JP2006159971A - 車両外置きエアバッグ装置 - Google Patents

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豊 岡本
Yuji Kikuchi
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Abstract

【課題】 長い障害物がエアバッグに当接する場合に上端部の回転を和らげるように受けることはできない点を解決することで、長い障害物が当接する場合にも十分に障害物の衝撃の吸収を図ることを可能にする。
【解決手段】 エアバッグ31Lの根元部71近傍に前記インフレータ82を配置し、このインフレータ72で膨出展開させた状態のバッグ形状を整えるテザー73〜75を設け、テザー73〜75の少なくとも上縁73a〜75a及び下縁73b〜75bをエアバッグ31Lに連結することで、くびれ部76,77を形成するとともに、くびれ部76,77の両側にインフレータで膨出させる膨出部78,78を形成するものであり、デザー73〜75に、インフレータ89を跨いで略ハ字状に且つ左右に少なくとも一対配置することでエアバッグ31Lの根元部近傍を規制する規制部としての根元部規制用デザー74,75を含んだものである。
【選択図】 図5

Description

本発明は、フードの上面やフロントガラスの前面に沿わせてエアバッグを膨出展開させる車両外置きエアバッグ装置に関するものである。
車両に障害物が衝突する形態は各種のものが想定され、障害物が車両のフロントバンパなどに当たった後に、車両の別の部位に再度当たることが考えられる。障害物が、フロントバンパなどに当たる最初の衝突を「一次衝突」、次に車両の他の部位に当たる衝突を「二次衝突」と呼ぶことにする。
車両外置きエアバッグ装置として、一次衝突直後に、エアバッグを膨出展開させてフロントピラーやフロントガラスなどの車両外側を覆い、障害物が車両外側に二次衝突するときの衝撃を緩和させる形式のものエアバッグが提案されている。
このような車両外置きエアバッグ装置として、エアバッグに、エアバッグの展開形状を規制するテザー(ストラップ)を設けたものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2003−306100公報(第9頁、図5)
図18は従来の基本構成を説明する図であり、車両外置きエアバッグ装置240は、エアバッグ241内の略中央に、エアバッグ241の上端から下端に向けて帯状のテザー(ストラップ)245を延ばすとともに、テザー245を車体前後方向に向けて配置し、このテザー245の前・後側縁をそれぞれエアバッグ241の内周に連結することによりエアバッグ241にくびれ部246,246を形成し、くびれ部246,246挟んでフロントウインドガラス242及びガーニッシュ243に接触可能な膨出部(凸状湾曲部)247,247を形成したものである。
一般的に、短い障害物(例えば、伸長の低い歩行者)はエアバッグに上端部(例えば、頭部)から当たり、長い障害物(例えば、伸長の高い歩行者)は略中央部(例えば、腰若しくは胸)から当たり、この略中央部を支点として上端部が回転する動きを呈する。従って、短い障害物では上端部を直接的に受けることができるので、エアバッグにより上端部を回転させる力は作用しないものの、長い障害物ではエアバッグに止められることにより略中央部を支点として上端部を回転させる力が作用するので、上端部の回転を和らげるように受けたいものである。
しかし、車両外置きエアバッグ装置240では、縦長のエアバッグ241の略中央にテザー245を渡し、フロントウインドガラス242及びガーニッシュ243に接触可能な膨出部(凸状湾曲部)247,247を形成したものなので、インフレータ(不図示)を配置するエアバッグ241の根元部の形状を規制できない。
従って、必要以上に膨出し、例えば、膨出した部分に長い障害物(背の高い歩行者)の略中央部(腰若しくは胸)が当たる場合には、この略中央部が止められ、ここを支点として上端部(頭部)が回転しはじめ、上端部の回転をの回転を和らげるように受けることはできないという問題があった。
一般的に、車両外置きエアバッグ装置のようなエアバッグ装置では、インフレータをエアバッグの根元部に設置するのが通常であり、エアバッグの設計の制約を課す場合があった。
すなわち、長さの異なる障害物(長い障害物若しくは短い障害物)がエアバッグに当接する場合にも十分に障害物の衝撃の吸収を図ることができるとともに、インフレータの設置場所の自由度の向上を図ることができる車両外置きエアバッグ装置が望まれる。
本発明は、長い障害物がエアバッグに当接する場合に上端部の回転を和らげるように受けることはできない点を解決し、長い障害物が当接する場合にも十分に障害物の衝撃の吸収を図ることができる車両外置きエアバッグ装置を提供するとともに、エアバッグの設計のエアバッグの設計の制約を課す点を解決し、インフレータの設置場所の自由度の向上を図ることができる車両外置きエアバッグ装置を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、車両外側面に沿わせつつ車両前後方向に略筒状のエアバッグを長手にインフレータで膨出展開させる車両外置きエアバッグ装置において、エアバッグに、膨出展開させた状態でバッグ幅方向を区切るテザーを設け、このテザーの少なくとも上・下縁をエアバッグに連結することで、くびれ部を形成するとともに、このくびれ部の両側にインフレータで膨出させる膨出部を形成し、テザーに、インフレータを配置するエアバッグの根元部近傍を、インフレータを挟んで左右に少なくとも一対配置するように規制する規制部を備えたことを特徴とする。
例えば、長い障害物がエアバッグに当接する場合に上端部の回転を和らげるように受けることができるとすれば、長さの異なる障害物に対して双方に同様の衝撃吸収効果を発揮することができるので好ましいことである。
すなわち、エアバッグに、膨出展開させた状態でバッグ幅方向を区切るテザーを設け、このテザーの少なくとも上・下縁をエアバッグに連結し、くびれ部を形成するとともに、このくびれ部の両側にインフレータで膨出させる膨出部を形成し、デザーにインフレータを配置するエアバッグの根元部近傍まで規制する規制部を備えることで、エアバッグに長い障害物(背の高い歩行者)の略中央部(腰若しくは胸)が当接し、略中央部でエアバッグを押込むときに、上端部(頭部)の回転速度(振込み速度)を下げ、障害物の衝撃の吸収を図るようにした。
請求項2に係る発明は、規制部が、後方に向けてエアバッグの高さを徐々に高くするように規制したものであることを特徴とする。
エアバッグを規制部で後方に向けてエアバッグの高さを徐々に高くするように規制することで、長い障害物(背の高い歩行者)の衝撃吸収をさらに向上させることができる。
請求項3に係る発明は、エアバッグにインフレータを外付けするとともに、テザーに連通孔を形成することで膨出部を連通させたことを特徴とする。
例えば、インフレータの設置場所の自由度の向上を図ることができるとすれば、車体のスペース効率の向上を図ることができるので好ましいことである。
エアバッグにインフレータを外付けすることで、インフレータの設置場所の自由度の向上を図ることができる。
請求項1に係る発明では、エアバッグに、膨出展開させた状態でバッグ幅方向を区切るテザーを設け、このテザーの少なくとも上・下縁をエアバッグに連結し、くびれ部を形成するとともに、このくびれ部の両側にインフレータで膨出させる膨出部を形成し、テザーに、インフレータを配置するエアバッグの根元部近傍をまでデザーを配置し、さらにはエアバッグを規制する規制部を備えたので、エアバッグに長い障害物(背の高い歩行者)の略中央部(腰若しくは胸)が当接し、略中央部でエアバッグを押込むときに、略中央部が急激に止められることがなく、上端部の回転速度(振込み速度)を下げることができる。この結果、エアバッグに上端部が当たったときに、エアバッグで上端部の回転を和らげるように受けることができるという利点がある。
請求項2に係る発明では、エアバッグを規制部で後方に向けてエアバッグの高さを徐々に高くするように規制することで、長い障害物(背の高い歩行者)の衝撃吸収をさらに向上させることができるという利点がある。
請求項3に係る発明では、エアバッグにインフレータを外付けしので、インフレータの設置場所の自由度の向上を図ることができる。この結果、車体のスペース効率の向上を図ることができるという利点がある。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は本発明に係る車両外置きエアバッグ装置を採用した車両の斜視図であり、車両10は、車体11の前部にフード(ボンネット)12を備え、このフード12の後方にフロントウインドガラス13を備え、これらのフード12及びフロントウインドガラス13の間に車両外置きエアバッグ装置30(以下、「エアバッグ装置30」と略記する)を備え、このエアバッグ装置30の両脇に車両外置きエアバッグ装置30L,30Rを備えたものである。
図中、15はルーフ、16はフロントバンパ、17は前照灯、18はフロントフェンダ、19はフロントサイドドア、21はフロントサイドウインドガラス、22はドアミラー、23は前輪を示し、車両10は、エアバッグ装置30のエアバッグ31及び車両外置きエアバッグ装置30L,30Rのエアバッグ31L,31Rを膨出展開させた状態であることを示す。
エアバッグ装置30は、車室外であるフロントウインドガラス13の前面にエアバッグ31を膨出展開させ、障害物が車室外側に二次衝突するときの衝撃を緩和させる装置である。
エアバッグ装置30L,30Rは、車両外表面としての左右のフロントピラー14,14の前面にエアバッグ31L,31Rを膨出展開させ、障害物が車室外側に二次衝突するときの衝撃を緩和させる装置であり、図6〜図12で詳細に説明する。
図2は図1の2−2線断面図であり、エアバッグ31を膨出展開させたときのエアバッグ装置30の断面を示す。
エアバッグ装置30は、フロントウインドガラス13前面に膨出展開させるエアバッグ31と、このエアバッグ31を収納する収納ケース(バッグ収納ケース)32と、この収納ケース32の上部開口(ケース開口)34に被せるケース蓋(ケース蓋体)36と、エアバッグ31の底37、且つに収納ケース32の底部38に配置したインフレータ39と、からなる。
エアバッグ31は、所定の形状に膨出展開させるために内部に渡した繋ぎ紐41・・・,42・・・と、ガスを排出する(逃がす)ための排出口(ベントホール)43・・・と、インフレータ39の止めねじを貫通させるバッグ側貫通孔44と、を備える。
図3は本発明に係る車両外置きエアバッグ装置のエアバッグの膨出展開前の状態を示す断面図である。
収納ケース32は、エアバッグ31の排出口43に連通させる開口部71と、インフレータ39の止めねじ部67,67(奥の67は不図示)を貫通させるためにケース側貫通孔45,45(奥の45は不図示)と、ケース蓋36を被せるとともにエアバッグ31を膨出展開させるための上部開口34と、を備える。
なお、エアバッグ31の排出口43及び収納ケース32の開口部71同士は、複数のファスナ(リベット)46・・・にて一体的に固定したものである。
ケース蓋36は、前端部51にヒンジ53の一端を取付け、このヒンジ53の他端を収納ケース32の前部側面54に取付けるとともに、後端部52を収納ケース32の後部側面55に取付けたものであり、エアバッグ31を膨出展開させるときに破断させる脆弱部56を備えた。なお、脆弱部56は、薄肉に形成したの破断線の部分であり、この破断線をティアラインと呼ぶことがある。
図中、57はケース蓋36の前端部51にヒンジ53を取付ける取付けねじ、58は前部側面54にヒンジ53を取付ける取付けねじ、59は後部側面55にケース蓋36の後端部52を取付ける取付けねじを示す。
インフレータ(インフレータ組立体)39は、火薬61を内蔵させたインフレータ筒体62と、このインフレータ筒体62を支持する支持金具63と、からなる。
インフレータ筒体62は、火薬61を爆発させたときに発生するガスをエアバッグ31内に放出するガス放出孔64・・・を備える。
支持金具63は、ベース金具65と、このベース金具65に取付けることでインフレータ筒体62を止めるリング部66,66(奥の66は不図示)と、バッグ側貫通孔44及びケース側貫通孔45を貫通させることでエアバッグ31及び収納ケース32に共締めする止めねじ部67,67(奥に67は不図示)と、を備える。なお、68は止めねじ部67にねじ込んだナット、69はナット68及び収納ケース32の底部38に介在させたワッシャである。
図4は図1の4矢視図であり、エアバッグ31を膨出展開させたときのエアバッグ装置30を示す。
エアバッグ装置30は、収納ケース32内にエアバッグ31を収納し、このエアバッグ31内にインフレータ39を設け、このインフレータ39に着火することで発生させたガスでエアバッグ31の内圧を高め、このエアバッグ31でケース蓋36の脆弱部56を破断し、ケース蓋36を前方に向けて回転させ、インフレータ39から発生させたガスでエアバッグ31を膨出展開させ、このエアバッグ31でフロントウインドガラス13(図1参照)前面を覆う装置である。
以下、車両外置きエアバッグ装置30Lを詳細に説明する。なお、右のフロントピラー14(図1参照)用の車両外置きエアバッグ装置30Rは、車両外置きエアバッグ装置30Lに車体中心に関して対称であり、詳細な説明は省略する。
図5は本発明に係る左のフロントピラー用の車両外置きエアバッグ装置の斜視図であり、車両外置きエアバッグ装置30Lは、車両外側面に沿わせつつ車両前後方向に略筒状のエアバッグ31Lを長手にインフレータ89で膨出展開させる車両外置きエアバッグ装置において、車両外置きエアバッグ装置30Lが、エアバッグ31Lの根元部71近傍に前記インフレータ82を配置し、このインフレータ72で膨出展開させた状態のバッグ形状を整えるテザー73〜75を設け、テザー73〜75の少なくとも上縁73a〜75a及び下縁73b〜75bをエアバッグ31Lに連結することで、くびれ部76,77を形成するとともに、くびれ部76,77の両側にインフレータで膨出させる膨出部78,78を形成するものであり、デザー73〜75に、インフレータ89を跨いで略ハ字状に且つ左右に少なくとも一対配置することでエアバッグ31Lの根元部近傍を規制する規制部としての根元部規制用デザー74,75を含んだものであり、障害物(例えば、歩行者)を保護することのできるエアバッグ装置である。
すなわち、デザー73〜75に、インフレータ72を跨いで略ハ字状に且つ左右に少なくとも一対配置し、エアバッグ31Lの根元部近傍を規制する規制部としての根元部規制用デザー74,75を設けることで、エアバッグ31Lの根元部71までデザー74,75を通すことができる。この結果、エアバッグ31Lの根元部71を十分に規制することができ、根元部71の不必要な盛上がりを防止することができる。
図6は図5の6−6線断面図であり、すなわち、車両外置きエアバッグ装置30Lは、左のフロントピラー14の前面に膨出展開させるエアバッグ31Lと、このエアバッグ31Lを収納する収納ケース(リテーナ)82と、この収納ケース82の上部開口(ケース開口)84に被せるケース蓋(ケース蓋体)86と、エアバッグ31Lの底87、且つに収納ケース82の底部88に配置したインフレータ89と、からなる。
エアバッグ31Lは、エアバッグ本体72と、このエアバッグ本体72を所定形状に整えるデザー73〜75と、から構成する。
エアバッグ本体72は、デザー73〜75で規制することで形成したくびれ部76,77と、これらのくびれ部76,77の両側にインフレータ139で膨出させる膨出部(凸状湾曲部)78,78と、エアバッグ31Lの内圧を開放するベントホール(排出口)79,79と、を備える。
テザー73は、エアバッグ本体72のセンタに中央部から後部にかけて渡すことで所定形状に整えた繋ぎ止め部材であり、くびれ部76を形成する部材である。なお、73aはテザー73の上縁、73bはテザー73の下縁を示す。
テザー74,75は、エアバッグ本体72に、インフレータ89を跨いで略ハ字状に且つ左右に少なくとも一対配置することで、エアバッグ31Lの根元部近傍を規制する規制部としての根元部規制用デザーであり、エアバッグ31Lの根元部71を十分に規制するすることで、根元部71の不必要な盛上がりを防止するデザーである。なお、74a,75aはテザー74,75の上縁、74b,75bはテザー74,75の下縁を示す。
収納ケース82は、収納ケース32(図2参照)に略同一構成の部材である。
インフレータ89は、インフレータ39(図2参照)に略同一構成の部材であり、91は火薬、92はインフレータ筒体、93はインフレータ筒体92を支持する支持金具、94はインフレータ筒体92に形成したガス放出孔、98は支持金具163を収納ケース82の底部88に止めるナットを示す。
図7は本発明に係る第2実施形態の車両外置きエアバッグ装置の斜視図であり、車両外置きエアバッグ装置30Lは、車両外側面に沿わせつつ車両前後方向に略筒状のエアバッグ31Lを長手にインフレータ139で膨出展開させる車両外置きエアバッグ装置において、エアバッグ31Lに、膨出展開させた状態でバッグ幅方向を区切るテザー145,145を設け、これらのテザー145,145の少なくとも上縁151及び下縁152a,152b(図8参照)をエアバッグ31Lに連結することで、くびれ部(凹部若しくは溝)153を形成するとともに、このくびれ部153の両側にインフレータ139で膨出させる膨出部(凸状湾曲部)144,144を形成し、テザー145,145に、インフレータ139を配置するエアバッグ30Lの根元部154(図8参照)近傍を、後方に向けてエアバッグ30Lの高さを徐々に高くするように規制する規制部146,146(図8参照)を備えたものであり、障害物(例えば、歩行者)を保護することのできるエアバッグ装置である。
図8は図7の8−8線断面図であり、車両外置きエアバッグ装置130の横断面である。
車両外置きエアバッグ装置130は、左のフロントピラー14の前面に膨出展開させるエアバッグ131と、このエアバッグ131を収納する収納ケース(リテーナ)132と、この収納ケース132の上部開口(ケース開口)134に被せるケース蓋(ケース蓋体)136と、エアバッグ31Lの底137、且つに収納ケース132の底部138に配置したインフレータ139と、からなる。
エアバッグ131は、エアバッグ本体142と、このエアバッグ本体142を所定形状に整える145,145と、から構成する。
エアバッグ本体142は、エアバッグ31Lの内圧を開放するベントホール(排出口)143と、インフレータ139で膨出させる膨出部(凸状湾曲部)144,144と、を備える。
テザー145は、エアバッグ本体142を複数のチャンバ147〜149に仕切る仕切り部材であるとともに、複数のチャンバ147〜149(図9参照)を連通させ且つエアバッグ本体142を所定形状に整える繋ぎ止め部材でもある。また、テザー145は、それぞれのチャンバ147〜149を連通させる連通孔145a〜145cと、エアバッグ本体142を後方に向けてエアバッグ130の高さを徐々に高くするように規制する規制部146と、を備える。
収納ケース132は、収納ケース32(図2参照)に略同一構成の部材である。
ケース蓋136は、ケース蓋36(図2参照)に略同一構成の部材であり、収納ケース132を開放する脆弱部156を備える。
インフレータ139は、インフレータ39(図2参照)に略同一構成の部材であり、161は火薬、162はインフレータ筒体、163はインフレータ筒体162を支持する支持金具、164はインフレータ筒体162に形成したガス放出孔、168は支持金具163を収納ケース132の底部138に止めるナットを示す。
図9は図7の9−9線断面図であり、車両外置きエアバッグ装置130のエアバッグ131の縦断面である。
エアバッグ131は、エアバッグ本体142と、このエアバッグ本体142内を各チャンバ147〜149に仕切るテザー145,145と、から構成したことを示し、エアバッグ本体142にテザー145,145を渡すとともにテザー145,145の左右に開口145a〜145c(145bのみ図示)を設けることで、インフレータ139で発生させたガスを各チャンバ147〜149に均等に供給することができる。なお、157はテザー145,145で規制したエアバッグ130の根元部154の近傍(詳しくは、根元部154の上部前方)に前傾斜させて形成した傾斜部を示す。なお、158,158はバッグ圧を最適に保つベントホールを示す。
図10は本発明に係る車両外置きエアバッグ装置の作用を説明する作用説明図であり、(a)は比較例の車両外置きエアバッグ装置230を示し、(b)は実施例の車両外置きエアバッグ装置30Lを示す。
(a)において、車両外置きエアバッグ装置230は、障害物を保護するエアバッグ231と、このエアバッグ231を収納する収納ケース232と、エアバッグ231を膨出展開させるインフレータ233と、から構成したものであり、エアバッグ231を、エアバッグ本体234と、このエアバッグ本体234の形状を整えるテザー235と、から構成した。
しかし、テザー235をエアバッグ本体234の略中央に設けたので、インフレータ233の近くはテザー235を配置することはできない。従って、インフレータ233の近くのエアバッグ本体234の形状を規制することはできず、白抜き矢印の如くエアバッグ231の不要な膨出を回避することができない。この不要な膨出が二次衝突における障害物(歩行者)の挙動に悪影響を与える要因であった。
(b)において、エアバッグ本体142に断面視でテザー145,145をハの字に渡したので、例えば、インフレータ139を回避しつつ、エアバッグ本体142に全周に渡ってテザー145,145を渡しすることができる。従って、エアバッグ本体142の所望の部位を規制することができ、エアバッグ31Lの不要な膨出を回避することができる。
図11(a)〜(d)は長い障害物での二次衝突のメカニズムの説明図である。なお、T1は長い障害物(例えば、背の高い歩行者)を示す。
(a)〜(c)は、長い障害物(背の高い歩行者)204が車両200に衝突する場合の例示であり、(a)において、長い障害物204が車両200のフロントバンパ(前端)201に当たると矢印a1の如く倒れ込む。この状態でエアバッグ203の膨出展開が開始させる。(b)において、障害物204は矢印a2の如く車両200のフード(上面)202を滑り上がる。一方、エアバッグ203が膨出展開すると、障害物204の略中央部(例えば、歩行者の腰若しくは胸)206がエアバッグ203の前端で止められ、障害物204の上端部(例えば、頭部)205に、障害物204の略中央部206を支点として矢印a3の如く回転する力が作用する。(c)において、障害物204の上端部205をエアバッグ203で受ける。
すなわち、(b)に示すエアバッグ203の根元部(前端部)209の膨出が大きいと、急激に略中央部(腰若しくは胸)206が止められ、上端部(頭部)205の回転が矢印a3の如く高まる。
(d)は本発明の車両外置きエアバッグ装置30Lであり、上記(b)に対応させた状態の例示である。車両外置きエアバッグ装置30Lは、図5に示すように、根元部規制用デザー74,75で根元部(前端部)71の膨出を規制することで、障害物(歩行者)49の略中央部(腰若しくは胸)49bが急激に止められることがなくなり、上端部(頭部)49aの回転を緩和することができると考えられる。なお、短い障害物(背の低い歩行者では、上端部(頭部)がエアバッグ203に直接当たっていくので、上記長い障害物204のような問題は発生しない。
図12は本発明に係る第3実施形態の車両外置きエアバッグ装置の斜視図であり、車両外置きエアバッグ装置130(図8参照)に使用した部品と同一部品は同一の符号を示し詳細な説明は省略する。
車両外置きエアバッグ装置170は、エアバッグ171を、エアバッグ本体172と、このエアバッグ本体172を所定形状に整えるテザー175,175と、から構成したものであり、2本のテザー175,175を、エアバッグ本体172に平行に配置することで、インフレータ139を回避するようにしたものである。また、エアバッグ171は、テザー175,175にて規制することで不要な膨出を抑えた傾斜部177を備えたバッグである。
なお、傾斜部177は、テザー175,175で規制したエアバッグ171の上部前方を前傾斜に形成した部分である。
図中、132は収納ケース、173はエアバッグ171のくびれ部(凹部若しくは溝)、174aはエアバッグ171の中央の膨出部(凸状湾曲部)、174b,174bはエアバッグ171の両サイドの膨出部(凸状湾曲部)、178a,178b,178bはベントホールを示す。
図13は図12の13−13線断面図であり、エアバッグ171の横断面を示す。
テザー175は、エアバッグ本体172を後方に向けてエアバッグ171の高さを徐々に高くするように規制する規制部176(図12参照)と、エアバッグ本体172を連通させる連通孔175a・・・(1個のみ示す)と、を備える。
図14は本発明に係る第4実施形態の車両外置きエアバッグ装置の斜視図であり、車両外置きエアバッグ装置130(図8参照)に使用した部品と同一部品は同一の符号を示し詳細な説明は省略する。図15は図14の15−15線断面図であり、エアバッグ181の横断面を示す。
車両外置きエアバッグ装置180は、エアバッグ181を略円筒状のバッグに形成するとともに、2本のテザー185,185を、エアバッグ181に平行に配置することで、インフレータ139を回避するようにしたものである。
図中、132は収納ケース、182はエアバッグ本体、183はエアバッグ171のくびれ部(凹部若しくは溝)、184aはエアバッグ181の中央の膨出部(凸状湾曲部)、184b,184bはエアバッグ181の両サイドの膨出部(凸状湾曲部)、185a,185aはテザー185に形成した連通孔、188a,188b,188bはベントホールを示す。
図16は本発明に係る第5実施形態の車両外置きエアバッグ装置の斜視図であり、車両外置きエアバッグ装置130(図8参照)に使用した部品と同一部品は同一の符号を示し詳細な説明は省略する。
車両外置きエアバッグ装置190は、エアバッグ191にインフレータ199を外付けすることで、テザー195を回避するとともに、エアバッグ191にテザー195にて規制することで、不要な膨出を抑えた傾斜部197を形成したものである。
図中、192はエアバッグ本体、193はエアバッグ191のくびれ部(凹部若しくは溝)、194はエアバッグ191の膨出部(凸状湾曲部)、195a〜195cはテザー195の連通孔、196はテザー195に形成した規制部、197は規制部196で規制した傾斜部、198,198はベントホールを示す。
図17は図16の17−17線断面図であり、車両外置きエアバッグ装置190は、エアバッグ191にインフレータ199を外付けするとともに、テザー195に連通孔195a〜195c(195a,195cは図16参照)を形成することで膨出部194,194を連通させたものと言える。
例えば、インフレータの設置場所の自由度の向上を図ることができるとすれば、車体のスペース効率の向上を図ることができるので好ましいことである。
すなわち、エアバッグ191にインフレータ199を外付けすることで、インフレータ199の設置場所の自由度の向上を図ることができる。この結果、車体10(図1参照)のスペース効率の向上を図ることができる。
尚、本発明に係る車両外置きエアバッグ装置は、図8に示すように、テザー145,145の上縁151及び下縁152a,152bをエアバッグ130に連結下が、これに限るものではなく、例えば、エアバッグ内部の全周に渡って連結した(縫い合せた)ものであってもよい。
本発明に係る車両外置きエアバッグ装置は、比較的フロントノーズの長いセダン若しくはワゴンなどの乗用車(車両)に採用するのに好適である。
本発明に係る車両外置きエアバッグ装置を採用した車両の斜視図である。 図1の2−2線断面図である。 本発明に係る車両外置きエアバッグ装置のエアバッグの膨出展開前の状態を示す断面図である。 図1の4矢視図である。である。 本発明に係る左のフロントピラー用の車両外置きエアバッグ装置の斜視図である。 図5の6−6線断面図である。 本発明に係る第2実施形態の車両外置きエアバッグ装置の斜視図である。 図7の8−8線断面図である。 図7の9−9線断面図である。 本発明に係る車両外置きエアバッグ装置の作用を説明する作用説明図である。 長い障害物での二次衝突のメカニズムの説明図である。 本発明に係る第3実施形態の車両外置きエアバッグ装置の斜視図である。 図12の13−13線断面図である。 本発明に係る第4実施形態の車両外置きエアバッグ装置の斜視図である。 図14の15−15線断面図である。 本発明に係る第5実施形態の車両外置きエアバッグ装置の斜視図である。 図16の17−17線断面図である。 従来の基本構成を説明する図である。
符号の説明
10…車両、14…車両外表面(フロントピラー)、30L…車両外置きエアバッグ装置、31L…エアバッグ、71…根元部、73…テザー、74,75…規制部(根元部規制用デザー)、73a〜75a…上縁、73b〜75b…下縁、76,77…くびれ部、89…インフレータ、78…膨出部、190…車両外置きエアバッグ装置、191…エアバッグ、194…膨出部、195…テザー、195a〜195c…連通孔、199…インフレータ。

Claims (3)

  1. 車両外側面に沿わせつつ車両前後方向に略筒状のエアバッグを長手にインフレータで膨出展開させる車両外置きエアバッグ装置において、
    前記エアバッグは、膨出展開させた状態でバッグ幅方向を区切るテザーを設け、このテザーの少なくとも上・下縁を前記エアバッグに連結することで、くびれ部を形成するとともに、このくびれ部の両側に前記インフレータで膨出させる膨出部を形成してなり、
    前記テザーは、前記インフレータを配置する前記エアバッグの根元部近傍を、前記インフレータを挟んで左右に少なくとも一対配置するように規制する規制部を備えたことを特徴とする車両外置きエアバッグ装置。
  2. 前記規制部は、後方に向けて前記エアバッグの高さを徐々に高くするように規制したことを特徴とする請求項1記載の車両外置きエアバッグ装置。
  3. 前記エアバッグに前記インフレータを外付けするとともに、前記テザーに連通孔を形成することで前記膨出部を連通させたことを特徴とする請求項1記載の車両外置きエアバッグ装置。
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