JP2009181982A - 液処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】基板上に塗布液を供給する際の塗布液ノズル内部の液流路中にある塗布液の状態を正確に把握してメンテナンス調整する必要があるが、ノズルが小さく流路が細く、処理室内部も暗いために正確なノズル流路及びノズル先端状態の確認が困難であった。
【解決手段】基板の上方に移動可能に構成された塗布液ノズル10を搬送するノズル搬送機構に配置された塗布液供給部から供給される塗布液の流路105を形成した略透明な部材で形成される筒状体の塗布液ノズル10を設ける。この塗布液ノズル10の筒状体の外周の一部に照明光を入光させる部分としての平坦状に形成された入光面(Dカット面)101aを設け、この入光面に照明光を入射させて塗布液の流路を照らすことで、塗布液ノズル10内部の塗布液の状態の確認調整を行い易くする。
【選択図】 図8

Description

本発明は、例えば半導体ウエハや液晶ディスプレイ用のガラス基板(LCD基板)といった基板に対して、塗布液ノズルよりレジスト液や現像液等の塗布液を塗布する液処理装置に関する。
半導体デバイスやLCD基板の製造プロセスの一つである基板上にレジストパターンを形成する工程は、基板例えば半導体ウエハ(以下、ウエハという。)にレジスト膜を形成し、フォトマスクを用いてこのレジスト膜を露光した後、現像処理を行うことにより所望のパターンを得る一連の工程により行われ、これら一連の工程は従来から塗布、現像装置によって行われている。
この塗布、現像装置は、レジスト液の塗布を行う塗布ユニット、露光後のウエハに現像液を塗布する現像ユニット等の液処理装置を備えており、高いスループットを確保するため、これらの塗布ユニットや現像ユニット等を各々複数備えた構成となっている。
例えば塗布液としてレジスト液を塗布する塗布ユニットにおいては、基板保持部であるスピンチャックの周囲を囲むようにカップ体が設けられており、このスピンチャックに保持されたウエハの略中央にレジスト液を供給してスピンチャックを回転させることによりレジスト液のスピンコーティングや振り切り乾燥、更にサイドリンス等の処理が行われるようになっている。
ウエハへのレジスト液の供給は、供給ユニットより供給されたレジスト液をノズル(塗布液ノズル)から吐出することによって行われる。そしてこのノズルは、ウエハの搬入出動作の邪魔にならないように通常時はウエハの搬入出経路から離れた位置に待機させ、レジスト液を吐出するときだけスピンチャックに保持されたウエハ中央まで搬送する構成となっている場合が多い。
ノズルをウエハ上に搬送してから直ちにレジスト液の吐出を開始するためには、ノズルの先端近くまでレジスト液を満たしておく必要がある。ところが、このような状態でノズルを搬送すると、搬送途中の目的外の位置でレジスト液が滴下してしまう場合がある。その結果、例えばウエハの周縁部にレジスト液が滴下し、これに気付かないままウエハ中央部でレジスト液を吐出してスピンコーティングを行うと不均一な膜厚のレジスト膜が形成されてしまい露光不良等の原因となる。また、スピンチャック上にレジスト液が滴下すると、スピンチャックの吸着力が低下してしまう場合もある。
こうした不具合に対しては、ノズルへのレジスト液の供給経路の途中に、吸引室を有するサックバックバルブを介設し、レジスト液を吐出していないときにはバキューム圧等によってこの吸引室を拡張させて負圧を生じさせ、レジスト液の先端面をノズルの先端部から引き込むことにより滴下を防止している。
しかし、レジスト液中の溶存気体から気泡が形成されたり、クリーンルーム内の温度変化によって気泡やレジスト液が膨張したりすることにより、引き込んだレジスト液の先端面が再び押し出されてしまう場合もあり、目的外の位置でのレジスト液の滴下を完全に防止するのは困難である。
また近年、部品の種類の削減や軽量化を目的として、塗布、現像装置に複数組み込まれている同種の液処理装置の部品の共通化が検討されている。このような取り組みの一例として、例えば1つの筐体内に複数組のスピンチャックやカップ体(以下、液処理部という)を直列に配置し、これらに共通するノズルアームを使って共通ノズルを移動させ、各スピンチャック上のウエハにレジスト液を供給するタイプの塗布ユニットが検討されている。ところがこのような構成の塗布ユニットは、共通ノズルの移動距離(移動時間)が長く、その分、移動中にレジスト液を滴下してしまう確率も高いし、共通に移動するために不使用のノズルが乾燥しレジストの固着を起こす可能性もある。更に振動によりレジスト液が自然滴下を起こす可能性も否定できない。
この様な場合を想定して特許文献1、特許文献2には、カメラを使ってノズルの先端部の状態を監視する技術が掲載されている。これらの特許文献1,2に記載されているカメラは、いずれもウエハにレジスト液を供給している間、若しくはその直前直後のノズル先端部の画像情報を取得し、画像情報を解析する様な技術であるが、画像情報を取得する際において、より正確に読み取るための手段として照明手段については記載がない。
特開平11−176734号公報:(図1) 特開2003−136015号公報:(図6)
ところで、近年のレジスト液の吐出量は少なく、それに応じてレジスト液の吐出するためのノズルも小径化される傾向にあるが、ノズル自体はメンテナンス時の多少の物理的接触があっても損傷しない様な強度を保つように形成されている。この場合のレジスト流路を形成する部分でノズル先端以外は肉厚のノズル形状とされる。この肉厚に構成された部分が有るためにメンテナンスする時にはレジスト流路内のレジスト液の状態やレジスト吐出完了後のサックバックの位置及び状態の正確な目視確認により最適な調整をしなければならないが出来難い。また、近年の装置は省スペース化の構造を採り縦方向への積層化が進みメンテナンスのためのスペースも狭く目視確認が出来難い。そのため撮像手段を備えることも必要になっており、単にノズルに向けて照明を当てるだけではノズル内部のレジスト液の位置を正確に読み取り難くなってきている。
本発明はこのような事情の下になされたものであり、その目的は、目視調整を行う場合においてもより正確なレジスト状態を調整する場合の手段を提供するものであり、基板上に塗布液を供給する塗布液ノズル先端内部のサックバック量の状態や吐出後の先端状態及び汚れ具合などの状態を正確に把握するための手段を提供する。更に、この目的は、撮像手段を使用した場合においても塗布液ノズル内部の状態を正確に把握することが出来る手段を提供する。
前記課題を解決するために、本発明は、基板保持部に略水平に保持された基板の表面に、塗布液供給部から塗布液を供給して前記基板の表面に向けて吐出させて塗布膜を形成する液処理をする液処理装置において、前記塗布液供給部から供給される塗布液の流路を形成した略透明な部材で形成される筒状体の塗布液ノズルと、前記基板保持部に保持された基板の上方に移動可能に構成された前記塗布液ノズルを搬送するノズル搬送機構と、前記ノズル搬送機構に設けられ略透明な部材で塗布液の流路を構成した筒状体の塗布液ノズルと、前記塗布液ノズルの内部に照明光を入射させるための光源と、を備え、前記塗布液ノズルは、筒状体の外周の一部に前記照明光を入光させる部分としての平坦状に形成された入光面有していることを特徴とする(請求項1)。この場合、前記ノズル搬送機構に前記塗布液ノズルを複数設けてもよい(請求項2)。なお、この場合、前記複数の塗布液ノズルのそれぞれに設けられる前記入光面には、それぞれに前記光源が接続されるようにしてもよい(請求項5)。
この様に構成することによって、塗布液ノズル内部の流路を塗布液ノズル内部より照らすことが出来るので塗布液ノズルの内部の処理液流路の例えば、レジスト液のサックバック位置やサックバック量の状態や塗布液ノズル先端のレジスト液の状態などを的確に確認することができる。
請求項3記載の発明は、前記塗布液ノズルの一部の表面外側で前記入光面とつながる筒状部分は、前記入光面から入射される光を前記塗布液ノズルの内部で下向きに変換して塗布液ノズルの先端に出射させるために内部に向かって反射するための反射皮膜が施されていることを特徴とする。
この様に構成することによって、塗布ノズルに入光した光を確実に塗布液ノズルの内部を通過する下向きの光に偏向することが出来る。
請求項4記載の発明は、前記塗布液ノズルは、前記光源から該塗布液ノズルに向けて前記照明光を導光するための導光部材を備え、この導光部材を前記入光面と接続することを特徴とする。複数の塗布液ノズルを備える場合は、複数の塗布液ノズルと前記光源との間に、一つの導光部材を有するか(請求項6)、あるいは、それぞれ光源からの照明光を導光する複数の導光部材を有する構成としてもよい(請求項7)。
この様に導光部材を構成することにより、複数の塗布液ノズルに対して一つの光源によっても照明光をそれぞれの塗布液ノズルに入射させることが出来る。また、導光部材を複数にすることより、照らす必要の無い塗布液ノズルの光源を点灯させなくてよく、選択的に光源を使用できる。
請求項8記載の発明は、前記ノズル搬送機構は、塗布液ノズル内外の塗布液の状態と塗布液ノズルから吐出される塗布液の状態とを撮像する撮像手段と備え、前記撮像手段で撮像を行う時には、前記複数の塗布液ノズルのうちで前記基板に塗布液を吐出する際に使用する前記塗布液ノズルに入光させる光源を含むいずれかの光源を点灯させることを特徴とする。
この様な構造に撮像手段を組み合わせることにより、撮像手段によって得られる画像データの明暗が精細になり結果的に画像データの正確性が向上してすることになる。このことから、目視点検ばかりでなく撮像手段による正確な塗布液ノズルの状態を把握することにより自動化をするための画像処理データとして利用し易くなる。
請求項9記載の発明は、請求項8記載の液処理装置において、前記ノズル搬送機構を移動させて位置し前記塗布液ノズルから塗布液をダミーディスペンスするためのノズルバスを備え、前記撮像手段による撮像は、前記ノズルバスで行うことを特徴とする。
この様に構成することにより、ダミーディスペンスを行う位置で順次照明を点灯させて吐出前、吐出中、吐出後の塗布液ノズルの状態や塗布液ノズル内部での処理液の吐出前後の状態や液先端位置などを確認することができる。
本発明によれば、狭く薄暗い空間に設けられた塗布処理の処理液ノズル先端部の周りの状態を正確に把握することが出来て所定の対応を行うことで、処理液の状態に起因する塗布膜厚の均一性に関わるトラブルを未然に解消することが可能になる。また、処理中に発生する可能性のある液だれに対する問題を正確に把握することで早期に処置することが可能となる。更に、基板に塗布される処理液の状態を確認できる。
本発明に係る液処理装置を、ウエハにレジスト液を塗布する塗布ユニットに適用した実施の形態について説明する。初めに実施の形態に係る塗布ユニットの構成の概要を説明する。図1(a)は塗布ユニット1の概略平面図であり、図1(b)はこの縦断面図である。また図2は、塗布ユニット1内の液処理部2と、この液処理部2に塗布液を供給する供給ユニット7との関係を示した構成図である。
図1に示すように、本実施の形態に係る塗布ユニット1は、偏平な箱状の筐体30内に、横方向(図中のY方向)に一列に配列された3つの液処理部2a、2b、2cと、これらの液処理部2a、2b、2cにレジスト液やシンナー等の塗布液を供給する複数本のノズル10と、このノズル10を搬送するためのノズル搬送機構10aと、ノズル10を待機させるノズルバス14と、ウエハWに塗布されたレジスト膜の周縁部を除去するためのエッジ・ビード・リムーバ(Edge Bead Remover:EBR)機構6と、を備えている。
液処理部2(2a,2b,2c)は、共通の構成を備えており、基板保持部としてのスピンチャック41と、このスピンチャック41に保持されウエハWを取り囲むように設置されたカップ体5とを備えている。以下、液処理部2の構成について説明する。
スピンチャック41は、ウエハWの裏面側中央部を吸引吸着して水平に保持するための基板保持部としての役割を果たす。図2に示すようにスピンチャック41は軸部42を介して駆動機構(スピンチャックモータ)43に連結されており、ウエハWを保持した状態で回転及び昇降自在に構成されている。スピンチャック41の側方には、昇降機構44aに連結された昇降ピン44がウエハWの裏面を支持して昇降可能なように設けられており、後述する搬送手段(搬送アームA3)との協働作用によって筐体30の外部から搬入されてきたウエハWの受け渡しを行えるようになっている。なお図1(b)に示した30aは、搬送手段に臨む筐体30壁面に形成されたウエハWの搬入出口である。
カップ体5は、スピンコーティング等の際にウエハWを回転させることによって飛散したミストが筐体30内に飛び散るのを抑え塗布ユニット1外に排出する役割を果たす。カップ体5は、ドーナツ状の外観を備えており、その内部は図2に示したような構造となっている。
カップ体5の内部構造を説明すると、ドーナツ状のカップ本体50の内部には、図2に示すように傾斜したリング状の第1のリング部材51と第2のリング部材52とが設置されており、これらのリング部材51、52との間の隙間は、ウエハWから飛散したミストを含む気体の通流する気体流路51aとなっている。また第2のリング部材52は、スピンチャック41に保持されたウエハWの周縁部下方に位置するように取り付けられており、その上面が「への字」状に屈曲している。この第2のリング部材52の外端面には、カップ本体50底部の液受け部54に進入するように下方に伸びる端板53が設けられている。これによりウエハWから飛散したレジスト液の一部はドレインとして第2のリング部材52及び端板53の表面を伝って液受け部54へと案内されるようになっている。
カップ本体50の下部側は液受け部54となっており、その底部にはカップ体5内を通流した気流を排気するための例えば2つの排気ポート55と、液受け部54に溜まったレジスト液のドレインを排出するためのドレインポート56とが設けられている。排気ポート55は図示しない排気ダクトに接続されており、また各液処理部2a、2b、2cの排気ポート55と接続された排気ダクトは、筐体30外にて排気用力設備に接続されている。
ここで排気ポート55は、図2に示すように液受け部54内の上方に延伸されており、液受け部54から排気ポート55へのドレインの溢流を防ぐための溢流防止壁54aを構成している。またドレインポート56も図示しないドレイン管に接続されており、ドレインを塗布ユニット1外に排出できるようになっている。
更に図1(b)に示すように、カップ体5と対向する筐体30の天井部にはフィルタユニット31が取り付けられており、フィルタユニット31から例えば清浄空気を所定流量で供給することにより、筐体30内に清浄空気のダウンフローが形成されるようになっている。清浄空気の一部は、筐体30内に設けられた図示しない排気部より排気されるが、残りの清浄空気はカップ体5内に取り込まれ、図2のカップ体5断面図内に矢印で示したような気流を形成して排気ポート55から排出されるようになっている。
次に、塗布液ノズル10(以下、ノズル10という)及びその搬送機構の構成について説明する。ノズル10は、スピンチャック41に保持されたウエハW表面にレジスト液を供給する役割を果たす。図3(a)は、ノズル10とこのノズル10を保持するノズルアーム11との詳細な構成を示した斜視図である。本実施の形態に係る塗布ユニット1は、例えば濃度や成分の異なる10種類のレジスト液と、ウエハW上でレジスト液を広がり易くするためのシンナーと(以下、これらを総称して塗布液という)を供給できるように、11本のノズル10を備えている。図3(a)に示すように、略透明な部材であればよく各ノズル10(図3において、符号1〜11を付して説明する)は石英や透明もしくは半透明な樹脂で形成された例えば、ペン先のような形状をした筒状体であって、その基部をノズルアーム11のノズルヘッド部11aに取り付けることができるようになっている。各ノズル10の内部には流路が形成されており、ノズルアーム11側から供給された塗布液をノズル10の先端部からウエハWへ向けて吐出できるようになっている。なお図1(a)及び図2では図示の便宜上ノズル10の本数を省略して示してある。
図1(a)に示すように、ノズル搬送機構10aはノズル10を保持するノズルアーム11と、このノズルアーム11を支える基台12と、基台12の走行軌道をなすレール13と、レール13上で基台12を移動させる機構とから構成されている。
図3に示すようにノズルアーム11は、11本のノズル10を保持するノズルヘッド部11aと、このノズルヘッド部11aを支えるアーム部11bとから構成されている。ノズルヘッド部11aの先端部下面には、上述したノズル10の基部を嵌入可能な形状となっており、ノズル10の基部を差し込むだけでそれぞれのノズル10を保持できるようになっている。この結果、11本のノズル10は先端部を下向きにした状態で一列に並び、且つそれらの配列方向が図1(a)に示したノズル10の搬送方向と一致するように配置される。一方、ノズルヘッド部11aの基部側には後述する供給ユニット7の供給管71が接続されており、ノズルヘッド部11a内部を介してノズル10へ塗布液を供給できるようになっている。
アーム部11bは、スピンチャック41に保持されたウエハWの略中央部の上方でノズル10を搬送できるように、ノズルヘッド部11aと基台12との間に介設された支持部材である。基台12は、ノズルアーム11を移動させるスライダとしての役割を果たす。基台12は図示しない昇降機構を備えており、アーム部11bの基部はこの昇降機構に取り付けられている。これによりノズルアーム11は、図1(b)に示したZ方向を自在に昇降できるようになっている。またレール13は、液処理部2の側方に、液処理部2a、2b、2cの配列方向と平行して敷設されている。ここで塗布ユニット1は、塗布液の供給を行わないときにノズル10を載置して待機させるためのノズルバス14を備えており、レール13は、このノズルバス14とそこから最も遠い液処理部2aに保持されたウエハWに塗布液を供給可能な位置との間で基台12を移動させることの可能な長さを有している。なお、ノズルバス14はノズル10の待機中にレジスト液が乾燥しないようにシンナー雰囲気となっている。
また基台12を移動させる機構は例えば、レール13に沿って配設した巻掛軸(図示せず)に基台12を固定した図示しない搬送ベルトを巻き付けて、この巻掛軸の一つに例えばモータ等の駆動機構15(図4参照)を接続した構造となっており、巻掛軸の回転方向と回転数とを調整することにより所望の位置に基台12を移動させることができるようになっている。なお、基台12を移動させる機構をボールねじ機構で構成してもよい。
以上の構成により、レール13上で基台12を移動させることによって、一列に並んで保持されたノズル10を、ノズルバス14と液処理部2a、2b、2cの略中央部とを結んだ直線上で搬送することができる。これにより、いずれの液処理部2a、2b、2cにウエハWが保持されている場合であっても、基台12の停止位置を調整することによって、所望の塗布液を供給するノズル10をウエハWの略中央部上方まで移動させ、その位置からウエハWへ塗布液を供給することができる。
次にEBR機構6の説明をする。EBR機構6は、ウエハWに塗布されたレジスト膜の周縁部の剥がれ等を防止するためにレジスト膜を除去するリンス液をウエハW周縁部に供給する役割を果たす。各々の液処理部2に設けられたEBR機構6は夫々略共通の構成を有しており、図1(a)に示すように、リンス液を吐出するノズルを保持するEBRアーム61と、このEBRアーム61を移動させる基台62と、基台62の走行軌道をなすレール63と、リンス液の供給を行わないときにノズル10を載置して待機させるEBRノズルバス64とを備えている。
次にノズル10に塗布液を供給する供給ユニット7の構成について図2を参照しながら説明する。供給ユニット7は、例えば塗布液を溜めた図示しない供給タンクと、この供給タンクにガスを供給してその内部を加圧することにより供給タンク内の塗布液を塗布ユニット1へ向けて送液するための図示しない加圧部と、を含む塗布液供給機構70(塗布液供給部)を塗布液の種類に対応する数だけ備えている。
夫々の塗布液供給機構70は、塗布液の給断を切り替えるためのエアオペレーティドバルブ72と、塗布液を供給していないときにノズル10の先端部から塗布液を引き込むためのサックバックバルブ73とを介して供給管71により各ノズル10に接続されており、10種類のレジスト液とシンナーとを切り替えて供給することができるようになっている。なお図2においては図示の便宜上、シンナーを供給する塗布液供給機構70を図に向かって左から2番目のノズル10に接続してあるが、実際には図3(a)に示すよう図に向かって左から6番目の符号6が付されたノズル10に接続されている。これはレジスト液の塗布前に毎回供給されるシンナーと、シンナーの供給後に供給されるレジスト液とを夫々供給するノズル10をこの順にウエハWの中心に移動させる際に、基台12の平均の移動距離を最短とするためである。
また図2に示すように、塗布ユニット1や供給ユニット7は各機器の動作を統括制御する制御部9と接続されている。なお制御部9は、本実施の形態に係る塗布ユニット1を備える塗布、現像装置全体の動作を統括制御する機能も兼ね備えている。
以上の構成に基づいて塗布ユニット1によりウエハWにレジスト液を塗布する動作について簡単に説明する。外部の搬送手段によって3つの搬入出口30aのいずれか一つより筐体30内に搬入されたウエハWは、昇降ピン44により裏面側を支持され、搬送手段を筐体30外へ退避させて昇降ピン44を下降させることにより、搬入された搬入出口30aに対応する液処理部2のスピンチャック41に受け渡される。
そしてノズル搬送機構10aを作動させ、ノズルバス14上で待機させたノズルアーム11を持ち上げて、図1のY方向に搬送する。次いでシンナーを供給するノズル10がウエハWの略中央上方の位置に到達したらノズルアーム11の移動を停止し、その位置にてノズルアーム11を降下させる。その後静止しているウエハW上にノズル10からシンナーを供給した後、当該処理にて塗布するレジスト液の供給ノズル10がウエハWの略中央上方に位置するように、ノズルアーム11を移動させる。この移動動作と並行して、スピンチャック41を例えば高速回転させ、その回転中のウエハW上にレジスト液を供給、停止してウエハWの径方向に広げるスピンコーティングを行う。
続けてスピンチャック41を低速で回転させ、スピンコーティングしたレジスト膜の膜圧を均一にし、次いで再び高速回転させることによりコーティングしたレジスト液の振り切り乾燥を行う。この間、ノズル搬送機構10aは上述の経路とは反対の経路でノズルアーム11を移動させて、塗布液の供給の完了したノズル10をノズルバス14で待機させる。
一方、振り切り乾燥の完了したウエハWに対しては対応するEBR機構6を稼働させて、リンス液ノズルをEBRノズルバス64からウエハWの周縁部まで搬送して、ここにリンス液を塗布し、スピンチャック41を回転させることでウエハW周縁部に塗布したレジスト膜を除去した後、レジスト膜の場合と同様にリンス液の振り切り乾燥を行って一連の液処理を完了する。
リンス液ノズルをEBRノズルバス64まで退避させた後、レジスト膜の形成されたウエハWは、搬入時とは逆の順序で搬送手段に受け渡され塗布ユニット1から搬出される。こうして各液処理部2には、塗布、現像装置に決められたウエハWの搬送サイクルに従ってウエハWが例えば24秒間隔で順次搬送され、同様の処理が行われる。なおノズル10は一つの液処理部2にてウエハW上に塗布液(シンナー及びレジスト液)の吐出を終えた後、例えば塗布ユニット1の一端に位置するノズルバス14に退避され、レジスト液の乾燥を抑えている。
以上に説明した構成に加え、本実施の形態に係る塗布ユニット1は、例えばノズルバス14から塗布液を供給する位置までの搬送中に、ノズル10の先端部より塗布液の液だれまたは滴下及びノズル10先端部の汚れを生じた場合にはこれを光学的に撮像し、夫々の事象に応じた対処動作を実行する機能を備えている。以下、これらの機能の詳細について説明する。
ここで本実施の形態において「液だれ」とはノズル10の先端面より下方に塗布液の露出した状態を意味し、「滴下」とはこの液だれが成長した結果、前記先端面より塗布液が分離した状態を意味し、ノズル先端部の汚れとはノズル10の先端部に付着した異物や処理液の固着物を意味している。その例を図13に示す。図13(a)は適正な吐出された後の状態を示し、吐出されたレジスト液Rは適正なサックバック量l例えば、1.5mmほど塗布液ノズル10内部に引き込まれる。図13(b)は液だれの状態やサックバック不良の状態を示し、ノズル先端部に液溜まりが出来る。図13(c)(d)はノズル先端部に付着したレジスト液Rを示し、処理時の液の吐出スピードが速い場合の跳ね返りやサックバックを行うスピードが速い場合などに発生する不具合である。図13(e)はレジスト液Rの滴下時に吐出をする液滴DPが一旦途切れて吐出されてしまう現象を示している。
ノズル10先端部の内外の塗布液の液だれや滴下及びノズル10先端部の汚れを光学的に撮像する機能に関し、ノズル搬送機構10aのノズルアーム11には、図3(a)に示すようにノズルヘッド部11aに保持されたノズル10の画像をイメージセンサにて側方より撮像するための撮像手段である、例えばCCDカメラ等のカメラ17が固定部材18を介して固定されている。このカメラ17は、互いの影とならずに各ノズル10の先端部を撮像できるように、図3(a)に示すようにノズルヘッド部11aに保持されたノズル10の配列方向と略直交する方角からノズル10を撮像する構成となっている。またカメラ17は例えば広角レンズを備えており、一列に配列された全てのノズル10の先端部を撮像領域に収め、且つ夫々の先端部に焦点が合うように設定されている。また撮像手段は、イメージセンサであればよく、CCD以外のC−MOSタイプのものであっても勿論よい。
図7に本発明を実施した複数のノズル10の一つについての構造を説明する。ノズル10は貫通する流路105を有する一体成型ではあるが、2つ役目を持つ光源導入部101と流路照明部102部分とに機能する部位を分けて見ることが出来る。光源導入部101に入射導入される照明光は、図3(b)に図示される導光部材104によってもたらされる。この導光部材104に向けて照射される光源である、例えば黄色やオレンジ色、赤色までの比較的波長の長い可視光を照射するLEDランプ等により構成されたノズルの照明光源103は、照射した光が導光部材104を通り光源導入部101の平坦状に形成された入光面101a(以下に、Dカット面101aという)からノズル10に入射される。光源導入部101の一側部はDカットされたDカット面101aであり透明な面もしくは半透明な面を有しており、導光部材104の導光部端とノズル10とが接触した面で光の伝達がし易い構造としてある。また、光源導入部101の平面なDカット面以外の筒状部分の表面は、反射皮膜101bが施されている。これは透明部材から光が入射方向と平行してノズル10の外側に光を拡散させないように内側に反射する外皮、例えば鏡面な金属によって覆うか、または内側へ反射できる金属膜コーティングや金属膜蒸着が施されている。なお、ノズル10をノズルアーム11に取り付ける上面側にも金属膜コーティングが施されていてもよい。なお、図7に示すノズル10は、光源導入部101が大径筒状に形成され、流路照明部102が光源導入部101より小径の筒状に形成されているが、流路照明部102を光源導入部101と同径に形成してもよい。
導光部材104は、石英やグラスファイバー束や透明もしくは半透明な樹脂などの光を通過させ易い透明部材よりなり、透明部材を光が漏れないように内側反射する外皮、例えば鏡面な金属によって覆うか、または内側へ反射できる金属膜コーティングや金属膜蒸着などの反射皮膜104aが施されている。図3(c)に複数のノズル10に接続された導光部材104の図を示す。この場合、照明光源103も複数設けて複数のノズル10に対して一つの導光部材104で接続させてもよく、それぞれのノズル10に対して一対でもよく、図14のように複数のノズル10に対して複数に分けて導光部104を設けてもよい。
次に図8(a)に光源導入部101のDカット面101aから入射した光の挙動を示す。入射光は光源導入部101の表面外側に施された反射皮膜101bによってノズル内部を乱反射した光はノズル10の内部で下向き変換されて先端側に向かって通過した後にノズルの塗布液吐出口から光が出射する。(光の動きを矢印で図示する。)これにより、ノズル内部が光により照らされてノズル内部における塗布液端の位置やノズル先端の塗布液の液だれの有無や塗布液吐出口の汚れの状態を鮮明にすることが出来る。この状態をカメラ17により撮像することで、ノズル10内部の状態やノズル先端部の汚れ状態を正確に検出することができる。また、ウエハWの処理中に照明光を点灯させることで塗布液吐出位置へのウエハ方向へのスポット光を当てることが出来る。また、図8(b)の様に光の入光を斜めになる様に構造とし光が放射状に導光される形状をした放射状導光部材104Aからの出光面を斜面に形成しておいてもよい。
次に、光源の取り付けについて別の実施形態を説明する。ノズル10の構成については前述の記載と同様であるので省略する。図9に図示するように複数のノズル10の個々のDカット面101aに対向する位置に光源103Aである、例えばLEDを直接設けても良い。この様にノズル10に対して一対の光源(導光部材104を含む場合もある)を配置する場合は、特定のノズル10のみの照明光を点灯できる。また、照明光を順次切り換えて点灯させることも可能になり、ノズルの識別がし易くなる利点がある。切り換えについての詳細は後述する。この場合には光が漏れないように光源103Aの周囲を囲むように反射部材を設けても良い。
この様にノズル10に照明手段を設けることで、塗布装置の定期的なメンテナンスによる塗布液の吐出位置の調整やノズル部品の交換後調整を実施する場合に利用することが可能となる。また、塗布現像装置の液処理部であるDEV層B1からTCT層B4の様に積層化が進むと高さを抑えるために、夫々の液処理部の高さを抑える構造となり、且つ奥行きもある機械的な密度の高い構造であるために暗くノズルが見え難い。そのために塗布均一性にも影響を与える吐出位置や、ノズル状態の正確な確認求められる。この様な際にこの実施の形態の場合の照明手段を利用すればより正確なノズルの状態を確認することができる。
次に、状態を確認する手順について説明する。この照明手段とは、先に記述している、照明光源103(103A)と導光部材104とをまとめて意味するものである。
先ずメンテナンス時におけるノズルの状態を確認する場合について説明する。図2の処理部2にメンテナンスに使用するガラス製基板を搬入して低回転で基板を回転させる。次にこの時に照明手段を機能させた状態でノズルアーム11を移動させて複数のノズル10の中のいずれか一つを基板の中心に対する基準位置とするために中心位置に移動させる。ここで、照明手段を機能させた状態とは、照明光源103(103A)を点灯させた状態であり入射光がノズル10の先端より出射している状態を示す。中心位置に移動したノズル10から処理液を吐出して基板の中心位置で吐出されているかを目視確認する。また、ノズル先端の状態としては吐出時の吐出状態、吐出後の液切れ状態及びサックバック状態とを容易に確認することができる。中心位置がずれている場合は、複数のノズル間の距離は決められているので設計値より他のノズルの位置データにフィードバックして夫々の位置データを補正させる。
ノズル先端の状態については、それぞれのノズル10の状態を処理液の吐出指定に切り換えて吐出前後の状態を確認することができる。処理液のノズル先端における液切れが悪い状態であれば、エアオペレーティドバルブ72の調整を行うか、もしくは液引き込み量が少ない場合はサックバックバルブ73を調整することになる。この様な場合でも塗布装置内の環境に依存せずにノズルの状態を鮮明に直接確認することができる。
次に通常の基板処理状態におけるノズル10の状態を撮像する撮像手段である例えばCCD式のカメラ17を設けた場合について説明する。図2に示すようにカメラ17は、図示しないA/D変換器を介して既述の制御部9と接続されている。制御部9はカメラ17より取得した撮像結果に基づいて各ノズル10先端部からの塗布液の液だれや滴下の発生したことを判断し、その判断結果に基づいてノズル搬送機構10a等に所定の処置動作を実行させる機能を更に備えている。以下、これらの機能の詳細について説明する。
図4は、塗布ユニット1、供給ユニット7の各機器と制御部9との関係を説明するためのブロック図である。例えば制御部9は、本実施の形態に係る塗布ユニット1を含む塗布・現像装置全体を統括制御する主制御部9aと、塗布液の液だれや滴下発生の判断に必要な画像処理や、その処理結果に基づいてこれらの事象が発生したことを判断する液だれ判断部9bと、を備えている。
主制御部9aは、中央演算処理装置(CPU)90と、プログラム格納部91とを備えたコンピュータとして構成されている。プログラム格納部91は、液だれ判断部9bにて独立に判断された塗布液の液だれや滴下発生の情報に基づいて、塗布ユニット1、供給ユニット7内の各機器を作動させ、これらの事象に対する対処動作やメンテナンス管理を実行するためのステップ群を備えたコンピュータプログラム(「対処動作用プログラム」、「メンテナンス管理用プログラム」と示してある)を格納する役割を果たす。プログラム格納部91は、例えばハードディスク、コンパクトディスク、マグネットオプティカルディスク、メモリーカード等の記憶手段により構成されている。
主制御部9aは更に、メンテナンス管理用の情報として各ノズル10にて液だれの発生した回数を計数するためのカウンタ92と、このカウンタ92にて計数された液だれの発生回数に基づいてメンテナンスの要否を判断するための基準値となるしきい値(「メンテナンス管理用しきい値」と示してある)を記憶した設定値記憶部93とを備えている。カウンタ92は例えば書き換え可能なフラッシュメモリ等により構成され、設定値記憶部93は例えば上述のプログラム格納部91を構成するハードディスク等の一部として構成されている。
液だれ判断部9bは例えば図示しないCPUと、プログラム格納部94とを備えたマイクロコントローラとして構成されている。プログラム格納部94は例えばROM、RAM等により構成され、カメラ17より取得した画像情報に画像処理を施して液だれ等の発生を判断するための撮像結果を得たり、この撮像結果に基づいて液だれ等の発生を判断したりするためのステップ群を備えたコンピュータプログラム(「画像処理用プログラム」、「液だれ判断用プログラム」と示してある)を格納する役割を果たす。
液だれ判断部9bは更に、塗布液の滴下発生を判断するために過去の撮像結果を一時的に記憶するための一時メモリ95と、液だれ発生の基準となるしきい値を記憶する設定値記憶部96とを備えている。一時メモリ95は、例えば書き換え可能なフラッシュメメモリ等により構成され、設定値記憶部96は例えば上述のプログラム格納部94を構成するROM等の一部として構成される。
また主制御部9aは、カメラ17、ノズル搬送機構10aの駆動機構15や塗布液供給機構70、エアオペレーティドバルブ72、サックバックバルブ73と接続されており、液だれ等の発生を判断した結果に基づいてこれらの機器を作動させ、所定の対処動作を実行することができるようになっている。また、ノズル10照明用の光源103についても、図示しない電源部を介して主制御部9aと接続されており、例えばカメラ17により撮像を実行するタイミングと同期して間欠的にノズル10を照明するように構成されている。
この場合例えば、複数のノズル10の照明の点灯を順番に行い、その時に点灯されたノズル10から塗布液を吐出させて吐出開始から終了までの撮像を行う。このことで、近傍の他のノズルが照明されたときの乱光をなくすことができるので、特定のノズルの状態のみを正確に撮像し解析できる。メンテナンスを実施するモードの場合の撮像は、予めダミーディスペンスを実施するポジションである図1(a)に記載のノズルバス14において塗布液をノズル10より順次吐出する。後述詳細に説明をなすプロセス処理中の撮像の際には、使用ノズルの状態を最優先で判断する必要があるために照明点灯は塗布に使用されるノズルを最初に撮像し、次に順次他のノズル10に照明光源103の点灯を切換えて個々のノズル10の状態を撮像する。このようにすることで、照明光源103を常時点灯させないことで照明光源103からの発熱が蓄熱されるのを抑えプロセスへの影響を小さくするようにしても良い。
制御部9には更に表示操作部8が接続されており、表示操作部8は主制御部9aの指示に基づいてユーザに各種の案内表示をする役割を果たす。
次に塗布処理稼動中に発生するノズル10の先端からの液だれについて説明する。液だれ判断部9bにて実行される画像処理や撮像結果に基づく判断の内容について説明する。図5は、液だれの発生したノズル10の先端部の様子を示した模式図である。図中のDPは、当該液だれに係る塗布液の液滴を表している。図5(b)は液だれの程度の小さな状態、図5(c)は液だれの程度の大きな状態を示している。
液だれ判断部9bは、例えば200msの間隔でカメラ17より画像情報を取得する。この画像情報は、カメラ17にて撮像されたアナログ画像を例えば256階調表示が可能な所定解像度の8ビットのディジタル信号に変換されている。そして、取得した画像情報について、例えば階調差等に基づいて液滴DPとその周辺の空間との境界を特定することにより撮像面への液滴DPの投影形状を特定する。表面張力により液滴DPは球体の一部を切り取ったような形状となるため、上述の投影形状は図5(b)、図5(c)に示すような円弧となる。
そこで液だれ判断部9bは、同図中に示した液滴DPの下端Pにおける曲率Cを撮像結果として算出し、この曲率の大きさによって液だれの程度を判断するようになっている。即ち、算出した曲率Cの値の小さな場合は図5(b)に示すように液だれの程度が小さく、大きな場合は図5(c)に示すように液だれの程度が大きいと判断される。設定値記憶部96には、液だれの程度を判断する基準情報がしきい値として予め記憶されており、液だれ判断部9bはこのしきい値(基準情報)と画像情報から算出した曲率C(撮像結果)とを比較した結果に基づいて液だれ発生の有無や発生した液だれの大きさを判断する。
本実施の形態に係る設定値記憶部96には、第1の曲率Cと第2の曲率C(C<C)とがしきい値として記憶されており、撮像結果の曲率Cとこれらのしきい値とを比較した結果が、「C<C」の場合には液だれ発生なし、「C<C<C」の場合には小さな液だれ(以下、液だれ小という)発生、「C<C」の場合には大きな液だれ(以下、液だれ大という)発生と判断するようになっている。
なお、既述のように広角レンズを用いてノズル10を撮像した結果、撮像された画像に歪みの生ずる場合には、液だれ判断部9bにてこの歪みを補正する画像処理を施してから曲率Cを算出してもよいし、しきい値としての第1の曲率C、第2の曲率Cに予めこの歪みを反映した値を記憶させておくようにしてもよい。また、曲率Cの代わりに曲率半径(=1/C)を算出し、これを撮像結果として上述の判断を行ってもよい。この場合には算出された曲率半径が小さくなるほど液だれの程度は大きくなる。
また、液だれの大きさを特定する手法は上述のものに限定されず、例えばカメラ17より取得した画像の階調差等に基づいて、液滴DPとその周辺空間及びノズル10との境界を画定し、その境界内に含まれる画素数等から決定される液滴DP投影画像の面積を撮像結果とし、この撮像結果と設定値記憶部96に予め記憶させておいたしきい値(基準情報)と比較して液だれ発生の有無やその大小を判断するように構成してもよい。
ここで本実施の形態に係るノズル搬送機構10aのノズルアーム11には複数本のノズル10を保持しているので、光源がノズルと一対の場合には、制御部9からの指令によりノズル10の照明を順次切換えて点灯させながら撮像をすることで、いずれのノズル10にて液だれを生じているのかを識別する。もしくは、図9に示したように複数のノズル10に対して光源103Aが一つの構造であれば、液だれの生じたノズル10を識別する手法は、例えば取得した画像情報をX−Y座標上に展開して、液だれが確認された位置に基づいてそのノズル10を識別する。また、図3に示したように各ノズル10に数字等の識別情報を予め付しておき、撮像された識別情報の画像と、上述の各識別情報に対応する画像情報(例えば設定値記憶部96等に予め登録されている)とのマッチングによって液だれの生じたノズル10を識別するようにしてもよい。
以上の手順に基づいて液だれが発生したと判断した場合には、液だれ判断部9bは液だれの程度(液だれ小、液だれ大)を識別する情報と、液だれの発生したノズル10を識別する情報とを主制御部9aに対して出力するようになっている。
主制御部9aは、液だれ判断部9bより取得した液だれや滴下の発生を示す情報に基づいて、所定の対処動作やメンテナンス管理に係る動作を実行するようになっている。この動作は、ノズルアーム11の移動中も各ノズル10の先端部を監視するものであるが、その詳細については後述する。
以上の構成に基づき、ノズル10先端部からの塗布液の液だれや滴下の発生の判断及びその対処動作等に関する塗布ユニット1の作用について説明する。なお以下に示すフローチャートの説明では、液だれと滴下とを便宜上一括して「液だれ」と表現し、「液だれ小」、「液だれ大」、「滴下」の3レベルに区分されるものとして説明をする。
初めに液だれ判断部9bにて液だれの発生を判断する動作について説明する。図6は、当該動作の流れを説明するためのフローチャートである。塗布、現像装置が稼働を開始すると(スタート)、液だれ判断部9bは、例えばダミーディスペンスを行うタイミングや、プロセス処理を実行しているタイミング等の予め決められた期間中にノズル10先端部の画像情報を取得し(ステップS101)、既述の判断手法に基づいて液だれが発生しているか否かを判断する(ステップS102)。液だれが発生していなかった場合には(ステップS102;NO)、例えば200msの所定時間待機して(ステップS106)画像情報の取得と液だれの判断の動作を繰り返す(ステップS101〜S102)。
液だれが発生していた場合には(ステップS102;YES)、液だれの発生したノズル10を特定し(ステップS103)、更に「液だれ小」、「液だれ大」、「滴下」の3レベルの中から発生した事象に応じたレベルを特定する(ステップS104)。そして、液だれの発生したノズル10と液だれのレベルとに関する液だれ情報を出力して(ステップS105)、再びノズル10先端部の画像情報を取得する動作に戻る(ステップS101)。
本実施の形態によれば、以下のような効果がある。ノズル搬送機構10aによって移動するノズル10の動きに合わせて、カメラ17がこのノズル10の先端部の状態を光学的に撮像するので、移動中のノズル10にて塗布液の液だれや滴下が発生した場合にこれを撮像することができる。そして、発生した事象に応じて、例えば液だれの生じた場合にはノズル10をノズルバス14、中間バス16へ退避させて、この中に塗布液を吐出するダミーディスペンスを行ったり、塗布液が滴下してしまった場合にはその液処理を停止させたりする適切な対処動作を実行することができる。この結果、目的外の位置での塗布液の滴下を未然に防止できた場合には、不良品の発生が防止され歩留まり向上に貢献することができる。また未然に防止されなかった場合でも、塗布、現像装置を自動的に停止すれば、滴下した塗布液を拭き取る等、直ちに適切な措置を採ることができるので被害の拡大を抑えてロスを最小限に留めることができる。
特に本実施の形態においては、ノズル搬送機構10aのノズルアーム11に複数本例えば10本のノズル10を保持し、これらのノズル10を同時に移動させ、更に複数の例えば3つの液処理部2に対してノズル10及びノズル搬送機構10aが共通化されている。このためノズル10の移動中に塗布液の液だれや滴下の発生する確率は、ノズル10が1本の場合や各液処理部2のノズル10が共通化されていない場合に比べて高くなっているので、本実施の形態の照明手段によって、ノズル10内の処理液及びノズル10先端部の処理液の状態を撮像する撮像精度が向上して正確に状態検出することが出来る。ノズル10の処理液の状態の検出精度が向上することで上記の対処動作により得られる歩留まり向上やロス低減の効果は一層高くなる。
また、カメラ17がノズル搬送機構10aに取り付けられていることにより、例えばカメラ17を独立して移動させる機構を必要せず装置コストを低減することができる。但し、ノズル搬送機構10aとは独立した移動機構にカメラ17を取り付けて、これらの移動機構の動きを同期させることにより、搬送されているノズル10の動きに合わせてその先端部の状態を撮像してもよいことは勿論である。
また光学的な撮像手段としてカメラ17を用いることにより、撮像した画像情報から液だれの大きさを示す液滴DPの曲率等の撮像結果を得ることが可能となる。この結果、液だれ発生の有無だけでなくその大きさも把握することが可能となり、ダミーディスペンスを行うタイミングを液だれの小さな場合には塗布液の塗布後とし、大きな場合には塗布前とする等、発生した事象の緊急度に応じた対処動作を実行することができる。これによりダミーディスペンスを実行している間の待ち時間の発生等、プロセス処理の効率低下を極力抑えることができる。
また、例えば3つの液処理部2同士の間に、他のスピンチャック41上を横切らずにノズル10を退避させてダミーディスペンスを実行するための中間バス16を備えていることにより、退避先がノズルバス14しかない場合に比べて移動距離を短くでき、液だれが成長して滴下してしまう危険性を小さくできる。
また、大きな液だれや滴下の発生したことを表示操作部8に表示したり、発生した液だれが小さい場合でも、その発生回数をカウントしてその数が所定回数を超えたらメンテナンスの必要な旨を表示操作部8に表示したりすることにより、オペレータや保全担当者は直ちに必要な措置を採ることができる。
なおノズル10の先端部の状態を光学的に撮像する手法は、カメラ17により可視光を撮像する場合に限定されない。例えばノズル10先端部の熱イメージを赤外線カメラにより画像情報に変換して、液だれや滴下の有無を撮像するように構成してもよい。この場合には、LEDランプに代えて例えば赤外線や近赤外線を照射する光源によってノズル10先端部を照明してもよい。ノズル10を撮像するカメラ17の用途は、実施の形態中に示した液だれの監視のみの使用に限定されない。
また本実施の形態では、ノズル搬送機構10aにて10本のノズル10を移動させる場合について説明したがノズル10の数は複数本に限定されることなく例えば1本であってもよい。また液処理部2の数も実施の形態中に例示したものに限定されず、1つの筐体30内に1つずつノズル10とノズル搬送機構10aとを備える場合についても本発明は適用することができる。
また、塗布、現像装置の稼動開始前にウエハW搬送位置の調整等を目的として、実際のプロセス処理は行わないダミー基板を装置内で搬送する場合がある。このようなダミー基板の使用時に、例えばノズル位置の確認、調整用に本実施の形態にかかる照明手段とカメラ17とを使用してもよい。このような目的で照明手段とカメラ17とを使用する場合には、オペレータによる目視確認がしやすいように、光源19より照射される光を白色光に切り替えられるように構成してもよい。
次に塗布、現像装置に上述した塗布ユニット1を適用した一例について簡単に説明する。図10は塗布、現像装置に露光装置が接続されたシステムの平面図であり、図11は同システムの斜視図である。また図12は同システムの縦断面図である。この装置にはキャリアブロックS1が設けられており、その載置台100a上に載置された密閉型のキャリア100から受け渡しアームCがウエハWを取り出して処理ブロックS2に受け渡し、処理ブロックS2から受け渡しアームCが処理済みのウエハWを受け取ってキャリア100に戻すように構成されている。
前記処理ブロックS2は、図11に示すようにこの例では現像処理を行うための第1のブロック(DEV層)B1、レジスト膜の下層側に形成される反射防止膜の形成処理を行うための第2のブロック(BCT層)B2、レジスト膜の塗布を行うための第3のブロック(COT層)B3、レジスト膜の上層側に形成される反射防止膜の形成を行うための第4のブロック(TCT層)B4を、下から順に積層して構成されている。
第2のブロック(BCT層)B2と第4のブロック(TCT層)B4とは、各々反射防止膜を形成するための薬液をスピンコーティングにより塗布する本形態に係わる塗布ユニット1と、この塗布ユニット1にて行われる処理の前処理及び後処理を行うための加熱・冷却系の処理ユニット群と、前記塗布ユニット1と処理ユニット群との間に設けられ、これらの間でウエハWの受け渡しを行う搬送アームA2、A4と、で構成されている。第3のブロック(COT層)B3についても前記薬液がレジスト液であることを除けば同様の構成である。
一方、第1のブロック(DEV層)B1については図12に示すように一つのDEV層B1内に現像ユニットが2段に積層されている。そして当該DEV層B1内には、これら2段の現像ユニットにウエハWを搬送するための搬送アームA1が設けられている。つまり2段の現像ユニットに対して搬送アームA1が共通化されている構成となっている。
更に処理ブロックS2には、図10及び図12に示すように棚ユニットU5が設けられ、キャリアブロックS1からのウエハWは前記棚ユニットU5の一つの受け渡しユニット、例えば第2のブロック(BCT層)B2の対応する受け渡しユニットCPL2に、前記棚ユニットU5の近傍に設けられた昇降自在な第1の受け渡しアームD1によって順次搬送される。第2のブロック(BCT層)B2内の搬送アームA2は、この受け渡しユニットCPL2からウエハWを受け取って各ユニット(反射防止膜ユニット及び加熱・冷却系の処理ユニット群)に搬送し、これらユニットにてウエハWには反射防止膜が形成される。
その後、ウエハWは棚ユニットU5の受け渡しユニットBF2、受け渡しアームD1、棚ユニットU5の受け渡しユニットCPL3及び搬送アームA3を介して第3のブロック(COT層)B3に搬入され、レジスト膜が形成される。更にウエハWは、搬送アームA3→棚ユニットU5の受け渡しユニットBF3→受け渡しアームD1を経て棚ユニットU5における受渡しユニットBF3に受け渡される。なおレジスト膜が形成されたウエハWは、第4のブロック(TCT層)B4にて更に反射防止膜が形成される場合もある。この場合は、ウエハWは受け渡しユニットCPL4を介して搬送アームA4に受け渡され、反射防止膜の形成された後搬送アームA4により受け渡しユニットTRS4に受け渡される。
一方DEV層B1内の上部には、棚ユニットU5に設けられた受け渡しユニットCPL11から棚ユニットU6に設けられた受け渡しユニットCPL12にウエハWを直接搬送するための専用の搬送手段であるシャトルアームEが設けられている。レジスト膜や更に反射防止膜の形成されたウエハWは、受け渡しアームD1を介して受け渡しユニットBF3、TRS4から受け取り受け渡しユニットCPL11に受け渡され、ここからシャトルアームEにより棚ユニットU6の受け渡しユニットCPL12に直接搬送され、インターフェイスブロックS3に取り込まれることになる。なお図12中のCPLが付されている受け渡しユニットは温調用の冷却ユニットを兼ねており、BFが付されている受け渡しユニットは複数枚のウエハWを載置可能なバッファユニットを兼ねている。
次いで、ウエハWはインターフェイスアームBにより露光装置S4に搬送され、ここで所定の露光処理が行われた後、棚ユニットU6の受け渡しユニットTRS6に載置されて処理ブロックS2に戻される。戻されたウエハWは、第1のブロック(DEV層)B1にて現像処理が行われ、搬送アームA1により棚ユニットU5の受け渡し台TRS1に受け渡される。その後、第1の受け渡しアームD1により棚ユニットU5における受け渡しアームCのアクセス範囲の受け渡し台に搬送され、受け渡しアームCを介してキャリア100に戻される。なお図10においてU1〜U4は各々加熱部と冷却部とを積層した熱系ユニット群である。
本発明に係る塗布ユニットを示す平面図(a)及び縦断面図(b)である。 上記塗布ユニット内の液処理部と塗布液を供給する供給ユニットとを示した構成図である。 塗布液を供給する塗布液ノズルをノズルアームに取り付けた状態を示す斜視図(a)、その断面図(b)及び塗布液ノズル部の底面図(c)である。 上記塗布ユニットの電気的構成を示すブロック図である。 上記塗布ノズル先端部の液だれの様子を説明するための模式図で、(a)は塗布液ノズルの先端部の側面図、(b),(c)はそれぞれ(a)のI部拡大図で、液だれ小の状態,液だれ中の状態を示す側面図ある。 液だれの発生を判断する動作の流れを説明するためのフローチャートである。 上記塗布液ノズルの一部を断面で示す斜視図である。 入光した光がノズル先端に向かう方向を示す別の状態の断面図である。 複数のノズル部のそれぞれに光源が接続されている状態を示す概略底面図(a)及び(a)のII−II線に沿う拡大断面図(b)である。 上記塗布ユニットを適用した塗布、現像装置の実施の形態を示す平面図である。 上記塗布、現像装置の斜視図である。 上記塗布、現像装置の縦断面図である。 上記塗布液ノズル先端の異なる状態を示す概略断面図である。 本発明における導光部材を複数設ける場合の底面図である。
符号の説明
DP 液滴
W ウエハ
1 塗布ユニット
2、2a、2b、2c 液処理部
8 表示操作部
9 制御部
9a 主制御部
9b 液だれ判断部
10 ノズル
10a ノズル搬送機構
11 ノズルアーム
11a ノズルヘッド部
11b アーム部
17 カメラ
41 スピンチャック(基板保持部)
90 中央演算処理装置(CPU)
91 プログラム格納部
92 カウンタ
93 設定値記憶部
94 プログラム格納部
95 一時メモリ
96 設定値記憶部
101 光源導入部
101a Dカット面(入光面)
101b 反射皮膜
102 流路照明部
103,103A 照明光源
104 導光部材
104A 放射状導光部材
105 流路

Claims (9)

  1. 基板保持部に略水平に保持された基板の表面に、塗布液供給部から塗布液を供給して前記基板の表面に向けて吐出させて塗布膜を形成する液処理をする液処理装置において、
    前記塗布液供給部から供給される塗布液の流路を形成した略透明な部材で形成される筒状体の塗布液ノズルと、
    前記基板保持部に保持された基板の上方に移動可能に構成された前記塗布液ノズルを搬送するノズル搬送機構と、
    前記塗布液ノズルの内部に照明光を入射させるための光源と、
    を備え、
    前記塗布液ノズルは、筒状体の外周の一部に前記照明光を入光させる部分としての平坦状に形成された入光面を有していることを特徴とする液処理装置。
  2. 前記ノズル搬送機構に前記塗布液ノズルは複数設けられていることを特徴とする請求項1に記載の液処理装置。
  3. 前記塗布液ノズルの一部の表面外側で前記入光面とつながる筒状部分は、前記入光面から入射される光を前記塗布液ノズルの内部で下向きに変換して塗布液ノズルの先端に出射させるために内部に向かって反射するための反射皮膜が施されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の液処理装置。
  4. 前記塗布液ノズルは、前記光源から該塗布液ノズルに向けて前記照明光を導光するための導光部材を備え、この導光部材を前記入光面と接続することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の液処理装置。
  5. 前記複数の塗布液ノズルのそれぞれに設けられる前記入光面には、それぞれに前記光源が接続されることを特徴とする請求項2に記載の液処理装置。
  6. 前記複数の塗布液ノズルと前記光源との間には一つの導光部材を有することを特徴とする請求項4又は5に記載の液処理装置。
  7. 前記複数の塗布液ノズルと前記光源との間には、それぞれ光源からの照明光を導光する複数の導光部材を有することを特徴とする請求項4又は5に記載の液処理装置。
  8. 前記ノズル搬送機構は、塗布液ノズル内外の塗布液の状態と塗布液ノズルから吐出される塗布液の状態とを撮像する撮像手段を備え、前記撮像手段で撮像を行う時には、前記複数の塗布液ノズルのうちで前記基板に塗布液を吐出する際に使用する前記塗布液ノズルに入光させる光源を含むいずれかの光源を点灯させることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の液処理装置。
  9. 前記ノズル搬送機構を移動させて位置し、前記塗布液ノズルから塗布液をダミーディスペンスするためのノズルバスを備え、前記撮像手段による撮像は、前記ノズルバスで行うことを特徴とする請求項8に記載の液処理装置。
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