JP2006159953A - 車両外置きエアバッグ構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 エアバッグに長さが長い障害物が当接する場合に、障害物の上端部の衝撃を吸収することはできない点を解決することで、長さが違う障害物が当接する場合にも十分に障害物の衝撃の吸収を図ることを可能にする。
【解決手段】 カウルトップ12の前面に沿って車体左右方向に延びるエアバッグモジュール13を配置し、そのエアバッグモジュール13の左右両端を左右の前輪44,44のダンパーハウジング30,30の上部にそれぞれ支持し、歩行者との接触時にインフレ一夕24が発生するガスでエアバッグ14をカウルトップ12の上面及びフロントガラス15の前面に沿って展開させ、且つエアバッグ14の根元部52にベントホール53を設け、後述するように、歩行者との接触により回転速度を低下させるようにインフレータ24で発生させたガスを逃がすようにした。
【選択図】 図7

Description

本発明は、フードの上面やフロントガラスの前面に沿わせてエアバッグを膨出展開させる車両外置きエアバッグ構造に関するものである。
車両に障害物が衝突する形態は各種のものが想定され、障害物が車両のフロントバンパなどに当たった後に、車両の別の部位に再度当たることが考えられる。障害物が、フロントバンパなどに当たる最初の衝突を「一次衝突」、次に車両の他の部位に当たる衝突を「二次衝突」と呼ぶことにする。
車両外置きエアバッグ構造として、一次衝突直後に、エアバッグを膨出展開させてフロントピラーやフロントガラスなどの車両外側を覆い、障害物が車両外側に二次衝突するときの衝撃を緩和させる形式のものエアバッグが提案されている。
このような車両外置きエアバッグ構造として、例えば、エアバッグ内圧が所定圧力を超えたときに、エアバッグに設けた排出口(ベントホール)からガスを排出し、エアバッグ内圧を調整できるようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2004−90812公報(第16頁、図3)
図11は従来の基本構成を説明する図であり、車両外置きエアバッグ構造210は、フードの上面やフロントガラスの前面に沿わせて膨出展開させるエアバッグ211と、このエアバッグ211を収納する収納ケース(リテーナ)212と、この収納ケース212に開閉自在に取付けることでエアバッグ211を膨出展開可能に覆うカバー213と、エアバッグ211に内蔵させることでエアバッグ211を膨出展開させるインフレータ214と、からなる。
一般的に、短い障害物(例えば、伸長の低い歩行者)はエアバッグに上端部(例えば、頭部)から当たり、長い障害物(例えば、伸長の高い歩行者)は略中央部(例えば、腰若しくは胸)から当たり、この略中央部を支点として上端部が回転する動きを呈する。従って、短い障害物では上端部を直接的に受けることができるので、エアバッグにより上端部を回転させる力は作用しないものの、長い障害物ではエアバッグに止められることにより略中央部を支点として上端部を回転させる力が作用するので、上端部の回転を和らげるように受けたいものである。
しかし、車両外置きエアバッグ構造210では、上端部を直接受けるケースでエアバッグの仕様を決めていることが多く、長い障害物では略中央部を支点として上端部を回転させる力が作用することから障害物の上端部の回転を和らげるように受け、障害物の上端部の衝撃を吸収する効果が落ちるという問題があった。
すなわち、長さが違う障害物が当接する場合にも十分に障害物の衝撃の吸収を図ることができる車両外置きエアバッグ構造が望まれる。
本発明は、エアバッグに長さが長い障害物が当接する場合に、障害物の上端部の衝撃を吸収する効果が落ちない点を解決し、長さが違う障害物が当接する場合にも十分に障害物の衝撃の吸収を図ることができる車両外置きエアバッグ構造を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、車体の前方にフロントバンパを配置し、フードとフロントガラスとの間の内部を覆うカウルトップを配置し、このカウルトップの前面に沿って車幅方向に延ばしたエアバッグモジュールを配置し、このエアバッグモジュールの両端を左・右前輪のダンパハウジングの上部にそれぞれ支持した車両外置きエアバッグ構造であって、
エアバッグモジュールは、障害物の衝撃の緩和をするエアバッグと、フロントバンパに障害物が当接したときにエアバッグをカウルトップの上面及びフロントガラスの前面に沿って膨出展開させるインフレータと、エアバッグの根元部に設けたベントホールと、備えたことを特徴とする。
例えば、長さが違う障害物が当接する場合にも十分に障害物の衝撃の吸収を図ることができるとすれば、エアバッグ機能の有用性を増大させることができるので好ましいことである。
そこで、カウルトップの前面に沿って車幅方向に延ばしたエアバッグモジュールを配置し、このエアバッグモジュールの両端を左・右前輪のダンパハウジングの上部にそれぞれ支持することで、エアバッグモジュールを強固に取付けることができる。
また、ベントホールをエアバッグの根元部に設けることで、エアバッグに障害物が二次衝突したときにインフレータで発生させたガスを逃がしやすくした。これにより、エアバッグに長い障害物の略略中央部を当接させるときの当たりを和らげることで、障害物の上端部の回転速度を低下させることができる。
請求項1に係る発明では、ベントホールをエアバッグの根元部に設けたので、エアバッグに障害物が二次衝突したときにインフレータで発生させたガスを逃がしやすくすることができる。これにより、エアバッグに長い障害物の略中央部を当接させるときの当たりを和らげ、障害物の上端部の回転速度を低下さることができる。この結果、長さの短い障害物及び長さの長い障害物の上端部にかかる衝撃の吸収を図ることができるという利点がある。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
また、図1〜図7は本発明に係る車両外置きエアバッグ構造を示すもので、図1は本発明に係る車両外置きエアバッグ構造を搭載する車両の平面図、図2は図1の2−2線断面図、図3は図1の3矢視図、図4は本発明に係る車両外置きエアバッグ構造のエアバッグモジュールの分解斜視図、図5は図3の5−5線断面図、図6は図2の6−6線断面図である。
図1に示すように、車両外置きエアバッグ構造50は、車両10のフード(ボンネット)11の後縁とカウルトップ12の前縁との間に、車体41左右方向に延びるエアバッグモジュール13が配置したものであり、車体41前部に障害物(例えば、歩行者)が衝突したとき、エアバッグモジュール13から二点鎖線で示す位置にエアバッグ14を展開させ、カウルトップ12の上面、フロントガラス15の下部前面及び左右のフロントピラー16,16の全面を覆うことで、フード11上にはね上げられた障害物の上端部(例えば、歩行者の頭部)を保護するための装置である。41は車体、42は車室、43はエンジンルーム、45はフロントバンパを示す。
図2に示すように、カウルトップ12は、カウルトップアウター17、カウルトップインナー18及びカウルトップグリル19から構成することで、車体41左右方向に延ばしたダクト状に形成したものである。
さらに、カウルトップ12は、カウルトップアウター17及びカウルトップインナー18の結合部にダッシュパネルインナー20の前端を結合するとともに、カウルトップインナー18及びカウルトップグリル19の結合部にダッシュパネルアウター21の前端、フロントガラス15の前端を結合したものである。
なお、ダッシュパネルアウター21は、上面をインストルメントパネル22で覆ったことを示す。
図2〜図4に示すように、エアバッグモジュール13は、上面を開放した容器状のリテーナ23と、リテーナ23の中央底部に配置するインフレータ24と、リテーナ23の内部に折り畳み状態で収納されたエアバッグ14と、リテーナ23の上面開口部を覆うポリプロピレン等の合成樹脂にて形成したカバー25と、リテーナ23及びエアバッグ14廻りの形成した内圧開放機構51と、からなる。
なお、カバー25は、開放した下面をリテーナ23の外周に取付けるものであり、リテーナ23の外周に金属バンド26を巻き付け、この金属バンド26をリテーナ23にリベット27・・・(・・・は複数個を示す。以下同じ)固定する。
カバー25は、上壁25a、前壁25b及び後壁25cを備え、上壁25aは、フード(ボンネット)11の後縁に沿わせるとともに、車幅方向において略中央部を車体41前方に突出するように円弧状に湾曲させた。また、カバー25の上壁25a及び前壁25bの境目に、薄肉に形成したヒンジ部25dを車幅方向に形成した。
また、後壁25cの上端近傍には、車幅方向(車体左右方向)に延ばしたミシン目状の脆弱部25eを、カバー25の裏面側からレーザ加工で形成するとともに、上壁25aの裏面には、車体前後方向に延ばした複数本のミシン目状の脆弱都25f・・・をレーザ加工により形成した。
脆鋸部25e及び脆弱部25f・・・は、櫛歯状を呈し、カバーの上壁25aは、脆弱部25f・・・の先端をヒンジ部25dに接続するとともに、短冊状をなす複数のリッド28・・・に分割したものである。
図3及び図5に示すように、エンジンルーム43内に設けた左右の前輪44,44(一方の44は不図示)のホイールハウス29.29の後部に、図示せぬサスペンションダンパーを収納するダンパーハウジング30,30を形成した。
エアバッグモジュール13は、ダンパーハウジング30の上部側面にそれぞれブラケット31が溶接し、このブラケット31にボルト32・・・で連結部材33を固定し、この連結部材33の上端に、リテーナ23の端部近傍に溶接したブラケット34をボルト35,35で固定するものである。なお、44,44(一方は不図示)は前輪を示す。
すなわち、車両外置きエアバッグ構造50は、前述したエアバッグモジュール13、ダンパーハウジング30,30、ダンパーハウジング30,30側のブラケット31,31、ブラケット31,31を止めるボルト32・・・、連結部材33,33、リテーナ23側のブラケット31,31及びブラケット31,31を止めるボルト35・・・から構成するものであり、カウルトップ12の前面に沿って車体左右方向に延びるエアバッグモジュール13を配置し、そのエアバッグモジュール13の左右両端を左右の前輪44,44のダンパーハウジング30,30の上部にそれぞれ支持し、歩行者との接触時にインフレ一夕24が発生するガスでエアバッグ14をカウルトップ12の上面及びフロントガラス15の前面に沿って展開させ、且つエアバッグ14の根元部52にベントホール53を設け、後述するように、障害物(歩行者)との接触により回転速度を低下させるようにインフレータ24で発生させたガスを逃がすようにするものである。
図7は本発明に係る車両外置きエアバッグ構造のエアバッグの展開時の側面図であり、車両外置きエアバッグ構造(装置)50は、車体41(図3参照)の前方にフロントバンパ45を配置し、フード11とフロントガラス15との間の内部を覆うカウルトップ12を配置し、このカウルトップ12の前面に沿って車幅方向に延ばしたエアバッグモジュール13を配置し、このエアバッグモジュール13の両端を左・右前輪44,44(図3参照)のダンパハウジング30,30の上部にそれぞれ支持した車両外置きエアバッグ構造であって、エアバッグモジュール13に、障害物の衝撃の緩和をするエアバッグ14と、フード11に障害物が当接したときにエアバッグ14をカウルトップ12の上面及びフロントガラス15の前面に沿って膨出展開させるインフレータ24とエアバッグ14に障害物を当接させるときの当たりを和らげるために、バッグ展開時に蓋体(蓋)54を飛ばして形成し、障害物の上端部の回転速度を低下させるベントホール53と、を備え、エアバッグ14の根元部52に、ベントホール53を設けた歩行者保護用エアバッグ構造(装置)と言うことができる。なお、59はエアバッグ14の前端部を示す。
例えば、車両10に障害物(歩行者)が衝突し、車両に取付けたセンサ(不図示)で衝撃を検出すると、エアバッグモジュール13のインフレータ24が爆発し、このインフレータ24で発生するガスで折り畳んだエアバッグ14を膨張させ、このエアバッグ14で圧力をカバー25の上壁25aの裏面に作用させる。
合成樹脂製のカバー25に櫛歯状の脆弱部25e,25f・・・が形成したので、これらの脆弱部25e,25f・・・をエアバッグ14の圧力で破断し、短冊状に分割した複数のリッド28・・・を前端のヒンジ部25dを支点として前方に開放させ、リテーナ23の開口23aからエアバッグ14を展開させることができる。
図1及び図7に示すように、展開したエアバッグ14はカウルトップ12の上面、フロントガラス15の前面及びフロントピラー16,16の前面を覆い、フード(ボンネット)11上にはね上げられた障害物(歩行者)を保護することができる。また、車両外置きエアバッグ構造50では、エアバッグ14の展開時に、蓋体(蓋)54を飛ばしてベントホール53を形成し、エアバッグ14の内圧を適正に保ち、歩行者にかかる衝撃の低減を図るものである。
このように、エアバッグモジュール13をカウルトップ12の内部に収納することなく、カウルトップ12の前面に沿うように配置したので、車室42内への空気の取り込みやワイパーの配置に影響を与えることがない。
また、エアバッグモジュール13の左右両端を左右の前輪のダンパーハウジング30,30の上部にそれぞれ支持したので、カウルトップ12、ダッシュパネルインナー20、ダッシュバネルアウター21等の剛性を特別に高めることなく、エアバッグ14の展開時の反力を高剛性のダンパーハウジング30,30で確実に支持することができ、しかもエアバッグモジュール13によって車体を補強して剛性を高めることができる。
また、カバー25の前線のヒンジ部25dは円弧状に湾曲しているため、上壁25aが一体のままではヒンジ部25dまわりにスムーズに回動することができない。従って、上壁25aが脆弱都25e,25f・・・によって短冊状のリッド28・・・に分割したので、図6こ示すように、リッド28・・・をスムーズに回動させることができる。
さらに、脆弱部25e,25f・・・をレーザー加工によりミシン日状に形成したので、その脆弱部25e,25f・・・を目立ちにくくして外親を向上させることができる。
図8は本発明に係る車両外置きエアバッグ構造の内圧開放機構の斜視図であり、内圧開放機構51は、エアバッグ14の根元部52に設けたベントホール53と、このベントホール53を塞ぐ蓋体54と、この蓋体54をリテーナ23側に支持する外枠55と、この外枠55をリテーナ23側に止める内枠56と、内枠56、エアバッグ14、リテーナ23及び外枠55を共締めする取付ねじ57・・・(1個のみ図示)と、からなる。
ベントホール53は、エアバッグ14の根元部52に開けたバッグ側貫通孔61と、このバッグ側貫通孔61に略同径にリテーナ23に開けたリテーナ側開口62と、バッグ側貫通孔61に略同径に内枠56に開けた内枠側開口63と、バッグ側貫通孔61に略同径に外枠55開けた外枠側開口64と、を同軸に合わせることで形成する内圧開放用開口である。すなわち、ベントホール53とは、エアバッグ14の根元部52に設けたバッグ側貫通孔61であるとともに、リテーナ23に設けたリテーナ側開口62ともである。
蓋体54は、板状若しくはフィルム状の部材であり、素材を樹脂若しくはゴム等の弾性変形可能な部材で形成することで、エアバッグ14の内圧が所定圧力に達したときに、変形し外枠55から外れることのできる部材である。
内枠56は、先に説明した内枠側開口63と、エアバッグ14及びリテーナ23を介して外枠55を共締めするねじ孔66・・・を止めるとを備える。
外枠は、先に説明した外枠側開口64と、内枠56に取付ける取付ねじ57・・・を貫通させる孔67・・・と、蓋体54を保持する段部68と、を備える。
図9は本発明に係る車両外置きエアバッグ構造の内圧開放機構の側面断面図であり、内圧開放機構51は、内枠56にエアバッグ14及びリテーナ23を介して外枠55を取付けることで、蓋体54を外枠55の段部68とリテーナ23との間に挟み込んだものであり、エアバッグ14の内圧が所定圧力に達したときに、蓋体54を二点鎖線で示すように変形させ、外枠55から蓋体54を外すことでエアバッグ14を開放し、エアバッグ14の内圧を下げるように構成したものである。
図10(a)〜(d)は長い障害物での二次衝突のメカニズムの説明図である。なお、T1は長い障害物(例えば、背の高い歩行者)を示す。
(a)〜(c)は、長い障害物(背の高い歩行者)204が車両200に衝突する場合の例示であり、(a)において、長い障害物204が車両200のフロントバンパ(前端)201に当たると矢印a1の如く倒れ込む。この状態でエアバッグ203の膨出展開が開始させる。(b)において、障害物204は矢印a2の如く車両200のフード(上面)202を滑り上がる。一方、エアバッグ203が膨出展開すると、障害物204の略中央部(例えば、歩行者の腰若しくは胸)206がエアバッグ203の前端で止められ、障害物204の上端部(例えば、頭部)205に、障害物204の略中央部206を支点として矢印a3の如く回転する力が作用する。(c)において、障害物204の上端部205がエアバッグ203に近づく。このときの上端部205とエアバッグ203との距離をS1とする。
(d)は本発明の車両外置きエアバッグ装置50であり、上記(b)に対応させた状態の例示である。車両外置きエアバッグ装置50は図8に示すように、ベントホール53(図8参照)を根元部52に形成したので、エアバッグ14の前端部59等に障害物(背の高い歩行者)71の略中央部(腰若しくは胸)73が矢印a4の如く押込んできたときに、略中央部73が急激に止められることがない。従って、上端部74の回転を抑えることができる。また、エアバッグの前端部59若しくは根元部52の変形が容易であるため、上端部72とエアバッグ14との距離S2を(c)に示す距離S1に比べ、近づける(S2<S1)ことができ、上端部205の衝撃を和らげることができると考えられる。
すなわち、エアバッグ14の根元部52にベントホール53(図8参照)を設けることで、エアバッグ14に長い障害物71が二次衝突したときにインフレータ24で発生させたガスを逃がしやすくするとともに、エアバッグ14の変形を容易に(大きく)した。これにより、長い障害物71がエアバッグ14に略中央部73を当接させるときの当たりを和らげることで、障害物71の上端部72の回転速度(回転角速度)を低下させることができる。この結果、長さの長い障害物71の上端部72にかかる衝撃の吸収を図ることができる。
例えば、短い障害物(背の低い歩行者)では、上端部(頭部)がエアバッグ14に直接当たっていくので、上記長い障害物71のような問題は発生しない。なお、車両外置きエアバッグ装置50は、短い障害物がエアバッグ14に直接当たるときにも短い障害物にかかる衝撃の吸収を図ることができる。
尚、本発明に係る車両外置きエアバッグ構造は、図7に示すように、エアバッグ14はカウルトップ12の上面、フロントガラス15の前面及びフロントピラー16,16の前面を覆うエアバッグであってが、これに限るものではなく、フロントガラス若しくはフロントピラー単独に覆うエアバッグに用いるものであってもよい。
図8に示すように、ベントホール53を根元部52に設け、インフレータ24(図7参照)で発生させたガスをエンジンルーム43(図1参照)側に逃がすことで、障害物に対するガスの熱的影響も回避することができる。また、ベントホール53を根元部52に設け、インフレータ24(図7参照)で発生させたガスをエンジンルーム43(図1参照)側に逃がすことで、エアバッグ14を障害物の略中央部で押込むときに、ガスを抜け易くすることができ、障害物を跳ね返す虞れも回避することかできる。
さらに、エアバッグ14の根元部52の形状を改善することで、さらなる衝撃吸収効果の改善を期待することができる。
本発明に係る車両外置きエアバッグ構造は、比較的フロントノーズの短いセダン若しくはワゴンなどの乗用車(車両)のフロントピラー(Aピラー)廻りに採用するのに好適である。
本発明に係る車両外置きエアバッグ構造を搭載する車両の平面図である。 図1の2−2線断面図である。 図3は図1の3矢視図である。 図4は本発明に係る車両外置きエアバッグ構造のエアバッグモジュールの分解斜視図である。 図3の5−5線断面図である。 図2の6−6線断面図である。 図7は本発明に係る車両外置きエアバッグ構造のエアバッグの展開時の側面図である。 本発明に係る車両外置きエアバッグ構造の内圧開放機構の斜視図である。 本発明に係る車両外置きエアバッグ構造の内圧開放機構の側面断面図である。 長い障害物での二次衝突のメカニズムの説明図である。 従来の基本構成を説明する図である。
符号の説明
10…車両、11…フード、13…エアバッグモジュール、14…エアバッグ、15…フロントガラス、24…インフレータ、30…ダンパハウジング、41…車体、44…前輪、45…フロントバンパ、50…車両外置きエアバッグ構造、51…内圧開放機構、52…根元部、53…ベントホール。

Claims (1)

  1. 車体の前方にフロントバンパを配置し、フードとフロントガラスとの間の内部を覆うカウルトップを配置し、このカウルトップの前面に沿って車幅方向に延ばしたエアバッグモジュールを配置し、このエアバッグモジュールの両端を左・右前輪のダンパハウジングの上部にそれぞれ支持した車両外置きエアバッグ構造であって、
    前記エアバッグモジュールは、障害物の衝撃の緩和をするエアバッグと、前記フロントバンパに障害物が当接したときに前記エアバッグを前記カウルトップの上面及び前記フロントガラスの前面に沿って膨出展開させるインフレータと、前記エアバッグの根元部に設けたベントホールと、備えたことを特徴とする車両外置きエアバッグ構造。
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