JP2010101075A - 戸当り - Google Patents

戸当り Download PDF

Info

Publication number
JP2010101075A
JP2010101075A JP2008273844A JP2008273844A JP2010101075A JP 2010101075 A JP2010101075 A JP 2010101075A JP 2008273844 A JP2008273844 A JP 2008273844A JP 2008273844 A JP2008273844 A JP 2008273844A JP 2010101075 A JP2010101075 A JP 2010101075A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cam
groove
hinged door
door
engagement
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008273844A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4625122B2 (ja
Inventor
Junichiro Yamamoto
淳一郎 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Best Co Ltd
Original Assignee
Best Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Best Co Ltd filed Critical Best Co Ltd
Priority to JP2008273844A priority Critical patent/JP4625122B2/ja
Publication of JP2010101075A publication Critical patent/JP2010101075A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4625122B2 publication Critical patent/JP4625122B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Closing And Opening Devices For Wings, And Checks For Wings (AREA)

Abstract

【課題】足で踏んで操作したり屈んで手で操作したりせず、開き戸を全開位置で押し引きするだけで簡単に操作できる戸当りを提供する。
【解決手段】開き戸を押し込むと、掛止受具20で可動ピース30を付勢ばね45に抗し奥側に後退させて裏蓋19に押し当て、第2係合部35bを第1突起55に係合して板カム35を傾動し、第1係合部35aがカム係合溝部50bに向いた傾き状態にする一方、カム穴60に通した支軸29の支持高さに応じ、カムレバー40が下段の高さ位置に下降し、次いで、すぐに開き戸を引き戻すと、可動ピースが付勢ばねで押し戻され、第1係合部がカム係合溝部に係合して傾動し、第2係合部がカム当接溝部50cに当接して板カムを両溝側壁間に引っ掛ったロック状態にして可動ピースを固持し、他方、開き戸の引き戻しに従い、移動する途中で掛止受具上に乗ったカムレバーのフック部が係合穴16に係合して開き戸をロックする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、床面に揺動自在に設置した磁性体の掛止受具を、開き戸の下部に設置したロック装置に備える磁石で吸着して開き戸を全開位置にロックする戸当りに関する。
一般に、戸当りには、それが床面から突出した構造であると、出っ張った戸当りに誤って蹴つまずいて怪我をいたり、家具等の移動や床掃除の邪魔になったり、美観上も好ましくないという問題があった。
そこで、従来の戸当りの中には、例えば図10および図11に示すように、先端部に係止穴1aを有する磁性体の金属プレート1を、床面2に固定した台座3に基端部を枢支して揺動自在に連結する一方、開き戸4の下部にロック装置5を固定し、ロック装置5のケース5a内に磁石6を取り付けると共に、プレート1の係止穴1aに係止させるストッパ7および該ストッパ7の操作ボタン8を、圧縮コイルばね9を介して上下動可能に収納保持する構造とし、使用時は、足や手で操作ボタン8を押し下げてストッパ7を下方のロック高さ位置に突出させてから、開き戸4が全開位置に至ると、磁石6でプレート1を吸着して係止穴1aにストッパ7の下端7aを係止し、開き戸4を全開位置にロックする一方、その後にロックを解除するときは、再び足や手で操作ボタン8を押し下げると、ストッパ7のロックが外れてロック高さ位置から上昇し、その下端7aが係止穴1aから外れて開き戸4のロックが解除される構造にしたものがある(特許文献1参照)。
特開2008−190314号公報 特開2007−297770号公報
ところが、従来の戸当りでは、開き戸4を全開位置でロックしたり解除したりするために、例えば足で操作ボタン8を操作するとき、その都度、いちいち小さな操作ボタン8を離れた上方から踏まなければならず、これでは、操作が面倒であるだけでなく、年配者等にとっては難しく手間のかかる操作であるため、負担であるという課題がある。また、手で操作ボタン8を操作するときは、その都度、いちいち屈んでから指で操作ボタン8を押し下げる操作をしなければならず、これでは、年配者に限らず、操作者にとって操作が面倒で負担であるという課題がある。しかも、戸当りは、通常、開き戸の全開位置、即ち、壁などに接近した位置で、床面に台座3やプレート1を設置することが不可欠であるため、操作時に壁などが障害になり、足で離れた上方から操作ボタン8を踏んだり、屈んで指で操作ボタン8を押したりする操作が更に困難であるという課題があった。
そこで、本発明の目的は、足で踏んで操作したり屈んで手で操作したりせず、開き戸を全開位置で押し引きするだけで簡単に操作できる戸当りを提供することにある。
請求項1に記載の発明は、たとえば以下に示す図示実施の形態のとおり、先端部20aに係合穴16を有した磁性体からなる掛止受具20を、開き戸Dの全開位置で床面fに固定した取付座15に基端部を枢支して揺動自在に取り付け、開き戸Dが全開したとき、開き戸Dの下部に固定したロック装置Rに備える磁石mで前記掛止受具20を吸着して開き戸Dをロックする戸当りであって、前記ロック装置Rは、開き戸Dに固定する後端部と反対側の前端部に、全開時に前記磁石mで吸着した前記掛止受具20の先端部20aが差し込まれる差込口23を設け、底部18c上には長さ方向にカム案内溝50を凹設してなるガイドケース25と、該ガイドケース25内に前記カム案内溝50の長さ方向前後に進退自在に配設し、下部に板カム35を回転自在に枢支して前記カム案内溝50に係合させてなる可動ピース30と、該可動ピース30の上部に連結してなり、先端に前記掛止受具20の係合穴16と係合するフック部40aを突設する一方、該フック部40a側の下段穴部60aと該下段穴部60aに対して上方に有する基端側の上段穴部60bとその間を結ぶ傾斜穴部60cからなるカム穴60を長さ方向に穿設し、該カム穴60に通して移動自在の支軸29で支持する支持高さに応じ、上下に昇降自在に配設してなるカムレバー40と、前記可動ピース30を手前の前記差込口23側に向けて付勢する付勢ばね45と、を備え、前記板カム35には、長さ方向一端に第1係合部35aを設け、反対側の他端に第2係合部35bを設ける一方、前記カム案内溝50には、前記付勢ばね45で長さ方向前方の前溝壁に押し当った前記板カム35を嵌め込んで前記可動ピース30をロック待機位置で保持するカム嵌合溝部50aと、該カム嵌合溝部50aの長さ方向後方で溝側壁の一側に、前記板カム35の第1係合部35aが係合して係合地点を支点に該板カム35を傾動させるカム係合溝部50bを設け、前記溝側壁の他側には、前記板カム35が前記カム係合溝部50bを支点に傾動したときに前記第2係合部35bが当接して前記板カム35を前記第1係合部35aとでロック状態にして前記可動ピース30をロック位置に固持するカム当接溝部50cを設け、前記ガイドケース25には、後端部に、前記板カム35の第2係合部35bが係合して係合地点を支点に該板カム35を傾動させる第1ガイド突起55を、前記カム案内溝50に向けて突設すると共に、前記板カム35の一方側縁35cが前記第1ガイド突起55と共に当接して該板カム35を前記カム案内溝50の溝幅方向と平行な真っ直ぐな状態に保持する第2突起56を、前記第1突起55の横で前記カム案内溝50に向けて突設してなることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の戸当りにおいて、たとえば以下に示す図示実施の形態のとおり、前記板カム35は、長さ方向両端をV形の凹状に切り欠いて一端に前記第1係合部35aを形成する一方、他端に前記第2係合部35bを形成してなることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の戸当りにおいて、たとえば以下に示す図示実施の形態のとおり、前記第1突起55は、先端縁に、前記板カム35の第2係合部35bが係合すると、該板カム35が傾く向きに突出長さを次第に短くしてテーパ部分55を形成してなることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、開き戸を全開位置にロックする場合、開き戸を押し込むと、掛止受具で可動ピースを付勢ばねに抗し奥側に後退させて後端部に押し当て、第2係合部を第1突起に係合して板カムを傾動し、予め第1係合部がカム案内溝のカム係合溝部に向いた傾き状態にする一方、カム穴に通して移動する支軸の支持高さに応じ、カムレバーが上段高さ位置からフック部を掛止受具上に乗せた下段の高さ位置に下降し、しかる後、すぐに開き戸を引き戻すと、可動ピースが付勢ばねの付勢力で押し戻され、第1係合部がカム係合溝部に係合して傾動し、第2係合部がカム当接溝部に当接して板カムを両溝側壁間に引っ掛ったロック状態にして可動ピースをロック位置に固持し、他方、開き戸の引き戻しに従い、閉方向に移動する途中で掛止受具上に乗ったカムレバーのフック部が係合穴に係合して開き戸をロックする。ロックを解除する場合も、先ずは全開位置でロック状態の開き戸を押し込む。すると、掛止受具で可動ピースを付勢ばねに抗し奥側に後退させて後端部に押し当て、第2係合部を第1突起に当接して板カムを傾動し、一方のカム側縁を第1突起と第2突起の双方に当接させて、予めカム案内溝の溝幅方向と平行で真っ直ぐな状態にする一方、カム穴に通して移動する支軸の支持高さに応じ、カムレバーを、フック部が掛止受具上に乗った下段の高さ位置に保持する一方、開き戸の押し込みに従い、開方向に移動する途中で掛止受具上に乗ったカムレバーのフック部が係合穴からすり抜けて外れ、しかる後、すぐに開き戸を引き戻し、すると、可動ピースが付勢ばねの付勢力で押し戻されて、板カムの他方のカム側縁がカム係合溝部に当接して板カムが反転してから、カム案内溝の長さ方向前方へ移動し、第2係合部側の端部がカム嵌合溝部に嵌り込んだロック待機位置に戻って保持される一方、フック部が係合穴から外れた状態で掛止受具上に乗ったカムレバーが、カム穴に通して移動する支軸の支持高さに応じて、上段高さ位置に上昇すると共に、開き戸の引き戻しに従って閉方向へ移動して掛止受具からフック部を離隔させて開き戸のロックを解除する。従って、本発明の戸当りは、以上のようにして足で踏んで操作したり屈んで手で操作したりせずとも、立ったまま開き戸を全開位置で押し込んだり引き戻したりする簡単な操作を行うだけで、開き戸Dを全開位置にロックしたりロックを解除したりすることができる。
請求項2に記載の発明よれば、板カムは、長さ方向両端をV形の凹状に切り欠いて、一端に第1係合部を形成する一方、他端に第2係合部を形成するため、開き戸を全開位置で押し込んだとき、第2係合部が第1突起のテーパ部分に的確に精度よく係合し、常に安定して係合地点を支点に傾動することができ、また、開き戸を引き戻すときでも、第1係合部がカム案内溝の溝側壁の一側でカム係合溝部に的確に精度よく係合し、この場合も、常に安定して係合地点を支点に傾動することができ、これにより、開き戸を確実に且つスムーズに全開位置にロックしたりロックを解除したりすることができる。
請求項3に記載の発明よれば、ロック装置において、第1突起は、先端縁に、板カムの第2係合部が係合すると、板カムが傾く向きに突出長さを次第に短くしてテーパ部分を形成しているため、開き戸を全開位置で押し込んだとき、板カムの第2係合部が第1突起のテーパ部分と係合すると、常に安定して板カムを係合地点を支点として傾動させることができ、これにより、開き戸を確実に且つスムーズに全開位置でロックしたりロックを解除したりすることができる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の最良形態について説明する。
図1は、本発明の一例である戸当りの内部構造を示す断面図、図2は、本発明の戸当りを適用した扉構造体を扉閉状態で示す斜視図、図3は、本発明の戸当りを適用した扉構造体を全開状態で示す斜視図、図4は、本発明の戸当りを設置状態において示す斜視図である。扉構造体は、図2および図3に示すように、床Fと、左右の縦枠10・11と上枠12からなる矩形な戸枠Bと、縦枠11にピボットヒンジ型の上下ヒンジH1・H2で回動自在に組み付けた開き戸Dとで構成されている。なお、開き戸Dのヒンジ側には、図中手前側に開口部Sと直角な向きに壁Wが立設されている。
図示扉構造体において、本発明の戸当りは、床F側に設置する戸当り本体Aと、開き戸D側に設置するロック装置Rとで構成される。
戸当り本体Aは、円形状の金属製薄板からなる取付座15と、鉄やスチール等の磁性体からなる掛止受具20とで構成される。取付座15は、表面に掛止受具20の形状に合わせて収納凹部15aを形成してなる。掛止受具20は、先端部20aに係合穴16をあけた長方形状の磁性プレートで、基端部を収納凹部15aの端縁に枢支して取付座15に揺動自在に取り付けている。戸当り本体Aは、開き戸Dの下ヒンジH2側と反対側の下隅角部14の回動軌跡上にあって、全開位置に取付座15を床面f上にねじ止めする。開き戸Dが全開位置にないとき、即ち、戸当りの不使用時は、掛止受具20が収納凹部15aに嵌り込んで取付座15と面一に納まり、歩行や掃除の邪魔にならないように、床面fから殆んど出っ張らない平面的な構造になっている。
一方、ロック装置Rは、図5に示すように、開き戸Dに固定するガイドケース25と、ガイドケース25にそれぞれ内設する、矩形板片状の一対の磁石mと、可動ピース30と、可動ピース30に連結する板カム35およびカムレバー40と、可動ピース30を付勢する圧縮コイルばねの付勢ばね45とを備えて構成してなる。
ガイドケース25は、ケース本体18と裏蓋19とからなる。ケース本体18は、金属製で、開き戸Dに固定する側の後端部を大きく凸形に開口し、そこに部品組込口21を設けると共に部品組込口21の両側に対称な取付耳部18aを突設してなる。
ケース本体18は、後端側の部品組込口21と真向かいで手前側の前端部を、鼻形状に突設し、図1に示すように、内側に、カムレバー40の先端側の形状に合わせて断面く状の内壁面を形成し、そこにカムレバー40が上下に昇降するのを案内するレバーガイド部18bを設ける。レバーガイド部18bには、その下側に、部品組込口21と平行な向きにレバーガイド面13を形成している。レバーガイド面13には、一対のストッパねじ17を、頭部を部品組込口21側に向けてねじ込んでなる。そして、レバーガイド部18bの図中下端の鼻先には、カムレバー40の先端に有するフック部40aが出入りするフック出入口22を設け、フック出入口22と隣接する底部18c側に、掛止受具20の先端部20aが差し込まれる差込口23を開けてなる。レバーガイド部18bには、図中下端の鼻先側にフック出入口22を挟んだ両側に磁石取付棚部18dを設け、磁石取付棚部18dに磁石mを固着している。ケース本体18には、図5に示すように、部品組込口21から差込口23の間において、幅方向両側の内側壁に可動ピース30を長さ方向前後に進退可能に案内するガイドレール凹部18eを、可動ピース30の外形状に合わせて凹設してなる。
更に、ケース本体18の底部18c上には、部品組込口21と差込口23の間の前後方向に長手のカム案内溝50を凹設している。カム案内溝50は、図1示すように、差込口23側に板カム35の板幅に対応した溝幅のカム嵌合溝部50aを設け、カム嵌合溝部50aの長さ方向奥側で向かい合う溝側壁の一側に、溝幅を一段広げて角付けして段状をなすカム係合溝部50bを設け、他側には、板カム35の第1係合部35aがカム係合溝部50bに係合したときに第2係合部35bが当接して板カム35の回転を規制するカム当接溝部50cを設けてなる。
裏蓋19は、樹脂製の平板材からなり、図1および図5に示すように、部品組込口21の開口形状に合わせて外形が凸形板状に一体成形し、内側板面19aの下端に間隔をあけて、第1突起55と第2突起56を内側板面19aから直角に突設してなる。第1突起55は、略矩形の板片状をなし、先端縁が、板カム35の第2係合部35bが係合すると板カム35が傾く向きに、即ち、第2突起56側とは反対の蓋縁側に向けて次第に突出長さを短くしてテーパ部分55aを形成してなる。第2突起56は、第1突起55と同じ突出長さの矩形板状に形成してなる。
更に、裏蓋19は、内側板面19aに、上端側にカムレバー40の尾部40bが上下に昇降する時に通過する隙間を間にあけて、両側に一対のガイド凸部31を突設し、ガイド凸部31と第1および第2突起55・56間に、ばね掛け凸部32を突設してなる。
可動ピース30は、樹脂で一体成形し、本体部30aの下端に軸受穴33を設ける一方、上端に軸挿通穴34を有する一対の支持凸部30b・30bを設け、前端面には、差込口23から差し込まれる掛止受具20の先端部20aが突き当たる突当段部30cを凹設し、反対の後端面にばね受け穴38を穿設してなる。
板カム35は、樹脂製で、カム本体部36上に中心軸部37を立設してなる。カム本体部36は、長さ方向両端をV形の凹状に切り欠いて一端に第1係合部35aを形成する一方、他端に第2係合部35bを形成してなる。そこで、板カム35は、中心軸部37を可動ピース30の軸受穴33に挿着して回転自在に可動ピース30の下端に枢支してなる。
カムレバー40は、金属板からなり、鼻形に延びる先端に掛止受具20の係合穴16に係合する爪状のフック部40aを設け、長さ方向に細いカム穴60を穿設している。カム穴60は、先端のフック部40a側の横長な下段穴部60aと、基端側の横長な上段穴部60bと、上下穴部60a・60b間を傾斜して結ぶ傾斜穴部60cからなる。カムレバー40は、支持凸部30bの軸挿通穴34に通す支軸29をカム穴60に挿通して可動ピース30で支持し、支軸29のカム穴60に対する挿通位置に応じて下段穴部60aと上段穴部60bとの間を上下して支持高さ位置を可変に可動ピース30に連結してなる。
そこで、ロック装置Pは、板カム35とカムレバー40を付設した可動ピース30を、カムレバー40のフック部40aが前向きの状態で、部品組込口21から入れて両側側部をガイドレール凹部18eに係合させてガイドケース25内に組み込み、板カム35をカム案内溝50に係合させる。それから、付勢ばね45の一端をばね受け穴38に入れて装着する一方、他端を裏蓋19のばね掛け凸部32に掛け止め、次いで、裏蓋19を、部品組込口21に嵌め付けてから後端部にねじ止めして組み立ててなる。すると、図1に示すように、付勢ばね45で可動ピース30が手前の差込口23側に付勢される一方、前端面をストッパねじ17の頭部に当てて止めた状態で、可動ピース30をガイドケース25内で保持する。板カム35は、第1係合部35a側の端部がカム案内溝50の長さ方向前側の前溝壁に突き当ってカム嵌合溝部50aに嵌合したロック待機位置で保持される。一方で、カムレバー40は、手前側のレバーガイド部18bのレバーガイド面13と、奥側の裏蓋19の内側板面19aと間で挟んで、上下方向に昇降自在に保持してなる。なお、カムレバー40は、組立状態では、ガイドケース25内において、支軸29がカム穴60の下段穴部60aに挿通しているため、最も上段のロック待機位置に保持される。そして、ロック装置Rは、図4に示すように、開き戸Dの下隅角部14において、戸当り本体Aのドア板面65に取付耳部18aをねじ止めして開き戸Dに固定する。
さて、図示実施例において、図2に示すように閉止状態の開き戸Dを開いて、図3に示すように全開し、本発明の戸当りで全開位置にロックする場合は、図6(A)に示すように開き戸Dを開方向Xに回動して戸当り本体Aを設置した全開位置に近づける。そして、図6(B)に示すように、ロック装置Rの磁石mが戸当り本体Aの上に至ると、磁石mで掛止受具20を吸着し、斜めに起立させた状態で保持する。
次いで、開き戸Dを、全開位置において、更に一段、開方向Xの壁W寄りへ押し込む。すると、図6(C)に示すように、掛止受具20の先端部20aが差込口23を通ってガイドケース25内に差し込まれ、突当段部30cに突き当たって可動ピース30をガイドレール凹部18eの案内で後方の奥側へ付勢ばね45に抗して後退させ、いったん裏蓋19の内側板面19aに押し当てた状態にする。このとき、板カム35は、図1(B)に示すように、第1係合部35aがカム案内溝50のカム嵌合溝部50aに嵌り込んだロック待機位置から、可動ピース30と共にカム案内溝50の長さ方向奥側へ移動し、図7(A2)に示すように、第2係合部35bが第1突起55のテーパ部分55aと係合する。すると、板カム35は、係合地点を支点として図中反時計方向に傾動し、第1係合部35aがカム係合溝部50bに向いた傾き状態になる。このとき、カムレバー40は、図1(A)に示すように、可動ピース30が奥側に後退するに従って、支軸29がカム穴60の下段穴部60aから、図7(A1)に示すように傾斜穴部60cを通過して上段穴部60bに移動し、この支軸29の移動に応じて、逆に支持高さ位置が上段高さ位置から下段高さ位置まで下降し、フック部40aが掛止受具20上に乗って先端を突き当てた状態になっている。
それから、すぐに押し込みを解除し、図6(D)に示すように開き戸Dを閉方向Yに引き戻す。すると、可動ピース30が付勢ばね45の付勢力でガイドレール凹部18eに沿って手前の差込口23側へ押し戻される。すると同時に、板カム35は、図7(A2)で示した第1係合部35aがカム係合溝部50bに向いた傾き状態のまま、カム案内溝50の長さ方向前方へ移動してから、図7(B2)に示すように、第1係合部35aが溝側壁の一側でカム係合溝部50bに係合し、その係合地点を支点として図中反時計方向に傾動して第2係合部35bを溝側壁の他側でカム当接溝部50cに当接し、両側壁間に引っ掛ってロック状態になり、可動ピース30を、図7(B1)に示すようにロック位置で固持する。カムレバー40は、可動ピース30が押し戻されるに従い、支軸29が同じ上段穴部60b内を前方の傾斜穴部60c側へ移動するに止まり、フック部20aが掛止受具20上に乗った下段の高さ位置で保持される一方、開き戸Dの引き戻しに従い、閉方向Yに移動する途中で掛止受具20上に乗ったフック部40aが係合穴16に係合して開き戸Dをロックする。
さて、反対に、全開位置にロックした開き戸Dを閉止するために、本発明の戸当りでロックを解除する場合も、先ずは、全開位置でロック状態の開き戸Dを開方向Xの壁W寄りへ押し込む。すると、図8(A)に示すように、掛止受具20の先端部20aが突当段部30cに突き当って可動ピース30を後方の奥側へ付勢ばね45に抗し後退させて、裏蓋19の内側板面19aに押し当てた状態にする。このとき、板カム35は、第1係合部35aがカム係合溝部50bに係合して傾いた状態で、可動ピース30と共にカム案内溝50の長さ方向後方の奥側へ移動して後、第2係合部35bが第1突起55のテーパ部分55aに当接し、その当接地点を支点に図中反時計方向に傾動し、図9(A2)に示すように、一方のカム側縁35cが第1ガイド突起55と第2突起56の双方に当接し、いったんカム案内溝50の溝幅方向と平行に真っ直ぐな状態になる。一方、カムレバー40は、可動ピース30が奥側に後退するに従い、図9(A1)に示すように支軸29が同じ上段穴部60b内を後方奥側へ移動するに止まり、フック部40aを掛止受具20上に乗せた下段の高さ位置のまま保持される一方で、開き戸Dの押し込みに従い、開方向Xに移動する途中で、掛止受具20上に乗ったフック部40aが係合穴16からすり抜けて外れる。
しかる後、すぐに開き戸Dを、図8(B)に示すように閉方向Yに引き戻す。すると、可動ピース30が付勢ばね45の付勢力で手前の差込口23側へ押し戻される。すると同時に、板カム35は、図9(A2)で示した横に真っ直ぐな状態のままカム案内溝50の長さ方向前方へ移動し、図9(B2)に示すように、他方のカム側縁35dがカム係合溝部50bの角縁に当たり、その当接地点を支点に図中反時計方向に反転してから、カム案内溝50の長さ方向前方へ移動し、今度は、第2係合部35b側の端部がカム嵌合溝部50aに嵌り込んだロック待機位置に戻って保持される(図1(B)参照)。一方、カムレバー40は、可動ピース30が押し戻されるに従い、図9(B1)に示すように、支軸29が上段穴部60b内を前方の傾斜穴部60c側へ移動してから、傾斜穴部60cを経て、図1(A)に示す如く下段穴部60aに移動することにより、逆に支軸29による支持高さ位置が上段の高さ位置へ上昇すると共に、開き戸Dの引き戻しに従い閉方向Yへ移動して掛止受具20からフック部40aを離隔させて開き戸のロックを解除する。
従って、本発明の図示戸当りは、以上のようにして足で踏んで操作したり屈んで手で操作したりせずとも、立ったまま開き戸Dを全開位置で押し込んだり引き戻したりする簡単な操作で、開き戸Dを全開位置にロックしたり、ロックを解除したりすることができる。
(A)は本発明の一例である戸当りの内部構造を示す縦断面図、(B)は横断面図である。 本発明の戸当りを適用した扉構造体を扉閉状態で示す斜視図である。 本発明の戸当りを適用した扉構造体を全開状態で示す斜視図である。 本発明の戸当りを設置状態において示す斜視図である。 ロック装置の分解斜視図である。 本発明の戸当りで開き戸を開いて全開位置にロックする動作を段階的に示す縦断面図である。 (A1)・(B1)は開き戸を全開位置でロックする場合において、ロック装置の作動状態を段階的に示す縦断面図、(A2)・(B2)は横断面図である。 本発明の戸当りで開き戸のロックを解除する動作を段階的に示す縦断面図である。 (A1)・(B1)は開き戸のロックを解除する場合において、ロック装置の作動状態を段階的に示す縦断面図、(A2)・(B2)は横断面図である。 従来の戸当りを示す斜視図である。 従来の戸当りのロック装置を示す縦断面図である
符号の説明
A 戸当り本体
D 開き戸
F 床
R ロック装置
S 開口部
f 床面
m 磁石
15 取付座
16 係合穴
20 掛止受具
23 差込口
25 ガイドケース
29 支軸
30 可動ピース
35 板カム
35a 第1係合部
35b 第2係合部
35c 一方のカム側縁
35d 他方のカム側縁
40 カムレバー
40a フック部
45 付勢ばね
50 カム案内溝
50a カム嵌合溝部
50b カム係合溝部
50c カム当接溝部
60 カム穴
60a 下段穴部
60b 上段穴部
60c 傾斜穴部

Claims (3)

  1. 先端部に係合穴を有した磁性体からなる掛止受具を、開き戸の全開位置で床面に固定した取付座に基端部を枢支して揺動自在に取り付け、開き戸が全開したとき、開き戸の下部に固定したロック装置に備える磁石で前記掛止受具を吸着して開き戸をロックする戸当りであって、
    前記ロック装置は、
    開き戸に固定する後端部と反対側の前端部に、全開時に前記磁石で吸着した前記掛止受具の先端部が差し込まれる差込口を設け、底部上には長さ方向にカム案内溝を凹設してなるガイドケースと、
    該ガイドケース内に前記カム案内溝の長さ方向前後に進退自在に配設し、下部に板カムを回転自在に枢支して前記カム案内溝に係合させる可動ピースと、
    該可動ピースの上部に連結してなり、先端に前記掛止受具の係合穴と係合するフック部を突設する一方、該フック部側の下段穴部と該下段穴部に対して上方に有する基端側の上段穴部とその間を結ぶ傾斜穴部からなるカム穴を長さ方向に穿設し、該カム穴に通して移動自在の支軸で支持する支持高さに応じ、上下に昇降自在に配設してなるカムレバーと、
    前記可動ピースを手前の前記差込口側に向けて付勢する付勢ばねと、を備え、
    前記板カムには、長さ方向一端に第1係合部を設け、反対側の他端に第2係合部を設ける一方、
    前記カム案内溝には、前記付勢ばねで長さ方向前方の前溝壁に押し当った前記板カムを嵌め込んで前記可動ピースをロック待機位置で保持するカム嵌合溝部と、該カム嵌合溝部の長さ方向後方で溝側壁の一側に、前記板カムの第1係合部が係合して係合地点を支点に該板カムを傾動させるカム係合溝部を設け、前記溝側壁の他側には、前記板カムが前記カム係合溝部を支点に傾動したとき、前記第2係合部が当接して前記板カムを前記第1係合部とでロック状態にして前記可動ピースをロック位置に固持するカム当接溝部を設け、
    前記ガイドケースには、後端部に、前記板カムの第2係合部が係合して係合地点を支点に該板カムを傾動させる第1ガイド突起を、前記カム案内溝に向けて突設すると共に、前記板カムの一方側縁が前記第1ガイド突起と共に当接して該板カムを前記カム案内溝の溝幅方向と平行で真っ直ぐな状態に保持する第2突起を、前記第1突起の横で前記カム案内溝に向けて突設してなることを特徴とする、戸当り。
  2. 前記板カムは、長さ方向両端をV形の凹状に切り欠いて一端に前記第1係合部を形成する一方、他端に前記第2係合部を形成してなることを特徴とする、請求項1に記載の戸当り。
  3. 前記第1突起は、先端縁に、前記板カムの第2係合部が係合すると、該板カムが傾く向きに突出長さを次第に短くしてテーパ部分を形成してなることを特徴とする、請求項1又は2に記載の戸当り。
JP2008273844A 2008-10-24 2008-10-24 戸当り Expired - Fee Related JP4625122B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008273844A JP4625122B2 (ja) 2008-10-24 2008-10-24 戸当り

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008273844A JP4625122B2 (ja) 2008-10-24 2008-10-24 戸当り

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010101075A true JP2010101075A (ja) 2010-05-06
JP4625122B2 JP4625122B2 (ja) 2011-02-02

Family

ID=42291945

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008273844A Expired - Fee Related JP4625122B2 (ja) 2008-10-24 2008-10-24 戸当り

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4625122B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103243992A (zh) * 2012-02-06 2013-08-14 株式会社中尾制作所 门扇固定器
CN110242134A (zh) * 2019-01-29 2019-09-17 浙江工业大学之江学院 一种按钮式无声门吸

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62129480A (ja) * 1985-11-28 1987-06-11 日産自動車株式会社 ラツチ装置
JP2004308173A (ja) * 2003-04-03 2004-11-04 Matsuya:Kk 係止機能付扉の戸当り
JP2008190314A (ja) * 2007-12-11 2008-08-21 Yagi & Co Ltd 戸当り

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62129480A (ja) * 1985-11-28 1987-06-11 日産自動車株式会社 ラツチ装置
JP2004308173A (ja) * 2003-04-03 2004-11-04 Matsuya:Kk 係止機能付扉の戸当り
JP2008190314A (ja) * 2007-12-11 2008-08-21 Yagi & Co Ltd 戸当り

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103243992A (zh) * 2012-02-06 2013-08-14 株式会社中尾制作所 门扇固定器
CN110242134A (zh) * 2019-01-29 2019-09-17 浙江工业大学之江学院 一种按钮式无声门吸
CN110242134B (zh) * 2019-01-29 2024-02-06 浙江工业大学之江学院 一种按钮式无声门吸

Also Published As

Publication number Publication date
JP4625122B2 (ja) 2011-02-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100814358B1 (ko) 홈바 잠금장치
JP4625122B2 (ja) 戸当り
JP4616866B2 (ja) 商品展示ケースの開閉施錠装置及び解錠装置
JP5326075B2 (ja) 引戸用ロック装置
JP4467471B2 (ja) 収納具
JP2977528B2 (ja) 戸の振止め装置
JP5141372B2 (ja) 窓用ロック装置
JP2001220935A (ja) 建 具
US6283513B1 (en) Locking device for a two-door unit of swinging type
JP2834115B1 (ja) 自動ロック型錠装置
JP2008261131A (ja) プッシュラッチ装置
KR101929683B1 (ko) 창호잠금장치용 키퍼
JP4285334B2 (ja) サッシ
JP2003027816A (ja) 耐震ロック機能を有する抽斗装置とその耐震ロック方法
JP4920267B2 (ja) ドア
JP3980369B2 (ja) フラップ扉付キャビネットにおける扉のラッチ装置
JP2009062750A (ja) 扉用ピボットヒンジ及びこれを備えた扉
JP4002924B2 (ja) 吊戸用のランナー
KR200355904Y1 (ko) 미서기창 잠금장치용 키퍼
JP2009034325A (ja) ゲーム機の施錠装置
JP2003049574A (ja) 扉位置決め装置
JPH08289821A (ja) キャビネット
JP2000002034A (ja) ウィングのロック方法とこの方法を用いた収納ボックス
JP4286641B2 (ja) パチンコ機の施錠装置
JP3149649U (ja) 引戸用ロック装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101012

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101019

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101104

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131112

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees