JP2002046475A - 自動車用サイドドアのシール構造 - Google Patents

自動車用サイドドアのシール構造

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JP2002046475A
JP2002046475A JP2000239239A JP2000239239A JP2002046475A JP 2002046475 A JP2002046475 A JP 2002046475A JP 2000239239 A JP2000239239 A JP 2000239239A JP 2000239239 A JP2000239239 A JP 2000239239A JP 2002046475 A JP2002046475 A JP 2002046475A
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sash
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vehicle
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JP2000239239A
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Hiromichi Matsumoto
広導 松本
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Kinugawa Rubber Industrial Co Ltd
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Kinugawa Rubber Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 走行風がドアサッシュの周域を通り抜けるの
を防止する。風切り音の発生を少なくする。 【解決手段】 サッシュウエザーストリップ4が、ドア
サッシュ3とドアミラー取付用のベースプレート12の
周域外面に跨って取付けられるサイドドアにおいて、ド
アウエザーストリップ6の前部上端の端末部18に、サ
ッシュウエザーストリップ4の車内側の膨出端4dに密
接する中空状の舌片19を設ける。ドア閉時に、ドアウ
エザーストリップ6、サッシュウエザーストリップ4、
及び、ドア開口部の三者の間にできる隙間を舌片19に
よって閉塞する。この三者の隙間を通って走行風がドア
サッシュ3の周域に回り込むことがなくなり、風切り音
の発生が防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ドアミラーを取付
けるためのベースプレートを有する自動車用サイドドア
のシール構造に関し、とりわけ、走行時における風切り
音の発生を防止する改良を施した自動車用サイドドアの
シール構造に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車のサイドドアのシール構造とし
て、図11に示すように、ボディサイドのドア開口部1
の周域に、ボディサイドウエザーストリップ2を取付
け、ドアサッシュ3の周域外面にサッシュウエザースト
リップ4を取付けると共に、ドア本体5のウエスト部下
半の車内側面にドアウエザーストリップ6を取付けるよ
うにしたものや、図12に示すように、ボディサイド側
にはウエザーストリップを設けずに、サイドドアのドア
サッシュ3の周域外面にサッシュウエザーストリップ4
を取付けると共に、ドア本体5からドアサッシュ3にわ
たる車内側面にドアウエザーストリップ6Aを環状に取
付けたものがある。
【0003】ところで、自動車用サイドドアとして、現
在、図13から図15に示すようなものの開発が進めら
れている。
【0004】このサイドドアは、ドアサッシュ3の、ボ
ディサイドのフロントピラー部7a(図11参照。)に
略沿う、前部傾斜辺3aがドア本体5の前端部手前で下
方に湾曲し、このドアサッシュ3の内側領域がパーティ
ションサッシュ8によって前方の三角コーナ部9と後方
のガラス昇降部10とに二分され、三角コーナ部9にド
アミラー取付用のベースプレート12が取付けられてい
る。ベースプレート12は、ドアサッシュ3の下方湾曲
部3bの車外側面を覆い、かつ、ドアサッシュ3とドア
本体5の前端部との間の段差状の不連続部11を塞ぐよ
うにドアサッシュ3の前方側に膨出しており、その膨出
部13によってドアサッシュ3の周域外面からドア本体
5の前端部にかけてを連続させている。
【0005】そして、ドアサッシュ3は、ボックス状断
面のフレーム部3cの外側周域に車外方向に延出するフ
ランジ3dが長手方向に沿って設けられており、このフ
ランジ3dにサッシュウエザーストリップ4が嵌着固定
され、このサッシュウエザーストリップ4の周域外面に
設けられたインナーリップ4bとアウターリップ4c
が、ドア閉時に、ドア開口部1の内周面に密接するよう
になっている。尚、サッシュウエザーストリップ4のう
ちの、パーティションサッシュ8よりも後方側位置に
は、昇降ガラス15の上昇時にそのガラス15の周縁部
に密接するグラスラン17が一体に形成されている。
【0006】また、ベースプレート12の膨出部13の
端縁には車外方向に屈曲するフランジ13aが設けら
れ、このフランジ13aがドアサッシュ3の湾曲部3b
よりも後方側のフランジ3dに連続している。そして、
このフランジ13aには、ドアサッシュ3のフランジ3
dから連続するようにサッシュウエザーストリップ4が
乗り継いで嵌着され、ドアサッシュ3からドア本体5の
前端部にかけての周域外面がドア閉時にサッシュウエザ
ーストリップ4によって連続的に密閉されるようになっ
ている。
【0007】一方、ドア本体1の車内側面に取付けられ
るドアウエザーストリップ6の前方側上端部は、図15
に示すように、ベースプレート12の膨出部13の車内
側面まで延出し、ドア開口部1に対するシールを、この
ドアウエザーストリップ6とサッシュウエザーストリッ
プ4で長手方向でオーバーラップさせている。
【0008】このサイドドアの関連技術は、例えば、特
開平2−48222号公報等に示されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】この現在開発中のサイ
ドドアのシール構造においては、ドア本体5の前端部と
ドア開口部1の間の隙間に水滴や風が入り込んでも、そ
れらはドア本体5の車内側面に取付けられたドアウエザ
ーストリップ6や、ドア開口部1に取付けられたボディ
サイドウエザーストリップ2により車内への進入を確実
に阻止される。
【0010】ところが、このシール構造の場合、ドア本
体5前端のサッシュウエザーストリップ4とボディサイ
ドウエザーストリップ2のオーバーラップ部において
は、サッシュウエザーストリップ4がベースプレート1
2の周域外面に車外側に偏寄して取付けられる一方で、
ボディサイドウエザーストリップ2が車内側に偏寄して
ベースプレート12に取付けられている。このため、前
記オーバーラップ部にあっては、図15に示すように、
ドアウエザーストリップ6、サッシュウエザーストリッ
プ4、及び、サイドボディ側のドア開口部1の三者の間
に長手方向に沿った隙間dができる。
【0011】したがって、前記のシール構造において
は、車両の走行時にフェンダー側から入り込んだ走行風
が同図中の矢印aで示すようにその隙間dを通ってドア
サッシュ3の周域を抜け、このときに風切り音を発生す
ることが懸念される。
【0012】そこで本発明は、走行風がドアサッシュの
周域を通り抜けるのを防止できるようにして風切り音の
発生の少ない自動車用サイドドアのシール構造を提供し
ようとするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ための手段として、請求項1に記載の発明は、ドア本体
の上部に、ボディサイドのドア開口部の略上半部に沿う
ようにドアサッシュが設けられ、このドアサッシュの、
前記ドア開口部のフロントピラー部に略沿う前部傾斜辺
がドア本体の前端部手前で下方に湾曲してドア本体に取
り付けられると共に、ドア本体の前端部に、ドアミラー
取付用のベースプレートがドアサッシュの車外側面を覆
い、かつ、ドアサッシュの下方湾曲部とドア本体の前端
部との間の不連続部を埋めるように同ドアサッシュより
も前方に膨出して取り付けられ、ドア閉時にボディサイ
ドのドア開口部の少なくとも略下半部に密接するドアウ
エザーストリップが、前記ドア本体の車内側面からベー
スプレートの車内側面にわたって取付けられる一方で、
ドア閉時に前記ドア開口部の略上半部に密接するサッシ
ュウエザーストリップが、前記ドアサッシュとその前方
のベースプレートの周域外面にわたって連続して取付け
られた自動車用サイドドアのシール構造において、前記
ドアウエザーストリップとサッシュウエザーストリップ
の少なくともいずれか一方に、ドア閉時に、前記ベース
プレートの近傍でのドアウエザーストリップ、サッシュ
ウエザーストリップ、及び、ドア開口部の三者の間の隙
間を少なくとも長手方向の一部で埋める舌片を設けるよ
うにした。
【0014】この発明においては、ドアウエザーストリ
ップ、サッシュウエザーストリップ、及び、ドア開口部
の三者の間の隙間が舌片によって少なくとも長手方向の
一部で閉塞されるため、ドアウエザーストリップに沿っ
てドアサッシュ上方側に回り込もうとする走行風は舌片
によって遮られる。
【0015】請求項2に記載の発明は、舌片を中空に形
成するようにした。この発明においては、舌片がドア開
口部とサッシュウエザーストリップやドアウエザースト
リップに対して柔軟に追従変形し、隙間をほぼ完全に閉
塞する。
【0016】請求項3に記載の発明は、舌片をドアウエ
ザーストリップに一体に設け、その舌片を、サッシュウ
エザーストリップの車内側面を包み込む形状に形成する
ようにした。
【0017】この発明の場合、サイドドアが閉じられる
と、ドアウエザーストリップとサッシュウエザーストリ
ップが夫々ドア開口部に密接すると共に、ドアウエザー
ストリップに形成された舌片が、このときのドア開口部
からの押圧反力を受けてサッシュウエザーストリップの
車内側面を包み込むように密接する。
【0018】
【発明の実施の形態】次に、本発明の一実施形態を図1
〜図10に基づいて説明する。
【0019】図1,図2は、図11に示した車両のH部
分に対応する、本発明にかかる自動車用サイドドアの分
解斜視図と側面図であり、これらの図に示すように、こ
のサイドドアは、ドア本体5の上部にドアサッシュ3
と、このドアサッシュ3の内側領域を前方の三角コーナ
部9と後方のガラス昇降部10とに二分するパーティシ
ョンサッシュ8が取付けられている。
【0020】ドアサッシュ3は、ボディサイドのフロン
トピラー部7a(図11参照。)に略沿う前部傾斜辺3
aが、パーティションサッシュ8の連接部を境に車内方
向に漸次オフセットしつつドア本体5の前端部の手前で
下方に湾曲しており(この部分を「下方湾曲部3b」と
呼ぶ。)、その下端がドア本体5の内部に接合されてい
る。このため、ドアサッシュ3とドア本体5の前端部と
の間には、サイドドアの側方から見たときに、図2に示
すような段差状の不連続部11が形成されている。
【0021】また、ドアサッシュ3は、図3〜図8に示
すようにボックス状断面のフレーム部3cの外側周域に
車外方向に延出するフランジ3dが長手方向に沿って設
けられ、前記下方湾曲部3bよりも後方側領域のフラン
ジ3dに後述するサッシュウエザーストリップ4が嵌合
固定されている。
【0022】一方、パーティションサッシュ8よりも前
方の三角コーナ部9にはドアミラーを取付けるためのベ
ースプレート12が配設されている。このベースプレー
ト12は、下端がドア本体5の内側に取付けられ、そこ
から上方に立ち上がった部分がパーティションサッシュ
8とドアサッシュ3の下方湾曲部3bとに結合されてい
るが、その前端部はドアサッシュ3の下方湾曲部3bの
車外側面を覆い、かつ、前記不連続部11を塞ぐよう、
つまり、ドアサッシュ3の前部傾斜辺3aとドア本体5
の前端部とを滑らかに連続させるように車両前方側に膨
出している(この部分を「膨出部13」と呼ぶ。)。
【0023】ベースプレート12の膨出部13は、図1
に示すように、ドアサッシュ3の下方湾曲部3bの車外
側面を覆う一定幅の湾曲被覆部13bから車外側に段差
状に屈曲し、その部分が上端のドアサッシュ3との連接
部から下方のドア本体5の前端部に向かって緩やかに膨
出幅を増大させるように形成されると共に、前端部に車
外方向に屈曲するフランジ13aが長手方向に亙って形
成されている。このフランジ13aは、ドアサッシュ3
の下方湾曲部3bよりも後方領域のフランジ3dに対し
その延長上に位置されている。
【0024】ここで、サッシュウエザーストリップ4
は、前述のように、ドアサッシュ3の下方湾曲部3bよ
りも後方側領域のフランジ3dに嵌合固定されている
が、下方湾曲部3bよりも前方側領域においてはベース
プレート12のフランジ13aに乗り移って嵌合固定さ
れている。
【0025】このサッシュウエザーストリップ4は、ド
アサッシュ3の上辺部から前部傾斜辺3aの下方湾曲部
3bよりも後方側領域では、図3に示すように、フラン
ジ3dに嵌合される取付基部4aの周域内面側にグラス
ラン17が一体に形成されている。このグラスラン17
はインナーリップ17aとアウターリップ17bを有
し、これらがドア昇降ガラスの周縁部に摺動自在に密接
するようになっている。また、このグラスラン17はパ
ーティションサッシュ8位置において断面形状を変化さ
せつつサッシュウエザーストリップ4の取付基部4aか
ら分岐し、その分岐位置から下方がパーティションサッ
シュ8に嵌合固定されている(図1参照。)。
【0026】サッシュウエザーストリップ4の取付基部
4aは、ドアサッシュ3のフランジ3dに取付けられる
部分とベースプレート12のフランジ13aに取付けら
れる部分でほぼ共通の断面形状とされており、これらの
周域外面側には、ドア開口部1の略上半部に密接するイ
ンナーリップ4bとアウターリップ4cが長手方向に連
続して形成されている。また、取付基部4aのフランジ
3d,13aの周域外面側を覆った車内側端部には円弧
状の膨出端4dが長手方向に亙って設けられている。こ
の膨出端4dのうちの、ドアサッシュ3の下方湾曲部3
bよりも後方側領域では、図3に示すようにその膨出端
4dがフランジ3dの付根部に密接し、下方湾曲部3b
よりも前方側領域では、図4〜図7に示すようにその膨
出端4dがベースプレート12方向に屈曲形成された小
リップ4eの付根部を成している。
【0027】一方、ドア本体5(ドアインナパネル5
a)の車内側面のうちの、ドアウエスト部よりも下側の
周域には、図2及び図8に示すようにドアウエザースト
リップ6が取付けられている。このドアウエザーストリ
ップ6の一般部は、図8に示すように、ドア閉時にドア
開口部1の内周面に密接する中空リップ6aを有する一
定断面となっいるが、ドア本体5前方側の上端の端末部
18は、図9に示すような異形断面形状とされると共
に、ドアウエスト部よりも上方側に若干突出している。
この端末部18は、図5〜図7に示すようにドアインナ
パネル5a(ドア本体5)の車内側面からベースプレー
ト12の膨出部13の車内側面に亙って乗り継いで取付
けられている。
【0028】また、この端末部18は、ドア本体5とベ
ースプレート12の車内側面のうちの屈曲コーナ部cに
沿って当接支持される取付基部18aと、この取付基部
18aから車内側前方に膨出する中空リップ18bとを
有する基本断面形状とされており、この中空リップ18
bの先端部が、ドア閉時にドア開口部1の内周面のうち
の、前記サッシュウエザーストリップ4(インナリップ
4b)の密接位置よりも若干車内側に寄った位置におい
て長手方向に亙って密接するようになっている。
【0029】そして、この端末部18の上端近くの側面
には、サッシュウエザーストリップ4の車内側の膨出端
4dを包み込むように延出する舌片19が一体に形成さ
れている。この舌片19は、図6及び図10に示すよう
に、膨出端4dに対面する内側面が膨出端4dの外面形
状に略沿って湾曲して形成されると共に、外側面が中空
リップ18bの先端部から滑らかに連続して形成されて
おり、ドア閉時には、その外側面のほぼ全域が中空リッ
プ18bの先端部から連続してドア開口部1の内側面に
密接し、それと同時に内側面が膨出端4dに密接するよ
うになっている。したがって、この舌片19は、ベース
プレート12の近傍において、ドアウエザーストリップ
6、サッシュウエザーストリップ4、及び、ドア開口部
1の三者の間を長手方向の一部で閉塞する。また、舌片
19は中空リップ18bから連続して中空に形成され、
全体がほぼ均一な薄肉とされている。
【0030】尚、この実施形態のシール構造は、図11
に示したものと同様のタイプのものであり、ドア開口部
1周域の車内寄りの接合フランジ1aに図10に示すよ
うにボディサイドウエザーストリップ2が取付けられ、
ドア閉時に、同ウエザーストリップ2がドア本体5の車
内側面のうちのドアウエザーストリップ6の取付位置の
内側周域からドアサッシュ3のフレーム部3cにかけて
連続して密接するようになっている。
【0031】このサイドドアは以上のような構成である
ため、その周域上半部はサッシュウエザーストリップ4
とボディサイドウエザーストリップ2によって二重にシ
ールされ、また、その周域下半はドアウエザーストリッ
プ6とボディサイドウエザーストリップ2によって二重
にシールされる。
【0032】また、このサイドドアは、上半部の周域外
面をシールするサッシュウエザーストリップ4がドアサ
ッシュ3からベースプレート12に乗り継いで取付けら
れているため、ベースプレート12の膨出部13の車内
側面に延びるドアウエザーストリップ6の端末部18と
サッシュウエザーストリップ4の前端部とはこれらの長
手方向にはオーバーラップしているものの、車幅方向及
び車体前後方向には若干オフセットされている。
【0033】しかし、ドアウエザーストリップ6の端末
部18には、ベースプレート12の近傍においてサッシ
ュウエザーストリップ4の車内側の膨出端4dを包み込
むように延びる舌片19が形成され、ドア閉時に、中空
リップ18bからこの舌片19にかけてがドア開口部1
に密接すると同時に、舌片19が膨出端4dに完全に密
接するようになっているため、ドアウエザーストリップ
6、サッシュウエザーストリップ4、及び、ドア開口部
1の三者の間の隙間は部分的に完全に閉塞される。
【0034】したがって、ドア閉時にはサッシュウエザ
ーストリップ4の前端部から前記三者の隙間に走行風が
入り込むことがなく、ドアサッシュ3の周域に走行風が
回り込むことによる風切音の発生は確実に防止される。
【0035】とりわけ、この実施形態においては、舌片
19がサッシュウエザーストリップ4の膨出端4dを包
み込む形状に形成されているため、ドア閉時の端末部1
8の弾性反力によって舌片19がサッシュウエザースト
リップ4に三次元的に面接触し、サッシュウエザースト
リップ4とドアウエザーストリップ6の間の隙間を確実
に無くすことができる。
【0036】また、舌片19は中空に形成されているた
め、ドア閉時の端末部18の弾性反力によってサッシュ
ウエザーストリップ4の膨出端4d外面に柔軟に追従す
る。さらに、舌片19が当接するドアウエザーストリッ
プ6の膨出端4d部分には小リップ4eが形成されてい
るため、ドア閉時に中空リップ18bに押圧反力が作用
すると、このとき舌片19は小リップ4eを変形させな
がら膨出端4dに密接する。したがって、このとき小リ
ップ4eにより、舌片19と膨出端4dがより柔軟に密
接すると共に、膨出端4dが舌片19に押されることに
よるインナリップ4bやアウターリップ4cの局部的な
反力増加が防止される。
【0037】尚、以上で説明した実施形態は、ドア開口
部1側にボディサイドウエザーストリップ2を取り付
け、ドアウエザーストリップ6をドア本体5のドアウエ
スト部よりも下方にほぼU字状に取り付けるタイプに適
用したものであるが、図12に示したもののように、ド
ア開口部1側にボディサイドウエザーストリップを設け
ず、ドア本体5からドアサッシュ3にかけてドアウエザ
ーストリップ6Aを環状に取り付けるタイプに適用して
も良い。この場合には、ドアウエザーストリップ6の端
末部に舌片12を設けるのに代えて、環状のドアウエザ
ーストリップ6Aのベースプレート12の取付位置に同
様の舌片19を設け、この舌片19によって同様にドア
ウエザーストリップ6、サッシュウエザーストリップ
4、及び、ドア開口部1の三者の間の隙間を埋めるよう
にすれば良い。
【0038】また、ドアウエザーストリップ6、サッシ
ュウエザーストリップ4、及び、ドア開口部1の三者の
隙間を埋める舌片19は、サッシュウエザーストリップ
4側に設けたり、或いは、ドアウエザーストリップ6と
サッシュウエザーストリップ4の両側に設けるようにし
ても良い。
【0039】
【発明の効果】以上のように請求項1に記載の発明は、
車両走行時にドアウエザーストリップに沿ってドアサッ
シュの上方側に回り込もうとする走行風の進入を確実に
阻止することができるため、この回り込みに起因する風
切り音の発生を無くし、車両の静粛性を高めることがで
きる。
【0040】請求項2に記載の発明は、舌片をドア開口
部とサッシュウエザーストリップやドアウエザーストリ
ップに対して柔軟に追従変形させることができるため、
ドアウエザーストリップ、サッシュウエザーストリッ
プ、及び、ドア開口部の三者の間の隙間をほぼ完全に閉
塞して、風切り音の発生をより確実に防止することがで
きる。
【0041】請求項3に記載の発明は、ドア開口部から
の押圧反力により、舌片でサッシュウエザーストリップ
の車内側面を包み込むように密着させることができるた
め、ドアウエザーストリップ、サッシュウエザーストリ
ップ、及び、ドア開口部の三者の間の隙間をより完全に
閉塞することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すものであり、ドアミ
ラーを取り去った図11のH部分に対応の分解斜視図。
【図2】同実施形態を示すものであり、ドアミラーを取
り去った図11のH部分に対応の側面図。
【図3】同実施形態を示す図2のA−A線に沿う断面
図。
【図4】同実施形態を示す図2のB−B線に沿う断面
図。
【図5】同実施形態を示す図2のC−C線に沿う断面
図。
【図6】同実施形態を示す図2のD−D線に沿う断面
図。
【図7】同実施形態を示す図2のE−E線に沿う断面
図。
【図8】同実施形態を示す図2のF−F線に沿う断面
図。
【図9】同実施形態を示すボディサイドウエザーストリ
ップの端部の斜視図。
【図10】図2のG−G線相当部で破断した同実施形態
を示す斜視図。
【図11】車両の分解側面図。
【図12】車両の側面図。
【図13】従来の技術を示すものであり、ドアミラーを
取り去った図11のH部分に対応の側面図。
【図14】同技術を示すものであり、図13と同部分の
分解斜視図。
【図15】図13のI−I線相当部で破断した従来の技
術を示す斜視図。
【符号の説明】
1…ドア開口部 2…ボディサイドウエザーストリップ 3…ドアサッシュ 3b…下方湾曲部 4…サッシュウエザーストリップ 5…ドア本体 6…ドアウエザーストリップ 11…不連続部 12…ベースプレート 19…舌片

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドア本体の上部に、ボディサイドのドア
    開口部の略上半部に沿うようにドアサッシュが設けら
    れ、このドアサッシュの、前記ドア開口部のフロントピ
    ラー部に略沿う前部傾斜辺がドア本体の前端部手前で下
    方に湾曲してドア本体に取り付けられると共に、ドア本
    体の前端部に、ドアミラー取付用のベースプレートがド
    アサッシュの車外側面を覆い、かつ、ドアサッシュの下
    方湾曲部とドア本体の前端部との間の不連続部を埋める
    ように同ドアサッシュよりも前方に膨出して取り付けら
    れ、 ドア閉時にボディサイドのドア開口部の少なくとも略下
    半部に密接するドアウエザーストリップが、前記ドア本
    体の車内側面からベースプレートの車内側面にわたって
    取付けられる一方で、ドア閉時に前記ドア開口部の略上
    半部に密接するサッシュウエザーストリップが、前記ド
    アサッシュとその前方のベースプレートの周域外面にわ
    たって連続して取付けられた自動車用サイドドアのシー
    ル構造において、 前記ドアウエザーストリップとサッシュウエザーストリ
    ップの少なくともいずれか一方に、ドア閉時に、前記ベ
    ースプレートの近傍でのドアウエザーストリップ、サッ
    シュウエザーストリップ、及び、ドア開口部の三者の間
    の隙間を少なくとも長手方向の一部で埋める舌片を設け
    たことを特徴とする自動車用サイドドアのシール構造。
  2. 【請求項2】 前記舌片を中空に形成したことを特徴と
    する請求項1に記載の自動車用サイドドアのシール構
    造。
  3. 【請求項3】 前記舌片をドアウエザーストリップに一
    体に設け、その舌片を、サッシュウエザーストリップの
    車内側面を包み込む形状に形成したことを特徴とする請
    求項1または2に記載の自動車用サイドドアのシール構
    造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2019172084A (ja) * 2018-03-28 2019-10-10 株式会社豊田自動織機 フロントドア
EP3541647A4 (en) * 2016-11-21 2020-07-01 Tofas Turk Otomobil Fabrikasi Anonim Sirketi DISC GUIDE RAIL

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