JP2010072630A - 光制御シート及びそれを備えた面光源装置 - Google Patents

光制御シート及びそれを備えた面光源装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ランプイメージ(ランプ像)を発現させることなく、バックライト型液晶表示装置などの面光源装置を薄型化かつ高輝度化できる光制御シートを提供する。
【解決手段】透明樹脂で構成された連続相47aと、この連続相と異なる屈折率を有し、かつ長軸方向が一方の方向に配向した粒子状分散相47bとを含む異方性拡散層47で構成された光拡散シート48の少なくとも一方の面に形成され、かつ複数のプリズム単位46aが規則的に配設されたプリズム部46を形成する。前記プリズム部46は、三角柱状プリズム単位が隣接して並列に配設され、かつ前記プリズム単位の横断面形状が、頂角50〜120°の二等辺三角形状であってもよい。連続相はポリカーボネート系樹脂で構成され、分散相はポリプロピレン系樹脂で構成されていてもよい。
【選択図】図6

Description

本発明は、表示装置(液晶表示装置など)における面光源装置に用いられる新規な光制御シート及びそれを備えた装置に関する。より詳しくは、直下型バックライト方式の液晶表示装置に好適な光制御シート及びそれを備えた装置に関する。
表示パネル(液晶表示モジュールなど)を裏面から照明する直下型バックライト方式の表示装置(又は液晶表示装置など)においては、表示パネルの裏面に面光源ユニット(又はバックライトユニット)が配設されている。また、表示パネルに対する照射光を面光源として均一化し、かつ液晶表示装置の正面の輝度を上げるため、拡散シートやプリズムシート、輝度向上シート(反射型偏光板ほか)などが使用されている。また、液晶表示装置において、液晶セルの構成部材として、偏光板、位相差板やカラーフィルターなども使用されている。
より具体的には、例えば、画像表示領域がフラット(平面)な面型表示装置(平面型表示装置)として、図1に示されるように、面型表示ユニット(透過型液晶表示ユニットなど)5と、このユニットを背面側から照明するための面光源ユニットとを備えた装置が知られている。この面光源ユニットは、1又は複数の蛍光放電管(冷陰極管)1を有しており、前記蛍光放電管1の背面側には光を反射するための反射板2が配設され、蛍光放電管1と表示ユニット5との間には光を拡散して表示ユニット5を均一に照明するための拡散板3が配設され、この拡散板3の表示ユニット側にはプリズムシート4が積層されている。前記面型表示ユニット5は、液晶表示ユニットの場合、第1の偏光フィルム6a,第1のガラス基板7a,このガラス基板に形成された第1の電極8a,この電極上に積層された第1の配向膜9a,液晶層10,第2の配向膜9b,第2の電極8b,カラーフィルター11,第2のガラス基板7b,及び第2の偏光フィルム6bを順次積層することにより形成されている。このような表示装置では、内蔵された蛍光放電管(冷陰極管)1により表示ユニットを背面から直接照明できる。
このような棒状(管状)光源(ランプ)を使用したバックライト方式は、近年の液晶テレビの大型化に伴い、液晶表示装置におけるウエイトが非常に高くなってきている。また、近年、このような面光源装置では、光源の高輝度化及び装置の薄肉化される傾向があるが、このような構造を有する面光源装置では、ランプイメージ(光源であるランプの形状に起因した像であり、ランプの存在がぼんやりとわかるイメージ)がより残存し易い。
また、バックライト方式では、棒状光源の軸方向と、この軸方向に対して直交する方向での輝度分布が異なり、表示ユニットの均一な照明が困難であるため、視野角の拡大が困難である。そのため、拡散シートとして、光学的に異方的散乱特性を有する異方性光拡散シートを用い、異方的散乱特性を利用して輝度を均一化している。例えば、異方性光拡散シートの分散相の長軸方向を管状光源の軸方向に向けて配置することにより、長軸方向と短軸方向での輝度分布が異なる光源を用いても、異方的散乱特性を利用して透過光の輝度を均一化できる方法などが知られている。しかし、このような異方的散乱特性を有する光拡散シートを用いても、ランプイメージの消去は充分でない。
さらに、バックライト方式では、棒状光源が表示ユニットに近接しているため、表示ユニットが加熱され、拡散シートにも耐熱性が要求される。なお、耐熱性及び透明性の高い樹脂としてポリカーボネート系樹脂が知られている。しかし、ポリカーボネート系樹脂は溶融流動性が低いため、溶融押し出し成形などの溶融成形法により光拡散フィルムを工業的に効率よく製造することが困難である。また、ポリカーボネート系樹脂は分散相の成分との親和性もさほど高くないため、分散相との界面でボイドが生成しやすく、分散相を均一に形成することも困難である。
バックライト方式に利用される光拡散シートとして、特許第4115113号公報(特許文献1)には、管状光源と、この管状光源からの光を側面から入射して平坦な出射面から出射させて表示ユニットを照明するための導光部材と、前記導光部材と前記表示ユニットとの間に配設され、かつ前記管状光源からの光により前記表示ユニットを均一に照明するための複数の異方性光散乱フィルムとを備えている面光源ユニットであって、前記異方性光散乱フィルムが、異方性光散乱層の両面に透明樹脂層が積層された積層フィルムで構成され、前記異方性光散乱層が、樹脂で構成された連続相と、この連続相に平均アスペクト比5〜1000で分散し、かつ前記連続相の樹脂と屈折率が異なる樹脂で構成された分散相とで構成されているとともに、ポリプロピレン系樹脂とスチレン系樹脂との組み合わせ、又はポリプロピレン系樹脂とポリカーボネート樹脂との組み合わせで構成され、前記透明樹脂層が、前記連続相と同一の樹脂であって、ガラス転移温度又は融点が130〜280℃の透明樹脂で構成され、前記導光部材と前記表示ユニットとの間に、複数の異方性光散乱フィルムが光散乱の方向性を互いに異にして配設されている面光源ユニットが開示されている。
しかし、この面光源ユニットでも、近年の高輝度化及び薄肉化されたバックライト型表示装置では、表示面での輝度の均一化が不十分であり、ランプイメージが残存する。さらに、ポリカーボネート系樹脂とポリプロピレン系樹脂との組み合わせが記載されているが、両樹脂の詳細及び具体的な調製方法は記載されていない。従って、このフィルムでは、ボイドの発生がなく、光散乱特性に優れたフィルムを作製するためには、相溶化剤の配合が必須であり、シートの調製が困難である。
一方、光拡散性を向上させる方法としては、プラスチックシートをレンズ形状に賦形する方法も知られており、このようなレンズ形状と光拡散剤による光拡散機能とを組み合わせた方法も提案されている。例えば、特開2003−16819号公報(特許文献2)には、直下式光源装置に用いる拡散板において、光拡散剤が配合された樹脂板の表面にプリズム列が賦形され、このプリズム列の凸部と凹部がともに曲面形状であり、かつ凹部曲率半径が凸部曲率半径より小さい高拡散板が開示されている。この文献には、樹脂板の基材樹脂として、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、スチレン樹脂、MS樹脂、MBS樹脂、PE、PET、SAN、脂環式アクリル樹脂、脂環式ポリオレフィン樹脂、オレフィン・マレイミド交互共重合体、シクロヘキサジエン系ポリマー、非晶ポリエステル樹脂、非晶フッ素系樹脂などが記載され、光拡散剤として、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、酸化チタン、シリコーン系微粒子、アクリル系微粒子、スチレン系微粒子、MS系微粒子、ガラス系微粒子などが記載されている。
しかし、この拡散板は、光拡散剤で構成された分散相が等方性であるため、輝度の均一化が充分でない。さらに、拡散板の耐熱性が低いため、導光板を用いることなく、光源を背面から直接照明する方式(直下型)の装置など、温度の高い環境下で拡散板を使用すると、フィルムが変形したり、マトリックス相の熱安定性が低い場合には延伸に伴う歪みにより収縮や分散相の形態が変化するため、光拡散特性が変化し、透過光の輝度を均一化できなくなる。
さらに、特開2001−159704号公報(特許文献3)には、入射光を光の進行方向に散乱可能な光散乱フィルムであって、散乱角θと散乱光強度Fとの関係を示す散乱特性F(θ)において、フィルムのX軸方向の散乱特性をFx(θ)、Y軸方向の散乱特性をFy(θ)としたとき、θ=4〜30゜の範囲で、式:Fy(θ)/Fx(θ)>5を充足する異方性光散乱フィルムが開示されている。この文献には、連続相が結晶性オレフィン系樹脂で構成され、分散相が非晶性ポリエステル系樹脂で構成されたフィルムが記載されている。さらに、フィルム表面に、フィルムのX軸方向に延びる凹凸部が形成されているフィルムも記載されている。
しかし、この異方性光散乱フィルムでも、表面の凹凸部の形状は微小であるため、レンズ効果としては充分でなく、表示面での輝度を均一化が不十分であり、ランプイメージが残存する。さらに、この異方性光散乱フィルムも耐熱性が低いため、直下型の装置では、光拡散特性が変化し、透過光の輝度を均一化できなくなる。
特許第4115113号公報(請求項1) 特開2003−16819号公報(請求項1、段落[0008][0009]、実施例) 特開2001−159704号公報(請求項1、6及び12)
従って、本発明の目的は、ランプイメージ(ランプ像)を発現させることなく、バックライト型液晶表示装置などの面光源装置を薄型化かつ高輝度化できる光制御シート及びそれを備えた装置(面光源装置、又は液晶表示装置などの表示装置)を提供することにある。
本発明の他の目的は、高温下で使用しても光拡散特性の変化を抑制できる光制御シート及びそれを備えた装置(面光源装置、又は液晶表示装置などの表示装置)を提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、流動性及び親和性の低いポリカーボネート系樹脂を用いても分散相を均一に形成でき、透過光を異方的に光拡散させる光制御シート及びそれを備えた装置(面光源装置、又は液晶表示装置などの表示装置)を提供することにある。
本発明の別の目的は、延伸しているにも拘わらず、高温下で使用しても光学的に異方性の光制御シート及びそれを備えた装置(面光源装置、又は液晶表示装置などの表示装置)を提供することにある。
本発明のさらに別の目的は、大型の液晶表示装置であっても、装置の薄型化に対応でき、簡便に装置を製造できる光制御シート及びそれを備えた液晶表示装置を提供することにある。
本発明者らは、前記課題を達成するため鋭意検討した結果、特定の異方性と光拡散性とを有する光拡散シートの少なくとも一方の面に、複数のプリズム単位が規則的に配設されたプリズム部を形成すると、ランプイメージ(ランプ像)を発現させることなく、バックライト型液晶表示装置などの面光源装置を薄型化かつ高輝度化できることを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明の光制御シートは、透明樹脂で構成された連続相と、この連続相と異なる屈折率を有し、かつ長軸方向が一方の方向に配向した粒子状分散相とを含む異方性拡散層で構成された光拡散シートと、この光拡散シートの少なくとも一方の面に形成され、かつ複数のプリズム単位が規則的に配設されたプリズム部とを備えている。この光拡散シートは、さらに異方性拡散層の少なくとも一方の面に形成された透明樹脂層を備え、前記異方性拡散層及び/又は前記透明樹脂層にプリズム部が形成されていてもよい。前記プリズム部は、三角柱状プリズム単位が隣接して並列に配設され、かつ前記プリズム単位の横断面形状が、頂角50〜120°の二等辺三角形状であってもよい。前記粒子状分散相の長軸方向は、プリズム単位の長手方向に平行又は直交していてもよい。前記粒子状分散相の短軸の平均長さは0.01〜1μm程度であり、粒子状分散相の平均アスペクト比は2〜20000程度である。この光制御シートは、入射光を光の進行方向に散乱可能であって、散乱角θと散乱光強度Fとの関係を示す散乱特性F(θ)において、シートのX軸(MD)方向の散乱特性をFx(θ)、Y軸(幅)方向の散乱特性をFy(θ)としたとき、Fx(θ)及びFy(θ)は、散乱角θが広角度になるにつれて減衰するパターンを示し、散乱角θ=4〜30゜の範囲で1.01≦Fy(θ)/Fx(θ)であり、散乱角θ=18°において1.1<Fy(θ)/Fx(θ)であってもよい。前記光制御シートにおいて、前記連続相はポリカーボネート系樹脂で構成され、分散相はポリプロピレン系樹脂で構成されていてもよい。この光拡散シートの光拡散層は実質的に相溶化剤を含まなくてもよい。また、連続相の前記ポリカーボネート系樹脂は数平均分子量15000〜25000のポリカーボネート系樹脂であってもよく、ポリカーボネート系樹脂のメルトフローレートは、ISO1133(300℃、1.2kg荷重)において、5〜30g/10分程度であってもよい。分散相のポリプロピレン系樹脂はメタロセン系樹脂(メタロセン触媒を用いたポリプロピレン系樹脂)であってもよく、ポリプロピレン系ランダム共重合体であってもよく、ポリプロピレン系樹脂のメルトフローレートは、JIS K7210(230℃、2.16kg荷重)において、3〜20g/10分程度であってもよい。
本発明には、前記光制御シートを備えた面光源装置及び表示装置(液晶表示装置など)も含まれる。特に、この表示装置は、並設された複数の光源で表示ユニットを裏面から直接照明する直下型方式であってもよい。
なお、本明細書において、「シート」とは厚さの如何を問わず、フィルムを含む意味に用いる。
本発明では、特定の異方性と光拡散性とを有する光拡散シートの少なくとも一方の面に、複数のプリズム単位が規則的に配設されたプリズム部を形成することにより、バックライト型液晶表示装置などの面光源装置を薄型化かつ高輝度化できるとともに、ランプイメージ(ランプ像)の発現も抑制できる。
また、マトリックス相(連続相)をポリカーボネート系樹脂で構成し、分散相をポリプロピレン系樹脂で構成すると、耐熱性が高く、高温下で使用しても長期間に亘り光拡散特性の変化を抑制できる。流動性及び親和性の低いポリカーボネート系樹脂を用いているにも拘わらず、分散相を均一に形成でき、透過光を等方的又は異方的に光拡散できる。さらに、延伸して光学的に異方性の光拡散特性を付与しても、高温下で使用しても光学的に異方性の光拡散特性を維持できる。
さらに、大型の液晶表示装置であっても、装置の薄型化に対応でき、簡便に装置を製造できる。すなわち、本発明の光制御シートを用いると、従来使用されている拡散シートとプリズムシートと(必要に応じてその保護シートと)の組み合わせを、1枚のシートで代替することができる。従って、面光源装置の原材料費の削減、組み立て加工コストの削減、異物混入などの不良率を低減でき、面光源装置の大幅なコスト低減が達成できるとともに、表示体の輝度の向上及びランプイメージを抑制できる。
図1は面光源装置及び透過型液晶表示装置を示す概略断面図である。 図2は光拡散シートの一例を示す概略断面図である。 図3は光拡散シートの他の例を示す概略断面図である。 図4は光拡散シートの異方的散乱を説明するための概念図である。 図5は光散乱特性の測定方法を説明するための概略図である。 図6は本発明の光制御シートの一例を示す概略斜視図である。 図7は本発明の光制御シートの他の例を示す概略斜視図である。 図8は実施例におけるCCFLの位置と輝度との関係を示すグラフである。
[光制御シート]
本発明の光制御シートは、連続相と粒子状分散相とを含む異方性拡散層で構成された光拡散シートと、この光拡散シートの少なくとも一方の面に形成され、かつ複数のプリズム単位が規則的に配設されたプリズム部とを備えている。
(光拡散シート)
光拡散シートは、透明樹脂で構成された連続相と、この連続相と異なる屈折率を有し、かつ長軸方向が一方の方向に配向した粒子状分散相とを含む異方性拡散層で構成されている。
連続相を構成する透明樹脂には、熱可塑性樹脂(オレフィン系樹脂、環状オレフィン系樹脂、ハロゲン含有樹脂(フッ素系樹脂を含む)、ビニルアルコール系樹脂、ビニルエステル系樹脂、ビニルエーテル系樹脂、(メタ)アクリル系樹脂、スチレン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、熱可塑性ポリウレタン樹脂、ポリスルホン系樹脂(ポリエーテルスルホン、ポリスルホンなど)、ポリフェニレンエーテル系樹脂(2,6−キシレノールの重合体など)、セルロース誘導体(セルロースエステル類、セルロースカーバメート類、セルロースエーテル類など)、シリコーン樹脂(ポリジメチルシロキサン、ポリメチルフェニルシロキサンなど)、ゴム又はエラストマー(ポリブタジエン、ポリイソプレンなどのジエン系ゴム、スチレン−ブタジエン共重合体、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体、アクリルゴム、ウレタンゴム、シリコーンゴムなど)など)、および熱硬化性樹脂(エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ジアリルフタレート樹脂、シリコーン樹脂など)などが含まれる。これらの透明樹脂は、単独で又は二種以上組み合わせて使用できる。これらの透明樹脂のうち、ポリカーボネート系樹脂が好ましい。
ポリカーボネート系樹脂には、ビスフェノール類をベースとする芳香族ポリカーボネートなどが含まれる。ビスフェノール類としては、例えば、ジヒドロキシビフェニルなどのビフェノール類、ビスフェノールA、ビスフェノールF、ビスフェノールADなどのビス(ヒドロキシアリール)アルカン類、ビス(ヒドロキシフェニル)シクロヘキサンなどのビス(ヒドロキシアリール)シクロアルカン類、4,4′−ジ(ヒドロキシフェニル)エーテルなどのジ(ヒドロキシフェニル)エーテル類、4,4′−ジ(ヒドロキシフェニル)ケトンなどのジ(ヒドロキシフェニル)ケトン類、ビスフェノールSなどのジ(ヒドロキシフェニル)スルホキシド類、ビス(ヒドロキシフェニル)スルホン類、9,9−ビス(4−ヒドロキシフェニル)フルオレンなどのビスフェノールフルオレン類などが挙げられる。これらのビスフェノール類は、C2-4アルキレンオキサイド付加体であってもよい。これらのビスフェノール類は、単独で又は二種以上組み合わせて使用できる。
ポリカーボネート系樹脂はジカルボン酸成分(脂肪族、脂環族又は芳香族ジカルボン酸又はその酸ハライドなど)を共重合したポリエステルカーボネート系樹脂であってもよい。これらのポリカーボネート系樹脂は単独で又は二種以上組み合わせて使用できる。好ましいポリカーボネート系樹脂は、ビス(ヒドロキシフェニル)C1-6アルカン類をベースとする樹脂、例えば、ビスフェノールA型ポリカーボネート系樹脂である。
ポリカーボネート系樹脂の数平均分子量は、10000〜50000(例えば、15000〜30000)程度の範囲から選択でき、例えば、12500〜30000(例えば、15000〜25000)、好ましくは17000〜25000(例えば、18000〜22000)程度である。ポリカーボネート系樹脂の分子量が小さすぎるとシートの強度が低下し、分子量が大きすぎると溶融流動性及び分散相の均一分散性が低下しやすい。前記ポリカーボネート系樹脂と特定のポリプロピレン系樹脂とを組み合わせると、相溶化剤を使用しなくても、ボイドを発生することなく、アスペクト比の高い分散相を形成できる。
ポリカーボネート系樹脂のメルトフローレート(MFR)は、ISO1133(300℃、1.2kg荷重(11.8N))に準拠して、例えば、3〜30g/10分(例えば、4〜20g/10分)程度の範囲から選択でき、通常5〜30g/10分(例えば、5〜15g/10分)、好ましくは6〜25g/10分(例えば、7〜20g/10分)、さらに好ましくは8〜15g/10分(例えば、9〜12g/10分)程度である。
ポリカーボネート系樹脂の融点又はガラス転移温度は、例えば、130〜280℃程度、好ましくは140〜270℃程度、さらに好ましくは150〜260℃程度である。
このようなポリカーボネート系樹脂は、製品カタログにおいて「中粘度品」「低粘度品」「ハイフロー」グレードとして分類されている場合が多い。
分散相も、前記連続相と同様の透明樹脂のうち、前記連続相を構成する樹脂と屈折率の異なる樹脂が単独で又は二種以上組み合わせて使用できる。これらの透明樹脂のうち、分散相を形成する透明樹脂としては、ポリプロピレン系樹脂が好ましい。
ポリプロピレン系樹脂には、ポリプロピレン(単独重合体)、プロピレンと共重合性単量体との共重合体が含まれる。共重合性単量体としては、オレフィン類(エチレンのほか、ブテン、ペンテン、へプテン、ヘキセンなどのα−C4-10オレフィンなど)、(メタ)アクリル系単量体(例えば、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸C1-10アルキルエステル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシアルキルエステル、(メタ)アクリル酸グリシジルエステルなど)、脂肪酸ビニルエステル類(酢酸ビニルなど)、ジエン類などが例示できる。これらの共重合性単量体は単独で又は二種以上組み合わせて使用できる。これらの共重合性単量体のうちα−オレフィン類(エチレン、ブテンなど)を用いる場合が多い。
プロピレン系共重合体において、プロピレン含量は、80モル%以上(80〜100モル%)、好ましくは85モル%以上、さらに好ましくは90モル%以上である場合が多い。プロピレン系共重合体は、ブロック共重合体などであってもよいが、通常、ランダム共重合体である場合が多い。
好ましいポリプロピレン系樹脂は、ポリプロピレン単独重合体、プロピレン−エチレン共重合体、プロピレン−ブテン共重合体、プロピレン−エチレン−ブテン共重合体などである。ポリプロピレン系樹脂としては、ポリプロピレン単独重合体、プロピレン−エチレン共重合体を用いる場合が多い。
ポリプロピレン系樹脂は、チーグラー触媒などを用いた重合体であってもよいが、メタロセン触媒を用いたメタロセン系樹脂であるのが好ましい。前記メタロセン系樹脂は、分子量分布が狭く低分子量成分及び低結晶成分が少ないという特色がある。そのためか、相溶化剤を用いなくても、ポリカーボネート系樹脂のマトリックス相にポリプロピレン系樹脂相(分散相)を均一に分散できる。
ゲルパーミエーションクロマトグラフィ(GPC)において、ポリプロピレン系樹脂の分子量分布は、例えば、重量平均分子量Mw/数平均分子量Mn=1〜2.5(例えば、1.2〜2.3)、好ましくは1.3〜2(例えば、1.5〜1.8)程度であり、通常、1.3〜2.5(例えば、1.5〜2.0)程度であってもよい。ポリプロピレン系樹脂の重量平均分子量Mwは、例えば、1×104〜100×104、好ましくは2×104〜75×104(例えば、3×104〜50×104)、さらに好ましくは3×104〜30×104程度であってもよい。また、GPCにおいて、分子量10000以下の低分子量成分の含有量は、例えば、1体積%以下、好ましくは0.5体積%以下、さらに好ましくは0.3体積%以下である。なお、GPCによる分子量及び分子量分布は、装置:Waters Alliance GPCV-2000、カラム:PL20μm MIXED-A、検出器:RI、溶媒:o−ジクロロベンゼンを用い、温度:135℃で測定できる。上記分子量及び分子量分布は、基準物質として単分散ポリスチレンを用い、汎用較正曲線法により較正したポリプロピレン換算の値である。
ポリプロピレン系樹脂のMFRは、例えば、JIS K7210(230℃、2.16kg荷重(21.2N))に準拠して、例えば、3〜20g/10分、好ましくは4〜15g/10分、さらに好ましくは5〜10g/10分程度である。
ポリプロピレン系樹脂は結晶性であってもよく、結晶性ポリプロピレン系樹脂の結晶化度は、例えば、10〜80%程度、好ましくは20〜70%程度、さらに好ましくは30〜60%程度であってもよい。ポリプロピレン系樹脂の融点(示差走査熱量計DSCでの融解ピーク温度)は、例えば、100〜140℃、好ましくは110〜135℃、さらに好ましくは115〜130℃(例えば、120〜130℃)程度である。
ポリプロピレン系樹脂として、共重合体(プロピレン−エチレンランダム共重合体など)やメタロセン触媒を用いたメタロセン系樹脂、特に、メタロセン系共重合体が好ましい。
このようなポリプロピレン系樹脂を前記ポリカーボネート系樹脂と組み合わせると、前述のように実質的に相溶化剤を含まなくても、ボイドを発生することなく分散相(所定のアスペクト比を有する分散相など)を形成できる。
分散相を構成する樹脂(例えば、ポリプロピレン系樹脂)と、連続相を構成する樹脂(例えば、ポリカーボネート系樹脂)との融点又はガラス転移温度の差は、例えば、10〜200℃、好ましくは30〜150℃、さらに好ましくは50〜120℃程度であってもよい。
さらに、連続相を構成する樹脂(例えば、ポリカーボネート系樹脂)の前記MFRと、分散相を構成する樹脂(例えば、ポリプロピレン系樹脂)の前記MFRとの割合は、前者/後者=0.8/1〜2.5/1(例えば、0.9/1〜2.3/1)、好ましくは1/1〜2/1、さらに好ましくは1.2/1〜1.7/1程度であってもよい。
光拡散性を付与するため、連続相と分散相とは、互いに屈折率の異なる成分で構成されている。連続相を構成する樹脂(例えば、ポリカーボネート系樹脂)と分散相を構成する樹脂(例えば、ポリプロピレン系樹脂)との屈折率の差は、例えば、0.001以上(例えば、0.001〜0.3程度)、好ましくは0.01〜0.3程度、さらに好ましくは0.01〜0.1程度である。
異方性拡散層において、連続相と分散相との割合は、樹脂の種類や溶融粘度、光拡散性などに応じて、例えば、前者/後者(重量比)=99/1〜30/70(例えば、95/5〜40/60)程度の範囲から選択でき、例えば、99/1〜50/50(例えば、95/5〜50/50)、好ましくは99/1〜75/25(例えば、93/7〜70/30)、さらに好ましくは95/5〜60/40程度であり、特に90/10〜75/25程度であってもよい。
前記ポリカーボネート系樹脂とポリプロピレン系樹脂とを組み合わせると、実用的な熱安定性を有するだけでなく、一軸延伸温度などの配向処理温度で分散相が容易に変形し、透過光を異方的に拡散するシートが得られる。しかも、押出成形工程でのドロー比や一軸延伸などの配向処理により分散相粒子のアスペクト比をコントロールでき、アスペクト比の大きな分散相も容易に形成できる。さらに、連続層がポリカーボネート系樹脂で構成されているため、耐熱性や耐ブロッキング性を高めることもできる。
異方性拡散層は、相溶化剤を含まないのが好ましいが、樹脂の種類や目的によっては、必要に応じて相溶化剤を含有してもよい。相溶化剤を用いると、連続相と分散相との混和性および親和性を高めることができ、シートを配向処理しても欠陥(ボイドなどの欠陥)が生成するのを防止でき、シートの透明性の低下を防止できる。さらに、連続相と分散相との接着性を高めることができ、シートを一軸延伸しても、延伸装置への分散相の付着を低減できる。
相溶化剤としては、例えば、ビスオキサゾリン化合物、変性基(カルボキシル基、酸無水物基、エポキシ基、オキサゾリニル基など)で変性された変性オレフィン系樹脂、ジエン又はゴム含有重合体[例えば、ブタジエン、イソプレンなどのジエン系単量体の単独重合体、又はジエン系単量体と共重合性単量体(スチレンなどの芳香族ビニル単量体など)との共重合により得られるジエン系共重合体(ランダム共重合体など);アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体(ABS樹脂)などのジエン系グラフト共重合体;スチレン−ブタジエン(SB)ブロック共重合体、水素化スチレン−ブタジエン(SB)ブロック共重合体、水素化スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体(SEBS)、水素化(スチレン−エチレン/ブチレン−スチレン)ブロック共重合体などのジエン系ブロック共重合体又はそれらの水素添加物など]、前記変性基(エポキシ基など)で変性したジエン又はゴム含有重合体(前記ブロック共重合体など)などが例示できる。これらの相溶化剤は単独で又は二種以上組み合わせて使用できる。
前記ジエン系単量体としては、共役ジエン、例えば、ブタジエン、イソプレン、1,3−ペンタジエン、2,3−ジメチル−1,3−ブタジエン、ピペリレン(1,3−ペンタジエン)、3−ブチル−1,3−オクタジエン、フェニル−1,3−ブタジエンなどの置換基を有していてもよいC4-20共役ジエンが挙げられる。共役ジエンは単独で又は二種以上組み合わせて用いてもよい。これらの共役ジエンのうち、ブタジエン、イソプレンが好ましい。前記芳香族ビニル単量体としては、例えば、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン(p−メチルスチレンなど)、p−t−ブチルスチレン、ジビニルベンゼン類などが挙げられる。これらの芳香族ビニル単量体のうち、スチレンが好ましい。これらの単量体は、単独で又は二種以上組み合わせて使用できる。
なお、変性は、変性基に対応する単量体(例えば、カルボキシル基変性では(メタ)アクリル酸などのカルボキシル基含有単量体、酸無水物基変性では無水マレイン酸、エステル基変性では(メタ)アクリル系単量体、マレイミド基変性ではマレイミド系単量体、エポキシ変性では、グリシジル(メタ)アクリレートなどのエポキシ基含有単量体)を共重合することにより行うことができる。また、エポキシ変性は、不飽和二重結合のエポキシ化により行ってもよい。
相溶化剤としては、通常、ポリマーブレンド系の構成樹脂と同じ又は共通する成分を有する重合体(ランダム、ブロック又はグラフト共重合体)、ポリマーブレンド系の構成樹脂に対して親和性を有する重合体(ランダム、ブロック又はグラフト共重合体)などが使用される。
好ましい相溶化剤は、未変性又は変性ジエン系共重合体、特に変性ブロック共重合体(例えば、エポキシ化されたスチレン−ブタジエン−スチレン(SBS)ブロック共重合体などのエポキシ化ジエン系ブロック共重合体又はエポキシ変性ジエン系ブロック共重合体)である。エポキシ化ジエン系ブロック共重合体は、透明性が高いだけでなく、軟化温度が約70℃程度と比較的高く、ポリカーボネート系樹脂とポリプロピレン系樹脂とを相溶化させ、分散相を均一に分散できる。
前記ブロック共重合体は、例えば、共役ジエンブロック又はその部分水素添加ブロックと、芳香族ビニルブロックとで構成できる。エポキシ化ジエン系ブロック共重合体において、前記共役ジエンブロックの二重結合の一部又は全部がエポキシ化されている。芳香族ビニルブロックと共役ジエンブロック(又はその水素添加ブロック)との割合(重量比)は、例えば、前者/後者=5/95〜80/20程度(例えば、25/75〜80/20程度)、さらに好ましくは10/90〜70/30程度(例えば、30/70〜70/30程度)であり、通常、50/50〜80/20程度である。
ブロック共重合体の数平均分子量は、例えば、5,000〜1,000,000程度、好ましくは7,000〜900,000程度、さらに好ましくは10,000〜800,000程度の範囲から選択できる。分子量分布[重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)との比(Mw/Mn)]は、例えば、10以下(1〜10程度)、好ましくは1〜5程度である。
ブロック共重合体の分子構造は、直線状、分岐状、放射状あるいはこれらの組み合わせであってもよい。ブロック共重合体のブロック構造としては、例えば、モノブロック構造、テレブロック構造などのマルチブロック構造、トリチェインラジアルテレブロック構造、テトラチェインラジアルテレブロック構造などが例示できる。このようなブロック構造としては、芳香族ビニルブロックをX、共役ジエンブロックをYとするとき、例えば、X−Y型、X−Y−X型、Y−X−Y型、Y−X−Y−X型、X−Y−X−Y型、X−Y−X−Y−X型、Y−X−Y−X−Y型、(X−Y−)4Si型、(Y−X−)4Si型などが例示できる。
エポキシ化ジエン系ブロック共重合体中のエポキシ基の割合は、特に制限されないが、オキシランの酸素濃度として、例えば、0.1〜8重量%、好ましくは0.5〜6重量%、さらに好ましくは1〜5重量%程度である。エポキシ化ブロック共重合体のエポキシ当量(JIS K 7236)は、例えば、300〜1000程度、好ましくは500〜900程度、さらに好ましくは600〜800程度であってもよい。
なお、相溶化剤(エポキシ化ブロック共重合体など)の屈折率は、ポリプロピレン系樹脂と略同程度(例えば、ポリプロピレン系樹脂との屈折率の差が、0〜0.01程度、好ましくは0〜0.005程度)であってもよい。
前記エポキシ化ブロック共重合体は、ジエン系ブロック共重合体(又は部分的に水素添加されたブロック共重合体)を慣用のエポキシ化方法、例えば、不活性溶媒中、エポキシ化剤(過酸類、ハイドロパーオキサイド類など)により前記ブロック共重合体をエポキシ化することにより製造できる。
相溶化剤の使用量は、例えば、ポリカーボネート系樹脂及びポリプロピレン系樹脂の総量に対して0.1〜20重量%、好ましくは0.5〜15重量%、さらに好ましくは1〜10重量%程度の範囲から選択できる。なお、前記のように、本発明では、特定の前記ポリカーボネート系樹脂と特定のポリプロピレン系樹脂とを組み合わせることにより相溶化剤を含んでいなくても分散相を均一に分散できる。また、一軸延伸などの配向処理をしてもボイドがなく、透過率の高い異方性光拡散シートを形成できる。
好ましい光拡散シートにおいて、連続相、分散相、及び相溶化剤の割合は、例えば、以下の通りである。
(1)連続相/分散相(重量比)=99/1〜50/50程度、好ましくは97/3〜60/40程度、さらに好ましくは95/5〜70/30程度、特に90/10〜80/20程度
(2)分散相/相溶化剤(重量比)=100/0〜50/50程度、好ましくは99/1〜70/30程度、さらに好ましくは98/2〜80/20程度。
なお、本発明では、前記ポリカーボネート系樹脂と前記ポリプロピレン系樹脂とを組み合わせることにより相溶化剤を含んでいなくても分散相を均一に分散できる。
このような割合で各成分を用いると、予め各成分をコンパウンド化することなく、各成分のペレットを直接的に溶融混練しても、均一に分散相を分散でき、一軸延伸などの配向処理によりボイドが発生するのを防止でき、透過率が高く、異方性を有する光拡散シートを得ることができる。
より具体的には、例えば、連続相としてのポリカーボネート系樹脂と、分散相としてのポリプロピレン系樹脂とを、前記割合で含む樹脂組成物を用いると、コンパウンド化が容易であり、原材料をフィードするだけで、コンパウンド化しながら溶融製膜でき、1軸延伸してもボイドのない異方性光拡散シートを形成できる。
なお、ポリプロピレン系樹脂に加えて、ポリエチレン系樹脂、スチレン系樹脂、芳香族ポリエステル系樹脂(ポリアルキレンテレフタレート、ポリアルキレンナフタレートなどのポリアルキレンアリレートホモポリエステル、アルキレンアリレート単位の含有量が80モル%以上のコポリエステル、液晶性芳香族ポリエステルなど)、ポリアミド系樹脂(ポリアミド46、ポリアミド6、ポリアミド66などの脂肪族ポリアミドなど)などの重合体、シリカなどの無機粒子を、分散相の成分として使用してもよい。
さらに、異方性拡散層は、慣用の添加剤、例えば、安定剤(酸化防止剤、紫外線吸収剤、熱安定剤、光安定剤など)、可塑剤、帯電防止剤、難燃剤などを含有していてもよい。
酸化防止剤としては、フェノール系酸化防止剤、ヒドロキノン系酸化防止剤、キノリン系酸化防止剤、イオウ系酸化防止剤などが例示できる。フェノール系酸化防止剤には、ヒンダードフェノール類、例えば、2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール、2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)、2,2’−チオビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)などのアルキルフェノール系酸化防止剤;n−オクタデシル[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]などのC10-35アルキル[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート];1,6−ヘキサンジオール−ビス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]などのC2-10アルカンジオール−ビス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート];トリエチレングリコール−ビス[3−(3−t−ブチル−5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]などのオキシC2-4アルキレンジオール−ビス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート];グリセリントリス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]などのC3-8アルキレントリオール−トリス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート];ペンタエリスリトールテトラキス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]などのC4-8アルキレンテトラオールテトラキス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート];N,N’−ヘキサメチレンビス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシヒドロシンナマミド)などのN,N’−C2-10アルキレンビス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシヒドロシンナマミド)などが好ましい。
アミン系酸化防止剤には、ヒンダードアミン類、例えば、1,2−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルオキシ)エタン、フェニルナフチルアミン、N,N’−ジフェニル−1,4−フェニレンジアミン、N−フェニル−N’−シクロヘキシル−1,4−フェニレンジアミンなどが含まれる。
ヒドロキノン系酸化防止剤には、例えば、2,5−ジ−t−ブチルヒドロキノンなどが含まれ、キノリン系酸化防止剤には、例えば、6−エトキシ−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリンなどが含まれる。また、イオウ系酸化防止剤には、例えば、ジラウリルチオジプロピオネート、ジステアリルチオジプロピオネートなどが含まれる。
紫外線吸収剤としては、例えば、フェニルサリシレート、2,4−ジ−t−ブチルフェニル−3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンゾエートなどのサリチル酸エステル系紫外線吸収剤;2−(2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−[2−ヒドロキシ−3−(3,4,5,6−テトラヒドロフタルイミド−メチル)−5−メチルフェニル]ベンゾトリアゾール、2−(3−t−ブチル−2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−5−t−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−t−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−3,5−ビス(α,α−ジメチルベンジル)フェニル)ベンゾトリアゾール、オクチル−3−[3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−(5−クロロ−2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)フェニル]プロピオネート、2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4,6−ビス(1−メチル−1−フェニルエチル)フェノール、2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−6−(1−メチル−1−フェニルエチル)−4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェノールなどのベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤;2−ヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−オクチルオキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノンなどのベンゾフェノン系紫外線吸収剤;2−(4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン−2−イル)−5−ヒドロキシフェニルとオキシランとの反応生成物、2−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン)と2−エチルヘキシルグリシド酸エステルとの反応生成物、2,4−ビス[2−ヒドロキシ−4−ブトキシフェニル]−6−(2,4−ジブトキシフェニル)−1,3,5−トリアジンなどのヒドロキシフェニルトリアジン系紫外線吸収剤などが例示できる。
光安定剤(HALS)としては、2,2,6,6−テトラメチルピペリジン骨格、1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジン骨格を有する化合物、例えば、N,N’,N’’,N’’’−テトラキス(4,6−ビス(ブチル−(N−メチル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)アミノ)トリアジン−2−イル)−4,7−ジアザデカン−1,10−ジアミン、デカン二酸ビス(2,2,6,6−テトラメチル−1−オクチルオキシ−4−ピペリジニルオキシ)エステル、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジニル)[[3,5−ビス(1,1−ジメチルエチル)−4−ヒドロキシフェニル]メチル]ブチルマロネート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジニル)セバケート、これらのジカルボン酸エステルに対応するC4-20アルカン−ジカルボン酸エステル(マロネート、アジペートなど)やアレーンジカルボン酸エステル(テレフタレートなど)などが例示できる。
熱安定剤としては、例えば、ホスファイト系安定剤(トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイトなどのトリス(分岐アルキルフェニル)ホスファイト、ビス(アルキルアリール)ペンタエリスリトールジホスファイトなど)などのリン系安定剤(又はリン酸エステル)、イオウ系熱安定剤、ヒドロキシルアミン系熱安定剤などが挙げられる。
これらの安定剤(例えば、光安定剤など)は低分量タイプであってもよく高分子量タイプであってもよい。また、安定剤は単独で使用してもよく、二種以上の成分を組み合わせた形態(例えば、酸化防止剤と紫外線吸収剤との組み合わせ、紫外線吸収剤と光安定剤との組み合わせ、酸化防止剤と紫外線吸収剤と光安定剤との組み合わせなど)で使用してもよい。各安定剤の使用量は、異方性拡散層を構成する樹脂成分100重量部に対して0.01〜2.5重量部、好ましくは0.03〜2重量部(例えば、0.05〜1.5重量部)、さらに好ましくは0.07〜1重量部(例えば、0.1〜0.7重量部)程度である場合が多く、通常、0.07〜0.5重量部(例えば、0.1〜0.3重量部)程度である。より具体的には、酸化防止剤は、樹脂成分100重量部に対して0.05〜1重量部(例えば、0.08〜0.3重量部)程度、紫外線吸収剤は、樹脂成分100重量部に対して0.1〜2重量部(例えば、0.2〜0.7重量部)程度、光安定剤は、樹脂成分100重量部に対して0.03〜0.5重量部(例えば、0.05〜0.25重量部)程度であってもよい。なお、上記安定剤の総量は、樹脂成分100重量部に対して0.05〜3重量部(例えば、0.1〜2重量部)、好ましくは0.1〜1重量部程度であってもよい。さらに、複数種の安定剤を併用する場合、第1の安定剤(例えば、酸化防止剤)と第2の安定剤(例えば、紫外線吸収剤)との割合は、前者/後者(重量比)=95/5〜10/90(例えば、90/10〜30/70)程度の範囲から選択できる。
なお、ポリカーボネート系樹脂とポリプロピレン系樹脂とを組み合わせたアロイ系を溶融押出成形又はコンパウンド化すると、ダイリップ(特にダイリップの開口部に隣接する壁部)に押出物の一部が目やに(eye boogers)状に次第に堆積し、この堆積物が成長してダイリップから押し出される溶融シートと接触し、不均一なシートを形成する。そのため、均一なシート及びフィルムを連続的に製造することができなくなる。このような場合、前記安定剤、特に酸化防止剤及び紫外線吸収剤から選択された少なくとも一方(酸化防止剤単独、紫外線吸収剤単独、酸化防止剤及び紫外線吸収剤など)を含有させると、前記堆積物の生成とその成長を顕著に防止でき、均一なシート及びフィルムを連続的に製造できる。なお、酸化防止剤及び/又は紫外線吸収剤)、特に少なくとも酸化防止剤は、ダイリップと接触する異方性拡散層に含有させてもよく、積層構造の光拡散シートでは、異方性拡散層に積層された透明樹脂層に含有させてもよく、異方性拡散層及び透明樹脂層に含有させてもよい。異方性拡散層は、通常、酸化防止剤及び紫外線吸収剤から選択された少なくとも一方を含む場合が多い。
異方性拡散層において分散相の形態は、長軸の平均長さLと短軸の平均長さWとの比(平均アスペクト比、L/W)が1より大きく、かつ分散相粒子の長軸方向は一方の方向に配向している。分散相は繊維状であってもよい。分散相のアスペクト比は、通常、1より大きく(例えば、2〜20000)、例えば、3〜20000(例えば、5〜15000)、好ましくは10〜12000(例えば、50〜10000)、さらに好ましくは100〜9000(例えば、200〜8000)程度である。特に、異方性を高めるために、分散相のアスペクト比は、50〜20000(例えば、100〜15000)程度、さらに好ましくは1000〜10000(例えば、3000〜8000)程度であってもよい。このような分散相粒子のアスペクト比が大きい程、異方的な光散乱性を高めることができる。このような分散相粒子は、フットボール型形状(回転楕円状など)、繊維形状、直方形状などであってもよい。異方性拡散層において、分散相の長軸方向がシートの所定の方向、すなわちX軸方向(引き取り方向又は機械方向)に配向して粒子状分散相を形成している。特に、本発明では、異方性拡散層の分散相粒子のアスペクト比を高く調整することにより高い異方散乱性を発現でき、かつ生じた異方的拡散光をプリズム部で効率よく正面方向に集光できるため、薄肉化された光拡散シートであっても輝度の均一性を向上できる。
なお、分散相の長軸の平均長さLは、例えば、0.1〜2000μm程度の範囲から選択でき、例えば、1〜1500μm程度、好ましくは1〜1200μm程度(例えば、1.5〜1000μm程度)、特に2〜900μm程度(例えば、5〜800μm程度)であり、通常、100〜1000μm(例えば、300〜800μm)程度である。また、分散相の短軸の平均長さWは、例えば、0.01〜10μm程度の範囲から選択でき、例えば、0.01〜1μm、好ましくは0.02〜0.8μm、さらに好ましくは0.03〜0.7μm(特に、0.05〜0.5μm)程度である。
配列度としての分散相粒子の配向係数は、例えば、0.34以上(0.34〜1程度)、好ましくは0.4〜1(例えば、0.5〜1)、さらに好ましくは0.7〜1程度であってもよい。分散相粒子の配向係数が高い程、散乱光に高い異方性を付与できる。なお、配向係数は、下記式に基づいて算出できる。
配向係数=(3<cos2θ>−1)/2
(式中、θは粒子状分散相の長軸とシートのX軸との間の角度を示し(長軸とX軸とが平行の場合、θ=0°)、<cos2θ>は各分散相粒子について算出したcos2θの平均を示し、下記式で表される)。
<cos2θ>=∫n(θ)・cos2θ・dθ
(式中、n(θ)は、全分散相粒子中の角度θを有する分散相粒子の割合(重率)を示す)。
光拡散シートは、拡散光の指向性を有していてもよい。すなわち、指向性を有するとは、異方的拡散光において散乱の強い方向のうち、散乱強度が極大を示す角度があることを意味する。拡散光が指向性を有している場合、後述する図5の測定装置において、拡散光強度Fを拡散角度θに対してプロットしたとき、プロット曲線が、特定の拡散角度θの範囲(θ=0°を除く角度域)で極大又はショルダー(特に、極大などの変曲点)を有している。異方性光拡散シートに指向性を付与する場合、分散相粒子の長軸の平均長さは、例えば、10〜100μm程度、好ましくは20〜60μm程度である。
異方性拡散層の厚みは、3〜500μm(例えば、3〜300μm)、好ましくは5〜200μm(例えば、10〜200μm)程度、さらに好ましくは15〜150μm(例えば、30〜120μm)程度であってもよい。
光拡散シートは、前記異方性拡散層単独(例えば、透過光を異方的に光拡散させる異方性光拡散層)の単層シート又はフィルムであってもよく、異方性拡散層とその少なくとも一方の面に積層された透明樹脂層とで構成された積層体であってもよい。また、積層構造を有する光拡散シートでは、異方性拡散層の一方の面に限らず両面に透明樹脂層を積層してもよい。なお、面光源装置の薄型化の点から、透明樹脂層を形成せずに、異方性拡散層の上に直接プリズム部を形成してもよい。
透明樹脂層は、透明性の高い樹脂、例えば、熱可塑性樹脂[オレフィン系樹脂、環状オレフィン系樹脂、ハロゲン含有樹脂(フッ素系樹脂を含む)、ビニルアルコール系樹脂、脂肪酸ビニルエステル系樹脂、(メタ)アクリル系樹脂、スチレン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、熱可塑性ポリウレタン樹脂、ポリスルホン系樹脂(ポリエーテルスルホン、ポリスルホンなど)、ポリフェニレンエーテル系樹脂(2,6−キシレノールの重合体など)、セルロースエステル類、シリコーン樹脂(ポリジメチルシロキサン、ポリメチルフェニルシロキサンなど)、エラストマー(ニトリル−ブタジエン共重合体、アクリルゴム、ウレタンゴム、シリコーンゴムなどのゴム、熱可塑性エラストマーなど)など]、および熱硬化性樹脂(エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ジアリルフタレート樹脂、シリコーン樹脂など)などが含まれる。好ましい樹脂は熱可塑性樹脂である。透明性の高い樹脂は、非結晶性樹脂であってもよい。
オレフィン系樹脂には、例えば、ポリプロピレン系樹脂、α−C2-6オレフィンと共重合性単量体との共重合体(エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−ビニルアルコール共重合体、エチレン−(メタ)アクリル酸エステル共重合体、エチレン−(メタ)アクリル酸共重合体又はその塩(例えば、アイオノマー樹脂)などの共重合体が挙げられる。環状オレフィン系樹脂としては、環状オレフィン(ノルボルネン、ジシクロペンタジエンなど)の単独又は共重合体(例えば、立体的に剛直なトリシクロデカンなどの脂環式炭化水素基を有する重合体など)、前記環状オレフィンと共重合性単量体との共重合体(エチレン−ノルボルネン共重合体、プロピレン−ノルボルネン共重合体など)などが例示できる。なお、透明樹脂層を構成するポリプロピレン系樹脂は、前記光拡散層を構成するポリプロピレン系樹脂と種類、分子量とその分布、メルトフローレートなどが異なっていてもよいが、同種又は少なくとも一部の共重合成分が共通する同系統(又は同一)の樹脂であってもよい。
ハロゲン含有樹脂としては、ハロゲン化ビニル系樹脂(ポリ塩化ビニル、ポリビニルフルオライドなどのハロゲン含有単量体の単独重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−(メタ)アクリル酸エステル共重合体などのハロゲン含有単量体と共重合性単量体との共重合体など)、ハロゲン化ビニリデン系樹脂(塩化ビニリデン−(メタ)アクリル酸エステル共重合体などのハロゲン含有ビニリデン単量体と他の単量体との共重合体)などが挙げられる。
脂肪酸ビニルエステル系樹脂としては、ビニルエステル系単量体の単独又は共重合体(ポリ酢酸ビニルなど)、ビニルエステル系単量体と共重合性単量体との共重合体(酢酸ビニル−エチレン共重合体、酢酸ビニル−塩化ビニル共重合体、酢酸ビニル−(メタ)アクリル酸エステル共重合体など)又はそれらの誘導体が挙げられる。脂肪酸ビニルエステル系樹脂の誘導体には、ポリビニルアルコール、エチレン−ビニルアルコール共重合体、ポリビニルアセタール樹脂などが含まれる。
(メタ)アクリル系樹脂としては、(メタ)アクリル系単量体の単独又は共重合体、(メタ)アクリル系単量体と共重合性単量体との共重合体が使用できる。(メタ)アクリル系単量体としては、例えば、(メタ)アクリル酸;(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシルなどの(メタ)アクリル酸C1-10アルキル;ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート;グリシジル(メタ)アクリレート;(メタ)アクリロニトリル;トリシクロデカンなどの脂環式炭化水素基を有する(メタ)アクリレートなどが例示できる。共重合性単量体には、スチレン系単量体などが例示できる。これらの単量体は単独で又は二種以上組み合わせて使用できる。
(メタ)アクリル系樹脂としては、例えば、ポリメタクリル酸メチルなどのポリ(メタ)アクリル酸エステル、メタクリル酸メチル−(メタ)アクリル酸共重合体、メタクリル酸メチル−(メタ)アクリル酸エステル共重合体、メタクリル酸メチル−アクリル酸エステル−(メタ)アクリル酸共重合体、(メタ)アクリル酸メチル−スチレン共重合体(MS樹脂など)などが挙げられる。好ましい(メタ)アクリル系樹脂としては、メタクリル酸メチルを主成分(50〜100重量%、好ましくは70〜100重量%程度)とするメタクリル酸メチル系樹脂が挙げられる。
スチレン系樹脂には、スチレン系単量体の単独又は共重合体(ポリスチレン、スチレン−α−メチルスチレン共重合体、スチレン−ビニルトルエン共重合体など)、スチレン系単量体と他の重合性単量体((メタ)アクリル系単量体、無水マレイン酸、マレイミド系単量体、ジエン類など)との共重合体などが含まれる。スチレン系共重合体としては、例えば、スチレン−アクリロニトリル共重合体(AS樹脂)、スチレンと(メタ)アクリル系単量体との共重合体[スチレン−メタクリル酸メチル共重合体、スチレン−メタクリル酸メチル−(メタ)アクリル酸エステル共重合体、スチレン−メタクリル酸メチル−(メタ)アクリル酸共重合体などのスチレン−(メタ)アクリル酸エステル共重合体]、スチレン−無水マレイン酸共重合体などが挙げられる。好ましいスチレン系樹脂には、ポリスチレン、スチレンと(メタ)アクリル系単量体との共重合体[スチレン−メタクリル酸メチル共重合体などのスチレンとメタクリル酸メチルを主成分とする共重合体]、AS樹脂、スチレン−ブタジエンブロック共重合体などが含まれる。
ポリエステル系樹脂には、芳香族ポリエステル(ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレートなどのポリC2-4アルキレンテレフタレートやポリC2-4アルキレンナフタレートなどのホモポリエステル、C2-4アルキレンアリレート単位(C2-4アルキレンテレフタレート及び/又はC2-4アルキレンナフタレート単位)を主成分(例えば、50モル%以上、好ましくは75〜100モル%、さらに好ましくは80〜100モル%)として含むコポリエステルなど)などが例示できる。コポリエステルとしては、C2-4アルキレングリコールの一部を、ポリオキシC2-4アルキレングリコール、C6-10アルキレングリコール、脂環式ジオール(シクロヘキサンジメタノール、水添ビスフェノールAなど)、ビスフェノールA、ビスフェノールA−アルキレンオキサイド付加体など)などで置換したコポリエステル、芳香族ジカルボン酸の一部を、フタル酸、イソフタル酸などの非対称芳香族ジカルボン酸、アジピン酸などの脂肪族C6-12ジカルボン酸などで置換したコポリエステルが含まれる。ポリエステル系樹脂には、ポリアリレート系樹脂、アジピン酸などの脂肪族ジカルボン酸を用いた脂肪族ポリエステル、ε−カプロラクトンなどのラクトンの単独又は共重合体も含まれる。好ましいポリエステル系樹脂は、通常、非結晶性コポリエステル(例えば、C2-4アルキレンアリレート系コポリエステルなど)などのように非結晶性である。
ポリアミド系樹脂としては、ポリアミド6、ポリアミド66、ポリアミド610、ポリアミド612、ポリアミド11、ポリアミド12などの脂肪族ポリアミド、ジカルボン酸(例えば、テレフタル酸、イソフタル酸、アジピン酸など)およびジアミン(例えば、ヘキサメチレンジアミン、メタキシリレンジアミン)のうち少なくとも一方の成分が芳香族化合物であるポリアミド(キシリレンジアミンアジペート(MXD−6)などの芳香族ポリアミドなど)などが挙げられる。ポリアミド系樹脂には、ε−カプロラクトンなどのラクトンの単独又は共重合体であってもよく、ホモポリアミドに限らずコポリアミドであってもよい。
ポリカーボネート系樹脂としては、前記と同様の樹脂が例示できる。なお、透明樹脂層を構成するポリカーボネート系樹脂は、前記光拡散層を構成するポリカーボネート系樹脂と種類、分子量、メルトフローレートなどが異なっていてもよいが、同種又は骨格が共通する同系統(又は同一)の樹脂を用いると、光拡散層との密着性を向上できる場合がある。ポリカーボネート系樹脂としては、ビスフェノールAなどのビス(ヒドロキシアリール)C1-6アルカンをベースとするポリカーボネート系樹脂が好ましい。
セルロースエステル類としては、例えば、脂肪族有機酸エステル(セルロースジアセテート、セルローストリアセテートなどのセルロースアセテート;セルロースプロピオネート、セルロースブチレート、セルロースアセテートプロピオネート、セルロースアセテートブチレートなどのC1-6有機酸エステルなど)、芳香族有機酸エステル(セルロースフタレート、セルロースベンゾエートなどのC7-12芳香族カルボン酸エステル)が例示でき、酢酸・硝酸セルロースエステルなどの混合酸エステルであってもよい。
透明樹脂層を構成する好ましい成分には、オレフィン系樹脂、(メタ)アクリル系樹脂、スチレン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリカーボネート系樹脂などが含まれる。好ましい透明樹脂層はポリカーボネート系樹脂で構成できる。透明樹脂層を構成する樹脂には、密着性や機械的特性などを損なわない限り、前記異方性拡散層を構成する連続相及び/又は分散相の樹脂と同一又は異なる樹脂が使用できるが、通常、連続相の樹脂と同一又は共通(又は同系統)の樹脂が好ましい。
透明樹脂層を構成する透明樹脂は、耐熱性や耐ブロッキング性を高めるため、耐熱性樹脂(ガラス転移温度又は融点が高い樹脂など)、結晶性樹脂などが好ましい。透明樹脂層を構成する樹脂のガラス転移温度又は融点は、例えば、130〜280℃程度、好ましくは140〜270℃程度、さらに好ましくは150〜260℃程度であってもよい。
さらに、透明樹脂層は、慣用の添加剤、例えば、安定剤(酸化防止剤、紫外線吸収剤、熱安定剤、光安定剤など)、可塑剤、帯電防止剤、難燃剤などを含有していてもよい。特に、透明樹脂層は、安定剤(酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤)、好ましくは紫外線吸収剤及び光安定剤から選択された少なくとも一方の成分(紫外線吸収剤単独、光安定剤単独、紫外線吸収剤及び光安定剤)、特に紫外線吸収剤及び光安定剤を含む樹脂層で構成されているのが好ましい。安定剤としては前記と同様の成分が使用でき、透明樹脂層を構成する樹脂成分100重量部に対する各安定剤の使用量及び安定剤の総量は、前記異方性拡散層を構成する樹脂成分に対する割合と同様の範囲から選択できる。また、紫外線吸収剤と光安定剤とを併用する場合、両者の割合は、前者/後者(重量比)=95/5〜50/50(例えば、90/10〜70/30)程度の範囲から選択できる。
各透明樹脂層の厚みは、前記異方性拡散層と同程度であってもよく、例えば、異方性拡散層の厚みが3〜300μm程度の場合、透明樹脂層の厚みは3〜150μm程度から選択できる。異方性拡散層と各透明樹脂層との厚みの割合は、例えば、異方性拡散層/透明樹脂層=5/95〜99/1、好ましくは30/70〜99/1、さらに好ましくは40/60〜95/5程度である。積層シート又はフィルムの厚みは、例えば、6〜600μm、好ましくは10〜400μm、さらに好ましくは20〜250μm程度であってもよい。
なお、従来、数ミリの厚みを有する拡散板が使用されていたが、本発明では、このような厚い拡散板を用いることなく、数十ミクロン単位の薄肉の光拡散シートであっても有効に光拡散でき、表示装置の輝度を向上できる。特に、管状光源を備えたバックライト型液晶表示装置であっても、表示装置の輝度を有効に向上できる。
光拡散シート(又は異方性拡散層)の全光線透過率は、例えば、50%以上(例えば、50〜100%)、好ましくは60%以上(例えば、60〜100%)であり、特に70〜95%(例えば、75〜90%)程度であってもよい。さらに、光拡散シート(又は異方性拡散層)のヘイズ値は、80%以上(例えば、80〜99.9%)、好ましくは90%以上(例えば、90〜99.8%)、さらに好ましくは93〜99.5%、特に95〜99%程度である。全光線透過率が小さいと、輝度が低下しやすく、ヘイズ値が小さいと、光を均一に拡散できず、表示品位を低下させる。
なお、光拡散シートの表面には、光学特性を妨げない範囲で、プリズム部との密着性を向上させる点から、コロナ放電処理などの表面処理を施してもよい。
図2は光拡散シートの一例を示す概略断面図である。単層構造の光拡散シート17は、互いに屈折率の異なる複数の樹脂で構成されており、連続層17a中に粒子状分散相17bが分散した相分離構造(又は海島構造)を有している。
図3は光拡散シートの他の例を示す概略断面図である。この例において、光拡散シート28は、異方性拡散層27と、この異方性拡散層の少なくとも一方の面に積層された透明樹脂層29とで構成された積層構造を有している。また、異方性拡散層27は、互いに屈折率の異なる複数の樹脂で構成されており、連続層27a中に粒子状分散相27bが分散した相分離構造(又は海島構造)を有している。このような積層構造の光拡散シートでは、透明樹脂層29で光拡散層27を保護して分散相粒子の脱落や付着を防止でき、シートの耐傷性や製造安定性を向上できるとともに、シートの強度や取扱い性を高めることができる。
図4は光拡散の異方性を説明するための概念図である。図4に示すように、光拡散シート37は、樹脂で構成された連続相37aと、この連続相中に分散した異方形状の分散相37bとで構成されている。そして、光拡散の異方性は散乱角θと散乱光強度Fとの関係を示す散乱特性F(θ)において、シート又はフィルムのX軸方向の散乱特性をFx(θ)、X軸方向と直交するY軸方向の散乱特性をFy(θ)としたとき、散乱特性Fx(θ)及びFy(θ)(特に、Fy(θ))は、散乱角θが広角度になるにつれ、光強度がなだらかに減衰するパターンを示す。また、散乱角θ=4〜30゜の範囲において、Fy(θ)/Fx(θ)の値は、1.01以上であり、例えば、1.01〜200、好ましくは1.1〜150程度である。また、散乱角θ=18°において、Fy(θ)/Fx(θ)の値は、1.1〜400(例えば、1.1〜100)であり、好ましくは1.1〜200、さらに好ましくは5〜100(特に10〜80)程度である。
このような光学特性を有する光拡散シートを用いると、棒状光源の軸方向に対して垂直方向に散乱するように光拡散シートを配置することにより、棒状光源そのものが認識されるランプイメージの消去を輝度の低下を最小限度に抑えて達成することができる。なお、Fy(θ)/Fx(θ)の値及び散乱角θ=18°でのFy(θ)/Fx(θ)の値が大きすぎると、ランプイメージの発現を抑制できるが、輝度の低下が大きく、逆にこれらの値が小さすぎる場合には、輝度の低下は抑制できるが、ランプイメージが発現する。
このような散乱特性のシート又はフィルムを調製するためには、連続相及び分散相を構成する成分(特に樹脂)の選定、成形条件、特に押出温度、成形後のドロー比及び冷却温度が重要であり、後述する種類及び条件でシート又はフィルムを作製することにより、このような光拡散特性を有するシート又はフィルムが得られる。
なお、光拡散シート37のX軸方向は、通常、分散相37bの長軸方向である。そのため、光拡散シートのX軸方向を、面光源ユニットの管状光源の軸方向(Y軸方向)に対して略平行方向に向けて配設されている。なお、光拡散シートのX軸方向は、面光源ユニットの管状光源の軸方向(Y軸方向)に対して、完全に平行である必要はなく、例えば、角度±15°(例えば、±10°、特に±5°)程度の範囲内で斜め方向に向けて配設してもよい。
なお、散乱特性F(θ)は、例えば、図5に示すような測定装置を用いて測定できる。この装置は、異方性光拡散シート37に対してレーザ光を照射するためのレーザ光照射装置(例えば、NIHON KAGAKU ENG NEO-20MS)38と、光拡散シート37を透過したレーザ光の強度を測定するための検出器39とを備えている。そして、光拡散シート37の面に対して90°の角度で(垂直に)レーザ光を照射し、シートにより拡散された光の強度(散乱光強度)Fを散乱角θに対して測定(プロット)することにより光散乱特性を求めることができる。
光拡散シートでは、光散乱の異方性が高いと、所定方向における散乱の角度依存性をより少なくでき、そのため、輝度の角度依存性もより少なくできる。前記光拡散シートでは、表示面に対して垂直な角度(90°)を0°としたとき、表示面に対する角度20°を越えて、角度40°以上の角度でも輝度の低下を抑制できる。
(プリズム部)
プリズム部(レンズ部)は、光拡散シートの少なくとも一方の面(片面又は両面)に複数のプリズム単位を配設して形成される。より具体的には、これらのプリズム単位は、異方性拡散層に形成してもよく、異方性拡散層に積層された透明樹脂層に形成してもよい。通常、少なくとも透明樹脂層上に複数のプリズム単位を形成する場合が多い。なお、面光源装置をより薄型化したい場合には、透明樹脂層を形成することなく、異方性拡散層の上にプリズム部を形成してもよい。
プリズム単位の形態は、断面形状が三角形状の形態であればよく、四角錐状であってもよく、線状に延びる断面三角形状の柱状(三角柱状)であってもよい。さらに、複数のプリズム単位は非規則的又は独立して形成されていてもよいが、通常、規則的に配置されており、例えば、互いに並列に、特に隣接した形態で並列に規則的に配置されている。好ましい態様では、複数のプリズム単位は、断面三角形状の柱状(三角柱状)である場合が多く、互いに並列に、特に隣接してプリズム列(又は長軸方向が互いに平行な三角柱状プリズム列)を形成している。
プリズム単位の断面形状は、不等辺三角形状であってもよいが、二等辺三角形状、特に、頂角が50〜120°(好ましくは60〜110°、さらに好ましくは70〜100°、特に80〜95°)程度の二等辺三角形状であるのが好ましい。断面形状においてプリズム単位の頂角は、通常、90°±10°、特に90°±5°程度である場合が多く、頂角がこの範囲(90°近辺)にあると、輝度ムラを高度に抑制できる。
プリズム単位のピッチは、例えば、5〜100μm程度の範囲から選択でき、通常、10〜80μm、好ましくは20〜60μm、さらに好ましくは30〜50μm程度であってもよい。
プリズム単位の高さは、例えば、1〜50μm程度の範囲から選択でき、通常、5〜45μm、好ましくは10〜40μm(例えば、15〜30μm)、さらに好ましくは15〜25μm程度であってもよい。
プリズム単位は、各々の単位が互いに隣接して透明樹脂層や異方性拡散層の上に形成されていてもよく、基底域を介して各プリズム単位(プリズム域)が透明樹脂層や異方性拡散層の上に形成されていてもよい。前者の場合、プリズム部を構成する各プリズム単位は、隣り合う端部(断面三角形の頂角部)同士が接触してはいるものの、各々の単位が独立して透明樹脂層や異方性拡散層の上に、基底部を介することなく直接配設されている。一方、後者の場合、プリズム部は、各プリズム単位が基底域から突出した一体型のシート状である。すなわち、一体型のシート状プリズム部は、シートの表面が凹凸形状のプリズム状表面(プリズム域)を有する構造であり、プリズム単位の谷部(又は三角形の底辺)と透明樹脂層又は異方性拡散層との間には基底域が介在する点で、各プリズム単位が透明樹脂層や異方性拡散層から突出した構造とは異なる。基底域の高さ(厚み)は、例えば、0〜30μm(例えば、0.1〜30μm)、好ましくは1〜20μm、さらに好ましくは3〜15μm程度である。
複数のプリズム単位は、プリズムシート又はレンチュラーレンズなどで形成してもよい。前記プリズムシート又はレンチュラーレンズの複数のプリズム単位は、鋳型(又は型押し)により軟化した熱可塑性樹脂の基材シートの表面にプリズム状のレンズ部を形成する方法、転写型により透光性基材シートにプリズム状のレンズ部を転写し、必要によりレンズ部を硬化させる方法、透光性基材シートに光硬化性樹脂組成物を塗布し又は塗布しつつ、プリズム単位に対応する凹凸部(隣接した複数のV字状溝など)を有するロール金型を転動させて、プリズム状のレンズ部を形成し、このレンズ部を硬化させる方法などにより形成できる。このようなプリズムシート又はレンチュラーレンズを光拡散シートに積層し、光制御シートを調製してもよい。なお、プリズム部における基底域の有無は、原料となる樹脂組成物の使用量を調整することなどにより制御できる。
また、複数のプリズム単位は、光拡散シート(透明樹脂層及び/又は異方性拡散層)に直接形成してもよい。例えば、光硬化性樹脂組成物を、光拡散シート(透明樹脂層及び/又は異方性拡散層)に塗布し又は塗布しつつ前記ロール金型を転動させてプリズム状の形態のレンズ部を形成し、光照射してレンズ部で硬化させることにより複数のプリズム単位を形成してもよい。
光硬化性樹脂組成物は、慣用の成分、例えば、光硬化性オリゴマー又は樹脂[例えば、ビスフェノールA−アルキレンオキサイド付加体の(メタ)アクリレート、エポキシ(メタ)アクリレート(ビスフェノールA型エポキシ(メタ)アクリレート、ノボラック型エポキシ(メタ)アクリレートなど)、ポリエステル(メタ)アクリレート(例えば、脂肪族ポリエステル型(メタ)アクリレート、芳香族ポリエステル型(メタ)アクリレートなど)、(ポリ)ウレタン(メタ)アクリレート(ポリエステル型ウレタン(メタ)アクリレート、ポリエーテル型ウレタン(メタ)アクリレートなど)、シリコーン(メタ)アクリレートなど]と、光重合開始剤(ベンゾフェノン系光重合開始剤など)と、必要により反応性希釈剤(ビニルピロリドンなどの単官能性光重合性単量体、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレートなどの2〜6程度の(メタ)アクリロイル基を有する多官能性(メタ)アクリレート単量体など)、光重合促進剤(増感剤)などを含んでいてもよい。また、レンズ部の形状又は寸法精度を高めるため、光硬化性樹脂組成物の稠度(チクソトロピー性やダイラタンシー性、粘度など)などを調整するための調整剤(粘度調整剤など)を含んでいてもよい。また、光硬化性樹脂組成物は塗布又はロール金型の転動工程において(半)固形状又は粘稠な組成物であってもよい。
粒子状分散相の長軸方向に対して複数のプリズム単位の配列方向(又は配置方向)は特に制限されず、例えば、粒子状分散相の長軸方向に対して交差する方向(直交する方向、斜め方向に交差する方向)であってもよい。例えば、粒子状分散相の長軸方向と、プリズム単位の配列方向(稜線又は長軸方向)とは、例えば、±15°(好ましくは±10°、さらに好ましくは±5°)の範囲で実質的に同じ方向(実質的に並列)に向いていてもよく、例えば、±15°(好ましくは±10°、さらに好ましくは±5°)の範囲で実質的に直交(交差)していてもよい。好ましい態様では、粒子状分散相の長軸方向は、プリズム単位の延出方向(三角柱状プリズム単位の稜線又は長軸方向)に向いており、互いに平行である。粒子状分散相の長軸方向は、プリズム単位の延出方向と略平行であると、正面に対する集光効果を向上できる。一方、粒子状分散相の長軸方向がプリズム単位の延出方向と略直交する場合には、輝線や暗線を抑制できる効果がある。
このような複数のプリズム単位を光拡散シートに形成すると、異方性拡散層により異方的に拡散した拡散光を正面方向に集光でき、輝度分布を平均化できる。そのため、正面方向の輝度が向上しつつ、光源の像(ランプイメージ)を消失でき、表示品質を向上できる。
図6は本発明の光制御シートの一例を示す断面斜視図である。この例において、光制御シートは、異方性拡散層47と、この異方性拡散層の両面に形成された透明樹脂層49とで形成された光拡散シート48と、一方の前記透明樹脂層に形成されたプリズム列(プリズム部)46とを備えている。なお、このプリズム部は、基底域を有している。前記異方性拡散層47は、熱可塑性樹脂で形成された連続相(マトリックス)47aと、この連続相の熱可塑性樹脂とは屈折率が異なる熱可塑性樹脂で形成され、かつ前記連続相47aに所定の方向に配向して分散した粒子状分散相47bとを含んでおり、粒子状分散相47bは細長状に形成されている。すなわち、粒子状分散相47bの長軸は光拡散シート48の長手方向に配向している。なお、この例では、連続相(マトリックス)は、透光性又は透明性、および耐熱性の高い樹脂、例えば、ポリカーボネート系樹脂などで形成され、粒子状分散相47bは、例えば、耐熱性の高いオレフィン系樹脂、例えば、ポリプロピレン系樹脂(メタロセン触媒を用いたポリプロピレン系樹脂)で形成されている。また、透明樹脂層49は、透明性及び耐熱性の高い樹脂、例えば、ポリカーボネート系樹脂などで形成されている。
前記一方の透明樹脂層49に形成されたプリズム部46は、複数の断面三角形状のプリズム単位46aで形成されている。すなわち、各プリズム単位46aは互いに隣接し、かつ各プリズム単位の稜線は前記粒子状分散相47bの長軸方向に沿って延びて、プリズム列46を形成している。プリズム部46は、接着剤を用いることなく、種々の賦形法(例えば、透明樹脂層49上に互いに隣接する複数の断面三角形状のプリズム単位46aに対応する形状の硬化性樹脂単位を形成し、これらの樹脂単位を硬化させる方法など)により、透明樹脂層49上に直接的に形成されている。
図7は、本発明の光制御シートの他の例を示す断面斜視図である。この例において、光制御シートは、透明樹脂層を形成することなく、連続相57aと粒子状分散相57bを含む異方性拡散層57と、この異方性拡散層の片面に形成されたプリズム部56とを備えている。さらに、このプリズム部56は、基底域を介在することなく、各プリズム単位56aが異方性拡散層57の表面で互いに隣接して形成されている。
このような光制御シートを用いると、異方性拡散層により異方的に拡散した拡散光を正面方向に集光でき、線状光源(蛍光管など)の直上の輝度を低下させ(すなわち、線状光源に対応した輝度分布を解消でき)、輝度分布を平均化できる。そのため、正面方向の輝度が向上しつつ、光源の像(ランプイメージ)を消失でき、表示品質を向上できる。また、プリズム列が光拡散シートに直接形成されているため、プリズムシートと光拡散シートとを個別に用いる場合に比べて、光制御シートの厚みを小さくでき、収容スペースを小さくできる。
なお、光制御シートにおいて、光拡散シートは少なくとも異方性拡散層で構成すればよく、透明樹脂層は必ずしも必要ではない。また、透明樹脂層は、異方性拡散層の両面に形成する必要はなく、異方性拡散層の少なくとも一方の面に形成すればよく、異方性拡散層の一方の面に形成してもよい。さらに、プリズム部は、透明樹脂層に形成する必要はなく、異方性拡散層に形成してもよい。より具体的には、光制御シートは、透明樹脂層を備えていないシート(例えば、異方性拡散層の一方の面にプリズム部を形成したシート)、透明樹脂層を備えたシート(異方性拡散層の一方の面にプリズム部を形成し、異方性拡散層の他方の面に透明樹脂層を形成したシート、異方性拡散層の一方の面に透明樹脂層を形成し、この透明樹脂層にプリズム部を形成したシート、異方性拡散層の両面に透明樹脂層を形成し、一方の透明樹脂層にプリズム部を形成したシートなど)などであってもよい。
[光制御シートの製造方法]
光制御シートは、連続相を構成する樹脂中に分散相を構成する成分(樹脂成分、繊維状成分など)を分散して配向させて光拡散シートを形成した後、光拡散シートの上にプリズム部を形成することにより得ることができる。
光拡散シートの形成方法において、分散相は、通常、分散相を構成する樹脂成分を変形させて配向させる方法により得ることができる。例えば、連続相を構成する樹脂(例えば、ポリカーボネート系樹脂)と分散相を構成する成分(例えば、ポリプロピレン系樹脂)と必要により相溶化剤などの成分とを、必要に応じて慣用の方法(例えば、溶融ブレンド法、タンブラー法など)でブレンドし、溶融混合し、Tダイやリングダイなどから押出してシート又はフィルム成形することにより分散相を分散できる。また、基材フィルム上に、光散乱成分(例えば、ポリプロピレン系樹脂)とバインダー樹脂(例えば、ポリカーボネート系樹脂)とで構成された組成物を塗布するコーティング法や、前記組成物をラミネートするラミネート法、キャスティング法、押出成形法などの慣用のフィルム成形法を利用して成形することにより製造できる。通常、押出成形法によりフィルム成形し、光拡散シートを調製する場合が多い。
なお、異方性拡散層と、この異方性拡散層の少なくとも一方の面に積層された透明樹脂層とで構成された積層構造を有する光拡散シートは、異方性拡散層に対応する成分で構成された樹脂組成物と、透明樹脂層に対応する成分で構成された樹脂組成物とを、共押し出し成形し、成膜する共押出成形法、予め作製した一方の層に対して他方の層を押し出しラミネートにより積層する方法、それぞれ作製した異方性拡散層と透明樹脂層とを積層するドライラミネート法などにより形成できる。
異方性拡散層において、分散相の配向処理は、例えば、(1)押出成形シートをドローしながら製膜する方法、(2)押出成形シートを一軸延伸する方法、(3)前記(1)の方法と(2)の方法とを組み合わせる方法、(4)前記各成分を溶液ブレンドし、流延法により成膜する方法などにより行うことができる。
溶融温度は、例えば、150〜270℃、好ましくは200〜260℃、さらに好ましくは230〜255℃程度であってもよい。
適度な異方性を発現するために、光拡散シート、溶融製膜において押出成形シートをドローしながら製膜するのが好ましい。所定の異方性光拡散特性を発現させるためには、押出後のドロー比を調整するのが重要である。ドロー比(ドロー倍率)は、押出機のダイの開度、樹脂の種類、層構造などに応じて1.5〜50倍程度の範囲から選択でき、一義的には決定できないが、単層の場合、例えば、4〜40倍程度、好ましくは5〜35倍、さらに好ましくは8〜30倍(特に10〜25倍)程度の範囲から、前記異方性のパラメータが前記範囲になるように選択できる。積層体の場合は、単層よりも異方性が高まる傾向があるため、ドロー比は、例えば、3.5〜20倍、好ましくは4〜18倍、さらに好ましくは5〜16倍(特に6〜15倍)程度であってもよい。
キャストロールなどによる冷却温度は、例えば、30〜110℃、好ましくは40〜100℃、さらに好ましくは60〜90℃程度であってもよい。さらに、光拡散シートは延伸(一軸又は二軸延伸、特に一軸延伸)されていてもよい。光拡散シートの延伸倍率は分散相のアスペクト比に応じて選択でき、例えば、一方向での延伸倍率は1.1〜10倍、好ましくは1.2〜5倍、さらに好ましくは1.5〜3倍程度であってもよい。
得られた光拡散シートに対して、プリズム部を形成する方法としては、前述の方法、例えば、鋳型(又は型押し)により軟化した熱可塑性樹脂の基材シートの表面にプリズム状のレンズ部を形成する方法、転写型により透光性基材シートにプリズム状のレンズ部を転写し、必要によりレンズ部を硬化させる方法、透光性基材シートに光硬化性樹脂組成物を塗布し又は塗布しつつ、プリズム単位に対応する凹凸部(隣接した複数のV字状溝など)を有するロール金型を転動させて、プリズム状のレンズ部を形成し、このレンズ部を硬化させる方法などが挙げられる。
本発明の光制御シートでは、光拡散シートによる異方的な光拡散効果と、プリズム部によるレンズ効果とが組み合わされることにより、輝度を高度に均一化できる。そのため、本発明の光制御シートは、種々の光学的用途に利用できる。特に、表示面での輝度を高度に均一化できるため、面光源装置を薄型化かつ高輝度化してもランプイメージの発現を抑制できる。そのため、液晶表示装置などの表示装置(特にバックライト方式)に適用すると、表示面全体を均一に照明できる。従って、本発明の光制御シートは、面光源装置や表示装置(例えば、液晶表示装置などの画像表示領域がフラット(平面)な面型表示装置(平面型表示装置))の構成部材として有用である。前述の図1に基づいて、液晶表示装置を例にとって説明すると、以下の通りである。
[液晶表示装置]
液晶表示装置の概略を示す図1において、前記液晶表示装置は、液晶が封入された液晶セルを備えた被照射体としての面型表示ユニット(透過型液晶表示ユニット又は液晶表示パネルなど)5と、この表示ユニット(又はパネル)の背面側に配設され、前記表示ユニット5を照明するための面光源ユニットとで構成されている。
前記面光源ユニットは、前記表示ユニット5の直下に1又は並列に配設された複数の蛍光放電管(冷陰極管)などの管状光源1と、管状光源1からの光を前方方向(表示ユニット側)に反射して表示ユニット5に導くための反射板2とを備えている。前記管状光源1の前方には、管状光源1の前方に配置された支持板(図示せず)と、この支持板の出射面側(面光源ユニットの出光面側)に位置し、透過光を異方的に光散乱させるための拡散板(例えば、異方性光拡散シート)3と、この拡散板3の表示面側に位置し、断面三角形状の微小プリズムが所定方向に並列に形成されたプリズムシート4とが順次積層により配設されている。前記管状光源1からの光は、拡散板3により拡散して均一化するとともに、プリズムシート4により前方へ集光し、輝度を高めて表示ユニット5を照明する。なお、前記支持板は、薄膜である異方性光拡散フィルム3を保護するために形成された透明板である。なお、本発明の液晶表示装置では、光制御シートがプリズム機能を有するため、プリズムシート4を省略できる場合がある。
なお、前記面型表示ユニット(液晶表示ユニット)5は、第1の偏光フィルム6a,第1のガラス基板7a,このガラス基板に形成された第1の電極8a,この電極上に積層された第1の配向膜9a,液晶層10,第2の配向膜9b,第2の電極8b,カラーフィルター11,第2のガラス基板7b,及び第2の偏光フィルム6bを順次積層することにより形成されている。
このような表示装置では、内蔵された蛍光放電管(冷陰極管)などの管状光源1により表示ユニットを背面から直接照明できる。そのため、管状光源(ランプ)を使用したバックライト式面光源装置は、近年の液晶テレビジョンなどの液晶表示画面の大型化に伴い、液晶表示装置におけるウエイトが非常に高くなってきている。
しかし、一般に、管状光源1からの出射光の輝度分布は均一でなく、管状光源1の軸方向に対して直交する方向の輝度分布が不均一である。特に、表示ユニット(液晶表示ユニット)5の直下に配置された管状光源そのものが表示面側から認識され、表示面ではランプイメージが残存する。そのため、管状光源を用いても、表示面での輝度を均一化する必要がある。特に、拡散板としての光制御シート3が管状光源1に近接しているため、光制御シート3には長期間に亘り安定した光拡散性が要求される。
そして、前記光制御シート3をバックライト型面光源ユニット又は液晶表示装置に用いると、表示面での輝度を均一化できるとともに、ランプイメージの発現を抑制できる。すなわち、分散相の長軸方向を管状光源1の長軸方向に揃えて光制御シート3を配設すると、異方的光散乱性により、管状光源(蛍光管)1からの光を棒状光源の長さ方向に対して垂直方向に散乱させることができ、輝度の低下を最小限度に抑えつつ、出射面の輝度を均一化し表示面を均一に照明できる。特に、高い異方性拡散機能とプリズム部によるレンズ機能との相乗効果により、拡散光を正面方向に集光し、輝度を均一化できるため、薄肉化と高輝度化が求められているバックライト型ユニットでもランプイメージを消去できる。さらに、光制御シート中における異方性拡散層の厚みが小さい薄肉シート(例えば、0.2mm程度)であってもバックライト型液晶表示装置の表示面での輝度を向上できる。さらに、光拡散シートを薄肉化できるとともに、プリズムシートが不要となるため、大型の液晶表示装置であっても、装置の薄型化に対応でき、簡便に装置を製造できる。すなわち、本発明の光制御シートは厚みが薄くても、大面積の液晶表示装置の表示面を高い輝度で均一に照明できる。特に、連続相及び分散相が所定の樹脂で構成されているため、耐熱性が高く、管状光源1に近接して位置し、高温が作用する直下型面光源ユニットであっても、長期間に亘り所定の異方的光拡散を維持できる。
なお、前記液晶表示装置において、前記光制御シートは、面光源ユニットの出光面(出射面)から出射する光路内、すなわち面光源ユニットと表示ユニットとの間に介在すればよく、必要により接着剤を用いて出光面(出射面)に積層した積層形態で配設してもよい。より具体的には、光制御シートは、面光源ユニットの出光面(出射面)側又は表示ユニットの入射面側に配設すればよく、面光源ユニットの出射面と表示ユニットとの間に配設してもよい。なお、前記面光源ユニットの出射面に積層する必要はない。また、光制御シートは、輝度向上シート、位相差フィルム、偏光フィルム、カラーフィルタなどと組み合わせて(例えば、積層して)使用してもよい。
さらに、面光源ユニットにおいて、管状光源は表示ユニットの直下に位置する必要はなく、側部に位置させてもよい。この場合、側部の管状光源からの光は、導光板の側部から入射し、この導光板のうち表示ユニットに対向して形成された出射面から出射し、表示ユニットを照明してもよい。また、管状光源の数は特に制限されず、表示面のサイズなどに応じて選択できる。
なお、光制御シートのX軸方向は、通常、異方性拡散層の分散相の長軸方向である。そのため、光制御シートは、そのX軸方向を、面光源ユニットの管状光源の軸方向(Y軸方向)に対して略平行方向に向けて配設されている。なお、光制御シートのX軸方向は、面光源ユニットの管状光源の軸方向(Y軸方向)に対して、完全に平行である必要はなく、例えば、角度±15°(例えば、±10°、特に±5°)程度の範囲内で斜め方向に向けて配設してもよい。
本発明の光制御シートは、薄型化かつ高輝度化してもランプイメージの発現が抑制されるとともに、耐熱性が高く、高温下で使用しても長期間に亘り光散乱特性の変化を抑制でき、バックライトユニット(面光源ユニット)により表示ユニットを均一に照明できる。そのため、表示装置(液晶表示装置など)やバックライト型光源装置(面光源装置)の部材として有用である。特に、表示ユニットの直下に光源が配設された直下型バックライトユニット(面光源ユニット)では、種々の画面サイズ、特に大画面の表示ユニットを有する表示装置に対応できるため、このような大画面の表示ユニット又はバックライトユニットの構成部材として好適である。表示ユニットの画面サイズは特に制限されず、例えば、20インチ以上(例えば、23〜300インチ、好ましくは30〜200インチ)程度であってもよい。
以下に、実施例に基づいて本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例によって限定されるものではない。なお、実施例及び比較例で使用した光制御シート、そのベースとなる光拡散シート(異方性拡散シート)及びそれを用いた面光源装置の特性は、下記の方法に従って評価した。
[全光線透過率TT(%)及びヘイズ(%)]
JIS K 7301に準拠して、ヘイズメーター(日本電色工業(株)製、NDH−500)を用いて、光拡散シートの全光線透過率及びヘイズを測定した。
[異方度]
図5に示す測定装置を用いて、散乱角θに対する散乱光強度Fを測定した。なお、異方性光拡散フィルムの延伸方向をX軸方向、この方向と直交する方向をY軸方向とした。異方性の程度としてθ=18°のR(θ)=Fy(θ)/Fx(θ)の値を表1に示す。
[拡散子(粒子状分散相)のアスペクト比]
光制御シートの異方性拡散層の断面を透過型電子顕微鏡(TEM)により観察し、分散相粒子の長軸長さと短軸長さを5個の分散相粒子について測定し、加算平均し、平均アスペクト比を算出した。
[面光源装置の正面輝度の定量評価]
評価用直下型光源装置としては、直下型光源装置を背面に有する市販の液晶TV(三菱電機(株)、REAL−LCD−H32MX600)を改造して使用した。すなわち、上記液晶TVは、液晶表示ユニットと、この液晶表示ユニットの直下に並列に配設された複数の冷陰極管(CCFL)(φ2.6mm)と、このCCFLからの光を反射して表示ユニット側に導く反射シート(リフクレター)とを備えている。本試験装置では、液晶表示ユニットにおいて、CCFLからの直接光及び反射シートからの反射光を液晶層に導くために、CCFL側から、支持体(厚み2mmの透明アクリル板)、光制御シート、拡散シート、プリズムシート、偏光シート(3M社製、商品名「DBEF」)をこの順番で積層して配設した。この装置において、反射シートと液晶表示ユニット(支持体)との距離は10mmであり、反射シートと各CCFLの上端との距離は4mmであり、隣接するCCFL同士の中心距離間隔は24mmであった。
そして、上記装置の光制御シートとして実施例及び比較例のシートを配置し、輝度cd/m(極大平均輝度、極小平均輝度)、LMI(輝度ムラ)を輝度計(コニカミノルタ(株)製、LS−110)を用いて、長手又は幅方向の中心線上で等間隔に100点の輝度を測定し輝度平均値を求めた。LMI(輝度ムラ)は、ランプイメージのムラとして、以下の式で定義される。
LMI=[Σ(ピーク輝度/バレイ輝度間の平均値)/ピーク数]−[Σ(バレイ輝度/ピーク輝度間の平均値)/バレイ数]
前記式中において、ピーク輝度、バレイ輝度については、図8に示すように、ランプ位置での正面輝度が最も高くなる輝度が「ピーク輝度」であり、ランプ−ランプ間での正面輝度が最も低くなる輝度がバレイ輝度である。本実施例では、有効な評価範囲として中央部のランプ6本を採用し、6個のピーク輝度に対し、それぞれにランプイメージが生じるため、平均値として評価した。すなわち、前記式におけるピーク数は6個、バレイ数は5個となる。
[輝度ムラ(目視)]
透過型液晶表示装置から外したバックライトユニットにおいて、保護シートに代えて実施例及び比較例で得られたシートを配置し、点灯し、バックライトユニット面の輝度ムラを正面又は正面に対して角度30°の斜め方向(側面)から目視し、以下の基準で評価した。
○:輝度ムラがない
△:わずかに輝度ムラが認められる
×:輝度ムラが著しく多い。
実施例1
二種三層の光拡散シート(異方性光拡散層を中間層とし、この中間層の両面に透明樹脂層が積層された光拡散シート)を作製するために、透明樹脂層用樹脂組成物として、ビスフェノールA型ポリカーボネート系樹脂(三菱エンジニアリングプラスチック(株)製、「中粘度品 ユーピロンS−2000」、数平均分子量18000〜20000、メルトフローレート9〜12g/10分)を用い、中間層用樹脂組成物として、マトリックス樹脂としてのポリカーボネート系樹脂(三菱エンジニアリングプラスチック(株)製、「ユーピロンS−2000」)92重量部、分散相を構成する樹脂としてのポリプロピレン系樹脂(日本ポリプロ(株)製、「ウィンテックWFX−4」、メタロセン触媒を用いたプロピレン系ランダム共重合体、メルトフローレート7g/10分)8重量部を用いた。各層を構成する樹脂組成物を混合し、多層押出成形機で、樹脂温度250℃、ダイ開度1.3mmでダイから溶融して共押出し、ドロー比(ドロー倍率)を7.7倍として、油温調3本キャストロール80℃で冷却し、二種三層構造を有する、厚み175μm(厚み割合=1:3:1)の光拡散シートを作製した。この光拡散シートは、全光線透過率89%、異方度14を有していた。また、透過型電子顕微鏡(TEM)により断面を観察したところ、光拡散シートでは、中間層においてポリプロピレン系樹脂が散乱子(粒子状分散相)を形成しており、粒子状分散相の形状は、楕円体状(又は細長い線状)であり、短軸の平均長さ0.20μm及び長軸の平均長さ133.3μm(アスペクト比667)であった。
上記光拡散シート上に、透明アクリル系光硬化型樹脂組成物(ダイセルサイテック(株)製、商品名「PETIA」)を塗布し、ロール金型を転動させて紫外線を照射する紫外線賦形法により、プリズム列(ピッチ40μm、高さ約20μm、プリズムの頂角90°、プリズム単位底面と光拡散シート表面(透明樹脂層表面)との距離(基底域の高さ)20μm)を形成し、光制御シートを得た。なお、光拡散シートの粒子状分散相の長軸方向に沿ってプリズム列の稜線方向を形成した。
前記試験装置の光制御シートとして、支持体(厚み2mmの透明アクリル板)の上に、プリズム面を拡散シートに向けて得られた光制御シートを配置し、かつCCFLの長手方向とプリズム列の稜線とを平行にして配置し、ランプイメージと平均輝度を測定した。
実施例2
ドロー比を6.3倍とする以外は実施例1と同様にして、異方性拡散層(マトリックスとしてのポリカーボネート系樹脂92重量部及び分散相としてのポリプロピレン系樹脂8重量部を含有)を中間層とし、両面に透明樹脂層(ポリカーボネート系樹脂)を備えた二種三層構造を有し、厚み205μmの光拡散シート(厚み割合=1:3:1)を作製した。この光拡散シートは、全光線透過率83%、異方度10及び粒子状分散相のアスペクト比48.2(短軸の平均長さ0.48μm及び長軸の平均長さ23.2μm)を有していた。前記光拡散シートの一方の面に、実施例1と同様にしてプリズム列を形成し、光制御シートを得た。
実施例3
ドロー比を5.3倍とする以外は実施例1と同様にして、異方性拡散層(マトリックスとしてのポリカーボネート系樹脂92重量部及び分散相としてのポリプロピレン系樹脂8重量部を含有)を中間層とし、両面に透明樹脂層(ポリカーボネート系樹脂)を備えた二種三層構造を有し、厚み245μmの光拡散シート(厚み割合=1:3:1)を作製した。この光拡散シートは、全光線透過率75%、異方度2.8及び粒子状分散相のアスペクト比27.9(短軸の平均長さ0.58μm及び長軸の平均長さ16.1μm)を有していた。前記光拡散シートの一方の面に、実施例1と同様にしてプリズム列を形成し、光制御シートを得た。
実施例4〜6
実施例1〜3において、プリズム列の頂角を60°とする以外、実施例1〜3と同様にして光制御シートを作製した。
実施例7〜9
実施例1〜3において、プリズム列の頂角を100°、ピッチ40μm、高さ16.8μmとする以外、実施例1〜3と同様にして光制御シートを作製した。
実施例10
連続相を構成する樹脂としてビスフェノールA型ポリカーボネート系樹脂(三菱エンジニアリングプラスチック(株)製、「中粘度品 ユーピロンS−2000」)92重量部、分散相を構成する樹脂としてポリプロピレン系樹脂(日本ポリプロ(株)製、「ウィンテックWFX−4」)8重量部を混合し、押出成形機を用い、樹脂温度250℃、ダイ開度0.82mmでダイから溶融して押し出し、ドロー比(ドロー倍率)を7.7倍として、油温調3本キャストロール80℃で冷却し、厚み110μmの単層構造の光拡散シートを作製した。この光拡散シートは、全光線透過率89%、異方度14を有していた。また、この光拡散シートでは、ポリプロピレン系樹脂が散乱子(粒子状分散相)を形成しており、粒子状分散相の形状は、楕円体状(又は細長い線状)であり、短軸の平均長さ0.20μm及び長軸の平均長さ133.3μm(アスペクト比667)であった。
上記光拡散シート上に、実施例1と同様にして、紫外線賦形法により、プリズム列(ピッチ40μm、高さ約20μm、プリズムの頂角90°、基底域はなく、プリズム単位の底面が光拡散シート(異方性拡散層)に接している)を形成し、光制御シートを得た。なお、光拡散シートの粒子状分散相の長軸方向に沿ってプリズム列の稜線方向を形成した。
実施例11
二種二層の光拡散シート(異方性拡散層の一方の面に透明樹脂層が積層された光拡散シート)を作製するために、透明樹脂層用樹脂組成物として、ビスフェノールA型ポリカーボネート系樹脂(三菱エンジニアリングプラスチック(株)製、「中粘度品 ユーピロンS−2000」、数平均分子量18000〜20000、メルトフローレート9〜12g/10分)を用い、異方性光拡散層用樹脂組成物として、マトリックス樹脂としてのポリカーボネート系樹脂(三菱エンジニアリングプラスチック(株)製、「ユーピロンS−2000」)92重量部、分散相を構成する樹脂としてのポリプロピレン系樹脂(日本ポリプロ(株)製、「ウィンテックWFX−4」、メタロセン触媒を用いたプロピレン系ランダム共重合体、メルトフローレート7g/10分)8重量部を用いた。各層を構成する樹脂組成物を混合し、多層押出成形機で、樹脂温度250℃、ダイ開度1.3mmでダイから溶融して共押出し、ドロー比(ドロー倍率)を7.7倍として、油温調3本キャストロール80℃で冷却し、二種二層構造を有し、厚み175μmの光拡散シート(厚み割合:透明層/異方性拡散層=2:3)を作製した。この光拡散シートは、全光線透過率89%、異方度14を有していた。また、透過型電子顕微鏡(TEM)により断面を観察したところ、光拡散シートでは、中間層においてポリプロピレン系樹脂が散乱子(粒子状分散相)を形成しており、粒子状分散相の形状は、楕円体状(又は細長い線状)であり、短軸の平均長さ0.2μm及び長軸の平均長さ133.3μm(アスペクト比667)であった。
上記光拡散シートの透明樹脂層の上に、実施例1と同様にして、紫外線賦形法により、プリズム列(ピッチ40μm、高さ約20μm、プリズムの頂角90°、基底域はなく、プリズム単位の底面が光拡散シート(透明樹脂層)に接している)を形成し、光制御シートを得た。なお、光拡散シートの粒子状分散相の長軸方向に沿ってプリズム列の稜線方向を形成した。
実施例12
実施例11と同様にして二種二層の光拡散シートを得た。この光拡散シートの異方性拡散層の上に、実施例1と同様にして、紫外線賦形法により、プリズム列(ピッチ40μm、高さ約20μm、プリズムの頂角90°、基底域はなく、プリズム単位の底面が光拡散シート(異方性拡散層)に接している)を形成し、光制御シートを得た。なお、光拡散シートの粒子状分散相の長軸方向に沿ってプリズム列の稜線方向を形成した。
比較例1〜3
プリズム列を形成することなく、実施例1〜3で得られた光拡散シートを試験に供した。
比較例4
マトリックス樹脂としてのポリカーボネート系樹脂(三菱エンジニアリングプラスチック(株)、商品名「ユーピロンS−2000」)100重量部に、光拡散剤としての球状の架橋ポリスチレン系樹脂粒子(積水化成品工業(株)、商品名「SBX−6」)1重量部を混合し、押出成形機を用いて、樹脂温度300℃、ダイ開度8mmでダイから溶融して押し出し、油温3本キャストロール150℃で冷却し、厚み2mmの光拡散板を調製した。粒状分散相の形状は球状であり、直径6μmであった。
比較例5
市販の液晶テレビ(三菱電機(株)製、「LCD−H32MX600」)を分解し、その中の拡散板を用いた。その拡散板を構造分析したところ、材質(環状オレフィン系樹脂)、厚み2mm、表面形状としてプリズム(頂角90°、ピッチ50μm、プリズム高さ30μm)であった。
比較例6
市販の液晶テレビ(三菱電機(株)製、「LCD−H37MX600」)を分解し、その中の拡散板を用いた。その拡散板を構造分析したところ、材質(ポリスチレン樹脂)、厚み2mm、表面形状としてシリンドリカルレンズ(ピッチ70μm、レンズ高さ25μm)であった。
結果を表1及び表2に示す。なお、表1中、記号TTは全光線透過率(%)を意味する。
Figure 2010072630
Figure 2010072630
表から明らかなように、実施例の光制御シートを用いると、ランプイメージが残存することなく、高い輝度が得られる。これに対して、比較例のシートを用いると、ランプイメージが残存するか、又は著しい輝度の低下が確認される。
1…蛍光放電管(冷陰極管)
2…反射板
3…拡散板
4…プリズムシート
5…面型表示ユニット
6a,6b…偏光フィルム
7a,7b…ガラス基板
8a,8b…電極
9a,9b…配向膜
10…液晶層
11…カラーフィルター
17,28,48…光拡散シート
27,37,47,57…異方性拡散層
17a,27a,37a,47a,57a…連続相
17b,27b,37b,47b,57b…分散相
29,49…透明樹脂層
46,56…プリズム部
46a,56a…プリズム単位

Claims (14)

  1. 透明樹脂で構成された連続相と、この連続相と異なる屈折率を有し、かつ長軸方向が一方の方向に配向した粒子状分散相とを含む異方性拡散層で構成された光拡散シートと、この光拡散シートの少なくとも一方の面に形成され、かつ複数のプリズム単位が規則的に配設されたプリズム部とを備えた光制御シート。
  2. 光拡散シートが、さらに異方性拡散層の少なくとも一方の面に形成された透明樹脂層を備え、前記異方性拡散層及び/又は前記透明樹脂層にプリズム部が形成されている請求項1記載の光制御シート。
  3. 前記プリズム部が、三角柱状プリズム単位が隣接して並列に配設され、かつ前記プリズム単位の横断面形状が、頂角50〜120°の二等辺三角形状である請求項1又は2記載の光制御シート。
  4. 粒子状分散相の長軸方向がプリズム単位の長手方向に平行又は直交している請求項3記載の光制御シート。
  5. 粒子状分散相の短軸の平均長さが0.01〜1μmであり、粒子状分散相の平均アスペクト比が2〜20000である請求項1〜4のいずれかに記載の光制御シート。
  6. 入射光を光の進行方向に散乱可能であって、散乱角θと散乱光強度Fとの関係を示す散乱特性F(θ)において、シートのX軸(MD)方向の散乱特性をFx(θ)、Y軸(幅)方向の散乱特性をFy(θ)としたとき、Fx(θ)及びFy(θ)は、散乱角θが広角度になるにつれて減衰するパターンを示し、散乱角θ=4〜30゜の範囲で1.01≦Fy(θ)/Fx(θ)であり、散乱角θ=18°において1.1<Fy(θ)/Fx(θ)である請求項1〜5のいずれかに記載の光制御シート。
  7. 連続相がポリカーボネート系樹脂で構成され、分散相がポリプロピレン系樹脂で構成されている請求項1〜6のいずれかに記載の光制御シート。
  8. ポリカーボネート系樹脂が数平均分子量15000〜25000のポリカーボネート系樹脂であり、かつポリプロピレン系樹脂がメタロセン系樹脂である請求項7記載の光制御シート。
  9. 異方性拡散層が実質的に相溶化剤を含まず、分散相がポリプロピレン系ランダム共重合体を含む請求項7又は8記載の光制御シート。
  10. ポリカーボネート系樹脂のメルトフローレートが、ISO1133(300℃、1.2kg荷重)において、5〜30g/10分であり、ポリプロピレン系樹脂のメルトフローレートが、JIS K7210(230℃、2.16kg荷重)において、3〜20g/10分である請求項7〜9のいずれかに記載の光制御シート。
  11. 請求項1〜10のいずれかに記載の光制御シートを備えた面光源装置。
  12. 請求項1〜10のいずれかに記載の光制御シートを備えた表示装置。
  13. 並設された複数の光源で表示ユニットを裏面から直接照明する直下型方式である請求項12記載の表示装置。
  14. 液晶表示装置である請求項12又は13記載の表示装置。
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