JP2001061710A - 建物用手摺 - Google Patents

建物用手摺

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JP2001061710A
JP2001061710A JP24596199A JP24596199A JP2001061710A JP 2001061710 A JP2001061710 A JP 2001061710A JP 24596199 A JP24596199 A JP 24596199A JP 24596199 A JP24596199 A JP 24596199A JP 2001061710 A JP2001061710 A JP 2001061710A
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JP
Japan
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armrest plate
elbow
palm
front edge
gripping
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JP24596199A
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English (en)
Inventor
Masao Kato
正男 加藤
Toshifumi Okado
利文 岡戸
Takeshi Kadoki
健 門木
Toru Ogawa
徹 小川
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Naka Corp
Original Assignee
Naka Corp
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Publication date
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Publication of JP2001061710A publication Critical patent/JP2001061710A/ja
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A47FURNITURE; DOMESTIC ARTICLES OR APPLIANCES; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; SUCTION CLEANERS IN GENERAL
    • A47KSANITARY EQUIPMENT NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; TOILET ACCESSORIES
    • A47K17/00Other equipment, e.g. separate apparatus for deodorising, disinfecting or cleaning devices without flushing for toilet bowls, seats or covers; Holders for toilet brushes
    • A47K17/02Body supports, other than seats, for closets, e.g. handles, back-rests, foot-rests; Accessories for closets, e.g. reading tables
    • A47K17/022Wall mounted grab bars or handles, with or without support on the floor

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  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Toilet Supplies (AREA)
  • Steps, Ramps, And Handrails (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 着座時における安全な身体保持および着座動
作時および起立動作時における確実で負担の少ない身体
移動と安全な身体保持が可能であり、動作時に使用者の
生活習慣や体力や障害の程度によって多様な使用方法を
採用することが可能である建物用手摺を提供すること。 【解決手段】 手摺において、肘掛板部1は、肘を載置
した状態で掌で掴みうる滑らかな縁が巾方向に延びる前
端縁2を有し、把持可能な周囲面を有する把持棒部4
は、その下端部5が肘掛板部に接合されると共に、その
下方把持部6が肘掛板部上に肘を載置した状態で妨害な
しに前端縁を掌で掴むことができると同時に前端縁を掌
で掴んだ肘の上下方向動作が可能な動作空間を保有して
前端縁付近の位置から立上がり、その上方把持部7が室
内側の突出を制限するように壁面Wに近接して立設され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、着座状態と起立状
態との間の動作を補助する建物用手摺、特にトイレ壁面
に取付けて高齢者や虚弱者の動作を補助する建物用手摺
に関する。
【0002】
【従来の技術】高齢者等に対してトイレ等における着座
状態と起立状態との間の動作を補助するために、従来か
らトイレの側壁面に丸棒をL字状に曲成した手摺を取付
けた補助手摺装置が知られている。このような手摺装置
は、起立動作や着座動作に対して一応の成果をみること
ができたが、基本的には従来から存在する丸棒手摺を単
に加工したにすぎないために、その機能は単純であり、
個々の使用者についての使用方法の多様性に対応したも
のと云うことはできない。この種の手摺の使用者は、生
活習慣によって、また使用者の体力や障害の程度により
各自最良な手摺の使用方法を採用しているのでそれら各
種の使用方法に対応した手摺が必要とされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、着座時における安全な身体保持および着座
動作時および起立動作時における確実で負担の少ない身
体移動と安全な身体保持が可能であり、動作時に使用者
の生活習慣や体力や障害の程度によって多様な使用方法
を採用することが可能である建物用手摺を提供すること
にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明にかかる建物用手摺は、設置される壁面に並
行して配置され上面に肘を載置することができる巾と長
さとを有すると共に肘を載置した状態で掌で掴みうる滑
らかな縁が巾方向に延びる前端縁を有する横向きの肘掛
板部と、下端部が該肘掛板部に接合されると共に、該下
端部に連続する下方把持部が該肘掛板部上に肘を載置し
た状態で妨害なしに該前端縁を掌で掴むことができると
同時に該前端縁を掌で掴んだ肘の上下方向動作が可能な
動作空間を保有して該前端縁付近の位置から立上がり、
更に該下方把持部に連続する上方把持部が室内側の突出
を制限するように該壁面に近接して立設される把持可能
な周囲面を有する縦向きの把持棒部とよりなることを主
な特徴とする。
【0005】また把持棒部の下端部を設置される壁面と
反対側の側縁箇所における肘掛板部上面に接合する建物
用手摺の態様として、設置される壁面に並行して配置さ
れ上面に肘を載置することができる巾と長さとを有する
と共に肘を載置した状態で掌で掴みうる滑らかな凹状弧
が巾方向に延びる前端縁を有する横向きの肘掛板部と、
下端部が該壁面と反対側の該肘掛板部側縁箇所における
該前端縁付近の該肘掛板部上面に接合される共に、該下
端部に連続する下方把持部が該肘掛板部上で該壁面と該
下端部との間に掌が挿通される間隔をあけて立上がり、
更に該下方把持部に連続する上方把持部が該前端縁の直
上部付近に位置するように該下方把持部より該壁面に近
接して立設される把持可能な周囲面を有する縦向きの把
持棒部とよりなり、該肘掛板部上には肘を載置した状態
で妨害なしに該前端縁を掌で掴むことができると同時に
該前端縁を掌で掴んだ肘の上下方向動作が可能な動作空
間を保有すると共に、該上方把持部の室内側の突出が制
限されていることを特徴とする。
【0006】さらに把持棒部下端部を設置される壁面に
近接した肘掛板部上面に接合する建物用手摺の態様とし
て、設置される壁面に並行して配置され上面に肘を載置
することができる巾と長さとを有すると共に肘を載置し
た状態で掌で掴みうる滑らかな凸状弧が巾方向に延びる
前端縁を有する横向きの肘掛板部と、下端部が該肘掛板
部における該前端縁付近の該壁面に近接した該肘掛板部
上面に接合されると共に、該下端部に連続する下方把持
部および該下方把持部に連続する上方把持部が該壁面に
近接して立設される把持可能な周囲面を有する縦向きの
把持棒部とよりなり、該肘掛板部は、該肘掛板部上で該
下端部から該壁面と反対側の該肘掛板側部までの間に掌
を収容できる巾間隔を具備するものであり、該肘掛板部
上には肘を載置した状態で妨害なしに該前端縁を掌で掴
むことができると同時に該前端縁を掌で掴んだ肘の上下
方向動作が可能な動作空間を保有すると共に、該上方把
持部の室内側の突出が制限されていることを特徴とす
る。この場合に凸状弧の前記前端縁には巾方向に間隔を
あけて滑り止め凹溝が凹設されていることも特徴とす
る。
【0007】また把持棒部下端部を肘掛板部下面に接合
する建物用手摺の態様として、設置される壁面に並行し
て配置され上面に肘を載置することができる巾と長さと
を有すると共に肘を載置した状態で掌で掴みうる滑らか
な縁が巾方向に延びる前端縁を有する横向きの肘掛板部
と、下端部が該肘掛板部下面に接合されると共に、該下
端部に連続する下方把持部が曲成されて該肘掛板部の該
前端縁前側から立上がり、更に該下方把持部に連続する
上方把持部が該前端縁の直上部付近に位置するように該
壁面に近接して立設される把持可能な周囲面を有する縦
向きの把持棒部とよりなり、該肘掛板部上には肘を載置
した状態で妨害なしに該前端縁を掌で掴むことができる
と同時に該前端縁を掌で掴んだ肘の上下方向動作が可能
な動作空間を保有すると共に、該上方把持部の室内側の
突出が制限されていることを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について添付
図面を参照して説明する。図1乃至図4には本発明によ
る建物用手摺の第1の実施形態が示されており、建物用
手摺Rはトイレットブースの床面Fに設置された腰掛便
器Tに対する着座動作および起立動作を補助するために
ブースの壁面Wに取付けられている。建物用手摺Rは、
この実施形態では使用例として腰掛便器Tの利用を補助
する目的で設置されているが、着座状態と起立状態との
間の動作を補助するその他の使用箇所に設置することが
可能である。この使用例で建物用手摺Rは老齢者等の腰
掛便器Tにおける着座状態からの起立動作および起立状
態からの着座動作を補助するものであるから、壁面Wへ
の取付位置は、腰掛便器Tの位置に関連して設定され
る。建物用手摺Rは、金属や硬質または半硬質の合成樹
脂を単独に使用して製造したり、また金属芯体に合成樹
脂を被覆して製造する等、この種の手摺の製造に通常使
用される材料によって製造される。
【0009】建物用手摺Rにおいて、符号1は扁平な肘
掛板部であって、肘を載置するために充分な巾と長さと
を有し、設置される壁面Wに取付ける場合に、横向きに
且つ腰掛便器Tでの着座状態において肘が載置できる位
置に壁面Wに並行して配置される。肘掛板部1の前端縁
2は肘掛板部1に肘を載置した状態で掌で掴むことがで
きるように、滑らかな凹状弧が巾方向に延長した状態で
形成されている。肘掛板部1の裏面には壁面Wに沿う長
さ方向に2個の肘掛板部取付突子3,3が突設されてお
り、設置時の壁面Wへの取付手段として利用される。符
号4は縦向きの把持棒部であって掌で把持可能な周囲面
を有し、その下端部5は壁面Wと反対側の肘掛板部1側
縁箇所における前端縁2付近の肘掛板部1上面に接合さ
れているので、下端部5に連続する下方把持部6は肘掛
板部1上で壁面Wと下端部5との間に掌が挿通される間
隔をあけて立上がっている。
【0010】そして下方把持部6に連続する上方把持部
7は、下方把持部6から前端縁2の直上部付近に達する
ように壁面W側に曲成された後に壁面Wに近接してやや
前傾した状態で上方に立設されている。上方把持部7上
端は壁面W側に曲成されて把持棒部取付突子8が突設さ
れており、設置時の壁面Wへの取付手段として利用され
る。したがって壁面Wに設置した場合に、下方把持部6
は肘掛板部1上で壁面Wと下端部5との間に掌が挿通さ
れる間隔をあけて立上がっているので、肘掛板部1上に
肘を載置した状態で妨害なしに前端縁2を掌で掴むこと
ができると同時に前端縁2を掌で掴んだ肘の上下方向動
作に伴う前腕の起立動作が可能な動作空間が形成される
ことになり、また上方把持部7は前端縁2の直上部付近
に壁面Wに近接して立設されるから、手を伸したり前方
に屈んだりせずに、前端縁2を掴むのと同様な姿勢で上
方把持部7へ手を移動することができると共に上方把持
部7の室内側の突出を制限し、必要以上に突出して邪魔
になるようなことがない。
【0011】図5乃至図8には本発明による建物用手摺
の第2の実施形態が示されており、建物用手摺Rはトイ
レットブースの床面Fに設置された腰掛便器Tに対する
着座動作および起立動作を補助するためにブースの壁面
Wに取付けられている。建物用手摺Rは、この実施形態
では使用例として腰掛便器Tの利用を補助する目的で設
置されているが、着座状態と起立状態との間の動作を補
助するその他の使用箇所に設置することが可能である。
この使用例で建物用手摺Rは老齢者等の腰掛便器Tにお
ける着座状態からの起立動作および起立状態からの着座
動作を補助するものであるから、壁面Wへの取付位置
は、腰掛便器Tの位置に関連して設定される。建物用手
摺Rは、金属や硬質または半硬質の合成樹脂を単独に使
用して製造したり、また金属芯体に合成樹脂を被覆して
製造する等、この種の手摺の製造に通常使用される材料
によって製造される。
【0012】建物用手摺Rにおいて、符号1は扁平な肘
掛板部であって、肘を載置するために充分な巾と長さと
を有し、設置される壁面Wに取付ける場合に、横向きに
且つ腰掛便器Tでの着座状態において肘が載置できる位
置に壁面Wに並行して配置される。肘掛板部1の前端縁
2は肘掛板部1に肘を載置した状態で掌で掴むことがで
きるように、滑らかな凸状弧が巾方向に延長した状態で
形成され、且つ巾方向に間隔をあけて滑り止め凹溝9が
凹設されている。肘掛板部1の裏面には壁面Wに沿って
長さ方向に延長する肘掛板部取付突子3が突設されてお
り、設置時の壁面Wへの取付手段として利用される。符
号4は縦向きの把持棒部であって掌で把持可能な周囲面
を有し、その下端部5は肘掛板部1における前端縁2付
近の壁面Wに近接した肘掛板部1上面に接合されている
が、肘掛板部1は、肘掛板部1上で下端部5から壁面W
と反対側の肘掛板部1側縁までの間に掌を収容できる巾
間隔を具備している。
【0013】下端部5に連続する下方把持部6はそのま
ま壁面Wに近接して立上がり、下方把持部6に連続する
上方把持部7は壁面Wに近接したままやや前傾した状態
で上方に立設されている。上方把持部7上端は壁面W側
に曲成されて把持棒部取付突子8が突設されており、設
置時の壁面Wへの取付手段として利用される。したがっ
て壁面Wに設置した場合に、肘掛板部1は、肘掛板部1
上で下端部5から壁面Wと反対側の肘掛板部1側縁まで
の間に掌を収容できる巾間隔を具備しているので、肘掛
板部1上に肘を載置した状態で妨害なしに前端縁2を掌
で掴むことができると同時に前端縁2を掌で掴んだ肘の
上下方向動作に伴う前腕の起立動作が可能な動作空間が
形成されることになり、また上方把持部7は前端縁2の
直上部付近に壁面Wに近接して立設されるから、手を伸
したり前方に屈んだりせずに、前端縁2を掴むのと同様
な姿勢で上方把持部7へ手を移動することができると共
に上方把持部7の室内側の突出を制限し、必要以上に突
出して邪魔になるようなことがない。
【0014】図9乃至図12には本発明による建物用手
摺の第3の実施形態が示されており、建物用手摺Rはト
イレットブースの床面Fに設置された腰掛便器Tに対す
る着座動作および起立動作を補助するためにブースの壁
面Wに取付けられている。建物用手摺Rは、この実施形
態では使用例として腰掛便器Tの利用を補助する目的で
設置されているが、着座状態と起立状態との間の動作を
補助するその他の使用箇所に設置することが可能であ
る。この使用例で建物用手摺Rは老齢者等の腰掛便器T
における着座状態からの起立動作および起立状態からの
着座動作を補助するものであるから、壁面Wへの取付位
置は、腰掛便器の位置に関連して設定される。建物用手
摺Rは、金属や硬質または半硬質の合成樹脂を単独に使
用して製造したり、また金属芯体に合成樹脂を被覆して
製造する等、この種の手摺の製造に通常使用される材料
によって製造される。
【0015】建物用手摺Rにおいて、符号1は扁平な肘
掛板部であって、肘を載置するために充分な巾と長さと
を有し、設置される壁面Wに取付ける場合に、横向きに
且つ腰掛便器Tでの着座状態において肘が載置できる位
置に壁面Wに並行して配置される。肘掛板部1の前端縁
2は肘掛板部1に肘を載置した状態で掌で掴むことがで
きるように、滑らかな縁が巾方向に延長した状態で形成
されている。肘掛板部1の裏面には壁面Wに沿う長さ方
向に2個の肘掛板部取付突子3,3が突設されており、
設置時の壁面Wへの取付手段として利用される。符号4
は縦向きの把持棒部であって掌で把持可能な周囲面を有
し、その下端部5は肘掛板部1の下面に接合され、下端
部5に連続する下方把持部6は曲成されて肘掛板部1の
前端縁2の前側から立上がり、更に下方把持部6に連続
する上方把持部7は前端縁2の直上部付近に位置するよ
うに壁面Wに近接してやや前傾した状態で上方に立設さ
れている。
【0016】上方把持部7上端は壁面W側に曲成されて
把持棒部取付突子8が突設されており、設置時の壁面W
への取付手段として利用される。したがって壁面Wに設
置した場合に、把持棒部4の下端部5は肘掛板部1の下
面に接合され、下端部5に連続する下方把持部6は曲成
されて肘掛板部1の前端縁2の前側から立上がっている
ので、肘掛板部1上に肘を載置した状態で妨害なしに前
端縁2を掌で掴むことができると同時に前端縁2を掌で
掴んだ肘の上下方向動作に伴う前腕の起立動作が可能な
動作空間が形成されることになり、また上方把持部7は
前端縁2の直上部付近に壁面Wに近接して立設されるか
ら、手を伸したり前方に屈んだりせずに、前端縁2を掴
むのと同様な姿勢で上方把持部7へ手を移動することが
できると共に上方把持部7の室内側の突出を制限し、必
要以上に突出して邪魔になるようなことがない。
【0017】以上のように構成され、壁面Wに設置され
た本発明による建物用手摺について、すべての実施形態
に共通する使用方法について説明する。もとよりこの種
の手摺は不特定な使用方法で使用されて差支えないもの
であるが、以下に説明する使用方法は、使用者の生活習
慣、体力や障害の程度によりその動作を自然に習得する
ことができると共に、本発明による建物用手摺の機能を
充分に生かすことができる例である。
【0018】先ず起立状態から着座する場合には、使用
者は把持棒部4の上方把持部7を把持して腰部を腰掛便
器Tの方向に位置するように身体の向きを変更する。把
持棒部4の上方把持部7は壁面Wに近接して配置される
ので室内側への突出が制限されるから、ブース等の室内
巾が小さい場合でも邪魔になりにくく方向変更等の動作
に差支えることがない。把持棒部4を把持することによ
って方向変更に伴う起立状態を安定させ、変更動作を容
易にする。次いで把持位置を下方把持部6方向にずらし
ながら、腰掛便器Tに着座する。着座位置に至るまで把
持棒部4を放すことなく掌内に確保しつつ体重の一部を
手摺に預けながら着座動作が続行されるから、足にかか
る負担を軽減して安全に着座することができる。その
後、肘掛板部1に肘を載せることにより体重の一部をあ
ずけて正規な着座位置を確保する。把持棒部4はその下
端部5が肘掛板部1に接合され且つ肘掛板部1の前端縁
2に近接して立上がっているから、把持棒部4の把持を
放して肘掛板部1に肘を掛ける場合にも、安全を損うこ
とがない。肘掛板部1は着座中身体の安定を保持するた
めに利用される。
【0019】着座状態から起立する動作には、次の3種
の典型的な動作例が存在する。第1例は、比較的に体力
を有する使用者の例であって、着座状態から前腕を前方
に延し、把持棒部4の下方把持部6または上方把持部7
を直接把持して引寄せて腰を浮かせ、次いで把持位置を
上方に移動し体重の一部を手摺に預けながら起立動作を
継続する例である。第2例は第1例より起立動作が容易
に行える例で、肘掛板部1に肘を載置した状態から前腕
を後方に引いて掌を肘掛板部4の上面に押し当て、その
まま前腕上腕を延して肘掛板部4を下方に押下げるよう
に押圧して腰を浮かし、掌を肘掛板部1の両側方から把
持棒部4に持替える。この場合、把持棒部4はその下端
部5が肘掛板部1に接合され且つ肘掛板部1の前端縁2
に近接して立上がっているから、肘掛板部4を放して把
持棒部4の把持に持替えても安全を損うことがない。次
いで把持位置を上方に移動し体重の一部を手摺に預けな
がら起立動作を継続する例である。
【0020】第3例はさらに起立動作を容易に行える例
で、先ず把持棒部4に肘を載置させた状態で掌によって
肘掛板部4の前端縁2を掴む。肘掛板部1上に邪魔な部
材は存在しないので肘掛板部4上に肘を載置した状態で
妨害なしに前端縁2を掌で掴むことができる。次に把持
した掌を手前に引くようにして、上半身の体重を前方の
脚位置に移動するが、前端縁2を掌で掴んだ肘の上下方
向動作に伴う前腕の起立動作が可能な動作空間が保有さ
れているのでこの起立予備動作を容易に行うことができ
る。次いで掌を肘掛板部1の前端縁2から把持棒部4の
下方把持部6に持替えるが、把持棒部4はその下端部5
が肘掛板部1に接合され且つ肘掛板部1の前端縁2に近
接して立上がっているから、肘掛板部4を放して把持棒
部4の把持に持替えても安全を損うことがない。次に把
持位置を上方に移動し体重の一部を手摺に預けながら起
立動作を継続するが、把持棒部4の上方把持部7は壁面
Wに近接して配置されるので、手を伸したり前方に屈ん
だりせずに、前端縁2を掴むのと同様な姿勢で上方把持
部7へ手を移動することができると共に室内側への突出
が制限されるから、ブース等の室内巾が小さい場合でも
邪魔になりにくく起立時および起立後の動作に差支える
ことがない。また片方の手で肘掛板部1の前端縁2を掴
むと共に他方の手で把持棒部4を把持する起立動作を行
うこともできる。このように起立動作は使用者の背筋力
や握力や脚力の強弱や、生活習慣により各種の使い分け
が可能である。いずれの実施形態においても、把持棒部
4の下端部5は肘掛板部1に直接接合されているので、
壁面Wへの取付位置の設定や取付作業が容易であり、ま
た部材毎に壁面Wへの取付手段を必要としないので材料
の節約になると共に、特に把持棒部4において有効長を
大きくすることが可能となる。
【0021】前記以外の特徴および効果として、第1の
実施形態では、肘掛板部1において滑らかな凹状弧が巾
方向に延びる前端縁2を有するので、掌の掛りが外れに
くく同時に前端縁2と把持棒部4の下端部5がやや離れ
た状態となるので前端縁2の掴む場合に邪魔にならず、
下端部5が壁面Wと反対側の肘掛板部1の側縁箇所にお
ける前端縁2付近の肘掛板部1上面に接合されると共に
把持棒部4の下方把持部6は垂直に上方に延びているの
で、前端縁2を掴んだ状態から掌をずらしながら連続的
に把持棒部4を把持することができると共に、把持棒部
4が室内側に位置するのにも拘らず角部に衣服が引掛る
ことを防止している。次に第2の実施形態では、肘掛板
部1において凸状弧が滑らかに延びる前端縁2を有する
ので、掌の形状に馴染んで掴みやすく、更に巾方向に滑
り止め凹溝9を凹設して手が滑らないようにされてい
る。また把持棒部4を壁面W側に配置したために、把持
棒部4を複雑に屈曲させる必要がなく直線状の部分を長
く形成でき、使用者の身長に応じて把持棒部4の壁面W
からの位置が変化することを防止できると共に、前端縁
2を掴む場合と把持部材4を把持する場合との動作の間
で把持棒部4を跨ぐことがない。
【0022】第3の実施形態では、把持棒部4の下方把
持部6が肘掛板部1の前方から立上がるために、下方把
持部6が肘掛板部4の側部に形成される場合に比較し
て、手摺全体の巾を切詰めることができると共に、巾を
狭くしても前端縁2を図10、図12に示すように円弧
状に形成することにより、前端縁2の掌に接する長さを
延長することが可能である。更に把持棒部4の下端部5
が図示のように肘掛板部1下面に接合され、且つ下方把
持部6が肘掛板部1の前端縁2前側から立上がっている
から、前端縁2を掌で掴んだ状態で、下方把持部6に指
を掛けることが可能であり、掴み状態の安定のために役
立つ。
【0023】
【発明の効果】本発明は、次のような効果を奏する。 A.着座状態から起立動作を容易に行う場合に、先ず把
持棒部に肘を載置させた状態で掌によって肘掛板部の前
端縁を掴むが、肘掛板部と把持棒部との位置関係から肘
掛板部上に肘を載置した状態で妨害なしに前端縁を掌で
掴むことができる。次いで把持した掌を手前に引くよう
にして、上半身の体重を前方の脚位置に移動するが、肘
掛板部と把持棒部との位置関係から前端縁を掌で掴んだ
肘の上下方向動作が可能な動作空間が保有されているの
でこの起立予備動作を容易に行うことができる。次に掌
を肘掛板部の前端縁から把持棒部の下方把持部に持替え
るが、把持棒部はその下端部が肘掛板部に接合され且つ
肘掛板部の前端縁に近接して立上がっているから、肘掛
板部を放して把持棒部の把持に持替えても安全を損うこ
とがない。次いで把持位置を上方に移動し体重の一部を
手摺に預けながら起立動作を継続するが、把持棒部の上
方把持部は壁面に近接して配置されるので、手を伸した
り前方に屈んだりせずに、前端縁2を掴むのと同様な姿
勢で上方把持部7へ手を移動することができると共に室
内側への突出が制限されるから、ブース等の室内巾が小
さい場合でも邪魔になりにくく起立時および起立後の動
作に差支えることがない。 B.起立動作を行う場合に、把持棒部はその下端部が肘
掛板部に接合され且つ肘掛板部の前端縁に近接して立上
がっているから、片方の手で肘掛板部の前端縁を掴むと
共に他方の手で把持棒部を把持する起立動作を行うこと
もできる。
【0024】C.この建物用手摺を利用した起立動作
は、前記以外に、着座状態から前腕を前方に延し、把持
棒部を直接把持して引寄せて腰を浮かせ、次いで把持位
置を上方に移動し体重の一部を手摺に預けながら起立動
作を継続する場合や、肘掛板部に肘を載置した状態から
前腕を後方に引いて掌を肘掛板部の上面に押し当て、そ
のまま前腕上腕を延して肘掛板部を下方に押下げるよう
に押圧して腰を浮かし、掌を肘掛板部の両側方から近接
した位置に配置された把持棒部に持替え、次いで把持位
置を上方に移動し体重の一部を手摺に預けながら起立動
作を継続する場合があり、この建物用手摺を使用するこ
とによる起立動作は、使用者の背筋力や握力や脚力の強
弱や、生活習慣により各種の使い分けが可能である。 D.起立状態から着座動作を行う場合には、使用者は先
ず把持棒部の上方把持部を把持して腰部を着座位置の方
向に身体の向きを変更するが、把持棒部の上方把持部は
壁面に近接して配置されるので室内側への突出が制限さ
れるから、室内巾が小さい場合でも邪魔になりにくく方
向変更等の動作に差支えることがなく、把持棒部を把持
することによって方向変更に伴う起立状態を安定させ変
更動作を容易にする。次いで把持位置を下方把持部方向
にずらしながら着座する。着座位置に至るまで把持棒部
を放すことなく掌内に確保しつつ体重の一部を手摺に預
けながら着座動作が続行されるから、足にかかる負担を
軽減して安全に着座することができる。その後、肘掛板
部に肘を載せることにより体重の一部をあずけて正規な
着座位置を確保する。把持棒部はその下端部が肘掛板部
に接合され且つ肘掛板部の前端縁に近接して立上がって
いるから、把持棒部の把持を放して肘掛板部に肘を掛け
る場合にも、安全を損うことがない。肘掛板部は着座中
身体の安定を保持するために利用される。 E.把持棒部の下端部は肘掛板部に直接接合されている
ので、壁面への取付位置の設定や取付作業が容易であ
り、また部材毎に壁面への取付手段を必要としないので
材料の節約になると共に、把持棒部における有効長を大
きくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態における建物用手摺の側面図で
ある。
【図2】図1と同様な建物用手摺の上面図である。
【図3】図1と同様な建物用手摺の正面図である。
【図4】図1と同様な建物用手摺におけるの肘掛板部付
近の部分斜視図である。
【図5】第2の実施形態における建物用手摺の側面図で
ある。
【図6】図5と同様な建物用手摺の上面図である。
【図7】図5と同様な建物用手摺の正面図である。
【図8】図5と同様な建物用手摺におけるの肘掛板部付
近の部分斜視図である。
【図9】第3の実施形態における建物用手摺の側面図で
ある。
【図10】図9と同様な建物用手摺の上面図である。
【図11】図9と同様な建物用手摺の正面図である。
【図12】図9と同様な建物用手摺におけるの肘掛板部
付近の部分斜視図である。
【符号の説明】
1 肘掛板部 2 前端縁 4 把持棒部 5 下端部 6 下方把持部 7 上方把持部 9 滑り止め凹溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 門木 健 埼玉県八潮市新町39番地 ナカ工業株式会 社技術研究所内 (72)発明者 小川 徹 埼玉県八潮市新町39番地 ナカ工業株式会 社技術研究所内 Fターム(参考) 2D037 EA05 2E101 FF01 HH03 HH04 KK01 KK08

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 設置される壁面に並行して配置され上面
    に肘を載置することができる巾と長さとを有すると共に
    肘を載置した状態で掌で掴みうる滑らかな縁が巾方向に
    延びる前端縁を有する横向きの肘掛板部と、下端部が該
    肘掛板部に接合されると共に、該下端部に連続する下方
    把持部が該肘掛板部上に肘を載置した状態で妨害なしに
    該前端縁を掌で掴むことができると同時に該前端縁を掌
    で掴んだ肘の上下方向動作が可能な動作空間を保有して
    該前端縁付近の位置から立上がり、更に該下方把持部に
    連続する上方把持部が室内側の突出を制限するように該
    壁面に近接して立設される把持可能な周囲面を有する縦
    向きの把持棒部とよりなることを特徴とする建物用手
    摺。
  2. 【請求項2】 設置される壁面に並行して配置され上面
    に肘を載置することができる巾と長さとを有すると共に
    肘を載置した状態で掌で掴みうる滑らかな凹状弧が巾方
    向に延びる前端縁を有する横向きの肘掛板部と、下端部
    が該壁面と反対側の該肘掛板部側縁箇所における該前端
    縁付近の該肘掛板部上面に接合される共に、該下端部に
    連続する下方把持部が該肘掛板部上で該壁面と該下端部
    との間に掌が挿通される間隔をあけて立上がり、更に該
    下方把持部に連続する上方把持部が該前端縁の直上部付
    近に位置するように該下方把持部より該壁面に近接して
    立設される把持可能な周囲面を有する縦向きの把持棒部
    とよりなり、該肘掛板部上には肘を載置した状態で妨害
    なしに該前端縁を掌で掴むことができると同時に該前端
    縁を掌で掴んだ肘の上下方向動作が可能な動作空間を保
    有すると共に、該上方把持部の室内側の突出が制限され
    ていることを特徴とする建物用手摺。
  3. 【請求項3】 設置される壁面に並行して配置され上面
    に肘を載置することができる巾と長さとを有すると共に
    肘を載置した状態で掌で掴みうる滑らかな凸状弧が巾方
    向に延びる前端縁を有する横向きの肘掛板部と、下端部
    が該肘掛板部における該前端縁付近の該壁面に近接した
    該肘掛板部上面に接合されると共に、該下端部に連続す
    る下方把持部および該下方把持部に連続する上方把持部
    が該壁面に近接して立設される把持可能な周囲面を有す
    る縦向きの把持棒部とよりなり、該肘掛板部は、該肘掛
    板部上で該下端部から該壁面と反対側の該肘掛板側縁ま
    での間に掌を収容できる巾間隔を具備するものであり、
    該肘掛板部上には肘を載置した状態で妨害なしに該前端
    縁を掌で掴むことができると同時に該前端縁を掌で掴ん
    だ肘の上下方向動作が可能な動作空間を保有すると共
    に、該上方把持部の室内側の突出が制限されていること
    を特徴とする建物用手摺。
  4. 【請求項4】 凸状弧の前記前端縁には巾方向に間隔を
    あけて滑り止め凹溝が凹設されていることを特徴とする
    請求項3記載の建物用手摺。
  5. 【請求項5】 設置される壁面に並行して配置され上面
    に肘を載置することができる巾と長さとを有すると共に
    肘を載置した状態で掌で掴みうる滑らかな縁が巾方向に
    延びる前端縁を有する横向きの肘掛板部と、下端部が該
    肘掛板部下面に接合されると共に、該下端部に連続する
    下方把持部が曲成されて該肘掛板部の該前端縁前側から
    立上がり、更に該下方把持部に連続する上方把持部が該
    前端縁の直上部付近に位置するように該壁面に近接して
    立設される把持可能な周囲面を有する縦向きの把持棒部
    とよりなり、該肘掛板部上には肘を載置した状態で妨害
    なしに該前端縁を掌で掴むことができると同時に該前端
    縁を掌で掴んだ肘の上下方向動作が可能な動作空間を保
    有すると共に、該上方把持部の室内側の突出が制限され
    ていることを特徴とする建物用手摺。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015024120A (ja) * 2013-06-18 2015-02-05 マツ六株式会社 トイレ用カウンター
CN105649161A (zh) * 2016-03-28 2016-06-08 绵阳福乐明科技有限公司 一种护板转动式智能马桶

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JP2015024120A (ja) * 2013-06-18 2015-02-05 マツ六株式会社 トイレ用カウンター
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