JP2008242169A - 露光描画装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】数の光源で多数の空間光変調素子を搭載して、高い稼働率を確保するとともに、温度管理ができる露光描画装置を提供する。
【解決手段】露光描画装置(100)は、紫外線を照射する光源(10)と、光源からの光束を平行光に形成する第1照明光学系(30)と、第1照明光学系からの光束を、矩形の第1光束と矩形の第2光束とに分岐する第1矩形窓(21)と第2矩形窓(21)とを有するアパーチャー部材(20)と、アパーチャー部材で分岐された第1光束及び第2光束を空間変調する第1及び第2空間光変調手段(41)と、この第1及び第2空間光変調手段(41)で空間変調された第1光束と第2光束とを被露光体に導く投影光学系(60)と、を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、電子回路基板、液晶素子用ガラス基板、PDP用ガラス素子基板等、平面基材の表面にパターンを形成する露光描画装置に関する。
例えば電子回路基板(プリント回路基板)は携帯電話、各種モバイル及びパーソナルコンピュータ等に搭載される。これら被搭載機に搭載する基材のパターンは、その解像度及び接続用ランド径、ビア径等が非常に微細に構成される傾向が要求されている。これらの要求に応えて、パターン形成用露光工程では露光装置の光量を増加する必要があり、また光の矯正度を高めて平行光の精度を高める等の必要がある。
その一方で、多品種少量を短期間での生産する要求が強くなっている。従来の露光装置では、コンタクト方式又は投影露光方式でも、パターン形成のためにはマスクが必要であり、そのマスクの準備、管理及び維持の面で要求に応えにくくなってきている。
そこでパターンを構成するデータを、CADデータから直接露光装置の光線の制御信号として利用するダイレクト露光方式とその装置の要求が高まっている。しかし従来のダイレクト露光装置は、光線が被露媒体に照射する光線に405nmレーザを使用するために、被露媒体のパターン形成に係る反応速度が遅かった。そこでこれらの問題を解決する露光描画装置の考案が強く望まれていた。
特開2006−113413 特開2006−343684 特開2006−337475
しかし、従来の露光描画装置は、光線が被露媒体に照射する光線に405nmレーザ光を使用するために、被露媒体のパターン形成に係る反応速度が遅く、回路形成の生産性を妨げていた。また、大型基板である被露光体全面にパターンを形成するには、多数の空間光変調素子を搭載することになり、これらに強いレーザ光を照射することは、コストの観点から問題があった。特許文献2又は特許文献3に開示のパターン描画装置は、小出力の7本のUVランプ光源をファイバで1箇所又は複数の光学系に光線を供給する露光描画装置であるが、被露光体の感光条件に合わせた光線に制御できない問題がある。
本発明の目的は、少数の光源で多数の空間光変調素子であるDMD(Digital Micro-mirror Device)素子を搭載して、高い稼働率を確保するとともに、その光源の光量によって加熱される部品などの温度制御ができる露光描画装置を提供する。
第1の観点の露光描画装置は、紫外線を照射する光源と、光源からの光束を平行光に形成する第1照明光学系と、第1照明光学系からの光束を、矩形の第1光束と矩形の第2光束とに分岐する第1矩形窓と第2矩形窓とを有するアパーチャー部材と、アパーチャー部材で分岐された第1光束及び第2光束を空間変調する第1及び第2空間光変調手段と、この第1及び第2空間光変調手段で空間変調された第1光束と第2光束とを被露光体に導く第1及び第2投影光学系と、を備える。
この構成により、露光描画装置は、1つの光源をアパーチャー部材で多数の光束に分岐し、それを多数の空間光変調素子で露光描画することができる。従って、高い稼働率を確保することができる。
第2の観点の露光描画装置は、アパーチャー部材で分岐された第1光束と第2光束とを、全反射させて第1及び第2空間光変調手段に導く反射光学素子と、この反射光学素子で反射された第1光束及び第2光束を、互いに異なる光路長で第1及び第2空間光変調手段に導く第2照明光学系と、を備える。
この構成により、アパーチャー部材で第1光束と第2光束とを分岐することにより、光路長が異なった状態で第1及び第2空間光変調手段に光束を導くことができるため、第1及び第2投影光学系が一直線上に形成できる。従って、組み立て又は保守点検が容易に行える。
第3の観点の露光描画装置は、アパーチャー部材と第1及び第2空間光変調手段との間に1枚以上2枚以内の反射光学素子を配置した。
一般的に光を導く手段としては光ファイバーを経路に使う方法があるが、この方法では、光が散乱光になり、さらに光ファイバーでは光量が減衰する。一方、本発明は、少ない反射光学素子を使うため、光量が減衰することなく、第1及び第2空間光変調手段に光を導くことができる。
第4の観点の露光描画装置の第2照明光学系は、開口面積を可変して透過する光量を調整する絞り調整部を有し、この絞り調整部は放熱部材を有している。
第4の観点の露光描画装置は、アパーチャー部材により1つの光束を第1及び第2光束に分岐する。そのため光量差が第1及び第2光束に生じてしまった場合に、絞り調整部で調整する。この絞り調整部には熱が溜まりやすいので、放熱部材で温度上昇を抑えている。
第5の観点の露光描画装置は、アパーチャー部材、第1及び第2空間光変調手段に対して、個々に冷媒を吹き付けるノズルを備える。
この構成により、露光描画装置は、冷媒を吹き付けるノズルを有しているので温度上昇を抑えることができ、安定した露光描画を行うことができる。
第6の観点の露光描画装置のアパーチャー部材は、第1照明光学系からの光束を、さらに矩形の第3光束と矩形の第4光束とに分岐する第3矩形窓と第4矩形窓とを有し、アパーチャー部材で分岐された第3光束及び第4光束を空間変調する第3及び第4空間光変調手段を有し、アパーチャー部材は、第1矩形窓、第2矩形窓、第3矩形窓及び第4矩形窓を、矩形の辺に対して45度方向、135度方向、225度方向及び315度方向に4つの矩形窓が配置する。
この構成により、光源から射出される光線が楕円鏡にて反射されるので、光は円形になる。従って円形の光線を矩形に整形して、効率よく使うには4つの矩形窓が好ましい。また、この4つの矩形窓からの光束を反射光学素子に導くためには、矩形の辺に対して45度方向、135度方向、225度方向及び315度方向に配置することが好ましい。
第7の観点の露光描画装置のノズルは、冷媒流量を調整する弁を有しており、アパーチャー部材、第1及び第2空間光変調手段に対して配置され、個々の温度を計測する温度センサと、温度センサで計測した温度に基づき、弁を制御する弁制御部と、を備える。
この構成により、露光描画装置は、各部材の温度管理を行い、上限温度に近づいたら弁を開放して、多くの冷媒が部材に当たるようにする。従って、温度上昇による不良製品の発生を未然に防止し、安定した露光描画を行うことができる。
第8の観点の露光描画装置は、第1照明光学系に配置され、複数の波長選択が可能なフィルタ手段を備える。
この構成により、露光描画装置は、適切な波長で露光描画を行うことができる。
第9の観点の露光描画装置は、紫外線を照射する第1光源及び第2光源と、前記第1光源及び第2光源からの光束を平行光に形成する第1系統及び第2系統の照明光学系と、前記第1系統の照明光学系からの光束を、矩形の4つの光束に分岐する4つの矩形窓を有する第1アパーチャー部材と、前記第2系統の照明光学系からの光束を、矩形の4つの光束に分岐する4つの矩形窓を有する第2アパーチャー部材と、前記第1アパーチャー部材で分岐した4つの光束を空間変調する第1ないし第4空間光変調手段と、前記第2アパーチャー部材で分岐した4つの光束を空間変調する第5ないし第8空間光変調手段と、第1方向に配置され、前記第1ないし第8空間光変調手段で空間変調された8つの光束を被露光体に導く第1ないし第8投影光学系と、前記第1ないし第8投影光学系からの焦点面に配置される被露光体を、第1方向と直交する第2方向に移動し、次に前記第1方向に所定距離移動し、さらに、前記第2方向に移動する基板ステージと、を備える。
この構成により、1往復又は数往復で、大きな被露光体、例えばプリント基板の全面を露光することができるため、生産性を向上させることができる。
本発明に係る露光描画装置は、光源から発した紫外線の露光光を平行光に矯正し、これをほぼ均一な4方向の空間光変調素子の形状に整形した光線として分岐する。そして、光線の加熱による変形を防止した光学部品によって4つの光束の形状を安定した形状にすることができる。さらに、分岐した各光路の光束を温度制御した空間光変素子等に投入することによって、空間光変素子で反射された適正なパターンを正確に安定して被露光体に形成できる。
<露光描画装置の全体構成>
図1は、露光描画装置100を示す概略斜視図である。露光描画装置100は、大別して、第1照明光学系30と、第2照明光学系37と、空間光変調部41と、投影光学系60と、被露光体テーブル90とを有している。本実施形態では、大きな面積の被露光体CBを露光することができるように、2系統の第1照明光学系30−1及び第2照明光学系30−2を備えている。露光描画装置100の第1照明光学系30−1及び第2照明光学系30−2は、第1高圧水銀ランプ10−1及び第2高圧水銀ランプ10−2(図2参照)を2つ有している。
図2は、第1照明光学系30−1及び第2照明光学系30−2を示した概念図である。以下、第1照明光学系30−1及び第2照明光学系30−2は、2系統とも同じ構造であるので1系統の照明光学系30−1を説明する。
第1高圧水銀ランプ10−1は、楕円ミラー11−1の第1焦点位置に配置される。楕円ミラー11−1は、高圧水銀ランプ10から照射されるUV光を効果的に第2焦点位置の方向に反射する。高圧水銀ランプの他、キセノンランプ、又はフラッシュランプを用いてもよい。
第1照明光学系30−1に配置された第1高圧水銀ランプ10−1は、その光出力を所定レベルに安定させるために、露光描画装置100の電源制御部(不図示)により電源が投入されてから切断されるまで、常時所定レベルの照明光を出射する。このため、被露光体CBを露光しない期間は露光光ILが遮光されるように、楕円ミラー11−1の第2焦点位置にはシャッタ13−1が配置されている。シャッタ13−1を楕円ミラー11−1の第2焦点位置に配置する理由は、高圧水銀ランプ10から射出された露光光ILが集束されているためシャッタ13−1の少ない移動量で露光光ILを遮光することができるからである。
第1照明光学系30−1は、コリメートレンズ31−1及びフライアイレンズ32−1などを含み、露光光ILを均一な光強度の光束に成形する。楕円ミラー11−1の第2焦点位置に形成された光源像からの発散光は、まずコリメートレンズ31−1によってほぼ平行光束になり、波長選択フィルタ15−1に入射する。
この波長調整フィルタ15−1は、複数のフィルタを搭載する。このフィルタ選択は披露光体に塗布されるフォトレジストの種類に応じて決められる。波長が選択された露光光ILは、フライアイレンズ32−1に入射し、光束範囲において照射強度が均一化される。
波長が選択された露光光ILは、フライアイレンズ32−1に入射し、光束範囲において照射強度が均一化される。均一化された露光光ILは、4つの開口矩形窓21と光量検出用の検出窓29とを備えるアパーチャー部材20−1に向かう。露光光ILは、アパーチャー部材20−1に対して直交にZ方向から入射し、4つの光束に分割される。全反射ミラー又は全反射プリズムなどの反射光学素子22−1によって、水平方向に反射される。
図1に戻り、アパーチャー部材20−1、アパーチャー部材20−2、反射光学素子22−1及び反射光学素子22−2によって8つに分岐された露光光ILは、全反射ミラー23−1ないし全反射ミラー23−8によってY方向に反射される。全反射ミラー23−1ないし全反射ミラー23−8で反射された露光光ILは、第2照明光学系37−1ないし第2照明光学系37−8に入射する。
第2照明光学系37−1ないし第2照明光学系37−8に入射した露光光ILは、適切な光量及び光束形状に成形されて、空間光変調素子である1列に並んだ8つのDMD素子41−1ないしDMD素子41−8に照射される。DMD素子41−1ないしDMD素子41−8は、供給される画像データにより露光光ILを空間変調する。DMD素子41−1ないしDMD素子41−8で変調された光束は、投影光学系60−1ないし投影光学系60−8を経由して所定の倍率にしてから被露光体CBに照射される。
この投影光学系60は、被露光体CBにおいて8系統の各光路の照明領域を均一にするために、8系統の各光路で微妙に倍率を調整する。また、被露光体CBの大きさに応じて倍率を調整することもできる。露光描画装置100は、合計8本の投影光学系60を備えており、その8本の投影光学系60をX方向に1列に配置する。1列に配置したDMD素子41及び投影光学系60は、製造しやすくまたメンテナンスも容易にできる。
露光描画装置100は、投影光学系60のZ方向下側に、第1照明光学系30、第2照明光学系37及び投影光学系60などを支える筐体95を備える。筐体95上には一対のガイドレールが配置され、それらガイドレール上には被露光体テーブル90が搭載される。この被露光体テーブル90は、図示されない駆動機構、例えばボールネジ等をステッピングモータ等のモータにより駆動させられる。これにより被露光体テーブル90は、一対のガイドレールに沿ってそれらの長手方向であるY方向に、投影光学系60に対して相対移動する。被露光体テーブル90上には被露光体CBとしてフォトレジストが塗布された基板が設置され、この被露光体CBは、被露光体テーブル90上で真空吸着によって固定される。被露光体テーブル90はX方向にも移動でき、また投影光学系60の焦点位置にも移動可能なようにZ方向にも移動可能に構成されている。
<波長調整フィルタ>
図3に示す波長調整フィルタ15は、回転する軸17Aと枠板17Bとを備えている。枠板17Bの周囲に接する駆動モータ16が接している。そのため、波長調整フィルタ15は、駆動モータ16の回転によって回転する。
その枠板17Bは、例えば350nm以下と450nm以上との波長をカットするg線h線i線用の透過フィルタ15A、350nm以下と380nm以上との波長をカットするi線用の透過フィルタ15B、さらに390nm以下と420nm以上との波長をカットするh線用の透過フィルタ15C、420nm以下と450nm以上との波長をカットするg線用の透過フィルタ15D等を有している。フォトリソグラフィの種類に合わせて適切な透過フィルタになるように回転する。また、光量が強い場合には光量を減衰させるNDフィルタを配置してもよい。このような波長調整フィルタ15を光軸方向に複数枚用意すれば、NDフィルタとi線用フィルタとの組み合わせなどいろいろな組み合わせを用意することができる。また、図3では波長調整フィルタ15は回転して、透過フィルタを選択できるようにしたが、光軸と直交する方向に該フィルタを挿入&退避する構造であっても良く、また操作者がマニュアルで透過フィルタを選択できるようにしてもよい。
<第2照明光学系:アパーチャー部材20からDMD素子41まで>
図4は、第2照明光学系37、DMD素子41及び投影光学系60を示した斜視図である。また、図5は、Y方向から見た反射光学素子22−1及び22−2、並びに全反射ミラー23−1ないし全反射ミラー23−8を示した図である。
アパーチャー部材20−1及び20−2を通過したZ方向の光束は、平面鏡又は入射光を表面で反射するプリズムなどの反射光学素子22−1及び22−2で、X方向に反射される。つまり、アパーチャー部材20−1で4つに分岐した露光光ILは、反射光学素子22−1で反射され、光路IL1、光路IL2、光路IL3及び光路IL4にX方向に分岐される。同様にアパーチャー部材20−2で4つに分岐した露光光ILは、反射光学素子22−2で反射され、光路IL5、光路IL6、光路IL7及び光路IL8にX方向に分岐される。分岐された光路IL1ないし光路IL8は、全反射ミラー23−1ないし全反射ミラー23−8で、Y方向に反射させられ、DMD素子41−1ないしDMD素子41−8に向かう。図5に示すように、反射光学素子22−1及び反射光学素子22−2の中央部には、孔部又は遮蔽物のない透過部22Aが設けられる。
全反射ミラー23−1ないし全反射ミラー23−8で反射された光束は、レンズなどの光学素子及び絞り調整部35から構成される第2照明光学系37−1ないし第2照明光学系37−8を経由してDMD素子41に導かれる。図4に示すように、分岐された光路IL1、光路IL4、光路IL5及び光路IL8は、それぞれのDMD素子41に至るまでの距離が等しく、分岐された光路IL2、光路IL3、光路IL6及び光路IL7は、それぞれのDMD素子41に至るまでの距離が等しい。しかし、光路IL1、光路IL4、光路IL5及び光路IL8は、光路IL2、光路IL3、光路IL6及び光路IL7と光路長が異なる。DMD素子41−1ないしDMD素子41−8で反射された露光光ILは、投影光学系60−1ないし投影光学系60−8を経由して、被露光体CBに均一な形状で照射する必要がある。つまり、DMD素子41から被露光体CBに至る光路長さは一定にしないと、形成する最終のパターンの解像度、その他の品質が露光光ILを照射する光路ごとに変化してしまうことになる。そこで、全反射ミラー23−1ないし全反射ミラー23−8からDMD素子41−1ないしDMD素子41−8に至る光路IL1ないしIL8は、均一の焦点距離になるような光線に矯正してDMD素子41へ投入する。もちろん、図4とは異なり、全反射ミラー23からDMD素子41に至るすべての光路長が異なる場合にはそれぞれに調整する必要がある。
<アパーチャー部材>
図6は、各種アパーチャー部材20を示した図である。アパーチャー部材20−1及びアパーチャー部材20−2は、金属又はセラミックスなどの低蓄熱性で且つ熱膨張係数の小さい素材で形成される。露光光ILの一部がアパーチャー部材20−1及びアパーチャー部材20−2に照射されるため、熱が蓄積しやすいからである。また、熱膨張によりアパーチャー部材20−1及びアパーチャー部材20−2の大きさが変形しないようにアバーチャー部材に放熱部材を設けても良い。
アパーチャー部材20は、DMD素子41の数に対応する矩形窓21を有している。例えばDMD素子の光反射面は縦14mmで横12mmの矩形の大きさである。このためDMD素子の光反射面に照射される露光光ILは、光反射面に合わせた矩形である必要があり、DMD素子の数に合わせる必要がある。
本実施例の露光描画装置100は、1系統の第1照明光学系30と4系統のDMD素子41及び投影光学系60との組み合わせで構成されている。そこで、アパーチャー部材20は、図6に示すように、一点差線で示す露光光ILの光束IL中に4系統に分岐する矩形窓21を有している。
図6(a)に示したアパーチャー部材20−Aは、露光光ILの中心CIを通るX軸を基準に、45度方向、135度方向、225度方向及び315度方向に矩形窓21を有している。つまり、矩形窓21の一辺を基準に45度方向、135度方向、225度方向及び315度方向に4つの矩形窓21が配置される。そして、このアパーチャー部材20−Aは、このアパーチャー部材20−Aの中心に、φ3ないしφ5mmの光量検出用の検出窓を1つ設けている。検出窓29は円形形状でも矩形形状でも良く、露光光ILはすでに均一光束になっているので光束IL内であればどこに配置してもよい。
図6(b)は、露光光ILの中心CIを通るX軸を基準に、0度方向、90度方向、180度方向及び270度方向に矩形窓21を有し、135度方向に検出窓29を1つ設けているアパーチャー部材20−Bを示したものである。
図6(c)は、Y軸方向に4つの矩形窓21を有し、Y軸から離れた位置に検出窓29を1つ設けているアパーチャー部材20−Cを示したものである。
アパーチャー部材20は、以上の(a)から(c)の矩形窓21の配置以外の矩形窓21の配置でも良い。しかし、DMD素子41の数及び光反射面の大きさと、露光光ILの光束ILとの関係を考慮しなければならない。露光光ILの光束ILの直径は、照明光学系の光学素子の直径に影響を与える。つまり、できるだけ光束ILの直径が小さい方が小さな照明光学系で足り、コストを下げることができる。図6(a)の露光光ILの光束ILの直径φL1、(b)の露光光ILの光束ILの直径φL2、及び(c)の露光光ILの光束ILの直径φL3を比較すると、φL2が一番小さい。従って、DMD素子の数が4つで及び光反射面が14mm*12mmの場合には、(b)に示すアパーチャー部材20−Bを選択することが好ましい。しかし、平面鏡又は入射光を表面で反射するプリズムなどの反射光学素子22の形状、その下流の全反射ミラー23の配置から、総合的に判断してアパーチャー部材20の矩形窓21の配置を考慮しなければならない。本実施例では、反射光学素子22の形状を考慮して、アパーチャー部材20−Aを採用した。
なお、本実施例は、アパーチャー部材20とDMD素子41との光束を等倍にしている。このため、矩形窓21の大きさとDMD素子41の光反射面の大きさとが同一となっている。第2照明光学系37が拡大又は縮小光学系を有する場合には、矩形窓21の大きさはDMD素子41の光反射面の大きさに合わせて拡大又は縮小すればよい。
<絞り調整部>
図7は、第2照明光学系37の1系統のY−Z断面を示した図である。
アパーチャー部材20、反射光学素子22及び全反射ミラー23で反射された光束ILは、レンズなどの光学素子及び絞り調整部35から構成される第2照明光学系37を経由してDMD素子41に導かれる。
図7に示すように、絞り調整部35は、光軸に直交する位置に絞り窓を設けて、4分岐された各光束ILが被露光体CBに照射する光量を均一になるようにこの絞り窓の面積を設定する。この絞り部の面積の設定は、モータ等で駆動して設定する。透過光量を測定して、所定の光量になるような開口となるように固定した絞りでもかまわない。
絞り調整部35には、高圧水銀ランプ10のほぼ1/4の光量、即ち熱量が、絞り窓に投入されることになる。この絞り窓が光束ILの光量を均一にするように絞り窓の面積を調整すると、絞り窓の内径の縁が光束ILを遮光するので、絞り調整部35に熱が発生する。このため絞り調整部35に羽根状の放熱部35Fを設け、冷却ノズル25で冷媒を吹き付けて絞り調整部35の温度上昇を規制する。この絞り調整部35に取り付ける放熱部35Fは、複数の羽根状の平板で構成しても良い。
第2照明光学系37を通過した光束ILは、ミラー39でZ方向に反射され、反射プリズム43に導かれる。反射プリズム43では、反射角を変えることによって、入射した光束ILをDMD素子41に導くとともに、DMD素子41のマイクロミラーMで反射された光束ILを、投影光学系60の方向に反射する。
<冷却ノズル>
図8は、第2照明光学系37の1系統のX−Y断面を示した図である。
本実施例の露光描画装置100は、高圧水銀ランプ10などの高光量の光源を使用する。このため熱対策が必要である。高圧水銀ランプ10の電極部など複数個所に冷却ノズル25が取り付けられており、冷却ノズル25から冷媒又は圧縮空気を吹き付けている。
図7及び図8に示すように、冷却ノズル25は、アパーチャー部材20に圧縮空気などを吹き付ける。特にアパーチャー部材20は、4つのDMD素子41に合わせて光束を4つに分岐するとともに、DMD素子41の光反射面に合わせて矩形形状にする。このためアパーチャー部材20は光束を遮光する面積が大きいため、冷却を十分にしないとアパーチャー部材20が熱変形することになる。本実施例は、また、冷却ノズル25は、アパーチャー部材20からDMD素子41に至る光学素子及び絞り調整部35も冷却するため、冷媒を吹き付ける。アパーチャー部材からDMD素子に至る光反射素子にも温度に冷却する。冷却ノズル25は、被露光体CB又はフォトレジストから揮発する物質が変化して、該アパーチャー部材20、その他の光学部品の表面に堆積することを防止する目的にも利用する。アパーチャー部材20とDMD素子41との光路には、圧縮空気もしくは不活性ガスの冷風を吹き付ける冷却ノズル25が複数設けられており、冷却ノズル25は、平面鏡又はプリズムの表面に、冷風を吹き付ける。DMD素子41は、設定されたパターンの情報により、DMD素子を構成するマイクロミラーMを駆動する。また、DMD素子を備える基板は、熱対策のため冷却ノズル25より冷風が吹き付けられる。
冷却ノズル25は、個別に冷媒の流量を調整する流量弁26を設けている。さらにアパーチャー部材21,反射光学素子22、絞り調整部35、及びDMD素子41などには、温度センサTS(図9参照)が取り付けてある。各部材が所定の温度以下で保持されるように、冷媒を吹き付ける量を制御する。コストを低減するためにすべての部材の周囲に温度センサTSを設ける必要はない。しかし、DMD素子41の寿命を延ばすため温度センサTSと流量弁26を付けた冷却ノズル25を備えることが好ましい。
図9は、冷却ノズル25を使った温度制御を示したブロック図である。
冷却ノズル25は、高圧水銀ランプ10、アパーチャー部材20、絞り調整部35及びDMD素子41の近傍に配置されている。冷却ノズル25には不図示の圧縮ポンプから冷媒が供給される。また、温度計TSも高圧水銀ランプ10、アパーチャー部材20、絞り調整部35及びDMD素子41の近傍に配置されている。冷却ノズル25は、それぞれ流量弁26を有している。
制御部80内の記憶回路82には、アパーチャー部材20、絞り調整部35などそれぞれの箇所に適した上限温度又は温度範囲が記憶されている。各温度計TSは、それぞれの周囲温度を計測し、その温度を制御部80に送ると、例えば、制御部80が、DMD素子41の温度が所定の温度範囲に入っているか、又は上限温度に達していないかを判断する。DMD素子41の周囲温度が上限温度に近づいていることを制御部80が判断したら、弁制御回路88にDMD素子41に設けられた流量弁26の開放を指示する。そして、弁制御回路88がDMD素子41に設けられた流量26を開放して、多くの流量の冷媒がDMD素子41に当たるようにする。
露光描画装置100の電源投入時は、まだすべての部材の室温度と同じである。そのような場合には、冷却ノズル25から冷媒を出す必要なない。従って、電源投入直後は冷却ノズル25から冷媒を出さず、具体的な露光を開始する時点から弁制御回路88が稼動するようにしてもよい。
<DMD素子>
図10(a)は、1つのDMD素子41の斜視図を示し、(b)は、マイクロミラーMの動作を示した図である。
本実施例の露光描画装置100は、8個のDMD素子41を有しており、その1つのDMD素子41の光反射面は、例えば1024×1280のマトリクス状に配列された1310720個のマイクロミラーMから構成される。DMD素子41は、X方向に沿って1024個、Y方向に沿って1280個のマイクロミラーMが配列され、例えばX方向に約12mmY方向に約14mmの光反射面を有する。個々のマイクロミラーMのサイズは、例えば11.5μm角である。
このDMD素子41は、例えばウェハ42上にアルミスパッタリングで作り込まれた、反射率の高い矩形マイクロミラーMを静電気作用により動作させるデバイスである。図10(b)に示すように、それぞれのマイクロミラーMは、対角線を中心に回転傾斜することができ、安定した2つの姿勢に位置決めできる。任意のマイクロミラーM(m,n)(1≦m≦1024,1≦n≦1280)が被露光体CB方向に位置決めされると、そこに入射した露光光ILは投影光学系60に向かって反射される。マイクロミラーM(m,n)が投影光学系60の外側方向に位置決めされると、スポット光は光吸収板(不図示)に向かって反射されて投影光学系60から逸らされる。
<露光描画の動作>
図11及び図12を参照して、露光描画装置100における描画処理について説明する。
図11(a)は被露光体テーブル90に載置された被露光体CBの描画処理の経時変化を示す図であり、図11(b)及び(c)は、スティチングを説明する図である。また、図12は、描画処理のフローチャートである。
破線で囲まれた長方形の領域SP1ないし領域SP8は、8本の投影光学系60−1ないしの投影光学系60−8によってX−Y平面上に照射される露光領域である。X方向に並んだ1列の露光領域SP1ないし露光領域SP8は、被露光体テーブル90がY方向に移動することで、DMD素子41−1ないしDMD素子41−8で空間変調させられたパターンが被露光体CBに露光される。被露光体CBには、フォトレジストもしくはドライフィルムが塗布されている。露光された露光済み領域EXは、被露光体テーブル90がY方向に移動することによって被露光体CBの一方の端部CB−EBまで延びていく。
露光領域SP1ないし露光領域SP8が被露光体CBの端部に到達すると、シャッタ13−1及ぶシャッタ13−2(図2参照)が露光光ILを一時遮る。そして、被露光体テーブル90がX方向に移動して、被露光体CBの未だ露光されていない領域まで移動すると、シャッタ13−1及ぶシャッタ13−2が開き、再び露光領域SP1ないし露光領域SP8が被露光体CBに照射される。そして、被露光体テーブル90がY方向に移動することによって、露光済み領域EXは被露光体CBの端部CB−EAまで延びていく。このように一往復又は数往復することによって、一枚の披露光体CB、例えば電子回路基板に、回路が描画される。
図12のフローチャートで詳細に説明する。
ステップR11において、第1高圧水銀ランプ10−1及び第2高圧水銀ランプ10−2の光量を第1光量センサSS11及びセンサSS12で確認する。電源制御部19は、第1高圧水銀ランプ10−1及び第2高圧水銀ランプ10−2の光量をほぼ均等に制御する。第1高圧水銀ランプ10−1及び第2高圧水銀ランプ10−2の光量をほぼ均等になった後、シャッタ13が露光光ILを遮蔽する。
ステップR12において、被露光体CBのX方向Y方向サイズ及び塗布されているフォトレジストの感度条件などが入力される。
ステップR13において、8本の投影光学系60−1ないしの投影光学系60−8の倍率調整を行う。例えば被露光体CBのX方向の幅が640mmとする。この場合、露光領域SP1のX方向の幅が40mmになるように投影光学系60の倍率を設定すると、1列に並んだ露光領域SP1ないし露光領域SP8は320mmになる。従って、被露光体テーブル90が一往復するとX方向の幅640mmの露光が完了する。なお、この計算例では後述するスティチング領域は考慮していない。実際には、スティチング領域を設けて露光領域SP1のX方向の幅が40mm以上になるように投影光学系60の倍率が設定される。なお、倍率を等倍にしてほぼDMD素子41の幅に相当する12mmまたは14mmに設定しても良い。
ステップR14では、被露光体CBに塗布されているフォトレジスト、高圧水銀ランプ10の光量、及び投影光学系60の倍率などに基づいて、被露光体テーブル90のY方向の移動速度が計算される。
ステップR15において、被露光体テーブル90に被露光体CBが真空吸着される。
ステップR16において、シャッタ13が開放し、露光体CBの露光描画が開始される。
ステップR17において、被露光体テーブル90がY方向に移動する。
ステップR18において、露光領域SP1ないし露光領域SP8が被露光体CBの端部に到達すると、シャッタ13が露光光ILを遮蔽する。この状態で、被露光体CBの半分が露光済み領域EXとなる。
ステップR19において、被露光体テーブル90がX方向に移動する。
ステップR20において、シャッタ13が開放し、露光体CBの露光描画が行われる。
ステップR21において、被露光体テーブル90が−Y方向に移動する。
ステップR22において、再び、露光領域SP1ないし露光領域SP8が被露光体CBの端部に到達すると、シャッタ13が露光光ILを遮蔽する。この状態で、被露光体CBの全面が露光済み領域EXとなる。
ステップR23において、被露光体CBが真空吸着から開放され、被露光体テーブル90から被露光体CBが取り出される。
<スティチング>
次に、スティチングについて説明する。
隣り合う露光領域SPの境目は、光量ムラ及び位置ずれにより、継ぎ目が目立ってしまう。このため、継ぎ目が目立たないように、スティチングが行われる。図11(b)は、図11(a)の露光領域SP6及び露光領域SP7を拡大し、露光領域SP6及びSP7分離した図である。露光領域SP6及び露光領域SP7は、全露光領域EX1と半露光領域EX2とが形成される。
DMD素子41−6のマイクロミラーMは、全露光領域EX1は、回路パターンに従ってすべての露光光ILが被露光体CBに向かうように、回転する。一方、半露光領域EX2は、2度露光されて回路パターンが形成されるように、約半分の露光光ILのみがマイクロミラーMによって被露光体CBに向かうようになっている。DMD素子41−7のマイクロミラーMも、同様な駆動する。このため、隣り合う露光領域SP6及び露光領域SP7の半露光領域EX2が重なると、図11(c)に描かれるように、全露光領域EX1となる。なお、図11(a)において、往路の露光領域SP1の半露光領域EX2と復路の露光領域SP8の半露光領域EX2とが重なるようになっている。
本発明の露光描画装置100を示す概略斜視図である。 第1照明光学系30−1及び30−2を示した概念図である。 波長調整フィルタ15を示した斜視図である。 第2照明光学系37、DMD素子41及び投影光学系60を示した斜視図である。 Y方向から見た反射光学素子22−1及び22−2、並びに全反射ミラー23−1ないし全反射ミラー23−8を示した図である。 各種アパーチャー部材を示した図である。 第2照明光学系37のY−Z断面を示した図である。 第2照明光学系37のX−Y断面を示した図である。 冷却ノズル25を使った温度制御を示したブロック図である。 (a)は、1つのDMD素子41の斜視図を示し、(b)は、マイクロミラーMの動作を示した図である。 (a)は被露光体テーブル90に載置された被露光体CBの描画処理の経時変化を示す図であり、(b)及び(c)は、スティチングを説明する図である。 描画処理のフローチャートである。
符号の説明
10; 高圧水銀ランプ, 11; 楕円ミラー, 19; 電源制御部
20; アパーチャー部材, 21: 矩形窓, 29; 検出窓
22; 反射光学素子, 22H; 透過領域
23; 全反射ミラー
30; 第1照明光学系, 35; 絞り調整部 37; 第2照明光学系
41; DMD素子,
60; 投影光学系
80; 制御部, 82; 記憶回路, 83; DMD駆動回路
84; 被露光体ステージ駆動回路,85; 絞り駆動回路, 89; 警告回路
90; 被露光体テーブル
CB; 被露光体
IL; 露光光
SS1; 第1光量センサ,SS2; 第2光量センサ,SS3; 第3光量センサ,
SP; 露光領域

Claims (9)

  1. 紫外線を照射する光源と、
    前記光源からの光束を平行光に形成する第1照明光学系と、
    前記第1照明光学系からの光束を、矩形の第1光束と矩形の第2光束とに分岐する第1矩形窓と第2矩形窓とを有するアパーチャー部材と、
    前記アパーチャー部材で分岐された第1光束及び第2光束を空間変調する第1及び第2空間光変調手段と、
    この第1及び第2空間光変調手段で空間変調された第1光束と第2光束とを被露光体に導く第1及び第2投影光学系と、
    を備えることを特徴とする露光描画装置。
  2. 前記アパーチャー部材で分岐された第1光束と第2光束とを、全反射させて前記第1及び第2空間光変調手段に導く反射光学素子と、
    この反射光学素子で反射された第1光束及び第2光束を、互いに異なる光路長で前記第1及び第2空間光変調手段に導く第2照明光学系と、を備え、
    前記第1及び第2投影光学系が一列に並んでいることを特徴とする請求項1に記載の露光描画装置。
  3. 前記アパーチャー部材と前記第1及び第2空間光変調手段との間に1枚以上2枚以内の反射光学素子を配置したことを特徴とする請求項2に記載の露光描画装置。
  4. 前記第2照明光学系は、開口面積を可変して透過する光量を調整する絞り調整部を有し、
    この絞り調整部は放熱部材を有していることを特徴とする請求項2に記載の露光描画装置。
  5. 前記アパーチャー部材、前記第1及び第2空間光変調手段に対して、個々に冷媒を吹き付けるノズルを備えることを特徴とする請求項2ないし請求項4のいずれか一項に記載の露光描画装置。
  6. 前記アパーチャー部材は、前記第1照明光学系からの光束を、さらに矩形の第3光束と矩形の第4光束とに分岐する第3矩形窓と第4矩形窓とを有し、
    前記アパーチャー部材で分岐された第3光束及び第4光束を空間変調する第3及び第4空間光変調手段を有し、
    前記アパーチャー部材は、前記第1矩形窓、第2矩形窓、第3矩形窓及び第4矩形窓を、矩形の辺に対して45度方向、135度方向、225度方向及び315度方向に4つの矩形窓が配置することを特徴とする請求項1に記載の露光描画装置。
  7. 前記ノズルは、冷媒流量を調整する弁を有しており、
    前記アパーチャー部材、前記第1及び第2空間光変調手段に対して配置され、個々の温度を計測する温度センサと、
    前記温度センサで計測した温度に基づき、前記弁を制御する弁制御部と
    を備えることを特徴とする請求項5に記載の露光描画装置。
  8. 前記第1照明光学系に配置され、複数の波長選択が可能なフィルタ手段を備えることを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか一項に記載の露光描画装置。
  9. 紫外線を照射する第1光源及び第2光源と、
    前記第1光源及び第2光源からの光束を平行光に形成する第1系統及び第2系統の照明光学系と、
    前記第1系統の照明光学系からの光束を、矩形の4つの光束に分岐する4つの矩形窓を有する第1アパーチャー部材と、
    前記第2系統の照明光学系からの光束を、矩形の4つの光束に分岐する4つの矩形窓を有する第2アパーチャー部材と、
    前記第1アパーチャー部材で分岐した4つの光束を空間変調する第1ないし第4空間光変調手段と、
    前記第2アパーチャー部材で分岐した4つの光束を空間変調する第5ないし第8空間光変調手段と、
    第1方向に配置され、前記第1ないし第8空間光変調手段で空間変調された8つの光束を被露光体に導く第1ないし第8投影光学系と、
    前記第1ないし第8投影光学系からの焦点面に配置される被露光体を、第1方向と直交する第2方向に移動し、次に前記第1方向に所定距離移動し、さらに、前記第2方向に移動する基板ステージと
    を備えることを特徴とする露光描画装置。
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