JP2010248310A - 窒素含有複素環を有する不飽和化合物を含む活性エネルギー線硬化型被覆材用組成物 - Google Patents
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Abstract
Description
尚、本明細書では、アクリレート又はメタクリレートを(メタ)アクリレートと表し、アクリル又はメタクリルを(メタ)アクリルと表し、アクリロイル基又はメタクリロイル基を(メタ)アクリロイル基と表す。
しかしながら、これら低粘性化合物は、低分子量の化合物が多いため、臭気が強く、又皮膚刺激性がある等の問題がある場合があり、工業的に使用できないことがある。
加えて、従来の反応性希釈剤は、酸素による重合阻害の問題があるため、インキ用組成物として使用する場合は、酸素による重合阻害を受けやすい薄膜で使用することが多いため硬化性が不十分となる問題があった。
又、従来の被覆材用組成物は、得られる硬化膜の耐溶剤性が不十分であるという問題も有していた。
しかしながら、LEDは、照射エネルギー量が不十分であるため、従来の反応性希釈剤を使用した被覆材用組成物は、硬化性が不十分であることがあった。
又、ウレタンアクリレートを主成分とする活性エネルギー線硬化型組成物に、反応性稀釈剤の一つとしてオキサゾリドン骨格を有するアクリレートを配合して、紫外線と電子線での硬化性についても検討されている(例えば、非特許文献4参照)。
しかしながら、これらの公知文献には、オキサゾリドン骨格を有するアクリレートが、インキ用途や印刷用途に使用できることを開示や示唆する記載は全くない。
更に、本発明の組成物は、光源としてLEDを使用する場合においても、優れた硬化性を有する。
本発明は、下記式(1)に示す化合物(A)を含む活性エネルギー線硬化型被覆材用組成物に関する。
Zとしては、酸素原子が好ましい。
R1としては、メチレン基が好ましく、R2としては、エチレン基が好ましい。
R3としては、水素原子又はメチル基が好ましい。
(A)成分の配合割合としては、組成物中に5〜70重量%が好ましく、より好ましくは10〜60重量%である。
本発明の組成物は、前記化合物(A)を必須とするものであるが、必要に応じてコーティング材やインキ等で使用される種々の成分を配合することができる。
具体的には、化合物(A)以外のラジカル重合性化合物(B)〔以下、(B)成分という〕、光ラジカル重合開始剤(C)〔以下、(C)成分という〕、重合禁止剤、着色剤、分散剤及び界面活性剤等が挙げられる。
以下、それぞれの成分について説明する。
(B)成分のラジカル重合性化合物としては、化合物(A)以外で分子中に少なくとも一個のラジカル重合性基を有する化合物であれば種々の化合物が使用できる。
(B)成分の具体例としては、(メタ)アクリレート、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリルアミド、N−メチロール(メタ)アクリルアミド、N−メトキシメチル(メタ)アクリルアミド及びN−メトキシブチル(メタ)アクリルアミド等の(メタ)アクリロイル基を有する化合物;N−ビニルピロリドン等のビニル基を有する化合物;フマル酸モノブチルエステル及びマレイン酸モノブチルエステル等の不飽和ジカルボン酸のモノアルキルエステル;並びに無水マレイン酸等の不飽和ジカルボン酸無水物等が挙げられる。
上記のアルキルとは、分岐があっても良い低級アルキル基であり、具体的には、エチル及びプロピル等のような炭素数1〜6のものである。又、上記のアルキレンとは、分岐があっても良い低級アルキル基であり、具体的には、エチレン及びプロピレン等のような炭素数1〜6のものである。又、上記のアルキレンオキサイドとは、エチレン及びプロピレンのような分枝があっても良い低級アルキレンよりなるもの等を挙げることができる。
オリゴマーの具体例としては、ウレタン(メタ)アクリレート、ポリエステル(メタ)アクリレート及びエポキシ(メタ)アクリレート等が挙げられる。
ここで、ポリオールとしては、低分子量ポリオール、ポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオール及びポリカーボネートポリオール等がある。低分子量ポリオールとしては、エチレングリコール、プロピレングリコール、ネオペンチルグリコール、シクロヘキサンジメタノール及び3−メチル−1,5−ペンタンジオール等が挙げられる。ポリエーテルポリオールとしては、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコール等が挙げられる。ポリエステルポリオールとしては、これら低分子量ポリオール又は/及びポリエーテルポリオールと、アジピン酸、コハク酸、フタル酸、ヘキサヒドロフタル酸及びテレフタル酸等の二塩基酸又はその無水物等の酸成分との反応物が挙げられる。ポリカーボネートポリオールとしては、1,6−ヘキサンジオールのポリカーボネートジオール等が挙げられる。
有機ポリイソシアネートとしては、トリレンジイソシアネート、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、4,4’−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート及びイソホロンジイソシアネート等が挙げられる。
ヒドロキシル基含有(メタ)アクリレートとしては、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート及び2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート等のヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート等が挙げられる。
(B)成分の配合割合としては、組成物中に0〜80重量%が好ましく、より好ましくは0.1〜60重量%である。
さらに、ジオールのジ(メタ)アクリレートとしては、ヘキサンジオールのジ(メタ)アクリレートが好ましく、ポリオールポリ(メタ)アクリレートとしては、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレートが好ましい。
これらを使用する場合には、組成物中に30〜60重量%が使用することが好ましい。
(C)成分の光ラジカル重合開始剤は、紫外線等の活性エネルギーにより開始種を発生することが出来ればよく、単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
(C)成分の具体例としては、2,2−ジメトキシ−1,2−ジフェニルメタン−1−オン、1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニルケトン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、1−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル]−2−ヒドロキシ−2−メチル−1−プロパン−1−オン、2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルフォリノプロパン−1−オン、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)−ブタン−1−オン、2−ジメチルアミノ−2−(4−メチルベンジル)−1−(4−モルフォリン−4−イル−フェニル)−ブタン−1−オン、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルフォスフィンオキサイド、ビス(η5−2,4−シクロペンタジエン−1−イル)−ビス(2,4−ジフルオロ−3−(1H−ピロール−1−イル)−フェニル)チタニウム、1,2−オキタンジオン,1−[4−(フェニルチオ)−,2−(O−ベンゾオキシム)]、エタノン,1−[9−エチル−6−(2−メチルベンゾイル)−9H−カルバゾール−3−イル],1−(O−アセチルオキシム)]及び2,4,6−トリメチルベンゾイル−ジフェニルフォスフィンオキサイド等が挙げられる。
これら(C)成分は、2種以上を併用しても良い。
混合物は市販されており、例えばベンゾフェノンと1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニルケトンの混合物〔(株)チバ製イルガキュア−500〕、
2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニル−プロパン−1−オンと1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニル−ケトンの混合物〔イルガキュア−1000〕、
ビス(2,6−ジメトキシベンゾイル)−2,4,4−トリメチル−ペンチルフォスフィンオキサイドと2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニル−プロパン−1−オンの混合物〔イルガキュア−1700〕、
ビス(2,6−ジメトロキベンゾイル)−2,4,4−トリメチル−ペンチルフォスフィンオキサイドと1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニルケトンの混合物〔イルガキュア−1800〕
ビス(2,6−ジメトキシベンゾイル)−2,4,4−トリメチル−ペンチルフォスフィンオキサイドと1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニル−ケトンの混合物〔イルガキュア−1850〕
等がある
増感剤としては、ベンゾフェノン誘導体、チオキサントン誘導体、クマリン誘導体等を挙げることができる。その他、紫外から近赤外領域にかけての光に対して吸収を示す色素や増感剤が挙げられる。
具体的には、ベンゾフェノン誘導体としては、ベンゾフェノン、4−メチルベンゾフェノン、2,4,6−トリメチルベンゾフェノン、4,4’−ジメチルベンゾフェノン、4,4’−ジメトキシベンゾフェノン及び4,4’−ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフェノン等を挙げることができ、チオキサントン誘導体としては、2,4−ジエチルチオキサントン、2−クロロチオキサント、2,4−ジクロロチオキサントン及び2−イソプロピルチオキサントン等を挙げることができ、クマリン誘導体としては、クマリン1、クマリン338及びクマリン102等を挙げることができる。
増感剤は、2種以上併用することもできる。
本発明の組成物には、保存時の重合防止の目的で重合禁止剤を添加することができる。
重合禁止剤としては、フェノール類、ニトロソアミン類等を挙げることができる。その他、ラジカル捕捉剤が挙げられ、これらは必要に応じて任意の比率で二種以上用いても構わない。具体的には、フェノール類として、ハイドロキノン、メトキシキノン、ジブチルヒドロキシトルエン等を挙げることができ、ニトロソアミン類としては、等を挙げることができるが、これに限定されるものではない。
着色剤としては、耐候性に優れ、色再現性に富んだ顔料及び油溶性染料が好ましく、溶解性染料等の公知の着色剤から任意に選択して使用することができる。
顔料としては、カーボンブラック、酸化チタン、炭酸カルシウム等の無彩色の顔料又は有彩色の有機顔料が挙げられる。
有機顔料をカラーインデックス(C.I.)ナンバーで例示すると、C.I.ピグメントエロー12、13、14、17、20、24、74、83、86、93、109、110、117、120、125、128、129、137、138、139、147、148、150、151、153、154、155、166、168、180、185、C.I.ピグメントオレンジ16、36、43、51、55、59、61、C.I.ピグメントレッド9、48、49、52、53、57、97、122、123、149、168、177、180、192、202、206、215、216、217、220、223、224、226、227、228、238、240、C.I.ピグメントバイオレット19、23、29、30、37、40、50、C.I.ピグメントブルー15、15:1、15:3、15:4、15:6、22、60、64、C.I.ピグメントグリーン7、36、C.I.ピグメントブラウン23、25、26等が挙げられる。
又、本発明の組成物には、顔料の分散性及びインクの保存安定性を向上させるために顔料分散剤を添加することが好ましい。
顔料分散剤としては、水酸基含有カルボン酸エステル、長鎖ポリアミノアミドと高分子量酸エステルの塩、高分子量ポリカルボン酸の塩、長鎖ポリアミノアミドと極性酸エステルの塩、高分子量不飽和酸エステル、高分子共重合物、変性ポリウレタン、変性ポリアクリレート、ポリエーテルエステル型アニオン系活性剤、ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物塩、芳香族スルホン酸ホルマリン縮合物塩、ポリオキシエチレンアルキルリン酸エステル、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ステアリルアミンアセテート等を用いることができる。
具体的には、Anti−Terra−U、Anti−Trra−203/204、DisperBYK−101、102、103、106、107、110、111、130、161、162、163、164、165、166、167、168、170、171、174、182、400、Bykumen(BYKケミー社)、EFKA745、4010、40046、4080、5010、5207、5244、6745、6750、7414、7462、7500、7570、7575、7580(エフカアディティブ社)、ディスパロンKS−860、873SN、874、#2150、#7004(楠本化成社)、ソルスパーズ5000、13940、17000、24000GR、32000、33000、39000、41000、53000(アビシア社)等が挙げられる。
又、本発明の組成物は、基材への濡れ性を向上させるために界面活性剤を添加することが好ましい。
界面活性剤の具体例としては、BYK-300、301、302、306、307、310、315、320、322、323、325、330、331、333、337、340、341、344、345、346、347、348、349、350、352、354、355、356、358N、361N、380、380N、392、394、UV3500、UV3510、UV3570、SILCLEAN3700、DYNDYNWET800(BYKケミー社)、Tegorad−2100、2200N、2250、2500、2700(エボニック社)等が挙げられる。これら界面活性剤は、一種又は必要に応じて二種以上用いてもよい。
本発明の組成物には、前記以外にも、さらに重合を促進する目的で、アミン、チオール及びジスルフィド等に代表される重合促進剤を添加することができる。又、その他成分としては、連鎖移動剤、充填剤、密着性付与剤、安定剤及び架橋剤等も目的に応じて配合することができる。
本発明の組成物は、被覆材として使用するものであり、具体的にはインキ及びコーティング材が挙げられる。本発明の組成物は、薄膜硬化性に優れるため、特にインキ用途に好ましく使用できるものである。
本発明の組成物の使用方法としては常法に従えば良く、通常の印刷方法又は塗布方法に従い、基材上に印刷した後、活性エネルギー線を照射して硬化させる方法等が挙げられる。
本発明の組成物は、特に紙及びプラスチックフィルムに対して好適に用いられる。
本願発明の組成物は低粘度であるため、特にインクジェット方式に好ましく使用できる。
硬化手段が紫外線である場合には、硬化を促進させるために前記した(C)成分や増感剤を配合する。硬化手段が電子線やγ線のような電離性放射線の場合には、(C)成分及び増感剤を配合する必要は必ずしもない。
電子線により硬化させる場合には、コックロフトワルトシン型、バンデグラフ型又は共振変圧器型等を使用することができ、通常は好ましくは50〜1000keV、より好ましくは100〜300keVのエネルギーを持つ電子線が用いられる。
本発明の組成物は、LEDを使用する場合でも、硬化性に優れるものである。
尚、各例における部及び%は、特に断りのない限り、重量基準である。
撹拌器、温度計を備えた反応器に、エチレンカーボネート 576.8g(6.55mol)を加え、45℃まで加熱した。内温が50℃を超えないように、ジエタノールアミン 681.7g(6.48mol)を90分かけて滴下した。滴下終了後、45〜50℃で4時間反応させた。反応終了後、生成したエチレングリコールを減圧下150℃で留去し、原料アルコール 850.8g(収率:定量的)を得た。
撹拌器、温度計、ディーンスターク管を備えた反応器に、原料アルコール 144.1g(1.10mol)、アクリル酸 95.0g(1.32mol)、触媒としてメタンスルホン酸 4.2g(0.04mol)、重合禁止剤としてハイドロキノンモノメチルエーテル 1.75g、溶媒としてトルエン 105.1gを仕込み、85〜95℃で減圧下、生成する水を留去しながら、14時間反応させた。
反応終了後、反応液に20%水酸化ナトリウム水溶液 84.9gを加え、30℃で撹拌した後静置し、下層を分離した。
得られた上層に蒸留水 28.9gを加え、30℃で撹拌した後静置し、下層を分離した。得られた上層を減圧下80℃で溶媒留去し、2−(2−オキソー3−オキサゾリジニル)エチルアクリレート(以下、化合物Aという)を油状物質として107.3g得た(収率:53%)。
合成例で得られた化合物Aの60部、ウレタンアクリレート〔東亞合成(株)製アロニックスM−1600。以下、M−1600という〕10部、ヘキサンジオールジアクリレート(以下、HDDAという)の30部、1−ヒドロキシ−シクロヘキシフェニルケトン〔(株)チバ社製イルガキュア−184。以下、Irg184という。〕の5部を攪拌・混合し、活性エネルギー線硬化型被覆材用組成物を調製した。
得られた組成物を、以下の1)〜4)方法に従い評価した。それらの結果を表2及び3に示す。
JIS Z 8803に記載の方法に準じ、E型粘度計を用い所定の温度にて測定した。
得られた組成物を、PETフィルムに膜厚10μmで塗布し、これを80W/cm、集光型高圧水銀ランプの下から30cmの位置で、コンベアスピード15m/分の条件で、水銀ランプの下を繰り返し通過させ、表面からタックがなくなるまでのパス回数(通過回数)で評価した。
得られた組成物を、PETフィルムに膜厚1μmで塗布し、UV−LED照射装置(365nm:キーエンス社製)にて、50mW/cm2の照射強度にて、表面からタックがなくなるまでの時間で評価した。
前記1)で得られた硬化膜を、アセトン、エタノール又は50%エタノール水を染み込ませた綿棒により擦り、硬化膜に傷がつくまでの回数で評価した。
下記表1に示す化合物及び組成とする以外は実施例1と同様の方法で、活性エネルギー線硬化型被覆材用組成物を調製した。
得られた組成物を使用して、実施例1と同様の方法で評価した。それらの結果を表2及び3に示す。
尚、比較例1〜同4の組成物は硬化性に乏しかったため、耐溶剤性の評価は行わなかった。
・ACMO:アクリロイルモルホリン
・NVP:N−ビニルピロリドン
・POA:フェノキシエチルアクリレート
・M−111:ノニルフェノールエチレンオキサイド変性アクリレート、東亞合成(株)製アロニックスM−111)、
・M−5700:2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピルアクリレート、東亞合成(株)製アロニックスM−5700
・M−6100:ポリエステルアクリレート、東亞合成(株)製アロニックスM−6100
・SP−1509:エポキシアクリレート、昭和高分子(株)製SP−1509
これに対して、化合物Aを含まない比較例1〜同4の組成物は、硬化性に乏しいものであった。
次に、化合物Aを含まない比較例5〜同7の組成物は、硬化性に優れるものの、全ての溶剤に対する耐溶剤性が不十分なものであった。
下記表4に示す化合物及び組成とする以外は実施例1と同様の方法で、活性エネルギー線硬化型被覆材用組成物を調製した。
得られた組成物を、以下の1)〜4)方法に従い評価した。ここでは、主にLED硬化性を評価するため、膜厚が小さい条件で評価した。それらの結果を表5及び6に示す。
JIS Z 8803に記載の方法に準じ、E型粘度計を用い所定の温度にて測定した。
前記UV硬化性1において、得られた組成物を、PETフィルムに膜厚1μmで塗布する以外は、UV硬化性1と全く同様の方法及び条件で紫外線照射し、表面からタックがなくなるまでのパス回数(通過回数)で評価した。
得られた組成物を、PETフィルムに膜厚1μmで塗布し、UV−LED照射装置(365nm:キーエンス社製)にて、50mW/cm2の照射強度にて、表面からタックがなくなるまでの時間で評価した。
前記1)で得られた硬化膜を、アセトン又はエタノールを染み込ませた綿棒により擦り、硬化膜に傷がつくまでの回数で評価した。
尚、比較例1〜同4の組成物は硬化性に乏しかったため、耐溶剤性の評価は行わなかった。
・M−305:ペンタエリスリトールのトリアクリレート、東亞合成(株)製アロニックスM−305
・M−240:ポリエチレングリコールジアクリレート、東亞合成(株)製アロニックスM−240
M−211B:エチレンオキサイド変性ビスフェノールAのジアクリレート、東亞合成(株)製アロニックスM−211B
・Irg369:2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルホリノフェニル)−ブタノン−1、(株)チバ社製イルガキュア−369
これに対して、化合物Aを含まない比較例8〜同10の組成物は、紫外線照射で通常使用される水銀ランプでは硬化性に優れるものの、UV−LEDでは硬化性が不十分であった。加えて、比較例8及び同10の組成物は、硬化膜のアセトン耐溶剤性が不十分なものであった。
Claims (8)
- さらに(A)成分以外のラジカル重合性化合物(B)を含有する請求項1〜3のいずれか1項に記載の活性エネルギー線硬化型被覆材用組成物。
- さらに光ラジカル重合開始剤(C)を含有する請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の活性エネルギー線硬化型被覆材用組成物。
- 請求項1〜請求項5のいずれかに記載の組成物を含む発光ダイオードによる紫外線硬化型被覆材用組成物。
- 請求項1〜請求項6のいずれかに記載の組成物を含む活性エネルギー線硬化型インキ用組成物。
- 請求項1〜請求項6のいずれかに記載の組成物に活性エネルギー線を照射してなる硬化物。
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