JP2016529312A - 抗増殖性化合物 - Google Patents

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Abstract

本発明は、式(I)の化合物及びその塩(式中、R1〜R4及びAは本明細書中で定義される値のいずれかを有する)及び組成物ならびにその使用に関する。化合物はヒストンデメチラーゼ(KDM5等)の阻害剤として有用である。本発明の化合物を含む薬学的に許容される組成物、及び様々な障害の治療において該組成物を使用する方法も含まれる。別の態様には、KDM5活性と関連した疾患、障害または病態の治療のための化合物及び組成物が含まれる。かかる疾患、障害または病態には、本明細書において記述されるものが含まれる。

Description

関連出願の相互参照
本特許出願は、2013年9月5日に出願された米国特許出願第61/874,310号の優先権の利益を主張し、この出願は参照することによって本明細書に援用される。
本発明は、ヒストンデメチラーゼ(KDM5等)の阻害剤として有用な化合物に関する。
30億ヌクレオチドのヒトゲノムを細胞の核の中へパッケージングするには、並はずれた圧縮が要求される。この芸当を成し遂げるために、染色体中のDNAはヒストンと呼ばれる糸巻き状のタンパク質のまわりに巻かれて、クロマチンとして公知の緻密な反復されるタンパク質/DNAポリマーを形成する。単なるパッケージングモジュールとしての役割から離れて、クロマチン鋳型は、新しく認識され本質的に重要なものである、エピジェネティック調節と称される遺伝子制御メカニズムのセットの基礎を形成する。ヒストン及びDNAへの広範囲の特異的な化学修飾の付与によって、エピジェネティック調節因子は、ゲノムの構造、機能及びアクセシビリティーを修飾し、それによって遺伝子発現への並はずれた影響を発揮する。何百ものエピジェネティックエフェクターが最近同定され、その多くはクロマチン結合酵素またはクロマチン修飾酵素である。重要なことには、これらの酵素の数は増加し、癌等の多様な障害に関連している。したがって、この新たに出てきたクラスの遺伝子調節酵素に向けられた治療剤は、ヒト疾患の治療への新しいアプローチの見込みをもたらす。
加えて、制癌薬に対する比較的急速な抵抗性の獲得は、依然として癌療法の成功への重要な障壁である。かかる薬物耐性のための分子的基盤を解明する実質的な取り組みにより、薬物排出、標的の薬物結合欠損突然変異の獲得、代替の生存経路の採用、及びエピジェネティック変化が含まれる多様なメカニズムが示されてきた。稀で確率論的な耐性を付与する遺伝子変化は薬物治療の間に選択された腫瘍細胞集団内で見出された。Sharma et al.,Cell 141(l):69−80(2010)を参照されたい。ヒストンデメチラーゼのKDM5/JARID1ファミリーは癌耐性における役割を持つことが見出された。ヒトにおけるデメチラーゼのKDM5/JARID1ファミリーは4メンバー(KDM5A、KDM5B、KDM5C及びKDM5D)を含有する。KDM5ファミリーメンバーは5つの保存されたドメイン(JmjN、ARID、JmjC、PHD及びCHCジンクフィンガー)を含有する。KDM5A、KDM5B、KDM5C及びKDM5Dのアミノ酸配列は公知であり、公に利用可能であり、例えば、UniProtKB/Swiss−Protを参照されたい(例えばKDM5A(例えばP29375−1及びP29375−2)、KDM5B(例えばQ9UGL1−1及びQ9UGL1−2)、KDM5C(例えばP41229−1、P41229−2、P41229−3及びP41229−4)及びKDM5D(例えばQ9BY66−1、Q9BY66−2及びQ9BY66−3)を参照)。過剰増殖性疾患の治療、薬物耐性の防止、及び/または他の癌治療(例えば標的化療法、化学療法及び放射線療法)の有効性の改善のためにKDM5のデメチラーゼを阻害する化合物についての必要性が現在ある。
Sharma et al.,Cell 141(l):69−80(2010)
一態様には、式(I)の化合物
またはその薬学的に許容される塩の使用であって、式中、
及びRは、それぞれ独立して、H、C1−12アルキル、C2−12アルケニル、C2−12アルキニル、カルボシクリル、ヘテロシクリル、ハロ、−OR、−SR、−N(R、−CN、−NO、−C(O)R、−CO、−C(O)N(R、−C(O)SR、−C(O)C(O)R、−C(O)CHC(O)R、−C(S)N(R、−C(S)OR、−S(O)R、−SO、−SON(R、−N(R)C(O)R、−N(R)C(O)N(R、−N(R)SO、−N(R)SON(R、−N(R)N(R、−N(R)C(=N(R))N(R、−C=NOR、−C(=N(R))N(R、−OC(O)R、または−OC(O)N(Rであり、そこでR及びRの各々のC1−12アルキル、C2−12アルケニル、C2−12アルキニル、カルボシクリル及びヘテロシクリルは、1つまたは複数の基Rにより独立して随意に置換され;そこでR及びRはそれぞれHではないか;またはR及びRは、それらが結合されている原子と一緒になって、4員、5員、6員、7員、もしくは8員のカルボシクリルを形成し、そのカルボシクリルは1つまたは複数の基Rにより随意に置換され;
は、H、C1−6アルキル、トリフルオロメチル、3〜6員のカルボシクリル、3〜6員のヘテロシクリル、ハロ、−OR、−SR、−N(R、−CNまたは−NOであり、そこで該アルキル、カルボシクリル及びヘテロシクリルは、オキソ、ハロ、C1−3アルコキシ及びC1−3アルキルから独立して選択される1つまたは複数の基により随意に置換され;
は、H、C1−12アルキル、C2−12アルケニル、C2−12アルキニル、カルボシクリル、ヘテロシクリル、ハロ、−OR、−SR、−N(R、−CN、−NO、−C(O)R、−CO、−C(O)N(R、−C(O)SR、−C(O)C(O)R、−C(O)CHC(O)R、−C(S)N(R、−C(S)OR、−S(O)R、−SO、−SON(R、−N(R)C(O)R、−N(R)C(O)N(R、−N(R)SO、−N(R)SON(R、−N(R)N(R、−N(R)C(=N(R))N(R、−C(=N)N(R、−C=NOR、−C(=N(R))N(R、−OC(O)R、または−OC(O)N(Rであり、そこでRの各々のC1−12アルキル、C2−12アルケニル、C2−12アルキニル、カルボシクリル及びヘテロシクリルは、1つまたは複数の基Rにより随意に置換され;
は、H、C1−12アルキル、C2−12アルケニル、C2−12アルキニル、カルボシクリル及びヘテロシクリルであり、そこで各々のC1−12アルキル、C2−12アルケニル、C2−12アルキニル、カルボシクリル及びヘテロシクリルは、オキソ、C1−12アルキル、C1−12ハロアルキル、カルボシクリル、ヘテロシクリル、ハロ、−CN、−NO、−NR、−OR、−C(=O)OR及び−OC(=O)Rから独立して選択される1つまたは複数の基により随意に置換されるか;またはR及びRは、それらが結合されている原子と一緒になってヘテロシクリルを形成し;
各々のRは、H、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、カルボシクリル及びヘテロシクリルから独立して選択され、そこで各々のC1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、カルボシクリル及びヘテロシクリルは、1つまたは複数の基Rにより随意に置換され;
各々のRは、H、C1−3アルキル、トリフルオロメチル、3〜6員カルボシクリル及び3〜6員のヘテロシクリルから独立して選択されるか;または2つのR基はそれらが結合されている窒素と一緒に3〜6員のヘテロ環を形成し;
各々のRは、H、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−8カルボシクリル及びヘテロシクリルから独立して選択され、そこで各々のC1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−8カルボシクリル及びヘテロシクリルは、1つまたは複数の基Rにより随意に置換されるか;または2つのR基は、それらが結合されている窒素と一緒に3〜6員のヘテロ環を形成し;
各々のRは、H、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6ハロアルキル、カルボシクリル、C1−6アルカノイル、フェニル及びベンジルから独立して選択され、そこで任意のC1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6ハロアルキル、カルボシクリル、C1−6アルカノイル、フェニルまたはベンジルは、ハロ、−CN、−NO、−NR及び−ORから独立して選択される1つまたは複数の基により随意に置換されるか;または2つのR基は、それらが結合されている窒素と一緒に3〜6員のヘテロ環を形成し;
Aは単環式ヘテロアリール環または二環式ヘテロアリール環であり、単環式ヘテロアリール環または二環式ヘテロアリール環はRにより置換され、単環式ヘテロアリール環または二環式ヘテロアリール環は、ハロ、ニトロ、シアノ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6ハロアルキル、−OR、−C(O)R、−CO、−OC(O)R、−N(R及びカルボシクリルから独立して選択される1つまたは複数の基によっても随意に置換され;
各々のRは、H、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−8カルボシクリル及びヘテロシクリルから独立して選択され、そこで各々のC1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−8カルボシクリル及びヘテロシクリルは、1つまたは複数の基Rにより随意に置換されるか;または2つのR基は、それらが結合されている窒素と一緒に3〜6員のヘテロ環を形成し;
各々のRは、独立して、水素、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、カルボシクリル及びヘテロシクリルであり、そこで各々のC1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、カルボシクリル及びヘテロシクリルは、オキソ、ハロ、アミノ、ヒドロキシル及びC−Cアルキル(それはオキソ及びハロから独立して選択される1つまたは複数の基により随意に置換される)から独立して選択される1つまたは複数の基により随意に置換されるか;または2つのRは、それらが結合されている窒素と一緒になってヘテロシクリルを形成し、ヘテロシクリルは、オキソ、ハロ及びC1−3アルキル(それはオキソ及びハロから独立して選択される1つまたは複数の基により随意に置換される)から独立して選択される1つまたは複数の基により随意に置換され;
各々のRは、H、C1−4アルキル、C1−4アルカノイル、フェニル、ベンジル及びフェネチルから独立して選択され;
各々のRは、オキソ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6ハロアルキル、カルボシクリル、−F、−Cl、−Br、−I、−NO、−N(R、−CN、−C(O)−N(R、−S(O)−N(R、−S(O)−N(R、−O−R、−S−R、−O−C(O)−R、−O−C(O)−O−R、−C(O)−R、−C(O)−O−R、−S(O)−R、−S(O)−R、−O−C(O)−N(R、−N(R)−C(O)−OR、−N(R)−C(O)−N(R、−S(O)−N(R、−N(R)−C(O)−R、−N(R)−S(O)−R、−N(R)−S(O)−R、−N(R)−S(O)−N(R、及び−N(R)−S(O)−N(Rから独立して選択され、そこで任意のC1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6ハロアルキル及びカルボシクリルは、オキソ、ハロ、−NO、−N(R、−CN、−C(O)−N(R、−S(O)−N(R、−S(O)−N(R、−O−R、−S−R、−O−C(O)−R、−C(O)−R、−C(O)−O−R、−S(O)−R、−S(O)−R、−C(O)−N(R、−S(O)−N(R、−N(R)−C(O)−R、−N(R)−S(O)−R−N(R)−S(O)−R及びC1−6アルキル(それはオキソ及びハロから独立して選択される1つまたは複数の基により随意に置換される)から独立して選択される1つまたは複数の基により随意に置換され;
各々のR及びRは、H、C1−4アルキル、C1−4アルカノイル、C1−4アルコキシカルボニル、フェニル、ベンジル及びフェネチルから独立して選択されるか、またはR及びRはそれらが結合されている窒素と一緒にヘテロシクリルを形成する;
増殖性障害(例えば癌)の予防的または治療法的な治療のための、該使用
が含まれる。
別の態様には、式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩、及び薬学的に許容される補助剤、担体またはベヒクルを含む組成物が含まれる。
別の態様には、KDM5活性と関連した疾患、障害または病態の治療のための化合物及び組成物が含まれる。かかる疾患、障害または病態には、本明細書において記述されるものが含まれる。
別の態様には、式(I)の化合物及びその塩が含まれる。
別の態様には、式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物が含まれる。
別の態様には、治療法上効果的な量の式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩をそれを必要とする患者へ投与することを含む、KDM5活性と関連した疾患を治療する方法が含まれる。
別の態様には、治療法における、式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩の使用が含まれる。別の態様には、治療法における、式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物の使用が含まれる。
別の態様には、KDM5活性と関連した疾患の治療における、式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩の使用が含まれる。別の態様には、KDM5活性と関連した疾患の治療における、式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物の使用が含まれる。
別の態様には、KDM5活性と関連した疾患の治療のための医薬品の製造における、式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩の使用が含まれる。別の態様には、KDM5活性と関連した疾患の治療のための医薬品の製造における、式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物の使用が含まれる。
別の態様には、(a)効果的な量の式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩と(b)効果的な量の癌療法剤とを患者へ投与することを含む、癌療法剤を含む癌治療の有効性を増加させる方法が含まれる。
別の態様には、(a)効果的な量の式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩と(b)効果的な量の癌療法剤とを個体へ投与することを含む、癌療法剤に対する耐性を発達させる可能性が増加した癌に罹患した個体を治療する方法が含まれる。
別の態様には、ヒストンデメチラーゼ(KDM5等)の研究、かかるヒストンデメチラーゼによって媒介される細胞内シグナル伝達経路の研究、及びこれらのデメチラーゼの修飾物質の比較評価のための化合物が含まれる。
別の態様には、式Iの化合物またはその塩を調製するプロセスが含まれる。
化合物及び定義
定義及び用語は以下でより詳細に記述される。化学元素は、元素周期表、CASバージョン、Handbook of Chemistry and Physics、第75版に従って同定される。
特別の指示の無い限り、式Iの化合物には、与えられた構造の鏡像異性体、ジアステレオ異性体及び幾何異性体(または配座異性体)が含まれる。例えば、各不斉中心についてのR及びSの立体配置、Z及びEの二重結合異性体、Z及びEの配座異性体、単一の立体化学的異性体に加えて、鏡像異性体、ジアステレオ異性体及び幾何異性体(または配座異性体)の混合物が含まれる。特別の指示の無い限り、本明細書において図示される構造のすべての互変異性型が含まれる。加えて、特別の指示の無い限り、本明細書において図示される構造には、同位体的に濃縮された1つまたは複数の原子の存在のみが異なる化合物も含まれることを意味する。例えば、水素の重水素もしくはトリチウムによる、炭素の13C炭素もしくは14C炭素による、窒素の15N窒素による、硫黄の33S硫黄、34S硫黄もしくは36S硫黄による、または酸素の17O酸素もしくは18O酸素による独立した置き換えもしくは濃縮のうちの1つまたは複数がある、式Iの化合物が含まれる。かかる化合物は、例えば分析ツールとして、生物学的アッセイにおけるプローブ、または治療剤として有用である。
特定の鏡像異性体が記述される場合、ある特定の実施形態において、対応する鏡像異性体が実質的になしで提供することができ、これは「光学的に濃縮された」とも称することができる。「光学的に濃縮された」は、本明細書において使用される時、鏡像異性体の混合物が有意に大きな割合の1つの鏡像異性体から構成されることを意味し、鏡像体過剰率(ee%)によって記述できる。ある特定の実施形態において、鏡像異性体の混合物は、重量で少なくとも約90%の与えられた鏡像異性体から構成される(約90%ee)。他の実施形態において、鏡像異性体の混合物は、重量で少なくとも約95%、98%または99%の与えられた鏡像異性体から構成される(約95%、98%または99%ee)。鏡像異性体及びジアステレオ異性体は、当業者に公知の任意の方法によってラセミ混合物から単離することができ、その方法には、1つの立体異性体が他の立体異性体よりも可溶性である溶媒からの再結晶、キラル高圧液体クロマトグラフィー(HPLC)、超臨界流体クロマトグラフィー(SFC)、キラル塩の形成と結晶、次いで上述の方法のいずれかによる分離、または不斉合成による調製と随意の更なる濃縮が含まれる。例えば、Jacques et al.,Enantiomers,Racemates and Resolutions(Wiley Interscience,New York,1981);Wilen,et al.,Tetrahedron 33:2725(1977);Eliel,E.L.Stereochemistry of Carbon Compounds(McGraw−Hill,NY,1962);Wilen,S.H.Tables of Resolving Agents and Optical Resolutions p.268(E.L.Eliel,Ed.,Univ.of Notre Dame Press,Notre Dame,IN 1972)を参照されたい。
「ヘテロ原子」という用語は、炭素または水素以外の原子、例えば、酸素、硫黄、窒素、リンまたはケイ素(窒素、硫黄、リンまたはケイ素の任意の酸化型;及び任意の窒素の四級化型が含まれる)のうちの1つまたは複数から独立して選択される任意の原子を意味する。
「ハロ」及び「ハロゲン」という用語は、本明細書において使用される時、フッ素(フルオロ、−F)、塩素(クロロ、−Cl)、臭素(ブロモ、−Br)及びヨウ素(ヨード、−I)から選択される原子を指す。
「不飽和」という用語は、本明細書において使用される時、部分が1つまたは複数の不飽和の単位を有することを意味する。
単独でまたはより大きな部分の一部として使用される「カルボシクリル」という用語は、3〜20の炭素原子を有する、飽和環系、部分的に不飽和の環系、または芳香族環系を指す。一実施形態において、カルボシクリルは、3〜12の炭素原子(C−C12)を含む。別の実施形態において、カルボシクリルにはC−C、C−C10またはC−C10が含まれる。他の実施形態において、カルボシクリルには、単環として、C−C、C−CまたはC−Cが含まれる。別の実施形態において、カルボシクリルには、二環として、C−C12が含まれる。別の実施形態において、カルボシクリルには、スピロ系として、C−C12が含まれる。単環式カルボシクリルの例には、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、1−シクロペンタ−1−エニル、1−シクロペンタ−2−エニル、1−シクロペンタ−3−エニル、シクロヘキシル、過重水素化シクロヘキシル、1−シクロヘキサ−1−エニル、1−シクロヘキサ−2−エニル、1−シクロヘキサ−3−エニル、シクロヘキサジエニル、シクロヘプチル、シクロオクチル、シクロノニル、シクロデシル、シクロウンデシル、フェニル及びシクロドデシルが含まれ;7〜12の環原子を有する二環式カルボシクリルには、[4,3]、[4,4]、[4,5]、[5,5]、[5,6]または[6,6]環系(例えばビシクロ[2.2.1]ヘプタン、ビシクロ[2.2.2]オクタン、ナフタレン、ビシクロ[3.2.2]ノナン)が含まれ;スピロカルボシクリルには、スピロ[2.2]ペンタン、スピロ[2.3]ヘキサン、スピロ[2.4]ヘプタン、スピロ[2.5]オクタン及びスピロ[4.5]デカンが含まれ、その各々は、本明細書において記述される1つまたは複数の基により独立して随意に置換される。カルボシクリルという用語には、本明細書において定義されるようにアリール環系が含まれる。
「アルキル」という用語は、本明細書において使用される時、飽和直鎖または飽和分岐鎖の一価炭化水素ラジカルを指す。一実施形態において、アルキルラジカルは1〜18の炭素原子(C−C18)である。他の実施形態において、アルキルラジカルは、C−C、C−C、C−C、C−C12、C−C10、C−C、C−C、C−C、C−CまたはC−Cである。Cアルキルは結合を指す。アルキル基の例には、メチル(Me、−CH)、エチル(Et、−CHCH)、1−プロピル(n−Pr、n−プロピル、−CHCHCH)、2−プロピル(i−Pr、i−プロピル、−CH(CH)、1−ブチル(n−Bu、n−ブチル、−CHCHCHCH)、2−メチル−1−プロピル(i−Bu、i−ブチル、−CHCH(CH)、2−ブチル(s−Bu、s−ブチル、−CH(CH)CHCH)、2−メチル−2−プロピル(t−Bu、t−ブチル、−C(CH)、1−ペンチル(n−ペンチル、−CHCHCHCHCH)、2−ペンチル(−CH(CH)CHCHCH)、3−ペンチル(−CH(CHCH)、2−メチル−2−ブチル(−C(CHCHCH)、3−メチル−2−ブチル(−CH(CH)CH(CH)、3−メチル−1−ブチル(−CHCHCH(CH)、2−メチル−1−ブチル(−CHCH(CH)CHCH)、1−ヘキシル(−CHCHCHCHCHCH)、2−ヘキシル(−CH(CH)CHCHCHCH)、3−ヘキシル(−CH(CHCH)(CHCHCH))、2−メチル−2−ペンチル(−C(CHCHCHCH)、3−メチル−2−ペンチル(−CH(CH)CH(CH)CHCH)、4−メチル−2−ペンチル(−CH(CH)CHCH(CH)、3−メチル−3−ペンチル(−C(CH)(CHCH)、2−メチル−3−ペンチル(−CH(CHCH)CH(CH)、2,3−ジメチル−2−ブチル(−C(CHCH(CH)、3,3−ジメチル−2−ブチル(−CH(CH)C(CH)、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、ウンデシル及びドデシルが含まれる。
「アルケニル」という用語は、本明細書において使用される時、少なくとも1つの炭素−炭素二重結合を備えた直鎖または分岐鎖の一価炭化水素ラジカルを示す。アルケニルには、「シス」及び「トランス」配向、または代わりに「E」及び「Z」配向を有するラジカルが含まれる。一例として、アルケニルラジカルは2〜18の炭素原子(C−C18)である。他の例として、アルケニルラジカルは、C−C12、C−C10、C−C、C−CまたはC−Cである。例には、エテニルまたはビニル(−CH=CH)、プロパ−1−エニル(−CH=CHCH)、プロパ−2−エニル(−CHCH=CH)、2−メチルプロパ−1−エニル、ブト−1−エニル、ブト−2−エニル、ブト−3−エニル、ブタ−1,3−ジエニル、2−メチルブタ−1,3−ジエン、ヘキサ−1−エニル、ヘキサ−2−エニル、ヘキサ−3−エニル、ヘキサ−4−エニル及びヘキサ−1,3−ジエニルが含まれるが、これらに限定されない。
「アルキニル」という用語は、本明細書において使用される時、少なくとも1つの炭素−炭素三重結合を備えた直鎖または分岐鎖の一価炭化水素ラジカルを指す。一例として、アルキニルラジカルは2〜18の炭素原子(C−C18)である。他の例として、アルキニルラジカルは、C−C12、C−C10、C−C、C−CまたはC−Cである。例には、エチニル(−C≡CH)、プロパ−1−イニル(−O≡CCH)、プロパ−2−イニル(プロパルギル、−CHC≡CH)、ブト−1−イニル、ブト−2−イニル及びブト−3−イニルが含まれるが、これらに限定されない。
「アルコキシ」という用語は、式−OR(式中、Rはアルキル、アルケニル、アルキニルまたはカルボシクリルである)によって表わされる直鎖または分岐鎖の一価ラジカルを指す。アルコキシ基には、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、モノ−フルオロメトキシ、ジ−フルオロメトキシ及びトリ−フルオロメトキシならびにシクロプロポキシが含まれる。
「ハロアルキル」という用語は、本明細書において使用される時、本明細書においてと定義されるように、1つまたは複数(例えば1、2、3または4)のハロ基により置換されるアルキルを指す。
単独でまたは「アリールアルキル」、「アリールアルコキシ」または「アリールオキシアルキル」でのように、より大きな部分の一部として使用される「アリール」という用語は、系中の少なくとも1つの環が芳香族である縮合環を含む、単環式、二環式または三環式の炭素環系を指す。「アリール」という用語は、「アリール環」という用語と互換的に使用することができる。一実施形態において、アリールには6〜18の炭素原子を有する基が含まれる。別の実施形態において、アリールには6〜10の炭素原子を有する基が含まれる。アリール基の例には、フェニル、ナフチル、アントラシル、ビフェニル、フェナントレニル、ナフタセニル、1,2,3,4−テトラヒドロナフタレニル、1H−インデニル、2,3−ジヒドロ−1H−インデニル、及び同種のものが含まれ、それらは本明細書において記述された1つまたは複数の置換基によって置換または独立して置換することができる。特定のアリールはフェニルである。別の実施形態において、アリールには、1つまたは複数の炭素環へ縮合され、ラジカルまたは結合点が芳香環上にある、アリール環(インダニル、フタルイミジル、ナフトイミジル、フェナントリイジニル(phenantriidinyl)またはテトラヒドロナフチル及び同種のもの等)が含まれる。
単独でまたは(例えば「ヘテロアリールアルキル」または「ヘテロアリールアルコキシ」等)より大きな部分の一部として使用される「ヘテロアリール」という用語は、5〜14の環原子を有し、少なくとも1つの環が芳香族であり、少なくとも1つのヘテロ原子を含有する、単環式、二環式または三環式の環系を指す。一実施形態において、ヘテロアリールには、4〜6員の単環式芳香族基(式中、1つまたは複数の環原子は窒素、硫黄または酸素であり、それは独立して随意に置換される)が含まれる。別の実施形態において、ヘテロアリールには、5〜6員の単環式芳香族基(式中、1つまたは複数の環原子は窒素、硫黄または酸素であり、それは独立して随意に置換される)が含まれる。例示のヘテロアリール基には、チエニル、フリル、イミダゾリル、ピラゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、トリアゾリル、チアジアゾリル、オキサジアゾリル、テトラゾリル、チアトリアゾリル、オキサトリアゾリル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニル、トリアジニル、テトラジニル、テトラゾロ[1,5−b]ピリダジニル、イミダゾール[1,2−a]ピリミジニル、プリニル、ベンズオキサゾリル、ベンゾフリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾチアジアゾリル、ベンゾトリアゾリル、ベンゾイミダゾリル、インドリル、1,3−チアゾール−2−イル、1,3,4−トリアゾール−5−イル、1,3−オキサゾール−2−イル、1,3,4−オキサジアゾール−5−イル、1,2,4−オキサジアゾール−5−イル、1,3,4−チアジアゾール−5−イル、1H−テトラゾール−5−イル、1,2,3−トリアゾール−5−イル、及びピリド−2−イルN−オキシドが含まれる。「ヘテロアリール」という用語には、ヘテロアリールが1つまたは複数のアリール、カルボシクリルまたはヘテロシクリルの環へ縮合され、ラジカルまたは結合点がヘテロアリール環上にある基も含まれる。非限定例には、インドリル、イソインドリル、ベンゾチエニル、ベンゾフラニル、ジベンゾフラニル、インダゾリル、ベンズイミダゾリル、ベンズチアゾリル、キノリル、イソキノリル、シンノリニル、フタラジニル、キナゾリニル、キノキサリニル、4H−キノリジニル、カルバゾリル、アクリジニル、フェナジニル、フェノチアジニル、フェノキサジニル、テトラヒドロキノリニル、テトラヒドロイソキノリニル及びピリド[2,3−b]−1,4−オキサジン−3(4H)−オンが含まれる。ヘテロアリール基は、単環式、二環式または三環式であり得る。
本明細書において使用される時、「ヘテロシクリル」という用語は、式中、1つまたは複数(例えば1、2、3、または4)の炭素原子がヘテロ原子(例えばO、NまたはS)により置き換えられた、本明細書において定義されるような「カルボシクリル」を指す。ヘテロシクリルは、本明細書において定義されたものから独立して選択される1つまたは複数の置換基により随意に置換することができる。
一例として、ヘテロシクリルは3〜12の環原子を含み、単環、二環、三環及びスピロ環系を含み、式中、環原子は炭素であり、1〜5の環原子は窒素、硫黄または酸素から選択されるヘテロ原子であり、それは1つまたは複数の基によって独立して随意に置換される。一例として、ヘテロシクリルは1〜4のヘテロ原子を含む。別の例として、ヘテロシクリルには、窒素、硫黄または酸素から選択される1つまたは複数のヘテロ原子を有する3〜7員の単環が含まれる。別の例として、ヘテロシクリルには、窒素、硫黄または酸素から選択される1つまたは複数のヘテロ原子を有する4〜6員の単環が含まれる。別の例として、ヘテロシクリルには3員単環が含まれる。別の例として、ヘテロシクリルには4員単環が含まれる。別の例として、ヘテロシクリルには5〜6の員単環が含まれる。一例として、ヘテロシクリル基は0〜3の二重結合を含む。任意の窒素ヘテロ原子または硫黄ヘテロ原子は、随意に酸化することができ(例えばNO、SO、SO)、任意の窒素ヘテロ原子は随意に四級化することができる(例えば[NRCl、[NROH)。例示のヘテロシクリルには、オキシラニル、アジリジニル、チイラニル、アゼチジニル、オキセタニル、チエタニル、1,2−ジチエタニル、1,3−ジチエタニル、ピロリジニル、ジヒドロ−1H−ピロリル、ジヒドロフラニル、テトラヒドロフラニル、ジヒドロチエニル、テトラヒドロチエニル、イミダゾリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、1,1−ジオキソ−チオモルホリニル、ジヒドロピラニル、テトラヒドロピラニル、ヘキサヒドロチオピラニル、ヘキサヒドロピリミジニル、オキサジナニル、チアジナニル、チオキサニル、ホモピペラジニル、ホモピペリジニル、アゼパニル、オキセパニル、チエパニル、オキサゼピニル、オキサゼパニル、ジアゼパニル、1,4−ジアゼパニル、ジアゼピニル、チアゼピニル、チアゼパニル、テトラヒドロチオピラニル、オキサゾリジニル、チアゾリジニル、イソチアゾリジニル、1,1−ジオキソイソチアゾリジノニル、オキサゾリジノニル、イミダゾリジノニル、4,5,6,7−テトラヒドロ[2H]インダゾリル、テトラヒドロベンゾイミダゾリル、4,5,6,7−テトラヒドロベンゾ[d]イミダゾリル、1,6−ジヒドロイミダゾール[4,5−d]ピロロ[2,3−b]ピリジニル、チアジニル、オキサジニル、チアジアジニル、オキサジアジニル、ジチアジニル、ジオキサジニル、オキサチアジニル、チアトリアジニル、オキサトリアジニル、ジチアジアジニル、イミダゾリニル、ジヒドロピリミジル、テトラヒドロピリミジル、1−ピロリニル、2−ピロリニル、3−ピロリニル、インドリニル、チアピラニル、2H−ピラニル、4H−ピラニル、ジオキサニル、1,3−ジオキソラニル、ピラゾリニル、ピラゾリジニル、ジチアニル、ジチオラニル、ピリミジノニル、ピリミジンジオニル、ピリミジン−2,4−ジオニル、ピペラジノニル、ピペラジンジオニル、ピラゾリジニルイミダゾリニル、3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサニル、3,6−ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタニル、6−アザビシクロ[3.1.1]ヘプタニル、3−アザビシクロ[3.1.1]ヘプタニル、3−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタニル、アザビシクロ[2.2.2]ヘキサニル、2−アザビシクロ[3.2.1]オクタニル、8−アザビシクロ[3.2.1]オクタニル、2−アザビシクロ[2.2.2]オクタニル、8−アザビシクロ[2.2.2]オクタニル、7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプタン、アザスピロ[3.5]ノナニル、アザスピロ[2.5]オクタニル、アザスピロ[4.5]デカニル、1−アザスピロ[4.5]デカン−2−オンリー(only)、アザスピロ[5.5]ウンデカニル、テトラヒドロインドリル、オクタヒドロインドリル、テトラヒドロイソインドリル、テトラヒドロインダゾリル、1,1−ジオキソヘキサヒドロチオピラニルが含まれる。硫黄原子または酸素原子及び1〜3の窒素原子を含有する5員ヘテロシクリルの例は、チアゾリル(チアゾール−2−イル及びチアゾール−2−イルN−酸化物が含まれる)、チアジアゾリル(1,3,4−チアジアゾール−5−イル及び1,2,4−チアジアゾール−5−イルが含まれる)、オキサゾリル(例えばオキサゾール−2−イル)、及びオキサジアゾリル(1,3,4−オキサジアゾール−5−イル及び1,2,4−オキサジアゾール−5−イル等)である。例示の2〜4の窒素原子を含有する5員環ヘテロシクリルには、イミダゾリル(イミダゾール−2−イル等);トリアゾリル(1,3,4−トリアゾール−5−イル等);1,2,3−トリアゾール−5−イル、1,2,4−トリアゾール−5−イル及びテトラゾリル(1H−テトラゾール−5−イル等)が含まれる。例示のベンゾ縮合5員ヘテロシクリルは、ベンゾオキサゾール−2−イル、ベンズチアゾール−2−イル及びベンズイミダゾール−2−イルである。例示の6員ヘテロシクリルは1〜3の窒素原子及び随意に硫黄または酸素原子を含有し、例えばピリジル(ピリド−2−イル、ピリド−3−イル及びピリド−4−イル等);ピリミジル(ピリミド−2−イル及びピリミド−4−イル等);トリアジニル(1,3,4−トリアジン−2−イル及び1,3,5−トリアジン−4−イル等);ピリダジニル(特にピリダジン−3−イル及びピラジニル)である。ピリジンN−オキシド基及びピリダジンN−オキシド基、ならびにピリジル基、ピリミド−2−イル基、ピリミド−4−イル基、ピリダジニル基及び1,3,4−トリアジン−2−イル基は、他の例示のヘテロシクリル基である。
本明細書において使用される時、「部分的に不飽和」という用語は、環原子の間に少なくとも1つの二重結合または三重結合を含む環部分を指すが、環部分は芳香族ではない。
本明細書において使用される時、「阻害剤」という用語は、測定可能な親和性ならびに活性で、KDM5酵素へ結合して阻害する化合物を指す。ある特定の実施形態において、阻害剤は、約50μM未満、約1μM未満、約500nM未満、約100nM未満、または約10nM未満のIC50及び/または結合定数を有する。
「測定可能な親和性」及び「測定可能に阻害する」という用語は、本明細書において使用される時、(i)式Iの化合物またはその組成物、及びかかるKDM5酵素を含む試料と(ii)該化合物またはその組成物の非存在下において、かかるKDM5酵素を含む同等な試料との間でのKDM5酵素の活性における測定可能な低減を指す。
「薬学的に許容される塩」には、酸付加塩及び塩基付加塩の両方が含まれる。「薬学的に許容される酸付加塩」は、遊離塩基の生物学的有効性及び特性を保持し、生物学的にまたは他の点で所望されないものでない塩を指し、無機酸(塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、炭酸、リン酸及び同種のもの等)、ならびに脂肪族、脂環式、芳香族、芳香脂肪族、ヘテロ環式、カルボン酸、及びスルホン酸のクラスの有機酸から選択され得る有機酸(ギ酸等、酢酸、プロピオン酸、グリコール酸、グルコン酸、乳酸、ピルビン酸、シュウ酸、リンゴ酸、マレイン酸、マロン酸、コハク酸、フマル酸、酒石酸、クエン酸、アスパラギン酸、アスコルビン酸、グルタミン酸、アントラニル酸、安息香酸、桂皮酸、マンデル酸、エンボン酸、フェニル酢酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、サリチル酸、及び同種のもの)により形成される。
「薬学的に許容される塩基付加塩」には、無機塩基に由来するもの(ナトリウム塩、カリウム塩、リチウム塩、アンモニウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩、鉄塩、亜鉛塩、銅塩、マンガン塩、アルミニウム塩、及び同種のもの等)が含まれる。特に、塩基付加塩は、アンモニウム塩、カリウム塩、ナトリウム塩、カルシウム塩及びマグネシウム塩である。薬学的に許容される非毒性有機塩基に由来する塩には、第一級アミン、第二級アミン及び第三級アミン、置換アミン(天然に存在する置換アミンが含まれる)、環状アミン及び塩基イオン交換樹脂(イソプロピルアミン、トリメチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、エタノールアミン、2−ジエチルアミノエタノール、トロメタミン、ジシクロヘキシルアミン、リジン、アルギニン、ヒスチジン、カフェイン、プロカイン、ヒドラバミン、コリン、ベタイン、エチレンジアミン、グルコサミン、メチルグルカミン、テオブロミン、プリン、ピペリジン(piperizine)、ピペリジン(piperidine)、N−エチルピペリジン、ポリアミン樹脂等)ならびに同種のものの塩が含まれる。特に、非毒性有機塩基は、イソプロピルアミン、ジエチルアミン、エタノールアミン、トロメタミン、ジシクロヘキシルアミン、コリン及びカフェインである。
「互変異性体」または「互変異性型」という用語は、低エネルギー障壁を介して互換性である異なるエネルギーの構造異性体を指す。例えば、プロトン互変異性体(プロトトロピック互変異性体としても公知である)には、プロトンの移動を介する相互転換(ケト−エノール異性化及びイミン−エナミン異性化等)が含まれる。原子価互変異性体には結合電子のうちのいくつかの再編成による相互転換が含まれる。
「溶媒和物」は、1つまたは複数の溶媒分子及び本発明の化合物の会合または複合体を指す。溶媒の例には、水、イソプロパノール、エタノール、メタノール、DMSO、酢酸エチル、酢酸及びエタノールアミンが含まれる。「水和物」という用語は、溶媒分子が水である複合体を指す。
「治療法上効果的な量」は、(i)特定の疾患、病態もしくは障害を治療するか、(ii)特定の疾患、病態もしくは障害の1つもしくは複数の症状を弱化、改善もしくは消失させるか、または(iii)本明細書において記述される特定の疾患、病態もしくは障害の1つもしくは複数の症状の開始を防止もしくは遅延させる、本発明の化合物の量を指す。癌の事例において、治療法上効果的な量の薬物は、癌細胞の数を低減する;腫瘍サイズを低減する;末梢器官の中への癌細胞浸潤を阻害する(すなわち、ある程度まで遅くし、好ましくは停止する);腫瘍転移を阻害する(すなわち、ある程度まで遅くし、好ましくは停止する);ある程度まで腫瘍増殖を阻害する;及び/または癌と関連した症状のうちの1つまたは複数をある程度まで軽減することができる。癌療法については、有効性は、例えば無増悪期間(TTP)の査定及び/または奏効率(RR)の決定によって測定することができる。免疫障害の事例において、治療法上の効果的な量は、アレルギー性障害、自己免疫性疾患及び/もしくは炎症性疾患の症状、または急性炎症反応(例えば喘息)の症状を、減少または緩和するのに十分な量である。いくつかの実施形態において、治療法上効果的な量は、薬物耐性癌細胞または薬物耐性持続性癌細胞の活性または数を有意に減少させるのに十分な本明細書において記述される化学物質の量である。
「治療」(及び「治療する(treat)」または「治療する(treating)」等の変化形)は、治療されている個体または細胞の自然経過を変更しようとし、予防のため、または臨床病理的経過の間に、遂行することができる、臨床的介入を指す。治療の所望される効果には、疾患の出現または再発の防止、症状の緩和、疾患の任意の直接的または間接的な病理的結果の低減、安定化した(すなわち、悪化していない)疾患の状態、転移の防止、疾患進行速度の減少、疾患状態の改善または緩和、治療を受けない場合の予想された生存と比較した生存の延長、及び寛解または改善された予後のうちの1つまたは複数が含まれる。ある特定の実施形態において、式Iの化合物は、疾患もしくは障害の発症を遅延させるかまたは疾患もしくは障害の進行を減速するために使用される。治療を必要とする個体には、病態もしくは障害に既に罹患した個体に加えて、病態もしくは障害を有する傾向のある個体(例えば遺伝学的突然変異または遺伝子もしくはタンパク質の異常な発現を介して)、または病態もしくは障害が防止されるべき個体が含まれる。
例示的な値
一実施形態において、式(I)の化合物またはその塩が提供され、但し、
−A−Rが、2−ピリジル、3−ピリジル、4−ピペリジノ−3−ピリジル、4−ヒドロキシ−3−ピリジル、4−メトキシ−3−ピリジル、4−モルホリノ−3−ピリジル、4−ピロリジノ−3−ピリジル、6−フルオロ−2−ピリジルであり、Rが水素、メチル、エチルまたはメトキシである場合、RはHではなく;
−A−Rが2−チエニルであり、Rがトリフルオロメチルである場合、RはHではなく;
及びRが、それらが結合されている原子と一緒になって、5員カルボシクリルを形成し、−A−Rが1−ナフチルである場合、Rはメチルではなく;
が2−ヒドロキシエチルであり、Rがメチルであり、Rがメチルである場合、−A−Rは6−(N,N−ジメチルアミノ)−4−メチル−3−ピリジルではなく;
が3−チエニルであり、Rが水素であり、Rが水素である場合、−A−Rは2−ピリジルまたは3−ピリジルではなく;
が水素であり、Rが3−ニトロフェニルまたは2,3,4,5−テトラフルオロフェニルであり、Rがトリフルオロメチルである場合、−A−Rは2−チエニルではなく;
がメチルチオである場合、−A−Rは、4−メチルフェニル、4−クロロフェニル、フェニル、3,4−メチレンジオキシフェニルまたは2−チエニルにより置換された1,2,4−オキサジアゾール−5−イルではなく;
がHであり、RがHであり、−A−Rは3−チエニルである場合、Rは、フェニル、3−チエニル、2−チエニル、1H−ピラゾール−3−イル、1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル、1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル、1−エチル−1H−ピラゾール−3−イルまたは1−エチル−1H−ピラゾール−5−イルではない。
ある特定の実施形態において、Rは、H、C1−12アルキル、C2−12アルケニル、C2−12アルキニル、カルボシクリル、ヘテロシクリル、ハロ、−OR、−SR、−N(R、−CN、−NO、−C(O)R、−CO、−C(O)N(R、−C(O)SR、−C(O)C(O)R、−C(O)CHC(O)R、−C(S)N(R、−C(S)OR、−S(O)R、−SO、−SON(R、−N(R)C(O)R、−N(R)C(O)N(R、−N(R)SO、−N(R)SON(R、−N(R)N(R、−N(R)C(=N(R))N(R、−C(=N)N(R、−C=NOR、−C(=N(R))N(R、−OC(O)R、または−OC(O)N(Rであり、そこでR及びRの各々のC1−12アルキル、C2−12アルケニル、C2−12アルキニル、カルボシクリル及びヘテロシクリルは、1つまたは複数のにより独立して随意に置換される
ある特定の実施形態において、Rは、C1−12アルキル、C2−12アルケニル、C2−12アルキニル、カルボシクリル、ヘテロシクリル、ハロ、−OR、−SR、−N(R、−CN、−NO、−C(O)R、−CO、−C(O)N(R、−C(O)SR、−C(O)C(O)R、−C(O)CHC(O)R、−C(S)N(R、−C(S)OR、−S(O)R、−SO、−SON(R、−N(R)C(O)R、−N(R)C(O)N(R、−N(R)SO、−N(R)SON(R、−N(R)N(R、−N(R)C(=N(R))N(R、−C(=N)N(R、−C=NOR、−C(=N(R))N(R、−OC(O)R、または−OC(O)N(Rであり、そこでR及びRの各々のC1−12アルキル、C2−12アルケニル、C2−12アルキニル、カルボシクリル及びヘテロシクリルは、1つまたは複数の基Rにより独立して随意に置換される。
ある特定の実施形態において、R及びRは、それらが結合されている原子と一緒になって、随意に置換された4員、5員、6員、7員、または8員のカルボシクリルを形成する。
ある特定の実施形態において、Rは、H、C1−6アルキル、カルボシクリル、ハロまたは−CNであり、そこで任意のC1−6アルキルまたはカルボシクリルは、カルボシクリル、ハロ、−CN及び−O−Rから独立して選択される1つまたは複数の基により独立して随意に置換される。
ある特定の実施形態において、Rは、H、メチル、エチル、イソプロピル、シクロプロピル、メトキシ、フルオロ、クロロまたはシアノであるか;またはR及びRは、それらが結合されている原子と一緒になって、随意に置換された5員カルボシクリルを形成する。
ある特定の実施形態において、Rは、H、C1−12アルキル、C2−12アルケニル、C2−12アルキニル、カルボシクリル、ヘテロシクリル、ハロ、−OR、−SR、−N(R、−CN、−NO、−C(O)R、−CO、−C(O)N(R、−C(O)SR、−C(O)C(O)R、−C(O)CHC(O)R、−C(S)N(R、−C(S)OR、−S(O)R、−SO、−SON(R、−N(R)C(O)R、−N(R)C(O)N(R、−N(R)SO、−N(R)SON(R、−N(R)N(R、−N(R)C(=N(R))N(R、−C(=N)N(R、−C=NOR、−C(=N(R))N(R、−OC(O)R、または−OC(O)N(Rであり、そこでR及びRの各々のC1−12アルキル、C2−12アルケニル、C2−12アルキニル、カルボシクリル及びヘテロシクリルは、1つまたは複数の基Rにより独立して随意に置換される。
ある特定の実施形態において、Rは、C1−12アルキル、C2−12アルケニル、C2−12アルキニル、カルボシクリル、ヘテロシクリル、ハロ、−OR、−SR、−N(R、−CN、−NO、−C(O)R、−CO、−C(O)N(R、−C(O)SR、−C(O)C(O)R、−C(O)CHC(O)R、−C(S)N(R、−C(S)OR、−S(O)R、−SO、−SON(R、−N(R)C(O)R、−N(R)C(O)N(R、−N(R)SO、−N(R)SON(R、−N(R)N(R、−N(R)C(=N(R))N(R、−C(=N)N(R、−C=NOR、−C(=N(R))N(R、−OC(O)R、または−OC(O)N(Rであり、そこでR及びRの各々のC1−12アルキル、C2−12アルケニル、C2−12アルキニル、カルボシクリル及びヘテロシクリルは、1つまたは複数の基Rにより独立して随意に置換される。
ある特定の実施形態において、RはH、C1−6アルキルまたはアリールであり、そこで各々のC1−6アルキルは、−O−Rから選択される1つまたは複数の基により独立して随意に置換される。
ある特定の実施形態において、Rは、H、メチル、エチル、イソプロピル、ヒドロキシメチルまたはフェニルであるか;またはR及びRは、それらが結合されている原子と一緒になって、随意に置換された5員カルボシクリルを形成する。
ある特定の実施形態において、R及びRのうちの1つはH以外のものである。
ある特定の実施形態において、RはHである。
ある特定の実施形態において、Rは、C1−3アルキル、トリフルオロメチル、3〜6(例えば3、4、5または6)員のカルボシクリル、3〜6(例えば3、4、5または6)員のヘテロシクリル、ハロ、ヒドロキシル、−OR、−SH、−SR、−N(R、−CN、または−NOである。
ある特定の実施形態において、Aは5員または6員の単環式ヘテロアリール環であり、該5員または6員の単環式ヘテロアリール環はRにより置換され、ハロ、ニトロ、シアノ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6ハロアルキル、−OR、−C(O)R、−CO、−OC(O)R、−N(R及びカルボシクリルから独立して選択される1つまたは複数の基によっても随意に置換される。
ある特定の実施形態において、Aは9員または10員の二環式ヘテロアリール環であり、該9員または10員の二環式ヘテロアリール環はRにより置換され、ハロ、ニトロ、シアノ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6ハロアルキル、−OR、−C(O)R、−CO、−OC(O)R、−N(R及びカルボシクリルから独立して選択される1つまたは複数の基によっても随意に置換される。
ある特定の実施形態において、Aは1、2、3または4つのヘテロ原子を含む5員ヘテロアリール環であり、該5員ヘテロアリール環はRにより置換され、ハロ、ニトロ、シアノ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6ハロアルキル、−OR、−C(O)R、−CO、−OC(O)R、−N(R及びカルボシクリルから独立して選択される1つまたは複数の基によっても随意に置換される。
ある特定の実施形態において、Aは1、2、3または4つの窒素原子を含む5員ヘテロアリール環であり、その環はRにより置換され、その環は、ハロ、ニトロ、シアノ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6ハロアルキル、−OR、−C(O)R、−CO、−OC(O)R、−N(R及びカルボシクリルから独立して選択される1つまたは複数の基によっても随意に置換される。
ある特定の実施形態において、Aは1つのヘテロ原子を含む5員ヘテロアリール環であり、その環はRにより置換され、その環は、ハロ、ニトロ、シアノ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6ハロアルキル、−OR、−C(O)R、−CO、−OC(O)R、−N(R及びカルボシクリルから独立して選択される1つまたは複数の基によっても随意に置換される。
ある特定の実施形態において、Aは2つのヘテロ原子を含む5員ヘテロアリール環であり、その環はRにより置換され、その環は、ハロ、ニトロ、シアノ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6ハロアルキル、−OR、−C(O)R、−CO、−OC(O)R、−N(R及びカルボシクリルから独立して選択される1つまたは複数の基によっても随意に置換される。
ある特定の実施形態において、Aは3つのヘテロ原子を含む5員ヘテロアリール環であり、その環はRにより置換され、その環は、ハロ、ニトロ、シアノ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6ハロアルキル、−OR、−C(O)R、−CO、−OC(O)R、−N(R及びカルボシクリルから独立して選択される1つまたは複数の基によっても随意に置換される。
ある特定の実施形態において、Aは、ピラゾール環、イミダゾール環、オキサジアゾール環またはイソオキサゾール環であり、そのピラゾール環、イミダゾール環、オキサジアゾール環またはイソオキサゾール環は、Rにより置換され、そのピラゾール環、イミダゾール環、オキサジアゾール環またはイソオキサゾール環は、ハロ、ニトロ、シアノ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6ハロアルキル、C1−6アルコキシ、C1−6アルカノイル、C1−6アルカノイルオキシ、C1−6アルコキシカルボニル、カルボシクリル及び−N(Rから独立して選択される1つまたは複数の基によっても随意に置換される。
ある特定の実施形態において、Aはピラゾール環であり、該ピラゾール環はRにより置換され、ハロ、ニトロ、シアノ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6ハロアルキル、C1−6アルコキシ、C1−6アルカノイル、C1−6アルカノイルオキシ、C1−6アルコキシカルボニル、C3−8カルボシクリル及び−N(Rから独立して選択される1つまたは複数の基によっても随意に置換される。
ある特定の実施形態において、Aはイミダゾール環であり、該イミダゾール環はRにより置換され、ハロ、ニトロ、シアノ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6ハロアルキル、C1−6アルコキシ、C1−6アルカノイル、C1−6アルカノイルオキシ、C1−6アルコキシカルボニル、C3−8カルボシクリル及び−N(Rから独立して選択される1つまたは複数の基によっても随意に置換される。
ある特定の実施形態において、Aはオキサジアゾール環であり、該オキサジアゾール環はRにより置換され、ハロ、ニトロ、シアノ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6ハロアルキル、C1−6アルコキシ、C1−6アルカノイル、C1−6アルカノイルオキシ、C1−6アルコキシカルボニル、C3−8カルボシクリル及び−N(Rから独立して選択される1つまたは複数の基によっても随意に置換される。
ある特定の実施形態において、Aはイソオキサゾール環であり、該イソオキサゾール環はRにより置換され、ハロ、ニトロ、シアノ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6ハロアルキル、C1−6アルコキシ、C1−6アルカノイル、C1−6アルカノイルオキシ、C1−6アルコキシカルボニル、C3−8カルボシクリル及び−N(Rから独立して選択される1つまたは複数の基によっても随意に置換される。
ある特定の実施形態において、Rは、H、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、カルボシクリル、ヘテロシクリル、−C(O)R、−COまたは−C(O)N(Rであり、そこでRの各々のC1−6アルキル、C3−6アルケニル、C3−6アルキニル、カルボシクリル及びヘテロシクリルは、1つまたは複数の基Rにより独立して随意に置換される。
ある特定の実施形態において、Rは、Rから独立して選択される1つまたは複数の基により随意に置換されるヘテロアリールである。
ある特定の実施形態において、Rは、C1−6アルキル、C1−6ハロアルキル、カルボシクリル、−F、−Cl、−Br、−I、−NO、−N(R、−CN、−C(O)−N(R、−O−R、−O−C(O)−R、−C(O)−R、−C(O)−O−R、−C(O)−N(R、及び−N(R)−C(O)−Rから独立して選択される1つまたは複数の基により随意に置換されるヘテロアリールである。
ある特定の実施形態において、Rは、ピリミジン環、チアゾール環、ピリジン環、イソキノリン環またはピリダジン環であり、その環は、C1−6アルキル、カルボシクリル、−F、−Cl、−Br、−I、−N(R、−O−R及び−C(O)−O−R−から独立して選択される1つまたは複数の基により随意に置換される。
ある特定の実施形態において、一緒になった−A−Rは、
から選択される。
別の態様には、
から選択される化合物ならびにその塩が含まれる。
一実施形態は、式(I)の化合物
またはその薬学的に許容される塩の使用であって、式中、
及びRは、それぞれ独立して、H、C1−12アルキル、C2−12アルケニル、C2−12アルキニル、カルボシクリル、ヘテロシクリル、ハロ、−OR、−SR、−N(R、−CN、−NO、−C(O)R、−CO、−C(O)N(R、−C(O)SR、−C(O)C(O)R、−C(O)CHC(O)R、−C(S)N(R、−C(S)OR、−S(O)R、−SO、−SON(R、−N(R)C(O)R、−N(R)C(O)N(R、−N(R)SO、−N(R)SON(R、−N(R)N(R、−N(R)C(=N(R))N(R、−C(=N)N(R、−C=NOR、−C(=N(R))N(R、−OC(O)R、または−OC(O)N(Rであり、そこでR及びRの各々のC1−12アルキル、C2−12アルケニル、C2−12アルキニル、カルボシクリル及びヘテロシクリルは、1つまたは複数の基Rにより独立して随意に置換され;そこでR及びRはそれぞれHではないか;またはR及びRは、それらが結合されている原子と一緒になって、4員、5員、6員、7員、もしくは8員のカルボシクリルを形成し、そのカルボシクリルは1つまたは複数の基Rにより随意に置換され;
は、H、C1−6アルキル、トリフルオロメチル、3〜6員カルボシクリル、3〜6員ヘテロシクリル、ハロ、−OR、−SR、−N(R、−CNまたは−NOであり、そこで該アルキル、カルボシクリル及びヘテロシクリルは、オキソ、ハロ、C1−3アルコキシ及びC1−3アルキルから独立して選択される1つまたは複数の基と随意に置換され;
は、H、C1−12アルキル、C2−12アルケニル、C2−12アルキニル、カルボシクリル、ヘテロシクリル、ハロ、−OR、−SR、−N(R、−CN、−NO、−C(O)R、−CO、−C(O)N(R、−C(O)SR、−C(O)C(O)R、−C(O)CHC(O)R、−C(S)N(R、−C(S)OR、−S(O)R、−SO、−SON(R、−N(R)C(O)R、−N(R)C(O)N(R、−N(R)SO、−N(R)SON(R、−N(R)N(R、−N(R)C(=N(R))N(R、−C(=N)N(R、−C=NOR、−C(=N(R))N(R、−OC(O)R、または−OC(O)N(R,であり、そこでRの各々のC1−12アルキル、C3−12アルケニル、C3−12アルキニル、カルボシクリル及びヘテロシクリルは、1つまたは複数の基Rにより随意に置換され;
は、H、C1−12アルキル、C2−12アルケニル、C2−12アルキニル、カルボシクリル及びヘテロシクリルであり、そこで各々のC1−12アルキル、C2−12アルケニル、C2−12アルキニル、カルボシクリル及びヘテロシクリルは、オキソ、C1−12アルキル、C1−12ハロアルキル、カルボシクリル、ヘテロシクリル、ハロ、−CN、−NO、−NR、−OR、−C(=O)OR及び−OC(=O)Rから独立して選択される1つまたは複数の基により随意に置換されるか;またはR及びRは、それらが結合されている原子と一緒になってヘテロシクリルを形成し;
各々のRは、H、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、カルボシクリル及びヘテロシクリルから独立して選択され、そこで各々のC1−6アルキル、C3−6アルケニル、C3−6アルキニル、カルボシクリル及びヘテロシクリルは、1つまたは複数の基Rと随意に置換され;
各々のRは、H、C1−3アルキル、トリフルオロメチル、3〜6員カルボシクリル及び3〜6員のヘテロシクリルから独立して選択されるか;または2つのR基はそれらが結合されている窒素と一緒に3〜6員のヘテロ環を形成し;
各々のRは、H、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−8カルボシクリル及びヘテロシクリルから独立して選択され、そこで各々のC1−6アルキル、C3−6アルケニル、C3−6アルキニル、C3−8カルボシクリル及びヘテロシクリルは、1つまたは複数の基Rにより随意に置換されるか;または2つのR基は、それらが結合されている窒素と一緒に3〜6員のヘテロ環を形成し;
各々のRは、H、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6ハロアルキル、カルボシクリル、C1−6アルカノイル、フェニル及びベンジルから独立して選択され、そこで任意のC1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6ハロアルキル、カルボシクリル、C1−6アルカノイル、フェニルまたはベンジルは、ハロ、−CN、−NO、−NR及び−ORから独立して選択される1つまたは複数の基により随意に置換されるか;または2つのR基は、それらが結合されている窒素と一緒に3〜6員のヘテロ環を形成し;
Aは単環式ヘテロアリール環または二環式ヘテロアリール環であり、該単環式ヘテロアリール環または二環式ヘテロアリール環はRにより置換され、ハロ、ニトロ、シアノ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6ハロアルキル、−OR、−C(O)R、−CO、−OC(O)R、−N(R及びカルボシクリルから独立して選択される1つまたは複数の基によっても随意に置換され;
各々のRは、H、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−8カルボシクリル及びヘテロシクリルから独立して選択され、そこで各々のC1−6アルキル、C3−6アルケニル、C3−6アルキニル、C3−8カルボシクリル及びヘテロシクリルは、1つまたは複数の基Rと随意に置換され;
または2つのR基は、それらが結合されている窒素と一緒に3〜6員のヘテロ環を形成し;
各々のRは、独立して、水素、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、カルボシクリル及びヘテロシクリルであり、そこで各々のC1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、カルボシクリル及びヘテロシクリルは、オキソ、ハロ、アミノ、ヒドロキシル及びC−Cアルキル(それはオキソ及びハロから独立して選択される1つまたは複数の基により随意に置換される)から独立して選択される1つまたは複数の基により随意に置換されるか;または2つのRは、それらが結合されている窒素と一緒になってヘテロシクリルを形成し、該ヘテロシクリルは、オキソ、ハロ及びC1−3アルキル(それはオキソ及びハロから独立して選択される1つまたは複数の基により随意に置換される)から独立して選択される1つまたは複数の基により随意に置換され;
各々のRは、H、C1−4アルキル、C1−4アルカノイル、フェニル、ベンジル及びフェネチルから独立して選択され;
各々のRは、オキソ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6ハロアルキル、カルボシクリル、−F、−Cl、−Br、−I、−NO、−N(R、−CN、−C(O)−N(R、−S(O)−N(R、−S(O)−N(R、−O−R、−S−R、−O−C(O)−R、−O−C(O)−O−R、−C(O)−R、−C(O)−O−R、−S(O)−R、−S(O)−R、−O−C(O)−N(R、−N(R)−C(O)−OR、−N(R)−C(O)−N(R、−S(O)−N(R、−N(R)−C(O)−R、−N(R)−S(O)−R、−N(R)−S(O)−R、−N(R)−S(O)−N(R、及び−N(R)−S(O)−N(Rから独立して選択され、そこで任意のC1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6ハロアルキル及びカルボシクリルは、オキソ、ハロ、−NO、−N(R、−CN,−C(O)−N(R、−S(O)−N(R、−S(O)−N(R、−O−R、−S−R、−O−C(O)−R、−C(O)−R、−C(O)−O−R、−S(O)−R、−S(O)−R、−C(O)−N(R、−S(O)−N(R、−N(R)−C(O)−R、−N(R)−S(O)−R−N(R)−S(O)−R及びC1−6アルキル(それはオキソ及びハロから独立して選択される1つまたは複数の基により随意に置換される)から独立して選択される1つまたは複数の基により随意に置換され;
各々のR及びRは、H、C1−4アルキル、C1−4アルカノイル、C1−4アルコキシカルボニル、フェニル、ベンジル及びフェネチルから独立して選択されるか、またはR及びRはそれらが結合されている窒素と一緒にヘテロシクリルを形成する;
増殖性障害の予防的または治療法的な治療のための、該使用
を提供する。
ある特定の実施形態において、Rは、H、C1−12アルキル、C2−12アルケニル、C2−12アルキニル、カルボシクリル、ヘテロシクリル、ハロ、−OR、−SR、−N(R、−CN、−NO、−C(O)R、−CO、−C(O)N(R、−C(O)SR、−C(O)C(O)R、−C(O)CHC(O)R、−C(S)N(R、−C(S)OR、−S(O)R、−SO、−SON(R、−N(R)C(O)R、−N(R)C(O)N(R、−N(R)SO、−N(R)SON(R、−N(R)N(R、−N(R)C(=N(R))N(R、−C=NOR、−C(=N(R))N(R、−OC(O)R、または−OC(O)N(Rであり、そこでR及びRの各々のC1−12アルキル、C2−12アルケニル、C2−12アルキニル、カルボシクリル及びヘテロシクリルは、1つまたは複数の基Rにより独立して随意に置換される。
ある特定の実施形態において、Rは、C1−12アルキル、C2−12アルケニル、C2−12アルキニル、カルボシクリル、ヘテロシクリル、ハロ、−OR、−SR、−N(R、−CN、−NO、−C(O)R、−CO、−C(O)N(R、−C(O)SR、−C(O)C(O)R、−C(O)CHC(O)R、−C(S)N(R、−C(S)OR、−S(O)R、−SO、−SON(R、−N(R)C(O)R、−N(R)C(O)N(R、−N(R)SO、−N(R)SON(R、−N(R)N(R、−N(R)C(=N(R))N(R、−C=NOR、−C(=N(R))N(R、−OC(O)R、または−OC(O)N(Rであり、そこでR及びRの各々のC1−12アルキル、C2−12アルケニル、C2−12アルキニル、カルボシクリル及びヘテロシクリルは、1つまたは複数の基Rにより独立して随意に置換される。
ある特定の実施形態において、Rは、H、C1−12アルキル、C2−12アルケニル、C2−12アルキニル、カルボシクリル、ヘテロシクリル、ハロ、−OR、−SR、−N(R、−CN、−NO、−C(O)R、−CO、−C(O)N(R、−C(O)SR、−C(O)C(O)R、−C(O)CHC(O)R、−C(S)N(R、−C(S)OR、−S(O)R、−SO、−SON(R、−N(R)C(O)R、−N(R)C(O)N(R、−N(R)SO、−N(R)SON(R、−N(R)N(R、−N(R)C(=N(R))N(R、−C=NOR、−C(=N(R))N(R、−OC(O)R、または−OC(O)N(Rであり、そこでR及びRの各々のC1−12アルキル、C2−12アルケニル、C2−12アルキニル、カルボシクリル及びヘテロシクリルは、1つまたは複数の基Rにより独立して随意に置換される。
ある特定の実施形態において、Rは、C1−12アルキル、C2−12アルケニル、C2−12アルキニル、カルボシクリル、ヘテロシクリル、ハロ、−OR、−SR、−N(R、−CN、−NO、−C(O)R、−CO、−C(O)N(R、−C(O)SR、−C(O)C(O)R、−C(O)CHC(O)R、−C(S)N(R、−C(S)OR、−S(O)R、−SO、−SON(R、−N(R)C(O)R、−N(R)C(O)N(R、−N(R)SO、−N(R)SON(R、−N(R)N(R、−N(R)C(=N(R))N(R、−C=NOR、−C(=N(R))N(R、−OC(O)R、または−OC(O)N(Rであり、そこでR及びRの各々のC1−12アルキル、C2−12アルケニル、C2−12アルキニル、カルボシクリル及びヘテロシクリルは、1つまたは複数の基Rにより独立して随意に置換される。
ある特定の実施形態において、Rは、H、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、カルボシクリル、ヘテロシクリル、−C(O)R、−COまたは−C(O)N(Rであり、そこでRの各々のC1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、カルボシクリル及びヘテロシクリルは、1つまたは複数の基Rにより随意に置換される。
使用、製剤化及び投与
薬学的に許容される組成物
別の態様には、式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物が含まれる。一実施形態において、組成物は、薬学的に許容される担体、補助剤またはベヒクルを更に含む。別の実施形態において、組成物は、KDM5を測定可能に阻害するのに効果的な量の化合物を更に含む。ある特定の実施形態において、組成物はそれを必要とする患者への投与のために製剤化される。
「患者」または「個体」という用語は、本明細書において使用される時、ヒト等の哺乳類等の動物を指す。一実施形態において、患者または個体はヒトを指す。
「薬学的に許容される担体、補助剤、またはベヒクル」という用語は、それが共に製剤化される化合物の薬理学的活性を破壊しない、非毒性担体または補助剤またはベヒクルを指す。本発明の組成物中で使用することができる薬学的に許容される担体、補助剤またはベヒクルには、イオン交換体、アルミナ、ステアリン酸アルミニウム、レシチン、血清タンパク質(ヒト血清アルブミン等)、緩衝物質(リン酸塩等)、グリシン、ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、飽和植物性脂肪酸の部分グリセリド混合物、水、塩または電解質(硫酸プロタミン等)、リン酸水素二ナトリウム、リン酸水素二カリウム、塩化ナトリウム、亜鉛塩、コロイダルシリカ、三ケイ酸マグネシウム、ポリビニルピロリドン、セルロースベースの物質、ポリエチレングリコール、ナトリウムカルボキシメチルセルロース、ポリアクリレート、ワックス、ポリエチレン−ポリオキシプロピレン−ブロックポリマー、ポリエチレングリコール及び羊毛脂が含まれるが、これらに限定されない。
式Iの化合物またはその塩を含む組成物は、経口的に、非経口的に、吸入スプレーによって、局所的に、経皮的に、経直腸的に、経鼻的に、頬側に、舌下に、経膣的に、腹腔内に、肺内に、皮内に、硬膜外に、または埋め込まれたリザーバー経由で、投与することができる。「非経口的である」という用語には、本明細書において使用される時、皮下、静脈内、筋肉内、関節内、滑液内、胸骨内、髄腔内、肝臓内、病巣内及び頭蓋内の注射または注入の技法が含まれる。
一実施形態において、式Iの化合物またはその塩を含む組成物は、経口投与のための固体剤形として製剤化される。経口投与のための固体剤形には、カプセル、錠剤、ピル、粉末及び顆粒剤が含まれる。ある特定の実施形態において、式(I)の化合物またはその塩を含む固体経口剤形は、(i)不活性で薬学的に許容される賦形剤または担体(クエン酸ナトリウムまたはリン酸二カルシウム等)、及び(ii)充填剤または増量剤(デンプン、ラクトース、ショ糖、グルコース、マンニトールまたはケイ酸等)、(iii)結合剤(カルボキシメチルセルロース、アルギン酸塩、ゼラチン、ポリビニルピロリジノン、ショ糖またはアカシアゴム等)、(iv)湿潤剤(グリセロール等)、(v)崩壊剤(寒天、炭酸カルシウム、ジャガイモもしくはタピオカのデンプン、アルギン酸、ある特定のケイ酸塩または炭酸ナトリウム等)(vi)溶解遅延剤(パラフィン等)、(vii)吸収促進剤(第四級アンモニウム塩等)、(viii)湿潤剤(セチルアルコールまたはグリセロールモノステアレート等)、(ix)吸収剤(カオリンまたはベントナイト粘土等)、ならびに(x)滑沢剤(タルク、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、ポリエチレングリコールまたはラウリル硫酸ナトリウム等)のうちの1つまたは複数を更に含む。ある特定の実施形態において、固体経口剤形は、カプセル、錠剤または丸薬として製剤化される。ある特定の実施形態において、固体経口剤形は緩衝剤を更に含む。ある特定の実施形態において、固体経口剤形のためのかかる組成物は、1つまたは複数の賦形剤(ラクトースまたは乳糖、ポリエチレングリコール及び同種のもの等)を含む軟質及び硬質の充填ゼラチンカプセル中の充填剤として製剤化することができる。
ある特定の実施形態において、式Iの化合物またはその塩を含む組成物の錠剤、糖衣錠、カプセル、丸薬及び顆粒剤は、コーティングまたはシェル(腸溶コーティング等)を随意に含む。それらは不透明剤を随意に含み、腸管のある特定の部分においてのみ、または優先的に、随意に遅延様式で、活性成分(複数可)を放出する組成物でもあり得る。包埋組成物の例にはポリマー性物質及びワックスが含まれ、それは、ラクトースまたは乳糖に加えて、高分子量ポリエチレングリコール及び同種のもの等の賦形剤を使用して、軟質及び硬質の充填ゼラチンカプセル中の充填剤としても用いることができる。
別の実施形態において、組成物はマイクロカプセル化された式(I)の化合物またはその塩を含み、1つまたは複数の賦形剤を随意に更に含む。
別の実施形態において、組成物は、経口投与のための式Iの化合物またはその塩を含む液体投薬製剤を含み、薬学的に許容されるエマルション、マイクロエマルジョン、溶液、懸濁物、シロップ及びエリキシルのうちの1つまたは複数を随意に更に含む。ある特定の実施形態において、液体剤形は、不活性希釈剤(水または他の溶媒等)、可溶化剤及び乳化剤(エチルアルコール、イソプロピルアルコール、炭酸エチル、酢酸エチル、ベンジルアルコール、安息香酸ベンジル、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ジメチルホルムアミド、油(特に、綿実油、落花生油、トウモロコシ油、胚芽油、オリーブ油、ひまし油及び胡麻油)、グリセロール、テトラヒドロフルフリルアルコール、ポリエチレングリコール、またはソルビタンの脂肪酸エステル等)、ならびにその混合物のうちの1つまたは複数を随意に更に含む。ある特定の実施形態において、液体経口組成物は、1つまたは複数の補助剤(湿潤剤、懸濁化剤、甘味剤、着香剤及び芳香剤等)を随意に更に含む。
注射可能調製物、例えば、滅菌注射可能な水性懸濁物または油性懸濁物は、適切な分散剤または湿潤剤及び懸濁化剤を使用して、公知の技術に従って製剤化することができる。滅菌注射可能調製物は、非毒性の非経口的に許容される希釈剤または溶媒中の滅菌注射可能な溶液、懸濁物またはエマルション(例えば1,3−ブタンジオール中の溶液として)でもあり得る。用いることができる許容されるベヒクル及び溶媒の中には、水、リンガー溶液(米国薬局方)及び等張塩化ナトリウム溶液がある。加えて、滅菌済み固定油は、溶媒または懸濁培地として慣習的に用いられる。この目的のために、任意の無味無臭の固定油を用いることができ、それには合成のモノグリセリドまたはジグリセリドが含まれる。加えて、脂肪酸(オレイン酸等)は注射可能物の調製物中で使用される。
注射可能製剤は、例えば細菌保持フィルターを介する濾過によって、または使用の前に滅菌水もしくは他の滅菌注射可能媒質中で溶解もしくは分散することができる滅菌済み固体組成物の形状で滅菌剤を組み込み、滅菌することができる。
式(I)の化合物の効果を延長するために、皮下注射または筋肉内注射からの化合物の吸収を減速することが多くの場合所望される。これは、不十分な水可溶性を備えた結晶質または非晶質の液体懸濁物の使用によって遂行することができる。次いで化合物の吸収の率はその溶解率に依存し、そしてそれは結晶サイズ及び結晶形状に依存し得る。あるいは、非経口的に投与された化合物形状の遅延吸収は、油性ベヒクル中での化合物の溶解または懸濁によって遂行される。注射可能デポー形状は、生体分解性ポリマー(ポリラクチド−ポリグリコリド等)中での化合物のマイクロカプセル化マトリックスの形成によって作製される。化合物対ポリマーの比及び用いられた特定のポリマーの性質に依存して、化合物放出率を制御することができる。他の生体分解性ポリマーの例には、ポリ(オルトエステル)及びポリ(無水物)が含まれる。デポー注射可能製剤は、身体組織と適合性のあるリポソームまたはマイクロエマルジョン中での化合物の封入によっても調製される。
ある特定の実施形態において、直腸投与または膣内投与のための組成物は坐薬として調剤され、それは式(I)の化合物またはその塩を、適切な非刺激性賦形剤または担体(カカオバター、ポリエチレングリコールまたは坐薬ワックス等)と混合することによって調製することができ、例えば、それらのものは、周囲温度で固体であるが体温で液体であり、したがって直腸または膣腔中で融解し、式(I)の化合物を放出する。
式(I)の化合物の局所投与または経皮投与のための例示の剤形には、軟膏、ペースト、クリーム、ローション、ゲル、粉末、溶液、スプレー、吸入剤またはパッチが含まれる。式(I)の化合物またはその塩は、滅菌条件下で、薬学的に許容される担体及び随意に防腐剤または緩衝液と混合される。追加の製剤の例には、眼用製剤、点耳薬、点眼薬、経皮パッチが含まれる。経皮剤形は、媒質(例えばエタノールまたはジメチルスルホキシド)中で、式(I)の化合物またはその塩の溶解または調合によって作製することができる。吸収促進剤も皮膚を横切って化合物の流動を増加させるために使用することができる。速度は、速度制御膜の提供によって、またはポリマーマトリクスもしくはゲル中で化合物を分散させることによって、制御することができる。
式(I)の化合物またはその塩の鼻エアロゾルまたは吸入製剤は、ベンジルアルコールもしくは他の適切な防腐剤、生物学的利用能を促進する吸収促進剤、フルオロカーボン、及び/または他の従来の可溶化剤または分散剤を用いて、生理食塩水中の溶液として調製することができる。
ある特定の実施形態において、医薬組成物は食品と共にまたは食品なしで投与することができる。ある特定の実施形態において、薬学的に許容される組成物は食品なしで投与される。ある特定の実施形態において、本発明の薬学的に許容される組成物は食品と共に投与される。
任意の特定の患者のための具体的な投薬及び治療計画は多様な因子に依存し、それらには、年齢、体重、全体的な健康、性別、食餌、投与の時間、***の速度、薬物の組み合わせ、治療する医師の判定、及び治療されている特定の疾患の重症度が含まれるだろう。組成物中で提供される式Iの化合物またはその塩の量は、組成物中の特定の化合物にも依存するだろう。
一実施形態において、1用量あたりの非経口的に投与される本発明の化合物の治療法上効果的な量は、約0.01〜100mg/kg、あるいは1日あたり約0.1〜20mg/kgの患者体重の範囲中であり、化合物の典型的な初期の範囲は0.3〜15mg/kg/日で使用されるだろう。別の実施形態において、経口単位剤形(錠剤及びカプセル等)は、約5〜約100mgの本発明の化合物を含有する。
例示の錠剤経口剤形は、約2mg、5mg、25mg、50mg、100mg、250mgまたは500mgの式(I)の化合物またはその塩を含み、約95〜30mgの無水ラクトース、約5〜40mgのナトリウムクロスカルメロース、約5〜30mgのポリビニルピロリドン(PVP)K30、及び約1〜10mgのステアリン酸マグネシウムを更に含む。錠剤を製剤化するプロセスは、粉末成分をともに混合すること及びPVPの溶液と更に混合することを含む。もたらされた組成物を乾燥し、粒状化し、ステアリン酸マグネシウムと混合し、従来の装置を使用して錠剤形状へ圧縮することができる。エアロゾル製剤の例は、適切な緩衝液(例えばリン酸緩衝液)中で約2〜500mgの式Iの化合物またはその塩の溶解によって調製することができ、等張化剤(例えば塩化ナトリウム等の塩)を所望されるならば添加することができる。例えば溶液は0.2ミクロンのフィルターを使用して、不純物及び混入物を除去するために濾過することができる。
化合物及び薬学的に許容される組成物の使用
別の態様には、KDM5の阻害のための式(I)の化合物またはその塩の使用が含まれる。式(I)の化合物を使用して、ヒストンのリジン残基上のメチルマークの除去を阻害することができ、それには、ヒストンH1、H2A、H2B、H3及びH4のモノメチル化、ジメチル化またはトリメチル化(H3K4等)(例えばKDM5基質のH3K4me3が含まれる)からのメチルマークの除去を阻害することが含まれ、それによってDNA及び/または他のタンパク質とこれらのヒストンタンパク質の相互作用を変更し、ある特定の後続する遺伝子またはタンパク質の発現を変更する。式(I)の化合物を使用して、KDM5を阻害し薬物耐性細胞を低減させ、それによって薬剤耐性疾患(薬剤耐性癌等)を治療または防止することもできる。ある特定の実施形態において、式(I)の化合物を使用して疾患を治療して、例えば化学療法の標的が、かかる化学療法への耐性を付与するように変異する前に、耐性の形成を防止することができる。
ある特定の実施形態において、式(I)の化合物の結合活性または阻害活性は、式(I)の化合物が既知の放射性リガンドに結合されたKDM5酵素と共にインキュベートされる競合実験を実行することによって決定することができる。KDM5またはその変異体の阻害剤としての式(I)の化合物のアッセイのための詳細な条件は、実施例中で以下に説明される。
ある特定の実施形態において、KDM5活性の検出はインビトロアッセイにより達成され、それは直接結合(非触媒)アッセイまたは酵素による(触媒)アッセイのいずれかであり得る。かかるアッセイ中で使用される基質のタイプには、標的のリジン残基を含むヒストン配列のN末端からの残基の数に対応する短い合成ペプチド、単一の組換えヒストンポリペプチド、組換えヒストンタンパク質による再構成ヒストン八量体、及び再構成ヌクレオソーム(再構成八量体及び特異的な組み換えDNA断片を使用して)が含まれ得る。再構成ヌクレオソームはモノヌクレオソームまたはオリゴヌクレオソームであり得る。
別の態様には、患者におけるKDM5活性の阻害へ応答性の疾患を治療または防止する方法が含まれる。方法は、治療法上効果的な量の式(I)の化合物またはその塩をそれを必要とする患者へ投与することを含む。
別の態様には、治療法における、式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩の使用が含まれる。別の態様には、治療法における、式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物の使用が含まれる。
別の態様には、KDM5活性と関連した疾患の治療における、式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩の使用が含まれる。別の態様には、KDM5活性と関連した疾患の治療における、式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物の使用が含まれる。
別の態様には、KDM5活性と関連した疾患の治療のための医薬品の製造における、式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩の使用が含まれる。別の態様には、KDM5活性と関連した疾患の治療のための医薬品の製造における、式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物の使用が含まれる。
ある特定の実施形態において、疾患または病態は、過剰増殖性疾患、癌、卒中、糖尿病、肝腫、心血管性疾患、多発性硬化症、アルツハイマー病、嚢胞性線維症、ウイルス性疾患、自己免疫疾患、アテローム性動脈硬化症、再狭窄、乾癬、関節リウマチ、炎症性腸疾患、喘息、アレルギー性障害、炎症、神経学的障害、ホルモン関連疾患、臓器移植と関連した病態、免疫不全疾患、破壊性骨障害、増殖性障害、感染性疾患、細胞死と関連した病態、トロンビン誘導性血小板凝集、肝臓病、T細胞活性化に関する病理学的免疫病態、CNS障害または骨髄増殖性疾患である。
ある特定の実施形態において、1つまたは複数の症状が発症した後に、治療を施すことができる。他の実施形態において、症状の非存在下において治療を施すことができる。例えば、症状の開始の前に感受性のある個体へ治療を施すことができる(例えば症状の履歴を考慮して、及び/または遺伝的因子もしくは他の感受性因子を考慮して)。症状が治癒した後も治療を継続して、例えばそれらの再発を防止または遅延させることができる。
別の態様には、効果的な量の式(I)の化合物またはその塩のかかる治療を必要とする哺乳類(例えばヒト)へ施すことによって、癌または薬物耐性のある癌または別の増殖性障害を治療、改善または防止する方法が含まれる。ある特定の実施形態において、治療される疾患は癌または薬物耐性のある癌である。
本明細書において記述される化合物及び方法を使用して治療できる癌の例には、副腎癌、腺房細胞癌、聴神経腫、末端性黒子性黒色腫、先端汗腺腫、急性好酸球性白血病、急性赤白血病、急性リンパ性白血病、急性巨核芽球性白血病、急性単球性白血病、急性前骨髄球性白血病、腺癌、腺様嚢胞癌、腺腫、腺様歯原性腫瘍、腺扁平上皮癌、脂肪組織新生物、副腎皮質癌、成人T細胞白血病/リンパ腫、侵攻性NK細胞白血病、AIDS関連リンパ腫、胞巣状横紋筋肉腫、胞巣状軟部肉腫、エナメル上皮線維腫、未分化大細胞リンパ腫、未分化甲状腺癌、アンドロゲン依存性癌、血管免疫芽球性T細胞リンパ腫、血管筋脂肪腫、血管肉腫、星状細胞腫、非定型奇形腫様ラブドイド腫瘍、B細胞慢性リンパ球性白血病、B細胞リンパ腫、基底細胞癌、胆道癌、膀胱癌、芽細胞腫、骨癌、ブレナー腫瘍、褐色腫、バーキットリンパ腫、乳癌、脳腫瘍、癌腫、上皮内癌、癌肉腫、軟骨腫瘍、セメント腫、骨髄性肉腫、軟骨腫、脊索腫、絨毛腫、脈絡叢乳頭腫、腎臓の明細胞肉腫、頭蓋咽頭腫、皮膚T細胞性リンパ腫、子宮頸癌、結腸直腸癌、デゴス病、線維形成性小円形細胞腫瘍、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫、胚芽異形成性神経上皮腫瘍、未分化胚細胞腫、胎生期癌、内分泌腺新生物、内胚葉洞腫瘍、腸症関連T細胞リンパ腫、食道癌、封入奇形胎児、線維腫、線維肉腫、濾胞性リンパ腫、濾胞性甲状腺癌、節神経腫、消化管癌、生殖細胞腫瘍、妊娠性絨毛癌、巨細胞線維芽腫、骨の巨細胞腫、グリア系腫瘍、多形神経膠芽腫、神経膠腫、大脳神経膠腫症、グルカゴン産生腫瘍、性腺芽腫、顆粒膜細胞腫、半陰陽性卵巣腫瘍、胆嚢癌、胃癌、血管芽細胞腫、頭頸部癌、血管周囲細胞腫、血液悪性腫瘍、肝芽腫、肝脾T細胞リンパ腫、ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫、浸潤性小葉癌、腸癌、腎臓癌、喉頭癌、悪性黒子、白血病、ライディッヒ細胞腫瘍、脂肪肉腫、肺癌、リンパ管腫、リンパ管肉腫、リンパ上皮腫、リンパ腫、急性リンパ性白血病、急性骨髄性白血病、慢性リンパ球性白血病、肝臓癌、小細胞肺癌、非小細胞肺癌、MALTリンパ腫、悪性線維性組織球腫、悪性末梢神経鞘腫瘍、悪性トリトン腫瘍、マントル細胞リンパ腫、辺縁帯B細胞リンパ腫、マスト細胞白血病、縦隔胚細胞腫瘍、***髄様癌、甲状腺髄様癌、髄芽細胞腫、黒色腫、髄膜腫、メルケル細胞癌、中皮腫、転移性尿路上皮癌、ミュラー管混合腫瘍、粘液性腫瘍、多発性骨髄腫、筋組織新生物、菌状息肉腫、粘液性脂肪肉腫、粘液腫、粘液肉腫、鼻咽頭癌、神経鞘腫、神経芽細胞腫、神経線維腫、神経腫、結節型黒色腫、眼癌、乏突起星細胞腫、乏突起膠腫、膨大細胞腫、視神経鞘髄膜腫、視神経腫瘍、口腔癌、骨肉腫、卵巣癌、パンコースト腫瘍、甲状腺乳頭癌、傍神経節腫、松果体芽細胞腫、松果体細胞腫、下垂体細胞腫、下垂体腺腫、下垂体部腫瘍、形質細胞腫、多胚腫、前駆Tリンパ芽球性リンパ腫、原発性中枢神経系リンパ腫、原発性滲出液リンパ腫、原発性腹膜癌、前立腺癌、膵臓癌、咽頭癌、腹膜偽粘液腫、腎細胞癌、腎髄様癌、網膜芽細胞腫、横紋筋腫、横紋筋肉腫、リヒタートランスフォーメーション、直腸癌、肉腫、神経鞘腫症、精上皮腫、セルトリ細胞腫瘍、性索性腺間質腫瘍、印環細胞癌、皮膚癌、小円形青色細胞腫瘍、小細胞癌、軟部組織肉腫、ソマトスタチン産生腫瘍、煤煙性いぼ、脊髄腫瘍、脾性辺縁帯リンパ腫、扁平上皮癌、滑膜肉腫、セザリー病、小腸癌、胃癌、T細胞リンパ腫、睾丸癌、卵胞膜腫、甲状腺癌、移行上皮癌、喉頭癌、尿膜管癌、泌尿生殖器癌、尿路上皮癌、ぶどう膜メラノーマ、子宮癌、いぼ状がん、視経路神経膠腫、外陰癌、膣癌、ワルデンストレームマクログロブリン血症、ワルチン腫瘍及びウィルムス腫瘍が含まれるが、これらに限定されない。
別の実施形態には、良性の増殖性障害の治療のための方法が含まれる。良性の増殖性障害の例には、良性軟組織腫瘍、骨腫瘍、脳脊髄腫瘍、眼瞼眼窩腫瘍、肉芽腫、脂肪腫、髄膜腫、多発性内分泌腺腫、鼻ポリープ、下垂体部腫瘍、プロラクチン産生腫瘍、偽脳腫瘍、脂漏性角化症、胃ポリープ、甲状腺結節、膵嚢胞性腫瘍、血管腫、声帯結節、ポリープ及び嚢胞、キャッスルマン病、慢性毛巣病、皮膚線維腫、毛嚢胞、化膿性肉芽腫ならびに若年性ポリポーシス症候群が含まれるが、これらに限定されない。
別の実施形態には、薬理学的に活性があり治療法上効果的な量の式(I)の化合物のうちの1つまたは複数をかかる治療法を必要とする患者へ投与することを含む、上記の疾患(特に癌)におけるインビボのタンパク質メチル化、遺伝子発現、細胞増殖、細胞分化及び/またはアポトーシスを修飾するのに有用な治療的方法が含まれる。
別の実施形態には、細胞を式(I)の化合物と接触させることによって、内在性プロモーターまたは異種プロモーター活性を調節する方法が含まれる。
別の実施形態には、本明細書において言及されるような疾患、障害、病気及び/または病態の治療及び/または予防及び/または改善のために用いられる医薬組成物の作成のための式Iの化合物またはその塩の使用が含まれる。
別の実施形態には、ヒストンデメチラーゼの阻害へ応答性または感受性がある疾患及び/または障害、特に上記のそれらの疾患(例えば癌等)の治療及び/または予防のために用いられる医薬組成物の作成のための式Iの化合物またはその塩の使用が含まれる。
式(I)の化合物またはその塩は、障害の重症度の治療または軽減のために効果的な任意の量及び任意の投与経路を使用して投与することができる。要求される正確な量は、種、年齢及び患者の一般状態(例えば障害の重症度)、特定の化合物、投与のモード、ならびに同種のものに依存して、患者間で変動するだろう。所定の患者による式(I)の化合物の合計の1日の使用量は、妥当な医学的判断の範囲内で担当医によって決定されるだろう。任意の特定の患者のための具体的な効果的な用量レベルは、治療されている障害及び障害の重症度;用いられる具体的な化合物の活性;用いられる具体的な組成物;患者の年齢、体重、全体的な健康、性別及び食餌;用いられる具体的な化合物の投与時間、投与経路及び***率;治療の継続時間;用いられる具体的な化合物と組み合わせてまたは同時に使用される薬物、ならびに医学分野において周知の同種の因子が含まれる多様な因子に依存するだろう。
別の実施形態には、式Iの化合物またはその塩と生物学的試料を接触することを含む、該生物学的試料のKDM5活性を阻害する方法が含まれる。
「生物学的試料」という用語には、本明細書において使用される時、細胞、細胞培養物またはその抽出物;哺乳類から得られた生検材料またはその抽出物;及び血液、唾液、尿、糞便、***、涙もしくは他の体液またはその抽出物が限定されずに含まれる。
化合物及び他の薬剤の共投与
式(I)の化合物またはその塩は、単独でまたは治療のための他の薬剤と組み合わせて、用いることができる。例えば、医薬用組み合わせ製剤の第2の薬剤、または用量レジメンは、それらが互いに悪影響を与えないように、式(I)の化合物への相補的な活性を有し得る。化合物は、一体型の医薬組成物でともに、または個別に投与することができる。一実施形態において、化合物または薬学的に許容される塩は細胞毒性剤と共投与して、増殖性疾患及び癌を治療することができる。
「共投与」という用語は、式(I)の化合物またはその塩、及び更なる医薬品活性成分(複数可)(細胞毒性剤及び放射線治療が含まれる)の、同時投与または分離した連続投与のいずれかの任意の様式を指す。投与が同時でないならば、化合物は互いに時間的に近接して投与される。さらに、化合物が同じ剤形で投与されるかどうかは重要ではなく、例えば、1つの化合物を局所的に投与することができ、別の化合物を経口的に投与することができる。
典型的には、治療されている疾患または病態に対する活性を有する任意の薬剤を共投与することができる。かかる薬剤の例は、V.T.Devita及びS.Heilman(編者)によるCancer Principles and Practice of Oncology、第6版(2001年2月15日)、Lippincott Williams&Wilkins Publishers中で見出すことができる。当業者は、薬剤のどの組み合わせが、薬物の特定の特徴及び関与する疾患に基づいて有用であるのか見分けることができるだろう。
一実施形態において、治療方法は、式(I)の化合物または薬学的に許容されるその塩及び少なくとも1つの細胞毒性剤の共投与を含む。「細胞毒性剤」という用語は、本明細書において使用される時、細胞機能を阻害もしくは防止する及び/または細胞の死もしくは破壊を引き起こす、物質を指す。細胞毒性剤には、放射性同位体(例えばAt211、I131、I125、Y90、Re186、Re188、Sm153、Bi212、P32、Pb212及びLuの放射性同位体);化学療法剤;増殖阻害剤;酵素及びその断片(核酸分解酵素等);ならびに毒素(細菌、真菌、植物または動物起源の小分子毒素または酵素的に活性のある毒素等、その断片及び/またはバリアントが含まれる)が含まれるが、これらに限定されない。
例示的な細胞毒性剤は、抗微小管剤、白金配位錯体、アルキル化剤、抗生剤、トポイソメラーゼII阻害剤、代謝拮抗剤、トポイソメラーゼI阻害剤、ホルモン及びホルモン類似体、シグナル伝達経路阻害剤、非受容体チロシンキナーゼ血管新生阻害剤、免疫療法剤、アポトーシス促進剤、LDH−Aの阻害剤;脂肪酸生合成の阻害剤;細胞周期シグナリング阻害剤;HDAC阻害剤、プロテアソーム阻害剤;ならびに癌代謝の阻害剤から選択することができる。
「化学療法剤」には癌の治療において有用な化学化合物が含まれる。化学療法剤の例には、エルロチニブ(TARCEVA(登録商標)、Genentech/OSI Pharm.)、ボルテゾミブ(VELCADE(登録商標)、Millennium Pharm.)、ジスルフィラム、エピガロカテキンガレート、サリノスポラミドA、カルフィルゾミブ、17−AAG(ゲルダナマイシン)、ラディシコール、乳酸脱水素酵素A(LDH−A)、フルベストラント(FASLODEX(登録商標)、AstraZeneca)、スニチブ(SUTENT(登録商標)、Pfizer/Sugen)、レトロゾール(FEMARA(登録商標)、Novartis)、メシル酸イマチニブ(GLEEVEC(登録商標)、Novartis)、フィナスネート(finasunate)(VATALANIB(登録商標)、Novartis)、オキサリプラチン(ELOXATIN(登録商標)、Sanofi)、5−FU(5−フルオロウラシル)、ロイコボリン、ラパマイシン(シロリムス及びRAPAMUNE(登録商標)、Wyeth)、ラパチニブ(TYKERB(登録商標)、GSK572016、Glaxo Smith Kline)、ロナファミブ(Lonafamib)(SCH 66336)、ソラフェニブ(NEXAVAR(登録商標)、Bayer Labs)、ゲフィチニブ(IRESSA(登録商標)、AstraZeneca)、AG1478、アルキル化剤(チオテパ及びCYTOXAN(登録商標)シクロフォスファミド等);アルキルスルホネート類(ブスルファン、インプロスルファン及びピポスルファン等);アジリジン類(ベンゾドーパ、カルボコン、メツレドーパ及びウレドーパ等);エチレンイミン類及びメチラメラミン(methylamelamine)類(アルトレタミン、トリエチレンメラミン、トリエチレンホスホラミド、トリエチレンチオホスホルアミド及びトリメチロメラミンが含まれる);アセトゲニン類(特にブラタシン及びブラタシノン);カンプトセシン(トポテカン及びイリノテカンが含まれる);ブリオスタチン;カリスタチン;CC−1065(そのアドゼレシン、カルゼレシン及びビゼレシンの合成類似体が含まれる);クリプトフィシン類(特にクリプトフィシン1及びクリプトフィシン8);副腎皮質ステロイド類(プレドニゾン及びプレドニゾロンが含まれる);酢酸シプロテロン;5α−リダクターゼ類(フィナステライド及びデュタステライドを含む);ヴォリノスタット、ロミデプシン、パノビノスタット、バルプロ酸、モセチノスタット、ドラスチン;アルデスロイキン、タルクデュオカルマイシン(合成類似体、KW−2189及びCB1−TM1が含まれる);エリュテロビン;パンクラチスタチン;サルコジクチイン;スポンジスタチン;ナイトロジェンマスタード類(クロラムブシル、クロマファジン(chlomaphazine)、クロロホスファミド、エストラムスチン、イフォスファミド、メクロレタミン、塩酸メクロレタミンオキシド、メルファラン、ノベムビシン(novembichin)、フェネステリン(phenesterine)、プレドニムスチン、トロホスファミド、ウラシルマスタード);ニトロソウレア類(カルムスチン、クロロゾトシン、フォテムスチン、ロムスチン、ニムスチン及びラニンヌスチン(ranimnustine)等);抗生物質(エンジイン抗生物質(例えばカリケアマイシン、特にカリケアマイシンγ1I、カリケアマイシンω1I(Angew Chem.Inti.Ed.Engl.1994 33:183−186);ダイネミシンAを含むダイネミシン;クロドロネート等のビスフォスフォネート;エスペラマイシンに加えて;ネオカルチノスタチン発色団及び関連する色素タンパク質エンジイン抗生物質発色団)、アクラシノマイシン、アクチノマイシン、オースラマイシン(authramycin)、アザセリン、ブレオマイシン、カクチノマイシン、カラビシン(carabicin)、カミノマイシン(caminomycin)、カルジノフィリン、クロモマイシニス(chromomycinis)、ダクチノマイシン、ダウノルビシン、デトルビシン、6−ジアゾ−5−オキソ−L−ノルロイシン、ADRIAMYCIN(登録商標)(ドキソルビシン、モルホリノ−ドキソルビシン、シアノモルホリノ−ドキソルビシン、2−ピロリノ(pyrrolino)−ドキソルビシン及びデオキシドキソルビシン)、エピルビシン、エソルビシン、イダルビシン、マルセロマイシン、マイトマイシン(マイトマイシンC等)、ミコフェノール酸、ノガラマイシン、オリボマイシン、ペプロマイシン、ポルフィロマイシン、ピューロマイシン、クエラマイシン、ロドルビシン(rodorubicin)、ストレプトニグリン、ストレプトゾシン、ツベルシジン、ウベニメクス、ジノスタチン、ゾルビシン等);抗代謝物質(メトトレキサート及び5−フルオロウラシル(5−FU)等);葉酸類似体(デノプテリン、メトトレキサート、プテロプテリン、トリメトレキサート等);プリン類似体(フルダラビン、6−メルカプトプリン、チアミプリン、チオグアニン等);ピリミジン類似体(アンシタビン、アザシチジン、6−アザウリジン、カルモフール、シタラビン、ジデオキシウリジン、ドキシフルリジン、エノシタビン、フロクスウリジン等);アンドロゲン類(カルステロン、プロピオン酸ドロモスタノロン、エピチオスタノール、メピチオスタン、テストラクトン等);抗副腎皮質ホルモン剤(anti−adrenals)(アミノグルテチミド、ミトタン、トリロスタン等);葉酸補給剤(フォリン酸等);アセグラトン;アルドホスファミドグリコシド;アミノレブリン酸;エニルウラシル;アムサクリン;ベストラブシル;ビサントレン;エダトラキセート(edatraxate);デフォファミン(defofamine);デメコルチン;ジアジコン;エフロミチン;酢酸エリプチニウム;エポチロン;エトグルシド;硝酸ガリウム;ヒドロキシ尿素;レンチナン;ロニダイニン(lonidainine);メイタンシノイド類(メイタンシン及びアンサマイトシン等);ミトグアゾン;ミトキサントロン;モピダムノール(mopidamnol);ニトラエリン(nitraerine);ペントスタチン;フェナメット;ピラルビシン;ロソキサントロン;ポドフィリン酸;2−エチルヒドラジド;プロカルバジン;PSK(登録商標)多糖複合体(JHS Natural Products、Eugene、Oreg.);ラゾキサン;リゾキシン;シゾフラン;スピロゲルマニウム;テヌアゾン酸;トリアジクオン;2,2’,2”−トリクロロトリエチルアミン;トリコテセン類(特にT−2毒素、ベラクリン(verracurin)A、ロリジンA及びアングイジン);ウレタン;ビンデシン;ダカルバジン;マンノムスチン;ミトブロニトール;ミトラクトール;ピポブロマン;ガシトシン(gacytosine);アラビノシド(「アラ−C」);シクロフォスファミド;チオテパ;タキソイド類(例えばTAXOL)(パクリタキセル;Bristol−Myers Squibb Oncology, Princeton、N.J.)、ABRAXANE(登録商標)(クレモフォール不含有)、パクリタキセルのアルブミン操作ナノ粒子製剤(American Pharmaceutical Partners、Schaumberg、Ill.)、及びTAXOTERE(登録商標)(ドセタキセル、ドキセタキセル;Sanofi−Aventis);クロランブシル(chloranmbucil);GEMZAR(登録商標)(ゲムシタビン);6−チオグアニン;メルカプトプリン;メトトレキサート;白金類似体(シスプラチン及びカルボプラチン等);ビンブラスチン;エトポシド(VP−16);イフォスファミド;ミトキサントロン;ビンクリスチン;NAVELBINE(登録商標)(ビノレルビン);ノバントロン;テニポシド;エダトレキサート;ダウノマイシン;アミノプテリン;カペシタビン(XELODA(登録商標));イバンドロネート;CPT−11;トポイソメラーゼ阻害剤RFS 2000;ジフルオロメチルオルニチン(DMFO);レチノイド(レチノイン酸等);ならびに上記のもののいずれかの薬学的に許容される塩、酸及び誘導体が含まれる。
化学療法剤には、(i)腫瘍に対するホルモン作用を調節または阻害するように作用する抗ホルモン剤(抗エストロゲン及び選択的エストロゲン受容体モジュレーター(SERM)等であり、例えば、タモキシフェン(NOLVADEX(登録商標);クエン酸タモキシフェンが含まれる)、ラロキシフェン、ドロロキシフェン、ヨードキシフェン(iodoxyfene)、4−ヒドロキシタモキシフェン、トリオキシフェン、ケオキシフェン、LY117018、オナプリストン及びFARESTON(登録商標)(クエン酸トレミフィン(toremifine citrate))が含まれる);(ii)酵素アロマターゼ(副腎におけるエストロゲン産生を調節する)を阻害するアロマターゼ阻害剤(例えば4(5)−イミダゾール、アミノグルテチミド、MEGASE(登録商標)(酢酸メゲストロール)、AROMASIN(登録商標)(エキセメスタン;Pfizer)、フォルメスタニ(formestanie)、ファドロゾール、RIVISOR(登録商標)(ボロゾール)、FEMARA(登録商標)(レトロゾール;Novartis)及びARIMIDEX(登録商標)(アナストロゾール;AstraZeneca)等);(iii)抗アンドロゲン(フルタミド、ニルタミド、ビカルタミド、ロイプロリド及びゴセレリン等);ブセレリン、トリプトレリン(tripterelin)、酢酸メドロキシプロゲステロン、ジエチルスチルベストロール、プレマリン、フルオキシメステロン、すべてのトランスレチオニン酸(transretionic acid)、フェンレチニド、に加えて、トロキサシタビン(1,3−ジオキソランヌクレオシドシトシン類似体);(iv)タンパク質キナーゼ阻害剤;(v)脂質キナーゼ阻害剤;(vi)アンチセンスオリゴヌクレオチド、特に異常な細胞増殖に関与するシグナリング経路における遺伝子(例えばPKC−α、Ralf及びH−Ras等)の発現を阻害するアンチセンスオリゴヌクレオチド;(vii)リボザイム(VEGF発現阻害剤(例えばANGIOZYME(登録商標))及びHER2発現阻害剤等);(viii)ワクチン(遺伝子療法ワクチン、例えばALLOVECTIN(登録商標)、LEUVECTIN(登録商標)、VAXID(登録商標)等);PROLEUKIN(登録商標)、rIL−2;トポイソメラーゼ1阻害剤(LURTOTECAN(登録商標)等);ABARELIX(登録商標)rmRH;及び(ix)上記のものの任意の薬学的に許容される塩、酸及び誘導体も含まれる。
化学療法剤には、抗体(アレムツズマブ(キャンパス)、ベバシズマブ(AVASTIN(登録商標)、Genentech);セツキシマブ(ERBITUX(登録商標)、Imclone);パニツムマブ(VECTIBIX(登録商標)、Amgen)、リツキシマブ(RITUXAN(登録商標)、Genentech/Biogen Idee)、パーツズマブ(OMNITARG(登録商標)、2C4、Genentech)、トラスツズマブ(HERCEPTIN(登録商標)、Genentech)、トシツモマブ(ベキサール、Corixia)、及び抗体医薬コンジュゲートである、ゲムツズマブ・オゾガマイシン(MYLOTARG(登録商標)、Wyeth)等)も含まれる。本発明の化合物と組み合わせる薬剤として治療法上の可能性を備えた追加のヒト化モノクローナル抗体には、アポリズマブ、アセリズマブ(aselizumab)、アトリズマブ、バピネオズマブ、ビバツズマブ(bivatuzumab)・メルタンシン、カンツズマブ・メルタンシン、セデリズマブ(cedelizumab)、セルトリズマブ・ペゴル、シドフシツズマブ(cidfusituzumab)、シドツズマブ(cidtuzumab)、ダクリズマブ、エクリズマブ、エファリズマブ、エプラツズマブ、エルリズマブ、フェルビズマブ、フォントリズマブ、ゲムツズマブ・オゾガマイシン、イノツズマブ・オゾガマイシン、イピリムマブ、ラベツズマブ、リンツズマブ、マツズマブ、メポリズマブ、モタビズマブ、モトビズマブ(motovizumab)、ナタリズマブ、ニモツズマブ、ノロビズマブ(nolovizumab)、ヌマビズマブ(numavizumab)、オクレリズマブ、オマリズマブ、パリビズマブ、パスコリズマブ、ペクフシツズマブ(pecfusituzumab)、ペクツズマブ(pectuzumab)、ペキセリズマブ、ラリビズマブ(ralivizumab)、ラニビズマブ、レスリビズマブ(reslivizumab)、レスリズマブ、レシビズマブ(resyvizumab)、ロベリズマブ、ルプリズマブ、シブロツズマブ(sibrotuzumab)、シプリズマブ、ソンツズマブ(sontuzumab)、タカツズマブ(tacatuzumab)・テトラキセタン、タドシズマブ(tadocizumab)、タリズマブ、テフィバズマブ、トシリズマブ、トラリズマブ(toralizumab)、ツコツズマブ(tucotuzumab)・セルモロイキン、ツクシツズマブ(tucusituzumab)、ウマビズマブ(umavizumab)、ウルトキサズマブ、ウステキヌマブ、ビジリズマブ、及びインターロイキン12 p40タンパク質を認識するように遺伝子修飾された、組換えのヒト配列のみの全長IgGλの抗体である、抗インターロイキン12(ABT−874/J695、Wyeth Research and Abbott Laboratories)が含まれる。
化学療法剤には、EGFRと結合するかまたはそうでなければ直接相互作用し、そのシグナリング活性を防止または低減する化合物を指し、あるいは「EGFRアンタゴニスト」と称される、「EGFR阻害剤」も含まれる。かかる薬剤の例には、EGFRへ結合する抗体及び小分子が含まれる。EGFRへ結合する抗体の例には、MAb 579(ATCC CRL HB 8506)、MAb 455(ATCC CRL HB8507)、MAb 225(ATCC CRL 8508)、MAb 528(ATCC CRL 8509)(米国特許第4,943,533号、Mendelsohn et al.を参照)、ならびにキメラ化225(C225またはセツキシマブ;ERBUTIX(登録商標))及び作り変えたヒト225(H225)等のそのバリアント(WO96/40210を参照、Imclone Systems Inc.);IMC−11F8(完全にヒト化、EGFR標的化抗体(Imclone));タイプII変異体EGFR(米国特許第5,212,290号)に結合する抗体;米国特許第5,891,996号中で記述されるような、EGFRに結合するヒト化及びキメラ抗体;及びABX−EGFまたはパニツムマブ等のEGFRに結合するヒト抗体(WO98/50433を参照、Abgenix/Amgen);EMD 55900(Stragliotto et al.Eur.J.Cancer 32A:636−640(1996));EMD7200(マツズマブ)、EGFR結合についてEGF及びTGF−αの両方と競合するEGFRに対して向けられるヒト化EGFR抗体(EMD/Merck);ヒトEGFR抗体、HuMax−EGFR(GenMab);E1.1、E2.4、E2.5、E6.2、E6.4、E2.11、E6.3及びE7.6.3として公知であり、US6,235,883中で記述される完全ヒト化抗体;MDX−447(Medarex Inc);及びmAb 806またはヒト化mAb 806(Johns et al.,J.Biol.Chem.279(29):30375−30384(2004))が含まれる。抗EGFRの抗体を細胞毒性剤とコンジュゲートし、それにより免疫コンジュゲートを生成することができる(例えばEP659,439A2を参照、Merck Patent GmbH)。EGFRアンタゴニストには、小分子が含まれ、米国特許第5,616,582号、第5,457,105号、第5,475,001号、第5,654,307号、第5,679,683号、第6,084,095号、第6,265,410号、第6,455,534号、第6,521,620号、第6,596,726号、第6,713,484号、第5,770,599号、第6,140,332号、第5,866,572号、第6,399,602号、第6,344,459号、第6,602,863号、第6,391,874号、第6,344,455号、第5,760,041号、第6,002,008号、及び第5,747,498号に加えて、以下のPCT公報、WO98/14451、WO98/50038、WO99/09016及びWO99/24037中で記述される化合物等である。特定の小分子EGFRアンタゴニストには、OSI−774(CP−358774、エルロチニブ、TARCEVA(登録商標)、Genentech/OSI Pharmaceuticals);PD 183805(CI 1033、2−プロペンアミド、N−[4−[(3−クロロ−4−フルオロフェニル)アミノ]−7−[3−(4−モルホリニル)プロポキシ]−6−キナゾリニル]−、ジヒドロクロライド、Pfizer Inc.);ZD1839(ゲフィチニブ(IRESSA(登録商標))、4−(3,−クロロ−4’−フルオロアニリノ)−7−メトキシ−6−(3−モルホリノプロポキシ)キナゾリン、AstraZeneca);ZM 105180((6−アミノ−4−(3−メチルフェニル−アミノ)−キナゾリン、Zeneca);BIBX−1382(N8−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)−N2−(1−メチル−ピペリジン−4−イル)−ピリミド[5,4−d]ピリミジン−2,8−ジアミン、Boehringer Ingelheim);PKI−166((R)−4−[4−[(1−フェニルエチル)アミノ]−1H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−イル]−フェノール);(R)−6−(4−ヒドロキシフェニル)−4−[(1−フェニルエチル)アミノ]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン);CL−387785(N−[4−[(3−ブロモフェニル)アミノ]−6−キナゾリニル]−2−ブチンアミド));EKB−569(N−[4−[(3−クロロ−4−フルオロフェニル)アミノ]−3−シアノ−7−エトキシ−6−キノリニル]−4−(ジメチルアミノ)−2−ブテンアミド)(Wyeth);AG1478(Pfizer);AG1571(SU5271;Pfizer);ラパチニブ等の二重EGFR/HER2チロシンキナーゼ阻害剤(TYKERB(登録商標)、GSK572016またはN−[3−クロロ−4−[(3フルオロフェニル)メトキシ]フェニル]−6[5[[[2メチルスルホニル)エチル]アミノ]メチル]−2−フラニル]−4−キナゾリンアミン)が含まれる。
化学療法剤には、「チロシンキナーゼ阻害剤」も含まれ、それらには、前述の段落中で言及されるEGFR標的化薬物;小分子HER2チロシンキナーゼ阻害剤(Takedaから入手可能なTAK165等);CP−724,714(ErbB2受容体チロシンキナーゼの経口の選択的阻害剤(Pfizer及びOSI));二重HER阻害剤(EKB−569(Wyethから利用可能)等、EGFRに優先的に結合するが、HER2過剰発現細胞及びEGFR過剰発現細胞の両方を阻害する);経口のHER2及びEGFRチロシンキナーゼ阻害剤である、ラパチニブ(GSK572016;Glaxo−SmithKlineから利用可能);PKI−166(Novartisから利用可能);汎HER阻害剤(カネルチニブ(CI−1033;Pharmacia)等);Raf−1阻害剤(Raf−1シグナリングを阻害する、ISIS Pharmaceuticalsから利用可能なアンチセンス剤ISIS−5132等);非HER標的化TK阻害剤(メシル酸イマチニブ(GLEEVEC(登録商標)、Glaxo SmithKlineから利用可能)等);多重標的化チロシンキナーゼ阻害剤(スニチニブ(SUTENT(登録商標)、Pfizerから利用可能)等);VEGF受容体チロシンキナーゼ阻害剤(バタラニブ(PTK787/ZK222584、Novartis/Schering AGから利用可能)等);MAPK細胞外調節性キナーゼI阻害剤CI−1040(Pharmaciaから利用可能);キナゾリン類(PD153035、4−(3−クロロアニリノ)キナゾリン等);ピリドピリミジン;ピリミドピリミジン;ピロロピリミジン(CGP59326、CGP60261及びCGP62706等);ピラゾロピリミジン、4−(フェニルアミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン;クルクミン(ジフェルロイルメタン、4,5−ビス(4−フルオロアニリノ)フタルイミド);ニトロチオフェン部分を含有するチルホスチン(tyrphostine);PD−0183805(Wamer−Lamber);アンチセンス分子(例えばHERコード核酸へ結合するもの);キノキサリン(米国特許第5,804,396号);チルホスチン(米国特許第5,804,396号);ZD6474(Astra Zeneca);PTK−787(Novartis/Schering AG);汎HER阻害剤(CI−1033(Pfizer)等);アフィニタック(Affinitac)(ISIS3521;Isis/Lilly);メシル酸イマチニブ(GLEEVEC(登録商標));PKI166(Novartis);GW2016(Glaxo SmithKline);CI−1033(Pfizer);EKB−569(Wyeth);セマキシニブ(Pfizer);ZD6474(AstraZeneca);PTK−787(Novartis/Schering AG);INC−1C11(Imclone)、ラパマイシン(シロリムス、RAPAMUNE(登録商標));または以下の特許公報、のうちのいずれか中で記述されるもの米国特許第5,804,396号;WO1999/09016(American Cyanamid);WO1998/43960(American Cyanamid);WO1997/38983(Warner Lambert);WO1999/06378(Warner Lambert);WO1999/06396(Warner Lambert);WO1996/30347(Pfizer,Inc);WO1996/33978(Zeneca);WO1996/3397(Zeneca)及びWO1996/33980(Zeneca)が含まれる。
化学療法剤には、デキサメタゾン、インターフェロン、コルヒチン、メトプリン、シクロスポリン、アンホテリシン、メトロニダゾール、アレムツズマブ、アリトレチノイン、アロプリノール、アミホスチン、三酸化砒素、アスパラギナーゼ、BCG生菌、ベバシズマブ(bevacuzimab)、ベキサロテン、クラドリビン、クロファラビン、ダルベポエチンα、デニロイキン、デクスラゾキサン、エポエチンα、エロチニブ(elotinib)、フィルグラスチム、酢酸ヒストレリン、イブリツモマブ、インターフェロンα−2a、インターフェロンα−2b、レナリドミド、レバミソール、メスナ、メトキサレン、ナンドロロン、ネララビン、ノフェツモマブ(nofetumomab)、オプレルベキン、パリフェルミン、パミドロネート、ペガデマーゼ、ペグアスパラガーゼ、ペグフィルグラスチム、ペメトレキセドジナトリウム、プリカマイシン、ポルフィマーナトリウム、キナクリン、ラスブリカーゼ、サルグラモスチム、テモゾロミド、VM−26、6−TG、トレミフェン、トレチノイン、ATRA、バルルビシン、ゾレドロナート、ゾレドロン酸、及び薬学的に許容されるその塩も含まれる。
化学療法剤には、ヒドロコルチゾン、酢酸ヒドロコルチゾン、酢酸コルチゾン、ピバル酸チキソコルトール、トリアムシノロンアセトニド、トリアムシノロンアルコール、モメタゾン、アムシノニド、ブデソニド、デソニド、フルオシノニド、フルオシノロンアセトニド、ベタメタゾン、リン酸ベタメタゾンナトリウム、デキサメタゾン、デキサメタゾンリン酸ナトリウム、フルオコルトロン、17−酪酸ヒドロコルチゾン、17−吉草酸ヒドロコルチゾン、ジプロピオン酸アクロメタゾン(aclometasone dipropionate)、吉草酸ベタメタゾン、ジプロピオン酸ベタメタゾン、プレドニカルベート、17−酪酸クロベタゾン、17−プロピオン酸クロベタゾール、カプロン酸フルオコルトロン、ピバリン酸フルオコルトロン及び酢酸フルプレドニデン;免疫選択的抗炎症性ペプチド(ImSAID)(フェニルアラニン−グルタミン−グリシン(FEG)及びそのD−異性体(feG)(IMULAN BioTherapeutics, LLC)等);抗リウマチ薬物(アザチオプリン、シクロスポリン(シクロスポリンA)、Dペニシラミン、金塩、ヒドロキシクロロキン、レフルノミドミノサイクリン、スルファサラジン等)、腫瘍壊死因子α(TNFα)ブロッカー(エタネルセプト(エンブレル)、インフリキシマブ(レミケード)、アダリムマブ(ヒュミラ)、セルトリズマブ・ペゴル(シムジア)、ゴリムマブ(シンポニー)等)、インターロイキン1(IL−1)ブロッカー(アナキンラ(キネレット)等)、T細胞共刺激ブロッカー(アバタセプト(オレンシア)等)、インターロイキン6(IL−6)ブロッカー(トシリズマブ(ACTEMERA(登録商標))等);インターロイキン13(IL−13)ブロッカー(レブリキズマブ等);インターフェロンα(IFN)ブロッカー(ロンタリズマブ等);β7インテグリンブロッカー(rhuMAb Beta7等);IgE経路ブロッカー(抗M1プライム等);分泌性ホモ三量体LTa3及び膜結合型ヘテロ三量体LTa1/β2ブロッカー(抗リンフォトキシンのα(LTa)等);放射性同位体(例えばAt211、I131、I125、Y90、Re186、Re188、Sm153、Bi212、P32、Pb212及びLuの放射性同位体);様々な治験薬剤(チオプラチン、PS−341、フェニルブチレート、ET−18−OCHまたはファメシル転移酵素阻害剤(L−739749、L−744832)等);ポリフェノール(ケルセチン、レスベラトロール、ピセアタンノール、没食子酸エピガロカテキン、テアフラビン、フラバノール、プロシアニジン、ベツリン酸及びその誘導体等);オートファジー阻害剤(クロロキン等);δ−9−テトラヒドロカンナビノール(ドロナビノール、MARINOL(登録商標));β−ラパコン;ラパコール;コルヒチン;ベツリン酸;アセチルカンプトテシン、スコポレクチン(scopolectin)及び9−アミノカンプトテシン;ポドフィロトキシン;テガフール(UFTORAL(登録商標));ベキサロテン(TARGRETIN(登録商標));ビスフォスフォネート(クロドロネート(例えばBONEFOS(登録商標)またはOSTAC(登録商標))、エチドロネート(DIDROCAL(登録商標))、NE−58095、ゾレドロン酸/ゾレドロナート(ZOMETA(登録商標))、アレンドロネート(FOSAMAX(登録商標))、パミドロネート(AREDIA(登録商標))、チルドロネート(SKELID(登録商標))またはリセドロネート(ACTONEL(登録商標))等);及び表皮増殖因子受容体(EGF−R);ワクチン(THERATOPE(登録商標)ワクチン等);ペリホシン、COX−2阻害剤(例えばセレコキシブまたはエトリコキシブ)、プロテオソーム阻害剤(例えばPS341);CCI−779;チピファルニブ(R11577);オラフェニブ(orafenib)(ABT510);Bcl−2阻害剤(オブリメルセンナトリウム(GENASENSE(登録商標))等);ピキサントロン;ファルネシルトランスフェラーゼ阻害剤(ロナファルニブ(SCH 6636、SARASAR(商標))等);及び上記のもののいずれかの薬学的に許容される塩、酸または誘導体に加えて;上記のものの2つ以上の組み合わせ(CHOP(シクロフォスファミド、ドキソルビシン、ビンクリスチン及びプレドニゾロンの組み合わせ療法についての略語)等);ならびにFOLFOX(オキサリプラチン(ELOXATIN(商標))を5−FU及びロイコボリンと組み合わせた治療レジメンについての略語)も含まれる。
化学療法剤には、鎮痛効果、解熱効果及び抗炎症効果を備えた非ステロイド抗炎症薬も含まれる。NSAIDには、酵素シクロオキシゲナーゼの非選択的阻害剤が含まれる。NSAIDの具体的な例には、アスピリン、プロピオン酸誘導体(イブプロフェン、フェノプロフェン、ケトプロフェン、フルルビプロフェン、オキサプロジン及びナプロキセン等)、酢酸誘導体(インドメタシン、スリンダク、エトドラク、ジクロフェナク等)、エノール酸誘導体(ピロキシカム、メロキシカム、テノキシカム、ドロキシカム、ロルノキシカム及びイソキシカム等)、フェナム酸誘導体(メフェナム酸、メクロフェナム酸、フルフェナム酸、トルフェナム酸等)、ならびにCOX−2阻害剤(セレコキシブ、エトリコキシブ、ルミラコキシブ、パレコキシブ、ロフェコキシブ、ロフェコキシブ及びバルデコキシブ等)が含まれる。NSAIDは、関節リウマチ、骨関節炎、炎症性関節症、強直性脊椎炎、乾癬性関節炎、ライター症候群、急性痛風、月経困難症、転移性骨疼痛、頭痛及び片頭痛、術後疼痛、炎症及び組織損傷に起因する軽度から中等度の疼痛、発熱、腸閉塞、ならびに腎疝痛等の病態の症状軽減のために示され得る。
化学療法剤には、アルツハイマー病のための治療(塩酸ドネペジル及びリバスティグミン等);パーキンソン病のための治療(L−DOPA/カルビドパ、エンタカポン、ロピンロール(ropinrole)、プラミペキソール、ブロモクリプチン、ペルゴリド、トリヘキセフェニジル(trihexephendyl)及びアマンタジン等);多発性硬化症(MS)の治療のための薬剤(βインターフェロン(例えばAvonex(登録商標)及びRebif(登録商標))、酢酸グラチラマー及びミトキサントロン等);喘息のための治療(アルブテロール及びモンテルカストナトリウム等);統合失調症の治療のための薬剤(ジプレキサ、リスパダール、セロクエル及びハロペリドール等);抗炎症剤(コルチコステロイド、TNFブロッカー、IL−1 RA、アザチオプリン、シクロフォスファミド及びスルファサラジン等);免疫修飾剤及び免疫抑制剤(シクロスポリン、タクロリムス、ラパマイシン、ミコフェノール酸モフェチル、インターフェロン、コルチコステロイド、シクロフォスファミド、アザチオプリン及びスルファサラジン等);神経栄養因子(アセチルコリンエステラーゼ阻害剤、MAO阻害剤、インターフェロン、抗痙攣剤、イオンチャンネルブロッカー、リルゾール及び抗パーキンソン薬剤等);心血管性疾患の治療のための薬剤(ベータ遮断薬、ACE阻害薬、利尿剤、硝酸塩、カルシウムチャネル遮断剤及びスタチン等);肝臓病の治療のための薬剤(コルチコステロイド、コレスチラミン、インターフェロン及び抗ウイルス薬剤等);血液疾患の治療のための薬剤(コルチコステロイド、抗白血病剤及び増殖因子等);ならびに免疫不全疾患の治療のための薬剤(γグロブリン等)も含まれる。
加えて、化学療法剤には、本明細書において記述される化学療法剤のいずれかの薬学的に許容される塩、酸または誘導体に加えて、それらの2つ以上の組み合わせが含まれる。
単一の剤形の製造ために担体材料と組み合わせ得る、式(I)の化合物またはその塩及び追加の薬剤の両方の量(上述のような追加の治療剤を含む組成物中で)は、治療される宿主及び投与の特定のモードに依存して変動するだろう。ある特定の実施形態において、0.01〜100mg/kg体重/日の間の投薬量の発明物を投与することができるように、本発明の組成物は製剤化される。
追加の治療剤及び式(I)の化合物は相乗的に作用し得る。したがって、かかる組成物中での追加の治療剤の量は、その治療剤のみを利用する単独療法において要求されるものよりも少ないかもしれないか、または、より低い用量が使用されるとすれば、患者に対する副作用がより少ないかもしれない。ある特定の実施形態において、かかる組成物中で、0.01〜1,000μg/kg体重/日の間の投薬量の追加の治療剤を投与することができる。
別の態様には、式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩を使用して、患者における薬物耐性を治療または防止することが含まれる。例えば、患者における薬物耐性のある癌を治療または防止する方法には、治療法上効果的な量の式(I)の化合物を、単独でまたは細胞毒性剤と組み合わせて患者へ投与することが含まれる。ある特定の実施形態において、個体は、細胞毒性剤(例えば標的化療法、化学療法及び/または放射線療法)による治療のために選択される。ある特定の実施形態において、個体は、細胞毒性剤による治療の前に、式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩の投与を含む治療を開始する。ある特定の実施形態において、個体は、式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩及び細胞毒性剤を含む治療を同時に受ける。ある特定の実施形態において、式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩は、癌感受性の期間を増加させる、及び/または癌耐性の発達を遅延させる。
特に、(a)式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩と(b)細胞毒性剤(例えば標的化療法、化学療法及び/または放射線療法)とを個体へ投与することを含む、個体における癌を治療する方法が、本明細書において提供される。ある特定の実施形態において、式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩及び細胞毒性剤のそれぞれの量は、癌療法剤への癌感受性の期間の増加及び/または癌細胞耐性の発達の遅延に効果的である。ある特定の実施形態において、式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩及び細胞毒性剤のそれぞれの量は、癌療法剤を含む癌治療の有効性を増加させるのに効果的である。例えば、ある特定の実施形態において、式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩及び細胞毒性剤のそれぞれの量は、式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩(の非存在下において)なしで効果的な量の癌療法剤を投与することを含む治療(例えばケア治療の基準)(例えばケア治療の基準)と比較して、有効性を増加させるのに効果的である。ある特定の実施形態において、式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩及び細胞毒性剤のそれぞれの量は、式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩(の非存在下において)なしで効果的な量の細胞毒性剤を投与することを含む治療(例えばケア治療の基準)と比較して、応答を増加させる(例えば完全奏効)のに効果的である。
(a)効果的な量の式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩と(b)効果的な量の細胞毒性剤とを個体へ投与することを含む、個体における細胞毒性剤を含む癌治療の有効性を増加させる方法も、本明細書において提供される。
個体における癌を治療する方法であって、癌治療が、(a)効果的な量の式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩と(b)効果的な量の細胞毒性剤とを個体へ投与することを含み、癌治療が、式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩(の非存在下において)なしで効果的な量の細胞毒性剤を投与することを含む治療(例えばケア治療の基準)と比較して、増加した有効性を有する、該方法が本明細書において提供される。
加えて、(a)効果的な量の式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩と(b)効果的な量の細胞毒性剤とを個体へ投与することを含む、個体における癌療法剤へ耐性のある癌の発達を防止及び/または遅延させる方法が、本明細書において提供される。
(a)効果的な量の式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩と(b)効果的な量の細胞毒性剤とを個体へ投与することを含む、癌療法剤への耐性を発達させる可能性が増加した癌に罹患した個体を治療する方法が、本明細書において提供される。
(a)効果的な量の式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩と(b)効果的な量の細胞毒性剤とを個体へ投与することを含む、癌に罹患した個体における癌療法剤への感受性を増加させる方法が、本明細書において更に提供される。
(a)効果的な量の式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩と(b)効果的な量の細胞毒性剤とを個体へ投与することを含む、癌に罹患した個体における癌療法剤の感受性の期間を延長する方法も本明細書において提供される。
(a)効果的な量の式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩と(b)効果的な量の細胞毒性剤とを個体へ投与することを含む、癌に罹患した個体における細胞毒性剤への応答の継続期間を延長する方法が本明細書において提供される。
方法のいずれかのある特定の実施形態において、細胞毒性剤は標的化療法である。ある特定の実施形態において、標的化療法は、EGFRアンタゴニスト、RAF阻害剤、及び/またはPI3K阻害剤のうちの1つまたは複数である。
方法のいずれかのある特定の実施形態において、標的化療法はEGFRアンタゴニストである。方法のいずれかのある特定の実施形態において、EGFRアンタゴニストは、N−(3−エチニルフェニル)−6,7−ビス(2−メトキシエトキシ)−4−キナゾリンアミン及び/またはその薬学的に許容される塩である。ある特定の実施形態において、EGFRアンタゴニストは、N−(3−エチニルフェニル)−6,7−ビス(2−メトキシエトキシ)−4−キナゾリンアミンである。ある特定の実施形態において、EGFRアンタゴニストは、N−(4−(3−フルオロベンジルオキシ)−3−クロロフェニル)−6−(5−((2−(メチルスルホニル)エチルアミノ)メチル)フラン−2−イル)キナゾリン−4−アミン,ジ4−メチルベンゼンスルフォナートまたはその薬学的に許容される塩(例えばラパチニブ)である。
方法のいずれかのある特定の実施形態において、標的化療法はRAF阻害剤である。ある特定の実施形態において、RAF阻害剤はBRAF阻害剤である。ある特定の実施形態において、RAF阻害剤はCRAF阻害剤である。ある特定の実施形態において、BRAF阻害剤はベムラフェニブである。ある特定の実施形態において、RAF阻害剤は、3−(2−シアノプロパン−2−イル)−N−(4−メチル−3−(3−メチル−4−オキソ−3,4−ジヒドロキナゾリン−6−イルアミノ)フェニル)ベンズアミドまたはその薬学的に許容される塩(例えばAZ628(CAS番号878739−06−1))である。
方法のいずれかのある特定の実施形態において、標的化療法はPI3K阻害剤である。
方法のいずれかのある特定の実施形態において、細胞毒性剤は化学療法である。方法のいずれかのある特定の実施形態において、化学療法はタキサンである。ある特定の実施形態において、タキサンはパクリタキセルである。ある特定の実施形態において、タキサンはドセタキセルである。
方法のいずれかのある特定の実施形態において、細胞毒性剤は白金剤である。ある特定の実施形態において、白金剤はカルボプラチンである。ある特定の実施形態において、白金剤はシスプラチンである。方法のいずれかのある特定の実施形態において、細胞毒性剤はタキサン及び白金剤である。ある特定の実施形態において、タキサンはパクリタキセルである。ある特定の実施形態において、タキサンはドセタキセルである。ある特定の実施形態において、白金剤はカルボプラチンである。ある特定の実施形態において、白金剤はシスプラチンである。
方法のいずれかのある特定の実施形態において、細胞毒性剤はビンカアルキロイド(alkyloid)である。ある特定の実施形態において、ビンカアルキロイドはビノレルビンである。方法のいずれかのある特定の実施形態において、化学療法はヌクレオシド類似体である。ある特定の実施形態において、ヌクレオシド類似体はゲムシタビンである。
方法のいずれかのある特定の実施形態において、細胞毒性剤は放射線療法である。
方法のいずれかのある特定の実施形態において、式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩は、細胞毒性剤(例えば標的化療法、化学療法及び/または放射線療法)と併用して投与される。ある特定の実施形態において、式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩は、細胞毒性剤(例えば標的化療法、化学療法及び/または放射線療法)と同時に及び/またはその前に投与される。
方法のいずれかのある特定の実施形態において、癌は、肺癌、乳癌、膵臓癌、結腸直腸癌及び/または黒色腫である。ある特定の実施形態において、癌は肺にある。ある特定の実施形態において、肺癌はNSCLCである。ある特定の実施形態において、癌は乳癌である。ある特定の実施形態において、癌は黒色腫である。
例示
実施例中で以下に図示されるように、ある特定の例示的な実施形態において、化合物は以下の一般的な手順に従って調製され、そこで、R、R、R、Rは、式I及びその代替の実施形態について定義された通りであり;Xはハロゲンであり;A、B及びDは、炭素及びヘテロ原子、一例において、炭素または窒素から独立して選択され;RはC1−6アルキルであり;Mは、−C(O)H、−CN、−C(O)OHまたは−C(O)O(C1−6アルキル)である。一般的方法は本発明のある特定の化合物の合成を描写するが、以下の一般的方法及び当業者に公知の他の方法は、本明細書において記載されるように、すべての化合物、及びこれらの化合物の各々のサブクラス及び種に適用できることが認識されるだろう。
スキーム1(方法A)

標的9及び10の一般的合成はスキーム1中で図示される。4−ブロモ−1H−ピラゾール−5−アミン(1)を酢酸の還流下においてβ−ケトエステル2と縮合して、中間体3を得る。これに続いてオキシ塩化リンとの反応を行い、それは中間体4をもたらし、中間体4は、メタノール中のナトリウムメトキシドにより処理した場合、臭化物5を形成する。SEM保護ピラゾールボロン酸エステル(6)との臭化物5の鈴木カップリングは、中間体7を提供する。SEM基の脱保護後に、もたらされたピラゾール8をヘテロアリールハロゲン化物と更にカップリングして、標的9を得る。中間体8は酸塩化物または酸無水物とも反応させて、標的10を得ることができる。
スキーム2(4の代替合成)

中間体4の代替合成をスキーム2中で略述する。1H−ピラゾール−5−アミン(11)の縮合はピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7(4H)−オン(12)を与える。これに続いてオキシ塩化リンとの反応を行い、それは中間体13をもたらし、中間体13もNBSによる臭素化に際して臭化物4を提供する。
スキーム3(9の代替合成、方法B)

標的9の代替合成(方法B)をスキーム3中で略述する。1H−ピラゾール−4−カルボキシレートを、塩基性条件下またはCu触媒条件下のいずれかで、ヘテロアリールハロゲン化物へ結合させる。次いでエチルエステル15をDIBAL−Hにより還元して第一級アルコール16を得て、それは塩化チオニルにより塩化物16へ変換される。シアン化カリウムによる塩化物の置換は18を与える。N,N−ジメチルホルマイド(dimethylformaide)ジメチルアセタール(DMF−DMA)により処理した場合、中間体19が形成される。ヒドラジンとの反応はアミノ−ピラゾール20を与え、それはβ−ケトエステル2との縮合に際して標的9へ変換させることができる。
スキーム4(方法C)

標的29の合成をスキーム4(方法C)中で示す。アルデヒド(21)を3,3−ジブロモ−1,1,1−トリフルオロプロパン−2−オンと縮合してイミダゾール22を得て、それは水酸化アンモニウムによる処理に際して化合物ニトリル23をもたらす。SEM基により保護して、続いてDIBAL−Hによるニトリルの還元はアルデヒド25を提供する。アルデヒドがカリウムtert−ブトキシドの存在下においてTosMICにより処理される場合、ニトリル26が形成される。26をDMF−DMAと反応させ、続いてヒドラジンと縮合させて、アミノ−ピラゾール28を得る。次いで化合物28のβ−ケトエステル2との後続反応により標的29を提供する。
スキーム5(方法D)

標的34の合成をスキーム5(方法D)中で示す。イミダゾール(30)を2−ブロモアセトニトリルによりアルキル化して、化合物31を得る。31をDMF−DMAと反応させ、続いてヒドラジンと縮合させて、アミノ−ピラゾール33を提供する。次いで化合物33をβ−ケトエステル2と後続して反応させて標的34を提供する。
スキーム6(方法E)

同様に、R基がアルデヒドまたはニトリルまたはエチルであるアミノ−ピラゾール35も、β−ケトエステル2と縮合させて、化合物36を得ることができる。次いでR基は多様な他の5員ヘテロシクリルへと更に変換することができる。
スキーム7(方法F)

6員ヘテロシクリルを備えた標的41のための一般的合成スキームを、スキーム7中で記述する。ニトリル38をDMF−DMAと反応させ、続いてヒドラジンと縮合させて、アミノピラゾール40を提供する。次いでアミノピラゾール40のβ−ケトエステル2との後続反応により標的41を提供する。
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物を調製する方法であって、
a)式100の化合物

またはその塩を、式R−Xの化合物(式中、Xはハロゲンである)とカップリングする工程;
b)式R−Xの化合物(式中、Xは適切な離脱基である)により式100の化合物またはその塩をアシル化する工程;
c)式101の化合物またはその塩を適切な酸の存在下において式102の化合物により処理して、式(I)の化合物を提供する工程:


d)式103の化合物またはその塩を適切な酸の存在下において式102の化合物により処理して、式(I)の化合物を提供する工程:


e)式104の化合物またはその塩を適切な酸の存在下において式102の化合物により処理して、式(I)の化合物を提供する工程:

;または
f)式105の化合物またはその塩(式中、Mは、−C(O)H、−CN、−C(O)OHまたは−C(O)O(C1−6アルキル)である)を適切な酸の存在下において式102の化合物により処理して、式(I)の化合物を提供する工程:

を含む、該方法を提供する。
別の態様には、式(I)の化合物の調製に有用な式101〜105の化合物及びその塩が含まれる。
実施形態は以下の実施例によって例証される。
実施例1:
工程1

3−ブロモ−6−エチル−5−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7(4H)−オン
AcOH(300mL)中の4−ブロモ−1H−ピラゾール−5−アミン(16.1g、100.0mmol)及びエチル2−エチル−3−オキソブタノアート(19.0g、120.0mmol)の混合物を、4時間加熱還流した。溶媒の蒸発後に、残留物をMTBE(200mL×3)により洗浄した。もたらされた固体を濾過によって収集し乾燥して、粗製表題化合物(17.0g、67%の収率)を得た。更なる精製なしで次の工程のためにそれを直接使用した。LCMS (ESI) m/z: 255.9 [M+H].
工程2

3−ブロモ−7−クロロ−6−エチル−5−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン
POCl(60.8g、400.0mmol)を、トルエン(500mL)中の3−ブロモ−6−エチル−5−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7(4H)−オン(25.6g、100.0mmol)及びDIPEA(51.6g、400.0mmol)の、撹拌され冷却された(0℃)混合物へ滴加した。添加後に、混合物を90℃へ加温し、4時間継続して撹拌し、その時点でLC−MSにより転換の完了が示された。溶媒は減圧下で除去し、NaHCO水溶液の添加によって残留物をpH=9へ調整した。もたらされた混合物をEtOAc(300ml×3)により抽出した。合わせた有機層を乾燥し(NaSO)、蒸発させた。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(PE/EtOAc=10:1)によって精製して、黄色固体として表題化合物(15.0g、55%の収率)を得た。LCMS (ESI) m/z: 273.9 [M+H].
工程3

3−ブロモ−6−エチル−7−メトキシ−5−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン
NaOMe(2.70g、50.0mmol)を、メタノール(50mL)中の3−ブロモ−7−クロロ−6−エチル−5−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(2.74g、10.0mmol)の撹拌された溶液へ小分けで添加した。添加後に、反応混合物を室温で4時間撹拌し、その時点でLC−MSにより反応の完了が示された。溶媒を減圧下で蒸発させ、残留物を水(50mL)により希釈した。もたらされた混合物をEtOAc(100mL×3)により抽出した。合わせた有機層を乾燥し濃縮して、粗製表題化合物(2.40g、89%の収率)を得た。この粗製物を更なる精製なしで次の工程において使用した。LCMS (ESI) m/z: 269.9 [M+H].
工程4

6−エチル−7−メトキシ−5−メチル−3−(1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−ピラゾール−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン
ジオキサン/HO(50mL/10mL)中の3−ブロモ−6−エチル−7−メトキシ−5−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(2.70g、10.0mmol)、4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−ピラゾール(4.86g、15.0mmol)、Pd(PPhCl(0.50g、0.7mmol)及びCsCO(6.50g、20.0mmol)の混合物を、窒素保護下で10時間加熱還流した。有機溶媒を減圧下で除去し、残留物をEtOAC(50mL×3)により抽出した。合わせた有機層を乾燥し蒸発させた。残留物をフラッシュカラム(PE/EtOAc=10:1)によって精製して、黄色油として表題化合物(1.30g、34%の収率)を得た。LCMS (ESI) m/z: 388.0 [M+H].
工程5

6−エチル−5−メチル−3−(1H−ピラゾール−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7(4H)−オン
MeOH(50mL)及びHC1(2N、10mL、20.0mmol)中の6−エチル−7−メトキシ−5−メチル−3−(1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−ピラゾール−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(3.87g、10.0mmol)の混合物を、2時間加熱還流した。溶媒を減圧下で除去し、残留物を飽和NaHCO水溶液の添加によって希釈した。もたらされた混合物をEtOAc(100mL×3)により抽出した。合わせた有機層を乾燥し蒸発させた。残留物をフラッシュカラム(DCM/MeOH=10:1)によって精製して、黄色固体として表題化合物(1.90g、78%の収率)を得た。LCMS (ESI) m/z: 243.9 [M+H].
工程6

6−エチル−5−メチル−3−(1−(4−メチルピリミジン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−イル[1,5−a]ピリミジン−7(4H)−オン
NaH(60%、40mg、1.0mmol)を、DMF(5ml)中の6−エチル−5−メチル−3−(1H−ピラゾール−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7(4H)−オン(122mg、0.5mmol)の撹拌され冷却された(0℃)溶液へ添加した。撹拌を室温で1時間継続し、その後2−クロロ−4−メチルピリミジン(128mg、1.0mmol)を添加した。次いで反応混合物を室温で12時間撹拌し、飽和NHCl水溶液(0.1mL)の添加によってクエンチした。溶媒を蒸発させ、残留物を分取HPLCによって精製して、黄色固体として表題化合物(22mg、13%の収率)を得た。1H NMR (400 MHz, DMSO−d): δ 11.50 (d, J= 2.0 Hz, 1 H ), 9.06 (d, J= 0.8 Hz, 1 H), 8.70 (d, J= 4.8 Hz, 1 H), 8.22 (d,J=0.8Hz, 1 H),8.19(s, 1 H), 7.35 (d, J= 4.8 Hz, 1 H ), 2.54 (s, 3 H), 2.46−2.48 (m, 2 H), 2.41 (s, 3 H), 1.02 (t, J= 7.6 Hz, 3 H). LCMS (方法C): Rt = 0.711分、 m/z: 335.9 [M+H].
実施例2:

6−エチル−5−メチル−3−(1−(5−メチルピリミジン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7(4H)−オン
実施例1中で示されたものと類似する手順において、2−クロロ−5−メチルピリミジンから15%の収率で表題化合物を調製した。1H NMR (400 MHz, DMSO−d): δ 11.43 (s, 1 H), 9.06 (s, 1 H), 8.70(s, 2 H), 8.19 (s, 2 H), 2.45−2.47 (m, 2 H), 2.40 (s, 3 H), 2.29 (s, 3 H), 1.02−0.98 (m, 3 H). LCMS (方法C): RT = 0.721分、 m/z: 335.9 [M+H].
実施例3:

6−エチル−5−メチル−3−(1−(ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7(4H)−オン
実施例1中で示されたものと類似する手順において、4−クロロピリミジンから19%の収率で表題化合物を調製した。1H NMR (400 MHz, DMSO−d): δ 9.18 (s, 1 H), 9.11 (s, 1 H), 8.87 (d, J = 5.2 Hz, 1 H), 8.37 (s, 1H), 8.22 (s, 1 H), 7.95 (d, J= 5.2 Hz, 1 H), 2.48−2.45 (m, 2 H), 2.42 (s, 3 H), 1.03 (t, J= 6.8 Hz, 3 H). LCMS (方法C): RT = 0.713分、 m/z: 321.8, 665.1 [M+H, 2M+1].
実施例4:

3−2−(1−(4−(ジメチルアミノ)ピリミジン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−イル)−6−エチル−5−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7(4H)−オン
実施例1中で示されたものと類似する手順において、2−クロロ−4−ジメチルアミノピリジミン(dimethylaminopyridimine)から22%の収率で表題化合物を調製した。1H NMR (400 MHz, DMSO−d): δ 11.44−11.48 (m, 1 H), 8.96 (s, 1 H), 8.08−8.19 (m, 3 H), 6.60 (d, J = 6.0 Hz, 1 H), 3.06 (s, 6 H), 2.47−2.45 (m, 2 H), 2.39(s, 3 H), 1.02 (t, J= 7.2 Hz, 3 H). LCMS (方法C): RT = 0.671分、 m/z: 364.9 [M+H].
実施例5:

3−(1−(5−(ジメチルアミノ)ピリミジン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−イル)−6−エチル−5−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7(4H)−オン
実施例1中で示されたものと類似する手順において、2−クロロ−5−ジメチルアミノピリジミンから15%の収率で表題化合物を調製した。1H NMR (400 MHz, DMSO−d): δ 11.43 (s, 1 H), 8.90 (d, J = 0.4 Hz, 1 H), 8.32 (s, 2 H), 8.14 (s, 1 H), 8.09 (d, J= 0.8 Hz, 1 H), 2.98 (s, 6 H), 2.47−2.45 (m, 2 H), 2.40 (s, 3 H), 1.01 (t, J= 7.6 Hz, 3 H). LCMS (方法C): RT = 0.729分、 m/z: 364.9[M+H].
実施例6:

6−エチル−5−メチル−3−(1−(4−(ピロリジン−1−イル)ピリミジン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7(4H)−オン
実施例1中で示されたものと類似する手順において、2−クロロ−4−(ピロリジン−1−イル)ピリミジンから10%の収率で表題化合物を調製した。1H NMR (400 MHz, DMSO−d): δ 11.50 (s, 1 H), 8.94 (s, 1 H), 8.13−8.12 (m, 3 H), 6.43 (s, 1 H), 3.63−3.59 (m, 4 H), 2.47−2.45 (m, 2 H), 2.40 (s, 3 H), 1.99−1.93 (m, 4 H), 1.01−1.00 (m, 3 H). LCMS (方法C): RT = 0.709分、 m/z: 390.9 [M+H].
実施例7:

6−エチル−3−(1−(4−メトキシピリミジン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−イル)−5−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7(4H)−オン
実施例1中で示されたものと類似する手順において、2−クロロ−4−メトキシピリミジンから38%の収率で表題化合物を調製した。1H NMR (400 MHz, DMSO−d): δ 9.05 (d, J= 0.4 Hz, 1 H), 8.55 (d, J= 5.6 Hz, 1 H), 8.22 (s, 1 H), 8.17 (s, 1 H), 6.88 (d, J = 5.6 Hz, 1 H), 4.03 (s, 3 H), 2.45 (q, J = 1.6 Hz, 2 H), 2.41 (s, 3 H), 1.02 (t, J= 7.2 Hz, 3 H). LCMS (方法C): RT = 0.724分、 m/z: 351.8 [M+H].
実施例8:

6−エチル−5−メチル−3−(1−(チアゾール−2−イル)−1H−ピラゾール−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7(4H)−オン
実施例1中で示されたものと類似する手順において、2−ブロモチアゾールから10%の収率で表題化合物を調製した。1H NMR (400 MHz, DMSO−d): δ11.44 (s, 1 H), 9.02 (d, J= 0.4 Hz, 1 H), 8.24 (d, J= 0.4 Hz, 1 H), 8.20 (s, 1 H), 7.66 (d, 7= 3.6 Hz, 1 H), 7.54 (d, J= 3.6 Hz, 1 H), 2.49−2.48 (m, 2 H), 2.48 (s, 3 H), 1.03 (t, J= 7.2 Hz, 3 H). LCMS (方法C): RT = 0.756分、 m/z: 326.9 [M+H].
実施例9:
工程1

4−シクロプロピル−2−フルオロピリジン
ジオキサン/HO(16mL/4mL)中の4−ブロモ−2−フルオロピリジン(500mg、2.81mmol)、シクロプロピルボロン酸(295mg、3.47mmol)、Pd(dppf)Cl(223mg、0.30mmol)及びCsCO(1.86g、5.72mmol)の混合物を、マイクロ波条件下で(窒素保護と共に)120℃で30分間加熱した。冷却した後に、混合物を濾過した。濾液を蒸発させ、残留物をシリカゲル上でフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、油として表題化合物(100mg、26%の収率)を得、これを精製せずに次の工程で使用した。
工程2

3−(1−(4−シクロプロピルピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−イル)−6−エチル−5−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7(4H)−オン
実施例1中で示されたものと類似する手順において、4−シクロプロピル−2−フルオロピリジンから6.5%の収率で表題化合物を調製した。1H NMR (400 MHz, DMSO−d): δ 9.06 (d, J = 0.8 Hz, 1 H), 8.31 (d, J= 5.6 Hz, 1 H), 8.19−8.18 (m, 2 H), 7.70 (d, J= 1.2 Hz, 1 H), 7.04 (dd, J= 1.6, 5.2 Hz, 1 H),2.52−2.51 (m, 2 H), 2.43 (s, 3 H), 2.14−2.07 (m, 1 H), 1.15−1.13 (m, 2 H), 1.05 (t, J= 7.2 Hz, 3 H), 0.90−0.89 (m, 2 H). LCMS (方法C): RT = 0.816分、 m/z: 360.9 [M+H+].
実施例10:

2−(4−(6−エチル−5−メチル−7−オキソ−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)イソニコチン酸
実施例1中で示されたものと類似する手順において、2−フルオロイソニコチン酸から6.6%の収率で表題化合物を調製した。1H NMR (400MHz, DMSO−d): δ 11.50 (br. s, 1 H), 9.15 (s, 1 H) 8.68 (d,J= 5.2 Hz, 1 H), 8.36 (s, 1 H), 8.28−8.22 (m, 3 H), 7.77 (d, J= 4.8 Hz, 1 H), 2.51−2.50 (m, 2 H), 2.44 (s, 3 H), 1.05 (m, 3 H). LCMS (方法C): RT = 0.736分、 m/z: 364.9 [M+H].
実施例11:

6−エチル−3−(1−(4−(ヒドロキシメチル)ピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−イル)−5−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7(4H)−オン
ボラン(THF中で1M、0.2mL、0.2mmol)を、THF(5mL)中の2−(4−(6−エチル−5−メチル−7−オキソ−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)イソニコチン酸(40mg、0.11mmol)の撹拌及び冷却された(0℃)溶液へ滴加した。添加後に、反応混合物を室温へ暖め、撹拌を48時間継続し、その時点でLC−MSにより反応の完了が示された。MeOH(5mL)の添加によって反応をクエンチし、次いで蒸発させた。残留物を分取HPLCによって精製して、白色固体として表題化合物(7mg、18.2%の収率)を得た。1H NMR (400 MHz, DMSO−d) δ 11.52 (br. s, 1 H), 9.10 (s, 1 H), 8.43 (d, J= 4.8 Hz, 1 H), 8.21 (d, J= 8.8 Hz, 2 H), 7.97 (s, 1 H), 7.28 (d, J= 4.8 Hz, 1 H), 5.61 (t, J= 6.0 Hz, 1 H), 4.65 (d, J= 5.6 Hz, 2 H), 2.52−2.50 (m, 2 H), 2.44 (s, 3 H), 1.05 (t, J= 7.2 Hz, 3 H). LCMS (方法C): RT = 0.716分、 m/z: 350.9 [M+H].
実施例12:
工程1

6−(4−(6−エチル−5−メチル−7−オキソ−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)ニコチン酸
実施例1中で示されたものと類似する手順において、6−フルオロニコチン酸から34%の収率で粗製表題化合物を調製した。粗製材料を更なる精製なしで次の工程において使用した。
工程2

6−エチル−3−(1−(5−(ヒドロキシメチル)ピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−イル)−5−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7(4H)−オン
実施例11中で示されたものと類似する手順において、6−(4−(6−エチル−5−メチル−7−オキソ−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)ニコチン酸から8%の収率で表題化合物を調製した。1H NMR (400 MHz, DMSO−d): δ 9.06 (s, 1 H), 8.41 (s, 1 H), 8.18 (s, 1 H), 8.15 (s, 1 H), 7.92 (d,J= 1.2 Hz, 2 H), 5.37 (d, J= 5.6 Hz, 1 H), 4.55 (d, J= 5.2 Hz, 1 H), 2.48−2.45 (m, 2 H), 2.40 (s, 3 H), 1.02 (t, J= 7.6 Hz, 3 H). LCMS (方法C): RT = 0.709分、 m/z: 350.8 [M+H].
実施例13:

3−(1−(4−クロロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−イル)−6−エチル−5−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7(4H)−オン
ジオキサン(4mL)中の6−エチル−5−メチル−3−(1H−ピラゾール−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7(4H)−オン(100mg、0.41mmol)、2−ブロモ−4−クロロピリジン(117mg、0.62mmol)、Pd(dba)(38mg、0.04mmol)、キサントホス(47mg、0.08mmol)及びCsCO(268mg、0.82mmol)の混合物を、マイクロ波バイアル中で密封し、窒素によりパージし、マイクロ波条件下で140℃で1時間照射した。冷却後に、反応混合物を酢酸エチルと水との間で分配した。有機層をブラインにより洗浄し、NaSOの上で乾燥し、蒸発させた。残留物を分取HPLCによって精製して、白色固体として表題化合物(40mg、28%の収率)を得た。1H NMR (400 MHz, DMSO−d6): δ 11.49 (br. s, 1 H), 9.09 (s, 1 H), 8.49 (d,J = 5.2 Hz, 1 H), 8.27 (s, 1 H), 8.22 (s, 1 H), 7.98 (s, 1 H), 7.50 (d, J= 4.4 Hz, 1 H), 2.50−2.48 (m, 2 H), 2.44 (s, 3 H), 1.05 (t, J= 7.2 Hz, 3 H). LCMS (方法C): RT = 0.805分、 m/z: 354.8, 709.1 [M+H, 2M+1].
実施例14:

6−エチル−5−メチル−3−(1−(ピリミジン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7(4H)−オン
ジオキサン(6mL)中の6−エチル−5−メチル−3−(1H−ピラゾール−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7(4H)−オン(120mg、0.49mmol)、2−クロロピリミジン(84mg、0.74mmol)、CuI(47mg、0.25mmol)、N,N−ジメチルエチレンジアミン(22mg、0.25mmol)及びCsCO(241mg、0.74mmol)の混合物を、窒素雰囲気下で110℃で12時間撹拌した。冷却後に、反応混合物を酢酸エチルと水との間で分配した。有機層を、アンモニア(5%、5mL×2)、ブライン(10mL×2)により洗浄し、乾燥しNaSO)、蒸発された。残留物を分取HPLCによって精製して、白色固体として表題化合物(31mg、20%の収率)を得た。1H NMR (400 MHz, DMSO−d) δ 11.47−11.44 (m, 1 H), 9.12 (s, 1 H), 8.89 (d, J= 4.8 Hz, 2 H), 8.26 (s, 1 H),8.20 (s, 1 H),7.48 (t, J= 4.8 Hz, 1 H), 2.48−2.47 (m, 2 H), 2.42 (s, 3 H), 1.03 (t, J= 7.2 Hz, 3 H). LCMS (方法C): RT = 0.690分、 m/z: 321.8, 665.1 [M+H, 2M+1].
実施例15:
工程1

3−(1−(4−ブロモピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−イル)−6−エチル−5−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7(4H)−オン
DMF(5mL)中の6−エチル−5−メチル−3−(1H−ピラゾール−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7(4H)−オン(400mg、1.65mmol)の溶液を、DMF(3mL)中のNaH(60%、99mg、2.47mmol)の冷却された(0℃)懸濁物へ滴加した。撹拌を30分間継続し、次いで4−ブロモ−2−フルオロピリジン(432mg、2.47mmol)を小分けで添加した。添加後に、生じた混合物を室温で8時間撹拌し、次いで水(20mL)中に注いだ。濾過後に、固体ケーキを乾燥して、白色固体として表題化合物(480mg、73%の収率)を得た。これは、更に精製して次の工程へと直接使用した。
工程2

6−エチル−3−(1−(4−メトキシピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−イル)−5−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7(4H)−オン
NaOMe(33mg、0.61mmol)を、DMF(3mL)中の3−(1−(4−ブロモピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−イル)−6−エチル−5−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7(4H)−オン(80mg、0.20mmol)の撹拌された溶液へ添加した。混合物を135℃で12時間加熱し、次いで飽和NHCl水溶液(1mL)の添加によってクエンチした。混合物を濾過し、濾液を蒸発させた。残留物を分取HPLCによって精製して、白色固体として表題化合物(10mg、14%の収率)を得た。1H NMR (400 MHz, CDOD): δ 8.89 (s, 1 H), 8.28 (s, 1 H), 8.06 (s, 1 H), 8.37 (s, 2 H), 7.54 (s, 1 H), 6.92 (s, 1 H), 3.98 (s, 3 H), 2.70−2.60 (m, 2 H), 2.51 (s, 3 H), 1.17 (t, J= 6.8 Hz, 3 H). LCMS (方法C): RT = 0.757分、 m/z: 350.9, 701.1 [M+H, 2M+1].
実施例16:

3−(1−(4−(ジメチルアミノ)ピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−イル)−6−エチル−5−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7(4H)−オン
DMF(10.0mL)中の3−(1−(4−ブロモピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−イル)−6−エチル−5−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7(4H)−オン(300mg、0.75mmol)及びジメチルアミン塩酸塩(916mg、11.30mmol)の混合物を、DIPEA(1.46g、11.31mmol)により処理し、次いでマイクロ波条件下で150℃で30分間加熱した。もたらされた混合物を濾過し、濾液を蒸発させた。残留物を分取HPLCによって精製して、白色固体として表題化合物(22.8mg、8.4%の収率)を得た。1H NMR (400 MHz, DMSO−d): δ 8.97 (s, 1 H), 8.27 (s, 1 H), 6.59 (dd, J= 2.4, 6.0 Hz, 1 H), 3.03 (s, 6 H), 2.48 (t, J= 1.6 Hz, 2 H), 2.38 (s, 3 H), 1.02 (t, J= 7.2 Hz, 3 H). LCMS (方法C): RT = 0.668分、 m/z: 364.1 [M+H].
実施例17:

6−エチル−3−(1−(4−(2−ヒドロキシエトキシ)ピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−イル)−5−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7(4H)−オン
NaH(鉱物油中で60%の分散物、24mg、0.6mmol)を、DMF(2ml)中のエタン−1,2−ジオール(25mg、0.4mmol)の撹拌された溶液へ添加した。混合物を室温で30分間撹拌し、次いで3−(1−(4−ブロモピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−イル)−6−エチル−5−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7(4H)−オン(80mg、0.2mmol)を添加した。次いで反応混合物を100℃で1時間加熱した。冷却後に、混合物を飽和NHCl水溶液(0.2mL)の添加によってクエンチした。溶媒を蒸発させ、残留物を分取HPLCによって精製して、白色固体として表題化合物(13mg、17.0%の収率)を得た。1H NMR (400 MHz, DMSO−d): δ 11.59 (s, 1 H), 9.16 (s, 1 H), 8.31 (d, J= 6.0 Hz, 1 H), 8.24 (s, 1H), 8.21 (s, 1H), 7.51 (d, J= 2.0 Hz, 1 H),7.00−6.98 (m, 1H), 4.22 (t, J= 4.8 Hz, 2 H), 3.77 (t, J= 4.8 Hz, 2 H), 2.51−2.50 (m, 2 H), 2.45 (s, 3H), 1.04 (t, J= 7.4 Hz, 3 H). LCMS (方法C): RT = 0.719分、 m/z: 380.9 [M+H].
実施例18:

3−(1−(4−(2−アミノエトキシ)ピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−イル)−6−エチル−5−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7(4H)−オン
NaH(60%、24mg、0.60mmol)を、DMF(2ml)中のtert−ブチル(2−ヒドロキシエチル)カルバメート(80mg、0.50mmol)の撹拌された溶液へ添加した。混合物を室温で30分間撹拌し、次いで3−(1−(4−ブロモピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−イル)−6−エチル−5−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7(4H)−オン(100mg、0.25mmol)を添加した。次いで反応混合物を100℃で1時間加熱した。溶媒の蒸発後に、残留物をHC1(EtOAc中で2M、2mL)により希釈し、2時間撹拌した。混合物を濃縮し、残留物を分取HPLCによって精製して、油として表題化合物(18mg、18.7%の収率)を得た。1H NMR (400 MHz, DMSO−d6): δ 11.52 (br. s, 1 H),9.10(s, 1 H), 8.37 (d, J= 5.6 Hz, 1 H), 8.23−8.21 (m, 5 H), 7.51 (d,J=3.2Hz, 1H), 7.02−7.00 (m, 1 H), 4.40 (d, J= 5.2 Hz, 1 H), 3.27 (q, J= 5.2 Hz, 1 H), 2.50−2.48 (m, 2 H), 2.45 (s, 3 H), 1.05 (t, J= 7.6 Hz, 3 H). LCMS (方法C): RT = 0.668分、 m/z: 379.9 [M+H].
実施例19:
工程1

6−イソプロピル−5−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7(4H)−オン
AcOH(50mL)中の1H−ピラゾール−5−アミン(5.0g、60.2mmol)及び2−アセチル−3−メチルブタノアート(9.1g、52.8mmol)の混合物を、140℃で5時間加熱した。溶媒の蒸発後に、残留物をPE及びEtOAc(200mL、5:1)の混合物により洗浄して、白色固体として粗製表題化合物(4.1g、36%の収率)を得た。LCMS (ESI) m/z: 192.0 [M+H].
工程2

7−クロロ−6−イソプロピル−5−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン
POCl(3.2g、21.3mmol)を、トルエン(15mL)中の6−イソプロピル−5−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7(4H)−オン(1.0g、5.2mmol)及びDIPEA(2.7、21.3mmol)の撹拌及び冷却された(0℃)混合物へ滴加した。添加後に、混合物を120℃へ加温し、12時間継続して撹拌し、その時点でLC−MSにより転換の完了が示された。溶媒は減圧下で除去し、NaHCO水溶液の添加によって残留物をpH=9へ調整した。もたらされた混合物をEtOAc(30ml×3)により抽出した。合わせた有機層をNaSOの上で乾燥し、蒸発させた。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(PE/EtOAc=15:1)によって精製して、黄色油として表題化合物(0.9g、82%の収率)を得た。LCMS (ESI) m/z: 210.0 [M+H].
工程3

3−ブロモ−7−クロロ−6−イソプロピル−5−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン
CHCN(10mL)中のNBS(710mg、4.0mmol)を、DCM(10mL)中の7−クロロ−6−イソプロピル−5−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(800mg、3.8mmol)の撹拌された溶液へ、室温で30分間にわたって小分けで添加した。添加後に、混合物を室温でもう1時間撹拌し、その時点でTLCにより完全な反応が示された。溶媒を蒸発させ、残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc(20:1)により溶出する)によって精製して、黄色油として表題化合物(900mg、82%の収率)を得た。LCMS (ESI) m/z: 287.9, 289.9 [M+H].
工程4

3−ブロモ−6−イソプロピル−7−メトキシ−5−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン
NaOMe(810mg、15.0mmol)を、メタノール(10mL)中の3−ブロモ−7−クロロ−6−イソプロピル−5−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(900mg、3.1mmol)の撹拌された溶液へ小分けで添加した。添加後に、反応混合物を室温で4時間撹拌し、その時点でLCMSにより反応の完了が示された。溶媒を減圧下で蒸発させ、残留物を水(50mL)により希釈した。もたらされた混合物をEtOAc(30ml×3)により抽出した。合わせた有機層を乾燥し濃縮して、黄色油として表題化合物(800mg、90年の%収率)を得た。この粗製物を更なる精製なしで次の工程において使用した。LCMS (ESI) m/z: 284.0, 286.0 [M+H].
工程5

6−イソプロピル−7−メトキシ−5−メチル−3−(1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−ピラゾール−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン
ジオキサン/HO(20mL/40mL)中の3−ブロモ−6−イソプロピル−7−メトキシ−5−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(800mg、2.8mmol)、4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−ピラゾール(1.40g、4.2mmol)、Pd(PPhCl(50mg、0.1mmol)及びCsCO(2.00g、6.2mmol)の混合物を、窒素保護下で12時間加熱還流した。有機溶媒を減圧下で除去し、残留物をEtOAC(20mL×3)により抽出した。合わせた有機層を乾燥し蒸発させた。残留物をシリカゲル上のフラッシュカラム(PE/EtOAc=10:1)によって精製して、黄色油として表題化合物(300mg、27%の収率)を得た。LCMS (ESI) m/z: 402.0 [M+H].
工程6

6−イソプロピル−5−メチル−3−(1H−ピラゾール−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7(4H)−オン
MeOH(20mL)及びHCl(2N、2mL、4.0mmol)中の6−イソプロピル−7−メトキシ−5−メチル−3−(1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−ピラゾール−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(300mg、0.8mmol)の混合物を、2時間加熱還流した。溶媒を減圧下で除去し、残留物を飽和NaHCO水溶液の添加により希釈した。もたらされた混合物をEtOAc(20ml×3)により抽出した。合わせた有機層を乾燥し蒸発させた。残留物をフラッシュカラム(DCM/MeOH=10:1)によって精製して、黄色固体として表題化合物(120mg、65%の収率)を得た。LCMS (ESI) m/z: 258.0 [M+H].
工程7

6−イソプロピル−5−メチル−3−(1−(ピリミジン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7(4H)−オン
実施例1中で示されたものと類似する手順において、2−クロロピリミジンから13%の収率で表題化合物を調製した。1H NMR (400 MHz, DMSO−d): δ 11.40 (br. s, 1 H), 9.13 (s, 1 H), 8.90 (d, J = 4.4 Hz, 2 H), 8.27 (s, 1 H), 8.21 (s, 1 H), 7.49 (d, J= 4.0 Hz, 1 H), 3.06−3.03 (m, 1 H), 2.46 (s, 3 H), 1.31 (d, J= 6.8 Hz, 6 H). LCMS (方法C): RT = 0.746分、 m/z: 335.9 [M+H].
実施例20:

6−イソプロピル−5−メチル−3−(1−(ピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7(4H)−オン
実施例1中で示されたものと類似する手順において、2−フルオロピリジンから80%の収率で表題化合物を調製した。1H NMR (400 MHz, DMSO−d): δ 11.33 (s, 1 H), 9.07 (s, 1 H), 8.49 (d, J= 4.0 Hz, 1 H), 8.16 (d, J= 10.4 Hz, 2 H), 8.01−7.93 (m, 2 H), 7.37−7.34 (m, 1 H), 3.08−3.01 (m, 1 H), 2.43 (s, 3 H), 1.28 (d, J= 6.8 Hz, 6 H). LCMS (方法C): RT = 0.806分、 m/z: 334.9 [M+H].
実施例21:

6−イソプロピル−5−メチル−3−(1−(5−メチルピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7(4H)−オン
実施例1中で示されたものと類似する手順において、2−フルオロ−5−メチルピリジンから3%の収率で表題化合物を調製した。H NMR (400 MHz, DMSO−d): δ 11.35 (br. s, 1 H), 9.05 (s, 1 H), 8.34 (s, 1 H), 8.17−8.16 (m, 2 H), 7.89−7.82 (m, 2 H), 3.08−3.01 (m, 1 H), 2.45 (s, 3 H), 2.35 (s, 3 H), 1.31 (d, J= 6.8 Hz, 6 H). LCMS (方法C): RT = 0.824分、 m/z: 348.9 [M+H].
実施例22:

6−イソプロピル−5−メチル−3−(1−(4−メチルピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7(4H)−オン
実施例1中で示されたものと類似する手順において、2−フルオロ−4−メチルピリジンから6%の収率で表題化合物を調製した。1H NMR (400 MHz, DMSO−d): δ 11.41 (br. s, 1 H), 9.08 (s, 1 H),8.36 (d, J= 5.2 Hz, 1 H), 8.20 (d, J= 8.0 Hz, 2 H), 7.83 (s, 1 H), 7.64−7.53 (m, 1 H), 7.21 (d, J= 5.2 Hz, 1 H), 3.08−3.01 (m, 1 H), 2.51 (s, 3 H), 2.44 (s, 3 H), 1.31 (d,J= 6.8 Hz, 6 H). LCMS (方法C): RT = 0.825分、 m/z: 348.9 [M+H],
実施例23:

6−イソプロピル−5−メチル−3−(1−(4−メチルピリミジン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7(4H)−オン
実施例1中で示されたものと類似する手順において、2−クロロ−4−メチルピリミジンから8%の収率で表題化合物を調製した。H NMR (400 MHz, DMSO−d): δ 11.41 (br. s, 1 H), 9.07 (d, J =0.8 Hz, 1 H), 8.72 (d, J= 5.2 Hz, 1 H), 8.24 (d, J= 0.8 Hz, 1 H), 8.20 (s, 1 H), 7.37 (d, J= 5.2 Hz,1 H), 3.08−3.00 (m, 1 H), 2.57 (s, 3 H), 2.46 (s, 3 H), 1.31 (d, J= 7.2 Hz, 6 H). LCMS (方法C): RT = 0.753分、 m/z: 349.8 [M+H].
実施例24:

6−イソプロピル−5−メチル−3−(1−(5−メチルピリミジン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7(4H)−オン
実施例1中で示されたものと類似する手順において、2−クロロ−5−メチルピリミジンから4%の収率で表題化合物を調製した。1H NMR (400 MHz, DMSO−d): δ 11.38 (br. s, 1 H), 9.09 (s, 1 H), 8.74 (s, 2 H), 8.23−8.20 (m, 2 H), 3.06−3.03 (m, 1 H), 2.46 (s, 3 H), 2.33 (s, 3 H), 1.31 (d, J= 6.8 Hz, 6 H). LCMS (方法C): RT = 0.760分、 m/z: 349.9 [M+H].
実施例25:

3−(1−(5−(ヒドロキシメチル)ピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−イル)−6−イソプロピル−5−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7(4H)−オン
実施例12中で示されたものと類似する手順において、6−フルオロニコチン酸から29%の収率で表題化合物を調製した(2工程)。H NMR(400 MHz, DMSO−d): δ 11.37 (br. s, 1 H), 9.08 (s, 1 H),8.44 (s, 1 H), 8.18 (d,J= 8.0 Hz, 2 H), 7.94−7.93 (m, 2 H), 5.40 (br. s, 1 H), 4.58 (s, 2 H), 3.09−3.00 (m, 1 H), 2.45 (s, 3 H), 1.32 (d, J= 6.8 Hz, 6 H). LCMS (方法C): RT = 0.760分、 m/z: 364.9 [M+H].
実施例26:

6−イソプロピル−5−メチル−3−(1−(ピリジン−3−イル)−1H−ピラゾール−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7(4H)−オン
DMSO(5mL)中の6−イソプロピル−5−メチル−3−(1H−ピラゾール−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7(4H)−オン(257mg、1.00mmol)、3−ブロモピリジン(316mg、2.00mmol)、CuI(10mg、0.05mmol)、L−プロリン(12mg、0.10mmol)及びKCO(138mg、1.00mmol)の混合物を、窒素雰囲気下で120℃で12時間加熱した。冷却後に、混合物を濾過し、濾液を蒸発させた。残留物を分取HPLCによって精製して、白色固体として表題化合物(130mg、37%の収率)を得た。1H NMR (400 MHz, DMSO−d): δ 11.40 (br. s, 1 H), 9.15 (s, 1 H), 8.90 (s, 1 H), 8.54 (d, J= 4.0 Hz, 1 H), 8.26−8.24 (m, 1 H), 8.17 (s, 1 H), 8.07 (s, 1 H), 7.61−7.58 (m, 1 H), 3.08−3.01 (m, 1 H), 2.45 (s, 3 H), 1.32 (d, J= 6.8 Hz, 6 H). LCMS (方法C): RT = 0.723分、 m/z: 334.9 [M+H].
実施例27:
工程1

ベンジル2−シクロプロピルアセテート
CO(110.4g、0.80mol)、続いてBnBr(75.2g、0.44mol)を、DMF(200mL)中の2−シクロプロピル酢酸(40.0g、0.40mol)の撹拌された溶液へ小分けで添加した。添加後に、もたらされた混合物を室温で16時間撹拌した。溶媒を減圧下で蒸発させ、残留物をEtOAc(1000mL)により希釈した。次いでこの溶液をHCl(水溶液1N、100mL×3)により洗浄し、乾燥し、蒸発させて、無色油として粗製表題化合物(65.0g、86%の収率)を得た。この粗製物を更なる精製なしで次の工程において使用した。
工程2

ベンジル2−シクロプロピル−3−オキソブタノアート
LiHMDS(THF中の1M、410.5mL、410.5mmol)を、THF(600mL)中のベンジル2−シクロプロピルアセテート(65.0g、342.1mmol)の撹拌及び冷却された(−78℃)溶液へ滴加した。撹拌を−78℃で20分間継続し、その後塩化アセチル(410.5mmol)を滴加した。もたらされた混合物を−78℃で追加の2時間撹拌し、その時点でTLC(PE/EtOAc=10:1)により完全な反応が示された。混合物を飽和NHCl水溶液(200mL)の添加によってクエンチし、次いでEtOAc(300mL×3)により抽出した。合わせた有機層を乾燥し蒸発させた。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(PE/EtOAc=100:1)によって精製して、無色の油として表題化合物(30.0g、38%の収率)を得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 7.32−7.17 (m, 5 H), 5.12 (s, 2 H), 2.60 (d,J= 10.4 Hz, 1 H), 2.18 (s, 3 H), 1.30−1.22 (m, 1 H), 0.66−0.57 (m, 2 H), 0.28−0.18 (m, 2 H).
工程3

6−シクロプロピル−5−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7(4H)−オン
AcOH(80mL)中の1H−ピラゾール−5−アミン(11.3g、136.0mmol)及びベンジル2−シクロプロピル−3−オキソブタノアート(30.0g、129.3mmol)の混合物を、130℃で2時間加熱した。溶媒の蒸発後に、残留物をPE及びEtOAc(200mL、10:1)の混合物により洗浄して、灰色固体として粗製表題化合物(24.0g、98%の収率)を得た。この粗製物を更なる精製なしで次の工程において使用した。
工程4

7−クロロ−6−シクロプロピル−5−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン
POCl(110.0g、720mmol)中の6−シクロプロピル−5−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7(4H)−オン(20.5g、106mmol)の懸濁物を、130℃で2時間加熱した。反応の完了後に、過剰のPOClを減圧下で除去し、残留物を氷水の中へ注いだ。NaCO水溶液の添加によって溶液をpH=9へ調整し、次いでEtOAc(200mL×3)により抽出した。合わせた有機層を乾燥し(NaSO)、蒸発させた。残留物をシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィー(PE/EtOAc=50:1〜20:1)によって精製して、黄色油として表題化合物(10.0g、44%の収率)を得た。
工程5

3−ブロモ−7−クロロ−6−シクロプロピル−5−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン
CHCN(50mL)中のNBS(8.9g、50.0mmol)を、DCM(80mL)中の7−クロロ−6−シクロプロピル−5−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(10.0g、48.3mmol)の撹拌された溶液へ、室温で30分間にわたって小分けで添加した。添加後に、混合物を室温でもう1時間撹拌し、その時点でTLCにより完全な反応が示された。溶媒を蒸発させ、残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc(50:1〜20:1)により溶出する)によって精製して、黄色油として表題化合物(12.5g、91%の収率)を得た。H NMR (400 MHz, CDCl): δ 8.08 (s, 1 H), 2.78 (s, 3 H), 1.83 (m, 1 H), 1.26−1.19 (m, 2 H), 0.80−0.79 (m, 2 H).
工程6

3−ブロモ−6−シクロプロピル−7−メトキシ−5−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン
NaOMe(7.6g、141.0mmol)を、メタノール(80mL)中の3−ブロモ−7−クロロ−6−シクロプロピル−5−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(10.0g、35.0mmol)の撹拌された溶液へ小分けで添加した。添加後に、反応混合物を室温で4時間撹拌し、その時点でLCMSにより反応の完了が示された。溶媒を減圧下で蒸発させ、残留物を水(100mL)により希釈した。もたらされた混合物をEtOAc(80ml×3)により抽出した。合わせた有機層を乾燥し濃縮して、黄色油として表題化合物(10.0g、100%の収率)を得た。H NMR (400 MHz, CDC1): δ 7.98 (s, 1 H), 4.33 (s, 3 H), 2.72 (s, 3 H), 1.72−1.66 (m, 1 H), 1.16−1.06 (m, 2 H), 0.78−0.69 (m, 2 H).
工程7

6−シクロプロピル−7−メトキシ−5−メチル−3−(1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−ピラゾール−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン
ジオキサン/HO(125mL/25mL)中の3−ブロモ−6−シクロプロピル−7−メトキシ−5−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(6.6g、23.4mmol)、4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−ピラゾール(11.4g、35.2mmol)、Pd(PPhCl(1.6g、2.4mmol)及びNaCO(5.0g、46.8mmol)の混合物を、窒素保護下で120℃で16時間加熱した。冷却後に、セライトの短いパッドを介して混合物を濾過し、次いでEtOAC(100mL×3)により抽出した。合わせた有機層を乾燥し蒸発させた。残留物をシリカゲル上のフラッシュカラム(PE/EtOAc=10:1〜3:1)によって精製して、黄色油として表題化合物(3.8g、41%の収率)を得た。1H NMR (400 MHz, CDC1): δ 8.19 (s, 1 H), 8.17 (s, 1 H), 7.99 (s, 1 H), 5.49 (s, 2 H), 4.36 (s, 3 H), 3.66−3.58 (m, 2 H), 2.74 (s, 3 H), 1.75−1.68 (m, 1 H), 1.15−1.09 (m, 2 H), 0.98− 0.91 (m, 2 H), 0.79−0.73 (m, 2 H), −0.01−0.02 (s, 9 H).
工程8

6−シクロプロピル−5−メチル−3−(1H−ピラゾール−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7(4H)−オン
MeOH(40mL)及びHCl(6N、6mL、36.0mmol)中の6−シクロプロピル−7−メトキシ−5−メチル−3−(1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−ピラゾール−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(2.8g、7.0mmol)の混合物を、2時間加熱還流した。溶媒を減圧下で除去し、残留物を飽和NaCO水溶液の添加によって希釈した。もたらされた混合物をCHCl(80mL×3)により抽出した。合わせた有機層を乾燥し蒸発させた。残留物をフラッシュカラム(DCM/MeOH=9:1)によって精製して、黄色固体として表題化合物(1.3g、73%の収率)を得た。LCMS (ESI) m/z: 256.0 [M+H].
工程9

6−シクロプロピル−5−メチル−3−(1−(5−メチルピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7(4H)−オン
実施例26中で示されたものと類似する手順において、2−ブロモ−5−メチルイリジン(methylyridine)から23%の収率で表題化合物を調製した。1H NMR (400 MHz, DMSO−d): δ 9.05 (s, 1 H), 8.34 (s, 1 H), 8.18−8.16 (m, 2 H), 7.86−7.82 (m, 2 H), 2.53 (s, 3 H), 2.35 (s, 3 H), 1.55−1.45 (m, 1 H), 0.90−0.86 (m, 2 H),0.68−0.58 (m, 2 H). LCMS (方法C): RT = 0.803分、 m/z: 345.8 [M+H].
実施例28:

6−シクロプロピル−5−メチル−3−(1−(4−メチルピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7(6H)−オン
実施例26中で示されたものと類似する手順において、2−ブロモ−4−メチルイリジンから13%の収率で表題化合物を調製した。H NMR (400 MHz, DMSO−d): δ 11.56 (br. s, 1 H), 9.07 (br. s,, 1 H), 8.36 (d,J= 4.0 Hz, 1 H), 8.19 (d, J= 0.4 Hz, 2 H), 7.82 (s, 1 H), 7.20 (d, J= 4.8 Hz, 1 H), 2.52 (s,3 H), 2.43 (s, 3 H), 1.50−1.48 (m, 1 H), 0.88−0.86 (m, 2 H), 0.65−0.63 (m, 2 H). LCMS (方法C): RT = 0.797分、 m/z: 346.9 [M+H].
実施例29:

6−シクロプロピル−5−メチル−3−(1−(ピリミジン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7(6H)−オン
実施例1中で示されたものと類似する手順において、2−クロロピリミジンから34%の収率で表題化合物を調製した。1H NMR (400 MHz, DMSO−d): δ 11.53 (br. s, 1 H), 9.13 (s, 1 H), 8.89 (d, J = 4.8 Hz, 1 H), 8.27 (s, 1 H), 8.20 (s, 1 H), 7.50 (t, J= 4.8 Hz, 1 H), 2.53 (s, 3 H), 1.52−1.47 (m, 1 H), 0.90−0.85 (m, 2 H), 0.66−0.64 (m, 2 H). LCMS (方法C): RT = 0.724分、 m/z: 339.9 [M+H].
実施例30:

6−シクロプロピル−5−メチル−3−(1−(4−メチルピリミジン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7(6H)−オン
実施例1中で示されたものと類似する手順において、2−クロロ−4−メチルピリミジンから29%の収率で表題化合物を調製した。1H NMR (400 MHz, DMSO−d): δ 9.05 (s, 1 H), 8.71 (d,J= 5.0 Hz, 1 H), 8.25 (d, J= 0.8 Hz, 1 H), 8.16 (s, 1 H), 7.35 (d, J= 4.8 Hz, 1 H), 2.56 (s, 3 H), 2.49 (s, 3 H), 1.53−1.46 (m, 1 H), 0.88−0.83 (m, 2 H), 0.66−0.65 (m, 2 H). LCMS (方法C): RT = 0.738分、 m/z: 347.9 [M+H].
実施例31:

6−シクロプロピル−5−メチル−3−(1−(5−メチルピリミジン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7(6H)−オン
実施例1中で示されたものと類似する手順において、2−クロロ−5−メチルピリミジンから26%の収率で表題化合物を調製した。1H NMR (400 MHz, DMSO−d): δ 11.52 (br. s, 1 H), 9.10 (s, 1 H), 8.74 (s, 2 H), 8.23 (s, 1 H), 8.19 (s, 1 H), 2.53 (s, 3 H), 2.33 (s, 3 H), 1.52−1.47 (m, 1 H), 0.90−0.85 (m, 2 H), 0.66−0.64 (m, 2 H). LCMS (方法C): RT = 0.743分、 m/z: 347.9 [M+H].
実施例32:

6−シクロプロピル−3−(1−(5−(ヒドロキシメチル)ピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−イル)−5−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7(6H)−オン
実施例11中で示されたものと類似する手順において、6−フルオロニコチン酸から11%の収率で表題化合物を調製した(2工程)。1H NMR (400 MHz, DMSO−d): δ 11.51 (br. s, 1 H), 9.08−9.05 (m, 1 H), 8.41 (s, 1 H), 8.16−8.13 (m, 2 H), 7.91−7.90 (m, 2 H), 5.38−5.35 (m, 1 H), 4.55 (d, J= 5.6 Hz, 2 H), 2.50 (s, 3 H), 1.48−1.46 (m, 1 H), 0.88−0.82 (m, 2 H), 0.62−0.59 (m, 2 H). LCMS (方法C): RT = 0.724分、 m/z: 362.9 [M+H].
実施例33:

3−(1−アセチル−1H−ピラゾール−4−イル)−6−エチル−5−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7(4H)−オン
AcO(102mg、1.0mmol)を、ピリジン(5ml)中の6−エチル−5−メチル−3−(1H−ピラゾール−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7(4H)−オン(120mg、0.49mmol)の撹拌及び冷却された(0℃)溶液へ添加した。添加後に、混合物を0℃で1時間撹拌し、次いで濃縮した。残留物を分取HPLCによって精製して、黄色固体として表題化合物(30mg、21%の収率)を得た。1H NMR (400 MHz, DMSO−d): δ 11.40 (s, 1H), 8.95 (d, J= 0.4 Hz, 1 H), 8.32 (s, 1 H), 8.24 (s, 1 H), 2.69(s, 3 H), 2.51 (q, J= 1.6 Hz, 2 H), 2.44 (s, 3 H), 1.05 (t, J= 12 Hz, 3 H). LCMS (方法C): RT = 0.703分、 m/z: 285.8 [M+H].
実施例34:

4−(6−エチル−5−メチル−7−オキソ−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−N,N−ジメチル−1H−ピラゾール−1−カルボキサミド
実施例33中で示されたものと類似する手順において、ジメチルカルバミンクロライドから84%の収率で表題化合物を調製した。1H NMR (400 MHz, DMSO−d): δ 11.44 (s, 1 H), 8.69 (s, 1 H), 814 (s, 2 H), 3.13 (s, 6 H), 2.47−2.50 (m, 2 H), 2.40 (s, 3 H), 1.01 (t, J= 7.2 Hz, 3 H). LCMS (方法C): RT = 0.700分、 m/z: 314.9 [M+H].
実施例35:

6−エチル−5−メチル−3−(1−ピバロイル−1H−ピラゾール−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7(4H)−オン
実施例33中で示されたものと類似する手順において、塩化ピバロイルから23.9%の収率で表題化合物を調製した。1H NMR (400MHz, DMSO−d): δ 11.45 (s, 1 H), 8.85 (d, J= 0.4 Hz, 1 H), 8.28 (s, 1 H), 8.20 (s, 1 H), 2.50 (q, J= 1.6 Hz, 2 H), 2.43 (s, 3 H), 1.49 (s, 9 H), 1.05 (t,J= 7.2 Hz, 3 H). LCMS (方法C): RT = 0.848分、 m/z: 327.9 [M+H].
実施例36:

メチル4−(6−エチル−5−メチル−7−オキソ−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1H−ピラゾール−1−カルボキシレート
実施例33中で示されたものと類似する手順において、クロロギ酸メチルから4.1%の収率で表題化合物を調製した。H NMR (400MHz, DMSO−d): δ 11.40 (s, 1 H), 8.86 (s, 1 H), 8.30 (s, 1 H), 8.22 (s, 1 H), 4.03 (s, 3 H), 2.50 (q, J= 1.6 Hz, 2 H), 2.44 (s, 3 H), 1.05 (t, J= 7.6 Hz, 3 H). LCMS (方法C): RT = 0.687分、 m/z: 301.8 [M+H].
方法B
実施例37:
工程1

エチル1−(ピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボキシレート
DMF(5mL)中のエチル1H−ピラゾール−4−カルボキシレート(1.2g、8.6mmol)の溶液を、DMF(5mL)中のNaH(60%、410mg、10.3mmol)の撹拌及び冷却された(0℃)懸濁物へ滴加した。撹拌を0℃で30分間継続し、その後2−フルオロピリジン(915mg、9.4mmol)を添加した。添加後に、氷バッチを除去し、反応混合物を80℃で3時間加熱した。冷却した後に、混合物を飽和NHCl水溶液の添加によってクエンチし、次いでEtOAc(40mL×3)により抽出した。合わせた有機層を乾燥し蒸発させた。残留物をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(PE/EtOAc=5:1)によって精製して、黄色油として表題化合物(1.2g、65%の収率)を得た。
工程2

(1−(ピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−イル)メタノール
DIBAL−H(THF中で1M、11.0mL、11.0mmol)を、THF(20mL)中のエチル1−(ピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボキシレート(1.2g、5.5mmol)の撹拌及び冷却された(0℃)溶液へ滴加した。添加後に、撹拌を0℃で3時間継続し、その後反応混合物を1MのNHCl(20mL)の添加によってクエンチした。次いで混合物をEtOAc(40mL×3)により抽出した。合わせた有機層を乾燥し蒸発させて、無色油として粗製表題化合物(0.9g、93%の収率)を得た。この粗製物を更なる精製なしで次の工程において使用した。
工程3

2−(4−(クロロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ピリジン
DCM(10mL)中の(1−(ピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−イル)メタノール(0.9g、5.1mmol)の溶液へ、二塩化硫黄(1.84g、15.3mmol)を室温で添加した。添加後に、反応混合物を2時間撹拌し、次いで濃縮した。残留物をEtOAc(30mL)により希釈し、1MのKCO水溶液の添加によってpH=9へ調整した。有機層を分離し、水層をEtOAc(30mL×3)により抽出した。合わせた有機層を乾燥し蒸発させた。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(PE/EtOAc=5:1)によって精製して、黄色油として表題化合物(0.9g、90%の収率)を得た。
工程4

2−(1−(ピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−イル)アセトニトリル
KCN(1.0g、15.4mmol)を、DMSO/HO(10mL/3mL)中の2−(4−(クロロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ピリジン(0.9g、4.6mmol)の撹拌された溶液へ小分けで添加した。もたらされた混合物を50℃で5時間加熱し、その時点でTLCにより完全な反応が示された。反応混合物を冷却し、EtOAc(50mL)により希釈した。有機層を分離し、水層をEtOAc(30mL×3)により抽出した。合わせた有機層を乾燥し濃縮して、黄色油として粗製表題化合物(0.8g、93%の収率)を得た。これを更に精製せずに次の工程で使用した。
工程5

3−(ジメチルアミノ)−2−(1−(ピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−イル)アクリロニトリル
DMF−DMA(2.0mL)中の2−(1−(ピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−イル)アセトニトリル(0.8g、4.3mmol)の混合物を、マイクロ波照射下で140℃で30分間加熱した。混合物を濃縮して、粗製表題化合物を得、これを更に精製せずに次の工程で使用した。
工程6

1’−(ピリジン−2−イル)−1H,1’H−[4,4’−ビピラゾール]−5−アミン
濃HCl(15mL)、続いて3−(ジメチルアミノ)−2−(1−(ピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−イル)及びアクリロニトリル(11.1g、4.6mmol)を、EtOH(20mL)中のヒドラジン一水和物(2.0mL)の撹拌された溶液へ緩慢に添加した。生じた黄色溶液を2時間加熱還流した。冷却後に、混合物を1MのKCO水溶液の添加によってpH=9へ調整した。次いでもたらされた混合物をEtOAc(40mL×3)により抽出した。合わせた有機層を乾燥し蒸発させた。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(DCM/MeOH=10:1)によって精製して、黄色油として表題化合物(1.0g、96%の収率)を得た。LCMS (方法C): RT = 0.427分、 m/z: 226.8 [M+H].
工程7

5−エチル−6−メチル−3−(1−(ピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7(4H)−オン
AcOH(10mL)中の1’−(ピリジン−2−イル)−1H,1’H−[4,4’−ビピラゾール]−5−アミン(150mg、0.66mmol)及びエチル2−メチル−3−オキソペンタノアート(209mg、1.32mmol)の混合物を、160℃で1時間加熱した。溶媒の蒸発後に、粗製生成物を分取HPLCによって精製して、白色固体として表題化合物(10.6mg、5%の収率)を得た。H NMR (400MHz, DMSO−d): δ 11.49 (br. s, 1 H), 9.10 (s, 1 H), 8.51 (d, J= 4.8 Hz, 1 H), 8.22−8.19 (m, 2 H), 8.01−7.96 (m, 2 H), 7.37 (t, J = 5.6 Hz, 1 H), 2.75 (q, J= 7.6 Hz, 2 H), 2.03 (s, 1 H), 1.22 (t, J= 7.2 Hz, 3 H). LCMS (方法C): RT = 0.754分、 m/z: 320.8 [M+H].
実施例38:

5−イソプロピル−6−メチル−3−(1−(ピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7(4H)−オン
実施例37中で示されたものと類似する手順において、エチル2,4−ジメチル−3−オキソペンタノアートから7%の収率で表題化合物を調製した。H NMR (400 MHz, DMSO−d): δ10.90 (br. s, 1 H), 8.97 (s,1 H), 8.50 (d, J= 4.4 Hz, 1 H), 8.16−7.90 (m, 4 H), 7.35 (s, 1 H), 2.46−2.44(m, 1 H), 2.07 (s, 3 H), 1.40−1.20 (m, 6 H). LCMS (方法C): RT = 0.782分、 m/z: 334.9 [M+H].
実施例39:

5−シクロプロピル−6−メチル−3−(1−(ピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7(4H)−オン
実施例37中で示されたものと類似する手順において、エチル3−シクロプロピル−2−メチル−3−オキソプロパノアートから4%の収率で表題化合物を調製した。1H NMR (400 MHz, DMSO−d): δ 11.16 (br. s, 1 H), 9.01 (s, 1 H), 8.5 l(d, J= 4.4 Hz, 1 H), 8.18−8.15(m, 2 H), 8.02−7.95 (m, 2 H), 7.36 (s, 1 H), 2.19−2.14 (m, 4 H), 1.04−0.99 (m, 4 H). LCMS (方法C): RT = 0.761分、 m/z: 332.9 [M+H].
実施例40:

6−メトキシ−5−メチル−3−(1−(ピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7(4H)−オン
実施例37中で示されたものと類似する手順において、エチル2−メトキシ−3−オキソブタノアートから12%の収率で表題化合物を調製した。1H NMR (400 MHz, DMSO−d): δ 11.58 (br. s, 1 H), 9.10 (d, J =0.8 Hz, 1 H), 8.48−8.45 (m, 1 H), 8.23−8.20 (m, 2 H), 8.00−7.94 (m, 2 H), 7.37−7.34 (m, 1 H), 3.71 (s, 3 H), 2.39 (s, 3 H). LCMS (方法C): RT = 0.717分、 m/z: 322.8 [M+H].
実施例41:
工程1

6−エチル−7−オキソ−3−(1−(ピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−イル)−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5−カルボン酸
ブタン−1−オール(10mL)中の1’−(ピリジン−2−イル)−1H,1’H−[4,4’−ビピラゾール]−5−アミン(300mg、1.33mmol)、TsOH(228mg、1.33mmol)及びジメチル2−エチル−3−オキソサクシネート(299mg、1.59mmol)の混合物を、2時間加熱還流した。固体を濾過によって収集して、粗製表題化合物(200mg、43%の収率)を得、これを精製せずに次の工程で使用した。
工程2

6−エチル−5−(ヒドロキシメチル)−3−(1−(ピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7(4H)−オン
ブロアン(broane)(THF中で1M、5.4mL、5.4mmol)を、THF(10mL)中の6−エチル−7−オキソ−3−(1−(ピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−イル)−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5−カルボン酸(105mg、0.3mmol)の撹拌された懸濁物へ滴加した。もたらされた混合物を16時間加熱還流し、次いでMeOH(1mL)の添加によってクエンチした。溶媒を蒸発させ、残留物を分取HPLCによって精製して、白色固体として表題化合物(8.2mg、9%の収率)を得た。1H NMR (400 MHz, DMSO−d): δ 11.35 (br. s, 1 H), 9.11 (s, 1 H), 8.51 (d, J= 4.4 Hz, 1 H), 8.25−8.22 (m, 2 H), 8.04−7.97 (m, 2 H), 7.38 (t, J= 5.2 Hz, 1 H), 5.68 (br. s, 1 H), 4.59 (s, 2 H), 2.54 (q, J= 7.2 Hz, 2 H), 1.08 (t, J= 7.2 Hz, 3 H). LCMS (方法A): RT =1.121分、 m/z: 337.1 [M+H].
実施例42:

3−(1−(ピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−イル)−6,7−ジヒドロ−4H−シクロペンタ[d]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−8(5H)−オン
酢酸(2mL)中の4−[1−(2−ピリジル)ピラゾール−4−イル]−1H−ピラゾール−5−アミン(50mg、0.221mmol)及びエチル2−オキソシクロペンタンカルボキシラート(41mg、0.265mmol)の混合物を、120℃で2時間加熱した。次いで反応混合物を室温へ冷却した。沈殿物を濾過によって収集し、EtOH次いでEtOAcにより洗浄し、乾燥して、オフホワイト色固体として表題化合物(38mg、54%の収率)を得た。1H NMR (400 MHz, DMSO−d6) δ 12.14 (s, 1H), 9.12 (d, J = 1.0 Hz, 1H), 8.52 (ddd, J= 4.9, 1.8, 0.9 Hz, 1H), 8.31−8.19 (m, 2H), 8.09 − 7.90 (m, 2H), 7.44 − 7.32 (m, 1H), 3.10 − 2.95 (m, 2H), 2.72 (t, J= 7.3 Hz, 2H), 2.12 (p, J= 7.7 Hz, 2H). LCMS (ESI) (方法D): RT = 4.47分、 m/z 319.1 [M+H].
実施例43:

6−クロロ−5−メチル−3−[1−(2−ピリジル)ピラゾール−4−イル]−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−オン
実施例42中で示されたものと類似する手順において、この化合物は66%の収率で調製された。1H NMR (400 MHz, DMSO−d) δ 12.18 (s, 1H), 9.12 (d,J= 0.9 Hz, 1H), 8.52 (ddd, J= 4.8, 1.8, 0.9 Hz, 1H), 8.30 (s, 1H), 8.22 (d, J= 0.8 Hz, 1H), 8.08 − 7.94 (m, 2H), 7.43 − 7.33 (m, 1H), 2.56 (s, 3H). LCMS (方法A): RT = 4.38分、 m/z: 327 [M+H].
実施例44:
工程1

2−(4−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール−2−イル)ピリジン
3,3−ジブロモ−1,1,1−トリフルオロプロパン−2−オン(59.0g、0.22mol)を、水(100mL)中の酢酸ナトリウム(36.8g、0.44mol)の撹拌された溶液へ小分けで添加した。もたらされた混合物を100℃で30分間加熱し、室温へ冷却し、次いで水酸化アンモニウム(35%、200mL)及びMeOH(600mL)中のピコリンアルデヒド(20.0g、0.20mol)の溶液を滴加した。撹拌を室温で12時間継続し、混合物を濃縮した。固体を濾過によって収集し、水により洗浄して、茶色固体として粗製表題化合物(23.0g、55%)を得た。更なる精製なしで次の工程においてそれを直接使用した。LCMS (方法C): RT = 0.605分、 m/z: 213.7 [M+H].
工程2

2−(ピリジン−2−イル)−1H−イミダゾール−4−カルボニトリル
MeOH(800mL)及びNHOH(5%、1000mL)中の2−(4−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール−2−イル)ピリジン(21.0g、100mmol)の溶液を、60℃へ10時間加熱した。溶媒を蒸発させた。固体を収集し、水により洗浄し、乾燥させて、茶色固体として粗製表題化合物(8.7g、51%の収率)を得た。更なる精製なしで次の工程のためにそれを直接使用した。LCMS (方法C): RT = 0.390分、 m/z: 170.7 [M+H].
工程3

2−(ピリジン−2−イル)−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−4−カルボニトリル
DMF(50mL)中の2−(ピリジン−2−イル)−1H−イミダゾール−4−カルボニトリル(6.8g、40mmol)の溶液を、DMF(50mL)中のNaH(60%、3.2g、80mmol)の撹拌及び冷却された(0℃)懸濁物へ滴加した。撹拌を30分間継続し、次いでSEMCl(10.0g、60mmol)を添加した。反応混合物を室温で5時間撹拌し、飽和NHCl水溶液(20mL)の添加によってクエンチした。生じた溶液をEtOAc(200mL×3)により抽出した。合わせた有機層を乾燥し、蒸発させた。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=5:1)によって精製して、黄色油として表題化合物(7.7g、64%の収率)を得た。LCMS (方法C): RT = 0.958分、 m/z: 300.8 [M+H].
工程4

2−(ピリジン−2−イル)−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−4−カルバルデヒド
DIBAL−H(1M、15.0mL、15.0mmol)を、THF(50mL)中の2−(ピリジン−2−イル)−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−4−カルボニトリル(3.0g、10mmol)の撹拌及び冷却された(−78℃)溶液へ滴加した。添加後に、混合物を−45℃で30分間及び0℃で1時間撹拌した。EtOH(5mL)を添加し、混合物を0℃で1時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=2:1)によって精製して、黄色固体として表題化合物(1.7g、57%の収率)を得た。LCMS (方法C): RT = 0.896分、 m/z: 303.8 [M+H].
工程5

2−(2−(ピリジン−2−イル)−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−4−イル)アセトニトリル
tBuOK(THF中の1M、22.0mL、22.0mmol)、続いてTHF(5mL)中の2−(ピリジン−2−イル)−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−4−カルバルデヒド(3.0g、10mmol)の溶液を、THF(20mL)中のTosMIC(2.2g、11.0mmol)の撹拌及び冷却された(−78℃)溶液へ小分けで添加した。添加後に、反応混合物を−55℃で45分間撹拌し、MeOH(50mL)の添加によってクエンチし、次いで2.5時間加熱還流した。溶媒を蒸発させ、残留物をAcOH(10mL)により希釈した。混合物をEtOAc(80mL×3)により抽出した。合わせた有機層を乾燥し蒸発させた。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=2:1)によって精製して、黄色油として表題化合物(1.3g、42%の収率)を得た。LCMS (方法A): RT = 0.725分、 m/z: 314.9 [M+H].
工程6

3−(ジメチルアミノ)−2−(2−(ピリジン−2−イル)−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−4−イル)アクリロニトリル
DMF−DMA(5mL)中の2−(2−(ピリジン−2−イル)−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−4−イル)アセトニトリル(625mg、2.0mmol)を12時間加熱還流し、次いで濃縮して、粗製表題化合物(738mg、100%の収率)を得た。粗製物を次の工程において直接使用した。LCMS (方法C): RT = 0.706分、 m/z: 369.9 [M+H].
工程7

4−(2−(ピリジン−2−イル)−1H−イミダゾール−5−イル)−1H−ピラゾール−5−アミン
濃縮HCl(0.2mL)、続いて3−(ジメチルアミノ)−2−(2−(ピリジン−2−イル)−1−((2−トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−4−イル)アクリロニトリル(369mg、1mmol)を、EtOH(10mL)中のヒドラジン一水和物(0.2mL)の撹拌された溶液へ緩慢に添加した。生じた溶液を2時間加熱還流した。冷却後に、混合物を1MのKCO水溶液の添加によってpH=9へ調整した。次いでもたらされた混合物をEtOAc(10mL×3)により抽出した。合わせた有機層を乾燥し蒸発させて、黄色油として粗製表題化合物(110mg、49%の収率)を得た。この粗製物を更なる精製なしで次の工程において使用した。LCMS (方法C): RT = 0.200分、 m/z: 226.7 [M+H].
工程8

6−エチル−5−メチル−3−(2−(ピリジン−2−イル)−1H−イミダゾール−5−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7(4H)−オン
AcOH(10mL)中の4−(2−(ピリジン−2−イル)−1H−イミダゾール−5−イル)−1H−ピラゾール−5−アミン(150mg、0.66mmol)及びエチル2−エチル−3−オキソブタノアート(209mg、1.32mmol)の混合物を、160℃で1時間加熱した。溶媒を蒸発させ、残留物を分取HPLCによって精製して、白色固体として表題化合物(10.6mg、5%の収率)を得た。1H NMR (400MHz, DMSO−d): δ12.99 (br. s., 1 H), 8.61−8.59 (m, 1 H), 8.21−8.17 (m, 2 H), 8.11 (s, 0.3 H), 7.93−7.89 (m, 1 H), 7.62 (s, 1 H), 7.39−7.35 (m, 1 H), 2.48−2.47 (m, 2 H), 2.46 (s, 3 H ), 1.03 (t, J= 7.2 Hz, 2 H ). LCMS (方法A): RT = 0.932分、 m/z: 321.0 [M+H].
実施例45:
工程1

2−(4−(ピリジン−3−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)アセトニトリル
テトラヒドロフラン(100mL)中の3−(1H−イミダゾール−4−イル)ピリジン(8.0g、55.0mmol)の溶液を、THF(50mL)中のNaH(鉱物油中で60%の分散物、3.0g、75.0mmol)の撹拌及び冷却された(0℃)懸濁物へ添加した。撹拌を30分間継続し、2−ブロモアセトニトリル(6.5g、55.0mmol)を添加した。添加後に、反応混合物を室温で1時間撹拌し、次いで蒸発によって濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(DCM/MeOH=10:1)によって精製して、表題化合物(7.5g、80%の収率)を得た。
工程2

3−(ジメチルアミノ)−2−(4−(ピリジン−3−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)アクリロニトリル
DMF−DMA(15mL)中の2−(4−(ピリジン−3−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)アセトニトリル(6.0g、35.2mmol)の混合物を、マイクロ波照射下で140℃で30分間加熱し、濃縮して、粗製表題化合物(6.0g、71%の収率)を得、それを次の工程において直接使用した。
工程3

4−(4−(ピリジン−3−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)−1H−ピラゾール−5−アミン
濃HCl(20mL)、続いて3−(ジメチルアミノ)−2−(4−(ピリジン−3−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)アクリロニトリル(6.0g、25.1mmol)を、EtOH(100mL)中のヒドラジン一水和物(2.0mL)の撹拌された溶液へ緩慢に添加した。生じた溶液を2時間加熱還流した。冷却後に、混合物を1MのKCO水溶液の添加によってpH=9へ調整した。次いでもたらされた混合物をEtOAc(100mL×3)により抽出した。合わせた有機層を乾燥させ、蒸発によって濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(DCM/MeOH=5:1)によって精製して、黄色油として表題化合物(4.8g、85%の収率)を得た。
工程4

6−エチル−5−メチル−3−(4−(ピリジン−3−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7(4H)−オン
AcOH(100mL)中の4−(4−(ピリジン−3−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)−1H−ピラゾール−5−アミン(4.8g、28.5mmol)及びエチル2−エチル−3−オキソブタノアート(5.9g、34mmol)の混合物を、2時間加熱還流した。溶媒を蒸発させ、残留物を分取HPLCによって精製して、白色固体として表題化合物(623mg、9.2%の収率)を得た。1H NMR (400 MHz, DMSO−d): δ 9.04−9.03 (m, 1 H), 8.43−8.41 (m, 1 H), 8.17−8.13 (m, 3 H), 8.01 (s, 1 H), 7.42−7.39 (m, 1 H), 2.50−2.48 (m, 2 H), 2.29 (s, 3 H), 1.02 (t, J= 7.2 Hz, 6 H). LCMS (方法A): RT = 0.933分、 m/z: 320.9 [M+H].
実施例46:
工程1

4−(フェニルスルホニル)−5−(ピリジン−2−イル)−4,5−ジヒドロオキサゾール
KCN(2.7g、41.5mmol)を、エタノール(100mL)中のピコリンアルデヒド(10.0g、93.5mmol)及び1−((イソシアノメチル)スルホニル)−4−メチルベンゼン(18.0g、92.3mmol)の撹拌された溶液へ小分けで添加した。もたらされた混合物を室温で2時間撹拌し、次いで濾過した。固体を収集して、粗製表題化合物(20.0g、72%の収率)を得た。
工程2

2−(1H−イミダゾール−4−イル)ピリジン
4−(フェニルスルホニル)−5−(ピリジン−2−イル)−4,5−ジヒドロオキサゾール(20.0g、65.8mmol)及びアンモニア(70mL、メタノール中で7N)の溶液を、100℃で20時間加熱した。溶媒を蒸発させ、残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(DCM/MeOH=10:1)によって精製して、白色固体として表題化合物(7.5g、79%の収率)を得た。
工程3

2−(4−(ピリジン−2−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)アセトニトリル
テトラヒドロフラン(80mL)中の2−(1H−イミダゾール−4−イル)ピリジン(7.5g、51.7mmol)の溶液を、THF(20mL)中のNaH(60%、2.5g、62.5mmol)の撹拌及び冷却された(0℃)懸濁物へ添加した。撹拌を30分間継続し、2−ブロモアセトニトリル(6.2g、51.7mmol)を添加した。添加後に、反応混合物を室温で1時間撹拌し、次いで蒸発乾固した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(DCM/MeOH=10:1)によって精製して、黄色油として表題化合物(10.0g、105%の収率)を得た。
工程4

3−(ジメチルアミノ)−2−(4−(ピリジン−2−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)アクリロニトリル
DMF−DMA(15mL)中の2−(4−(ピリジン−2−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)アセトニトリル(10.0g、54.3mmol)の混合物は、マイクロ波条件下で140℃で30分間加熱した。溶媒を蒸発させて、粗製表題化合物(11.0g、100%)を得た。これを次の工程で直接使用した。LCMS (方法C): RT = 1.85分、 m/z: 240.1 [M+H].
工程5

4−(4−(ピリジン−2−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)−1H−ピラゾール−5−アミン
濃HCl(15mL)、続いて3−(ジメチルアミノ)−2−(4−(ピリジン−2−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)アクリロニトリル(11.0g、46.0mmol)を、EtOH(100mL)中のヒドラジン一水和物(6.0mL)の撹拌された溶液へ緩慢に添加した。生じた溶液を2時間加熱還流した。冷却後に、混合物を1MのKCO水溶液の添加によってpH=9へ調整した。次いでもたらされた混合物をEtOAc(200mL×3)により抽出した。合わせた有機層を乾燥し蒸発させた。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(DCM/MeOH=10:1)によって精製して、黄色油として表題化合物(7.0g、67%の収率)を得た。LCMS (方法C): RT = 0.479分、 m/z: 226.8 [M+H].
工程6

6−イソプロピル−5−メチル−3−(4−(ピリジン−2−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7(4H)−オン
AcOH(6mL)中の4−(4−(ピリジン−2−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)−1H−ピラゾール−5−アミン(600mg、2.6mmol)及びエチル2−アセチル−3−メチルブタノアート(600mg、3.5mmol)の混合物を、2時間加熱還流した。溶媒を蒸発させ、残留物を分取HPLCによって精製して、白色固体として表題化合物(100mg、11%の収率)を得た。1H NMR (400 MHz, DMSO−d): δ 12.04 (br. s., 1 H), 8.50 (d, J= 4.8 Hz, 1 H), 8.10 (s, 1 H), 7.94−7.81 (m, 4 H), 7.22 (s, 1 H), 3.04−2.97 (m, 1 H), 2.33 (s, 3 H), 1.28 (d, J= 6.8 Hz, 6 H). LCMS (方法C): RT = 0.657分、 m/z: 335.0 [M+H].
実施例47:

6−エチル−5−フェニル−3−(4−(ピリジン−2−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7(4H)−オン
実施例46中で示されたものと類似する手順において、エチル2−ベンゾイルブタノアートから7.5%の収率で表題化合物を調製した。1H NMR (400 MHz, DMSO−d): δ 12.66 (br. s., 1 H), 8.05 (d, J= 4.0 Hz, 1 H), 8.22 (s, 1 H), 7.94−7.82 (m, 3 H), 7.82−7.78 (m, 1 H), 7.55−7.50 (m, 5 H), 7.22−7.19 (m, 1 H), 2.31 (q, J= 6.8 Hz, 2 H), 1.00 (t, J= 7.2 Hz, 3 H). LCMS (方法C): RT = 0.710分、 10 m/z: 382.9 [M+H].
実施例48:

6−エチル−5−メチル−3−(4−(ピリジン−2−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7(4H)−オン
実施例46中で示されたものと類似する手順において、エチル2−エチル−3−オキソブタノアートから16%の収率で表題化合物を調製した。1H NMR (300 MHz, CDOD): δ 8.54−8.52 (m, 1H), 8.35 (d, J= 7.8 Hz, 1H), 8.11 (s, 1H), 8.06 (s, 2H), 8.00−7.98 (m, 1H), 7.92−7.89 (m, 1H), 7.33−7.29 (m, 1H), 6.18 (d, J= 7.8 Hz, 1H). MS m/z: 279 [M+H].
実施例49:

5−メチル−3−(4−(ピリジン−2−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7(4H)−オン
実施例46中で示されたものと類似する手順において、エチル3−オキソブタノアートから46%の収率で表題化合物を調製した。1H NMR (300 MHz, CDOD): δ 8.59−8.57 (d, J= 5.1 Hz, 1H), 8.23 (s, 1H), 8.11 (s, 1H), 8.04−8.02 (m, 2H), 7.96−7.94 (m, 1H), 7.39−7.37 (m, 1H), 5.91 (s, 1H), 2.44 (s, 3H). MS m/z: 293 [M+H],
実施例50
工程1

(Z)−3−(ジメチルアミノ)−2−(4−ピリジル)プロパ−2−エンニトリル
DMF−DMA(11.3mL)及びDMF中の2−(4−ピリジル)アセトニトリル(1.0g、8.46mmol)の混合物を、125℃で18時間加熱した。反応混合物を氷水により希釈し、EtOAc(6×)により抽出した。合わせた有機層を乾燥し(NaSO)、濾過し、濃縮した。粗製生成物をシリカフラッシュカラムクロマトグラフィー(0〜5%のMeOH/DCM)によって精製して、黄色固体として表題化合物(1.236g、84.3%の収率)を得た。1H NMR (400 MHz, DMSO−d) δ 8.38 − 8.27 (m, 2H), 7.80 (s, 1H), 7.32 − 7.22 (m, 2H), 3.26 (s, 6H). LCMS (ESI) m/z 174 [M+H].
工程2

4−(4−ピリジル)−1H−ピラゾール−5−アミン
EtOH(30mL)中の(Z)−3−(ジメチルアミノ)−2−(4−ピリジル)プロパ−2−エンニトリル(1.235g、7.130mmol)の溶液へ、ヒドラジン水和物(水中で80質量%)(2.856g、71.30mmol)、続いて濃HCl溶液を、pH3.0に達するまで(約3.5mL)添加した。混合物を90℃で30分間加熱した。反応混合物を室温へ冷却し、1MのNaCOにより中和し、EtOAc(3×)により抽出した。合わせた有機層を乾燥し(NaSO)、濾過し、濃縮して、黄色固体として表題化合物(1.0g、87.6%の収率)を得、これを精製せずに次の工程で使用した。LCMS (ESI) m/z 161 [M+H].
工程3

6−メチル−5−フェニル−3−(4−ピリジル)−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−オン
EtOH(2mL)中の4−(4−ピリジル)−1H−ピラゾール−5−アミン(100mg、0.624mmol)、エチル2−メチル−3−オキソ−3−フェニル−プロパノアート(193mg、0.936mmol)及びHSO(191mg、1.87mmol)の混合物を、80℃で24時間加熱した。混合物を室温へ冷却した。沈殿物が形成され、濾過によって収集した。濾過ケーキをエーテルにより洗浄し、真空下で乾燥して、黄色固体として表題化合物(112mg、59.4%の収率)を得た。1H NMR (400 MHz, DMSO−d6) δ 8.50 (s, 1H), 8.40 (d, J = 6.35 Hz, 2H), 8.20 (s, 2H), 7.62 − 7.54 (m, 2H), 7.53 − 7.39 (m, 3H), 6.54 (s, 1H),1.99 (s, 3H). LCMS (ESI) m/z 303 [M+H].
実施例51:
工程1

エチル2−エチル−3−オキソペンタノアート
THF(20mL)中のエチル3−オキソペンタノアート(2.0g、14mmol)の溶液を0℃へ冷却し、その後水素化ナトリウム(鉱物油中で60%の分散物、0.64g、16.0mmol)を添加した。もたらされた混合物を室温で0.5時間撹拌し、その後ブロモエタン(1.7g、16mmol)を緩慢に添加した。混合物を室温で1時間撹拌し、その後水(100mL)により希釈した。反応混合物を酢酸エチル(100mL)により抽出し、合わせた有機層をNaSOの上で乾燥し、濾過し、濃縮して、黄色油として粗製エチル2−エチル−3−オキソペンタノアート(1.2g)を得た。
工程2

5,6−ジエチル−3−(4−(ピリジン−2−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7(4H)−オン
実施例46中で示されたものと類似する手順において、エチル2−エチル−3−オキソペンタノアートから4%の収率で表題化合物を調製した。1H NMR (300 MHz, CD3OD): δ 8.50 (d, J= 3.9 Hz, 1H), 8.09 (s, 1H), 7.95−7.83 (m, 4H), 7.30 (s, 1H), 4.92 (s, 1H), 3.32−2.61 (m, 4H), 1.18 (t, J= 7.2 Hz, 3H),1.28 (t, J= 7.5 Hz, 1H). MS m/z: 335 [M+H].
実施例52:

6−メチル−5−フェニル−3−(4−(ピリジン−2−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7(4H)−オン
実施例46中で示されたものと類似する手順において、エチル2−メチル−3−オキソ−3−フェニルプロパノアートから6%の収率で表題化合物を調製した。1H NMR (300 MHz, DMSO−d): δ 8.52 (s, 1H), 8.25 (s, 1H), 7.82−7.99 (m, 4H), 7.55 (s, 5H), 7.23 (s, 1H), 1.94 (s, 3H). MS m/z: 369 [M+H].
実施例53:
工程1

5−(チアゾール−4−イル)−4−トシル−4,5−ジヒドロオキサゾール
エタノール(75mL)中のチアゾール−4−カルバルデヒド(3.2g、28.0mmol)及び1−(イソシアノメチルスルホニル)−4−メチルベンゼン(5.0g、25.6mmol)の溶液へ、微細に粉末化したシアン化カリウム(0.17g、2.6mmol)を添加した。もたらされた混合物を室温で2時間撹拌し、その後固体を濾過によって収集した。固体をエーテル(100mL)により洗浄し、乾燥して、黄色固体として5−(チアゾール−4−イル)−4−トシル−4,5−ジヒドロオキサゾール(5.5g、65%の収率)を得た。
工程2

4−(1H−イミダゾール−5−イル)チアゾール
圧力チューブへ、5−(チアゾール−4−イル)−4−トシル−4,5−ジヒドロオキサゾール(5.0g、16mmol)、アンモニア水溶液(150mL)及びメタノール(150mmol)を添加した。もたらされた混合物を120℃で20時間撹拌した。室温へ冷却した後に、混合物を濃縮し、残留物をシリカゲル(ジクロロメタン:メタノール=10:1)上で精製して、固体として4−(1H−イミダゾール−5−イル)チアゾール(2.0g、86%の収率)を得た。MS m/z: 152 [M+H].
工程3

2−(4−(チアゾール−4−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)アセトニトリル
THF(150mL)中で溶解した4−(1H−イミダゾール−5−イル)チアゾール(1.5g、10.3mmol)の溶液へ、水素化ナトリウム(250mg、10.3mmol)を、0℃で添加した。混合物を30分間撹拌し、その後2−ブロモアセトニトリル(1.24g、10.3mmol)を滴加した。もたらされた混合物を室温で3時間撹拌し、その後水により希釈し、ジクロロメタンにより抽出し、無水硫酸ナトリウムの上で乾燥し、濾過し、濃縮した。粗製残留物をシリカゲル(ジクロロメタン:メタノール=10:1)上で精製して、黄色固体として2−(4−(チアゾール−4−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)アセトニトリル(1.0g、53%の収率)を得た。MS m/z: 191 [M+H].
工程4

(E)−3−(ジメチルアミノ)−2−(4−(チアゾール−4−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)アクリロニトリル
アセトニトリル(10mL)中の2−(4−(チアゾール−4−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)アセトニトリル(200mg、1.1mmol)及びジメチルホルムアミドジメチルアセタール(260mg、2.2mmol)の溶液を、2時間加熱還流した。溶媒を真空下で蒸発し、酢酸エチルを混合物へ添加した。固体を濾過を介して収集して、黄色固体として(E)−3−(ジメチルアミノ)−2−(4−(チアゾール−4−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)アクリロニトリル(110mg、65%の収率)を得た。MS m/z: 246 [M+H].
工程5

4−(4−(チアゾール−4−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)−1H−ピラゾール−5−アミン
エタノール(10mL)中の(E)−3−(ジメチルアミノ)−2−(4−(チアゾール−4−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)アクリロニトリル(100mg、0.41mmol)及びヒドラジン水和物(0.2mL、1mmol)の溶液へ、塩酸水溶液を、pH=1〜2まで0℃で添加した。次いで反応混合物を2時間加熱還流し、その後室温へ冷却し、水により希釈した。混合物を酢酸エチルにより抽出し、合わせた有機層をブラインにより洗浄し、硫酸ナトリウムの上で乾燥し、濾過し、濃縮した。次いで残留物をシリカゲル(ジクロロメタン:メタノール=10:1)上で精製して、オフホワイト色固体として4−(4−(チアゾール−4−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)−1H−ピラゾール−5−アミン(60mg、58%の収率)を得た。MS m/z: 233 [M+H].
工程6

6−エチル−5−メチル−3−(4−(チアゾール−4−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7(4H)−オン
酢酸(10mL)中の4−(4−(チアゾール−4−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)−1H−ピラゾール−5−アミン(60mg、0.26mmol)及びエチル2−エチル−3−オキソブタノアート(61mg、0.38mmol)の混合物を、マイクロ波加熱下で150℃で2時間撹拌した。次いで溶液を室温へ冷却し濃縮した。粗製残留物を水中で溶解し、酢酸エチルにより抽出した。合わせた有機層をブラインにより洗浄し、硫酸ナトリウムの上で乾燥し、濾過し、濃縮した。粗製残留物をシリカゲル(ジクロロメタン:メタノール=10:1)上で精製して、オフホワイト色固体として所望される生成物(30mg、30%の収率)を得た。1H NMR (300 MHz,CDOD): δ 9.05 (s, 1H), 8.10 (s, 1H), 7.94 (s, 1H), 7.80 (s, 1H), 7.69 (s, 1H), 2.63 (q,J= 7.2 Hz, 2H), 2.41 (s, 3H), 1.15 (t, J= 7.2 Hz, 3H). MS m/z: 327 [M+H].
実施例54:

6−エチル−5−メチル−3−(4−(ピリミジン−2−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7(4H)−オン
この化合物は実施例53中で示されたものと類似する手順に従って調製した。1H NMR (300 MHz, DMSO−d): δ 8.82−8.80 (m, 3H), 8.19−8.15 (m, 2H), 7.46 (s, 1H), 2.52−2.50 (q,J= 7.5 Hz, 2H), 2.36 (s, 3H), 1.04−0.99 (t, J= 7.5 Hz, 3H). MS m/z: 322 [M+H].
実施例55:
工程1

メチル1−(シアノメチル)−1H−イミダゾール−4−カルボキシレート
無水THF(60mL)中のメチル1H−イミダゾール−4−カルボキシレート(3.78g、30mmol)の溶液へ、水素化ナトリウム(0.72g、30mmol)を添加した。次いで溶液を室温で1時間撹拌し、その後2−ブロモアセトニトリル(4.2g、35mmol)を添加した。反応物を室温で2時間撹拌し、その後真空下で濃縮した。粗製残留物をシリカゲル(石油エーテル:酢酸エチル=3:1)上で精製して、所望される生成物(2.48g、50%の収率)を得た。MS m/z: 166 [M+H].
工程2

(E)−メチル1−(1−シアノ−2−(ジメチルアミノ)ビニル)−1H−イミダゾール−4−カルボキシレート
無水DMF(30mL)中のメチル1−(シアノメチル)−1H−イミダゾール−4−カルボキシレート(2.48g、15mmol)の溶液へ、ジメトキシ−N,N−ジメチルメタンアミン(7.2g、60mmol)を添加した。次いで溶液を100℃へ加熱し、3時間撹拌した。次いで反応混合物を室温へ冷却し、濃縮して、所望される粗製生成物(3.3g、100%の収率)を得た。
工程3

メチル1−(5−アミノ−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−イミダゾール−4−カルボキシレート
エタノール(50mL)中の(E)−メチル1−(1−シアノ−2−(ジメチルアミノ)ビニル)−1H−イミダゾール−4−カルボキシレート(3.3g、15mmol)の溶液へ、ヒドラジン一水和物(10mL)を添加した。次いで反応物を2時間還流しながら撹拌し、その後濃縮乾固した。粗製残留物をシリカゲル(ジクロロメタン:メタノール=20:1)上で精製して、所望される生成物(1.86g、60%の収率)を得た。MS m/z: 208 [M+H].
工程4

メチル1−(6−エチル−5−メチル−7−オキソ−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1H−イミダゾール−4−カルボキシレート
酢酸(20mL)中のメチル1−(5−アミノ−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−イミダゾール−4−カルボキシレート(1.86g、9mmol)の溶液へ、エチル2−エチル−3−オキソブタノアート(2.37g、15mmol)を添加した。次いで反応を加熱還流し、4時間撹拌した。反応混合物を室温へ冷却し、真空下で濃縮した。粗製残留物をシリカゲル(ジクロロメタン:メタノール=15:1)上で精製して、所望される生成物(1.35g、50%の収率)を得た。MS m/z: 302 [M+H].
工程5

1−(6−エチル−5−メチル−7−オキソ−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1H−イミダゾール−4−カルボキサミド
メタノール性アンモニア(7M、20mL)中で溶解したメチル1−(6−エチル−5−メチル−7−オキソ−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1H−イミダゾール−4−カルボキシレート(301mg、1mmol)の溶液を、150℃で12時間撹拌した。反応混合物を室温へ冷却し、真空下で濃縮した。粗製残留物をシリカゲル(ジクロロメタン:メタノール=10:1)上で精製して、所望される生成物(143mg、50%の収率)を得た。H NMR (300 MHz, DMSO−d): δ12.20 (s, 1H), 8.10 (s, 1H), 7.90 (s, 1H), 7.84 (s, 1H), 7.42 (s, 1H), 7.17 (s, 1H), 2.48 (q, J= 7.2 Hz, 2H), 2.32 (s, 3H), 1.02 (t, J= 7.2 Hz, 3 H). MS m/z: 287 [M+H].
実施例56
工程1

エチル5−アミノ−1H−ピラゾール−4−カルボキシレート
エタノール(100mL)中の2−シアノ−3−エトキシ−アクリル酸エチルエステル(10g、59mmol)の混合物へ、ヒドラジン水和物(3.6g、71mmol)を添加した。混合物を3時間還流しながら撹拌し、その後真空下で濃縮して、粗製生成物を得た。この材料を更なる精製なしで後続の反応において使用した。MS m/z: 156 [M+H].
工程2

エチル6−エチル−5−メチル−7−オキソ−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキシレート
酢酸(5mL)中のエチル5−アミノ−1H−ピラゾール−4−カルボキシレート(100mg、0.65mmol)の混合物へ、2−エチル−3−オキソ−酪酸エチルエステル(102mg、0.65mmol)を添加した。混合物を窒素下で12時間還流しながら撹拌し、その後室温へ冷却した。溶媒を真空下で除去して、粗製残留物を得た。粗製生成物をシリカゲル(石油エーテル:酢酸エチル=8:5)上で精製して、所望される生成物(110mg、70%の収率)を得た。MS m/z: 250 [M+H].
工程3

6−エチル−5−メチル−7−オキソ−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボヒドラジド
エタノール(10mL)中の6−エチル−5−メチル−7−オキソ−4,7−ジヒドロ−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸エチルエステル(100mg、0.4mmol)の混合物へ、ヒドラジン水和物(401mg、20mmol)を添加した。混合物を12時間還流しながら撹拌し、その後混合物を室温へ冷却し、濃縮した。粗製残留物をHPLCによって精製して、6−エチル−5−の所望される生成物(30mg、32%の収率)を得た。MS m/z: 236 [M+H].
工程4

エチル2−(2−(6−エチル−5−メチル−7−オキソ−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボニル)ヒドラジニル)−2−オキソアセテート
ジクロロメタン:DMF(10mL:10mL)中の6−エチル−5−メチル−7−オキソ−4,7−ジヒドロ−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボヒドラジド(500mg、2.13mmol)の混合物へ、トリエチルアミン(430mg、4.26mmol)を添加した。次いでクロロ−オキソ−酢酸エチルエステル(579mg、4.26mmol)を添加し、混合物を室温で4時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、粗製残留物をシリカゲル(ジクロロメタン:メタノール=15:1)上で精製して、白色固体として所望される生成物(700mg、82%の収率)を得た。MS m/z: 336 [M+H].
工程5

エチル5−(6−エチル−5−メチル−7−オキソ−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1,3,4−オキサジアゾール−2−カルボキシレート
ジクロロメタン:DMF(5mL:5mL)中の2−(2−(6−エチル−5−メチル−7−オキソ−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボニル)ヒドラジニル)−2−オキソアセテート(100mg、0.3mmol)の溶液へ、4−メチルベンゼン−1−スルホニルクロライド(171mg、0.9mmol)及びトリエチルアミン(91mg、0.9mmol)を添加した。混合物を室温で5時間撹拌し、その後溶液を濃縮した。粗製残留物をシリカゲル(ジクロロメタン:メタノール=25:1)上で精製して、白色固体として所望される生成物(50mg、52%の収率)を得た。MS m/z: 318 [M+H].
工程6

5−(6−エチル−5−メチル−7−オキソ−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1,3,4−オキサジアゾール−2−カルボキサミド
エチル5−(6−エチル−5−メチル−7−オキソ−4,7−ジヒドロ−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1,3,4−オキサジアゾール−2−カルボキシレート(50mg、0.16mmol)を、水酸化アンモニウム(7mL)中で溶解した。混合物を室温で12時間撹拌し、その後濃縮した。粗製残留物をHPLCを介して精製して、白色固体として所望される生成物(15mg、33%の収率)を得た。H NMR (300 MHz, DMSO−d): δ 12.03 (s, 1H), 8.63 (s, 1H), 8.40 (s, 1H), 8.29 (s, 1H), 4.05 (s, 1H), 2.53 (t,J= 7.8 Hz, 2H), 2.44 (s, 3H), 1.05 (t, J= 12 Hz, 3H). MS m/z: 289 [M+H].
実施例57
工程1

6−エチル−5−メチル−7−オキソ−N’−ピコリノイル−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボヒドラジド
DMF(10mL)中のピリジン−2−カルボン酸(170mg、1.4mmol)の混合物へ、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミドヒドロクロリド(480mg、2.5mmol)及びN−ヒドロキシベンゾトリアゾール(420mg、2.5mmol)を添加した。混合物を室温で1時間撹拌し、その後6−エチル−5−メチル−7−オキソ−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボヒドラジド(300mg、1.3mmol)を添加した。混合物を40℃で12時間撹拌し、その後濃縮した。粗製残留物を分取TLCを介して精製して、所望される生成物(85mg、18%の収率)を得た。MS m/z: 341 [M+H].
工程2

6−エチル−5−メチル−3−(5−(ピリジン−2−イル)−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7(4H)−オン
ジクロロメタン:DMF(5mL:5mL)中の6−エチル−5−メチル−7−オキソ−N’−ピコリノイル−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボヒドラジド(78mg、0.23mmol)の溶液へ、4−メチルベンゼン−1−スルホニルクロライド(130mg、0.69mmol)及びトリエチルアミン(70mg、0.69mmol)を添加した。混合物を室温で5時間撹拌し、その後濃縮した。粗製残留物をHPLCによって精製して、所望される生成物(5mg、6%の収率)を得た。1H NMR (300 MHz, DMSO−d): δ 8.81 (d,J= 5.6 Hz, 1H), 8.39 (s, 1H), 8.24 (d, J= 7.9 Hz, 1H), 8.08 (t,J= 9.0 Hz, 1H), 7.64 (dd, J= 7.4, 4.8 Hz, 1H), 2.55 (t, J= 7.5 Hz, 2H), 2.48 (s, 3H), 1.06 (t,J= 7.3 Hz, 3H). MS m/z: 323 [M+H].
実施例58
工程1

6−エチル−5−メチル−7−オキソ−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボニトリル
酢酸(40mL)中の5−アミノ−1H−ピラゾール−4−カルボニトリル(4.0g、37mmol)及びエチル2−エチル−3−オキソブタノアート(5.8g、27mmol)の混合物を、120℃で3時間撹拌した。混合物を濃縮し、水中で溶解し、次いで沈殿物が形成されるまで1N水酸化ナトリウムを溶液へ添加した。沈殿物を濾過を介して収集し、乾燥して、所望される生成物(5.0g、67%の収率)を得た。MS m/z: 203 [M+H].
工程2

エチル5−(6−エチル−5−メチル−7−オキソ−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−カルボキシレート
アセトン(50mL)中の6−エチル−5−メチル−7−オキソ−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボニトリル(0.5g、2.47mmol)及び(Z)−エチル2−クロロ−2−(ヒドロキシイミノ)アセテート(0.37g、2.47mmol)の混合物へ、トリエチルアミン(0.5g、4.94mmol)を添加した。混合物を60℃で16時間撹拌し、次いで濃縮した。粗製生成物をシリカゲル(ジクロロメタン:メタノール=3:1)上で精製して、白色固体として所望される生成物(230mg、30%の収率)を得た。MS m/z: 318 [M+H].
工程3

5−(6−エチル−5−メチル−7−オキソ−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−カルボキサミド
水酸化アンモニウム(5mL)中の5−(6−エチル−5−メチル−7−オキソ−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−カルボキシレート(60mg、0.19mmol)の混合物を、40℃で48時間撹拌し、その後混合物を濃縮した。粗製残留物をシリカゲル(ジクロロメタン:メタノール=3:1)上で精製して、白色固体として所望される生成物(8mg、14%の収率)を得た。H NMR (300 MHz, CDOD) δ 8.21 (s, 1 H), 2.73−2.66 (m, 2 H), 2.27 (s, 3 H), 1.15 (t, J = 7.5 Hz, 3 H). MS m/z: 289 [M+H].
実施例59
工程1

(Z)−N’−ヒドロキシピコリンイミドアミド
メタノール(50mL)中の水酸化アンモニウム(840mg、12mmol)の溶液へ、重炭酸ナトリウム(1.1g、13mmol)及びピリジン−2−カルボニトリル(1g、9.6mmol)を添加した。混合物を60℃へ2時間加熱した。次いで溶媒を蒸発させ、粗製残留物を水により洗浄して、所望される生成物(1g、77%の収率)を得た。MS m/z: 138 [M+H].
工程2

(Z)−N−ヒドロキシピコリンイミドイルクロライド
(Z)−N’−ヒドロキシピコリンアミジン(170mg、1.24mmol)を、0℃で濃HCl(1mL)及び水(5mL)の混合物中で溶解した。この溶液へ、水(2mL)中で溶解した亜硝酸ナトリウム(85mg、1.24mmol)を添加し、混合物を0℃で1時間撹拌した。pH=3を達成するまで、反応物のpHを飽和炭酸水素ナトリウム溶液により調整した。沈殿物を濾過し、氷水により洗浄して、所望される生成物(120mg、62%の収率)を得た。MS m/z: 157 [M+H].
工程3

6−エチル−5−メチル−3−(3−(ピリジン−2−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7(4H)−オン
アセトン(5mL)中の6−エチル−5−メチル−7−オキソ−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボニトリル(26mg、0.13mmol)及び(Z)−N−ヒドロキシピコリンイミドイルクロライド(20mg、0.13mmol)の混合物へ、トリエチルアミン(2mL)を添加した。混合物を70℃へ加熱し、2時間撹拌した。反応物を室温へ冷却し、その後濃縮乾固した。粗製残留物をHPLCを介して精製して、所望される生成物(5mg、12%の収率)を得た。H NMR (300 MHz, CDOD): δ 8.48 (d, J= 4.5 Hz, 1H), 8.23 (d, J= 8.1 Hz, lH),8.17(s, 1H), 7.96 (t, J= 8.6 Hz, lH),7.48(dd,J= 7.1, 4.5 Hz, 1H), 2.73 (q, J= 7.4 Hz, 2H), 2.26 (s, 3H), 1.19 (t, J= 7.4 Hz, 3H). MS m/z: 323 [M+H],
実施例60
工程1

6−エチル−5−メチル−7−オキソ−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルバルデヒド
丸底フラスコへ、6−エチル−5−メチル−7−オキソ−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボニトリル(3.7g、18.3mmol)、水(8mL)及びギ酸(8mL)を添加した。この混合物を不活性雰囲気下に置き、その後Raneyニッケル(1.074g、18.3mmol)を添加した。反応物を70℃へ一晩加熱し、その後追加のRaneyニッケル(1.074g、18.3mmol)を添加した。溶液を70℃へさらに4時間加熱し、その後室温へ冷却し、固体を濾過により除いた。固体を水により洗浄し、濾液をDCMにより抽出した。合わせた有機層をNaSOの上で乾燥し、濾過し、濃縮した。粗製残留物をシリカゲル(酢酸エチル:メタノール)上で精製して、黄色固体として所望される生成物(1.125g、30%の収率)を得た。MS m/z: 206 [M+H].
工程2

(E)−6−エチル−5−メチル−7−オキソ−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルバルデヒドオキシム
バイアルへ、6−エチル−5−メチル−7−オキソ−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルバルデヒド(400mg、1.95mmol)、ヒドロキシルアミン塩酸塩(271mg、3.90mmol)及びエタノールを添加した。この溶液へ1滴の濃HClを添加し、反応物を室温で一晩撹拌した。沈殿物を濾過を介して収集して、所望される生成物(400mg、93%の収率)を得た。MS m/z: 221 [M+H].
工程3

(Z)−6−エチル−N−ヒドロキシ−5−メチル−7−オキソ−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボイミドイル(carbimidoyl)クロライド
バイアルへ、(E)−6−エチル−5−メチル−7−オキソ−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルバルデヒドオキシム(140mg、0.63mmol)、ジクロロエタン及びN−クロロスクシンイミド(102mg、0.76mmol)を添加した。混合物を室温で6時間撹拌し、その後60℃へ2時間加熱した。次いで溶液を室温へ冷却し、DMFを添加した。反応物を室温で一晩撹拌し、その後水により反応物を希釈し、DCMにより抽出した。合わせた有機層をNaSOの上で乾燥し、濾過し、粗製生成物へ濃縮した。この材料を更なる精製なしで後続の反応において使用した。MS m/z: 255 [M+H].
工程4

6−エチル−5−メチル−3−(5−(ピリジン−2−イル)イソオキサゾール−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7(4H)−オン
丸底フラスコへ、(Z)−6−エチル−N−ヒドロキシ−5−メチル−7−オキソ−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボイミドイルクロライド(162mg、0.64mmol)、酢酸エチル(20mL)、KCO(176mg、1.27mmol)及びエチニルピリジン(193μL、1.91mmol)を添加した。反応に還流凝縮器を取り付け、一晩加熱還流した。反応物を室温へ冷却し、濾過した。固体を収集し、HPLCを介して精製して、所望される生成物(8mg、4%の収率)を得た。H NMR (400MHz, DMSO−d): δ 8.80 − 8.73 (m, 1 H), 8.36 (s, 1 H), 8.07 − 7.96 (m, 2 H), 7.69 (s, 1 H), 7.54 (ddd, J = 1.4, 4.8, 7.3 Hz, 1 H), 2.56 − 2.51 (m, 2 H), 2.46 (s, 3 H), 1.05 (t, J = 7.3 Hz, 3 H). MS m/z: 322 [M+H].
LCMS方法A
実験は、Xtimate TM−C18の30×2.1mmカラム及び0.8ml/分の流速を使用し、イオン源としてESIを使用するAgilent 6100 MSD質量分析計により、Agilent 1200 HPLC(PDA検出器及びELSD検出器を備えた)上で行なった。捕捉時間:2分間、波長:UV220、オーブン温度:50℃。溶媒システムは、0.038%TFAを含有する水(溶媒A)が100%及び0.02%TFAを含有するアセトニトリル(溶媒B)で開始する勾配であり、続いて次の0.9分間にわたって40%溶媒A及び60%溶媒Bまで勾配をかける。これを0.6分間維持し、その後次の0.5分間にわたって100%溶媒A及び溶媒Bへ戻した。全ランタイムは2分間であった。
LCMS方法B
実験は、Xtimate TM−C18の30×2.1mmカラム及び1.2ml/分の流速を使用し、イオン源としてESIを使用するSHIMADZU 2010EV MSD質量分析計により、SHIMADZU 20A HPLC(PDA検出器を備えた)上で行なった。溶媒システムは、0.038%TFAを含有する水(溶媒A)が90%及び0.02%TFAを含有するアセトニトリル(溶媒B)が10%で開始する勾配であり、続いて次の0.9分間にわたって20%溶媒A及び80%溶媒Bまで勾配をかける。これを0.6分間維持し、その後次の0.5分間にわたって90%溶媒A及び10%溶媒Bへ戻した。全ランタイムは2分間であった。
LCMS方法C
実験は、Merk RP−18eの2×25mmカラム及び1.5ml/分の流速を使用し、イオン源としてESIを使用するSHIMADZU 2010EV MSD質量分析計により、SHIMADZU 20A HPLC(PDA検出器を備えた)上で行なった。溶媒システムは、0.038%TFAを含有する水(溶媒A)が95%及び0.02%TFAを含有するアセトニトリル(溶媒B)が5%で開始する勾配であり、続いて次の0.7分間にわたって5%溶媒A及び95%溶媒Bまで勾配をかける。これを0.4分間維持し、その後次の0.4分間にわたって95%溶媒A及び5%溶媒Bへ戻した。全ランタイムは1.5分間であった。
LCMS方法D
実験は、254nmでモニタリングするUV検出器を備えたHPLC Agilent 1200システムへ連結されたAgilent 6140四重極型LC/MSシステム上で行ない、質量分析はESI+イオン化モードにおいて90〜1300amuでスキャンした。このシステムはAgilent SB C18(1.8μm、30×2.1mm)カラムを使用し、25℃及び0.4ml/分間の流速で維持した。最初の0.3分間の初期溶媒システムは、0.05%TFAを含有する水(溶媒A)が95%及び0.05%TFAを含有するアセトニトリル(溶媒B)が5%であり、続いて次の6.5分間にわたって5%溶媒A及び95%溶媒Bまで勾配をかける。これを1.5分間維持し、その後次の0.1分間にわたって95%溶媒A及び5%溶媒Bへ戻した。全ランタイムは10分間であった。
表1
実施例76

6−エチル−3−(1H−イミダゾール−1−イル)−5−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7(4H)−オン
工程1:

2−(1H−イミダゾール−1−イル)アセトニトリル
THF中の1H−イミダゾール(5g、73.5mmol)の溶液へ、水素化ナトリウム(1.8g、45mmol)を添加し、室温で0.5時間撹拌し、その後次いでブロモ−アセトニトリル(8.8g、73.9mmol)を添加し、室温で2時間撹拌した。水(50mL)及び飽和塩化アンモニウム溶液(50mL)の添加を介して反応物をクエンチし、混合物を酢酸エチル(100mL×3)により抽出した。合わせた有機層を無水硫酸マグネシウムの上で乾燥し、濾過し、濃縮した。粗製残留物をシリカゲル(石油エーテル:酢酸エチル=10:1)上で精製して、黄色油として2−(1H−イミダゾール−1−イル)アセトニトリル(4.6g、59%)を得た。LRMS m/z: 108 [M+H].
工程2:

(E)−3−(ジメチルアミノ)−2−(1H−イミダゾール−1−イル)アクリロニトリル
2−(1H−イミダゾール−1−イル)アセトニトリル(200mg、1.87mmol)及びN,N−ジメチルホルムアミドジエチ(diethy)アセタール(550mg、3.7mmol)の混合物を、マイクロ波反応器中で90℃へ15分間加熱した。反応物を室温へ冷却し、粗製混合物は酢酸エチル(30mL)により溶出してシリカゲルを介して濾過した。溶媒を蒸発させ、生成物を蒸留して、(E)−3−(ジメチルアミノ)−2−(1H−イミダゾール−1−イル)アクリロニトリル(150mg、49.5%)を得た。
工程3:

4−(1H−イミダゾール−1−イル)−1H−ピラゾール−5−アミン
エタノール(20mL)中の(E)−3−(ジメチルアミノ)−2−(1H−イミダゾール−1−イル)アクリロニトリル(100mg、0.6mmol)の溶液へ、ヒドラジン水和物(0.66mmol)を、室温で添加した。反応物溶液を0℃へ冷却し、HClの添加によってPHを4〜5へ調整した。混合物を2時間還流し、その後室温へ冷却し濃縮した。粗製残留物をシリカゲル(石油エーテル:酢酸エチル=1:1)上で精製して、4−(1H−イミダゾール−1−イル)−1H−ピラゾール−5−アミン(50mg、54.4%)を得た。
工程4:

6−エチル−3−(1H−イミダゾール−1−イル)−5−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7(4H)−オン
酢酸(10mL)中の4−(1H−イミダゾール−1−イル)−1H−ピラゾール−5−アミン(50mg、0.34mmol)の溶液へ、エチル2−エチル−3−オキソブタノアート(54mg、0.34mmol)を室温で添加し、その後溶液を2時間還流しながら加熱した。反応物を室温へ冷却し濃縮した。粗製残留物をメタノール(5mL)により洗浄して、6−エチル−3−(1H−イミダゾール−1−イル)−5−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7(4H)−オン(10mg、12%)を得た。H NMR (300 MHz, CDOD): δ 8.25 (s, 1 H), 8.12 (s, 1 H), 7.50 (s, 1 H), 7.34 (s, 1 H), 2.67 (q, J = 7.8 Hz, 2 H), 2.45 (s, 3 H), 2.17 (t, J = 7.5 Hz, 3 H). LRMS m/z: 244 [M+H].
実施例76中で記述されたものと類似する手順を使用して、以下の化合物を調製した。
実施例83
KDM5Aデメチラーゼ活性に対する試験化合物の阻害効果の評価
KDM5Aデメチラーゼアッセイ(質量分析アッセイ−A)
Flagタグを付加した全長組換えKDM5Aタンパク質をSf9昆虫細胞から精製した。脱メチル化反応緩衝液は、50mMトリスCl(pH7.4)、0.01%トリトンX−100、0.025mg/mL BSA、1mMアスコビル酸塩(カタログ番号A4034、Sigma Aldrich)、2mM TCEP(カタログ番号D9779、Sigma Aldrich)、2.0μM α−ケトグルタル酸塩(番号K2010、Sigma Aldrich)及び50μM Fe(NH(SO(カタログ番号F1543、Sigma Aldrich)を含有していた。25μLの脱メチル化反応系において、20nMの組換えKDM5Aを上記の緩衝液中で化合物と共に10分間インキュベートし、次いで2.0のα−ケトグルタル酸塩(番号K2010、Sigma Aldrich)、4.0μMビオチン化H3K9me1ペプチド(1〜21アミノ酸)及びFe(NH(SOを添加して、反応を開始した(すべての試薬濃度は最終的な試薬濃度である)。反応物を室温で30分間インキュベートし、次いで等体積の1%ギ酸の添加によってクエンチした。終了後に、プレートを密封し分析のために−80℃で凍結した。
KDM5Aデメチラーゼアッセイ(TR−FRETアッセイ−B)
Flagタグを付加した全長組換えKDM5Aタンパク質をSf9昆虫細胞から精製した。脱メチル化反応緩衝液は、50mMトリスCl(pH7.4)、0.01%トリトンX−100、0.025mg/mL BSA、1mMアスコビル酸塩、2mM TCEP、3.0μM α−ケトグルタル酸塩及び50μM Fe(NH(SOを含有していた。10μLの脱メチル化反応系において、2nMの組換えKDM5Aを384ウェルのProxi Plate(Perkin Elmer Corp.)中で上記の緩衝液(V5μL)中で化合物と共に15分間インキュベートし、次いで0.1μMビオチン化H3K9me1ペプチド(1〜21アミノ酸、New England Peptide、V5μL)を添加して、反応(V10μL)を開始した(すべてのタンパク質/試薬濃度は最終的な濃度である)。反応物を室温で25分間インキュベートし、次いで5μLの検出試薬の添加によってクエンチした(0.3mM EDTA、150mM NaCl、150nM SA−SurelightAPC、及び1.5nM Eu(W1024)−K3K4Me1/2抗体(TR−FRET試薬、両方ともPerkin−Elmer)を添加した上述の緩衝液)。1時間インキュベート後に、アッセイは、レーザー源及び適切なフィルターを装備したPerkin−ElmerのEnvisionで読み取った。IC50を、標準的な用量−応答等式、ならびに最大(阻害はない)及び最小(酵素がないか、または酵素がクエンチされた)の対照との比較を使用して、計算した。
KDM5Aデメチラーゼアッセイ(TR−FRETアッセイ−C)
Flagタグを付加した全長組換えKDM5Aタンパク質をSf9昆虫細胞から精製した。脱メチル化反応緩衝液は、50mM HEPES(pH7.0)、0.01%トリトンX−100、0.5mMアスコビル酸塩、2mM DTT、1μM α−ケトグルタル酸塩及び100μM Fe(NH(SOを含有していた。10μLの脱メチル化反応系において、2nMの組換えKDM5Aを384ウェルのProxi Plate(Perkin Elmer Corp.)中で上記の緩衝液(V5μL)中の化合物へ添加し、次いで0.1μMビオチン化H3K9me1ペプチド(1〜21アミノ酸、New England Peptide、V5μL)を添加して、反応(V10μL)を開始した(すべてのタンパク質/試薬濃度は最終的な濃度である)。反応物を室温で30分間インキュベートし、次いで5μLの停止緩衝液(3mM EDTA、50mMトリスCl(pH7.5)、0.01%トリトンX−100、0.01mg/mL BSA)の添加によってクエンチし、続いて5μLの検出試薬(EDTAなしだが200nM SA−XL665(CisBio)及び2nM Eu(W1024)−抗H3K4Me1−2抗体(PerkinElmer)を添加した上述の緩衝液)を添加した。30分間のインキュベート後に、アッセイは適切なフィルターを装備したPerkin−ElmerのEnvisionで読み取った。IC50を、標準的な用量−応答等式、ならびに最大(阻害はない)及び最小(酵素がないか、または酵素がクエンチされた)の対照との比較を使用して、計算した。
実施例83からの代表的な化合物についてのデータを以下の表中で提供する(μMで)。
多数の実施形態が記述されているが、これらの実施例を改変して、本明細書において記述される化合物及び方法を利用する他の実施形態を提供することができる。したがって、本発明の範囲は、一例として代表される特定の実施形態によってではなく、添付の請求項によって定義されるべきである。

Claims (73)

  1. 式(I)の化合物
    またはその薬学的に許容される塩の使用であって、式中、
    及びRは、それぞれ独立して、H、C1−12アルキル、C2−12アルケニル、C2−12アルキニル、カルボシクリル、ヘテロシクリル、ハロ、−OR、−SR、−N(R、−CN、−NO、−C(O)R、−CO、−C(O)N(R、−C(O)SR、−C(O)C(O)R、−C(O)CHC(O)R、−C(S)N(R、−C(S)OR、−S(O)R、−SO、−SON(R、−N(R)C(O)R、−N(R)C(O)N(R、−N(R)SO、−N(R)SON(R、−N(R)N(R、−N(R)C(=N(R))N(R、−C=NOR、−C(=N(R))N(R、−OC(O)R、または−OC(O)N(Rであり、そこでR及びRの各々のC1−12アルキル、C2−12アルケニル、C2−12アルキニル、カルボシクリル及びヘテロシクリルは、1つまたは複数の基Rにより独立して随意に置換され;そこでR及びRはそれぞれHではないか;またはR及びRは、それらが結合されている原子と一緒になって、4員、5員、6員、7員、もしくは8員のカルボシクリルを形成し、そのカルボシクリルは1つまたは複数の基Rにより随意に置換され;
    は、H、C1−6アルキル、トリフルオロメチル、3〜6員カルボシクリル、3〜6員ヘテロシクリル、ハロ、−OR、−SR、−N(R、−CNまたは−NOであり、そこで該アルキル、カルボシクリル及びヘテロシクリルは、オキソ、ハロ、C1−3アルコキシ及びC1−3アルキルから独立して選択される1つまたは複数の基と随意に置換され;
    は、H、C1−12アルキル、C2−12アルケニル、C2−12アルキニル、カルボシクリル、ヘテロシクリル、ハロ、−OR、−SR、−N(R、−CN、−NO、−C(O)R、−CO、−C(O)N(R、−C(O)SR、−C(O)C(O)R、−C(O)CHC(O)R、−C(S)N(R、−C(S)OR、−S(O)R、−SO、−SON(R、−N(R)C(O)R、−N(R)C(O)N(R、−N(R)SO、−N(R)SON(R、−N(R)N(R、−N(R)C(=N(R))N(R、−C=NOR、−C(=N(R))N(R、−OC(O)R、または−OC(O)N(Rであり、そこでRの各々のC1−12アルキル、C2−12アルケニル、C2−12アルキニル、カルボシクリル及びヘテロシクリルは、1つまたは複数の基Rにより随意に置換され;
    は、H、C1−12アルキル、C2−12アルケニル、C2−12アルキニル、カルボシクリル及びヘテロシクリルであり、そこで各々のC1−12アルキル、C2−12アルケニル、C2−12アルキニル、カルボシクリル及びヘテロシクリルは、オキソ、C1−12アルキル、C1−12ハロアルキル、カルボシクリル、ヘテロシクリル、ハロ、−CN、−NO、−NR、−OR、−C(=O)OR及び−OC(=O)Rから独立して選択される1つまたは複数の基により随意に置換されるか;またはR及びRは、それらが結合されている原子と一緒になってヘテロシクリルを形成し;
    各々のRは、H、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、カルボシクリル及びヘテロシクリルから独立して選択され、そこで各々のC1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、カルボシクリル及びヘテロシクリルは、1つまたは複数の基Rにより随意に置換され;
    各々のRは、H、C1−3アルキル、トリフルオロメチル、3〜6員カルボシクリル及び3〜6員のヘテロシクリルから独立して選択されるか;または2つのR基はそれらが結合されている窒素と一緒に3〜6員のヘテロ環を形成し;
    各々のRは、H、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−8カルボシクリル及びヘテロシクリルから独立して選択され、そこで各々のC1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−8カルボシクリル及びヘテロシクリルは、1つまたは複数の基Rにより随意に置換されるか;または2つのR基は、それらが結合されている窒素と一緒に3〜6員のヘテロ環を形成し;
    各々のRは、H、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6ハロアルキル、カルボシクリル、C1−6アルカノイル、フェニル及びベンジルから独立して選択され、そこで任意のC1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6ハロアルキル、カルボシクリル、C1−6アルカノイル、フェニルまたはベンジルは、ハロ、−CN、−NO、−NR及び−ORから独立して選択される1つまたは複数の基により随意に置換されるか;または2つのR基は、それらが結合されている窒素と一緒に3〜6員のヘテロ環を形成し;
    Aは単環式ヘテロアリール環または二環式ヘテロアリール環であり、前記単環式ヘテロアリール環または二環式ヘテロアリール環はRにより置換され、ハロ、ニトロ、シアノ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6ハロアルキル、−OR、−C(O)R、−CO、−OC(O)R、−N(R及びカルボシクリルから独立して選択される1つまたは複数の基によっても随意に置換され;
    各々のRは、H、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−8カルボシクリル及びヘテロシクリルから独立して選択され、そこで各々のC1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−8カルボシクリル及びヘテロシクリルは、1つまたは複数の基Rにより随意に置換されるか;または2つのR基は、それらが結合されている窒素と一緒に3〜6員のヘテロ環を形成し;
    各々のRは、独立して、水素、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、カルボシクリル及びヘテロシクリルであり、そこで各々のC1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、カルボシクリル及びヘテロシクリルは、オキソ、ハロ、アミノ、ヒドロキシル及びC−Cアルキル(それはオキソ及びハロから独立して選択される1つまたは複数の基により随意に置換される)から独立して選択される1つまたは複数の基により随意に置換されるか;または2つのRは、それらが結合されている窒素と一緒になってヘテロシクリルを形成し、前記ヘテロシクリルは、オキソ、ハロ及びC1−3アルキル(それはオキソ及びハロから独立して選択される1つまたは複数の基により随意に置換される)から独立して選択される1つまたは複数の基により随意に置換され;
    各々のRは、H、C1−4アルキル、C1−4アルカノイル、フェニル、ベンジル及びフェネチルから独立して選択され;
    各々のRは、オキソ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6ハロアルキル、カルボシクリル、−F、−Cl、−Br、−I、−NO、−N(R、−CN、−C(O)−N(R、−S(O)−N(R、−S(O)−N(R、−O−R、−S−R、−O−C(O)−R、−O−C(O)−O−R、−C(O)−R、−C(O)−O−R、−S(O)−R、−S(O)−R、−O−C(O)−N(R、−N(R)−C(O)−OR、−N(R)−C(O)−N(R、−S(O)−N(R、−N(R)−C(O)−R、−N(R)−S(O)−R、−N(R)−S(O)−R、−N(R)−S(O)−N(R、及び−N(R)−S(O)−N(Rから独立して選択され、そこで任意のC1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6ハロアルキル及びカルボシクリルは、オキソ、ハロ、−NO、−N(R、−CN、−C(O)−N(R、−S(O)−N(R、−S(O)−N(R、−O−R、−S−R、−O−C(O)−R、−C(O)−R、−C(O)−O−R、−S(O)−R、−S(O)−R、−C(O)−N(R、−S(O)−N(R、−N(R)−C(O)−R、−N(R)−S(O)−R−N(R)−S(O)−R及びC1−6アルキル(それはオキソ及びハロから独立して選択される1つまたは複数の基により随意に置換される)から独立して選択される1つまたは複数の基により随意に置換され;
    各々のR及びRは、H、C1−4アルキル、C1−4アルカノイル、C1−4アルコキシカルボニル、フェニル、ベンジル及びフェネチルから独立して選択されるか、またはR及びRはそれらが結合されている窒素と一緒にヘテロシクリルを形成する;
    増殖性障害の予防的または治療法的な治療のための、前記使用。
  2. 前記治療が細胞毒性剤または放射線の投与を更に含む、請求項1に記載の使用。
  3. 前記細胞毒性剤が放射性同位体または化学療法剤である、請求項2に記載の使用。
  4. 前記細胞毒性剤が化学療法剤である、請求項2に記載の使用。
  5. 前記化学療法剤がタキサンである、請求項4に記載の使用。
  6. 前記タキサンがパクリタキセルまたはドセタキセルである、請求項5に記載の使用。
  7. 前記化学療法剤が白金剤である、請求項3に記載の使用。
  8. 前記細胞毒性剤が、抗微小管剤、白金配位錯体、アルキル化剤、抗生剤、トポイソメラーゼII阻害剤、代謝拮抗剤、トポイソメラーゼI阻害剤、ホルモン及びホルモン類似体、シグナル伝達経路阻害剤、非受容体チロシンキナーゼ血管新生阻害剤、免疫療法剤、アポトーシス促進剤、LDH−Aの阻害剤、脂肪酸生合成の阻害剤、細胞周期シグナリング阻害剤、HDAC阻害剤、プロテアソーム阻害剤ならびに癌代謝の阻害剤から選択される、請求項2に記載の使用。
  9. 前記化学療法剤がEGFRのアンタゴニストである、請求項4に記載の使用。
  10. 前記EGFRのアンタゴニストがN−(3−エチニルフェニル)−6,7−ビス(2−メトキシエトキシ)キナゾリン−4−アミンまたはその薬学的に許容される塩(例えばエルロチニブ)である、請求項9に記載の使用。
  11. 前記化学療法剤がRAF阻害剤である、請求項4に記載の使用。
  12. 前記RAF阻害剤がBRAF阻害剤及び/またはCRAF阻害剤である、請求項11に記載の使用。
  13. 前記RAF阻害剤がベムラフェニブである、請求項11に記載の使用。
  14. 前記化学療法剤がPI3K阻害剤である、請求項4に記載の使用。
  15. 前記増殖性障害が、肺癌、黒色腫、結腸直腸癌、膵臓癌または乳癌である、請求項1〜14のいずれか一項に記載の使用。
  16. が、H、C1−12アルキル、C2−12アルケニル、C2−12アルキニル、カルボシクリル、ヘテロシクリル、ハロ、−OR、−SR、−N(R、−CN、−NO、−C(O)R、−CO、−C(O)N(R、−C(O)SR、−C(O)C(O)R、−C(O)CHC(O)R、−C(S)N(R、−C(S)OR、−S(O)R、−SO、−SON(R、−N(R)C(O)R、−N(R)C(O)N(R、−N(R)SO、−N(R)SON(R、−N(R)N(R、−N(R)C(=N(R))N(R、−C=NOR、−C(=N(R))N(R、−OC(O)R、または−OC(O)N(Rであり、そこでR及びRの各々のC1−12アルキル、C2−12アルケニル、C2−12アルキニル、カルボシクリル及びヘテロシクリルが、1つまたは複数の基Rにより独立して随意に置換される、請求項1〜15のいずれか一項に記載の使用。
  17. が、C1−12アルキル、C2−12アルケニル、C2−12アルキニル、カルボシクリル、ヘテロシクリル、ハロ、−OR、−SR、−N(R、−CN、−NO、−C(O)R、−CO、−C(O)N(R、−C(O)SR、−C(O)C(O)R、−C(O)CHC(O)R、−C(S)N(R、−C(S)OR、−S(O)R、−SO、−SON(R、−N(R)C(O)R、−N(R)C(O)N(R、−N(R)SO、−N(R)SON(R、−N(R)N(R、−N(R)C(=N(R))N(R、−C=NOR、−C(=N(R))N(R、−OC(O)R、または−OC(O)N(Rであり、そこでR及びRの各々のC1−12アルキル、C2−12アルケニル、C2−12アルキニル、カルボシクリル及びヘテロシクリルが、1つまたは複数の基Rにより独立して随意に置換される、請求項1〜15のいずれか一項に記載の使用。
  18. 及びRが、それらが結合されている原子と一緒になって、4員、5員、6員、7員、または8員のカルボシクリルを形成する、請求項1〜15のいずれか一項に記載の使用。
  19. が、H、C1−6アルキル、カルボシクリル、ハロ、−CNであり、そこで任意のC1−6アルキルまたはカルボシクリルが、カルボシクリル、ハロ、−CN及び−O−Rから独立して選択される1つまたは複数の基により随意に置換される、請求項1〜15のいずれか一項に記載の使用。
  20. が、H、メチル、エチル、イソプロピル、シクロプロピル、メトキシ、フルオロ、クロロもしくはシアノであるか;またはR及びRが、それらが結合されている原子と一緒になって5員カルボシクリルを形成する、請求項1〜15のいずれか一項に記載の使用。
  21. が、H、C1−12アルキル、C2−12アルケニル、C2−12アルキニル、カルボシクリル、ヘテロシクリル、ハロ、−OR、−SR、−N(R、−CN、−NO、−C(O)R、−CO、−C(O)N(R、−C(O)SR、−C(O)C(O)R、−C(O)CHC(O)R、−C(S)N(R、−C(S)OR、−S(O)R、−SO、−SON(R、−N(R)C(O)R、−N(R)C(O)N(R、−N(R)SO、−N(R)SON(R、−N(R)N(R、−N(R)C(=N(R))N(R、−C=NOR、−C(=N(R))N(R、−OC(O)R、または−OC(O)N(Rであり、そこでR及びRの各々のC1−12アルキル、C2−12アルケニル、C2−12アルキニル、カルボシクリル及びヘテロシクリルが、1つまたは複数の基Rにより独立して随意に置換される、請求項1〜20のいずれか一項に記載の使用。
  22. が、C1−12アルキル、C2−12アルケニル、C2−12アルキニル、カルボシクリル、ヘテロシクリル、ハロ、−OR、−SR、−N(R、−CN、−NO、−C(O)R、−CO、−C(O)N(R、−C(O)SR、−C(O)C(O)R、−C(O)CHC(O)R、−C(S)N(R、−C(S)OR、−S(O)R、−SO、−SON(R、−N(R)C(O)R、−N(R)C(O)N(R、−N(R)SO、−N(R)SON(R、−N(R)N(R、−N(R)C(=N(R))N(R、−C=NOR、−C(=N(R))N(R、−OC(O)R、または−OC(O)N(Rであり、そこでR及びRの各々のC1−12アルキル、C2−12アルケニル、C2−12アルキニル、カルボシクリル及びヘテロシクリルが、1つまたは複数の基Rにより独立して随意に置換される、請求項1〜20のいずれか一項に記載の使用。
  23. がH、C1−6アルキルまたはアリールであり、そこで各々のC1−6アルキルは、−O−Rから独立して選択される1つまたは複数の基により随意に置換される、請求項1〜20のいずれか一項に記載の使用。
  24. が、H、メチル、エチル、イソプロピル、ヒドロキシメチルもしくはフェニルであるか;またはR及びRが、それらが結合されている原子と一緒になって5員カルボシクリルを形成する、請求項1〜20のいずれか一項に記載の使用。
  25. がHである、請求項1〜24のいずれか一項に記載の使用。
  26. が、C1−3アルキル、トリフルオロメチル、3〜6員のカルボシクリル、3〜6員のヘテロシクリル、ハロ、ヒドロキシル、−OR、−SH、−SR、−N(R、−CNまたは−NOである、請求項1〜24のいずれか一項に記載の使用。
  27. Aが5員または6員の単環式ヘテロアリール環であり、前記5員または6員の単環式ヘテロアリール環がRにより置換され、ハロ、ニトロ、シアノ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6ハロアルキル、−OR、−C(O)R、−CO、−OC(O)R、−N(R及びカルボシクリルから独立して選択される1つまたは複数の基によっても随意に置換される、請求項1〜26のいずれか一項に記載の使用。
  28. Aが9員または10員の二環式ヘテロアリール環であり、前記9員または10員の二環式ヘテロアリール環がRにより置換され、ハロ、ニトロ、シアノ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6ハロアルキル、−OR、−C(O)R、−CO、−OC(O)R、−N(R及びカルボシクリルから独立して選択される1つまたは複数の基によっても随意に置換される、請求項1〜26のいずれか一項に記載の使用。
  29. Aが1、2、3または4つのヘテロ原子を含む5員ヘテロアリール環であり、前記5員ヘテロアリール環がRにより置換され、ハロ、ニトロ、シアノ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6ハロアルキル、−OR、−C(O)R、−CO、−OC(O)R、−N(R及びカルボシクリルから独立して選択される1つまたは複数の基によっても随意に置換される、請求項1〜26のいずれか一項に記載の使用。
  30. Aが1、2、3または4つの窒素原子を含む5員ヘテロアリール環であり、その環がRにより置換され、その環が、ハロ、ニトロ、シアノ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6ハロアルキル、−OR、−C(O)R、−CO、−OC(O)R、−N(R及びカルボシクリルから独立して選択される1つまたは複数の基によっても随意に置換される、請求項1〜26のいずれか一項に記載の使用。
  31. Aが1つのヘテロ原子を含む5員ヘテロアリール環であり、その環がRにより置換され、その環が、ハロ、ニトロ、シアノ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6ハロアルキル、−OR、−C(O)R、−CO、−OC(O)R、−N(R及びカルボシクリルから独立して選択される1つまたは複数の基によっても随意に置換される、請求項1〜26のいずれか一項に記載の使用。
  32. Aが2つのヘテロ原子を含む5員ヘテロアリール環であり、その環がRにより置換され、その環が、ハロ、ニトロ、シアノ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6ハロアルキル、−OR、−C(O)R、−CO、−OC(O)R、−N(R及びカルボシクリルから独立して選択される1つまたは複数の基によっても随意に置換される、請求項1〜26のいずれか一項に記載の使用。
  33. Aが3つのヘテロ原子を含む5員ヘテロアリール環であり、その環がRにより置換され、その環が、ハロ、ニトロ、シアノ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6ハロアルキル、−OR、−C(O)R、−CO、−OC(O)R、−N(R及びカルボシクリルから独立して選択される1つまたは複数の基によっても随意に置換される、請求項1〜26のいずれか一項に記載の使用。
  34. Aが、ピラゾール環、イミダゾール環、オキサジアゾール環またはイソオキサゾール環であり、そのピラゾール環、イミダゾール環、オキサジアゾール環またはイソオキサゾール環が、Rにより置換され、そのピラゾール環、イミダゾール環、オキサジアゾール環またはイソオキサゾール環が、ハロ、ニトロ、シアノ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6ハロアルキル、C1−6アルコキシ、C1−6アルカノイル、C1−6アルカノイルオキシ、C1−6アルコキシカルボニル、カルボシクリル及び−N(Rから独立して選択される1つまたは複数の基によっても随意に置換される、請求項1〜26のいずれか一項に記載の使用。
  35. Aがピラゾール環であり、前記ピラゾール環がRにより置換され、ハロ、ニトロ、シアノ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6ハロアルキル、C1−6アルコキシ、C1−6アルカノイル、C1−6アルカノイルオキシ、C1−6アルコキシカルボニル、C3−8カルボシクリル及び−N(Rから独立して選択される1つまたは複数の基によっても随意に置換される、請求項1〜26のいずれか一項に記載の使用。
  36. Aがイミダゾール環であり、前記イミダゾール環がRにより置換され、ハロ、ニトロ、シアノ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6ハロアルキル、C1−6アルコキシ、C1−6アルカノイル、C1−6アルカノイルオキシ、C1−6アルコキシカルボニル、C3−8カルボシクリル及び−N(Rから独立して選択される1つまたは複数の基によっても随意に置換される、請求項1〜26のいずれか一項に記載の使用。
  37. Aがオキサジアゾール環であり、前記オキサジアゾール環がRにより置換され、ハロ、ニトロ、シアノ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6ハロアルキル、C1−6アルコキシ、C1−6アルカノイル、C1−6アルカノイルオキシ、C1−6アルコキシカルボニル、C3−8カルボシクリル及び−N(Rから独立して選択される1つまたは複数の基によっても随意に置換される、請求項1〜26のいずれか一項に記載の使用。
  38. Aがイソオキサゾール環であり、前記イソオキサゾール環がRにより置換され、ハロ、ニトロ、シアノ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6ハロアルキル、C1−6アルコキシ、C1−6アルカノイル、C1−6アルカノイルオキシ、C1−6アルコキシカルボニル、C3−8カルボシクリル及び−N(Rから独立して選択される1つまたは複数の基によっても随意に置換される、請求項1〜26のいずれか一項に記載の使用。
  39. が、H、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、カルボシクリル、ヘテロシクリル、−C(O)R、−COまたは−C(O)N(Rであり、そこでRの各々のC1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、カルボシクリル及びヘテロシクリルが、1つまたは複数の基Rにより随意に置換される、請求項1〜38のいずれか一項に記載の使用。
  40. が1つまたは複数の基Rと随意に置換されるヘテロアリールである、請求項1〜39のいずれか一項に記載の使用。
  41. が、C1−6アルキル、C1−6ハロアルキル、カルボシクリル、−F、−Cl、−Br、−I、−NO、−N(R、−CN、−C(O)−N(R、−O−R、−O−C(O)−R、−C(O)−R、−C(O)−O−R、−C(O)−N(R、及び−N(R)−C(O)−Rから独立して選択される1つまたは複数の基により随意に置換されるヘテロアリールである、請求項1〜39のいずれか一項に記載の使用。
  42. が、ピリミジン環、チアゾール環、ピリジン環、イソキノリン環またはピリダジン環であり、その環が、C1−6アルキル、カルボシクリル、−F、−Cl、−Br、−I、−N(R、−O−R及び−C(O)−O−R−から独立して選択される1つまたは複数の基により随意に置換される、請求項1〜39のいずれか一項に記載の使用。
  43. 一緒になった−A−Rが、
    から選択される、請求項1〜26のいずれか一項に記載の使用。
  44. 前記化合物が、
    ならびにその薬学的に許容される塩から選択される、請求項1に記載の使用。
  45. 請求項1〜44のいずれか一項中で記述される式(I)の化合物またはその塩であって、但し、
    −A−Rが、2−ピリジル、3−ピリジル、4−ピペリジノ−3−ピリジル、4−ヒドロキシ−3−ピリジル、4−メトキシ−3−ピリジル、4−モルホリノ−3−ピリジル、4−ピロリジノ−3−ピリジル、6−フルオロ−2−ピリジルであり、Rが水素、メチル、エチルまたはメトキシである場合、RがHではなく;
    −A−Rが2−チエニルであり、Rがトリフルオロメチルである場合、RがHではなく;
    及びRが、それらが結合されている原子と一緒になって、5員カルボシクリルを形成し、−A−Rが1−ナフチルである場合、Rがメチルではなく;
    が2−ヒドロキシエチルであり、Rがメチルであり、Rがメチルである場合、−A−Rが6−(N,N−ジメチルアミノ)−4−メチル−3−ピリジルではなく;
    が3−チエニルであり、Rが水素であり、Rが水素である場合、−A−Rが2−ピリジルまたは3−ピリジルではなく;
    が水素であり、Rが3−ニトロフェニルまたは2,3,4,5−テトラフルオロフェニルであり、Rがトリフルオロメチルである場合、−A−Rが2−チエニルではなく;
    がメチルチオである場合、−A−Rが、4−メチルフェニル、4−クロロフェニル、フェニル、3,4−メチレンジオキシフェニルまたは2−チエニルにより置換された1,2,4−オキサジアゾール−5−イルではなく;
    がHであり、RがHであり、−A−Rは3−チエニルである場合、Rが、フェニル、3−チエニル、2−チエニル、1H−ピラゾール−3−イル、1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル、1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル、1−エチル−1H−ピラゾール−3−イルまたは1−エチル−1H−ピラゾール−5−イルではない、前記化合物またはその塩。
  46. 請求項1〜45のいずれか一項中で記述される式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩、及び薬学的に許容される補助剤、担体またはベヒクルを含む、組成物。
  47. 追加の治療剤と組み合わせた、請求項46に記載の組成物。
  48. 前記追加の治療剤が化学療法剤である、請求項47に記載の組成物。
  49. 個体における細胞毒性剤を含む癌治療の有効性を増加させる方法であって、(a)効果的な量の請求項1〜45のいずれか一項中で記述される式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩と(b)効果的な量の前記細胞毒性剤とを前記個体へ投与することを含む、前記方法。
  50. 細胞毒性剤への耐性を発達させる可能性が増加した癌に罹患した個体を治療する方法であって、(a)効果的な量の請求項1〜45のいずれか一項中で記述される式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩と(b)効果的な量の前記細胞毒性剤とを前記個体へ投与することを含む、前記方法。
  51. 個体における癌を治療する方法であって、(a)請求項1〜45のいずれか一項中で記述される式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩と(b)細胞毒性剤とを前記個体へ投与することを含む、前記方法。
  52. 請求項1〜45のいずれか一項中で記述される式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩及び前記細胞毒性剤のそれぞれの量が、前記細胞毒性剤への癌感受性の期間の増加及び/または細胞耐性の発達の遅延に効果的である、請求項51に記載の方法。
  53. 個体における細胞毒性剤を含む癌治療の有効性を増加させる方法であって、効果的な量の請求項1〜45のいずれか一項中で記述される式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩を前記個体へ投与することを含む、前記方法。
  54. 個体における癌を治療する方法であって、癌治療が、(a)効果的な量の請求項1〜45のいずれか一項中で記述される式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩と(b)細胞毒性剤とを前記個体へ投与することを含み、前記癌治療が、請求項1〜45のいずれか一項中で記述される式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩(の非存在下において)なしで効果的な量の前記細胞毒性剤を投与することを含む標準的な治療と比較して、増加した有効性を有する、前記方法。
  55. 個体における細胞毒性剤へ耐性のある癌の発達を防止及び/またはを遅延させる方法であって、効果的な量の請求項1〜45のいずれか一項中で記述される式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩を前記個体へ投与することを含む、前記方法。
  56. 癌に罹患した個体における細胞毒性剤への感受性を増加させる方法であって、効果的な量の請求項1〜45のいずれか一項中で記述される式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩を前記個体へ投与することを含む、前記方法。
  57. 癌に罹患した個体における癌療法剤の感受性の期間を延長する方法であって、効果的な量の請求項1〜45のいずれか一項中で記述される式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩を前記個体へ投与することを含む、前記方法。
  58. 癌に罹患した個体における癌療法への応答の継続期間を延長する方法であって、効果的な量の請求項1〜45のいずれか一項中で記述される式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩を前記個体へ投与することを含む、前記方法。
  59. 前記方法が、(b)効果的な量の前記細胞毒性剤を前記個体へ投与することを更に含む、請求項52、53、55及び56のいずれか一項に記載の方法。
  60. 前記細胞毒性剤が化学療法剤である、請求項49〜56または59のいずれか一項に記載の方法。
  61. 前記化学療法剤がタキサンである、請求項60に記載の方法。
  62. 前記タキサンがパクリタキセルまたはドセタキセルである、請求項61に記載の方法。
  63. 前記化学療法剤が白金剤である、請求項60に記載の方法。
  64. 前記細胞毒性剤が、抗微小管剤、白金配位錯体、アルキル化剤、抗生剤、トポイソメラーゼII阻害剤、代謝拮抗剤、トポイソメラーゼI阻害剤、ホルモン及びホルモン類似体、シグナル伝達経路阻害剤、非受容体チロシンキナーゼ血管新生阻害剤、免疫療法薬剤、アポトーシス促進剤、LDH−Aの阻害剤;脂肪酸生合成の阻害剤、細胞周期シグナリング阻害剤、HDAC阻害剤、プロテアソーム阻害剤ならびに癌代謝の阻害剤から選択される、請求項49〜56または59のいずれか一項に記載の方法。
  65. 前記化学療法剤がEGFRのアンタゴニストである、請求項60の方法。
  66. 前記EGFRのアンタゴニストが、N−(3−エチニルフェニル)−6,7−ビス(2−メトキシエトキシ)キナゾリン−4−アミンまたはその薬学的に許容される塩(例えばエルロチニブ)である、請求項65に記載の方法。
  67. 前記化学療法剤がRAF阻害剤である、請求項60に記載の方法。
  68. 前記RAF阻害剤がBRAF阻害剤及び/またはCRAF阻害剤である、請求項67に記載の方法。
  69. 前記RAF阻害剤がベムラフェニブである、請求項67に記載の方法。
  70. 前記化学療法剤がPI3K阻害剤である、請求項60に記載の方法。
  71. 個体における増殖性障害を治療する方法であって、効果的な量の請求項1〜45のいずれか一項中で記述される式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩を前記個体へ投与することを含む、前記方法。
  72. 前記癌が、肺癌、黒色腫、結腸直腸癌、膵臓癌及び/または乳癌である、請求項49〜70のいずれか一項に記載の方法。
  73. 前記増殖性障害が、肺癌、黒色腫、結腸直腸癌、膵臓癌及び/または乳癌である、請求項71に記載の方法。
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