JP2003091931A - 信号再生ブロック - Google Patents

信号再生ブロック

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JP2003091931A
JP2003091931A JP2001280960A JP2001280960A JP2003091931A JP 2003091931 A JP2003091931 A JP 2003091931A JP 2001280960 A JP2001280960 A JP 2001280960A JP 2001280960 A JP2001280960 A JP 2001280960A JP 2003091931 A JP2003091931 A JP 2003091931A
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filter
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test
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JP2001280960A
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Hirokuni Fujiyama
博邦 藤山
Takashi Morie
隆史 森江
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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    • G11B20/10Digital recording or reproducing
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 DVD再生装置の信号再生ブロックに、該信
号再生ブロックに組み込まれたLPF2の群遅延特性測
定時の特性情報信号を外部に出力するための出力信号線
を付加するに当り、そのような出力信号線の寄生効果に
よる再生処理時の信号劣化を招かないようにする。 【解決手段】 出力信号線210をA/D変換器4の出
力側に配置し、出力信号線の寄生効果による再生処理時
のアナログ信号の劣化を回避する。また、特性情報信号
はA/D変換器4によりデジタル信号に変換されて出力
されるので、特性情報信号の劣化が回避されて測定精度
の向上が図れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、DVD再生装置な
どのディスク装置において光ディスクなどのディスクか
ら読み出されたデータの信号を再生処理するようにした
信号再生ブロックに関し、特に信号再生ブロックに組み
込まれているフィルタの特性測定時の特性情報信号の出
力機能を付加する際に、信号再生処理への悪影響を回避
する対策に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、低域通過フィルタ(以下、LP
Fと表記)が組み込まれた回路チップでは、図7に示す
ように、入力信号は、信号線501を経由して可変利得
増幅器51(以下、VGAと表記)に入力され、このV
GA51においてゲイン調整された後、信号線502を
経由してLPF52に入力される。そして、フィルタ特
性の測定時には、LPF52にテスト信号を入力して得
られる特性情報信号は、信号線601を経由してバッフ
ァ61に入力され、このバッファ61において駆動能力
が高められた後に、信号線602を経由して回路チップ
の外部に取り出されるようになっており、外部では、測
定器を用いて、ゲイン,位相,群遅延といったLPF5
2の特性が測定されることとなる。
【0003】ここで、上記のようにフィルタが組み込ま
れたものの具体例として、DVD再生装置などのディス
ク装置において、ディスクに書き込まれたデータを読み
出してその信号を再生するようにしたディスク装置の信
号再生ブロックがある。
【0004】この信号再生ブロックにおける信号再生時
の処理について説明すると、ディスクから読み取られた
データのアナログ信号は、プリアンプにより増幅された
後、図8に示すように、信号線501を経由してVGA
51に入力され、ゲイン調整された後、信号線502を
経由してLPF52に入力され、波形等化が行われる。
このLPF52の出力信号は、信号線503を経由して
A/D変換器53に送られてデジタル信号に変換された
後、信号線504を経由してデジタル信号処理部54に
送られ、ここでデジタル処理による信号再生が行われた
後、信号線505を経由して後段のコントローラ(図示
せず)に出力されるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記回路チ
ップの例に倣って、上記の信号再生ブロックにフィルタ
特性情報信号の出力機能を付加しようとすれば、図8に
仮想線で囲まれた部分に示すように、LPF52とA/
D変換器53との間の信号線503から分岐させるよう
に、該LPF52の特性情報信号を外部に取り出すため
の出力信号線601を設けるとともに、この出力信号線
601上にバッファ61を設けることが考えられる。
【0006】しかしながら、信号再生ブロックの場合に
は、出力信号線601により寄生効果が生じ、このこと
で、再生処理時に、信号再生処理を行うメインの信号パ
ス上の信号を劣化させて再生処理に悪影響を与えること
が懸念される。
【0007】本発明は斯かる点に鑑みてなされたもので
あり、その主な目的は、DVD再生装置などのディスク
装置の信号再生ブロックにフィルタ特性測定時の特性情
報信号の出力機能を付加するに当り、再生処理時に、出
力信号線の寄生効果による信号劣化を招かないように
し、もって、信号の再生処理に悪影響を与えないように
することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成すべ
く、本発明では、「再生処理を行うメインの信号パス上
の信号は、フィルタとA/D変換器との間ではアナログ
信号であるが、A/D変換器の出力側ではデジタル信号
である」ということに着目し、そのA/D変換器の出力
側に、フィルタ特性情報信号を外部に出力するための出
力信号線を設け、このことで、再生処理時に、出力信号
線の寄生効果による信号の劣化を回避するようにした。
【0009】具体的には、請求項1の発明では、アナロ
グの入力信号を波形等化するフィルタと、このフィルタ
の出力信号をデジタル信号に変換するA/D変換器と、
このA/D変換器の出力信号を再生するデジタル信号処
理部と、前記フィルタの特性測定時に該フィルタにテス
ト信号を入力して得られる特性情報信号を外部に出力す
るための出力信号線とを備えた信号再生ブロックを前提
としている。
【0010】そして、前記出力信号線は、前記A/D変
換器の出力側に配置されているものとする。
【0011】上記の構成において、再生処理時に、ディ
スクから読み取られたデータの信号は、フィルタを通過
した時点では未だアナログ信号であるのに対し、A/D
変換器の出力側ではデジタル信号である。このとき、フ
ィルタ特性測定時に特性情報信号を再生処理ブロックの
外部に出力するための出力信号線は、A/D変換器の出
力側に位置しているので、この出力信号線の寄生効果に
起因する再生処理時の信号の劣化は回避される。
【0012】また、特性情報信号は、A/D変換器によ
りデジタル信号に変換されて出力されることになるの
で、アナログ信号のままで出力される場合に比べて劣化
が少なく、よって、その分だけ測定精度は向上する。な
お、本発明において、「フィルタ特性」とは、「発明の
実施の形態」において詳しく説明している群遅延特性の
他、ゲイン特性や位相特性などを含む。
【0013】請求項2の発明では、請求項1の発明にお
いて、フィルタへの入力信号が、差動信号である場合
に、前記フィルタに入力されるフィルタ通過前の信号を
取り出す迂回信号線を備えているとともに、その迂回信
号線により取り出されたフィルタ通過前の信号と、フィ
ルタから出力されたフィルタ通過後の信号とが入力され
るように設けられていて、特性測定時には、フィルタ通
過前の信号とフィルタ通過後の信号とを同時にA/D変
換器に出力する一方、信号再生時には、フィルタ通過後
の信号のみをA/D変換器に出力する信号選択手段を備
えているものとする。
【0014】上記の構成により、特性測定時には、フィ
ルタ通過前後の2つの信号のA/D変換処理が同時に行
われるようになる。また、信号再生時には、信号選択手
段によりフィルタ通過後の信号のみがA/D変換器に入
力されるので、信号再生処理に支障は生じない。なお、
この迂回信号線は、アナログ回路内に収まっていてパス
長が短いので、この迂回信号線の寄生効果による信号劣
化は、出力信号線がフィルタ出力側の信号線から分岐し
て信号再生ブロックの外部に引き出されるように配置さ
れる場合(図8参照)に比べると、実用上、無視できる
程度に小さい。
【0015】請求項3の発明では、請求項2の発明にお
いて、出力信号線上には、A/D変換器によりデジタル
信号に変換されたフィルタ通過前の信号およびフィルタ
通過後の信号から該両信号間の時間差を演算して出力す
る演算部が設けられているものとする。この構成によ
り、フィルタの遅延特性が得られることとなる。
【0016】請求項4の発明では、請求項1の発明にお
いて、テスト信号は、単一の周波数の信号であるものと
する。なお、テスト信号の種類は、1つであってもよい
し、周波数の互いに異なる複数であってもよい。この構
成により、テスト信号が複数の周波数を持つものである
場合に比べて、精度の高い測定が容易に行われるように
なる。
【0017】請求項5の発明では、請求項1の発明にお
いて、テスト信号を生成するテスト信号生成手段を備え
ているものとする。この構成により、信号再生ブロック
に対する外部のテスト信号生成手段は不要になる。
【0018】請求項6の発明では、請求項5の発明にお
いて、テスト信号生成手段は、周波数の互いに異なる複
数のテスト信号を生成するように構成されているものと
する。この構成により、テスト信号生成手段にて生成さ
れるテスト信号の周波数毎のフィルタ特性が測定される
ようになる。
【0019】請求項7の発明では、請求項6の発明にお
いて、テスト信号生成手段は、単一の周波数の基本信号
を生成する基本信号生成手段と、この基本信号生成手段
により生成された基本信号を周波数の互いに異なる複数
のテスト信号に変換する信号変換手段とを有してなるも
のとする。この構成により、請求項8の発明におけるテ
スト信号生成手段の作用は具体的に営まれる。
【0020】請求項8の発明では、請求項7の発明にお
いて、クロック信号を生成するクロック手段を備えてい
る場合に、テスト信号生成手段の基本信号生成手段は、
そのクロック手段からなるものとする。この構成によ
り、回路面積の増大を伴うことなく、基本信号生成手段
を備えることができる。
【0021】請求項9の発明では、請求項8の発明にお
いて、テスト信号生成手段の信号変換手段は、信号再生
ブロック本体の外部に配置されているものとする。この
構成により、信号変換手段が信号再生ブロック本体の内
部に配置されている場合に比べて、測定条件に応じたテ
スト信号の調整が容易になる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を、図面
に基づいて説明する。
【0023】(実施形態1)図1は、本発明の実施形態
1に係るDVD再生装置の信号再生ブロックの構成を示
しており、この信号再生ブロックでは、信号は差動信号
として処理されるようになされる。そして、この信号再
生ブロックには、該信号再生ブロックに組み込まれてい
るフィルタにテスト信号を入力してその群遅延特性を測
定すべく、テスト信号を生成する機能と、周波数毎の遅
延時間を演算する機能と、その遅延情報を信号再生ブロ
ックの外部に出力する機能とが付加されている。
【0024】この信号再生ブロックには、図示は省略す
るが、DVD再生装置の読取ブロックにおいてディスク
から読み出されたデータのアナログ信号を増幅するプリ
アンプから延びる信号線101が設けられており、この
信号線101の出力端には、前記プリアンプの出力信号
をゲイン調整するVGA1(可変利得増幅器)が設けら
れている。このVGA1の出力側には、群遅延特性の測
定対象のフィルタであって、VGA1によりゲイン調整
された信号を波形等化するLPF2(低域通過フィル
タ)が設けられている。
【0025】LPF2の出力側には、信号再生ブロック
に備えられた電圧制御発信器3(以下、VCOと表記)
が生成する単一の周波数のクロック信号に基づいて、L
PF2の出力したアナログ信号のデジタル信号への変換
動作を行うA/D変換器4が設けられている。このA/
D変換器4の出力側には、再生処理時に、該A/D変換
器4から信号を出力するための信号線102が設けられ
ており、この信号線102の出力端には、VCO3のク
ロック信号に基づいてA/D変換器4の出力信号に対し
デジタル処理による再生動作を行うデジタル信号処理部
5が設けられている。このデジタル信号処理部5の出力
側には、該デジタル信号処理部5によりデジタル処理さ
れた信号を、DVD再生装置の後段のブロックに向かっ
て出力するための信号線103が設けられている。
【0026】そして、本実施形態では、LPF2の群遅
延特性を測定するときに、該LPF2に入力されるテス
ト信号を生成する信号生成手段11が設けられている。
この信号生成手段11は、VCO3と、このVCO3に
信号線201により接続されていて、該VCO3から出
力されたクロック信号を周波数の互いに異なる複数のテ
スト信号に変換する信号変換手段12とからなってい
る。
【0027】信号変換手段12は、図2に示すように、
VCO3からの所定周期Tのクロック信号を複数の周期
T,2T…,2nTの信号に分周して周波数の互いに異
なる複数の信号をそれぞれ複数の信号線202,20
2,…を経由して並列に出力する分周器13と、この分
周器13から出力された各信号をRCフィルタなどによ
りそれぞれ正弦波信号に変換する波形変換手段14と、
この波形変換手段14から複数の信号線203,20
3,…を経由して出力された複数のテスト信号をそれぞ
れオンオフする複数のスイッチ15,15,…とを有し
てなる。スイッチ15,15,…には、特性測定時に複
数のテスト信号が信号変換手段12から順次出力される
ようにそれらスイッチ15,15,…を順次オンに切り
換えるための選択信号が入力されるようになされてい
る。このようにして生成されたテスト信号は、信号線2
04を経由して信号生成手段11から出力される。
【0028】VGA1とLPF2との間には、信号生成
手段11のテスト信号およびVGA1の出力信号のうち
の一方を選択して該選択した信号を出力する第1信号選
択回路21が設けられている。この第1信号選択回路2
1は、2つの入力端と1つの出力端とを有しており、一
方の入力端には信号生成手段11からの信号線204
が、また他方の入力端にはVGA1の出力端から延びる
信号線205がそれぞれ接続されている。第1信号選択
回路21には、特性測定時と信号再生時とにそれぞれ出
力すべき入力信号を選択するための選択信号が入力され
るようになされており、特性測定時には、信号生成手段
11からの入力信号を出力する一方、信号再生時には、
VGA1からの入力信号を出力するようになっている。
この第1信号選択回路21の出力端は、信号線206に
よりLPF2の入力端に接続されている。
【0029】また、本実施形態では、第1信号選択回路
21から出力されてLPF2に入力される信号である信
号線206上のフィルタ通過前の信号を取り出すように
設けられた迂回信号線207を備えているとともに、L
PF2とA/D変換器4との間には、迂回信号線207
により取り出されたフィルタ通過前の信号と、LPF2
から出力されたフィルタ通過後の信号とを入力とし、特
性測定時には、フィルタ通過前の信号とフィルタ通過後
の信号とを同時にA/D変換器4に出力する一方、信号
再生時には、フィルタ通過後の信号のみをA/D変換器
4に出力するように設けられた第2信号選択回路31を
備えている。
【0030】具体的には、迂回信号線207の入力端
は、VGA1とLPF2との間の信号線206に接続さ
れており、出力端は第2信号選択回路31の入力側に続
されている。また、LPF2と第2信号選択回路31と
の間には、フィルタ通過後の信号を第2信号選択回路3
1に入力するための信号線208が設けられている。一
方、第2信号選択回路31の出力端には、該第2信号選
択回路31の出力信号をA/D変換器4に入力するため
の信号線209が設けられている。
【0031】第2信号選択回路31には、図3に示すよ
うに、該信号選択回路31への入力信号を選択して出力
するためのスイッチ部32が設けられている。このスイ
ッチ部32は、迂回信号線207のプラス線およびマイ
ナス線がそれぞれ接続されたプラス端子およびマイナス
端子からなるフィルタ通過前信号用の入力部33と、L
PF2からの信号線208のプラス線およびマイナス線
がそれぞれ接続されたプラス端子およびマイナス端子か
らなるフィルタ通過後信号用の入力部34と、1対のプ
ラス端子およびマイナス端子からなっていて、選択した
信号を出力するための1つの出力部35と、これら入力
部33,34と出力部35との間に介設された固定接続
子36および可動接続子37とを有してなる。固定接続
子36は、フィルタ通過後信号用の入力部34のマイナ
ス端子と、出力部35のマイナス端子とを常時接続する
ように設けられていて、フィルタ通過後の差動信号の片
側を常に出力させるようになっている。一方、可動接続
子37の入力端は、フィルタ通過前信号用の入力部33
のプラス端子と、フィルタ通過後信号用の入力部34の
プラス端子とに択一的に接続されるとともに、出力端は
出力部56のプラス端子に常に接続されていて、フィル
タ通過前の差動信号の片側と、フィルタ通過後の差動信
号の別の片側とを選択して出力させるようになってい
る。
【0032】スイッチ部32には、特性測定時および信
号再生時に、第2信号選択回路31の出力信号を選択す
るための選択信号が入力するようになされており、通常
の信号処理時には、図3(a)に示すように、可動接続
子37の入力端がフィルタ通過後信号用入力部34のプ
ラス端子に接続され、これにより、フィルタ通過後の差
動信号がそのままA/D変換器4に出力される。一方、
特性測定時には、図3(b)に示すように、可動接続子
37の入力端がフィルタ通過前信号用入力部33のプラ
ス端子に接続され、これにより、フィルタ通過前の差動
信号の片側と、フィルタ通過後の差動信号の片側とが同
じタイミングでA/D変換器4に出力されるようになっ
ている。
【0033】A/D変換器4では、該A/D変換器4を
動作させるクロック信号の立上りエッジのタイミングで
もって、図4に示すように、フィルタ通過前信号および
フィルタ通過後信号をそれぞれサンプリングするととも
に、それら各サンプル点のアナログ信号値を(00…
0)から(11…1)までの間のn桁の2進数のデジタ
ル信号値に変換するようになされている。ここで、n
は、A/D変換器4の変換精度によって決まる値であ
る。
【0034】さらに、本実施形態では、A/D変換器4
の出力側に、再生処理時にA/D変換器4の出力信号を
デジタル信号処理部5に入力する信号線102に加え、
特性測定時にLPF2の群遅延特性に関する特性情報信
号を信号再生ブロックの外部に出力するための出力信号
線210が設けられており、この出力信号線210上に
は、A/D変換器4によりデジタル値に変換されたフィ
ルタ通過前の信号とフィルタ通過後の信号とから、両信
号間の時間差を演算する演算部41が設けられている。
【0035】演算部41は、フィルタ通過前およびフィ
ルタ通過後の各信号において、A/D変換器4から入力
された前後2つのデジタル信号値を互いに比較し、最上
位ビットの符号が前後において反転した場合にのみ、そ
れら2つデジタル信号値から線形補間によりゼロクロス
点を求めるようになされている。この場合のゼロクロス
点は、正弦波入力信号の中心電圧値に対応するデジタル
値である。図5を用いて具体的に説明すると、フィルタ
通過前信号については、2つのサンプル点A,Bからゼ
ロクロス点Cが得られ、一方、フィルタ通過後信号につ
いては、2つのサンプル点A’,B’からゼロクロス点
C’が得られたとすると、それら2つのゼロクロス点
C,C’の間の時間差Tdを求める。この時間差Tdがフィ
ルタ通過前信号に対するフィルタ通過後信号の遅延に対
応する。なお、演算部41におけるデジタル処理として
は、前述の線形補間を用いる以外にも、前後2以上の複
数のサンプリングされたデジタル値を用いて波形近似を
行い、それによりゼロクロス点を求めてフィルタ通過前
後の信号間の遅延値を求めるようにしてもよい。
【0036】次に、上記のように構成された信号再生ブ
ロックにおける、特性測定時の処理動作を説明する。
【0037】上記の信号再生ブロックにおいて、VCO
3から出力されたクロック信号は、信号線201により
信号変換手段12の分周器13に入力される。分周器1
3では、入力されたクロック信号を分周して周期の互い
の異なる複数の信号を生成し、それらの信号は信号線2
03,203,…を経由して波形変換手段14に入力さ
れる。波形変換手段14では、入力された信号を該信号
と同じ周期の正弦波信号に変換する。これにより、周波
数の互いに異なる複数の正弦波のテスト信号が生成され
る。各テスト信号は、信号線204,204,…を経由
してスイッチ15,15,…に入力される。スイッチ1
5,15,…は、選択信号により制御されていて該選択
信号に応じてテスト信号を順次出力する。信号変換手段
12から出力されたテスト信号は、信号線204を経由
して第1信号選択回路21に入力される。
【0038】第1信号選択回路21では、該第1信号選
択回路21に入力される選択信号に応じて、信号線20
5を経由して入力された信号、つまりディスクから読み
取られたデータの信号、および信号線204を経由して
入力されたテスト信号のうちの一方の信号が選択され
る。通常の信号再生処理時にはデータ信号が選択される
が、特性測定時には、テスト信号が選択される。選択さ
れた信号は、信号線206を経由してLPF2に、また
信号線206および迂回信号線207を経由して第2信
号選択回路31にそれぞれ出力される。
【0039】第2信号選択回路31には、迂回信号線2
07からのフィルタ通過前信号と、LPF2からのフィ
ルタ通過後信号とが入力される。そして、この第2信号
選択回路31では、該第2信号選択回路31に入力され
る選択信号に応じて、フィルタ通過前の差動信号の片側
およびフィルタ通過後の差動信号の片側の何れか一方が
選択される。信号再生時には、フィルタ通過後の差動信
号の片側が選択されるが、特性測定時には、フィルタ通
過前の差動信号の片側が選択される。選択された信号
は、フィルタ通過後の差動信号の別の片側の信号と同時
にA/D変換器4に出力される。
【0040】特性測定時には、A/D変換器4では、フ
ィルタ通過前のテスト信号およびフィルタ通過後のテス
ト信号がデジタル値に変換され、そのデジタル値は、出
力信号線210を経由して演算部41に入力される。演
算部41では、LPF2におけるテスト信号の遅延時間
がデジタル演算され、その演算結果は、LPF2の群遅
延情報として出力信号線210により信号再生ブロック
の外部へ出力される。
【0041】したがって、本実施形態によれば、DVD
再生装置の信号再生ブロックに組み込まれたLPF2に
テスト信号を入力して得られる群遅延特性の情報信号を
信号再生ブロックの外部に出力するための出力信号線2
10を付加するに当り、その出力信号線210を、A/
D変換器4の出力側に配置するようにしたので、そのよ
うな出力信号線の寄生効果により再生処理時の信号を劣
化させるという事態を回避することができ、信号再生時
の信号処理に悪影響を与えずに済ますことができる。
【0042】しかも、出力信号線210をA/D変換器
4の出力側に配置したことから、アナログの特性情報信
号をデジタル信号に変換して出力することができるの
で、特性情報信号の劣化を回避することができ、よっ
て、特性情報信号をアナログ信号のままで外部に出力さ
せる場合に比べて、高い精度で群遅延特性を測定するこ
とができる。
【0043】なお、上記の実施形態では、テスト信号の
波形を正弦波とするようにしているが、テスト信号とし
ては、三角波など、種々の波形のものとすることができ
る。
【0044】また、上記の実施形態では、テスト信号生
成手段11を、信号再生ブロック本体の内部に配置する
ようにしているが、信号再生ブロック本体の外部に配置
してもよく、その場合には、テスト信号生成手段を、信
号波形の変換機能および周波数のコントロール機能を有
する信号発信器などで構成するようにしてもよい。
【0045】さらに、上記の実施形態では、フィルタ特
性として、群遅延特性を測定するようにしているが、ゲ
イン特性や位相特性などを測定するようにしてもよい。
【0046】(実施形態2)図6は、本発明の実施形態
2に係る信号再生ブロックの要部の構成を示している。
なお、実施形態1の場合と同じ部分には同じ符号を付し
て示す。
【0047】本実施形態では、テスト信号生成手段11
の信号変換手段12は、図6に実線で示す信号再生ブロ
ック本体に対し、その外部に配置されている。この場
合、信号変換手段12は、実施形態1の場合と同じ構成
の他、信号波形の変換機能および周波数のコントロール
機能を有する信号処理LSIや、それらの機能を有する
プログラムを用いたソフト的な手段であってもよい。な
お、その他の構成は実施形態1の場合と同じであるの
で、説明は省略する。
【0048】上記のように構成された信号再生ブロック
のテスト信号生成手段11では、群遅延特性の測定時、
VCO3から出力されたクロック信号は、信号線201
を経由して信号再生ブロック本体の外部に一旦引き出さ
れ、信号変換手段12により正弦波信号に変換されると
ともに、周波数がコントロールされる。このとき、信号
変換手段12による処理が信号再生ブロック本体の外部
で行われるので、信号再生ブロック内では行うのが困難
な調整であっても、状況に応じて容易に行える。このよ
うにして生成されたテスト信号は、信号線204を経由
して信号再生ブロック本体内に引き入れられ、第1信号
選択回路21に入力される。以下の動作は、実施形態1
の場合と同じであるので説明は省略する。
【0049】したがって、本実施形態によれば、実施形
態1の場合と同じ効果を得ることができる他、テスト信
号生成時の状況に応じた調整を容易に行うことができ
る。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
DVD再生装置などのディスク装置の信号再生ブロック
に、該信号再生ブロックに組み込まれたフィルタの特性
測定時の特性情報信号を外部に出力するための出力信号
線を付加するに当り、信号再生ブロックの備えるA/D
変換器の出力側に配置するようにしたので、再生処理時
に、そのような出力信号線の寄生効果による信号劣化を
回避することができ、信号再生処理に悪影響を与えない
ようにすることができる。
【0051】また、出力信号線をA/D変換器の出力側
に配置したことから、特性情報信号をデジタル信号に変
換して出力させることができ、よって、特性情報信号の
劣化を回避することができる結果、測定精度の向上を図
ることができるとともに、DVD再生装置の信号再生ブ
ロックのようにアナログ部およびデジタル部が混載され
てなるシステムLSIの場合には、その評価を容易なも
のにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1に係る信号再生ブロックの
全体構成を示す回路図である。
【図2】テスト信号生成手段の構成を示す回路図であ
る。
【図3】第1信号選択回路における再生処理時(a)お
よび特性測定時(b)の各動作を併せて示す回路図であ
る。
【図4】フィルタ通過前およびフィルタ通過後の各テス
ト信号に対するA/D変換器によるサンプリングを示す
タイミング図である。
【図5】各テスト信号のサンプル点およびゼロクロス点
を併せて示す特性図である
【図6】本発明の実施形態2に係る信号再生ブロックの
要部の構成を示す図1相当図である
【図7】フィルタの特性情報信号の出力機能が付加され
た一般の回路チップの構成を示す回路図である
【図8】DVD再生装置の信号再生ブロックにフィルタ
特性情報信号の出力機能を付加した例を示す図1相当図
である
【符号の説明】
2 低域通過フィルタ(フィルタ) 3 電圧制御発信器(クロック手段,基本信号生成手
段) 4 A/D変換器 5 デジタル信号処理部 11 テスト信号生成手段 12 信号変換手段 31 第2信号選択回路(信号選択手段) 41 演算部 207 迂回信号線 210 出力信号線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5C061 BB03 CC07 5D044 AB07 BC02 CC06 FG01 FG04 FG05 FG30 GK18

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アナログの入力信号を波形等化するフィ
    ルタと、該フィルタの出力信号をデジタル信号に変換す
    るA/D変換器と、該A/D変換器の出力信号を再生す
    るデジタル信号処理部と、前記フィルタの特性測定時に
    該フィルタにテスト信号を入力して得られる特性情報信
    号を外部に出力するための出力信号線とを備えた信号再
    生ブロックであって、 前記出力信号線は、前記A/D変換器の出力側に配置さ
    れていることを特徴とする信号再生ブロック。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の信号再生ブロックにおい
    て、 フィルタへの入力信号は、差動信号であり、 前記フィルタに入力されるフィルタ通過前の信号を取り
    出す迂回信号線を備えているとともに、前記迂回信号線
    により取り出されたフィルタ通過前の信号と、前記フィ
    ルタから出力されたフィルタ通過後の信号とが入力され
    るように設けられ、特性測定時には、前記フィルタ通過
    前の信号と前記フィルタ通過後の信号とを同時にA/D
    変換器に出力する一方、信号再生時には、前記フィルタ
    通過後の信号のみをA/D変換器に出力する信号選択手
    段を備えていることを特徴とする信号再生ブロック。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の信号再生ブロックにおい
    て、 出力信号線上に、A/D変換器によりデジタル信号に変
    換されたフィルタ通過前の信号およびフィルタ通過後の
    信号から該両信号間の時間差を演算する演算部が設けら
    れていることを特徴とする信号再生ブロック。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の信号再生ブロックにおい
    て、 テスト信号は、単一の周波数の信号であることを特徴と
    する信号再生ブロック。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の信号再生ブロックにおい
    て、 テスト信号を生成するテスト信号生成手段を備えている
    ことを特徴とする信号再生ブロック。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の信号再生ブロックにおい
    て、 テスト信号生成手段は、周波数の互いに異なる複数のテ
    スト信号を生成するように構成されていることを特徴と
    する信号再生ブロック。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の信号再生ブロックにおい
    て、 テスト信号生成手段は、単一の周波数の基本信号を生成
    する基本信号生成手段と、該基本信号生成手段により生
    成された基本信号を周波数の互いに異なる複数のテスト
    信号に変換する信号変換手段とを有してなることを特徴
    とする信号再生ブロック。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の信号再生ブロックにおい
    て、 クロック信号を生成するクロック手段を備え、 テスト信号発生手段の基本信号生成手段は、前記クロッ
    ク手段からなることを特徴とする信号再生ブロック。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の信号再生ブロックにおい
    て、 テスト信号生成手段の信号変換手段は、信号再生ブロッ
    ク本体の外部に配置されていることを特徴とする信号再
    生ブロック。
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