JP3026130U - 手 摺 - Google Patents

手 摺

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JP3026130U
JP3026130U JP1995009333U JP933395U JP3026130U JP 3026130 U JP3026130 U JP 3026130U JP 1995009333 U JP1995009333 U JP 1995009333U JP 933395 U JP933395 U JP 933395U JP 3026130 U JP3026130 U JP 3026130U
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hand
cross
section
diameter
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JP1995009333U
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Inventor
彰 織田
Original Assignee
有限会社シグナス工業
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 体の中心部の位置と手の位置との距離によっ
て、指の開き具合が自然に変化する、という性質を利用
して、形成した手摺である。すなわち、手が体の中心部
に接近しているとき、手の指は略半開きでありながら、
開き勝手の状態で、平な面につかえたり、幅の広いもの
を掴むのに好都合である。反対に 、手が体の中心部か
ら遠ざかっているときは、手の指は自然に握り勝手の状
態になっていて、鉄棒等の比較的細いものを掴むのに好
都合である。このような自然の形に合わせて、手摺を形
成して、手摺に対する手の掴みやすさ、自然な握力等を
ひきだして体の安定、引き付け力を得、全体として、安
全で確実性のある手摺を提供するものである。 【構成】 手Hで握り締めるのに都合の良い断面をした
長手の部材1を体Mに合わせて縦方向、横方向、または、
任意の方向に配設し、該部材1の断面の外径の、前記体
M中心部G位置近くを大径mに、体M中心部G位置から
遠ざかるに従って小径sにし、かつその外径を連続的に
形成してなる手摺。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、一般的に用いられている手摺の構造及び形状に関するものである 。
【0002】
【従来の技術】
従来の手摺は上下、または、左右平行の部材からなる丸、角のパイプ状、ある いは、扁平状で、その太さ、または、外形は平行部材がほとんどであった。また 、全くの平行部材でなくても「手摺レ−ルを握った時に、すべりにくく、力が入 るよう表面に凹凸を付けた。」(実開昭63−40426号公報明細書第1頁1 3行目〜15行目参照)もの、「棒状材1の外面に手で握ったとき指の腹が収ま る複数状の凹状2を……形成して成る」(実開平6−58030号公報第3頁第 19行目〜21行目参照)もの等で、部分的に変化させたものがある。
【0003】
【考案が解決しょうとする課題】
従来の、外形が平行なものは、握力の弱った高齢者や、リハビリ中の方にとっ ては、手摺が有りながら、手摺を掴みにくかったり、滑りやすかったりして 、危険であった。
【0004】 また、部分的な変化で、手摺レ−ルの表面に凹凸をつけたものや、複数状の凹 条を形成したものは、指先による滑りに対する抵抗を一部強めたことにはなるが 、体の上下位置に対する手摺の外径の変化によって、手摺の外周を握る手の形に 合わせて、手先の力が弱くなったり、障害のある方でも、手摺を掴みやすくして 、体を安定的に引き付けておくものではない。
【0005】 以上のことから、本考案は、体の中心部の位置と手の位置との距離によって 、指の開き具合が自然に変化する、という人間工学的な性質を利用して、形成し た手摺である。すなわち、手の平が体の中心部である腰のあたりに自然に下がっ て、体の中心部に接近しているとき、手の指は略半開きでありながら開き勝手の 状態で、平な面につかえたり、幅の広いものを掴むのに好都合である 。反対に 、手の平が頭の真上に位置するような、体の中心部から遠ざかっているときは、 手の指は自然に握り状態になっていて、木の枝や、鉄棒等の比較的細いものを掴 むのに好都合にできている。このように手の自然な形に合わせて、手摺を形成し 、手摺に対する手の掴みやすさ、自然な握力等を引きだして、体の安定、引き付 け力を得、全体として、安全で確実性のある手摺を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本考案では、手で握り締めるのに都合の良い断 面をした長手の部材を体に合わせて縦方向に配設し、該部材の断面の外径の下方 を大径に、上方を小径にし、かつその外径を連続的に形成してなる手摺。
【0007】 また、前述の部材を体に合わせて横方向に配設し、該部材の断面の外径の、前 記体中心位置近くを大径に、体中心位置から遠ざかるに従って小径にし、かつそ の外形を連続的に形成してなる手摺。
【0008】 また、前述の部材を移動動作の体に合わせて任意の方向に配設し、該部材の断 面の外径の、移動動作前の前記体中心位置近くを大径に、前記体中心位置から遠 ざかるに従って小径にし、かつその外径を連続的に形成してなる手摺。
【0009】 また、前記部材は、扁平や凹凸外形に形成したり、平行部材に装着部材を装着 したり、あるいは、体の動線に沿って、前述各種部材、または、平行部材を組合 せて、全体として一体の手摺を構成する。
【0010】
【作用】
上記のような手摺を、玄関ドア−のノブ側で、該ノブより外側のドア−枠、ま たは、ノブ近傍の壁に縦方向に取付、その取付位置は、手摺の上下の中程とノブ の高さ位置とが略一致するようにする。ノブの位置は体の略中心部(成人で腰の あたり)より少し上に位置し、手の指は半開きの状態で、手摺を最適の握り太さ にしておくと、その位置で最も楽に手摺を握ることができ、安定する 。また、 手の平を手摺の握り位置より上方に持っていくと、手摺は、前記より細くなって いて、手も体の中心部より高くなって、手の指はさらに握り勝手になり、最適の 握り状態が得られる。逆に、手を手摺の中程より下に持っていくと、手は体の中 心部近くに位置して、手の指の開き状態は、半開きながら開き勝手になっていて 、自然に太い手摺を掴んだり、握るのに好都合である。このように、手の指の開 き状態と、手摺の太さとが略一致して、全体として、安定した握り状態となる。
【0011】 また、洋風の便器に腰掛ていて、つぎに立上りの動作を助けるために、便器の 横壁に手摺を体の動線に沿って取付けている場合、該手摺の手前側、すなわち、 体の中心部(成人の腰のあたり)に近い部分を太く、中心部より遠ざかるに従っ て細くなるように配設する。この場合、手の平を手摺の手前側に位置させると、 手摺は太く、手の指で手摺を掴むというより、支える形となって、体は安定し、 排便の動作等が容易になる。また、手を手摺の中程より前、すなわち、体の中心 部より離して持っていくと、体は自然に前傾し、あわせて、手の指も半開きの状 態で、適度の太さの手摺中程を握り締めることとなって好都合であり、手摺の手 前程太くなっているため、指先を手摺外周に沿わせて締め付けなくても、手が手 摺上を滑ることはなく、体を容易に引き寄せて、立ち上がることが出来る。
【0012】 また、路線バスや路線電車等の車両内の天井に、細い吊り棒を配設し、該吊り 棒に引き続き、連続して、料金箱等に向かって、上側を細く、下側を太くして下 方に降ろし縦方向の手摺とし、体の中心部あたりで、太い状態で横方向に配設し 、横手摺とすると、天井の吊り棒は細く、体の中心部より最も離れ、かつ頭上に 位置していて握りやすく、引き続き、上に細く、下に太い縦方向の手摺のため、 体を引き付けておくのに手が手摺より滑ることなく、また、横移動は手摺が太く て、体を支えるのに便利よく、かつ、自然な状態で手摺を掴むことが出来、全体 として、異種の手摺が連続的に配設されているから、移動の途中で手を手摺から 離す必要がなく、移動中の車両の中では、特に安全である 。
【0013】
【実施例】
実施例について図面を参照して説明すると、図1、図2において、Tは手摺 で、玄関2のドア−21枠22外側壁23に、上下方向長手に取付けられている 。この手摺Tの上下位置は、該手摺Tの中程を、前記ドア−21のノブ24の取 付位置と略同じ高さの位置としている。手摺Tの取付には、手摺Tの上下適所よ り突き出した脚11、11の取付座12、12を壁23に当てがって、ビス(図 示してない)等で締結すればよい。 手摺Tの部材1の形状は、図2において、上下に長く、その全長は600mm くらい(必要により寸法はいくらでもよい)で、その上端部のA−A線での断面 形、中程のB−B線での断面形、及び下端部のC−C線での断面形を各々図3に 図示する形状としている。図3では、A−A断面は断面(3a)のように略丸形 をしており、その外径は小さく小径sとし、実際は25mmくらい、B−B断面 は断面(3b)のように丸面取形をしており、その外径は中間の中径nとし、実 際は35mmくらい、C−C断面は断面(3c)のように略正方形をしてなり、 その1辺は大きく大径mとし、実際は40mmくらいである。 この実施例において、部材1の材質は木材、またはプラスチックがよく、形状 的に上部が断面丸形で、下部が断面角形とし、中間を連続した丸面取の断面に仕 上ると、無意識的に手摺Tを握ったときに、その握った位置を手Hで大体確認で き、使用者に安心感を与え、さらに、手Hが手摺Tの下部に移るほど、部材1の 断面が角形になって、掴みやすくなる。 もちろん、通常の場合、上下端部共丸型が製作も容易で、使用上問題ない。
【0014】 図4、図5は、人の体Mおよび手Hと手摺Tとの位置関係を図示したもので 、図4において、人が玄関2に近づき、片方の手Hで手摺Tを握り、もう一方の 手Hでドア−21のノブ24をもって、ドア−21を開こうとすると、手Hは通 常は、手摺Tの部材1の中程の位置、すなわち、体Mの中心部Gより少し上の位 置で、手Hの指は中程Bの開き状態(通常この位置での手摺の握り易さの太さを 標準としている)で部材1を握るのである。ところが、図5のように、高齢者や 障害者にとっては、必ずしも手摺Tの部材1の中程Bの位置を掴めるとは限らず 、上端部A位置や、下端部C位置を掴んだりする。上端部A位置の場合、手Hは 体Mの中心部Gよりかなり高く、離れているため、手Hの指は握り勝手となって いるから、手摺1の太さは中程Bの位置より細く、握りやすい。また、下端部C 位置の場合、手Hは体Mの中心部Gと略同じ高さであるから、手Hの指は開き勝 手となっているため、部材1の太さは中程B位置より太く、掴みやすく、かつ、 体Mを支えやすい。
【0015】 また、図6、図7、図8、図9は洋式のトイレ内の壁に取付けられた手摺Tの 変形例を図示したものである。図6おいて、便器4に腰掛て排便中は、体Mの中 心部Gに近い高さに配設された手摺Tで、その太さに変化のない横部材116と し、連続して、体Mの立上り動線に沿って、斜め上方に向けて、傾斜部材13f を配設し、この部分は下方が太く、上方に従って細く形成してなり、上端部を細 い平行部材15で構成している。従って、立上り時に動線に沿って手摺Tの傾斜 部材13fが配設されていて、手Hで体Mを引き上げるのに、手摺Tが手元程太 い傾斜部材13fであるから、手Hが滑りにくい。
【0016】 また、図7、図8において、手摺Tは水平に配設された扁平部材14からなっ ていて、便器4の側方部を水平部材14eとし、便器4に腰掛て(体M、手H等 は図示していない)、手Hの肘を載置しながら、前方の先細部材14fを掴んで いると、体Hは安定し、立ち上がる時に、先細部材14fのさらに先を握ると、 より握り易く、立上りを容易にし、先端部材14gを押さえて立上りを完了する 。 また、先端部14gは先端が丸く、下方に曲がっていて、体Mの逆方向の動き の妨げにならない形状としている。
【0017】 また、図9は図6、図7の変形例を示し、トイレ内での人の立上り動線に沿っ て配設した手摺Tで、(9a)の場合、手摺Tを便器4の前方で垂直方向に取付 けると、その場で立上りの動作が容易である。(9b)の場合、手摺Tを水平方 向と垂直方向とに連続した形状で取付けると、体Mを前方に移しながら立ち上が るのが容易である。(9c)の場合、手摺Tを水平に取付けると、体Mを前方へ 移動するのに役立つのである。これらは、トイレのおかれている条件、障害の程 度等で選択すればよい。また、図6の形式も含めて、トイレばかりでなく、浴室 、寝室、廊下と部屋の出入り口等にも、それぞれの条件にあった形を組合せると 、最適な手摺システムが得られる。
【0018】 また、図10、図11は図7、図8の応用例としての肘掛椅子Kで、該肘掛椅 子Kの肘掛14h,14hは、扁平部材14の変形であって、図11において、 腰掛ている人の体Mの中心部G側方近傍までは幅広くし、それから前方になるに 従って漸次細く、すなわち、体Mの中心部Gから遠ざかるに従って幅狭に形成す る。肘掛14h上の手Hが体Mの中心部G側方位置に位置するときには、手Hの 指が開き勝手で、ゆったりとした姿勢を保持でき、立上り等の動作の前には、手 Hを肘掛14hの先端部に移すと、手Hの指は、体Mの中心部Gから遠ざかって 、握り勝手となって、肘掛14hの先端幅狭部分をしっかりと握り締ることがで きて、体Mの安定がはかれ、つぎの動作に移りやすい。特に、実施例の肘掛椅子 Kをポ−タブルトイレと兼用すると、高齢者向けとして有効である。
【0019】 また、図12の場合、路線バスや路線電車の車両5内に人の移動動線に沿って 連続的に配設した手摺Tで、先ず、人の体Mより高い天井裏に吊り下げ状に取付 けられた吊り棒15aは当然体Mの頭より高い位置にあるため、手Hの指は握り 勝手の形となり、最も細いタイプの平行部材15でよい。さらに、連続して、縦 方向の手摺T部材1に移ると、その上端部は、前記吊り棒15aと同じ径にし、 下方になるに従って太くし、人の体Mの中心部G当たりを最も太く 、それより 下方は、下端の床の取付座12まで同一径の平行部材15でよい。 前記部材1の最も径の太い位置、すなわち、人の体Mの中心部Gあたりより分 岐して、横部材16を配設すると、手Hの指は開き勝手となっていて、太いもの を掴み易く、かつ、体Mを手Hの平で支えるのによく、体Mの中心部Gあたりで 、横部材16で支えながら、手Hで乗車料金等を精算し、移動することもできる 。最後に出口に向かって扁平部材14等を下方に向けて配設すればよい。 この配設の方法は、出口の性格によって、いくつかの選択ができる。 例えば、図13の場合、人の乗り降りにおいて、手摺Tを縦に配設しておくと 、手摺Tを介して、体Mを引き寄せるのに役立つのである。
【0020】 つぎに、図14のように、長い階段6等に人の移動動線に従って設ける手摺T の場合、下側を太く、上側を細くしておくと、連続的に長く続かない。そこで、 手摺Tを接続手摺17a……とし、一定間隔おきに、差し込み等の公知技術にて 、連続して配設すればよい。
【0021】 また、図15、図16、図17は、手摺Tの部材1の外周形状に関するもので 、図15の部材1の外形18は、凹凸外形18aの波形をしており、全体として 、上端部Aが小径sで、下端部Cが太い大径mになっており、この場合も連続し た外形面であって、部材1の握りやすさと合わせて、部材1の凹凸外形18aか ら手Hが下方に移る(図示してない)に従って、指先が滑らなくなり 、良い結 果が得られるのである。
【0022】 また、図16の場合、手摺Tの平行部材15は従来のもので、応急的に手摺T の外形18を下端部Cにおいて太い大径mに、上端部Aにおいて細い小径sを形 成したいとき、市販の厚みのある粘着テ−プ等の装着部材7を巻きつけて装着す れば、希望の形状のテ−プ外形18bを形成出来る。この場合は、その現場にて 、最適の外形を提供できて、好都合である。 また、図17の場合、手摺Tの平行部材15にスポンジ等の装着部材7を巻き つけて装着すれば、スポンジ外形18cを形成し、下端部Cにおいて太い大径m 、上端部Aにおいて細い小径sに形成していくと、希望の形状のスポンジ外形1 8cが得られる。この場合、スポンジ外形18cはスポンジのため、弾性があり 、掴みやすく、手H(図示してない)を痛めることがないのである。 なお、装着部材7は粘着テ−プ、スポンジに限らず、布、ゴム、木材、プラス チック、金属等手摺1の表面に都合の良い材料で有ればよい。
【0023】
【考案の効果】
本考案は、以上説明したように構成されているので、以下に記載されるような 効果を奏する。
【0024】 従来の経験等から、手で握り締めるのに都合の良い断面をした部材1を人の体 Mに合わせて縦方向に配設し、該部材1の断面の外径で、下方を大径mに、上方 を小径sにしたから、人の手Hの指の自然な動き、すなわち、手Hの指が体Mの 中心部Gに対して、上方位置に移るに従って握り勝手となる性質に合致し、従来 のような平行部材15からなる手摺のように、手摺の上下同一径の場合、手摺の 中程は手Hの指の自然な開き具合と合致して握りよいが、上方は指の開き具合に 対して手摺の外径が太くなりすぎ、下方は指の開き具合に対して細すぎるような ことはなく、結果、手摺Tのどの位置を掴もうとも、掴むのに最適の太さの手摺 Tを提供できる。
【0025】 また、手摺T外径の上下太さの変化を連続的に形成しているため、手摺Tのあ る位置を掴んでいる手Hを、下方に滑らせるのみで、指を締めることなく手摺T の径が太くなって、手Hの握力を強めたことと同じ結果となり、握力の弱い高齢 者や障害者に都合がよい。
【0026】 手Hで握り締めるのに都合の良い断面をした長手の部材1を人の体Mに合わせ て横方向に配設し、該部材1の断面の外径の体M中心位置G近くを大径mに 、体M中心位置Gから遠ざかるに従って小径sにしたから、洋式便器、椅子等に 腰掛た状態から、手Hを前方にのばして立ち上がる場合、手摺Tを掴むのに 、手Hの指が体M中心部Gから遠ざかるに従って握り込もうとする性質に合致し 、手摺Tを掴みやすく、逆に、手元側(体Mの中心部G近傍)は手摺Tが太く、 手摺Tを掴みやすく、かつ手Hの平で体Mを支えやすい。また、手摺Tの外径が 連続して変化しているため、一度握った指を締め付けなくても、手Hを手前側に 引くのみで、手Hの握力を強めたのと同じとなって、体Mの引き寄せが容易であ る。
【0027】 手摺Tの部材1を移動動作中の体Mの動きの方向に合わせて配設し、移動動作 前の体M中心部G近くを大径mに、前記体M中心部Gから遠ざかるに従って小径 sに部材1を形成したから、特に力の掛る静止動作から移動動作に移るとき、手 摺を掴むのに、手摺の外径の変化が有効に働き、体Mを安定させることができる 。
【0028】 手摺Tの部材1を扁平部材14とし、かつ、体M中心部G近くを太く、または 、幅広に、体M中心部Gから遠ざかるに従って細く、または、幅狭に形成したか ら、体Mの静止時には、幅広の扁平部材14にて体Mを支えやすく、移動時には 幅狭の扁平部材14を掴みやすい。
【0029】 従来型の平行部材15の外周に装着部材7を装着して、手摺Tの外径に変化を 与えることによって、既設の手摺にも手摺を取替えることなく、簡単に、手元が 太く、先が細い手摺Tを提供でき、合わせて、その現場、すなわち、高齢者や障 害者の程度に応じた個々の最適な形状の手摺T外径を得られ、かつ、その材質も 、適材適所の材料を使用して、より機能性の高い手摺Tを提供できる 。
【0030】 体Mの移動動線に沿って手摺Tを配設し、かつ、その移動動作の特徴に合わせ て従来の平行部材15、手元側を太く、先側を細くした部材1、扁平部材14、 および装着部材7等を選択して連続的に組合せたから、その移動中の特有の動作 にかなった手摺Tを提供できながら、連続しているため、手摺Tから手Hを離す ことなく、連続的な移動が可能となり、安全である。
【提出日】平成8年1月5日
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】 また、図12の場合、路線バスや路線電車の車両5内に人の移動動線に沿って 連続的に配設して、手Hで握り締めるのに都合の良い断面をした長手の部材1か らなる 手摺Tで、先ず、人の体より高い天井裏に吊り下げ状に取付けられた吊り 棒15aは当然体Mの頭より高い位置にあるため、手Hの指は握り勝手の形とな り、最も細いタイプの平行部材15でよい。以下、平行部材15とは、その断面 形が丸、角型に関係なく外観側面視において、一方の外形と他方の外形とが平行 している長手の部材1のことをいう。 さらに、連続して、縦方向の手摺T部材1 に移ると、その上端部は、前記吊り棒15aと同じ径にし、下方になるに従って 、太くし、人の体Mの中心部G当りを最も太く、それより下方は、下端の床の取 付座12まで同一径の平行部材15でよい。 前記縦方向の手摺T部材1の最も径の太い位置、すなわち、人の体Mの中心部 Gあたりより分岐して、横部材16を配設すると、手Hの指は開き勝手となって いて、太いものを掴み易く、かつ、体Mを手Hの平で支えるのによく、体Mの中 心部Gあたりで、横部材16で支えながら、手Hで乗車料金等を精算し、移動す ることもできる。最後に出口に向かって扁平部材14等を下方に向けて配設すれ ばよい。 この方法は、出口の性格によって、いくつかの選択ができる。 例えば、図13の場合、人の乗り降りにおいて、手摺Tを縦に配設しておくと、 手摺Tを介して、体Mを引き寄せるのに役立つのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案を玄関に装着した正面図である。
【図2】図1の矢視D拡大図である。
【図3】図2のA−A、B−B、C−Cの各線での矢視
切断面拡大図である。
【図4】図2においての、人による使用状態図である。
【図5】図4の使用状態の変化例を示す要部拡大図であ
る。
【図6】本考案を洋式トイレ内に装着した正面図であ
る。
【図7】図6の変形例図である。
【図8】図7の矢視E要部拡大図である。
【図9】図6の変形例を示す簡略図である。
【図10】図7の変形例である肘掛椅子Kの斜視図であ
る。
【図11】図10の使用状態を示す上面図である。
【図12】車両5内に配設された本発明と、その使用状
態図である。
【図13】車両5の出入り部に本発明を装着し、その使
用状態を示す簡略図である。
【図14】本考案を階段室の壁に装着した応用例図であ
る。
【図15】本考案の部材1の要部拡大応用断面図であ
る。
【図16】図15の応用例図である。
【図17】図16の変形例図である。
【符号の説明】
A 上端部 11 脚 B 中程 12 取付座 C 下端部 14 扁平部材 G 中心部 15 平行部材 H 手 16 横部材 K 肘掛椅子 18 外形 M 体 21 ドア− T 手摺 23 壁 m 大径 24 ノブ n 中径 13f 傾斜部材 s 小径 14e 水平部材 1 部材 14f 先細部材 2 玄関 14g 先端部材 4 便器 14h 肘掛 5 車両 17a 接続手摺 6 階段 18a 凹凸外形 7 装着部材 18b テ−プ外形 18c スポンジ外形
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年1月5日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項3
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項6
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項7
【補正方法】変更
【補正内容】

Claims (7)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 手(H)で握り締めるのに都合の良い断
    面をした長手の部材(1)を体(M)に合わせて縦方向
    に配設し、該部材(1)の断面の外径の下方を大径
    (m)に、上方を小径(s)にし、かつその外径を連続
    的に形成してなる手摺。
  2. 【請求項2】 手(H)で握り締めるのに都合の良い断
    面をした長手の部材(1)を体(M)に合わせて横方向
    に配設し、該部材(1)の断面の外径の前記体(M)中
    心位置(G)近くを大径(m)に、前記体(M)中心位
    置(G)から遠ざかるに従って小径(s)にし、かつそ
    の外径を連続的に形成してなる手摺。
  3. 【請求項3】 手(H)で握り締めるのに都合の良い断
    面をした長手の部材(1)を移動動作中の体(M)に合
    わせて任意の方向に配設し、該部材の断面の外径の、移
    動動作前の前記体(1)中心位置(G)近くを大径
    (m)に、前記体(M)中心位置(G)から遠ざかるに
    従って小径(s)にし、かつその外径を連続的に形成し
    てなる手摺。
  4. 【請求項4】 手(H)で握り締めるのに都合の良い断
    面を扁平部材(14)で形成してなる請求項1、2、
    3、のいずれか1項記載の手摺。
  5. 【請求項5】 手(H)で握り締めるのに都合の良い断
    面の外形(18)を凹凸外形(18a)に形成してなる
    請求項1、2、3、4記載のいずれか1項記載の手摺。
  6. 【請求項6】 平行部材(15)の外周に装着部材
    (7)を装着し、その外径に変化を形成してなる請求項
    1、2、3、4、5のいずれか1項記載の手摺。
  7. 【請求項7】 体(M)の移動動線に略沿って、請求項
    1、4、5、6記載の部材(1)、または、平行部材
    (15)を連続的に同種、あるいは、異種を組合わせて
    一体的に形成してなる請求項1、2、3のいずれか1項
    記載の手摺。
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