JP4539982B2 - 画像蓄積装置、方法、プログラムおよび記録媒体 - Google Patents

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Description

本発明は、ハードディスクに画像を一旦蓄積し、蓄積画像を外部機器に送信し、あるいは蓄積画像を指定してプリンタに出力する機能などを有する、例えばハードディスクを持つカラー複写機などの画像蓄積装置、方法、プログラムおよび記録媒体に関する。
画像を蓄積するカラー複写機は、予め選定したフォーマット(色空間、量子化するビット数など)で蓄積する。また、蓄積空間の選定に際して、画像を外部に持ち出しあるいは外部から画像を入力する場合には、スキャナで読み込んだRGB信号やプリンタ出力用のCMYK信号ではなく、スキャナやプリンタの特性に依存しないデバイス非依存の色空間信号で蓄積している。これは、蓄積した画像を外部機器に持ち出し外部モニタで表示し、外部プリンタで出力する場合、標準で規定されたデバイス非依存の信号でなければ色再現性が保証されないからである。従って、スキャナ入力画像と外部入力画像を一つの蓄積手段で一括管理するには、何れの入力画像も同一の色空間で蓄積するのが望ましく、外部機器から画像を入力して蓄積する場合、デバイス非依存の信号で蓄積する。
蓄積する際のデバイス非依存の色信号としては、スキャナ入力のRGBやプリンタ出力のCMYKが持つ色域を包含する色域を持つ信号が適している。例えば、標準で規定された信号であるbg−sRGBは、現在モニタの色空間として一般的であるsRGBに対して色域を拡張した拡張色空間と呼ばれるものの一つであり、sRGBがRGB各0〜1とすると、bg−sRGBはRGB各−0.75〜1.25であり、十分に広い色域を持っているので、色域の広さで蓄積色空間に適した色空間の一つである。なお、bg−sRGBは、0〜1の範囲ではsRGBと一致する。sRGBは印刷物や銀塩写真やプリンタの色域に対して、一部の色(グリーン等)で色域が不足しているが、bg−sRGBを使えば十分に色域をカバーできる。なお、上記した拡張色空間は他にもいくつかあり、また、標準として規定された信号でなく独自に規定したデバイス非依存の信号でも良い。
ところで、拡張色空間を蓄積色空間として使用する場合には、蓄積容量と量子化精度とのトレードオフが問題となる。sRGBは、標準で8ビットであるのに対して、bg−sRGBは標準で10ビットや12ビット、16ビットである。これは、8ビットのまま色域を拡大すると、1単位あたりで表現できる階調が粗くなり量子化誤差が増加し、階調とびや階調つぶれが発生するからである。量子化精度に起因する階調性の劣化を解消するため、8ビットよりも多いビット数が必要になるが、逆に画像蓄積の容量が増加する。
そこで、プリンタ出力の際にsRGBよりも色域が広いwRGBを用いることで、表現色数を維持した装置(例えば、特許文献1を参照)が提案されている。しかし、特許文献1では、実際に階調数を維持するためにはビット数を増やす必要があり、画像データのサイズが膨大になってしまう。
また、スキャナで読み取った画像を蓄積して外部に送信する際に、送信先の機器の能力に応じて色空間を選択して蓄積する装置もある(例えば、特許文献2を参照)。この装置では、白黒の2値画像しか出力できないファクシミリに送信する場合は、白黒2値画像で蓄積するもので、蓄積容量を必要最低限に抑制できるが、蓄積画像を別のカラーファクシミリに送信する場合には、再度スキャナで画像を入力しなければならず、蓄積画像を再利用する装置には適さない。
特開2002−344764号公報 特開2003−153014号公報
上記したsRGBの色域は十分ではないが、実際の画像では不足する色域に画素値が存在していないことも多いので、蓄積色空間としてsRGBを用いても問題にはならない。また、ビット数の相違によって画質が問題となるのは、印画紙写真で緩やかに濃度が変化している部分やアプリケーションで作成したグラデーション画像等である。しかし、そのような画像は特殊な用途を除いて一般的には使用頻度は高くない。さらに、階調性をさほど重視しない文字画像や、周波数が高い網点画像では、10ビットで量子化しても、8ビットで量子化しても画質の差として表れない。
本発明の目的は、印画紙写真などを蓄積する際に、蓄積容量を抑えつつ、色再現性と階調性を両立した画像蓄積装置、方法、プログラムおよび記録媒体を提供することにある。
本発明では、色域が十分ではないが殆どの色域をカバーしているsRGBもしくはそれよりも少し広い色域の第1の色空間信号と、色域が十分であるが第1の色空間信号と同じビット数では階調性が不足するbg−sRGBのような第2の色空間信号でハードディスクへの蓄積を行い、入力画像毎に色域の大きさ、印画紙画像や文字画像等の画像属性を判定して第1の色空間信号と第2の色空間信号のうち少なくとも1つを最終的にハードディスク内に残すことにより蓄積容量を抑えつつ、色域と階調性の確保を両立させる。また、本発明では、第2の色空間信号を第1の色空間信号と同じ階調性を確保するために本来必要なビット数よりも少ないビット数にして蓄積し、全ての画像を本来必要なビット数で蓄積する場合と比較して蓄積容量を削減し、本発明では、第1の色空間信号と第2の色空間信号を共に8ビットにすることにより処理がしやすくなる。
本発明によれば、画像1と画像2に加えて、色域が広く量子化が密な画像3を生成し、広い色域と厳密な階調性を必要とする入力画像に対しては画像3を蓄積保持するため、どのような入力画像にも対応でき、確実に蓄積容量を抑えつつ色再現性と階調性の確保を両立することができる。
本発明によれば、入力画像の色域や属性に基づいて蓄積画像の色空間(色域、ビット数)を切り換えるため、画像毎に効率よく蓄積容量を抑えつつ色再現性と階調性の確保を両立することができる。
本発明によれば、によれば、外部入力画像に関しては色空間を選択して蓄積し、ノイズの影響が大きく厳密な階調性が意味を成さないスキャナ入力画像に関しては常に同じ色空間で非選択的に蓄積するため、入力画像の特性に応じて不必要に色変換や消去画像選択等の回路を増やすことがない。
以下、発明の実施の形態について図面により詳細に説明する。
実施例1:
図1は、本発明の実施例1の構成を示す。本実施例の入力画像は、スキャナ入力画像である。第1の色変換部11は、スキャナ入力のデバイス依存RGB信号を、色域が比較的狭いデバイス非依存のRGB信号(以下、rgb(small))に変換し、第2の色変換部12は、スキャナ入力のデバイス依存RGB信号を、色域が比較的広いデバイス非依存のRGB信号(以下、RGB(big))に変換する。RGB(big)とrgb(small)は、3原色の色度値xy、および、白色点の3刺激値XYZ、および、γカーブが規定されたデバイス非依存の信号である。
図2は、rgb(small)とRGB(big)がそれぞれカバーしている色域の違いと量子化の粗密の違いを概念的にL−C平面上で表したものである。本実施例では両色空間ともに8ビットで量子化した。RGB(big)の方がメッシュが大きく粗い量子化になる。なお、上記した色変換方式は、3D−LUTと補間演算による方式や線形マトリクス変換による方式等、既存の方式を用いる。
画像を蓄積するため、画像圧縮部14は、rgb(small)色空間の各8ビット画像の圧縮を行い、画像圧縮部15は、RGB(big)色空間の各8ビット画像の圧縮を行い、画像1と画像2の2枚の圧縮画像を生成する。圧縮方式は例えばJPEGを用いればよく、ビット数が8ビットであるためJPEGのベースライン方式に対応し、また外部機器への持ち出しに対しても汎用性が高い。
画像蓄積部17は、画像1、画像2の2枚の圧縮画像をページ単位で蓄積する。
画像属性判定部10は、入力画像(原稿)の属性(種類)を判定する。ここでは、特開平6−197218号公報に記載の原稿判定回路と同様の方法で入力画像の属性を判定する。前記原稿判定回路では、網点写真、銀塩写真(印画紙写真)、網点写真/銀塩写真の原稿種類を自動で判定している。本発明では、入力画像(原稿)が印画紙写真原稿であるか否かの判定結果が必要であり、ここでは印画紙写真原稿の判定方法について説明する。
印画紙写真原稿を読み込んだ場合、中間レベルをとる画素が多く、またこれら画素はある程度の塊を持っている。写真原稿におけるこのような特性を利用して、写真原稿画素を検出し、その計数値(ヒストグラム)で対象原稿(入力画像)が写真であるか否かを、画像蓄積を行っている間の時間を利用して判定する。中間レベル画素の判定は、予め2つの閾値p_th1,p_th2(p_th1<p_th2)を設定しておき、入力RGB各々について比較を行い、p_th1<R<p_th2 かつ p_th1<G<p_th2 かつ p_th1<B<p_th2 である場合に、中間レベル画素であると判定する。
色域判定部13は、RGB(big)に変換された色の中に、rgb(small)の色域外のデータがページ内に存在するか否かを判定する。RGB(big)とrgb(small)は、3原色の色度値xyおよび観察光源によって決まる白色点の3刺激値XYZおよびγカーブが規定されたデバイス非依存の信号である。このようなデバイス非依存の信号は、図3(a)に示すように、XYZからNビットのデバイス非依存信号へ変換を行うことができる。
3×3マトリクス演算部101は、式(1)を演算する。ここで、m11〜m33は、3原色の色度値xyおよび白色点の3刺激値によって決まるパラメータである。
Figure 0004539982
クリッピング102では、0未満の値を0に、1を超える値を1に丸める処理を行う(通常0〜1で規定されていることが多いので0〜1で説明する)。
ここでクリッピングされる0未満や1超の画素は、該色空間の色域外の値である。
r’=max(0,min(r,1))
g’=max(0,min(g,1))
b’=max(0,min(b,1))
γ変換103は式(2)の演算を行う。光源によって、D65ならばGamma=2.2, D50ならばGamma=1.8が一般的である。
Figure 0004539982
Nビット化104は式(3)の演算を行う。
Figure 0004539982
逆変換(デバイス非依存RGB→XYZ)は、クリッピング以外の処理の逆変換を行えばよい(図3(b))。マトリクス演算203で用いる3×3マトリクスは、図3(a)のマトリクスの逆行列になる。
RGB(big)からrgb(small)への変換は、図3(b)に示すように、RGB(big)をXYZに変換し、XYZを図3(a)に示すように、rgb(small)へ変換すれば可能である。すなわち、図3(c)のように、2つのマトリクスの合成マトリクス303を使用すれば、1回のマトリクス演算で実現できる。
また、図3(a)のクリッピングで説明した通り、図3(c)でクリッピングされる0未満や1超の画素は、RGB(big)では色域内であるが、rgb(small)では色域外の値であることを表している。
そこで、色域判定は図3(d)に示すように行う。
色域外か否かの判定307は、min(r,g,b)<0またはmax(r,g,b)>1ならば、該画素値がrgb(small)の色域外であるとして「1」を出力し、それ以外ならば「0」を出力する。
次いで、色域外の画素数をカウント308する。つまり、ページ内で上記した「1」の画素数をカウントする。カウント値を閾値判定309し、カウントした「1」の画素数が所定の閾値以上であれば、ページ内にrgb(sall)の色域外の値が存在すると判定する。なお、所定閾値=1では、ノイズ成分によって色域外と誤判定する恐れがあるため、少し余裕を持たせた値に設定すると良い。色域判定も、画像蓄積を行っている時間を利用して行い、判定結果を出力する。
消去画像選択部16は、画像属性判定部10の結果と色域判定部13の結果を基に、画像蓄積部17に蓄積した画像のうち消去する画像を選択し、選択した画像を画像蓄積部17から消去する。一旦蓄積してから消去する構成を採る理由は、画像属性判定部10や色域判定部13がページ内の画像を最後まで参照した時点で判定結果が得られるためである。なお、画像1、画像2を夫々バッファメモリに格納しておき、選択した画像を画像蓄積部17に格納する構成にしてもよい。最終的に蓄積手段17に残す画像は、蓄積した2枚の画像(画像1、画像2)のうち、図4に示すように、少なくとも何れか一方である。色域判定の結果、ページ内の色が全てrgb(small)の色域内に存在する場合、画像1で十分であるので画像1を残し、画像2を消去画像として選択し消去する。rgb(small)の色域外の色が存在する場合、色再現性を重視して画像2を残す。印画紙写真でない文字画像や網点画像であれば、階調性をさほど重視しないため、画像1を消去画像として選択し消去する。ただし、印画紙写真の場合は階調性も重要であるため、どうしても蓄積容量を削減したい場合は何れか一方のみを残しても良いが、本実施例では画像1と画像2を両方とも残し消去しない。画像1と画像2の両方を蓄積手段17に保持することにより、画像1と画像2の合成画像の作成が可能である。画像1と画像2の合成画像は、rgb(small)の色域内では細かく量子化され、rgb(small)の色域外では粗く量子化された画像になる。rgb(small)の色域外の色は、図2の無彩軸から離れた高彩度の色域であり、無彩軸と比べれば階調とび等は目立たないため、量子化が粗いことによる影響は比較的小さい。このケースに限り入力画像1枚について2枚の画像を蓄積することになり蓄積容量は増えるが、他のケースが入力画像として多ければ総合的に蓄積容量を抑制できる。
以上、入力画像がスキャナ入力である例を説明したが、入力画像がスキャナ入力でなく外部機器から受信したプリンタ入力画像である場合についても同様である。以下、これを説明する。
外部PCにおいてアプリケーションで作成した文書データをプリンタ出力する場合、プリンタドライバによって文書データをページ記述言語(Page
Description Language:PDL)により表現されるコマンド列に変換し、PDLをプリンタ側に送信する。プリンタ側では受信したPDLをビットマップ画像に展開する。展開後のビットマップ画像が図1の入力画像に該当する。この場合、入力画像は一般にsRGBの色空間で表現された画像であり、第1の色変換部11や第2の色変換部12は数式(3×3マトリクス変換とγ変換)による変換で実現できる。
画像属性判定部10は、PDLを解析してページ内に文字オブジェクトがあるか否かを判定する。一般にPDLは、文字オブジェクト、図形などのグラフィックオブジェクト、スキャナやデジタルカメラで撮影した画像等のビットマップオブジェクトという、3つのオブジェクトから構成される。文字オブジェクトの存在有無によって、図5のように、色域内の場合は画像1を保持し、色域外の色が存在し、文字オブジェクトがある場合は階調性を重視せずに画像2を保持し、文字オブジェクトが無い場合(グラフィックオブジェクトやビットマップオブジェクトのみの場合)は階調性を重視して、画像1(+画像2)を保持する。
以上、本実施例によれば、画像毎に色域や画像属性に応じた色空間、量子化精度で画像蓄積を行うため、蓄積容量を抑えつつ、色再現性と階調性を両立できる。
実施例2:
図6は、本発明の実施例2の構成を示す。実施例1では色域が広い印画紙写真である場合、画像1と画像2の2枚を蓄積手段に保持したが、本実施例では画像3を準備し、色域が広い印画紙写真であっても1枚(画像3)のみを最終的に保持する(図8)。
以下、実施例1と異なる処理ブロック(第2の色変換部22、ビット切捨て部23)を説明する。第2の色変換部22は、色域が広い第2の色空間RGB(big)で8ビットよりも多いビット数で量子化された信号(12ビット)を出力する。図7は、図2と同様に概念的に図示したものである。これを画像圧縮部27で圧縮処理した画像が画像3である。また、ビット切捨て部23において、第2の色変換部22から12ビットで出力された信号の下位ビットを切り捨てて8ビットに変換すれば、実施例1と同じRGB(big)の8ビット信号になり、これを圧縮したものが画像2である。画像3は12ビットであるため、画像1や画像2に比べれば蓄積容量が増加し、画像圧縮部27も12ビットに対応する圧縮方式(例えばJPEGの拡張方式)でなければならない等の制約があるが、実施例1のように8ビット画像を2枚保持する場合に比べて確実に蓄積容量を抑制できる。
以上、本実施例によれば、広い色域と厳密な階調性が必要な画像に対しては12ビットの画像3を蓄積するため、画像1と画像2の2枚の8ビット画像を蓄積するよりも蓄積容量を抑えることができる。画像の色域や属性に応じて色空間や量子化精度を切り替える本発明を実施しない場合、画質面から同レベルの効果を得るには全画像に対して12ビットの画像3で画像蓄積を行うことになるが、その場合と比較すると、より一層、蓄積容量の削減効果がある。
実施例3:
図9は、本発明の実施例3の構成を示す。スキャナ入力画像は、入力時の振動等に起因してノイズが重畳された信号であるので、ノイズレベルにもよるが、厳密に階調性を考慮する必要がない。
図10は、ノイズが無い状態において、量子化が粗な場合と量子化が密な場合の階調性の違いを示す。図11は、ノイズが有る状態において、量子化が粗な場合と量子化が密な場合の階調性の違いを示す。ノイズが無い場合は量子化を密にした方が階調飛びが小さくなり良好である。しかし、図11のようなノイズがある場合、量子化が粗でも密でもノイズによる階調性への影響は変わらない。この場合、スキャナ入力画像に関しては、常に、色域が大きい色空間で比較的粗く量子化された信号に変換して蓄積しても問題はない。
一方、外部I/F(インターフェース)37を介して入力される外部入力信号は、外部PCのアプリケーションソフトで作成されたノイズの無い画像であり、量子化誤差よりもノイズの振幅の方が小さい高精度なスキャナで読み取られた画像が入力されるので、階調性を重視する必要がある。従って、外部入力画像に対しては、前述した実施例1と同様に、色域の広さと量子化の疎密が異なる画像から選択的に蓄積手段内に保持する構成を採る(図の点線内)。
スキャナ色補正部31は、スキャナ30で読み取ったRGB信号を、第2の色空間であるRGB(big)の各8ビット信号に変換し、画像圧縮部32で圧縮処理してから画像蓄積部33に蓄積する。画像蓄積部33は、スキャナ入力画像30と外部入力画像37を一括して蓄積し、管理する。
画像伸張部34は、画像蓄積部33に蓄積された蓄積画像を読み出し、画像を伸張し、プリンタ色補正部35はRGBをCMYKへ変換し、プリンタ36に画像を出力する。
以上、本実施例によれば、外部入力画像の場合は色域および量子化精度を切り換えた画像を選択的に保持するが、スキャナ入力画像の場合は常に同じ色空間(同じ色域、同じビット数)で非選択的に画像を蓄積するため、ノイズが大きいスキャナ入力画像に対して、色変換や消去画像選択等の回路を必要としないので、コスト増を抑制できる。
実施例4:
図12は、本発明の実施例4の構成を示す。前述した実施例1〜3は、入力画像から、rgb(small)とRGB(big)の2つの色空間で表現された画像を取得するため、第1の色変換部と第2の色変換部の2つの色変換手段を備えた構成を採る。
本実施例では、rgb(small)とRGB(big)を、例えばsRGBとbg−sRGBのように、rgb(small)の色域内では同一に規定された色空間とすることで、1つの色変換手段のみで構成し、ハードウェアの付加を少なくする。
色変換部50は、入力画像をRGB(big)の8ビット超で量子化された信号に変換する。クリッピング部52では、色域を制限して8ビットの信号にクリップし、rgb(small)を生成する。画像圧縮部55でrgb(small)を圧縮して画像1を生成する。
一方、ビット切捨て部53では下位ビットを切り捨てて量子化を粗くした8ビットの信号、RGB(big)を生成する。画像圧縮部56でRGB(big)を圧縮して画像2を生成する。実施例2のように画像3を蓄積する場合は、色変換部50の変換後の信号を蓄積すればよい。
図13は、本実施例のrgb(small)とRGB(big)の関係を示し、RGB空間でRGB(big)の立方体の中にrgb(small)の立方体が完全に包含される関係になる。図14は、rgb(small)を8ビットで量子化した画像1とRGB(big)を8ビットで量子化した画像2の量子化の一単位の大きさをそれぞれメッシュで表したものである。簡単のため、2次元のR−G平面で表した。メッシュの大きさの関係は図2と同じである。図15は、同様に画像3について表したものである。
なお、画像3を蓄積する構成を採らずに、実施例1のように画像1、画像2の2枚を蓄積する構成でも良い。その場合、前述した通り、画像1、画像2の2枚の蓄積画像を読み出してから合成画像を生成することができ、合成画像の量子化メッシュは図16のようになる。rgb(small)の色域内では細かく、外側の色域では粗い量子化になり、本実施例では、rgb(small)の色域内で同一に規定された信号を使っているため合成が容易である。
以上、本実施例によれば、全て同じ色空間(同じ色域、同じビット数)で蓄積する従来の場合と同様に、1つの色変換で実現することができ、コスト増を抑制できる。
実施例5:
図17は、本発明の実施例5の構成を示す。前述した実施例は一旦蓄積した画像を消去することにより、少なくとも1つの画像を蓄積手段内に残す構成を採る実施例である。
本実施例では、オペレーションパネル60においてユーザが指示し、その指示に応じて画像1、画像2の少なくとも1つを最終的に保持する画像として選択する実施例であり、処理の開始時から保持する画像のみを蓄積することが可能である。
セレクタ65は、保持する画像を選択し、画像蓄積部66には選択した画像のみを蓄積する。前述した実施例のように、常に2枚の画像を一旦蓄積してから不要なものを消去する構成と異なり、一時的に蓄積容量が増加することもない。なお、オペレーションパネルでのユーザ指示は、直接、色空間を選ぶものでも良いし、文字モードや文字/印刷写真モード、文字/印画紙写真モード、印刷写真モード、印画紙モード等の画質モードを選択する間接的な指示でも良い。この場合は、文字/印画紙写真モードと印画紙モード以外のモードの場合は階調性を重視せず、比較的粗い量子化を行ってもよい(画像2を選択)。
以上、本実施例によれば、画像蓄積前に蓄積手段に保持する画像を選択できる場合、最初に選択してその画像のみを蓄積することで、一時的に蓄積容量が増加することを抑制できる。
なお、本発明は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(CPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても達成される。この場合、記憶媒体から読出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになる。
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどを用いることができる。
また、コンピュータが読出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
さらに、記憶媒体から読出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
本発明の実施例1の構成を示す。 rgb(small)とRGB(big)の色域、量子化の粗密の相違を示す。 色域判定を説明する図である。 実施例1の色域、画像属性に応じた蓄積画像の例を示す。 実施例1の色域、画像属性に応じた蓄積画像の他の例を示す。 本発明の実施例2の構成を示す。 実施例2のRGB(big)の色域と量子化を示す。 実施例2の色域、画像属性に応じた蓄積画像の例を示す。 本発明の実施例3の構成を示す。 ノイズが無い状態において、量子化が粗な場合と量子化が密な場合の階調性の違いを示す。 ノイズが有る状態において、量子化が粗な場合と量子化が密な場合の階調性の違いを示す。 本発明の実施例4の構成を示す。 実施例4におけるrgb(small)とRGB(big)の関係を示す。 実施例4の画像1、画像2の量子化メッシュを示す。 実施例4の画像3の量子化メッシュを示す。 実施例4における画像1と画像2の合成画像の量子化メッシュを示す。 本発明の実施例5の構成を示す。
符号の説明
10 画像属性判定部
11 第1の色変換部
12 第2の色変換部
13 色域判定部
14、15 画像圧縮部
16 消去画像選択部
17 画像蓄積部

Claims (4)

  1. 光学的に原稿を読み取り、内部入力画像信号を取得する内部入力手段と、外部機器から外部インターフェースを介して外部入力画像信号を取得する外部入力手段と、画像を蓄積する蓄積手段を備える画像蓄積装置において、前記外部入力画像信号をLビットで量子化された第1の色空間信号に変換する第1の色変換手段と、前記外部入力画像信号を前記第1の色空間信号よりも広い色域を持ち、Lビットで量子化された第2の色空間信号に変換する第2の色変換手段と、前記第1の色変換後の画像または第2の色変換後の画像の内、少なくとも一つの画像を選択する選択手段と、前記内部入力画像信号をLビットで量子化された前記第2の色空間信号に変換するスキャナ色補正手段を有し、前記内部入力手段から内部入力画像信号が取得された場合は、前記スキャナ色補正手段にて変換された画像信号を前記蓄積手段に保持し、前記外部入力手段から外部入力画像信号が取得された場合は、前記選択手段にて選択された画像を前記蓄積手段に保持することを特徴とする画像蓄積装置。
  2. 光学的に原稿を読み取り、内部入力画像信号を取得する内部入力工程と、外部機器から外部インターフェースを介して外部入力画像信号を取得する外部入力工程と、画像を蓄積する蓄積工程を備える画像蓄積工程において、前記外部入力画像信号をLビットで量子化された第1の色空間信号に変換する第1の色変換工程と、前記外部入力画像信号を前記第1の色空間信号よりも広い色域を持ち、Lビットで量子化された第2の色空間信号に変換する第2の色変換工程と、前記第1の色変換後の画像または第2の色変換後の画像の内、少なくとも一つの画像を選択する選択工程と、前記内部入力画像信号をLビットで量子化された前記第2の色空間信号に変換するスキャナ色補正工程を有し、前記内部入力工程から内部入力画像信号が取得された場合は、前記スキャナ色補正工程にて変換された画像信号を前記蓄積工程に保持し、前記外部入力工程から外部入力画像信号が取得された場合は、前記選択工程にて選択された画像を前記蓄積工程に保持することを特徴とする画像蓄積方法。
  3. 請求項記載の画像蓄積方法をコンピュータに実現させるためのプログラム。
  4. 請求項記載の画像蓄積方法をコンピュータに実現させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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