JP4494949B2 - 車両外置きエアバッグ装置 - Google Patents

車両外置きエアバッグ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4494949B2
JP4494949B2 JP2004350442A JP2004350442A JP4494949B2 JP 4494949 B2 JP4494949 B2 JP 4494949B2 JP 2004350442 A JP2004350442 A JP 2004350442A JP 2004350442 A JP2004350442 A JP 2004350442A JP 4494949 B2 JP4494949 B2 JP 4494949B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
airbag
vehicle
air bag
obstacle
inflator
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004350442A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006159970A (ja
Inventor
豊 岡本
裕二 菊池
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2004350442A priority Critical patent/JP4494949B2/ja
Publication of JP2006159970A publication Critical patent/JP2006159970A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4494949B2 publication Critical patent/JP4494949B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Air Bags (AREA)

Description

本発明は、フードの上面やフロントガラスの前面に沿わせてエアバッグを膨出展開させる車両外置きエアバッグ装置に関するものである。
車両に障害物が衝突する形態は各種のものが想定され、障害物が車両のフロントバンパなどに当たった後に、車両の別の部位に再度当たることが考えられる。障害物が、フロントバンパなどに当たる最初の衝突を「一次衝突」、次に車両の他の部位に当たる衝突を「二次衝突」と呼ぶことにする。
車両外置きエアバッグ装置として、一次衝突直後に、エアバッグを膨出展開させてフロントピラーやフロントガラスなどの車両外側を覆い、障害物が車両外側に二次衝突するときの衝撃を緩和させる形式のものエアバッグが提案されている。
このような車両外置きエアバッグ装置として、エアバッグに、エアバッグの展開形状を規制するテザー(ストラップ)を設けたものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2003−306100公報(第9頁、図5)
図11は従来の基本構成を説明する図であり、車両外置きエアバッグ装置240は、エアバッグ241内の略中央に、エアバッグ241の上端から下端に向けて帯状のテザー(ストラップ)245を延ばすとともに、テザー245を車体前後方向に向けて配置し、このテザー245の前・後側縁をそれぞれエアバッグ241の内周に連結することによりエアバッグ241にくびれ部246,246を形成し、くびれ部246,246挟んでフロントウインドガラス242及びガーニッシュ243に接触可能な膨出部(凸状湾曲部)247,247を形成したものである。
一般的に、短い障害物(例えば、伸長の低い歩行者)はエアバッグに上端部(例えば、頭部)から当たり、長い障害物(例えば、伸長の高い歩行者)は略中央部(例えば、腰若しくは胸)から当たり、この略中央部を支点として上端部が回転する動きを呈する。従って、短い障害物では上端部を直接的に受けることができるので、エアバッグにより上端部を回転させる力は作用しないものの、長い障害物ではエアバッグに止められることにより略中央部を支点として上端部を回転させる力が作用するので、上端部の回転を和らげるように受けたいものである。
しかし、車両外置きエアバッグ装置240では、例えば、エアバッグ241に障害物の略中央部が当たったときに、障害物の上端部とエアバッグ241との間の距離が大きく空いた状態となるので、エアバッグ241に向かって上端部が回転し、この上端部がエアバッグに当たるときの衝撃を十分に和らげることができないという問題があった。
すなわち、長さの異なる障害物(長い障害物若しくは短い障害物)がエアバッグに当接する場合に十分に障害物の衝撃の吸収を図ることができる車両外置きエアバッグ装置が望まれる。
本発明は、長い障害物がエアバッグに当接する場合に上端部の回転を和らげるように受ける効果が落ちる点を解決し、長い障害物が当接する場合にも十分に障害物の衝撃の吸収を図ることができる車両外置きエアバッグ装置を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、車両のフロントピラーの前面に沿わせつつ車両前後方向に略筒状のエアバッグを長手方向に前方のインフレータで膨出展開させる車両外置きエアバッグ装置において、エアバッグに、膨出展開させた状態でエアバッグの長手方向に直交させて切断した断面を見るときに、エアバッグの中央部分を長手方向に沿って複数のチャンバに区切る複数のテザーを設け、これらのテザーの左右に複数のチャンバを連通させる連通孔若しくは開口を設け、インフレータで発生させたガスで複数のチャンバを膨出させる左右のガス流路を形成し、複数のチャンバのインフレータから最も離れた最後方のチャンバにエアバッグの内圧を開放するベントホールを設け、テザーを、車両のフロントバンパに当接し、車両のフードに倒れ込むとともにフードを滑り上がる歩行者の腰部または胸が、エアバッグを押し込む際に、その押し込みエアバッグを弓なりに起こし、歩行者の頭部を迎えにいくとともに、エアバッグの形状に整える繋ぎ止め部材として機能させたことを特徴とする。
例えば、長い障害物がエアバッグに当接する場合に上端部の回転を和らげるように受けることができるとすれば、長さの異なる障害物に対して双方に同様の衝撃吸収効果を発揮することができるので好ましいことである。
そこで、エアバッグに、膨出展開させた状態でエアバッグの長手方向に直交させて切断した断面を見るときに、エアバッグの中央部分を長手方向に沿って複数のチャンバに区切る複数のテザーを設け、これらのテザーの左右に複数のチャンバを連通させる連通孔若しくは開口を設け、インフレータで発生させたガスで複数のチャンバを膨出させる左右のガス流路を形成し、複数のチャンバのインフレータから最も離れた最後方のチャンバにエアバッグの内圧を開放するベントホールを設け、テザーを、車両のフロントバンパに当接し、車両のフードに倒れ込むとともにフードを滑り上がる歩行者の腰部または胸が、エアバッグを押し込む際に、その押し込みエアバッグを弓なりに起こし、歩行者の頭部を迎えにいくとともに、エアバッグの形状に整える繋ぎ止め部材として機能させた。
すなわち、エアバッグに、膨出展開させた状態でエアバッグの長手方向に直交させて切断した断面を見るときに、エアバッグの中央部分を長手方向に沿って複数のチャンバに区切る複数のテザーを設け、これらのテザーの左右に複数のチャンバを連通させる連通孔若しくは開口を設け、インフレータで発生させたガスで複数のチャンバを膨出させる左右のガス流路を形成し、複数のチャンバのインフレータから最も離れた最後方のチャンバにエアバッグの内圧を開放するベントホールを設け、テザーを、車両のフロントバンパに当接し、車両のフードに倒れ込むとともにフードを滑り上がる歩行者の腰部または胸が、エアバッグを押し込む際に、その押し込みエアバッグを弓なりに起こし、歩行者の頭部を迎えにいくとともに、エアバッグの形状に整える繋ぎ止め部材として機能させることで、エアバッグに歩行者の略中央部(腰若しくは胸)が当接し、略中央部でエアバッグを押込むときに、エアバッグの後方を起こし、歩行者の上端部(頭部)を迎えに行くことができる。これにより、上端部からエアバッグまでの距離を短くすることができる。
請求項1に係る発明では、エアバッグに、膨出展開させた状態でエアバッグの長手方向に直交させて切断した断面を見るときに、エアバッグの中央部分を長手方向に沿って複数のチャンバに区切る複数のテザーを設け、これらのテザーの左右に複数のチャンバを連通させる連通孔若しくは開口を設け、インフレータで発生させたガスで複数のチャンバを膨出させる左右のガス流路を形成し、複数のチャンバのインフレータから最も離れた最後方のチャンバにエアバッグの内圧を開放するベントホールを設け、テザーを、車両のフロントバンパに当接し、車両のフードに倒れ込むとともにフードを滑り上がる歩行者の腰部または胸が、エアバッグを押し込む際に、その押し込みエアバッグを弓なりに起こし、歩行者の頭部を迎えにいくとともに、エアバッグの形状に整える繋ぎ止め部材として機能させたので、エアバッグに歩行者の略中央部(腰若しくは胸)が当接し、略中央部でエアバッグを押込むときに、エアバッグの後方を起こし、歩行者の上端部(頭部)を迎えに行くことができる。これにより、上端部からエアバッグまでの距離を短くすることができる。この結果、エアバッグに上端部が当たったときに、エアバッグで上端部の回転を和らげるように受けることができるという利点がある。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は本発明に係る車両外置きエアバッグ装置を採用した車両の斜視図であり、車両10は、車体11の前部にフード(ボンネット)12を備え、このフード12の後方にフロントウインドガラス13を備え、これらのフード12及びフロントウインドガラス13の間に車両外置きエアバッグ装置30(以下、「エアバッグ装置30」と略記する)を備え、このエアバッグ装置30の両脇に車両外置きエアバッグ装置30L,30Rを備えたものである。
図中、15はルーフ、16はフロントバンパ、17は前照灯、18はフロントフェンダ、19はフロントサイドドア、21はフロントサイドウインドガラス、22はドアミラー、23は前輪を示し、車両10は、エアバッグ装置30のエアバッグ31及び車両外置きエアバッグ装置30L,30Rのエアバッグ31L,31Rを膨出展開させた状態であることを示す。
エアバッグ装置30は、車室外であるフロントウインドガラス13の前面にエアバッグ31を膨出展開させ、障害物が車室外側に二次衝突するときの衝撃を緩和させる装置である。
エアバッグ装置30L,30Rは、車両外表面としての左右のフロントピラー14,14の前面にエアバッグ31L,31Rを膨出展開させ、障害物が車室外側に二次衝突するときの衝撃を緩和させる装置であり、図6〜図12で詳細に説明する。
図2は図1の2−2線断面図であり、エアバッグ31を膨出展開させたときのエアバッグ装置30の断面を示す。
エアバッグ装置30は、フロントウインドガラス13前面に膨出展開させるエアバッグ31と、このエアバッグ31を収納する収納ケース(バッグ収納ケース)32と、この収納ケース32の上部開口(ケース開口)34に被せるケース蓋(ケース蓋体)36と、エアバッグ31の底37、且つに収納ケース32の底部38に配置したインフレータ39と、からなる。
エアバッグ31は、所定の形状に膨出展開させるために内部に渡した繋ぎ紐41・・・,42・・・と、ガスを排出する(逃がす)ための排出口(ベントホール)43・・・と、インフレータ39の止めねじを貫通させるバッグ側貫通孔44と、を備える。
図3は本発明に係る車両外置きエアバッグ装置のエアバッグの膨出展開前の状態を示す断面図である。
収納ケース32は、エアバッグ31の排出口43に連通させる開口部71と、インフレータ39の止めねじ部67,67(奥の67は不図示)を貫通させるためにケース側貫通孔45,45(奥の45は不図示)と、ケース蓋36を被せるとともにエアバッグ31を膨出展開させるための上部開口34と、を備える。
なお、エアバッグ31の排出口43及び収納ケース32の開口部71同士は、複数のファスナ(リベット)46・・・にて一体的に固定したものである。
ケース蓋36は、前端部51にヒンジ53の一端を取付け、このヒンジ53の他端を収納ケース32の前部側面54に取付けるとともに、後端部52を収納ケース32の後部側面55に取付けたものであり、エアバッグ31を膨出展開させるときに破断させる脆弱部56を備えた。なお、脆弱部56は、薄肉に形成したの破断線の部分であり、この破断線をティアラインと呼ぶことがある。
図中、57はケース蓋36の前端部51にヒンジ53を取付ける取付けねじ、58は前部側面54にヒンジ53を取付ける取付けねじ、59は後部側面55にケース蓋36の後端部52を取付ける取付けねじを示す。
インフレータ(インフレータ組立体)39は、火薬61を内蔵させたインフレータ筒体62と、このインフレータ筒体62を支持する支持金具63と、からなる。
インフレータ筒体62は、火薬61を爆発させたときに発生するガスをエアバッグ31内に放出するガス放出孔64・・・を備える。
支持金具63は、ベース金具65と、このベース金具65に取付けることでインフレータ筒体62を止めるリング部66,66(奥の66は不図示)と、バッグ側貫通孔44及びケース側貫通孔45を貫通させることでエアバッグ31及び収納ケース32に共締めする止めねじ部67,67(奥に67は不図示)と、を備える。なお、68は止めねじ部67にねじ込んだナット、69はナット68及び収納ケース32の底部38に介在させたワッシャである。
図4は図1の4矢視図であり、エアバッグ31を膨出展開させたときのエアバッグ装置30を示す。
エアバッグ装置30は、収納ケース32内にエアバッグ31を収納し、このエアバッグ31内にインフレータ39を設け、このインフレータ39に着火することで発生させたガスでエアバッグ31の内圧を高め、このエアバッグ31でケース蓋36の脆弱部56を破断し、ケース蓋36を前方に向けて回転させ、インフレータ39から発生させたガスでエアバッグ31を膨出展開させ、このエアバッグ31でフロントウインドガラス13(図1参照)前面を覆う装置である。
以下、車両外置きエアバッグ装置30Lを詳細に説明する。なお、右のフロントピラー14(図1参照)用の車両外置きエアバッグ装置30Rは、車両外置きエアバッグ装置30Lに車体中心に関して対称であり、詳細な説明は省略する。
図5は本発明に係る左のフロントピラー用の車両外置きエアバッグ装置の斜視図であり、車両外置きエアバッグ装置30Lは、車両外側面に沿わせつつ車両前後方向に略筒状のエアバッグ31Lを長手にインフレータ139で膨出展開させる車両外置きエアバッグ装置において、エアバッグ31Lに、膨出展開させた状態でバッグ長手方向を複数のチャンバ151〜155に区切る複数のテザー145〜148を設け、これらのテザー145〜148の左右に複数のチャンバ151〜155を連通させる開口145a〜148a及び開口145b〜148bを設けたものであり、障害物(例えば、歩行者)を保護することのできるエアバッグ装置である。なお、145c〜148c及び145d〜148dはテザー145〜148の縫い目部(接続部)を示す。
図6は図5の6−6線断面図であり、車両外置きエアバッグ装置30Lの横断面である。
車両外置きエアバッグ装置30Lは、左のフロントピラー14の前面に膨出展開させるエアバッグ31Lと、このエアバッグ31Lを収納する収納ケース(リテーナ)132と、この収納ケース132の上部開口(ケース開口)134に被せるケース蓋(ケース蓋体)136と、エアバッグ31Lの底137、且つに収納ケース132の底部138に配置したインフレータ139と、からなる。
エアバッグ31Lは、エアバッグ本体142と、このエアバッグ本体142内を第1〜第5のチャンバ151〜155に仕切るテザー145〜148と、から構成する。
エアバッグ本体142は、エアバッグ31Lの内圧を開放するベントホール(排出口)143を備える。
テザー145〜148は、エアバッグ本体142を複数のチャンバ151〜155に仕切る仕切り部材であるとともに、複数のチャンバ151〜155を連通させ且つエアバッグ本体142を所定形状に整える繋ぎ止め部材でもある。
収納ケース132は、収納ケース32(図2参照)に略同一構成の部材である。
ケース蓋136は、ケース蓋36(図2参照)に略同一構成の部材であり、収納ケース132を開放する脆弱部156を備える。
インフレータ139は、インフレータ39(図2参照)に略同一構成の部材であり、161は火薬、162はインフレータ筒体、163はインフレータ筒体162を支持する支持金具、164はインフレータ筒体162に形成したガス放出孔、168は支持金具163を収納ケース132の底部138に止めるナットを示す。
図7は図5の7−7線断面図であり、車両外置きエアバッグ装置30Lのエアバッグ31Lの縦断面である。
エアバッグ31Lは、エアバッグ本体142と、このエアバッグ本体142内を第1〜第5のチャンバ151〜155(153のみ図示)に仕切るテザー145〜148(147のみ図示)と、から構成したことを示し、エアバッグ本体142にテザー145〜148を渡すとともにテザー145〜148の左右に開口145a〜148a(147aのみ図示)及び開口145b〜148b(147bのみ図示)を設けることで、インフレータ139(図6参照)で発生させたガスで左右の連通路(ガス流路)158,159を形成したものである。
図5に示すように、テザー145〜148の左右に複数のチャンバ151〜155を連通させる開口145a〜148a及び開口145b〜148bを設けたので、インフレータ139で発生させたガスを迅速に各チャンバ151〜155内に供給することができる。この結果、エアバッグ31Lの応答性の向上を図ることができる。
図8(a)〜(f)は障害物の大きさが異なる場合に起きる二次衝突のメカニズムの違いを示す説明図である。なお、T1は長い障害物(例えば、背の高い歩行者)204の長さ、T2は短い障害物(例えば、背の低い歩行者)207の長さを示す(T1>T2)。
(a)〜(c)は、長い障害物(背の高い歩行者)204が車両200に衝突する場合の例示であり、(a)において、長い障害物204が車両200のフロントバンパ(前端)201に当たると矢印a1の如く倒れ込む。この状態でエアバッグ203の膨出展開が開始させる。(b)において、障害物204は矢印a2の如く車両200のフード(上面)202を滑り上がる。一方、エアバッグ203が膨出展開すると、障害物204の略中央部(例えば、歩行者の腰若しくは胸)206がエアバッグ203の前端で止められ、障害物204の上端部(例えば、頭部)205に、障害物204の略中央部206を支点として矢印a3の如く回転する力が作用する。(c)において、障害物204の上端部205をエアバッグ203で受ける。
すなわち、(b)において、障害物204の略中央部(例えば、歩行者の腰若しくは胸)206がエアバッグ203を押込んだときに、エアバッグ203の上部が起き上がり、障害物204の上端部205に近づければ、上端部205の衝撃を和らげることができると考えられる。
(d)〜(e)は短い障害物(例えば、背の低い歩行者)207が車両に衝突する場合の例示である。(d)において、短い障害物207が車両200のフロントバンパ(前端)201に当たると矢印a4の如く倒れ込む。(e)において、障害物207は矢印a5の如く車両200のフード(上面)202を滑り上がる。(f)において、障害物207の上端部(例えば、頭部)208をエアバッグ203で直接受ける。
すなわち、短い障害物207では、上端部208がエアバッグ203に直接当たっていくので、上記長い障害物204のような問題は発生しない。
図9(a),(b)は本発明に係る車両外置きエアバッグ装置の膨出展開の初期段階を示す説明図である。
(a)において、車両10のフロントバンパ(前端)16に矢印c1の如く当接し、障害物49(一例として、長い障害物若しくは背の高い歩行者)が車両10のフード12に矢印c2の如く倒れ込むとともにフード12を矢印c3の如く滑り上がる。一方、障害物49が車両10のフロントバンパ(前端)16に当接したことをセンサ(不図示)が感知することで、エアバッグ31Lの膨出展開を開始させる。
(b)において、障害物49がフード12に倒れ込みつつフード12を滑り上がり、一方エアバッグ31Lを膨出展開させた結果、エアバッグ31Lの前端で障害物49の略中央部(例えば、歩行者の腰若しくは胸)49bを止める。この結果、障害物49の上端部(例えば、歩行者の頭部)49aの回転が矢印c4の如く回転を開始する。
図10(a),(b)は本発明に係る車両外置きエアバッグ装置の膨出展開の最終段階を示す説明図である。
(a)において、エアバッグ31Lに複数のテザー145〜148を設けたので、障害物49の略中央部49bでエアバッグ31Lを押すときに、エアバッグ31Lを矢印c5の如く障害物49に向けて起こすことができる。この結果、障害物49の上端部49aとエアバッグ31Lとの距離Sを近づけることができる。
例えば、ザーを車両の前後方向に通したのでは、上記起きあがり効果は期待することができない。
(b)において、障害物49の上端部49aの動きに連れてエアバッグ31Lを矢印c6の如く倒しつつ、エアバッグ31Lで上端部49aを受けることができ、上端部49aの回転を和らげることができる。
すなわち、エアバッグ31Lに、膨出展開させた状態でバッグ長手方向を複数のチャンバ151〜155に区切る複数のテザー145〜148を設け、これらのテザー145〜148の左右に複数のチャンバ151〜155を連通させる開口145a〜148a(図5参照)及び開口145b〜148bを設けたので、エアバッグ31Lに長い障害物(背の高い歩行者)49の略中央部(腰若しくは胸)49bが当接し、略中央部49bでエアバッグ31Lを押込むときに、エアバッグ31Lを弓なりに起こし、長い障害物49の上端部(頭部)49aを迎えに行くことができる。これにより、上端部49aからエアバッグ31Lまでの距離を短くすることができる。この結果、エアバッグ31Lに上端部49aが当たったときに、エアバッグ31Lで上端部49aの回転を和らげるように受けることができる。
なお、車両外置きエアバッグ装置30Lは、略筒状のエアバッグ31Lを、左のフロントピラー14上に膨出展開させるものであり、略筒状のエアバッグ31Lを、左のフロントピラー14上に膨出展開させる車両外置きエアバッグ装置に採用することで、上記弓なり効果を顕著に発揮させることができる。
尚、本発明に係る車両外置きエアバッグ装置は、図12に示すように、障害物の略中央部がエアバッグ31Lに当接したときに、障害物49に接近するように説明したが、これに限るものではなく、例えば、障害物側(上面)のテザーの配置ピッチをフロントピラー側(下面)のテザーの配置ピッチよりも小さく設定することで、エアバッグを膨出させたときに意図的に湾曲させ障害物に接近するように、テザーを配置したものであってもよい。
また、例えば、エアバッグの素材に、上面は延びにくい(堅いもの)下面は伸びやすいもの(軟らかいもの)を採用することで、湾曲(起きやすく)するものであってもよい。
本発明に係る車両外置きエアバッグ装置は、図8に示すように、テザーの左右に複数のチャンバを連通させる開口を設けたが、これに限るものではなく、チャンバを連通させる開口は連通孔であってもよい。
さらに、エアバッグの根元部の形状を改善することで、さらなる衝撃吸収効果の改善を期待することができる。
本発明に係る車両外置きエアバッグ構造は、比較的フロントノーズの短いセダン若しくはワゴンなどの乗用車(車両)のフロントピラー(Aピラー)廻りに採用するのに好適である。
本発明に係る車両外置きエアバッグ装置を採用した車両の斜視図である。 図1の2−2線断面図である。 本発明に係る車両外置きエアバッグ装置のエアバッグの膨出展開前の状態を示す断面図である。 図1の4矢視図である。である。 本発明に係る左のフロントピラー用の車両外置きエアバッグ装置の斜視図である。 図5の6−6線断面図である。 図5の7−7線断面図である。 障害物の大きさが異なる場合に起きる二次衝突のメカニズムの違いを示す説明図である。 本発明に係る車両外置きエアバッグ装置の膨出展開の初期段階を示す説明図である。 本発明に係る車両外置きエアバッグ装置の膨出展開の最終段階を示す説明図である。 従来の基本構成を説明する図である。
符号の説明
10…車両、14…車両外表面(フロントピラー)、30L…車両外置きエアバッグ装置、31L…エアバッグ、139…インフレータ、145〜148…テザー、145a〜148a…開口、145b〜148b…開口、151〜155…チャンバ。

Claims (1)

  1. 車両(10)のフロントピラー(14)の前面に沿わせつつ車両前後方向に略筒状のエアバッグ(31L)を長手方向に前方のインフレータ(139)で膨出展開させる車両外置きエアバッグ装置(30L)において、
    前記エアバッグ(31L)に、膨出展開させた状態でエアバッグ(31L)の長手方向に直交させて切断した断面を見るときに、エアバッグ(31L)の中央部分を長手方向に沿って複数のチャンバ(151〜155)に区切る複数のテザー(145〜148)を設け、これらのテザー(145〜148)の左右に前記複数のチャンバ(151〜155)を連通させる連通孔若しくは開口(145a〜148a,145b〜148b)を設け、前記インフレータ(139)で発生させたガスで前記複数のチャンバ(151〜155)を膨出させる左右のガス流路(158,159)を形成し、前記複数のチャンバ(151〜155)の前記インフレータ(139)から最も離れた最後方の前記チャンバ(155)にエアバッグ31Lの内圧を開放するベントホール(143)を設け、
    前記テザー(145〜148)は、前記車両(10)のフロントバンパ(16)に当接し、前記車両(10)のフード(12)に倒れ込むとともに前記フード(12)を滑り上がる歩行者(49)の腰部または胸が、前記エアバッグ(31L)を押し込む際に、その押し込みエアバッグ(31L)を弓なりに起こし、歩行者(49)の頭部を迎えにいくとともに、前記エアバッグ(31L)の形状に整える繋ぎ止め部材として機能させたことを特徴とする車両外置きエアバッグ装置。
JP2004350442A 2004-12-02 2004-12-02 車両外置きエアバッグ装置 Expired - Fee Related JP4494949B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004350442A JP4494949B2 (ja) 2004-12-02 2004-12-02 車両外置きエアバッグ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004350442A JP4494949B2 (ja) 2004-12-02 2004-12-02 車両外置きエアバッグ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006159970A JP2006159970A (ja) 2006-06-22
JP4494949B2 true JP4494949B2 (ja) 2010-06-30

Family

ID=36662461

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004350442A Expired - Fee Related JP4494949B2 (ja) 2004-12-02 2004-12-02 車両外置きエアバッグ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4494949B2 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008094343A (ja) * 2006-10-16 2008-04-24 Takata Corp フードエアバッグ装置及びエアバッグの製造方法
JP5044229B2 (ja) * 2007-02-06 2012-10-10 日本プラスト株式会社 エアバッグ装置
JP2008254492A (ja) * 2007-04-02 2008-10-23 Toyoda Gosei Co Ltd 歩行者保護装置
JP4433078B2 (ja) * 2008-08-26 2010-03-17 トヨタ自動車株式会社 車両用ニーエアバッグ装置
JP6677064B2 (ja) * 2016-03-22 2020-04-08 Joyson Safety Systems Japan株式会社 歩行者用エアバッグ装置及び自動車
JP6971202B2 (ja) * 2018-06-08 2021-11-24 本田技研工業株式会社 エアバッグ装置
KR102647186B1 (ko) * 2018-12-11 2024-03-13 현대자동차주식회사 차량의 에어백 장치
JP7022347B2 (ja) * 2018-12-25 2022-02-18 豊田合成株式会社 歩行者用エアバッグ

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002337652A (ja) * 2001-05-21 2002-11-27 Toyoda Gosei Co Ltd 膝保護用エアバッグ装置
JP2003306098A (ja) * 2002-04-12 2003-10-28 Honda Motor Co Ltd 車両外置きエアバック装置
JP2003306100A (ja) * 2002-04-12 2003-10-28 Honda Motor Co Ltd 車両外置きエアバッグ装置
JP2004330874A (ja) * 2003-05-07 2004-11-25 Toyoda Gosei Co Ltd エアバッグ
JP2006069349A (ja) * 2004-09-01 2006-03-16 Nippon Plast Co Ltd エアバッグ及び非乗員保護装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002337652A (ja) * 2001-05-21 2002-11-27 Toyoda Gosei Co Ltd 膝保護用エアバッグ装置
JP2003306098A (ja) * 2002-04-12 2003-10-28 Honda Motor Co Ltd 車両外置きエアバック装置
JP2003306100A (ja) * 2002-04-12 2003-10-28 Honda Motor Co Ltd 車両外置きエアバッグ装置
JP2004330874A (ja) * 2003-05-07 2004-11-25 Toyoda Gosei Co Ltd エアバッグ
JP2006069349A (ja) * 2004-09-01 2006-03-16 Nippon Plast Co Ltd エアバッグ及び非乗員保護装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006159970A (ja) 2006-06-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6880666B2 (en) Automotive outboard air bag system
US10266145B2 (en) Frontal airbag assemblies
CN105829169B (zh) 外部气囊***
JP6219491B2 (ja) カーテンエアバッグのためのトップテザー
EP1511647B1 (en) Displaceable automotive hood assembly
US6988578B2 (en) Automotive outboard air bag system
US20030015861A1 (en) Occupant protection device
US8708365B2 (en) Side curtain airbag assembly
JP2007161167A (ja) 乗員保護装置
JP2005138749A (ja) 歩行者等の保護装置
JPH07246908A (ja) エアバッグシステム
US20040262893A1 (en) Pedestrian protection device for a vehicle
US6164685A (en) Deployment door for air bag module
JP2002019560A (ja) 助手席用エアバッグ
JP4494949B2 (ja) 車両外置きエアバッグ装置
JP2005053250A (ja) 自動車用エアバッグ装置
JP4518468B2 (ja) ボディ構造と側面衝突保護装置とを備えた自動車
JP3775123B2 (ja) 車両のサイドエアバッグ装置
JP2004338542A (ja) 頭部保護エアバッグ装置
JP2006159971A (ja) 車両外置きエアバッグ装置
JP3941398B2 (ja) 車両の内装材構造
JP2003306098A (ja) 車両外置きエアバック装置
JP2915380B2 (ja) 車体側部のエネルギ吸収構造
US20040108693A1 (en) Device for unrestricted side airbag or curtain deployment
KR19990027023U (ko) 루프 에어백 구조

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061128

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090424

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090512

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090601

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091124

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091214

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100210

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100308

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100406

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100408

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130416

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130416

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140416

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees