JP4079386B2 - 植生用コンクリートブロックおよび植生用コンクリートブロック工 - Google Patents

植生用コンクリートブロックおよび植生用コンクリートブロック工 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、河川や湖沼等の法面の植生用コンクリートブロックの創案に係り、コンクリートブロックを用いて、一定厚さ以上の覆土を施すことなく各種植物の生育を図ることのできる新しいコンクリートブロックを提供しようとするものである。
【0002】
【従来の技術】
コンクリートブロックはプレキャスト製品として種々に生産され河川や湖沼などの水辺施工目的においても護岸、護床などに種々採用されている。即ち工業的に量産された部体を積層ないし相互に係合させて連繋設定することにより比較的短小な部体によって大型なコンクリート構造物を短期間内に構成することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記したような従来のコンクリートブロックは前記したようなメリットを有するとしても非透水であり、上空から見た場合、白一色の人工物が延々と連って殺風景で人を遠ざけ、生物が住まない岸辺となってしまった。そこで、近年、治水、利水一辺倒から自然が豊かな水辺環境が求められるようになってきている。最も簡便な対処工法として、コンクリートブロックで治水、利水の護岸を形成して、その上に直接一定厚さ(一般的には0.3m以上)の覆土をして法面全体を緑化して生き物の生活環境を確保する、柔和で親しみ易い自然な風景を取り戻すための覆土工法が実施されるようになっている。
【0004】
しかし、植生などの根はコンクリートブロック壁によって遮断され、ブロック壁内あるいはブロック壁を介した背面土側まで伸長することはなく、降雨による余分な浸透水がコンクリート壁面を流下して、下端側の覆土の含水率が高くなり崩れ易いなどの欠点を有しており、特別な透水ないし排水構造を採用することなどが必要である。なお、この工法を採用するに当たっては、覆土用の大量の土砂を必要とし、かつ、膨大な労力を要して手間と時間がかかるといった欠点もある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記したような従来技術における課題を解消することについて検討を重ね、ポーラスコンクリートとヤシやシュロ、ワラなどの天然繊維材による成形体を用いたコンクリートブロックを用いることにより透水性と植物の着生、成長を図らしめ従来のコンクリートブロックにおいて求め得ない特段の特性を得しめることに成功したものであって、以下の如くである。
【0006】
(1) ポーラスコンクリート成形体の表面にヤシ、シュロ、ワラ等の天然繊維材により、ロール状、袋体状、シート状、ポット状などの形態とした成形材を部分的または全面的あるいは組合わせて露出させて定着したことを特徴とする植生用コンクリートブロック。
【0007】
(2) 平板や階段状に形成したポーラスコンクリート成形体とヤシ、シュロ、ワラ等の天然繊維材による、ロール状、袋体状、シート状、ポット状とした各種成形体によって形成され、ポーラスコンクリート成形体に形成された受入部に前記した天然繊維材成形体を受入れ定着させたことを特徴とする植生用コンクリートブロック。
【0008】
(3) 天然繊維材による成形体に植物の種子、肥料または土壌若しくは砂粒の何れか1種または2種以上を混入し適宜に接着保持せしめたことを特徴とする請求項1、2の何れか1つに記載の植生用コンクリートブロック。
【0009】
(4) ポーラスコンクリート成形体にコンクリートブロック成形体を一体化成形したことを特徴とする前記(1)〜(3)の何れか1つに記載の植生用コンクリートブロック。
【0010】
(5) ポーラスコンクリート成形体またはポーラスコンクリート成形体と一体化成形したコンクリートブロックの側辺部またはコーナー部に部分的な連結用凹部を形成して連結部材を設け、あるいは設けられるようにしたブロック相互を嵌合して設定するための係合部を設けたことを特徴とする前記(1)〜(4)に記載の植生用コンクリートブロック。
【0011】
(6) 天然繊維材成形体が取付けられたポーラスコンクリート成形体また通常コンクリート成形体の何れか1方または双方に植生の根を生育伸長させるための開口部を形成したことを特徴とする前記(1)〜(5)の何れか1つに記載の植生用コンクリートブロック。
【0012】
(7) 底面に河川床面の凹凸と係合するための凹凸部あるいは交差した溝部を形成したことを特徴とする前記(1)〜(6)の何れか1つに記載の植生用コンクリートブロック。
【0013】
(8) ポーラスコンクリート成形体の表面に天然の石材や木材を埋設し、またポーラスコンクリートによる擬石や擬木模様の突出部を配設したことを特徴とする前記(1)〜(7)の何れか1つに記載の植生用コンクリートブロック。
【0014】
(9) 前記(1)〜(8)の何れか1つに記載した植生用コンクリートブロックを連係配設したことを特徴とする植生用コンクリートブロック工。
【0015】
【発明の実施の形態】
上記したような本発明によるものの具体的な実施態様を添附図面に示すものについて説明すると、本発明によるコンクリートブロックの代表的な構成例は図1と図2に示す如くでポーラスコンクリートによるブロック板1を用い、該ブロック板1の上面にココナツヤシやシュロ、ワラなどの植物性繊維材によるロール状成形材2を平行状(図1)または交叉状(図2)に埋込み一体化したものである。繊維材として植物の天然繊維を使用するのは、土や植物の根がなじみ易く、2〜10年で風化して土に同化し、有害物質を排出して環境に悪影響を与えることがないためである。
【0016】
即ちポーラスコンクリートブロック板1はそのポーラス構造からして背面土との通気、通水性を有し、水面上の空気層中に設定された条件下では降雨や水などを迅速に排水し、またその組織内に保水し、夏季などにおける著しい温度上昇を水分の気化熱で吸収して緩和すると共に地表部覆土や植物に対する給水または植生の根部分に対する水分の供給を図り、また集中降雨時などにおける急速な浸透水を排水するこで表土の流失を防止し、生育した植物の根がポーラスの空隙部に浸入して、洪水等による剥離などを防止する。更に水際や水中にあっては苔類や水草、藻類の活着を促し、水中の小昆虫類ないし稚魚や小魚の棲息場となり、また、ポーラスコンクリート部の通水による礫間接触に伴う水の浄化などをもたらす。
【0017】
また植物性繊維材によるロール状成形体2は自然に土砂や種子が堆積して植物の繁茂を促したり、強制的に各種植物の種子、肥料、土壌などをスラリー状として繊維中に分布充填させ、植物の発芽、成長を図って緑化を図ったりするもので、空中、水中の何れにあっても表土の流失を防止し、特に水中にあっては洪水時などにおいて土砂を沈積せしめる。また、水際なども含めて各種植物の根茎成長を図り、岸辺などの自然景観を確保し、植物の生長に伴う水中ないし空間の植物浄化を図らしめる。図2のようにロール状成形材2を交叉状として取付けることにより流水方向への表土の流失を防止し、また土砂の堆積を図って、各種水辺植物などの生長を効率化する。なお、ロール状成形体にアシやガマなどの抽水植物を植栽し、繁茂させることで植物による水の浄化が加味される。
【0018】
前記したようなロール状成形体2は図1、図2に示すようにポーラスコンクリート板1面より適度に突出した状態に設定してよいことは図示の如くであるが、また図3に示すようにロール状成形材2がポーラスコンクリート板1の内部に収容されるように設定し、成形材2の頂面両側に切込部13を形成せしめ、このような切込部13において覆土の流失を防止し、また土砂などの堆積を図るようにすることができる。図4は、図3のポーラスコンクリート板1を背面から見たもので、ロール状成形体2と背面土とを連通させるための開口部12を設けたものである。更にロール状成形材2がポーラスコンクリート板1の上面から突出しないことからこのものの多数枚を生産工場にて安定に積み重ねることができるので、敷地を有効に活用できる。
【0019】
なお上記した図3と図4のものはポーラスコンクリート板1の両側縁部に係合段14、14が対設され、このものが並設された場合において交互に係合させ、即ちブロック板1を順次にセットし係合段14、14を重ね合わせることにより順次に連結した設定がなされるように構成されている。更にポーラスコンクリート板1の底面には上記したようなロール状成形体1の取付部に達する開口部12を設けておくことにより成形体1に着生した植生15の根15aが別に図5として示すように下部土層に向けて生長してポーラスコンクリート板1を安定に定着し、また、その空間部が昆虫類や両棲類などの棲息所とされる。
【0020】
更に本発明による植生用ブロックは図6のような構成とすることができる。即ち植物性繊維材によるロール成形材2をポーラスコンクリートブロック板1に対して平行状に設定すること自体は図1または図3、4に示したものと同様であるが、この図6のものにおいてはそうしたロール状成形材2、2の間における表面に天然石の玉石16等を埋設し、またはポーラスコンクリートによる玉石状塊状部16aを設け、ブロック板に自然的外観を形成すると共に土砂の流失を阻止し、また洪水時などにおける土砂の堆積を図って植物の着生、生育を容易ならしめるようにしたものである。なお前記成形材2を中空状に形成し、この中空状部分に土砂、肥料、種子あるいはアシ、ガマ等の抽水植物の地下茎などの何れか1種または2種以上を適宜に混合した充填物44を形成することで植生を図る。
【0021】
各ポーラスコンクリートブロック板1においては図1、図2あるいは図6に示すように各コーナ部が角取り面を形成すると共に連結部材17が設けられており、このようなコーナ部が図7として示すように相互に対向接合され、連結部材17、17間に連結金具18を図8として示すように落し込み、モルタルまたはコンクリート21を充填することにより的確な連結関係を形成することができ、充填されたモルタルまたはコンクリート21上に玉石16などを設けることによりポーラスコンクリートブロック板1の玉石16あるいは、玉石状塊状部16aと相俟って連結構造を感知せしめない構成とすることができる。
【0022】
上記したような図6のポーラスコンクリートブロック板1を用いて形成された法面保護ブロック工の具体的態様は図9において示されている如くで法留ブロック10に対し連結設定されたブロック工の下端部を接合支持せしめることにより安定な設定を得しめ、植物性繊維ロール状成形体2においては水中または空域における各種植生15が生長繁茂せしめられることとなる。即ち従来のコンクリートブロックにおいては植物の着生が認められず、せいぜい目地部において小さな生育が認められる程度であるのに対し、本発明によるものは実質的全般において各種植物の着生、生長が認められ、また、強制的に生育繁茂させることで、水性、陸性の昆虫および両生類や小動物、魚類等の生息場となるなど、自然的環境を形成することができる。
【0023】
図10には本発明によるもう1つのポーラスコンクリートブロック板1として上述したような植物性繊維ロール状成形体2が交叉状として設けられ、しかも底面に通常コンクリートブロック板11が一体成形された場合が示されている。即ちロール状成形体2がポーラスコンクリート1に対し交叉状とされ、特にポーラスコンクリートブロック板1が成形体2の径(厚さ)より小さい厚さの場合においても通常コンクリートブロック板11によって充分に裏打ち補強された構造となり、比較的薄型の植生用コンクリートブロック板としたり、大型化して施工の省力化を図ったりし得る。またこのものは厚さ方向において遮水することができるので高水護岸部に採用して覆土しない条件下においても好ましい法面の縁化を図らしめる。
【0024】
即ち、このようなブロックを用いて形成される植生ブロック工の状態は別に図11として示す如くであり、河床や低水護岸部の水際部にあっては、図10のブロックに別に成形材2の設定部において適当な間隔毎に開口部12を形成したもので、このことで生長した植生15の根15aが底面支持層48に伸長し旺盛な成育を図ることができ、柳その他の多年性植物をも充分に繁茂させることができ、安定した好ましい緑化を図り得る。
【0025】
図12と図13には本発明による植生ブロックの更に別の構成が示されている。即ち図12のものはロール状成形材2以外のブロック表面に擬木模様22を施したものでコンクリートブロックとしての感覚が殆んど求められないこととなり、自然的感覚を十分に得しめる。なおこの擬木模様22に代えて丸太等の木材板を一体成形などで取付けてもよく、何れにしても周辺景観になじんだ施工となし得る。
【0026】
更に図13のものはロール状成形材2をポーラスコンクリートブロック板2の厚さ方向にそって貫通させて縦方向に配設したもので、規則的配設または図示のような不規則配設の何れでもよい。それらの成形材2部分で植生15が得られることは明かで、植生15の根は成形材2内で底部に伸長することにより底面地山にそのままで伸長し、地山と一体化した強固安定なブロック工を形成することができる。
【0027】
図14と図15および図16には植物性材料による袋体3を用いた本発明の植生ブロック板が示されており、一般には植物性繊維を単に袋詰したものを用いるが、図15に断面として示すように袋体3内に土、肥料および種子(場合によっては地下茎)を混合したものを充填しあるいは表層にこのような混合物若しくは種子のみを分散付着させたものとして準備することで法面表層の緑化を早めることができる。また図16のものにおいては底部コンクリート板として通常コンクリートブロック板11を用いたもので、上部のポーラスコンクリートブロック板1内に前記袋体3を取付けたものであって、図10のブロック同様高水敷に使用して薄型化、大型化が図れる。
【0028】
また、低水位部や水際部に使用する場合には、別に図17に示すようにコンクリートブロック板11に開口部12を適宜に設けておくことで、図18として示すように植生15の根を底面土層に伸長させることが可能で、安定強固な施工をなし得ることは図11などに示したところと同様である。更に、この図には水面上部の水を被らない箇所に図13のブロック底部をコンクリートとして遮水に配慮したブロック板が使用されており、使用箇所に応じてポーラスコンクリート板、ポーラスコンクリート板とコンクリート板を組合せたもの、この2層板のコンクリート板の方に開口部12を設けたものと種々組合せることで合理的に使用できることはいうまでもないことである。
【0029】
更に図19にはもう1つの好ましい本発明の構成態様としてシート状部体とされた植物性繊維成形材4を用いる場合が示されており、即ち前記したココナツ(椰子)の実の繊維またはそれに準ずる棕梠ならびに藁などの繊維を用いて布片状に編組しまたは編組したものをポーラスコンクリート1の表面に一体的に形成したものが主体であるが、法面の緑化を強制的に早める方法としては、図20として示すようにシート状部体の中間に土、肥料、種子などの混合層19を形成した厚さが5〜100mm、特に10〜100mmのようなサンドイッチ状のシート材4をポーラスコンクリートブロック1の表面に止着したもので対処でき、場合によってはシート4に種子のみを織込んだものとしてよい。何れにしてもこのものは前記椰子繊維等が茶褐色のような土に準じた色合いを有していることから色彩感覚としても土と同じとなり異和感のないブロックとなる。法面に使用したときは、一面土色となって面倒な土を盛る覆土工法と遜色のない自然の景観を呈することができる。
【0030】
図21と図22にはシート状部体とされた植物性繊維成形材4を用いた別の態様が示されており、即ち、図21には、収容部23に蓋部24を一体的に形成して袋状としたもので、図22は、蓋部24を収容部23に対し折畳み式に施すようにしたもので、その収容部23内に種子、肥料、土砂などの混合物を施工現場あるいは工場からの出荷前に装填して成形材を閉じ合わせることで図20に示したものと全く同様に使用することができることは明かである。
【0031】
即ち上記した図19〜図22に示したような本発明のブロックを連結して形成されたものは降雨時における法面などの冠水によってその繊維組織内に土砂が沈積せしめられ、また内装され、あるいは流れて来、若しくは風に乗って飛来した植物の種子が発芽して緑化を充分に促進することは明かである。即ち、図19のブロックの如く、単に放置し流れて来た種子や風で運ばれた種子を発芽させても2〜3年程度で緑化を図り得るが、図20〜図22に示したように種子、肥料などを図20や図22の如くサンドイッチ状に挟み込んだり、図21の袋状の中に内装することによっても緑化を促進し得る。あるいは、図19のブロックのシート状部体の表面に種子、肥料および土などを混合したものを3〜5cm程度の厚さとして表面に覆土、若しくはスラリー状として準備したものをシート状繊維組織内に浸透定着せしめることにより若干の雨水による流失があるとしてもシート状繊維組織を利用して早期の緑化を達成することができる。勿論現場施工に代え工場における含浸方式によったものでもよいことは明かであって好ましい緑化目的を達することができる。
【0032】
図23と図24には本発明によるもう1つの構成として植物性繊維を編組して成形した植生ポット状部体25を用いた植生用コンクリートブロックが示されている。即ちポーラスコンクリートブロック板1の底面に通常コンクリートブロック板11を取付けることは前記した図10、図16などに示したところと同じであるが、そのポーラスコンクリート板1に植生ポット25が一体的に埋設されるようにして形成されたもので、ポットの内部の凹部26に市販されている各種植物のポット苗を設置することで直ちに法面を花や緑で覆い隠せ、根が植生ポット状部体25の繊維にからんで増水による流失に耐え得る。
【0033】
図25には図23、図24のブロック全体をポーラスコンクリート板1としたものの使用の一例として法面部分の水面上での使用例が示されており、ポーラスコンクリートブロック1としたものの表面に比較的薄層の覆土層27を形成してポット部に土を深く食い込ませて流出を防ぐようにして法面全体に植生15を生成し、また、法面の水中域には図19のブロックを、河床域には図3の係合段部を用いないブロックを用いて水中植生を生育させるようにした場合が示されており、このようにすることによって夫々の条件に即した植生を適切に得ることができる。なお、図23の植生ポット状部体25以外のポーラスコンクリートの表面を図19のシート状部体を組合せて一体的に形成して、薄層の覆土層27に代えて使用することで現場での面倒な覆土工程を省いて同様な効果を求め得る。
【0034】
図26〜図30には本発明による前述の緩勾配法面に代えて急勾配用として形成された縦型ポーラスコンクリート部体6が示されており、即ち図26のものは前記したようなロール状成形材2を横方向に配設したものであり、図27のものはロール状成形材2を交叉状に配設したもので、玉石16を埋設し、または玉石状塊状部16aが配設されたもので、図28はその背面側から見た斜面図であり、裏打ちされた通常コンクリート板11部分には背面の裏込土からの排水を促すための開口部12が配設されている。また上下の側面には係合凹凸部28、28aが形成されることにより適当な高さにおいて安定に連繋した構築をなすことができる。なお図26のものでは上下に嵌合凸部29とそれを受入れる嵌合凹部が形成され、図29のものでは前面にロール状成形材2を縦方向に配設して、その間に板状石材45が配設され、また鉄筋挿入孔38が設けられて鉄筋と共にコンクリートを挿入して固結せしめる。前面の板状石材45は擬石状、塊状部としてもよいことは前述のとおりである。また、図30のものは、前面に袋状成形体3を配設して係合段30が形成されたものであるが、何れにしても有効に位置決めされて積み上げられることは明かである。
【0035】
図31には代表的に図30に示したような係合段30を有するブロック6によって急勾配の傾斜面を形成した状態が断面として示されているが法留ブロック10上に有効な係合関係を形成して構築され、図26〜図30以外の植物性繊維を用いた別のブロックの使用例として示され、下段からそれぞれ次の如くである。最下段のブロックは、植生ポット25を設け、凹部26の収容部を形成してあり、内部の空間に自然に土砂が溜まって水草や藻類が繁茂して、魚介類の棲息場になると共に、住処や避難場所、隠れ家となる。市販の水草のポット苗を植えることで法面を緑化できることは前述のとおりである。その上段には、植生ロール状部体2をブロックの表面に垂直に配設したもので、更にその上の段のブロックは全面に植生シート状部体4を配設したもので、水中および空中の植生15をその植物性繊維材袋体3において適切に成長させることができる。
【0036】
図32と図33においては、緩勾配法面用の単一型および複合型のステップ状の階段ブロック20、20aとして形成された本発明の植生用コンクリートブロックが示され、また図34〜36にはその連結設定関係が示されており、各ブロック20または20aには既述したようなロール状成形材2が横設されている。ブロック20は全体をポーラスコンクリート体として成形されており、底板をコンクリート体としたブロック20aとすることで、大型化、薄層化を図れる。然してこれらのブロック20の前縁部にはU型の連結係止部材31が配設され、またその後縁部には凹入部32が形成されると共に該凹入部32内には図34と共に図35および図36において示すようにL型フック筋33が取付けられていて相互に係合連結されまた適宜にモルタルが充填されることにより的確な連結関係を形成することができる。
【0037】
代表的に前記した図32に示すブロック20によって階段状護岸壁を形成した状態は図37において示される如くで、ロール状成形材2、それに代わる植生ポット25および植生袋3を使用して夫々植生15が生育し、岸部全体としては傾斜状であっても各ブロック20、20、・・・・・・・・における階段状ステップは上面が水平状であるため土砂や水中浮遊成分が沈積し易いこととなり、植生15が生育が早く、釣り人等が登り降りし易いことは明かである。
【0038】
図38には上記した図37のものより急峻な護岸壁を形成するのに適したもう1つの本発明による急勾配法面用としての護岸壁用ブロック35が示されており、図39には各種の植物性繊維成形体を用いた護岸壁築造状態が示されている。即ち前記ブロック35は図38に示すように上面が底面より幅広状として形成され、前面に突出部37を形成するようにされているが、このような幅広状上面の前面側には、下段から既述した図19において示した如きシート状部体4、ロール状部体2、植生ポット25をそれぞれ取付けたものであって、図39に示すような設定状態にこのようなシート状部体4等が水平状となるようにその設定面34は段設積載面36との間に適当な鈍角関係を採る如くされている。なおブロック35には鉄筋挿入孔38を形成しておくことにより急峻な護岸壁であっても安定に連結築造され、前記シート状部体4において生長した植生は水辺部を適切に緑化し得ることは図39の如くである。なお、その連結方法は、図20〜図23に示すような別の方法によっても同様の効果を得ることができる。
【0039】
図40には河床面などに設定するのに適した本発明の台盤式ポーラスコンクリート部体9が示されており、即ち平面的には既述した図10や図12〜14あるいは図16、図19などに示したものと同様であるがポーラスコンクリートブロック1は適当な厚さを有しており、河床の不陸に対処するため、その四隅部の如きに突出底部46を配設して底面に空間部40を形成するようにされたものであって、上面には植物性袋体3を用いた植生袋が設けられていることは既述した図14〜16のものと同様である。
【0040】
即ちこの図40のものを河川床の如きに設定した状態は別に図41として示す如くであって、突出部46において河川床に対し的確にセットされ、河床面における砂礫などによる凹凸は通水空隙部40に受入れられて安定な設定状態を形成し得ることは図41の如くであり、法留ブロック10を介して岸部に例えば前述した図6のブロックに図10のようにコンクリート板11で裏打ちされたブロック板1などを用いた護岸工を形成し、一連の好ましい植生ブロック工を形成することができる。
【0041】
各ブロック部体9のコーナ部に形成された角取り面には連結部材17が設けられ、このようなコーナ部が突き合わされて図42のように連結部材17が対向され、垂直状空間部41が形成された状態で、河床の変動に追随できるようシャックルなどの連結部材39を用い図43のように連結されることにより相互に連繋した安定な設定が得られることは明かである。
【0042】
図44〜図46には図40とは別の正方形状をなした台盤式ポーラスコンクリート部体9が示されているが、図44のものは部体9の側面中間に形成された凹部において連結部材17が設けられ、下方部をコンクリート体として補強して大型化して4個の植生袋3を敷設しており、図45と背面からの図46のものにおいては角取りコーナ面において連結部材17が設けられ、植生ロール2や玉石16または玉石状塊状体16aが配設されている。即ちこれら図44〜46のものにおいてもその図42、43のような連結部材39を用いた連結関係は同様に形成される。
【0043】
図45と背面からの図46のものは底面に交叉した溝部42を設けた本発明の台盤状ポーラスコンクリートブロックであって、前記した図40〜44のもののように突出部を角部底面に突設することなしで溝部42内に河川床などの土砂や砂礫を受入れて、図47に示すように係合的設定状態を形成し、また河川床との間に通水溝43を図48に示すように形成する。
【0044】
即ち、このような本発明のブロックによるときはロール状成形材2におけるアシ、ガマ等の抽水性植物の植生15による浄化作用が得られ、またこのような植生15中における水辺生物の棲息場所が提供され、更にポーラスコンクリートブロック層中での通水による浄化作用と溝部42中における水流によって河川などの流速を減少せしめ、また洗掘などを有効に防止することが可能となる。しかもこの溝部42内は穴居魚ないし水中生物の棲み場所となり、特に洪水時や鳥類その他の攻撃に対する避難場所となるなどの多くの作用が何れも達成される。またブロックの上面に図45や図48に示したように設けられた玉石16または玉石状塊状部16aにおいては水草や藻類などの着生が得られ、稚魚の生育場所や水生昆虫の棲息場となり、魚介類の餌場として好適した条件を形成する。
【0045】
図48に示すように各ブロックコーナ部に形成された角取り面の集合された部分47には適宜に天然石などを装入して水生昆虫などの棲息部とされるがこの部分はまた上記したような溝部42の集合部分でもあり、河川の流下水などにおける水深方向での水流や底部からの上昇流を形成し、水流を交換せしめて水面の空気を多量に含んだ水を底部に循環させ、良好な水質環境を提供する。
【0046】
上記したような溝部42は、場合によっては図49に示すように断面円弧状のものとし、また充分な幅員を有するものとして形成することにより比較的緩やかな通水を図ることができ、ロール状成形材2の軸心部などには種子や地下茎と共に肥料や土などの混合物を装填することができることは図9や図29あるいは図33、図34などに示したところと同じである。また本発明による台盤状ポーラスコンクリートブロック部体は別に図50として示すように大型の植生ポット25を配設し、あるいは適宜に装脱できる収容部として形成してよい。このような植生ポット25を採用したものにおいては、アシ、ガマ等のポット苗を装着することで施工直後から好ましい植生としての美観が形成されることは明かである。
【0047】
上記したような本発明によるものは、基礎などに対する支持部を形成したポーラスコンクリート成形体の表面にヤシ、シュロ、ワラ等の天然繊維材により、ロール状、袋体状、シート状、ポット状などの形態とした成形材を部分的または全面的あるいは組合わせて露出させて定着したことによりポーラスコンクリート成形体の通気性および透水性ならびに保水作用を確保した条件下において天然繊維材の中に土粒子を取り込み、各種植生の発芽、成長を図らしめ、好ましい緑化を図った護岸その他のコンクリートブロック工を河床や法面などに対し安定且つ的確に設定形成せしめ、また、平滑面や階段面の如きを有効に構成する。ポーラスコンクリート成形体と天然繊維材成形体とは一体成形し、あるいは別体成形することができる。
【0048】
なお、本発明における天然繊維材成形体を部分的または全面的あるいは組合せて露出させ定着するとは、ポーラスコンクリート成形体の成形時に一体化して固着成形し、あるいはポーラスコンクリート成形体を得た後に分離しないように適当な止着手段で固定化するものであって、ポーラスコンリート成形体と天然繊維材成形体とが一般的に一体化されているものである。
【0049】
上記のように、本発明において用いられる天然繊維材成形体は経年によって腐食し、例えばシート状、袋状などとして成形されたものであっても、施工の当初その後の一定期間内はその形態を保持し、収容物の分散を阻止するとしても、例えば2〜10年程度で腐食変質して土壌となる。すなわち、施工当初に所定の形態を維持してその施工状態を確保し周辺土層の崩壊などを阻止するが、経年によって施工された周辺土層が安定化した時点においては、天然繊維による成形体の全般が土壌となり、土層を汚損することがない。
【0050】
ポーラスコンクリート成形体と天然繊維材成形体によって形成され、ポーラスコンクリート成形体に形成された受入部に前記した天然繊維材成形体を受入れ定着させたことによってポーラスコンクリート成形体と天然繊維材成形体とを各別に成形準備し、これを適宜に装脱して保管、輸送ないし施工を合理的に実施せしめる。
【0051】
上記したような天然繊維材による成形体に植物の種子や地下茎、肥料または土壌若しくは砂粒の何れか1種または2種以上を混入し適宜に接着保持せしめたことにより各種植生の発芽、成長を促進し、短期間内に水辺などの施工岸壁を緑化せしめ、水辺生物や野性動物に好ましい生活環境を提供する。
【0052】
前記のようなポーラスコンクリート成形体にコンクリートブロック成形体を一体化成形したことによりポーラスコンクリート成形体に通常コンクリートブロックによる強度性を附与して、薄層による軽量化、省力化のための大型化を図れ、その施工および耐用性を有効に向上し、また適宜に透水性などを遮断してそれぞれの施工目的に即応したブロック工を提供する。
【0053】
上述したポーラスコンクリート成形体またはポーラスコンクリート成形体と一体化成形したコンクリートブロックにブロック相互を嵌合して設定するための係合部を設けたことによって植生用ブロック工の相互に連繋した施工を簡易的確に形成し、またブロック工の強度ないし耐用性を適切に向上する。
【0054】
天然繊維材成形体がロール状に形成され、ポーラスコンクリート成形体に横設、縦設あるいは交差して止着させたり、断面方向に埋め込まれて成形され、また袋材の中に天然繊維材を充填して成形されたことにより所定量の分散化された天然繊維材を適切に一体化すると共に適宜に変形可能な形態となし、ポーラスコンクリート成形体または通常コンクリートブロックとよくなじんだ結合関係を平易に形成し、所要の植生用コンクリートブロックを適宜に得しめる。
【0055】
上述したような天然繊維材成形体がシート状成形体として形成され、該シート状成形体がポーラスコンクリート成形体の表面に止着されたり、天然繊維をポット状にした植生ポットを一体的に埋設して成形体となし、あるいはシート状部体とポット部体を組合せて設定してポーラスコンクリートブロックまたは通常コンクリートブロックと有効に合体化した製品を得しめる。
【0056】
上記のような天然繊維材成形体がシート状の収納部と該収納部に対する蓋部によって形成され、前記収納部に形成された装脱口から植生の種子、肥料、土砂などを装脱、調整することができるようにされたことによって天然繊維材成形体と種子、肥料ないし土壌との結合一体化を容易とし、またポーラスコンクリートブロックなどに対する組付けを容易とする。
【0057】
前記の如く天然繊維材成形体が取付けられたポーラスコンクリート成形体また通常コンクリート成形体の何れか1方または双方に植生の根を生育伸長させるための開口部を形成したことによって着生した植生の根がブロック外部の支持土層などに伸長して周辺土層と有効に結合した設定関係を形成せしめ施工の安定化と植生の生長とを共に図らしめる。
【0058】
前記植生用ブロックの底面に河川床面の凹凸と係合するための凹凸部を形成したことにより河川床に対し安定な設定を図り、水勢などによって変動することの少い植生ブロックの設定を河川などに対して的確に達成する。
【0059】
ポーラスコンクリート成形体の表面に石材またポーラスコンクリートによる突出部を配設したことによりブロック表面に自然的感覚を形成し、しかも水流によってせせらぎを構成すると共に空気を水中に添加して流水の浄化を図り、更に天然繊維材による成形体における植生による浄化ないし自然的感覚形成と相俟って環境の改善、美化を適切にもたらす。
【0060】
ブロックの底面に垂直状または水平状に通水を図る通孔または凹溝を形成したことによってポーラスコンクリートブロック内における通水を図ると共に魚類や昆虫などの水中生物の棲息域をブロックの内部に形成して鳥類その他による攻撃あるいは洪水時などにおける退避場所を形成し、それらの生物との共存を図った自然的環境を確保する。
【0061】
上述したような何れかの植生用コンクリートブロックを連係配設したことによって相当の広さを有する水辺域において好ましい施工を比較的簡易且つ的確に形成せしめ、有効な環境改善を適切に図らしめる。
【0062】
【発明の効果】
以上説明したような本発明によるときは、法面や河床に設置するだけの工程で、ポーラスコンクリートブロックによる好ましい通水、通気ないし保水作用を有効に確保し、しかも天然繊維材による成形材を利用した各種植物の着生、生長を円滑に図らしめ、即ち上記したようなポーラスコンクリートブロックの作用条件下において前記成形材部分における植生の適切な発芽、生育をもたらすことが可能で、従前のコンクリートブロックのみ、あるいは覆土した工法において求め得ない作用をなし、充分な環境改善、向上を図ることができるものであり、更には経年によって天然繊維材が土壌化して施工地域における土層を汚損せしめることがないなどの特質を有するものであるから工業的にその効果の大きい発明である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による植生用コンクリートブロックの1例を示した斜面図である。
【図2】本発明による植生用コンクリートブロックの別の構成を示した斜面図である。
【図3】本発明による更に別の植生用コンクリートブロックについての斜面図である。
【図4】図3に示したものの底面側から見た斜面図である。
【図5】図3、4に示したものによる水際部の底部および低水位部法面に対する施工状態を示した断面図である。
【図6】本発明植生用コンクリートブロックにおいて上面に玉石を埋設したり、その他の立体構造を配設したものの斜面図である。
【図7】図6に示したようなブロックの連結部についての部分的な平面図である。
【図8】図7に示した連結部についての断面図である。
【図9】図6に示した植生用コンクリートブロックによる低水位部法面に対する施工状態を示した断面図である。
【図10】図2に示したロール状天然繊維材成形体を十字に配設した植生用コンクリートブロックの底面にコンクリートブロックを一体に製造して取付けると共にその表面に玉石を埋設したり、その他の立体構造を配設したものの斜面図である。
【図11】図10に示した植生用コンクリートブロックにより河川床や低水位部法面を一連に施工した状態の断面図である。
【図12】表面に本木を埋設したり擬木模様を採用した本発明による植生用コンクリートブロックの斜面図である。
【図13】ロール状天然繊維材成形体をブロック板面に直交状として配設した本発明による植生用コンクリートブロックの斜面図である。
【図14】天然繊維を複数個袋状体に収容してセットした本発明植生用コンクリートブロックの断面図である。
【図15】図14に示した袋状天然繊維材成形体中に種子、肥料、土等の混合した緑化促進材を組み込んだ植生用コンクリートブロックの断面図である。
【図16】大きな袋状天然繊維成形体を植生用コンクリートブロックに配設し、底部に開口部を有するコンクリートブロックと組合せて成形したものの斜面図である。
【図17】図16において示したブロックの一部についての部分的な断面図である。
【図18】図13〜図17に示したブロックによって河床部および低水位部法面に亘って連設施工した状態の断面図である。
【図19】シート状天然繊維材成形体を用いた本発明植生用コンクリートブロックの斜面図である。
【図20】シート状天然繊維成形体と、種子、肥料、土等の混合した緑化促進材をサンドイッチ状として用いた本発明による植生用コンクリートブロックの斜面図である。
【図21】シート状天然繊維材成形体を用いて袋状として全面をカバーするようにしたものの斜面図である。
【図22】シート状天然繊維材成形体をその間に緑化促進材を挟んで折り畳んで全面をカバーするようにしたものの斜面図である。
【図23】天然繊維による植生ポット部体を配設した本発明の植生用コンクリートブロックの斜面図である。
【図24】図23に示したものの断面図である。
【図25】図6や図19に示したような植生用コンクリートブロックと図23、24に示した植生用コンクリートブロックによって河床部および低水位部法面を施工した状態の断面図である。
【図26】急勾配法面用のブロックとされた本発明の植生用コンクリートブロックの1例についての斜面図である。
【図27】急勾配法面用のブロックとされた本発明の植生用コンクリートブロックの別の例についての斜面図である。
【図28】図27に示したものの背面側についての斜面図である。
【図29】急勾配法面用のブロックとされた本発明による植生用コンクリートブロックについての更に別の例を示した斜面図である。
【図30】急勾配法面用のブロックとされた本発明による植生用コンクリートブロックについての更にもう一つの例を示した斜面図である。
【図31】図26〜図30に示したような本発明の植生用コンクリートブロックの更に別な例による護岸壁形成状態を示す断面図である。
【図32】本発明による階段状に形成した緩勾配法面用植生コンクリートブロックの1例の斜面図である。
【図33】本発明による階段状に形成した緩勾配法面用植生コンクリートブロックの別の例の斜面図である。
【図34】図33に示したものの断面図である。
【図35】図34に示したものの連結設定部における部分的な平面的断面図である。
【図36】図35に示したものの垂直的断面図である。
【図37】図32に示したような植生用コンクリートブロックやその別の例による施工状態を示した断面図である。
【図38】本発明による段階状に形成した急勾配法面用植生コンクリートブロックの1例についての斜面図である。
【図39】図38に示した植生用コンクリートブロックや別の例による護岸壁形成状態の断面図である。
【図40】本発明による台盤状植生用コンクリートブロックの1例を示した斜面図である。
【図41】図40の植生用コンクリートブロックを河川床に採用した水辺護岸施工状態を示した断面図である。
【図42】図40に示した植生用コンクリートブロック相互間の連結部を示した部分的平面図である。
【図43】図40に示した植生用コンクリートブロック相互間の連結部を示した垂直的断面図である。
【図44】台盤状の植生用コンクリートブロックについての別の構成を示した斜面図である。
【図45】台盤状の植生用コンクリートブロックについての更に別の構成を示した斜面図である。
【図46】図45に示した植生用コンクリートブロックについて底面から見た斜面図である。
【図47】図45、図46に示した植生用コンクリートブロックと図33に示した植生用コンクリートブロックを用いて構成される護岸施工の1例についての断面図である。
【図48】図45、46に示した植生用コンクリートブロックによる施工状態の1例を平面的に示した説明図であって、一半部は平面的関係を示し、他半部はその底面的関係を併せて示したものである。
【図49】本発明による台盤状の植生用コンクリートブロックの更に別の例を示した斜面図である。
【図50】天然繊維材植生ポット状部体を用いるようにした本発明による台盤状の植生用コンクリートブロックについての斜面図である。
【符号の説明】
1 ポーラスコンクリートブロック板
2 植物性繊維ロール状成形材
3 植物性袋体
4 シート状部体
5 折畳み式シート状部体
6 縦型ポーラスコンクリート部体
9 台盤式ポーラスコンクリート部体
10 法留ブロック
11 通常コンクリートブロック板
12 開口部
13 切込部
14 係合段
15 植生
15a その根
16 玉石
16a 玉石状塊状部
17 連結部材
18 連結金具
19 土、肥料、種子の混合層
20 階段ブロック
20a 階段ブロック
21 充填モルタルまたはコンクリート
22 擬木模様
23 収容部
24 蓋部
25 植生ポット状部体
26 ポット収容部
27 薄層覆土層
28 係合凸部
28a 係合凹部
29 嵌合凸部
30 係合段
31 U型連結係止部材
32 凹入部
33 L型フック筋
34 設定面
35 急峻護岸壁用ブロック
36 段設積載面
37 突出部
38 鉄筋挿入孔
39 シャックルなどの連結部材
40 空間部
41 垂直状空間部
42 溝部
43 通水溝
44 土砂、肥料、種子または地下茎などによる充填物
45 板状石材
46 突出底部
47 角取り面集合部
48 底面支持層

Claims (8)

  1. ポーラスコンクリート成形体の開口部または切込部にヤシ、シュロ、ワラ等の天然繊維材を、ロール状、袋体状、シート状、ポット状の何れか1つの形態とした成形材に、植物の種子、肥料または土壌若しくは砂粒の何れか1種または2種以上を混入し適宜に接着保持せしめ、部分的または全面的あるいは組合わせて露出させて定着したことを特徴とする植生用コンクリートブロック。
  2. 平板や階段状に形成したポーラスコンクリート成形体の開口部または切込部にヤシ、シュロ、ワラ等の天然繊維材を、ロール状、袋体状、シート状、ポット状の何れか1つ形態として形成され、ポーラスコンクリート成形体に形成された受入部に前記した何れかの天然繊維材成形体を受入れ定着させ、植物の種子、肥料または土壌若しくは砂粒の何れか1種または2種以上を混入し適宜に接着保持せしめたことを特徴とする植生用コンクリートブロック。
  3. ポーラスコンクリート成形体にコンクリートブロック成形体を一体化成形したことを特徴とする請求項1〜2の何れか1つに記載の植生用コンクリートブロック。
  4. ポーラスコンクリート成形体にコンクリートブロック成形体を一体化成形したコンクリートブロックの側辺部またはコーナー部に部分的な連結用凹部を形成して連結部材を設け、また、ブロック相互を嵌合して設定するための係合部を設け、あるいは積層して鉄筋を挿通して連結するための貫通孔を設けたことを特徴とする請求項1〜3の何れか1つに記載の植生用コンクリートブロック。
  5. 天然繊維材成形体が取付けられたポーラスコンクリート成形体に植生の根を生育伸長させるための開口部を形成したことを特徴とする請求項1〜4の何れか1つに記載の植生用コンクリートブロック。
  6. 底面に河川床面の凹凸と係合するための凹凸部あるいは交差した溝部を形成したことを特徴とする請求項1〜5の何れか1つに記載の植生用コンクリートブロック。
  7. ポーラスコンクリート成形体の表面に天然の石材や木材を埋設し、またポーラスコンクリートによる擬石や擬木模様の突出部を配設したことを特徴とする請求項1〜6の何れか1つに記載の植生用コンクリートブロック。
  8. 請求項1〜7の何れか1つに記載した植生用コンクリートブロックを連係配設したことを特徴とする植生用コンクリートブロック工。
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