JP2003275980A - トランスファロボット - Google Patents

トランスファロボット

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JP2003275980A
JP2003275980A JP2002078958A JP2002078958A JP2003275980A JP 2003275980 A JP2003275980 A JP 2003275980A JP 2002078958 A JP2002078958 A JP 2002078958A JP 2002078958 A JP2002078958 A JP 2002078958A JP 2003275980 A JP2003275980 A JP 2003275980A
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Kunio Fukuma
邦夫 福間
Toshinori Iwayama
敏徳 岩山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】動作の融通性に優れ、かつ制御も容易に行なう
ことが可能なトランスファロボットを提供する。 【解決手段】ベース部材3に基端部10aが支持され、
かつその支持部分の軸心C1周りに回転可能な第1のア
ーム1と、この第1のアーム1の先端部10bに基端部
20aが連結され、かつその連結部分の軸心C2周りに
回転可能な第2のアーム2と、ワーク支持用のハンド部
材60を備えているとともに、第2のアーム2の先端部
20bに支持され、かつその支持部分の軸心C3周りに
回転可能なワーク支持機構部6と、このワーク支持機構
部6の姿勢を一定に維持させる少なくとも2つの平行リ
ンク5A,5Bと、第1のアーム1に回転力を付与する
ための第1のモータMaと、を備えている、トランスフ
ァロボットAであって、第2のアーム2を第1のアーム
1とは独立させて回転自在とする第2のモータMbを備
えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、液晶パネル製造
用の基板や半導体製造用のウェハなどの所望のワークを
複数のステージ間において移動させるといった用途に好
適なトランスファロボットに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のトランスファロボットの
具体例としては、特開2000−24966号公報に所
載のものや、特開平11−238779号公報に所載の
ものがある。
【0003】上記前者は、本願の図7に示すように、ベ
ース部材90に基端部が連結された第1のアーム91
と、この第1のアーム91の先端部に基端部が連結され
た第2のアーム92と、この第2のアーム92の先端部
に支持されたワーク支持機構部93と、2つの平行リン
ク94a,94bと、リンクベース95と、モータMと
を有している。ワーク支持機構部93は、水平方向に伸
縮可能な一対の水平アーム95a,95bを有してお
り、この水平アーム95a,95bの先端部に取り付け
られたハンド部材(不図示)によって所望のワークを保
持できるようになっている。モータMの回転力は、第1
のアーム91に伝達されるとともに、一対の歯車96
a,96bを備えたシャフト97を介して第2のアーム
92にも伝わるように構成されている。このことによ
り、このトランスファロボットにおいては、第1のアー
ム91が基端部の連結部99aの軸心周りの一方向に適
当な角度だけ回転すると、第2のアーム92は、第1の
アーム91との連結部99bの軸心周りに所定の角度だ
け上記とは反対方向に回転するようになっている。2つ
の平行リンク94a,94bは、第1および第2のアー
ム91,92の回転角度を問わず、リンクベース95や
ワーク支持機構部93を常に一定の姿勢に維持させる役
割を果たす。
【0004】上記後者は、本願の図8に示すように、ベ
ース部材90と、第1および第2のアーム91,92
と、第2のアーム92の先端部に支持されたワーク支持
機構部93とを有している点において、上記前者と共通
している。ただし、この後者においては、上記前者にみ
られるような平行リンクは用いられておらず、その代わ
りの手段として、第1のアーム91を連結部98aの軸
心Ca周りに回転させるモータM1と、第2のアーム9
2を連結部98bの軸心Cb周りに回転させるモータM
2と、ワーク支持機構部93を連結部98cの軸心Cc
周りに回転させるモータM3とが設けられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図7に示した前者にお
いては、第1および第2のアーム91,92の回転角度
の比率は常に一定であり、かつ2つの平行リンク94
a,94bは、リンクベース95やワーク支持機構部9
3を常に一定の姿勢に規制している。このため、モータ
Mを駆動させてワーク支持機構部93を昇降させる場
合、このワーク支持機構部93は常に同一線上を移動す
ることとなる。したがって、第1および第2のアーム9
1,92の動作によってワーク支持機構部93の全体を
水平方向に移動させることは困難であり、その使用融通
性に欠けていた。この従来のトランスファロボットにお
いて、ワーク支持機構部93の全体を同図の矢印Naに
示す水平方向に移動させるためには、たとえばベース部
材90をスライドレール(図示略)上に支持させるなど
して、トランスファロボットの全体を上記水平方向に移
動可能にする必要がある。ところが、このようにする
と、それら全体の構造は非常に大掛かりなものになるの
に加え、トランスファロボット全体の水平移動制御とト
ランスファロボットの各部の動作制御とを同調させて行
なう必要も生じ、その制御が煩雑となる。
【0006】また、上記前者においては、ワーク支持機
構部93に保持されたワークを水平方向に移動させる動
作は、全てワーク支持機構部93の水平アーム95a,
95bの伸縮動作により行なう必要がある。このため、
ワーク支持機構部93としては、水平方向のストローク
を比較的大きなものにする必要がある。ところが、この
ように水平方向のストロークを大きくしようとすると、
ワーク支持機構部93の全体のサイズも大きくなってし
まい、たとえばワーク支持機構部93の全体を鉛直軸L
a周りに回転させるときのワーク支持機構部93の最小
回転半径も大きくなる。これでは、たとえば2つの作業
ステージの間にトランスファロボットを邪魔にならない
ように配置して使用しようとする場合に、それら2つの
作業ステージとトランスファロボットとの間の距離を大
きくとらなければならず、空間スペースに大きな無駄を
生じる。また、そのように2つの作業ステージとトラン
スファロボットとの間の距離を大きくとると、ワーク支
持機構部93の水平アーム95a,95bの伸縮ストロ
ークをそれに対応させて大きくしなければならない結
果、最小回転半径がさらに大きくなるという悪循環に陥
る。
【0007】一方、上記図8に示した後者においては、
計3つのモータM1〜M3を用いているために、上記前
者について述べたような不具合を解消することは可能で
ある。ところが、この後者においては、たとえばモータ
M1,M2を制御することによってワーク支持機構部9
3を昇降させているときには、ワーク支持機構部93が
一定の水平姿勢を保つように、常にモータM3を高精度
に制御しなければならない。したがって、それら3つの
モータ制御がかなり煩雑となっていた。
【0008】本願発明は、このような事情のもとで考え
出されたものであって、動作の融通性に優れ、かつ制御
も容易に行なうことが可能なトランスファロボットを提
供することをその課題としている。
【0009】
【発明の開示】上記の課題を解決するため、本願発明で
は、次の技術的手段を講じている。
【0010】本願発明によって提供されるトランスファ
ロボットは、ベース部材に基端部が支持され、かつその
支持部分の略水平な一定方向に延びる軸心周りに回転可
能な第1のアームと、上記第1のアームの先端部に基端
部が連結され、かつその連結部分の上記一定方向に延び
る軸心周りに回転可能な第2のアームと、ワーク支持用
のハンド部材を備えているとともに、上記第2のアーム
の先端部に支持され、かつその支持部分の上記一定方向
に延びる軸心周りに回転可能なワーク支持機構部と、こ
のワーク支持機構部の姿勢を一定に維持させる少なくと
も2つの平行リンクと、上記第1のアームに回転力を付
与するための第1のモータと、を備えている、トランス
ファロボットであって、上記第2のアームを上記第1の
アームとは独立させて回転自在とする第2のモータを備
えていることを特徴としている。
【0011】本願発明の好ましい実施の形態において
は、上記ワーク支持機構部は、上記ハンド部材が鉛直軸
周りの回転と水平方向への往復動とが自在な構成とされ
ている。
【0012】本願発明の好ましい実施の形態において
は、上記第1および第2のアームの基端部の内部には、
上記第1および第2のモータから入力を受ける2つの減
速機が取り付けられており、かつこれらの減速機からの
出力が上記第1および第2のアームに伝達されることに
よりこれら第1および第2のアームが回転するように構
成されている。
【0013】本願発明の好ましい実施の形態において
は、上記第1のアームの先端部と上記第2のアームの基
端部とに連結された中間アームを具備していることによ
り、上記第2のアームは、上記中間アームを介して上記
第1のアームに連結されている。
【0014】本願発明の好ましい実施の形態において
は、上記第1および第2のモータとは別の第3のモータ
を具備しており、かつ上記中間アームは、上記第3のモ
ータの駆動によって上記第1のアームとの連結部分の上
記一定方向に延びる軸心周りに回転自在とされている。
【0015】本願発明のその他の特徴および利点につい
ては、以下に行う発明の実施の形態の説明から、より明
らかになるであろう。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の好ましい実施の
形態について、図面を参照しつつ具体的に説明する。
【0017】図1〜図5は、本願発明の一実施形態を示
している。これらの図において、x方向およびy方向
は、互いに直交する水平方向であり、z方向は、鉛直方
向である。
【0018】図1および図2によく表われているよう
に、本実施形態のトランスファロボットAは、フロアな
どの適当な箇所に固定されるベース部材3、一対の第1
のアーム1,1A、第2のアーム2、リンクベース4、
2つの平行リンク5A,5B、およびワーク支持機構部
6を具備して構成されている。また、このトランスファ
ロボットAは、昇降動作用のモータとして、第1および
第2のモータMa,Mbも備えている。
【0019】図3によく表われているように、一対の第
1のアーム1,1Aは、ともに内部に空間部が形成され
た形態を有している。第1のアーム1は、その基端部1
0aがベース部材3に支持されていることにより、x方
向に延びる軸心C1周りに回転自在となっている。より
具体的には、本実施形態においては、軸心C1は、第1
のモータMaの駆動軸70aの軸心に相当している。ベ
ース部材3の上部のブラケット部30には、第1のモー
タMaが取り付けられているとともに、第1のアーム1
の基端部10a内には減速機71aが配されている。減
速機71aは、たとえば遊星歯車機構を利用したもので
あり、第1のモータMaの駆動軸70aの回転力がこの
減速機71aに入力すると、これを減速して出力する。
減速機71aの回転力を出力する部材は第1のアーム1
の基端部10aに直結されており、減速機71aから出
力される回転が第1のアーム1に直接伝わる構成とされ
ている。このように減速機71aと第1のアーム1とを
直結すれば、第1のモータMaから第1のアーム1への
駆動力伝達機構の構造を簡素にすることができる。
【0020】第1のアーム1Aは、その基端部11aが
ベース部材3の上部のブラケット部31に回転可能に支
持されていることにより、第1のアーム1に伴って軸心
C1周りに回転可能である。この第1のアーム1Aは、
一対の第1のアーム1,1Aによって第2のアーム2を
その両側から挟むようにして安定的に支持するために設
けられた補助的なアームである。したがって、たとえば
第1のアーム1の支持強度が充分に確保されていること
により、第2のアーム2を第1のアーム1のみによって
適切に支持できるような場合には、第1のアーム1Aが
設けられていない構成とすることもできる。
【0021】第2のアーム2も、第1のアーム1,1A
と同様に内部に空間部が形成された形態を有している。
この第2のアーム2の基端部20aは、第1のアーム
1,1Aの先端部10b,11b間にリンクベース4と
ともに挟まれ、かつそれら先端部10b,11bに回転
可能に連結されている。この第2のアーム2は、軸心C
2周りに回転自在である。軸心C2は、第2のモータM
bの駆動軸70bの軸心に相当しており、軸心C1と同
様にx方向に延びている。第2のモータMbは、第1の
アーム1の先端部10b内に配置され、かつリンクベー
ス4に固定して取り付けられている。第2のアーム2の
基端部20a内には、第2のモータMbの駆動軸70b
からの入力を受ける減速機71bが配されている。この
減速機71bは、先に述べた減速機71aと同様に、た
とえば遊星歯車機構を利用して構成されており、減速し
た回転を第2のアーム2内に固定された中間板72に出
力することにより第2のアーム2が回転するようになっ
ている。このように、第2のモータMbや減速機71b
を第1および第2のアーム1,2内に収容させた構造と
すれば、小型化ならびに全体構造の簡素化を図るのに好
適となる。第2のモータMbは、第1のモータMaとは
独立してその制御が可能である。
【0022】ワーク支持機構部6は、支持ベース61
と、この支持ベース61上に支持された回転盤62と、
この回転盤62上に設けられ、かつワーク保持用のハン
ド部材60を水平方向に往復動させるためのリンク機構
を構成する一対の水平アーム63a,63bとを具備し
ている。ハンド部材60は、図4に示すように、たとえ
ば矩形板状のワークWをその上面に載置支持可能なコ字
状のプレート状に形成されたものであり、水平アーム6
3bの先端部に支持されている。水平アーム63aは、
その基端部の軸69a周りに回転自在であるとともに、
水平アーム63bは、水平アーム63aとの連結部とな
る軸69b周りに回転自在であり、これらの回転によ
り、ハンド部材60は矢印N1で示す水平方向に往復動
自在となっている。図1〜図3において、回転盤62
は、鉛直方向に延びる軸L1周りに回転自在であり、こ
の回転盤62の回転により、ハンド部材60が往復動す
る向きを変更することができる。支持ベース61は、図
3によく表われているように、第2のアーム2の二股状
に形成された一対の先端部20b間に配され、かつ一対
の軸29を介して第2のアーム2に支持されている。ワ
ーク支持機構部6の全体は、第2のアーム2に相対して
軸29の軸心C3周りに回転可能となっている。軸心C
3は、x方向に延びており、軸心C1,C2と平行であ
る。
【0023】リンクベース4は、第1および第2のアー
ム1,2間に挟まれており、それら第1および第2のア
ーム1,2のそれぞれに対して軸心C2を中心とする相
対回転が可能に設けられている。平行リンク5A,5B
は、いずれもロッド状である。平行リンク5Aの上下両
端部は、リンクベース4およびベース部材3のそれぞれ
に設けられたブラケット49a、38aに軸48a,3
7aを介して回転可能に連結されている。平行リンク5
A、リンクベース4、第1のアーム1,1A、およびベ
ース部材3は、それらの連結点を結ぶと図2の側面視に
おいて平行四辺形となるリンク機構を構成しており、リ
ンクベース4は、第1のアーム1,1Aの回転角度には
関係なく常に一定の姿勢に維持されるようになってい
る。
【0024】平行リンク5Bの上下両端部は、ワーク支
持機構部6の支持ベース61およびリンクベース4のそ
れぞれに設けられたブラケット69a,49bに軸48
c,48dを介して回転可能に連結されている。平行リ
ンク5B、リンクベース4、第2のアーム2、および支
持ベース61も、それらの連結部を結ぶと図2の側面視
において平行四辺形となるリンク機構を構成している。
したがって、ワーク支持機構部6の全体は、上記したリ
ンクベース4の姿勢が一定に維持される作用と相まっ
て、第1のアーム1,1Aや第2のアーム2の回転角度
には関係なく、常に一定の水平姿勢を維持するようにな
っている。
【0025】次に、上記構成のトランスファロボットA
の作用について説明する。
【0026】まず、ワーク支持機構部6の昇降動作は、
第1および第2のモータMa,Mbを駆動させて第1お
よび第2のアーム1,1A,2を軸心C1,C2周りに
回転させることによりなされる。この昇降動作におい
て、第1のアーム1,1Aを一方向に回転させるとき
に、第2のアーム2をそれとは反対方向に第1のアーム
1,1Aと同一回転角度だけ回転させると、第2のアー
ム2の先端部20bおよびワーク支持機構部6を、鉛直
方向に延びる直線の軌跡で昇降させることができる。す
なわち、図2で示すワーク支持機構部6の鉛直線L1上
の所定部位Pについては、その鉛直線L1に沿って移動
させることができる。一方、このトランスファロボット
Aにおいては、第1のアーム1,1Aと第2のアーム2
との回転角度を相違させることができるために、このこ
とによってワーク支持機構部6を水平方向(y方向)に
も移動させることが可能となる。具体的には、第1のア
ーム1,1Aを回転させて種々の姿勢を取らせていると
きに、第2のアーム2の姿勢を種々に変更すれば、ワー
ク支持機構部6の所定部位Pについては、図2のクロス
ハッチングで示す範囲S内のいずれの位置にも移動させ
ることが可能となる。
【0027】このように、第1および第2のアーム1,
1A,2の回転動作によってワーク支持機構部6を水平
方向にも移動できるようにすると、ワーク支持機構部6
の水平アーム63a,63bのサイズの大型化を抑制し
つつ、ハンド部材60の水平方向の最大移動ストローク
を大きくとることが可能となる。このことは、ワーク支
持機構部6の水平アーム63a,63bのサイズを小さ
くすることができることを意味する。したがって、この
トランスファロボットAにおいては、ハンド部材60の
水平方向への最大移動ストロークを一定量以上に確保し
ながらも、ワーク支持機構部6の全体を鉛直線L1周り
に回転させるときの最小回転半径も小さくすることがで
きる。
【0028】このトランスファロボットAは、たとえば
図5に示すように、第1および第2の作業ステージST
1,ST2を備えた工場内に配置されるなどして使用さ
れる。たとえば、第1の作業ステージST1には、複数
枚のワークを上下に積み重ねて収容したカセット(図示
略)が配され、トランスファロボットAは、このカセッ
ト内のワークを1枚ずつ取り出してから、処理室などの
第2の作業ステージST2に供給するといった作業に用
いられる。トランスファロボットAをこのような態様で
使用する場合、既述したように、その最小回転半径を小
さくすることができれば、その分だけ第1および第2の
作業ステージST1,ST2どうしを接近させることが
可能となり、省スペース化を図るのに好適となる。
【0029】また、図5の実線で示すように、ワーク支
持機構部6を、第2の作業ステージST2に対向させ
て、矢印N2の方向に往復動させる場合、このワーク支
持機構部6を図2で示した範囲S内において、図5の矢
印N3の方向にも移動させることができる。ハンド部材
60に保持されたワークWを第2の作業ステージST2
に供給するときには、このワークWをその供給方向と直
交する方向に位置調整しなければならない場合がある
が、このトランスファロボットAにおいてはそのような
調整を簡易かつ適切に行なうことができ、使用融通性に
優れる。図7に示した従来技術においては、既述したと
おり、ワーク支持機構部の全体を上記矢印N3に相当す
る方向(図7の矢印Na方向)に移動させることはでき
ず、ベース部材をスライドレール上に支持させるなどし
てトランスファロボットの全体を水平移動できるように
する必要があるため、全体の構造が大掛かりになる他、
トランスファロボット全体の水平移動制御とトランスフ
ァロボットの各部の動作制御とを同調させて行なわねば
ならない。これに対し、本実施形態のトランスファロボ
ットAにおいては、上記スライドレールなどは不要であ
り、トランスファロボットAのみで矢印N3方向への位
置調整を簡易に行なうことが可能である。
【0030】一方、このトランスファロボットAにおい
ては、既述したとおり、平行リンク5A,5Bの機能に
より、ワーク支持機構部6については、なんら特別な制
御を行なうことなく、常に水平な一定姿勢に維持させて
おくことができる。したがって、図8に示した従来技術
と比較すると、全体の動作制御が格段に容易となり、ト
ランスファロボットAを制御するためのプログラムも簡
易なものにすることができる。
【0031】図6は、本願発明の他の例を示している。
同図においては、上記実施形態と同一または類似の要素
には、上記実施形態と同一の符号を付している。
【0032】図6に示す実施形態においては、第1のア
ーム1と第2のアーム2とが直結されておらず、これら
は中間アーム80を介して間接的に連結されている。よ
り具体的には、中間アーム80は、その基端部80aが
第1のアーム1の先端部10bに連結されており、その
連結点の軸心C4周りに回転可能である。第2のアーム
2は、その基端部20aが中間アーム80の先端部80
bに連結されており、その連結点の軸心C2周りに回転
可能である。この中間アーム80と第2のアーム2との
連結点は、第1のアームの先端部に対して第2のアーム
の基端部が間接的に連結された部分であり、本願発明で
いう第2のアームの第1のアームに対する連結部分の一
例に相当する。
【0033】また、図6に示すトランスファロボットに
おいては、中間アーム80が第1および第2のモータM
a,Mbとは別に設けられた第3のモータMcの駆動に
より、軸心C4周りに回転自在とされている。リンクベ
ースとしては、軸心C4を中心として第1のアーム1と
中間アーム80とに相対回転可能なリンクベース4a
と、軸心C2を中心として第2のアーム2と中間アーム
80とに相対回転可能なリンクベース4bとが設けられ
ている。平行リンクとしては、リンクベース4a,4b
どうしを繋ぐ平行リンク5Cも追加して設けられてい
る。
【0034】このような構成によれば、中間アーム80
が追加して設けられ、かつこの中間アーム80の回転角
度を独自に設定することができるために、中間アーム8
0を具備しないものと比較すると、ワーク支持機構部6
の昇降ストロークを大きくすることができるのに加え、
ワーク支持機構部6の所定部位Pを同図のクロスハッチ
ングで示す範囲Saのいずれの位置にも移動させること
ができ、ワーク支持機構部6のy方向における移動幅も
大きくすることが可能となる。本実施形態のように、本
願発明においては、第1のアームと第2のアームとの連
結は、中間アームを介して行われた構造とされていても
よい。むろん、中間アームを設ける場合、この中間アー
ムの数は、1つに限定されず、複数とすることもでき
る。
【0035】本願発明は、上述の実施形態に限定されな
い。本願発明に係るトランスファロボットの各部の具体
的な構成は、種々に設計変更自在である。
【0036】本願発明においては、第1および第2のア
ームの寸法比なども限定されない。本願発明において
は、第1および第2のアームの寸法を同一または略同一
とするのに代えて、それらの一方を他方よりも長くする
ことにより、これらのアームの回転動作によるワーク支
持機構部の水平方向への移動量を大きくしたり、あるい
は逆に小さくするといったことが可能である。
【0037】本願発明でいうベース部材は、第1のアー
ムを直接または間接的に支持する部材を意味しており、
このベース部材は、必ずしも固定部材である必要はな
い。たとえば水平方向に大きく移動自在な可動部材がベ
ース部材とされていてもかまわない。本願発明でいうワ
ークの具体的な種類も限定されない。したがって、ワー
ク支持機構部のハンド部材の具体的な構造も、ワークの
種類などに応じて適宜変更することが可能であり、上述
の実施形態で示したコ字状を有するプレート状のものに
限定されない。第1および第2のモータの種類や具体的
な取り付け位置も限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明に係るトランスファロボットの一実施
形態を示す斜視図である。
【図2】図1に示すトランスファロボットの概略側面図
である。
【図3】図1の矢視III の正面図である。
【図4】ワーク支持機構部の一例を示す要部斜視図であ
る。
【図5】図1に示すトランスファロボットの動作を示す
平面図である。
【図6】本願発明に係るトランスファロボットの他の実
施形態を示す斜視図である。
【図7】従来技術の一例を示す側面図である。
【図8】(a)は、従来技術の他の例を示す一部断面正
面図であり、(b)は、(a)の一部断面側面図であ
る。
【符号の説明】
A トランスファロボット C1〜C3 軸心 Ma 第1のモータ Mb 第2のモータ Mc 第3のモータ 1,1A 第1のアーム 2 第2のアーム 3 ベース部材 4 リンクベース 5A〜5C 平行リンク 6 ワーク支持機構部 10a 基端部(第1のアームの) 10b 先端部(第1のアームの) 20a 基端部(第2のアームの) 20b 先端部(第2のアームの) 60 ハンド部材 71a,71b 減速機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3C007 AS24 BS15 BT11 CT01 CT07 CV07 CW07 CY00 CY36 HS28 HT12 HT25 NS12 5F031 CA02 CA05 GA43 GA45 GA47 GA49 LA07

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベース部材に基端部が支持され、かつそ
    の支持部分の略水平な一定方向に延びる軸心周りに回転
    可能な第1のアームと、 上記第1のアームの先端部に基端部が連結され、かつそ
    の連結部分の上記一定方向に延びる軸心周りに回転可能
    な第2のアームと、 ワーク支持用のハンド部材を備えているとともに、上記
    第2のアームの先端部に支持され、かつその支持部分の
    上記一定方向に延びる軸心周りに回転可能なワーク支持
    機構部と、 このワーク支持機構部の姿勢を一定に維持させる少なく
    とも2つの平行リンクと、 上記第1のアームに回転力を付与するための第1のモー
    タと、 を備えている、トランスファロボットであって、 上記第2のアームを上記第1のアームとは独立させて回
    転自在とする第2のモータを備えていることを特徴とす
    る、トランスファロボット。
  2. 【請求項2】 上記ワーク支持機構部は、上記ハンド部
    材が鉛直軸周りの回転と水平方向への往復動とが自在な
    構成とされている、請求項1に記載のトランスファロボ
    ット。
  3. 【請求項3】 上記第1および第2のアームの基端部の
    内部には、上記第1および第2のモータから入力を受け
    る2つの減速機が取り付けられており、かつこれらの減
    速機からの出力が上記第1および第2のアームに伝達さ
    れることによりこれら第1および第2のアームが回転す
    るように構成されている、請求項1または2に記載のト
    ランスファロボット。
  4. 【請求項4】 上記第1のアームの先端部と上記第2の
    アームの基端部とに連結された中間アームを具備してい
    ることにより、上記第2のアームは、上記中間アームを
    介して上記第1のアームに連結されている、請求項1な
    いし3のいずれかに記載のトランスファロボット。
  5. 【請求項5】 上記第1および第2のモータとは別の第
    3のモータを具備しており、かつ上記中間アームは、上
    記第3のモータの駆動によって上記第1のアームとの連
    結部分の上記一定方向に延びる軸心周りに回転自在とさ
    れている、請求項4に記載のトランスファロボット。
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