JP3945960B2 - 画像処理システムおよび色調補正装置および色調補正方法および記録媒体 - Google Patents

画像処理システムおよび色調補正装置および色調補正方法および記録媒体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像処理システムおよび色調補正装置および色調補正方法および記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
ホストコンピュータを中心とするマルチメディアシステムにおいては、入力装置と出力装置の間で、画像データの色合わせ処理を行うカラーマッチングシステム(CMS)が開発されている。
【0003】
代表的なCMSの枠組であるApple社のColorSync(TM)は、入力装置に依存する色空間(Device Dependent Color Space)の画像信号を、装置に依存しない色空間(Device Independent Color Space)へ変換し、さらに、装置に依存しない色空間の画像信号を、出力装置に依存する色空間へ変換することで、システム上で共通のCMSを実現している。
【0004】
この変換処理のための変換特性を表すデータはプロファイルと呼ばれ、デバイスごとにホストコンピュータ内に用意され、変換の際に自動もしくは手動で選ばれたプロファイルの変換特性に応じて画像信号の色空間が変換される。
【0005】
上記カラーマッチングシステムでは、装置に依存しない色空間を介して入力信号を出力信号に色変換するため測色的に一致した色再現を行うことができる。
【0006】
一方、コンピュータの発達、通信ネットワークの整備、大容量の記憶媒体の出現などに加えて、スキャナやデジタルカメラなどが普及するに伴い、デジタルの写真画像データが急速に広まっており、写真画像データを高画質でプリントアウトしたいという要求が高まってきている。
【0007】
また、写真フィルムの分野においても、アナログ出力ではなく、画像をデジタル化して画像処理や画像編集を行うことにより、さらに高画質で多機能なプリントアウトをしたいという要求が高まってきている。
【0008】
このように写真画像データをプリントアウトする場合には、忠実な色再現よりもむしろ露出不足や逆光状態の画像に対しては、デジタル画像の特性を活かして好みに応じた色修正を施して再現したいという要求がある。
【0009】
そこで、特開平10−208034号では、RGB画像データを解析して色調補正を行い、プリンタ・ドライバを通してプリンタに出力したり、ディスプレイ・ドライバを通してディスプレイ画面に表示したりするようにしている。ここで、色調補正としては、RGB画像データの輝度分布を求め、その標準偏差に基づいて、変換元の輝度と変換先の輝度との対応関係を正比例状態から適度にS字状に歪めた状態に変更することにより、コントラストを自動補正する処理が提案されている。また、輝度分布の状態を基に、二値画像の判定やビジネスグラフなどを判定することにより、コントラストの補正処理を行わないようにするなどの工夫も行われている。
【0010】
また、特開平11−161772号では、入力画像の解析結果以外に、入力機器の特性及びオペレータによって指定される「被写体情報」や原稿の性質を参照して標準化変換用のパラメータを決定し、そのパラメータを用いて入力画像に適した標準化変換を施すようにしている。また、標準化画像に対し記録変換を行って出力する場合にも、同様に標準化画像の解析結果や各種画質管理情報に従って、記録変換用パラメータを決定して、そのパラメータを用いるようにしている。
【0011】
また、特開平10−145626号では、入力信号をデバイスに依存しない色信号に変換する際に用いる色変換パラメータを、カラー画像中の特徴色が所定の色になり、かつプリント出力の色再現特性が線形になるように、入力画像の特性と出力装置の特性を用いて決定するようにしている。
【0012】
かかる従来の自動画像修正処理では、露出アンダー/露出オーバー/色バランスが崩れたデジタルカメラの画像やスキャナ画像を自動的に色調を整えて出力できるという効果を奏する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特開平10−208034号の技術では、プリンタ側で自動的に色調を調整してしまうために、逆にオペレータが画像修正ソフトなどで意図的に修正処理を加えてからプリンタに出力する場合には、オペレータの修正結果が正しく反映されないという問題があった。
【0014】
オペレータが意図的に画像を修正する場合には、通常、画像表示装置上の表示画像を確認しながら修正を行う。従って、このような場合には、画面に表示されている画像が忠実に出力される方が、オペレータにとって望ましいはずである。即ち、意図的に補正された画像については、カラー・マネージメントのアーキテクチャを利用して色処理を行い出力する方が望ましいと考えられる。カラー・マネージメントを利用した色処理を行うためには、例えばICC(Inter Color Consortium)で標準化されているデバイス・プロファイルをコンピュータに登録し、読み出して色変換するのが一般的である。
【0015】
しかし、上記技術では、RGB画像データだけからどのような色修正を施すべきかを判断しているため、前述のカラー・マネージメントと組み合わせると出力結果が保証できず、好ましい色修正結果が得られない場合が生じてしまう。
【0016】
本来、写真画像データにとって好ましい色再現はディスプレイに依存しないはずなので、どのようなディスプレイを用いていようが、同じ画像は一定の色調で出力されるべきである。
【0017】
また、特開平11−161772号の技術では、入力機器や出力機器の特性を用いて色変換処理を行うため、カラー・マネージメントのアーキテクチャに対し色調を修正するような機能を持たせていると考えられる。しかし、入力RGB画像だけを用いて画像解析を行っているため、標準化信号への色変換パラメータを決めるための推論アルゴリズムが非常に複雑になってしまう。また、特開平11−161772号に示されている被写体分類や代表色抽出や露出状態解析を精度良く行うには、入力機器の特性が比較的一定である必要が生じる。
【0018】
また、特開平10−145626号の技術では、入力画像の特性と出力装置の特性を用いて色変換パラメータを決定するようにしているが、この場合にも特徴色の抽出を入力画像のみを用いて行っているため、入力画像の特性が大きく異なるような場合には、特徴色かどうかの判定が困難になってしまう。
【0019】
かかる問題を解決する方法としては、入力RGB画像を一旦Lab信号やsRGB信号などの標準信号に変換してから画像解析を行う手法が考えられるが、その場合には色変換処理が2パス処理となってCPU負荷の増大を招いてしまう。
【0020】
本発明は、オペレータが適切な色修正を行った画像データに対しては、オペレータの修正処理を反映した出力結果が得られ、不適切な色修正が行われている場合や、もともと色修正が行われていないような画像に対しては適切な色修正が行われるようにすることの可能な画像処理システムおよび色調補正装置および色調補正方法および記録媒体を提供することを目的としている。
【0021】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、RGB画像データの色調補正を行う画像処理システムにおいて、RGB画像データの色空間特性を識別する色空間特性識別手段と、前記色空間特性識別手段で識別された色空間特性を用いて画像解析用パラメータを求める画像解析パラメータ算出手段と、前記画像解析パラメータ算出手段で算出された画像解析用パラメータに基づき前記RGB画像データを解析して、前記RGB画像データが色調補正を必要とするものか否かの判定を行ない、前記RGB画像データが色調補正を必要とすると判定したときには、前記RGB画像データの色調の補正処理を行なう色調補正手段とを有していること特徴としている。
【0022】
また、請求項2記載の発明は、RGB画像データの色調補正を行う画像処理システムにおいて、少なくとも1つの画像解析用パラメータが記憶されている画像解析パラメータ記憶手段と、RGB画像データの色空間特性を識別する色空間特性識別手段と、前記画像解析パラメータ記憶手段に記憶されている少なくとも1つの画像解析用パラメータから前記色空間特性識別手段によって識別された色空間特性に対応した画像解析用パラメータを選択する画像解析パラメータ選択手段と、前記画像解析パラメータ選択手段によって選択された画像解析用パラメータに基づき前記RGB画像データを解析して、前記RGB画像データが色調補正を必要とするものか否かの判定を行ない、前記RGB画像データが色調補正を必要とすると判定したときには、前記RGB画像データの色調の補正処理を行なう色調補正手段とを有していることを特徴としている。
【0023】
また、請求項3記載の発明は、請求項1または請求項2記載の画像処理システムにおいて、前記色空間特性識別手段は、前記RGB画像データの色空間特性として、画像入力信号がRGB画像データと画像属性情報とからなっている場合に画像属性情報中に記述されたRGB特性を用いるか、あるいは、画像表示装置に割り当てられているカラープロファイル情報を用いることを特徴としている。
【0024】
また、請求項4記載の発明は、請求項1または請求項2記載の画像処理システムにおいて、前記色空間特性識別手段は、RGB画像データの色空間特性からRGB画像データの色温度情報を読み取るようになっており、前記画像解析用パラメータは、RGB画像データの色温度情報を参照して求められるカラーバランス補正用の画像解析パラメータであって、カラーバランス補正用の画像解析パラメータを用いてカラーバランス補正を行なうようになっていることを特徴としている。
【0025】
また、請求項5記載の発明は、請求項1または請求項2記載の画像処理システムにおいて、前記色空間特性識別手段は、RGB画像データの色空間特性からRGB画像データのガンマ特性を読み取るようになっており、前記画像解析用パラメータは、RGB画像データのガンマ特性を参照して求められるトーンカーブ補正用の画像解析パラメータであって、トーンカーブ補正用の画像解析パラメータを用いてトーンカーブ補正を行なうようになっていることを特徴としている。
【0026】
また、請求項6記載の発明は、請求項1または請求項2記載の画像処理システムにおいて、さらに、画像入力信号に対応する入力プロファイルと画像出力信号に対応する出力プロファイルとを用いて測色的に一致する色変換処理を実行する色変換処理手段と、色調補正決定手段によって決定された色調の補正方法に基づいて前記入力プロファイルを生成するプロファイル生成手段とを有していることを特徴としている。
【0027】
また、請求項7記載の発明は、RGB画像データの色調補正を行う色調補正装置において、RGB画像データの色空間特性を識別する色空間特性識別手段と、前記色空間特性識別手段で識別された色空間特性を用いて画像解析用パラメータを求める画像解析パラメータ算出手段と、前記画像解析パラメータ算出手段で算出された画像解析用パラメータ画像解析用パラメータに基づき前記RGB画像データを解析して、前記RGB画像データが色調補正を必要とするものか否かの判定を行ない、前記RGB画像データが色調補正を必要とすると判定したときには、前記RGB画像データの色調の補正処理を行なう色調補正手段とを有していることを特徴としている。
【0028】
また、請求項8記載の発明は、RGB画像データの色調補正を行う色調補正装置において、少なくとも1つの画像解析用パラメータが記憶されている画像解析パラメータ記憶手段と、RGB画像データの色空間特性を識別する色空間特性識別手段と、前記画像解析パラメータ記憶手段に記憶されている少なくとも1つの画像解析用パラメータから前記色空間特性識別手段によって識別された色空間特性に対応した画像解析用パラメータを選択する画像解析パラメータ選択手段と、前記画像解析パラメータ選択手段によって選択された画像解析用パラメータ画像解析用パラメータに基づき前記RGB画像データを解析して、前記RGB画像データが色調補正を必要とするものか否かの判定を行ない、前記RGB画像データが色調補正を必要とすると判定したときには、前記RGB画像データの色調の補正処理を行なう色調補正手段とを有していることを特徴としている。
【0029】
また、請求項9記載の発明は、請求項7または請求項8記載の色調補正装置において、前記色空間特性識別手段は、前記RGB画像データの色空間特性として、画像入力信号がRGB画像データと画像属性情報とからなっている場合に画像属性情報中に記述されたRGB特性を用いるか、あるいは、画像表示装置に割り当てられているカラープロファイル情報を用いることを特徴としている。
【0030】
また、請求項10記載の発明は、請求項7または請求項8記載の色調補正装置において、前記色空間特性識別手段は、RGB画像データの色空間特性からRGB画像データの色温度情報を読み取るようになっており、前記画像解析用パラメータは、RGB画像データの色温度情報を参照して求められるカラーバランス補正用の画像解析パラメータであって、カラーバランス補正用の画像解析パラメータを用いてカラーバランス補正を行なうようになっていることを特徴としている。
【0031】
また、請求項11記載の発明は、請求項7または請求項8記載の色調補正装置において、前記色空間特性識別手段は、RGB画像データの色空間特性からRGB画像データのガンマ特性を読み取るようになっており、前記画像解析用パラメータは、RGB画像データのガンマ特性を参照して求められるトーンカーブ補正用の画像解析パラメータであって、トーンカーブ補正用の画像解析パラメータを用いてトーンカーブ補正を行なうようになっていることを特徴としている。
【0032】
また、請求項12記載の発明は、請求項7または請求項8記載の色調補正装置において、さらに、画像入力信号に対応する入力プロファイルと画像出力信号に対応する出力プロファイルとを用いて測色的に一致する色変換処理を実行する色変換処理手段と、色調補正決定手段によって決定された色調の補正方法に基づいて前記入力プロファイルを生成するプロファイル生成手段とを有していることを特徴としている。
【0033】
また、請求項13記載の発明は、RGB画像データの色調補正を行う色調補正方法において、RGB画像データの色空間特性を識別し、RGB画像データの色空間特性に対応した画像解析用パラメータを求め、該画像解析用パラメータ画像解析用パラメータに基づき前記RGB画像データを解析して、前記RGB画像データが色調補正を必要とするものか否かの判定を行ない、前記RGB画像データが色調補正を必要とすると判定したときには、前記RGB画像データの色調の補正処理を行なうことを特徴としている。
【0035】
また、請求項14記載の発明は、RGB画像データの色空間特性を識別し、RGB画像データの色空間特性に対応した画像解析用パラメータを求め、該画像解析用パラメータ画像解析用パラメータに基づき前記RGB画像データを解析して、前記RGB画像データが色調補正を必要とするものか否かの判定を行ない、前記RGB画像データが色調補正を必要とすると判定したときには、前記RGB画像データの色調の補正を行なう処理をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
【0037】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0038】
図1は本発明に係る画像処理システムの一例を示す図である。図1の例では、画像処理システムは、ディスプレイ100と、デジタルカメラ101と、スキャナ102と、コンピュータ103と、画像形成装置104と、画像処理装置200とを有している。
【0039】
ここで、コンピュータ103には、各種の色修正アプリケーションやプリンタドライバ等のソフトウエアを実装可能となっている。また、デジタルカメラ101,スキャナ102は、処理される画像データを取り込むための入力装置である。また、ディスプレイ100は、画像データを表示するための出力装置であり、画像形成装置104は、画像データをプリンタアウトするための出力装置である。なお、画像形成装置104としては、カラープリンタやカラーコピー機やカラーファクシミリ機を用いることができる。
【0040】
図2は、図1の画像処理システムにおけるコンピュータ103および画像処理装置200の処理機能を説明するための図である。図2を参照すると、コンピュータ103は、画像処理装置200をコントロールする機能を有しているとともに、色変換処理部201としての機能を有している。
【0041】
また、画像処理装置200は、色調補正処理部300としての機能を有している。
【0042】
ここで、画像処理装置200の色調補正処理部300は、色調の補正方法を決定する機能を有し、色調の補正処理は、実際には、色調補正処理部300で決定された色調の補正方法に従って、色変換処理部201で行なわれるようになっている。すなわち、図2の例では、色変換処理部201は、色調補正手段としての機能と、色変換処理機能とを有しているものとする。換言すれば、図2の例では、画像処理装置200の色調補正処理部300とコンピュータ103の色変換処理部201とによって、色調補正装置が構成されている。
【0043】
また、色変換処理部201の色変換処理機能に着目するとき、色変換処理部201は、カラーマネージメントに対応した色変換システムであり、入力プロファイル202および出力プロファイル203を使用して色変換処理(さらには、入力プロファイル202を使用して、色調補正処理)を行うようになっている。例えば、ディスプレイ100に表示されている画像データをプリンタ104に出力する場合には、ディスプレイ100の色特性を記述したデバイス・プロファイル(入力プロファイル)とプリンタ104の色特性を記述したデバイス・プロファイル(出力プロファイル)を用いて色変換を実行することになる。デバイス・プロファイルとしては何でも構わないが、ICC(Inter Color Consortium)プロファイルが特に有名である。
【0044】
このような構成では、コンピュータ103は、オペレータから出力命令を受け取ると、例えばデジタルカメラ101によって画像を撮像するなどして取り込まれた画像データ(RGB画像データ)や画像修正ソフトを用いて色調補正を施した画像データ(RGB画像データ)などを画像処理装置200に送信する。画像処理装置200は、コンピュータ103から送信された画像データ(RGB画像データ)を色調補正処理部300にて分析し、色調補正を行うのと同等の効果を有する新たなプロファイル(入力プロファイル)を生成する(入力プロファイルを更新する)。すなわち、後述のように、色調の補正方法(補正のパラメータ)を反映したプロファイルを作成する。このようにして生成した(更新された)入力プロファイルはコンピュータ103へ送信される。
【0045】
コンピュータ103は、画像処理装置200から入力プロファイルを受け取ると、色変換処理部201において、色調の補正処理および色変換処理を行なう。即ち、コンピュータ103が画像データ(RGB画像データ)を受信すると、色変換処理部201は、受信した画像データ(RGB画像データ)に対して色調補正を行ない、画像形成装置(出力装置)104が受信可能な色信号(例えば、CMYK)に変換して、画像形成装置(出力装置)104へ送信する。これにより、画像形成装置104では、印刷を行なうことができる。
【0046】
上述のように、本発明の画像処理装置200では、画像解析結果に応じて入力プロファイルを更新するようにしているため、自動画像補正処理を行うことによるオーバーヘッドを少なくすることができる。
【0047】
なお、図1,図2の例では、画像処理装置200は、コンピュータ103,画像形成装置104とは別個のものとして設けられているが、コンピュータ103内に実装されても良いし、あるいは画像形成装置104内に実装されても良い。あるいは、画像形成装置104とは独立に設けられたプリンタ制御装置内に実装されても良い。
【0048】
画像処理装置200を画像形成装置104内に実装する場合には、色調補正処理機能を画像形成装置104にもたせ、画像形成装置104において色調の補正が行なわれるようにすることができる。また、画像処理装置200を画像形成装置104とは独立に設けられたプリンタ制御装置内に実装する場合には、プリンタ制御装置において色調を補正してから画像データを画像形成装置104に送ることができる。
【0049】
また、本発明の画像処理装置200は、ソフトウエアで実現することも可能である。例えば、コンピュータ内のプログラムとして存在するプリンタ・ドライバで、画像処理装置200の機能を実現することもできる。
【0050】
図3は画像処理装置200の色調補正処理部300の第1の構成例を示す図である。図3を参照すると、色調補正処理部300は、赤,緑,青色成分で構成されるRGB画像データの色空間特性を識別する色空間特性識別手段301と、色空間特性識別手段301で識別された色空間特性を用いて画像解析用パラメータを求める画像解析パラメータ算出手段302と、画像解析パラメータ算出手段302で算出された画像解析用パラメータを用いてRGB画像データを解析して色調の補正方法を決定する色調補正決定手段304とを有している。
【0051】
なお、この色調補正処理部300に入力されるRGB画像データは、より具体的にはRGB(緑,青,赤)の階調データとなっており、また、画像フォーマットはビットマップ形式で構成されている。また、各色成分の階調数は8bit=256階調が一般的であるが、64あるいは512など他の階調数の場合でも構わない。
【0052】
また、図3の色調補正処理部300には、前述したように入力プロファイルを更新するために、色調補正決定手段304で決定した色調の補正方法(補正のパラメータ)を反映したプロファイルを作成するプロファイル生成処理手段305がさらに設けられている。
【0053】
図3の構成例では、無数のRGB色空間特性に対応できるように、解析用パラメータを演算処理で求めるようにしているが、RGB色空間特性が限定されるような場合には、予め複数のパラメータセットを用意しておき、それをRGB色空間特性に従って選択的に用いるようにしてもよい。
【0054】
図4は色調補正処理部300の第2の構成例を示す図であり、この第2の構成例では、予め複数のパラメータセットを用意しておき、それをRGB色空間特性に従って選択的に用いるようになっている。すなわち、図4を参照すると、色調補正処理部300は、少なくとも1つの画像解析用パラメータが記憶されている画像解析パラメータ記憶手段311と、赤,緑,青色成分で構成されるRGB画像データの色空間特性を識別する色空間特性識別手段301と、画像解析パラメータ記憶手段311に記憶されている少なくとも1つの画像解析用パラメータから色空間特性識別手段301によって識別された色空間特性に対応した画像解析用パラメータを選択する画像解析パラメータ選択手段312と、画像解析パラメータ選択手段312によって選択された画像解析用パラメータを用いてRGB画像データを解析して色調の補正方法を決定する色調補正決定手段304とを有している。また、図4の構成例においても、色調補正決定手段304で決定した色調の補正方法(補正のパラメータ)を反映したプロファイルを作成するプロファイル生成処理手段305がさらに設けられている。
【0055】
次に、図3あるいは図4の色調補正処理部300の処理動作について説明する。まず、色空間特性識別手段301は、画像データのRGB色空間特性を検出する。例えば、Windowsシステムの画像データフォーマットであるビットマップ・フォーマットでは、画像データのヘッダ情報の部分にRGBデータの色特性を定義できるようになっている。従って、画像データのヘッダを検索した結果、RGB特性が記述されていれば、その記述をRGB色空間特性として用いることができる。また、そのような記述がない場合には、モニタプロファイルをオペレーティングシステムのAPIを用いて問い合わせることで、オペレータが使用している画像表示装置のRGB色空間特性を知ることができる。
【0056】
即ち、色空間特性識別手段301では、RGB画像データのヘッダ情報中に記述されたRGB特性を色空間特性として検出するか、あるいは、システムに登録されている画像表示装置のプロファイルを色空間特性として検出するようになっている。換言すれば、色空間特性識別手段301は、RGB画像データの色空間特性として、画像入力信号がRGB画像データと画像属性情報とからなっている場合に画像属性情報中に記述されたRGB特性を用いるか、あるいは、画像表示装置に割り当てられているカラープロファイル情報を用いるようになっている。なお、画像表示装置に割り当てられているカラープロファイル情報を用いる場合には、図3,図4の色空間特性識別手段301,プロファイル生成処理手段305には、さらに、カラープロファイル情報が入力する。
【0057】
そして、図3の構成例では、画像解析パラメータ算出手段302は、色空間特性識別手段301からRGB色空間特性のデータを受け取ると、この色空間特性を用いて画像解析用パラメータを求める。また、図4の構成例では、画像解析パラメータ選択手段312は、前記画像解析パラメータ記憶手段311に記憶されている少なくとも1つの画像解析用パラメータから色空間特性識別手段301によって識別された色空間特性に対応した画像解析用パラメータを選択する。
【0058】
そして、色調補正決定手段304では、上述のように求められた(あるいは、選択された)画像解析用パラメータを用いて、色調の補正方法(補正のパラメータ)を決定し、その結果をプロファイル生成処理手段305に送る。そして、プロファイル生成処理手段305では、色調の補正方法(補正のパラメータ)を反映したプロファイル(入力プロファイル)を生成してコンピュータ103に送信する。
【0059】
次に、色調の補正方法について説明する。デジタルカメラ等を用いて撮影する際に自動露出や自動ホワイトバランスが適切に動作しなかった場合に、デジタルカメラ等から画像データを送信して画像表示装置や画像出力装置に出力すると階調バランスの良くない画像になってしまうことが多い。そこで、このような階調バランスが良くない画像に対して、画像のヒストグラム(=度数分布)を分析して自動的にダイナミックレンジを拡大したり、コントラストを変化させたり、赤、緑、青の色成分のバランスを調整したりする自動画像補正方法がいくつか提案されている。
【0060】
図5は、代表的な色調補正方法の例を説明するためのフローチャートである。図5を参照すると、まず、処理の高速化のために画像データをサブサンプリングして縮小し画素数を減らす(ステップS1)。次に、画像データの各色成分ごとの階調値の度数分布(ヒストグラム)を求める(ステップS2)。すなわち、画像データが赤,緑,青の成分で表されている場合には、赤の階調値分布と、緑の階調値分布と、青の階調値分布とを求める。但し、度数分布の作成結果を記憶するための記憶装置に容量の制限がある場合には、いずれか一つの色成分についてのみ階調値の度数分布を求めるようにしてもよい。図6には、以上の処理で求めた輝度ヒストグラムの一例が示されている。
【0061】
そして、ステップS2で求めたヒストグラムを解析することにより、画像データが適切な階調特性を有しているか否かを判断し、必要に応じて色調補正処理を行う(ステップS3,S4,S5)。一般的な色調補正処理の内容としては、ダイナミックレンジ補正、色バランス補正、トーンカーブ補正などがある。
【0062】
ステップS3では、まず、ダイナミックレンジが適切に得られているかどうかを判定する。入力画像のダイナミックレンジを判定する場合、入力画像の最大値,最小値を用いる場合や、ノイズ成分を考慮して累積度数が1%のところを最暗点,99%を最明点というように判定する例がある。そして、判定の結果、ダイナミックレンジが不足しているとみなされる場合には、レベル補正処理を行ってダイナミックレンジを拡大する。また、夜景画像などが必要以上に変換されないように、ダイナミックレンジの拡大幅に制限をつける例もある。
【0063】
次に、ステップS4では、色かぶりを生じている画像を判別して色かぶりを除去するように色バランス(カラーバランス)の補正を行う。色かぶりの補正についても各種方式が提案されている。例えば、色かぶりは画像の比較的明るい部分で目立つため、ヒストグラムにおいて高輝度の画素についてRGBの平均を求め、そのずれを補正するように変換する方法などが考えられる。この場合、どの程度の輝度までについて調べるか、あるいは、どの程度のずれの場合に色かぶりを起こしていると判定するかなどのパラメータが必要になる。
【0064】
色バランス(カラーバランス)補正を行った後は、露出状況を判定し必要に応じて補正処理を行う。例えば、露出アンダーや露出オーバーの画像に対して、階調変換を施す場合には、画像データの輝度値の中央値を調べることにより露出オーバーかアンダーかを概ね判定することができる。その他の方式を用いることも可能である。他にも、撮影条件(逆光、フラッシュ撮影、夜間撮影など)を推定したり、被写体を推定したりするような処理まで備える場合もある。
【0065】
また、露出状況を判定した結果、補正が必要な場合にはステップS5のようにトーンカーブ補正を行なうことができる。トーンカーブ補正は、補正用トーンカーブを作成して、図7のように単純なルックアップテーブルでガンマ補正を行うことで実現できる。
【0066】
しかし、出力信号へ色変換する際に、表示画像と一致するように色変換処理が行われるようなシステムでは、同じ画像データでも、表示装置によって適正な階調であったり、露出アンダーになったりとさまざまである。従って、CMSシステムでの色調補正の判定処理は、表示システムに合わせて行うべきものである。このことは、色変換装置がカラーマネージメント・アーキテクチャを用いている場合には、入力プロファイルによって適切な解析用パラメータが変わってしまうことを意味する。例えば、色温度D50、γ特性=2.2のモニタ表示に一致するように色変換が行われる時に、適切な色調でプリント出力されている画像データをγ特性=1.8のモニタ特性に従って色変換処理が行われてしまうと、露出オーバー気味の画像出力になってしまう。同様に、色温度D93のモニタ表示に一致するような色変換処理が行われてしまうと、青みがかったプリント出力になってしまう。従って、色変換処理で用いられる入力RGB色空間のγ特性や色温度に応じて、露出状況の判定パラメータや色かぶりの判定パラメータを変更しなければ、適切な色調補正が行われない。
【0067】
そこで、本発明では、図8に示す例のように、色空間特性識別手段301で検出された色空間特性に基づいて画像解析用パラメータを決定するようにしている(ステップS6)。図8の例では、色かぶりの画像解析用パラメータと露出状況の画像解析用パラメータをRGB色空間特性によって可変とするようにしているが、勿論それ以外の画像解析用パラメータがあっても構わない。
【0068】
先ず露出状況判定用の画像解析用パラメータを求める場合の例を以下に示す。色調補正処理において、RGB色空間のγ特性が2.2の場合、30<中央値<80である時に露出アンダーとみなしてトーン変換を行うものとする。その場合、もしRGBの色空間のγ特性が1.4の場合には、この閾値をかえることによって、正しく露出アンダーを判定する。すなわち、γ特性が1.4の場合には、
9=255*(30/255)2.2/1.4
41=255*(80/255)2.2/1.4
となり、9<中央値<41なら露出アンダーとみなすようにする。
【0069】
すなわち、色空間特性識別手段301は、RGB画像データの色空間特性からRGB画像データのガンマ特性を読み取るようになっており、RGB画像データのガンマ特性を参照してトーンカーブ補正用の画像解析パラメータが求められ、トーンカーブ補正用の画像解析パラメータを用いてトーンカーブ補正を行なうようになっている。
【0070】
また、色かぶりを以下のように判定する。すなわち、
ΔR=Rave-Gave
ΔB=Bave-Gave
とした場合、ΔR>Rth、ΔB>Gthの時に色かぶりしていると判定する。但し、Rave,Gave,Baveは、ヒストグラムの明るい方から10%に存在するR,G,B各成分の平均値である。この場合も、Rth,GthをRGB信号の色温度に応じて変更することで、より高精度に色かぶりを検出することが可能になる。
【0071】
すなわち、色空間特性識別手段301は、RGB画像データの色空間特性からRGB画像データの色温度情報を読み取るようになっており、RGB画像データの色温度情報を参照してカラーバランス補正用の画像解析パラメータが求められ、カラーバランス補正用の画像解析パラメータを用いてカラーバランス補正を行なうようになっている。
【0072】
このように、本発明の画像処理装置では、RGB色空間特性に従って色調補正ための画像解析用パラメータを決定するようにしているので、オペレータの画面上で適切な階調になっていれば、色調補正がかからず画面に忠実に出力され、そうでない場合には、色調補正が適用される。即ち、オペレータが画面上で色修正作業を行った場合には、その修正結果を忠実に反映した出力結果を得ることができる。
【0073】
図9は、本発明の色調補正処理を説明するためのフローチャートである。図9を参照すると、まず、RGB色空間特性を検出(識別)する(ステップS101)。次に、前述したように、RGB色空間特性に従って画像解析用パラメータを決定する(ステップS102)。そして、色調補正のための処理を行なう。
【0074】
色調補正のための処理では、まず、画像データから色成分ごとの度数分布(ヒストグラム)を計算する(ステップS103)。次に、入力された画像データとステップS102で決定した画像解析用パラメータを用いて、色調補正を行う方法を決定する(ステップS104)。そして、どのような色調補正を行うかが決まれば、その色調補正を実現するような色変換パラメータ(カラープロファイル)を生成(更新)する(ステップS105)。そして、色変換処理部201では、このカラープロファイル(入力プロファイル)に基づいて、画像データに対して色調の補正を行なう。
【0075】
以上の方法により、オペレータが意図的に色調を補正した場合には、画像表示装置に合わせたプリント出力ができると同時に、色調補正処理が施されていない場合には、コントラストや色バランスなどが最適化された鮮明な画像を得られるようになる。
【0076】
このように、本発明は、写真フィルムなどを読み取ることによって得られた画像データやデジタルカメラから得られた画像データなどの入力カラー画像信号を、カラープリンタなどの画像形成装置に送出する画像記録信号に変換する場合などに適用できる。
【0077】
図10は図1,図2の画像処理システムのハードウェア構成例を示す図である。図10を参照すると、この画像処理システムは、例えばワークステーションやパーソナルコンピュータ等で実現され、全体を制御するCPU21と、CPU21の制御プログラム等が記憶されているROM22と、CPU21のワークエリア等として使用されるRAM23と、ハードディスク24と、RGB画像データを入力するためのデジタルカメラ101およびスキャナ102と、画像データを表示するためのディスプレイ100と、カラープリンタなどの画像形成装置104とを有している。
【0078】
ここで、CPU21,ROM22,RAM23,ハードディスク24は、図1,図2のコンピュータ103としての機能を有している。なお、この場合、図1,図2の画像処理装置200の機能も、CPU21にもたせることができる。すなわち、本発明の色調補正装置および色調補正方法としての機能をCPU21にもたせることができる。
【0079】
なお、CPU21におけるこのような色調補正装置および色調補正方法等としての機能は、例えばソフトウェアパッケージ(具体的には、CD−ROM等の情報記録媒体)の形で提供することができ、このため、図10の例では、情報記録媒体30がセットさせるとき、これを駆動する媒体駆動装置31が設けられている。
【0080】
換言すれば、本発明の色調補正装置および色調補正方法は、イメージスキャナ,ディスプレイ等を備えた汎用の計算機システムにCD−ROM等の情報記録媒体に記録されたプログラムを読み込ませて、この汎用計算機システムのマイクロプロセッサに色調補正処理を実行させる装置構成においても実施することが可能である。この場合、本発明の色調補正処理(すなわち、RGB画像データの色空間特性を識別し、RGB画像データの色空間特性に対応した画像解析用パラメータを求め、該画像解析用パラメータを用いて前記RGB画像データを解析し、解析結果に従って色調の補正方法を決定し、決定した補正方法に従ってRGB画像データの色調を補正する処理)を実行するためのプログラム(すなわち、ハードウェアシステムで用いられるプログラム)は、媒体に記録された状態で提供される。プログラムなどが記録される情報記録媒体としては、CD−ROMに限られるものではなく、ROM,RAM,フレキシブルディスク,メモリカード等が用いられても良い。媒体に記録されたプログラムは、ハードウェアシステムに組み込まれている記憶装置、例えばハードディスク24にインストールされることにより、このプログラムを実行して、色調補正処理機能を実現することができる。
【0081】
また、本発明の色調補正装置および色調補正方法を実現するためのプログラムは、媒体の形で提供されるのみならず、通信によって(例えばサーバによって)提供されるものであっても良い。
【0082】
【発明の効果】
以上に説明したように、請求項1,請求項7,請求項13,請求項14記載の発明によれば、RGB画像データの色空間特性を識別する色空間特性識別手段と、色空間特性識別手段で識別された色空間特性を用いて画像解析用パラメータを求める画像解析パラメータ算出手段と、画像解析パラメータ算出手段で算出された画像解析用パラメータに基づき前記RGB画像データを解析して、前記RGB画像データが色調補正を必要とするものか否かの判定を行ない、前記RGB画像データが色調補正を必要とすると判定したときには、前記RGB画像データの色調の補正処理を行なう色調補正手段とを有しているので、オペレータが適切な色修正を行った画像データに対しては、オペレータの修正処理を反映した出力結果が得られ、また、不適切な色修正が行われている場合や、もともと色修正が行われていないような画像に対しては適切な色修正を行なうことができる。
【0083】
また、請求項2,請求項8,請求項13,請求項14記載の発明によれば、少なくとも1つの画像解析用パラメータが記憶されている画像解析パラメータ記憶手段と、RGB画像データの色空間特性を識別する色空間特性識別手段と、前記画像解析パラメータ記憶手段に記憶されている少なくとも1つの画像解析用パラメータから前記色空間特性識別手段によって識別された色空間特性に対応した画像解析用パラメータを選択する画像解析パラメータ選択手段と、前記画像解析パラメータ選択手段によって選択された画像解析用パラメータに基づき前記RGB画像データを解析して、前記RGB画像データが色調補正を必要とするものか否かの判定を行ない、前記RGB画像データが色調補正を必要とすると判定したときには、前記RGB画像データの色調の補正処理を行なう色調補正手段とを有しているので、オペレータが適切な色修正を行った画像データに対しては、オペレータの修正処理を反映した出力結果が得られ、また、不適切な色修正が行われている場合や、もともと色修正が行われていないような画像に対しては適切な色修正を行なうことができる。
【0084】
また、請求項3,請求項9記載の発明によれば、前記色空間特性識別手段は、前記RGB画像データの色空間特性として、画像入力信号がRGB画像データと画像属性情報とからなっている場合に、画像属性情報中に記述されたRGB特性を用いるか、あるいは、画像表示装置に割り当てられているカラープロファイル情報を用いるので、オペレータが色修正処理を行っている操作環境(作業環境)を正しく取得することができる。
【0085】
また、請求項4,請求項10記載の発明によれば、前記色空間特性識別手段は、RGB画像データの色空間特性からRGB画像データの色温度情報を読み取るようになっており、前記画像解析用パラメータは、RGB画像データの色温度情報を参照して求められるカラーバランス補正用の画像解析パラメータであって、カラーバランス補正用の画像解析パラメータを用いてカラーバランス補正を行なうようになっているので、高精度な色かぶりの判定が可能となり、オペレータが色温度の異なる種々の表示装置を用いている場合にも、オペレータの操作環境に適した自動色調補正が可能となる。
【0086】
また、請求項5,請求項11記載の発明によれば、前記色空間特性識別手段は、RGB画像データの色空間特性からRGB画像データのガンマ特性を読み取るようになっており、前記画像解析用パラメータは、RGB画像データのガンマ特性を参照して求められるトーンカーブ補正用の画像解析パラメータであって、トーンカーブ補正用の画像解析パラメータを用いてトーンカーブ補正を行なうようになっているので、高精度な露出状況の判定が可能となり、オペレータがガンマ特性の異なる種々の表示装置を用いている場合にも、オペレータの操作環境に適した自動色調補正が可能となる。
【0087】
また、請求項6,請求項12記載の発明によれば、画像入力信号に対応する入力プロファイルと画像出力信号に対応する出力プロファイルとを用いて測色的に一致する色変換処理を実行する色変換処理手段と、色調補正決定手段によって決定された色調の補正方法に基づいて前記入力プロファイルを生成するプロファイル生成手段とを有しているので、自動色調補正が機能していても、オペレータが適切な色修正処理を行った場合には、オペレータの表示画面に忠実な出力を高速に得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像処理システムの一例を示す図である。
【図2】図1の画像処理システムにおけるコンピュータおよび画像処理装置の処理機能を説明するための図である。
【図3】画像処理装置の色調補正処理部の第1の構成例を示す図である。
【図4】画像処理装置の色調補正処理部の第2の構成例を示す図である。
【図5】代表的な色調補正方法の例を説明するためのフローチャートである。
【図6】輝度ヒストグラムの一例を示す図である。
【図7】ガンマ補正を行なうためのルックアップテーブルを示す図である。
【図8】本発明の色調補正方法を説明するためのフローチャートである。
【図9】本発明の色調補正方法を説明するためのフローチャートである。
【図10】図1の画像処理システムのハードウェア構成例を示す図である。
【符号の説明】
101 デジタルカメラ
102 スキャナ
103 コンピュータ
104 画像形成装置
200 画像処理装置
201 色変換処理部
300 色調補正処理部
202 入力プロファイル
203 出力プロファイル
301 色空間特性識別手段
302 画像解析パラメータ算出手段
304 色調補正決定手段
305 プロファイル生成処理手段
311 画像解析パラメータ記憶手段
312 画像解析パラメータ選択手段
21 CPU
22 ROM
23 RAM
24 ハードディスク
30 情報記憶媒体
31 媒体駆動装置

Claims (14)

  1. RGB画像データの色調補正を行う画像処理システムにおいて、RGB画像データの色空間特性を識別する色空間特性識別手段と、前記色空間特性識別手段で識別された色空間特性を用いて画像解析用パラメータを求める画像解析パラメータ算出手段と、前記画像解析パラメータ算出手段で算出された画像解析用パラメータに基づき前記RGB画像データを解析して、前記RGB画像データが色調補正を必要とするものか否かの判定を行ない、前記RGB画像データが色調補正を必要とすると判定したときには、前記RGB画像データの色調の補正処理を行なう色調補正手段とを有していることを特徴とする画像処理システム。
  2. RGB画像データの色調補正を行う画像処理システムにおいて、少なくとも1つの画像解析用パラメータが記憶されている画像解析パラメータ記憶手段と、RGB画像データの色空間特性を識別する色空間特性識別手段と、前記画像解析パラメータ記憶手段に記憶されている少なくとも1つの画像解析用パラメータから前記色空間特性識別手段によって識別された色空間特性に対応した画像解析用パラメータを選択する画像解析パラメータ選択手段と、前記画像解析パラメータ選択手段によって選択された画像解析用パラメータに基づき前記RGB画像データを解析して、前記RGB画像データが色調補正を必要とするものか否かの判定を行ない、前記RGB画像データが色調補正を必要とすると判定したときには、前記RGB画像データの色調の補正処理を行なう色調補正手段とを有していることを特徴とする画像処理システム。
  3. 請求項1または請求項2記載の画像処理システムにおいて、前記色空間特性識別手段は、前記RGB画像データの色空間特性として、画像入力信号がRGB画像データと画像属性情報とからなっている場合に画像属性情報中に記述されたRGB特性を用いるか、あるいは、画像表示装置に割り当てられているカラープロファイル情報を用いることを特徴とする画像処理システム。
  4. 請求項1または請求項2記載の画像処理システムにおいて、前記色空間特性識別手段は、RGB画像データの色空間特性からRGB画像データの色温度情報を読み取るようになっており、前記画像解析用パラメータは、RGB画像データの色温度情報を参照して求められるカラーバランス補正用の画像解析パラメータであって、カラーバランス補正用の画像解析パラメータを用いてカラーバランス補正を行なうようになっていることを特徴とする画像処理システム。
  5. 請求項1または請求項2記載の画像処理システムにおいて、前記色空間特性識別手段は、RGB画像データの色空間特性からRGB画像データのガンマ特性を読み取るようになっており、前記画像解析用パラメータは、RGB画像データのガンマ特性を参照して求められるトーンカーブ補正用の画像解析パラメータであって、トーンカーブ補正用の画像解析パラメータを用いてトーンカーブ補正を行なうようになっていることを特徴とする画像処理システム。
  6. 請求項1または請求項2記載の画像処理システムにおいて、さらに、画像入力信号に対応する入力プロファイルと画像出力信号に対応する出力プロファイルとを用いて測色的に一致する色変換処理を実行する色変換処理手段と、色調補正決定手段によって決定された色調の補正方法に基づいて前記入力プロファイルを生成するプロファイル生成手段とを有していることを特徴とする画像処理システム。
  7. RGB画像データの色調補正を行う色調補正装置において、RGB画像データの色空間特性を識別する色空間特性識別手段と、前記色空間特性識別手段で識別された色空間特性を用いて画像解析用パラメータを求める画像解析パラメータ算出手段と、前記画像解析パラメータ算出手段で算出された画像解析用パラメータ画像解析用パラメータに基づき前記RGB画像データを解析して、前記RGB画像データが色調補正を必要とするものか否かの判定を行ない、前記RGB画像データが色調補正を必要とすると判定したときには、前記RGB画像データの色調の補正処理を行なう色調補正手段とを有していることを特徴とする色調補正装置。
  8. RGB画像データの色調補正を行う色調補正装置において、少なくとも1つの画像解析用パラメータが記憶されている画像解析パラメータ記憶手段と、RGB画像データの色空間特性を識別する色空間特性識別手段と、前記画像解析パラメータ記憶手段に記憶されている少なくとも1つの画像解析用パラメータから前記色空間特性識別手段によって識別された色空間特性に対応した画像解析用パラメータを選択する画像解析パラメータ選択手段と、前記画像解析パラメータ選択手段によって選択された画像解析用パラメータ画像解析用パラメータに基づき前記RGB画像データを解析して、前記RGB画像データが色調補正を必要とするものか否かの判定を行ない、前記RGB画像データが色調補正を必要とすると判定したときには、前記RGB画像データの色調の補正処理を行なう色調補正手段とを有していることを特徴とする色調補正装置。
  9. 請求項7または請求項8記載の色調補正装置において、前記色空間特性識別手段は、前記RGB画像データの色空間特性として、画像入力信号がRGB画像データと画像属性情報とからなっている場合に画像属性情報中に記述されたRGB特性を用いるか、あるいは、画像表示装置に割り当てられているカラープロファイル情報を用いることを特徴とする色調補正装置。
  10. 請求項7または請求項8記載の色調補正装置において、前記色空間特性識別手段は、RGB画像データの色空間特性からRGB画像データの色温度情報を読み取るようになっており、前記画像解析用パラメータは、RGB画像データの色温度情報を参照して求められるカラーバランス補正用の画像解析パラメータであって、カラーバランス補正用の画像解析パラメータを用いてカラーバランス補正を行なうようになっていることを特徴とする色調補正装置。
  11. 請求項7または請求項8記載の色調補正装置において、前記色空間特性識別手段は、RGB画像データの色空間特性からRGB画像データのガンマ特性を読み取るようになっており、前記画像解析用パラメータは、RGB画像データのガンマ特性を参照して求められるトーンカーブ補正用の画像解析パラメータであって、トーンカーブ補正用の画像解析パラメータを用いてトーンカーブ補正を行なうようになっていることを特徴とする色調補正装置。
  12. 請求項7または請求項8記載の色調補正装置において、さらに、画像入力信号に対応する入力プロファイルと画像出力信号に対応する出力プロファイルとを用いて測色的に一致する色変換処理を実行する色変換処理手段と、色調補正決定手段によって決定された色調の補正方法に基づいて前記入力プロファイルを生成するプロファイル生成手段とを有していることを特徴とする色調補正装置。
  13. RGB画像データの色調補正を行う色調補正方法において、RGB画像データの色空間特性を識別し、RGB画像データの色空間特性に対応した画像解析用パラメータを求め、該画像解析用パラメータ画像解析用パラメータに基づき前記RGB画像データを解析して、前記RGB画像データが色調補正を必要とするものか否かの判定を行ない、前記RGB画像データが色調補正を必要とすると判定したときには、前記RGB画像データの色調の補正処理を行なうことを特徴とする色調補正方法。
  14. RGB画像データの色空間特性を識別し、RGB画像データの色空間特性に対応した画像解析用パラメータを求め、該画像解析用パラメータ画像解析用パラメータに基づき前記RGB画像データを解析して、前記RGB画像データが色調補正を必要とするものか否かの判定を行ない、前記RGB画像データが色調補正を必要とすると判定したときには、前記RGB画像データの色調の補正を行なう処理をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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