JP2012077966A - 蓄冷器式冷凍機 - Google Patents

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Abstract

【課題】ディスプレーサの外周面の偏磨耗を防止できる蓄冷器式冷凍機を提供する。
【解決手段】シリンダ12と、シリンダ12内に、シリンダ12に沿って往復動可能に設けられ、シリンダ12内の一端に膨張空間22を形成するとともに、内部に、膨張空間22に冷媒ガスを供給及び排出するための冷媒ガス流路24が形成されている、円筒形状のディスプレーサ14と、ディスプレーサ14を往復駆動する駆動軸Shと、冷媒ガス流路24内に収容されており、駆動軸Shによりディスプレーサ14をシリンダ12に沿って往復動させる際に、膨張空間22に供給した冷媒ガスを膨張させることによって発生した冷熱を蓄冷する蓄冷材18とを有する。ディスプレーサ14は、駆動軸Shに、ディスプレーサ14の中心軸を中心として回転可能に連結されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、ヘリウムガス等の冷媒ガスを用い、蓄冷材を収容した蓄冷器を有する蓄冷器式冷凍機に関する。
例えば4K程度の極低温を得るために、ヘリウムガス等の冷媒ガスを用い、蓄冷材を収容した蓄冷器を有する蓄冷器式冷凍機が用いられている。また、蓄冷器式冷凍機として、例えばギフォード・マクマホン(Gifford-McMahon;GM)冷凍機が用いられている。
GM冷凍機は、圧縮機からの例えばヘリウムガスよりなる冷媒ガスをシリンダ内に形成された膨張空間に供給し、供給した冷媒ガスを膨張空間で膨張させることによって、冷熱を発生する。
GM冷凍機の各段は、シリンダと、シリンダ内に設けられたディスプレーサを有する。ディスプレーサは、シリンダ内に、シリンダに沿って往復動可能に設けられており、ディスプレーサの一端とシリンダとの間に膨張空間を形成する。また、ディスプレーサの内部には、膨張空間に冷媒ガスを供給及び排出するための冷媒ガス流路が形成されている。また、ディスプレーサの内部に形成された冷媒ガス流路には、冷媒ガスと接触して冷熱を蓄冷するための蓄冷材が収容されている。
シリンダに沿って往復動することによって、膨張空間を気密に膨張させるか、又は気密に収縮させるため、ディスプレーサは、シリンダの内径よりやや小さい外径を有している。そして、ディスプレーサの外周面とシリンダの内周面との間には、ディスプレーサとシリンダとの隙間を気密に保持するための、シールが設けられている。このようなシールとしては、従来、シールリング、クリアランスシール、ラビリンスシール、らせん溝シール(例えば、特許文献1参照。)等が用いられてきた。
一方、GM冷凍機は、ディスプレーサを往復駆動する駆動軸を有する。駆動軸は、回転駆動する例えばモータ等に連結されており、その回転駆動力を往復駆動力に変換してディスプレーサに伝達する。ディスプレーサは、例えば自在継手等により、駆動軸に連結されている(例えば、特許文献2参照。)。
特許第2659684号公報 特開2004−239563号公報
ところが、上記したGM冷凍機等の蓄冷器式冷凍機には、次のような問題がある。
シールリングを除いた他のシール(クリアランスシール、ラビリンスシール、らせん溝シール等)は、シリンダを鉛直に配置する場合には、本来非接触シールである。しかし、シリンダを水平に配置する場合、又は、シリンダを鉛直方向に対して傾けて配置する場合には、ディスプレーサの外周面の一部と、シリンダの内周面とが、接触することがある。
特に、シリンダを水平に配置する場合には、ディスプレーサの自重によりディスプレーサの外周面の一部がシリンダの内周面に接触する。ディスプレーサの外周面の一部がシリンダの内周面に接触している状態で長時間GM冷凍機を運転すると、接触部分のみが磨耗するため、ディスプレーサが偏磨耗する。ディスプレーサが偏磨耗すると、シリンダとディスプレーサとの隙間が大きくなり、膨張空間からの冷媒ガスのリーク量が増大し、GM冷凍機の冷凍能力が低下することがある。あるいは、ディスプレーサの偏磨耗が更に進行すると、GM冷凍機の寿命が短くなる等の問題がある。
特許文献2に開示されるように、ディスプレーサが、駆動軸に、自在継手を介して連結されているものもある。しかし、自在継手を介して連結した場合にも、ディスプレーサの外周面の一部がシリンダの内周面に接触することに変わりはなく、ディスプレーサの偏磨耗を防止することができない。
また、シリンダを鉛直に配置する場合にも、ディスプレーサの外径の寸法公差あるいはシリンダの内径の寸法公差に起因して、ディスプレーサの外周面の一部がシリンダの内周面に接触し、ディスプレーサが偏磨耗する場合がある。従って、上記した課題は、シリンダを鉛直方向に対して傾けて配置する場合のみならず、シリンダを鉛直に配置する場合にも共通の課題である。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、ディスプレーサの外周面の偏磨耗を防止できる蓄冷器式冷凍機を提供する。
上記の課題を解決するために本発明では、次に述べる手段を講じたことを特徴とするものである。
本発明は、シリンダと、前記シリンダ内に、前記シリンダに沿って往復動可能に設けられ、前記シリンダ内の一端に膨張空間を形成するとともに、内部に、前記膨張空間に冷媒ガスを供給及び排出するための冷媒ガス流路が形成されている、円筒形状のディスプレーサと、前記ディスプレーサを往復駆動する駆動軸と、前記冷媒ガス流路内に収容されており、前記駆動軸により前記ディスプレーサを前記シリンダに沿って往復動させる際に、前記膨張空間に供給した冷媒ガスを膨張させることによって発生した冷熱を蓄冷する蓄冷材とを有し、前記ディスプレーサは、前記駆動軸に、前記ディスプレーサの中心軸を中心として回転可能に連結されている、蓄冷器式冷凍機である。
また、本発明は、上述の蓄冷器式冷凍機において、前記ディスプレーサは、前記駆動軸に、前記ディスプレーサの中心軸を中心として回転可能に連結されるとともに、前記ディスプレーサの中心軸の前記駆動軸に対する傾きを許容するように連結されている。
また、本発明は、上述の蓄冷器式冷凍機において、前記ディスプレーサは、前記駆動軸に、球面ベアリングを介して連結されている。
また、本発明は、上述の蓄冷器式冷凍機において、前記ディスプレーサの外周面又は前記シリンダの内周面にらせん溝が形成されている。
本発明によれば、蓄冷器式冷凍機において、ディスプレーサの外周面の偏磨耗を防止できる。
第1の実施の形態に係るGM冷凍機の構成を示す概略断面図である。 第1の実施の形態に係るGM冷凍機における第1段目ディスプレーサの構成を、第1段目シリンダとともに示す概略断面図である。 第1の実施の形態に係るGM冷凍機における第2段目ディスプレーサの構成を、第2段目シリンダとともに示す概略断面図である。 第2段目ディスプレーサの構成の別の例を、第2段目シリンダとともに示す概略断面図である。 第1の実施の形態に係るGM冷凍機の第2段目シリンダが水平に配置されている例について模式的に示す図である。 比較例に係るGM冷凍機の第2段目シリンダが水平に配置されている例について模式的に示す図である。 第1の実施の形態の第1の変形例に係るGM冷凍機における第2段目ディスプレーサの構成を、第2段目シリンダとともに示す概略断面図である。 第1の実施の形態の第2の変形例に係るGM冷凍機における第2段目ディスプレーサの構成を、第2段目シリンダとともに示す概略断面図である。 第2の実施の形態に係るGM冷凍機における第1段目ディスプレーサの構成を、第1段目シリンダとともに示す概略断面図である。
次に、本発明を実施するための形態について図面と共に説明する。
(第1の実施の形態)
図1を参照し、第1の実施の形態に係るGM冷凍機について説明する。このGM冷凍機は、本発明に係る蓄冷器式冷凍機をGM冷凍機に適用した例であり、数K〜20K程度の極低温を得るのに適した2段構成を有する。
図1は、本実施の形態に係るGM冷凍機の構成を示す概略断面図である。
GM冷凍機は、圧縮機10、第1段目シリンダ11、第2段目シリンダ12、第1段目ディスプレーサ13、第2段目ディスプレーサ14、クランク機構15、冷媒ガス流路16、蓄冷材17、18、ヒートステーション19、20、膨張空間21、22、中空空間(冷媒ガス流路)23、24を有する。
圧縮機10は、ヘリウムガス(冷媒ガス)を約20Kgf/cmに圧縮し、高圧ヘリウムガスを生成する。生成された高圧ヘリウムガスは、吸気弁V1、冷媒ガス流路16を介して第1段目シリンダ11内に供給される。また、第1段目シリンダ11から排出された低圧ヘリウムガスは、冷媒ガス流路16、排気弁V2を介して圧縮機10に回収される。
第1段目シリンダ11には、第2段目シリンダ12が結合されている。第1段目シリンダ11、第2段目シリンダ12内には、相互に連結された第1段目ディスプレーサ13、第2段目ディスプレーサ14がそれぞれ収容されている。
第1段目シリンダ11からは、駆動軸Shが上方に延在し、駆動用モータMに結合したクランク機構15と結合している。
第1段目ディスプレーサ13は、第1段目シリンダ11内に、第1段目シリンダ11に沿って往復動可能に設けられている。第1段目ディスプレーサ13は、第1段目シリンダ11の一端に、膨張空間21を形成する。第1段目ディスプレーサ13は、第1段目シリンダ11の内径よりやや小さい外径の円筒形状を有している。
また、第1段目ディスプレーサ13の内部には、膨張空間21に冷媒ガスを供給及び排出するための中空空間(冷媒ガス流路)23が形成されている。第1段目ディスプレーサ13は、第1段目シリンダ11に沿って往復動する際に、膨張空間21に供給した冷媒ガスを膨張させることによって冷熱を発生させる。
中空空間23内には、蓄冷材17が収容されている。蓄冷材17は、膨張空間21から冷媒ガスを排出する際に、排出した冷媒ガスと接触して冷熱を蓄冷する。すなわち、蓄冷材17は、駆動軸Shにより第1段目ディスプレーサ13を第1段目シリンダ11に沿って往復動させる際に、膨張空間21に供給した冷媒ガスを膨張させることによって発生した冷熱を蓄冷する。
第2段目ディスプレーサ14は、第2段目シリンダ12内に、第2段目シリンダ12に沿って往復動可能に設けられている。第2段目ディスプレーサ14は、第2段目シリンダ12の一端に、膨張空間22を形成する。第2段目ディスプレーサ14は、第2段目シリンダ12の内径よりやや小さい外径の円筒形状を有している。
また、第2段目ディスプレーサ14の内部には、膨張空間22に冷媒ガスを供給及び排出するための中空空間(冷媒ガス流路)24が形成されている。第2段目ディスプレーサ14は、第2段目シリンダ12に沿って往復動する際に、膨張空間22に供給した冷媒ガスを膨張させることによって冷熱を発生させる。
中空空間24内には、蓄冷材18が収容されている。蓄冷材18は、膨張空間22から冷媒ガスを排出する際に、排出した冷媒ガスと接触して冷熱を蓄冷する。すなわち、蓄冷材18は、駆動軸Shにより第2段目ディスプレーサ14を第2段目シリンダ12に沿って往復動させる際に、膨張空間22に供給した冷媒ガスを膨張させることによって発生した冷熱を蓄冷する。
第1段目シリンダ11の下端(低温端)を囲むように、第1段目のヒートステーション19が熱的に結合されており、第2段目シリンダ12の下端(低温端)を囲むように、第2段目のヒートステーション20が熱的に結合している。
第1段目シリンダ11、第2段目シリンダ12は、例えばステンレス綱(例えばSUS304)等によって形成されていることが好ましい。これにより、第1段目シリンダ11、第2段目シリンダ12に、高い強度、低い熱伝導率、及び高いヘリウムガス遮蔽能を持たせることができる。
第1段目ディスプレーサ13、第2段目ディスプレーサ14は、例えば布入りフェノール(ベークライト)等によって形成されていることが好ましい。これにより、第1段目ディスプレーサ13、第2段目ディスプレーサ14について、軽量化するとともに、耐摩耗性及び強度を向上させ、高温側から低温側への侵入熱量を低減することができる。
第1段目の蓄冷材17は、例えば金網等により構成されることが好ましく、第2段目の蓄冷材18は、例えば鉛球又は磁性蓄冷材等により構成されることが好ましい。これにより、低温領域において、十分高い熱容量を確保することができる。
このように構成されているGM冷凍機では、以下のようにして冷熱を発生する。
圧縮機10から吸気弁V1を介して供給された、冷媒ガスである高圧ヘリウムガスは、冷媒ガス流路16を介して第1段目シリンダ11内に供給される。そして、開口(冷媒ガス流路)23a、蓄冷材17が収容された中空空間(冷媒ガス流路)23、開口(冷媒ガス流路)23bを通って、第1段目の膨張空間21に供給される。
第1段目の膨張空間21に供給された高圧ヘリウムガスは、更に開口(冷媒ガス流路)24a、蓄冷材18が収容された中空空間(冷媒ガス流路)24、開口(冷媒ガス流路)24bを通って第2段目の膨張空間22に供給される。
なお、冷媒ガス流路23a、23b、24a、24bは、冷媒ガスの流れを説明するために機能的に記載したものであり、図2以降を用いて説明する実際の構造とは異なる。
吸気弁V1が閉じ、排気弁V2が開く際には、第2段目シリンダ12、第1段目シリンダ11内の高圧ヘリウムガスは、吸気の場合とは逆の経路をたどって冷媒ガス流路16、排気弁V2を介して圧縮機10に回収される。
GM冷凍機の作動時においては、クランク機構15によって駆動用モータMの回転駆動力が駆動軸Shの往復駆動力に変換される。そして、駆動軸Shによって、第1段目ディスプレーサ13、第2段目ディスプレーサ14が、図1中の矢印で示すように、上下に(それぞれ第1段目シリンダ11及び第2段目シリンダ12に沿って)往復駆動される。
駆動軸Shによって第1段目ディスプレーサ13、第2段目ディスプレーサ14が駆動軸Shと反対側(図1の下方)に駆動される際には、吸気弁V1が開き、排気弁V2が閉じる。そして、第1段目シリンダ11内の膨張空間21、及び第2段目シリンダ12内の膨張空間22に高圧ヘリウムガスが供給される(供給工程)。
また、駆動軸Shによって第1段目ディスプレーサ13、第2段目ディスプレーサ14が駆動軸Sh側(図1の上方)に駆動される際には、吸気弁V1が閉じ、排気弁V2が開く。そして、第1段目シリンダ11内の膨張空間21、及び第2段目シリンダ12内の膨張空間22が低圧になるとともに、膨張空間21及び膨張空間22からヘリウムガスは排出され、圧縮機10に回収される(排出工程)。
このとき、膨張空間21、22において、ヘリウムガスが膨張することによって、冷熱が発生する。冷熱を発生し、冷却されたヘリウムガスは、膨張空間21、22から排出される際に、蓄冷材17、18と接触し、熱交換することによって、蓄冷材17、18を冷却する。すなわち、蓄冷材17、18に、発生した冷熱が蓄冷される。
次の供給工程で供給される高圧ヘリウムガスは、蓄冷材17、18を通って供給されることにより冷却される。冷却されたヘリウムガスが膨張空間21、22で膨張することにより、さらに冷却が進む。
以上のようにして、供給工程と排出工程とを繰り返すことにより、第1段目シリンダ11内の膨張空間21が、例えば40K〜70K程度の温度に冷却され、第2段目シリンダ12内の膨張空間22が、例えば数K〜20K程度の温度に冷却される。
次に、図2を参照し、第1段目ディスプレーサ13の詳細な構成について説明する。図2は、本実施の形態に係るGM冷凍機における第1段目ディスプレーサ13の構成を、第1段目シリンダ11とともに示す概略断面図である。なお、図2では、ヒートステーション19の図示を省略している。
第1段目ディスプレーサ13は、筒状部材30を有する。
筒状部材30は、上蓋を備えた円筒形状を有し、その下端は開放されている。筒状部材30の上蓋上面には、筒状部材30の外径よりもやや小さい径を有するフランジ31が取り付けられている。フランジ31と筒状部材30の上蓋には、開口32(図1に示す23a)が設けられている。開口32には、中空空間(冷媒ガス流路)23の高温端が連通している。フランジ31の上面には、筒状部材30を、図2中の矢印で示すように、上下駆動するための駆動軸Shが取り付けられている。
筒状部材30内には、上面に密着するように図示しない金網が配置されている。金網の下には、銅金網等の蓄冷材17が充填されている。蓄冷材17の下には図示しない他の金網が配置されている。
さらに、筒状部材30の下側開放端には、蓋部材33が挿入され、筒状部材30と接着されている。蓋部材33は盲蓋であり、筒状部材30の下端の開口を気密に閉じる。また、蓋部材33の下面には、第2段目ディスプレーサ14と連結するための、連結機構50が取り付けられている。
筒状部材30の外周面には、蓄冷材17の下側の金網が配置されている高さに、開口34(図1に示す23b)が設けられている。開口34には、中空空間(冷媒ガス流路)23の低温端が連通している。
筒状部材30及び蓋部材33は、例えば布入りフェノールで形成されることが好ましい。これにより、筒状部材30及び蓋部材33について、軽量化するとともに、耐摩耗性及び強度を向上させ、高温側から低温側への侵入熱量を低減することができる。
第1段目シリンダ11の内径を例えば82mmとした場合、筒状部材30の外径を例えば82mm、内径を例えば72mmとすることができる。また、筒状部材30の開口34よりも下部分の外径及びフランジ31の外径を例えば81.5mmとすることができる。また、筒状部材30の軸方向の長さを例えば150mm、フランジ31の厚さを例えば10mmとすることができる。
筒状部材30の外周面と第1段目シリンダ11の内周面との間には、隙間D11が形成される。第1段目ディスプレーサ13を安定に往復駆動するために、隙間D11は0.01mm以上であることが好ましい。また、隙間D11を通って冷媒ガスが流れることを防止するために、隙間D11は0.03mm以下であることが好ましい。
筒状部材30の外周面には、上端(高温端)から開口34が形成されている高さまで、1本のらせん溝35が形成されていてもよい。らせん溝35の形状として、例えば幅約2mm、深さ約0.6mm、ピッチ約4mmとすることができる。このようならせん溝35を形成することによって、第1段目ディスプレーサ13と第1段目シリンダ11との隙間D11を通って冷媒ガスが漏れることを防止することができる。
筒状部材30の開口34よりも下の部分の外径は、開口34よりも上の部分の外径よりもわずかに小さくしてもよい。このとき、開口34よりも下の部分では、第1段目シリンダ11の内周面と筒状部材30の外周面との間に隙間D12が形成される。隙間D12は、筒状部材30の内部と膨張空間21との間を結ぶ冷媒ガス流路を形成する。
次に、図3を参照し、第2段目ディスプレーサ14の詳細な構成について説明する。
本実施の形態では、第2段目ディスプレーサ14は、駆動軸Shに、第2段目ディスプレーサ14の中心軸を中心として回転可能に連結されている。
なお、第2段目ディスプレーサ14は、第1段目ディスプレーサ13を介して駆動軸Shに連結されている。従って、第2段目ディスプレーサ14は、第1段目ディスプレーサ13に、第2段目ディスプレーサ14の中心軸を中心として回転可能に連結されていてもよい。この場合も、第2段目ディスプレーサ14は、駆動軸Shに、第2段目ディスプレーサ14の中心軸を中心として回転可能に連結されていることになる。
図3は、本実施の形態に係るGM冷凍機における第2段目ディスプレーサ14の構成を、第2段目シリンダ12とともに示す概略断面図である。なお、図3では、ヒートステーション20の図示を省略している。
第2段目ディスプレーサ14は、筒状部材40を有する。第2段目ディスプレーサ14は、第1段目ディスプレーサ13(すなわち駆動軸Sh)に連結機構50を介して連結されている。
筒状部材40は、上下端が開放された円筒形状を有する。筒状部材40の下端には、蓋部材41が挿入接着されている。蓋部材41の上には、金網42が配置され、その上にフェルト栓43が配置されている。
筒状部材40及び蓋部材41は、例えば布入りフェノールで形成されることが好ましい。これにより、筒状部材40及び蓋部材41について、軽量化するとともに、耐摩耗性及び強度を向上させ、高温側から低温側への侵入熱量を低減することができる。
フェルト栓43の上には、前述したように、例えば鉛球で形成された蓄冷材18が充填される。蓄冷材18の上にはフェルト栓44が配置され、フェルト栓44の上にはパンチングメタル45が配置される。
筒状部材40の上端(高温端)には、第1段目ディスプレーサ13と連結するための、後述する連結機構50が取り付けられている。また、筒状部材40の上端(高温端)には、連結機構50の周囲に、開口24aが設けられている。そして、開口24aには、中空空間(冷媒ガス流路)24の高温端が連通している。
筒状部材40の外周面には、金網42の高さの位置に、開口46(図1に示す24b)が設けられている。開口46には、中空空間(冷媒ガス流路)24の低温端が連通している。
第2段目シリンダ12の内径を例えば35mmとした場合、筒状部材40の外径を例えば35mm、内径を例えば30mmとすることができる。また、筒状部材40の軸方向の長さを、例えば200mmとすることができる。
筒状部材40の外周面と第2段目シリンダ12の内周面との間には、隙間D21が形成される。第2段目ディスプレーサ14を安定に往復駆動するために、隙間D21は0.01mm以上であることが好ましい。また、隙間D21を通って冷媒ガスが軸方向に流れることを防止するために、隙間D21は0.03mm以下であることが好ましい。
筒状部材40の開口46よりも上の部分の外周面には、開口46の位置と上端とを結ぶ1本のらせん溝47が形成されていることが好ましい。らせん溝47の形状として、例えば幅約2mm、深さ約0.6mm、ピッチ約4mmとすることができる。
このようならせん溝47を形成することによって、第2段目ディスプレーサ14と第2段目シリンダ12との隙間D21を通って冷媒ガスが漏れることを防止することができる。その結果、第2段目ディスプレーサ14と第2段目シリンダ12との隙間にシールリングを収容する必要がないため、筒状部材40の側壁の厚さを薄くすることができる。筒状部材40の側壁の厚さを薄くすることによって、第2段目ディスプレーサ14内の中空空間24の体積を増大できるため、収容する蓄冷材を増やすことができ、GM冷凍機の冷凍能力を増大させることができる。また、シールリングを不要にするため、部品点数が低減し、組み立て工程が簡単化するとともに製造コストを低減することが可能になる。
なお、筒状部材40は、円筒状のステンレス管の表面に、例えば布入りフェノールよりなる耐磨耗性樹脂がコーティングされたものであってもよい。これにより、後述するように、第2段目シリンダ12を水平に配置し、第2段目ディスプレーサ14の自重により第2段目ディスプレーサ14の外周面が第2段目シリンダ12の内周面に接触する場合でも、第2段目ディスプレーサ14の磨耗を防止することができる。
また、第2段目ディスプレーサ14の外周面に代え、第2段目シリンダ12の内周面にらせん溝が形成されていてもよい。第2段目シリンダ12の内周面にらせん溝47aが形成されている場合の、第2段目ディスプレーサ14の構成の別の例を、第2段目シリンダ12とともに、図4の概略断面図に示す。
筒状部材40の開口46よりも下の部分の外径は、開口46よりも上の部分の外径よりもわずかに小さくしてもよい。このとき、開口46よりも下の部分では、第2段目シリンダ12の内周面と筒状部材40の外周面との間に隙間D22が形成される。隙間D22も、筒状部材40の内部と膨張空間22とを結ぶ冷媒ガス流路を形成する。
本実施の形態では、第2段目ディスプレーサ14は、連結機構50を介し、第1段目ディスプレーサ13に、第2段目ディスプレーサ14の中心軸を中心として回転可能に連結されている。すなわち、第2段目ディスプレーサ14は、連結機構50を介し、駆動軸Shに、第2段目ディスプレーサ14の中心軸を中心として回転可能に連結されている。
また、本実施の形態では、第2段目ディスプレーサ14は、第1段目ディスプレーサ13(すなわち駆動軸Sh)に、第2段目ディスプレーサ14の中心軸を中心として回転可能に連結されるとともに、第2段目ディスプレーサ14の中心軸の第1段目ディスプレーサ13(すなわち駆動軸Sh)に対する傾きを許容するように連結されていることが好ましい。
このような、中心軸を中心として回転可能で、かつ、中心軸の傾きを許容するように連結するための連結機構50として、例えば互いに球面接合する内輪50a及び外輪50bを有する球面ベアリング50を用いることができる。球面ベアリング50を用いることにより、中心軸を中心とする回転と中心軸の傾きとを、一つのベアリング機構によって実現することができる。そのため、GM冷凍機のシリンダ及びディスプレーサを小型化、軽量化することができる。
なお、第1の実施の形態の第1の変形例で説明するように、第2段目ディスプレーサ14の中心軸を中心として回転可能に連結するための各種のベアリングと、第2段目ディスプレーサ14の中心軸の傾きを許容するように連結するための各種のベアリングとを、組み合わせて用いてもよい。
ここで、図5及び図6を参照し、本実施の形態に係るGM冷凍機が、第2段目ディスプレーサ14の外周面の偏磨耗を防止できる作用効果について、比較例と対比しながら説明する。
図5は、本実施の形態に係るGM冷凍機の第2段目シリンダ12が水平に配置されている例について模式的に示す図である。図5(a)は正面図であり、図5(b)は側面図である。図6は、比較例に係るGM冷凍機の第2段目シリンダ12が水平に配置されている例について模式的に示す図である。図6(a)は正面図であり、図6(b)は側面図である。
図6(a)に示すように、比較例に係るGM冷凍機では、第2段目ディスプレーサ14と第1段目ディスプレーサ13とは、連結機構50aにより連結される。そして、連結機構50aは、一般的な自在継手(ユニバーサルジョイント)により構成される。自在継手は、第2段目ディスプレーサ14の中心軸の第1段目ディスプレーサ13の中心軸(すなわち駆動軸Sh)に対する傾きを許容するように連結されている。
比較例では、第2段目シリンダ12を水平に配置する場合には、第2段目ディスプレーサ14の自重により第2段目ディスプレーサ14の外周面が第2段目シリンダ12の内周面に接触する。また、第2段目ディスプレーサ14は第2段目ディスプレーサ14の中心軸を中心として回転可能に設けられていないため、第2段目ディスプレーサ14の外周面の同一の部分が第2段目シリンダ12の内周面に接触することになる。そして、第2段目ディスプレーサ14の外周面が第2段目シリンダ12の内周面に接触している状態で長時間GM冷凍機を運転すると、図6(b)に示すように、接触部分(点線で囲んだ領域I)のみが磨耗するため、第2段目ディスプレーサ14の外周面が偏磨耗する。
一方、本実施の形態では、図5(a)に示すように、連結機構50として例えば球面ベアリングを用いることにより、第2段目ディスプレーサ14を、第1段目ディスプレーサ13(すなわち駆動軸Sh)に、第2段目ディスプレーサ14の中心軸を中心として回転可能に連結することができる。
第2段目シリンダ12を水平に配置する場合には、第2段目ディスプレーサ14の自重により第2段目ディスプレーサ14の外周面が第2段目シリンダ12の内周面に接触する。しかし、第2段目ディスプレーサ14が回転するため、第2段目ディスプレーサ14の外周面の同一の部分が第2段目シリンダ12の内周面に接触することがない。すなわち、第2段目ディスプレーサ14の外周面のうち、第2段目シリンダ12の内周面に接触する部分が分散する。従って、第2段目ディスプレーサ14の外周面が第2段目シリンダ12の内周面に接触している状態で長時間GM冷凍機を運転しても、図5(b)に示すように、接触部分が分散するため、第2段目ディスプレーサ14の外周面が偏磨耗することを防止できる。
また、第2段目シリンダ12を鉛直方向に対して傾けて配置する場合、及び第2段目シリンダ12を鉛直に配置する場合にも、第2段目ディスプレーサ14の外周面の同一の部分が第2段目シリンダ12の内周面に接触することを防止できる。そして、第2段目ディスプレーサ14の外周面が偏磨耗することを防止できる。
また、球面ベアリングを用いるときは、第2段目ディスプレーサ14の中心軸の第1段目ディスプレーサ13(すなわち駆動軸Sh)に対する傾きを許容することができる。このため、製造時の寸法公差等により第2段目シリンダ12の中心軸が第1段目シリンダ11に対して微小に傾いていた場合でも、第2段目ディスプレーサ14の中心軸を第2段目シリンダ12の中心軸と平行に保持することができ、第2段目ディスプレーサ14の外周面が偏磨耗することを防止できる。
ただし、第2段目シリンダ12の中心軸の第1段目シリンダ11に対する傾きが極めて小さい場合等には、第2段目ディスプレーサ14は、第2段目ディスプレーサ14の中心軸の第1段目ディスプレーサ13(すなわち駆動軸Sh)に対する傾きを許容するように連結されていなくてもよい。
また、筒状部材40が、円筒状のステンレス管の表面に、例えば布入りフェノールよりなる耐磨耗性樹脂がコーティングされたものであるときは、第2段目ディスプレーサ14の偏磨耗を更に防止することができる。
また、本実施の形態では、第2段目ディスプレーサ14の外周面に前述したらせん溝47を形成してもよい。らせん溝47が形成された第2段目ディスプレーサ14が、駆動軸Shにより往復駆動されると、その往復動に伴ってらせん溝47に微少量の冷媒ガスが出入りする。そして、らせん溝47中の冷媒ガスの流れに伴う回転駆動力が第2段目ディスプレーサ14に与えられるため、第2段目ディスプレーサ14は、第2段目ディスプレーサ14の中心軸を中心として自動的に回転駆動される。これにより、第2段目ディスプレーサ14の偏磨耗を更に防止することができる。
(第1の実施の形態の第1の変形例)
次に、図7を参照し、第1の実施の形態の第1の変形例に係るGM冷凍機について説明する。本変形例に係るGM冷凍機では、第2段目ディスプレーサ14と第1段目ディスプレーサ13(すなわち駆動軸Sh)とを連結する連結機構が、第1の連結機構51と第2の連結機構52とにより構成されている。
本変形例に係るGM冷凍機も、連結機構以外の部分は、第1の実施の形態に係るGM冷凍機と同様である。従って、本変形例では、連結機構以外の部分についての説明を省略する。
図7は、本変形例に係るGM冷凍機における第2段目ディスプレーサ14の構成を、第2段目シリンダ12とともに示す概略断面図である。
本変形例では、第1段目ディスプレーサ13側から第2段目ディスプレーサ14側に向かって順に、第1の連結機構51と第2の連結機構52が直列に連結されている。
第1の連結機構51は、第2段目ディスプレーサ14を、第1段目ディスプレーサ13(すなわち駆動軸Sh)に、第2段目ディスプレーサ14の中心軸を中心として回転可能に連結するものである。
このような、中心軸を中心として回転可能に連結するための第1の連結機構51として、例えば内輪51aと外輪51bとを有し、内輪51aの外周面と外輪51bの内周面とが接合されているベアリング51を用いることができる。
第2の連結機構52は、第2段目ディスプレーサ14を、第1段目ディスプレーサ13(すなわち駆動軸Sh)に、第2段目ディスプレーサ14の中心軸の第1段目ディスプレーサ13(すなわち駆動軸Sh)に対する傾きを許容するように連結するものである。
このような、中心軸の傾きを許容するように連結するための第2の連結機構52として、例えば自在継手(ユニバーサルジョイント)52を用いることができる。
第1の連結機構51と第2の連結機構52とを組み合わせて用いることにより、中心軸を中心とする回転と中心軸の傾きを、それぞれ簡易な連結機構により実現することができる。そのため、GM冷凍機の製造コストを低減することができる。
本変形例でも、第2段目ディスプレーサ14は、第2段目ディスプレーサ14の中心軸を中心として自由に回転できるため、第2段目ディスプレーサ14の偏磨耗を防止できる。
また、第1段目ディスプレーサ13(すなわち駆動軸Sh)に対する第2段目ディスプレーサ14の中心軸の傾きを許容できるため、第2段目ディスプレーサ14の中心軸を第2段目シリンダ12の中心軸と平行に保持することができる。これにより、寸法公差等に起因する第2段目ディスプレーサ14の偏磨耗を防止できる。
(第1の実施の形態の第2の変形例)
次に、図8を参照し、第1の実施の形態の第2の変形例に係るGM冷凍機について説明する。本変形例に係るGM冷凍機では、第2段目ディスプレーサ14の外周面及び第2段目シリンダ12の内周面のいずれにもらせん溝が形成されていない。
本変形例に係るGM冷凍機も、第2段目ディスプレーサ14の外周面及び第2段目シリンダ12の内周面以外の部分は、第1の実施の形態に係るGM冷凍機と同様である。従って、本変形例では、第2段目ディスプレーサ14の外周面及び第2段目シリンダ12の内周面以外の部分についての説明を省略する。
図8は、本変形例に係るGM冷凍機における第2段目ディスプレーサ14の構成を、第2段目シリンダ12とともに示す概略断面図である。
本変形例では、筒状部材40の外周面にらせん溝が形成されていない。また、第2段目シリンダ12の内周面にもらせん溝が形成されていない。筒状部材40の外周面と第2段目シリンダ12の内周面との間の隙間D21は、第2段目ディスプレーサ14を安定に往復駆動するために0.01mm以上であることが好ましい。また、隙間D21を通って冷媒ガスが軸方向に直線的に流れることを防止するために、0.03mm以下であることが好ましい。
本変形例では、筒状部材40の外周面及び第2段目シリンダ12の内周面のいずれにもらせん溝を形成しないが、隙間D21を調整することにより、第2段目ディスプレーサ14と第2段目シリンダ12との隙間D21を通って冷媒ガスが漏れることを防止することができる。その結果、第2段目ディスプレーサ14と第2段目シリンダ12との隙間D21にシールリングを収容する必要がないため、筒状部材40の側壁の厚さを薄くすることができ、中空空間24の体積を増大できるため、収容する蓄冷材を増やすことができ、冷凍能力を増大させることができる。また、シールリングを不要にするため、部品点数が低減し、組み立て工程が簡単化するとともに製造コストを低減することが可能になる。
本変形例でも、第2段目ディスプレーサ14は、第2段目ディスプレーサ14の中心軸を中心として自由に回転できるため、第2段目ディスプレーサ14の偏磨耗を防止できる。
また、第1段目ディスプレーサ13(すなわち駆動軸Sh)に対する第2段目ディスプレーサ14の中心軸の傾きを許容できるため、第2段目ディスプレーサ14の中心軸を第2段目シリンダ12の中心軸と平行に保持することができる。これにより、寸法公差等に起因する第2段目ディスプレーサ14の偏磨耗を防止できる。
(第2の実施の形態)
次に、図9を参照し、第2の実施の形態に係るGM冷凍機について説明する。本実施の形態に係るGM冷凍機では、第1段目ディスプレーサ13と駆動軸Shとを連結する第3の連結機構53が設けられている。
本実施の形態に係るGM冷凍機は、第3の連結機構53以外の部分は、第1の実施の形態に係るGM冷凍機と同様に構成することができる。従って、本実施の形態では、第3の連結機構53以外の部分についての説明を省略する。
図9は、本実施の形態に係るGM冷凍機における第1段目ディスプレーサ13の構成を、第1段目シリンダ11とともに示す概略断面図である。
第1段目ディスプレーサ13は、第3の連結機構53を介し、駆動軸Shに、第1段目ディスプレーサ13の中心軸を中心として回転可能に連結されるものである。
また、本実施の形態では、第1段目ディスプレーサ13が、駆動軸Shに、第1段目ディスプレーサ13の中心軸を中心として回転可能に連結されるとともに、第1段目ディスプレーサ13の中心軸の駆動軸Shに対する傾きを許容するように連結されていることが好ましい。
このような、中心軸を中心として回転可能で、かつ、中心軸の傾きを許容するように連結するための第3の連結機構53として、例えば互いに球面接合する内輪53a及び外輪53bを有する球面ベアリング53を用いることができる。球面ベアリング53を用いることにより、中心軸を中心とする回転と中心軸の傾きを、一つのベアリング機構によって実現することができる。そのため、GM冷凍機における往復駆動される部分を小型化、軽量化することができる。
本実施の形態でも、第1段目ディスプレーサ13は、第1段目ディスプレーサ13の中心軸を中心として自由に回転できるため、第1段目ディスプレーサ13の偏磨耗を防止できる。
また、駆動軸Shに対する第1段目ディスプレーサ13の中心軸の傾きを許容できるため、第1段目ディスプレーサ13の中心軸を第1段目シリンダ11の中心軸と平行に保持することができる。これにより、寸法公差等に起因する第1段目ディスプレーサ13の偏磨耗を防止できる。
以上、本発明の好ましい実施の形態について記述したが、本発明はかかる特定の実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲内に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
10 圧縮機
11 第1段目シリンダ
12 第2段目シリンダ
13 第1段目ディスプレーサ
14 第2段目ディスプレーサ
15 クランク機構
16 冷媒ガス流路
17、18 蓄冷材
19、20 ヒートステーション
21、22 膨張空間
23、24 中空空間(冷媒ガス流路)
30、40 筒状部材
31 フランジ
32、34、46 開口
33、41 蓋部材
35、47、47a らせん溝
50〜53 連結機構

Claims (4)

  1. シリンダと、
    前記シリンダ内に、前記シリンダに沿って往復動可能に設けられ、前記シリンダ内の一端に膨張空間を形成するとともに、内部に、前記膨張空間に冷媒ガスを供給及び排出するための冷媒ガス流路が形成されている、円筒形状のディスプレーサと、
    前記ディスプレーサを往復駆動する駆動軸と、
    前記冷媒ガス流路内に収容されており、前記駆動軸により前記ディスプレーサを前記シリンダに沿って往復動させる際に、前記膨張空間に供給した冷媒ガスを膨張させることによって発生した冷熱を蓄冷する蓄冷材と
    を有し、
    前記ディスプレーサは、前記駆動軸に、前記ディスプレーサの中心軸を中心として回転可能に連結されている、蓄冷器式冷凍機。
  2. 前記ディスプレーサは、前記駆動軸に、前記ディスプレーサの中心軸を中心として回転可能に連結されるとともに、前記ディスプレーサの中心軸の前記駆動軸に対する傾きを許容するように連結されている、請求項1に記載の蓄冷器式冷凍機。
  3. 前記ディスプレーサは、前記駆動軸に、球面ベアリングを介して連結されている、請求項2に記載の蓄冷器式冷凍機。
  4. 前記ディスプレーサの外周面又は前記シリンダの内周面にらせん溝が形成されている、請求項1から請求項3のいずれかに記載の蓄冷器式冷凍機。
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