JP2015024120A - トイレ用カウンター - Google Patents

Abstract

【課題】便座から立ち上がる際の支持力を得やすく、トイレ室内において高齢者や身障者が立ち座りする場合の補助具としての機能を奏するトイレ用カウンターを提供すること。【解決手段】カウンター１の便座側の縁部１１に沿って、カウンター１の長手方向に対して直角をなす抉り縁部１３を備えた抉り部１２を設け、抉り縁部１３が便座２の前側に位置するようにカウンター１を取り付けるようにする。【選択図】図１

Description

本発明は、便座の側方に配設されるトイレ用カウンターに関するものである。

従来、トイレ室において、トイレットペーパー、芳香剤等のトイレ用品やバッグ等の手荷物の置台として、便座の側方にカウンターを配設することが行われている。

ところで、この便座の側方に配設したカウンターは、トイレ室内において、高齢者や身障者が立ち座りする場合の補助具としての機能を奏し得るものの、従来のカウンターは、平板で構成されているため、持ちにくく、便座から立ち上がる際の支持力を得にくいという問題があった。

一方、この問題に対処するために、カウンターの便座側ないし上方に手摺りを突出して一体成形したカウンターが提案されている（特許文献１参照）。
しかしながら、この手摺りは、カウンターの便座側の縁部に沿って平行に一体成形されているため、便座から立ち上がる際の支持力を得るためには、手摺りをしっかりと握って保持する必要があり、握力のない高齢者や身障者にとっては、支持力を得にくいという問題を解消できるものではなかった。

特開２００２−２１９０７８号公報

本発明は、上記従来のトイレ用カウンターの有する問題点に鑑み、便座から立ち上がる際の支持力を得やすく、トイレ室内において高齢者や身障者が立ち座りする場合の補助具としての機能を奏するトイレ用カウンターを提供することを目的とする。

上記目的を達成するため、本発明のトイレ用カウンターは、便座の側方に配設されるトイレ用カウンターにおいて、カウンターの便座側の縁部に沿って、カウンターの長手方向に対して直角をなす抉り縁部を備えた抉り部を設け、前記抉り縁部が便座の前側に位置するように取り付けるようにしたことを特徴とする。

この場合において、前記抉り縁部に滑り止め凹凸部を設けることができる。

また、前記抉り縁部の内方に窪み部を設けることができる。

さらに、前記窪み部をカウンターの両面に設けることができる。

本発明のトイレ用カウンターによれば、便座の側方に配設されるトイレ用カウンターにおいて、カウンターの便座側の縁部に沿って、カウンターの長手方向に対して直角をなす抉り縁部を備えた抉り部を設け、前記抉り縁部が便座の前側に位置するように取り付けるようにすることにより、便座から立ち上がる際に、カウンターの便座側のカウンターの長手方向に対して直角をなす抉り縁部に手の指を掛けるようにすることで、握力のない高齢者や身障者にとっても、便座から立ち上がる際の支持力を容易に得ることができ、カウンターにトイレ室内において立ち座りする場合の補助具としての機能を持たせることができる。

また、前記抉り縁部に滑り止め凹凸部を設けることにより、抉り縁部に掛けた手の指のグリップ力を向上することができる。

また、前記抉り縁部の内方に窪み部を設けることにより、抉り縁部に手を指を掛けた状態で、カウンターの表面に対する手のひらのフィット性を向上することができるとともに、てこの作用によって便座から立ち上がる際の支持力をより確実に得ることができる。

さらに、前記窪み部をカウンターの両面に設けることにより、便座の側方の左右のいずれに配設することが可能な左右兼用のカウンターとして用いることができる。

本発明のトイレ用カウンターの第１実施例の設置状態を示すトイレ室内の平面図である。 同側面図である。 同トイレ用カウンターの変形例を示し、（ａ）は平面図、（ｂ）は正面図、（ｃ）は側面図、（ｄ）は斜視図である。 同トイレ用カウンターの第２実施例を示し、（ａ）は背面図、（ｂ）は平面図、（ｃ）は正面図、（ｄ）は側面図、（ｅ）は斜視図である。 同トイレ用カウンターの第３実施例を示し、（ａ）は平面図、（ｂ）は正面図、（ｃ）は側面図である。

以下、本発明のトイレ用カウンターの実施の形態を、図面に基づいて説明する。

図１〜図２に、本発明のトイレ用カウンターの第１実施例を示す。
このトイレ用カウンターは、便座２の側方に配設されるもので、カウンター１の便座２側の縁部１１に沿って、カウンター１の長手方向に対して直角をなす抉り縁部１３を備えた抉り部１２を設け、抉り縁部１３が便座２の前側に位置するようにカウンター１を取り付けるようにする。
ここで、抉り縁部１３と便座２の前端との距離Ｌは、１００〜４００ｍｍ、好ましくは、１５０〜３００ｍｍ程度に設定するようにすることが望ましい。
また、抉り縁部１３の幅Ｗは、抉り縁部１３に親指を除く４本の指を掛けることができるように、７０〜１２０ｍｍ、好ましくは、８０〜９０ｍｍ程度に設定するようにすることが望ましい。

これにより、便座２から立ち上がる際に、抉り縁部１３に手の指を掛けるようにすることで、握力のない高齢者や身障者にとっても、便座２から立ち上がる際の支持力を容易に得ることができ、カウンター１にトイレ室内において立ち座りする場合の補助具としての機能を持たせることができる。

この場合において、カウンター１は、木製のほか、一般のカウンターに使用される各種材料を用いて構成することができる。

抉り縁部１３は、図３に示す変形例のように、直線状に形成することもできるが、抉り縁部１３に掛けた手の指が馴染むような、滑り止め凹凸部１４を設けることが好ましい。
これにより、抉り縁部１３に掛けた手の指のグリップ力を向上することができる。
なお、カウンター１の裏面に、抉り縁部１３に沿って、抉り縁部１３に掛けた手の指の指先が嵌り込むような、滑り止め凹部（図示省略）を設けることもできる。

カウンター１の抉り部１２より先端側１５の幅Ｗ２は、中心側の幅Ｗ１より狭く形成するようにしている。
これにより、トイレ室に入室する際にカウンター１に身体が当たることを防止することができる。

カウンター１の先端側１５には、縦方向に手摺り３を配設するようにしている。
これにより、抉り縁部１３に手の指を掛けるようにして便座２から立ち上がった後、縦方向に配設した手摺り３に持ち替える動作を、自然な流れ動作で円滑に行うことができる。

カウンター１の抉り部１２を設けた箇所の下方には、ペーパーホルダー４を配設するようにしている。
これにより、抉り部１２を通してペーパーホルダー４を視認することができ、トイレットペーパーの装着や引き出し操作がしやすくなる。

ところで、本実施例において、カウンター１の抉り部１２は、カウンター１の便座２側の縁部１１側が開放されるように形成するようにしたが、図４に示す、本発明のトイレ用カウンターの第２実施例のように、カウンター１の便座２側の縁部１１側が閉鎖されるように形成することもできる。

また、本実施例において、カウンター１は、表面を平らに設けるようにしたが、図５に示す、本発明のトイレ用カウンターの第３実施例のように、カウンター１の抉り縁部１３の内方、具体的には、抉り縁部１３に手を指を掛けたときに手のひらが位置する箇所に、カウンター１の表面を穿つ（凹ませる）ようにして形成（又は成型）した窪み部１６を設けることができる。
これにより、抉り縁部１３に手を指を掛けた状態で、カウンター１の表面に対する手のひらのフィット性を向上することができるとともに、てこの作用によって便座２から立ち上がる際の支持力をより確実に得ることができる。

さらに、窪み部１６は、カウンター１の両面に設けることが好ましい。
これにより、カウンター１を、便座２の側方の左右のいずれに配設することが可能な左右兼用のカウンターとして用いることができる。

以上、本発明のトイレ用カウンターについて、その実施例に基づいて説明したが、本発明は上記実施例に記載した構成に限定されるものではなく、各実施例に記載した構成を適宜組み合わせる等、その趣旨を逸脱しない範囲において適宜その構成を変更することができるものである。

本発明のトイレ用カウンターは、便座から立ち上がる際の支持力を得やすく、トイレ室内において高齢者や身障者が立ち座りする場合の補助具としての機能を奏するものであることから、一般家庭のトイレ用カウンターのほか、公共施設のトイレ用カウンターにも用いることができる。

１ カウンター
１１ 便座側の縁部
１２ 抉り部
１３ 抉り縁部
１４ 滑り止め凹凸部
１５ 先端側
１６ 窪み部
２ 便座
３ 手摺り
４ ペーパーホルダー

Claims (4)

1. 便座の側方に配設されるトイレ用カウンターにおいて、カウンターの便座側の縁部に沿って、カウンターの長手方向に対して直角をなす抉り縁部を備えた抉り部を設け、前記抉り縁部が便座の前側に位置するように取り付けるようにしたことを特徴とするトイレ用カウンター。
2. 前記抉り縁部に滑り止め凹凸部を設けたことを特徴とする請求項１記載のトイレ用カウンター。
3. 前記抉り縁部の内方に窪み部を設けたことを特徴とする請求項１又は２記載のトイレ用カウンター。
4. 前記窪み部をカウンターの両面に設けたことを特徴とする請求項３記載のトイレ用カウンター。

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