JP2014171059A - 窓フレーム - Google Patents

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Abstract

【課題】車両の外観への影響を抑制しつつ、良好なアンテナ特性を得ることが可能な、車両用のアンテナ装置を実現すること。
【解決手段】窓フレーム10の本体100は、ドアフレーム34の第1の平面部分34Aと互いに重なり合う第1の重畳部分110Aと、後部窓32の外周縁部を間に挟んで、ドアフレーム34の第2の平面部分34Bと互いに重なり合う第2の重畳部分110Bと、を有し、同軸ケーブル220は、窓フレーム本体100における第2の重畳部分110Bの内部で延伸する。
【選択図】図2

Description

本発明は、自動車等の車両に装着される窓フレームに関する。
無線通信の用途拡大に伴い、種々の周波数帯域で動作するアンテナが求められている。例えば、車両用アンテナとしては、FM/AM放送、DAB(Digital Audio Broadcast)、DTV(Digital Television)等の地上デジタル放送、3G(3rd Generation:第3世代携帯電話)、LTE(Long Term Evolution)、GPS(Global Positioning System:全地球測位システム)、VICS(登録商標)(Vehicle Information and Communication System:道路交通情報通信システム)、ETC(Electronic Toll Collection:電子料金徴収システム)、Tel-Starter(エンジンスタータ)等の周波数帯域で動作するアンテナ等が求められている。
このように、車両用のアンテナとして様々な用途のアンテナが存在するが、これらのアンテナは、不用意に車両に取り付けてしまうと、車両の外観に影響を及ぼすこととなる。このため、車両用のアンテナを車両に取り付ける場合には、車両の外観に影響を及ぼすことのないように、且つ、目的とする周波数帯域において良好なアンテナ特性を得ることができるように、設置場所および形状を決定しなければならない。
例えば、下記特許文献1には、アンテナ導体および給電部が車内側(車室側と同じ意味である)ガラス板と車外側ガラス板との間に設けられた、自動車用高周波ガラスアンテナが開示されている。このアンテナによれば、アンテナ導体がループ部を有しているために、複数の共振周波数を有しており、そのため、窓の視野及び美感を損ねることなく、所望の放送周波数帯が広帯域の放送周波数帯であっても、良好なアンテナ特性(高アンテナ利得および高F/B比)を得ることができるとされている。また、このアンテナによれば、アンテナ導体及び給電部によって占有する面積が小さいため、小スペース化にも寄与できるとされている。
また、下記特許文献2には、ホット側アンテナ線条を金属製窓枠の上部水平辺と電磁気的に結合するよう水平方向に配設した、窓ガラスアンテナが開示されている。このアンテナによれば、受信感度を殆ど低下させることなく、垂直偏波用アンテナでも水平方向に配設することができるとされている。
特開2008−22538号公報(2008年1月31日公開) 特開平7−46016号公報(1995年2月14日公開)
しかしながら、上記特許文献1,2に記載のガラスアンテナは、透明な窓ガラスに配置されており、車内および車外の双方から視認可能であるため、少なからず、車両の外観や、車両からの視認性に影響を及ぼすこととなる。ガラスアンテナによらない、他のアンテナ設置方法としては、例えば車両のボディ(例えば、ルーフ部)にアンテナを設置する方法が考えられる。しかしながら、このようなアンテナ設置方法を採用したとしても、やはり、車両の外観への影響が問題となる。例えば、一般的なシャークフィン型のアンテナ装置は、ルーフ面から突出しているため、自動車のデザインや空力特性に大きな影響を及ぼすこととなる。このように、従来、車両用のアンテナにおいて、車両の外観への影響を抑制しつつ、良好なアンテナ特性を得ることは困難であった。
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、車両の外観への影響を抑制しつつ、良好なアンテナ特性を得ることが可能な、車両用のアンテナ装置を実現することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係る窓フレームは、窓を配置するための開口を有するとともに、外周側に位置する第1の平面部分と、内周側に位置して前記第1の平面部分よりも車室側に位置する第2の平面部分とを有する金属フレームに取り付けられる窓フレームであって、前記金属フレームの少なくとも一部の車外側に取り付けられる窓フレーム本体と、前記窓フレーム本体に設置されたアンテナと、前記アンテナに接続され、前記窓フレーム本体の内部で延伸する同軸ケーブルとを備え、前記窓フレーム本体は、前記第1の平面部分と互いに重なり合う第1の重畳部分と、前記窓を介して前記第2の平面部分と互いに重なり合う第2の重畳部分とを有し、前記同軸ケーブルは、前記第2の重畳部分の内部で延伸することを特徴とする。
上記窓フレームによれば、同軸ケーブルが上記第2の重畳部分の内部で延伸することで、当該同軸ケーブルが金属フレームから離間して延伸することとなるため、より良好なアンテナ特性を得ることができる。このような構成において、より良好なアンテナ特性を得られることについては、発明者らの検証により、明らかとなっている。
上記窓フレームにおいて、前記同軸ケーブルは、前記第2の重畳部分の内部において、前記窓とも互いに重なりあうことが好ましい。
上記窓フレームによれば、金属フレームとの間に窓が介在するため、同軸ケーブルが金属フレームからより離間して延伸することとなり、よって、より良好なアンテナ特性を得ることができる。
上記窓フレームにおいて、前記同軸ケーブルは、前記第2の重畳部分の内部において、前記窓フレーム本体の縁部に沿って延伸することが好ましい。
上記窓フレームによれば、同軸ケーブルが窓フレーム本体の縁部に沿って延伸することとなるため、より良好なアンテナ特性を得ることができる。このような構成において、より良好なアンテナ特性を得られることについては、発明者らの検証により、明らかとなっている。
上記窓フレームにおいて、前記金属フレームの車外側の面は、地平面に対して概ね垂直であり、前記アンテナは、垂直偏波を受信するためのアンテナであって、当該アンテナのアンテナパターンの形成面が、前記金属フレームの前記車外側の面と概ね平行となるように、前記窓フレーム本体に設置されることが好ましい。
上記窓フレームによれば、窓フレーム本体が金属フレームに取り付けられた状態(すなわち、使用状態)において、アンテナパターンの形成面が、地平面に対して概ね垂直な姿勢となるため、垂直偏波の受信感度を向上させることができる。
上記窓フレームにおいて、前記同軸ケーブルは、前記第2の重畳部分の内部において、前記アンテナよりも、前記金属フレームから離間した位置で延伸することが好ましい。
上記窓フレームによれば、同軸ケーブルが金属フレームからより離間して延伸することとなるため、より良好なアンテナ特性を得ることができる。
上記窓フレームにおいて、前記アンテナは、前記窓フレーム本体の内部に形成された空間内に設置されることが好ましい。
上記窓フレームによれば、アンテナが窓フレームの取り付けに干渉することなく、当該アンテナを、車外に露出しない位置に配置することができる。
上記窓フレームにおいて、前記アンテナは、前記窓フレーム本体の車室側の面において、前記窓フレーム本体と前記金属フレームと間に生じる隙間内に設置されることが好ましい。
上記窓フレームによれば、アンテナが窓フレームの取り付けに干渉することなく、当該アンテナを、車外に露出しない位置に配置することができる。
上記窓フレームにおいて、前記同軸ケーブルと接続され、前記アンテナによって生成された電気信号を増幅する増幅回路をさらに備え、前記増幅回路は、前記窓フレーム本体の車室側の面において、前記窓フレーム本体と前記金属フレームと間に生じる隙間内に設置されることが好ましい。
上記窓フレームによれば、さらに増幅回路を一体的に取り扱うことが可能となる。また、増幅回路が窓フレームの取り付けに干渉することなく、当該増幅回路を、車外に露出しない位置に配置することができる。
本発明によれば、車両の外観への影響を抑制しつつ、良好なアンテナ特性を得ることが可能な、車両用のアンテナ装置を実現することができる。
本発明の第1実施形態に係る窓フレームおよび車両の外観を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る窓フレームの構成を示す三面図である。 図2(a)に示す窓フレームの断面図である。 第1実施形態の窓フレームが取り付けられた状態の後部ドアの外観を示す。 図4に示す後部ドアの断面図である。 本発明の第2実施形態に係る窓フレームの構成を示す三面図である。 図6(a)に示す窓フレームの断面図である。
〔第1実施形態〕
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態について説明する。最初に、図1〜図5を参照して、本発明の第1実施形態について説明する。なお、以降の説明では、車両20の前後方向に対応する方向(図中x軸方向)を「前後方向」と称し、車両20の左右方向に対応する方向(図中y軸方向)を「左右方向」と称し、車両20の上下方向に対応する方向(図中z軸方向)を「上下方向」と称する。
〔窓フレーム10の概要〕
図1は、本発明の第1実施形態に係る窓フレーム10および車両20の外観を示す斜視図である。図1に示す窓フレーム10は、概ね縦方向(図中z軸方向)に長い長方形状を有する薄板状の部品であり、車両20の後部ドア30のBピラー部分(後部窓32の前側(図中x軸正側)の縁部に沿って延伸する部分)に取り付けられる部品である。
後部ドア30は、後部窓32を配置するための開口を有する金属製のドアフレーム34(図4参照)を含んで構成されており、窓フレーム10は、後部ドア30のBピラー部分において、ドアフレーム34における上記Bピラー部分を構成する部分の表面(車外側の面)に取り付けられる。窓フレーム10の表面(車外側の面)は、平滑に成形されているため、上記Bピラー部分は、窓フレーム10が取り付けられることにより、その外観が整えられることとなる。
窓フレーム10は、本体100、フィルムアンテナ210、同軸ケーブル220、増幅回路230を備えおり、本体100に対して、フィルムアンテナ210、同軸ケーブル220、および増幅回路230が設置された構成となっている。なお、本実施形態では、車両20の左側(図中y軸正側)の後部窓32の窓フレームに対し、上記各構成部材を設ける例を説明するが、それ以外の窓フレームに対し、上記各構成部材を設けるようにしてもよい。例えば、車両20の右側(図中y軸負側)の後部窓の窓フレームに対し、上記各構成部材を設けるようにしてもよい。また、車両20の左側(図中y軸正側)の前部窓の窓フレームや、車両20の右側の前部窓の窓フレームに対し、上記各構成部材を設けるようにしてもよい。
(本体100)
本体100は、樹脂製(非金属製)の部材であり、窓フレーム10の外観を形作るものである。本体100の主要部110は、薄板状であり、且つ、概ね上下方向(図中z軸方向)に長い長方形状を有しているが、上記Bピラー部分の形状に応じて、下方(図中z軸負方向)に向かって前後幅(図中x軸方向の幅)が徐々に拡大する形状を有している。上述したとおり、本体100には、フィルムアンテナ210、同軸ケーブル220、および増幅回路230が設置されている。具体的には、フィルムアンテナ210および同軸ケーブル220は、車外に露出することないように、本体100の主要部110に埋設されており、増幅回路230は、車外に露出することないように、本体100の主要部110の裏面(車内側の面)に設置されている。
(フィルムアンテナ210)
フィルムアンテナ210は、目的の周波数帯域の電波を受信するためのものである。フィルムアンテナ210は、フレキシブル基板と、上記フレキシブル基板の表面に形成されたアンテナパターンとを備えて構成されている。
フレキシブル基板は、柔軟性を有する薄板状の部材であり、例えば、フレキシブル基板の素材には、誘電体フィルム(例えば、ポリイミドフィルム)が用いられる。アンテナパターンは、目的の周波数帯域の電波を受信するための形状を有しており、例えば、地板、放射素子、給電点、短絡部等を含んで構成されている。フィルムアンテナ210は、アンテナパターンにより、ループアンテナ、モノポールアンテナ、逆F型アンテナ等に分類される。アンテナパターンの素材には、薄板状の導体箔(例えば、銅箔)が用いられる。
本実施形態において、フィルムアンテナ210は、DAB用のアンテナ、または、3G/LTE用のアンテナである。これに限らず、フィルムアンテナ210は、上記以外のアンテナであってもよい。但し、フィルムアンテナ210は、DAB用のアンテナ、3G/LTE用のアンテナ、FM/AM放送用のアンテナ等のように、垂直偏波を受信するためのアンテナであることが、受信感度を高めるという観点から好ましい。
(同軸ケーブル220、増幅回路230)
増幅回路230は、フィルムアンテナ210を動作させるためのものであり、主に、フィルムアンテナ210によって生成された電気信号を増幅するためのものである。このため、増幅回路230は、同軸ケーブル220によって、フィルムアンテナ210と電気的に接続されている。増幅回路230は、第2の同軸ケーブル240(図2参照)によって、上記電気信号の供給先の機器(図示省略。例えば、車内に設置されている)と電気的に接続されており、これにより、増幅後の上記電気信号を上記機器に供給することが可能となっている。
〔窓フレーム10の構成〕
次に、図2〜4を参照して、窓フレーム10の構成について説明する。図2は、本発明の第1実施形態に係る窓フレーム10の構成を示す三面図である。図2(a)は、本発明の第1実施形態に係る窓フレーム10の平面図である。図2(b)は、本発明の第1実施形態に係る窓フレーム10の側面図である。図2(c)は、本発明の第1実施形態に係る窓フレーム10の正面図である。
図3は、図2(a)に示す窓フレーム10の断面図である。図3(a)は、図2(a)に示す窓フレーム10のA−A断面図である。図3(b)は、図2(a)に示す窓フレーム10のB−B断面図である。図3(c)は、図2(a)に示す窓フレーム10のC−C断面図である。なお、図3(a)〜(c)では、本体100の主要部110の構成を解りやすくするため、同軸ケーブル220の図示を省略している。
〔本体100の主要部110の構成〕
図2に示すように、本体100の主要部110には、フィルムアンテナ210を収容するための空間102が形成されている。また、本体100の主要部110には、同軸ケーブル220の配線経路を規定するための、溝104、貫通孔106、および貫通孔108が形成されている。
(空間102)
空間102は、主要部110の上端部(図中z軸正側の端部)近傍において、その内部に形成されている。空間102の内部には、フィルムアンテナ210が設置される。このため、空間102は、少なくともフィルムアンテナ210を収容することが可能な形状およびサイズを有している。図2に示す例では、空間102は、図2(a)に示すように本体100を平面視したときに、フィルムアンテナ210よりも僅かに大きな四角形状を有しているが、空間102の形状およびサイズはこれに限定されるものではない。
フィルムアンテナの設置方法は、上記に限るものではないが、本実施形態のように、フィルムアンテナを、本体100の主要部110に形成された空間内に設置するようにしてもよい。これにより、フィルムアンテナは、ドアフレーム34に対する窓フレーム10の取り付けに干渉することなく、車外に露出しないような配置が可能となる。このような構成は、例えば、主要部110とドアフレーム34との間に十分なスペースが存在しないような場合に、有効である。
(溝104)
溝104は、フィルムアンテナ210から引き出された同軸ケーブル220を、増幅回路230まで導くように配線するため、主要部110の表面から掘り込まれて、主要部110に延在する部分である。図2に示す例では、溝104は、第1の直線部分104Aと、第2の直線部分104Bとを備えて構成されている。第1の直線部分104Aは、図2(a)に示すように本体100を平面視したときに空間100Aと重なる位置を始点とし、当該始点から下方(図中z軸負方向)に向かって、主要部110の後ろ側(図中x軸負側)の縁部に沿って、直線状に延伸する部分である。第2の直線部分104Bは、前記第1の直線部分の終点を始点とし、増幅回路230の上側(図中z軸正側)の領域と重なる位置を終点とし、上記始点から上記終点まで、前方(図中x軸正方向)に向かって直線状に延伸する部分である。
なお、図2に示す例では、溝104は、車外側(図中y軸正側)に開口しており、同軸ケーブル220が配線されただけでは、同軸ケーブル220が露出することになる。そこで、溝104は、同軸ケーブル220が配線された後、何らかの閉塞手段によって閉塞されることが好ましい。閉塞手段としては、例えば、充填剤、薄板状の蓋等が挙げられる。また、溝104の代わりに、同軸ケーブル220の経路を規定することが可能な他の構成を採用してもよい。例えば、主要部110の内部を同軸ケーブル220の経路に沿って貫通する貫通孔を、主要部110の内部に設けるようにしてもよい。
(貫通孔106,108)
上記第1の直線部分104Aの始点は、貫通孔106(図3(a)により詳しく示されている)によって、その裏側に設けられている空間102へと通じている。また、上記第2の直線部分104Bの終点は、貫通孔108(図3(c)により詳しく示されている)によって、主要部110の裏面における、増幅回路230の近傍の領域へと通じている。
(同軸ケーブル220の取り回し)
空間102の内部において、同軸ケーブル220のフィルムアンテナ210側の先端部分は、はんだ接合等によってフィルムアンテナ210の給電点に接合される。フィルムアンテナ210から引き出された同軸ケーブル220は、貫通孔106を通って、第1の直線部分104Aへと引き出される。そして、同軸ケーブル220は、第1の直線部分104Aの内部に沿って下方(図中z軸負方向)に向かって延伸し、第1の直線部分104Aの終点(図中z軸負側の端部)からは、第2の直線部分104Bの内部に沿って前方(図中x軸正方向)に向かって延伸する。さらに、同軸ケーブル220は、第2の直線部分104Bの終点(図中x軸正側の端部)から、貫通孔108を通って、主要部110の裏面へと引き出される。その後、同軸ケーブル220は、主要部110の裏面に設置された増幅回路230まで延伸し、その増幅回路230側の先端部分が、はんだ接合等によって増幅回路230の端子に接合される。
〔本体100のその他の部分の構成〕
本体100は、主要部110に加え、ドアフレーム支持部120、窓支持部130、および差し込み部140を備えている。
(ドアフレーム支持部120)
ドアフレーム支持部120は、主要部110の裏面(車内側の面)から、主要部110の裏側(図中y軸負側)に突き出た部分であって、主要部110の前側(図中x軸正側)の縁部に沿って上下方向(図中z軸方向)に延伸している部分である。ドアフレーム支持部120は、主要部110の裏面に対して垂直な第1の壁部120Aと、第1の壁部120Aの頂部から後方(図中x軸負方向)に延伸し、且つ主要部110の裏面に対して平行な第2の壁部120Bとを備えて構成されている。これにより、ドアフレーム支持部120の断面(長手方向に対して垂直な断面)は、図2(c)および図3(a)〜(c)に示すように、いずれも、後方(図中x軸負方向)に開口しているL字状を成している。窓フレーム10をドアフレーム34に取り付ける際、ドアフレーム支持部120が形成する上記開口には、ドアフレーム34の縁部が差し込まれる(図5参照)。したがって、ドアフレーム支持部120が形成する上記開口の厚さ(図中y方向の幅)は、当該開口内に差し込まれるドアフレーム34の縁部の厚さと、略同寸法(または僅かに大きい寸法)となっている。
(窓支持部130)
窓支持部130は、後部窓32の縁部をガイドすると共に保持するために、主要部110の裏面(車内側の面)から、主要部110の裏側(図中y軸負側)に突き出た部分であって、主要部110の後ろ側(図中x軸負側)の縁部に沿って上下方向(図中z軸方向)に延伸している部分である。窓支持部130は、主要部110の裏面に対して垂直な第1の壁部130Aと、第1の壁部130Aの頂部から後方(図中x軸負方向)に延伸し、且つ主要部110の裏面に対して平行な第2の壁部130Bとを備えて構成されている。これにより、窓支持部130の断面(長手方向に対して垂直な断面)は、図2(c)および図3(a)〜(c)に示すように、いずれも、後方(図中x軸負方向)に開口しているL字状を成している。窓フレーム10がドアフレーム34に取り付けられた車両20において後部窓32が開閉する際、窓支持部130が形成する上記開口には、後部窓32の縁部が差し込まれ、後部窓32の縁部がガイドされると共に保持される(図5参照)。したがって、窓支持部130が形成する上記開口の厚さ(図中y方向の幅)は、当該開口内に差し込まれる後部窓32の縁部の厚さと、略同寸法(または僅かに大きい寸法)となっている。
(差し込み部140)
差し込み部140は、主要部110の下端部(図中z軸負側の端部)から下方(図中z軸負方向)に向かって延伸する、薄板状の部分である。例えば、差し込み部140は、窓フレーム10をドアフレーム34に取り付ける際、その取り付け位置の下側に位置する隙間に差し込まれる。これにより、窓フレーム10は、その下部のドアフレーム34に対する位置決めおよび固定を、容易且つ確実に行うことが可能となっている。
〔窓フレーム10の組み立て〕
窓フレーム10の組み立て手順の一例について説明する。なお、以下の手順は、あくまでも一例であり、以下に示す複数の工程は、どのような順番で実施されてもよい。
まず、本体100の空間102内に、フィルムアンテナ210を設置する。例えば、窓フレーム10の本体100は、車内側(図中y軸負側)の第1の板状部材と、車外側(図中y軸正側)の第2の板状部材とを備えて構成されている。本体100の空間102は、上記第1の板状部材に形成されており、当該空間102は、上記第2の板状部材と対向する開口を有している。上記第2の板状部材は、空間102の開口を閉塞する蓋部として機能する。フィルムアンテナ210は、上記開口から、上記第1の板状部材の空間102内に設置される。フィルムアンテナ210は、空間102内に載置されるだけでもよいが、何らかの固定手段(例えば、接着剤、粘着テープ等)によって、空間102内に固定されることが好ましい。
次に、本体100の主要部110の裏面に、増幅回路230を設置する。主要部110の裏面に対する増幅回路230の固定は、如何なる固定手段によるものであってもよい。
そして、本体100に対し、同軸ケーブル220を敷設する。具体的には、溝104に対し、同軸ケーブル220の中間部分を敷設する。そして、貫通孔106に対し、同軸ケーブル220のフィルムアンテナ210側の先端部分を貫通させ、当該先端部分を、空間102へと引き出す。また、貫通孔108に対し、同軸ケーブル220の増幅回路230側の先端部分を貫通させ、当該先端部分を、主要部110の裏側へと引き出す。
その後、同軸ケーブル220のフィルムアンテナ210側の先端を、フィルムアンテナ210の給電点に対してはんだ付けする。また、同軸ケーブル220の増幅回路230側の先端を、増幅回路230の所定の端子に対してはんだ付けする。
最後に、上記空間102の上記開口を上記第2の板状部材で閉塞するように(すなわち、空間102内に設置されたフィルムアンテナ210を、上記第1の板状部材と上記第2の板状部材との間に挟み込むように)、上記第1の板状部材と上記第2の板状部材とを互いに貼り合せる。これにより、窓フレーム10の組み立ては完了する。
〔ドアフレーム34の構成および窓フレーム10の取り付け方法〕
次に、図4および図5を参照して、ドアフレーム34の構成、および、窓フレーム10の取り付け方法について説明する。図4は、第1実施形態の窓フレーム10が取り付けられた状態の後部ドア30の外観を示す。図5は、図4に示す後部ドア30の断面図である。図5(a)は、図4に示す後部ドア30のD−D断面図である。図5(b)は、図4に示す後部ドア30のE−E断面図である。
図4に示すように、窓フレーム10は、後部ドア30のBピラー部分において、ドアフレーム34の表面(車外側の面)に取り付けられる。この際、図示を省略するが、窓フレーム10の差し込み部140は、上記Bピラー部分の下側に位置する、後部ドア30の隙間に差し込まれる。
図5に示すように、ドアフレーム34は、外周側に位置する第1の平面部分34Aと、内周側に位置し、第1の平面部分34Aよりも車室側に位置する第2の平面部分34Bとを有する。すなわち、上記Bピラー部分の断面を示す図5においては、ドアフレーム34は、後部窓32の縁部の前方(図中x軸正方向)に位置する第1の平面部分34Aと、後部窓32の縁部の裏側(図中y軸負側)に位置する第2の平面部分34Bとを有しており、上記第1の平面部分34Aと上記第2の平面部分34Bとの間には、高低差が生じている。その理由は、後部窓32の表面が上記第1の平面部分34Aの表面と概ね同一平面上に位置するように、後部窓32が車内側(図中y軸負側)にオフセットして配置され、そのために、後部窓32の裏側に位置する上記第2の平面部分34Bが、上記第1の平面部分34Aに対して、車内側(図中y軸負側)に凹まされているからである。
上記高低差が生じたことに伴い、窓フレーム10の主要部110は、その前側(図中x軸正側)においては、上記第1の平面と直接的に重なり合う部分(以下、「第1の重畳部分110A」と称する)が生じており、その後ろ側(図中x軸負側)においては、後部窓32の縁部を挟んで、上記第2の平面と互いに重なり合う部分(以下、「第2の重畳部分110B」と称する)とが生じている。当然の如く、主要部110の第1の重畳部分110Aは、金属製のドアフレーム34に近接した部分となり、主要部110の第2の重畳部分110Bは、金属製のドアフレーム34から離間した部分となる。
このように構成されたドアフレーム34に対し、窓フレーム10は、その前側(図中x軸正側)の部分(第1の重畳部分110A)が、ドアフレーム34(第1の平面部分34A)と互いに重なり合うように、また、その後ろ側(図中x軸負側)の部分(第2の重畳部分110B)が、後部窓32の前側(図中x軸正側)の縁部を挟んで、ドアフレーム34(第2の平面部分34B)と互いに重なり合うように、取り付けられる。
この際、図5に示すように、窓フレーム10(第1の重畳部分110A)の裏側(図中y軸負側)においては、ドアフレーム34(第1の平面部分34A)の縁部が、ドアフレーム支持部120の開口内に差し込まれ、ドアフレーム支持部120によって挟持される。これにより、窓フレーム10は、上記Bピラー部分における所定の位置に対して、確実に固定される。さらに、窓フレーム10は、他の固定手段(例えば、接着テープ、接着剤、ネジ、リベット、ピン等)によって、ドアフレーム34に対してより強固に固定されてもよい。
そして、このように後部ドア30に対して窓フレーム10が取り付けられると、図5に示すように、後部窓32の前側(図中x軸正側)の縁部は、窓フレーム10の主要部110(第2の重畳部分110B)とドアフレーム34(第2の平面部分34B)との間において、窓支持部130の開口内に差し込まれる。これにより、後部窓32の縁部は、窓支持部130によって、ガイドおよび保持される。すなわち、本実施形態では、後部窓32の前側(図中x軸正側)の縁部は、窓支持部130に対して固着されることはない。後部窓32が開閉可能であり、後部窓32の開閉の際に、窓支持部130によって後部窓32の動きが妨げられることがないようにするためである。
ここで注目すべきは、図5(b)に示すように、増幅回路230は、主要部110の裏面(図中y軸負側の面)において、ドアフレーム34(第1の平面部分34Aと第2の平面部分34Bとを接続する部分)との間に生じた隙間内に配置されている点である。これにより、増幅回路230は、ドアフレーム34に対する窓フレーム10の取り付けに干渉することなく、車外に露出しないように主要部110の裏面への配置が可能となっている。なお、増幅回路230の取り付け位置は上記に限るものではなく、例えば、増幅回路230は、フィルムアンテナ210と同様に、本体100に形成された空間内に配置されてもよい。
〔窓フレーム10の特徴点〕
以下、本実施形態の窓フレーム10に採用されている特徴点について説明する。
(特徴点1)本実施形態の窓フレーム10は、本体100に対して、本体100以外の全ての構成部材(フィルムアンテナ210、同軸ケーブル220、および増幅回路230)が設置されている。すなわち、本実施形態の窓フレーム10は、上記全ての構成部材が本体100に対して一体化されており、これにより、着脱、交換等の取り扱いが容易なものとなっている。
(特徴点2)本実施形態の窓フレーム10は、上記全ての構成部材(フィルムアンテナ210、同軸ケーブル220、および増幅回路230)が、本体100の表面から露出しないように、(すなわち、車外から目視できないように)本体100に設置されている。このため、本実施形態の窓フレーム10は、「後部ドア30のBピラー部分の外観を整える」という窓フレーム10の本来の機能を損なうことなく、アンテナとしての機能を実現することができる。
(特徴点3)本実施形態において、フィルムアンテナ210として、垂直偏波を受信するためのアンテナ(具体的には、DAB用のアンテナ、または、3G/LTE用のアンテナ)を採用している。これにより、本実施形態の窓フレーム10は、フィルムアンテナ210による受信感度が高められている。本実施形態において、窓フレーム10が車両20に取り付けられると、フィルムアンテナ210は、そのアンテナパターンの形成面が、地平面に対して概ね垂直な姿勢となるからである。
(特徴点4)図5(a)に示されているように、本体100の溝104は、主要部110における第2の重畳部分110B(すなわち、ドアフレーム34との間に後部窓32が挟まれている部分)に設けられている。これにより、図5(a)に示されているように、同軸ケーブル220は、主要部110の内部において、他の部分に設けられた場合と比べ、金属製のドアフレーム34からより離間した位置で延伸している。
(特徴点5)図2(b)に示されているように、本体100の溝104は、フィルムアンテナ210よりも、主要部110の表面(車外側(図中y軸正側)の面)に近い位置に設けられている。これにより、同軸ケーブル220は、主要部110の内部において、フィルムアンテナ210と比べ、金属製のドアフレーム34からより離間した位置で延伸している。
(特徴点6)特に、図5(a)に示されているように、本体100の溝104は、主要部110の表面(車外側(図中y軸正側)の面)に最も近い位置に設けられている。これにより、図5(a)に示されているように、同軸ケーブル220は、主要部110の内部において、金属製のドアフレーム34からより離間した位置で延伸している。
(特徴点4〜6による効果)
発明者らは、上記特徴点4〜6のように、同軸ケーブル220を金属製のドアフレーム34から離間させることにより、アンテナ210の放射特性が向上すること(すなわち、同軸ケーブル220を金属製のドアフレーム34に近接させた場合には、アンテナ210の放射特性が低減されること)を見出した。これは、以下が理由であるためと考えられる。
フィルムアンテナは共振回路の役割を果たしており、当該アンテナに接続されて平衡状態となっている同軸ケーブル220は、広帯域のアンテナとして機能する。一方、同軸ケーブル220を金属部材に沿わせて配置した場合には、金属部材に逆位相の信号が誘起され、同軸ケーブル220の外皮を伝搬する信号が減衰する。これにより、同軸ケーブルは非平衡状態となり、アンテナとして機能しなくなる。
これを立証すべく、発明者らは、同軸ケーブル220を金属製のドアフレーム34から離間させる本実施形態の構成と、同軸ケーブル220を金属製のドアフレーム34に近接させる比較用の構成とを用いて、双方の放射特性を互いに比較した。
上記検証の結果、電圧定在波比に関しては、本実施形態の構成と比較用の構成との間に、大きな差異は生じなかった。一方、放射効率に関しては、本実施形態の構成のほうが、比較用の構成よりも良好な結果が得られた。
このように、上記検証により、同軸ケーブル220を金属製のドアフレーム34から離間させることにより、より良好な放射特性が得られることが判明した。
(特徴点7)また、図2(a)に示されているように、本体100の溝104は、主要部110における後部窓32側(図中x軸負側)の縁部に沿って延伸するように、主要部110に形成されている。これにより、図2(a)に示されているように、同軸ケーブル220は、主要部110の内部において、主要部110における後部窓32側(図中x軸負側)の縁部に沿って延伸している。
(特徴点7による効果)
発明者らは、上記特徴点7のように、同軸ケーブル220を主要部110の縁部に沿って延伸させることにより、アンテナ210の放射特性が向上することを見出した。これを立証すべく、発明者らは、同軸ケーブル220を主要部110の縁部に沿って延伸させる本実施形態の構成と、同軸ケーブル220を主要部110の縁部から離間させて延伸させる比較用の構成とを用いて、双方の放射特性を互いに比較した。
上記検証の結果、電圧定在波比に関しては、本実施形態の構成と比較用の構成との間に、大きな差異は生じなかった。一方、放射効率に関しては、本実施形態の構成のほうが、比較用の構成よりも良好な結果が得られた。
このように、上記検証により、同軸ケーブル220を主要部110の縁部に沿って延伸させることにより、より良好な放射特性が得られることが判明した。但し、比較用の構成においても、同軸ケーブル220がドアフレーム34から離間している構成を採用していたために、アンテナ装置としての使用に十分な放射特性が得られた。
〔第2実施形態〕
以下、図6および図7を参照して、本発明の第2実施形態について説明する。図6は、本発明の第2実施形態に係る窓フレーム10’の構成を示す三面図である。図6(a)は、本発明の第2実施形態に係る窓フレーム10’の平面図である。図6(b)は、本発明の第2実施形態に係る窓フレーム10’の側面図である。図6(c)は、本発明の第2実施形態に係る窓フレーム10’の正面図である。
図7は、図6(a)に示す窓フレーム10’の断面図である。図7(a)は、図6(a)に示す窓フレーム10’のA−A断面図である。図7(b)は、図6(a)に示す窓フレーム10のB−B’断面図である。図7(c)は、図6(a)に示す窓フレーム10’のC−C断面図である。なお、図7(a)〜(c)では、本体100の主要部110の構成を解りやすくするため、同軸ケーブル220の図示を省略している。
図6に示すように、第2実施形態の窓フレーム10’では、フィルムアンテナ212は、本体100の主要部110の裏面(車内側の面)に設置されている。このため、第2実施形態の窓フレーム10’において、本体100の主要部110には、空間102が形成されていない。また、同軸ケーブル220のフィルムアンテナ212側の先端が、本体100の主要部110の裏側に引き出されるように、主要部110において、同軸ケーブル220の配線経路が変更されている。
具体的には、図6に示すように、第2実施形態の窓フレーム10’において、本体100の主要部110には、同軸ケーブル220の配線経路を規定するための、溝105、貫通孔107、および貫通孔109が形成されている。
溝107は、フィルムアンテナ212から引き出された同軸ケーブル220を、増幅回路230まで導くように配線するため、主要部110の表面から掘り込まれて、主要部110に延在する部分である。図6に示す例では、溝107は、第1の直線部分107Aと、第2の直線部分107Bと、第3の直線部分107Cと、を備えて構成されている。
第1の直線部分107Aは、フィルムアンテナ212の下側(図中z軸負側)の領域と重なる位置を始点とし、当該始点から後方(図中x軸負方向)に向かって直線状に延伸する部分である。第2の直線部分107Bは、上記第1の直線部分の終点を始点とし、当該始点から下方(図中z軸負方向)に向かって、主要部110の後ろ側(図中x軸負側)の縁部に沿って、直線状に延伸する部分である。第3の直線部分107Cは、上記第2の直線部分の終点を始点とし、増幅回路230の上側(図中z軸正側)の領域と重なる位置を終点とし、上記始点から上記終点まで、前方(図中x軸正方向)に向かって直線状に延伸する部分である。
(貫通孔107,109)
上記第1の直線部分107Aの始点は、貫通孔107(図7(a)により詳しく示されている)によって、主要部110の裏面における、フィルムアンテナ212の近傍の領域へと通じている。また、上記第3の直線部分107Cの終点は、貫通孔109(図7(c)により詳しく示されている)によって、主要部110の裏面における、増幅回路230の近傍の領域へと通じている。
(同軸ケーブル220の取り回し)
主要部110の裏側において、同軸ケーブル220のフィルムアンテナ212側の先端部分は、はんだ接合等によってフィルムアンテナ212の給電点に接合される。フィルムアンテナ212から引き出された同軸ケーブル220は、貫通孔107を通って、第1の直線部分105Aへと引き出される。そして、同軸ケーブル220は、第1の直線部分105Aの内部に沿って後方(図中x軸負方向)に向かって延伸し、第1の直線部分105Aの終点(図中x軸負側の端部)からは、第2の直線部分105Bの内部に沿って下方(図中z軸負方向)に向かって延伸する。さらに、同軸ケーブル220は、第2の直線部分105Bの内部に沿って下方(図中z軸負方向)に向かって延伸し、第2の直線部分105Bの終点(図中z軸負側の端部)からは、第3の直線部分105Cの内部に沿って前方(図中x軸正方向)に向かって延伸する。さらに、同軸ケーブル220は、第3の直線部分105Cの終点(図中x軸正側の端部)から、貫通孔108を通って、主要部110の裏面へと引き出される。その後、同軸ケーブル220は、主要部110の裏面に設置された増幅回路230まで延伸し、その増幅回路230側の先端部分が、はんだ接合等によって増幅回路230に設けられている所定の端子に接合される。
このように、フィルムアンテナを、本体100の主要部110の裏面(車内側の面)において、ドアフレームとの間に生じる隙間に設置するようにしてもよい。このような構成は、例えば、同軸ケーブルを金属板から離間させつつも、フィルムアンテナをより金属板に近づけたほうが、良好なアンテナ特性が得られるような場合に、有効である。
なお、フィルムアンテナ212は、増幅回路230(図5(b)参照)と同様に、主要部110の裏面(図中y軸負側の面)において、ドアフレーム34(第1の平面部分34Aと第2の平面部分34Bとを接続する部分)との間に生じた隙間内に配置されている。これにより、フィルムアンテナ212は、ドアフレーム34に対する窓フレーム10の取り付けに干渉することなく、車外に露出しないように主要部110の裏面への配置が可能となっている。
〔付記事項〕
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。すなわち、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
(フィルムアンテナの枚数について)
各実施形態では、1枚のフィルムアンテナを本体100に設置する例を説明したが、複数のフィルムアンテナを、本体100に設置する構成を採用してもよい。例えば、第1実施形態において、主要部110の空間102内に複数のフィルムアンテナを設置してもよい。また、第2実施形態において、主要部110の裏面に、複数のフィルムアンテナを設置してもよい。
(窓フレームの適用対象について)
各実施形態では、車両20の後部窓32を、本発明の窓フレームの適用対象としたが、これに限らず、車両20が備える他の窓を、本発明の窓フレームの適用対象としてもよい。この場合、本発明の窓フレームが適用される窓は、開閉不可能な窓であってもよい。
本発明は、車両(主に自動車)に装着される車両用窓フレームとして、好適に利用することができる。
10 窓フレーム
20 車両
30 後部ドア
32 後部窓(窓)
34 ドアフレーム(金属フレーム)
34A 第1の平面部分
34B 第2の平面部分
100 本体(窓フレーム本体)
102 空間
104 溝
104A 第1の直線部分
104B 第2の直線部分
106 貫通孔
108 貫通孔
110 主要部
110A 第1の重畳部分
110B 第2の重畳部分
120 ドアフレーム支持部
130 窓支持部
140 差し込み部
210 フィルムアンテナ(アンテナ)
220 同軸ケーブル
230 増幅回路

Claims (8)

  1. 窓を配置するための開口を有するとともに、外周側に位置する第1の平面部分と、内周側に位置して前記第1の平面部分よりも車室側に位置する第2の平面部分とを有する金属フレームに取り付けられる窓フレームであって、
    前記金属フレームの少なくとも一部の車外側に取り付けられる窓フレーム本体と、
    前記窓フレーム本体に設置されたアンテナと、
    前記アンテナに接続され、前記窓フレーム本体の内部で延伸する同軸ケーブルと
    を備え、
    前記窓フレーム本体は、
    前記第1の平面部分と互いに重なり合う第1の重畳部分と、前記窓を介して前記第2の平面部分と互いに重なり合う第2の重畳部分とを有し、
    前記同軸ケーブルは、
    前記第2の重畳部分の内部で延伸する
    ことを特徴とする窓フレーム。
  2. 前記同軸ケーブルは、
    前記第2の重畳部分の内部において、前記窓とも互いに重なりあう
    ことを特徴とする請求項1に記載の窓フレーム。
  3. 前記同軸ケーブルは、
    前記第2の重畳部分の内部において、前記窓フレーム本体の縁部に沿って延伸する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の窓フレーム。
  4. 前記金属フレームの車外側の面は、地平面に対して概ね垂直であり、
    前記アンテナは、
    垂直偏波を受信するためのアンテナであって、当該アンテナのアンテナパターンの形成面が、前記金属フレームの前記車外側の面と概ね平行となるように、前記窓フレーム本体に設置される
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の窓フレーム。
  5. 前記同軸ケーブルは、
    前記第2の重畳部分の内部において、前記アンテナよりも、前記金属フレームから離間した位置で延伸する
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の窓フレーム。
  6. 前記アンテナは、
    前記窓フレーム本体の内部に形成された空間内に設置される
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の窓フレーム。
  7. 前記アンテナは、
    前記窓フレーム本体の車室側の面において、前記窓フレーム本体と前記金属フレームと間に生じる隙間内に設置される
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の窓フレーム。
  8. 前記同軸ケーブルと接続され、前記アンテナによって生成された電気信号を増幅する増幅回路をさらに備え、
    前記増幅回路は、
    前記窓フレーム本体の車室側の面において、前記窓フレーム本体と前記金属フレームと間に生じる隙間内に設置される
    ことを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の窓フレーム。
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