JP2002020407A - 塩化ビニル系ペースト樹脂の製造方法 - Google Patents

塩化ビニル系ペースト樹脂の製造方法

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JP2002020407A
JP2002020407A JP2000204152A JP2000204152A JP2002020407A JP 2002020407 A JP2002020407 A JP 2002020407A JP 2000204152 A JP2000204152 A JP 2000204152A JP 2000204152 A JP2000204152 A JP 2000204152A JP 2002020407 A JP2002020407 A JP 2002020407A
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vinyl chloride
dispersion
weight
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Tomoaki Nakagawa
知昭 中川
Yoichi Uchida
陽一 内田
Takeshi Yoshida
剛 吉田
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Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
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    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F14/00Homopolymers and copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and at least one being terminated by a halogen
    • C08F14/02Monomers containing chlorine
    • C08F14/04Monomers containing two carbon atoms
    • C08F14/06Vinyl chloride

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ジャケットの除熱面積が重合中に低下するこ
とを抑制しジャケットの除熱量を増加させ、同時に重合
缶の単位体積当りの生成重合体量も増加させることによ
り、重合生産性を向上する微細懸濁重合方法を提供す
る。 【解決手段】塩化ビニル系単量体を油溶性重合開始剤と
ともに水性媒体中で均質化し微細懸濁重合を行う際に、
該重合液に塩化ビニル系単量体と界面活性剤水溶液から
なる分散液を、重合を開始してから重合転化率が最初に
仕込んだ単量体量の30%以下にあるときから追加を開
始し、転化率が最初に仕込んだ単量体の95重量%にな
るまでに分散液の追加を終了する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ペースト用塩化ビ
ニル樹脂の微細懸濁重合方法に関する。
【0002】
【従来の技術】微細懸濁重合法は、塩化ビニルまたは塩
化ビニルとこれと共重合し得る単量体(以下、「塩化ビ
ニル系単量体」という。)、水、界面活性剤、単量体に
可溶な重合開始剤およびその他の重合助剤とを重合装置
以外の装置で高剪断下で分散した後、重合装置に移して
攪拌下で重合させ、樹脂の基本粒子径が0.2〜3μm
程度の微細な塩化ビニルペースト樹脂の粒子を生成する
方法である。
【0003】微細懸濁重合においては,均質化工程で均
質化された液滴は重合装置に移された後に昇温され所定
温度に到達した後に重合されるが、反応が進むにつれて
重合液の体積収縮が起こりジャケットの有効除熱面積が
減少するため重合装置の除熱能力が低下する事に加え
て、ジャケットの冷却水通水レベルが露出し重合装置壁
面や攪拌翼へのスケール付着を引き起こす。
【0004】この問題を解決するために、例えば特開平
5−140205号公報では、ジャケットを分割して冷
却水通水レベルが反応液面から露出しないように段階的
に調整する方法、あるいは水、界面活性剤水溶液、塩化
ビニル単量体、あるいは塩化ビニルを含む分散分散液
を、単量体の追加量が仕込んだ単量体の30重量%以下
になるようにかつ追加開始が最初に仕込んだ単量体の重
合転化率が40%以上になった時からになるように重合
系に追加する方法を開示している。
【0005】しかしながら、分割したジャケットの冷却
水通水面が露出しないように、該ジャケットの上端まで
重合液液面が低下したときに通水を停止するとその時点
で該ジャケット部の除熱能力が一気になくなる事にな
り、重合制御上好ましくない。
【0006】また転化率が40%に到達した時点から追
加を開始してもその時点では既に液面は低下しおり、ジ
ャケット面は露出している。また、水や分散剤水溶液を
追加した場合は後処理工程の負荷が大きくなり乾燥効率
が低下し、単量体のみを追加した場合はラテックスの安
定性を低下させる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、塩化ビニル
系単量体の微細懸濁重合においてジャケットの除熱面積
が重合中に低下することを抑制しジャケットの除熱量を
低下させることなく、同時に重合缶の単位体積当りの生
成重合体量も増加させることにより、重合生産性を向上
する方法を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、重合中の
ラテックスの体積収縮に着目し、重合中の分散液の追加
条件と重合液面推移およびジャケットの除熱能力の関係
について鋭意検討した結果、本発明を完成するに至っ
た。
【0009】すなわち、本発明は、(1)塩化ビニル系
単量体を油溶性重合開始剤とともに水性媒体中で均質化
し微細懸濁重合を行う際に、該重合液に塩化ビニル系単
量体と界面活性剤水溶液からなる分散液を、重合を開始
してから重合転化率が最初に仕込んだ単量体量の30%
以下にあるときから追加を開始し、転化率が最初に仕込
んだ単量体の95%になるまでに分散液の追加を終了す
ることを特徴とする塩化ビニル系ペースト樹脂の製造方
法(請求項1)、(2)追加する分散液中の塩化ビニル
系単量体の濃度が25重量%以上70重量%以下である
ことを特徴とする、請求項1記載の塩化ビニル系ペース
ト樹脂の製造方法(請求項2)、および(3)追加する
分散液中の塩化ビニル系単量体量が、最初に仕込んだ塩
化ビニル系単量体100重量部に対して3〜30重量部
である事を特徴とする請求項1または2記載の塩化ビニ
ル系ペースト樹脂の製造方法(請求項3)、に関する。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の方法では、塩化ビニル系
単量体と分散剤水溶液からなる分散液を重合反応中に重
合装置内に追加することにより、重合液の体積収縮によ
りジャケット面が露出することを抑制しジャケットを重
合反応中に有効利用するとともに、追加した単量体も重
合粒子に吸収させ重合体に転化させることにより重合反
応器単位体積当りの重合体生成量を増加させ、生産性を
向上させることができる。
【0011】追加する分散液は、予め耐圧容器で塩化ビ
ニル系単量体と界面活性剤水溶液を、一段または二段加
圧式高圧ポンプ、コロイドミル、遠心ポンプ、ホモミキ
サー、振動式攪拌器、ノズルまたはオリフィスからの高
圧噴出および超音波などの公知の方法を用いて分散して
得る事ができる。
【0012】追加する分散液中の塩化ビニル系単量体の
濃度があまり低いと重合後の固形分濃度が低下して乾燥
工程の負荷が増し、またあまり高いと追加分散液の安定
性が低下し重合液内に入るまでに相分離してしまい、重
合液内に大きな液滴となって追加され重合液の安定性を
低下させることがある。従って、好ましくは、追加する
分散液中の塩化ビニル系単量体の割合を、25重量%以
上70重量%以下にするのがよく、更に好ましくは45
重量%以上60重量%以下の範囲に設定するとよい。
【0013】追加する分散液に含まれる界面活性剤の種
類は特に限定されず、重合液に含まれる界面活性剤と同
じでも良いし、異なる乳化剤を用いても良い。また該界
面活性剤量は特に限定されないが、追加する分散液中の
単量体100重量部に対して、通常0.1〜3重量部用
いられる。
【0014】重合液に分散液を追加する開始時期が遅す
ぎると既にジャケットの除熱面積が減少した後になり、
またスケール付着防止のため、冷水通水閉止を行うと本
来の除熱のための面積が確保できなくなる。これらを回
避するために、好ましくは重合を開始してから重合転化
率が最初に仕込んだ単量体量の30%以下にある間に、
更に好ましくは20%以下にある間に、最も好ましくは
10%以下にある間に追加を開始するとよい。
【0015】分散液の重合液への追加を終了する時間が
遅すぎると、重合時間の遅延を招きかえって重合生産性
を低下させることがある。これを回避する為に、重合体
生成量が最初に仕込んだ単量体の95%以下にある間
に、好ましくは90%以下にある間に追加を終了させる
とよい。
【0016】追加する分散液中の塩化ビニル系単量体量
が、あまり少なすぎると生成重合体量の増加が望めず生
産性向上には結びつきにくく、またあまり多すぎると重
合時間の遅延を招きかえって重合生産性を低下させる傾
向となる。従って、追加する分散液中の塩化ビニル系単
量体量を、最初に仕込んだ塩化ビニル系単量体100重
量部に対して3〜30重量部、好ましくは5〜20重量
部とするとよい。
【0017】分散液を重合液への追加する方法は、連続
的に追加しても良いし、断続的に追加してもよい。また
重合中に分散液の追加により液面位置が重合開始時の液
面より高くなると内圧が上昇して危険になることがある
ため、重合開始時の液面位置より高くならないように分
散液を追加するのが好ましい。重合中の液面位置は仕込
み原料の量および転化率から容易に計算でき、また転化
率は重合途中のラテックスをサンプリングし重量法によ
り知る事もできるし、ジャケットの除熱量から計算する
ことが可能である。
【0018】本発明の重合方法において使用できる単量
体は、塩化ビニル単独または塩化ビニルおよびこれと共
重合し得る単量体との混合物である。本発明では、これ
らを「塩化ビニル系単量体」と総称する。
【0019】共重合し得る単量体は特に限定されるもの
ではないが、エチレン、プロピレン、ブテン等のオレフ
ィン類、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ステアリン
酸ビニル等のビニルエステル類、メチルビニルエーテ
ル、エチルビニルエーテル、オクチルビニルエーテル、
ラウリルビニルエーテル等のビニルエーテル類、塩化ビ
ニリデン等のビニリデン類、アクリル酸、メタクリル
酸、フマル酸、マレイン酸、イタコン酸、無水マレイン
酸、無水イタコン酸等の不飽和カルボン酸及びその酸無
水物、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、マレイン
酸モノメチル、マレイン酸ジメチル、マレイン酸ブチル
ベンジル等の不飽和カルボン酸エステル類、スチレン、
αーメチルスチレン、ジビニルベンゼン等の芳香族ビニ
ル化合物、アクリロニトリル等の不飽和ニトリル類、更
にはジアリルフタレート等の架橋性モノマー等の、塩化
ビニルと共重合可能な全ての公知の単量体が使用でき
る。これらの単量体の使用量は、塩化ビニルとの混合物
中50重量%未満であるのが好ましい。
【0020】微細懸濁重合に用いられる界面活性剤は特
に限定されるのもではないが、アニオン性界面活性剤が
通常単量体100重量部当たり0.1〜3重量部程度用
いられる。アニオン性界面活性剤としては、脂肪酸、ア
ルキル硫酸エステル、アルキルベンゼンスルホン酸、ア
ルキルスルホコハク酸、α-オレフィンスルホン酸、ア
ルキルエーテルリン酸エステル等のカリウム、ナトリウ
ム、アンモニウム塩等が挙げられる。
【0021】分散助剤として、ラウリルアルコール、ミ
リスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルア
ルコール等の高級アルコール類、ラウリン酸、ミリスチ
ン酸、パルミチン酸、ステアリン酸等の高級脂肪酸類を
用いることができる。その他の重合助剤としては、芳香
族炭化水素、ポリビニルアルコール、ゼラチン、粒子径
調整剤(硫酸ナトリウム及び重炭酸ナトリウムなど)、
連鎖移動剤、抗酸化剤などが挙げられる。これらは単独
または二種類以上を組み合わせて用いる事ができる。
【0022】微細懸濁重合に用いる油溶性開始剤として
は、ジラウロイルパーオキサイド、ジ−3,5,5,ト
リメチルヘキサノイルパーオキサイド等のジアシルパー
オキサイド類、ジイソプロピルパーオキシジカーボネー
ト、ジ−2−エチルヘキシルパーオキシジカーボネート
等のパーオキシジカーボネート類、t−ブチルパーオキ
シピバレート、t−ブチルパーオキシネオデカノエート
等のパーオキシエステル類等の有機過酸化物開始剤及び
2,2’−アゾビスイソブチロニトリル、2,2’−ア
ゾビス(2、4−ジメチルバレロニトリル)、2,2’−
アゾビス(4−メトキシ−2,4−ジメチルバレロニト
リル)等のアゾ系開始剤を用いることができる。これら
の開始剤の使用量は、全仕込み単量体に対して0.01
〜3重量%程度が一般的であるが、追加により重合時間
の延長を防止するために必要に応じて仕込みの開始剤量
を増量したり重合途中で追加することも可能である。
【0023】また、微細懸濁重合時の均質化において
は、一段または二段加圧式高圧ポンプ、コロイドミル、
遠心ポンプ、ホモミキサー、振動式攪拌器、ノズルまた
はオリフィスからの高圧噴出および超音波などの公知の
方法を用いる事ができる。
【0024】重合反応は通常の条件で良く、例えば重合
温度は30〜75℃であり、重合用の水量は重量で全単
量体に対し0.6〜3倍の範囲で使用される。分散助剤
や重合助剤等の種類や使用量も目的に応じて適宜決定し
使用される。またスケール付着を防止するために予め重
合缶内壁面にスケール防止剤を塗布しておいたり、均質
化液を昇温する前に窒素加圧をする事が望ましい。
【0025】本発明により、重合反応中の有効ジャケッ
ト面積を増して除熱能力を向上させ、さらに重合反応器
単位体積当りの重合体生成量を増す事により生産性を飛
躍的に向上させることが出来た。
【0026】
【実施例】以下、実施例および比較例により本発明を具
体的に説明する。
【0027】(実施例1)300リットル耐圧容器に塩
化ビニル単量体110Kg、イオン交換水110Kg、
ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.77Kgと
セチルアルコール1.1Kgを仕込み、耐圧ホモジナイ
ザーにより均質化した。その後、2,2’−アゾビス−
2,4−ジメチルバレロニトリル100gを予め存在さ
せた300L容量の重合機に移送し、45℃に昇温して
重合を開始した。
【0028】また該重合液とは別に、80リットル容の
耐圧容器に濃度が1重量%のドデシルベンゼンスルホン
酸ナトリウム水溶液35Kgを仕込み、脱気した後塩化
ビニル単量体40Kgを仕込み、均質ホモジナイザーを
用いて30分間分散し、分散液を得た。
【0029】次に、重合機内温が45℃に到達してから
3時間経過した時点から、該分散液を重合液中に6.0
Kg (内、単量体分3.2Kg)/時間の速度で連続追
加し、8時間目に連続追加を終了した(合計追加量3
0.0Kg、内、単量体分16.0Kg)。またその
際、該分散液の追加を開始した時点の最初の仕込み単量
体に対する重合転化率は25%で、追加終了時の重合転
化率は83%であった。
【0030】重合圧力が初期圧力(6.0Kg/c
2)より1.5Kg/cm2低下するまで重合した後、
残存単量体を重合機より除去、回収した。最終的に得ら
れたラテックスの、初期仕込み単量体および追加単量体
の総量(以下全単量体量と記す)に対する転化率は、9
4%であった。
【0031】重合後のラテックスよりスケールを32メ
ッシュ標準篩でこし取り、乾燥後この重量を測定した。
ラテックスは常法によりスプレー乾燥し、得られた粉体
をバンタムミルで粉砕しペースト樹脂を得た。得られた
ペースト樹脂は、樹脂100重量部に対して可塑剤(ジ
−2−エチルヘキシルフタレート)65重量部を加え
て、石川式擂潰機にて20分間脱泡混練しプラスチゾル
を作成し、30℃1時間静置後のゾル粘度をブルックフ
ィールドM型粘度計ローター#3.6rpmの条件で測
定した。なお全ての実施例、比較例は同じ方法で評価し
た。結果は表1に示す。
【0032】(実施例2)実施例1において、分散液の
追加開始を重合機内の均質化液の内温が45℃に到達し
てから2時間経過した時点と、また追加速度を5.1K
g(内、単量体分2.7Kg)/時間とした(合計追加
量30.6Kg、内、単量体分16.3Kg)以外は同
様とした。またその際、該分散液の追加を開始した時点
の最初の仕込み単量体に対する重合転化率は15%で、
追加終了時の重合転化率は87%であった。最終的に得
られたラテックスの、全単量体量に対する転化率は、9
3%であった。結果は表1に示す。
【0033】(実施例3)実施例1において、分散液の
追加開始を重合機内の均質化液の内温が45℃に到達し
てから1時間経過した時点とし、また追加速度を5.1
Kg(内、単量体分2.7Kg)/時間とした(合計追
加量35.7Kg、内、単量体分19.0Kg)以外は
同様とした。またその際、該分散液の追加を開始した時
点の最初の仕込み単量体に対する重合転化率は8%で、
追加終了時の重合転化率は89%であった。最終的に得
られたラテックスの、全単量体量に対する転化率は、9
4%であった。結果は表1に示す。
【0034】(比較例1)実施例1において、分散液追
加を行わなかった以外は同様とした。最終的に得られた
ラテックスの、全単量体量に対する転化率は、93%で
あった。結果は表2に示す。
【0035】(比較例2)実施例1において、分散液追
加を5時間目から追加し10時間目に追加を終了した
(合計追加量30.0Kg、内、単量体分16.0K
g)以外は同様とした。また追加開始時点での最初の単
量体に対する重合転化率は40%で、追加終了時の重合
転化率は98%であった。最終的に得られたラテックス
の、全単量体量に対する転化率は、91%であった。結
果を表2に示す。
【0036】(比較例3)実施例1において、分散液の
代わりに塩化ビニル単量体を、重合機内の均質化液の内
温が45℃に到達してから1時間、2.5時間、4時
間、5.5時間経過した時点でそれぞれ10分間ずつ、
36.1Kg/時間の速度で直径1mmのノズルから液
中に噴霧した(合計追加量24.1Kg)。最終的に得
られたラテックスの、全単量体量に対する転化率は、8
7%であった。結果を表2に示す。
【0037】
【表1】
【0038】
【表2】
【0039】
【発明の効果】本発明により、塩化ビニル系単量体の微
細懸濁重合においてジャケットの除熱液面が重合中に低
下することを抑制しジャケットの除熱量を低下させる事
なく、同時に重合缶の単位体積当りの生成重合体量も増
加させることにより、重合生産性を向上させることがで
きた。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塩化ビニル系単量体を油溶性重合開始剤
    とともに水性媒体中で均質化し微細懸濁重合を行う際
    に、該重合液に塩化ビニル系単量体と界面活性剤水溶液
    からなる分散液を、重合を開始してから重合転化率が最
    初に仕込んだ単量体量の30%以下にあるときから追加
    を開始し、転化率が最初に仕込んだ単量体の95%にな
    るまでに分散液の追加を終了することを特徴とする塩化
    ビニル系ペースト樹脂の製造方法。
  2. 【請求項2】 追加する分散液中の塩化ビニル系単量体
    の濃度が25重量%以上70重量%以下であることを特
    徴とする、請求項1記載の塩化ビニル系ペースト樹脂の
    製造方法。
  3. 【請求項3】 追加する分散液中の塩化ビニル系単量体
    量が、最初に仕込んだ塩化ビニル系単量体100重量部
    に対して3〜30重量部である事を特徴とする請求項1
    または2記載の塩化ビニル系ペースト樹脂の製造方法。
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