JP2016094025A - グラスラン - Google Patents

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大根 岳
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Abstract

【課題】ドアサッシュ側のコーナーピースを覆う延出壁部を有するグラスランにおいて、ドアサッシュへの装着に伴ってコーナー型成形部が拡開することによるドアサッシュ周りの美観または見栄えの悪化を改善する。
【解決手段】ドアサッシュにグラスランを嵌合保持させる際に、コーナー型成形部7cの車室内側の側壁14aに形成された係合リップ17を保持リップ11a,11bと共にドアサッシュ側の段状部に係合させる。係合リップ17は幅寸法W1の幅広の係合リップ17aと幅寸法W2の幅狭の係合リップ17bとを有する。段状部に対する幅狭の係合リップ17bと保持リップ11a,11bの係合掛かり代は同じであり、段状部に対する幅広の係合リップ17aの係合掛かり代を幅寸法W1とW2の差分だけ大きくしてある。
【選択図】図7

Description

本発明は、自動車用ドアのドアサッシュに装着されてドアガラスを昇降案内しつつ車室内外をシールするグラスランに関し、特に、第1押出成形部と第2押出成形部とを接続するコーナー型成形部に、ドアサッシュ側に設けられたコーナーピースを覆う延出壁部を形成したグラスランに関する。
自動車用ドアにおけるドアサッシュの後側上部コーナー部の構造として、例えば特許文献1に記載されているように、上記サッシュコーナー部の内周側に、車体側ウエザーストリップに対する当接部となる側面視略三角形状のコーナーピースを設けてシール性を確保する一方で、ドアサッシュに装着されたグラスランのコーナー型成形部に、当該コーナー型成形部の内周側に延出する延出壁部を形成し、その延出壁部により、上記コーナーピースを車外側から覆い隠すことで見栄えまたは外観品質の向上を図るようにしたものがある。
その一方、グラスランは、断面略コ字状を呈するグラスラン本体の両側壁が開口部側に向かってハの字状に開くように形成されており、その両側壁を窄めつつドアサッシュに装着することで、両側壁の先端にそれぞれ形成されたシールリップ同士がグラスラン本体内で寄せ集められるようになっている。そして、このように両側壁が窄められると、それらの両側壁の先端がグラスランの内周側に変位し、両側壁の先端の周長を維持すべく、コーナー型成形部がその側面視角度を増加させるように拡開することになる。そのため、このコーナー型成形部の拡開を見込んで当該コーナー型成形部の側面視角度を予めサッシュコーナー部の側面視角度よりも小さく設定することがある。
この場合において、上記のようにコーナー型成形部の側面視角度をサッシュコーナー部の側面視角度よりも予め小さく設定した上で、特許文献1に記載の発明のような延出壁部をコーナー型成形部に形成する場合には、上記グラスランのドアサッシュ装着に伴って上記コーナー型成形部が拡開すると、上記延出壁部の先端が肉余りとなり、上記延出壁部が上記コーナーピースから離間する方向に立ち上がってしまう虞がある。そして、このように延出壁部が立ち上がると、当該延出壁部と上記コーナーピースとの間に隙間が生じてしまうことになり、美観または見栄えの面で好ましくない。
そこで、上記延出壁部とコーナーピースとの間の隙間封止対策として、特許文献2に記載のものが本出願人により提案されている。この特許文献2に記載の技術では、上記延出壁部を、当該延出壁部の内周側端縁の長手方向で車室内側に向けて凸となるように予め湾曲させておき、ドアサッシュへの装着に伴ってコーナー型成形部が拡開したときに、上記延出壁部をコーナーピースに対応した形状に展開させることで、上記延出壁部とコーナーピースとの間における隙間の発生を防止するものである。
特開2009−234935号公報 特開2012−153316号公報
しかしながら、特許文献2に記載された技術では、上記延出壁部とコーナーピースとの間における隙間の抑制効果がある程度は期待できるものの、ドアサッシュやコーナー型成形部の個々の製造誤差、あるいはドアサッシュに対するコーナー型成形部組み付け誤差の影響を受けて、延出壁部の展開時の挙動が不安定となることがあり、上記延出壁部とコーナーピースとの間の隙間の発生をより確実に防止する上でなおも改善の余地を残している。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであって、上記延出壁部を有するグラスランにおいて、ドアサッシュへの装着に伴って上記コーナー型成形部が拡開したとしても、上記延出壁部とコーナーピースとの間の隙間の発生をより確実に防止し、もってドアサッシュ周りの美観または見栄えの向上を図ることを目的としている。
請求項1に記載の発明に係るグラスランは、ドアサッシュの一辺に装着される第1押出成形部とドアサッシュの他辺に装着される第2押出成形部とが、ドアサッシュの一辺と他辺とのなすサッシュコーナー部の側面視角度よりも小さい角度となるように、第1,第2押出成形部同士の間に介在するコーナー型成形部で接合されることで一体に連結されている。
そして、上記コーナー型成形部は、ドアサッシュの双方の辺に跨って装着される断面略コ字状の型成形部本体と、その型成形部本体のうち両側壁の先端から当該型成形部本体の内部に向けて延出するシールリップと、上記型成形部本体のうち車室内側の側壁外面に突設されてドアサッシュの各辺の係合段部に係合する係合リップと、上記型成形部本体のうち車室内側の側壁の先端から上記コーナー型成形部の内周側に向けて延出し、上記サッシュコーナー部の内周側に設けられたコーナーピースを車室外側から覆う延出壁部と、を備えている。
その一方、上記第1,第2押出成形部は、断面略コ字状の押出成形部本体と、その押出成形部本体のうち両側壁の先端から当該押出成形部本体の内部に向けて延出して上記コーナー型成形部側のシールリップに連続するシールリップと、上記押出成形部本体のうち車室内側の側壁外面に突設されてドアサッシュ側の対応する辺の係合段部に係合する保持リップと、を備えている。
その上で、上記ドアサッシュの各辺の係合段部に係合する型成形部側の係合リップの少なくとも一部について、そのドアサッシュ深さ方向での係合掛かり代を第1,第2押出成形部側の保持リップの係合掛かり代よりも大きくしたことを特徴とする。
より具体的には、請求項2に記載のように、上記型成形部の係合リップのうち当該係合リップの長手方向で第1,第2押出成形部との接合部に近い部分について、そのドアサッシュ深さ方向での係合掛かり代を第1,第2押出成形部側の保持リップの係合掛かり代よりも大きくしたものとする。
したがって、少なくとも請求項1に記載の発明では、コーナー型成形部においては、第1,第2押出成形部に比べて、ドアサッシュ側の係合段部に対する係合リップの係合掛かり代を予め大きく設定してあるため、そのコーナー型成形部の延出壁部はコーナーピース側に向かって反らされるかたちとなるため、上記延出壁部の先端がコーナーピースに押し付けられることになる。
請求項1に記載の発明によれば、コーナー型成形部がドアサッシュ側の係合段部に対する係合リップの係合をもって正規装着状態となった時には、そのコーナー型成形部の延出壁部は係合リップの係合掛かり代の増加分だけコーナーピース側に向かって反らされるかたちとなるため、上記延出壁部の先端がコーナーピースに押し付けられることになり、上記延出壁部とコーナーピースとの間の隙間の発生をより確実に防止するとができる。それによって、ドアサッシュ周りの美観または見栄えの向上が図れる。
また、請求項2に記載の発明によれば、実質的に上記延出壁部の先端に近い部分についてのみ係合リップの係合掛かり代を大きくしてあるため、請求項1に記載の発明と同様の効果に加えて、サッシュコーナー部に対するコーナー型成形部の組付性が悪化してしまうことがないという利点がある。
本発明の実施の形態として本発明に係るグラスランが適用される自動車のフロントドアを示す側面図。 図1のA部を拡大して示す側面図。 図2の左端部の拡大説明図。 図2の下端部の拡大説明図。 図2におけるドアサッシュを単体で示す斜視図。 図2におけるグラスランの自由状態を示す側面図。 図2におけるグラスランの背面図。 図6のB−B線に沿った拡大断面図。 図6のC−C線に沿った拡大断面図。 図7のD−D線に沿った断面図。 図7のE−E線に沿った断面図。 図9におけるグラスランの自由状態を示す断面図。
図1〜12は本発明に係るグラスランを実施するためのより具体的な形態を示し、そのうち図1は自動車のフロントドアを示す側面図を、図2は図1のA部を拡大して示す側面図を、図3,4は図2の要部拡大図をそれぞれ示している。また、図5は図2におけるドアサッシュの要部を単体で示す斜視図である。
図1に示す自動車のフロントドア1は、ドア本体2との間に窓開口部1aを形成する側面視略アーチ状のドアサッシュ3を有していて、ドア本体2内に収容された図示外のウインドウレギュレータ機構により駆動される昇降式のドアガラスGによって窓開口部1aが開閉されるようになっている。そして、ドアサッシュ3の内周側には、ドアガラスGを昇降案内しつつそのドアガラスGとドアサッシュ3との間をシールするグラスラン7が装着されている。
図1のほか図2〜4に示すように、ドアサッシュ3はいわゆるロールフォーミングをもって形成されたものであって、グラスラン7を嵌合保持するチャンネル部4と、そのチャンネル部4から車室内側に向けて膨出するように形成された膨出部5と、を備えているとともに、当該ドアサッシュ3の一辺として車体前後方向に延びるサッシュ上辺部3aと当該ドアサッシュ3の他辺として上下方向に延びる車体後方側のサッシュ縦辺部3bとのなすフロントドア1後上部のサッシュコーナー部3cには、当該サッシュコーナー部3cの内隅部を閉塞するコーナーピース6が設けられている(図5参照)。なお、サッシュ上辺部3aのみに意匠性付与のためにサッシュモール33が被せられている。
ここで、図2のグラスラン7単独の自由状態を後述する図6に示し、図6のB−B線に沿った断面図を図8に示している。
図2,5のほか図8に示すように、コーナーピース6は、膨出部5側の車内側壁部5aと略面一に設けられた略三角形状の車内側壁部6aと、その車内側壁部6aの車室外側に所定の間隔をもって対向する略三角形状の車外側壁部6bと、車内側壁部6aおよび車外側壁部6bのうちサッシュコーナー部3c内周側の端縁同士を接続する内周側壁部6cと、車内側壁部6aおよび車外側壁部6bのうちサッシュコーナー部3c外周側の端縁同士を連結する外周側壁部6dと、を備えた中空状のものであって、当該コーナーピース6の外周側壁部6dが膨出部5側の内周側壁部5bに重合しつつ、その内周側壁部5bに対して図示しないクリップ等の固定手段によって取付・固定されている。
なお、図8に示すように、コーナーピース6の内部はクロスした複数のリブにより補強されている。また、図8の符号6eは、コーナーピース6のうち車内側壁部6aと外周側壁部6dとのなすコーナー部から延出して膨出部5の車内側壁部5aに被さるカバーリップである。また、本実施の形態では、コーナーピース6を図示しない他の内装部材とは別体のものとして形成しているが、コーナーピース6を図示しない他の内装部材と一体に形成して良いことは言うまでもない。
そして、上述したように、ドア閉時には、サッシュ上辺部3aおよびサッシュ縦辺部3bの膨出部5が、図示しない車体側のドア開口部外周縁に装着されたドアウエザーストリップに当接する一方、サッシュコーナー部3cにおいては、コーナーピース6の車内側壁部6aが上記ウエザーストリップに当接することになる。これにより、車室内外がシールされるようになっている。
一方、図2〜4に示すように、グラスラン7のうちサッシュ上辺部3aに装着される第1押出成形部としてのグラスラン上辺部7aとサッシュ縦辺部3bに装着される第2押出成形部としてのグラスラン縦辺部7bとは、図示外の金型をもって型成形されたコーナー型成形部7cにより相互に接続されている。なお、グラスラン上辺部7aとグラスラン縦辺部7bおよびコーナー型成形部7cは、EPDMに代表されるようなゴム材料、または熱可塑性エラストマーであるTPOに代表されるような樹脂材料によっていずれも形成されている。また、図2の符号3dは、グラスラン上辺部7aとコーナー型成形部7cとの接合線であって、図2の符号3eは、グラスラン縦辺部7bとコーナー型成形部7cとの接合線である。
グラスラン上辺部5aとグラスラン縦辺部5bは共に押出成形された均一断面形状のもので、その断面形状は若干異なっているものの、車室内側および車室外側の両側壁8a,8bとそれらの両側壁8a,8bの基端部同士を接続する底壁8cとを有する断面略コ字状の押出成形部本体8を中心として構成されている点で共通している。そして、押出成形部本体8は、ドアサッシュ3のチャンネル部4に嵌合しつつ、当該押出成形部本体8の外側面に突出形成された複数の保持リップ11a,11bがチャンネル部4側の係合段部としての段状部4a,4bに係合することで、チャンネル部4からの抜け止めが施されている。
また、グラスラン上辺部5aおよびグラスラン縦辺部5bは、押出成形部本体8の開口縁、すなわち両側壁8a,8bの先端からグラスラン本体8の内側に向かって延び、ドアガラスGに弾接または圧接することになる車室内側および車室外側のシールリップ9a,9bと、押出成形部本体8の開口縁、すなわち両側壁8a,8bの先端から押出成形部本体8の外側に向かって延び、ドアサッシュ3のうちチャンネル部4の開口端縁に被さる車室内側および車室外側のモールリップ10a,10bと、をそれぞれ備えている。
他方、図2〜4のほか図8に示すように、コーナー型成形部7cは、グラスラン上辺部7aとグラスラン縦辺部7bとを滑らかに接続すべく、その長手方向で断面形状が漸次変化するように型成形されたものであって、グラスラン上辺部7aおよびグラスラン縦辺部7bと同様に、車室内側および車室外側の両側壁14a,14bとそれらの両側壁14a,14bの基端部同士を接続する底壁14cとを有する断面略コ字状の型成形部本体14を中心として構成され、その型成形部本体14の開口縁には、当該型成形部本体14の内側に向かって舌片状に突出する車室内側および車室外側のシールリップ15a,15bが一体に形成されている。
また、コーナー型成形部7cには、型成形部本体14のうち車室内側の側壁14aの先端から延出し、ドアサッシュ3側のコーナーピース6を車室外側から覆う側面視略三角形状の延出壁部12が形成されている。そして、当該延出壁部12の内周側端縁12aには、車室内側に向かって延出する極小のモールリップ13が形成されている。
モールリップ13は、グラスラン上辺部7aおよびグラスラン縦辺部7bのうち車室内側の側壁8aの先端に形成されたモールリップ10a,10a同士を相互に接続しているとともに、コーナーピース6の内周側壁部6cにドアサッシュ3の内周側から重合または弾接している。つまり、延出壁部12とモールリップ13とにより、コーナーピース6のうち車外側壁部6bと内周側壁部6cとのなすコーナー部を覆っている。なお、型成形部本体14のうち車室外側の側壁14bの先端にも当該型成形部本体14の外側に向けて延出するモールリップ16(図8参照)が形成され、このモールリップ16により、グラスラン上辺部7a側およびグラスラン縦辺部7b側のモールリップ10b,10bが相互に接続されている。
図6は図2におけるグラスラン7の自由状態を、図7は図6におけるグラスラン7の背面図をそれぞれ示している。また、図8は図6のB−B線に沿った断面図を、図9は図6のC−C線に沿った断面図をそれぞれ示している。さらに、図10は図7のD−D線に沿った断面図を、図11は図7のE−E線に沿った断面図をそれぞれ示している。なお、図8〜11ではコーナー型成形部7cがドアサッシュ3のチャンネル部4に嵌合された状態を示していて、他方、図12では図9に示したコーナー型成形部7cの自由状態を示している。そして、図8〜11では、ドアサッシュ3の形状を簡略化して描いている。
ここで、グラスラン7は、周知のように、ドアサッシュ3によって拘束されない図6,7に示す自由状態において、押出成形部本体8の両側壁8a,8bおよび型成形部本体14の両側壁14a,14bがドアサッシュ3側のチャンネル部4よりも先端側に向かってハの字状に大きく開口する形状に予め成形されており、このように成形された押出成形部本体8および型成形部本体14を窄めて両シールリップ9a,9bまたは15a,15b同士を寄せ集めた状態でドアサッシュ3に装着されることになる。そして、特に型成形部本体14を窄めると、当該型成形部本体14の両側壁14a,14bの先端がグラスラン7の内周側に変位することになるから、それら両側壁14a,14bの先端の周長を維持すべく、コーナー型成形部7cがその側面視角度を増加させるように拡開することになる。そのため、コーナー型成形部7cは、ドアサッシュ3装着時における拡開を見込んで当該コーナー型成形部7cの側面視角度θ1(図6参照)がサッシュコーナー部3cの側面視角度θ2(図5参照)よりも小さくなるように予め形成されている。
また、図6,7に示すように、コーナー型成形部7cは、グラスラン上辺部7aとグラスラン縦辺部7bとを滑らかに接続すべく、その長手方向で断面形状が漸次変化するように型成形されたものであることは先に述べた通りである。そして、図6,7のほか図9〜11に示すように、コーナー型成形部7cの型成形部本体14を形成している車室内側および車室外側の両側壁14a,14bには、グラスラン上辺部7aおよびグラスラン縦辺部7b側の保持リップ11a,11bに相当する位置に長手方向に沿って係合リップ17,18が形成されている。これらの係合リップ17,18は、位置的にはグラスラン上辺部7aおよびグラスラン縦辺部7b側の保持リップ11a,11bの位置と一致していはいても当該保持リップ11a,11bと連続することなく独立して形成されている。
そして、型成形部本体14を形成している車室外側の側壁14bに形成された保持リップ18が長手方向で均一断面形状のものとして形成されているのに対して、同じく型成形部本体14を形成している車室内側の側壁14aに形成された係合リップ17はその断面形状を長手方向の略中間位置にて変化させてある。
より詳しくは、図7および図10,11から明らかなように、コーナー型成形部7cの型成形部本体14を形成している車室内側の側壁14aに形成された係合リップ17は、相手側となるドアサッシュ3側のチャンネル部4の深さ方向における幅寸法がグラスラン上辺部7aとグラスラン縦辺部7bとの接合線3d,3eに近い分とそうでない部分とで互いに異なっていて、接合線3d,3eから遠い部分の幅狭の係合リップ17bの幅寸法W2に対して、接合線3d,3eに近い分の幅広の係合リップ17aの幅寸法W1、言い換えるならば、コーナー型成形部7cに付帯している延出壁部12の先端に近い部分の幅広の係合リップ17aの幅寸法W1を大きく設定してある(W1>W2)。
すなわち、図2〜4に示すように、ドアサッシュ3のチャンネル部4に対するグラスラン7の正規嵌合状態において、グラスラン上辺部7aとグラスラン縦辺部7bでは、保持リップ11a,11bがチャンネル部4側の段状部4a,4bに乗り上げるようにして係合することで、チャンネル部4からの抜け止めが施されている。同様に、図7のD−D線断面である図10では、コーナー型成形部7cの型成形部本体14における車室内側の側壁14aに形成された係合リップ17のうち幅寸法W2の幅狭の係合リップ17bがチャンネル部4側の係合段部としての段状部4aに乗り上げるようにして係合することで、チャンネル部4からの抜け止めが施されている。
ここで、グラスラン上辺部7aおよびグラスラン縦辺部7b側の保持リップ11a,11bの段状部4a,4bに対する係合掛かり代と、コーナー型成形部7c側の車室外側の側壁14bに形成された係合リップ18の段状部4bに対する係合掛かり代とは共に等しく設定されていて、前述したようにグラスラン上辺部7aとグラスラン縦辺部7bおよびコーナー型成形部7cを窄めつつドアサッシュ3のチャンネル部4に着底するように組み付ければ、保持リップ11a,11bと係合リップ18は共に相手側の段状部4a,4bを容易に乗り越えて当該段状部4aまたは4bに容易に係合することができるように設定されている。
これに対して、図7のE−E線断面である図11では、車室外側の側壁14bに形成された係合リップ18は図10の場合と同様であるものの、車室内側の側壁14aに形成された係合リップ17のうち幅寸法W1の幅広の係合リップ17aは、図10に示した幅寸法W2の幅狭の係合リップ17bの幅寸法に比べてその幅寸法W1が大きいために、図10に比べて上記幅寸法W1,W2同士の差に相当するところの係合掛かり代αを残しており、この係合掛かり代α分だけ幅広の係合リップ17aと共にその係合リップ17aが形成された車室内側の側壁14aの一部までも撓ませることで初めてその幅広の係合リップ17aがチャンネル部4側の段状部4aを乗り越えて当該段状部4aに係合することで、チャンネル部4からの抜け止めが施されることになる。
つまり、図11に示した幅寸法W1の幅広の係合リップ17aは、図10に示した幅寸法W2の幅狭の係合リップ17bに比べて、上記幅寸法W1,W2同士の差に相当する分だけ係合掛かり代αが大きいために、幅広の係合リップ17aと共にその係合リップ17aが形成された車室内側の側壁14aの一部までもあたかも捻るように撓ませることで初めてその幅広の係合リップ17aがチャンネル部4側の段状部4aを乗り越えて当該段状部4aに係合することになる。
したがって、本実施の形態によれば、図2〜4に示すようなドアサッシュ3に対するグラスラン7の正規組付状態において、コーナー型成形部7cでは、図10,11に示すように、車室内側の係合リップ17のうち幅寸法W2の幅狭の係合リップ17bは比較的簡単に相手側の段状部4aに係合することになるものの、幅寸法W1の幅広の係合リップ17aについては、図11の係合掛かり代α分だけ余分に係合リップ17aと共にその幅広の係合リップ17aが形成された車室内側の側壁14aの一部までもあたかも捻るように撓ませることで、初めてその幅広の係合リップ17aが相手側の段状部4aを乗り越えて当該段状部4aに係合することになる。
このように、幅寸法W1の幅広の係合リップ17aの段状部4aへの係合に際して、その係合リップ17aが形成された車室内側の側壁14aの一部までも捻るように撓ませることは、図8に示すようにコーナー型成形部7cに付帯している延出壁部12がコーナーピース6に密着する方向に引っ張られることを意味する。
そのため、図8に示すように延出壁部12がコーナーピース6に確実に密着するようになるとともに、延出壁部12の先端のモールリップ13がコーナーピース6に強く押し付けられるようになることから、当該延出壁部12とコーナーピース6との間に隙間が生じてしまうことがなくなり、ドアサッシュ3周りの美観または見栄えの向上の上で好ましいものとなる。そして、上記のように延出壁部12がコーナーピース6に密着する方向に引っ張られることで、延出壁部12の先端のモールリップ13がコーナーピース6に強く押し付けられた状態を長期にわたって安定して維持することができる。
しかも、幅寸法W2よりも幅寸法の大きな幅寸法W1の幅広の係合リップ17aは、コーナー型成形部7cに付帯している延出壁部12の先端に近い部分のみとしているため、特にコーナー型成形部7cをドアサッシュ3のチャンネル部4に組み付ける際の組付性を悪化させてしまうことがなく、組付性の面でも良好なものとなる。
なお、図7において、係合リップ17を形成している幅広の係合リップ17aと幅狭の係合リップ17bは必ずしも連続している必要はなく、相互に独立したものとして形成されていても良い。また、本実施の形態では、フロントドア1に装着されるグラスラン7に本発明を適用した例を示したが、本発明は自動車のリアドアに装着されるグラスランにも同様に適用可能であることは言うまでもない。
3…ドアサッシュ
4…チャンネル部
3a…サッシュ上辺部(ドアサッシュの一辺)
3b…サッシュ縦辺部(ドアサッシュの他辺)
3c…サッシュコーナー部
4a,4b…段状部(係合段部)
6…コーナーピース
7…グラスラン
7a…グラスラン上辺部(第1押出成形部)
7b…グラスラン縦辺部(第2押出成形部)
7c…コーナー型成形部
8…押出成形部本体
8a…押出成形部本体の車室内側の側壁
8b…押出成形部本体の車室外側の側壁
9a…車室内側のシールリップ
9b…車室外側のシールリップ
11a,11b…保持リップ
12…延出壁部
14…型成形部本体
14a…型成形部本体の車室内側の側壁
14b…型成形部本体の車室外側の側壁
15a…車室内側のシールリップ
15b…車室外側のシールリップ
17,18…係合リップ
17a…幅広の係合リップ
17b…幅狭の係合リップ
α…係合掛かり代

Claims (2)

  1. ドアサッシュの一辺に装着される第1押出成形部とドアサッシュの他辺に装着される第2押出成形部とが、ドアサッシュの一辺と他辺とのなすサッシュコーナー部の側面視角度よりも小さい角度となるように、第1,第2押出成形部同士の間に介在するコーナー型成形部で接合されることで一体に連結されていて、
    上記コーナー型成形部は、ドアサッシュの双方の辺に跨って装着される断面略コ字状の型成形部本体と、その型成形部本体のうち両側壁の先端から当該型成形部本体の内部に向けて延出するシールリップと、上記型成形部本体のうち車室内側の側壁外面に突設されてドアサッシュの各辺の係合段部に係合する係合リップと、上記型成形部本体のうち車室内側の側壁の先端から上記コーナー型成形部の内周側に向けて延出し、上記サッシュコーナー部の内周側に設けられたコーナーピースを車室外側から覆う延出壁部と、を備えている一方、
    上記第1,第2押出成形部は、断面略コ字状の押出成形部本体と、その押出成形部本体のうち両側壁の先端から当該押出成形部本体の内部に向けて延出して上記コーナー型成形部側のシールリップに連続するシールリップと、上記押出成形部本体のうち車室内側の側壁外面に突設されてドアサッシュ側の対応する辺の係合段部に係合する保持リップと、を備えていて、
    上記ドアサッシュの各辺の係合段部に係合する型成形部側の係合リップの少なくとも一部について、そのドアサッシュ深さ方向での係合掛かり代を第1,第2押出成形部側の保持リップの係合掛かり代よりも大きくしたことを特徴とするグラスラン。
  2. 上記型成形部の係合リップのうち当該係合リップの長手方向で第1,第2押出成形部との接合部に近い部分について、そのドアサッシュ深さ方向での係合掛かり代を第1,第2押出成形部側の保持リップの係合掛かり代よりも大きくしたことを特徴とする請求項1に記載のグラスラン。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2022510730A (ja) * 2019-02-11 2022-01-27 トヨタ モーター エンジニアリング アンド マニュファクチャリング ノース アメリカ,インコーポレイティド ウィンドウモールディングと係合するための一体型リープシール部分を伴うガラスランチャンネル

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