JP2002282902A - ステンレス鋼板の調質圧延方法 - Google Patents

ステンレス鋼板の調質圧延方法

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JP2002282902A
JP2002282902A JP2001092774A JP2001092774A JP2002282902A JP 2002282902 A JP2002282902 A JP 2002282902A JP 2001092774 A JP2001092774 A JP 2001092774A JP 2001092774 A JP2001092774 A JP 2001092774A JP 2002282902 A JP2002282902 A JP 2002282902A
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polishing
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stainless steel
temper rolling
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JP2001092774A
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Masaharu Ikeda
雅晴 池田
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JFE Steel Corp
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Kawasaki Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課 題】 コイル研磨を行わずともそれと同等の表面
性状が得られるステンレス鋼板の調質圧延方法を提供す
る。 【解決手段】 ステンレス鋼板の調質圧延工程におい
て、稼動中の調質圧延機1のワークロール1a表面に、
研磨パッド、砥石、研磨ロール9のいずれかを接触させ
て、表面粗さRa のロール周方向成分RaL が0.3 〜0.4
μm 、ロール軸方向成分RaC が0.3 〜1.0 μm でかつRa
L の1.1 倍以上になるロール粗度を付与する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ステンレス鋼板の
調質圧延方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ステンレス鋼板の研磨仕上品
は、以下の工程によって製造される。熱間圧延→熱延板
焼鈍酸洗→冷間圧延→冷延板焼鈍酸洗→調質圧延→コイ
ル研磨(コイルポリッシャー設備使用) 調質圧延工程では、図4に示すような調質圧延設備を用
いて冷延板焼鈍酸洗後のステンレス鋼板を軽圧下圧延
し、表面性状を所定のレベルに粗調整する。ここでは、
ステンレス鋼板(コイル)Sがペイオフリール2で払い
出され、ついで調質圧延機1の上下のワークロール1
a,1bで2%以下程度の小さい圧下率で圧延され、そ
の後、テンションリール3で巻き取られる。
【0003】コイル研磨工程では、図5に示すようなコ
イルポリッシャー設備を用いて調質圧延後の鋼板を機械
研磨し、表面性状を所定のグレードに仕上調整する。表
面仕上グレードとしては、例えば#320 (320 番の研磨
材によるもの)やHL(ヘアライン)等がある。ここで
は、ステンレス鋼板(コイル)Sがペイオフリール4で
払い出され、ついで疵取研磨スタンド群6の疵取研磨ベ
ルト6aで表面疵を除去され、ついでHL研磨スタンド
群7のHL研磨ベルト7aでHL仕上研磨される。これ
らの研磨は研磨ベルトの研磨性能を維持するために研削
油の適用下で行われる。しかし、ステンレス鋼板は耐食
性を有するので表面塗油は不要でありしかも表面に研削
油が付着しているとかえって邪魔になるため、HL仕上
研磨後は脱脂・洗浄設備8を用いた脱脂・洗浄工程によ
り表面の油分を除去されたうえで、テンションリール5
で巻き取られる。脱脂・ 洗浄工程では、一般に洗浄力の
強いアルカリ系の洗浄剤が使用される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の技術では、
調質圧延工程の後、専用のコイルポリッシャー設備でコ
イル研磨を行うから、製造コストが高いという問題があ
った。また、研磨後に脱脂・洗浄を行うから、そのため
の設備費・維持費もかかる問題があった。また、脱脂・
洗浄に使用されるアルカリ系の洗浄剤はCOD(Chemic
al Oxygen Demand:化学的酸素要求量)源となるから、
それ相応の水処理設備が必要となってコストがさらに嵩
むという問題があった。
【0005】本発明の目的は、これら従来技術の問題を
解決し、コイル研磨を行わずともそれと同等の表面性状
が得られるステンレス鋼板の調質圧延方法を提供するこ
とにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は前記課題を解
決するために鋭意検討・ 実験を重ね、その結果、調質圧
延機のワークロール表面にオンラインで所定の研磨目を
つけながら調質圧延を行うことにより、調質圧延後にコ
イル研磨を行った場合と同等の表面性状が得られること
が判明した。
【0007】例えば、通常の調質圧延→コイル研磨によ
るSUS304のJIS G 4305に規定されるH
L仕上品では、L方向(通板または圧延方向)とC方向
(通板または圧延方向と板厚方向とに直角な方向)の表
面粗さRa は仕上研磨に用いるHL研磨ベルトの研磨番
手によってそれぞれ図3に示すような範囲Lと範囲C内
にばらつく値をとるが、一方において、調質圧延機のワ
ークロール表面にオンラインで種々の研磨番手の砥石に
よって研磨目をつけながら調質圧延を行って得られたS
US304では、図3に示すように、L方向、C方向の
表面粗さRa が、同じ研磨番手のHL研磨ベルトで研磨
した場合の範囲L、範囲C内にそれぞれ収まるような表
面性状を有するものが得られ、すなわち、コイル研磨に
よるHL仕上品と同等の製品が得られたことになる。
【0008】本発明は、かかる知見に基づいてなされた
ものであり、その要旨は以下のとおりである。 (1) ステンレス鋼板の調質圧延工程において、稼動中の
調質圧延機のワークロール表面に、表面粗さRa のロー
ル周方向成分RaL が0.3 〜0.4 μm 、ロール軸方向成分
RaC が0.3 〜1.0 μm でかつRaL の1.1 倍以上になるロ
ール粗度を付与することを特徴とするステンレス鋼板の
調質圧延方法。
【0009】(2) 前記ワークロール表面に研磨パッド、
砥石、研磨ロールのいずれかを接触させて前記ロール粗
度を付与することを特徴とする(1) 記載のステンレス鋼
板の調質圧延方法。ここで、上記表面粗さRa はJIS
B 0601で規定される算術平均粗さRa を意味す
る。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明では、ステンレス鋼板の調
質圧延工程において、稼動中の調質圧延機のワークロー
ル表面に、オンラインで、表面粗さRa のロール周方向
成分RaL が0.3 〜0.4 μm 、ロール軸方向成分RaC が0.
3 〜1.0 μm でかつRaL の1.1 倍以上になるロール粗度
を付与するようにしたから、調質圧延完了後の鋼板表面
に、研磨仕上、特にHL仕上と一般的に称される表面パ
ターンが得られるようになった。
【0011】RaL が0.3 μm 未満では鋼板L方向の表面
粗さが小さくなりすぎ、一方、RaLが0.4 μm 超では鋼
板L方向の表面粗さが大きくなりすぎて、いずれもHL
仕上相当の表面品質が得られないので、RaL は0.3 〜0.
4 μm に限定される。なお、好ましくは0.32〜0.37μm
である。また、RaC が0.3 μm 未満では鋼板C方向の表
面粗さが小さくなりすぎ、一方、RaC が1.0 μm 超では
鋼板L方向の表面粗さが大きくなりすぎて、いずれもH
L仕上相当の表面品質が得られないので、RaC は0.3 〜
1.0 μm に限定される。なお、好ましくは 0.5〜0.8 μ
m である。
【0012】また、RaC がRaL の1.1 倍未満では鋼板L
方向に連続した極細線状模様が得られず、HL仕上相当
の表面品質が得られないので、RaC はRaL の1.1 倍以上
に限定される。なお、好ましくは2〜3倍である。稼動
中の調質圧延機のワークロールにオンラインで所定のロ
ール粗度を付与する手段としては、適切な研磨番手を有
する研磨パッドあるいは砥石(好ましくは弾性砥石)あ
るいは該砥石を表層に有する研磨ロール等を、回転中の
ワークロール表面に接触させる方法が好ましく用いう
る。圧延にともなってワークロールに付与した研磨目が
消失しないように、移動中にオンラインにてロール粗度
を付与することが好ましい。
【0013】図1、図2は、かかる方法の実施に好適な
オンラインワークロール研磨装置の1例として、弾性砥
石を表層に有する研磨ロール9を調質圧延機1の上ワー
クロール1a表面に押し付けて回転させる装置を示すも
のである。研磨ロール9は、図2に示すように、駆動モ
ータ11によって回転駆動され、またエアシリンダ等の押
付手段12によってワークロール1a表面に押し付けられ
る。押付手段12は移動台車13に固定され、移動台車13は
移動モータ14によりC方向(=ワークロール軸方向)の
移動を駆動される。この装置によれば、研磨ロールを回
転させながらワークロール軸方向に移動させることによ
り、ワークロールの全長にわたる研磨を行うことがで
き、また、研磨ロールの研磨番手およびC方向移動速度
を適宜に設定することにより、ワークロールに本発明範
囲のロール粗度を付与することが可能である。
【0014】なお、この装置は、研磨によって生じた研
磨屑等の異物が鋼板上に落下して表面品質を損なわない
ようにするために、研磨屑等の異物を吸引する集塵機10
を有する(図1)。
【0015】
【実施例】SUS304(板厚1.0mm ) またはSUS4
30(板厚1.0mm ) のステンレス鋼板に圧下率0.5 %の
調質圧延を施すにあたり、図1、図2に示したオンライ
ンワークロール研磨装置によりワークロールを研磨しつ
つ圧延を行った。ワークロール径は800 mm、圧延速度は
150 mpm とした。この際、研削ロールの研磨番手と送り
速度(C方向移動速度)を変化させ、表1に示すように
ロール粗度(ワークロール表面粗さ)を調整した。その
結果、ロール粗度を本発明範囲内に調整した本発明例で
は、調質圧延後の鋼板において表1に示すようにコイル
研磨によるHL仕上と同等の表面粗さが得られた。
【0016】
【表1】
【0017】
【発明の効果】本発明によれば、調質圧延工程において
HL仕上と同等な表面品質を有するステンレス鋼板を製
造することができるから、コイル研磨工程を省略でき、
また、コイル研磨工程に必要な脱脂・洗浄設備も不要と
なるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施に適したオンラインワークロール
研磨装置の1例を示す模式図である。
【図2】研磨ロールの駆動機構の1例を示す模式図であ
る。
【図3】オンラインワークロール研磨を加えた調質圧延
によってコイル研磨製品と同等の表面性状が得られるこ
とを示す説明図である。
【図4】従来の調質圧延方法を示す模式図である。
【図5】コイルポリッシャー設備の例を示す模式図であ
る。
【符号の説明】
S 鋼板(コイル) 1 調質圧延機 1a 上ワークロール 1b 下ワークロール 2 ペイオフリール 3 テンションリール 4 ペイオフリール 5 テンションリール 6 疵取研磨スタンド群 6a 疵取研磨ベルト 7 HL研磨スタンド群 7a HL研磨ベルト 8 脱脂・洗浄設備 9 研磨ロール 10 集塵機 11 駆動モータ 12 押付手段 13 移動台車 14 移動モータ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステンレス鋼板の調質圧延工程におい
    て、稼動中の調質圧延機のワークロール表面に、表面粗
    さRa のロール周方向成分RaL が0.3 〜0.4 μm 、ロー
    ル軸方向成分RaC が0.3 〜1.0 μm でかつRaL の1.1 倍
    以上になるロール粗度を付与することを特徴とするステ
    ンレス鋼板の調質圧延方法。
  2. 【請求項2】 前記ワークロール表面に研磨パッド、砥
    石、研磨ロールのいずれかを接触させて前記ロール粗度
    を付与することを特徴とする請求項1記載のステンレス
    鋼板の調質圧延方法。
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Cited By (4)

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