JP2009130097A - Iii族窒化物半導体発光素子及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】大電流駆動時の電気−光変換効率を向上することができるIII族窒化物半導体発光素子及びその製造方法を提供する。
【解決手段】基板と、n型コンタクト層と、複数のバリア層及び量子井戸層からなり最上部が量子井戸層である活性領域と、ブロッキング層と、p型コンタクト層とがこの順に積層されている。あるいは、基板と、n型コンタクト層と、複数のバリア層及び量子井戸層からなり最上部がバリア層である活性領域と、グレーデッドな組成を有するブロッキング層と、p型コンタクト層とがこの順に積層されている。好ましくはブロッキング層の成長開始時における成長温度が活性領域成長温度に100℃を加えた温度以下である。
【選択図】図1

Description

本発明は、表示用、照明用、ディスプレイ用、光ディスク用などの光源として用いることのできるIII族窒化物半導体発光素子及びその製造方法に関し、特に、大電流駆動時に電気・光変換効率を向上することができるIII族窒化物半導体発光素子及びその製造方法に関する。
III族元素であるGa(ガリウム)、Al(アルミニウム)、In(インジウム)、及びV族元素であるN(窒素)の二元、三元、及び四元混晶からなるIII族窒化物半導体は、InP、AlGaAsやAlGaInPなどの化合物半導体に比べてワイドバンドギャップであるため、紫外、青色、緑色等の短波長を発する発光素子用材料として適している。
III族窒化物半導体発光素子である青色LED(発光ダイオード)と黄色蛍光体を組み合わせた白色LEDの電気−光変換効率は、蛍光灯と同程度である。今後のさらなる電気−光変換効率の向上により、III族窒化物半導体発光素子は省エネルギー光源として白熱電球や蛍光灯を置き換えることが期待されている。
また、III族窒化物半導体発光素子は半導体レーザとすることもでき、高記録密度光ディスク用光源として用いられている。
特表2003−527745号公報 特開2005−217421号公報 特開2005−217415号公報 特開平8−250810号公報(図31及び図32)
現在のIII族窒化物半導体発光素子は、低電流領域に比べて大電流領域(より正確には大電流密度領域)では電気−光変換効率が低下するという問題点があった。
この原因については、大電流を流すことによる発熱などが考えられるが、発熱の影響を除去するためにパルス駆動した場合においても電気−光変換効率の低下が見られる。この原因については諸説があるが、本発明者らは、III族窒化物半導体に特有のピエゾ電気効果の影響に着目した。特許文献1、2及び3によれば、III族窒化物半導体に特有なピエゾ電気効果に伴うバンドギャップ構造に起因する問題が提起されている。
また、III族窒化物半導体において超格子を用いたブロッキング層に関連する技術が、特許文献4に開示されている。
本発明は、n型III族窒化物半導体層と、活性領域と、ブロッキング層と、p型III族窒化物半導体層とをこの順に備えたIII族窒化物半導体発光素子であって、前記活性領域は、バリア層及び前記バリア層よりもバンドギャップが小さい単数または複数の量子井戸層を交互に配置してなり、前記活性領域の最上部が前記量子井戸層であって、前記ブロッキング層は、前記活性領域に接しており、前記バリア層よりもバンドギャップが大きい。
本発明は、好ましくは、前記ブロッキング層は、前記活性領域の最上部に接する第1の部分と、前記第1の部分に接し前記第1の部分よりも前記p型III族窒化物半導体層に近い第2の部分とを備え、前記第2の部分のバンドギャップが前記第1の部分のバンドギャップより大きい。
本発明は、好ましくは、前記ブロッキング層は、前記活性領域の最上部における量子井戸層に接し、前記活性領域の最上部から離れるに従ってバンドギャップが増加するグレーデッド組成部を備える。
本発明は、好ましくは、前記ブロッキング層は、バンドギャップが一定な一定組成部をさらに備える。
本発明は、n型III族窒化物半導体層と、活性領域と、ブロッキング層と、p型III族窒化物半導体層とをこの順に備えたIII族窒化物半導体発光素子であって、前記活性領域は、バリア層及び前記バリア層よりもバンドギャップが小さい単数または複数の量子井戸層を交互に配置してなり、その最上部がバリア層であって、前記ブロッキング層は、前記活性領域に接しており、前記活性領域から離れるにつれてバンドギャップが前記バリア層より増加するグレーデッド組成部を備える。
本発明は、好ましくは、前記グレーデッド組成部の厚さは、5nm以上30nm以下である。
本発明は、好ましくは、前記ブロッキング層の少なくとも一部は、InとAlとを共に含むAlGaInN化合物半導体である。
本発明は、n型III族窒化物半導体層と、活性領域と、ブロッキング層と、p型III族窒化物半導体層とをこの順に備えたIII族窒化物半導体発光素子であって、前記活性領域は、バリア層及び前記バリア層よりもバンドギャップが小さい単数または複数の量子井戸層を交互に配置してなり、前記活性領域の最上部が前記量子井戸層であって、前記ブロッキング層は、前記活性領域に接しており、前記ブロッキング層の少なくとも一部は第1の層と前記第1の層よりバンドギャップの小さい第2の層とを交互に積層した超格子からなり、前記第1の層は前記バリア層よりもバンドギャップが大きい。
本発明は、好ましくは、前記ブロッキング層は、前記活性領域の最上部に接する第1の部分と、前記第1の部分に接し前記第1の部分よりもp型III族窒化物半導体層に近い第2の部分とを備え、前記第1の部分、及び前記第2の部分は、第1の層と前記第1の層よりバンドギャップの小さい第2の層とを交互に積層した超格子からなり、前記第2の部分における第1の層のバンドギャップが前記第1の部分における第1の層のバンドギャップより大きい。
本発明は、好ましくは、前記ブロッキング層は、前記活性領域の最上部における量子井戸層に接し、前記第1の層が前記活性領域の最上部から離れるに従ってバンドギャップが増加するグレーデッド組成部を備える。
本発明は、好ましくは、前記ブロッキング層は、前記第1の層のバンドギャップが一定な一定組成部をさらに備える。
本発明は、n型III族窒化物半導体層と、活性領域と、ブロッキング層と、p型III族窒化物半導体層とをこの順に備えたIII族窒化物半導体発光素子であって、前記活性領域は、バリア層及び前記バリア層よりもバンドギャップが小さい単数または複数の量子井戸層を交互に配置してなり、その最上部がバリア層であって、前記ブロッキング層は、前記活性領域に接しており、前記ブロッキング層の少なくとも一部は第1の層と前記第1の層よりバンドギャップの小さい第2の層とを交互に積層した超格子からなり、前記第1の層は前記活性領域から離れるにつれてバンドギャップが前記バリア層より増加するグレーデッド組成部を備える。
本発明は、好ましくは、前記第1の層の少なくとも一部は、InとAlとを共に含むAlGaInN化合物半導体である。
本発明は、好ましくは、前記ブロッキング層は、前記第2の層がp型ドーピングされ、前記第1の層がアンドープ又は前記第2の層より低い濃度のp型ドーピングである部分を備える。
本発明は、好ましくは、前記ブロッキング層は、前記活性領域の最上部に接する部分においてアンドープである。
本発明は、好ましくは、前記ブロッキング層は、前記p型III族窒化物半導体層の前記ブロッキング層に接する部分よりもバンドギャップが大きい部分を備える。
本発明は、好ましくは、前記ブロッキング層は前記活性領域との界面からの法線方向がc軸配向である。
本発明は、n型III族窒化物半導体層を成長する工程と、バリア層とInを含む量子井戸層とが交互に積層され、最上部が量子井戸層である活性領域を活性領域成長温度で成長する活性領域成長工程と、前記活性領域成長工程に引き続いて、その成長初期においては第1の成長温度で成長し、その成長終了時においては第2の成長温度で成長する、ブロッキング層を成長する工程と、p型III族窒化物半導体層を成長する工程とをこの順に有するIII族窒化物半導体発光素子の製造方法であって、前記第1の成長温度は前記活性領域成長温度に100℃を加えた温度以下であり、前記第2の成長温度は前記第1の成長温度より高い。
本発明は、好ましくは、前記第1の成長温度が800℃以下であり、前記第2の成長温度が900℃以上である。
本発明は、n型III族窒化物半導体層を成長する工程と、バリア層とInを含む量子井戸層とが交互に積層され、最上部がバリア層である活性領域を活性領域成長温度で成長する活性領域成長工程と、ブロッキング層を成長する工程と、p型III族窒化物半導体層を成長する工程とをこの順に有するIII族窒化物半導体発光素子の製造方法であって、前記ブロッキング層は組成がグレーデッドな部分を備え、前記ブロッキング層は、前記活性領域成長温度よりも100℃以上高い第3の成長温度で成長する。
本発明は、好ましくは、前記第3の成長温度が900℃以上である。
本発明は、n型III族窒化物半導体層を成長する工程と、バリア層とInを含む量子井戸層とが交互に積層され、最上部が量子井戸層又はバリア層である活性領域を活性領域成長温度で成長する活性領域成長工程と、In及びAlを含むAlGaInN層を備えたブロッキング層を成長する工程と、p型III族窒化物半導体層を成長する工程とをこの順に有するIII族窒化物半導体発光素子の製造方法であって、前記ブロッキング層は、前記活性領域成長温度に100℃を加えた温度以下である第4の成長温度で成長する。
本発明は、好ましくは、前記ブロッキング層の成長初期においてはドーピングを行わず、前記ブロッキング層の成長途中からp型ドーパントをドーピングする。
この構造を採用した場合の作用効果については、各実施の形態において詳しく説明する。
本発明によれば、III族窒化物半導体発光素子において大電流密度時における電気−光変換効率を向上することができる。
また、そのIII族窒化物半導体発光素子を製造するのに適した製造方法を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について説明する。なお、本発明の図面において、同一の参照符号は、同一部分または対応する部分を表わすものとする。
(実施の形態1)
図1に、本実施の形態に係るIII族窒化物半導体発光素子10の模式的な断面図を示す。このIII族窒化物半導体発光素子は、c面サファイアからなる基板11上に、GaNからなるバッファ層12、n型GaN(Siドープ、キャリア濃度1×1018cm-3、厚さ6μm)からなるn型下地層13、n型GaN(Siドープ、キャリア濃度2×1018cm-3、厚さ0.5μm)からなるn型コンタクト層14、GaN(アンドープ、厚さ18nm)からなるバリア層15B1、15B2、15B3、15B4、15B5、15B6とIn0.25Ga0.75N(アンドープ、厚さ2nm)からなる量子井戸層15W1、15W2、15W3、15W4、15W5、15W6を6層交互に積層した活性領域15、p型Al0.15Ga0.85N(Mgドープ、キャリア濃度2×1017cm-3、厚さ30nm)からなるブロッキング層16、p型GaN(Mgドープ、キャリア濃度1×1018cm-3、厚さ200nm)からなるp型コンタクト層17がこの順序で積層された層構造を有している。n型コンタクト層14の露出した表面上にはn側パッド電極21が形成されており、p型コンタクト層17の表面上にはITO(Indium−Tin−Oxide)からなるp側透明電極22及びp側パッド電極23が形成されている。n側パッド電極21及びp側パッド電極23を除く素子表面全体が、酸化シリコン(厚さ200nm)からなる透明な保護膜24で覆われている。
ここで、n型下地層13、n型コンタクト層14はn型III族窒化物半導体層であり、p型コンタクト層17はp型III族窒化物半導体層である。アンドープとは、成長時にドーパントを意図的に入れていないことをいう。アンドープの層であっても、拡散その他の理由でドーパントが含まれることがある。
図2に、本実施の形態に係るIII族窒化物半導体発光素子の模式的な上面図を示す。素子の外形は短辺400μm、長辺800μmの長方形である。これは一例であって、素子の外形は例えば正方形であってもよい。n側パッド電極21及びp側パッド電極23はそれぞれ直径80μmの円形である。図2中の2つの矢印Iを結ぶ断面を図示したものが図1となる。
図3はIII族窒化物半導体発光素子10をパッケージングしたLED30の断面図である。LED30は、III族窒化物半導体発光素子10を表面実装型パッケージ31にマウントし、ワイヤ33、34を用いてワイヤボンドを行い、透明樹脂(たとえばシリコーン樹脂)37でIII族窒化物半導体発光素子10を封止したものである。LED10は、ワイヤ33、34とそれぞれ導通している端子35、36に通電することにより、ピーク波長約450nmの青色で発光する。なお、透明樹脂37中に、Ce:YAG黄色蛍光体38などを分散させることも可能であり、その場合には、III族窒化物半導体発光素子10が発する青色光と黄色蛍光体が発する黄色光が混ざり合って、白色あるいは電球色の発光が得られる。
図1に示すIII族窒化物半導体発光素子10の特徴は、活性領域15の最終量子井戸層15W6に直接ブロッキング層16が接していることである。従来の活性領域は、最終量子井戸層15W6とブロッキング層16との間に、さらに最終バリア層を有していた。
図4に最終バリア層15B7を有する比較例(従来)のIII族窒化物半導体発光素子の伝導帯(Ec)の模式図を示し、図5に本実施の形態に係るIII族窒化物半導体発光素子10の伝導帯(Ec)の模式図を示す。これは、一般に知られているIII族窒化物半導体の伝導帯(Ec)と価電子帯(Ev)の関係に基づく静的なものであり、バンドの曲がりや電流注入の影響は考慮されていない。電子は各量子井戸層15W1〜15W6に注入されるとともに、注入されなかった電子はブロッキング層16によって戻される(ブロックされる)。この場合、最終バリア層15B7の有無は本質的な影響を与えないように見える。
本発明者らは、電流注入時におけるバンドの曲がりを考慮した伝導帯(Ec)の詳細な状況についてシミュレーションを行った。その際、III族窒化物半導体に特有のピエゾ電気効果を考慮した。まず比較例において電流を注入した場合の伝導帯(Ec)及び価電子帯(Ev)をシミュレーションした。これを図6に示す。横軸はシミュレーション基準面からの距離、縦軸はEc、Evのエネルギーである。EcとEvの差がエネルギーバンドギャップ(簡単にバンドギャップと記す)である。最終バリア層15B7とブロッキング層16の界面に大きな窪みPが見られる。ここに電子が蓄積(ビルドアップ)し、非発光再結合が生じることが想定される。また、この窪みPがあることに伴い、ブロッキング層16のエネルギー高さQ(縦軸におけるエネルギー=−1eVとの差として表示)が低くなる。
そこで、最終バリア層のない本実施の形態における電流注入時の伝導帯(Ec)及び価電子帯(Ev)をシミュレーションした。これを図7に示す。図6の最終バリア層15B7とブロッキング層16の間に生じていた窪みPがなくなり、電子がこの領域で非発光再結合することを防止することができる。また、ブロッキング層16のエネルギー高さR(縦軸におけるエネルギー=−1eVとの差として表示)が、対応する図6のQに比べて高くなる。そのため、電子のp型コンタクト層17へのオーバーフローを抑制する効果が高まる。
図8に、最終バリア層15B7を有する比較例のIII族窒化物半導体発光素子と本実施の形態のIII族窒化物半導体発光素子の電流密度−内部量子効率のシミュレーション結果を示す。両者とも、電流密度が10A/cm2までは単調に内部量子効率が向上しているが、これは、低電流密度においては非発光再結合が支配的であるためと考えられる。一方大電流密度領域(30A/cm2以上、例えば100A/cm2)では、本実施の形態の方が内部量子効率が高く、大電流密度用として優れているという結果であった。
このように、III族窒化物半導体発光素子10において、量子井戸層の上部において歪の影響による電子のビルドアップを抑制し、大電流密度領域での内部量子効率を向上することができる。比較例のIII族窒化物半導体発光素子に比べて大電流を流すことができるため、より多くの光を取り出すことができる。そのため液晶表示装置のバックライトや照明装置に複数のIII族窒化物半導体発光素子を用いる場合、その個数を減らすことができ、低コスト化を図ることができる。従来のIII族窒化物半導体発光素子は蛍光灯よりもかなり高価であるという問題点があったが、このように低コスト化を図ることにより、蛍光灯をIII族窒化物半導体発光素子に置き換えることが可能になり、省エネルギー化に貢献できる。
本実施の形態は、活性領域15とブロッキング層16との界面におけるブロッキング層16への法線方向がc軸配向(六方晶結晶のc軸、つまり(0001)方向である)となるように成長し、活性領域15とブロッキング層16の格子定数の違いに起因する歪が存在する場合に、活性領域15の上部において電子のビルドアップを抑制する構造となっている。
(実施の形態1の製造工程)
さて、上記のように最終バリア層をなくすことが有利であることをシミュレーションによって導き出すに至ったが、この構造を具体的に実現する製造上の工夫が必要である。量子井戸層15W1、15W2、15W3、15W4、15W5および15W6を成長する場合、Inの昇華を防止するために、活性領域成長温度は800℃以下、例えば700℃とすることが好ましい。一方、ブロッキング層16は、Alを含むp型の層であるので、良質かつキャリア濃度の高い層とするために、本来であればブロッキング層成長温度を活性領域成長温度より100℃以上高い(好ましくは200℃以上、より好ましくは300℃以上)900℃以上、例えば950℃あるいは1050℃などとすることが好ましい。しかし、その場合、最終量子井戸層15W6の上に直接高温でブロッキング層16を成長すると、最終量子井戸層15W6中のInが昇華してしまうため、その表面状態が粗面化し、その悪影響がその上部に成長するブロッキング層16、p型コンタクト層17にも及ぶ。
図9に、この問題を解決し良質な成長を実現するための成長温度プロファイル模式図の一例を示す。縦軸は成長温度Tg、横軸は各層に対応している(成長中断がある場合、成長速度の変化がある場合には時間経過とのずれがある)。ブロッキング層の第1の部分16A(低温成長部、厚さ10nm)における最初の成長温度(第1の成長温度)Tgは、活性領域成長温度(特に最終量子井戸層15W6の成長温度)と同じ700℃とし、ブロッキング層の第2の部分の前半(昇温成長部、厚さ10nm)16Bで昇温を行いつつ成長を続ける。一定温度に達した後、ブロッキング層の第2の部分の後半(高温成長部、厚さ10nm)16Cの成長を行った後、次の層であるp型コンタクト層17を同じ温度である第2の成長温度である1050℃で成長する。これにより、最終量子井戸層15W6のInが昇華することなく良質かつキャリア濃度の高いブロッキング層16を形成することができる。第1の成長温度は、活性領域成長温度に100℃を加えた温度以下であることが好ましく、50℃を加えた温度以下であることがより好ましい。
図10に、この問題を解決するための成長温度プロファイルの他の一例を示す。ブロッキング層の第1の部分16Aにおける第1の成長温度(700℃)は、最終量子井戸層15W6における活性領域成長温度と同じとし、ブロッキング層16の成長途中で原料ガスを流さないでキャリアガスだけを流す成長中断(図中INTで示す)を行う。成長中断中に昇温を行い、一定温度である第2の成長温度(1050℃)に達してからブロッキング層16の成長を再開し、高温成長部16Cを成長する。次の層であるp型コンタクト層17をブロッキング層16の第2の成長温度と同じ温度で成長する。これにより、最終量子井戸層15W6のInが昇華することなく良質かつキャリア濃度の高いブロッキング層16を形成することができる。
なお、ブロッキング層16の成長初期、例えばブロッキング層の第1の部分16Aにおいて、Mgドーピングを行わないようにし、ブロッキング層16の第2の部分16B、16CにおいてMgドーピング(設定キャリア濃度2×1017cm-3)をすることにより、成長界面近傍におけるブロッキング層16の膜質をさらに高めることができる。
III族窒化物半導体発光素子10はたとえば以下のようにして製造することができる。
まず、c面サファイアの基板11を用意し、その基板11をMOCVD装置の反応炉内にセットする。そして、その反応炉内に水素を流しながら基板温度を1050℃まで上昇させて、基板11の表面のクリーニングを行なう。
次に、基板温度を510℃まで低下させ、キャリアガスとして水素、原料ガスとしてアンモニア及びTMG(トリメチルガリウム)を反応炉内に流して、基板11の表面上に約20nmの厚さのGaNからなるバッファ層12をMOCVD法により形成する。
次いで、基板温度を1050℃まで上昇させて、キャリアガスとして水素、原料ガスとしてアンモニア及びTMG、ドーパントガスとしてシランを反応炉内に流して、SiがドーピングされたGaNからなるn型下地層13(キャリア濃度:1×1018cm-3)をMOCVD法によりバッファ層2上に6μmの厚さで成長する(半導体層を形成する場合に、「成長」という言葉を用いるのが一般的である。また、成長温度は基板温度とほぼ同じである。)。
続いて、キャリア濃度が5×1018cm-3となるようにSiをドーピングしたこと以外はn型下地層13と同様にして、GaNからなるn型コンタクト層14をMOCVD法によりn型下地層3上に0.5μmの厚さで成長する。
次に、基板温度を700℃にし、キャリアガスとして水素、原料ガスとしてアンモニア、TMG及びTMI(トリメチルインジウム)を反応炉内に流して、n型コンタクト層14上に2.5nmの厚さのIn0.25Ga0.75N及び18nmの厚さのGaNをそれぞれ交互に6周期成長させ、活性領域15(15B1〜15W6)をMOCVD法により成長する(活性領域成長工程)。なお、活性領域15の成長時において、GaNを成長させる際にはTMIを反応炉内に流していない。
次いで、基板温度700℃のままで(第1の成長温度)、キャリアガスとして水素、原料ガスとしてアンモニア、TMG及びTMA(トリメチルアルミニウム)、ドーパントガスとしてCP2Mg(シクロペンタジエニルマグネシウム)を反応炉内に流して、p型キャリア濃度が2×1017cm-3となるようにMgがドーピングされたAl0.15Ga0.85Nからなるブロッキング層の低温成長部(16A)をMOCVD法により量子井戸層15W6上に約10nmの厚さで成長する。
次いで、基板温度を700℃から1050℃に昇温させつつ、p型キャリア濃度が2×1017cm-3となるようにMgがドーピングされたブロッキング層の昇温成長部(16B)をMOCVD法により約10nmの厚さで成長する。
次いで、基板温度1050℃で(第2の成長温度)、p型キャリア濃度が2×1017cm-3となるようにMgがドーピングされたブロッキング層の高温成長部(16C)をMOCVD法により約10nmの厚さで成長する。
次に、基板温度を1050℃に保持し、キャリアガスとして水素、原料ガスとしてアンモニア及びTMG、ドーパントガスとしてCP2Mgを反応炉内に流して、p型キャリア濃度が1×1018cm-3となるようにMgがドーピングされたGaNからなるp型コンタクト層17を0.2μmの厚さで成長する。
次に、キャリアガスとして窒素を反応炉内に流した状態で、徐々に基板温度を低下させる。
そして、上記のMOCVD工程を終えたウエハを反応炉から取り出し、そのウエハのp型コンタクト層17の表面上に所定の形状にパターニングされたマスクを形成する。そして、RIE(反応性イオンエッチング)法によりエッチングを行い、n型コンタクト層14の表面の一部を露出させる。そして、p型コンタクト層17の表面にITO(Indium−Tin−Oxide)からなるp側透明電極22及びp側パッド電極23を形成し、n型コンタクト層14の表面にn側パッド電極21を形成する。ここで、n側パッド電極21及びp側パッド電極23は、n型コンタクト層14及びp側透明電極22の表面上にそれぞれTi層及びAl層を順次積層することによって同時に形成することができる。その後、ウエハをダイシング法によりチップ状に分割して、上面図が図2に示す構成を有するIII族窒化物半導体発光素子10を作製することができる。
(実施の形態1の変形例)
本実施の形態において、量子井戸層15Wの数は6以外であってもよく、1以上から10以下程度であることが好ましい。InxGa1-xN量子井戸層15WのIn組成比xを0.25以外の値にすることにより、発光波長を変えることができ、それにより、例えば紫外から緑色の発光を実現できる。また量子井戸層15Wに例えばZnなどのドーパントをドーピングすることによっても、InxGa1-xNのバンド端発光より長波長の発光、例えば緑色、黄色、赤色の発光を得ることができる。
バリア層15Bの厚さは、各量子井戸層15Wに電子・ホールが好適に注入されるように、1nm以上30nm以下であることが好ましい。バリア層15Bの組成比は、GaN以外にも、量子井戸層15WよりもIn組成比が少ないように若干Inを加えたInaGa1-aN(aは量子井戸層15Wのxよりも小さい)であってもよい。
ブロッキング層16の層厚は、歪が緩和する臨界膜厚以下とすることにより、結晶欠陥の発生及びその量子井戸層への伝播を防ぐことができるため好ましい。具体的には、Al組成比が0.2の場合にl80nm以下であることが好ましい。またブロッキング層16に高濃度のp型ドーピングを行うことが難しいことを考慮すると、ブロッキング効果を有する範囲内で十分薄いことが好ましく、具体的には10nm以上50nm以下であることがより好ましい。
ブロッキング層16の組成は、本実施の形態で用いたAlGaN以外に、Inを含むAlGaInNとしてもよい。同じバンドギャップのブロッキング層であっても、Inの組成比を増やすことにより、GaNに対する歪の量が低減されるため、隣接する膜中に生じる歪量及びそれに伴って生じるピエゾ電気効果、ピエゾ電気効果によって生じる電子のビルドアップを抑制することができると考えられる。
n型コンタクト層14は、GaN以外にもたとえばAlGaNであってもよい。
p型コンタクト層17は、GaN以外にもたとえばAlGaNであってもよい。
基板としては、c面サファイア基板11を用いたが、c面よりもわずかに(0.1〜0.5゜)傾斜させた基板を用いることにより、より均一な成長が実現できるため好ましい。a面サファイア基板を用いても良い。SiC基板を用いても良い。基板としては平坦基板を用いることもできるが、数μm程度の周期・深さの凹凸形状を有する基板を用いても良く、その方が結晶品質及び/又は光取り出し効率を向上させることができるため好適である。成長時に用いた基板を除去し、成長層の上又は下に機械的サポート機能を有する基板を貼り付けても良く、そのような基板はサファイアなどの誘電体、SiCなどの半導体、Niなどの金属であってもよい。なお、基板としてn型GaN基板を用いることが特に好ましく、その場合は基板を除去することなく基板の裏面にn側電極を形成することができ好適である。
III族窒化物半導体発光素子10と組み合わせて用いる蛍光体としては、黄色蛍光体であるBOSE(Ba、Sr、O、Eu)、α−サイアロン(Si、Al、O、N、Eu)などであってもよい。また、黄色蛍光体の代わりに緑色蛍光体と赤色蛍光体を混ぜて用いても良い。緑色蛍光体としてはβ−サイアロン(Si、Al、O、N、Eu)、赤色蛍光体としてはCaAlSiN3:Euなどが好ましい。これらの無機蛍光体の他に、有機蛍光体、例えばペリレン系化合物を用いてもよい。
本実施の形態に示したIII族窒化物半導体発光素子10はいわゆるLEDであるが、多重量子井戸構造を有するIII族窒化物半導体レーザについても本実施の形態に示した「最終バリア層を用いない」構成を適用することができる。
(実施の形態2)
本実施の形態は、実施の形態1におけるブロッキング層16を、Al組成比の異なる2つのブロッキング層(第1の部分56Aと第2の部分56B)に置き換えている。
図11(a)に、本実施の形態における伝導帯(Ec)の構成模式図(図5と対応するもの)を示す。ブロッキング層の第1の部分56AはアンドープAl0.08Ga0.92Nからなり、層厚10nmである。ブロッキング層の第2の部分56BはMgドープp型Al0.22Ga0.78Nからなり、層厚20nmである。その他の層については実施の形態1と同じであるため同一の符号を付す。
図11(b)及び図11(c)に、本実施の形態における成長条件の一例を示す(図11(b)は成長温度の昇降、図11(c)はMgドーピング量の増減を示している)。
n型下地層13、n型コンタクト層14を、Siドーパントを流しながら基板温度を1050℃として成長する。
基板温度を700℃まで降温した後、活性領域の各層15B1から15W6を700℃(活性領域成長温度)で成長し、引き続いてブロッキング層の第1の部分56Aを700℃(第1の成長温度)で成長する。
基板温度を1050℃まで上昇する。その後、ブロッキング層の第2の部分56B、p型コンタクト層17をMgドーパントを流しながら1050℃(第2の成長温度)で成長する。
なお、例えばブロッキング層の第1の部分56Aを成長する間に成長温度を700℃から1050℃に昇温してもよい。また、ブロッキング層の第1の部分56Aを成長する間にMgドーパントを流していてもよい。
(実施の形態3)
本実施の形態は、実施の形態1におけるブロッキング層16を、組成が変化(グレーデッド)するブロッキング層のグレーデッド組成部66A及び組成が一定なブロッキング層の一定組成部66Bに置き換えている。
図12(a)に、本実施の形態における伝導帯(Ec)の構成模式図(図5と対応するもの)を示す。その他の層については実施の形態1と同じであるため同一の符号を付す。
ブロッキング層のグレーデッド組成部66Aについては、さらに以下の(A)および(B)の2つの場合についてシミュレーションを行った。
(A)ブロッキング層のグレーデッド組成部66A=アンドープAlxGa1-xN(x=0 to 0.15、厚さ18nm)
ブロッキング層の一定組成部66B=p型Al0.15Ga0.85N(厚さ30nm、Mgドープ、キャリア濃度2×1017cm-3
(B)ブロッキング層のグレーデッド組成部66A=アンドープAlxGa1-xN(x=0 to 0.1、厚さ5nm)
ブロッキング層の一定組成部66B=p型Al0.15Ga0.85N(厚さ30nm、Mgドープ、キャリア濃度2×1017cm-3
図13に電流密度と内部量子効率の関係を示すシミュレーションの結果を示す。(A)の場合においては、最終バリア層16B7を有する比較例に比べて最大となる内部量子効率が向上している。なお、ブロッキング層のグレーデッド組成部66Aの層厚を0nmにした場合が比較例であり、0nmと5nmとの間で臨界的な変化が生じている。また、(B)の場合においては(A)の場合とほぼ同様の結果が得られた。
また、ブロッキング層のグレーデッド組成部を設けることにより、素子に電流を流した場合の動作電圧を低減することができる。この理由は、実施の形態1におけるバンドシミュレーション図である図7において、組成をグレーデッドにすることによってバンドギャップの変化がなだらかになるため、ホールの流れを妨げていたEvの突起部N1が低減するためであると考えられる。
図12(b)及び(c)に、本実施の形態における成長条件の一例を示す(図12(b)は成長温度の昇降、図12(c)はMgドーピング量の増減を示している)。
n型下地層13、n型コンタクト層14をSiドーパントを流しながら1050℃で成長する。
基板温度を700℃まで降温した後、活性領域の各層15B1から15W6を700℃(活性領域成長温度)で成長するとともに、引き続いて及びブロッキング層のグレーデッド組成部66Aを700℃(第1の成長温度)で成長する。
基板温度を1050℃まで上昇する。その後、ブロッキング層の一定組成部66B、p型コンタクト層17をMgドーパントを流しながら1050℃(第2の成長温度)成長する。
なお、例えばグレーデッド組成を有するブロッキング層のグレーデッド組成部66Aを成長する間に成長温度を700℃から1050℃に昇温してもよい。また、ブロッキング層のグレーデッド組成部66Aを成長する間にMgドーパントを流していてもよく、図12(c)の破線に示すように徐々にMgドーパントの流量を増やしてもよい。
(実施の形態4)
本実施の形態は、実施の形態1におけるブロッキング層16を、最終バリア層75(アンドープGaN、厚さ18nm)及び組成が変化(グレーデッド)するブロッキング層のグレーデッド組成部76、組成が一定のブロッキング層の一定組成部77(省略可能)に置き換えている。その他の層については実施の形態1と同じであるため同一の符号を付す。
本実施の形態では、ブロッキング層の組成比が徐々に変化しているため、最終バリア層75とグレーデッドブロッキング層のグレーデッド組成部76の間における電子の蓄積(ビルドアップ)を抑制することができる。従って、大電流密度動作に適したIII族窒化物半導体発光素子が得られる。
図14(a)に、本実施の形態における伝導帯(Ec)の構成模式図(図5と対応するもの)を示す。その他の層については実施の形態1と同じであるため同一の符号を付す。
以下の(A)〜(C)の3つの場合についてシミュレーションを行った。
(A)ブロッキング層のグレーデッド組成部76=p型AlxGa1-xN(x=0 to 0.15、厚さ5nm、Mgドープ、キャリア濃度2×1017cm-3
ブロッキング層の一定組成部77=p型Al0.15Ga0.85N(厚さ25nm、Mgドープ、キャリア濃度2×1017cm-3
(B)ブロッキング層のグレーデッド組成部76=p型AlxGa1-xN(x=0 to 0.15、厚さ15nm、Mgドープ、キャリア濃度2×1017cm-3
ブロッキング層の一定組成部77=p型Al0.15Ga0.85N(厚さ15nm、Mgドープ、キャリア濃度2×1017cm-3
(C)ブロッキング層のグレーデッド組成部76=p型AlxGa1-xN(x=0 to 0.15、厚さ30nm、Mgドープ、キャリア濃度2×1017cm-3
ブロッキング層の一定組成部77=省略
図15に電流密度と内部量子効率に関するシミュレーションの結果を示す。(A)〜(C)のいずれの場合も1000A/cm2以上の大電流密度で内部量子効率が0.9以上という良好な結果が得られた。
図16に上記(A)の場合におけるエネルギーバンドシミュレーション結果を示す。比較例である図6と比べて以下の点が異なる。
まず、最終バリア層75があるにもかかわらず、最終バリア層75におけるEc、Evが右下がりになっておらず右上がりになっている。それに伴い図6の窪みPに相当する部分が消失している。従って、最終バリア層75とブロッキング層のグレーデッド組成部76の界面近傍における電子のビルドアップが生じない。これは、ブロッキング層のグレーデッド組成部76を設けることによって、最終バリア層75に印加される歪量が低減し、その結果として最終バリア層75中のピエゾ電気効果が低減するためと考えられる。
また、最終バリア層75とブロッキング層のグレーデッド組成部76のEvが比較的平坦であり、図6のNあるいは図7のN1のようなホールの流れを妨げていたEvの突起部が生じていない。そのためp型コンタクト層17から活性領域15へのホール注入に要する電圧、ひいてはIII族窒化物半導体発光素子の動作電圧を0.1Vから0.3V程度低減することができる。
また、図16中に示すブロッキング層のバリア高さSも、比較例である図6のQと比べて向上している。そのため大電流密度動作においても内部量子効率が良好である。
図14(b)及び図14(c)に、本実施の形態における成長条件の一例を示す(図14(b)は成長温度の昇降、図14(c)はMgドーピング量の増減を示している)。
n型下地層13、n型コンタクト層14をSiドーピングしながら1050℃で成長する。
基板温度を700℃まで降温した後、活性領域15の各層15B1から15W6及び最終バリア層75を活性領域成長温度である700℃で成長する。
基板温度を1050℃まで上昇する。その後、第3の成長温度である1050℃で、グレーデッド組成を有するブロッキング層のグレーデッド組成部76、一定の組成を有するブロッキング層の一定組成部77を成長し、1050℃でp型コンタクト層17をMgドーピングしながら成長する。
第3の成長温度は、活性領域成長温度より100℃以上高いことが好ましく、200℃以上高いことがより好ましく、300℃以上高いことがさらに好ましい。
なお、例えばグレーデッド組成を有するブロッキング層のグレーデッド組成部76を成長する間に第3の成長温度を700℃から1050℃に昇温してもよい。
(実施の形態5)
本実施の形態は、実施の形態1におけるブロッキング層16を、四元混晶であるAlGaInNからなるブロッキング層86、具体的には、
(A) ブロッキング層86A=p型Al0.55In0.3Ga0.15
(B) ブロッキング層86B=p型Al0.35In0.2Ga0.45
(C) ブロッキング層86C=p型Al0.2In0.1Ga0.3
の少なくとも1層に置き換えたものである。
図17(a)に、本実施の形態における伝導帯(Ec)の構成模式図(図5と対応するもの)を示す。ブロッキング層86A、86B、86C以外の層については実施の形態1と同じであるため同一の符号を付す。図17(b)に、本実施の形態における歪量の模式図を示す。実施の形態1のブロッキング層16(実線)と比べて、ブロッキング層86C(点線)の歪量が低減している。
ブロッキング層86A、86B、86CをInを含む組成とすることによって、量子井戸層15W6との格子定数の差が縮まり、それによりピエゾ電気効果が低減するため、大電流密度における電子・ホールの非発光再結合が低減する。
ブロッキング層86A、86B、86Cの層厚はそれぞれ10nm以上50nm以下であることが好ましく、20nm以上30nm以下であることがより好ましい。
ブロッキング層86A、86B、86Cを成長する第4の成長温度は、InGaN量子井戸層15W6などの活性領域成長温度とほぼ同じ温度(本実施の形態の場合700℃)とすることが好ましい。これは、Inを含む層においてはInが昇華しやすいため、第4の成長温度を活性領域成長温度に100℃を加えた温度以下とすることが好ましいからである。ただし、成長途中において温度を徐々に上げてもよい。
ブロッキング層86A、86B、86Cの形成後に、p型コンタクト層17を形成する。p型コンタクト層17はたとえば基板温度が1050℃の条件で成長させることができるが、例えばp型コンタクト層17の成長開始直後は、ブロッキング層の成長時の基板温度と同じ700℃として、基板温度を1050℃まで上げながら成長させてもよい。
ブロッキング層86A、86B、86Cは、その第1の部分(量子井戸層15W6に近い部分、例えば10nmの範囲)についてはアンドープとし、第2の部分(第1の部分以外)についてはp型ドープとしてもよい。なお、量子井戸層15W6への拡散の影響がなく、結晶品質が劣化しない範囲内で、なるべく高濃度のp型とすることによりブロッキング効果(電子がp型層の領域へオーバーフローすることを抑制する効果)が高まるため好ましい。
(実施の形態6)
本実施の形態は、実施の形態1におけるブロッキング層16を、超格子ブロッキング層96に置き換えたものである。なお、超格子とは、非常に薄い第1の層と第1の層よりバンドギャップの小さい第2の層とを交互に積層したものをいうが、本実施の形態において「非常に薄い」第1の層とは、トンネル効果によって多数キャリア(本実施の形態の場合にはホール)の隣接する層への波動関数の染み出しが生じる程度に薄いものとする。
図18(a)、図18(b)、図18(c)および図18(d)に、本実施の形態における伝導帯(Ec)の構成模式図(図5と対応するもの)を示す。その他の層については実施の形態1と同じであるため同一の符号を付す。
図18(a)は、最終量子井戸層15W6の直上に、第1の層(Al0.22Ga0.78N)と第2の層(GaN)とをそれぞれ1.5nm厚で交互に積層した超格子ブロッキング層96を設けた構成となっている。
図18(b)は、最終量子井戸層15W6の直上に、第1の層(Al0.08Ga0.92N)と第2の層(GaN)とをそれぞれ1.5nm厚で交互に積層した超格子ブロッキング層96Aを設け、その上に、第1の層(Al0.22Ga0.78N)と第2の層(GaN)をそれぞれ1.5nm厚で交互に積層した超格子ブロッキング層96Bを設けた構成となっている。
図18(c)は、第1の層(AlxGa1-xN)と第2の層(GaN)とを交互に積層した超格子ブロッキング層96であり、第1の層(AlxGa1-xN)のAl組成比xを最終量子井戸層15W6に近い超格子ブロッキング層96に近い側から徐々に増加させ、上部において一定組成(x=0.22)とした構成となっている。
図18(d)は、最終量子井戸層15W6の上に最終バリア層15B7を設け、その上に第1の層(AlxGa1-xN)と第2の層(GaN)とを交互に積層した超格子ブロッキング層96を設けたものであり、第1の層(AlxGa1-xN)のAl組成比xを最終量子井戸層15W6に近い超格子ブロッキング層96に近い側から徐々に増加させた構成となっている。
超格子ブロッキング層96の第1の層は、AlxGa1-xNの代わりにInを含むAlxGa1-x-yInyNとすることができる。これにより、GaNに対する格子定数差を小さくすることができ、歪の量を抑えることができるため、歪に伴うピエゾ電気効果を低減することができる。
このように、超格子ブロッキング層96を超格子構造とすることにより、最終量子井戸層15W6と超格子ブロッキング層96の間におけるホールに対する障壁高さがトンネル効果によって低減する。つまり、比較例におけるバンドシミュレーション図である図6においてホールの流れを妨げていたEvの突起部Nが、超格子中に生じるトンネル効果によって透過できるようになるためと考えられる。そのため発光素子全体の動作電圧を例えば0.1Vから0.3V程度低減することができる。
超格子ブロッキング層の第1の層の厚さとしては、上記トンネル効果を得るため、0.2nm以上5nm以下であることが好ましく、特に0.5nm以上2nm以下であることが好ましい。また超格子ブロッキング層の第2の層の厚さとしては量子効果を得るため、10nm以下であることが好ましい。なお、超格子内部においてはトンネル効果によりホールのミニバンドが形成され、超格子ブロッキング層96全体の抵抗が低減されていることが考えられる。
超格子ブロッキング層の層数としては、特に界面において効果があればよいため、たとえば全体で3層以上20層(10ペア)以下程度であればよく、10層(5ペア)以下であってもよい。
超格子ブロッキング層へのドーピングは、各層に均一にドーピングしてもよいが、活性領域近傍においてはドーピングしないことにより、活性領域への拡散の影響を低減できる。例えば図18(b)における超格子ブロッキング層96Aをアンドープとし、超格子ブロッキング層96Bをp型ドーピングとすることが好ましい。
超格子ブロッキング層の第2の層に、第1の層より多くドーピングすることもでき、その場合全体がAl0.22Ga0.78Nなどからなるブロッキング層に比べてより高いキャリア濃度(例えば2×1018cm-3)とすることができ、好適なブロッキング効果が得られる。この場合、超格子ブロッキング層の第1の層をアンドープとすることも好適である。
超格子ブロッキング層96、96A、96Bは、各実施の形態におけるブロッキング層16、56、66、76、77、86におけるバンドギャップを超格子ブロッキング層の第1の層のバンドギャップに置き換えたものとすることができる。
(実施の形態7)
図19に本実施の形態に係るIII族窒化物半導体発光素子の好ましい他の一例の模式的な断面図を示し、図20にその模式的な上面図を示す。図20における矢印XIXに沿った断面図が図19に示されている。ここで、このIII族窒化物半導体発光素子210は、上記の実施の形態1の基板11を凹凸形状を有するc面サファイア基板211に置き換えている(当初表面がc面であった基板の表面に凹凸形状を設けている)。また、基板211の凹凸形状の深さdを0.2μm以上2μm以下、周期wを0.5μm以上5μm以下とし、その上にバッファ層212、n型下地層213及びn型コンタクト層214を成長する。n型下地層213及びn型コンタクト層214を合わせた厚さtを4μm以上8μm以下と十分厚くすることにより、凹凸形状上に成長することにより結晶品質の向上が図れるとともに、活性領域15(15以降は実施の形態1と同じ符号を付す)の下地を平坦にすることができる。
このように、表面が凹凸形状の基板211上に形成したIII族窒化物半導体発光素子210においても、量子井戸層の上部において歪の影響による電子のビルドアップを抑制し、大電流密度領域での内部量子効率を向上することができる。
(実施の形態8)
本実施の形態は、結晶成長後、p型III族窒化物半導体層側に反射率の高い金属からなる反射層を設け、その反射層を導電性の支持基板に貼り付けた上下電極構造のIII族窒化物半導体発光素子である。図21にその模式断面図を示し、図22にその上面図を示す。図22における矢印XXIに沿った断面図が図21に示されている。
このIII族窒化物半導体発光素子150は、導電性Siからなる導電性基板155上に、Ti膜とAl膜の積層体(Ti膜、Al膜の順に積層した積層体)からなるオーミック電極層156、Au膜とAuSn膜の積層体(Au膜、AuSn膜の順に積層した積層体)からなる第1の接着用金属層157、Au膜からなる第2の接着用金属層154、Mo膜からなる保護層153、Ag膜、Pt膜またはAl膜からなる反射層152、p型GaNからなるp型コンタクト層147、ブロッキング層146、量子井戸層であるIn0.25Ga0.75Nとバリア層であるGaNとを同数交互に積層した活性領域145、n型GaNからなるn型コンタクト層144及びn型GaNからなるn型下地層143がこの順序で積層された構成を有しており、n型下地層143の表面上にはパッド電極158が形成されている。
ここで、n型下地層143、n型コンタクト層144はn型III族窒化物半導体層であり、p型コンタクト層147はp型III族窒化物半導体層である。
図21に示す構成を有する発光素子は、たとえば以下のようにして作製することができる。まず、サファイア基板(図示せず)上に、MOCVD法により、GaNからなるバッファ層(図示せず)、n型GaNからなるn型下地層143、n型GaNからなるn型コンタクト層144、バリア層であるGaNと量子井戸層であるIn0.25Ga0.75Nとを同数交互に積層した活性領域145、ブロッキング層146(実施の形態1におけるブロッキング層16と同じ条件で形成する)、p型GaNからなるp型コンタクト層147をこの順序で成長する。
次に、p型コンタクト層147上に、蒸着法により、厚さ150nmのAg膜からなる反射層152、厚さ50nmのMo膜からなる保護層153及び厚さ3μmのAu膜からなる第2の接着用金属層154をこの順序でEB蒸着法(電子ビーム蒸着法)により形成する。
次に、別途用意した厚さ120μmの導電性Siからなる導電性基板155上に、EB蒸着法により、厚さ15nmのTi膜と厚さ150nmのAl膜をこの順序で積層したオーミック電極層156、及び、厚さ100nmのAu膜と厚さ3μmのAuSn膜をこの順序で積層した第1の接着用金属層157をこの順序で形成する。
そして、第2の接着用金属層154と第1の接着用金属層157とを共晶接合法により接合する。なお、共晶接合時の温度はたとえば290℃とすることができる。
続いて、サファイア基板及びバッファ層を除去する。たとえば、YAG(イットリウムアルミニウムガーネット)−THG(第3高調波)レーザ光(波長:355nm)を鏡面研磨したサファイア基板の裏面側から照射し、サファイア基板上に形成されたバッファ層とn型下地層143との界面部分を熱分解することにより行なうことができる。
その後、露出したn型下地層143の表面にパッド電極158を形成し、パッド電極158の形成後のウエハをチップ状に分割することによって、III族窒化物半導体発光素子150が得られる。なお、III族窒化物半導体発光素子150においては、n型下地層143とパッド電極158とのコンタクト抵抗を下げるため、n型下地層143のキャリア濃度をたとえば5×1018cm-3とすることができる。III族窒化物半導体発光素子150においては、反射層152を設置しているため、良好な光取り出し効率が得られる。
このように、成長時に用いた基板を除去した構造のIII族窒化物半導体発光素子150においても、量子井戸層の上部において歪の影響による電子のビルドアップを抑制し、大電流密度領域での内部量子効率を向上することができる。これは、サファイア基板を除去した場合においても、ブロッキング層146は活性領域145との界面からの法線方向がc軸配向(六方晶結晶のc軸、つまり(0001)方向である)となるように成長し、格子定数の差に伴う歪とピエゾ電気効果が存在しているためである。
本実施の形態においては、実施の形態1で用いたIII族窒化物半導体層を形成したウエハを用いたが、他の実施の形態で用いたc軸配向のIII族窒化物半導体層を用いてもよい。
今回開示された実施の形態及び実施例はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
実施の形態1におけるIII族窒化物半導体発光素子の断面図である。 実施の形態1におけるIII族窒化物半導体発光素子の上面図である。 実施の形態1におけるLEDの断面図である。 比較例のIII族窒化物半導体発光素子の伝導帯(Ec)の模式図である。 実施の形態1におけるIII族窒化物半導体発光素子の伝導帯(Ec)の模式図である。 比較例のIII族窒化物半導体発光素子のエネルギーバンドシミュレーション図である。 実施の形態1におけるIII族窒化物半導体発光素子のエネルギーバンドシミュレーション図である。 比較例のIII族窒化物半導体発光素子と実施の形態1のIII族窒化物半導体発光素子の電流密度−内部量子効率のシミュレーション結果である。 実施の形態1におけるIII族窒化物半導体発光素子の成長温度プロファイルの一例を示す模式図である。 実施の形態1におけるIII族窒化物半導体発光素子の成長温度プロファイルの他の一例を示す模式図である。 (a)は実施の形態2におけるIII族窒化物半導体発光素子の伝導帯(Ec)の模式図であり、(b)は実施の形態2におけるIII族窒化物半導体発光素子の成長温度プロファイルの一例であり、(c)実施の形態2におけるIII族窒化物半導体発光素子のMgドーピング量プロファイルの一例である。 (a)は実施の形態3におけるIII族窒化物半導体発光素子の伝導帯(Ec)の模式図であり、(b)は実施の形態3におけるIII族窒化物半導体発光素子の成長温度プロファイルの一例であり、(c)実施の形態3におけるIII族窒化物半導体発光素子のMgドーピング量プロファイルの一例である。 実施の形態3におけるIII族窒化物半導体発光素子の電流密度−内部量子効率のシミュレーション結果である。 (a)は実施の形態4におけるIII族窒化物半導体発光素子の伝導帯(Ec)の模式図であり、(b)は実施の形態4におけるIII族窒化物半導体発光素子の成長温度プロファイルの一例であり、(c)実施の形態4におけるIII族窒化物半導体発光素子のMgドーピング量プロファイルの一例である。 実施の形態4におけるIII族窒化物半導体発光素子の電流密度−内部量子効率のシミュレーション結果である。 実施の形態4におけるIII族窒化物半導体発光素子のエネルギーバンドシミュレーション図である。 (a)は実施の形態5におけるIII族窒化物半導体発光素子の伝導帯(Ec)の模式図であり、(b)は実施の形態5におけるIII族窒化物半導体発光素子の歪量プロファイルである。 (a)〜(d)は、実施の形態6におけるIII族窒化物半導体発光素子の伝導帯(Ec)の模式図である。 実施の形態7におけるIII族窒化物半導体発光素子の断面図である。 実施の形態7におけるIII族窒化物半導体発光素子の上面図である。 実施の形態8におけるIII族窒化物半導体発光素子の断面図である。 実施の形態8におけるIII族窒化物半導体発光素子の上面図である。
符号の説明
10,150,210 III族窒化物半導体発光素子、11,211 基板、12,212 バッファ層、13,143,213 n型下地層、14,144,214 n型コンタクト層、15,145 活性領域、15B1,15B2,15B3,15B4,15B5,15B6 バリア層、15B7,75 最終バリア層、15W1,15W2,15W3,15W4,15W5,15W6 量子井戸層、16,86A,86B,86C,146 ブロッキング層、16A,56A 第1の部分、16B,16C,56B 第2の部分、17,147 p型コンタクト層、21 n側パッド電極、22 p側透明電極、23 p側パッド電極、24 保護膜、30 LED、31 表面実装型パッケージ、33,34 ワイヤ、35,36 端子、37 透明樹脂、38 黄色蛍光体、66A,76 グレーデッド組成部、66B,77 一定組成部、96,96A,96B 超格子ブロッキング層、152 反射層、153 保護層、154 第2の接着用金属層、155 導電性基板、156 オーミック電極層、157 第1の接着用金属層、158 パッド電極。

Claims (23)

  1. n型III族窒化物半導体層と、活性領域と、ブロッキング層と、p型III族窒化物半導体層とをこの順に備えたIII族窒化物半導体発光素子であって、
    前記活性領域は、バリア層及び前記バリア層よりもバンドギャップが小さい単数または複数の量子井戸層を交互に配置してなり、前記活性領域の最上部が前記量子井戸層であって、
    前記ブロッキング層は、前記活性領域に接しており、前記バリア層よりもバンドギャップが大きい、III族窒化物半導体発光素子。
  2. 前記ブロッキング層は、前記活性領域の最上部に接する第1の部分と、前記第1の部分に接し前記第1の部分よりも前記p型III族窒化物半導体層に近い第2の部分とを備え、
    前記第2の部分のバンドギャップが前記第1の部分のバンドギャップより大きい、請求項1に記載のIII族窒化物半導体発光素子。
  3. 前記ブロッキング層は、前記活性領域の最上部における量子井戸層に接し、前記活性領域の最上部から離れるに従ってバンドギャップが増加するグレーデッド組成部を備えた、請求項1に記載のIII族窒化物半導体発光素子。
  4. 前記ブロッキング層は、バンドギャップが一定な一定組成部をさらに備えた、請求項3に記載のIII族窒化物半導体発光素子。
  5. n型III族窒化物半導体層と、活性領域と、ブロッキング層と、p型III族窒化物半導体層とをこの順に備えたIII族窒化物半導体発光素子であって、
    前記活性領域は、バリア層及び前記バリア層よりもバンドギャップが小さい単数または複数の量子井戸層を交互に配置してなり、その最上部がバリア層であって、
    前記ブロッキング層は、前記活性領域に接しており、前記活性領域から離れるにつれてバンドギャップが前記バリア層より増加するグレーデッド組成部を備えた、III族窒化物半導体発光素子。
  6. 前記グレーデッド組成部の厚さは、5nm以上30nm以下である、請求項5に記載のIII族窒化物半導体発光素子。
  7. 前記ブロッキング層の少なくとも一部は、InとAlとを共に含むAlGaInN化合物半導体である、請求項1又は5に記載のIII族窒化物半導体発光素子。
  8. n型III族窒化物半導体層と、活性領域と、ブロッキング層と、p型III族窒化物半導体層とをこの順に備えたIII族窒化物半導体発光素子であって、
    前記活性領域は、バリア層及び前記バリア層よりもバンドギャップが小さい単数または複数の量子井戸層を交互に配置してなり、前記活性領域の最上部が前記量子井戸層であって、
    前記ブロッキング層は、前記活性領域に接しており、前記ブロッキング層の少なくとも一部は第1の層と前記第1の層よりバンドギャップの小さい第2の層とを交互に積層した超格子からなり、前記第1の層は前記バリア層よりもバンドギャップが大きい、III族窒化物半導体発光素子。
  9. 前記ブロッキング層は、前記活性領域の最上部に接する第1の部分と、前記第1の部分に接し前記第1の部分よりもp型III族窒化物半導体層に近い第2の部分とを備え、
    前記第1の部分、及び前記第2の部分は、第1の層と前記第1の層よりバンドギャップの小さい第2の層とを交互に積層した超格子からなり、
    前記第2の部分における第1の層のバンドギャップが前記第1の部分における第1の層のバンドギャップより大きい、請求項8に記載のIII族窒化物半導体発光素子。
  10. 前記ブロッキング層は、前記活性領域の最上部における量子井戸層に接し、前記第1の層が前記活性領域の最上部から離れるに従ってバンドギャップが増加するグレーデッド組成部を備えた、請求項8に記載のIII族窒化物半導体発光素子。
  11. 前記ブロッキング層は、前記第1の層のバンドギャップが一定な一定組成部をさらに備えた、請求項10に記載のIII族窒化物半導体発光素子。
  12. n型III族窒化物半導体層と、活性領域と、ブロッキング層と、p型III族窒化物半導体層とをこの順に備えたIII族窒化物半導体発光素子であって、
    前記活性領域は、バリア層及び前記バリア層よりもバンドギャップが小さい単数または複数の量子井戸層を交互に配置してなり、その最上部がバリア層であって、
    前記ブロッキング層は、前記活性領域に接しており、前記ブロッキング層の少なくとも一部は第1の層と前記第1の層よりバンドギャップの小さい第2の層とを交互に積層した超格子からなり、前記第1の層は前記活性領域から離れるにつれてバンドギャップが前記バリア層より増加するグレーデッド組成部を備えた、III族窒化物半導体発光素子。
  13. 前記第1の層の少なくとも一部は、InとAlとを共に含むAlGaInN化合物半導体である、請求項8又は12に記載のIII族窒化物半導体発光素子。
  14. 前記ブロッキング層は、前記第2の層がp型ドーピングされ、前記第1の層がアンドープ又は前記第2の層より低い濃度のp型ドーピングである部分を備えた、請求項8、12又は13のいずれか1項に記載のIII族窒化物半導体発光素子。
  15. 前記ブロッキング層は、前記活性領域の最上部に接する部分においてアンドープである、請求項1、5、8又は12のいずれか1項に記載のIII族窒化物半導体発光素子。
  16. 前記ブロッキング層は、前記p型III族窒化物半導体層の前記ブロッキング層に接する部分よりもバンドギャップが大きい部分を備えた、請求項1、5、8又は12のいずれか1項に記載のIII族窒化物半導体発光素子。
  17. 前記ブロッキング層は前記活性領域との界面からの法線方向がc軸配向である、請求項1、5、8又は12のいずれか1項に記載のIII族窒化物半導体発光素子。
  18. n型III族窒化物半導体層を成長する工程と、
    バリア層とInを含む量子井戸層とが交互に積層され、最上部が量子井戸層である活性領域を活性領域成長温度で成長する活性領域成長工程と、
    前記活性領域成長工程に引き続いて、その成長初期においては第1の成長温度で成長し、その成長終了時においては第2の成長温度で成長する、ブロッキング層を成長する工程と、
    p型III族窒化物半導体層を成長する工程とをこの順に有するIII族窒化物半導体発光素子の製造方法であって、
    前記第1の成長温度は前記活性領域成長温度に100℃を加えた温度以下であり、
    前記第2の成長温度は前記第1の成長温度より高い、III族窒化物半導体発光素子の製造方法。
  19. 前記第1の成長温度が800℃以下であり、前記第2の成長温度が900℃以上である、請求項18に記載のIII族窒化物半導体発光素子の製造方法。
  20. n型III族窒化物半導体層を成長する工程と、
    バリア層とInを含む量子井戸層とが交互に積層され、最上部がバリア層である活性領域を活性領域成長温度で成長する活性領域成長工程と、
    ブロッキング層を成長する工程と、
    p型III族窒化物半導体層を成長する工程とをこの順に有するIII族窒化物半導体発光素子の製造方法であって、
    前記ブロッキング層は組成がグレーデッドな部分を備え、
    前記ブロッキング層は、前記活性領域成長温度よりも100℃以上高い第3の成長温度で成長する、III族窒化物半導体発光素子の製造方法。
  21. 前記第3の成長温度が900℃以上である、請求項20に記載のIII族窒化物半導体発光素子の製造方法。
  22. n型III族窒化物半導体層を成長する工程と、
    バリア層とInを含む量子井戸層とが交互に積層され、最上部が量子井戸層又はバリア層である活性領域を活性領域成長温度で成長する活性領域成長工程と、
    In及びAlを含むAlGaInN層を備えたブロッキング層を成長する工程と、
    p型III族窒化物半導体層を成長する工程とをこの順に有するIII族窒化物半導体発光素子の製造方法であって、
    前記ブロッキング層は、前記活性領域成長温度に100℃を加えた温度以下である第4の成長温度で成長する、III族窒化物半導体発光素子の製造方法。
  23. 前記ブロッキング層の成長初期においてはドーピングを行わず、前記ブロッキング層の成長途中からp型ドーパントをドーピングする、請求項18、20又は22に記載のIII族窒化物半導体発光素子の製造方法。
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