JP2011130778A - 油脂組成物および該油脂組成物を含有する飲食物 - Google Patents
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Abstract
【課題】α−リノレン酸が高含有で、高血圧改善効果を有し、かつ風味が良く、保存安定性の良い油脂組成物および該油脂組成物を含有する飲食物を提供する。
【解決手段】本発明の油脂組成物は、フラックス油と米油とを各々所定量含有する油脂組成物であって、該油脂組成物の構成脂肪酸中のα−リノレン酸含量が15〜30質量%であることを特徴とする。
【選択図】なし
【解決手段】本発明の油脂組成物は、フラックス油と米油とを各々所定量含有する油脂組成物であって、該油脂組成物の構成脂肪酸中のα−リノレン酸含量が15〜30質量%であることを特徴とする。
【選択図】なし
Description
本発明は、α−リノレン酸が高含有の油脂組成物および該油脂組成物を含有する飲食物に関するものである。
n−3系多価不飽和脂肪酸であるα−リノレン酸は、必須脂肪酸と呼ばれているが生体内で合成できないため、食物により摂取することが必要である。
植物油の中にはα−リノレン酸をその構成脂肪酸中に50質量%以上含有するものがあり、その代表的なものとしてフラックス油(アマニ油)、エゴマ油、シソ実油などがある。
しかし、フラックス油、エゴマ油、シソ実油など、α−リノレン酸を50質量%以上含有する油は、劣化を起こしやすく、風味、保存安定性に問題があるため、商品化は困難であった。また、通常、植物油の製造工程で脱臭工程を行うが、α−リノレン酸は、二重結合が3つあるという、その構造上、トランス化しやすいという問題もあった。
これらの問題を解決するものとして、α−リノレン酸の含量が50質量%以上、かつトランス型脂肪酸の含量が4質量%以下であるフラックス油に、オレイン酸の含量が60質量%以上である高オレイン酸の油脂を加え、オレイン酸とα−リノレン酸の質量比を、オレイン酸:α−リノレン酸=1:0.2〜0.6とし、α−リノレン酸の含量が10質量%以上である食用油が知られている(特許文献1参照)。
特許文献1には、フラックス油製造工程の脱臭条件として、脱臭温度220〜240℃、脱臭時間60〜90分間、蒸気吹込量対油3.5〜5.5質量%で行なうと、風味が良好で、かつトランス型脂肪酸含量が4質量%以下に抑えられたフラックス油が製造できることが開示されている。
また、臭気をマスキングする効果を有する米油を配合したα−リノレン酸含有油脂組成物が知られている(特許文献2,3参照)。
特許文献2には、米由来の食用油脂30〜60重量%とα−リノレン酸を45重量%以上含有する油脂5〜10重量%を含有してなる油脂組成物が開示され、特許文献3には、油脂組成物全体中、α−リノレン酸の含有量が50重量%以上である油脂を10重量%以下と、60重量%を超え、且つ、85重量%以下の米由来の食用油脂を含有してなる油脂組成物が開示されている。
一方、フラックス油に多く含まれるα−リノレン酸は、ヒトの疫学調査において高血圧の発症リスクを低下させることが報告されている(非特許文献1参照)。また、α−リノレン酸を高含有する食用油脂組成物は、高血圧症の予防効果を有することが知られている(特許文献4参照)。
特開2000−157170号公報
特開2003−79314号公報
特開2004−254588号公報
特開昭63−36744号公報
Luc Djousse ら、「Dietary Linolenic Acid Is Associated With a Lower Prevalence of Hypertension in the NHLBI Family Heart Study.」Hypertension、45巻、p368−373、2005年
しかしながら、前述したとおり、フラックス油、エゴマ油、シソ実油など、α−リノレン酸を50%以上含有する油は、風味、保存安定性に問題があるため、高血圧症の予防効果を得ようとしてα−リノレン酸を高含有にすると、特許文献1〜3に記載の食用油でも風味良好で、保存安定性の良い油脂組成物を得ることは難しくなる。
従って、本発明の目的は、α−リノレン酸が高含有で、高血圧改善効果を有し、かつ風味が良く、保存安定性の良い油脂組成物および該油脂組成物を含有する飲食物を提供することである。
本発明は、上記目的を達成するために、フラックス油を20〜35質量%、および米油を15〜25質量%含有する油脂組成物であって、該油脂組成物の構成脂肪酸中のα−リノレン酸含量が15〜30質量%であることを特徴とする油脂組成物を提供する。
また、本発明は、上記目的を達成するために、上記本発明に係る油脂組成物を含有することを特徴とする飲食物を提供する。
本発明によると、α−リノレン酸が高含有で、高血圧改善効果を有し、かつ風味が良く、保存安定性の良い油脂組成物および該油脂組成物を含有する飲食物を提供することができる。
〔本発明の第1の実施の形態に係る油脂組成物〕
本発明の第1の実施の形態に係る油脂組成物は、フラックス油と、米油と、菜種油、大豆油及びコーン油から選ばれる1種又は2種以上の植物油Bとをフラックス油/米油/植物油B=20〜35/15〜25/40〜65の質量比で含有する油脂組成物であって、該油脂組成物の構成脂肪酸中のα−リノレン酸含量が15〜30質量%であることを特徴とする。
本発明の第1の実施の形態に係る油脂組成物は、フラックス油と、米油と、菜種油、大豆油及びコーン油から選ばれる1種又は2種以上の植物油Bとをフラックス油/米油/植物油B=20〜35/15〜25/40〜65の質量比で含有する油脂組成物であって、該油脂組成物の構成脂肪酸中のα−リノレン酸含量が15〜30質量%であることを特徴とする。
(フラックス油)
本実施の形態に係る油脂組成物は、フラックス油を含有する。特に、その構成脂肪酸中のα−リノレン酸の含量が50質量%以上、かつ該α−リノレン酸のトランス型脂肪酸の含量が4質量%以下であるフラックス油を用いることが好ましい。トランス型脂肪酸は、摂取した場合、体内の必須脂肪酸要求量が増加してしまうなど、栄養的に好ましくないため、出来る限り、低含量とすることが好ましい。
本実施の形態に係る油脂組成物は、フラックス油を含有する。特に、その構成脂肪酸中のα−リノレン酸の含量が50質量%以上、かつ該α−リノレン酸のトランス型脂肪酸の含量が4質量%以下であるフラックス油を用いることが好ましい。トランス型脂肪酸は、摂取した場合、体内の必須脂肪酸要求量が増加してしまうなど、栄養的に好ましくないため、出来る限り、低含量とすることが好ましい。
フラックス油は、亜麻仁の種子から搾った油であり、その構成脂肪酸のうち通常約50質量%以上のα−リノレン酸を含んでいるため、本実施の形態において好適に使用できる。本実施の形態においては、特に、構成脂肪酸中のα−リノレン酸の含量が50質量%以上、かつ該α−リノレン酸のトランス型脂肪酸の含量が4質量%以下であるフラックス油を用いることが好ましく、例えば下記の製造条件により製造できる。
すなわち、製造工程における脱臭条件を脱臭温度220〜240℃、脱臭時間30〜90分間、好ましくは50〜90分、蒸気吹込量対油2.0〜5.5質量%、好ましくは3.0〜4.5%とすることで、構成脂肪酸中のα−リノレン酸の含量が50質量%以上、かつ該α−リノレン酸のトランス型脂肪酸の含量が4質量%以下であるフラックス油を得ることができる。
(米油)
本実施の形態に係る油脂組成物は、米油を含有する。米油をフラックス油と共に配合することにより、フラックス油の弱点を補って、調理適性や風味ならびに酸化安定性を高めることができる。使用する米油としては、アルカリ脱酸を行わない蒸留米油を使用しても良いが、結晶性等の観点から、アルカリ脱酸処理した米油を使用した方がより好ましい。
本実施の形態に係る油脂組成物は、米油を含有する。米油をフラックス油と共に配合することにより、フラックス油の弱点を補って、調理適性や風味ならびに酸化安定性を高めることができる。使用する米油としては、アルカリ脱酸を行わない蒸留米油を使用しても良いが、結晶性等の観点から、アルカリ脱酸処理した米油を使用した方がより好ましい。
(植物油B)
本実施の形態に係る油脂組成物は、菜種油、大豆油及びコーン油から選ばれる1種又は2種以上の植物油を含有する。中でも菜種油を用いることが好ましい。これらの植物油Bをフラックス油と共に配合することにより、フラックス油の弱点を補って、調理適性や風味ならびに酸化安定性を高めることができる。
本実施の形態に係る油脂組成物は、菜種油、大豆油及びコーン油から選ばれる1種又は2種以上の植物油を含有する。中でも菜種油を用いることが好ましい。これらの植物油Bをフラックス油と共に配合することにより、フラックス油の弱点を補って、調理適性や風味ならびに酸化安定性を高めることができる。
(油脂組成物中の配合割合)
本実施の形態に係る油脂組成物は、フラックス油/米油/植物油B=20〜35/15〜25/40〜65の質量比でフラックス油、米油および植物油Bを含有する。すなわち、他成分を配合しないとすると、本実施の形態に係る油脂組成物は、フラックス油を20〜35質量%、米油を15〜25質量%、植物油Bを40〜65質量%、含有する。フラックス油、米油および植物油Bをかかる配合比で配合することにより、高血圧改善効果を有し、かつ風味が良く、保存安定性の良い油脂組成物を得ることが可能となる。本実施の形態に係る油脂組成物は、タンクに貯蔵されたそれぞれの油脂をブレンド用タンクの中で混合攪拌することにより調製される。
本実施の形態に係る油脂組成物は、フラックス油/米油/植物油B=20〜35/15〜25/40〜65の質量比でフラックス油、米油および植物油Bを含有する。すなわち、他成分を配合しないとすると、本実施の形態に係る油脂組成物は、フラックス油を20〜35質量%、米油を15〜25質量%、植物油Bを40〜65質量%、含有する。フラックス油、米油および植物油Bをかかる配合比で配合することにより、高血圧改善効果を有し、かつ風味が良く、保存安定性の良い油脂組成物を得ることが可能となる。本実施の形態に係る油脂組成物は、タンクに貯蔵されたそれぞれの油脂をブレンド用タンクの中で混合攪拌することにより調製される。
(α−リノレン酸含量)
本実施の形態に係る油脂組成物は、該油脂組成物の構成脂肪酸中のα−リノレン酸含量が15〜30質量%である。15質量%未満では、高血圧改善効果があまり望めなく、30質量%を超えると、風味に問題が出てくる。
本実施の形態に係る油脂組成物は、該油脂組成物の構成脂肪酸中のα−リノレン酸含量が15〜30質量%である。15質量%未満では、高血圧改善効果があまり望めなく、30質量%を超えると、風味に問題が出てくる。
(油脂組成物中のトランス型脂肪酸含量)
本実施の形態に係る油脂組成物は、該油脂組成物中のトランス型脂肪酸含量が3質量%以下であることが好ましく、2質量%以下であることがより好ましい。
本実施の形態に係る油脂組成物は、該油脂組成物中のトランス型脂肪酸含量が3質量%以下であることが好ましく、2質量%以下であることがより好ましい。
(その他の配合成分)
本実施の形態に係る油脂組成物に含み得るフラックス油、米油および植物油B以外の成分としては、ゴマ油、ゴマサラダ油、落花生油、高オレイン酸べに花油、高リノール酸べに花油、ひまわり油、高オレイン酸ひまわり油、ミッドオレイックひまわり油、高リノール酸ヒマワリ油、綿実油、ブドウ種子油、マカデミアナッツ油、ヘーゼルナッツ油、カボチャ種子油、クルミ油、椿油、茶実油、ボラージ油、オリーブ油、米糠油、小麦胚芽油、中鎖脂肪酸含有油、パーム油、パーム核油、ヤシ油、カカオ脂、品種改良によって低飽和化された油脂、牛脂、ラード、鶏脂、乳脂、魚油、アザラシ油、及び藻類油等が挙げられ、これらの1種又は2種以上を使用することができる。さらに、これらの水素添加油脂、分別油脂、エステル交換油脂を使用することもできる。また、モノグリセリン脂肪酸エステル、有機酸モノグリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル等の乳化剤や、アスコルビン酸脂肪酸エステル、リグナン、コエンザイムQ、リン脂質、オリザノール、ビタミンE、植物ステロール、ジグリセリド、カテキン類、及びポリフェノール類等を添加することができる。さらに、炭水化物、蛋白質、食物繊維、ビタミン、及びミネラル等も添加することができる。
本実施の形態に係る油脂組成物に含み得るフラックス油、米油および植物油B以外の成分としては、ゴマ油、ゴマサラダ油、落花生油、高オレイン酸べに花油、高リノール酸べに花油、ひまわり油、高オレイン酸ひまわり油、ミッドオレイックひまわり油、高リノール酸ヒマワリ油、綿実油、ブドウ種子油、マカデミアナッツ油、ヘーゼルナッツ油、カボチャ種子油、クルミ油、椿油、茶実油、ボラージ油、オリーブ油、米糠油、小麦胚芽油、中鎖脂肪酸含有油、パーム油、パーム核油、ヤシ油、カカオ脂、品種改良によって低飽和化された油脂、牛脂、ラード、鶏脂、乳脂、魚油、アザラシ油、及び藻類油等が挙げられ、これらの1種又は2種以上を使用することができる。さらに、これらの水素添加油脂、分別油脂、エステル交換油脂を使用することもできる。また、モノグリセリン脂肪酸エステル、有機酸モノグリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル等の乳化剤や、アスコルビン酸脂肪酸エステル、リグナン、コエンザイムQ、リン脂質、オリザノール、ビタミンE、植物ステロール、ジグリセリド、カテキン類、及びポリフェノール類等を添加することができる。さらに、炭水化物、蛋白質、食物繊維、ビタミン、及びミネラル等も添加することができる。
(油脂組成物の用途および油脂組成物を含有する飲食物)
本実施の形態に係る油脂組成物は、従来の食用油と同様に天ぷら、炒め油、離型油等に利用できる。本実施の形態に係る油脂組成物を含有する飲食物としては、特に限定はしないが、食品、加工食品、健康食品、飲料、ドリンク剤、調味料、菓子類、ペットフード、及び動植物飼料等が挙げられ、例えば、食用油脂類、畜産魚肉加工食品類、練り製品、ルー類、W/O乳化食品、O/W型乳化食品、液状調味料類、炒め調理品類、フラワーペースト類、スプレッド類、焼き菓子類、油ちょう食品類が挙げられる。より具体的には、ハム、ソーセージ、缶詰、ちくわ、カレールー、シチュールー、炒め調理品、ゼラチンカプセル、食用油、ドレッシング、マーガリン、調製マーガリン、ファットスプレッド、クリーム、アイスクリーム、マヨネーズ、マドレーヌ、パン、ケーキ、ドーナツ、マフィン、スコーン、フライ食品、スナック菓子、せんべい、あられ、天ぷら、コロッケ、トンカツ、から揚げ、流動食が挙げられる。
本実施の形態に係る油脂組成物は、従来の食用油と同様に天ぷら、炒め油、離型油等に利用できる。本実施の形態に係る油脂組成物を含有する飲食物としては、特に限定はしないが、食品、加工食品、健康食品、飲料、ドリンク剤、調味料、菓子類、ペットフード、及び動植物飼料等が挙げられ、例えば、食用油脂類、畜産魚肉加工食品類、練り製品、ルー類、W/O乳化食品、O/W型乳化食品、液状調味料類、炒め調理品類、フラワーペースト類、スプレッド類、焼き菓子類、油ちょう食品類が挙げられる。より具体的には、ハム、ソーセージ、缶詰、ちくわ、カレールー、シチュールー、炒め調理品、ゼラチンカプセル、食用油、ドレッシング、マーガリン、調製マーガリン、ファットスプレッド、クリーム、アイスクリーム、マヨネーズ、マドレーヌ、パン、ケーキ、ドーナツ、マフィン、スコーン、フライ食品、スナック菓子、せんべい、あられ、天ぷら、コロッケ、トンカツ、から揚げ、流動食が挙げられる。
本発明の油脂組成物は、成人の場合、α−リノレン酸量として1日あたり、0.1g〜20g、好ましくは0.7〜14g、より好ましくは1.5〜9g、最も好ましくは、1.8〜6g摂取することが望ましい。
飲食物中の本油脂組成物の含有量は、飲食物により異なるが、飲食物中に0.5%〜100%含まれていれば良く、天ぷら、炒め油、離型油等にはそのまま使用しても良い。例示すると、α−リノレン酸量として、ドレッシング100g中に0.1〜20g、マヨネーズ100g中に7.5〜24g、マーガリン、ファットスプレッドに代表される油中水系物100g中には6〜29.4g、パン100g中に0.5〜9g、天ぷら、フライなどの油ちょう品100g中に0.6〜7.5g、各種飲食物中に含まれるのが好ましい。
(収納容器)
本実施の形態に係る油脂組成物の収納容器としては、缶、ガラス瓶、プラスチック、紙等の公知のものを用いることができる。
本実施の形態に係る油脂組成物の収納容器としては、缶、ガラス瓶、プラスチック、紙等の公知のものを用いることができる。
〔本発明の第1の実施の形態の効果〕
本実施の形態によれば、以下の効果を奏する。
(1)α−リノレン酸が高含量で、高血圧改善効果を有し、かつ風味が良く、保存安定性の良い食用油が得られる。ここで、高血圧改善効果とは、正常血圧より高い血圧を下げることで、正常血圧に近づけるまたは正常ないし至適血圧にする効果のことをいう。正常血圧は収縮期血圧が120mmHg以上130mmHg未満、拡張期血圧が80mmHg以上85mmHg未満であり、至適血圧は収縮期血圧が120mmHg未満、拡張期血圧が80mmHg未満である。
(2)α−リノレン酸が高含量でありながら、調理適性に優れる(調理時の香りや食べた時の風味が良好な)食用油が得られる。
(3)上記効果を有する食用油を含有する飲食物が得られる。
本実施の形態によれば、以下の効果を奏する。
(1)α−リノレン酸が高含量で、高血圧改善効果を有し、かつ風味が良く、保存安定性の良い食用油が得られる。ここで、高血圧改善効果とは、正常血圧より高い血圧を下げることで、正常血圧に近づけるまたは正常ないし至適血圧にする効果のことをいう。正常血圧は収縮期血圧が120mmHg以上130mmHg未満、拡張期血圧が80mmHg以上85mmHg未満であり、至適血圧は収縮期血圧が120mmHg未満、拡張期血圧が80mmHg未満である。
(2)α−リノレン酸が高含量でありながら、調理適性に優れる(調理時の香りや食べた時の風味が良好な)食用油が得られる。
(3)上記効果を有する食用油を含有する飲食物が得られる。
〔本発明の第2の実施の形態に係る油脂組成物〕
本発明の第2の実施の形態に係る油脂組成物は、フラックス油を20〜35質量%、および米油を15〜25質量%含有する油脂組成物であって、該油脂組成物の構成脂肪酸中のα−リノレン酸含量が15〜30質量%であることを特徴とする。
本発明の第2の実施の形態に係る油脂組成物は、フラックス油を20〜35質量%、および米油を15〜25質量%含有する油脂組成物であって、該油脂組成物の構成脂肪酸中のα−リノレン酸含量が15〜30質量%であることを特徴とする。
本実施の形態は、植物油Bの配合を必須としない点において、上記第1の実施の形態と相違するが、その他の点については、上記の第1の実施の形態と同様である。
以下に実施例を挙げて本発明をより具体的に説明するが、本発明はそれらにより限定されるものではない。
(実施例1〜7及び比較例1〜6)
フラックス油(日清オイリオグループ(株)製、下記の方法により製造したもの)、米油(商品名:日清こめサラダ油、日清オイリオグループ(株)製)、菜種サラダ油(商品名:日清菜種サラダ油(S)、日清オイリオグループ(株)製)、高オレイン酸べに花油(商品名:日清べに花油、日清オイリオグループ(株)製)、コーン油(商品名:日清コーン油、日清オイリオグループ(株)製)を用いて、表1〜3に記載の配合割合にて実施例1〜7及び比較例1〜6の油脂組成物を調製した。
フラックス油(日清オイリオグループ(株)製、下記の方法により製造したもの)、米油(商品名:日清こめサラダ油、日清オイリオグループ(株)製)、菜種サラダ油(商品名:日清菜種サラダ油(S)、日清オイリオグループ(株)製)、高オレイン酸べに花油(商品名:日清べに花油、日清オイリオグループ(株)製)、コーン油(商品名:日清コーン油、日清オイリオグループ(株)製)を用いて、表1〜3に記載の配合割合にて実施例1〜7及び比較例1〜6の油脂組成物を調製した。
[フラックス油の製造方法]
フラックス種子(カナダ産)を80℃に加熱後、圧搾処理してフラックス原油を得て、攪拌しながら70℃にて対原油3質量%の水を加えて20分間保持した後、3,000×Gで20分間遠心分離して水和性リン脂質を沈殿除去し、得られた上澄みを真空ポンプを用いて減圧状態で100℃に加熱して乾燥し、脱ガム油を得た。次いで、脱ガム油に75容量%のリン酸を対脱ガム油0.1質量%添加し、70℃で攪拌を続けながら15分間保持した後、酸価を測定し、次いで、16度ボーメの苛性ソーダ水溶液を遊離脂肪酸のケン化に必要な量の50%過剰量加え、70℃で攪拌を続けながら15分間保持後、3,000×Gで20分間遠心分離して、非水和性リン脂質と脂肪酸石けんの混合物を油滓として沈殿除去後、水洗液が中性になるまで水洗を繰り返し、脱酸処理を行った。その後、真空ポンプを用いた減圧状態で100℃に加熱して乾燥した。引き続き、この乾燥油に対該油1質量%の活性白土(水澤化学(株)製)を加え、真空ポンプを用いた減圧状態で110℃で20分間保持した後、85℃にて白土を濾別し、脱色処理を行った。さらに、230℃にて60分間、水蒸気吹き込み脱臭処理(水蒸気吹き込み総量:対油5質量%)して、精製フラックス油(α−リノレン酸含量56.3質量%、トランス型脂肪酸含量2.5質量%)を製造した。
フラックス種子(カナダ産)を80℃に加熱後、圧搾処理してフラックス原油を得て、攪拌しながら70℃にて対原油3質量%の水を加えて20分間保持した後、3,000×Gで20分間遠心分離して水和性リン脂質を沈殿除去し、得られた上澄みを真空ポンプを用いて減圧状態で100℃に加熱して乾燥し、脱ガム油を得た。次いで、脱ガム油に75容量%のリン酸を対脱ガム油0.1質量%添加し、70℃で攪拌を続けながら15分間保持した後、酸価を測定し、次いで、16度ボーメの苛性ソーダ水溶液を遊離脂肪酸のケン化に必要な量の50%過剰量加え、70℃で攪拌を続けながら15分間保持後、3,000×Gで20分間遠心分離して、非水和性リン脂質と脂肪酸石けんの混合物を油滓として沈殿除去後、水洗液が中性になるまで水洗を繰り返し、脱酸処理を行った。その後、真空ポンプを用いた減圧状態で100℃に加熱して乾燥した。引き続き、この乾燥油に対該油1質量%の活性白土(水澤化学(株)製)を加え、真空ポンプを用いた減圧状態で110℃で20分間保持した後、85℃にて白土を濾別し、脱色処理を行った。さらに、230℃にて60分間、水蒸気吹き込み脱臭処理(水蒸気吹き込み総量:対油5質量%)して、精製フラックス油(α−リノレン酸含量56.3質量%、トランス型脂肪酸含量2.5質量%)を製造した。
得られた実施例1〜7及び比較例1〜6の各油脂組成物について、下記の評価試験方法に従い、風味及び加熱臭の評価を行った。評価結果を表1〜3に示す。
[風味の評価]
風味の評価は、7名の専門パネルが、常温状態での油脂組成物を1〜2ml程度、口に含み、下記評価基準(5点評価)で行い、その平均値を評価値とした。
<評価基準>
5点・・・ひじょうに良好
4点・・・やや良好
3点・・・普通
2点・・・やや悪い
1点・・・ひじょうに悪い
風味の評価は、7名の専門パネルが、常温状態での油脂組成物を1〜2ml程度、口に含み、下記評価基準(5点評価)で行い、その平均値を評価値とした。
<評価基準>
5点・・・ひじょうに良好
4点・・・やや良好
3点・・・普通
2点・・・やや悪い
1点・・・ひじょうに悪い
[加熱臭の評価]
加熱臭の評価は、100ml容ビーカーに油脂組成物を50g入れ、120℃に加熱して行なった。7名の専門パネルが、下記評価基準(5点評価)で行い、その平均値を評価値とした。
<評価基準>
5点・・・ひじょうに良好
4点・・・やや良好
3点・・・普通
2点・・・やや悪い
1点・・・ひじょうに悪い
加熱臭の評価は、100ml容ビーカーに油脂組成物を50g入れ、120℃に加熱して行なった。7名の専門パネルが、下記評価基準(5点評価)で行い、その平均値を評価値とした。
<評価基準>
5点・・・ひじょうに良好
4点・・・やや良好
3点・・・普通
2点・・・やや悪い
1点・・・ひじょうに悪い
また、得られた各油脂組成物について、下記の評価試験方法に従い、保存試験を行った。評価結果を表1〜3に示す。
[保存性評価]
保存性評価は、600g容PET容器に油脂組成物を入れ、保存温度40℃で12週間、及び保存温度20℃かつ1000luxの条件下で12週間保存した後、風味及び加熱臭を上記と同様に評価することにより行った。
保存性評価は、600g容PET容器に油脂組成物を入れ、保存温度40℃で12週間、及び保存温度20℃かつ1000luxの条件下で12週間保存した後、風味及び加熱臭を上記と同様に評価することにより行った。
さらに、得られた実施例1〜7及び比較例1〜6の各油脂組成物について、下記の評価試験方法に従い、調理試験を行った。評価結果を表4〜6に示す。
[調理評価]
常法で表4〜6に記載の各種食品を調理し、調理時の香りや食べた時の風味を評価した。評価方法は、7名の専門パネルにより下記評価基準(5点評価)で行い、その平均値を評価値とした。
<評価基準>
5点・・・ひじょうに良好
4点・・・良好
3点・・・普通
2点・・・やや悪い
1点・・・悪い
常法で表4〜6に記載の各種食品を調理し、調理時の香りや食べた時の風味を評価した。評価方法は、7名の専門パネルにより下記評価基準(5点評価)で行い、その平均値を評価値とした。
<評価基準>
5点・・・ひじょうに良好
4点・・・良好
3点・・・普通
2点・・・やや悪い
1点・・・悪い
表1〜6より明らかなとおり、本発明に係る実施例1〜7は、保存前後における風味に優れ、かつ加熱時の不快な臭いが無く、また、調理時の香りや食べた時の風味が良好であった。
一方、配合成分、配合割合、或いはα−リノレン酸含量が本発明で規定する範囲外である比較例1〜6は、保存前後における風味・加熱臭、及び、調理時の香りや食べた時の風味のいずれにおいて、実施例1〜7と比べると劣ることが分かる。
さらに、得られた実施例1〜7の各油脂組成物(試験油)について、W/O乳化食品であるファットスプレッド、焼き菓子であるマドレーヌ、パン、O/W型乳化食品であるアイスクリーム、流動食、ドレッシング、マヨネーズ、および練り製品であるちくわを以下の方法で試作し、上記調理評価試験方法に従い、調理試験を行った。評価結果を表7〜8に示す。
(ファットスプレッドの製造法)
加熱融解させた油脂2103g(極度硬化油脂273g+試験油1830g)に乳化剤18g、フレーバー3g、色素0.03gを溶かし、油相の調製をした。水813gに食塩33g及び脱脂粉乳30gを溶かし、水相の調製をした。攪拌槽にて攪拌を掛けながら油相に水相を混ぜ、攪拌を続けて予備乳化したのち、予備乳化物をコンビーネーターにて急冷練り合わせした。
加熱融解させた油脂2103g(極度硬化油脂273g+試験油1830g)に乳化剤18g、フレーバー3g、色素0.03gを溶かし、油相の調製をした。水813gに食塩33g及び脱脂粉乳30gを溶かし、水相の調製をした。攪拌槽にて攪拌を掛けながら油相に水相を混ぜ、攪拌を続けて予備乳化したのち、予備乳化物をコンビーネーターにて急冷練り合わせした。
(マドレーヌの製造法)
上白糖80g、塩1gに全卵100gを少しずつ加え、概ね均一になったところにハチミツ10gを加え、ふるった薄力粉100gとベーキングパウダー2gを加えた。試験油80gを加えて、良く混ぜ合わせ、生地を30分程度、常温で放置した後、アルミケースに生地を入れて、170℃で焼成した。
上白糖80g、塩1gに全卵100gを少しずつ加え、概ね均一になったところにハチミツ10gを加え、ふるった薄力粉100gとベーキングパウダー2gを加えた。試験油80gを加えて、良く混ぜ合わせ、生地を30分程度、常温で放置した後、アルミケースに生地を入れて、170℃で焼成した。
(パンの製造法)
強力粉900g、薄力粉100g、上白糖120g、食塩17g、全卵150g、脱脂粉乳40g、イースト40g、イーストフード1g、乳化剤5g、試験油300g、水410gを混ぜ合わせ、生地を作成し、ラップをかぶせ発酵させた後、生地を適度な大きさに分け、再度、ラップをかけ発酵させ、オーブンで生地を焼いた。
強力粉900g、薄力粉100g、上白糖120g、食塩17g、全卵150g、脱脂粉乳40g、イースト40g、イーストフード1g、乳化剤5g、試験油300g、水410gを混ぜ合わせ、生地を作成し、ラップをかぶせ発酵させた後、生地を適度な大きさに分け、再度、ラップをかけ発酵させ、オーブンで生地を焼いた。
(アイスクリームの製造法)
試験油1000g、グラニュー糖1000g、水飴500g、脱脂粉乳1000g、加糖卵黄300g、乳化安定剤50g、バニラフレーバー13gを混合し、加温、攪拌し予備乳化を行った。その後、水を添加し、高圧ホモゲナイザーを用いて、乳化した後、85℃で30秒殺菌し、5℃以下まで冷却し、エージング、フリージングを行った。
試験油1000g、グラニュー糖1000g、水飴500g、脱脂粉乳1000g、加糖卵黄300g、乳化安定剤50g、バニラフレーバー13gを混合し、加温、攪拌し予備乳化を行った。その後、水を添加し、高圧ホモゲナイザーを用いて、乳化した後、85℃で30秒殺菌し、5℃以下まで冷却し、エージング、フリージングを行った。
(流動食の製造法)
試験油40g、カゼインナトリウム60g、デキストリン120g、ミネラルミックス7g、ビタミンミックス2g、乳化剤1g、香料6g、水764gを混合し、乳化させた。
試験油40g、カゼインナトリウム60g、デキストリン120g、ミネラルミックス7g、ビタミンミックス2g、乳化剤1g、香料6g、水764gを混合し、乳化させた。
(乳化型ドレッシングの製造法)
米酢50g、塩3g、砂糖3g、マスタード3g、こしょう少々を混ぜ合わせた後、試験油142.5gを注加しながらホモミキサーで乳化し、乳化型ドレッシングを調製した。
米酢50g、塩3g、砂糖3g、マスタード3g、こしょう少々を混ぜ合わせた後、試験油142.5gを注加しながらホモミキサーで乳化し、乳化型ドレッシングを調製した。
(分離型ドレッシングの製造法)
試験油78.0g、米酢37.5g、塩2g、砂糖3g、こしょう少々を瓶に加え、よく振ったものを分離型ドレッシングとした。
試験油78.0g、米酢37.5g、塩2g、砂糖3g、こしょう少々を瓶に加え、よく振ったものを分離型ドレッシングとした。
(マヨネーズの製造法)
全卵20g、米酢22.5g、塩2.5g、マスタード1g、砂糖1g、こしょう少々をフードプロセッサーに入れ、攪拌させた後、試験油180gを攪拌させながら少量ずつ添加した。
全卵20g、米酢22.5g、塩2.5g、マスタード1g、砂糖1g、こしょう少々をフードプロセッサーに入れ、攪拌させた後、試験油180gを攪拌させながら少量ずつ添加した。
(ちくわの製造法)
魚肉すり身55.8gを塩ずりし、調味料0.4g、でんぷん7.4g、砂糖3.7g、塩1.5g、試験油2.2g、卵白0.4gを加え、本ずりを行った。できたすり身を成型し、坐りを行い、焼いた後、串抜きし、冷却した。
魚肉すり身55.8gを塩ずりし、調味料0.4g、でんぷん7.4g、砂糖3.7g、塩1.5g、試験油2.2g、卵白0.4gを加え、本ずりを行った。できたすり身を成型し、坐りを行い、焼いた後、串抜きし、冷却した。
表1〜8より明らかなとおり、本発明に係る実施例1〜7は、保存前後における風味に優れ、かつ加熱時の不快な臭いが無く、また、調理時の香りや食べた時の風味が良好であった。
(実施例8、比較例7、参考例1)
次に、試験油として、上記実施例2の油脂組成物(実施例8)、α−リノレン酸を中程度含むサラダ油(比較例7)、及び高オレイン酸べに花油(商品名:日清べに花油、日清オイリオグループ(株)製)(参考例1)を用いて、以下に示す高血圧改善効果確認試験を行った。高オレイン酸べに花油は、α−リノレン酸をほとんど含まないため、対照として用いた。α-リノレン酸を中程度含むサラダ油は、商品名:日清大豆サラダ油(S)(日清オイリオグループ(株)製)と商品名:日清菜種サラダ油(S)(日清オイリオグループ(株)製)を1:1で混合したものを試験に使用した。
次に、試験油として、上記実施例2の油脂組成物(実施例8)、α−リノレン酸を中程度含むサラダ油(比較例7)、及び高オレイン酸べに花油(商品名:日清べに花油、日清オイリオグループ(株)製)(参考例1)を用いて、以下に示す高血圧改善効果確認試験を行った。高オレイン酸べに花油は、α−リノレン酸をほとんど含まないため、対照として用いた。α-リノレン酸を中程度含むサラダ油は、商品名:日清大豆サラダ油(S)(日清オイリオグループ(株)製)と商品名:日清菜種サラダ油(S)(日清オイリオグループ(株)製)を1:1で混合したものを試験に使用した。
〔ラットを用いた強制経口投与による血圧抑制効果確認試験〕
試験動物に5週齢のオスの高血圧発症モデルラットであるSHR/Izmを用い、6日間の予備飼育後、試験油1ml(0.92g)を胃ゾンデを用いて、強制経口投与した。強制経口投与4時間後に非観血式血圧計(MK−2000、室町機械(株)製)を用いて、ラット尾部にカフを巻き、血圧を測定した。予備飼育、試験中の飼料は固形飼料(商品名:PicoLab Rodent Diet 20、PMI Nutrition International社製)を自由摂取とし、飲料水も自由摂取とした。各試験油を摂取させたラットの強制経口投与4時間後の血圧を表9に示す。また、各試験油の脂肪酸組成を表10に示す。
試験動物に5週齢のオスの高血圧発症モデルラットであるSHR/Izmを用い、6日間の予備飼育後、試験油1ml(0.92g)を胃ゾンデを用いて、強制経口投与した。強制経口投与4時間後に非観血式血圧計(MK−2000、室町機械(株)製)を用いて、ラット尾部にカフを巻き、血圧を測定した。予備飼育、試験中の飼料は固形飼料(商品名:PicoLab Rodent Diet 20、PMI Nutrition International社製)を自由摂取とし、飲料水も自由摂取とした。各試験油を摂取させたラットの強制経口投与4時間後の血圧を表9に示す。また、各試験油の脂肪酸組成を表10に示す。
強制経口投与4時間後の血圧は、平均値±標準偏差で示した。異なるアルファベット(a,b)を持つ群間には統計的に有意な差が見られる(P<0.05)。ボンフェローニの多重比較検定で統計処理を行った。
表9から明らかなとおり、本発明に係る実施例2の油脂組成物(実施例8)は、サラダ油(比較例7)及び高オレイン酸べに花油(参考例1)と比較して、有意に血圧が低くなり、ラットにおいて高血圧改善効果が確認された。
一方、α-リノレン酸を中程度含むサラダ油(比較例7)は、高オレイン酸べに花油と比較し、血圧が低い傾向にはあるが、有意な差は見られない。
Claims (4)
- フラックス油を20〜35質量%、および米油を15〜25質量%含有する油脂組成物であって、該油脂組成物の構成脂肪酸中のα−リノレン酸含量が15〜30質量%であることを特徴とする油脂組成物。
- 前記油脂組成物中のトランス型脂肪酸含量が3質量%以下であることを特徴とする請求項1に記載の油脂組成物。
- 請求項1又は請求項2に記載の油脂組成物を含有することを特徴とする飲食物。
- 前記飲食物が食用油、W/O乳化食品、焼き菓子、パン、O/W型乳化食品、流動食、ドレッシング、マヨネーズ、および練り製品のいずれかであることを特徴とする請求項3に記載の飲食物。
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