JP2007522332A - 官能性フルオロポリマーおよびその製法関連出願の相互参照本願は、米国特許出願第号、出願、発明の名称「官能性基を含有するテレケリックポリマー」、代理人整理番号59516−054と類似の主題を含む。 - Google Patents

官能性フルオロポリマーおよびその製法関連出願の相互参照本願は、米国特許出願第号、出願、発明の名称「官能性基を含有するテレケリックポリマー」、代理人整理番号59516−054と類似の主題を含む。 Download PDF

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Abstract

官能性フルオロモノマーをオルガノボラン開始剤で重合し、官能性フルオロポリマーと、アリル系プロトン、Si−H基およびオレフィン基を有するモノマーから製造される官能性ポリマーを含む共重合体とを得る。

Description

開示の分野
本発明は、官能性フルオロポリマーおよび共重合体、およびそれらの製造方法に関する。特に本発明は、官能性フルオロモノマーのオルガノボラン/O開始剤のような開始剤による重合であって、連鎖移動反応に大きく関与することなく、適切なラジカル重合を行い、高分子ポリマーを得ることができる重合に関する。
背景技術
ポリ(テトラフルオロエチレン)(PTFE)、ポリ(フッ化ビニリデン)(PVDF)、ポリ(ビニリデン−コ−ヘキサフルオロプロペン)(VDF/HFPエラストマー)などのフルオロポリマーは、熱安定性、化学的不活性(耐酸性および耐酸化性)、低い水および溶剤吸収性、自己消火性、優れた耐候性および非常に興味深い表面特性などの特性の個性的な組合せを示す。これらは、普通、航空宇宙、自動車、繊維加工仕上げ、およびマイクロ電子技術などの、多くの高機能用途において使用される。しかし、フルオロポリマーは、また、限られた加工性、基材に対する低い接着性、限られた架橋化学反応性、および化学修飾に対する不活性など、いくつかの欠点も有し、相互作用性および反応特性が最重要である場合、これによってその用途が限定される。過去数10年間、多くの研究グループが特定の官能基を含む官能性フルオロポリマーの製造に焦点を当ててきた。一般的に、重合プロセス中に官能基のフルオロポリマーへの直接挿入を達成するアプローチは2つあり、(i)官能性開始剤または連鎖移動剤を使用した重合を制御して末端官能基を含むテレケリックフルオロポリマーを製造することと、(ii)フッ素化モノマーと官能性コモノマーとを共重合して、ペンダント官能性基を含む官能性フルオロ共重合体を製造することである。
官能性開始剤を使用する最初の方法は、スリーエム社でライスおよびサンドバーグによって開拓された(米国特許第3,461,155号明細書参照)。彼らは、ジエステル過酸化物開始剤を使用した2個の末端エステル基を含む低分子量のテレケリックの製造を報告した。得られたテレケリックVDF/HFPエラストマーの平均官能度は報告されなかった。しかし、各ポリマーにおいて、官能度が2の完全なテレケリック構造を達成するにはいくつかの困難が予想されることは論理的であり、これは、停止段階におけるラジカルカップリング反応に関与する成長ラジカル全てに要求される。近年、セイント−ループら(マクロモレキュールズ,35,1542,2002参照)も、水素酸化物を開始剤として用いて、2個の対向するヒドロキシル末端基を含むテレケリックVDF/HFPエラストマーを製造することを試みていた。水素過酸化物開始剤を用いるいくつかの利点として、費用、高い反応性およびヒドロキシル末端基を直接形成することが挙げられる。しかしこの重合では、多くの副反応も起こり、最終生成物には、ヒドロキシ末端基ばかりでなく、カルボン酸末端基やいくつかの不飽和末端基も含まれる。ヒドロキシ含量を向上させるために、ヒドロキシフルオロエラストマーは、付加的な工程を必要とし、それは、LiAlHのような強い還元剤を使用して、任意のカルボン酸基を対向するヒドロキシ末端基に還元する反応であり、さらに不飽和の二重結合を生成する場合もあり、生成物の脱色が起こる場合もある。
1970年代の後期および1980年代の初頭、岡らは、2個のヨウ素末端基を含むテ
レケリックフルオロポリマーを製造する、興味深いヨウ素移動重合(ITP)方法を開示した(Compemp. Topics Polyme. Sci., 4,763,1984;米国特許第4,158,678号明細書参照)。化学反応は、可逆的付加−切断連鎖移動(RAFT)プロセスと、α,ω−ジヨードパーフルオロアルカン(I−R−I)連鎖移動剤との組合せを基にしており、一方、RはCFCF、CFCFCFCF、CFCFCl、CFCF(CF)などである。リビング性は、通常、モノマーの変換による分子量の増加と比較的狭い分子量分布(M/M<2)とによって示される。活性なCF−I基は、常に、ポリマー鎖の両端に位置し、ポリマーの分子量が大きくなるにも関わらず類似の反応性を維持する。この反応プロセスによって、重要な市販品、すなわち、商品名Dai−E1(登録商標)で出されているジヨード末端VDF/HFPエラストマーが導き出され、これは、室温で液状ゴムであり、熱や照射により容易に硬化し、優れた耐熱オイル性、耐溶剤性、耐化学薬品性、耐オゾン性を持ち、高い機械的強度および低い圧縮歪みを持つ、3次元網目構造を形成する。これは、O−リング、ガスケット、チューブ、バルブまたはベロー用のシーリング剤として有用であり、また、ライニング、保護手袋および靴においても有用である。さらに、このヨード末端テレケリックは、2個以上の異なるポリマーセグメントで構成される、分節性のポリマー(ブロックまたはグラフト共重合体)の製造にも新しい経路も提供する。
理論的には、官能性フルオロポリマーを製造する最も効率的な方法は、フッ素化されたモノマーと、官能性コモノマーとの共重合によるものである。数多くの試みが、限定的な成功を収めている。非フッ素化コモノマー(CH=CH−ビニル基を有する)とフッ素化コモノマー(CF=CF−ビニル基を含む)とを含む(J. of Fluorine Chem., 104,53,2000)、数種の新しい官能性モノマーが合成され、研究されている。
一般的に、正反対のE値(モノマーの誘起効果)のため、フッ素化モノマーと非フッ素化モノマーとの間のランダム共重合は、非常に困難である。実際、幾人かは、フッ素化モノマーと、エチレン、ビニルエーテルおよびN−ビニルピロリドンのような非フッ素化モノマーとの間の共重合反応は、交互共重合体構造を形成する傾向を強く示すと報告した(ボーティビンら、Macromol. Symp., 82,1,1994参照)。さらに、非フッ素化官能性コモノマーの導入によって、最終生成物の特性が著しく劣化する。所望のフルオロポリマー特性を保持するため、重合後にパーフッ素化ポリマー主鎖に挿入されるCF=CF−ビニル基を含むフッ素化官能性コモノマーを共重合反応の間使用するのが好ましい。
一般的に、パーフッ素化官能性コモノマーは高価な化学薬品である。
これらのコモノマーのうち、ダイキン社によって開発された、パーフルオロビニル官能性モノマー、すなわち、CF=CF(CF(CHX(式中、n=0〜10、m=1〜4、およびX=−OH、−COOHまたはエポキシ基である)は、共重合反応において最も興味深い(米国特許第4,544,720号明細書)。これらは、共重合反応において、良好な挿入および高い分子量の共重合体を達成するのに、非常に効果的である。近年、アメディールらも、テロメリゼーション反応によって合成された数種のトリフルオロビニル官能性モノマー、すなわち、CF=CF(CHX(式中、m=1〜3およびX=−OH、OCOCH、−COOH、SOH、エポキシ、チオール官能性基である)を報告した(ジャーナル・オブ・アップライド・ポリマー・サイエンス、73,189,1999;ジャーナル・オブ・フルオリン・ケム、93,117,1999;ジャーナル・オブ・フルオリン・ケム、114,171,2002参照)。しかし、これらの官能性コモノマーは、普通、20%未満の低収率で、3,000g/モル未満の低い分子量の共重合体しか提供しない。それは、コモノマー中にアリル水素原子が存在するためである。当該技術分野で周知のように、アリル水素を含むモノマーの普通のフリーラジカ
ル重合では連鎖移動反応が促進され、したがって、ポリマーの分子量と触媒活性が減少する。
さらに、フルオロポリマーの製造では、1つには二重結合中の電子欠乏と共鳴欠如から発生する比較的低い反応性が原因であるが、通常、特定の反応条件を必要とする。過去数十年間、水溶液における、フッ素化モノマー−懸濁および乳化プロセスの重合のための2つのプロセスが発展してきた。過酸化カリウム、過酸化ナトリウムのような無機過酸化物、過硫酸アンモニウム、過酸化ジベンゾイル、過酸化ジアセチル、または過酸化ジ−t−ブチルのような有機過酸化物を含む、多くの触媒系が使用されてきた。無機開始剤も有機開始剤もいくつか短所がある。無機パーオキシ開始剤では、加工性が低く、熱安定性がいくらか劣るポリマーが製造され、一方、有機過酸化物開始剤は、重合において極端な条件、たとえば、妥当な収率を達成するために、高圧、高温、長い反応時間を必要とする。
過去数年間では、チャンらが、比較的安定で、室温でリビングラジカル重合を開始することのできる新しいラジカル開始剤を開発している。その化学反応は、リビングラジカル開始剤として、トリアルキルボランのモノ酸化付加物を基にしていた。最初の研究目的は、先ずボラン基を重合体鎖に導入し、これを次いで酸素によって選択的に酸化しモノ酸化ボラン部分を形成し、これがフリーラジカルグラフト形成重合を室温で開始し、ポリオレフィングラフトおよびブロック共重合体を製造することによる、ポリオレフィンの官能化を中心としていた(チャンら、米国特許第5,286,800号明細書および第5,401,805号明細書;マクロモレキュールズ,26,3467,1993;マクロモレキュールズ,31,5943,1998;ジャーナル・オブ・アメリカン・ケミカル・ソサエティー,121,6763,1999)。数種の比較的安定なラジカル開始剤が発見され、それらは、重合体分子量と、単量体変換と、モノマー順次添加によるブロック共重合体の製造との間に直線的関係を持つリビングラジカル重合の特徴を示した(チャンら、米国特許第6,420,502号明細書および第6,515,088号明細書、ジャーナル・オブ・アメリカン・ケミカル・ソサエティー、118,705,1996参照)。この安定なラジカル開始剤系は、近年、フッ素化モノマーの重合にまで拡大され、塊状および溶液条件において、効果的に起こる。高分子量と、狭い分子量および組成分布を持つ調整されたポリマー構造を持つ、電気機械的応答を示す興味深い強誘電性フルオロ三元重合体が製造されている(チャンら、米国特許第6,355,749号明細書;マクロモレキュールズ,35,7678,2002参照)。
しかし、1以上の官能基を有するフルオロポリマーを合成する簡便な方法に関する必要性は続いている。
開示の概要
本発明の有利な特徴は、官能性フルオロポリマーと共重合体とをオルガノボラン開始剤で製造する方法である。
本発明の付加的な有利な特徴および他の特徴を、以下に続く記載で説明する。また、部分的には、以下に記載の試験を行うことによって当業者に明らかになり、または本明細書の記載の実施から学ぶこともできる。該特徴は特に添付の請求の範囲の指摘によって、理解され、得られるであろう。
本発明によれば、一つには、官能性フルオロポリマーを製造する方法によって、上記および他の利点を達成する。該方法は、1個以上の官能性フルオロモノマーを、オルガノボラン開始剤および酸素と組合せ、該モノマーを重合して官能性フルオロポリマーとするこ
とを含む。また、該方法は、複数の官能性フルオロモノマーのみの、あるいは1個以上の非官能フルオロモノマーとの混合物の共重合に適用し、ペンダント官能性を有するフルオロ共重合体を多く形成することができ有利である。アリル系プロトン(複数を含む)、Si−H基およびシンナモイル基を有するモノマーが重合されたポリマーのような官能性フルオロポリマーを製造することができ有利である。
本発明の他の有利な特徴は、たとえば、約5,000g/モルを超える数平均分子量のような比較的高分子量の官能性フルオロポリマーである。
本発明の付加的な有利な特徴は、限定ではない単なる例示を用いることによって、本発明の好ましい実施形態を示し説明する以下の詳細な説明から、当業者に容易に明らかになるであろう。明確に理解されるように、本発明は、他のおよび相違する実施形態も可能であり、そのいくつかの細部では、本発明の精神から逸脱しない限り、種々の自明な点において修正変更も可能である。したがって、図面および説明は、事実上、説明するためのものであり、限定ではない。
開示の詳細な説明
フリーラジカル重合は、ヘテロ原子または反応性基を含有する官能性モノマーの重合(典型的には、架橋反応のような後続反応で使用される)において使用される、最も一般的なメカニズムである。また、フリーラジカル重合は、ポリ(テトラフルオロエチレン)(PTFE)、ポリ(フッ化ビニリデン)(PVDF)、ポリ(ビニリデン−コ−ヘキサフルオロプロペン)(VDF/HFPエラストマー)などのフルオロポリマーを製造するための唯一の実際的な商業的方法でもある。従来から、フルオロモノマーの重合は、乳化あるいは水性懸濁溶液中で、開始剤の無機または有機過酸化物とともに高温で行われている。
しかし、これらの系では、使用することができる特定のモノマーに関して限界がある。あるモノマーは、副反応を起こす場合があり、ビニル基に隣接するアリル系プロトン(複数を含む)を有するモノマーのように、ラジカル重合方法から外れる場合もある。成長鎖末端で開始剤から形成される、アリル系プロトン(複数も含む)と活性部位(すなわち、フリーラジカル)との間の容易な連鎖移動反応は、フリーラジカル重合プロセスに悪影響がある。この副反応は、鎖延長に必要なビニル付加反応を妨げ、したがって、ポリマーの分子量および収率を劇的に減少させる。さらに、Si−Hおよびシンナモイル基を含む官能性フルオロモノマーの従来のラジカル重合において容認することができない不適切な官能基がいくつか存在する。これらの基は、フリーラジカル重合プロセス中に、それぞれ、連鎖移動および架橋を起こす。
実験および研究の後、アリル系プロトン(複数を含む)、Si−H基およびシンナモイル基を有するモノマーの重合を含む、官能性フルオロポリマーを製造するラジカル重合方法によって、官能性フルオロモノマーの高い転化率が達成され、比較的高分子量のポリマーを得ることができることが発見された。得られる官能性フルオロ共重合体は、明確に決定された分子構造、すなわち広い範囲の所望の官能基、設計された官能基濃度、ランダム分子構造、および高いポリマー分子量で製造できることが測定された。
本発明のある実施形態によれば、たとえば、約35%を超える、約40%超えるなどの高い収率で、たとえば、約5,000、10,000、15,000g/モルを超える、比較的高い高分子量の官能性フルオロモノマーを重合することができる。高収率および高分子量でのこれらのモノマーの重合は、立証された分かりにくい原因、先に検討した、官能性フルオロモノマーの重合を阻害する、多くの可能性のある有害な副反応を有している
。しかし、本明細書に記載されるある実施形態の重合および共重合方法は、官能性フルオロポリマーおよび共重合体の形成を可能にする。
本発明の実施形態を実施する場合、1個以上の官能性フルオロモノマーをオルガノボラン開始剤および酸素と組合わせる。オルガノボランおよび酸素の組合せがモノマーの重合を開始すると考えられる。任意のフッ素化官能性モノマーをこの系で重合することができると考えられる。たとえば、以下の式:
Figure 2007522332
(式中、XおよびYは独立して水素、フッ素および塩素であり、oは0〜10であり、pは1〜約6であり、Jは官能基であり、ただし、XまたはYの少なくとも1つはフッ素であり、好ましくはXおよびYがフッ素である)で表される官能性フルオロモノマーが想定される。
本発明の実施形態において、Jは、OH、ハロゲン(すなわちCl、Br)、エステル、エポキシ、チオール、SOH、O−Si−R、SiRおよびオレフィン基(式中、R、RおよびRは、独立して、H、ハロゲン(すなわちCl)、C〜C10直鎖、分岐状、環状アルキルまたはアリール基である)からなる群から選択される。これらのモノマーの多くは、市販されており、あるいは市販の出発化合物から容易に誘導できる。
さらに、トリフルオロビニル官能性モノマーのような、本発明において有用な他の官能性フルオロモノマーは、市販の1,1,2−トリフルオロブテン−4−ブロモ−1−ブテン(BTFB)から適宜誘導することができる。対応するOHおよびSi−H 誘導体は、良好な収率で製造することができる。たとえば、BTFBをグリニヤール試薬に変換し、次に、酸素次いで水による酸化反応を含む、後続の誘導反応を行い、OH基を形成し、所望であれば、Cl−Si(CHHとのカップリング反応を行い、Si−H基を形成する。1例として、ある官能性フルオロモノマーの製造を示すスキームを以下に示す。
Figure 2007522332
本発明の他の態様では、少なくとも1個の官能性フルオロモノマーおよび少なくとも1個のフルオロモノマーと、オルガノボラン/酸素開始剤とを組合せ、該モノマーを共重合することによって共重合体を製造することができる。1個以上の官能性フルオロモノマーと1個以上の非官能性モノマーを組み込んだ共重合体が結果として得られる。本明細書で意図する共重合体はランダム構造であってもよく、すなわち、異なるモノマーの組み込みが、重合の間中かなり不規則に起きてもよい。
本明細書で使用する用語「共重合体」は2個以上のモノマーから誘導される基または単位を含む重合体を含むことを意味する。したがって、用語「共重合体」は、共重合体、三元重合体、四元重合体その他を含むことを意味する。本発明の官能性フルオロポリマーおよび共重合体の分子量は、500g/モルを超える、たとえば、約1,000g/モルを超えるのが好ましい。該分子量は、約5,000〜約1,000,000g/モルであるのがさらに好ましい。当該技術分野では常識であるように、ほとんどの分子量分布は、重合体材料の平均分子量数平均、重量平均その他の分子量を測定することによって出される。本明細書で開示されるフルオロポリマーおよび共重合体の多くは、あったとしても、高分子では製造されていなかったと考えられる。したがって、本発明の1態様は、数平均、重量平均、または粘度平均分子量が約5,000g/モルを超える、好ましくは約7,000、12,000、17,000g/モル以上のフルオロポリマーおよび共重合体を製造することである。
本発明の実施では、当該技術分野で周知である、任意の非官能性フルオロモノマーを使用することができる。適切なフルオロモノマーの具体例として、フッ化ビニル、フッ化ビニリデン(VDF)、1−フルオロ−1−クロロ−エチレン、トリフルオロエチレン(TrFE)、テトラフルオロエチレン(TFE)、ヘキサフルオロプロペン(HFP)、クロロトリフルオロエチレン(CTFE)、l−クロロ−2,2−ジフルオロエチレン、パーフルオロメチルビニルエーテル(PMVE)などが挙げられるが、これらに限定されない。これらのラジカル重合性フルオロモノマーは単独で、あるいは2個以上のモノマーの混合物として使用することができる。
本発明の1実施形態では、フルオロモノマーと、オルガノボラン開始剤および酸素とを
組合せ、該モノマーを共重合して、以下の式:
Figure 2007522332
(式中、XおよびYは独立して水素、フッ素および塩素であり、pは1〜約6であり、mは0.1と40モル%との間であり、nは約99.9モル%と約60モル%との間であり、Jは官能基である)で表される官能性フルオロ共重合体にすることによって、共重合体を製造する。共重合体組成において、mは約0.1モル%と約40モル%との間であり、約0.5と20モル%との間が好ましく、0.5と10モル%との間が最も好ましく、n+mの合計モル%は100%、たとえば、nは約99.9モル%〜約60モル%、その他でありうる。
化学反応は、フルオロモノマーと、アリル系プロトンおよびSi−Hおよびオレフィン基のような種々の官能基を含むトリフルオロビニル官能性コモノマーとのラジカル共重合を直接行うことのできる、アルキルボラン/O開始剤のような、安定なラジカル開始剤が中心であることが好ましい。本発明の方法の実施形態の汎用性を示す反応スキームを以下に示す。
Figure 2007522332
(式中、X、Y、J、p、mおよびnは上記の通り。)
本発明の実施形態の実施では、酸素とともにオルガノボランの作用によって、官能性フルオロモノマーモノマーを重合する。本発明の実施形態の実施においては、任意のオルガノボランを使用することができると考えられる。オルガノボランは、式:R−BR’(R”)(式中、R、R’およびR”は、独立して、炭素数が2〜約15、好ましくは2〜10、最も好ましくは2〜6の、直鎖、分岐状または環状アルキル基から選択される)で表されるような、トリアルキルボランでもよい。
本発明の他の態様によれば、安定なラジカル開始剤は、フルオロモノマーと、アリル系プロトン、Si−H基およびオレフィン基を有するコモノマーを始めとする、トリフルオロビニル官能性コモノマーとの直接共重合を、連鎖移動または架橋副反応に大きく関わることなく行うことができる。化学反応は、重合中にその場で形成することのできるオルガノボラン分子のモノ酸化付加物を基にする、低温で酸素活性されるフリーラジカル開始剤が関与すると考えられる。チャンらの先のリポートに開示するように、酸素吸気を調整することによって、あるトリアルキルボラン分子は、選択的モノ酸化反応に共され、室温でのラジカル重合用のフリーラジカル開始剤を形成すると考えられる(チャンら、ジャーナル・オブ・アメリカン・ケミカル・ソサエティー,118,705,1996;ジャーナ
ル・オブ・オルガノメタル・ケム,581,176,1999)。いかなる理論に拘泥するものではないが、反応機構は、フルオロモノマーとトリフルオロビニル官能性コモノマーとのその場でのラジカル形成および共重合は、以下に示すように表すことができる。
Figure 2007522332
式中、RおよびR’は、上記の通りである。トリアルキルボラン分子(I)中の1個のB−C結合と調整された量の酸素とのモノ酸化反応の際、R−O−O−BR’種(II)が形成され、これはさらに室温で分解し、R−O*アルコキシラジカル(III)および*O−BR’ボリネートラジカル(IV)になる。アルコキシラジカルは、VDF、TrFE、TFE、CTFE、HFPおよび官能性フルオロコモノマーのようなフルオロモノマー重合を室温で開始するのに活性であると考えられる。一方、ボリネートラジカルは、ボロンの空のp軌道への電子の逆供与により、安定すぎて重合を開始できないと考えられる。しかし、この「休眠」ボリネートラジカルは、成長している鎖末端でラジカルと可逆的結合を形成し、成長ラジカルの寿命を延ばし、連鎖移動反応および架橋反応のような副反応を減らしているのかもしれない。さらに、成長反応中、活性部位と、入って来るモノマーとの間のB−F酸−塩基複合体のため、配位中間体(V)が形成されているかもしれない。このような相互反応によって、フルオロモノマーの活性が増強され、副反応が最小にされ、したがって、調整された分子構造を持つ官能性フルオロ共重合体が製造されるのかもしれない。
フルオロモノマーおよびトリフルオロビニル官能性コモノマーのような官能性モノマーの共重合は、塊状または溶液中、種々の条件で行うことができる。たとえば、重合温度は、約−10℃〜約70℃、好ましくは約0〜50℃、最も好ましくは約10〜40℃の範囲で行ってもよい。重合時間は、だいたい、モノマーのほとんどが重合されるのに必要とする時間、通常、約3分〜48時間、好ましくは約5〜24時間の範囲である。得られた官能性共重合体は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)によって分析され、共重合体分子量を評価した。また、元素分析、H、13C(DEPT)および19F NMR測定を組合せて行い、これらの材料を構成している組成を測定した。
試験
以下の実施例は本発明のある好ましい実施形態をさらに説明するためにあるものであり
、これに限定されるものではない。当業者であれば、常法による実験以上のものを用いることなく、数多くの本明細書に記載の特定の物質および手順と等価のものを理解し、確認するであろう。
材料:ジエチルエーテルは、Na/ベンゾフィノンで還流することによって乾燥する。Mgパウダー、MgSO、CF=CFCHCHBr(BTFB)、(CHSiCl、(CHSiHCl、N,N,N’,N’,N”−ペンタメチル−ジエチレントリアミン(PMDETA)、(n−CBおよびCHCl(99.9%無水物)は、アルドリッチから購入し、受け取ったまま使用する。VDFはソルベイソレクシス社から得る。HFPは、ダイキンアメリカインクから得る。
実施例1
1,1,2−トリフルオロ−4−ヒドロキシ−1−ブテン(CF=CFCHCHOH)の合成
冷却器および磁気撹拌器を備えた丸底フラスコに、3.0g(125ミリモル)のマグネシウムパウダーを導入した。フラスコを約30分、真空で火炎乾燥し、アルゴンを再充填し、その後200mlの絶乾ジエチルエーテルを加えた。次いで、19.0g(100.5ミリモル)のCF=CFCHCHBr(BTFB)を2段階で加えた。激しく撹拌しながら、最初の一部として3.0gのBTFBをフラスコに注入した。発熱反応が起こり、溶剤が還流した。5分後、溶剤の還流を保つために、残りのBTFBを滴下した。BTFBの添加が完了した後、溶液をさらに2時間連続的に撹拌し、その後、固体を溶液からろ取し、透明な明黄色のCF=CFCHCHMgBr/エーテル溶液を得た。次いで、この透明な明黄色溶液を0℃に冷却し、1.3リットル(54ミリモル)のOを溶液に30分かけてゆっくりと導入した。さらに30分撹拌した後、120mlの1M HCl/HOを加えた。混合物をさらに30分撹拌し、次いで、水層を除去した。有機層を50mlの食塩水で3回洗浄し、次いで、MgSOで乾燥した。MgSOをろ過によって除去し、エーテルを常圧80℃で蒸留によって除去した後、粗生成物を常温で分別蒸留した。最終生成物を110℃と115℃との間で分別蒸留することによって無色透明の液体として回収した。最終生成物は8.2gのCF=CFCHCHOHで、総収率が67%であった。CF=CFCHCHOHのスペクトルデータは、以下の通りである。H−NMR(300Mz,CDCl,r.t.):δ3.78ppm(t,2H,CHO),δ2.18ppm(dq,2H,CHCF),δ1.56ppm(br s,1H,OH).19F−NMR(300Mz,CDCl,r.t.):δ−103.6ppm(dd),δ−124.4ppm(dd),δ−176.2ppm(m)。
実施例2
1,1,2−トリフルオロ−4−トリメチルシロキシル−1−ブテン(CF=CFCHCHOSi(CH)の合成
実施例1と同じ手順で、3.0gのMgと19.0gのBTFBを300mlのジエチルエーテル中で反応させることによって、透明な明黄色のCF=CFCHCHMgBr/エーテル溶液を製造した。次いで、この溶液に7.0g(41ミリモル)のN,N,N’,N’,N”−ペンタメチル−ジエチレントリアミン(PMDETA)を加えた。激しく撹拌しながら、11g(10.2ミリモル)の(CHSiClを約20分の時間で混合物に滴下した。撹拌を30分続け、得られたスラリーをろ過し、100mlのエーテルで3回洗浄した。合わせたろ液を常圧70℃で蒸留してエーテルを除去することによって濃縮し、次いで、微量の残ったエーテルと過剰のMeSiClとを0℃、真空下(0.5mmHg)で完全に除去した。純粋な生成物(12.2g)を約120℃〜125℃で蒸留し、収率61%を得た。1,1,2−トリフルオロ−4−トリメチルシロキシル−1−ブテンCF=CFCHCHOSi(CHのスペクトルデータは以
下の通りである。H−NMR(300Mz,CDCl,r.t.):δ3.78ppm(t,2H,CHO),δ2.48ppm(dq,2H,CHCF),δ0.16ppm(br s,9H,SiCH).19F−NMR(300Mz,CDCl,r.t.):δ−103.6ppm(dd),δ−124.5ppm(dd),δ−176.3ppm(m)。
実施例3
ジメチル3,4,4−トリフルオロ−3−ビニル−ブチルシラン(CF=CFCHCHSi(CHH)の合成
実施例1と同じ手順で、4.2g(175.0ミリモル)のMgと29.0g(150.2ミリモル)のBTFBを300mlのジエチルエーテル中で反応させることによって、透明な明黄色のCF=CFCHCHMgBr/エーテル溶液を製造した。溶液を0℃に冷却した後、14.1g(150ミリモル)の(CHSiHClを加えた。混合物をゆっくりと、2時間で室温まで暖め、さらに2時間撹拌した。次いで、溶液から固体を完全に分離させるため、混合物を−40℃まで冷却した。次いで、エーテル層を残渣からデカントした。70℃で溶液からエーテルを蒸留させた後、高温で無色の液体生成物CF=CFCHCHSi(CHH(17.2g)を収率60%で流出させた。生成物のスペクトルデータは、以下の通りである。H−NMR(300Mz,CDCl,r.t.):δ3.92ppm(m,1H,SiH),δ1.98ppm(dm,2H,CHCF),δ0.56ppm(t,2H,SiCH)δ−0.16ppm(s,6H,SiCH).19F−NMR(300Mz,CDCl,r.t.):δ−107.8ppm(dd),δ−126.0ppm(t,2F),δ−174.8ppm(m)。
実施例4
(n−CB/OによるVDF/CF=CFCHCHSi(CHHの重合
磁気撹拌器を備えた70mlステンレス製オートクレーブ中でラジカル重合を行った。0.34gのCF=CFCHCHSi(CHH、91mgの(n−CBおよび20mlのCH12をアルゴン下で加えた後、液体窒素温度でモノマーを濃縮することにより、25mlのVDFを真空下で反応器に導入した。次いで、約4mlのOを導入して重合を開始した。オートクレーブをゆっくり室温まで暖め、室温で20時間保った。未反応のVDFモノマーを回収した後、重合体スラリーをメタノールに注ぎ、析出した重合体粉末を真空下、80℃で24時間乾燥した。重合体の総収率は約55%であり、極限粘度測定によって測定した重合体分子量は、Mv=48,000g/モルであった。1.2モル%のCF=CFCHCHSi(CHH単位を含む共重合体の組成をH NMRスペクトルによって測定した。
実施例5
(n−CB/OによるVDF/CF=CFCHCHSi(CHHの重合
実施例4の重合手順と同様にして、磁気撹拌器を備えた200mlステンレス製オートクレーブ中でラジカル重合を行った。アルゴン下で0.7gのCF=CFCHCHSi(CHH、91mgの(n−CBおよび100mlのCHClを加えた後、液体窒素温度でモノマーを濃縮することにより、50mlのVDFを真空下で反応器に導入した。次いで、約4mlのOを導入し、重合を開始した。オートクレーブをゆっくり室温まで暖め、室温で20時間保った。未反応のVDFモノマーを回収した後、重合体スラリーをメタノールに注ぎ、析出した重合体粉末を真空下、80℃で24時間乾燥した。重合体の総収率は約40%であり、極限粘度測定によって測定した重合体分子量は、Mv=96,000g/モルであった。1.0モル%のCF=CFCHCH
Si(CHH単位を含む共重合体の組成をH NMRスペクトルによって測定した。
実施例6
(n−CB/OによるVDF/HFP/CF=CFCHCHSi(CHHの重合
磁気撹拌器を備えた70mlステンレス製オートクレーブ中でラジカル重合を行った。3.0gのCF=CFCHCHSi(CHH、0.1gの(n−CB、および20mlのCHC1をアルゴン下で加えた後、液体窒素温度でモノマーを濃縮することにより、20mlのVDFおよび5mlのHFPを真空下で反応器に導入した。次いで、約15mlのOを導入して重合を開始した。オートクレーブをゆっくり室温まで暖め、次いで、80℃で油浴に20時間浸漬した。未反応のVDFモノマーを回収した後、スラリーを真空下で乾燥し、4.5gの白色重合体粉末を収率40%で得た。
実施例7〜11
(n−CB/O開始剤によるVDF/HFP/CF=CFCHCHSi(CHHの重合
一連の実施例で、実施例6と同様の重合手順を、磁気撹拌器を備えた70mlステンレス製オートクレーブ中で行った。3.0gのCF=CFCHCHSi(CHH、0.1gの(n−CBおよび20mlのCHClをアルゴン下で加えた後、液体窒素温度でモノマーを濃縮することにより、20mlのVDFおよび5mlのHFPを真空下で反応器に導入した。次いで、約15mlのOを導入して重合を開始した。オートクレーブをゆっくり室温まで暖め、次いで、種々の温度(室温(r.t.)、40℃、60℃、80℃、および100℃)で油浴に20時間浸漬した。未反応のモノマーを回収した後、スラリーを真空下で乾燥し、白色重合体粉末を得た。三元重合体の分子量をゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)によって測定し、三元重合体の組成を、Hおよび19F NMRスペクトルによって測定した。表1に試験結果をまとめる。
Figure 2007522332
実施例12
AIBN開始剤によるVDF/HFP/CF=CFCHCHSi(CHHの重合
溶剤および開始剤を変化させた以外は、実施例6の手順を行った。AIBNを含む、通常のフリーラジカル重合系ではCHC1は溶剤として適切でないことがよく知られているので、溶剤をアセトニトリルに変えた。0.3gのAIBN、3.0gのCF=C
FCHCHSi(CHHおよび30mlのアセトニトリルを、磁気撹拌器を備えた70mlステンレス製オートクレーブに加えた後、液体窒素温度でモノマーを濃縮することにより、20mlのVDFおよび5mlのHFPを真空下で反応器に導入した。オートクレーブを徐々に室温まで暖め、次いで、70℃で油浴に20時間浸漬した。未反応のモノマーを回収した後、透明の溶液が得られ、揮発分を除去した後、ごく微量(<0.1g)の白色重合体粉末が得られた。
実施例13
AIBN/I(CFI開始剤によるVDF/HFP/CF=CFCHCHSi(CHHの重合
溶剤および開始剤を変化させた以外は、実施例6の手順を行った。AIBNの場合を含む、通常のフリーラジカル重合系ではCHC1は溶剤として適切でないことがよく知られているので、溶剤をアセトニトリルに変えた。0.3gのAIBN、0.8gのI(CFI、3.0gのCF=CFCHCHSi(CHH、および30mlのアセトニトリルを、磁気撹拌器を備えた70mlステンレス製オートクレーブに加えた後、液体窒素温度でモノマーを濃縮することにより、20mlのVDFおよび5mlのHFPを真空下で反応器に導入した。オートクレーブを徐々に室温まで暖め、次いで、70℃で油浴に20時間浸漬した。未反応のモノマーを回収した後、透明の溶液が得られ、揮発分を除去した後、ごく微量(<0.1g)の白色重合体粉末が得られた。
実施例14
過酸化ベンゾイル(BPO)開始剤によるVDF/HFP/CF=CFCHCHSi(CHHの重合
溶剤および開始剤を変化させた以外は、実施例6の手順を行った。BPOを含む、通常のフリーラジカル重合系ではCHC1は溶剤として適切でないことがよく知られているので、溶剤をアセトニトリルに変えた。0.26gのBPO、3.0gのCF=CFCHCHSi(CHHおよび30mlのアセトニトリルを、磁気撹拌器を備えた70mlステンレス製オートクレーブに加えた後、液体窒素温度でモノマーを濃縮することにより、20mlのVDFおよび5mlのHFPを真空下で反応器に導入した。オートクレーブを徐々に室温まで暖め、次いで、100℃で油浴に20時間浸漬した。未反応のモノマーを回収した後、透明の溶液が得られ、揮発分を除去した後、ごく微量(<0.1g)の白色重合体粉末が得られた。
実施例15
(n−CB/O開始剤によるVDF/CF=CFCHCHOSi(CHの重合
磁気撹拌器を備えた70mlステンレス製オートクレーブ中でラジカル重合を行った。0.84gのCF=CFCHCHOSi(CH、91mgの(n−CBおよび20mlのCHC1をアルゴン下で加えた後、液体窒素温度でモノマーを濃縮することにより、25mlのVDFを真空下で反応器に導入した。次いで、約4mlのOを導入して重合を開始した。オートクレーブをゆっくり室温まで暖め、次いで室温で20時間保った。未反応のモノマーを回収した後、スラリーをメタノールに注ぎ、析出した重合体粉末を真空下、80℃で24時間乾燥した。重合体の総収率は約60%であり、極限粘度によって測定した重合体分子量は、Mv=53,000g/モルであった。1.5モル%のCF=CFCHCHOSi(CH単位を含む共重合体の組成をH NMRスペクトルによって測定した。
実施例16
(n−CB/O開始剤によるVDF/CF=CFCHCHOSi(CHの重合
実施例15の手順を、磁気撹拌器を備えた200mlステンレス製オートクレーブ中で行った。1.68gのCF=CFCHCHOSi(CH、91mgの(n−CBおよび100mlのCHC1をアルゴン下で加えた後、液体窒素温度でモノマーを濃縮することにより、50mlのVDFを真空下で反応器に導入した。次いで、約4mlのOを導入して重合を開始した。オートクレーブをゆっくり室温まで暖め、次いで、室温で20時間保った。未反応のモノマーを回収した後、スラリーをメタノールに注ぎ、析出した重合体粉末を、真空下、80℃で24時間乾燥した。重合体の総収率は約40%であり、極限粘度によって測定した重合体分子量は、Mv=82,000g/モルであった。1.4モル%のCF=CFCHCHOSi(CH単位を含む共重合体の組成をH NMRスペクトルによって測定した。
実施例17〜19
(n−CB/O開始剤によるVDF/HFP/CF=CFCHCHOSi(CHの重合
一連の実施例で、付加的なHFP成分を加えた以外、実施例15と同様の重合手順を、磁気撹拌器を備えた70mlステンレス製オートクレーブ中で行った。3.0gのCF=CFCHCHOSi(CH、0.1gの(n−CBおよび20mlのCHC1をアルゴン雰囲気下で加えた後、液体窒素温度でモノマーを濃縮することにより、20mlのVDFおよび5mlのHFPを真空下で反応器に導入し、次いで15mlのOを導入した。オートクレーブを室温まで暖め、あるいは40または70℃で油浴に20時間浸漬した。未反応のモノマーを回収した後、スラリーを真空下で乾燥し、重合体を得た。重合体の分子量をゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)によって測定し、三元重合体の組成を、Hおよび19F NMRスペクトルによって測定した。表2に試験結果をまとめる。
Figure 2007522332
実施例20
OH基含有VDF/HPF共重合体の合成
実施例19で得た三元重合体VDF/HFP/CF=CFCHCHOSi(CH2.0gを30mlのTHFに溶解した。約10mlの6N HCl/HO溶液を加えた後、混合物を室温で5時間、室温で撹拌した。全揮発物を除去した後、目的とする重合体を30mlのメタノールで3回洗浄し、80℃、真空下で24時間乾燥した。H NMRスペクトルによれば、O−Si(CHの−OHへの転化率は、98%を超えていた。
実施例21
シンナモイル基含有VDF/HPF共重合体の合成
実施例20で得たOH基含有VDF/HFP共重合体2.0gを30mlのTHFに溶解した。2.0gのピリジンおよび2.0gの塩化シンナモイルを加えた後、混合物を室温で5時間撹拌、還流した。全揮発物を除去した後、目的とする重合体を30mlのメタノールで3回洗浄し、80℃、真空下で24時間乾燥した。H NMRスペクトルによれば、O−Hの−O−C(=O)CH=CH−Cへの転化率は、約95%を超えていた。
実施例22
UV照射によるシンナモイル基含有VDF/HFP共重合体の架橋反応
実施例21で得られたシンナモイル基含有VDF/HPF共重合体約50mgを、0.5mlのアセトンに完全に溶解した。次いで、均質な重合体溶液をUV照射に30秒曝した。溶液中にゲル状粒子が直ちに観察された。得られた不溶性重合体のFTIRスペクトルは、−O−C(=O)CH=CH−Cの環状ブチル構造体(架橋剤)への高い転化率(>85%)を示した。
実施例23
AIBN開始剤によるVDF/HFP/CF=CFCHCHOSi(CHの重合
溶剤および開始剤を変化させた以外は、実施例17の手順を行った。AIBNの場合を含む、通常のフリーラジカル重合系ではCHC1は溶剤として適切でないことがよく知られているので、溶剤をアセトニトリルに変えた。0.3gのAIBN、3.0gのCF=CFCHCHOSi(CHおよび30mlのアセトニトリルを、磁気撹拌器を備えた70mlステンレス製オートクレーブに加えた後、液体窒素温度でモノマーを濃縮することにより、20mlのVDFおよび5mlのHFPを真空下で反応器に導入した。オートクレーブを徐々に室温まで暖め、次いで、70℃で油浴に20時間浸漬した。未反応のモノマーを回収した後、透明の溶液が得られ、揮発分を除去した後、ごく微量(<0.1g)の白色重合体粉末が得られた。
実施例24
AIBN/I(CFI開始剤によるVDF/HFP/CF=CFCHCHOSi(CHの重合
溶剤および開始剤を変化させた以外は、実施例17の手順を行った。AIBNの場合を含む、通常のフリーラジカル重合系ではCHC1は溶剤として適切でないことがよく知られているので、溶剤をアセトニトリルに変えた。0.3gのAIBN、0.8gのI(CFI、3.0gのCF=CFCHCHOSi(CHおよび30mlのアセトニトリルを、磁気撹拌器を備えた70mlステンレス製オートクレーブに加えた後、液体窒素温度でモノマーを濃縮することにより、20mlのVDFおよび5mlのHFPを真空下で反応器に導入した。オートクレーブを徐々に室温まで暖め、次いで、70℃で油浴に20時間浸漬した。未反応のモノマーを回収した後、透明の溶液が得られ、揮発分を除去した後、ごく微量(<0.1g)の白色重合体粉末が得られた。
本明細書では、本発明の好ましい実施形態およびその可能性のある実施例のみを示し、説明している。本発明は、種々の他の組合せおよび使用環境が可能であり、本明細書で記載されるような本発明の概念の範囲内で変更および修正が可能であることが理解される。従って、たとえば、当業者であれば、常法による実験以上のものを用いることなく、数多くの本明細書に記載の特定の物質および手順と等価のものを理解し、確認するであろう。そのような等価物は、本発明の範囲内であり、以下の請求の範囲に含まれているものと考えられる。

Claims (19)

  1. 官能性フルオロポリマーを製造する方法であって、1個以上の官能性フルオロモノマーを、オルガノボラン開始剤および酸素と組合せて1個以上の官能性フルオロモノマーを重合し、官能性フルオロポリマーにすることを含む方法。
  2. 1個以上の官能性フルオロモノマーが、以下の式:
    Figure 2007522332
    (式中、XおよびYは独立して水素、フッ素および塩素であり、pは1〜約6であり、Jは官能基であり、ただし、XまたはYの少なくとも1つはフッ素である)で表される請求項1記載の方法。
  3. XおよびYがフッ素である請求項2記載の方法。
  4. Jが、OH、ハロゲン、Cl、Br、O−Si−R、SiRおよびオレフィン基(式中、R、RおよびRは、独立して、H、ハロゲン、Cl、C〜C10直鎖、分岐状、環状アリールまたはアルキル基である)からなる群から選択される請求項2記載の方法。
  5. オルガノボラン開始剤が、トリアルキルボランである請求項1記載の方法。
  6. 官能性フルオロ共重合体を製造する方法であって、少なくとも1個の官能性フルオロモノマー、少なくとも1個のフルオロモノマー、オルガノボラン開始剤および酸素を組合わせて該モノマーを共重合し、官能性フルオロ共重合体とすることを含む方法。
  7. フルオロモノマーが、フッ化ビニル、二フッ化ビニリデン、1−フルオロ−1−クロロ−エチレン、l−クロロ−2,2−ジフルオロエチレン、クロロトリフルオロエチレン、トリフルオロエチレン、テトラフルオロエチレン、ヘキサフルオロプロペンおよびパーフルオロメチルビニルエーテルからなる群から選択される請求項6記載の方法。
  8. 官能性フルオロ共重合体が、以下の式:
    Figure 2007522332
    (式中、XおよびYは独立して水素またはハロゲンであり、oは0〜10であり、pは1〜約6であり、Jは官能基であり、ただし、XまたはYの少なくとも1つはフッ素である)で表される請求項6記載の方法。
  9. Jが、OH、ハロゲン、Cl、Br、O−Si−R、SiRおよびオレフィン基(式中、R、RおよびRは、独立して、H、ハロゲン、Cl、C〜C10直鎖、分岐状、環状アリールまたはアルキル基である)からなる群から選択される請求項8記載の方法。
  10. 約35%を超える官能性フルオロモノマーを共重合することを含む請求項6記載の方法。
  11. オルガノボラン開始剤が、トリアルキルボランである請求項8記載の方法。
  12. モノマーをランダムに共重合することを含む請求項6記載の方法。
  13. 官能性フルオロ共重合体を製造する方法であって、1個以上のフルオロモノマーと1個以上の官能性フルオロモノマーとをオルガノボラン開始剤および酸素と組合せ、該モノマーを共重合して、下記式:
    Figure 2007522332
    (式中、XおよびYは独立して水素またはハロゲンであり、pは1〜約6であり、mは、約0.1と約40モル%との間であり、nは、約99.9モル%と約60モル%との間であり、Jは官能基であり、ただし、XまたはYの少なくとも1つはフッ素である)で表される官能性フルオロ共重合体にする方法。
  14. Jが、OH、ハロゲン、Cl、Br、O−Si−R、SiRおよびオレフィン基(式中、R、RおよびRは独立してH、ハロゲン、Cl、C〜C10直鎖、分岐状、または環状アリールまたはアルキル基である)からなる群から選択される請求項13記載の方法。
  15. 約35%を超える官能性フルオロモノマーを共重合することを含む請求項13記載の方法。
  16. オルガノボラン開始剤がトリアルキルボランである請求項13記載の方法。
  17. mが、約0.5と20モル%との間であり、n+mが100モル%である請求項13記載の方法。
  18. さらに、J基をシンナモイル基に変換して、少なくとも1個のシンナモイルペンダント基を有するフルオロ共重合体を得ることを含む請求項13記載の方法。
  19. 約5,000g/モルを超える平均分子量を有する請求項1記載の官能性フルオロポリマー。
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