JP2003151963A - ドライエッチング方法および装置 - Google Patents

ドライエッチング方法および装置

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JP2003151963A JP2001350871A JP2001350871A JP2003151963A JP 2003151963 A JP2003151963 A JP 2003151963A JP 2001350871 A JP2001350871 A JP 2001350871A JP 2001350871 A JP2001350871 A JP 2001350871A JP 2003151963 A JP2003151963 A JP 2003151963A
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oxide film
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Shigenori Sakamori
重則 坂森
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 Pt上のシリコン酸化膜のドライエッチング
時に発生する、反応室壁材料による汚染を抑制する。 【解決手段】 白金膜上に堆積されたシリコン酸化膜も
しくはシリコン窒化膜を、壁面が石英で覆われた反応室
内でドライエッチングする。オーバーエッチングにより
白金がプラズマに曝され、プラズマ中のラジカルやイオ
ンと反応して副成物を生成しても、その副成物によって
石英から、デバイスの特性を劣化させる不純物が放出さ
れることはない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ドライエッチング
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、DRAMの容量素子部では、容量
絶縁膜としてONO(Oxide−Nitride−O
xide)膜が使用されている。そしてこれまで、デバ
イスの微細化に対して、容量電極の表面積を大きくする
ことで容量が確保されてきた。
【0003】しかし、ONO膜は誘電率ε=7〜8であ
り、より微細化、高集積化が要求されるデバイスに対し
て十分な容量を得るのは困難になってきた。そのため、
4GbitDRAM以降のDRAM等の容量素子部で
は、誘電率ε=200〜250である(Ba,Sr)T
iO3 (以後、BSTと略す)のような多元素系酸化物
からなる膜を容量絶縁膜として用いることが検討されて
いる。
【0004】BST膜を容量絶縁膜として用いる場合、
容量電極材料としてPt(白金)、Ir(イリジウム)
が使用される。そこで、0.13μmルール(4Gbi
tDRAMに相当)のデバイスを実現するには、上記し
たPt、Irといった貴金属を精度よく微細加工するこ
とが必要となる。
【0005】白金を下部電極とする容量電極として、ス
タック型構造容量が提案されている。スタック型構造容
量の形成工程を、図6および図7を用いて説明する。ま
ず、図6(a)に示すように、半導体基板(Si基板)
1の上にPt膜(白金膜)2,シリコン酸化膜3を順次
に堆積し、リソグラフィー法によってフォトレジスト4
をパターニングする。
【0006】次に、図6(b)に示すように、フォトレ
ジスト4をマスクとして、シリコン酸化膜3をドライエ
ッチングする。このシリコン酸化膜3のドライエッチン
グは一般に、C48,O2,Arの混合ガスを用いて、
2周波励起型RIE(Reactive Ion Etching)方式のド
ライエッチング装置にて行なう。
【0007】次に、図6(c)に示すように、フォトレ
ジスト4を除去し、パターニングされたシリコン酸化膜
3をマスクとして、Pt膜2のドライエッチングを行な
う。Ptのドライエッチングには一般に、Ar,Cl2
の混合ガスを用いる。このようなガスを用いたドライエ
ッチング時には、(Pt/フォトレジスト)選択比が
0.1〜0.2程度となるので、Ptエッチ時のマスク
材料として通常、上記したシリコン酸化膜3(もしくは
シリコン窒化膜)を用いるのである。
【0008】次に、図6(d)に示すように、マスクと
して用いたシリコン酸化膜3を除去し、BST膜5,P
t膜6を堆積し、堆積したBST膜5,Pt膜6をリソ
グラフィー,ドライエッチングによってパターニングす
ることにより、BST膜5を容量絶縁膜とした、Pt膜
6からなる上部電極を形成する。
【0009】図7は、上記した2周波励起型RIE(Re
active Ion Etching)方式のドライエッチング装置の構
成を示す。給気系および排気系(図示せず)を設けた反
応室11の内部に、上部電極12と処理対象の半導体基
板13を設置する下部電極14とを配置し、反応室11
の外部に各電極12,14に接続する高周波電源15,
16を配置している。反応室11を構成する少なくとも
側壁の内面は、プラズマ耐性の強い(すなわち硬度が高
い)保護膜、ここではY23膜(イットリア膜)17で
コーティングされている。
【0010】上記したシリコン酸化膜3のドライエッチ
ング条件は以下に示す通りである。 (ドライエッチング条件1) C48流量 20ml/ 分 O2流量 15ml/ 分 Ar流量 500ml/ 分 圧力 5Pa 投入電力(上部) 1000W 投入電力(下部) 1000W 基板温度 20℃
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記したよ
うにしてスタック型構造容量を形成する工程では、図6
(b) に示すようにシリコン酸化膜3をオーバーエッチン
グする際に、Pt膜2の表面がC48/O2/Arプラズ
マに曝されることになる。
【0012】そこで、Pt膜2の表面がフッ素系プラズ
マに曝されることによる影響を調べるために、シリコン
酸化膜3のオーバーエッチング(したがってPtエッ
チ)の前後の反応室11の内部の不純物を分析した。具
体的には、反応室11の壁に、デバイス特性に影響を与
えると考えられるYを含むY23膜17でコーティング
が施されていることを考慮して、Pt,Yに着目して、
半導体基板1に付着したPt,Yの原子数をICP質量
分析法で分析した。
【0013】結果は図8に示す通りであり、Pt処理前
として示したオーバーエッチ前には反応室11のY汚染
は観察されなかったが(検出限界以下)、Pt処理後と
して示したオーバーエッチ後には反応室11のY汚染が
観察された(Y:6×1011atoms/cm2)。図中、E+
nは10のn乗を示す。
【0014】これは、次のような理由に拠るものと考え
られる。プラズマから供給されたフッ素イオンもしくは
フッ素ラジカルとPtとが反応して、PtF4,PtF6
等が生成する。これらの反応生成物PtFxは強力なル
イス酸であり、反応性が非常に強いため、反応室11の
壁面のコーティングに用いられているY23を還元し、
それにより放出されたY(イットリウム)が半導体基板
1に供給される。
【0015】また、シリコン酸化膜3のオーバーエッチ
中にエッチングされたPtがスパッタ効果により反応室
11の壁面に付着し、触媒効果を発揮して、プラズマ中
の粒子と前記壁面のY23との反応を容易にし、それに
より放出されたYが半導体基板1に供給される、という
メカニズムも存在すると考えられる。
【0016】このようにして供給されたYは半導体基板
1に打ち込まれ、トランジスタの特性の劣化を引き起こ
すことになる。反応室11の壁面のコーティングに用い
られるプラズマ耐性の強い材料としては、上記したY2
3の他に、Al23(アルマイト)、SiC(炭化ケ
イ素)等があるが、これらによってコーティングされた
反応室11でも半導体基板1の汚染が同様に観測され
る。
【0017】本発明は上記問題点に鑑み、Pt上のシリ
コン酸化膜のドライエッチング時に発生する反応室壁材
料による汚染を抑制することを目的とするものである。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに本発明は、Pt上のシリコン酸化膜もしくはシリコ
ン窒化膜をドライエッチングする際に、壁面が石英で覆
われた反応室を用いることで、Ptと壁材料との反応を
抑制するようにしたものである。
【0019】請求項1記載の発明は、白金膜上に堆積さ
れたシリコン酸化膜もしくはシリコン窒化膜を、壁面が
石英で覆われた反応室内でドライエッチングすることを
特徴とするもので、オーバーエッチングにより白金がプ
ラズマに曝され、プラズマ中のラジカルやイオンと反応
しても、その副生成物によって石英から、デバイスの特
性を劣化させる不純物が放出されることはなく、反応室
の被覆材料による汚染を防止あるいは低減できる。
【0020】請求項2記載の発明は、請求項1記載のド
ライエッチング方法において、エッチングガスとしてフ
ッ素系ガスを使用することを特徴とするもので、白金に
対して一般に用いられるフッ素系ガスによれば、PtF
xで示される強力なルイス酸が副成物として生成する
が、そのルイス酸によって石英から、デバイスの特性を
劣化させる不純物が放出されることはなく、石英自体の
侵食も生じにくい。このことから逆に、フッ素系ガスを
好適に使用可能となる。
【0021】請求項3記載の発明は、請求項1記載のド
ライエッチング方法において、白金膜とシリコン酸化膜
もしくはシリコン窒化膜との間に、窒化チタンアルミニ
ウム、窒化チタンシリコン、窒化チタンの内の一種であ
る密着層が形成されていることを特徴とするもので、こ
のような密着層に対してはシリコン酸化膜もしくはシリ
コン窒化膜を選択的にエッチングできるので、密着層の
上でエッチングをストップさせることが可能であり、白
金とプラズマとから、汚染源となる副生成物が生成する
のを回避できる。
【0022】請求項4記載の発明は、請求項1記載のド
ライエッチング方法において、白金膜上に、窒化チタン
アルミニウム、窒化チタンシリコン、窒化チタンの内の
一種である密着層を介して、シリコン酸化膜もしくはシ
リコン窒化膜が堆積されたウエハについて、前記シリコ
ン酸化膜もしくはシリコン窒化膜と密着層とを順次にド
ライエッチングするに際して、少なくとも前記シリコン
酸化膜もしくはシリコン窒化膜のドライエッチングを、
壁面が石英で覆われた反応室内で行なうことを特徴とす
る。これによれば、密着層をエッチングする際には白金
がプラズマに曝され副成物が生成するので、壁面が石英
で覆われた反応室を用いる必要があるが、シリコン酸化
膜もしくはシリコン窒化膜のエッチングは密着層の存在
を利用してその上でストップさせるようにすれば、白金
がプラズマに曝され汚染源となる副成物が生成するのを
回避できるので、必ずしも壁面が石英で覆われた反応室
を用いる必要はない。よって、反応室の選択幅が広が
る。
【0023】請求項5記載の発明は、請求項4記載のド
ライエッチング方法において、シリコン酸化膜もしくは
シリコン窒化膜のドライエッチングをフッ素系ガスによ
り行うことを特徴とするもので、フッ素系ガスを用いる
ことにより、シリコン酸化膜もしくはシリコン窒化膜を
速やかにエッチングできる。
【0024】請求項6記載の発明は、請求項4記載のド
ライエッチング方法において、密着層のドライエッチン
グを塩素系ガスにより行なうことを特徴とするもので、
塩素系ガスを用いることにより、フッ素系ガスを用いる
場合のような強力なルイス酸の生成、それによる石英の
侵食を回避できる。よって、反応室のメンテナンス周期
の延長、メンテナンス性の向上を図ることが可能とな
る。
【0025】請求項7記載の発明は、請求項2または請
求項5のいずれかに記載のドライエッチング方法におい
て、フッ素系ガスがCF4,CHF3,CH22,C
26,C 46,C58,C48の内の少なくとも1種を
含むことを特徴とする。
【0026】請求項8記載の発明は、請求項6記載のド
ライエッチング方法において、塩素系ガスがCl2,H
Cl,BCl3の内の少なくとも1種を含むことを特徴
とする。
【0027】請求項9記載の発明は、白金膜上に、窒化
チタンアルミニウム、窒化チタンシリコン、窒化チタン
の内の一種である密着層を介して、シリコン酸化膜もし
くはシリコン窒化膜が堆積されたウエハのためのドライ
エッチング装置であって、少なくとも一方が石英によっ
て壁面が覆われ、前記石英で覆われた一方において前記
シリコン酸化膜もしくはシリコン窒化膜のドライエッチ
ングを行ない、他方において前記密着層のドライエッチ
ングを行なうように構成された2つの反応室と、前記石
英で覆われた一方の反応室から他方の反応室へウエハを
搬送する真空搬送手段とを備えたことを特徴とする。
【0028】これによれば、密着層のエッチングは、壁
面が石英で覆われた反応室で行なうことで、壁材料に基
づく汚染を抑制できる。シリコン酸化膜もしくはシリコ
ン窒化膜のエッチングは、石英でもよいが、石英以外の
コーティング材料で覆われた反応室で行なうことで、エ
ッチングに寄与するラジカルの石英による消費を回避
し、エッチング速度の低下、選択比の変動を防止し、反
応室のメンテナンス周期の延長、メンテナンス性の向上
を図ることが可能となる。また真空搬送手段によって、
2つの反応室間の移載時におけるウエハへの異物の付
着、それによる歩留まり低下、大気搬送時に起こる水分
の付着を抑制できる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら説明する。 (実施の形態1)本発明の実施の形態1におけるドライ
エッチング方法を説明する。このドライエッチング方法
は、先に図6を用いて説明したスタック型構造容量の形
成工程で実施されるが、ドライエッチング工程のみ、図
面を用いて説明する。
【0030】図1は、この実施の形態1のドライエッチ
ング方法を実施するためのドライエッチング装置を示
す。このドライエッチング装置は先に図6を用いて説明
した従来装置とほぼ同様の構成を有しており、反応室1
1の側壁(好ましくは天部および底部も)の内面が石英
ウォール18で覆われている点で従来装置と相違してい
る。石英ウォール18中には、デバイスの性能を劣化さ
せる汚染源となるY,Al等の元素は含まれていない。
【0031】エッチング対象は、図2(a)に示すよう
な、半導体基板1上に白金膜2,シリコン酸化膜3を堆
積し、フォトレジスト4をパターニングしたウエハであ
る。このウエハに対して、図2(b)に示すように、フ
ォトレジスト4をマスクとして、シリコン酸化膜3をド
ライエッチングする。ドライエッチング条件は、上述し
たドライエッチング条件1と同一であり、C48
2,Arの混合ガスを用いる。
【0032】このため、シリコン酸化膜3のオーバーエ
ッチ時に、上述したのと同様に、シリコン酸化膜3の下
地のPt膜2がプラズマに曝され、プラズマ中のフッ素
ラジカルやイオンと反応してPtF4,PtF6等が生成
するが、生成したPtF4,PtF6等は反応室11の壁
面を覆っている石英ウォール18の成分と反応するもの
の、この石英ウォール18から、デバイスの性能を劣化
させる汚染元素が半導体基板1に供給されることはな
い。よって、従来は発生していた反応室11の壁材料に
よる汚染を抑制できる。
【0033】石英ウォール18を用いることによる汚染
抑制効果を評価するために、上述した評価方法と同様に
して、シリコン酸化膜3のオーバーエッチ(したがって
Ptエッチ)の前後で、半導体基板1に付着した不純物
をICP質量分析法で分析した。結果は図3に示す通り
であり、不純物としてPtは検出されたが、反応室の壁
材料に起因すると考えられる汚染元素は検出されなかっ
た。 (実施の形態2)本発明の実施の形態2におけるドライ
エッチング方法を説明する。このドライエッチング方法
は、シリコン酸化膜とPt膜とを密着させるために窒化
チタンシリコン(TiSiN)を用いたスタック型構造
容量の形成工程で実施される。
【0034】図4は、上記したスタック型構造容量を形
成する工程断面図である。まず、図4(a)に示すよう
に、半導体基板1上にPt膜2,TiSiN膜7,シリ
コン酸化膜3を順次に堆積し、リソグラフィー法によっ
てフォトレジスト4のパターニングを行う。
【0035】このようにして形成されたウエハをエッチ
ング対象として、上述した図1のドライエッチング装置
を用いて、図4(b)に示すように、フォトレジスト4
をマスクとして、シリコン酸化膜3をドライエッチング
する。ドライエッチング条件は上述したドライエッチン
グ条件1と同一であり、C48,O2,Arの混合ガス
を用いる。
【0036】このようなフッ化炭素ガスを主体としたプ
ラズマでドライエッチングを行なう際には、 (シリコン酸化膜のエッチ速度)>(TiSiNのエッ
チ速度) となり、選択比(シリコン酸化膜/TiSiN)に基づ
き、図示したようにTiSiN膜7の上でエッチングを
ストップさせることが可能である。よって、Ptがプラ
ズマに曝されることに起因する問題は回避できる。
【0037】次に、図4(c)に示すように、フォトレ
ジスト4,シリコン酸化膜3をマスクとして、TiSi
N膜7をドライエッチングする。ドライエッチング条件
は以下ドライエッチング条件2であり、Cl2,Arの
混合ガスを用いる。
【0038】(ドライエッチング条件2) Cl2 流量 20ml/ 分 Ar流量 500ml/ 分 圧力 5Pa 投入電力(上部) 500W 投入電力(下部) 250W 基板温度 20℃ このような塩素系ガスを主体としたプラズマでシリコン
酸化膜3の下地のTiSiN膜7をドライエッチングす
る際には、オーバーエッチによってPt膜2が露出して
も、フッ素系ガスを用いる時に発生するPtFxのよう
な強力なルイス酸は発生せず、当然ながらPtFxによ
る石英ウォール18の侵食は生じない。よって、反応室
11のメンテナンス周期の延長、メンテナンス性の向上
が可能となる。
【0039】ドライエッチングの終了後には、従来と同
様にして、BST膜5を容量絶縁膜とした、Pt膜6か
らなる上部電極を形成する。なお、シリコン酸化膜3の
エッチ時には、上記したように下地のTiSiN膜7の
上でエッチングをストップさせることが可能であるた
め、つまりオーバーエッチングにならないようにストッ
プさせることが可能であるため、このシリコン酸化膜3
のエッチングについては、壁面がY23などでコーティ
ングされた別途の反応室を用いることも可能である。 (実施の形態3)本発明の実施の形態3におけるドライ
エッチング方法を説明する。このドライエッチング方法
は、上記した実施の形態2で説明したスタック型構造容
量の形成工程で実施するので、図4を援用して説明す
る。
【0040】図5は、この実施の形態3のドライエッチ
ング方法を実施するためのドライエッチング装置の構成
を示す。このドライエッチング装置では、ウエハ19を
格納するためのカセット室20とウエハ移載室21とが
接続して配置され、ウエハ移載室21の両側に、壁面が
23で覆われた(以下、Y23被覆されたという)第
1反応室22と壁面が石英ウォールで覆われた(以下、
石英被覆されたという)第2反応室23とが接続されて
いて、ウエハ移載室21,真空搬送機構24により、ウ
エハ19を大気にさらすことなく第1反応室22と第2
反応室23との間を移載することが可能である。
【0041】ドライエッチングの対象のウエハ19は、
図4(a)に示したような、半導体基板1上に白金膜
2,TiSiN膜7,シリコン酸化膜3を順次に堆積
し、フォトレジスト4をパターニングしたものである。
このウエハ19は、ドライエッチング装置の前工程で作
成しておく。
【0042】そして、図5に示したドライエッチング装
置を用いて、図4(b),(c)の工程と同様にして、
シリコン酸化膜3、TiSiN膜7のドライエッチング
を行う。
【0043】その際には、真空搬送機構によりウエハ1
9を、カセット室20から移載室21を経由して、Y2
3被覆された第1反応室22に搬入し、この第1反応
室22内でウエハ19のシリコン酸化膜3を上述したド
ライエッチング条件1にてドライエッチングする。
【0044】次に、ウエハ19を第1反応室22から取
り出し、ウエハ移載室21を経由して、石英被覆された
第2反応室23に移載し、この第2反応室23内でウエ
ハ19のTiSiN膜7を上述したドライエッチング条
件2にてドライエッチングする。
【0045】次に、ウエハ19を第2反応室23から取
り出し、ウエハ移載室21を経由してカセット室20に
移載し、ドライエッチング装置の後工程へ搬出する。そ
して、ドライエッチング装置の後工程で、従来と同様に
して、BST膜5を容量絶縁膜とした、Pt膜6からな
る上部電極を形成する。
【0046】つまり、上記したドライエッチング装置で
は、シリコン酸化膜3はY23被覆された第1反応室2
2内でオーバーエッチングにならないようにエッチング
し、TiSiN膜7は石英被覆された第2反応室22内
でエッチングする。
【0047】このため、第1反応室22ではPtは露出
せず、Ptに起因する壁材料からの汚染物質の放出は発
生しない。また第2反応室23では、塩素系ガスを用い
るため、フッ素系ガスを用いるときのような強力なルイ
ス酸PtFxは発生せず、当然ながらルイス酸PtFx
による石英ウォールの侵食は発生しない。よって、第1
反応室21のメンテナンス周期の延長、メンテナンス性
の向上を図ることが可能となる。
【0048】さらに、両ドライエッチング加工とも石英
被覆された反応室で行う場合には、この石英にプラズマ
中のフッ素ラジカルが反応するため、シリコン酸化膜3
のエッチングに寄与するフッ素ラジカルが実質的に減少
し、エッチング速度が低下し、それとともに選択比が変
動することが懸念されるが、このドライエッチング装置
では、シリコン酸化膜3のエッチングをY23被覆され
た第1反応室22で行なうので、こうした理由によるエ
ッチング速度の低下、選択比の変動は生じない。
【0049】しかも、ウエハ移載室21を経て真空搬送
するので、第1および第2の反応室22,23間の移載
時におけるウエハ19への異物の付着、それによる歩留
まり低下、大気搬送時に起こる水分の付着を抑制でき
る。
【0050】なお、上記した各実施の形態ではシリコン
酸化膜3をドライエッチングする反応室をY23被覆し
た例を挙げたが、Al23被覆もしくはSiC被覆した
反応室を用いても同様の効果が得られる。
【0051】また、Ptエッチ時のマスクにシリコン酸
化膜3を用いた例を挙げたが、シリコン窒化膜を用いた
場合も同様の効果が得られる。また、Pt膜2とシリコ
ン酸化膜3との間の密着層として、TiSiN(窒化チ
タンシリコン)を用いた例を挙げたが、TiN(窒化チ
タン)、TiAlN(窒化チタンアルミニウム)を用い
ても同様の効果が得られる。
【0052】フッ素系ガスとしては、CF4,CHF3
CH22,C26,C46,C58,C48のうち少な
くとも1種を含むガスを使用できる。塩素系ガスとして
は、Cl2,HCl,BCl3のうち少なくとも1種を含
むガスを使用できる。
【0053】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、Pt膜上
に堆積されたシリコン酸化膜もしくはシリコン窒化膜の
ドライエッチングを、壁面が石英で覆われた反応室で行
なうことにより、エッチング副成物と壁材料との反応を
抑制し、壁材料から放出される重金属元素によるデバイ
スの特性劣化及び欠陥を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1におけるドライエッチン
グ方法を実施するためのドライエッチング装置の概略構
成図
【図2】同実施の形態1におけるドライエッチング方法
を説明する工程断面図
【図3】石英ウォールで反応室側壁を覆った図1のドラ
イエッチング装置における不純物汚染の分析結果を示す
グラフ
【図4】本発明の実施の形態2におけるドライエッチン
グ方法を説明する工程断面図
【図5】本発明の実施の形態3におけるドライエッチン
グ方法を実施するためのドライエッチング装置の概略構
成図
【図6】従来よりある白金下部電極を用いたスタック型
構造容量の形成方法を説明する工程断面図
【図7】Y23で反応室側壁を覆った従来のドライエッ
チング装置の概略構成図
【図8】図7に示したドライエッチング装置における不
純物汚染の分析結果を示すグラフ
【符号の説明】
1 半導体基板 2 Pt膜 3 シリコン酸化膜 4 フォトレジスト 7 TiSiN膜 11 反応室 12 上部電極 13 半導体基板 14 下部電極 18 石英ウォール
フロントページの続き (72)発明者 坂森 重則 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 5F004 AA14 BB29 DA00 DA23 DA26 DB00 DB03 DB08 EB02 5F083 AD21 AD56 JA14 JA38 PR03

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 白金膜上に堆積されたシリコン酸化膜も
    しくはシリコン窒化膜を、壁面が石英で覆われた反応室
    内でドライエッチングするドライエッチング方法。
  2. 【請求項2】 エッチングガスとしてフッ素系ガスを使
    用する請求項1記載のドライエッチング方法。
  3. 【請求項3】 白金膜とシリコン酸化膜もしくはシリコ
    ン窒化膜との間に、窒化チタンアルミニウム、窒化チタ
    ンシリコン、窒化チタンの内の一種である密着層が形成
    されている請求項1記載のドライエッチング方法。
  4. 【請求項4】 白金膜上に、窒化チタンアルミニウム、
    窒化チタンシリコン、窒化チタンの内の一種である密着
    層を介して、シリコン酸化膜もしくはシリコン窒化膜が
    堆積されたウエハについて、前記シリコン酸化膜もしく
    はシリコン窒化膜と密着層とを順次にドライエッチング
    するに際して、少なくとも前記シリコン酸化膜もしくは
    シリコン窒化膜のドライエッチングを、壁面が石英で覆
    われた反応室内で行なうドライエッチング方法。
  5. 【請求項5】 シリコン酸化膜もしくはシリコン窒化膜
    のドライエッチングをフッ素系ガスにより行う請求項4
    記載のドライエッチング方法。
  6. 【請求項6】 密着層のドライエッチングを塩素系ガス
    により行なう請求項4記載のドライエッチング方法。
  7. 【請求項7】 フッ素系ガスがCF4,CHF3,CH2
    2,C26,C46,C58,C48の内の少なくと
    も1種を含む請求項2または請求項5のいずれかに記載
    のドライエッチング方法。
  8. 【請求項8】 塩素系ガスがCl2,HCl,BCl3
    内の少なくとも1種を含む請求項6記載のドライエッチ
    ング方法。
  9. 【請求項9】 白金膜上に、窒化チタンアルミニウム、
    窒化チタンシリコン、窒化チタンの内の一種である密着
    層を介して、シリコン酸化膜もしくはシリコン窒化膜が
    堆積されたウエハのためのドライエッチング装置であっ
    て、少なくとも一方が石英によって壁面が覆われ、前記
    石英で覆われた一方において前記シリコン酸化膜もしく
    はシリコン窒化膜のドライエッチングを行ない、他方に
    おいて前記密着層のドライエッチングを行なうように構
    成された2つの反応室と、前記石英で覆われた一方の反
    応室から他方の反応室へウエハを搬送する真空搬送手段
    とを備えたドライエッチング装置。
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KR100539962B1 (ko) * 2003-07-03 2005-12-28 매그나칩 반도체 유한회사 포토레지스트 트리밍 공정을 이용한 반도체 소자의 제조방법
CN114717555A (zh) * 2022-05-10 2022-07-08 重庆臻宝实业有限公司 一种稀土氟氧化物薄膜的形成方法

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