JP2003303508A - 面光源装置および液晶表示装置 - Google Patents

面光源装置および液晶表示装置

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JP2003303508A
JP2003303508A JP2002105650A JP2002105650A JP2003303508A JP 2003303508 A JP2003303508 A JP 2003303508A JP 2002105650 A JP2002105650 A JP 2002105650A JP 2002105650 A JP2002105650 A JP 2002105650A JP 2003303508 A JP2003303508 A JP 2003303508A
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Akimasa Yuki
昭正 結城
Osamu Murakami
治 村上
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 面光源装置の光源からの紫外線から、構成部
品を保護し、表示品位を長期間に亘り安定化できる透過
型液晶表示装置を提供する。 【解決手段】 透過型表示装置1は、液晶表示ユニット
2と面光源ユニット3とで構成され、面光源ユニット
は、管状光源4と、導光部材5と、紫外線吸収性を有す
る光拡散フィルム7と、プリズムシート8とを備えてい
る。光拡散フィルム7は、面光源装置(バックライト)
の光源(蛍光管)からの紫外線を吸収し、拡散シート
7、プリズムシート及び液晶表示セルの劣化を防止す
る。光拡散フィルムは、屈折の異なる複数の樹脂で構成
された光拡散層と、この光拡散層に積層された透明樹脂
層とで構成でき、少なくとも透明樹脂層は紫外線吸収剤
を含有する。光拡散フィルムは異方的に光散乱する異方
性光拡散フィルムであってもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光線を拡散するた
めに有用な光拡散フィルムを使用した面光源装置および
透過型液晶表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】表示パネル(液晶表示モジュールなど)
を裏面から照明するバックライト型表示装置(液晶表示
装置など)においては、表示パネルの裏面に面光源ユニ
ット(又はバックライトユニット)が配設されている。
また、表示パネルに対する照射光を面光源として均一化
し、かつ液晶表示装置の正面の輝度を上げるため、拡散
シートやプリズムシート、輝度向上シート(反射型偏向
板ほか)などが使用されている。また、液晶表示装置に
おいて、液晶セルの構成部材として、偏向板や位相差板
などが使用されている。さらに、液晶物質やカラーフィ
ルターなども使用されている。
【0003】より具体的には、例えば、画像表示領域が
フラット(平面)な面型表示装置(平面型表示装置)と
して、図6に示されるように、面型表示ユニット(透過
型液晶表示ユニットなど)45と、このユニットを背面
側から照明するための面光源ユニットとを備えた装置が
知られている。この面光源ユニットは、1又は複数の蛍
光放電管(冷陰極管)41を有しており、前記蛍光放電
管41の背面側には光を反射するための反射板42が配
設され、蛍光放電管41と表示ユニット45との間には
光を拡散して表示ユニット45を均一に照明するための
拡散板43が配設され、この拡散板43の表示ユニット
側にはプリズムシート44が積層されている。前記面型
表示ユニット45は、液晶表示ユニットの場合、第1の
偏光フィルム46a,第1のガラス基板47a,このガ
ラス基板に形成された第1の電極48a,この電極上に
積層された第1の配向膜49a,液晶層50,第2の配
向膜49b,第2の電極48b,カラーフィルター5
1,第2のガラス基板47b,および第2の偏光フィル
ム46bを順次積層することにより形成されている。こ
のような表示装置では、蛍光管(冷陰極管)41により
表示ユニットを背面から直接照明できる。
【0004】また、図6に示す面型表示装置において、
バックライト部に、図7に示されるような導光板を有す
るバックライトユニットを用いた装置が知られている。
このバックライトユニットは、蛍光管(冷陰極管)など
の管状光源51と、この管状光源に側面を隣接させて配
設され、かつ管状光源からの光を表示パネルに導くため
の導光板54と、この導光板54の上部(出光面又は前
面)に配設された拡散板53と、前記導光板のうち表示
ユニットに対して反対側に配設された反射板55とで構
成されている。なお、前記導光板54の厚みは管状光源
51側が大きくなっており、管状光源51からの光は、
導光板54で案内されつつ、反射板55で反射されて導
光板54の出光面(前面)から出射し、前記拡散板53
で拡散された後、この拡散板に積層された面型表示ユニ
ット(図示せず)に入射する。なお、表示装置の輝度を
向上するため、導光板に対して複数の管状光源を配設す
る場合(導光板の両側或いは2辺以上にそれぞれ蛍光管
を用いる場合)、通常、略全面に亘り略同じ厚みの導光
板が使用できる。
【0005】そして、前記導光板の下部には、光を広く
放射状に散乱させるための白色散乱体を点状に規則的に
配列し、光散乱ドットを形成している。
【0006】しかし、上記のように蛍光放電管、導光
板、拡散板、プリズムシート(さらに必要な場合、プリ
ズムシートの保護フィルム)などを用いた面光源装置で
は、部品点数が多いため、原材料コスト、組み立てコス
トが高く、各部品間に異物が混入しやすく不良率が高く
なる。なお、異物を除去することも考えられるが、組み
立てコストがさらに高くなる。従って、低コストの面光
源装置が望まれている。
【0007】近年、低コストで構造が簡素化された面光
源装置として、導光板の下部にくさび状反射溝を形成
し、その反射光を使用する面光源装置が提案されている
(特開2000−305073号公報、特開2000−
34185号公報、特開2000−352719号公
報、特開2000−353413号公報など)。
【0008】しかし、従来の液晶表示装置では、蛍光管
などの管状光源から紫外線が漏洩し、面光源ユニットの
構成部材(例えば、前記の拡散シート、プリズムシー
ト、輝度向上シート(反射型偏向板ほか)、偏向板、位
相差板、液晶物質やカラーフィルター)が長期にわたる
使用で劣化する。
【0009】特開平11−246704号公報には、紫
外線防止剤を添加した偏向板保護フィルムを使用して、
液晶セルは保護することが提案されている。
【0010】また、紫外線の漏洩を防止するためには、
バックライトユニットにおいて、蛍光管に近接して紫外
線吸収性フィルムを配置したり、導光板に紫外線吸収剤
を添加して、紫外線の漏洩を防止する方法などが考えら
れる。しかし、前者の方法では、耐熱性の高いフィルム
を用いる必要があり、後者の方法では、紫外線吸収剤が
僅かに可視光を吸収するため、全体に亘り色相が変化す
る。
【0011】紫外線の漏洩を防止するため、前記導光板
の下部に形成した白色散乱体として、蛍光体(酸化マグ
ネシウム、酸化チタンなど)を用い、蛍光管から微量の
紫外線を可視光に転換することが提案されている。しか
し、このような方法でも、バックライトユニットから紫
外線が漏洩する。そのため、拡散シート、プリズムシー
ト、輝度向上シート(反射型偏向板ほか)は、紫外線に
長期間に亘り晒され、黄色味を帯びる。特に、導光板の
下部にくさび状反射溝が形成されたバックライトでは、
前記の蛍光体で構成された白色散乱体を用いないので、
導光板から強い紫外線が漏洩する。
【0012】特開2001−31774号公報には、互
いに屈折率の異なる樹脂で構成された海島構造の光散乱
シートにおいて、島ポリマーの平均粒径が0.5〜10
μm、海ポリマーと島ポリマーとの割合が70/30〜
40/60(重量比)であり、シート厚みが5〜200
μmである透過型光散乱シートが開示されている。この
文献には、散乱光が散乱角度5〜50°の範囲内で指向
して拡散することも開示されている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、透過型表示装置(特に透過型液晶表示装置)におい
て、表示品位を長期間に亘り安定に維持でき、光源から
漏洩する紫外線から構成部品を有効に保護できる光散乱
フィルムを備えた装置(面光源装置及び表示装置)を提
供することにある。
【0014】本発明の他の目的は、蛍光体で構成された
白色散乱体を用いることなく、導光板の下部に形成され
たくさび状反射溝を利用したバックライトにおいて、漏
洩する紫外線から構成部品を有効に保護できる光散乱フ
ィルムを用いた装置(面光源装置及び表示装置)を提供
することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を達成するため鋭意検討の結果、面光源ユニットの出光
面上に、光拡散性及び紫外線吸収性を備えたフィルムを
配設すると、低コストで紫外線の漏洩を確実かつ長期間
に亘り高い信頼性で防止でき、漏洩する紫外線から、面
光源装置及び液晶セルなどに使用される各種構成部材を
有効に保護して液晶表示装置の機能の劣化を防止できる
ことを見いだし、本発明を完成した。
【0016】すなわち、本発明の面光源装置は、光源に
対して側部が近接して配設され、かつ光源からの光を案
内するための導光板と、この導光板の下部に形成され、
かつ前記導光板で案内された光を出光面側に反射するた
めのくさび状反射溝と、前記導光板の出光面側に配設さ
れた紫外線吸収性光拡散フィルムとで構成された面光源
ユニットを備えている。くさび状反射溝を有する導光板
を利用すると、くさびの斜面に入射した光のほぼ正反射
光を照明に利用できるので、白色散乱体を必要とせず、
紫外線吸収性光拡散フィルムを有効に利用できる。前記
紫外線吸収性光拡散フィルムは、互いに屈折率の異なる
複数の樹脂で構成された光拡散層(1)と、この光拡散
層の少なくとも一方の面に積層された透明樹脂層(2)
とで構成でき、紫外線吸収剤は、光拡散層及び/又は透
明樹脂層に含有させることができ、通常、少なくとも透
明樹脂層(2)に含有されている。このような積層フィ
ルムのうち透明樹脂層(2)を面光源ユニットの出光面
上に配置することにより、(1)光拡散層をも有効に保
護してより安定に紫外線漏洩防止を達成できる。
【0017】また、紫外線吸収性光拡散フィルムは、光
散乱の異方性(又は異方的光散乱性)を有していてもよ
い。このようなフィルムを用いると、面光源装置とし
て、左右や上下方向の広い角度からみても表示面の輝度
の均一性を実現できる。例えば、散乱角θと散乱光強度
Fとの関係を示す散乱特性F(θ)において、フィルム
のX軸方向の散乱特性をFx(θ)、Y軸方向の散乱特
性をFy(θ)としたとき、異方的光散乱性フィルムの
散乱光強度特性は、散乱角θ=4〜30゜の範囲で、F
y(θ)/Fx(θ)>1.01(好ましくは≧1.
1)を充足する。このような異方的光散乱性フィルムで
は、明確に左右又は上下方向の輝度の均一性を実現する
ことができる。
【0018】本発明の透過型液晶表示装置は、前記面光
源装置を備えている。この装置において、異方的光拡散
性を有する前記光拡散フィルムは、面光源ユニットに対
して種々の方向に配置してもよく、例えば、液晶表示面
の左右方向(横方向)をY軸とするとき、液晶表示面の
Y軸に対して、紫外線吸収性光拡散フィルムのY軸(主
たる光散乱方向)を沿わせて配設してもよい。このよう
な方向に光拡散フィルムを配設すると、横方向における
輝度の均一性を要求する規格(TCO,The Swedish Co
nfederation of Professional employee)を満足させる
ことができる。
【0019】なお、本明細書において、「フィルム」と
は厚さの如何を問わず、シートを含む意味に用いる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下に、添付図面を参照しつつ、
本発明を詳細に説明する。図1は本発明の面光源装置及
び透過型液晶表示装置の一例を示す概略分解斜視図であ
る。
【0021】図1において、前記表示装置1は、液晶が
封入された液晶セルを備えた被照射体としての液晶表示
ユニット(又は液晶表示パネル)2と、この表示ユニッ
ト(又はパネル)の背面側に配設され、前記表示ユニッ
ト2を照明するための面光源ユニット3とで構成されて
いる。
【0022】前記面光源ユニット3は、蛍光管(冷陰極
管)などの管状光源4と、透光性プレート状部材で構成
され、かつ前記管状光源が隣接させて配設された導光部
材(導光板)5と、前記管状光源4の側方に配設され、
かつ光源からの光を導光部材5の側面に反射させるため
の反射ミラー6bと、前記導光部材5の裏面側に配設さ
れ、かつ管状光源4からの光を前方方向(表示ユニット
側)に反射して表示ユニット2に導くための反射部材又
は反射層6aとを備えている。前記管状光源4からの光
は導光部材5の側面から入射して平坦な出射面から出射
し、表示ユニットを照明する。その際、管状光源4から
生成する紫外線は、導光部材(導光板)5を通過し、出
射面から出射して漏洩する。さらに、一般に、管状光源
4からの出射光の輝度分布は均一でなく、管状光源4の
軸方向に対して直交する方向の輝度分布が不均一であ
る。そのため、導光部材5を通じて出射面から光を出射
させても、表示ユニット2を均一に照明できない。
【0023】そこで、本発明では、前記導光部材5の出
射面側(面光源ユニットの出光面側)には、紫外線吸収
性と光拡散性とを併せ持つフィルム7と、断面三角形状
の微小プリズムが所定方向に並列に形成されたプリズム
シート8とが順次積層して配設されている。そのため、
管状光源4からの光は、導光部材5を介して、紫外線吸
収性光拡散フィルム7により拡散して均一化するととも
に、紫外線を実質的に含まない可視光となり、プリズム
シート8により前方へ集光し、輝度を高めて表示ユニッ
ト2を裏面からで照明できる。そして、導光板、拡散シ
ート、プリズムシート(必要により輝度向上シート)な
どの黄変を防止でき、液晶表示装置の表示面の色相変化
を抑制できる。また、一般的に液晶表示パネルの表面に
貼付されている偏向板及びその保護フィルム(セルロー
ストリアセテート層など)が劣化するのを抑制できる。
そのため、表示品位を長期間に亘り安定化できる。さら
に、単一のフィルムで高い光散乱性及び紫外線遮断性を
付与できるので、紫外線吸収性フィルムや蛍光体で構成
された白色散乱体を必要とせず、面光源装置及び液晶表
示装置の構造を簡素化できる。
【0024】本発明において、少なくとも紫外線吸収性
光拡散フィルムを面光源ユニットの出射面側に配設すれ
ばよく、プリズムシートや輝度向上シートと組み合わせ
て用いる必要はない。また、光散乱シートは、面光源ユ
ニットと表示ユニットとの間に介在すればよく、前記面
光源ユニットの出射面に積層する必要はない。
【0025】光拡散フィルムは、光拡散性と紫外線吸収
性とを有していればよく、単層構造であってもよく、積
層構造であってもよい。さらに、前記導光部材(導光
板)の裏面には、種々の反射手段、例えば、前記反射層
などに限らずくさび状溝で構成された反射手段を形成し
てもよい。
【0026】図2は光拡散フィルムを備えた面光源ユニ
ットの他の例を説明するための概略図である。この例で
は、導光部材(導光板)15と、この導光板の側部に隣
接して配設された管状光源4と、前記導光板15の出射
面に積層又は配設され、かつ紫外線吸収剤を含む単層構
造の光散乱フィルム17と、前記導光板15の裏面に形
成され、前記光源からの光を出射面方向に反射させるた
めのくさび状反射溝(又は反射凹凸部)18とを備えて
いる。また、単層構造の光拡散フィルム17は、互いに
屈折率の異なる複数の樹脂で構成されており、連続層1
7a中に分散相粒子17bが分散した相分離構造(又は
海島構造)を有している。
【0027】このようなくさび状反射溝18が形成され
た導光板15と光拡散フィルム17とで面光源ユニット
を構成すると、管状光源に対して側部を近接して配設さ
れた導光板15により光源からの光を案内しつつ、導光
板15の下部に形成されたくさび状反射溝18により、
前記導光板で案内された光を出光面側に反射させて出射
することができる。そのため、導光板の裏面に白色散乱
体を形成する必要がなく、成形などの方法で簡便かつ経
済的に製造できる導光板に光拡散フィルムを積層するだ
けで面光源ユニットを構成でき、構造を簡素化できる。
【0028】図3は光拡散フィルムの他の例を示す概略
断面図である。この例において、光拡散フィルム27
は、光拡散層28と、この光拡散層の少なくとも一方の
面に積層された透明樹脂層29とで構成された積層構造
を有している。そして、紫外線吸収性を付与するため、
この例では、少なくとも透明樹脂層29に紫外線吸収剤
を含有させている。また、光拡散層28は、互いに屈折
率の異なる複数の樹脂で構成されており、連続層28a
中に分散相粒子28bが分散した相分離構造(又は海島
構造)を有している。
【0029】このような積層構造の光拡散フィルムで
は、透明樹脂層29を面光源ユニットの導光板の出光面
上に積層又は配設することにより、光拡散層28をも紫
外線から有効に保護でき、紫外線の漏洩を確実かつ安定
して防止できる。また、透明樹脂層で光拡散層を保護す
ると分散相粒子の脱落や付着を防止でき、フィルムの耐
傷性や製造安定性を向上できるとともに、フィルムの強
度や取扱い性を高めることができる。
【0030】本発明の光拡散フィルムは、透過光を等方
的に光拡散させてもよく、異方的に光拡散させてもよ
い。異方的に光拡散させると、面光源ユニット又は装置
として、左右方向や上下方向において広い角度からみて
も表示面の輝度を高い均一性で向上できる。
【0031】異方性光拡散シートは、入射光を光の進行
方向に散乱可能であり、等方的な散乱ではなく、所定方
向に強く、しかも前記所定の方向での散乱角度が大きく
なっても、前記所定の方向に対して直交する方向におけ
る散乱角度よりも散乱強度が高いフィルムであればよ
い。
【0032】図4は光拡散の異方性を説明するための概
念図である。図4に示すように、異方性光拡散フィルム
37は、樹脂で構成された連続相37aと、この連続相
中に分散した異方形状の分散相37bとで構成されてい
る。そして、光拡散の異方性は散乱角θと散乱光強度F
との関係を示す散乱特性F(θ)において、フィルムの
X軸方向の散乱特性をFx(θ)、X軸方向と直交する
Y軸方向の散乱特性をFy(θ)としたとき、θ=4〜
30゜の範囲で、Fy(θ)/Fx(θ)>1.01を
充足する散乱光強度特性を有する。なお、異方性光拡散
フィルム37のX軸方向は、通常、分散相37bの長軸
方向である。そのため、異方性光拡散フィルムのX軸方
向は、面光源ユニットの管状光源の軸方向(X軸方向)
に対して略平行に又は一致させて配設されている。な
お、異方性光拡散フィルムのX軸方向は、面光源ユニッ
トの管状光源の軸方向(X軸方向)に対して、完全に一
致する必要はなく、例えば、角度±15°程度の範囲内
で斜め方向に向けて配設してもよい。
【0033】好ましい散乱光強度特性は、Fy(θ)/
Fx(θ)≧1.1、特に≧1.5である。なお、Fy
(θ)/Fx(θ)の値は、通常、1.1〜500(例
えば、10〜500)、好ましくは15〜500、さら
に好ましくは50〜500(例えば、100〜400)
程度である。
【0034】すなわち、異方性光拡散フィルムのY軸方
向のFy(θ)は、かなり広角の散乱角θまで強度が強
く、X軸方向のFx(θ)は小さい角度の散乱角θで強
度が減衰するという特色を有する。このような光学特性
を有する光拡散フィルムは、表示ユニットの表示面にお
いて左右方向又は上下方向の輝度を均一化できる。
【0035】本発明の透過型表示装置(特に透過型液晶
表示装置)は、表示ユニット(液晶表示ユニットなど)
と、この表示ユニットを照明するための前記面光源ユニ
ットとで構成されている。この装置において、異方性光
拡散フィルムは、種々の方向に向けて配置してもよい
が、表示面(液晶表示面)の左右方向をY軸とすると
き、表示面のY軸に対して、前記異方性光拡散フィルム
のY軸(主たる光散乱方向)を沿わせて又は一致させて
配設するのが好ましい。なお、異方性光拡散フィルムの
Y軸方向は、表示ユニットの左右方向(Y軸方向)に対
して、完全に一致する必要はなく、例えば、角度±15
°程度の範囲内で斜め方向に向けて配設してもよい。こ
のような方向に異方性光拡散フィルムを配設すると、輝
度分布を均一化し、表示面に対する輝度の角度依存性を
低減できるため、左右方向(横方向)の輝度を均一化で
き、TCOなどの規格を充足できる。
【0036】なお、散乱特性F(θ)は、例えば、図5
に示すような測定装置を用いて測定できる。この装置
は、異方性光拡散シート37に対してレーザ光を照射す
るためのレーザ光照射装置(NIHON KAGAKU ENG NEO-20M
S)38と、異方性光拡散シート37を透過したレーザ
光の強度を測定するための検出器39とを備えている。
そして、光拡散シート37の面に対して90°の角度で
(垂直に)レーザ光を照射し、フィルムにより拡散され
た光の強度(拡散強度)Fを拡散角度θに対して測定
(プロット)することにより光散乱特性を求めることが
できる。
【0037】異方性光拡散フィルムでは、光散乱の異方
性が高いと、所定方向における散乱の角度依存性をより
少なくでき、そのため、輝度の角度依存性もより少なく
できる。前記異方性拡散シートでは、表示面に対して垂
直な角度(90°)を0°としたとき、表示面に対する
角度20°を越えて、角度40°以上の角度でも輝度の
低下を抑制できる。
【0038】このような特性は、表示面の正面輝度に対
する所定の散乱角度(θ)での輝度の割合や、2つの散
乱角度(θ)での輝度の割合で表現することができる。
すなわち、本発明の光拡散フィルムや面光源ユニットを
用いると、上記割合の値を小さくできる。例えば、表示
面に対して垂直な角度(θ=0°)での正面輝度(N
(0°))と、角度18°での輝度( N(18°))
や角度40°での輝度(N(40°))との割合、角度
18°での輝度( N(18°))と角度40°での輝
度( N(40°))との比を小さくできる。これらの
比を小さくすることにより、例えば、前記液晶表示装置
のプリズムシート上に異方性散乱シートを配置すること
により、TCO99規格を充足する業務用モニターに適
合する透過型液晶表示装置を供給できる。
【0039】なお、面光源装置において、前記光拡散フ
ィルムは、面光源ユニットの出光面(出射面)から出射
する光路内、すなわち面光源ユニットの出光面(出射
面)側に配設すればよく、必要により接着剤を用いて出
光面(出射面)に積層した積層形態で配設してもよく、
面光源ユニットの出射面と表示ユニットとの間に配設し
てもよい。また、前記プリズムシートは特に必要ではな
いが、拡散光を集光して表示ユニットを照明するのに有
用である。プリズムシートと光拡散シートとを組み合わ
せて使用する場合、通常、プリズムシートは光拡散シー
トよりも光路の下流側に配設される。
【0040】なお、光拡散フィルムは光拡散性と紫外線
吸収性とを備えていればよく、紫外線吸収剤を含有する
形態に限らず、紫外線吸収剤を含む塗膜を形成してもよ
い。なお、光拡散フィルムは少なくとも光拡散層で構成
でき、前記のように、光拡散層と透明層との積層体で構
成してもよく、透明層としては、樹脂層に限らず種々の
透明基材(例えば、ガラスなど)が使用できる。
【0041】また、紫外線吸収剤は光拡散フィルムを構
成する種々の層に含有させることができ、例えば、光散
乱特性を有する層(光散乱層)及び透明樹脂層のうち少
なくとも一方の層に配合してもよく、双方の層に含有さ
せてもよい。また、積層構造を有する光拡散フィルムで
は、光散乱層の一方の面に限らず両面に透明樹脂層を積
層してもよい。透明樹脂層を構成する樹脂には、密着性
や機械的特性などを損なわない限り、前記光拡散層を構
成する連続相及び/又は分散相の樹脂と同一又は異なる
樹脂が使用できるが、通常、連続相の樹脂と同一又は共
通(又は同系統)の樹脂が好ましく使用される。
【0042】光拡散層は、連続相(樹脂連続相、マトリ
ックス樹脂)と、この連続相中に分散した分散相(粒子
状、繊維状分散相などの散乱因子)と、必要により紫外
線吸収剤とで構成されており、前記連続相と分散相と
は、互いに屈折率が異なるとともに、通常、互いに非相
溶又は難相溶である。連続相および分散相は、通常、透
明性物質で形成できる。
【0043】光拡散フィルムを構成する樹脂(連続相及
び/又は分散相を構成する樹脂)には、熱可塑性樹脂
(オレフィン系樹脂、環状オレフィン系樹脂、ハロゲン
含有樹脂(フッ素系樹脂を含む)、ビニルアルコール系
樹脂、ビニルエステル系樹脂、ビニルエーテル系樹脂、
(メタ)アクリル系樹脂、スチレン系樹脂、ポリエステ
ル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリカーボネート系樹
脂、熱可塑性ポリウレタン樹脂、ポリスルホン系樹脂
(ポリエーテルスルホン、ポリスルホンなど)、ポリフ
ェニレンエーテル系樹脂(2,6−キシレノールの重合
体など)、セルロース誘導体(セルロースエステル類、
セルロースカーバメート類、セルロースエーテル類な
ど)、シリコーン樹脂(ポリジメチルシロキサン、ポリ
メチルフェニルシロキサンなど)、ゴム又はエラストマ
ー(ポリブタジエン、ポリイソプレンなどのジエン系ゴ
ム、スチレン−ブタジエン共重合体、アクリロニトリル
−ブタジエン共重合体、アクリルゴム、ウレタンゴム、
シリコーンゴムなど)など)、および熱硬化性樹脂(エ
ポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ジアリルフタレ
ート樹脂、シリコーン樹脂など)などが含まれる。好ま
しい樹脂は熱可塑性樹脂である。
【0044】オレフィン系樹脂には、例えば、C2-6
レフィンの単独又は共重合体(ポリエチレン、エチレン
−プロピレン共重合体などのエチレン系樹脂、ポリプロ
ピレン、プロピレン−エチレン共重合体、プロピレン−
ブテン共重合体などのポリプロピレン系樹脂、ポリ(メ
チルペンテン−1)、プロピレン−メチルペンテン共重
合体など)、C2-6オレフィンと共重合性単量体との共
重合体(エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−ビ
ニルアルコール共重合体、エチレン−(メタ)アクリル
酸共重合体、エチレン−(メタ)アクリル酸共重合体又
はその塩(例えば、アイオノマー樹脂)、エチレン−
(メタ)アクリル酸エステル共重合体などの共重合体が
挙げられる。脂環式オレフィン系樹脂としては、環状オ
レフィン(ノルボルネン、ジシクロペンタジエンなど)
の単独又は共重合体(例えば、立体的に剛直なトリシク
ロデカンなどの脂環式炭化水素基を有する重合体な
ど)、前記環状オレフィンと共重合性単量体との共重合
体(エチレン−ノルボルネン共重合体、プロピレン−ノ
ルボルネン共重合体など)などが例示できる。脂環式オ
レフィン系樹脂は、例えば、商品名「アートン(ARTO
N)」、商品名「ゼオネックス(ZEONEX)」などとして入手
できる。
【0045】ハロゲン含有樹脂としては、ハロゲン化ビ
ニル系樹脂(ポリ塩化ビニル、ポリテトラフルオロエチ
レン、ポリクロロトリフルオロエチレン、ポリビニルフ
ルオライドなどのハロゲン含有単量体の単独重合体、テ
トラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重
合体、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキル
ビニルエーテル共重合体などのハロゲン含有単量体の共
重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル
−(メタ)アクリル酸エステル共重合体、テトラフルオ
ロエチレン−エチレン共重合体などのハロゲン含有単量
体と共重合性単量体との共重合体など)、ハロゲン化ビ
ニリデン系樹脂(ポリ塩化ビニリデン、ポリビニリデン
フルオライド、塩化ビニリデン−(メタ)アクリル酸エ
ステル共重合体などのハロゲン含有ビニリデン単量体と
他の単量体との共重合体)などが挙げられる。
【0046】ビニルアルコール系樹脂の誘導体には、ポ
リビニルアルコール、エチレン−ビニルアルコール共重
合体などが含まれる。ビニルエステル系樹脂としては、
ビニルエステル系単量体の単独又は共重合体(ポリ酢酸
ビニル、ポリプロピオン酸ビニルなど)、ビニルエステ
ル系単量体と共重合性単量体との共重合体(酢酸ビニル
−エチレン共重合体、酢酸ビニル−塩化ビニル共重合
体、酢酸ビニル−(メタ)アクリル酸エステル共重合体
など)又はそれらの誘導体が挙げられる。ビニルエステ
ル系樹脂の誘導体には、ポリビニルアルコール、エチレ
ン−ビニルアルコール共重合体、ポリビニルアセタール
樹脂などが含まれる。
【0047】ビニルエーテル系樹脂としては、ビニルメ
チルエーテル、ビニルエチルエーテル、ビニルプロピル
エーテル、ビニルt−ブチルエーテルなどのビニルC
1-10アルキルエーテルの単独又は共重合体、ビニルC
1-10アルキルエーテルと共重合性単量体との共重合体
(ビニルアルキルエーテル−無水マレイン酸共重合体な
ど)が挙げられる。
【0048】(メタ)アクリル系樹脂としては、(メ
タ)アクリル系単量体の単独又は共重合体、(メタ)ア
クリル系単量体と共重合性単量体との共重合体が使用で
きる。(メタ)アクリル系単量体には、例えば、(メ
タ)アクリル酸;(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)
アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メ
タ)アクリル酸t−ブチル、(メタ)アクリル酸イソブ
チル、(メタ)アクリル酸ヘキシル、(メタ)アクリル
酸オクチル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシルな
どの(メタ)アクリル酸C1-10アルキル;(メタ)アク
リル酸フェニルなどの(メタ)アクリル酸アリール;ヒ
ドロキシエチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロ
ピル(メタ)アクリレートなどのヒドロキシアルキル
(メタ)アクリレート;グリシジル(メタ)アクリレー
ト;N,N−ジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリ
レート;(メタ)アクリロニトリル;トリシクロデカン
などの脂環式炭化水素基を有する(メタ)アクリレート
などが例示できる。共重合性単量体には、前記スチレン
系単量体、ビニルエステル系単量体、無水マレイン酸、
マレイン酸、フマル酸などが例示できる。これらの単量
体は単独で又は二種以上組み合わせて使用できる。
【0049】(メタ)アクリル系樹脂としては、例え
ば、ポリメタクリル酸メチルなどのポリ(メタ)アクリ
ル酸エステル、メタクリル酸メチル−(メタ)アクリル
酸共重合体、メタクリル酸メチル−(メタ)アクリル酸
エステル共重合体、メタクリル酸メチル−アクリル酸エ
ステル−(メタ)アクリル酸共重合体、(メタ)アクリ
ル酸エステル−スチレン共重合体(MS樹脂など)など
が挙げられる。好ましい(メタ)アクリル系樹脂として
は、ポリ(メタ)アクリル酸メチルなどのポリ(メタ)
アクリル酸C1-6アルキル、特にメタクリル酸メチルを
主成分(50〜100重量%、好ましくは70〜100
重量%程度)とするメタクリル酸メチル系樹脂が挙げら
れる。
【0050】スチレン系樹脂には、スチレン系単量体の
単独又は共重合体(ポリスチレン、スチレン−α−メチ
ルスチレン共重合体、スチレン−ビニルトルエン共重合
体など)、スチレン系単量体と他の重合性単量体((メ
タ)アクリル系単量体、無水マレイン酸、マレイミド系
単量体、ジエン類など)との共重合体などが含まれる。
スチレン系共重合体としては、例えば、スチレン−アク
リロニトリル共重合体(AS樹脂)、スチレンと(メ
タ)アクリル系単量体との共重合体[スチレン−メタク
リル酸メチル共重合体、スチレン−メタクリル酸メチル
−(メタ)アクリル酸エステル共重合体、スチレン−メ
タクリル酸メチル−(メタ)アクリル酸共重合体などの
スチレン−(メタ)アクリル酸エステル共重合体]、ス
チレン−無水マレイン酸共重合体などが挙げられる。好
ましいスチレン系樹脂には、ポリスチレン、スチレンと
(メタ)アクリル系単量体との共重合体[スチレン−メ
タクリル酸メチル共重合体などのスチレンとメタクリル
酸メチルを主成分とする共重合体]、AS樹脂、スチレ
ン−ブタジエン共重合体などが含まれる。
【0051】ポリエステル系樹脂には、テレフタル酸な
どの芳香族ジカルボン酸を用いた芳香族ポリエステル
(ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタ
レートなどのポリC2-4アルキレンテレフタレートやポ
リC2-4アルキレンナフタレートなどのホモポリエステ
ル、C2-4アルキレンアリレート単位(C2-4アルキレン
テレフタレート及び/又はC2-4アルキレンナフタレー
ト単位)を主成分(例えば、50モル%以上、好ましく
は75〜100モル%、さらに好ましくは80〜100
モル%)として含むコポリエステルなど)、液晶性ポリ
エステルなどが例示できる。コポリエステルとしては、
ポリC2-4アルキレンアリレートの構成単位のうち、C
2-4アルキレングリコールの一部を、ポリオキシC2-4
ルキレングリコール、C6-10アルキレングリコール、脂
環式ジオール(シクロヘキサンジメタノール、水添ビス
フェノールAなど)、芳香環を有するジオール(フルオ
レノン側鎖を有する9,9−ビス(4−(2−ヒドロキ
シエトキシ)フェニル)フルオレン、ビスフェノール
A、ビスフェノールA−アルキレンオキサイド付加体な
ど)などで置換したコポリエステル、芳香族ジカルボン
酸の一部を、フタル酸、イソフタル酸などの非対称芳香
族ジカルボン酸、アジピン酸などの脂肪族C6-12ジカル
ボン酸などで置換したコポリエステルが含まれる。ポリ
エステル系樹脂には、ポリアリレート系樹脂、アジピン
酸などの脂肪族ジカルボン酸を用いた脂肪族ポリエステ
ル、ε−カプロラクトンなどのラクトンの単独又は共重
合体も含まれる。好ましいポリエステル系樹脂は、通
常、非結晶性コポリエステル(例えば、C2-4アルキレ
ンアリレート系コポリエステルなど)などのように非結
晶性である。
【0052】ポリアミド系樹脂としては、ナイロン4
6、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン610、ナイ
ロン612、ナイロン11、ナイロン12などの脂肪族
ポリアミド、ジカルボン酸(例えば、テレフタル酸、イ
ソフタル酸、アジピン酸など)とジアミン(例えば、ヘ
キサメチレンジアミン、メタキシリレンジアミン)とか
ら得られるポリアミド(キシリレンジアミンアジペート
(MXD−6)などの芳香族ポリアミドなど)などが挙
げられる。ポリアミド系樹脂には、ε−カプロラクタム
などのラクタムの単独又は共重合体であってもよく、ホ
モポリアミドに限らずコポリアミドであってもよい。
【0053】ポリカーボネート系樹脂には、ビスフェノ
ール類(ビスフェノールAなど)をベースとする芳香族
ポリカーボネート、ジエチレングリコールビスアリルカ
ーボネートなどの脂肪族ポリカーボネートなどが含まれ
る。
【0054】セルロース誘導体のうちセルロースエステ
ル類としては、例えば、脂肪族有機酸エステル(セルロ
ースジアセテート、セルローストリアセテートなどのセ
ルロースアセテート;セルロースプロピオネート、セル
ロースブチレート、セルロースアセテートプロピオネー
ト、セルロースアセテートブチレートなどのC1-6有機
酸エステルなど)、芳香族有機酸エステル(セルロース
フタレート、セルロースベンゾエートなどのC7-12芳香
族カルボン酸エステル)、無機酸エステル類(例えば、
リン酸セルロース、硫酸セルロースなど)が例示でき、
酢酸・硝酸セルロースエステルなどの混合酸エステルで
あってもよい。セルロース誘導体には、セルロースカー
バメート類(例えば、セルロースフェニルカーバメート
など)、セルロースエーテル類(例えば、シアノエチル
セルロース;ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシ
プロピルセルロースなどのヒドロキシC2-4アルキルセ
ルロース;メチルセルロース、エチルセルロースなどの
1-6アルキルセルロース;カルボキシメチルセルロー
ス又はその塩、ベンジルセルロース、アセチルアルキル
セルロースなど)も含まれる。
【0055】なお、前記樹脂成分は、必要に応じて、変
性(例えば、ゴム変性)されていてもよい。また、前記
樹脂成分で連続相マトリックスを構成し、このマトリッ
クス樹脂に分散相成分をグラフト又はブロック共重合し
てもよい。このような重合体としては、例えば、ゴムブ
ロック共重合体(スチレン−ブタジエン共重合体(SB
樹脂)など)、ゴムグラフトスチレン系樹脂(アクリロ
ニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体(ABS樹
脂)など)などが例示できる。
【0056】分散相(光散乱因子)は、マトリックス樹
脂に対する無機又は有機の微粒子や繊維の添加、マトリ
ックス樹脂に対する屈折率の異なる樹脂の添加及び混練
などにより形成できる。無機又は有機微粒子としては、
無機酸化物(シリカ、アルミナ、酸化チタンなど)、炭
酸塩(炭酸カルシウムなど)、硫酸塩(硫酸バリウムな
ど)、天然鉱物又はケイ酸塩(タルクなど)などの無機
粒子;架橋ポリスチレンビーズなどの架橋スチレン系樹
脂、架橋ポリメタクリル酸メチルなどの架橋アクリル系
樹脂、架橋グアナミン系樹脂などの架橋樹脂粒子などが
例示できる。繊維状分散相には、有機繊維、無機繊維な
どが含まれる。有機繊維は、耐熱性有機繊維、例えば、
アラミド繊維、全芳香族ポリエステル繊維、ポリイミド
繊維などであってもよい。無機繊維としては、例えば、
繊維状フィラー(ガラス繊維,シリカ繊維,アルミナ繊
維,ジルコニア繊維などの無機繊維)、薄片状フィラー
(マイカなど)などが挙げられる。
【0057】連続相又は分散相を構成する好ましい成分
には、オレフィン系樹脂、(メタ)アクリル系樹脂、ス
チレン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹
脂、ポリカーボネート樹脂などが含まれる。また、前記
連続相及び/又は分散相を構成する樹脂は結晶性又は非
晶性であってもよく、連続相及び分散相を非結晶性樹脂
で構成してもよい。好ましい態様において、結晶性樹脂
と非晶性樹脂とを組み合わせることができる。すなわ
ち、連続相及び分散相のうち一方の相(例えば、連続
相)を結晶性樹脂で構成し、他方の相(例えば、分散
相)を非結晶性樹脂で構成できる。
【0058】結晶性樹脂としては、オレフィン系樹脂
(ポリプロピレン、プロピレン−エチレン共重合体など
のプロピレン含量が90モル%以上のポリプロピレン系
樹脂、ポリ(メチルペンテン−1)など)、ビニリデン
系樹脂(塩化ビニリデン系樹脂など)、芳香族ポリエス
テル系樹脂(ポリアルキレンテレフタレート、ポリアル
キレンナフタレートなどのポリアルキレンアリレートホ
モポリエステル、アルキレンアリレート単位の含有量が
80モル%以上のコポリエステル、液晶性芳香族ポリエ
ステルなど)、ポリアミド系樹脂(ナイロン46,ナイ
ロン6,ナイロン66などの短鎖セグメントを有する脂
肪族ポリアミドなど)などが例示できる。これらの結晶
性樹脂は単独で又は二種以上組み合わせて使用できる。
結晶性樹脂(結晶性ポリプロピレン系樹脂など)の結晶
化度は、例えば、10〜80%程度、好ましくは20〜
70%程度、さらに好ましくは30〜60%程度であ
る。
【0059】連続相を構成する樹脂としては、通常、透
明性および熱安定性の高い樹脂が使用される。好ましい
連続相を構成する樹脂は、溶融特性として流動性の高い
結晶性樹脂である。このような樹脂と分散相を構成する
樹脂とを組み合わせると、分散相との均一なコンパウン
ド化が可能である。連続相を構成する樹脂として融点又
はガラス転移温度の高い樹脂(特に、融点の高い結晶性
樹脂、例えば、融点又はガラス転移温度が130〜28
0℃程度、好ましくは140〜270℃程度、さらに好
ましくは150〜260℃程度の樹脂)を用いると、熱
安定性及びフィルム加工性に優れており、溶融製膜での
引き落とし率を高くしたり、溶融製膜によるフィルム化
が容易である。そのため、異方的散乱特性を向上させる
ための配向処理(又は一軸延伸処理)が比較的高温(例
えば、130〜150℃程度)で行うことができ、加工
が容易であり、分散相を容易に配向できる。さらには、
表示装置(液晶表示装置など)の部品として使用して
も、広い温度範囲(例えば、室温〜80℃程度の範囲)
で安定である。また、結晶性樹脂(結晶性ポリプロピレ
ン樹脂など)は、一般に、廉価である。好ましい結晶性
樹脂には、廉価であり、熱安定性の高い結晶性ポリプロ
ピレン系樹脂が含まれる。
【0060】非結晶性樹脂としては、例えば、ビニル系
重合体(アイオノマー、エチレン−酢酸ビニル共重合
体、エチレン−(メタ)アクリル酸エステル共重合体、
ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポ
リ酢酸ビニル、ビニルアルコール系樹脂などのビニル系
単量体の単独又は共重合体など)、(メタ)アクリル系
樹脂(ポリメタクリル酸メチル、メタクリル酸メチル−
スチレン共重合体(MS樹脂)など)、スチレン系樹脂
(ポリスチレン、AS樹脂、スチレン−メタクリル酸メ
チル共重合体など)、ポリカーボネート系重合体、非晶
性ポリエステル系樹脂(脂肪族ポリエステル、ジオール
成分及び/又は芳香族ジカルボン酸成分の一部が置換さ
れたポリアルキレンアリレートコポリエステル、ポリア
リレート樹脂など)、ポリアミド系樹脂(長鎖セグメン
トを有する脂肪族ポリアミド、非結晶性芳香族ポリアミ
ド)、熱可塑性エラストマー(ポリエステルエラストマ
ー、ポリオレフィンエラストマー、ポリアミドエラスト
マー、スチレン系エラストマーなど)などが例示でき
る。前記非晶性ポリエステル系樹脂において、ポリアル
キレンアリレートコポリエステルとしては、ジオール成
分(C2-4アルキレングリコール)及び/又は芳香族ジ
カルボン酸成分(テレフタル酸、ナフタレンジカルボン
酸)の一部(例えば、10〜80モル%、好ましくは2
0〜80モル%、さらに好ましくは30〜75モル%程
度)として、ジエチレングリコール、トリエチレングリ
コールなどの(ポリ)オキシアルキレングリコール、シ
クロヘキサンジメタノール、フタル酸、イソフタル酸、
脂肪族ジカルボン酸(アジピン酸など)から選択された
少なくとも一種を用いたコポリエステルなどが含まれ
る。これらの非結晶性樹脂は単独で又は二種以上組み合
わせて使用できる。
【0061】分散相を構成する樹脂としては、通常、透
明性が高く、1軸延伸温度などの配向処理温度で容易に
変形し、実用的な熱安定性を有する樹脂が使用される。
特に、連続相よりも低い融点又はガラス転移温度を有す
る樹脂を用いると、一軸延伸などの配向処理により分散
相粒子のアスペクト比を容易に高めることができる。な
お、分散相を構成する樹脂の融点又はガラス転移温度
は、前記連続相を構成する樹脂よりも低い場合が多く、
例えば、50〜180℃程度、好ましくは60〜170
℃程度、さらに好ましくは70〜150℃程度の樹脂で
あってもよい。
【0062】分散相を構成する非結晶性樹脂のうち、非
結晶性コポリエステル系樹脂およびポリスチレン系樹脂
から選択された少なくとも一種の樹脂が好ましい。分散
相を非晶性コポリエステル系樹脂で構成すると、透明性
が高いだけでなく、ガラス転移温度が、例えば、約80
℃程度であるため、一軸延伸などの配向処理温度で分散
相を容易に変形させることができ、成形後も所定の温度
範囲(例えば、室温〜約80℃程度)で安定化できる。
また、非結晶性コポリエステル(例えば、エチレングリ
コール/シクロヘキサンジメタノール=10/90〜6
0/40(モル%)、特に25/75〜50/50(モ
ル%)程度のジオール成分を用いたポリエチレンテレフ
タレートコポリエステルや、フルオレノン側鎖を有する
9,9−ビス(4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニ
ル)フルオレンをジオール成分として用いたコポリエス
テルなど)は、屈折率が高く(例えば、1.57程
度)、前記結晶性樹脂(ポリプロピレン系樹脂など)と
のコンパウンド化が比較的良好である。
【0063】ポリスチレン系樹脂は、屈折率および透明
性が高く、ガラス転移温度が約100〜130℃と高い
ので、耐熱性に優れた異方性散乱シートを調製できる。
また、廉価なポリスチレン系樹脂は、連続相用樹脂とし
ての結晶性樹脂(ポリプロピレン系樹脂など)に対して
比較的少量の割合で、しかも溶融製膜の比較的低い引き
落とし比率で、好適な異方性散乱シートを調製できる。
また、溶融製膜後、圧延すると場合、非常に高い異方性
を示す。
【0064】光拡散性を付与するため、連続相と分散相
とは、互いに屈折率の異なる成分で構成されている。連
続相と分散相との屈折率の差は、例えば、0.001以
上(例えば、0.001〜0.3程度)、好ましくは
0.01〜0.3程度、さらに好ましくは0.01〜
0.1程度である。
【0065】このような樹脂の組合わせとしては、例え
ば、次のような組合わせが挙げられる。
【0066】(1)オレフィン系樹脂(特に、プロピレ
ン系樹脂)と、アクリル系樹脂、スチレン系樹脂、ポリ
エステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、及びポリカーボネ
ート樹脂から選択された少なくとも一種との組合わせ (2)スチレン系樹脂と、ポリエステル系樹脂、ポリア
ミド系樹脂、及びポリカーボネート樹脂から選択された
少なくとも一種との組合わせ (3)ポリエステル系樹脂と、ポリアミド系樹脂及びポ
リカーボネート樹脂から選択された少なくとも一種との
組合わせ 連続相を構成する結晶性樹脂と分散相を構成する非結晶
性樹脂との好ましい組合せとしては、例えば、結晶性ポ
リオレフィン系樹脂(結晶性ポリプロピレン樹脂など)
と非結晶性ポリエステル(ポリアルキレンテレフタレー
トコポリエステルなどのポリアルキレンアリレートコポ
リエステルなど)およびポリスチレン系樹脂から選択さ
れた少なくとも一種の樹脂との組合せなどが例示でき
る。
【0067】光拡散層において、連続相と分散相との割
合は、樹脂の種類や溶融粘度、光拡散性などに応じて、
例えば、前者/後者(重量比)=99/1〜30/70
(例えば、95/5〜40/60(重量比))程度、好
ましくは99/1〜50/50(例えば、95/5〜5
0/50(重量比))程度、さらに好ましくは99/1
〜75/25程度の範囲から適宜選択できる。
【0068】光散乱シートは、必要に応じて相溶化剤を
含有してもよい。相溶化剤を用いると、連続相と分散相
との混和性および親和性を高めることができ、フィルム
を配向処理しても欠陥(ボイドなどの欠陥)が生成する
のを防止でき、フィルムの透明性の低下を防止できる。
さらに、連続相と分散相との接着性を高めることがで
き、フィルムを一軸延伸しても、延伸装置への分散相の
付着を低減できる。
【0069】相溶化剤としては、連続相および分散相の
種類に応じて慣用の相溶化剤から選択でき、例えば、オ
キサゾリン化合物、変性基(カルボキシル基、酸無水物
基、エポキシ基、オキサゾリニル基など)で変性された
変性樹脂、ジエン又はゴム含有重合体[例えば、ジエン
系単量体単独又は共重合性単量体(芳香族ビニル単量体
など)との共重合により得られるジエン系共重合体(ラ
ンダム共重合体など);アクリロニトリル−ブタジエン
−スチレン共重合体(ABS樹脂)などのジエン系グラ
フト共重合体;スチレン−ブタジエン(SB)ブロック
共重合体、水素化スチレン−ブタジエン(SB)ブロッ
ク共重合体、水素化スチレン−ブタジエン−スチレンブ
ロック共重合体(SEBS)、水素化(スチレン−エチ
レン/ブチレン−スチレン)ブロック共重合体などのジ
エン系ブロック共重合体又はそれらの水素添加物な
ど]、前記変性基(エポキシ基など)で変性したジエン
又はゴム含有重合体などが例示できる。これらの相溶化
剤は単独で又は二種以上組み合わせて使用できる。
【0070】相溶化剤としては、通常、ポリマーブレン
ド系の構成樹脂と同じ又は共通する成分を有する重合体
(ランダム、ブロック又はグラフト共重合体)、ポリマ
ーブレンド系の構成樹脂に対して親和性を有する重合体
(ランダム、ブロック又はグラフト共重合体)などが使
用される。
【0071】前記ジエン系単量体としては、共役ジエ
ン、例えば、ブタジエン、イソプレン、1,3−ペンタ
ジエン、2,3−ジメチル−1,3−ブタジエン、ピペ
リレン、3−ブチル−1,3−オクタジエン、フェニル
−1,3−ブタジエンなどの置換基を有していてもよい
4-20共役ジエンが挙げられる。共役ジエンは単独で又
は二種以上組み合わせて用いてもよい。これらの共役ジ
エンのうち、ブタジエン、イソプレンが好ましい。芳香
族ビニル単量体としては、例えば、スチレン、α−メチ
ルスチレン、ビニルトルエン(p−メチルスチレンな
ど)、p−t−ブチルスチレン、ジビニルベンゼン類な
どが挙げられる。これらの芳香族ビニル単量体のうち、
スチレンが好ましい。これらの単量体は、単独で又は二
種以上組み合わせて使用できる。
【0072】なお、変性は、変性基に対応する単量体
(例えば、カルボキシル基変性では(メタ)アクリル酸
などのカルボキシル基含有単量体、酸無水物基変性では
無水マレイン酸、エステル基変性では(メタ)アクリル
系単量体、マレイミド基変性ではマレイミド系単量体、
エポキシ変性では、グリシジル(メタ)アクリレートな
どのエポキシ基含有単量体)を共重合することにより行
うことができる。また、エポキシ変性は、不飽和二重結
合のエポキシ化により行ってもよい。
【0073】好ましい相溶化剤は、未変性又は変性ジエ
ン系共重合体、特に変性ブロック共重合体(例えば、エ
ポキシ化されたスチレン−ブタジエン−スチレン(SB
S)ブロック共重合体などのエポキシ化ジエン系ブロッ
ク共重合体又はエポキシ変性ジエン系ブロック共重合
体)である。エポキシ化ジエン系ブロック共重合体は、
透明性が高いだけでなく、軟化温度が約70℃程度と比
較的高く、連続相と分散相との多くの組み合わせにおい
て樹脂を相溶化させ、分散相を均一に分散できる。
【0074】前記ブロック共重合体は、例えば、共役ジ
エンブロック又はその部分水素添加ブロックと、芳香族
ビニルブロックとで構成できる。エポキシ化ジエン系ブ
ロック共重合体において、前記共役ジエンブロックの二
重結合の一部又は全部がエポキシ化されている。芳香族
ビニルブロックと共役ジエンブロック(又はその水素添
加ブロック)との割合(重量比)は、例えば、前者/後
者=5/95〜80/20程度(例えば、25/75〜
80/20程度)、さらに好ましくは10/90〜70
/30程度(例えば、30/70〜70/30程度)で
あり、通常、50/50〜80/20程度である。な
お、芳香族ビニルブロック(スチレンブロックなど)の
含有量が60〜80重量%程度のエポキシ化ブロック共
重合体は、屈折率が比較的高く(例えば、約1.5
7)、しかも前記分散相の樹脂(非晶性コポリエステル
など)と近似する屈折率を有しているため、分散相樹脂
による光散乱性を維持しながら分散相を均一に分散でき
る。
【0075】ブロック共重合体の数平均分子量は、例え
ば、5,000〜1,000,000程度、好ましくは
7,000〜900,000程度、さらに好ましくは1
0,000〜800,000程度の範囲から選択でき
る。分子量分布[重量平均分子量(Mw)と数平均分子
量(Mn)との比(Mw/Mn)]は、例えば、10以
下(1〜10程度)、好ましくは1〜5程度である。
【0076】ブロック共重合体の分子構造は、直線状、
分岐状、放射状あるいはこれらの組み合わせであっても
よい。ブロック共重合体のブロック構造としては、例え
ば、モノブロック構造、テレブロック構造などのマルチ
ブロック構造、トリチェインラジアルテレブロック構
造、テトラチェインラジアルテレブロック構造などが例
示できる。このようなブロック構造としては、芳香族ジ
エンブロックをX、共役ジエンブロックをYとすると
き、例えば、X−Y型、X−Y−X型、Y−X−Y型、
X−Y−X−Y型、X−Y−X−Y−X型、Y−X−Y
−X−Y型、(X−Y−)4Si型、(Y−X−)4Si
型などが例示できる。
【0077】エポキシ化ジエン系ブロック共重合体中の
エポキシ基の割合は、特に制限されないが、オキシラン
の酸素濃度として、例えば、0.1〜8重量%、好まし
くは0.5〜6重量%、さらに好ましくは1〜5重量%
程度である。エポキシ化ブロック共重合体のエポキシ当
量(JIS K 7236)は、例えば、300〜10
00程度、好ましくは500〜900程度、さらに好ま
しくは600〜800程度であってもよい。
【0078】なお、相溶化剤(エポキシ化ブロック共重
合体など)の屈折率は、分散相樹脂と略同程度(例え
ば、分散相樹脂との屈折率の差が、0〜0.01程度、
好ましくは0〜0.005程度)であってもよい。
【0079】前記エポキシ化ブロック共重合体は、ジエ
ン系ブロック共重合体(又は部分的に水素添加されたブ
ロック共重合体)を慣用のエポキシ化方法、例えば、不
活性溶媒中、エポキシ化剤(過酸類、ハイドロパーオキ
サイド類など)により前記ブロック共重合体をエポキシ
化することにより製造できる。
【0080】相溶化剤の使用量は、例えば、樹脂組成物
全体の0.1〜20重量%、好ましくは0.5〜15重
量%、さらに好ましくは1〜10重量%程度の範囲から
選択できる。
【0081】好ましい光拡散フィルムにおいて、連続
相、分散相、及び相溶化剤の割合は、例えば、以下の通
りである。
【0082】(1)連続相/分散相(重量比)=99/
1〜50/50程度、好ましくは98/2〜60/40
程度、さらに好ましくは90/10〜60/40程度、
特に80/20〜60/40程度 (2)分散相/相溶化剤(重量比)=99/1〜50/
50程度、好ましくは99/1〜70/30程度、さら
に好ましくは98/2〜80/20程度 このような割合で各成分を用いると、予め各成分をコン
パウンド化することなく、各成分のペレットを直接的に
溶融混練しても、均一に分散相を分散でき、一軸延伸な
どの配向処理によりボイドが発生するのを防止でき、透
過率が高く、異方性を有する紫外線吸収性光拡散フィル
ムを得ることができる。
【0083】より具体的には、例えば、(a)連続相と
しての結晶性ポリプロピレン系樹脂、分散相としての非
結晶性コポリエステル系樹脂、相溶化剤としてのエポキ
シ化SBS(スチレン−ブタジエン−スチレンブロック
共重合体)を、連続相/分散相=99/1〜50/50
(重量比)(特に80/20〜60/40(重量
比))、分散相/相容化剤=99/1〜50/50(重
量比)(特に98/2〜80/20(重量比))の割合
で含む樹脂組成物、(b)連続相としての結晶性ポリプ
ロピレン系樹脂、分散相としてのポリスチレン系樹脂、
相溶化剤としてのエポキシ化SBSを、連続相/分散相
=99/1〜50/50(重量比)(特に90/10〜
70/30(重量比))、分散相/相容化剤=99/1
〜50/50(重量比)(特に99.5/0.5〜90
/10(重量比))の割合で含む樹脂組成物を用いる
と、コンパウンド化が容易であり、原材料をフィードす
るだけで、コンパウンド化しながら溶融製膜でき、1軸
延伸してもボイドのない光拡散フィルムを形成できる。
【0084】紫外線吸収剤としては、例えば、ベンゾト
リアゾール系紫外線吸収剤[N−ヒドロキシフェニルベ
ンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メ
チルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒド
ロキシ−5’−t−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾー
ル、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジt−ブチ
ルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロ
キシ−3’−t−ブチル−5’−メチルフェニル)−5
−クロロベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ
−3’,5’−ジt−ブチルフェニル)−5−クロロベ
ンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’,
5’−ジt−アミルフェニル)ベンゾトリアゾール、2
−(2’−ヒドロキシ−4’−オクチルオキシフェニ
ル)ベンゾトリアゾール、2,2−メチレンビス[4−
(1,1,3,3−テトラメチルブチル)−6−(2H
−ベンゾトリアゾール−2−イル)フェノール]、[2
−(2’−ヒドロキシ−5’−メタクアクリロキシフェ
ニル)−2H−ベンゾトリアゾール]など]、ベンゾフ
ェノン系紫外線吸収剤[2−ヒドロキシベンゾフェノ
ン、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロ
キシ−4−アルコキシベンゾフェノン(2−ヒドロキシ
−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−
オクチルオキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−
ドデシルオキシベンゾフェノン、ビス(2−メトキシ−
4−ヒドロキシ−5−スルホベンゾフェノン)、2−ヒ
ドロキシ−4−メトキシ−5−スルホベンゾフェノンな
ど)、2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシ
ベンゾフェノン、ビス(2−メトキシ−4−ヒドロキシ
−5−ベンゾイルフェニルメタン)など]、ベンゾエー
ト系紫外線吸収剤[2,4−ジt−ブチルフェニル−
3,5−ジt−ブチル−4−ヒドロキシベンゾエートな
ど]、サリチル酸系紫外線吸収剤[サリチル酸フェニ
ル、p−t−ブチルフェニルサリシレート、p−オクチ
ルフェニルサリシレートなど]、トリアジン系紫外線吸
収剤[2−(4,6−ジフェニル−1,3,5−トリア
ジン−2−イル)−5−ヘキシルオキシ−フェノールな
ど]などが例示できる。これらの紫外線吸収剤は、単独
で又は二種以上組み合わせて使用できる。好ましい紫外
線吸収剤は、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤、ベン
ゾフェノン系紫外線吸収剤である。
【0085】紫外線吸収剤は、樹脂の種類に応じて選択
でき、通常、樹脂に対して相溶性又は溶解性を有する化
合物が使用される。光拡散層が紫外線吸収剤を含む場
合、紫外線吸収剤は、通常、主に連続相に溶解又は微分
散している。
【0086】紫外線吸収剤の使用量は、例えば、紫外線
吸収剤を含有する層又は連続相を構成する樹脂100重
量部に対して0.1〜10重量部程度の範囲から選択で
き、通常、0.1〜5重量部、好ましくは0.2〜2.
5重量部、さらに好ましくは0.5〜2重量部程度であ
る。なお、紫外線吸収剤の使用量は、通常、ブリードア
ウトが生成しない範囲で選択される。
【0087】なお、紫外線吸収剤は、種々の安定剤(酸
化防止剤、熱安定剤)、特に、樹脂の劣化を防止する光
安定剤と組み合わせて使用してもよい。安定剤には、紫
外線安定剤(ニッケルビス(オクチルフェニル)サルフ
ァイド、[2,2−チオビス(4−t−オクチルフェノ
ラート)]−n−ブチルアミンニッケル、ニッケル−ジ
ブチルジチオカルバメートなど)、ヒンダードアミン系
光安定剤([ビス(2,2,6,6−テトラメチル4−
ピペリジル)セバケートなど])などが含まれる。
【0088】さらに、光散乱性に悪影響を及ぼさない限
り、紫外線吸収性微粒子(例えば、微粒子酸化亜鉛や酸
化チタンなどの無機微粒子など)を、光散乱性や光透過
性などを損なわない範囲(例えば、0.01〜1重量%
程度の少量)で併用してもよい。
【0089】さらに、光拡散フィルムは、慣用の添加
剤、例えば、可塑剤、帯電防止剤、難燃剤、充填剤など
を含有していてもよい。
【0090】光拡散フィルムにおいて、分散相粒子は、
長軸の平均長さLと短軸の平均長さWとの比(平均アス
ペクト比、L/W)が1である球状粒子であってもよ
い。また、異方性光拡散フィルムでは、アスペクト比が
1より大きく、かつ分散相粒子の長軸方向はフィルムの
X軸方向に配向している。好ましい平均アスペクト比
(L/W)は、例えば、1〜1000(例えば、2〜1
000)程度、好ましくは5〜1000程度、さらに好
ましくは5〜500(例えば、20〜500)程度であ
り、通常、50〜500(特に70〜300)程度であ
る。このような分散相粒子は、フットボール型形状(回
転楕円状など)、繊維形状、直方形状などであってもよ
い。アスペクト比が大きい程、異方的な光散乱性を高め
ることができる。
【0091】なお、分散相の長軸の平均長さLは、例え
ば、0.1〜200μm程度(例えば、1〜100μm
程度)、好ましくは1〜150μm程度(例えば、1〜
80μm程度)、特に2〜100μm程度(例えば、2
〜50μm程度)であり、通常、10〜100μm(例
えば、30〜100μm、特に10〜50μm)程度で
ある。また、分散相の短軸の平均長さWは、例えば、
0.1〜10μm程度、好ましくは0.15〜5μm
(例えば、0.5〜5μm)程度、さらに好ましくは
0.2〜2μm(例えば、0.5〜2μm)程度であ
る。分散相の短軸の平均長さWは、例えば、0.01〜
0.5μm程度、好ましくは0.05〜0.5μm程
度、さらに好ましくは0.1〜0.4μm程度であって
もよい。
【0092】分散相粒子の配向係数は、例えば、0.7
以上(0.7〜1程度)、好ましくは0.8〜1程度、
さらに好ましくは0.9〜1程度であってもよい。分散
相粒子の配向係数が高い程、散乱光に高い異方性を付与
できる。なお、配向係数は、下記式に基づいて算出でき
る。
【0093】配向係数=(3<cos2θ>−1)/2 式中、θは粒子状分散相の長軸とフィルムのX軸との間
の角度を示し(長軸とX軸とが平行の場合、θ=0
゜)、<cos2θ>は各分散相粒子について算出した
cos2θの平均を示し、下記式で表される。
【0094】 <cos2θ>=∫n(θ)・cos2θ・dθ (式中、n(θ)は、全分散相粒子中の角度θを有する
分散相粒子の割合(重率)を示す)異方性光拡散フィル
ムは、拡散光の指向性を有していてもよい。すなわち、
指向性を有するとは、異方的拡散光において散乱の強い
方向のうち、散乱強度が極大を示す角度があることを意
味する。拡散光が指向性を有している場合、前記図5の
測定装置において、拡散光強度Fを拡散角度θに対して
プロットしたとき、プロット曲線が、特定の拡散角度θ
の範囲(θ=0°を除く角度域)で極大又はショルダー
(特に、極大などの変曲点)を有している。
【0095】光拡散フィルムに指向性を付与する場合、
連続相樹脂と、分散相粒子との屈折率差は、例えば、
0.005〜0.2程度、好ましくは0.01〜0.1
程度であり、分散相粒子の長軸の平均長さは、例えば、
1〜100μm程度、好ましくは5〜50μm程度であ
る。アスペクト比は、例えば、10〜300(例えば、
20〜300)程度、好ましくは50〜200程度であ
り、40〜300程度であってもよい。
【0096】光拡散フィルムの厚みは、3〜300μm
程度、好ましくは5〜200μm(例えば、30〜20
0μm)程度、さらに好ましくは5〜100μm(例え
ば、50〜100μm)程度である。また、光散乱シー
トの全光線透過率は、例えば、85%以上(85〜10
0%)、好ましくは90〜100%程度、さらに好まし
くは90〜95%程度である。
【0097】積層構造の光拡散フィルムにおいて、透明
樹脂層を構成する透明樹脂は前記例示の樹脂から選択で
きるが、耐熱性や耐ブロッキング性を高めるために
は、、耐熱性樹脂(ガラス転移温度又は融点が高い樹脂
など)、結晶性樹脂などが好ましい。透明樹脂層を構成
する樹脂のガラス転移温度又は融点は、前記連続相を構
成する樹脂のガラス転移温度又は融点と同程度であって
もよく、例えば、130〜280℃程度、好ましくは1
40〜270℃程度、さらに好ましくは150〜260
℃程度であってもよい。
【0098】透明樹脂層の厚みは、前記光散乱シートと
同程度であってもよい。例えば、光散乱層の厚みが3〜
300μm程度の場合、透明樹脂層の厚みは3〜150
μm程度から選択できる。光拡散層と透明樹脂層との厚
みの割合は、例えば、光拡散層/透明樹脂層=5/95
〜99/1程度、好ましくは50/50〜99/1程
度、さらに好ましくは70/30〜95/5程度であ
る。積層フィルムの厚みは、例えば、6〜600μm程
度、好ましくは10〜400μm程度、さらに好ましく
は20〜250μm程度である。
【0099】なお、光拡散フィルムの表面には、光学特
性を妨げない範囲で、シリコーンオイルなどの離型剤を
塗布してもよく、コロナ放電処理してもよい。さらに、
異方性を有する有する光拡散フィルムには、フィルムの
X軸方向(分散相の長軸方向)に延びる凹凸部を形成し
てもよい。このような凹凸部を形成すると、フィルムに
より高い異方的光散乱性を付与できる。
【0100】[光拡散フィルムの製造方法]光拡散フィ
ルムは、樹脂と光散乱成分と紫外線吸収剤とを組み合わ
せることにより製造できる。例えば、基材フィルム上
に、紫外線吸収剤と光散乱成分とバインダー樹脂とで構
成された組成物を塗布するコーティング法や、前記組成
物をラミネートする押し出しラミネート法などで製造で
きる。また、単層構造の光拡散フィルムは、樹脂と光散
乱成分と紫外線吸収剤とを含む樹脂組成物を、キャステ
ィング法、押出成形法などの慣用のフィルム成形法を利
用して成形することにより製造できる。
【0101】なお、光拡散層と、この光拡散層の少なく
とも一方の面に積層された透明樹脂層とで構成された積
層構造を有する光拡散フィルムは、光拡散層に対応する
成分で構成された樹脂組成物と、透明樹脂層に対応する
成分で構成された樹脂組成物とを、共押し出し成形し、
成膜する共押出成形法、予め作製した一方の層に対して
他方の層を押し出しラミネートにより積層する方法、そ
れぞれ作製した光拡散層と透明樹脂層とを積層するドラ
イラミネート法などにより形成できる。なお、前記のよ
うに、少なくとも透明樹脂層に対応する樹脂組成物が紫
外線吸収剤を含有するのが好ましい。
【0102】異方性光拡散フィルムは、連続相を構成す
る樹脂中に分散相を構成する成分(樹脂成分、繊維状成
分など)を分散して配向させることにより得ることがで
きる。例えば、連続相を構成する樹脂と紫外線吸収剤と
分散相を構成する成分(樹脂成分、繊維状成分など)と
を、必要に応じて慣用の方法(例えば、溶融ブレンド
法、タンブラー法など)でブレンドし、溶融混合し、T
ダイやリングダイなどから押出してフィルム成形するこ
とにより分散相を分散できる。
【0103】また、分散相の配向処理は、例えば、
(1)押出成形シートをドローしながら製膜する方法、
(2)押出成形シートを一軸延伸する方法、(3)前記
(1)の方法と(2)の方法を組み合わせる方法などに
より行うことができる。なお、(4)前記各成分を溶液
ブレンドし、流延法などにより成膜することによっても
異方性を有する光拡散フィルムを形成できる。
【0104】溶融温度は、樹脂成分(連続相樹脂、分散
相樹脂)の融点以上の温度、例えば、150〜290
℃、好ましくは200〜260℃程度である。ドロー比
(ドロー倍率)は、例えば、2〜40倍程度、好ましく
は5〜30倍程度、さらに好ましくは7〜20倍程度で
ある。延伸倍率は、例えば、1.1〜50倍程度(例え
ば、3〜50倍程度)、好ましくは1.5〜30倍程度
(例えば、5〜30倍程度)である。
【0105】なお、ドローと延伸とを組み合わせる場合
には、ドロー比は、例えば、2〜10倍程度、好ましく
は2〜5倍程度であってもよく、延伸倍率は、例えば、
1.1〜20倍程度(例えば、2〜20倍程度)、好ま
しくは1.5〜10倍程度(例えば、3〜10倍程度)
であってもよい。
【0106】分散相のアスペクト比を容易に高める方法
には、フィルム(例えば、製膜し、冷却したフィルム)
を一軸延伸する方法が含まれる。一軸延伸法は特に限定
されず、例えば、固化したフィルムの両端を引っ張る方
法(引っ張り延伸)、互いに対向する一対のロール(2
本ロール)を複数系列(例えば、2系列)並列し、それ
ぞれの2本ロールにフィルムを挿入すると共に、繰り入
れ側の2本ロールと繰出し側の2本ロールとの間にフィ
ルムを張り渡し、繰出し側の2本ロールのフィルムの送
り速度を繰り入れ側の2本ロールより速くすることによ
り延伸する方法(ロール間延伸)、互いに対向する一対
のロールの間にフィルムを挿入し、ロール圧でフィルム
を圧延する方法(ロール圧延)などが挙げられる。
【0107】好ましい一軸延伸方法には、フィルムの量
産化が容易な方法、例えば、ロール間延伸、ロール圧延
などが含まれ、これらの方法は、2軸延伸フィルムの第
1段階の延伸方法や位相差フィルムの製造方法として利
用されている。特にロール圧延によれば、非結晶性樹脂
のみならず、結晶性樹脂であっても容易に延伸できる。
すなわち、通常、樹脂シートを一軸延伸すると、局部的
にフィルムの厚みと幅が減少するネックインが発生し易
いのに対し、ロール圧延によればネックインを防止で
き、フィルムの延伸工程を安定化できる。そして、延伸
の前後でフィルム幅の減少が少なく、かつ幅方向の厚み
を均一にできるため、フィルムの幅方向において光散乱
特性を均一化でき、製品の品質を維持しやすく、フィル
ムの使用率(歩留まり)も向上できる。さらに、延伸倍
率を幅広く設定できる。なお、ロール圧延の場合、延伸
の前後でフィルム幅を維持できるため、フィルム厚みの
減少率の逆数と延伸倍率とが略等しくなる。
【0108】ロール圧延の圧力は、例えば、1×104
〜1×107N/m(約0.01〜10t/cm)程
度、好ましくは1×105〜1×107N/m(約0.1
〜10t/cm)程度である。
【0109】延伸倍率は、幅広い範囲から選択でき、例
えば、延伸倍率1.1〜10倍程度、好ましくは延伸倍
率1.3〜5倍程度、さらに好ましくは延伸倍率1.5
〜3倍程度であってもよい。ロール圧延は、例えば、厚
み減少率(圧下率)0.9〜0.1程度、好ましくは
0.77〜0.2程度、さらに好ましくは0.67〜
0.33程度で行うことができる。
【0110】延伸温度は、分散相樹脂の融点又はガラス
転移温度以上であってもよい。また、連続相を構成する
樹脂として、分散相樹脂よりもガラス転移温度又は融点
が高い樹脂(例えば、5〜200℃程度、好ましくは5
〜100℃程度高い樹脂)を用い、分散相樹脂を融解又
は軟化しながら一軸延伸すると、連続相樹脂に比べて分
散相樹脂が非常に変形し易いため、分散相粒子のアスペ
クト比を大きくでき、光散乱の異方性が特に大きいフィ
ルムが得られる。好ましい延伸温度は、例えば、100
〜200℃(110〜200℃)程度、好ましくは11
0〜180℃(130〜180℃)程度である。また、
ロール圧延の温度は、連続相樹脂が結晶性樹脂の場合、
樹脂の融点以下であって融点近傍の温度であってもよ
く、連続相樹脂が非晶性樹脂の場合、ガラス転移温度以
下であってガラス転移温度近傍の温度であってもよい。
【0111】
【発明の効果】本発明では、光拡散フィルムが紫外線吸
収性を有しているので、透過型表示装置(透過型液晶表
示装置など)において、表示品位を長期間に亘り安定に
維持でき、光源から漏洩する紫外線から構成部品を有効
に保護できる。また、蛍光体で構成された白色散乱体を
用いることなく、導光板の下部に形成されたくさび状反
射溝を利用したバックライトにおいて、漏洩する紫外線
から構成部品(例えば、拡散フィルム、プリズムシート
や輝度向上シート、液晶表示セルなど)を有効に保護で
きる。
【0112】
【実施例】以下に、実施例に基づいて本発明をより詳細
に説明するが、本発明はこれらの実施例によって限定さ
れるものではない。
【0113】なお、実施例及び比較例で使用した光拡散
フィルム及びそれを用いた面光源装置及び透過型液晶表
示装置の特性は、下記の方法に従って評価した。
【0114】[紫外線吸収特性]拡散フィルムの紫外線
吸収特性を、(株)日立製作所製 SpectrophotometerU
-3300で測定した。水銀から発せられる365nmの紫
外線に対する透過率を表1に示した。
【0115】[光拡散特性]NIPPON DENSHOKU製 NDH-30
0Aを用いて測定した。ヘーズ値を表1に示す。
【0116】[異方性]図5の測定装置を用いて、散乱
角θに対する散乱光強度Fを測定した。なお、異方性散
乱シートの延伸方向をX軸方向、この方向と直交する方
向をY軸方向とした。異方性の指標として、F(18
°)=Fy(18°)/Fx(18°)の値を表1に示
した。
【0117】[紫外線照射の加速試験]ダイプラ・ウィ
ンテス社製「メタルウエザー」にて紫外線照射の加速試
験を行った。なお、温度60℃、出力75mWで10時
間照射した。この試験では、拡散フィルムとプリズムシ
ート(3M社製 BEFIII)とを重ね、拡散シートを
照射面として照射し両者の色の変化(黄変の程度)を、
目視にて下記の基準で評価した。 ○:ほどんど変色しない △:少し黄変する ×:ひどく黄変する [面光源装置からの紫外線の漏洩測定]導光板の下部を
くさび型形状にした面光源装置を作製し、前記導光板の
出射面上にフィルムを配置し、大塚電子製PHOTAL7000に
て発光スペクトルを測定し、紫外線の漏洩の程度を調べ
た。なお、この面光源装置において、導光板からは36
5nmの紫外線を出射している。また、発光スペクトル
中の365nmの紫外線の出射強度に対して、導光板上
にフィルムを配置したとき、紫外線が遮断される程度を
下記の基準で評価した。
【0118】○:10%以下 △:10%より多く30%未満 ×:30%以上を漏洩している 実施例1 連続相樹脂として結晶性ポリプロピレン系樹脂PP(グ
ランドポリマー(株)製 F133,屈折率1.50
3)90重量部と、分散相樹脂としてポリスチレン系樹
脂GPPS(汎用ポリスチレン系樹脂、ダイセル化学工
業(株)製 GPPS#30、屈折率1.589)9重
量部、相容化剤としてエポキシ化ジエン系ブロック共重
合体樹脂(ダイセル化学工業(株)製 エポフレンドA
T202;スチレン/ブタジエン=70/30(重量
比) エポキシ当量750、屈折率約1.57)0.5
重量部を用い、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤(チ
バ・スペシャルティ・ケミカルズ(株)製,「チヌビン
234」)0.4重量部、アミノトリアジン系光安定剤
(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ(株)製,「キマ
ソープ944FD」)0.1重量部を用いた。
【0119】連続相樹脂、分散相樹脂、紫外線吸収剤お
よび光安定剤を、70℃で約4時間乾燥し、バンバリー
ミキサーで混練し、押出機で約240℃で溶融し、Tダ
イからドロー比約3倍で、表面温度25℃の冷却ドラム
に対して押出し、約100μm厚みのフィルムを作製し
た。透過型電子顕微鏡(TEM)により断面の厚み方向
の中央部を観察したところ、前記中央部中に、分散相
が、略球状(アスペクト比が約1.5、平均粒径約5μ
m)のアスペクト比の小さいラグビーボール状で分散し
ていた。
【0120】比較例1 市販の導光板用拡散シート((株)麗光社製,「ルイル
ライト TRX100」)を比較例として使用した。
【0121】実施例2 連続相樹脂として結晶性ポリプロピレン系樹脂PP(グ
ランドポリマー(株)製 F133,屈折率1.50
3)85重量部と、分散相樹脂としてポリスチレン系樹
脂GPPS(汎用ポリスチレン系樹脂、ダイセル化学工
業(株)製 GPPS#30、屈折率1.589)14
重量部、相容化剤としてエポキシ化ジエン系ブロック共
重合体樹脂(ダイセル化学工業(株)製 エポフレンド
AT202;スチレン/ブタジエン=70/30(重量
比) エポキシ当量750、屈折率約1.57)1重量
部を用いて光拡散層用成分とし、上記結晶性ポリプロピ
レン系樹脂PP 99.5重量部とベンゾトリアゾール
系紫外線吸収剤(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ
(株)製,「チヌビン234」)0.4重量部、アミノ
トリアジン系光安定剤(チバ・スペシャルティ・ケミカ
ルズ(株)製,「キマソープ944FD」)0.1重量部
を用いて透明樹脂層用成分とした。
【0122】光拡散層用成分と透明樹脂層用成分とをそ
れぞれ70℃で約4時間乾燥し、バンバリーミキサーで
混練し、光拡散層用樹脂組成物と、表面層としての透明
樹脂層用樹脂組成物とを多層用押出機で約240℃で溶
融し、Tダイからドロー比約3倍で、表面温度60℃の
冷却ドラムに対して押出し、中心層60μmの両面に表
面層(透明樹脂層)45μmを積層し、三層構造の積層
シート(厚み150μm)を作製した。
【0123】透過型電子顕微鏡(TEM)により中心の
光拡散層を観察したところ、前記中心層中に、分散相
が、略球状(アスペクト比が約1.4、平均粒径約6μ
m)ないしアスペクト比の小さいラグビーボール状の形
状で分散していた。
【0124】比較例2 紫外線吸収剤を用いることなく、実施例1と同様にして
光拡散フィルムを調製した。すなわち、連続相樹脂とし
て結晶性ポリプロピレン系樹脂PP(グランドポリマー
(株)製 F133,屈折率1.503)90重量部
と、分散相樹脂としてポリスチレン系樹脂GPPS(汎
用ポリスチレン系樹脂、ダイセル化学工業(株)製 G
PPS#30、屈折率1.589)9重量部と、相容化
剤としてエポキシ化ジエン系ブロック共重合体樹脂(ダ
イセル化学工業(株)製 エポフレンドAT202;ス
チレン/ブタジエン=70/30(重量比) エポキシ
当量750、屈折率約1.57)0.5重量部と、アミ
ノトリアジン系光安定剤[キマソープ944FD]0.5
重量部を用いて、光拡散フィルムを作製した。
【0125】実施例3 連続相樹脂として結晶性ポリプロピレン系樹脂PP(グ
ランドポリマー(株)製 F133,屈折率1.50
3)80重量部と、分散相樹脂として非晶性コポリエス
テル系樹脂(PET−G、EASTMAN CHEMI
CAL(株)製Eastar PETG GN071、
屈折率1.567)18重量部と、相容化剤としてエポ
キシ化ジエン系ブロック共重合体樹脂(ダイセル化学工
業(株)製 エポフレンドAT202;スチレン/ブタ
ジエン=70/30(重量比)エポキシ当量750、屈
折率約1.57)1.3重量部と、ベンゾトリアゾール
系紫外線吸収剤(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ
(株)製,「チヌビン234」)0.2重量部と、アミ
ノトリアジン系光安定剤(チバ・スペシャルティ・ケミ
カルズ(株)製,「キマソープ944FD」)0.2重量
部とを用い、実施例1と同様にして光拡散フィルムを作
製した。
【0126】比較例3 市販の導光板用拡散シート((株)ツジデン製 集光型
D121)を比較例として使用した。
【0127】実施例4 光拡散層用成分として、連続相樹脂としての結晶性ポリ
プロピレン系樹脂PP(グランドポリマー(株)製 F
109BA、屈折率1.503)70重量部、分散相樹
脂としての非晶性コポリエステル系樹脂(PET−G、
EASTMANCHEMICAL(株)製 Easta
r PETG GN071、屈折率1.567)28重
量部、相容化剤としてのエポキシ化ジエン系ブロック共
重合体樹脂(ダイセル化学工業(株)製 エポフレンド
AT202;スチレン/ブタジエン=70/30(重量
比) エポキシ当量750、屈折率約1.57)2重量
部を用いた。
【0128】透明樹脂層用成分として、ポリプロピレン
系共重合体樹脂((株)日本ポリケム社製,「FX−
3」)99.3重量部,ベンゾトリアゾール系紫外線吸
収剤(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製,「チヌ
ビン234」)0.7重量部を用いた。
【0129】光拡散層用成分と透明樹脂層用成分とをそ
れぞれ70℃で約4時間乾燥し、バンバリーミキサーで
混練し、光拡散層用樹脂組成物と、表面層を形成するた
めの透明樹脂層用樹脂組成物とを調製し、多層用押出機
で約240℃で溶融し、Tダイからドロー比約3倍で、
表面温度25℃の冷却ドラムに対して押出し、光拡散層
150μmの両面に表面層(透明樹脂層)75μmを積
層した三層構造の積層シート(厚み300μm)を作製
した。透過型電子顕微鏡(TEM)により中心層を観察
したところ、前記中心層中に、分散相が、略球状の形状
で分散していた。
【0130】このシートをロール圧延(125℃、圧延
比率2倍(厚み減少率ほぼ1/2),幅の減少率約3
%)により1軸延伸し、150μm厚みのフィルムを得
た。TEM(オスミウム酸による染色)によりフィルム
を観察したところ、光拡散層(1)の分散相は、長軸の
平均長さ約30μm、短軸の平均長さ約1.5μmの非
常に細長い繊維状の形状を有していた。
【0131】
【表1】
【0132】
【表2】
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の面光源装置及び透過型液晶表示
装置の一例を示す概略分解斜視図である。
【図2】図2は光拡散フィルムを備えた面光源ユニット
の他の例を説明するための概略図である。
【図3】図3は光拡散フィルムの他の例を示す概略断面
図である。
【図4】図4は光拡散フィルムの異方的散乱を説明する
ための概念図である。
【図5】図5は光散乱特性の測定方法を説明するための
概略断面図である。
【図6】図6は従来の透過型液晶表示装置を示す概略断
面図である。
【図7】図7は透過型液晶表示装置のバックライト部を
示す概略断面図である。
【符号の説明】
1…表示装置 2…液晶表示ユニット 3…面光源ユニット 4…管状光源 5…導光部材 6a…反射部材又は反射層 7,17,27,37…紫外線吸収性光拡散フィルム 8…プリズムシート 15…導光板 17a,27a,37a…連続相 17b,27b,37b…分散相 18…くさび状反射溝 29…透明樹脂層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // F21Y 103:00 F21Y 103:00 (72)発明者 笹川 智宏 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 岩崎 直子 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 結城 昭正 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 村上 治 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 2H042 AA03 AA26 BA03 BA12 BA20 2H091 FA14Z FA21Z FA23Z FA32Z FA43Z FB02 FB12 FD06 FD15 LA03

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源に対して側部が近接して配設され、
    かつ光源からの光を案内するための導光板と、この導光
    板の下部に形成され、かつ前記導光板で案内された光を
    出光面側に反射するためのくさび状反射溝と、前記導光
    板の出光面側に配設された紫外線吸収性光拡散フィルム
    とで構成された面光源ユニットを備えている面光源装
    置。
  2. 【請求項2】 紫外線吸収性光拡散フィルムが、互いに
    屈折率の異なる複数の樹脂で構成された光拡散層(1)
    と、この光拡散層の少なくとも一方の面に積層された透
    明樹脂層(2)とで構成され、少なくとも透明樹脂層
    (2)が紫外線吸収剤を含有する請求項1の面光源装
    置。
  3. 【請求項3】 紫外線吸収性光拡散フィルムが、光散乱
    の異方性を有する請求項1又は2記載の面光源装置。
  4. 【請求項4】 紫外線吸収性光拡散フィルムが、散乱角
    θと散乱光強度Fとの関係を示す散乱特性F(θ)にお
    いて、フィルムのX軸方向の散乱特性をFx(θ)、Y
    軸方向の散乱特性をFy(θ)としたとき、散乱角θ=
    4〜30゜の範囲で、Fy(θ)/Fx(θ)>1.0
    1を充足する散乱光強度特性を有する請求項1又は2記
    載の面光源装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の面光源装置を備えている
    透過型液晶表示装置。
  6. 【請求項6】 液晶表示面の左右方向をX軸とすると
    き、液晶表示面のX軸に対して、請求項4記載の紫外線
    吸収性光拡散フィルムのY軸を沿わせて配設されている
    透過型液晶表示装置。
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