JP2010242422A - 緑化用石詰篭構造体及び緑化用擁壁 - Google Patents

緑化用石詰篭構造体及び緑化用擁壁 Download PDF

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拓朗 増田
Minoru Yamanaka
稔 山中
Masahide Ishizuka
正秀 石塚
Hitoshi Moriya
均 守谷
Tsunehiko Shirai
常彦 白井
Junichi Murayama
順一 村山
Kenji Kishida
憲次 岸田
Eiji Yasuda
英二 安田
Hisatsugu Tanaka
久嗣 田中
Mitsuji Moriwaki
充司 森脇
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Kagawa University NUC
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【課題】法面の補強機能と緑化機能の両方に勝れた緑化用石詰篭構造体を得る。
【解決手段】栗石3を充填した金網製の石詰篭2の上面部分に、吸水性と保水性とを有する基盤マット4を配設する共に、該基盤マット4の上に、植物の苗又は種子を植え付けた植生マット5を載置することにより緑化用石詰篭構造体1Aを形成し、上記基盤マット4の一部を石詰篭2の側面に沿って折り曲げることにより、石詰篭近辺の土壌と接触して該土壌中の水分を吸収する吸水部4aを形成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、緑化を伴う法面保護工に適した緑化用石詰篭構造体と、この石詰篭構造体で構築した緑化用擁壁とに関するものである。
護岸工事や路肩工事あるいは傾斜地の補強工事などの法面保護工においては、通常、蛇篭やフトン篭などの金網製の石詰篭が使用されている。この石詰篭は、円形又は四角形をした金網製の篭形容器であって、内部に栗石を詰めた状態で現場に設置されるが、その設置場所が、例えば堤防や路肩あるいは山の傾斜地といったような自然環境の中にある場合には、緑化によって石詰篭を目立たなくするのが望ましいことが多い。特許文献1及び特許文献2には、四角形の石詰篭を法面保護工に用いた例が示されている。
しかし、上述したように栗石を充填した石詰篭は、通水性に勝れるが保水性は殆どないため、これに直接植物を植えて育成することは不可能に近い。このため、石詰篭に緑化のための工夫を施すことが求められている。
実公平7−499号公報 実公平7−28181号公報
本発明の技術的課題は、法面の補強機能だけでなく緑化機能にも勝れた緑化用石詰篭構造体と、この石詰篭構造体で構築した緑化用擁壁とを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の緑化用石詰篭構造体は、栗石を充填した金網製の石詰篭の上面部分に、吸水性と保水性とを有する基盤マットを配設すると共に、この基盤マットの上に、植物の苗又は種子を植え付けた植生マットを載置し、上記基盤マットの一部に、石詰篭近辺の土壌と接触して該土壌中の水分を吸収する吸水部を設けたことを特徴とするものである。
本発明において好ましくは、上記基盤マットの一部が石詰篭の側面に沿って折り曲げられ、この折り曲げられた部分が上記吸水部とされていることである。
この場合、上記石詰篭が、上面が開放する容器形の胴網と、該胴網の上面を塞ぐ蓋網とからなっていて、上記胴網内に充填された栗石の上に上記基盤マットと植生マットとが重ねて配設され、これらの基盤マット及び植生マットが上記蓋網で上から覆われていても、あるいは、蓋網の上面に上記基盤マットと植生マットとが重ねて配設され、これらの基盤マット及び植生マットが固定部材で石詰篭に固定されていても構わない。
本発明において、上記基盤マットは、繊維シートからなる多孔質の外皮内に保水材を充填することにより形成されている。
また、本発明の緑化用擁壁は、上記石詰篭構造体を、相互に位置をずらして上下に複数段段積することにより形成され、上記基盤マットは、各石詰篭の上面の、上段の石詰篭で覆われていない露出部分から土壌に至るまでの領域内に配設され、上記植生マットは、各石詰篭の上面の上記露出部分において上記基盤マット上に配設されている。
本発明によれば、栗石を充填した石詰篭と、植生マットと、吸水部を有する基盤マットとを組み合わることにより、法面の補強機能だけでなく緑化機能にも勝れた石詰篭構造体を得ることができる。また、この石詰篭構造体を使用することによって緑化のための擁壁を構築することができる。
石詰篭構造体の第1実施形態を示す斜視図である。 図1の石詰篭構造体の長手方向に沿った断面図である。 図1の石詰篭構造体の短手方向に沿った断面図である。 基盤マットの部分断面図である。 石詰篭構造体の第2実施形態を示す斜視図である。 図5の石詰篭構造体の短手方向に沿った断面図である。 石詰篭構造体の第3実施形態を示す上面図である。 図7の石詰篭構造体の短手方向に沿った断面図である。 図1の石詰篭構造体で構築した擁壁の断面図である。
図1〜図3には、本発明に係る緑化用石詰篭構造体の第1実施形態が示されている。この石詰篭構造体1Aは、内部に栗石3が充填された金網製好ましくは菱形金網製の石詰篭2と、この石詰篭2の上面部分に配設された基盤マット4及び植生マット5によって形成されている。
上記石詰篭2は、上面が開放する四角い容器形をした胴網7と、この胴網7の上面を塞ぐ蓋網8とからなるもので、上記胴網7及び蓋網8の平面視形状は、一方向に長い長方形である。
上記胴網7は、一方向に長い長方形状をした底面網10と、該底面網10の長辺に連結された相対する第1及び第2の側面網11,12と、上記底面網10の短辺に連結された相対する第3及び第4の側面網13,14とからなるものである。従って、上記第1及び第2の側面網11,12の横方向長さは、第3及び第4の側面網13,14の横方向長さより長い。
上記胴網7を形成する場合、上記底面網10と各側面網11,12,13,14とを別々に形成し、各々の周囲に取り付けた骨線16同士を針金やクリップあるいはスクリューストッパ等の連結金具17で連結することにより該胴網7を形成しても、上記底面網10と第1及び第2の側面網11,12とを1枚の菱形金網で一連に形成し、他の第3及び第4の側面網13,14は別体に形成して、それらを容器形に組み立てることにより該胴網7を形成しても良い。
また、上記胴網7と蓋網8との連結は、該蓋網8の周囲に取り付けた骨線18と、上記各側面網11,12,13,14の上端に取り付けた骨線16とを、上述した連結金具17で連結することにより行われる。
上記基盤マット4は、図4に示すように、織布や不織布等の多孔質で吸水性及び保水性を有する柔軟な繊維シートで形成された中空の外皮20内に保水材21を充填して形成したもので、平面視形状が長方形の平板状をなし、マット全体として良好な吸水性及び保水性と毛細管現象による水分の浸透性とを有するものである。
上記保水材21としては、通常の土砂や、観葉植物の水耕栽培(ハイドロカルチャー)で使用される多孔質の粒状土などがあり、それらが単独で又は種類の違うものを適量ずつ混合した状態で使用される。また、保水材21の形状は、粒状、粉末状あるいは棒状等、マット全体として平板状に形成できるものであれば良く、特に制約されない。さらに、近年砂漠を緑化するための土壌保水材としても用いられている高吸水性高分子材料を用いることもできる。あるいは、この高吸水性高分子材料と通常の土砂や多孔質の粒状土等を適量混合して用いることもできる。
なお、上記粒状土には、粘度を加熱、発泡させて粒状に形成したものや、炭を粒状にしもの、天然ゼオライトを用いたものなどがあり、それらを上記保水材21として使用する場合の好ましい粒径は1〜5mm程度である。1mmより小さいと、外皮20から流れ出す可能性があり、長期安定性に課題が生じる場合がある。また、5mmより大きくなると隙間が大きくなりすぎて保水性能を劣化させる場合がある。より好ましくは2〜3mm程度であり、この範囲とすれば粒径が均一化され、長期安定性や保水性能をより向上させることができる。
また、上記基盤マット4の厚さは、上記植生マット5と同等かそれ以上であることが望ましい。
一方、上記植生マット5は、不織布等の多孔質で吸水性及び保水性を有する柔軟な繊維シートに、植物の苗又は種子を植え付けたものである。ここで使用される植物としては、例えば芝のように、根茎が地表近くを這うものが好ましい。
上記基盤マット4は、上記胴網7の内部に充填された栗石3の上に、該栗石全体を覆うように配設され、この基盤マット4の上に上記植生マット5が載置されている。そして、これらの基盤マット4と植生マット5とを覆うように上記蓋網8が、胴網7の上面に取り付けられている。従って、上記基盤マット4と植生マット5とは、石詰篭2の内部に配設されているが、その配設位置は実質的に該石詰篭2の上面部分である。
上記基盤マット4と植生マット5とは、針金等の連結金具で互いに連結されていても良い。
上記基盤マット4の一部は、石詰篭2の何れかの側面網の内側において該側面網即ち石詰篭2の側面に沿って下向きに折り曲げられ、この折り曲げられた部分によって吸水部4aが形成されている。基盤マット4の一部を折り曲げる方向は、石詰篭2が法面の土壌23に接する側面部とすることが必要であり、図9に示す例においては上記基盤マット4の一辺が石詰篭2の第1の側面網11に沿って折り曲げられている。
上記吸水部4aは、石詰篭構造体1Aを図9のように法面に設置して擁壁22を構築したとき、石詰篭2の近辺(例えば背面)の土壌23に接触し、該土壌23中の水分を吸収して基盤マット4中に取り込む役目を果たすものである。上記水分中には、植物の生育に役立つ各種栄養分が当然含まれている。
上記吸水部4aの好ましい上下方向幅Hは、石詰篭2の大きさ(高さ)等によっても異なるが、通常は側面網11の高さの1/3〜2/3程度であることが好ましい。しかし、該側面網11の高さ方向全体に亘ってこの吸水部4aが延在していても良い。
上記基盤マット4及び植生マット5は、図1〜図3に示すように常に石詰篭2の上面全面に配設されるとは限らず、石詰篭構造体1Aの大きさやその設置態様等によっては該石詰篭2の上面の一部だけに配設されることもある。
また、これらの基盤マット4及び植生マット5は、それぞれ一枚物である必要はなく、少なくとも一方が複数に分割されていても良い。例えば、細長い帯状に形成した複数の基盤マット4及び/又は植生マット5を並べて配設することもできる。
ただし、上記植生マット5は必ず基盤マット4の上に重ねて配設され、また、基盤マット4の一部には上記吸水部4aが形成される。
図9には、上述した石詰篭構造体1Aを用いて構築された緑化用の擁壁22が示されている。この擁壁22は、複数の石詰篭構造体1Aを上下2段に段積することにより階段状に形成したもので、各石詰篭構造体1Aは、第2の側面網12を擁壁22の前面側に向けると共に第1の側面網11を擁壁22の背面側に向け、かつ、上段の石詰篭構造体1Aを下段の石詰篭構造体1Aより擁壁22の背面側にずらした状態に配設され、該擁壁22の背面には、各石詰篭構造体1Aの背面即ち第1の側面網11に接触するように盛り土(土壌23)が施されている。
上記石詰篭構造体1Aは、左右方向(第3及び第4の側面網13,14の方向)にも複数個連なっているが、それらの図示は省略されている。
上下2段に配設された石詰篭構造体1Aのうち、上段の石詰篭構造体1Aは、図1〜図3に示すものと同様の構成を有するものである。即ち、該上段の石詰篭構造体1Aにおいては、基盤マット4及び植生マット5が石詰篭2の上面のほぼ全体に配設されると共に、基盤マット4の吸水部4aが該石詰篭2の第1の側面網11側に形成され、この吸水部4aが、網目を通して石詰篭2内に進入した上記盛り土即ち土壌23に接触している。
これに対し、下段の石詰篭構造体1Aにおいては、基盤マット4が石詰篭2の上面のほぼ全体に配設されているが、植生マット5は、石詰篭2の上面の、上段の石詰篭構造体1Aで覆われていない露出部分とその近辺だけに配設されている。上記基盤マット4の吸水部4aは、上段の石詰篭構造体1Aの場合と同様に、石詰篭構造体の背面側において石詰篭2内に進入した土壌23に接触している。
かくして形成された擁壁22において、各石詰篭構造体1Aの植生マット5に植え付けられた植物の苗又は種子は、上記基盤マット4から直接あるいは植生マット5を通じて水分を供給されることにより、これらの植生マット5と基盤マット4との間や、外皮20を通して基盤マット4の内部などに根を張りながら次第に成長し、擁壁22全体を緑化させる。このとき、上記基盤マット4は、植物が根を張って成長するための育成床としての役目をも果たすが、土壌23に接する吸水部4aが該土壌23から水分を吸収することによってその内部に常に水分が補給されているため、植物に対して水分を安定的に供給し続けることができ、植物生育のために長期間有効に機能する。しかも、この基盤マット4内の水分は保水材21に蓄えられているため、小雨等によって土壌23の水分が一定期間不足したとしても、その間、保水材21からの水分を植物に供給することができる。
上記基盤マット4は、細長い帯状のものが複数並べて配設されていても良く、また、植生マット5も、複数に分割されていても良い。
さらに、下段の石詰篭構造体1Aにおいては、上記基盤マット4を石詰篭2の上面の露出部分とその近辺だけに配設し、該石詰篭2の左右一方又は両方の側面に沿って吸水部4aを設けることもできる。
上記擁壁22は、石詰篭構造体1Aを3段以上に段積して形成することもできる。この場合、上から3段目以下にある石詰篭構造体では、基盤マット4及び植生マット5が、図9における第2段目の石詰篭構造体と同様の態様で配設される。
図5及び図6には石詰篭構造体の第2実施形態が示されている。この第2実施形態の石詰篭構造体1Bは、基盤マット4の吸水部4aが石詰篭2の外部にあるという点で、上記第1実施形態の石詰篭構造体1Aと相違している。
即ち、この第2実施形態の石詰篭構造体1Bでは、上記基盤マット4の端部が石詰篭2の外部に導出され、導出された部分が石詰篭2の側面網11の外面に沿って下方に折り曲げられることにより上記吸水部4aが形成されている。この場合、上記基盤マット4で覆われた第1の側面網11の上端部と蓋網8の端部とを連結するには、該基盤マット4の一部に穴又はスリット等からなる連結用の切欠25を設け、この切欠25を通じて上記第1の側面網11の上端の骨線16と蓋網8の端部の骨線18とをクリップや針金等からなる連結金具24で連結すれば良い。しかし、基盤マット4にこのような切欠25を設けることなく、蓋網8の端部と第1の側面網11の中間部又は下端部とを、吸水部4aの上を渡した針金等の連結金具で連結しても良い。
この第2実施形態の上記以外の構成及は実質的に第1実施形態と同じであるから、それらの主要な同一構成部分に第1実施形態と同じ符号を付してその説明は省略する。
また、この第2実施形態においても、第1実施形態と同様に、上記基盤マット4及び植生マット5が、石詰篭構造体1Bの設置態様等によっては、石詰篭2の上面の一部だけに配設されることもある。
図7及び図8には石詰篭構造体の第3実施形態が示されている。この第3実施形態の石詰篭構造体1Cは、基盤マット4と植生マット5とが石詰篭2の外部上面に配設されているという点で、上記第1実施形態及び第2実施形態の石詰篭構造体1A,1Bと相違している。
即ち、この第3実施形態の石詰篭構造体1Cでは、上記基盤マット4が蓋網8の外面に配設され、この基盤マット4の上に上記植生マット5が重ねて配設されている。また、上記基盤マット4の一部は、石詰篭2の第1の側面網11の外側において該第1の側面網11即ち石詰篭2の側面に沿って下方に折り曲げられ、この折り曲げられた部分によって吸水部4aが形成されている。
そして、上記基盤マット4と植生マット5との重合体が、該重合体の上面を長手方向及び短手方向に横切るようにして相対する側面網11,12又は13,14間に掛け渡された複数の針金からなる固定部材26により、該石詰篭2に固定されている。
この第3実施形態の上記以外の構成及は実質的に第1実施形態と同じであるから、それらの主要な同一構成部分に第1実施形態と同じ符号を付してその説明は省略する。
また、この第2実施形態においても、第1実施形態と同様に、上記基盤マット4及び植生マット5が、石詰篭構造体1Cの設置態様等によっては、石詰篭2の上面の一部だけに配設されることもある。
さらに、上記第3実施形態のように針金製の固定部材26で基盤マット4及び植生マット5を固定する代わりに、植生マット5の上から石詰篭と同じ大きさの金網製の抑え用網板を被せ、この網板の周囲を針金等の金具で石詰篭2の適宜位置に連結して固定しても良い。この場合、上記網板が固定部材26を形成する。この網板は、上記蓋網8と同様のものを使用することができるが、網目は蓋網8より大きくても構わない。
なお、上記各実施形態では、基盤マット4の吸水部4aが、石詰篭2の第1の側面網11に沿って形成されているが、石詰篭構造体1A,1B,1Cの設置態様によっては他の側面網に沿って形成されることもある。即ち、石詰篭2の第3又は第4の側面網13又は14が土壌23と接触するような設置態様では、吸水部4aが、この第3又は第4の側面網13又は14に沿って形成されることになる。あるいは、石詰篭2の複数の側面網が土壌23と接触するような態様で石詰篭構造体が設置される場合には、その土壌23と接触する全ての側面網に沿って吸水部4aが形成されることもある。
また、上記第2あるいは第3実施形態のように基盤マット4の吸水部4aを石詰篭2の外部に設ける場合、該吸水部4aは必ずしも石詰篭2の何れかの側面網に沿って折り曲げる必要はなく、該側面網との間に角度を持たせて延在させても良い。その角度が実質的に90度である場合は、該吸水部4aが基盤マット4からほぼ真っ直ぐ石詰篭2の側方に延出することになる。このように吸水部4aと側面網との間に角度を持たせると、該吸水部4aの両面が土壌23と接触することになるため、土壌23からの水分の吸収性が良くなる。
1A,1B,1C 石詰篭構造体
2 石詰篭
3 栗石
4 基盤マット
4a 吸水部
5 植生マット
7 胴網
8 蓋網
20 外皮
21 保水材
22 擁壁
23 土壌
26 固定部材

Claims (6)

  1. 栗石を充填した金網製の石詰篭の上面部分に、吸水性と保水性とを有する基盤マットを配設すると共に、この基盤マットの上に、植物の苗又は種子を植え付けた植生マットを載置し、上記基盤マットの一部に、石詰篭近辺の土壌と接触して該土壌中の水分を吸収する吸水部を設けたことを特徴とする緑化用石詰篭構造体。
  2. 上記基盤マットの一部が石詰篭の側面に沿って折り曲げられ、この折り曲げられた部分が上記吸水部を形成していることを特徴とする請求項1に記載の石詰篭構造体。
  3. 上記石詰篭が、上面が開放する容器形の胴網と、該胴網の上面を塞ぐ蓋網とからなっていて、上記胴網内に充填された栗石の上に上記基盤マットと植生マットとが重ねて配設され、これらの基盤マット及び植生マットが上記蓋網で上から覆われていることを特徴とする請求項1又は2に記載の石詰篭構造体。
  4. 上記石詰篭が、上面が開放する容器形の胴網と、該胴網の上面を塞ぐ蓋網とからなっていて、該蓋網の上面に上記基盤マットと植生マットとが重ねて配設され、これらの基盤マット及び植生マットが固定部材で石詰篭に固定されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の石詰篭構造体。
  5. 上記基盤マットが、繊維シートからなる多孔質の外皮内に保水材を充填することにより形成されていることを特徴とする請求項1から4の何れかに記載の石詰篭構造体。
  6. 請求項1から5の何れかに記載された石詰篭構造体を、相互に位置をずらして上下に複数段段積することにより形成され、上記基盤マットは、各石詰篭の上面の、上段の石詰篭で覆われていない露出部分から土壌に至るまでの領域内に配設され、上記植生マットは、各石詰篭の上面の上記露出部分において上記基盤マット上に配設されていることを特徴とする緑化用擁壁。
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