JP2008275815A - 電気光学装置及び電子機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】電気光学装置のフレキシブル配線基板を容易かつ確実に位置決めできるように構成することで、接続端子の位置に対する検査や修正作業を不要にできる電気光学装置の構成を実現する。
【解決手段】本発明の電気光学装置10は、電気光学パネル13と、該電気光学パネルを保持する保持枠11と、前記電気光学パネルに接続されたフレキシブル配線基板15とを具備し、フレキシブル配線基板は、保持枠の外縁部11b上を通過して保持枠の外側へ延在し、外側に配置される接続端子15eを備えた外方延在部15dを有し、外縁部には、外方延在部の通過位置を示す通過位置表示マーク11xが形成され、外方延在部には、保持枠の外縁部上に配置されるべき対応位置を示す対応位置表示マーク15yが形成されている。
【選択図】図1
【解決手段】本発明の電気光学装置10は、電気光学パネル13と、該電気光学パネルを保持する保持枠11と、前記電気光学パネルに接続されたフレキシブル配線基板15とを具備し、フレキシブル配線基板は、保持枠の外縁部11b上を通過して保持枠の外側へ延在し、外側に配置される接続端子15eを備えた外方延在部15dを有し、外縁部には、外方延在部の通過位置を示す通過位置表示マーク11xが形成され、外方延在部には、保持枠の外縁部上に配置されるべき対応位置を示す対応位置表示マーク15yが形成されている。
【選択図】図1
Description
本発明は電気光学装置及び電子機器に係り、特に、電気光学装置を外部に接続するための端子部を備えた装置の構造に関する。
一般に、液晶表示パネルにフレキシブル配線基板を接続し、このフレキシブル配線基板の接続端子を外部のコネクタ等に接続することで、当該フレキシブル配線基板を通して外部より電源電位や表示信号を入力し、液晶表示パネルを動作させるように構成した電気光学装置が知られている(たとえば、以下の特許文献1参照)。
この場合、フレキシブル配線基板は可撓性を有するため、フレキシブル配線基板の接続端子の位置に或る程度の自由度が生じることから、当該接続端子部を携帯電話等の電子機器の内部に設置されるコネクタ類に容易に接続することが可能となっている。
特開平10−209581号公報
しかしながら、近年の携帯電話、携帯型情報端末、携帯型音再生機などの小型化、薄型化は著しく、これらの携帯型電子機器の内部に上記電気光学装置を搭載する場合には、電気光学装置にも小型化、薄型化が要求されることは勿論のこと、電気光学装置と電子機器内部のコネクタとの接続部分が収容される空間も極めて小さくなってきているため、電気光学装置の上記接続端子に高い位置精度が要求される。
従来においては、電気光学装置を位置決めする冶具上に目盛を形成し、この目盛で接続端子の位置を検査することで、製品の良否を確認していた。しかしながら、電気光学装置を一つ一つ冶具にセットして接続端子の位置を検査するのは極めて煩雑であり、また、検査において接続端子の位置不良が確認されるとフレキシブル配線基板の位置を修正しなければならないため、製造効率の向上が妨げられるという問題点がある。
そこで、本発明は上記問題点を解決するものであり、電気光学装置のフレキシブル配線基板を容易かつ確実に位置決めできるように構成することで、接続端子の位置に対する検査や修正作業を不要とすることができる電気光学装置の構成を実現することにある。
斯かる実情に鑑み、本発明の電気光学装置は、電気光学パネルと、該電気光学パネルを保持する保持枠と、前記電気光学パネルに接続されたフレキシブル配線基板と、を具備する電気光学装置であって、前記フレキシブル配線基板は、前記保持枠の外縁部上を通過して前記保持枠の外側へ延在し、該外側に配置される接続端子を備えた外方延在部を有し、前記外縁部には、前記外方延在部の通過位置を示す通過位置表示マークが形成され、前記外方延在部には、前記保持枠の前記外縁部上に配置されるべき対応位置を示す対応位置表示マークが形成されていることを特徴とする。
この発明によれば、保持枠の外縁部に設けられた通過位置マークとフレキシブル配線基板に設けられた対応位置マークを用いることで、フレキシブル配線基板の外方延在部を保持枠の外縁部に対して正規の位置に対応させることができるため、フレキシブル配線基板の接続端子を保持枠に対して容易かつ確実に位置決めすることができるとともに、フレキシブル配線基板が正規の位置に設定されていることを極めて容易に確認することができる。したがって、別途の検査工程及び当該検査に伴う修正工程をも不要とすることができるため、製造効率を高めることが可能になる。特に、通過位置表示マークと対応位置表示マークとが同方向に見て同時に視認できるように構成することで、フレキシブル配線基板が正規の位置に設定されていることの確認が一目瞭然となる。
なお、上記の外方延在部は保持枠の外縁部上を通過して外側へ延在すればよいが、この「外縁部上を通過して」とは、当該外縁部の前面、側面、背面のいずれかの上を通過していればよいことを意味する。
本発明において、前記フレキシブル配線基板は、前記電気光学パネルに接続された接続部から導出して、前記電気光学パネル及び前記保持枠の背面側に曲げられ、該背面側から前記外方延在部が前記外縁部を越えて外側へ延在していることが好ましい。この場合には、電気光学パネル及び保持枠の背面側にフレキシブル配線基板の一部を重ねて配置することができるので、フレキシブル配線基板上に電子部品等を実装する場合には装置の小型化・薄型化を妨げずに基板面積を容易に確保することができ、また、前記電気光学パネル及び前記保持枠の背面側から周囲のどの方向へも外方延在部を導出させることができるので、フレキシブル配線基板の接続端子の平面的位置を自由に設定することも可能になる。
本発明において、前記外方延在部は、前記外縁部の側面上を前記保持枠の厚み方向に延在する領域を有している場合もある。この場合には、外方延在部が保持枠の厚み方向に延在する領域を有することで、電気光学パネル及び保持枠と平面的に重なる領域内にフレキシブル配線基板を配置しなくてもよい。
本発明において、前記通過位置表示マークは、前記外縁部に形成された凹部若しくは凸部で構成されることが好ましい。特に、通過位置表示マークを容易に形成する上で上記凹部若しくは凸部が保持枠と一体に構成されることが望ましい。
本発明において、前記外縁部には前記外方延在部を収容する凹部が設けられ、前記通過位置表示マークは前記凹部の両側に設けられた段差で構成されることが好ましい。これによれば、フレキシブル配線基板の外方延在部が凹部に収容されるため、フレキシブル配線基板の配置が容易になるとともに装置の薄型化を図りやすくなる。
本発明において、前記対応位置表示マークは、前記外方延在部に形成された平面パターンで構成されることが好ましい。特に、対応位置表示マークがフレキシブル配線基板の構成要素の一部、たとえば、電気光学パネルに対する実装時に用いるアライメントマークと同じ層の一部で構成されたり、配線パターンの一部で構成されていたりすることが望ましい。
前記対応位置表示マークは、前記外方延在部に形成された切り欠き部若しくは開口部で構成されることが好ましい。これによれば、フレキシブル配線基板の外形を形成する際に同時に形成できるとともに、外方延在部の表面態様如何に拘らず、確実に当該マークの視認性を確保できる。
次に、本発明の電子機器は、上記のいずれかに記載の電気光学装置と、該電気光学装置の制御手段とを搭載したことを特徴とする。このような電子機器としては、電気光学装置を表示体として備え、上記制御手段を表示制御回路として備えた表示機能付き電子機器が挙げられる。また、本発明の電気光学装置は電子機器の小型化、薄型化に有用であることから、携帯電話、携帯型情報端末などの携帯型電子機器であることが特に効果的である。
[第1実施形態]
次に、添付図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。図1は本発明に係る実施形態の背面図、図2は図1のII−II線に沿っだ断面を示す縦断面図、図3は同実施形態のフレキシブル配線基板の位置決め前の様子を示す背面展開図である。
次に、添付図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。図1は本発明に係る実施形態の背面図、図2は図1のII−II線に沿っだ断面を示す縦断面図、図3は同実施形態のフレキシブル配線基板の位置決め前の様子を示す背面展開図である。
本実施形態の電気光学装置10は、好ましくは白色樹脂等で一体成形されてなる保持枠11と、この保持枠11の収容部11a内に保持された照明体12と、保持枠11の収容部11a内に同様に保持され、照明体12の前面側に配置された電気光学パネル13とを備えている。ここで、電気光学パネル13としては液晶表示パネルを想定しているが、たとえば、有機ルミネッセンスパネル等の他の電気光学パネルであってもよい。また、当該有機ルミネッセンスパネル等の自発光型表示パネルの場合には照明体12を省略することも可能である。
照明体12は、図示例の場合、LED等の光源12aと、この光源12aの光を導入して電気光学パネル13側に出射する導光板12bと、導光板12bの背後に配置された反射シート12cと、光源12aを実装する光源基板12dとを有している。なお、導光板12bと電気光学パネル13との間には光拡散板、集光板などの光学シートが必要に応じて適宜介挿される。
電気光学パネル13は、ガラスやプラスチック等よりなる第1基板13a及び第2基板13bが図示しないシール材等を介して貼り合わされ、その間に液晶等の電気光学物質が配置されたものである。第1基板13aの端部には第2基板13bより外側へ張り出してなる基板張り出し部が設けられ、当該基板張り出し部上に配線13c及び13dが形成されている。なお、電気光学パネル13には必要に応じて偏光板等の他の構成も設けられるが、図示を省略している。配線13c及び13dには駆動回路を構成する半導体チップ14が実装されている。なお、当該半導体チップ14は他の回路構成によれば省略することもできる。
上記第1基板13aの基板張り出し部上にはフレキシブル配線基板15のパネル接続部15aが実装され、上記配線13dにフレキシブル配線基板15の配線パターンが導電接続されている。フレキシブル配線基板15は、正規の取付姿勢(電気光学装置が実際に電子機器に組み込まれた状態のフレキシブル配線基板の取付姿勢)において、上記基板張り出し部上から保持枠11の外縁部11bの前面上を通過し、側面上を厚み方向に延在する折り曲げ部15bを経て、保持枠11の背後に回りこみ、保持枠11、照明体12及び電気光学パネル13の背面上に配置される背面配置部15cに至るように構成される。背面配置部15cには、上記光源基板12dが接続されている。背面配置部15cからは帯状の外方延在部15dが保持枠11の外縁部11bを越えて外方に延在している。外方延在部15dの先端には、保持枠11の外側に配置された接続端子部15eが形成されている。接続端子部15eは、複数の接続端子が配列され、図示しない電子機器のコネクタ等に接続可能に構成される。
なお、図示例において、保持枠11の外縁部11bの一部の側面には凹部11cが設けられ、この凹部11cにフレキシブル配線基板15の上記折り曲げ部15bが収容されるように配置される。これによって保持枠11の外側に折り曲げ部15bが突出することを防止でき、電気光学装置10の小型化を図ることができる。
保持枠11の外縁部11bの背面上には、上記フレキシブル配線基板15の外方延在部15dが通過する位置に通過位置表示マーク11x、11xが形成されている。この通過位置表示マーク11xは、保持枠11の外縁部11bにおいて上記外方延在部15dが通過する正規の位置(フレキシブル配線基板15が上記正規の取付姿勢にあるときの外方延在部15dが通過する位置)を表示するものである。図示例の場合、通過位置表示マーク11xは帯状の外方延在部15dの幅方向両縁にそれぞれ対応する位置に線状に(両縁の幅方向外側に隣接して伸びる態様で)設けられている。通過位置表示マーク11xは保持枠11の外縁部の背面上に形成された罫書き線、印刷層、凹溝、凸条(リブ)などで適宜に設けることができる。特に、保持枠11と一体に形成された凹部(凹溝)若しくは凸部(凸条)で構成されることが好ましい。なお、上記外方延在部15dと平面的に重なる位置に、外方延在部15dと嵌合するボス(凸部)や穴(凹部)で構成されていても構わない。
また、フレキシブル配線基板15の外方延在部15dには、保持枠11の外縁部11bに沿って伸びる対応位置表示マーク15yが形成されている。この対応位置表示マーク15yは、外方延在部15dが保持枠11の外縁部11bに対応する正規の位置(フレキシブル配線基板15が上記正規の取付姿勢にあるときの保持枠11の外縁部11bに対応する位置)を表示するものである。図示例の場合、対応位置表示マーク15yは、保持枠11の外縁部11bの背面のうち外側の端縁上に重なる位置に線状に設けられている。対応位置表示マーク15yは外方延在部15dの背面上に形成された罫書き線、印刷層などで適宜に設けることができる。特に、フレキシブル配線基板15の既存の配線パターン、印刷層の一部で形成されたパターン部で構成されることが好ましい。なお、上記保持枠11の外縁部11bと平面的に重なる位置に、通過位置表示マークとして形成されたボス(凸部)や穴(凹部)と嵌合する開口部や凸部で構成されていても構わない。また、対応位置表示マーク15yは図示にように外方延在部15dの全幅にわたり形成されず、幅方向の一部範囲のみに形成されていてもよい。
本実施形態では、電気光学パネル13にフレキシブル配線基板13を実装した後、保持枠11の収容部11a内に電気光学パネル13を収容することで、図3に示す状態とされる。この展開状態からフレキシブル配線基板15を背面側に折り曲げることで図1及び図2に示す折り曲げ部15bが形成されるとともに、上記背面配置部15cが保持枠11、照明体12及び電気光学装置13の背面上に配置され、上記外方延在部15dが保持枠11の外縁部11bを越えて外側へ伸び、上記接続端子部15eが保持枠11の外側に配置される。このとき、上記通過位置表示マーク11xを用いることでフレキシブル配線基板15の図1に示すX方向の位置を合わせることができ、上記対応位置表示マーク15yを用いることでフレキシブル配線基板15の図1に示すY方向の位置を合わせることができる。ただし、本発明においては、上記X方向及びY方向の位置決めが結果的に行われればよいので、上記のように通過位置表示マーク11xと対応位置表示マーク15yとがそれぞれX方向とY方向の位置決めを担当している必要はなく、両位置表示マーク11x、15yによってフレキシブル配線基板の接続端子部15eの平面的な位置決めがなされるようになっていればよい。
上記のフレキシブル配線基板15の位置決めは、接続端子部15eの保持枠11に対する位置、すなわち、図示X方向の突出位置EXと、図示Y方向の突出量EYとが規定の値に対して許容範囲内に設定されるように行われる。図示例の場合には、外方延在部15dが図示Y方向に沿って延在するように構成されているので、上記突出位置EX及び突出量EYとによって接続端子部15eの位置が設定されるが、本発明はこのような態様に限らず、通過位置表示マーク11xと対応位置表示マーク15yによって接続端子部15eの平面位置が特定されるように構成されていればよい。
その後、フレキシブル配線基板15が保持枠11や照明体12の背面上に両面接着テープ等の固定手段16a、16bを介して接着固定される。固定手段16aは折り曲げ部15b又は背面配置部15cを固定するもので、固定手段16bは外方延在部15dを固定するためのものである。図示例において、固定手段16bは外方延在部15dを保持枠11の外縁部11bに直接固定している。なお、固定手段は両面接着テープに限らず、溶着部分、接着剤による接着部分、嵌合による嵌め込み部分など、種々の手段或いは構造で構成できる。
本実施形態では、通過位置表示マーク11x及び対応位置表示マーク15yが設けられていることにより、製造工程においてフレキシブル配線基板15を極めて容易に位置決めすることができる。また、本実施形態では通過位置表示マーク11xと対応位置表示マーク15yとが同方向に(背面側から)見て同時に視認できるように構成されていることで、フレキシブル配線基板が正規の位置に設定されていることの確認が一目瞭然となる。したがって、上記製造工程後の検査工程が不要になるとともに、検査工程における不良発見時に行われるフレキシブル配線基板15の位置修正工程をも省くことができる。
図4は通過位置表示マーク11xの一例を示す拡大部分断面図である。この通過位置表示マーク11xは、保持枠11の外縁部11bに凸条(リブ状の凸部)に構成されている。これによって、通過位置表示マーク11xが単に表示マークとして機能するだけでなく、フレキシブル配線基板15の外方延在部15dを機械的に規制する機能をも併せ持つことになる。なお、図示例では、一対の通過位置表示マーク11x、11xの間隔が外方延在部15dの幅よりやや広く形成されているが、一対の通過位置表示マーク11x、11xの内側に外方延在部15dがぴったりと嵌合するように構成してもよい。
図5は通過位置表示マーク11xの別の例を示すものである。この例では、外方延在部15dの通過する平面範囲に凹部11dが形成され、通過位置表示マーク11xは、当該凹部11dの段差で構成されている。なお、図示例では、凹部11dの幅が外方延在部15dの幅よりやや広く形成されているが、当該凹部11dに外方延在部15dがぴったりと嵌合するように構成してもよい。
図6は、対応位置表示マーク15yの構成例を示す拡大平面図(a)乃至(c)である。図6(a)に示す例では、対応位置表示マーク15yは外方延在部15dの幅方向全体にわたり線状に構成されている。一方、図6(b)に示す対応位置表示マーク15yは外方延在部15dの幅方向両側に分離してそれぞれ形成されている。
図6(c)に示す例では、対応位置表示マーク15yは、外方延在部15dに設けられた切り欠き部で構成されている。この切り欠き部は、外方延在部15dの両端縁からそれぞれ内側に切り込まれた形状を有している。なお、図6(c)に点線で示すように、対応位置表示マーク15yを外方延在部15dの内部に開口部として形成してもよい。なお、対応位置表示マーク15yを開口部で構成した場合には、フレキシブル配線基板15の樹脂基材で開口部を構成し、基板内に設けられた配線パターンが開口部内をそのまま通過するように、或いは、開口部を避けて通過するように構成してもよい。
[第2実施形態]
図7は別の実施形態のフレキシブル配線基板15のパネル接続部15aの近傍を拡大して示す拡大部分縦断面図、図8はフレキシブル配線基板15の延在方向から見た様子を示す側面図である。なお、この実施形態のフレキシブル配線基板15以外の部分については、先に説明した図1乃至図3に示す構造と同様に構成できるので、同一部分には同一符号を付し、当該部分の説明は省略する。
図7は別の実施形態のフレキシブル配線基板15のパネル接続部15aの近傍を拡大して示す拡大部分縦断面図、図8はフレキシブル配線基板15の延在方向から見た様子を示す側面図である。なお、この実施形態のフレキシブル配線基板15以外の部分については、先に説明した図1乃至図3に示す構造と同様に構成できるので、同一部分には同一符号を付し、当該部分の説明は省略する。
本実施形態では、図7に示すように、フレキシブル配線基板15は、正規の取付姿勢において、第1基板13aの基板張り出し部上に実装されたパネル接続部15aから保持枠11の外縁部11bの前面上を通過し、ここで背面側に折り曲げられて外縁部11bの側面上を保持枠11の厚み方向に延在している。本実施形態の場合、保持枠11の外縁部11bの側面上に配置される部分が外方延在部15dとなっている。この外方延在部11dは先端側で外側にさらに折り曲げられ、保持枠11より離間する方向に伸び、その先端に接続端子部15eが設けられている。
この例では、図8に示すように、保持枠11の外縁部11bの側面上であって、外方延在部11dの通過位置の幅方向両側に通過位置表示マーク11s、11sが形成され、また、外方延在部11dの上記外縁部11bの側面上に配置される部分の幅方向両縁部にそれぞれ対応位置表示マーク15t、15tが形成されている。したがって、これらの通過位置表示マーク11s、11sと対応位置表示マーク15t、15tとを合わせることで、フレキシブル配線基板15の幅方向の位置及び上下方向の位置を規定できる。
また、フレキシブル配線基板15はその先にて折り曲げられて接続端子部15eに達するように構成されているが、当該折り曲げ部分の位置を規定するために、保持枠11に通過位置表示マーク11u、11uを設け、フレキシブル配線基板15に対応位置表示マーク15v,15vを設けてもよい。
この実施形態では、フレキシブル配線基板15は保持枠11の外縁部11bの側面上に両面接着テープ等の固定手段16によって固定される。なお、フレキシブル配線基板15の折り曲げ部分が折り曲げられていない状態でも、上記マーク11s、15tを合わせることで外方延在部15dの幅方向及び長さ方向の位置が定まっていれば、フレキシブル配線基板15を正規の取付姿勢となるようにしたときに、外方延在部15dの接続端子部15eの最終位置は正規の位置に設定され得る。
[電子機器]
最後に、上述した各実施形態に係る電気光学装置を電子機器に搭載してなる実施形態に説明する。この電子機器は、上記電気光学装置10を表示部に搭載してなる電子機器であり、図9は、電子機器における電気光学装置10に対する制御系(表示制御系)の全体構成を示す概略構成図である。ここに示す電子機器は、表示情報出力源291と、表示情報処理回路292と、電源回路293と、タイミングジェネレータ294と、バックライト12への電力供給を行う光源制御回路295とを含む表示制御回路290を有する。また、電気光学装置(液晶表示装置)10には、上述の構成を有する電気光学パネル13と、この電気光学パネル13を駆動する駆動回路(半導体チップ)14と、電気光学パネル13を照明するためのバックライト(照明体)12とが設けられている。この駆動回路14は、上記のように電気光学パネル13に直接実装されている電子部品で構成されるが、上記のような態様の他に、電気光学パネル13の基板表面上に形成された回路パターン、或いは、電気光学パネル13に導電接続された回路基板、上記の配線基板(フレキシブル配線基板)15などの他の電子部品上に実装された半導体ICチップ若しくは回路パターンなどによっても構成することができる。
最後に、上述した各実施形態に係る電気光学装置を電子機器に搭載してなる実施形態に説明する。この電子機器は、上記電気光学装置10を表示部に搭載してなる電子機器であり、図9は、電子機器における電気光学装置10に対する制御系(表示制御系)の全体構成を示す概略構成図である。ここに示す電子機器は、表示情報出力源291と、表示情報処理回路292と、電源回路293と、タイミングジェネレータ294と、バックライト12への電力供給を行う光源制御回路295とを含む表示制御回路290を有する。また、電気光学装置(液晶表示装置)10には、上述の構成を有する電気光学パネル13と、この電気光学パネル13を駆動する駆動回路(半導体チップ)14と、電気光学パネル13を照明するためのバックライト(照明体)12とが設けられている。この駆動回路14は、上記のように電気光学パネル13に直接実装されている電子部品で構成されるが、上記のような態様の他に、電気光学パネル13の基板表面上に形成された回路パターン、或いは、電気光学パネル13に導電接続された回路基板、上記の配線基板(フレキシブル配線基板)15などの他の電子部品上に実装された半導体ICチップ若しくは回路パターンなどによっても構成することができる。
表示情報出力源291は、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)等からなるメモリと、磁気記録ディスクや光記録ディスク等からなるストレージユニットと、デジタル画像信号を同調出力する同調回路とを備え、タイミングジェネレータ294によって生成された各種のクロック信号に基づいて、所定フォーマットの画像信号等の形で表示情報を表示情報処理回路292に供給するように構成されている。
表示情報処理回路292は、シリアル−パラレル変換回路、増幅・反転回路、ローテーション回路、ガンマ補正回路、クランプ回路等の周知の各種回路を備え、入力した表示情報の処理を実行して、その画像情報をクロック信号CLKと共に駆動回路14へ供給する。駆動回路14は、走査線駆動回路、信号線駆動回路及び検査回路を含む。また、電源回路293は、上述の各構成要素にそれぞれ所定の電圧を供給する。
光源制御回路295は、電源回路293から供給される電圧に基づいてバックライト12の光源に電力を供給し、所定の制御信号に基づいて光源の点灯の有無及びその輝度等を制御するようになっている。
図10は、本発明に係る電子機器の一実施形態である携帯電話機を示している。ここに示す携帯電話機100は、複数の操作ボタン、送話口などを備えた操作部101と、受話口などを備えた表示部102とを有し、表示部102の内部に上記の電気光学装置10が組み込まれてなる。そして表示部102の表面(内面)上に電気光学装置10の表示領域を視認することができるようになっている。この場合、携帯電話機100の内部には、上記電気光学装置10を制御する上記の表示制御回路290が設けられる。この表示制御回路290は電気光学装置10の表示態様を決定する。
また、本発明に係る電子機器としては、図10に示す携帯電話機の他に、液晶テレビ、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳、電卓、ワークステーション、テレビ電話、POS端末機などが挙げられる。そして、これらの各種電子機器の表示部として本発明に係る電気光学装置(液晶表示装置)を用いることができる。
尚、本発明は、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。例えば、上記の実施形態においては、電気光学パネルの例示として液晶表示パネルを備えた液晶表示装置について説明したが、本発明は、液晶表示装置に限らず、有機エレクトロルミネッセンス表示装置や電気泳動表示装置などの他の電気光学装置であっても構わない。
10…電気光学装置、11…保持枠、11a…収容部、11b…外縁部、11x…通過位置表示マーク、12…照明体、13…電気光学パネル、14…半導体チップ(集積回路)、15…フレキシブル配線基板、15a…パネル接続部、15b…折り曲げ部、15c…背面配置部、15d…外方延在部、15e…接続端子部、15y…対応位置表示マーク、16…固定手段
Claims (8)
- 電気光学パネルと、該電気光学パネルを保持する保持枠と、前記電気光学パネルに接続されたフレキシブル配線基板と、を具備する電気光学装置であって、
前記フレキシブル配線基板は、前記保持枠の外縁部上を通過して前記保持枠の外側へ延在し、該外側に配置される接続端子を備えた外方延在部を有し、
前記外縁部には、前記外方延在部の通過位置を示す通過位置表示マークが形成され、
前記外方延在部には、前記保持枠の前記外縁部上に配置されるべき対応位置を示す対応位置表示マークが形成されていることを特徴とする電気光学装置。 - 前記フレキシブル配線基板は、前記電気光学パネルに接続された接続部から導出して、前記電気光学パネル及び前記保持枠の背面側に曲げられ、該背面側から前記外方延在部が前記外縁部を越えて外側へ延在していることを特徴とする請求項1に記載の電気光学装置。
- 前記外方延在部は、前記外縁部の側面上を前記保持枠の厚み方向に延在する領域を有していることを特徴とする請求項1に記載の電気光学装置。
- 前記通過位置表示マークは、前記外縁部に形成された凹部若しくは凸部で構成されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の電気光学装置。
- 前記外縁部には前記外方延在部を収容する凹部が設けられ、前記通過位置表示マークは前記凹部の両側に設けられた段差で構成されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の電気光学装置。
- 前記対応位置表示マークは、前記外方延在部に形成された平面パターンで構成されることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の電気光学装置。
- 前記対応位置表示マークは、前記外方延在部に形成された切り欠き部若しくは開口部で構成されることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の電気光学装置。
- 請求項1乃至7のいずれか一項に記載の電気光学装置と、該電気光学装置の制御手段とを搭載したことを特徴とする電子機器。
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2007
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