JP2007295761A - スイッチング電源装置 - Google Patents

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尚彦 諸田
Ichihiro Murata
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Abstract

【課題】出力電圧の負荷変動が小さく、精度のよい定電圧制御を実現するスイッチング電源装置を提供する。
【解決手段】フィードバック回路3は、出力電圧Voをフィードバック回路3に予め設定された基準電圧に安定化するための誤差増幅信号VEAOを生成する。この誤差増幅信号VEAOにより、スイッチング素子1を流れるドレイン電流IDのピーク値が制御され、出力電圧Voが安定化される。一方、基準電圧可変回路13は、誤差増幅信号VEAOを基に、負荷132が大きくなるとフィードバック回路3の内部基準電圧を高くして、負荷の変動による出力電圧の変動を抑制する。
【選択図】図1

Description

本発明は、軽負荷から重負荷までの出力電圧を安定化するスイッチング電源装置に関する。
近年、電子機器の小型化と電力変換効率の向上の要求により、スイッチング電源が広く用いられるようになってきた。スイッチング電源は、商用交流電力を整流平滑して直流電力とした後、高耐圧の半導体素子のスイッチング動作により高周波電力に変換して小型の電力変換用トランスにて電力転送を行い、その転送した電力を整流平滑して低圧直流電力を得る。
また、世界的な省エネ意識の高まりを背景に、電子機器の待機時消費電力の削減が求められていることから、スイッチング電源を用いた待機時消費電力削減の技術が開発されてきている。
また、スイッチング電源では、安全性を得るために、入力側と出力側を電力変換用トランスによって電気的に絶縁し、2次側の出力電圧Voを2次側に設けた2次側出力電圧検出回路により検出し、その検出信号を2次側から1次側へフォトカプラにより転送する技術が広く用いられている。
しかし、2次側出力電圧検出回路やフォトカプラを設けることは、スイッチング電源の小型化の妨げになっていた。また、小型のスイッチング電源にとっては、2次側出力電圧検出回路やフォトカプラを設けることはコストアップに繋がる。そこで従来より、これらを廃し、代わりに、1次側に、2次巻線に発生する電圧の巻き数比倍の電圧が発生する補助巻線を設け、その補助巻線に発生する電圧を整流平滑して、出力電圧Voにほぼ比例する電圧を得、出力電圧Voを制御する補助巻線帰還と呼ばれる技術が用いられている。
また、スイッチング電源の出力電圧を安定化させるための制御方式には、スイッチング素子のオン時間とオフ時間の割合(デューティ比)を変えて出力電圧を制御するPWM制御と、スイッチング素子のオン時間をいつも固定しておいてオフ時間を変化させて出力電圧を制御するPFM制御がある。具体的には、PWM制御では、負荷が重くなって出力電圧Voが低下すると、スイッチング素子を駆動するパルスのオン時間を長くする。一方、PFM制御では、負荷が軽くなって出力電流Ioが減少すると、スイッチング素子を駆動するパルスの周波数を減少させる。
また、このようにスイッチング素子をパルスで駆動制御するモードとして、出力電圧の検出とスイッチング素子を流れるドレイン電流の検出の両方に基づいてスイッチング素子の駆動を制御する電流モードと、出力電圧の検出に基づいてスイッチング素子の駆動を制御する電圧モードがある。
以下、従来のスイッチング電源装置について、電流モードでPWM制御を行う補助巻線帰還型のスイッチング電源装置を例に説明する。図10に従来のスイッチング電源装置のブロック図を示す。
図10において、スイッチング素子1はパワーMOSFETである。スイッチング素子1は、入力端子であるDRAIN端子と、出力端子であるSOURCE端子と、制御端子であるGATE端子の3端子を有する。スイッチング素子1は、制御端子において受信した制御信号に応答して入力端子と出力端子を電気的に結合あるいは分離するように発振する。そして、スイッチング素子1はこの発振動作(スイッチング動作)により、電力変換用のトランス110の1次巻線110Aに供給される直流電圧をスイッチングする。このスイッチング素子1のスイッチング動作によって、2次巻線110Bと補助巻線110Cにパルス電圧が発生する。
制御回路100は、同一半導体基板上に形成されている。制御回路100は、制御信号を生成してスイッチング素子1のスイッチング動作(発振動作)を制御する。また、制御回路100は、外部接続端子として、スイッチング素子1の入力端子(DRAIN端子)、補助電源電圧入力端子(VCC端子)、スイッチング素子1の出力端子でもある制御回路のGND端子(SOURCE端子)の3端子を有する。
トランス110は、1次巻線110Aと、2次巻線110Bと、補助巻線110Cとを有する。1次巻線110Aと2次巻線110Bの極性は逆になっており、当該スイッチング電源装置はフライバック型となっている。また、2次巻線110Bと補助巻線110Cの極性は同一となっており、補助巻線110Cに発生する電圧は、2次巻線110Bに発生する電圧に比例する。制御回路100は、補助巻線110Cに発生する電圧を利用して、2次側の出力電圧Voを検出する。
補助巻線110Cには、ダイオード120と容量121とで構成される整流平滑回路が接続されている。この整流平滑回路は、制御回路100の補助電源電圧生成回路として活用される。つまり、この整流平滑回路は、スイッチング素子1のスイッチング動作によって補助巻線110Cに発生するパルス電圧を整流平滑して補助電源電圧VCCを生成し、VCC端子へ供給する。
2次巻線110Bには、ダイオード130と容量131とで構成される整流平滑回路が接続されている。この整流平滑回路は、当該スイッチング電源装置の出力電圧生成回路として活用される。つまり、この整流平滑回路は、スイッチング素子1のスイッチング動作によって2次巻線110Bに発生するパルス電圧を整流平滑して出力電圧Voを生成し、負荷132へ供給する。
制御回路100において、レギュレータ2は、VCC端子とDRAIN端子に接続される。レギュレータ2は、DRAIN端子もしくはVCC端子のいずれか一方の端子から制御回路100の内部回路用電源VDDへ電流を供給し、内部回路用電源VDDの電圧を一定値に安定化する。
すなわち、レギュレータ2は、スイッチング素子1のスイッチング動作開始前には、DRAIN端子から内部回路用電源VDDへ電流を供給するとともにVCC端子を介して補助電源電圧生成回路の容量121へも電流を供給して、補助電源電圧VCCおよび内部回路用電源VDDの電圧を上昇させる。
スイッチング素子1のスイッチング動作開始後は、DRAIN端子からVCC端子への電流供給が停止する。つまり、補助電源電圧VCCが一定値以上になると、レギュレータ2は、VCC端子から補助電源電圧VCCに基づく電流を内部回路用電源VDDへ供給する。このように制御回路100の回路電流を補助巻線110Cから供給することは消費電力削減に有効である。
VCC端子は、レギュレータ2に接続され、制御回路100の電流源となると同時に、フィードバック制御の制御端子としても機能する。つまり、VCC端子はレギュレータ2に接続されるとともに、フィードバック回路3にも接続される。
フィードバック回路3は、OPアンプ4と、抵抗5a、b、cからなる。抵抗5a、bはVCC端子の電圧(補助電源電圧VCC)を抵抗分割して、OPアンプ4の反転入力端子に供給する。抵抗5cは、OPアンプ4の反転入力端子と出力端子間に接続され、フィードバック回路3の増幅率を決定する。
フィードバック回路3は、補助電源電圧VCCを基準電圧値と比較して、その差から誤差増幅信号VEAOを生成して、ドレイン電流制御回路7へ出力する。この従来のPWM制御を行う補助巻線帰還型のスイッチング電源装置では、誤差増幅信号VEAOの信号レベルに応じてスイッチング素子1に流れる電流(ドレイン電流)IDのピーク値を制御することで、出力電圧Voを安定化する。
なお、PFM制御を行う場合には、フィードバック回路からの誤差増幅信号の信号レベルに応じて、発振器により生成されるクロック信号の周波数を制御して、スイッチング素子の発振周波数を制御することで、出力電圧Voを安定化する。具体的には、負荷が大きくなり誤差増幅信号が上昇すると、クロック信号の周波数を高くする。
ドレイン電流検出回路6は、スイッチング素子1に流れるドレイン電流IDを検出してその電流値に応じた電圧信号である素子電流検出信号VCLを生成して、ドレイン電流制御回路7へ出力する。
ドレイン電流制御回路7には、過電流保護基準電圧VLIMITとフィードバック回路3からの誤差増幅信号VEAOが基準電圧として供給される。そして、ドレイン電流制御回路7は、素子電流検出信号VCLの信号レベルが過電流保護基準電圧VLIMITと誤差増幅信号VEAOの信号レベルの低い方に達すると、スイッチング素子1のターンオフを決める信号を生成して、ラッチ回路9へ出力する。発振器8は、スイッチング素子1のターンオンを決める一定周期のクロック信号を生成して、ラッチ回路9へ出力する。
ラッチ回路9は、発振器8からのクロック信号をセット入力とし、ドレイン電流制御回路7からの信号をリセット入力として、セットされてからリセットされるまでの間、スイッチング素子1をオンするための信号を生成する。つまり、スイッチング素子1のターンオンは発振器8からのクロック信号により制御され、スイッチング素子1のターンオフはドレイン電流制御回路7からの信号により制御される。ゲートドライバ10は、ラッチ回路9からの信号を基に、スイッチング素子1を駆動する制御信号を生成する。
また、軽負荷間欠発振制御回路11は、フィードバック回路3からの誤差増幅信号VEAOの信号レベルに応じて、発振器8から出力されるクロック信号のラッチ回路9のセット端子への入力を停止、再開することで、スイッチング素子1のスイッチング動作を停止、再開させ、スイッチング素子1を間欠発振動作させる。
すなわち、軽負荷間欠発振制御回路11は、軽負荷時に、誤差増幅信号VEAOの信号レベルが軽負荷検出レベルVEAO1まで低下すると、発振器8によるクロック信号の生成を停止させて、スイッチング素子1の発振を停止させる。スイッチング素子1の発振が停止すると、出力電圧Voが低下し、誤差増幅信号VEAOが上昇するが、軽負荷検出レベルにはΔVEAOのヒステリシスが設けられており、誤差増幅信号VEAOの信号レベルが「VEAO1+ΔVEAO」に達するまで、軽負荷間欠発振制御回路11は、スイッチング素子1の発振を停止させる。誤差増幅信号VEAOの信号レベルが「VEAO1+ΔVEAO」に達すると、軽負荷間欠発振制御回路11は、発振器8によるクロック信号の生成を再開させて、スイッチング素子1の発振を再開させる。この結果、軽負荷時には、スイッチング素子1の動作は間欠発振動作となり、スイッチングロスが削減される。
しかしながら、従来の補助巻線帰還型のスイッチング電源装置では、図11に示すように、出力電流Ioに対してVCC端子の電圧をほぼ一定にできたとしても、負荷が大きくなり、出力電流Ioが大きくなるにつれて出力電圧Voが低下する。さらに、従来の補助巻線帰還型のスイッチング電源装置は、間欠発振時に出力電圧Voが大きく跳ね上がってしまう。これらの問題は、PWM制御、PFM制御、電流モード、電圧モードにかかわらず発生する。以下、これらの要因について説明する。
図12は、2次巻線と補助巻線に発生する電圧の波形を示す。スイッチング素子がターンオフすると、2次巻線と補助巻線には、図12に示すような波形の電圧が発生する。2次側のダイオードが、抵抗成分を持たない理想的な素子ならば、2次巻線に発生する電圧の波形は矩形波となる。しかし実際は2次側のダイオードの抵抗成分のために電圧降下が生じ、2次巻線に発生する電圧の波形は、図12に示すような台形波となる。補助巻線に発生する電圧の波形は、この2次巻線に発生する電圧に比例した波形となる。
図13に、PWM制御において、軽負荷時と重負荷時に2次巻線と補助巻線に発生する電圧の波形をそれぞれ並べて示す。PWM制御を行う場合、2次巻線に流れる2次電流Id2のピークは重負荷になるほど大きくなる。したがって、2次側のダイオードの抵抗成分Rd2と2次電流Id2の積で求められる電圧降下ΔVd2は、重負荷になるほど大きくなる。
一方、補助巻線からは制御回路の回路電流が供給されるため、補助巻線側のダイオードにも電流が流れ、図13に示すように、補助巻線側のダイオードにより整流された後の電圧VCCは、補助巻線に発生するピーク電圧より、補助巻線側のダイオードに流れる電流Id1と補助巻線側のダイオードの抵抗成分Rd1の積で求められるΔVCCだけ電圧降下した電圧となる。制御回路の回路電流は2次側の出力電流Ioに比べて十分に小さく、補助巻線側のダイオードに流れる電流Id1のピークは、負荷が変動しても、2次電流Id2ほどには変化しないので、電圧降下ΔVCCは負荷が変動してもほとんど変化しない。
つまり、負荷が大きくなったときに、電圧降下ΔVCCはほとんど変動しないが、電圧降下ΔVd2は大きくなる。また、出力電圧Voは、図13に示すように、2次巻線に発生するピーク電圧から「ΔVd2+Vf2」を引いた値となる。ここで「Vf2」は2次側のダイオードの順方向電圧である。従来の補助巻線帰還型のスイッチング電源装置は、VCC端子の電圧を一定に保つように出力電圧Voを制御するので、電圧降下ΔVCCがほとんど変動しない場合、2次側のダイオードの抵抗成分による電圧降下ΔVd2の変動がそのまま出力電圧Voに反映され、出力電流Ioが大きくなるにつれて出力電圧Voは低下する。このように、従来の補助巻線帰還型のスイッチング電源装置では、電流モードと電圧モードにかかわらず、PWM制御においては、出力電圧Voの負荷変動が避けられない。
次に、PFM制御を行う場合について説明する。PFM制御においては、2次側のダイオードに流れる電流のピークは負荷によらず一定であるので、2次側のダイオードの抵抗成分による電圧降下ΔVd2は負荷によらず一定となる。
しかし、負荷が重くなりスイッチング素子の発振周波数が上昇すると、補助巻線からVCC端子に1周期ごとに供給される電流量が小さくなり、電圧降下ΔVCCは、重負荷ほど小さくなる。つまり、VCC端子の電圧はほとんど変化しなくとも、補助巻線に発生するピーク電圧は、負荷が大きくなるほど低くなる。2次巻線には補助巻線に比例する電圧が発生するので、負荷が大きくなるほど、2次巻線に発生するピーク電圧は低くなる。一方、上述したように、2次側のダイオードの抵抗成分による電圧降下ΔVd2は負荷によらず一定であるので、2次巻線に発生するピーク電圧から「ΔVd2+Vf2」を引いた値である出力電圧Voは、負荷が大きくなるほど小さくなる。このように、従来の補助巻線帰還型のスイッチング電源装置では、電流モードと電圧モードにかかわらず、PFM制御においては、出力電圧Voの負荷変動が避けられない。
さらに、電力変換用のトランスは、通常、漏れインダクタンスを持っており、この漏れインダクタンスがスイッチング素子の寄生容量と共振することによって、補助巻線に発生する電圧の波形は、図12や図13に示すように、高周波のリンギング波形となる。よって、補助巻線に発生する電圧のピークはより鋭い波形となる。従来の補助巻線帰還型のスイッチング電源装置では、この漏れインダクタンスによる影響も無視できない。
すなわち、PWM制御とPFM制御のいずれであっても、電流モードと電圧モードにかかわらず、負荷が重くなると、漏れインダクタンスによるリンギング波形も小さくなるため、補助巻線に発生するピーク電圧は低くなり、その結果、2次巻線に発生するピーク電圧も低くなって、出力電圧Voが小さくなる。
また、軽負荷時に、スイッチングロスを減らすために間欠発振を行う場合は、発振回数が少なくなるために、発振停止期間が長くなるほど、補助巻線からVCC端子への1周期当たりの電流供給量が大きくなり、補助巻線側のダイオードの電圧降下ΔVCCが大きくなって、VCC端子の電圧が小さくなる。したがって、従来の補助巻線帰還型のスイッチング電源装置では、PWM制御とPFM制御のいずれであっても、電流モードと電圧モードにかかわらず、VCC端子の電圧を一定に保つために、軽負荷時の発振時に出力電圧Voを急激に上げようとする。
さらに、従来の補助巻線帰還型のスイッチング電源装置では、負荷が軽くなると漏れインダクタンスによるリンギング波形が大きくなり、補助巻線側のダイオードの抵抗成分による電圧降下ΔVCCが大きくなるため、VCC端子の電圧が下がり、出力電圧Voがさらに急激に上昇することになる。
上述した、負荷が大きくなると出力電圧Voが低下するという問題を解決するために、以下に説明するPWM制御方式の補助巻線帰還型のスイッチング電源装置が提案されている。図14にそのスイッチング電源装置のブロック図を示す。但し、図10に基づいて説明した部材と同一の部材には同一符号を付して、説明を省略する。図14に示すスイッチング電源装置は、フィードバック回路3の内部基準電圧が可変となっている。
図14において、ドレイン電流検出抵抗29は、ドレイン電流IDを電圧変換する。このドレイン電流検出抵抗29により生成されるパルス状の電圧はドレイン電流制御回路7へ供給される。
一方、抵抗30と容量31は、ドレイン電流検出抵抗29により生成されたパルス状の電圧を平滑して、OPアンプ32に供給する。OPアンプ32は、ドレイン電流検出抵抗29により生成された電圧信号を所定倍に増幅して、基準電圧可変回路13へ出力する。
基準電圧可変回路13は、OPアンプ32からの信号に従いフィードバック回路3の内部基準電圧を変化させる。具体的には、負荷が大きくなり、ドレイン電流IDが増加すると、フィードバック回路3の内部基準電圧を上昇させる。フィードバック回路3の内部基準電圧が上昇すると、誤差増幅信号VEAOが低下して、ドレイン電流IDのピーク値が下がり、2次側のダイオード130に流れる電流のピークが低下する。この動作により、重負荷時に出力電圧Voが低下するのを防いでいる(例えば、特許文献1参照。)。
しかしながら、この従来のスイッチング電源装置では、PFM制御方式のようなドレイン電流が一定となる出力電圧制御方式を用いる場合には、出力電圧Voを補正する効果は得られない。
また、ドレイン電流検出抵抗29により電圧変換された信号を平滑する容量31は、かなり大きくなり、制御回路100を同一の半導体チップ上に形成する場合には、外付け部品として追加することになり、コストアップに繋がり、小型化の妨げとなる。
また、負荷の増加に応じてフィードバック回路の内部基準電圧を上昇させる操作は、負荷が増えるとドレイン電流IDのピーク値を下げる操作である。この操作は、フィードバック回路3による本来の制御とは相反する。よって、この従来のスイッチング電源装置は、負荷急変時などには、出力電圧Voを安定に制御することができない。
特開平7−170731号公報
本発明は、上記問題点に鑑み、補助巻線に発生したパルス電圧に基づいて負荷の大きさを検出して、負荷の大きさに応じてフィードバック回路の内部基準電圧値を制御するか、あるいは負荷の大きさに応じてフィードバック電圧を制御するか、あるいは負荷の大きさに応じて、フィードバック電圧を生成する整流平滑回路に流れる電流値を制御することにより、出力電圧の負荷変動が小さく、精度のよい定電圧制御を実現する補助巻線帰還型のスイッチング電源装置を提供することを目的とする。
また、本発明は、上記問題点に鑑み、補助巻線に発生したパルス電圧を整流平滑して補助電源電圧を生成する補助電源電圧生回路とは別異に、補助巻線に発生したパルス電圧を整流平滑してフィードバック電圧を生成する整流平滑回路を設け、その整流平滑回路からのフィードバック電圧を基に、スイッチング素子のスイッチング動作を制御することにより、出力電圧の負荷変動が小さく、精度のよい定電圧制御を実現する補助巻線帰還型のスイッチング電源装置を提供することを目的とする。
本発明の請求項1記載のスイッチング電源装置は、1次巻線と、2次巻線と、補助巻線とを有するトランスと、前記1次巻線に供給される直流電圧をスイッチングして、前記2次巻線および前記補助巻線にパルス電圧を発生させるスイッチング素子と、前記2次巻線に発生したパルス電圧を整流平滑して生成した出力電圧を負荷へ供給する出力電圧生成回路と、前記補助巻線に発生したパルス電圧を整流平滑してフィードバック電圧を生成する整流平滑回路と、前記スイッチング素子の駆動を制御する制御回路と、を備えるスイッチング電源装置であって、前記制御回路は、前記フィードバック電圧の電圧値を基準電圧値と比較して誤差信号を生成するフィードバック回路と、前記補助巻線に発生するパルス電圧に基づき前記負荷の大きさに応じた信号レベルとなる負荷検出信号を生成する負荷検出回路と、前記負荷検出信号を基に前記フィードバック回路の基準電圧値を制御する基準電圧可変回路と、前記誤差信号を用いて前記スイッチング素子のオン/オフ駆動を制御するスイッチング制御回路と、を具備することを特徴とする。
また、本発明の請求項2記載のスイッチング電源装置は、請求項1記載のスイッチング電源装置であって、前記フィードバック回路は前記負荷検出回路を兼ねており、前記負荷検出信号は前記誤差信号であることを特徴とする。
また、本発明の請求項3記載のスイッチング電源装置は、請求項1記載のスイッチング電源装置であって、前記負荷検出回路は、前記補助巻線の電圧が低下し始めたことを検出して、前記2次巻線に流れる2次電流が流れ終わったことを示す2次電流オフ検出信号を生成する2次電流オフ検出回路と、前記2次電流オフ検出回路からの前記2次電流オフ検出信号と前記スイッチング制御回路により生成される前記スイッチング素子のターンオフを決める信号とを基に、前記2次電流が流れている期間、第1の信号レベルとなり、前記2次電流が流れていない期間、前記第1の信号レベルとは異なる第2の信号レベルとなる2次電流オン時間検出信号を生成する2次電流オン時間検出回路と、前記2次電流オン時間検出信号を基に、前記2次電流が流れている期間の長さに応じた信号レベルの負荷検出信号を生成し、前記スイッチング素子のスイッチング動作の1周期内は、その生成した負荷検出信号を保持し、周期ごとに負荷検出信号を更新する時間−電圧変換回路と、を具備し、前記基準電圧可変回路は、前記時間−電圧変換回路からの負荷検出信号を基に前記フィードバック回路の基準電圧値を制御することを特徴とする。
また、本発明の請求項4記載のスイッチング電源装置は、請求項3記載のスイッチング電源装置であって、前記時間−電圧変換回路は、第1の容量と、前記2次電流が流れている期間、前記第1の容量に定電流を供給する定電流回路と、前記スイッチング素子がターンオフするとパルスを発生するパルス発生回路と、前記パルス発生回路からのパルスを受信し、前記スイッチング素子がターンオフすると前記第1の容量を放電する放電回路と、負荷検出信号を発生する第2の容量と、前記第1の容量と前記第2の容量の間に設けられ、前記2次電流が流れていない期間、前記第1の容量と前記第2の容量を導通させる導通回路と、を具備し、前記スイッチング素子のスイッチング動作の周期ごとに、前記2次電流が流れている期間の長さに応じた信号レベルの負荷検出信号を生成し、1周期内はその負荷検出信号を保持することを特徴とする。
また、本発明の請求項5記載のスイッチング電源装置は、請求項1ないし4のいずれかに記載のスイッチング電源装置であって、前記負荷検出信号から低周波成分を抽出して前記基準電圧可変回路へ供給するフィルタ回路をさらに備えることを特徴とする。
また、本発明の請求項6記載のスイッチング電源装置は、1次巻線と、2次巻線と、補助巻線とを有するトランスと、前記1次巻線に供給される直流電圧をスイッチングして、前記2次巻線および前記補助巻線にパルス電圧を発生させるスイッチング素子と、前記2次巻線に発生したパルス電圧を整流平滑して生成した出力電圧を負荷へ供給する出力電圧生成回路と、前記補助巻線に発生したパルス電圧を整流平滑してフィードバック電圧を生成する整流平滑回路と、前記スイッチング素子の駆動を制御する制御回路と、を備えるスイッチング電源装置であって、前記制御回路は、前記フィードバック電圧の電圧値を基に誤差信号を生成するフィードバック回路と、前記補助巻線に発生するパルス電圧に基づき前記負荷の大きさに応じた信号レベルとなる負荷検出信号を生成する負荷検出回路と、前記負荷検出信号を基に前記フィードバック電圧を制御するフィードバック電圧可変回路と、前記誤差信号を用いて前記スイッチング素子のオン/オフ駆動を制御するスイッチング制御回路と、を具備することを特徴とする。
また、本発明の請求項7記載のスイッチング電源装置は、請求項6記載のスイッチング電源装置であって、前記フィードバック回路は前記負荷検出回路を兼ねており、前記負荷検出信号は前記誤差信号であることを特徴とする。
また、本発明の請求項8記載のスイッチング電源装置は、請求項6記載のスイッチング電源装置であって、前記負荷検出回路は、前記補助巻線の電圧が低下し始めたことを検出して、前記2次巻線に流れる2次電流が流れ終わったことを示す2次電流オフ検出信号を生成する2次電流オフ検出回路と、前記2次電流オフ検出回路からの前記2次電流オフ検出信号と前記スイッチング制御回路により生成される前記スイッチング素子のターンオフを決める信号とを基に、前記2次電流が流れている期間、第1の信号レベルとなり、前記2次電流が流れていない期間、前記第1の信号レベルとは異なる第2の信号レベルとなる2次電流オン時間検出信号を生成する2次電流オン時間検出回路と、前記2次電流オン時間検出信号を基に、前記2次電流が流れている期間の長さに応じた信号レベルの負荷検出信号を生成し、前記スイッチング素子のスイッチング動作の1周期内は、その生成した負荷検出信号を保持し、周期ごとに負荷検出信号を更新する時間−電圧変換回路と、を具備し、前記フィードバック電圧可変回路は、前記時間−電圧変換回路からの負荷検出信号を基に前記フィードバック電圧を制御することを特徴とする。
また、本発明の請求項9記載のスイッチング電源装置は、請求項8記載のスイッチング電源装置であって、前記時間−電圧変換回路は、第1の容量と、前記2次電流が流れている期間、前記第1の容量に定電流を供給する定電流回路と、前記スイッチング素子がターンオフするとパルスを発生するパルス発生回路と、前記パルス発生回路からのパルスを受信し、前記スイッチング素子がターンオフすると前記第1の容量を放電する放電回路と、負荷検出信号を発生する第2の容量と、前記第1の容量と前記第2の容量の間に設けられ、前記2次電流が流れていない期間、前記第1の容量と前記第2の容量を導通させる導通回路と、を具備し、前記スイッチング素子のスイッチング動作の周期ごとに、前記2次電流が流れている期間の長さに応じた信号レベルの負荷検出信号を生成し、1周期内はその負荷検出信号を保持することを特徴とする。
また、本発明の請求項10記載のスイッチング電源装置は、請求項6ないし9のいずれかに記載のスイッチング電源装置であって、前記負荷検出信号から低周波成分を抽出して前記フィードバック電圧可変回路へ供給するフィルタ回路をさらに備えることを特徴とする。
また、本発明の請求項11記載のスイッチング電源装置は、1次巻線と、2次巻線と、補助巻線とを有するトランスと、前記1次巻線に供給される直流電圧をスイッチングして、前記2次巻線および前記補助巻線にパルス電圧を発生させるスイッチング素子と、前記2次巻線に発生したパルス電圧を整流平滑して生成した出力電圧を負荷へ供給する出力電圧生成回路と、前記補助巻線に発生したパルス電圧を整流平滑してフィードバック電圧を生成する整流平滑回路と、前記スイッチング素子の駆動を制御する制御回路と、を備えるスイッチング電源装置であって、前記制御回路は、前記フィードバック電圧の電圧値を基準電圧値と比較して誤差信号を生成するフィードバック回路と、前記補助巻線に発生するパルス電圧に基づき前記負荷の大きさに応じた信号レベルとなる負荷検出信号を生成する負荷検出回路と、前記負荷検出信号を基に前記整流平滑回路に流れる電流を制御する補助巻線電流可変回路と、前記誤差信号を用いて前記スイッチング素子のオン/オフ駆動を制御するスイッチング制御回路と、を具備することを特徴とする。
また、本発明の請求項12記載のスイッチング電源装置は、請求項11記載のスイッチング電源装置であって、前記フィードバック回路は前記負荷検出回路を兼ねており、前記負荷検出信号は前記誤差信号であることを特徴とする。
また、本発明の請求項13記載のスイッチング電源装置は、請求項11記載のスイッチング電源装置であって、前記負荷検出回路は、前記補助巻線の電圧が低下し始めたことを検出して、前記2次巻線に流れる2次電流が流れ終わったことを示す2次電流オフ検出信号を生成する2次電流オフ検出回路と、前記2次電流オフ検出回路からの前記2次電流オフ検出信号と前記スイッチング制御回路により生成される前記スイッチング素子のターンオフを決める信号とを基に、前記2次電流が流れている期間、第1の信号レベルとなり、前記2次電流が流れていない期間、前記第1の信号レベルとは異なる第2の信号レベルとなる2次電流オン時間検出信号を生成する2次電流オン時間検出回路と、前記2次電流オン時間検出信号を基に、前記2次電流が流れている期間の長さに応じた信号レベルの負荷検出信号を生成し、前記スイッチング素子のスイッチング動作の1周期内は、その生成した負荷検出信号を保持し、周期ごとに負荷検出信号を更新する時間−電圧変換回路と、を具備し、前記補助巻線電流可変回路は、前記時間−電圧変換回路からの負荷検出信号を基に前記整流平滑回路に流れる電流を制御することを特徴とする。
また、本発明の請求項14記載のスイッチング電源装置は、請求項13記載のスイッチング電源装置であって、前記時間−電圧変換回路は、第1の容量と、前記2次電流が流れている期間、前記第1の容量に定電流を供給する定電流回路と、前記スイッチング素子がターンオフするとパルスを発生するパルス発生回路と、前記パルス発生回路からのパルスを受信し、前記スイッチング素子がターンオフすると前記第1の容量を放電する放電回路と、負荷検出信号を発生する第2の容量と、前記第1の容量と前記第2の容量の間に設けられ、前記2次電流が流れていない期間、前記第1の容量と前記第2の容量を導通させる導通回路と、を具備し、前記スイッチング素子のスイッチング動作の周期ごとに、前記2次電流が流れている期間の長さに応じた信号レベルの負荷検出信号を生成し、1周期内はその負荷検出信号を保持することを特徴とする。
また、本発明の請求項15記載のスイッチング電源装置は、請求項1ないし14のいずれかに記載のスイッチング電源装置であって、前記補助巻線に前記整流平滑回路と並列に接続され、前記補助巻線に発生したパルス電圧を整流平滑して補助電源電圧を生成する補助電源電圧生成回路を具備するとともに、前記制御回路は、前記補助電源電圧に基づく電流を内部回路用電源へ供給して前記内部回路用電源の電圧を一定値にするレギュレータをさらに具備する、ことを特徴とする。
本発明によれば、PWM制御、PFM制御などのスイッチング電源の出力電圧を安定化させるための制御方式や、電圧モード、電流モードなどのスイッチング素子をパルスで駆動制御するモードにかかわらず、補助巻線帰還型のスイッチング電源において、出力電圧の負荷変動が小さく、精度のよい定電圧制御を、フォトカプラや、二次側出力電圧検出回路を用いることなく実現できる。さらに、補助巻線に発生するパルス電圧からフィードバック電圧を生成する整流平滑回路と、補助巻線に発生するパルス電圧から補助電源電圧を生成する整流平滑回路(補助電源電圧生成回路)とを別異に備えて、フィードバック電圧を生成する整流平滑回路に流れる電流を極力小さくすることにより、間欠発振制御や、周波数が変動する制御においても精度のよい定電圧制御を実現できる。
以下、本発明の実施の形態におけるスイッチング電源装置について、電流モードでPWM制御を行う補助巻線帰還型のスイッチング電源装置を例に説明するが、本発明は、PWM制御、PFM制御などのスイッチング電源の出力電圧を安定化させるための制御方式や、電圧モード、電流モードなどのスイッチング素子をパルスで駆動制御するモードにかかわらず、補助巻線帰還型のスイッチング電源において実施することができる。
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態1におけるスイッチング電源装置について、図面を参照しながら説明する。図1は本発明の実施の形態1におけるスイッチング電源装置の一構成例を示すブロック図である。
図1において、スイッチング素子1はパワーMOSFETである。スイッチング素子1は、入力端子であるDRAIN端子と、出力端子であるSOURCE端子と、制御端子であるGATE端子の3端子を有する。スイッチング素子1は、制御端子において受信した制御信号に応答して入力端子と出力端子を電気的に結合あるいは分離するように発振する。そして、スイッチング素子1はこの発振動作(スイッチング動作)により、電力変換用のトランス110の1次巻線110Aに供給される直流電圧をスイッチングする。このスイッチング素子1のスイッチング動作によって、2次巻線110Bと補助巻線110Cにはパルス電圧が発生する。
制御回路100は、同一半導体基板上に形成されている。制御回路100は、制御信号を生成してスイッチング素子1のスイッチング動作(発振動作)を制御する。また、制御回路100は、外部接続端子として、スイッチング素子1の入力端子(DRAIN端子)、補助電源電圧入力端子(VCC端子)、フィードバック端子(FB端子)、スイッチング素子1の出力端子でもある制御回路のGND端子(SOURCE端子)の4端子を有する。
トランス110は、1次巻線110Aと、2次巻線110Bと、補助巻線110Cとを有する。1次巻線110Aと2次巻線110Bの極性は逆になっており、当該スイッチング電源装置はフライバック型となっている。また、2次巻線110Bと補助巻線110Cの極性は同一となっており、補助巻線110Cに発生する電圧は、2次巻線110Bに発生する電圧に比例する。制御回路100は、補助巻線110Cに発生する電圧を利用して、2次側の出力電圧Voを検出する。
補助巻線110Cには、ダイオード120と容量121とで構成される第1の整流平滑回路122が接続されている。この整流平滑回路122は、制御回路100の補助電源電圧生成回路として活用される。つまり、整流平滑回路122は、スイッチング素子1のスイッチング動作によって補助巻線110Cに発生するパルス電圧を整流平滑して補助電源電圧VCCを生成し、VCC端子へ供給する。
また、補助巻線110Cには、ダイオード123と容量124とで構成される第2の整流平滑回路125が接続されている。第1の整流平滑回路122と第2の整流平滑回路125は並列に接続されている。整流平滑回路125は、補助巻線110Cに発生するパルス電圧を整流平滑してフィードバック電圧FBを生成し、FB端子へ供給する。
2次巻線110Bには、ダイオード130と容量131とで構成される整流平滑回路が接続されている。この整流平滑回路は、当該スイッチング電源装置の出力電圧生成回路として活用される。つまり、この整流平滑回路は、スイッチング素子1のスイッチング動作によって2次巻線110Bに発生するパルス電圧を整流平滑して出力電圧Voを生成し、負荷132へ供給する。
制御回路100において、レギュレータ2は、VCC端子とDRAIN端子に接続される。レギュレータ2は、DRAIN端子もしくはVCC端子のいずれか一方の端子から制御回路100の内部回路用電源VDDへ電流を供給し、内部回路用電源VDDの電圧を一定値に安定化する。
すなわち、レギュレータ2は、スイッチング素子1のスイッチング動作開始前には、DRAIN端子から内部回路用電源VDDへ電流を供給するとともにVCC端子を介して補助電源電圧生成回路の容量121へも電流を供給して、補助電源電圧VCCおよび内部回路用電源VDDの電圧を上昇させる。
スイッチング素子1のスイッチング動作開始後は、DRAIN端子からVCC端子への電流供給が停止する。つまり、補助電源電圧VCCが一定値以上になると、レギュレータ2は、VCC端子から補助電源電圧VCCに基づく電流を内部回路用電源VDDへ供給する。このように制御回路100の回路電流を補助巻線110Cから供給することは消費電力削減に有効である。
FB端子は、フィードバック制御の制御端子として機能する。FB端子には、フィードバック回路3が接続される。フィードバック回路3は、OPアンプ4と、抵抗5a、b、cからなる。抵抗5a、bはFB端子の電圧(フィードバック電圧FB)を抵抗分割して、OPアンプ4の反転入力端子に供給する。抵抗5cは、OPアンプ4の反転入力端子と出力端子間に接続され、フィードバック回路3の増幅率を決定する。
フィードバック回路3は、フィードバック電圧FBを基準電圧値と比較して、その差から誤差増幅信号VEAO(誤差信号)を生成して、ドレイン電流制御回路7へ出力する。当該スイッチング電源装置は、誤差増幅信号VEAOの信号レベルに応じてスイッチング素子1に流れるドレイン電流IDのピーク値を制御することで、出力電圧Voを安定化する。
なお、PFM制御を行う場合には、フィードバック回路からの誤差増幅信号の信号レベルに応じて、発振器により生成されるクロック信号の周波数を制御して、スイッチング素子1の発振周波数を制御することで、出力電圧Voを安定化する。具体的には、負荷が大きくなり誤差増幅信号が上昇すると、クロック信号の周波数を高くする。
ドレイン電流検出回路(素子電流検出回路)6は、スイッチング素子1に流れるドレイン電流IDを検出してその電流値に応じた電圧信号である素子電流検出信号VCLを生成して、ドレイン電流制御回路(素子電流制御回路)7へ出力する。
ドレイン電流制御回路7には、過電流保護基準電圧VLIMIT(過電流保護基準信号)とフィードバック回路3からの誤差増幅信号VEAOが基準電圧として供給される。そして、ドレイン電流制御回路7は、素子電流検出信号VCLの信号レベルが過電流保護基準電圧VLIMITと誤差増幅信号VEAOの信号レベルの低い方に達すると、スイッチング素子1のターンオフを決める信号を生成して、第1のラッチ回路9へ出力する。発振器8は、スイッチング素子1のターンオンを決める一定周期のクロック信号を生成して、第1のラッチ回路9へ出力する。
第1のラッチ回路9は、発振器8からのクロック信号をセット入力とし、ドレイン電流制御回路7からの信号をリセット入力として、セットされてからリセットされるまでの間、スイッチング素子1をオンするための信号を生成する。つまり、スイッチング素子1のターンオンは発振器8からのクロック信号により制御され、スイッチング素子1のターンオフはドレイン電流制御回路7からの信号により制御される。ゲートドライバ10は、第1のラッチ回路9からの信号を基に、スイッチング手段1を駆動する制御信号を生成する。
ここでは、誤差増幅信号VEAOを用いてスイッチング素子1のオン/オフ駆動を制御するスイッチング制御回路は、ドレイン電流検出回路6、ドレイン電流制御回路7、発振器8、第1のラッチ回路9、およびゲートドライバ10からなる。
また、軽負荷間欠発振制御回路11は、フィードバック回路3からの誤差増幅信号VEAOの信号レベルに応じて、発振器8から出力されるクロック信号の第1のラッチ回路9のセット端子への入力を停止、再開することで、スイッチング素子1のスイッチング動作を停止、再開させ、スイッチング素子1を間欠発振動作させる。
すなわち、軽負荷間欠発振制御回路11は、軽負荷時に、誤差増幅信号VEAOの信号レベルが軽負荷検出レベルVEAO1まで低下すると、発振器8によるクロック信号の生成を停止させて、スイッチング素子1の発振を停止させる。スイッチング素子1の発振が停止すると、出力電圧Voが低下し、誤差増幅信号VEAOが上昇するが、軽負荷検出レベルにはΔVEAOのヒステリシスが設けられており、誤差増幅信号VEAOの信号レベルが「VEAO1+ΔVEAO」に達するまで、軽負荷間欠発振制御回路11は、スイッチング素子1の発振を停止させる。誤差増幅信号VEAOの信号レベルが「VEAO1+ΔVEAO」に達すると、軽負荷間欠発振制御回路11は、発振器8によるクロック信号の生成を再開させて、スイッチング素子1の発振を再開させる。この結果、軽負荷時には、スイッチング素子1の動作は間欠発振動作となり、スイッチングロスが削減される。
本実施の形態1では、フィードバック回路3が、補助巻線110Cに発生するパルス電圧に基づき負荷132の大きさに応じた信号レベルの負荷検出信号を生成する負荷検出回路を兼ねており、誤差増幅信号VEAOが、負荷検出信号となる。
フィルタ回路12は、フィードバック回路3の出力端子に接続され、負荷検出信号である誤差増幅信号VEAOから低周波成分を抽出して出力する。フィルタ回路12の出力信号は、フィードバック回路3の非反転入力端子に接続される基準電圧可変回路13に供給される。
基準電圧可変回路13は、フィルタ回路12を介して供給される誤差増幅信号VEAO(負荷検出信号)の低周波成分を基に、フィードバック回路3の内部基準電圧を制御する。すなわち、基準電圧可変回路13は、負荷の増加に伴い誤差増幅信号VEAOの信号レベルが大きくなると(フィルタ回路12の出力信号レベルが大きくなると)、フィードバック回路3の内部基準電圧を高く設定する。逆に、フィルタ回路12の出力信号レベルが小さくなると、基準電圧可変回路13は、フィードバック回路3の内部基準電圧を低く設定する。
以上のように構成された当該スイッチング電源装置では、負荷が大きくなると、フィードバック回路3によるフィードバック作用によって、誤差増幅信号VEAOの信号レベルの上昇に伴い、スイッチング素子1に流れるドレイン電流IDのピーク値が増加する。
一方、フィードバック回路3の出力信号は、フィルタ回路12を介して基準電圧可変回路13に供給される。基準電圧可変回路13は、フィルタ回路12からの信号の信号レベルに応じて、フィードバック回路3の内部基準電圧を制御する。具体的には、負荷が大きくなり、フィルタ回路12からの信号の信号レベルが大きくなると、その上昇に応じてフィードバック回路3の内部基準電圧を上昇させる。
内部基準電圧が上昇することで、誤差増幅信号VEAOの信号レベルが小さくなるので、ドレイン電流IDのピーク値が小さくなり、2次側のダイオード130に流れる2次電流Idのピークも小さくなる。したがって、重負荷時に出力電圧Voが低下するのを防ぐことができる。
なお、PFM制御を行う場合であっても、フィードバック回路の出力信号をフィルタ回路を介して基準電圧可変回路に供給し、基準電圧可変回路が内部基準電圧を上昇させることで、誤差増幅信号の信号レベルが小さくなり、発振周波数が低下し、その結果、2次巻線に発生するピーク電圧が上昇する。したがって、重負荷時に出力電圧Voが低下するのを防ぐことができる。
この基準電圧可変回路13による作用とフィードバック回路3による作用は、一見、矛盾する動作となるが、フィルタ回路12がフィードバック回路3の動作周波数に比べて十分に低い周波数の信号のみを抽出するため、不安定動作となることはない。また、フィードバック回路3の出力信号により内部基準電圧を制御するので、PWM制御においても、PFM制御においても基準電圧可変回路13は有効に動作する。
さらに、当該スイッチング電源装置は、VCC端子とFB端子を備え、補助巻線110Cに接続する整流平滑回路を、2次側出力電圧検出用の整流平滑回路125と制御回路100への電源供給用の整流平滑回路122とに分離した構成となっており、2次側出力電圧検出用の整流平滑回路125が有するダイオード123が内部回路用電源VDD(レギュレータ2)から切り離されているので、ダイオード123に流れる電流を極力少なくすることができる。
VCC端子が制御回路の電流源となると同時に、フィードバック制御の制御端子としても機能する構成では、VCC端子に接続されるダイオードに電流が流れて、これが出力電圧Voの負荷変動の一因となる。本実施の形態1では、新たにFB端子を追加し、補助巻線110Cに接続する整流平滑回路を、制御回路100への電源供給用の第1の整流平滑回路122と、2次側出力電圧検出用の第2の整流平滑回路125とに分離し、2次側出力電圧検出用の整流平滑回路125が有するダイオード123に流れる電流を極力少なくすることにより、負荷変動による出力電圧Voの変動を抑制することができる。また、間欠発振時の出力電圧Voの跳ね上がりを抑制することもできる。
図2は本発明の実施の形態1におけるスイッチング電源装置の出力電流Ioに対する出力電圧VoとVCC端子の電圧の特性を示す図である。図2に示すように、当該スイッチング電源装置では、重負荷時に出力電圧Voが低下するのを防いで、出力電流Ioに対して出力電圧Voをほぼ一定にできる。また、当該スイッチング電源装置では、図2に示すように、間欠発振時の出力電圧Voの跳ね上がりが抑制される。
但し、制御回路の回路電流が2次側の出力電流Ioに比べて十分に小さいので、VCC端子の補助電源電圧VCCは、FB端子のフィードバック電圧FBと同様に動作するため、負荷が大きくなり、出力電流Ioが大きくなるのに伴い、VCC端子の電圧は大きくなる。
(実施の形態2)
以下、本発明の実施の形態2におけるスイッチング電源装置について、図面を参照しながら説明する。図3は本発明の実施の形態2におけるスイッチング電源装置の一構成例を示すブロック図である。但し、前述した実施の形態1で説明した部材と同一の部材には同一符号を付して、説明を省略する。
図3において、制御回路100は、外部接続端子としてTR端子をさらに備える。また、制御回路100内部には、2次電流オフ検出回路14、第2のラッチ回路15、時間−電圧変換回路16がさらに設けられている。本実施の形態2では、補助巻線110Cに発生するパルス電圧に基づき負荷132の大きさに応じた信号レベルの負荷検出信号を生成する負荷検出回路は、2次電流オフ検出回路14と、第2のラッチ回路(2次電流オン時間検出回路)15と、時間−電圧変換回路16とからなる。
補助巻線110Cには、第1および第2の整流平滑回路122、125と並列に抵抗126、127がさらに接続されている。抵抗126、127は、補助巻線110Cに発生するパルス電圧を抵抗分割してTR端子へ供給する。TR端子には2次電流オフ検出回路14が接続されている。
2次電流オフ検出回路14は、予め設定された閾値により、TR端子の電圧が低下するタイミングを検出する。具体的には、スイッチング素子1がターンオフすると、2次巻線110Bに2次電流Id2が流れるとともに、補助巻線110Cにパルス電圧が発生する。2次電流Id2が流れ終わると、補助巻線110Cの電圧が低下し始める。したがって、2次電流オフ検出回路14は、補助巻線110Cの電圧が低下し始めたことを検出して、2次電流Id2が流れ終わったタイミングを示す2次電流オフ検出信号を生成する。
第2のラッチ回路15のセット端子には、2次電流オフ検出回路14からの2次電流オフ検出信号が入力される。一方、第2のラッチ回路15のリセット端子にはドレイン電流制御回路7からのスイッチング素子1のターンオフを決める信号が入力される。第2のラッチ回路15は、これらの信号を基に、2次巻線110Bに2次電流Id2が流れている期間(以下、時間T2onと称す。)、第1の信号レベルであるローレベルとなり、2次電流Id2が流れていない期間(以下、時間T2offと称す。)、第1の信号レベルとは異なる第2の信号レベルであるハイレベルとなる2次電流オン時間検出信号を生成する。
時間−電圧変換回路16は、第2のラッチ回路15からの2次電流オン時間検出信号を基に、時間T2onに応じた信号レベルとなる負荷検出信号を生成する。具体的には、時間−電圧変換回路16は、時間T2onが長い場合は高い電圧レベルの負荷検出信号を生成し、時間T2onが短い場合は低い電圧レベルの負荷検出信号を生成する。また、時間−電圧変換回路16は、スイッチング素子1のスイッチング動作の1周期内は、生成した負荷検出信号を保持し、周期ごとに負荷検出信号を更新する。
この時間−電圧変換回路16の出力信号(負荷検出信号)は、フィルタ回路12を介して、フィードバック回路3の非反転入力端子に接続された基準電圧可変回路13に供給される。
時間T2onと2次側の出力電圧Voとの関係は、理想モデルでは以下のようになる。
出力電流Ioはダイオード130に流れる2次電流Id2の平均値で表されるので、
Figure 2007295761
となる。ここで、I2pは2次電流Id2のピーク値、Tは発振の周期を示す。
また、1次側のエネルギが、効率ηで2次側に変換されると、
Figure 2007295761
となる。ここで、Lはトランス110のインダクタンス、Ilimitはスイッチング素子1を流れるドレイン電流IDのピーク値、foscは発振周波数を示す。
また、トランス110の巻数比をnとすると、
Figure 2007295761
となる。
上記式(2)、(3)より
Figure 2007295761
となる。このように、時間T2onは、ドレイン電流IDのピーク値Ilimitの他に、効率η、出力電圧Voによって表される。
したがって、負荷が大きくなって出力電流Ioが大きくなり、出力電圧Voが下がると、上記式(4)に示すように、時間T2onが長くなる。なお、PFM制御では、2次電流Id2のピークはほぼ一定であるが、時間T2onは長くなる。時間T2onが長くなると、時間−電圧変換回路16の出力電圧が上昇して、フィードバック回路3の内部基準電圧が上昇するので、PWM制御であっても、PFM制御であっても、前述の実施の形態1と同様に、重負荷時に出力電圧Voが低下するのを防ぐことができる。また、上記式(4)に示すように、時間T2onは、ドレイン電流IDのピーク値Ilimit、効率η、出力電圧Voによって表されるので、フィードバック回路3の出力信号に応じてフィードバック回路3の内部基準電圧を補正する実施の形態1と比較して、当該スイッチング電源装置は、2次側の出力をより反映した制御が可能となる。
図4は、時間T2onを電圧レベルに変換する時間−電圧変換回路16の一構成例を示す図である。図4において、入力端子Qには、第2のラッチ回路15の出力信号(2次電流オン時間検出信号)が入力される。
入力端子Qにはインバータ21が接続される。インバータ21の出力信号は、第1のスイッチ22とパルス発生回路23に供給される。第1のスイッチ(PchMOSFET)22は、第2のラッチ回路15からハイレベルの信号が出力され、インバータ21からローレベルの信号が出力される時間T2offの間、オンとなる。また、パルス発生回路23は、スイッチ素子1がターンオフすると(2次電流Id2が流れはじめ、第2のラッチ回路15からローレベルの信号が出力され、インバータ21の出力信号レベルがハイレベルに立ち上がるときに)パルスを発生する。
放電回路(NchMOSFET)24は第1の容量25に接続する。放電回路24はパルス発生回路23からのパルスを受信し、スイッチ素子1がターンオフすると第1の容量25を放電する。つまり、第1の容量25は周期ごとにリセットされる。
ここでは、2次電流Id2が流れている期間(時間T2on)、第1の容量25に定電流を供給する定電流回路は、第2のスイッチ(PchMOSFET)26と定電流源27からなる。すなわち、入力端子Qに接続される第2のスイッチ26は、第1の容量25と定電流源27の間に接続され、定電流源27による第1の容量25の充電を制御する。つまり、第2のスイッチ26は、第2のラッチ回路15からローレベルの信号が出力される時間T2onの間、オンとなり、定電流を第1の容量25に供給して、第1の容量25を充電する。よって、第1の容量25のピーク電圧は時間T2onに応じて高くなる。
負荷検出信号を発生する第2の容量28は、第1のスイッチ22を介して第1の容量25に接続される。導通回路である第1のスイッチ22は、時間T2offの間、オンとなり、第1の容量25と第2の容量28を導通させて、同電位にする。よって、第2の容量28は、第1の容量25のピーク電圧を周期ごとに保持する。
このように、図4に示す時間−電圧変換回路16は、スイッチング素子1のスイッチング動作ごとに、第2の容量28の電圧レベルを、2次電流Id2が流れている期間(時間Ton)の長さに応じた電圧レベルにして、負荷検出信号として出力する。また、スイッチング素子1のスイッチング動作の1周期内は、第2の容量28の電圧レベル(負荷検出信号)は保持され、1周期ごとに、第1の容量25がリセットされて、第2の容量28の電圧レベル(負荷検出信号)は更新される。
図5は、本発明の実施の形態2におけるスイッチング電源装置の各部の波形図である。以下、図5を用いて、図4に示す時間−電圧変換回路16の動作を説明する。図5において、各波形は、上から、DRAIN端子に発生するドレイン電圧VDの波形、2次電流オフ検出回路14の出力信号(2次電流オフ検出信号)VTR_outの波形、スイッチング素子1を流れるドレイン電流IDの波形、2次側のダイオード130を流れる2次電流Id2の波形、時間−電圧変換回路16内部のインバータ21の出力信号波形、時間−電圧変換回路16内部のパルス発生回路23の出力信号波形、時間−電圧変換回路16内部の第1の容量25の電圧波形、時間−電圧変換回路16内部の第2の容量28の電圧波形を示す。
スイッチング素子1に電流が流れ、スイッチング素子1がターンオフすると、ドレイン電圧VDが発生すると同時に、2次側のダイオード130に2次電流Id2が流れる。2次電流Id2が流れ終わると、ドレイン電圧VDが低下し始める。補助巻線110Cには、このドレイン電圧VDに比例した波形が生成される。2次電流オフ検出回路14は、ドレイン電圧VDの低下し始めるタイミングを検出して、2次電流オフ検出信号VTR_outを生成する。
第2のラッチ回路15には、スイッチング素子1のターンオフを決める信号と2次電流オフ検出回路14からの2次電流オフ検出信号VTR_outが入力される。インバータ21は、2次側のダイオード130に2次電流Id2が流れている期間(時間T2on)にのみハイレベルとなる信号を発生する。
パルス発生回路23は、インバータ21の出力信号の立ち上がり時にパルスを生成する。つまり、パルス発生回路23は、スイッチング素子1がターンオフしたときにパルスを生成する。第1の容量25には、時間T2onの間に定電流で充電が行われ、2次電流Id2が流れ終わると、充電が停止する。
第1のスイッチ22は、2次電流Id2が流れていない時間T2offの間、第1の容量25と第2の容量28を導通して、同電位とする。第1の容量25は、放電回路24により毎周期放電される。よって、第1の容量25の電圧波形は、スイッチング素子1のターンオフ毎にリセットされるのこぎり波となり、第2の容量28の電圧波形は、第1の容量25のピーク電圧を抽出した波形となる。
このように時間−電圧変換回路16は、時間T2onに応じた電圧レベル(第2の容量28の電圧レベル)となる負荷検出信号を生成して、フィードバック回路3の内部基準電圧を制御する。
(実施の形態3)
以下、本発明の実施の形態3におけるスイッチング電源装置について、図面を参照しながら説明する。図6は本発明の実施の形態3におけるスイッチング電源装置の一構成例を示すブロック図である。但し、前述した実施の形態1、2で説明した部材と同一の部材には同一符号を付して、説明を省略する。
本実施の形態3では、フィードバック回路3が、pnpバイポーラトランジスタ18と、2個のNchMOSFETからなるミラー回路19と、抵抗20からなる。このフィードバック回路3は、VCC端子の電圧値(フィードバック電圧の電圧値)を基に誤差増幅信号(誤差信号)VEAOを生成する。また、制御回路100のFB端子と、第2の整流平滑回路125の間には、ツェナーダイオード128が接続される。
本実施の形態3では、前述の実施の形態2と同様に、補助巻線110Cに発生するパルス電圧に基づき負荷132の大きさに応じた信号レベルの負荷検出信号を生成する負荷検出回路は、2次電流オフ検出回路14と、第2のラッチ回路(2次電流オン時間検出回路)15と、時間−電圧変換回路16とからなる。また、pnpバイポーラトランジスタ18が、負荷検出信号を基にVCC端子の電圧(フィードバック電圧)を制御するフィードバック電圧可変回路として機能する。
pnpバイポーラトランジスタ18は、FB端子に接続され、そのゲート電圧に応じてFB端子の電圧を決定する。また、ミラー回路19は、pnpバイポーラトランジスタ18のコレクタ端子に接続される。抵抗20は、ミラー回路19に接続され、ミラー回路19の出力電流を電圧に変換する。
pnpバイポーラトランジスタ18のベース端子には、2次側のダイオード130に2次電流Id2が流れる期間(時間T2on)の長さに応じた電圧レベルの信号を出力するフィルタ回路12が接続される。よって、FB端子の電圧は、時間T2onにより制御され、結果、誤差増幅信号VEAOの信号レベルも時間T2onにより制御される。
さらに、制御回路100が同一半導体チップ上に形成される場合、外付け部品としてツェナーダイオード128を選択することにより、出力電圧Voを自由に設定することができる。
なお、pnpバイポーラトランジスタ18をPチャネルMOSFETと置き換えてもよい。また、前述した図1に示すスイッチング電源装置においても、フィードバック回路3に、この図6に示す構成を適用し、FB端子にツェナーダイオードダ128を接続すれば、同様の効果が得られる。
(実施の形態4)
以下、本発明の実施の形態4におけるスイッチング電源装置について、図面を参照しながら説明する。図7は本発明の実施の形態4におけるスイッチング電源装置の一構成例を示すブロック図である。但し、前述した実施の形態1で説明した部材と同一の部材には同一符号を付して、説明を省略する。
本実施の形態4におけるスイッチング電源装置は、フィードバック回路3の内部基準電圧を可変にするのではなく、2次側出力電圧検出用の第2の整流平滑回路125が有するダイオード123を流れる電流を可変にした点に特徴がある。
本実施の形態4では、前述の実施の形態1と同様に、フィードバック回路3が、補助巻線110Cに発生するパルス電圧に基づき負荷132の大きさに応じた信号レベルの負荷検出信号を生成する負荷検出回路を兼ねており、誤差増幅信号VEAOが、負荷検出信号となる。
また、図7において、整流平滑回路125に流れる電流を制御する補助巻線電流可変回路であるFB放電回路17は、フィードバック回路3の出力端子とFB端子の間に接続されており、FB端子を流れる電流、すなわちダイオード123に流れる電流を制御する。具体的には、FB放電回路17は、負荷が大きくなるほど、つまり誤差増幅信号VEAOの信号レベルが上昇するほど、電流値の高い電流がFB端子を流れるようにする。
つまり、前述したように、従来は、PWM制御においては、負荷が大きくなるにつれて2次側のダイオードを流れる2次電流Idのピークが増加して、そのダイオードの抵抗成分による電圧降下が大きくなる一方で、補助巻線側のダイオードを流れる電流がほとんど変化しないために、出力電圧Voの負荷変動が大きかった。これに対して、本実施の形態4では、第2の整流平滑回路125が有するダイオード123に、2次側のダイオード130に流れる電流と同様の電流を流して、ダイオード123に流れる電流に負荷依存性を持たせたので、出力電圧Voの負荷変動を抑制することができる。
このように、負荷が大きくなり、2次側のダイオード130に流れる2次電流Idのピークが増加して、出力電圧Voが低下すると、誤差増幅信号VEAOの信号レベルを上昇させて、1次巻線110Aへ与えるエネルギを増加させる一方で、ダイオード123に流れる電流を増加させて、ダイオード123の抵抗成分による電圧降下ΔVCCをダイオード130の抵抗成分による電圧降下ΔVd2に併せて大きくし、ダイオード130の抵抗成分による出力電圧Voの低下にあわせてFB端子の電圧(フィードバック電圧FB)も低下するようにすることで、出力電圧Voの負荷変動を抑制する。
図8に、PWM制御において、軽負荷時と重負荷時に2次巻線110Bと補助巻線110Cに発生する電圧の波形をそれぞれ並べて示す。PWM制御を行う場合、2次巻線110に流れる2次電流Id2のピークは重負荷になるほど大きくなる。したがって、ダイオード130の抵抗成分Rd2と2次電流Id2の積で求められる電圧降下ΔVd2は、重負荷になるほど大きくなる。一方、ダイオード123に流れる電流のピークも、FB放電回路17により、重負荷になるほど大きくなる。したがって、ダイオード123に流れる電流Id1とダイオード123の抵抗成分Rd1の積で求められる電圧降下ΔVCCも、重負荷になるほど大きくなる。よって、結果として、図8に示すように、出力電圧Voの負荷変動は抑制される。
(実施の形態5)
以下、本発明の実施の形態5におけるスイッチング電源装置について、図面を参照しながら説明する。図9は本発明の実施の形態5におけるスイッチング電源装置の一構成例を示すブロック図である。但し、前述した実施の形態1ないし4で説明した部材と同一の部材には同一符号を付して、説明を省略する。
本実施の形態5におけるスイッチング電源装置は、前述した実施の形態2、4におけるスイッチング電源装置を組み合わせたものである。つまり、前述の実施の形態2と同様に、補助巻線110Cに発生するパルス電圧に基づき負荷132の大きさに応じた信号レベルの負荷検出信号を生成する負荷検出回路は、2次電流オフ検出回路14と、第2のラッチ回路(2次電流オン時間検出回路)15と、時間−電圧変換回路16とからなる。
また、前述した実施の形態4では、整流平滑回路125に流れる電流を制御する補助巻線電流可変回路であるFB放電回路17をフィードバック回路3の出力端子とFB端子の間に接続したが、本実施の形態5では、時間−電圧変換回路16の出力端子とFB端子の間に接続する。したがって、FB放電回路17は、2次側のダイオード130に2次電流Id2が流れる期間(時間T2on)の長さに応じて、ダイオード123に流れる電流のピークを制御する。
上述したように、時間T2onは、ドレイン電流IDのピーク値Ilimit、効率η、出力電圧Voによって表されるので、フィードバック回路3の出力信号に応じてダイオード123に流れる電流を制御する実施の形態4と比較して、当該スイッチング電源装置は、2次側の出力をより反映した制御が可能となる。
本発明にかかるスイッチング電源装置は、フォトカプラや、2次側出力電圧検出回路といった高価な部品を使用することなく、高精度な定電圧特性を得ることができ、携帯機器の充電器や、その他の電気機器の電源回路に用いられるスイッチング電源装置として有用であり、特に、小型で低コストの電源回路が必要な携帯機器の充電器等に有用である。
本発明の実施の形態1におけるスイッチング電源装置の一構成例を示すブロック図 本発明の実施の形態1におけるスイッチング電源装置の出力電流Ioに対する出力電圧VoとVCC端子の電圧の特性を示す図 本発明の実施の形態2におけるスイッチング電源装置の一構成例を示すブロック図 本発明の実施の形態2におけるスイッチング電源装置が備える時間−電圧変換回路の一構成例を示す図 本発明の実施の形態2におけるスイッチング電源装置の各部の波形図 本発明の実施の形態3におけるスイッチング電源装置の一構成例を示すブロック図 本発明の実施の形態4におけるスイッチング電源装置の一構成例を示すブロック図 本発明の実施の形態4におけるスイッチング電源装置が備える2次巻線と補助巻線に発生する電圧の波形を示す図(PWM制御時) 本発明の実施の形態5におけるスイッチング電源装置の一構成例を示すブロック図 従来のスイッチング電源装置のブロック図 従来のスイッチング電源装置の出力電流Ioに対する出力電圧VoとVCC端子の電圧の特性を示す図 従来のスイッチング電源装置が備える2次巻線と補助巻線に発生する電圧の波形を示す図 従来のスイッチング電源装置が備える2次巻線と補助巻線に発生する電圧の波形を示す図(PWM制御時) 従来のスイッチング電源装置のブロック図
符号の説明
1 スイッチング素子
2 レギュレータ
3 フィードバック回路
4 OPアンプ
5a、b、c 抵抗
6 ドレイン電流検出回路
7 ドレイン電流制御回路
8 発振器
9 第1のラッチ回路
10 ゲートドライバ
11 軽負荷間欠発振制御回路
12 フィルタ回路
13 基準電圧可変回路
14 二次電流オフ検出回路
15 第2のラッチ回路
16 時間−電圧変換回路
17 FB放電回路
18 pnpバイポーラトランジスタ
19 ミラー回路
20 抵抗
21 インバータ
22 第1のスイッチ
23 パルス発生回路
24 放電回路
25 第1の容量
26 第2のスイッチ
27 定電流源
28 第2の容量
29 ドレイン電流検出抵抗
30 抵抗
31 容量
32 OPアンプ
100 制御回路
110 トランス
110A 1次巻線
110B 2次巻線
110C 補助巻線
120、123、130 ダイオード
121、124、131 容量
122 第1の整流平滑回路
125 第2の整流平滑回路
126、127 抵抗
128 ツェナーダイオード
132 負荷

Claims (15)

  1. 1次巻線と、2次巻線と、補助巻線とを有するトランスと、
    前記1次巻線に供給される直流電圧をスイッチングして、前記2次巻線および前記補助巻線にパルス電圧を発生させるスイッチング素子と、
    前記2次巻線に発生したパルス電圧を整流平滑して生成した出力電圧を負荷へ供給する出力電圧生成回路と、
    前記補助巻線に発生したパルス電圧を整流平滑してフィードバック電圧を生成する整流平滑回路と、
    前記スイッチング素子の駆動を制御する制御回路と、を備えるスイッチング電源装置であって、
    前記制御回路は、
    前記フィードバック電圧の電圧値を基準電圧値と比較して誤差信号を生成するフィードバック回路と、
    前記補助巻線に発生するパルス電圧に基づき前記負荷の大きさに応じた信号レベルとなる負荷検出信号を生成する負荷検出回路と、
    前記負荷検出信号を基に前記フィードバック回路の基準電圧値を制御する基準電圧可変回路と、
    前記誤差信号を用いて前記スイッチング素子のオン/オフ駆動を制御するスイッチング制御回路と、を具備する
    ことを特徴とするスイッチング電源装置。
  2. 前記フィードバック回路は前記負荷検出回路を兼ねており、前記負荷検出信号は前記誤差信号であることを特徴とする請求項1記載のスイッチング電源装置。
  3. 前記負荷検出回路は、
    前記補助巻線の電圧が低下し始めたことを検出して、前記2次巻線に流れる2次電流が流れ終わったことを示す2次電流オフ検出信号を生成する2次電流オフ検出回路と、
    前記2次電流オフ検出回路からの前記2次電流オフ検出信号と前記スイッチング制御回路により生成される前記スイッチング素子のターンオフを決める信号とを基に、前記2次電流が流れている期間、第1の信号レベルとなり、前記2次電流が流れていない期間、前記第1の信号レベルとは異なる第2の信号レベルとなる2次電流オン時間検出信号を生成する2次電流オン時間検出回路と、
    前記2次電流オン時間検出信号を基に、前記2次電流が流れている期間の長さに応じた信号レベルの負荷検出信号を生成し、前記スイッチング素子のスイッチング動作の1周期内は、その生成した負荷検出信号を保持し、周期ごとに負荷検出信号を更新する時間−電圧変換回路と、
    を具備し、前記基準電圧可変回路は、前記時間−電圧変換回路からの負荷検出信号を基に前記フィードバック回路の基準電圧値を制御することを特徴とする請求項1記載のスイッチング電源装置。
  4. 前記時間−電圧変換回路は、
    第1の容量と、
    前記2次電流が流れている期間、前記第1の容量に定電流を供給する定電流回路と、
    前記スイッチング素子がターンオフするとパルスを発生するパルス発生回路と、
    前記パルス発生回路からのパルスを受信し、前記スイッチング素子がターンオフすると前記第1の容量を放電する放電回路と、
    負荷検出信号を発生する第2の容量と、
    前記第1の容量と前記第2の容量の間に設けられ、前記2次電流が流れていない期間、前記第1の容量と前記第2の容量を導通させる導通回路と、
    を具備し、前記スイッチング素子のスイッチング動作の周期ごとに、前記2次電流が流れている期間の長さに応じた信号レベルの負荷検出信号を生成し、1周期内はその負荷検出信号を保持することを特徴とする請求項3記載のスイッチング電源装置。
  5. 前記負荷検出信号から低周波成分を抽出して前記基準電圧可変回路へ供給するフィルタ回路をさらに備えることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のスイッチング電源装置。
  6. 1次巻線と、2次巻線と、補助巻線とを有するトランスと、
    前記1次巻線に供給される直流電圧をスイッチングして、前記2次巻線および前記補助巻線にパルス電圧を発生させるスイッチング素子と、
    前記2次巻線に発生したパルス電圧を整流平滑して生成した出力電圧を負荷へ供給する出力電圧生成回路と、
    前記補助巻線に発生したパルス電圧を整流平滑してフィードバック電圧を生成する整流平滑回路と、
    前記スイッチング素子の駆動を制御する制御回路と、を備えるスイッチング電源装置であって、
    前記制御回路は、
    前記フィードバック電圧の電圧値を基に誤差信号を生成するフィードバック回路と、
    前記補助巻線に発生するパルス電圧に基づき前記負荷の大きさに応じた信号レベルとなる負荷検出信号を生成する負荷検出回路と、
    前記負荷検出信号を基に前記フィードバック電圧を制御するフィードバック電圧可変回路と、
    前記誤差信号を用いて前記スイッチング素子のオン/オフ駆動を制御するスイッチング制御回路と、を具備する
    ことを特徴とするスイッチング電源装置。
  7. 前記フィードバック回路は前記負荷検出回路を兼ねており、前記負荷検出信号は前記誤差信号であることを特徴とする請求項6記載のスイッチング電源装置。
  8. 前記負荷検出回路は、
    前記補助巻線の電圧が低下し始めたことを検出して、前記2次巻線に流れる2次電流が流れ終わったことを示す2次電流オフ検出信号を生成する2次電流オフ検出回路と、
    前記2次電流オフ検出回路からの前記2次電流オフ検出信号と前記スイッチング制御回路により生成される前記スイッチング素子のターンオフを決める信号とを基に、前記2次電流が流れている期間、第1の信号レベルとなり、前記2次電流が流れていない期間、前記第1の信号レベルとは異なる第2の信号レベルとなる2次電流オン時間検出信号を生成する2次電流オン時間検出回路と、
    前記2次電流オン時間検出信号を基に、前記2次電流が流れている期間の長さに応じた信号レベルの負荷検出信号を生成し、前記スイッチング素子のスイッチング動作の1周期内は、その生成した負荷検出信号を保持し、周期ごとに負荷検出信号を更新する時間−電圧変換回路と、
    を具備し、前記フィードバック電圧可変回路は、前記時間−電圧変換回路からの負荷検出信号を基に前記フィードバック電圧を制御することを特徴とする請求項6記載のスイッチング電源装置。
  9. 前記時間−電圧変換回路は、
    第1の容量と、
    前記2次電流が流れている期間、前記第1の容量に定電流を供給する定電流回路と、
    前記スイッチング素子がターンオフするとパルスを発生するパルス発生回路と、
    前記パルス発生回路からのパルスを受信し、前記スイッチング素子がターンオフすると前記第1の容量を放電する放電回路と、
    負荷検出信号を発生する第2の容量と、
    前記第1の容量と前記第2の容量の間に設けられ、前記2次電流が流れていない期間、前記第1の容量と前記第2の容量を導通させる導通回路と、
    を具備し、前記スイッチング素子のスイッチング動作の周期ごとに、前記2次電流が流れている期間の長さに応じた信号レベルの負荷検出信号を生成し、1周期内はその負荷検出信号を保持することを特徴とする請求項8記載のスイッチング電源装置。
  10. 前記負荷検出信号から低周波成分を抽出して前記フィードバック電圧可変回路へ供給するフィルタ回路をさらに備えることを特徴とする請求項6ないし9のいずれかに記載のスイッチング電源装置。
  11. 1次巻線と、2次巻線と、補助巻線とを有するトランスと、
    前記1次巻線に供給される直流電圧をスイッチングして、前記2次巻線および前記補助巻線にパルス電圧を発生させるスイッチング素子と、
    前記2次巻線に発生したパルス電圧を整流平滑して生成した出力電圧を負荷へ供給する出力電圧生成回路と、
    前記補助巻線に発生したパルス電圧を整流平滑してフィードバック電圧を生成する整流平滑回路と、
    前記スイッチング素子の駆動を制御する制御回路と、を備えるスイッチング電源装置であって、
    前記制御回路は、
    前記フィードバック電圧の電圧値を基準電圧値と比較して誤差信号を生成するフィードバック回路と、
    前記補助巻線に発生するパルス電圧に基づき前記負荷の大きさに応じた信号レベルとなる負荷検出信号を生成する負荷検出回路と、
    前記負荷検出信号を基に前記整流平滑回路に流れる電流を制御する補助巻線電流可変回路と、
    前記誤差信号を用いて前記スイッチング素子のオン/オフ駆動を制御するスイッチング制御回路と、を具備する
    ことを特徴とするスイッチング電源装置。
  12. 前記フィードバック回路は前記負荷検出回路を兼ねており、前記負荷検出信号は前記誤差信号であることを特徴とする請求項11記載のスイッチング電源装置。
  13. 前記負荷検出回路は、
    前記補助巻線の電圧が低下し始めたことを検出して、前記2次巻線に流れる2次電流が流れ終わったことを示す2次電流オフ検出信号を生成する2次電流オフ検出回路と、
    前記2次電流オフ検出回路からの前記2次電流オフ検出信号と前記スイッチング制御回路により生成される前記スイッチング素子のターンオフを決める信号とを基に、前記2次電流が流れている期間、第1の信号レベルとなり、前記2次電流が流れていない期間、前記第1の信号レベルとは異なる第2の信号レベルとなる2次電流オン時間検出信号を生成する2次電流オン時間検出回路と、
    前記2次電流オン時間検出信号を基に、前記2次電流が流れている期間の長さに応じた信号レベルの負荷検出信号を生成し、前記スイッチング素子のスイッチング動作の1周期内は、その生成した負荷検出信号を保持し、周期ごとに負荷検出信号を更新する時間−電圧変換回路と、
    を具備し、前記補助巻線電流可変回路は、前記時間−電圧変換回路からの負荷検出信号を基に前記整流平滑回路に流れる電流を制御することを特徴とする請求項11記載のスイッチング電源装置。
  14. 前記時間−電圧変換回路は、
    第1の容量と、
    前記2次電流が流れている期間、前記第1の容量に定電流を供給する定電流回路と、
    前記スイッチング素子がターンオフするとパルスを発生するパルス発生回路と、
    前記パルス発生回路からのパルスを受信し、前記スイッチング素子がターンオフすると前記第1の容量を放電する放電回路と、
    負荷検出信号を発生する第2の容量と、
    前記第1の容量と前記第2の容量の間に設けられ、前記2次電流が流れていない期間、前記第1の容量と前記第2の容量を導通させる導通回路と、
    を具備し、前記スイッチング素子のスイッチング動作の周期ごとに、前記2次電流が流れている期間の長さに応じた信号レベルの負荷検出信号を生成し、1周期内はその負荷検出信号を保持することを特徴とする請求項13記載のスイッチング電源装置。
  15. 請求項1ないし14のいずれかに記載のスイッチング電源装置であって、
    前記補助巻線に前記整流平滑回路と並列に接続され、前記補助巻線に発生したパルス電圧を整流平滑して補助電源電圧を生成する補助電源電圧生成回路を具備するとともに、
    前記制御回路は、前記補助電源電圧に基づく電流を内部回路用電源へ供給して前記内部回路用電源の電圧を一定値にするレギュレータをさらに具備する、
    ことを特徴とするスイッチング電源装置。
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