JP2003209706A - 画像処理済み画像データの出力および保存 - Google Patents

画像処理済み画像データの出力および保存

Info

Publication number
JP2003209706A
JP2003209706A JP2002006289A JP2002006289A JP2003209706A JP 2003209706 A JP2003209706 A JP 2003209706A JP 2002006289 A JP2002006289 A JP 2002006289A JP 2002006289 A JP2002006289 A JP 2002006289A JP 2003209706 A JP2003209706 A JP 2003209706A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image data
image processing
color
image
predetermined
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002006289A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003209706A5 (ja
JP4061907B2 (ja
Inventor
Yoshihiro Nakami
至宏 中見
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2002006289A priority Critical patent/JP4061907B2/ja
Priority to US10/342,152 priority patent/US7130462B2/en
Publication of JP2003209706A publication Critical patent/JP2003209706A/ja
Publication of JP2003209706A5 publication Critical patent/JP2003209706A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4061907B2 publication Critical patent/JP4061907B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T9/00Image coding
    • G06T9/005Statistical coding, e.g. Huffman, run length coding
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/46Colour picture communication systems
    • H04N1/56Processing of colour picture signals
    • H04N1/60Colour correction or control
    • H04N1/6058Reduction of colour to a range of reproducible colours, e.g. to ink- reproducible colour gamut

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Facsimile Image Signal Circuits (AREA)
  • Color Image Communication Systems (AREA)
  • Image Processing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像データに対する画像処理実行時に、原画
像データに含まれている画像情報を維持または、復元し
て再度、画像データとして保存すること。 【解決手段】パーソナルコンピュータ10上においてJ
PEGデータが開かれると、YCbCr−RGB変換が
実行される。変換後のRGBデータには、パーソナルコ
ンピュータ10上で一般的に用いられるsRGB色空間
の0〜255の表色値レンジ外の負の表色値や256以
上の表色値が含まれることがある。これらRGBデータ
の負の表色値、および256以上の表色値は、0〜25
5の表色値レンジに線形圧縮され、画像処理後には、線
形伸張することによって、元のRGBデータに対する画
像処理後のRGBデータの劣化が低減される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像データに対し
て画像処理を施す画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現在のオペレーションシステムでは、R
GBデータを表す色空間として、モニタの標準的な色空
間であるsRGB色空間が用いられている。したがっ
て、例えば、パーソナルコンピュータ上において、一般
的に用いられているJPEGデータが開かれると、直ち
にJPEGデータからRGBデータへの変換が実行され
る。JPEGデータをRGBデータに変換する際には、
sRGB色空間の表色域外の表色値が発生することがあ
るが、sRGB色空間では表示不可能な色であるため、
従来はsRGB色空間へのクリッピング(切り捨て)が
実行されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】したがって、これまで
のJPEGデータに対する画像処理では、画像処理の過
程で元の画像データの表色値の一部が失われてしまい、
画像処理後の画像データを保存する際には、失われた表
色値を復元できないまま保存され、JPEGデータが劣
化してしまうという問題があった。
【0004】本発明の目的は、画像データに対する画像
処理実行時に、原画像データに含まれている画像情報を
維持または、復元して再度、画像データとして保存する
ことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】上
記課題を解決するため本発明の第1の態様は、所定の表
色値レンジ内の画像データに対して画像処理を施す画像
処理装置を提供する。本発明の第1の態様に係る画像処
理装置は、第1の表色系にて表される画像データを所定
のRGB表色系の画像データに変換する第1の色空間変
換手段と、前記所定のRGB表色系の画像データを解析
し、前記所定の表色値レンジ外の表色値を含めて最大表
色値と最小表色値とを取得する解析手段と、前記取得し
た最大表色値と最小表色値とが前記所定の表色値レンジ
の最大値および最小値にそれぞれ収まるよう前記所定の
RGB表色系の画像データを圧縮する圧縮手段と、前記
圧縮された画像データに対して画像処理を施す画像処理
手段と、前記画像処理が施された画像データを伸張する
伸張手段と、前記伸張された所定のRGB表色系の画像
データを前記第1の表色系の画像データに変換する第2
の色空間変換手段と、前記第1の表色系の画像データに
変換された画像データを出力する出力手段とを備えるこ
とを特徴とする。
【0006】本発明の第1の態様に係る画像処理装置に
よれば、所定のRGB表色系の画像データを解析し、所
定の表色値レンジ外の表色値を含めて最大表色値と最小
表色値とを取得して、取得した最大表色値と最小表色値
とが所定の表色値レンジの最大値および最小値にそれぞ
れ収まるよう所定のRGB表色系の画像データを圧縮す
ると共に、画像処理が施された圧縮後の画像データを伸
張するので、画像データに対する画像処理実行時に、原
画像データに含まれている画像情報を維持または、復元
して再度、画像データとして保存することができる。特
に、所定のRGB表色系の画像データの最大表色値と最
小表色値とを取得して、その結果に基づいて圧縮および
伸張処理を実行するので、画像データに対して表色値の
欠落を伴うことのない画像処理を実行することができ
る。なお、本発明の第1の態様における圧縮および伸張
処理は、実質的に可逆的であれば線形、非線形を問わな
い。
【0007】本発明の第1の態様に係る画像処理装置に
おいて、前記所定のRGB表色系はsRGB表色系であ
っても良い。
【0008】本発明の第1の態様に係る画像処理装置に
おいて、前記解析手段は、解析の結果得られた表色値の
R成分、G成分、B成分のうち最大の値を最大表色値と
して取得し、解析の結果得られた表色値のR成分、G成
分、B成分のうち最小の値を最小表色値として取得し、
前記圧縮手段は、前記最大表色値と最小表色値との差分
を用いた比例係数を求める比例係数算出手段と、前記算
出した比例係数を用いて全画像データの表色値を前記所
定の表色値レンジ内に圧縮する比例係数適用手段とを備
えても良い。
【0009】本発明の第1の態様に係る画像処理装置に
よれば、圧縮・伸張処理の前後で生じる画像データの明
るさの変化を低減あるいは防止することができる。例え
ば、圧縮処理が線形処理であれば比例係数を1つ求める
ことにより、圧縮処理が非線形処理であれば比例係数を
複数求めることにより、可逆的な圧縮・伸張処理を実現
することができる。
【0010】本発明の第1の態様に係る画像処理装置に
おいて、前記伸張手段は、圧縮された全画像データに対
して、前記求めた比例係数を用いて伸張しても良い。か
かる場合には、画像処理後の画像データを正確に非圧縮
画像データに復元することができる。また、前記出力さ
れた第1の表色系の画像データを格納する格納手段を備
えても良い。なお、第1の表色系は、例えば、YCbC
r表色系である。
【0011】本発明の第1の態様に係る画像処理装置に
おいて、前記第1の表色系の画像データには、画像処理
装置における画像処理条件を指定する画像処理制御情報
が関連付けられており、前記圧縮手段は、前記画像処理
制御情報によって前記所定の表色値レンジ外の表色値の
使用が指定されている場合に圧縮を実行し、前記出力手
段は、前記第1の表色系の画像データに変換された画像
データに前記画像処理制御情報を付して出力しても良
い。かかる場合には、画像処理後においても再度、画像
処理制御情報と関連付けられた画像データを得ることが
できる。
【0012】本発明の第1の態様に係る画像処理装置に
おいて、前記第1の表色系の画像データには、画像処理
装置における画像処理条件を指定する画像処理制御情報
が関連付けられており、前記画像処理装置はさらに、前
記画像処理制御情報を解釈する解釈手段と、前記解釈結
果を用いて、前記所定のRGB表色系の画像データを、
前記所定のRGB表色系の表色域外の表色値をその表色
域に含む広域RGB表色系の画像データに変換する第3
の色空間変換手段と、前記解釈結果を用いて、前記広域
RGB表色系にて前記画像データに対する画像処理を施
す画像処理手段と、前記画像処理が施された画像データ
を印刷用画像データとして出力する印刷用画像データ出
力手段とを備えても良い。
【0013】本発明の第1の態様に係る画像処理装置に
よれば、画像処理制御情報に基づいた画像処理を実行す
ることができる。
【0014】本発明の第2の態様は、所定の表色値レン
ジ内の画像データに対して画像処理を施す画像処理装置
を提供する。本発明の第2の態様に係る画像処理装置
は、第1の表色系にて表される画像データを所定のRG
B表色系の画像データに変換する第1の色空間変換手段
と、前記所定の表色値レンジ外の既定の最大表色値と最
小表色値とが、前記所定の表色値レンジの最大値および
最小値にそれぞれ収まるよう前記所定のRGB表色系の
画像データを圧縮する圧縮手段と、前記圧縮された画像
データに対して画像処理を施す画像処理手段と、前記画
像処理が施された画像データを伸張する伸張手段と、前
記伸張された所定のRGB表色系の画像データを前記第
1の表色系の画像データに変換する第2の色空間変換手
段と、前記第1の表色系の画像データに変換された画像
データを出力する出力手段とを備えることを特徴とす
る。
【0015】本発明の第2の態様に係る画像処理装置に
よれば、前記所定の表色値レンジ外の既定の最大表色値
と最小表色値とが、所定の表色値レンジの最大値および
最小値にそれぞれ収まるよう所定のRGB表色系の画像
データを圧縮すると共に、画像処理が施された圧縮後の
画像データを伸張するので、画像データに対する画像処
理実行時に、原画像データに含まれている画像情報を維
持または、復元して再度、画像データとして保存するこ
とができる。特に、既定の最大表色値と最小表色値とを
用いて圧縮および伸張処理を実行するので、圧縮・伸張
処理を迅速に実行することができる。また、画像データ
に対して表色値の欠落を抑制した画像処理を実行するこ
とができる。
【0016】本発明の第2の態様に係る画像処理装置に
おいて、前記既定の最大表色値は前記所定の表色値レン
ジの最大値よりも50大きい値であり、前記既定の最小
表色値は前記所定の表色値レンジの最小値よりも50小
さい値であっても良い。
【0017】本発明の第2の態様に係る画像処理装置
は、本発明の第1の態様に係る画像処理装置と同様にし
て種々の態様にて実現され得ると共に、かかる場合に
は、本発明の第1の態様に係る画像処理装置と同様の作
用効果を得ることができる。
【0018】本発明の第3の態様は、画像処理装置を提
供する。本発明の第3の態様に係る画像処理装置は、第
1の表色系にて表される画像データを所定のRGB表色
系の画像データに変換する第1の色空間変換手段と、前
記所定のRGB表色系の画像データを、前記所定のRG
B表色系の表色域外の表色値をその表色域に含む広域R
GB表色系の画像データに変換する第2の色空間変換手
段と、前記広域RGB表色系にて前記画像データに対す
る画像処理を施す画像処理手段と、前記画像処理が施さ
れた画像データの保存が要求された場合には、前記画像
処理が施された広域RGB表色系の画像データを前記所
定のRGB表色系の画像データに変換する第3の色空間
変換手段と、前記所定のRGB表色系の画像データを前
記第1の表色系の画像データに変換する第4の色空間変
換手段と、前記第1の表色系の画像データを出力する出
力手段とを備えることを特徴とする。
【0019】本発明の第3の態様に係る画像処理装置に
よれば、第1の表色系にて表される画像データを所定の
RGB表色系の表色域外の表色値をその表色域に含む広
域RGB表色系の画像データに変換し、広域RGB表色
系にて画像データに対する画像処理を施し、画像処理が
施された広域RGB表色系の画像データを所定のRGB
表色系の画像データに変換し、更に所定のRGB表色系
の画像データを第1の表色系の画像データに変換するの
で、所定の表色系の表色域外の表色値を失うことなく、
画像処理が施された画像データから第1の表色系の画像
データを再度得ることができる。
【0020】本発明の第3の態様に係る画像処理装置に
おいて、前記出力された第1の表色系の画像データを格
納する格納手段を備えても良い。かかる場合には、第1
の表色系の画像データに対して画像処理を施した後に、
表色値を欠落させることなく、再度第1の表色系の画像
データとして保存することができる。
【0021】本発明の第3の態様に係る画像処理装置に
おいて、前記所定のRGB表色系はsRGB表色系であ
っても良い。
【0022】本発明の第3の態様に係る画像処理装置は
さらに、前記広域RGB表色系にて画像処理が施された
前記画像データの表色系を表示装置の表色系に変換し
て、表色装置に出力する表示用画像データ出力手段を備
えても良い。かかる場合には、画像処理を広域RGB表
色系にて実行する場合であっても、表色装置に適したs
RGB表色系にて画像処理された画像データを表色装置
に出力することができる。
【0023】本発明の第3の態様に係る画像処理装置は
さらに、前記所定のRGB表色系の画像データのうち、
前記所定のRGB表色系の表色域外の表色値を削除し
て、表色装置に出力する表示用画像データ出力手段と、
前記画像処理手段によって実行された画像処理を前記表
示用画像データに適用する表示用画像データ処理手段を
備えても良い。かかる場合には、表色装置へ出力する画
像データに対する画像処理を簡略化できると共に、表示
装置に適した画像データを表色装置に出力することがで
きる。
【0024】本発明の第4の態様は、所定の表色値レン
ジ内の画像データに対して画像処理を施す画像処理プロ
グラムを提供する。本発明の第4の態様に係る画像処理
プログラムは、第1の表色系にて表される画像データを
所定のRGB表色系の画像データに変換する機能と、前
記所定のRGB表色系の画像データを解析し、前記所定
の表色値レンジ外の表色値を含めて最大表色値と最小表
色値とを取得する機能と、前記取得した最大表色値と最
小表色値とが前記所定の表色値レンジの最大値および最
小値にそれぞれ収まるよう前記所定のRGB表色系の画
像データを圧縮する機能と、前記圧縮された画像データ
に対して画像処理を施す機能と、前記画像処理が施され
た画像データを伸張する機能と、前記伸張された所定の
RGB表色系の画像データを前記第1の表色系の画像デ
ータに変換する機能と、前記第1の表色系の画像データ
に変換された画像データを出力する機能とをコンピュー
タによって実現させることを特徴とする。
【0025】本発明の第4の態様に係る画像処理プログ
ラムによれば、本発明の第1の態様に係る画像処理装置
と同様の作用効果を得ることができる。また、本発明の
第4の態様に係る画像処理プログラムは、本発明の第1
の態様に係る画像処理装置と同様にして種々の態様にて
実現され得る。
【0026】本発明の第5の態様は、所定の表色値レン
ジ内の画像データに対して画像処理を施す画像処理プロ
グラムを提供する。本発明の第5の態様に係る画像処理
プログラムは、第1の表色系にて表される画像データを
所定のRGB表色系の画像データに変換する機能と、前
記所定の表色値レンジ外の既定の最大表色値と最小表色
値とが、前記所定の表色値レンジの最大値および最小値
にそれぞれ収まるよう前記所定のRGB表色系の画像デ
ータを圧縮する機能と、前記圧縮された画像データに対
して画像処理を施す機能と、前記画像処理が施された画
像データを伸張する機能と、前記伸張された所定のRG
B表色系の画像データを前記第1の表色系の画像データ
に変換する機能と、前記第1の表色系の画像データに変
換された画像データを出力する機能とをコンピュータに
よって実現させることを特徴とする。
【0027】本発明の第5の態様に係る画像処理プログ
ラムによれば、本発明の第2の態様に係る画像処理装置
と同様の作用効果を得ることができる。また、本発明の
第5の態様に係る画像処理プログラムは、本発明の第2
の態様に係る画像処理装置と同様にして種々の態様にて
実現され得る。
【0028】本発明の第6の態様は、画像処理プログラ
ムを提供する。本発明の第6の態様に係る画像処理プロ
グラムは、第1の表色系にて表される画像データを所定
のRGB表色系の画像データに変換する機能と、前記所
定のRGB表色系の画像データを、前記所定のRGB表
色系の表色域外の表色値をその表色域に含む広域RGB
表色系の画像データに変換する機能と、前記広域RGB
表色系にて前記画像データに対する画像処理を施す機能
と、前記画像処理が施された画像データの保存が要求さ
れた場合には、前記画像処理が施された広域RGB表色
系の画像データを前記所定のRGB表色系の画像データ
に変換する機能と、前記所定のRGB表色系の画像デー
タを前記第1の表色系の画像データに変換する機能と、
前記第1の表色系の画像データを出力する機能とをコン
ピュータによって実現させることを特徴とする。
【0029】本発明の第6の態様に係る画像処理プログ
ラムによれば、本発明の第3の態様に係る画像処理装置
と同様の作用効果を得ることができる。また、本発明の
第6の態様に係る画像処理プログラムは、本発明の第3
の態様に係る画像処理装置と同様にして種々の態様にて
実現され得る。
【0030】本発明の第7の態様は、本発明の第4ない
し第6の態様に係るいずれかの画像処理プログラムを記
録するコンピュータが読み取り可能な記録媒体を提供す
る。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、いくつか
の好適な実施例に基づき本発明を説明する。先ず、本発
明に従う各実施例の基本概念について図1を参照して説
明する。図1は本発明に従う各実施例の基本概念を示す
説明図である。
【0032】例えば、パーソナルコンピュータ上におい
てJPEGファイル形式の画像ファイルGFの中から所
望の画像データGDが選択される(開かれる)と、当業
者によってS変換として知られているYCbCr−RG
B変換が実行される。JPEG画像ファイルの画像デー
タGDは、YCbCrデータであり、通常、パーソナル
コンピュータ上で取り扱われるデータは、RGBデータ
であるため変換が必要となる。
【0033】変換後のRGBデータには、負の値や25
6以上の値が含まれることがある。パーソナルコンピュ
ータ上で取り扱い可能なRGBデータは、モニタの標準
的色空間として用いられるsRGB色空間(表色系)に
て表される、0〜255の階調(表色値レンジ)を有す
るデータである。画像処理後に再保存する際に、画像デ
ータの劣化を防止、または、低減するためには、RGB
データの負の表色値、および256以上の表色値の取り
扱いが問題となる。
【0034】第1の実施例では、赤目処理、画像解像度
の変更といった、画像データのデータ値の大きな変更を
伴わない簡易な画像処理に適切な、RGBデータの負の
表色値、および256以上の表色値の取り扱い処理を提
供する。第2の実施例では、画像データのデータ値の大
きな変更を伴う画像処理または印刷処理に適切な、RG
Bデータの負の表色値、および256以上の表色値の取
り扱い処理を提供する。
【0035】第1の実施例では、画像処理の色空間とし
てsRGB色空間を用いる。第1の実施例では、RGB
データの負の表色値、および256以上の表色値を0〜
255の表色値レンジに圧縮し、画像処理後には、伸張
することによって、元のRGBデータに対する画像処理
後のRGBデータの劣化(表色値の欠落)を低減する。
なお、第1の実施例では、説明を簡単なものとするため
に、線形圧縮および線形伸張を実行しているが、圧縮お
よび伸張を実質的に可逆的に実行することができる場合
には、非線形圧縮および非線形伸張によって実行されて
もよい。
【0036】第2の実施例では、画像処理の色空間とし
てsRGB色空間よりも広い表色域を有するwRGB色
空間を用いることによって、sRGB色空間の表色域外
の表色値を、その表色域内に納める。第2の実施例で
は、sRGB色空間からwRGB色空間への色空間変換
処理を実行し、画像調整を実行し、印刷処理または保存
処理を実行する。したがって、画像処理後の画像データ
を保存する場合にも、画像データの表色値の劣化を防止
することができる。
【0037】A.画像処理システム:各実施例において
共通に用いられ得る画像処理システムの構成について図
2を参照して説明する。図2は画像処理システムの一構
成例を示すシステム構成図である。
【0038】画像処理システムは、画像処理の対象とな
る画像データを生成する入力装置としてのディジタルス
チルカメラ12、ディジタルスチルカメラ12にて生成
された画像データを用いて後述する画像処理を実行する
画像処理装置としてのパーソナルコンピュータ10、パ
ーソナルコンピュータ10において設定された画像出力
装置としてのカラープリンタ30を備えている。本実施
例に係る画像処理装置において画像処理が施される画像
データ(画像ファイル)は、ディジタルスチルカメラ1
2から接続ケーブルCVまたはメモリカードMCを介し
て、パーソナルコンピュータ10に入力された画像デー
タである。
【0039】画像処理装置としては、パーソナルコンピ
ュータ10の他に、例えば、画像処理機能を備えるスタ
ンドアローン型のプリンタも用いられ得る。また、出力
装置としては、プリンタ30の他に、CRTディスプレ
イ、LCDディスプレイ等の表示装置、プロジェクタ等
が用いられ得る。
【0040】パーソナルコンピュータ10は、一般的に
用いられているタイプのコンピュータであり、本発明に
係る画像処理プログラムを実行するCPU200、CP
U200における演算結果、画像データ等を一時的に格
納するRAM210、画像処理プログラムを格納するハ
ードディスクドライブ(HDD)220、CPU200
における演算結果、画像データ等を表示するためのCR
Tディスプレイ等の表示装置20、コマンド、数値等を
入力するためのキーボード、マウスといた入力装置24
0を備えている。パーソナルコンピュータ10は、メモ
リカードMCを装着するためのカードスロット250、
ディジタルスチルカメラ12等からの接続ケーブルCV
を接続するための入出力端子255を備えている。
【0041】ディジタルスチルカメラ12において生成
された画像データGDは、通常、ディジタルスチルカメ
ラ用の画像ファイルフォーマット規格(Exif)に従った
データ構造を有している。Exifファイルの仕様は、電子
情報技術産業協会(JEITA)によって定められてい
る。
【0042】このExifファイル形式に従うファイル形式
を有する場合の画像ファイル内部の概略構造について図
3を参照して説明する。図3はExifファイル形式にて格
納されている画像ファイルGFの概略的な内部構造を示
す説明図である。なお、本実施例中におけるファイルの
構造、データの構造、格納領域といった用語は、ファイ
ルまたはデータ等が記憶装置内に格納された状態におけ
るファイルまたはデータのイメージを意味するものであ
る。
【0043】Exifファイルとしての画像ファイルGF
は、JPEG形式の画像データを格納するJPEG画像
データ格納領域111と、格納されているJPEG画像
データに関する各種付属情報を格納する付属情報格納領
域112とを備えている。付属情報格納領域112に
は、撮影時色空間、撮影日時、露出、シャッター速度等
といったJPEG画像の撮影条件に関する撮影時情報、
JPEG画像データ格納領域111に格納されているJ
PEG画像のサムネイル画像データがTIFF形式にて
格納されている。付属情報は画像データがメモリカード
MCに書き込まれる際に自動的に付属情報格納領域11
2に格納される。本実施例では、付属情報格納領域11
2には、パーソナルコンピュータ10における画像処理
を制御するための画像処理制御情報GIを格納するため
の画像処理制御情報格納領域113が備えられている。
画像処理制御情報GIには、第1の実施例において利用
される、sRGB色空間の表色値レンジを超える表色値
を削除(クリップ)してしまうか否かの情報も含まれて
いる。
【0044】B.第1の実施例:第1の実施例について
図4〜図6を参照して説明する。図4は第1の実施例に
おいて実行される画像処理ルーチンを示すフローチャー
トである。図5は第1の実施例における第1の態様にお
ける線形圧縮・線形伸張の概念を示す説明図である。図
6は第1の実施例における第2の態様における線形圧縮
・線形伸張の概念を示す説明図である。
【0045】本処理ルーチンは、例えば、アプリケーシ
ョンを起動後に所望のJPEG画像データを選択する
(開く)ことにより、あるいは、所望のJPEG画像デ
ータを選択する(開く)ことによりアプリケーションが
起動することにより開始される。なお、上述のように、
本実施例において用いられる画像データを含む画像ファ
イルには画像処理制御情報GIが格納されている。
【0046】パーソナルコンピュータ10のCPU20
0は、選択されたJPEG画像データを取得し(ステッ
プS100)、YCbCr(YCC)データからsRG
B色空間にて表されるRGBデータへの変換を実行する
(ステップS102)。YCCデータからRGBデータ
への変換には、当業者によって知られているように、S
マトリクスを用いたマトリクス演算により実行される。
【0047】CPU200は、画像処理制御情報GIに
おける、CPU200が取り扱うsRGB色空間の表色
値レンジ0〜255を外れた表色値の利用を指示するク
リッピング解除がオンされているか否かを判定する(ス
テップS104)。変換後のRGB画像データには、S
マトリクスが負のマトリクス値を有すること等を理由に
負の表色値や256以上の表色値が含まれることがある
からである。
【0048】CPU200は、クリッピング解除がオン
されていないと判定した場合には(ステップS104:
No)、CPU200が取り扱う表色値レンジ0〜25
5を外れた表色値を切り捨ての要求されている処理が赤
目処理、画像解像度の変更
【0049】CPU200は、クリッピング解除がオン
されていると判定した場合には(ステップS104:Y
es)、要求されている処理が赤目処理、画像解像度の
変更、トリミングといった画像データGDの値の大きな
変更を伴わない簡易画像処理であるか否かを判定する
(ステップS106)。線形圧縮処理後の画像データG
D’の値を大きく変更する画像処理が実行される場合に
は、線形圧縮の情報を利用して線形伸張しても画像デー
タGD’の値は正しく伸張されない場合があるからであ
る。
【0050】CPU200は、要求されている処理が簡
易画像処理であると判断した場合には(ステップS10
8:Yes)、画像データに対して線形圧縮処理を実行
する(ステップS108)。第1の実施例における第1
の態様に従う線形圧縮処理では、CPU200は画像デ
ータGDの各画素毎の表色値(R,G,B)を解析して、
R、G、Bの値のいずれかが最小となる最小の表色値mi
n(R,G,B)とR、G、Bの値のいずれかが最大となる最
大の表色値max(R,G,B)とを取得する。
【0051】CPU200は、最大表色値max(R,G,B)
と所定の表色値レンジの最大値255との差である最大
値差(max−255)と、最小表色値min(R,G,B)と所
定の表色値レンジの最小値0との差である最小値差(0
−min)とを求め、いずれか値の小さな方を最大表色値m
ax(R,G,B)および最小表色値min(R,G,B)に設定す
る。このような処理を実行するのは、最大値差と最小値
差が異なることにより線形圧縮処理後の画像データの明
るさが変化してしまい、表示装置20上に出力された画
像の明るさとプリンタ20によって出力された画像の明
るさとの間に差が生じてユーザに違和感を与える事態を
回避するためである。
【0052】図5の概念説明図では、所定の表色値レン
ジが0〜255であり、原RGBのレンジが−70〜3
65である場合を例示している。この例では、最大表色
値max(R,G,B)=365、最小表色値min(R,G,B)=−
70となり、最大値差=110、最小値差=70となる
ため、最大表色値max(R,G,B)=325、最小表色値mi
n(R,G,B)=−70に設定される。したがって、326
〜365のレンジにある表色値は切り捨てられ、325
にクリッピングされる。
【0053】CPU200は、取得した最大表色値max
(R,G,B)および最小表色値min(R,G,B)を用いて比例
係数Kを求め、式1〜式3を画像データGDの各画素の
表色値に対して適用する。この結果、図5に示すように
画像データGDの−70〜365の表色値(R,G,B)が
所定の表色値レンジ0〜255に収まるように線形圧縮
され、変換後の画像データGD’の表色値(R',G',B')
が得られる。なお、圧縮・伸張処理が非線形処理の場合
には、比例係数を複数求める(設定する)ことにより線
形処理と同様の可逆的な圧縮・伸張処理を実現すること
ができる。
【0054】
【数1】
【0055】CPU200は、線形圧縮された画像デー
タGD’に対して要求された赤目除去処理、トリミン
グ、画像解像度の変更といった簡易画像処理を実行する
(ステップS110)。赤目除去処理は、画像データの
一部の表色値を赤から黒目の色に変更する処理であり、
トリミング、画像解像度の変更は、画像データの表色値
の変更を伴わない処理である。
【0056】CPU200は、保存要求が発生したか否
かを判定する(ステップS112)。CPU200は、
保存要求が発生したと判定した場合には(ステップS1
12:Yes)、画像処理制御情報においてクリッピン
グ解除がオンされているか否かを判定する(ステップS
114)。CPU200は、クリッピング解除がオンさ
れていないと判定した場合には(ステップS114:N
o)、線形伸張処理をパスしてステップS118に移行
する。
【0057】CPU200は、クリッピング解除がオン
されていると判定した場合には(ステップS114:Y
es)、圧縮された画像データGD’を非圧縮状態に戻
すために線形伸張処理を実行する(ステップS11
6)。この線形伸張処理では、CPU200は、先の線
形圧縮処理に際して用いた最大表色値max(R,G,B)およ
び最小表色値min(R,G,B)を以下の式(4)〜(6)に
適用して、圧縮された画像データGD’を圧縮時とは逆
方向に伸張して非圧縮画像データGD’’を得る。な
お、式中、Rm’、Gm’、Bm’は簡易画像処理が施
されたRGBの表色値を意味し、Rm、Gm、Bmは、
線形伸張後のRGBの表色値を意味する。
【0058】
【数2】
【0059】CPU200により圧縮画像データGD’
は、図5に示すように、伸張時RGBレンジ(−70〜
325)を有する非圧縮画像データGD’’に変換され
る。したがって、原RGBレンジ(−70〜365)の
全てについては復元することはできないものの、所定の
表色値レンジ(0〜255)以外の表色値を切り捨てて
きた従来の処理と比較すれば、ほとんどの表色値につい
て復元することができる。
【0060】CPU200は、Sマトリクスを用いた逆
マトリクス演算を実行してRGBデータである非圧縮画
像データGD’’をYCbCrデータに変換する(ステ
ップS118)。CPU200は、さらに、変換により
得られたYCbCrデータをJPEGデータに変換して
出力し(ステップS120)本処理ルーチンを終了す
る。なお、JPEGデータ化された画像データGDに
は、画像処理の対象となった画像データGDに付加され
ていた画像処理制御情報GIと同一の情報が付加されて
出力される。この結果、画像処理制御情報GIを有する
画像ファイルGFを開き、画像処理を施した場合であっ
ても、再度、画像処理制御情報GIを有する形にて画像
ファイルGFとして保存することができる。
【0061】CPU200は、保存要求は発生していな
いと判定した場合には(ステップS112:No)、画
像データGD’を破棄して(ステップS122)、本処
理ルーチンを終了する。
【0062】また、CPU200は、ステップS106
の判定において、要求された処理が簡易画像処理ではな
いと判定した場合には(ステップS106:No)、画
像処理制御情報GIに基づく画像処理を実行し(ステッ
プS124)、印刷処理を実行して(ステップS12
6)本処理ルーチンを終了する。なお、本実施例では、
簡易画像処理以外の画像処理として印刷処理を例示的に
適用した。
【0063】以上説明したように、第1の実施例によれ
ば、JPEG(YCbCr)データから変換されたRG
BデータにsRGB色空間の表色値レンジ(所定の表色
値レンジ)0〜255外の表色値が含まれている場合で
あっても、所定の表色値レンジ外の表色値を用いて、画
像データの表色値を所定の表色値レンジ内へ線形圧縮
し、また、線形伸張によって非圧縮データに復元するす
ることができる。したがって、パーソナルコンピュータ
10において一般的に利用されているsRGB色空間に
おいて簡易な画像処理を実行した場合であっても、所定
の表色値レンジ外の表色値を復元することができる。
【0064】画像データを線形圧縮する際には、画像デ
ータを解析して最大表色値(R,G,B)と最小表色値(R,
G,B)とを求め、これら最大表色値(R,G,B)および最小
表色値(R,G,B)を利用して線形圧縮を実行するので、
個々の画像データに応じて線形圧縮および線形伸張処理
を実行することができるので、元の画像データが有して
いた表色値を適切に復元し、復元後のRGBデータの劣
化(表色値の欠落)を低減することができる。
【0065】画像データを所定の表色値レンジ内に圧縮
および所定の表色値レンジ内から伸張する際に、線形処
理を実行するので、圧縮・伸張処理を高速化することが
できると共に、表色値の劣化を最小限に抑えることがで
きる。
【0066】第1の実施例の利点は、画像処理を伴わ
す、単にJPEGデータを開く、すなわち、JPEGデ
ータからRGBデータに変換した場合であっても、同様
に利点となる。このことは、単にJPEGデータを開い
ただけでsRGB色空間の表色域外の表色値が削除さ
れ、保存時には元の表色値の一部の欠落を余儀なくされ
ていた従来技術と比較して、大きな利点であるといえ
る。
【0067】第1の実施例によれば、JPEGデータユ
ーザにより一般的に行われるトリミング、赤目除去処
理、画像解像度の変更といった、画像処理制御情報GI
によっては指定し難い処理を画像データGDの劣化をも
たらすことなく実現することができる。また、画像処理
後の画像データには画像処理制御情報GIを付加して出
力する(保存する)ことができるので、画像処理後の画
像データを再度画像処理制御情報GIと関連付けられた
画像データとして取り扱うことができる。
【0068】次に、第1の実施例の第2の態様、すなわ
ち、線形圧縮処理および線形伸張処理の他の態様につい
て図6を参照して説明する。第1の態様では、画像デー
タGDを解析し、最大表色値max(R,G,B)および最小表
色値min(R,G,B)を動的に取得していたが、第2の態様
では、既定の最大表色値max(R,G,B)および最小表色値
min(R,G,B)を用いる点で相違する。
【0069】例えば、既定の最大表色値max(R,G,B)=
305、既定の最小表色値min(R,G,B)=−50が用い
られる。図6では、所定の表色値レンジが0〜255で
あり、原RGBのレンジが−70〜355である場合を
例示している。この例示においては、線形圧縮処理が実
行されると、−51〜−70および306〜355のレ
ンジにある表色値は切り捨てられ、それぞれ0および2
55にクリッピングされる。
【0070】一方、線形伸張処理が実行されると、圧縮
処理により0〜255に圧縮されていた表色値レンジ
は、−50〜305へと伸張される。したがって、元の
画像データGDの表色値のうち、−51〜−70および
306〜355のレンジにある表色値は復元されないも
のの、0〜−50および256〜305のレンジにある
表色値については復元することができる。一般的に、所
定の表色値レンジを大きく外れる表色値は多くはないの
で、この第2の態様によっても圧縮された画像データG
D’を画質の劣化を抑制して伸張することができる。
【0071】この第2の態様では、既定の最大表色値ma
x(R,G,B)および最小表色値min(R,G,B)を用いるため
個々に画像データに対応して最適な最大表色値max(R,
G,B)および最小表色値min(R,G,B)を設定することが
できない。しかしながら、既定の最大表色値max(R,G,
B)および最小表色値min(R,G,B)を、所定の表色値レ
ンジから大きく外れないように適切に設定することによ
って、個々の画像データGDの表色値の特性にかかわら
ず、画像データGD’のコントラストの低下を抑制し
て、表示装置20上の出力画像とプリンタ30からの出
力画像との相違を低減または一致させることができる。
なお、規定の最大表色値max(R,G,B)および最小表色値
min(R,G,B)は、プリンタの有する再現可能色域から逆
算して求めるようにしても良い。
【0072】また、画像データGDの最大表色値max
(R,G,B)および最小表色値min(R,G,B)を取得するこ
とが一般的に困難である、画像データのラスタ処理が実
行される場合には、この第2の態様に従う圧縮・伸張処
理が適当である。さらに、画像データの解析に要した時
間が全体の処理時間から削除されるため、より一層高速
に画像データの圧縮・伸張処理を実行することができ
る。
【0073】C.第2の実施例:第2の実施例について
図7〜図9を参照して説明する。図7は第2の実施例に
おいて実行される画像処理ルーチンを示すフローチャー
トである。図8は第2の実施例において実行される画像
データの保存処理ルーチンを示すフローチャートであ
る。図9は第2の実施例において実行されるプリントデ
ータ生成処理ルーチンを示すフローチャートである。
【0074】第2の実施例では、取得した画像データG
Dの表色値レンジを画像処理が実行される所定の表色値
レンジに合わせるのではなく、画像処理を実行する色空
間の表色値レンジを画像データGDの表色値レンジに適
合させることにより、画像処理後の画像データを再度保
存する際に生ずる画質劣化の問題を解決する。なお、第
2の実施例に従う画像処理が実行される画像処理システ
ムは、先に説明したシステムであることは既述の通りで
ある。
【0075】本処理ルーチンは、例えば、アプリケーシ
ョンを起動後に所望のJPEG画像データを選択する
(開く)ことにより、あるいは、所望のJPEG画像デ
ータを選択する(開く)ことによりアプリケーションが
起動することにより開始される。なお、既述のように、
本実施例において用いられる画像データを含む画像ファ
イルには画像処理制御情報GIが格納されている。
【0076】パーソナルコンピュータ10のCPU20
0は、選択されたJPEG画像データを取得し(ステッ
プS200)、YCbCr(YCC)データからディジ
タルスチルカメラ12のRGBデータであるdRGBデ
ータへの変換を実行する(ステップS202)。YCC
データからdRGBデータへの変換には、当業者によっ
て知られているように、Sマトリクスを用いたマトリク
ス演算により実行される。
【0077】CPU200は、画像処理制御情報GIに
よって指定されたディジタルスチルカメラ12のγ補正
値γ1を用いてdRGBデータに対してガンマ補正処理
を実行し(ステップS204)、dRGBデータをXY
Zデータに変換する(ステップS206)。CPU20
0は、XYZデータをwRGBデータに変換して(ステ
ップS208)、画像処理制御情報GIによって指定さ
れたプリンタ30のγ補正値γ2を用いてwRGBデー
タに対して逆ガンマ補正処理を実行する(ステップS2
10)。wRGB色空間は、sRGB色空間よりも広い
表色域を有する色空間であり、sRGB色空間では負で
あった表色値および256以上であった表色値を、その
表色域(256階調であれば、0〜255のレンジ)に
含み得る色空間である。したがって、dRGBデータの
圧縮・伸張処理は不要となる。
【0078】これら一連の処理は、画像データの入出力
特性を線形化し、カラーマッチング処理を経て画像デー
タを表す色空間をdRGB色空間からwRGB色空間へ
と変換し、線形化された画像データの入出力特性をプリ
ンタの出力特性に合わせて補正する処理である。色空間
の変換処理は、所定のマトリクスを用いたマトリクス演
算によって実行され、ガンマ補正処理は、画像データ毎
に動的に生成したガンマ補正テーブルを用いて実行され
る。
【0079】CPU200は、wRGBデータに対し
て、画像処理制御情報GIにしたがって、自動画質調整
を実行し(ステップS212)、次の処理要求が保存要
求であるか否かを判定する(ステップS214)。画像
処理制御情報GIに遵う自動画質調整は、画質調整のパ
ラメータ値が画像処理制御情報GIによって指定されて
おり、ユーザが改めて入力することなく画質調整が実行
されるという意味において自動的に実行される画質調整
である。ただし、画質調整のパラメータ値は、ユーザに
よって任意に調整可能であることは言うまでもない。
【0080】CPU200は、次の処理要求が保存要求
であると判定した場合には(ステップS214:Ye
s)、保存処理を実行して(ステップS216)本処理
ルーチンを終了する。
【0081】保存処理について図8を参照して説明す
る。CPU200は、先ず、画像調整(画像処理)が施
されたwRGBデータである画像データGD’に対して
γ2を用いたガンマ補正処理を実行し(ステップS21
60)、画像データGD’の入出力特性を線形化する。
CPU200は、wRGBデータをXYZデータに変換
し(ステップS2161)、さらにXYZデータをdR
GBデータに変換する(ステップS2162)。この色
空間変換処理もまた、マトリクス演算を実行することに
よって実行される。
【0082】CPU200は、変換されたdRGBに対
してγ1を用いた逆ガンマ補正を実行し(ステップS2
163)、マトリクスSを用いた逆マトリクス演算を実
行してdRGBデータをYCbCrデータに変換する
(ステップS2164)。CPU200は、さらに、変
換により得られたYCbCrデータをJPEGデータに
変換して出力し(ステップS2165)本処理ルーチン
を終了する。なお、JPEGデータ化された画像データ
GDには、画像処理の対象となった画像データGDに付
加されていた画像処理制御情報GIと同一の情報が付加
されて出力される。この結果、画像処理制御情報GIを
有する画像ファイルGFを開き、画像処理を施した場合
であっても、再度、画像処理制御情報GIを有する形に
て画像ファイルGFとして保存することができる。
【0083】図9を参照して印刷処理について説明す
る。CPU200は、画質調整が実行された画像処理済
み画像データGD’を取得し(ステップS2180)、
wRGBデータをCMYKデータに変換する(ステップ
S2181)。wRGBデータをCMYKデータに変換
する際には、例えば、予め用意されたwRGB−CMY
K変換用の3次元ルックアップテーブルが用いられる。
【0084】CPU200は、変換されたCMYKデー
タに対してハーフトーン処理を実行して(ステップS2
182)プリントデータを生成し、生成したプリントデ
ータをプリンタ30に送出して本処理ルーチンを終了す
る。
【0085】第2の実施例によれば、sRGB色空間で
は表色域外となる表色値を、表色域内に含む拡張RGB
色空間であるwRGB色空間を画像処理の色空間として
用いるので、画像データの表色値の大きな変更を伴う画
像処理を実行した場合であっても、wRGB色空間から
sRGB色空間への逆変換を実行することによって、表
色域外の表色値を含むsRGBデータを得ることができ
る。
【0086】したがって、例えば、画像処理前のsRG
Bデータが有していたsRGB色空間の表色域外の表色
値が画像処理によって変更されない場合には、画像処理
前のsRGBデータが有していたsRGB色空間の表色
域外の表色値は、画像処理後のsRGBデータにおいて
もそのまま維持され得る。
【0087】また、画像処理後の画像データGDに対し
ては、画像処理制御情報GIを付加して画像ファイルG
Fとして出力するので、画像処理後の画像ファイルGF
であっても再度、画像処理制御情報GIを用いた画像処
理の対象とすることができる。
【0088】以上、実施例に基づき本発明に係る画像処
理プログラムおよび画像処理装置を説明してきたが、上
記した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にする
ためのものであり、本発明を限定するものではない。本
発明は、その趣旨並びに特許請求の範囲を逸脱すること
なく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価
物が含まれることはもちろんである。
【0089】上記第1の実施例では、画像処理制御情報
GIを有する画像ファイルGFを用い、また、クリッピ
ング解除がオンされているか否かを判定しているが、画
像処理制御情報GIを有しない画像ファイルGFに対し
ても、第1の実施例は適用可能であることはいうまでも
ない。画像処理制御情報GIを有していなくても、JP
EGデータから変換されたRGBデータが所定の表色値
レンジ外の表色値を有することはあるからである。
【0090】上記第1の実施例では、簡易画像処理でな
い場合には、画像処理制御情報GIに基づく画像処理の
実行後、印刷処理を実行しているが、第2の実施例にお
いて説明したように保存処理を実行してもよい。上記各
実施例では、それぞれの特徴を明確にするために別々に
説明したに過ぎず、簡易画像処理とこれ以外の画像処理
とを判定するステップを設けて両者を一連の処理として
も良い。
【0091】上記実施例では、撮像装置としてディジタ
ルスチルカメラ12を用いて説明したが、この他にもス
キャナ、ディジタルビデオカメラ等が用いられ得る。ま
た、出力装置としては、プリンタの他、液晶ディスプレ
イ、CRTディスプレイ、プロジェクタ等が用いられ得
る。
【0092】上記実施例では、画像ファイルGFの具体
例としてExif形式のファイルを例にとって説明したが、
本発明に係る画像ファイル生成装置において用いられ得
る画像ファイルの形式はこれに限られない。すなわち、
出力装置によって出力されるべき画像データと、画像処
理装置における画像データの画像処理条件を指定する画
像処理制御情報GIとを含むことができるファイルであ
れば良い。このようなファイルであれば、画像ファイル
生成装置において画像データと画像処理制御情報GIと
を含む画像ファイルを生成することができるからであ
る。
【0093】なお、画像データと画像処理制御情報GI
とが含まれる画像ファイルGFには、画像データGDと
画像処理制御情報GIとを関連付ける関連付けデータを
生成し、画像データと画像処理制御情報GIとをそれぞ
れ独立したファイルに格納し、画像処理の際に関連付け
データを参照して画像データと画像処理制御情報GIと
を関連付け可能なファイルも含まれる。かかる場合に
は、画像データと画像処理制御情報GIとが別ファイル
に格納されているものの、画像処理制御情報GIを利用
する画像処理の時点では、画像データおよび画像処理制
御情報とが一体不可分の関係にあり、実質的に同一のフ
ァイルに格納されている場合と同様に機能するからであ
る。すなわち、少なくとも画像処理の時点において、画
像データと画像処理制御情報GIとが関連付けられて用
いられる態様は、本実施例における画像ファイルGFに
含まれる。さらに、CD−ROM、CD−R、DVD−
ROM、DVD−RAM等の光ディスクメディアに格納
されている動画像ファイルも含まれる。
【0094】上記実施例では、ディジタルスチルカメラ
12を用いて説明したが、この他にもスキャナ、ディジ
タルビデオカメラ等が用いられ得る。すなわち、本実施
例に係る上記画像ファイルGFは、ディジタルスチルカ
メラ(DSC)の他に、ディジタルビデオカメラ(DV
C)、スキャナ等の入力装置(画像ファイル生成装置)
によって生成され得る。ディジタルビデオカメラにて生
成される場合には、例えば、静止画像データと出力制御
情報とを格納する画像ファイル、あるいは、MPEG形
式等の動画像データと出力制御情報とを含む動画像ファ
イルが生成される。この動画像ファイルが用いられる場
合には、動画の全部または一部のフレームに対して出力
制御情報に応じた出力制御が実行される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従う各実施例の基本概念を示す説明図
である。
【図2】各実施例に適用され得る画像処理システムの一
構成例を示すシステム構成図である。
【図3】Exifファイル形式にて格納されている画像ファ
イルGFの概略的な内部構造を示す説明図である。
【図4】第1の実施例において実行される画像処理ルー
チンを示すフローチャートである。
【図5】第1の実施例における第1の態様における線形
圧縮・線形伸張の概念を示す説明図である。
【図6】第1の実施例における第2の態様における線形
圧縮・線形伸張の概念を示す説明図である。
【図7】第2の実施例において実行される画像処理ルー
チンを示すフローチャートである。
【図8】第2の実施例において実行される画像データの
保存処理ルーチンを示すフローチャートである。
【図9】第2の実施例において実行されるプリントデー
タ生成処理ルーチンを示すフローチャートである。
【符号の説明】
10…パーソナルコンピュータ 12…ディジタルスチルカメラ 20…表示装置 30…カラープリンタ 200…CPU 210…RAM 220…HDD 240…入力装置 250…スロット 255…入出力端子 GF…画像ファイル(Exifファイル) GD、GD’、GD’’…画像データ 111…JPEG画像データ格納領域 112…付属情報格納領域 113…画像処理制御情報格納領域 CV…接続ケーブル MC…メモリカード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5B057 CA01 CA08 CB01 CB08 CE18 CG01 CH01 CH11 5C077 MP08 PP32 PP43 PQ12 PQ22 RR21 5C079 HB01 HB12 LA26 LB02 MA01 MA11

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の表色値レンジ内の画像データに対
    して画像処理を施す画像処理装置であって、 第1の表色系にて表される画像データを所定のRGB表
    色系の画像データに変換する第1の色空間変換手段と、 前記所定のRGB表色系の画像データを解析し、前記所
    定の表色値レンジ外の表色値を含めて最大表色値と最小
    表色値とを取得する解析手段と、 前記取得した最大表色値と最小表色値とが前記所定の表
    色値レンジの最大値および最小値にそれぞれ収まるよう
    前記所定のRGB表色系の画像データを圧縮する圧縮手
    段と、 前記圧縮された画像データに対して画像処理を施す画像
    処理手段と、 前記画像処理が施された画像データを伸張する伸張手段
    と、 前記伸張された所定のRGB表色系の画像データを前記
    第1の表色系の画像データに変換する第2の色空間変換
    手段と、 前記第1の表色系の画像データに変換された画像データ
    を出力する出力手段とを備える画像処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の画像処理装置におい
    て、 前記所定のRGB表色系はsRGB表色系である画像処
    理装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の画像処理装置におい
    て、 前記解析手段は、解析の結果得られた表色値のR成分、
    G成分、B成分のうち最大の値を最大表色値として取得
    し、解析の結果得られた表色値のR成分、G成分、B成
    分のうち最小の値を最小表色値として取得し、 前記圧縮手段は、 前記最大表色値と最小表色値との差分を用いた比例係数
    を求める比例係数算出手段と、 前記算出した比例係数を用いて全画像データの表色値を
    前記所定の表色値レンジ内に圧縮する比例係数適用手段
    とを備える画像処理装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の画像処理装置におい
    て、 前記伸張手段は、圧縮された全画像データに対して、前
    記求めた比例係数を用いて伸張する画像処理装置。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の画像処理装置はさら
    に、 前記出力された第1の表色系の画像データを格納する格
    納手段を備える画像処理装置。
  6. 【請求項6】 請求項1から請求項5のいずれかに記載
    の画像処理装置において、 前記第1の表色系の画像データには、画像処理装置にお
    ける画像処理条件を指定する画像処理制御情報が関連付
    けられており、 前記圧縮手段は、前記画像処理制御情報によって前記所
    定の表色値レンジ外の表色値の使用が指定されている場
    合に圧縮を実行し、 前記出力手段は、前記第1の表色系の画像データに変換
    された画像データに前記画像処理制御情報を付して出力
    する画像処理装置。
  7. 【請求項7】 請求項1から請求項5のいずれかに記載
    の画像処理装置において、 前記第1の表色系の画像データには、画像処理装置にお
    ける画像処理条件を指定する画像処理制御情報が関連付
    けられており、 前記画像処理装置はさらに、 前記画像処理制御情報を解釈する解釈手段と、 前記解釈結果を用いて、前記所定のRGB表色系の画像
    データを、前記所定のRGB表色系の表色域外の表色値
    をその表色域に含む広域RGB表色系の画像データに変
    換する第3の色空間変換手段と、 前記解釈結果を用いて、前記広域RGB表色系にて前記
    画像データに対する画像処理を施す画像処理手段と、 前記画像処理が施された画像データを印刷用画像データ
    として出力する印刷用画像データ出力手段とを備える画
    像処理装置。
  8. 【請求項8】 所定の表色値レンジ内の画像データに対
    して画像処理を施す画像処理装置であって、 第1の表色系にて表される画像データを所定のRGB表
    色系の画像データに変換する第1の色空間変換手段と、 前記所定の表色値レンジ外の既定の最大表色値と最小表
    色値とが、前記所定の表色値レンジの最大値および最小
    値にそれぞれ収まるよう前記所定のRGB表色系の画像
    データを圧縮する圧縮手段と、 前記圧縮された画像データに対して画像処理を施す画像
    処理手段と、 前記画像処理が施された画像データを伸張する伸張手段
    と、 前記伸張された所定のRGB表色系の画像データを前記
    第1の表色系の画像データに変換する第2の色空間変換
    手段と、 前記第1の表色系の画像データに変換された画像データ
    を出力する出力手段とを備える画像処理装置。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の画像処理装置におい
    て、 前記所定のRGB表色系はsRGB表色系である画像処
    理装置。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の画像処理装置におい
    て、 前記既定の最大表色値は前記所定の表色値レンジの最大
    値よりも50大きい値であり、前記既定の最小表色値は
    前記所定の表色値レンジの最小値よりも50小さい値で
    ある画像処理装置。
  11. 【請求項11】 請求項8に記載の画像処理装置はさら
    に、 前記出力された第1の表色系の画像データを格納する格
    納手段を備える画像処理装置。
  12. 【請求項12】 請求項8から請求項11のいずれかに
    記載の画像処理装置において、 前記第1の表色系の画像データには、画像処理装置にお
    ける画像処理条件を指定する画像処理制御情報が関連付
    けられており、 前記画像処理装置はさらに、 前記画像処理制御情報を解釈する解釈手段と、 前記解釈結果を用いて、前記所定のRGB表色系の画像
    データを、前記所定のRGB表色系の表色域外の表色値
    をその表色域に含む広域RGB表色系の画像データに変
    換する第3の色空間変換手段と、 前記解釈結果を用いて、前記広域RGB表色系にて前記
    画像データに対する画像処理を施す画像処理手段と、 前記画像処理が施された画像データを印刷用画像データ
    として出力する印刷用画像データ出力手段とを備える画
    像処理装置。
  13. 【請求項13】 画像処理装置であって、 第1の表色系にて表される画像データを所定のRGB表
    色系の画像データに変換する第1の色空間変換手段と、 前記所定のRGB表色系の画像データを、前記所定のR
    GB表色系の表色域外の表色値をその表色域に含む広域
    RGB表色系の画像データに変換する第2の色空間変換
    手段と、 前記広域RGB表色系にて前記画像データに対する画像
    処理を施す画像処理手段と、 前記画像処理が施された画像データの保存が要求された
    場合には、前記画像処理が施された広域RGB表色系の
    画像データを前記所定のRGB表色系の画像データに変
    換する第3の色空間変換手段と、 前記所定のRGB表色系の画像データを前記第1の表色
    系の画像データに変換する第4の色空間変換手段と、 前記第1の表色系の画像データを出力する出力手段とを
    備える画像処理装置。
  14. 【請求項14】 請求項13に記載の画像処理装置にお
    いて、 前記出力された第1の表色系の画像データを格納する格
    納手段を備える画像処理装置。
  15. 【請求項15】 請求項13または請求項14に記載の
    画像処理装置において、 前記所定のRGB表色系はsRGB表色系である画像処
    理装置。
  16. 【請求項16】 請求項13に記載の画像処理装置はさ
    らに、 前記広域RGB表色系にて画像処理が施された前記画像
    データの表色系を表示装置の表色系に変換して、表色装
    置に出力する表示用画像データ出力手段を備える画像処
    理装置。
  17. 【請求項17】 請求項13に記載の画像処理装置はさ
    らに、 前記所定のRGB表色系の画像データのうち、前記所定
    のRGB表色系の表色域外の表色値を削除して、表色装
    置に出力する表示用画像データ出力手段と、 前記画像処理手段によって実行された画像処理を前記表
    示用画像データに適用する表示用画像データ処理手段を
    備える画像処理装置。
  18. 【請求項18】 所定の表色値レンジ内の画像データに
    対して画像処理を施す画像処理プログラムであって、 第1の表色系にて表される画像データを所定のRGB表
    色系の画像データに変換する機能と、 前記所定のRGB表色系の画像データを解析し、前記所
    定の表色値レンジ外の表色値を含めて最大表色値と最小
    表色値とを取得する機能と、 前記取得した最大表色値と最小表色値とが前記所定の表
    色値レンジの最大値および最小値にそれぞれ収まるよう
    前記所定のRGB表色系の画像データを圧縮する機能
    と、 前記圧縮された画像データに対して画像処理を施す機能
    と、 前記画像処理が施された画像データを伸張する機能と、 前記伸張された所定のRGB表色系の画像データを前記
    第1の表色系の画像データに変換する機能と、 前記第1の表色系の画像データに変換された画像データ
    を出力する機能とをコンピュータによって実現させる画
    像処理プログラム。
  19. 【請求項19】 所定の表色値レンジ内の画像データに
    対して画像処理を施す画像処理プログラムであって、 第1の表色系にて表される画像データを所定のRGB表
    色系の画像データに変換する機能と、 前記所定の表色値レンジ外の既定の最大表色値と最小表
    色値とが、前記所定の表色値レンジの最大値および最小
    値にそれぞれ収まるよう前記所定のRGB表色系の画像
    データを圧縮する機能と、 前記圧縮された画像データに対して画像処理を施す機能
    と、 前記画像処理が施された画像データを伸張する機能と、 前記伸張された所定のRGB表色系の画像データを前記
    第1の表色系の画像データに変換する機能と、 前記第1の表色系の画像データに変換された画像データ
    を出力する機能とをコンピュータによって実現させる画
    像処理プログラム。
  20. 【請求項20】 画像処理プログラムであって、 第1の表色系にて表される画像データを所定のRGB表
    色系の画像データに変換する機能と、 前記所定のRGB表色系の画像データを、前記所定のR
    GB表色系の表色域外の表色値をその表色域に含む広域
    RGB表色系の画像データに変換する機能と、 前記広域RGB表色系にて前記画像データに対する画像
    処理を施す機能と、 前記画像処理が施された画像データの保存が要求された
    場合には、前記画像処理が施された広域RGB表色系の
    画像データを前記所定のRGB表色系の画像データに変
    換する機能と、 前記所定のRGB表色系の画像データを前記第1の表色
    系の画像データに変換する機能と、 前記第1の表色系の画像データを出力する機能とをコン
    ピュータによって実現させる画像処理プログラム。
  21. 【請求項21】 請求項18ないし請求項20のいずれ
    かに記載の画像処理プログラムを記録するコンピュータ
    が読み取り可能な記録媒体。
JP2002006289A 2002-01-15 2002-01-15 画像処理済み画像データの出力および保存 Expired - Fee Related JP4061907B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002006289A JP4061907B2 (ja) 2002-01-15 2002-01-15 画像処理済み画像データの出力および保存
US10/342,152 US7130462B2 (en) 2002-01-15 2003-01-13 Output and store processed image data

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002006289A JP4061907B2 (ja) 2002-01-15 2002-01-15 画像処理済み画像データの出力および保存

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007289098A Division JP4730371B2 (ja) 2007-11-07 2007-11-07 画像処理済み画像データの出力および保存

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2003209706A true JP2003209706A (ja) 2003-07-25
JP2003209706A5 JP2003209706A5 (ja) 2005-06-23
JP4061907B2 JP4061907B2 (ja) 2008-03-19

Family

ID=27645101

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002006289A Expired - Fee Related JP4061907B2 (ja) 2002-01-15 2002-01-15 画像処理済み画像データの出力および保存

Country Status (2)

Country Link
US (1) US7130462B2 (ja)
JP (1) JP4061907B2 (ja)

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005318597A (ja) * 2004-04-30 2005-11-10 Samsung Electronics Co Ltd 映像の多色変換装置、映像の多色変換方法および記録媒体
JP2006148606A (ja) * 2004-11-19 2006-06-08 Sony Corp 画像処理装置および画像処理方法
JP2006148607A (ja) * 2004-11-19 2006-06-08 Sony Corp 画像処理装置および画像処理方法
US7173736B2 (en) 2002-08-30 2007-02-06 Canon Kabushiki Kaisha Image processing apparatus and method
JP2007104340A (ja) * 2005-10-04 2007-04-19 Ricoh Co Ltd 画像処理装置、画像形成装置、画像処理方法、プログラム、及び記憶媒体
WO2007069478A1 (ja) * 2005-12-14 2007-06-21 Mitsubishi Electric Corporation 画像処理装置及び画像表示装置
WO2010134459A1 (ja) * 2009-05-22 2010-11-25 ソニー株式会社 情報処理装置および方法、並びにプログラム
JP4809235B2 (ja) * 2003-11-04 2011-11-09 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ モバイルディスプレイ用のスマートクリッパ
US8643664B2 (en) 2006-08-31 2014-02-04 Sony Corporation Gamut converting device and gamut converting method
US8736899B2 (en) 2006-08-18 2014-05-27 Samsung Electronics Co., Ltd. Color translation method for color-space with wide-color range
JP2019126025A (ja) * 2018-01-15 2019-07-25 キヤノン株式会社 色変換処理装置およびその制御方法
JP2023026338A (ja) * 2021-08-13 2023-02-24 修二 奥野 画像処理装置
JP2023044689A (ja) * 2021-09-18 2023-03-31 株式会社ツバサファクトリー 画像処理装置

Families Citing this family (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8085277B2 (en) * 2004-01-30 2011-12-27 Broadcom Corporation System and method for clipping values of pixels in one color space so not to exceed the limits of a second color space
JP4275053B2 (ja) * 2004-11-19 2009-06-10 シャープ株式会社 画像記録装置
JP4784810B2 (ja) * 2005-03-23 2011-10-05 富士ゼロックス株式会社 符号化装置及びプログラム
JP2008113085A (ja) * 2006-10-27 2008-05-15 Seiko Epson Corp イメージスキャナ付き印刷装置
KR20080095671A (ko) * 2007-04-25 2008-10-29 삼성전자주식회사 광 색상범위 영상의 디스플레이 방법 및 장치
US8237990B2 (en) 2007-06-28 2012-08-07 Adobe Systems Incorporated System and method for converting over-range colors
US7952756B1 (en) * 2007-07-12 2011-05-31 Adobe Systems Incorporated Methods and systems for encoding over-range color values using in-range values
US8199184B2 (en) * 2007-11-06 2012-06-12 Cisco Technology, Inc. Visually enhancing a conference
JP4966260B2 (ja) * 2008-06-25 2012-07-04 キヤノン株式会社 画像処理方法および画像処理装置、プログラム並びに、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体
JP5267325B2 (ja) 2009-05-22 2013-08-21 ソニー株式会社 情報処理装置および方法、並びにプログラム
JP6210772B2 (ja) * 2013-07-22 2017-10-11 キヤノン株式会社 情報処理装置、撮像装置、制御方法、及びプログラム
CN105141876B (zh) * 2015-09-24 2019-02-22 京东方科技集团股份有限公司 视频信号转换方法、视频信号转换装置以及显示***
CN105354570B (zh) * 2015-10-15 2019-04-09 深圳市捷顺科技实业股份有限公司 一种车牌左右边界精确定位的方法及***
US10339410B1 (en) * 2016-01-13 2019-07-02 Snap Inc. Color extraction of a video stream

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11341296A (ja) * 1998-05-28 1999-12-10 Sony Corp 色域変換方法及び色域変換装置
US6633668B1 (en) * 1999-07-12 2003-10-14 Canon Kabushiki Kaisha Device independent image compression and color management

Cited By (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7173736B2 (en) 2002-08-30 2007-02-06 Canon Kabushiki Kaisha Image processing apparatus and method
JP4809235B2 (ja) * 2003-11-04 2011-11-09 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ モバイルディスプレイ用のスマートクリッパ
JP2005318597A (ja) * 2004-04-30 2005-11-10 Samsung Electronics Co Ltd 映像の多色変換装置、映像の多色変換方法および記録媒体
JP2006148606A (ja) * 2004-11-19 2006-06-08 Sony Corp 画像処理装置および画像処理方法
JP2006148607A (ja) * 2004-11-19 2006-06-08 Sony Corp 画像処理装置および画像処理方法
JP2007104340A (ja) * 2005-10-04 2007-04-19 Ricoh Co Ltd 画像処理装置、画像形成装置、画像処理方法、プログラム、及び記憶媒体
WO2007069478A1 (ja) * 2005-12-14 2007-06-21 Mitsubishi Electric Corporation 画像処理装置及び画像表示装置
US8736899B2 (en) 2006-08-18 2014-05-27 Samsung Electronics Co., Ltd. Color translation method for color-space with wide-color range
US8643664B2 (en) 2006-08-31 2014-02-04 Sony Corporation Gamut converting device and gamut converting method
JP2010273202A (ja) * 2009-05-22 2010-12-02 Sony Corp 情報処理装置および方法、並びにプログラム
WO2010134459A1 (ja) * 2009-05-22 2010-11-25 ソニー株式会社 情報処理装置および方法、並びにプログラム
US9001140B2 (en) 2009-05-22 2015-04-07 Sony Corporation Information processing device and method, and program, for gamut conversion of content
US9390518B2 (en) 2009-05-22 2016-07-12 Sony Corporation Information processing device and method, and program, for gamut conversion of content
US10275904B2 (en) 2009-05-22 2019-04-30 Sony Corporation Information processing device and method, and program, for gamut conversion of content
US10783667B2 (en) 2009-05-22 2020-09-22 Sony Corporation Information processing device and method, and program, for gamut conversion of content
US10991126B2 (en) 2009-05-22 2021-04-27 Sony Corporation Information processing device and method, and program, for gamut conversion of content
JP2019126025A (ja) * 2018-01-15 2019-07-25 キヤノン株式会社 色変換処理装置およびその制御方法
JP2023026338A (ja) * 2021-08-13 2023-02-24 修二 奥野 画像処理装置
JP7252400B2 (ja) 2021-08-13 2023-04-04 修二 奥野 画像処理装置
JP2023044689A (ja) * 2021-09-18 2023-03-31 株式会社ツバサファクトリー 画像処理装置

Also Published As

Publication number Publication date
US20030185437A1 (en) 2003-10-02
JP4061907B2 (ja) 2008-03-19
US7130462B2 (en) 2006-10-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4061907B2 (ja) 画像処理済み画像データの出力および保存
JP4576770B2 (ja) 画像ファイルの生成
JP4325552B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラム
US7620259B2 (en) History adding device for generating history-added image file, electronic camera, and image processing program for processing history-added image file
EP1569471B1 (en) Image reproduction using specific color space
WO2001063558A2 (en) System and method for image processing
US8665290B2 (en) Image-based source gamut adjustment for compression-type gamut mapping algorithm
US8207985B2 (en) Image reproduction using a particular color space
JP2008072551A (ja) 画像処理方法、画像処理装置、プログラムおよび記録媒体
JP4276395B2 (ja) 画像処理装置および画像処理プログラム
JP4150490B2 (ja) 画像処理システムおよび画像処理方法および記録媒体
JP4730371B2 (ja) 画像処理済み画像データの出力および保存
JP2004336521A (ja) 画像処理方法、画像処理装置及び画像記録装置
JP3912369B2 (ja) 画像データに関連付けられた情報を用いた画像処理
JP4539982B2 (ja) 画像蓄積装置、方法、プログラムおよび記録媒体
JP2004222078A (ja) 画像処理装置、画像処理方法、およびそのプログラム
JP4518102B2 (ja) 画像データの出力調整
JP2003209705A (ja) 画像データの出力調整
JP3945960B2 (ja) 画像処理システムおよび色調補正装置および色調補正方法および記録媒体
JP2010063166A (ja) 画像データの出力調整
JP2004236201A (ja) 画像処理装置およびその方法
JP2010251971A (ja) 画像処理装置、画像保存方法及び画像処理を実行するためのプログラム
JP2004178428A (ja) 画像処理方法
JP2004266684A (ja) 色変換プロファイルの調整方法及び色変換プロファイルの調整装置
JP2004295410A (ja) 画像処理装置、画像処理方法および画像処理プログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041006

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041006

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20061204

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070109

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070312

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070918

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071107

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20071204

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20071217

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110111

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110111

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120111

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120111

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130111

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130111

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140111

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees