JP2003020848A - 扉位置決め装置 - Google Patents

扉位置決め装置

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JP2003020848A
JP2003020848A JP2001204215A JP2001204215A JP2003020848A JP 2003020848 A JP2003020848 A JP 2003020848A JP 2001204215 A JP2001204215 A JP 2001204215A JP 2001204215 A JP2001204215 A JP 2001204215A JP 2003020848 A JP2003020848 A JP 2003020848A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 開き戸を開動限位置で位置決めする戸当たり
として活用出来る扉位置決め装置を提供すること。 【解決手段】 床側被係止体1は、水平支軸5により起
伏自在に軸支されたもので、その先端部には、前記水平
支軸5に対して直交する長手方向に於いて段状の被係止
部6が形成され、扉側係止手段2は、前記被係止体1を
磁気吸着力で斜めに起立させる磁石9と、斜めに起立し
た被係止体1の先端部が扉の移動に伴って嵌入する係止
凹部10とを備え、当該係止凹部10は、前記被係止体
1の先端部によって押し退けられる弾性を有し且つ当該
係止凹部10内に嵌入した前記被係止体1の段状被係止
部6と係合する係止部13を備え、当該係止部13と前
記被係止体1の段状被係止部6との引っ掛かりにより扉
7の逆方向の移動に抵抗を与える構成。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通路を開閉する戸
や収納空間を開閉する各種戸等を構成する扉を開動限位
置や閉動限位置等の所定位置で位置決めする為の扉位置
決め装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の扉位置決め装置としては、扉を
開動限位置で当て止めする戸当たり形式のものや、下端
側がガイドレール等で案内されない折れ戸や引き戸等が
閉じられたときにその遊端下部が収納空間側、即ち、内
側に揺動するのを防止させる振れ止め形式のもの等が知
られている。
【0003】前者の戸当たり形式のものは、床面側や壁
面側に設けられた戸当たり部材に設けられたフックを扉
側の係止孔に係合させるもので、扉を完全にロックする
ことが出来るが、フックを外さないまま誤って扉を強く
閉じるように操作したとき、戸当たり部材の取付部や扉
側係止孔の構成部分を損傷させてしまう恐れが有り、し
かも、扉を係止していないとき、戸当たり部材が床面側
や壁面側から突出しており、これが邪魔になるという問
題点がある。
【0004】一方、後者の振れ止め形式のものは、床側
に設けられた被係止体と、扉の下端部に設けられた係止
手段とから成り、扉が所定位置に達したとき、扉側係止
手段に設けられた磁石で床側被係止体を引き上げて斜め
に起立させ、当該床側被係止体の先端部を扉側係止手段
に形成された凹入段部に係合させることにより、扉が所
定位置を超えて移動(揺動)するのを前記床側被係止体
の先端部と扉側係止手段の凹入段部との突き合いにより
防止させるものであるから、扉が所定位置に無いときは
床側被係止体が倒伏していて邪魔にならないし、フック
を外す等の操作無しに係止状態にある扉を係止位置から
遠ざかる方向に移動させることが出来るので、前者の戸
当たり形式のような問題点が無い。
【0005】しかしながら、後者の振れ止め形式の扉位
置決め装置は、文字通り扉を当て止めすることは出来て
も、扉が当て止め位置から直角に離間する方向に移動す
るのを止めることは出来ないので、開き戸の戸当たりと
して代用することが出来ない。又、後者の振れ止め形式
の扉位置決め装置が折れ戸や引き戸の閉動限位置での振
れ止めに使用されている場合、閉動現位置にある扉が内
側に振れるのを防止することは出来ても、閉動現位置に
ある扉に内側から外向きの力が作用したとき、例えば、
収納空間に収納されている棚上の収納物が手前扉側に落
下するようなとき、扉の下端部が手前に出るように揺動
するのを防止することは出来ない。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記のような従
来の問題点を解消し得る扉位置決め装置を提供すること
を目的とするものであって、その手段を後述する実施形
態の参照符号を付して示すと、床側に設けられた被係止
体1と、扉7の下端部に設けられた係止手段2とから成
り、床側被係止体1は、水平支軸5により起伏自在に軸
支されたもので、その先端部には、前記水平支軸5に対
して直交する長手方向に於いて段状の被係止部6が形成
され、扉側係止手段2は、前記被係止体1を磁気吸着力
で斜めに起立させる磁石9と、斜めに起立した被係止体
1の先端部が扉の移動に伴って嵌入する係止凹部10と
を備え、当該係止凹部10は、前記被係止体1の先端部
によって押し退けられる弾性を有し且つ当該係止凹部1
0内に嵌入した前記被係止体1の段状被係止部6と係合
する係止部13を備え、当該係止部13と前記被係止体
1の段状被係止部6との引っ掛かりにより扉7の逆方向
の移動に抵抗を与える構成となっている。
【0007】上記構成の本発明を実施するについて、前
記床側被係止体1は帯状金属板から構成し、その先端部
を下側に折り返して補強すると共に、当該折り返し部1
aの先端を前記段状被係止部6とすることが出来る。
【0008】又、前記扉側係止手段2の係止凹部10
は、上下対をなす固定面(下側傾斜面8a)と可動片1
1,36とから構成し、この可動片11,36を前記固
定面(下側傾斜面8a)に対し弾性に抗して離間移動可
能に構成すると共に、当該可動片11,36に前記係止
部13を設けることが出来る。具体的には、前記固定面
(下側傾斜面8a)は係止凹部10の上側に位置させ、
前記可動片11として側面形状が略L字形のものを使用
し、その縦部分11aを水平支軸12で軸支すると共
に、前記上側固定面8aの下側に位置する横部分11b
に前記係止部13を設け、前記可動片11の縦部分11
aを前記水平支軸12より上側で付勢するバネ14を併
設することが出来る。
【0009】上記のように可動片11を付勢するバネ1
4を使用する場合、当該バネ14の付勢力を調整する付
勢力調整手段15,31を併設することが出来る。
【0010】又、前記扉側係止手段2は扉7の下端部に
組み込むように構成することが出来るが、扉側面7aの
下端に取り付けられる本体8を設け、当該本体8の下側
傾斜面8aに前記磁石9を埋設すると共に、当該下側傾
斜面8aの上端部分を前記固定面に形成することが出来
る。
【0011】更に、前記本体8に薄肉弾性ヒンジ部35
を介して一体に前記可動片36を連設することも出来
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に本発明の好適実施形態を添
付図に基づいて説明すると、図1〜図4に於いて、1は
床側被係止体であり、2は扉側係止手段である。床側被
係止体1は、帯状金属板から成る平面形状が長方形のも
ので、その長手方向一端が、床面3上に面付けされる偏
平な取付用本体4内に表面面一の状態で嵌合する倒伏姿
勢と斜め上に起立する斜め起立姿勢との間で上下揺動自
在に水平支軸5により軸支されており、その先端部は下
側に折り返され、当該折り返し部1aの内向き先端によ
って段状被係止部6が形成されている。
【0013】扉側係止手段2は、扉7の側面7aの下端
部に取り付けられる本体8と、この本体8の下側に当該
本体7の全巾にわたって形成され且つ扉側面7a側が上
がるように傾斜した下側傾斜面8aに埋設された磁石9
(下端表面は本体下側傾斜面8aより若干埋没してい
る)と、前記本体下側傾斜面8aの傾斜上端部下側に形
成された係止凹部10とを備えている。この係止凹部1
0は、可動片11と前記本体下側傾斜面8aとの間で形
成されている。
【0014】前記可動片11は、本体8の扉側面7a側
に形成された凹部8b内に遊嵌する縦部分11aと、前
記本体下側傾斜面8aの下側に延出する横部分11bと
から成る側面形状が略L字形のものであって、その縦部
分11aの中間部が扉側面7aと平行な水平支軸12に
よって一定範囲内揺動自在に本体8に支承されている。
そして、当該可動片11の横部分11bの先端上側に、
側面形状が山形状に突出する係止部13が形成されてい
る。又、本体8には、前記可動片11の縦部分11aの
上端部(水平支軸12より上側位置)を扉側面7a側に
押圧付勢するバネ(圧縮コイルスプリング)14と、当
該バネ14の付勢力調整手段15とが内蔵されている。
【0015】バネ14の付勢力調整手段15は、扉側面
7aに対し直角水平向きに本体8に形成された貫通ネジ
孔16と、当該貫通ネジ孔16に螺嵌する螺軸17とを
備え、この螺軸17の内端と前記可動片11との間に前
記バネ(圧縮コイルスプリング)14が介装され、前記
螺軸17の外端に設けられた回転操作用溝17a(図3
参照)を利用して当該螺軸17を本体8の外側から正逆
回転操作して出し入れすることにより、前記バネ14の
初期圧縮応力を調整出来るようになっている。
【0016】床側被係止体1を軸支する取付用本体4
は、図4A,Bに示すカバー部材18と、図5Aに示す
座板19とから構成されている。図5Bに示すように、
床側被係止体1は、段状被係止部6を形成する先端側の
折り返し部1aと同様に、水平支軸5で軸支される基端
部側も下側に折り返され、この折り返し部1bに於ける
Uターン部内側に、水平支軸5を貫通させる為の軸孔2
0が板厚を薄くして形成されている。図5Aに示す座板
19は、床側被係止体1を構成する金属板と略同一厚さ
の金属板から構成されたもので、長手方向両端に床側被
係止体1の折り返し部1a,1bが遊嵌する長方形の開
口部21と、その左右両側にそれぞれ一つづつ設けられ
た取付用孔22及びカバー部材取付用ネジ孔23と、開
口部21の一端部を形成するように上側へ折り返して構
成した折り返し二重板部24と、開口部21の一端部左
右両側に形成された水平支軸5を貫通させる為の軸孔2
5とを備えている。
【0017】尚、前記軸孔25は、前記折り返し二重板
部24の上下の板体間に板厚を薄くして形成されてい
る。又、折り返し二重板部24の下側板体には、開口部
21の内側に突出する突起26が突設され、床側被係止
体1の折り返し部1bのUターン部には、前記突起26
が遊嵌する切欠き27が形成されている。
【0018】図4A,Bに示すカバー部材18は、その
底面側に前記座板19の全体が嵌入する凹部28が形成
され、表面側には、前記座板19の開口部21と合致す
ると共に当該座板19の折り返し二重板部24が嵌入す
るT字形開口部29が形成され、当該T字形開口部29
の左右両側に座板19への固定用孔30が設けられてい
る。
【0019】しかして、床側被係止体1を座板19の開
口部21内に嵌合させた状態で、座板19側の軸孔25
と床側被係止体1側の軸孔20とにわたって水平支軸5
を貫通させ、当該床側被係止体1を座板19に水平支軸
5を中心に上下揺動自在に支承させる。このとき、座板
19側の突起26が床側被係止体1側の切欠き27に嵌
合し、座板19に対する床側被係止体1の上側への起立
角度が90度より適当に小さい角度(60〜70度程
度)に制限されると共に、座板19に対する床側被係止
体1の下側への垂れ下がり角度が90度より十分に小さ
い角度(10〜45度程度)に制限される。
【0020】上記のように床側被係止体1が軸支された
座板19は、当該座板19にカバー部材18が取り付け
られているときは当該カバー部材18を一旦取り外した
状態で、床面3上の所定位置に、その左右一対の取付用
孔22と木ネジ等とを利用して面付けされる。この後、
カバー部材18をそのT字形開口部29内に床側被係止
体1と座板19の折り返し二重板部24とが嵌合するよ
うに被せられる。このとき、当該床側被係止体1と座板
19の折り返し二重板部24の表面は、カバー部材18
の表面と略面一の状態にある。係る状態でカバー部材1
8が、その固定用孔30と座板19のカバー部材取付用
ネジ孔23、及び皿ネジ等を利用して座板19に固定さ
れる。勿論、カバー部材18と座板19とを貫通する木
ネジ等でその両者を一体化すると同時に床面3に固定す
るように構成しても良い。上記のように座板19にカバ
ー部材18が被さることにより、床側被係止体1を支承
する水平支軸5が軸方向に移動することも止められるの
で、水平支軸5を座板19又は床側被係止体1に固定し
なくとも良い。
【0021】床面3に対する床側被係止体1(取付用本
体4)の取付位置は、以下に説明する作用が行われるよ
うに決められる。即ち、扉7が、位置決めされる所定位
置(以下、扉係止位置という)に向かって移動すると
き、その移動方向側の側面7aに扉側係止手段2が取り
付けられており、床側被係止体1は、扉7が扉係止位置
にあるとき、その扉側係止手段2の真下で扉側面7a側
に被係止部6が向く向きに配設されている。
【0022】しかして、扉係止位置に向かって移動する
扉7が扉係止位置の直前に達すると、床側被係止体1の
先端部上に扉側係止手段2の磁石9が対面し、図1Aに
仮想線で示すように、当該磁石9と床側被係止体1との
間に作用する磁気吸着力により床側被係止体1が引き上
げられ、当該床側被係止体1が水平支軸5の周りで上方
に揺動して先端部が扉側係止手段2の本体8の傾斜下側
面8aに当接する。そして、この後の扉7の移動に伴う
床側被係止体1と扉側係止手段2との相対移動により、
床側被係止体1の先端部が扉側係止手段2の係止凹部1
0内に進入しようとするが、このとき、床側被係止体1
の先端部が係止凹部10を構成する傾斜下側面8aと可
動片11の横部分11bとの間に割り込むことになり、
可動片11がバネ14の付勢力に抗して水平支軸12の
周りに回動することにより床側被係止体1の先端部が係
止凹部10内に進入するのを許す。
【0023】図1Bに示すように、扉7は扉係止位置に
到達したとき、床側被係止体1の先端部が係止凹部10
の奥端に衝突して当該扉係止位置を超えて扉7が尚も移
動するのを阻止する。このとき、床側被係止体1の先端
側の折り返し部1aが係止凹部10内に完全に嵌入し、
可動片11がバネ14の付勢力で復帰回動してその横部
分11bの先端上側の係止部13が床側被係止体1の先
端部下側の段状被係止部6に係合するので、床側被係止
体1の先端部が係止凹部10の奥端に衝突したときの反
動で扉7が扉係止位置から逆向きに移動しようとするの
を、可動片11側の段状被係止部6と床側被係止体1の
係止部13との引っ掛かりにより防止される。換言すれ
ば、扉係止位置から扉7が逆向きに移動することに対し
て、可動片11側の段状被係止部6と床側被係止体1の
係止部13との引っ掛かりが抵抗になっている。
【0024】従って、扉係止位置に係止された扉7を逆
方向に移動させるときは、前記可動片11側の段状被係
止部6と床側被係止体1の係止部13との引っ掛かりに
よる抵抗に打ち勝つだけの操作力を扉7に与えることに
より、可動片11側の段状被係止部6が床側被係止体1
の係止部13により押し下げられ、可動片11がバネ1
4の付勢力に抗して回動せしめられながら係止凹部10
内から床側被係止体1の先端部(係止部13)が離脱
し、扉7の逆方向への移動を許すことになる。扉7が移
動して、床側被係止体1の上方位置から扉側係止手段2
が離れると、磁気吸着力で引き上げられていた床側被係
止体1が重力で下方に回動倒伏し、図1Aに実線で示す
ように、取付用本体4内に収納される。
【0025】尚、扉係止位置での扉7の係止力、即ち、
可動片11側の段状被係止部6と床側被係止体1の係止
部13との引っ掛かりによる抵抗力は、バネ14の強さ
によって変わるので、必要に応じて、付勢力調整手段1
5の螺軸17を正逆回転操作し、バネ14の初期圧縮応
力を調整すれば良い。この付勢力調整手段は、上記実施
形態に於ける付勢力調整手段15に限定されるものでは
ない。例えば、図6及び図7に示すバネ14の付勢力調
整手段31は、バネ14の軸心方向に対し直交する水平
向きに本体8内に自転のみ可能に支承された螺軸32
と、当該螺軸32に螺嵌し且つ当該螺軸32の軸心方向
に横動のみ可能に本体8内に遊嵌された駆動カム33
と、前記バネ14の外端を受け止め且つ当該バネ14の
軸心方向にのみ移動可能に本体8内に遊嵌された従動カ
ム34とから成り、駆動カム33と従動カム34とは、
駆動カム33が螺軸32の正転によって前進移動したと
き従動カム34がバネ14を圧縮する方向に移動すると
共に、駆動カム33が螺軸32の逆転によって後進移動
したとき従動カム34がバネ14の付勢力で後退移動す
るように、螺軸32の軸心に対し45度の角度で互いに
対接するカム面を備えている。尚、螺軸32は、その一
端頭部32aに、本体8の外側から回転操作する為の角
孔、プラス又はマイナスの溝等を有する。
【0026】図8は別の実施形態を示すもので、この図
8に示す実施形態では、扉側係止手段2の係止凹部10
を形成する可動片として、本体8から薄肉弾性ヒンジ部
35を介して一体に連設された可動片36を設けてい
る。勿論、この可動片36にも、上側に山形状の係止部
13が形成されている。作用的には先の実施形態のもの
と実質的に同じであって、部品点数を削減出来るが、薄
肉弾性ヒンジ部35が強度的に弱く、反復使用により破
損する恐れがあることは否めないので、当該薄肉弾性ヒ
ンジ部35に代えて板バネ等の別材料から成るバネを介
して可動片36と本体8とを連結一体化しても良い。
又、本体8に一端を固着した板バネ等の弾性体の先端部
を係止部13に加工して、当該板バネ等の弾性体そのも
のを可動片とすることも出来る。更に、可動片は係合凹
部10の上側に配設することも出来るし、上下両側に配
設することも出来る。
【0027】又、床側被係止体1の段状被係止部6は、
床側被係止体1に付設した別部材で構成することも出来
るし、床側被係止体1に形成した孔や、床側被係止体1
の先端を下側へ直角に折曲した部分によって構成するこ
とも出来る。
【0028】尚、以上に説明した実施形態の扉7は、一
般の開き戸であって、床側被係止体1と扉側係止手段2
とから成る扉位置決め装置は、回動限位置で当該扉7を
位置決めする戸当たりとして使用されている。しかしな
がら本発明の扉位置決め装置は、下部がガイドレールで
案内されない吊りタイプの折れ戸や引き戸を閉動限位置
で内外方向に揺れ動くのを防止する扉位置決め装置とし
ても利用出来る。この場合は、閉動限位置付近での折れ
戸や引き戸の移動方向が扉側面7aと略平行な方向とな
るので、床側被係止体1の先端部が扉側係止手段2の係
止凹部10に対し横方向から相対的に進入することにな
るので、当該係止凹部10を構成する可動片は、その係
止部13のある部分が、横方向から相対的に進入してく
る床側被係止体1の先端部によっても円滑に弾性に抗し
て押し開かれるような形状に構成しておく必要がある。
【0029】又、本発明の扉位置決め装置は、引き戸が
閉動限位置で戸当たり面に衝突したときの反動による後
退移動を防止する装置としても利用出来る。この場合、
床側被係止体1は、引き戸の移動方向と床側被係止体1
の長手方向とが平行となり且つ閉動限位置に向かってく
る引き戸に対し先端部(係止部13)が対向する向きに
配設される。
【0030】尚、本発明の扉位置決め装置は、その用途
に関係なく、扉側係止手段2を扉7の下端に埋設するこ
とも可能である。この場合、本体8を扉構成部材で兼用
させても良いし、別部材の本体8を扉7の下端に埋設し
ても良い。
【0031】
【発明の効果】本発明の扉位置決め装置は以上のように
実施し且つ使用することができるものであって、係る本
発明の扉位置決め装置によれば、係止手段を備えた扉が
所定位置に達して、磁気吸着力で斜めに起立した床側被
係止体が扉側係止手段の係止凹部内に嵌合した扉位置決
め状態では、前記係止凹部の係止部と床側被係止体の被
係止部とが互いに係合しており、前記係止凹部内から床
側被係止体を相対的に離脱させる方向に扉を移動させよ
うとするときには、前記係止凹部の係止部を弾性に抗し
て変位させて床側被係止体の被係止部を離脱させること
が出来るだけの操作力を与える必要がある。換言すれ
ば、前記操作力程度の外力が扉に作用しない限り扉の位
置決め状態が解かれる恐れが無いので、風等で容易に扉
が移動したり揺れ動くようなことが無く、確実な位置決
め効果が得られる。しかも、フック等で扉を係止する手
段のように、扉の位置決めに際して特別な操作も不要で
あるし、扉の位置決めを解く際にも特別な操作が不要で
あるから、取り扱いが簡単且つ容易であり、扉の位置決
めを解く操作を忘れて扉を無理に移動させたときのよう
に床側被係止体や扉側係止手段等を破損させる恐れも皆
無である。
【0032】尚、請求項2に記載の構成によれば、床側
被係止体の先端部に必要な段状被係止部を簡単に構成す
ることが出来、しかも、同時に当該被係止体の先端部の
補強も兼ねられるので、当該被係止体を比較的薄い板厚
の金属板から安価に構成出来る。
【0033】又、請求項3に記載の構成によれば、簡単
な構造で本発明を実施することが出来る。この場合、請
求項4に記載の構成によれば、動作が確実でしかも耐久
性のある扉側係止手段を構成することが出来る。更に、
請求項5に記載の構成によれば、位置決めしている扉に
対する係止力を調整することが出来るので、重量や設置
場所の異なる種々の扉に対して適用性のある扉位置決め
装置として活用することが出来る。
【0034】又、請求項6に記載の構成によれば、扉側
係止手段を既製の各種扉に容易に装備させることが出来
る。このとき、請求項7に記載の構成によれば、扉側係
止手段の本体に係止部を有する可動片を一体化すること
が出来、しかも別にバネ材も不要であるから、極めて安
価に本発明装置を実施することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 A図は位置決め直前の状態を示す縦断側面図
であり、B図は位置決め状態を示す縦断側面図である。
【図2】 扉側係止手段と床側被係止体とが離れている
状態での一部横断平面図である。
【図3】 扉側係止手段と床側被係止体とが離れている
状態での正面図である。
【図4】 A図は床側被係止体を軸支する取付用本体を
構成するカバー部材の平面図であり、B図は同縦断側面
図である。
【図5】 A図は前記取付用本体を構成する座板と床側
被係止体とを示す平面図であり、B図は同縦断側面図で
ある。
【図6】 扉側係止手段の変形例を示す縦断側面図であ
る。
【図7】 同変形例の横断平面図である。
【図8】 別の実施形態を示す側面図である。
【符号の説明】
1 床側被係止体 1a 先端側の折り返し部 2 扉側係止手段 3 床面 4 偏平な取付用本体 5,12 水平支軸 6 段状被係止部 7 扉 8 扉側係止手段の本体 8a 下側傾斜面(固定面) 9 磁石 10 係止凹部 11,36 可動片 11a 可動片11の縦部分 11b 可動片11の横部分 13 係止部 14 バネ 15,31 付勢力調整手段 17,32 螺軸 18 カバー部材 19 座板 33 駆動カム 34 従動カム 35 薄肉弾性ヒンジ部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】床側に設けられた被係止体と、扉の下端部
    に設けられた係止手段とから成り、床側被係止体は、水
    平支軸により起伏自在に軸支されたもので、その先端部
    には、前記水平支軸に対して直交する長手方向に於いて
    段状の被係止部が形成され、扉側係止手段は、前記被係
    止体を磁気吸着力で斜めに起立させる磁石と、斜めに起
    立した被係止体の先端部が扉の移動に伴って嵌入する係
    止凹部とを備え、当該係止凹部は、前記被係止体の先端
    部によって押し退けられる弾性を有し且つ当該係止凹部
    内に嵌入した前記被係止体の段状被係止部と係合する係
    止部を備え、当該係止部と前記被係止体の段状被係止部
    との引っ掛かりにより扉の逆方向の移動に抵抗を与える
    ように構成された、扉位置決め装置。
  2. 【請求項2】前記床側被係止体は帯状金属板から成るも
    ので、その先端部の段状被係止部は、当該被係止体の先
    端部の下側への折り返し部の先端で構成されている、請
    求項1に記載の扉位置決め装置。
  3. 【請求項3】前記扉側係止手段の係止凹部は、上下対を
    なす固定面と可動片とから構成され、前記係止部は前記
    可動片に設けられ、前記可動片は、前記固定面に対し弾
    性に抗して離間移動可能に構成されている、請求項1又
    は2に記載の扉位置決め装置。
  4. 【請求項4】前記固定面は係止凹部の上側に位置し、前
    記可動片は、側面形状が略L字形のもので、その縦部分
    が水平支軸で軸支されると共に、前記上側固定面の下側
    に位置する横部分に前記係止部が設けられ、前記可動片
    の縦部分を前記水平支軸より上側で付勢するバネが併設
    されている、請求項3に記載の扉位置決め装置。
  5. 【請求項5】前記バネの付勢力を調整する付勢力調整手
    段が併設されている、請求項3又は4に記載の扉位置決
    め装置。
  6. 【請求項6】前記扉側係止手段は扉の側面下端に取り付
    けられる本体を備え、当該本体の下側傾斜面に前記磁石
    が埋設されると共に、当該下側傾斜面の上端部分が前記
    固定面に形成されている、請求項1〜5の何れかに記載
    の扉位置決め装置。
  7. 【請求項7】前記可動片は、前記本体に薄肉ヒンジ部を
    介して一体に構成されている、請求項6に記載の扉位置
    決め装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010138572A (ja) * 2008-12-10 2010-06-24 Nishi Seisakusho:Kk ドアストッパー
JP2014058792A (ja) * 2012-09-14 2014-04-03 Kuriki Manufacture Co Ltd 戸当り
JP2014058864A (ja) * 2013-11-01 2014-04-03 Kuriki Manufacture Co Ltd 戸当り
JP2021139122A (ja) * 2020-03-03 2021-09-16 株式会社中尾製作所 ドアストッパ位置決め方法及びドアストッパ位置決め治具

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