JP2006231939A - スライドドアの給電装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 打音の発生を抑制することができるスライドドアの給電装置を提供する。
【解決手段】 車体側からスライドドア側にドア側ワイヤハーネス10が配策されている。ドア側ワイヤハーネス10は、スライドドアの閉動作及び開動作に対応して曲げ伸ばしされる。ドア側ワイヤハーネス10は、複数の電線11と、これら電線11の挿通されたコルゲートチューブ12とを有する。複数の電線11には、コルゲートチューブ12の内壁面12aと係合して同コルゲートチューブ12内での電線11の振動を抑制する抑制部材15が巻回されている。
【選択図】 図2
【解決手段】 車体側からスライドドア側にドア側ワイヤハーネス10が配策されている。ドア側ワイヤハーネス10は、スライドドアの閉動作及び開動作に対応して曲げ伸ばしされる。ドア側ワイヤハーネス10は、複数の電線11と、これら電線11の挿通されたコルゲートチューブ12とを有する。複数の電線11には、コルゲートチューブ12の内壁面12aと係合して同コルゲートチューブ12内での電線11の振動を抑制する抑制部材15が巻回されている。
【選択図】 図2
Description
本発明は、スライドドアの給電装置に関するものである。
従来、例えば自動車のスライドドアには、パワーウィンドモータやモータ作動用のスイッチユニット、あるいは挟み込み検出防止センサといった各種機器が配設される。そして、これら各種機器に電源電流や信号電流等を供給するために、車両本体側(電源側)からスライドドア側にかけてワイヤハーネスを配策させ、このワイヤハーネスを収容部材内で曲げ伸ばし可能に保持する給電装置が知られている(特許文献1〜3など)。
例えば、特許文献1の給電装置では、自動車の車両本体側に固定された回転クランプ(1)と、スライドドア側に固定された収容部材(4)とを備え、これらの間でワイヤハーネス(2,3)が配索されている。この給電装置によれば、ワイヤハーネスは収容部材内で曲げ伸ばし自在とされるため、スライドドアを開けた状態やスライドドアの開閉動作中であっても、その状態に合わせてワイヤハーネスが曲げ伸ばしされ、車両本体側の電源とワイヤハーネスとは常時接続される。これにより、電源から各種機器に常時電力が供給される。
特開2003−335189号公報(第1−4図)
特開2001−359232号公報
特開2003−48495号公報
ところで、こうしたスライドドアの給電装置が備えるワイヤハーネスは、電線と、電線の挿通された筒部材とを有している。そして、これら電線及び筒部材間には、スライドドアの開閉動作に伴うワイヤハーネスの曲げ伸ばし動作を円滑に行うため、所要の遊びが設定されている。従って、自動車の走行中のエンジンや車両本体等から生じる振動により筒部材内で電線が振動すると、これら筒部材及び電線が衝突して打音が発生することがある。そして、このような打音は、乗員にとって耳障りな音となって、不快感を与えるおそれがある。
本発明の目的は、打音の発生を抑制することができるスライドドアの給電装置を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、車両本体側からスライドドア側に配策されるワイヤハーネスを備え、該スライドドアの閉動作及び開動作に対応して前記ワイヤハーネスが曲げ伸ばしされるスライドドアの給電装置において、前記ワイヤハーネスは、電線と、該電線の挿通された筒部材とを有し、前記電線に巻回され、前記筒部材の内壁面と係合して該筒部材内での該電線の振動を抑制する抑制部材を備えたことを要旨とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のスライドドアの給電装置において、前記抑制部材は、一端及び他端の結合代が前記筒部材の内壁面に弾力を有して接触することで該筒部材の内壁面と係合することを要旨とする。
請求項3に記載の発明は、車両本体側からスライドドア側に配策されるワイヤハーネスを備え、該スライドドアの閉動作及び開動作に対応して前記ワイヤハーネスが曲げ伸ばしされるスライドドアの給電装置において、前記ワイヤハーネスは、電線と、該電線の挿通された筒部材とを有し、前記筒部材の内壁面との間に遊びを有して前記電線に周設され、該電線と該筒部材の内壁面との衝突に伴う衝撃を緩衝する緩衝部材を備えたことを要旨とする。
(作用)
請求項1に記載の発明によれば、前記抑制部材により、例えば車両走行時などにおける前記筒部材内での前記電線の振動が抑制されることで、これら筒部材及び電線間で生じる打音を抑制することができる。
請求項1に記載の発明によれば、前記抑制部材により、例えば車両走行時などにおける前記筒部材内での前記電線の振動が抑制されることで、これら筒部材及び電線間で生じる打音を抑制することができる。
請求項2に記載の発明によれば、前記抑制部材による前記筒部材の内壁面との係合を、該抑制部材の一端及び他端の結合代による極めて簡易な形状を利用して行うようにしたことで、その製造工程を簡易化することができる。
請求項3に記載の発明によれば、前記緩衝部材により、例えば車両走行時などにおける前記電線と前記筒部材の内壁面との衝突に伴う衝撃が緩衝されることで、これら筒部材及び電線間で生じる打音を抑制することができる。
以上詳述したように、請求項1乃至3に記載の発明では、打音の発生を抑制することができる。
(第1の実施形態)
以下、本発明を具体化した第1の実施形態を図面に従って説明する。
図1は、本実施形態のスライドドアの給電装置を示す分解斜視図であり、図2は、図1のA−A線に沿った断面図である。
以下、本発明を具体化した第1の実施形態を図面に従って説明する。
図1は、本実施形態のスライドドアの給電装置を示す分解斜視図であり、図2は、図1のA−A線に沿った断面図である。
図1に示されるように、本実施形態では、スライドドア1の内部に設けられるパワーウィンドモータやドアロックユニットやスピーカといった各種機器(図示略)に対し、車体(車両本体)2側から給電するためのドア側ワイヤハーネス10と、プロテクタ20とを備えている。
スライドドア1は、車体2に対して前後方向にスライド自在に取付けられている。そして、スライドドア1の開動作時には、同スライドドア1は車体2の側方へ向けて一旦引き出されてから、車体2に対してスライド移動させられる。一方、スライドドア1の閉動作時には、同スライドドア1は車体2に対してスライド移動させられてから、車体2に対して押し込められる。
なお、スライドドア1の下端には、車体2の下部に設けられているレール(図示略)に対してスライド自在に係合するヒンジローラ取付片3が設けられている。また、スライドドア1の車室内側には、インナパネル4が設けられている。
前記ドア側ワイヤハーネス10は、車体2側からスライドドア1側に配策されている。そして、上記ドア側ワイヤハーネス10の一端側10aにはコネクタ13が、他端側10bにはコネクタ14が設けられている。また、このドア側ワイヤハーネス10は、一端側10a及び他端側10bの中間部において、車両上方に向けて湾状に突き出す湾出部10cを有している。
ドア側ワイヤハーネス10は、一端側10aがコネクタ13を介して前記各種機器に電気的に接続されており、他端側10bがコネクタ14を介して車体側ワイヤハーネス5のコネクタ6に電気的に接続されている。
なお、車体側ワイヤハーネス5及びコネクタ6は、上記スライドドア1の全閉状態において同スライドドア1が対向する壁部7の内部に配設されている。そして、ドア側ワイヤハーネス10の他端側10bのコネクタ14と、車体側ワイヤハーネス5のコネクタ6とは、壁部7の内側においてコネクタ接続が行われている。車体側ワイヤハーネス5は、直接又は間接的にバッテリ(図示略)に電気的に接続されている。
前記プロテクタ20は、前記ドア側ワイヤハーネス10を曲げ伸ばし可能に収容・保持しており、同ドア側ワイヤハーネス10の両端部(一端側10a、他端側10b)を、それぞれ車両前方の第1ハーネス取出口20a及び車両後方の第2ハーネス取出口20bから導出させている。
上記プロテクタ20は、前記インナパネル4に取付け固定される、プロテクタ本体21とプロテクタ本体21に係合されるカバー22とを備えている。これらプロテクタ本体21及びカバー22は、それぞれ合成樹脂にて成形されている。
前記プロテクタ本体21は、インナパネル4に接する略半円板状の基板部23と、この基板部23の周縁部に沿って車室内側に立設された湾曲状の周壁部24と、この周壁部24の一端に対向して配置される略コの字状の基壁25とを備えている。周壁部24と基壁25とを備えるプロテクタ本体21の一端側は、プロテクタ20が構成された際に形成される第1ハーネス取出口20aに対応している。
周壁部24は、後述する板ばね17により付勢されたドア側ワイヤハーネス10の湾出部10cを収容する形状を呈し、本実施形態においては上方に向く略円弧状に形成されている。そして、ドア側ワイヤハーネス10の湾出部10cは、ドア側ワイヤハーネス10の曲げ伸ばしに伴い、前記インナパネル4に対して略平行となるように前記プロテクタ20内を移動する。なお、プロテクタ本体21には、周壁部24の他端に連続して車両後方に伸びる延長部26が形成されている。
また、前記周壁部24及び延長部26の各外縁には、インナパネル4に対する取付フランジ27,28が形成されている。プロテクタ本体21は、取付フランジ27,28を介してボルトによりインナパネル4に締付け固定されている。また、プロテクタ本体21に設けられた基壁25近傍には取付フランジ29が設けられており、同取付フランジ29にボルトが締付けられて、プロテクタ本体21はインナパネル4に堅固に固定されている。
カバー22は、プロテクタ本体21の基板部23に対応してこれに対向するカバー側の基板部30と、プロテクタ本体21の周壁部24に沿った湾曲状の周壁31と、プロテクタ本体21の基壁25に対応した短い側壁32とを備えている。カバー22の周壁31と側壁32とを備える一端側は、プロテクタ20が構成された際に形成される第1ハーネス取出口20aに対応している。なお、カバー22には、周壁31の他端に連続して車両後方に伸びる延長部33が形成されている。この延長部33は、プロテクタ本体21側の前記延長部26とともに第2ハーネス取出口20bを構成する。
カバー22を形成する基板部30の下側縁部には、カバー22の外方に向けて突出する突出部34が形成されている。また、突出部34の根元部には曲面(図示略)が形成されている。この曲面は、前記第2ハーネス取出口20bから導出されたドア側ワイヤハーネス10(コルゲートチューブ12)が接触する曲面として機能する。
前記プロテクタ20内には、例えば薄板状の鋼板と合成樹脂で形成された板ばね17が設けられている。この板ばね17は、一端が前記プロテクタ本体21の基壁25に片持ち支持されており、他端が前記ドア側ワイヤハーネス10(コルゲートチューブ12)と接触している。上記板ばね17は、ドア側ワイヤハーネス10を車両上方に押し上げるように付勢する。
このような構成にあって、前記スライドドア1の閉動作及び開動作に対応して曲げ伸ばしされるドア側ワイヤハーネス10は、前記板ばね17により押し上げられるように付勢されることで前記プロテクタ20内での緩みが抑制されている。
次に、前記ドア側ワイヤハーネス10の構造について詳述する。図2に示されるように、このドア側ワイヤハーネス10は、複数の電線11と、これら電線11の挿通された筒部材としてのコルゲートチューブ12とを備えている。各電線11は、絶縁被覆されたいわゆる被覆電線である。上記コルゲートチューブ12は、例えばポリプロピレンやポリアミド(ナイロン等)などの合成樹脂にて蛇腹状の略四角筒状に成形されており、各電線11をまとめるとともにこれらを保護する被覆材(外被)として設けられている。蛇腹状のコルゲートチューブ12は、ドア側ワイヤハーネス10の曲げ伸ばしを許容しうるように可撓性を有している。
また、本実施形態において、前記複数の電線11には、これらを一括して束ねる態様で抑制部材15が設けられている。図3(a)(b)に示したように、この抑制部材15は、上記電線11の長手方向に沿って間欠的に複数箇所(本実施形態では6箇所)に配設されている。各抑制部材15は、前記コルゲートチューブ12内での上記電線11の振動を抑制するためのもので、例えば発泡スチロールやゴムなどの軟質樹脂、不織布、綿布等のテープを、束ねた複数の電線11に1重で巻回することで形成されている。そして、各抑制部材15は、その一端15a及び他端15bの結合代16を径方向外側に突出させている。
図2に示したように、この抑制部材15は、前記コルゲートチューブ12内において、その内壁面12aと係合している。すなわち、上記抑制部材15は、一側(図2の下側)で上記結合代16が前記内壁面12aに弾力を有して接触することで、他側(図2の上側)で同内壁面12aに圧力が加わった状態で接触している。これにより、上記抑制部材15の巻回された複数の電線11は、前記コルゲートチューブ12内において、まとめて他側(図2の上側)に概略的に位置決めされることになり、その振動が抑制される。
以上詳述したように、本実施形態によれば、以下に示す効果が得られるようになる。
(1)本実施形態では、前記抑制部材15により、特に悪路での車両走行時などに、前記コルゲートチューブ12内での前記電線11の振動が抑制されることで、これらコルゲートチューブ12及び電線11間で生じる打音を抑制することができる。
(1)本実施形態では、前記抑制部材15により、特に悪路での車両走行時などに、前記コルゲートチューブ12内での前記電線11の振動が抑制されることで、これらコルゲートチューブ12及び電線11間で生じる打音を抑制することができる。
(2)本実施形態では、前記抑制部材15による前記コルゲートチューブ12の内壁面12aとの係合を、同抑制部材15の一端15a及び他端15bの結合代16による極めて簡易な形状を利用して行うようにしたことで、その製造工程を簡易化することができる。
(第2の実施形態)
以下、本発明を具体化した第2の実施形態を図面に従って説明する。なお、第2の実施形態は、第1の実施形態の抑制部材に代えて緩衝部材を設けたのみの構成であるため、同様の部分についてはその詳細な説明は省略する。
以下、本発明を具体化した第2の実施形態を図面に従って説明する。なお、第2の実施形態は、第1の実施形態の抑制部材に代えて緩衝部材を設けたのみの構成であるため、同様の部分についてはその詳細な説明は省略する。
図4は、図2に準じたドア側ワイヤハーネス10の断面図である。同図に示されるように、前記複数の電線11には、これらを一括して束ねる態様で緩衝部材41が周設されている。上記緩衝部材41は、前記コルゲートチューブ12の内壁面12aとの衝突に伴う衝撃を緩衝するためのものである。図5(a)(b)に示したように、この緩衝部材41は、例えば発泡スチロールやゴムなどの軟質樹脂、不織布、綿布等からなる長尺状の編組チューブであって、上記電線11の長手方向に沿って連続的に設けられている。
上記緩衝部材41は、前記複数の電線11が挿通されることでこれら電線11に周設されている。この緩衝部材41の径方向の厚みは、前記スライドドア1の開閉動作に伴うドア側ワイヤハーネス10の曲げ伸ばし動作を円滑に行うため、前記内壁面12aとの間に所要の遊びが形成されるように設定されている。そして、例えば前記コルゲートチューブ12内での前記電線11の振動時に同電線11が前記コルゲートチューブ12(内壁面12a)と衝突するときには、前記緩衝部材41が同内壁面12aに接触することでこれに伴う衝撃が緩衝されるようになっている。
以上詳述したように、本実施形態によれば、以下に示す効果が得られるようになる。
(1)本実施形態では、前記緩衝部材41により、特に悪路での車両走行時などに、前記電線11と前記コルゲートチューブ12の内壁面12aとの衝突に伴う衝撃が緩衝されることで、これらコルゲートチューブ12及び電線11間で生じる打音を抑制することができる。
(1)本実施形態では、前記緩衝部材41により、特に悪路での車両走行時などに、前記電線11と前記コルゲートチューブ12の内壁面12aとの衝突に伴う衝撃が緩衝されることで、これらコルゲートチューブ12及び電線11間で生じる打音を抑制することができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・前記第1の実施形態において、図6(a)(b)に示したように、前記電線11の長手方向に沿って連続的に設けられた抑制部材51を採用してもよい。この抑制部材51は、例えば発泡スチロールやゴムなどの軟質樹脂、不織布、綿布等のテープ又はシートを、束ねた複数の電線11に1重で巻回することで形成されている。このような長尺状の抑制部材51であっても、その一端及び他端の結合代52を径方向外側に突出させて電線11の振動抑制を図ることはいうまでもない。なお、抑制部材51は、前記電線11の長手方向全体に亘っていてもよいし、適宜の範囲のみに亘っていてもよい。
・前記第1の実施形態において、図6(a)(b)に示したように、前記電線11の長手方向に沿って連続的に設けられた抑制部材51を採用してもよい。この抑制部材51は、例えば発泡スチロールやゴムなどの軟質樹脂、不織布、綿布等のテープ又はシートを、束ねた複数の電線11に1重で巻回することで形成されている。このような長尺状の抑制部材51であっても、その一端及び他端の結合代52を径方向外側に突出させて電線11の振動抑制を図ることはいうまでもない。なお、抑制部材51は、前記電線11の長手方向全体に亘っていてもよいし、適宜の範囲のみに亘っていてもよい。
・前記第1の実施形態において、抑制部材15の個数(6個)は一例である。
・前記第2の実施形態において、図7(a)(b)に示したように、前記電線11の長手方向に沿って間欠的に複数箇所に配設された緩衝部材53を採用してもよい。各緩衝部材53は、例えば発泡スチロールやゴムなどの軟質樹脂、不織布、綿布等のテープを、束ねた複数の電線11に1重で巻回することで形成されている。なお、前記コルゲートチューブ12(内壁面12a)との干渉を回避するため、各緩衝部材53の一端及び他端を、周方向に重合させて接合している。
・前記第2の実施形態において、図7(a)(b)に示したように、前記電線11の長手方向に沿って間欠的に複数箇所に配設された緩衝部材53を採用してもよい。各緩衝部材53は、例えば発泡スチロールやゴムなどの軟質樹脂、不織布、綿布等のテープを、束ねた複数の電線11に1重で巻回することで形成されている。なお、前記コルゲートチューブ12(内壁面12a)との干渉を回避するため、各緩衝部材53の一端及び他端を、周方向に重合させて接合している。
また、図8(a)(b)に示したように、前記電線11の長手方向に沿って連続的に設けられた緩衝部材54を採用してもよい。この緩衝部材54は、例えば発泡スチロールやゴムなどの軟質樹脂、不織布、綿布等のテープ又はシートを、束ねた複数の電線11に1重で巻回することで形成されている。このような長尺状の緩衝部材54であっても、その一端及び他端を周方向に当接させて接合し、前記コルゲートチューブ12(内壁面12a)との干渉の回避を図ることはいうまでもない。なお、緩衝部材54は、前記電線11の長手方向全体に亘っていてもよいし、適宜の範囲のみに亘っていてもよい。
・前記第2の実施形態において、緩衝部材41は、例えば発泡スチロールやゴムなどの軟質樹脂、不織布、綿布等からなる長尺状の単純なチューブであってもよい。
・前記各実施形態においては、プロテクタ20内でのドア側ワイヤハーネス10の緩みを抑制するために板ばね17を設けたが、ドア側ワイヤハーネス10(コルゲートチューブ12)自体が緩みを抑制しうる十分な弾力性を有しているのであれば、板ばね17を割愛してもよい。
・前記各実施形態においては、プロテクタ20内でのドア側ワイヤハーネス10の緩みを抑制するために板ばね17を設けたが、ドア側ワイヤハーネス10(コルゲートチューブ12)自体が緩みを抑制しうる十分な弾力性を有しているのであれば、板ばね17を割愛してもよい。
・前記各実施形態において、ドア側ワイヤハーネス10の配索態様等は一例であって、例えば特許文献1に準じたものであってもよい。すなわち、車体2側の適宜箇所(例えばステップパネルなど)に回転クランプを設け、この回転クランプを介してドア側ワイヤハーネス10を車体2側からスライドドア1側に配策するようにしてもよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について、それらの効果とともに以下に追記する。
(イ)請求項1又は2に記載のスライドドアの給電装置において、
前記抑制部材は、前記電線の長手方向に沿って間欠的に複数箇所に配設されていることを特徴とするスライドドアの給電装置。
(イ)請求項1又は2に記載のスライドドアの給電装置において、
前記抑制部材は、前記電線の長手方向に沿って間欠的に複数箇所に配設されていることを特徴とするスライドドアの給電装置。
(ロ)請求項1又は2に記載のスライドドアの給電装置において、
前記抑制部材は、前記電線の長手方向に沿って連続的に設けられていることを特徴とするスライドドアの給電装置。
前記抑制部材は、前記電線の長手方向に沿って連続的に設けられていることを特徴とするスライドドアの給電装置。
(ハ)請求項3に記載のスライドドアの給電装置において、
前記緩衝部材は、前記電線の長手方向に沿って間欠的に複数箇所に配設されていることを特徴とするスライドドアの給電装置。
前記緩衝部材は、前記電線の長手方向に沿って間欠的に複数箇所に配設されていることを特徴とするスライドドアの給電装置。
(ニ)請求項3に記載のスライドドアの給電装置において、
前記緩衝部材は、前記電線の長手方向に沿って連続的に設けられていることを特徴とするスライドドアの給電装置。
前記緩衝部材は、前記電線の長手方向に沿って連続的に設けられていることを特徴とするスライドドアの給電装置。
1…スライドドア、2…車両本体としての車体、10…ワイヤハーネスとしてのドア側ワイヤハーネス、11…電線、12…筒部材としてのコルゲートチューブ、15,51…抑制部材、15a…一端、15b…他端、16,52…結合代、41,53,54…緩衝部材。
Claims (3)
- 車両本体側からスライドドア側に配策されるワイヤハーネスを備え、該スライドドアの閉動作及び開動作に対応して前記ワイヤハーネスが曲げ伸ばしされるスライドドアの給電装置において、
前記ワイヤハーネスは、電線と、該電線の挿通された筒部材とを有し、
前記電線に巻回され、前記筒部材の内壁面と係合して該筒部材内での該電線の振動を抑制する抑制部材を備えたことを特徴とするスライドドアの給電装置。 - 請求項1に記載のスライドドアの給電装置において、
前記抑制部材は、一端及び他端の結合代が前記筒部材の内壁面に弾力を有して接触することで該筒部材の内壁面と係合することを特徴とするスライドドアの給電装置。 - 車両本体側からスライドドア側に配策されるワイヤハーネスを備え、該スライドドアの閉動作及び開動作に対応して前記ワイヤハーネスが曲げ伸ばしされるスライドドアの給電装置において、
前記ワイヤハーネスは、電線と、該電線の挿通された筒部材とを有し、
前記筒部材の内壁面との間に遊びを有して前記電線に周設され、該電線と該筒部材の内壁面との衝突に伴う衝撃を緩衝する緩衝部材を備えたことを特徴とするスライドドアの給電装置。
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