリエステル系合成繊維6質量%とした以外は実施例1と同様にして、基紙および壁紙を得た。
<実施例4>
実施例1のポリエステル系合成繊維を融点が200℃で繊度1.2dtex、繊維長5mmのポリエステル系合成繊維(製品名TR07N;帝人製、円形断面)に置換した以外は実施例1と同様にして、基紙および壁紙を得た。
<比較例1>
基紙における含有率を実施例1のポリエステル系合成繊維を15質量%とし、芯部・鞘部が共にポリエステル系成分であり、鞘の融点が130℃で芯の融点が255℃である繊度4.4dtex、繊維長5mmのポリエステル系芯鞘合成繊維(製品名;メルティ3380、ユニチカ製、円形断面)を5質量%とした以外は実施例1と同様にして、基紙および壁紙を得た。
<比較例2>
基紙における含有率を、実施例1のポリエステル系合成繊維を15質量%とし、芯部・鞘部が共にポリエステル系成分であり、鞘の融点が110℃で芯の融点が255℃である、繊度1.7dtexで繊維長5mmである芯鞘合成繊維(製品名;TJ04CN、帝人製、円形断面)を5質量%とした以外は実施例1と同様にして、基紙および壁紙を得た。
<比較例3>
基紙における含有率を、NBKPを30質量%、実施例1のポリエステル系合成繊維を10質量%、比較例2の芯鞘合成繊維を15質量%とした以外は実施例1と同様にして、基紙および壁紙を得た。
<比較例4>
基紙における含有率を、NBKPを5質量%、LBKPを40質量%、実施例1のポリエステル系合成繊維を55質量%とした以外は実施例1と同様にして、基紙および壁紙を得た。
<比較例5>
基紙における含有率を、NBKPを52質量%、実施例1のポリエステル系合成繊維を3質量%とした以外は実施例1と同様にして、基紙および壁紙を得た。
各実施例および比較例で得られた壁紙用裏打ち紙について、上記の評価を行った結果を表1に示す。
[表1]
Figure 2017145528
表1に示されるように、本発明による実施例1〜4の場合はいずれも、抄紙ドライヤーの汚れの程度(以下汚れという)が良好な基紙が得られた。また、実施例1〜4の壁紙は、アクリル系樹脂の乾燥性(以下、乾燥性という)並びにエンボス加工における毛羽立ちの点においても良好な結果が得られた。その結果から、本発明に係る壁紙裏打ち紙の優位性を十分に確認することができた。
一方、壁紙裏打ち紙に鞘部が融点130℃である芯鞘合成繊維を含有させた比較例1および鞘部が融点110℃である芯鞘合成繊維を含有させた比較例2〜3は、基紙における抄紙ドライヤー汚れが実施例と比較して劣り、壁紙裏打ち紙のアクリル樹脂の乾燥性において実施例より劣り、エンボス汚れの点において実施例より劣っていた。比較例4は、実施例1のポリエステル系合成繊維の含有率を55%と高くした結果、抄紙ドライヤーの汚れが実施例より多くなり、エンボス汚れの点においても実施例より劣っていた。また、比較例5は、実施例1のポリエステル系合成繊維の含有率を3%と低くした結果、基紙の汚れの点では良好だったが、壁紙のアクリル樹脂の乾燥性が実施例より劣っていた。

Claims (3)

  1. 塩化ビニル樹脂の塗工層を備える壁紙の支持体である壁紙用裏打ち紙であって、パルプ繊維、ポリエステル系合成繊維および水溶性樹脂を含み、前記ポリエステル系合成繊維は単一構造で融点が200〜300℃であり、前記パルプ繊維と前記ポリエステル系合成繊維の含有割合が95/5〜50/50であることを特徴とする壁紙用裏打ち紙。
  2. 前記水溶性樹脂は、アクリル系、ポリ酢酸ビニル系、エチレン酢酸ビニル系、ポリビニルアルコール系のうちの1種又は複数種を含み、そのうちの少なくとも1種以上の含有量が、前記壁紙用裏打ち紙の全質量に対して2.0〜20.0質量%である、請求項1に記載の壁紙用裏打ち紙。
  3. 前記ポリエステル系合成繊維は、円形断面型である、請求項1又は2に記載の壁紙用裏打ち紙。
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