JPH07131222A - 自動車用内装材 - Google Patents

自動車用内装材

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Publication number
JPH07131222A
JPH07131222A JP27275093A JP27275093A JPH07131222A JP H07131222 A JPH07131222 A JP H07131222A JP 27275093 A JP27275093 A JP 27275093A JP 27275093 A JP27275093 A JP 27275093A JP H07131222 A JPH07131222 A JP H07131222A
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JP
Japan
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antenna
fitting
automobile
connection
vehicle body
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Pending
Application number
JP27275093A
Other languages
English (en)
Inventor
Akio Kawamoto
明生 川本
Koji Sugiyama
康二 杉山
Tomio Hirata
富男 平田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nihon Plast Co Ltd
Original Assignee
Nihon Plast Co Ltd
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Publication date
Application filed by Nihon Plast Co Ltd filed Critical Nihon Plast Co Ltd
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  • Body Structure For Vehicles (AREA)
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  • Support Of Aerials (AREA)
  • Fittings On The Vehicle Exterior For Carrying Loads, And Devices For Holding Or Mounting Articles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 アンテナ付き内装材の取り付けおよび配線作
業を容易にする。 【構成】 自動車の車体11の金属製のフロントピラー25
の車内側を覆うフロントガーニッシュ45を、樹脂部品61
とアンテナ装置64とで構成する。アンテナ装置64は、枠
体73にアンテナ線74を埋め込んで構成する。アンテナ線
74の端部に、アンテナ側接続金具78を接続する。アンテ
ナ側接続金具78の先端部にアンテナ側接続部80a を屈曲
して形成する。ドアロックの施錠・解錠装置に接続した
フィーダ線100 に、接続装置63を接続する。接続装置63
に、車体側接続金具を内蔵する。接続装置63は、フロン
トピラー25に形成した係止孔25a の1つに係合する。樹
脂部品61に取り付けた複数のクリップ62を、フロントピ
ラー25の係止孔25a に係合すると、アンテナ側接続金具
78と車体側接続金具とが電気的および機械的に接続し、
アンテナ線74とフィーダ線100 が電気的に接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車の車体の内装に
用いられる内装材であって、アンテナ装置を備えた自動
車用内装材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車には、テレビ用放送波、ラ
ジオ用放送波、あるいは、リモコン操作によるドアロッ
クの施錠・解錠装置(キーレスエントリー)の制御信号
波など、各種の電波を受信するアンテナ装置が備えられ
ている。そして、このような自動車用のアンテナ装置と
しては、例えば、車体の屋根上やトランクリッド側方に
配置されるいわゆるロッドアンテナが用いられている。
【0003】しかしながら、このようなロッドアンテナ
は、車体の外側に配置されているため、潮風、雨水など
により劣化することがあり、また、樹木などに引っ掛か
り破損することがあるなどの問題を有している。
【0004】また、例えば、特開平1−277005号
公報に記載されているように、リアガラスなどにアンテ
ナ装置を形成したいわゆるガラスアンテナが知られてい
る。
【0005】しかしながら、このようなガラスアンテナ
は、透明なガラス上に導電性を有するアンテナ線を印刷
するため、このアンテナ線が露出して外観が悪化すると
の問題を有している。また、このようなガラスアンテナ
を配設する際には、ガラスアンテナを設けたリアガラス
を車体に取り付けた後、このガラスアンテナに設けられ
た導線部と、車両側から導出されたフィーダ線とを電気
的に接続し、さらに、このフィーダ線のアース線を車体
に接続する作業が必要になる。また、リアガラスを車体
に取り付ける際には、このリアガラスと車体との間に導
線部を挟み込まないように注意して取り付ける必要があ
る。そこで、作業工程が煩雑であるとともに、作業時間
が長くかかり、作業コストが上昇するなどの問題を有し
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のように、車
体の屋根上やトランク側方に配置されるいわゆるロッド
アンテナを用いた場合には、潮風、雨水などにより劣化
することがあり、また、樹木などに引っ掛かり破損する
などの問題を有している。また、特開平1−27700
5号公報に記載されているガラスアンテナを用いた場合
には、アンテナ線が露出して外観が悪化するとともに、
作業工程が煩雑で作業コストが上昇するなどの問題を有
している。
【0007】本発明は、このような点に鑑みなされたも
ので、アンテナ装置を備えているとともに、自動車の車
体の車室内に外観性良く容易に装着できる自動車用内装
材を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の自動車用内装材
は、自動車を構成する車体の車室内に装着される樹脂部
品と、この樹脂部品に設けられたアンテナ装置と、前記
樹脂部品と前記車体とを機械的に接続するとともに、前
記アンテナ装置と前記車体側に設けられる電気部品とを
電気的に接続する接続装置とを備えたものである。
【0009】
【作用】本発明の自動車用内装材では、自動車の車室内
に装着される樹脂部品にアンテナ装置を備えたので、こ
の自動車用内装材を装着することにより、車体が樹脂部
品により覆われるとともに、アンテナ装置が所定位置に
配置される。そして、接続装置により、樹脂部品が車体
に機械的に接続されるとともに、この接続装置により、
アンテナ装置と車体側に設けられる電気部品とが電気的
に接続されるので、アンテナ装置の電気的接続が容易に
なる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の自動車用内装材の一実施例の
構成を図面を参照して説明する。
【0011】図2において、11は自動車の車体で、この
車体11は、金属製のボディ本体12に、それぞれ金属製の
フード14、トランクリッド15、複数のドアパネル16など
が取り付けられ、エンジン室17、車室18、荷物室19など
が構成されている。また、ボディ本体12は、ボディ底部
21、屋根22、フロントカウル23、リアパーシェル24など
を有しているとともに、この屋根22を支えるように、金
属板としてのフロントピラー25,25、センターピラー2
6,26、リアピラー27,27がそれぞれ両側に対をなして
設けられている。そして、車室18は、これらのボディ底
部21、屋根22、フロントカウル23、リアパーシェル24、
フロントピラー25,25、センターピラー26,26、リアピ
ラー27,27および各ドアパネル16などにより囲まれてい
る。
【0012】また、図3に示すように、車室18は、屋根
22とフロントカウル23との間に装着されたフロントガラ
ス31、屋根22とリアパーシェル24との間に装着されたリ
アガラス32、および各ドアパネル16に装着されたウイン
ドガラス33などにより、それぞれ開口部が閉塞されてい
る。
【0013】そして、車室18の内側には、前後の座席3
5,36が装着されているとともに、フロントカウル23の
後側に位置してインストルメントパネル37が設けられて
いる。また、このインストルメントパネル37には、ステ
アリングホイール39などが設けられているとともに、フ
ロントガラス31の下端部に沿ってデフロスタ装置の前部
吹出口41が設けられている。
【0014】さらに、この車室18の内側には、自動車用
内装材として、フロントピラー25,25を覆うフロントガ
ーニッシュ45,45、センターピラー26,26を覆うセンタ
ーガーニッシュ46,46、リアピラー27,27を覆うリアガ
ーニッシュ47,47、各ドアパネル16を覆う前後のドアト
リム50,51、屋根22の両側の端部近傍を覆う前後のルー
フガーニッシュ52,53、前部吹出口41を覆うデフロスタ
グリル54、および、リアパーシェル24の上側に位置して
装着されたリアパーシェルボード55などがそれぞれ嵌合
などして装着されている。また、このリアパーシェルボ
ード55には、空気清浄装置56などが設けられているとと
もに、空気抜き用の開口部57が設けられており、この開
口部57を覆うようにしてリアグリル58が装着されてい
る。そして、これらのフロントピラー25などは、例えば
合成樹脂などにより一体成形され、車体11のボディ本体
12などを覆って装飾するようになっている。
【0015】そして、図1および図3に示すように、左
のフロントガーニッシュ45は、フロントピラー25を覆う
樹脂部品61を有し、この樹脂部品61がクリップ62および
接続装置63を用いてフロントピラー25の車内側に装着さ
れるとともに、この樹脂部品61の裏面側にアンテナ装置
64を取り付けて構成されている。
【0016】また、樹脂部品61は、断面略コの字状をな
して一体に形成され、フロントピラー25の車室18に面す
る内側面と、この内側面の両側に沿った両側部とを覆
い、金属製のフロントピラー25が車室18内に露出しない
ようになっている。
【0017】さらに、図1に示すように、この樹脂部品
61の裏面側には、長手方向に沿って、断面略H字状をな
す複数のクリップ固着部66が形成され、これらのクリッ
プ固着部66に、それぞれクリップ62が取り付けられてい
る。そして、これらクリップ62は、弾性変形可能な金属
板あるいは合成樹脂などにて断面略U字状に一体に形成
されており、クリップ固着部66を挾持する状態で係合固
定されている。また、このクリップ62の両側部には、断
面略くの字状をなす弾性変形可能な係止爪部62a が切り
起こされた状態で形成されている。
【0018】そして、クリップ固着部67に係合固定した
クリップ62を、フロントピラー25の内側面に所定間隔で
形成した略矩形状の係止孔25a にそれぞれ嵌入すること
により、クリップ62の係止爪部62a が各係止孔25a の縁
部に係止され、樹脂部品61がフロントピラー25に取り付
けられるようになっている。
【0019】また、樹脂部品61の裏面側には、所定間隔
を介して、両側に対をなすかしめ用突部70が突設されて
いる。
【0020】さらに、図1および図4に示すように、樹
脂部品61の裏面側の一端部近傍には、裏面側および他端
側を開口した略箱状をなす接続装置嵌合部71が一体に形
成されている。そして、この接続装置嵌合部71の一端部
には、半円形状をなす切欠部71a が形成されているとと
もに、接続装置嵌合部71の内側の他端部近傍には、かし
め用突部71b が突設されている。
【0021】また、アンテナ装置64は、合成樹脂などに
て形成された略矩形枠状の枠体73を有し、この枠体73の
内部に金属線を埋設し、または、この枠体73の表面部に
金属線を貼着し、あるいは、導電性のインクを印刷塗布
するなどして、アンテナ線74が構成されている。
【0022】さらに、枠体73の長手方向の一端部から
は、突片部75が一体に突設され、この突片部75の先端部
に、金属板などからなる導電板77が取り付けられてい
る。そして、この導電板77には、アンテナ線74の両端部
が電気的に接続されているとともに、係止孔77a が形成
されている。
【0023】また、この導電板77には、アンテナ側接続
金具78が密着して電気的に接続されている。このアンテ
ナ側接続金具78は、金属板などを折曲して、基板部79と
立板部80とを有する断面略L字状に形成されており、基
板部79に、導電板77の係止孔77a と連通する係止孔79a
が形成されているとともに、立板部80の先端部が略U字
状に折り返されて、アンテナ側接続部80a が形成されて
いる。
【0024】そして、このアンテナ装置64は、樹脂部品
61の両側のかしめ用突部70をかしめることにより、枠体
73が固定され、樹脂部品61の裏面側に沿って装着されて
いる。さらに、接続装置嵌合部71の内側のかしめ用突部
71b を、導電板77の係止孔77a およびアンテナ側接続金
具78の係止孔79a を挿通させてかしめることにより、こ
れらの導電板77およびアンテナ側接続金具78が密着した
状態で固定されている。そして、この状態で、接続装置
嵌合部71の内側にアンテナ側接続金具78が装着され、立
板部80の先端部が、接続装置嵌合部71から車体11側に突
出しないようになっている。
【0025】また、接続装置63は、図1、図4、および
図5に示すように、合成樹脂製のケース81を有し、この
ケース81は、一面を開口部とした略箱状のケース本体82
と、この開口部を覆う蓋体83とを組み合わせて構成され
ている。そして、このケース本体82の底部の一端部近傍
からは第1の係止片部84が突設されているとともに、他
端部からは第2の係止片部85が突設されている。また、
第2の係止片部85は、弾性変形可能な略U字状をなし、
先端部近傍から、当接片部85a が突設されている。
【0026】そして、このケース81は、第1の係止片部
84をフロントピラー25の係止孔25aの一端縁を挾み込む
ように挿入し、次いで、第2の係止片部を係止孔25a の
他端縁に摺接させながら圧入して当接片部85a をフロン
トピラー25の表面に当接させることにより、フロントピ
ラー25の係止孔25a に装着されるようになっている。
【0027】また、このケース本体82の一端部には、開
口部に連通する円孔87が形成されているとともに、一端
部近傍の底部には、細長矩形状をなすアース用通孔88が
形成されている。さらに、このケース本体82の内側面に
は、一端部近傍と他端部近傍とに位置して、両側に対を
なす嵌合溝89,90が形成されている。
【0028】一方、蓋体83の他端部近傍には、略矩形状
をなす接続用通孔92が形成されている。
【0029】また、ケース81の内側には、一端側の嵌合
溝89に嵌合して、アース金具94が取り付けられていると
ともに、他端側の嵌合溝90に嵌合して、車体側接続金具
95が取り付けられている。
【0030】そして、アース金具94は、導電性を有する
金属板などからなり、略矩形板状をなす基板部94a と、
この基板部94a から延設された両側一対の嵌合片部94b
と、基板部94a の一端部から屈曲形成されたアース部94
c となどが形成されている。そして、両側の嵌合片部94
b をケース本体82の嵌合溝89に嵌合した状態で、アース
部94c がアース用通孔88から突出するようになってお
り、ケース81を係止孔25a に装着した状態で、アース部
94c がフロントピラー25に圧接されて電気的に接続され
るようになっている。さらに、基板部94a には、ケース
本体82の開口部側に連通したアース接続孔94d が形成さ
れている。
【0031】また、車体側接続金具95は、ケース本体82
の底部上に当接する基板部95a と、この基板部95a の一
端部から屈曲された後板部95b と、基板部95a の他端部
から屈曲された前板部95c となどが形成されている。そ
して、後板部95b には、ケース本体82の開口部側に連通
したケーブル支持孔95d が形成されている。また、前板
部95c からは、嵌合溝90に嵌合する両側一対の嵌合片部
95e が突設されているとともに、この前板部95c の先端
部近傍には、略くの字状に屈曲された車体側接続受部95
f が形成されている。さらに、この前板部95c の先端部
は、ケース本体82に装着された蓋体83の接続用通孔92の
一端縁に当接するようになっている。
【0032】そして、この接続装置63に、電気部品を構
成するフィーダ線100 が接続されている。このフィーダ
線100 は、同軸ケーブルが用いられ、芯線となる中心導
体101 と、筒状をなす外部導体102 を有し、これらの中
心導体101 と外部導体102 との間に絶縁体103 が設けら
れているとともに、外部導体102 の周囲に絶縁被覆104
が設けられている。
【0033】そして、このフィーダ線100 は、先端部の
中心導体101 および絶縁体103 を所定寸法だけ露出させ
た状態で、ケース本体82の円孔87、アース金具94のアー
ス接続孔94d 、および車体側接続金具95のケーブル支持
孔95d に圧入して支持されているとともに、中心導体10
1 の先端部が車体側接続金具95の基板部95a に半田付け
などにより電気的に接続されている。また、この状態
で、露出した絶縁体103が、車体側接続金具95のケーブ
ル支持孔95d に嵌合して支持されているとともに、アー
ス金具94のアース接続孔94d の周辺部が絶縁被覆104 に
食い込み、このアース金具94が外部導体102 に接触して
電気的に導通するようになっている。
【0034】また、このフィーダ線100 の他端部は、ド
アロックを駆動して施錠・解錠を行う制御装置である、
いわゆるキーレスエントリー装置に接続されている。
【0035】そして、このフロントガーニッシュ45をフ
ロントピラー25に装着した状態で、フロントピラー25に
取り付けた接続装置63のケース81が、樹脂部品61の裏面
側に形成した接続装置嵌合部71の内側に嵌合して位置決
めするとともに、アンテナ装置64のアンテナ側接続金具
78に設けたアンテナ側接続部80a が、接続装置63の蓋体
83に設けた接続用通孔92を介してケース81の内部に挿入
されて、このケース81の内部に取り付けられた車体側接
続金具95の車体側接続受部95f に弾性的に係合し、機械
的および電気的に接続されるようになっている。
【0036】そして、この接続装置63の車体側接続金具
95と、アンテナ装置64のアンテナ側接続金具78とを介し
て、キーレスエントリー装置の制御装置に接続されたフ
ィーダ線100 と、アンテナ装置64のアンテナ線74とが、
電気的に接続されるようになっている。
【0037】また、このようにしてフロントガーニッシ
ュ45をフロントピラー25に装着した状態で、アンテナ装
置64のアンテナ線74が、フロントピラー25を構成する金
属板の表面から5mm〜50mmの範囲で離間した位置に配
設されるようになっている。そして、例えば、車体18か
ら半径3m〜5m以内の範囲において、キーホルダーに
内蔵するなどした携帯型のリモコン送信機を操作して、
315MHz で、5mW〜25 mWの微弱な制御信号波
を送信すると、この制御信号波がフロントガーニッシュ
45に設けられたアンテナ装置64により受信されて、制御
装置に入力される。すると、この制御装置が、各ドアパ
ネル16に設けられたドアロックを駆動して、各ドアロッ
クを施錠あるいは解錠するようになっている。
【0038】このように、本実施例によれば、自動車の
車体11の車室18内に装着される自動車用内装材としての
フロントガーニッシュ45に、アンテナ装置64を備えたた
め、このフロントガーニッシュ45をフロントピラー25に
装着することにより、このフロントピラー25を樹脂部品
61で覆って内装できるとともに、アンテナ装置64を所定
位置に容易に配置することができる。
【0039】そして、アンテナ装置64は、樹脂部品61に
より覆われて車室18内に露出しないため、車室18内の外
観を向上することができる。
【0040】また、フロントガーニッシュ45をフロント
ピラー25側に押し込むのみで、クリップ62および接続装
置63により、樹脂部品61をフロントピラー25に機械的に
接続することができるとともに、接続装置63により、ア
ンテナ装置64をフィーダ線100 に接続することができ
る。そこで、フロントガーニッシュ45の装着作業および
配線作業を容易にすることができ、自動車の製造コスト
を低減することができる。
【0041】さらに、接続装置63は、複数個用いられる
クリップ62の1つに代えて用いられ、フロントピラー25
に形成したクリップ62用の係止孔25a に装着されるた
め、車体11の構造を変える必要がなく、自動車の製造コ
ストを低減することができる。
【0042】そして、このアンテナ装置64は、車室18内
に配置されるため、雨水などによる劣化を防止して耐腐
食性を向上することができるとともに、フィーダ線100
を車室18内に取り込むための開口部およびパッキングな
どを不要にし、さらに、このフィーダ線100 の長さ寸法
を短くして感度低下を抑制することができる。
【0043】また、フロントガーニッシュ45をフロント
ピラー25に装着した状態で、アンテナ装置64のアンテナ
線74がフロントピラー25を構成する金属板の端縁部近傍
に位置するとともに、このアンテナ線74が金属板から5
mm以上離間するため、いわゆるコンデンサ効果を抑制し
て、利得を高くすることができる。
【0044】さらに、このフロントガーニッシュ45をフ
ロントピラー25に装着した状態で、アンテナ装置64のア
ンテナ線74をフロントピラー25を構成する金属板から5
0mm以内に配置したため、良好な無指向性を得ることが
できるとともに、フロントガーニッシュ45の厚さ寸法を
小さくして外観を良好にすることができる。
【0045】特に、上記の実施例では、大きな金属板に
よって電波を遮ることのないフロントピラー25の内側面
に装着されるフロントガーニッシュ45にアンテナ装置64
を設けたため、ドアパネル16のような下方に行くにつれ
て電波が遮られるものに装着するドアトリム50,51など
に比べて、アンテナ装置64の利得や無指向性などの特性
を向上することができる。
【0046】そして、上記のような構成により、例え
ば、車体18から半径3m〜5m以内の範囲において、リ
モコン送信機から315MHz で5 mW〜25 mWの制
御信号波を送信した際に、アンテナ装置64の利得を約−
20dB以上確保でき、キーレスエントリー装置の動作を
確保することができる。
【0047】なお、上記の実施例では、右側のフロント
ガーニッシュ45にアンテナ装置64を設けたが、このアン
テナ装置64は、一側のリアガーニッシュ47、両側のフロ
ントガーニッシュ45,45、センターガーニッシュ46,4
6、およびリアガーニッシュ47,47に装着し、さらに必
要に応じて、インストルメントパネル37、リアパーシェ
ルボード55、前後のドアトリム50,51、前後のルーフガ
ーニッシュ52,53、デフロスタグリル54、およびリアグ
リル58などにも装着することができる。
【0048】また、前後のドアトリム50,51などの大き
な金属板にアンテナ装置64を装着する場合には、このア
ンテナ装置64を金属板の端縁部から20cm以内の位置に
装着することにより、必要な利得を確保することができ
る。
【0049】さらに、テレビやラジオの放送波の受信用
に用いる場合には、例えば両側のフロントガーニッシュ
45,45にそれぞれアンテナ装置64を装着し、あるいは、
両側のフロントガーニッシュ45,45およびリアガーニッ
シュ47,47にそれぞれアンテナ装置64を装着するととも
に、これらのアンテナ装置64をいわゆるダイバーシティ
(diversity) 装置に接続し、複数のアンテナ装置64によ
り受信された受信電力を合成または切り換えなどするこ
とにより、走行中においても良好な受信状態を確保する
ことができる。
【0050】つぎに、図6ないし図8を参照して、本発
明の自動車用内装材の第2の実施例を説明する。
【0051】なお、以下の説明において、図1などに示
す実施例と同一の部分については同一の符号を付して説
明を省略する。
【0052】この実施例のフロントガーニッシュ111 の
樹脂部品112 には、第1の実施例の接続装置嵌合部71に
代えて、略箱状をなす接続金具収納部113 が設けられて
いる。そして、この接続金具収納部113 に、細長矩形状
をなす接続孔114 が形成されている。また、アンテナ装
置64の導電板77に接続されたアンテナ側接続金具115に
は、先端部近傍に、略くの字状に屈曲されたアンテナ側
接続受部115aが形成されている。そして、このアンテナ
側接続金具115 の先端部が、接続金具収納部113 の接続
孔114 の縁部に当接している。
【0053】一方、接続装置121 の車体側接続金具122
は、ケース本体82の底部上に当接する基板部122aと、こ
の基板部122aの一端部から屈曲された後板部122bと、基
板部122aの他端部から屈曲された前板部122cとなどが形
成されており、後板部122bには、ケース本体82の開口部
側に連通したケーブル支持孔122dが形成されているとと
もに、前板部122cからは、嵌合溝90に嵌合する両側一対
の嵌合片部122eが突設されている。そして、この前板部
122cは、蓋体83の接続用通孔92を挿通して突出し、この
前板部122cの先端部が略U字状に折り返されて、車体側
接続部122fが形成されている。
【0054】そして、このフロントガーニッシュ111 を
フロントピラー25に装着した状態で、樹脂部品112 の接
続金具収納部113 と接続装置121 のケース81とが当接す
るとともに、接続装置121 の車体側接続金具122 に形成
した車体側接続部122fが、接続孔114 を挿通して接続金
具収納部113 の内部に挿入され、この接続金具収納部11
3 の内部に設けられたアンテナ側接続金具115 のアンテ
ナ側接続受部115aに弾性的に係合し、機械的および電気
的に接続されるようになっている。
【0055】そして、本実施例によっても、アンテナ装
置64を所定位置に容易に配置することができるととも
に、フロントガーニッシュ111 の装着作業および配線作
業を容易にすることができ、自動車の製造コストを低減
することができる。
【0056】次に、図9ないし図10を参照して、本発
明の自動車用内装材の第3の実施例を説明する。
【0057】この実施例のフロントガーニッシュ131 の
樹脂部品132 には、接続装置嵌合部71などは形成されて
おらず、アンテナ装置64の導電板77に接続されたアンテ
ナ側接続金具133 が樹脂部品132 の裏面側に露出してい
る。そして、このアンテナ側接続金具133 は、クランク
状に屈曲され、導電板77に密着する基板部133aと、この
基板部133aから屈曲して立ち上げられた立板部133bと、
この立板部133bから屈曲されて基板部133aと平行状をな
す接続板部133cとが形成されている。さらに、この接続
板部133cの先端部が略U字状に屈曲され、アンテナ側接
続部133dが形成されている。
【0058】一方、接続装置141 のケース81を構成する
ケース本体142 には、円孔87の反対側に開口部142aが形
成されているとともに、蓋体143 には、この開口部142a
を半分ほど覆う上壁部143aが形成されている。
【0059】また、このケース本体142 の嵌合溝90に嵌
合される車体側接続金具144 は、ケース本体82の底部上
に当接する基板部144aと、この基板部144aの一端部から
屈曲された後板部144bと、基板部144aの他端部から屈曲
された前板部144cとなどが形成されており、後板部144b
には、ケース本体82の開口部側に連通したケーブル支持
孔144dが形成されているとともに、前板部144cからは、
嵌合溝90に嵌合する両側一対の嵌合片部144eが突設され
ている。そして、この前板部144cは、中間部で垂直状に
屈曲され、基板部144aと平行状をなす接続板部144fが形
成されている。さらに、この接続板部144fの先端部近傍
は、略くの字状に屈曲され、車体側接続受部144gが形成
されているとともに、この接続板部144fの先端部が、蓋
体143 の上壁部143aの端縁部に当接している。
【0060】そして、このフロントガーニッシュ131 を
フロントピラー25に装着する際には、まず、フロントガ
ーニッシュ131 を長手方向に沿ってスライドさせ、アン
テナ装置64のアンテナ側接続部133dを接続装置141 のケ
ース本体142 の開口部142aから挿入して、車体側接続金
具144 の車体側接続受部144gに弾性的に係合し、機械的
および電気的に接続する。
【0061】次いで、フロントガーニッシュ131 をフロ
ントピラー25側に押圧することにより、フロントガーニ
ッシュ131 の裏面側に取着したクリップ62がフロントピ
ラー25の係止孔25a に嵌合し、フロントガーニッシュ13
1 がフロントピラー25に強固に取り付けられるようにな
っている。
【0062】そして、本実施例によっても、アンテナ装
置64を所定位置に容易に配置することができるととも
に、フロントガーニッシュ131 の装着作業および配線作
業を容易にすることができ、自動車の製造コストを低減
することができる。
【0063】次に、図12および図13を参照して、本
発明の自動車用内装材の第4の実施例を説明する。
【0064】この実施例のフロントガーニッシュ151
は、図1などに示す第1の実施例の接続装置63を用いて
接続されるもので、樹脂部品152 の裏面側の一端部近傍
には、略箱状をなす接続金具嵌合部153 が一体に形成さ
れている。そして、この接続金具嵌合部153 の一端部に
は、金具挿入口153aが形成されているとともに、この金
具挿入口153aに連続して、端子挿入溝153bが形成されて
いる。さらに、この接続金具嵌合部153 の他端部には、
アンテナ挿入口153cが形成されている。
【0065】また、アンテナ装置155 は、略矩形状のシ
ート156 に、アンテナ線157 が埋込あるいは印刷などし
て形成されている。そして、このシート156 には、長手
方向に沿って、樹脂部品152 のクリップ固着部66に嵌合
する取付孔156aが形成されており、これらのクリップ固
着部66に固着されるクリップ62により、このシート156
が樹脂部品152 の裏面側に固定されるようになってい
る。また、このシート156 の長手方向の一端部からは、
突片部158 が突設されているとともに、この突片部158
にアンテナ線157 の端部が延設されており、この突片部
158 が、アンテナ挿入口153cを介して接続金具嵌合部15
3 の内部に延設されている。
【0066】そして、接続金具嵌合部153 には、アンテ
ナ側接続金具161 が嵌合され、アンテナ装置155 のアン
テナ線157 に電気的に接続されている。このアンテナ側
接続金具161 は、略矩形板状の基板部162 を有し、この
基板部162 から、一面側に向かって前後一対の三角状の
係止爪163 ,163 が切り起されているとともに、これら
の係止爪163 ,163 の中間部からは、他面側に向かって
略矩形板状をなす接続板部164 が切り起されている。さ
らに、この接続板部164 の中央部には、断面略くの字状
をなす接続爪部165 が切り起されている。
【0067】そして、このアンテナ側接続金具161 の基
板部162 を、金具挿入口153aから接続金具嵌合部153 に
圧入して嵌合した状態で、各係止爪163 が樹脂部品152
の裏面側あるいはアンテナ装置155 の裏面側に食い込
み、抜け止めされて機械的に接続されるとともに、アン
テナ線157 に電気的に接続されるようになっている。さ
らに、接続金具嵌合部153 の端子挿入溝153bには、アン
テナ側接続金具161 の接続板部164 が嵌合し、接続爪部
165 が接続金具嵌合部153 上に突出するようになってい
る。
【0068】そして、このフロントガーニッシュ151 を
フロントピラー25に装着すると、アンテナ側接続金具16
1 の接続爪部165 が接続装置63のケース81の内部に挿入
され、車体側接続金具95の車体側接続受部95f に機械的
および電気的に接続されるようになっている。
【0069】そうして、本実施例によれば、アンテナ装
置155 を所定位置に容易に配置することができるととも
に、樹脂部品152 の裏面側に一体形成した接続金具嵌合
部153 にアンテナ側接続金具161 を圧入するのみで、こ
のアンテナ側接続金具161 とアンテナ装置155 とが電気
的および機械的に接続され、部品点数を削減できるとと
もに、組み立て作業を容易にして、自動車の製造コスト
を低減することができる。
【0070】
【発明の効果】本発明の自動車用内装材によれば、自動
車の車室内に装着される樹脂部品にアンテナ装置を備え
たため、この自動車用内装材を装着することにより、車
体を樹脂部品により覆って内装することができるととも
に、アンテナ装置を所定位置に配置することができる。
そして、接続装置により、樹脂部品が車体に機械的に接
続されるとともに、この接続装置により、アンテナ装置
と車体側に設けられる電気部品とが電気的に接続される
ため、アンテナ装置と電気部品との電気的接続が容易に
なり、この自動車用内装材の車体への組み付け作業を容
易にして、自動車の製造コストを低減することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自動車用内装材の一実施例を示す分解
状態の斜視図である。
【図2】同上車体の分解斜視図である。
【図3】同上車室の説明図である。
【図4】同上実施例を示す一部の断面図である。
【図5】同上実施例を示す接続装置の分解斜視図であ
る。
【図6】本発明の第2の実施例を示す分解状態の斜視図
である。
【図7】同上実施例を示す一部の断面図である。
【図8】同上実施例を示す接続装置の分解斜視図であ
る。
【図9】本発明の第3の実施例を示す分解状態の斜視図
である。
【図10】同上実施例を示す一部の断面図である。
【図11】同上実施例を示す接続装置の分解斜視図であ
る。
【図12】本発明の第4の実施例を示す分解状態の斜視
図である。
【図13】同上実施例を示す一部の断面図である。
【符号の説明】
11 車体 18 車室 45 自動車用内装材としてのフロントガーニッシュ 61 樹脂部品 63 接続装置 64 アンテナ装置 100 電気部品を構成するフィーダ線

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車を構成する車体の車室内に装着さ
    れる樹脂部品と、 この樹脂部品に設けられたアンテナ装置と、 前記樹脂部品と前記車体とを機械的に接続するととも
    に、前記アンテナ装置と前記車体側に設けられる電気部
    品とを電気的に接続する接続装置とを備えたことを特徴
    とした自動車用内装材。
JP27275093A 1993-10-29 1993-10-29 自動車用内装材 Pending JPH07131222A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004106736A (ja) * 2002-09-19 2004-04-08 Honda Motor Co Ltd 船外機
JP2007116409A (ja) * 2005-10-20 2007-05-10 Matsushita Electric Ind Co Ltd アンテナ装置及びこれを用いた通信システム
JP2014171059A (ja) * 2013-03-01 2014-09-18 Fujikura Ltd 窓フレーム
JP2015222923A (ja) * 2014-05-23 2015-12-10 株式会社フジクラ アンテナ装置

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