JP2014236355A - アンテナ装置およびアンテナ - Google Patents

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寧 官
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Abstract

【課題】可動部に設置された場合であっても、良好なアンテナ特性を安定的に得ることが可能なアンテナを実現すること。【解決手段】フラップ10が備えるアンテナ100は、固定部12に取り付けられた地板102と、可動部14に取り付けられた導体104Bと、固定部12に配置された給電領域から可動部14へと延伸して導体104Bに接続される同軸ケーブル110とを有する。【選択図】図2

Description

本発明は、可動部にアンテナが実装されたアンテナ装置に関する。
従来、自動車等の車両に設置されるアンテナ装置として、車両の窓ガラス等に貼り付けられるフィルムアンテナ、および、車両のAピラー部に設置されたロッドアンテナ等が多く利用されている。例えば、下記特許文献1には、周波数帯域が76〜108MHzであるFMラジオの受信用アンテナとして、車両のリア窓ガラスに貼り付けられる複数のアンテナ素子を備えた車両用アンテナ装置が開示されている。
特開2012−191392号公報(2012年10月4日公開)
しかしながら、上記特許文献1に記載のアンテナ装置は、ルーフ部が開閉可能であるコンバーチブル型の車両へ適用することは困難であった。上記特許文献1に記載のアンテナ装置を、コンバーチブル型の車両の後部窓ガラスに装着した場合、当該アンテナ装置は、上記車両のルーフ部のオープン時には、後部窓ガラスとともに収納されてしまい、アンテナとして十分に機能しなくなってしまうからである。
そもそも、コンバーチブル型の車両はルーフ部が可動であるため、上記特許文献1に記載のアンテナ装置をルーフ部のいずれの場所に設置したとしても、当該アンテナ装置は、ルーフ部の開閉状態によって、放射素子の向きや位置が変わってしまい、そのアンテナ特性も大きく変化することとなる。この際、アンテナ特性の変化は、そのアンテナの指向性が強いものであるほど、より顕著なものとなる。
例えば、車両において、水平状態と垂直状態とをとり得る器具(例えば、幌を収納するために開閉可能なフラップ)に対し、FM/AM放送用のアンテナ等のような垂直偏波を受信するためのアンテナを設置した場合、当該アンテナは、一方の状態(例えば、垂直状態)においては良好な受信利得が得られたとしても、他方の状態(例えば、水平状態)においては良好な受信利得が得られなくなる、といった具合である。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、可動部に設置された場合であっても、良好なアンテナ特性を安定的に得ることが可能なアンテナを実現することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係るアンテナ装置は、設置対象物に固定される固定部と、上記固定部に連結された方向可変な可動部と、アンテナと、を備え、上記アンテナは、上記固定部に取り付けられた地板と、上記可動部に取り付けられた導体と、可撓性を有し、上記固定部に配置された給電領域から上記可動部へと延伸して上記導体に接続される給電路と、を有することを特徴とする。
上記アンテナ装置によれば、上記構成を採用したことにより、上記地板と上記導体との間に配置された上記給電路を、上記アンテナの主要な放射部として機能させることができる。これにより、上記アンテナ装置によれば、上記可動部の方向転換によるアンテナ特性への影響を比較的小さくすることができる。その主な理由は、上記給電路は、その少なくとも一部が固定部上を延伸しており、当該部分は、上記可動部の方向転換に伴う姿勢変化が殆ど生じないからである。このため、上記アンテナ装置によれば、上記可動部の向きを考慮しない(または、いずれか1つの向きのみを考慮した)アンテナの設計が可能であり、このように設計した場合であっても、上記可動部の向きに依らない、良好なアンテナ特性を安定的に得ることができる。
また、上記アンテナ装置によれば、上記給電路が可撓性を有しているため、上記アンテナの上記導体を上記可動部に配置しつつも、上記可動部の方向転換に伴う、上記アンテナにかかる物理的な負荷を抑制することができる。
上記本発明に係るアンテナ装置において、上記給電路は、中間部において外側導体が上記地板に接続され、先端部において内側導体が上記導体に接続された同軸ケーブルのうち、上記中間部から上記先端部までの部分であることが好ましい。
上記アンテナ装置によれば、以前から多く利用されている同軸ケーブルの一部を、上記給電路として利用することにより、上記本発明に係るアンテナ装置を、容易に実現することができる。
上記本発明に係るアンテナ装置において、前記給電路は、前記固定部上を延伸する部分の長さが、前記可動部上を延伸する部分の長さよりも長いことが好ましい。
上記アンテナ装置によれば、主要な放射部である上記給電路において、上記可動部の動作による姿勢変化が生じない部分の長さが、上記可動部の動作による姿勢変化が生じ得る部分の長さよりも長くなるため、上記アンテナを、上記可動部の向きの影響をより受け難い構成とすることができる。
上記本発明に係るアンテナ装置において、上記導体は、環状であることが好ましい。
上記アンテナ装置によれば、上記導体を環状としたことにより、上記導体を環状ではない他の形状とするよりも、上記導体の放射部としての機能を抑制することができる。よって、上記可動部の向きの影響をより受けにくい、アンテナ機能を実現することができる。
上記本発明に係るアンテナ装置において、上記導体は、メアンダ状であることが好ましい。
上記アンテナ装置によれば、上記導体をメアンダ状としたことにより、上記導体をメアンダ状ではない他の形状とするよりも、上記導体の設置に要する領域を狭小化することが可能である。すなわち、上記アンテナ装置によれば、当該アンテナ装置自体が小型のものであっても、上記導体を容易に設置することができる。
上記本発明に係るアンテナ装置において、上記地板は、前記設置対象物の金属部分に対して、電気的に接続されていることが好ましい。
上記アンテナ装置によれば、上記アンテナのグランドとしての機能を、上記地板だけでなく上記金属部分にももたせることにより、上記グランドを大型化し、よって、より良好なアンテナ特性を得ることができる。
また、本発明に係るアンテナは、地板、導体、および同軸ケーブルを備えたアンテナであって、上記同軸ケーブルは、中間部において外側導体が上記地板に接続され、先端部において内側導体が上記導体に接続されていることを特徴とする。
上記アンテナによれば、上記した本発明に係るアンテナ装置と同様の効果を奏することができるアンテナを実現することができる。
本発明によれば、可動部に設置された場合であっても、良好なアンテナ特性を安定的に得ることが可能なアンテナを実現することができる。
本発明の実施形態に係る車両の外観を示す斜視図である。(a)は、幌が開いた状態、且つ、フラップが閉じた状態の車両の外観を示す。(b)は、幌が開いた状態、且つ、フラップが開いた状態の車両の外観を示す。(c)は、幌が閉じた状態の車両の外観を示す。 本実施形態に係るフラップの構成を示す。 本実施形態に係るアンテナにおける、同軸ケーブルの接続部分の拡大図である。(a)は、同軸ケーブルの先端部における接続部分の拡大図である。(b)は、同軸ケーブルの中間部における接続部分の拡大断面図である。 本実施形態に係るアンテナの回路構成を示す回路図である。 本実施例に係るアンテナに採用されている、マッチングパターンの構成を示す平面図である。 本実施例に係るアンテナのVSWR(Voltage Standing Wave Ratio)を示すグラフである。 本実施例に係るアンテナによって得られた、XY平面における受信利得の方向依存性を示すグラフである。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態について説明する。なお、以降の説明では、車両20の前後方向に対応する方向(図中x軸方向)を「前後方向」と称し、車両20の左右方向に対応する方向(図中y軸方向)を「左右方向」と称し、車両20の上下方向に対応する方向(図中z軸方向)を「上下方向」と称する。
〔フラップ10の概要〕
初めに、図1を参照して、本発明の実施形態に係るフラップ10の概要について説明する。図1は、本発明の実施形態に係る車両20の外観を示す斜視図である。図1(a)は、幌22が開いた状態、且つ、フラップ10が閉じた状態の車両20の外観を示す。図1(b)は、幌22が開いた状態、且つ、フラップ10が開いた状態の車両20の外観を示す。図1(c)は、幌22が閉じた状態の車両20の外観を示す。
図1に示す車両20は、幌22が開閉可能なコンバーチブル型の車両である。車両20における車室24の後方には、幌22が開いているときに幌22を収納するための、収納庫26が設けられている。収納庫26の両端部には、幌22の左右縁部を支持する棒状のフレーム(フレーム22L,R)が、折り畳まれた状態で収納される。このため、収納庫26の両端部は、前方に拡張された空間である拡張部が設けられている。具体的には、収納庫26の左端部には、上記のとおり前方に拡張された空間である拡張部26Lが設けられており、収納庫26の右端部には、上記のとおり前方に拡張された空間である拡張部26Rが設けられている。これにより、収納庫26の両端部は、収納庫26の中間部よりも前後方向に長い空間となっている。
そして、上記拡張部26L,26Rの各々には、本発明のアンテナ装置の一例である、アンテナ100が実装されたフラップ10が設けられている。具体的には、上記拡張部26Lには、当該拡張部26Lの上部開口を閉塞するための左側フラップ10Lが設けられており、上記拡張部26Rには、当該拡張部26Rの上部開口を閉塞するための右側フラップ10Rが設けられている。左側フラップ10Lおよび右側フラップ10Rは、互いに左右対称な形状および構成を有している。
幌22が収納庫26に収納されているとき、図1(a)に示すように、左側フラップ10Lが、拡張部26Lの上部開口を閉塞するとともに、右側フラップ10Rが、拡張部26Rの上部開口を閉塞する。一方、幌22が収納庫26から引き出されるとき、図1(b)に示すように、左側フラップ10Lおよび右側フラップ10Rが、車両20の左右方向における中央に向かって開くことにより、拡張部26L,26Rの各々の上部開口が開放される。これにより、フレーム22L,Rの、収納庫26からの出し入れが可能となり、すなわち、幌22の収納庫26からの出し入れが可能となる。そして、車両20のルーフ部が幌22によって閉じられている間、左側フラップ10Lおよび右側フラップ10Rは、図1(c)に示すように、幌22によって閉じられた空間内において、開いた状態を維持する。
〔フラップ10の構成〕
次に、図2を参照して、フラップ10の構成について、具体的に説明する。図2は、本実施形態に係るフラップ10の構成を示す。図2(a)は、閉じた状態のフラップ10を示す斜視図である。図2(b)は、開いた状態のフラップ10を示す斜視図である。図2(c)は、開いた状態のフラップ10を示す平面図である。ここでは、本実施形態のアンテナ100が左側フラップ10Lに実装されていることに応じて、当該左側フラップ10Lの構成を説明する。但し、左側フラップ10Lと右側フラップ10Rとは互いに左右対称であるため、本実施形態のアンテナ100は、右側フラップ10Rに実装することも容易に可能である。
図2に示すように、フラップ10は、固定部12および可動部14を備えて構成されている。固定部12および可動部14は、いずれも、板状かつ樹脂製の部材である。固定部12は、収納庫26の端部において、地平面に対して概ね垂直に起立した状態で、車両20(例えば収納庫26の内壁部)に対し、何らかの固定手段(例えば、ネジ等)によって固定される。固定部12の上側縁部には、ヒンジ部16によって、可動部14の下側縁部(図2(b)において下側となる縁部)が連結されている。これにより、可動部14は、何らかの駆動手段(例えば、モータ等)の駆動によって、ヒンジ部16を軸として回動することによる、開閉動作が可能となっている。
例えば、幌22が収納庫26に収納されているとき、可動部14は、図2(a)に示すように、地平面に対して概ね平行な状態(すなわち、固定部12に対して概ね垂直な状態)となる。これにより、収納庫26における上記拡張部の上部開口は、図1(a)に示すように、可動部14によって閉塞されることとなる。一方、幌22が収納庫26から引き出されるとき、可動部14は、図2(b)に示すように、地平面に対して概ね垂直な状態(すなわち、固定部12に対して概ね平行な状態)となる。これにより、収納庫26における上記拡張部の上部開口は、図1(b)に示すように開放され、収納庫26からの幌の22の引き出しが可能となる。
(アンテナ100)
本実施形態のフラップ10には、アンテナ100が実装されている。アンテナ100は、目的の周波数帯域の電波(本実施形態では、周波数帯域が76〜108MHzであるFM放送波)を受信するためのものであり、上述のフラップ10に実装することができるように構成されている。
図2に示すように、本実施形態のアンテナ100は、地板102、マッチング部104、および同軸ケーブル110を備えて構成されている。
地板102は、金属製かつ薄板状の部材である。例えば、地板102は、直接的または間接的に、車両20の金属製のボディ(金属部分)に対して電気的に接続される。これにより、アンテナ100は、そのグランドとしての機能を、地板102だけでなく上記ボディにももたせることができる。すなわち、アンテナ100は、上記グランドが拡大されることとなり、よって、より良好なアンテナ特性を得ることができる。
マッチング部104は、基板104A(例えば、フレキシブル基板)および導体104Bを有している。基板104Aは、薄板状の部材である。基板104Aとしては、例えば、誘電体フィルム(例えば、ポリイミドフィルム)からなるフレキシブル基板が用いられるが、これに限定されない。導体104Bは、基板104Aの表面上に敷設された、線状かつ薄膜状の部材である。導体104Bとしては、例えば、銅箔が用いられるが、これに限定されない。
同軸ケーブル110は、その中心から外側に向かって順に、内側導体112、内側被覆113、外側導体114、および外側被覆115を備えて構成されている(図3参照)。同軸ケーブル110は、主にアンテナ100への給電路として機能する。このため、同軸ケーブル110は、地板102および導体104Bの双方に電気的に接続される。なお、同軸ケーブル110の後端部(図示省略)は、例えば、アンテナ100によって生成された電気信号を増幅するための増幅回路等へ接続される。
アンテナ100が備えるこれらの構成部は、フラップ10において、以下のように配置される。
(1)マッチング部104は、フラップ10における可動部14の表面上に取り付けられる。マッチング部104は、さらに、何らかの固定手段(例えば、ネジ、テープ、リベット、ツメ、ピン等)により、可動部14の表面上に固定されることが好ましい。
(2)地板102は、フラップ10における固定部12の表面上に取り付けられる。地板102は、さらに、何らかの固定手段(例えば、ネジ、テープ、リベット、ツメ、ピン等)により、固定部12の表面上に固定されることが好ましい。
(3)同軸ケーブル110は、固定部12の表面に沿って延伸し、ヒンジ部16をまたいで、可動部14の表面に沿ってマッチング部104まで延伸する。
上記配置により、マッチング104は、可動部14の開閉状態に応じて、その向きが変化することとなる。例えば、図2(a)に示すように、可動部14が閉じた状態にあるとき、マッチング104は、可動部14とともに、地平面に対して概ね平行な状態(すなわち、固定部12に対して概ね垂直な状態)となる。一方、図2(b)に示すように、可動部14が開いた状態にあるとき、マッチング104は、可動部14とともに、地平面に対して概ね垂直な状態(すなわち、固定部12に対して概ね平行な状態)となる。
一方、アンテナ100の地板102は、固定部12に取り付けられているため、可動部14の開閉状態に関わらず、その向きは一定である。また、アンテナ100の同軸ケーブル110は、一部(可動部14上を延伸する部分)を除き、可動部14の開閉状態に関わらず、その向きは一定である。
なお、図2では、マッチング部104が露出されている状態を示しているが、実際には、マッチング部104が露出することがないように、フラップ10の可動部14の表面には、当該表面を覆うカバー(図示省略)が取り付けられる。
また、図2では、アンテナ100を構成する複数の部材が互いに独立して設けられているが、これら複数の部材は、例えば、フレキシブル基板上に一体的に設けられてもよい。また、本実施形態では、同軸ケーブル110の上記区間100Aが、アンテナ100の給電路となっているが、代わりに、フレキシブル基板上に形成された薄膜状の導体を、アンテナ100の給電路としてもよい。
〔アンテナの回路構成〕
図3および図4をさらに参照して、アンテナ100の回路構成について説明する。図3は、本実施形態に係るアンテナ100における、同軸ケーブル110の接続部分の拡大図である。図3(a)は、同軸ケーブル110の先端部における接続部分の拡大図であって、図2(c)に示すフラップ10のA−A断面図である。図3(b)は、同軸ケーブル110の中間部における接続部分の拡大断面図であって、図2(c)に示すフラップ10のB−B断面図である。図3(c)は、同軸ケーブル110の中間部における接続部分の拡大断面図であって、図2(c)に示すフラップ10のC−C断面図である。図4は、本実施形態に係るアンテナ100の回路構成を示す回路図である。
本実施形態のアンテナ100においては、その回路構成に関し、以下の特徴点を有している。
(1):図4に示すように、マッチング部104の導体104Bは、一方の端部と他方の端部とが接続された環状(すなわち、閉じた環状)となっている。
(2):図3(a)および図4に示すように、同軸ケーブル110の先端部においては、その内側導体112が、導体104Bの給電点104Pに接続されている。例えば、本実施形態のアンテナ100においては、同軸ケーブル110の先端部において、内側被覆113がはがされたことよって内側導体112が露出しており、当該露出部が、給電点104Pに対してはんだ付けされている。但し、内側導体112の接続方法は、これに限定されない。
(3):図3(b)、図3(c)、および図4に示すように、同軸ケーブル110の中間部においては、その外側導体114が、地板102の給電点102Pに接続されている。例えば、本実施形態のアンテナ100においては、同軸ケーブル110の中間部において、外側被覆115が部分的にはがされたことによって外側導体114が部分的に露出しており、当該露出部が、地板102の給電点102Pに形成された折り返し部102Aによって挟み込まれている。これにより、同軸ケーブル110は、上記露出部において地板102に固定されつつ、上記露出部において地板102に対して外側導体114が電気的に接続されている。但し、外側導体114の接続方法は、これに限定されない。なお、地板102には、折り返し部102Aとは別に、他の折り返し部が形成されており、当該他の折り返し部によっても、同軸ケーブル110が固定されている。しかしながら、同軸ケーブル110の当該固定部分は、外側被覆115がはがされてなく、上記他の折り返し部は、単に、同軸ケーブル110を固定するためのものである。
(アンテナ100の動作)
このような回路構成を有する本実施形態のアンテナ100は、同軸ケーブル110の上記先端部(給電点104Pとの接続部分)から上記中間部(給電点102Pとの接続部分)までの区間100Aが、給電路となり、よって、当該区間100Aが、アンテナ100の主要な放射部として機能する。上記区間100Aは、フラップ10の開閉による放射特性の影響が比較的小さい。その理由は、同軸ケーブル110の上記区間100Aは、フラップ10の開閉に伴う姿勢変化が殆ど生じないからである。すなわち、本実施形態のアンテナ100は、フラップ10の開閉による放射特性の影響が比較的小さい、上記区間100Aを、当該アンテナ100の主要な放射部として利用している。
一方、導体104Bは、アンテナ100の主要な放射部として機能せず、主に、共振周波数を目的の周波数帯域に整合させるためのマッチングパターンとして機能する。特に、導体104Bは、その形状が環状であるが故に、放射部としての機能がより弱められている。すなわち、同軸ケーブル110の上記区間100Aの放射部としての機能が、相対的に強められている。なお、上述の「主要な放射部として機能しない」とは、少なくとも、上記区間100Aよりも放射部としての機能が抑制されていることを意味し、放射部として殆ど機能しない場合、および、放射部として全く機能しない場合を含んでいる。
したがって、本実施形態のアンテナ100は、フラップ10の開閉によるその放射特性への影響が比較的小さいものとなっている。すなわち、本実施形態のアンテナ100は、フラップ10が閉じた状態(可動部14およびマッチング部104が、地平面に対して概ね水平な状態)と、フラップ10が開いた状態(可動部14およびマッチング部104が、地平面に対して概ね垂直な状態)との間において、アンテナ特性が殆ど変化しない。したがって、本実施形態のアンテナ100は、フラップ10が閉じた状態またはフラップ10が開いた状態のいずれか一方において良好なアンテナ特性が得られるように設計すれば、フラップ10の開閉状態に関わらず、良好なアンテナ特性を安定的に得ることができる。
なお、同軸ケーブル110の上記区間100Aにおいて、固定部12上を延伸する部分の長さは、可動部14上を延伸する部分の長さよりも長いことが好ましい。これにより、主要な放射部である上記区間100Aにおいて、フラップ10の開閉による姿勢変化が生じない部分の長さが、フラップ10の開閉による姿勢変化が生じ得る部分の長さよりも長くなるため、アンテナ100を、フラップ10の開閉状態の影響をより受け難い構成とすることができる。
〔アンテナ100の設置方法〕
なお、本実施形態のフラップ10は、例えば以下の各工程を含む設置方法によって、アンテナ100が設置され得る。
(第1の取付工程)
固定部12に地板102を取り付ける。
(第2の取付工程)
可動部14に導体104B(マッチング部104)を取り付ける。
(接続工程)
可撓性を有する給電路を、固定部12に配置された給電点102Pから可動部14へと延伸させて導体104Bに接続する。
〔アンテナ100の実施例〕
以下、図5〜7を参照して、本実施形態に係るアンテナ100の実施例を説明する。
(アンテナ100のマッチングパターン)
まず、図5を参照して、本実施例に係るアンテナ100のマッチングパターンを説明する。図5は、本実施例に係るアンテナ100に採用されている、マッチングパターンの構成を示す平面図である。
本実施例の導体104B(マッチングパターン)は、アンテナ100の共振周波数を目的の周波数帯域(76〜108MHz)に整合させるために、適切な全長および線幅(例えば、全長4600mm、線幅2mm)を有している。特に、本実施例の導体104Bは、上記適切な全長を有しつつも、可動部14の表面上内に収まるように、メアンダ状を採用している。同様に、同軸ケーブル110の上記区間100Aも、アンテナ100の共振周波数を目的の周波数帯域(76〜108MHz)に整合させるために、適切な長さを有している。
本実施例の導体104Bの形状について、より詳しく説明すると、本実施例の導体104Bは、第1のメアンダ部501、第2のメアンダ部502、第3のメアンダ部503、および第4のメアンダ部504を有して構成されている。
第1のメアンダ部501は、車両20の前後方向に対して垂直な複数の直線状の導体が、車両20の前後方向に並設されている部分である。第3のメアンダ部503は、第1のメアンダ部501と対向する部分であって、第1のメアンダ部501と同様に、車両20の前後方向に対して垂直な複数の直線状の導体が、車両20の前後方向に並設されている部分である。
第2のメアンダ部502は、車両20の前後方向に対して平行な複数の直線状の導体が、車両20の左右方向に並設されている部分である。第4のメアンダ部504は、第2のメアンダ部502と対向する部分であって、第2のメアンダ部502と同様に、車両20の前後方向に対して垂直な複数の直線状の導体が、車両20の前後方向に並設されている部分である。
第1のメアンダ部501の終端は、第2のメアンダ部502の始端に接続されている。第2のメアンダ部502の終端は、第3のメアンダ部503の始端に接続されている。第3のメアンダ部503の終端は、第4のメアンダ部504の始端に接続されている。第4のメアンダ部504の終端は、第1のメアンダ部501の始端に接続されている。これにより、導体104Bは、メアンダ状を採用しつつも、閉じた環状のマッチングパターンを形成している。
なお、同軸ケーブル110の内側導体112が接続される、マッチング部104の給電点104Pは、地板102の給電点102Pからの距離が比較的短い、第3のメアンダ部503に設けられている。
本実施例のアンテナ100は、上記のとおり導体104Bのパターン構成を採用したことにより、導体104Bをメアンダ化することに伴って生じ得る受信利得の低下を、抑制することができる。
次に、図6および図7を参照して、本実施例に係るアンテナ100のアンテナ特性について説明する。図6は、本実施例に係るアンテナ100のVSWR(Voltage Standing Wave Ratio)を示すグラフである。図7は、本実施例に係るアンテナ100によって得られた、XY平面における受信利得の方向依存性を示すグラフである。
図6から、本実施例のアンテナ100は、目的の周波数帯域(76〜108MHz)の全域において、VSWRの値が4.5以下に抑えられていることがわかる。すなわち、図6から、本実施例のアンテナ100は、目的の周波数帯域(76〜108MHz)の全域において動作することがわかる。
また、図7から、本実施例のアンテナ100は、可動部14が地平面に対して水平な状態(すなわち、フラップ10が閉じた状態)において、XY平面における略全方向において、FM放送の周波数帯域(具体的には、76MHz)における受信利得が−35dB以上であることがわかる。
さらに、図7から、本実施例のアンテナ100は、可動部14が地平面に対して垂直な状態(すなわち、フラップ10が開いた状態)においても、XY平面における略全方向において、FM放送の周波数帯域(具体的には、76MHz)における受信利得が−35dB以上であることがわかる。
このように、本実施例のアンテナ100は、可動部14の姿勢変化による放射特性への影響が比較的小さい、同軸ケーブル110の区間100Aを、アンテナ100の主要な放射部として利用している。これにより、本実施例のアンテナ100は、可動部14の姿勢変化が生じた場合であっても、受信利得の方向依存性に殆ど変化が生じず、よって、良好なアンテナ特性を安定的に得ることができる。
〔付記事項〕
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。すなわち、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明に係るアンテナ装置およびアンテナは、アンテナが実装可能な可倒性を有する器具全般に適用可能である。例えば、本発明に係るアンテナ装置およびアンテナは、例えば、実施形態で説明したフラップ等の、車両に備えられた可倒性を有する器具において、好適に利用することができる。
10 フラップ(アンテナ装置)
10L 左側フラップ
10R 右側フラップ
12 固定部
14 可動部
16 ヒンジ部
20 車両(設置対象物)
22 幌
22L フレーム
22R フレーム
24 車室
26 収納庫
26L 拡張部
26R 拡張部
100 アンテナ
100A 区間
102 地板
102P 給電点(給電領域)
104 マッチング部
104A 基板
104B 導体
104P 給電点
110 同軸ケーブル(給電路)
112 内側導体
114 外側導体

Claims (7)

  1. 設置対象物に固定される固定部と、
    前記固定部に連結された方向可変な可動部と、
    アンテナと、を備え、
    前記アンテナは、
    前記固定部に取り付けられた地板と、
    前記可動部に取り付けられた導体と、
    可撓性を有し、前記固定部に配置された給電領域から前記可動部へと延伸して前記導体に接続される給電路と、を有する
    ことを特徴とするアンテナ装置。
  2. 前記給電路は、中間部において外側導体が前記地板に接続され、先端部において内側導体が前記導体に接続された同軸ケーブルのうち、前記中間部から前記先端部までの部分である
    ことを特徴とする請求項1に記載のアンテナ装置。
  3. 前記給電路は、前記固定部上を延伸する部分の長さが、前記可動部上を延伸する部分の長さよりも長い
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のアンテナ装置。
  4. 前記導体は、環状である
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のアンテナ装置。
  5. 前記導体は、メアンダ状である
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載のアンテナ装置。
  6. 前記地板は、前記設置対象物の金属部分に対して、電気的に接続されている
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載のアンテナ装置。
  7. 地板、導体、および同軸ケーブルを備えたアンテナであって、
    前記同軸ケーブルは、
    中間部において外側導体が前記地板に接続され、先端部において内側導体が前記導体に接続されている
    ことを特徴とするアンテナ。
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