JP2000217998A - パチンコ遊技機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 大当たりが発生するパチンコ遊技機であっ
て、図柄変動表示器により魅力的で斬新なリーチ態様が
演出されるようにし、大当たりに対する遊技者の期待感
を増しパチンコの娯楽性を増大させる。 【解決手段】 図柄変動表示器２に第一表示部と第二表
示部と特定表示部が設けられ、始動条件が成立する度に
第二表示部に表示されていた図柄が第一表示部に移動し
特定表示部に表示されていた図柄が第二表示部に移動す
るとともに特定表示部には数字，記号等の新たな図柄が
所定時間変動表示された後に停止し、第一表示部の表示
図柄と第二表示部の表示図柄と特定表示部の表示図柄と
が特定図柄になると大当たりとなって可変入賞装置７が
継続的に開成状態となるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、図柄変動表示器に
特定図柄が表示されると大当たりとなって特別遊技状態
となり可変入賞装置が継続的に開成状態となって遊技球
が非常に入賞し易くなるように構成されたパチンコ遊技
機に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】「フィーバー機」と称される第１種パチ
ンコ遊技機は、周知のように、遊技盤にカラー液晶ディ
スプレイ，ＣＲＴ等の図柄変動表示器が設けられ、始動
口に打球が入ることで始動条件が成立すると、１〜８の
数字および○，△，□，×等の記号またはキャラクター
等（以下、図柄という）が該図柄変動表示器に夫々上か
ら下に流れる如くに３列で一斉に変動表示され、その表
示の変動は数秒後に左列，右列，中列の順に停止し、そ
の停止図柄が所定の確率で偶然性をもって例えば「７７
７」のように３列とも同一図柄となった場合に大当たり
（特別遊技状態）となり、可変入賞装置（大入賞口）の
開閉扉が電動開閉装置の作動により開成状態となるよう
にしたもので、その開成状態の可変入賞装置に打球が所
定個数（通常は１０個）入球するか、または開成状態で
所定制限時間（通常は３０秒）が経過すると、いわゆる
第１ラウンドが終わって該可変入賞装置は一旦は閉じる
が、その第１ラウンド中に可変入賞装置内に設けられて
いる継続入賞口（Ｖゾーンと称される）に打球が入球し
た場合には第２ラウンドが始まりすぐにまた該可変入賞
装置が開かれ、開成状態となった可変入賞装置にまた打
球が所定個数（通常は１０個）入球するか、または開成
状態で所定制限時間（通常は３０秒）が経過すると、第
２ラウンドが終わって該可変入賞装置はまた閉じるが、
その第２ラウンド中に可変入賞装置内に設けられている
継続入賞口（Ｖゾーンと称される）に打球が入球した場
合には第３ラウンドが始まりすぐにまた該可変入賞装置
が開かれ、こうして各ラウンド中に継続入賞口に打球が
入賞したことを条件として最終ラウンド（例えば第１６
ラウンド）になるまで該可変入賞装置が継続的に開かれ
るようにしている。このように特別遊技状態の期間中に
可変入賞装置の開閉扉が所定ラウンド数を限度として継
続的に開かれ打球が極めて入り易い状況が続くので多数
の景品球を獲得できて遊技者に多くの利益がもたらされ
るものである。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】このように従来の「フ
ィーバー機」と称される第１種パチンコ遊技機は、始動
条件が成立することで図柄変動表示器の３列の図柄が一
斉に変動表示するものであったが、こうした形態は次第
にマンネリ化していて多くの遊技者にとって興味が損な
われている状況であった。そこで本発明は、より魅力的
で斬新な態様で大当たりが発生し得るパチンコ遊技機を
提供し、パチンコの娯楽性を一層増大させようとするも
のである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】そのために本発明のパチ
ンコ遊技機は、図柄変動表示器に第一表示部と第二表示
部と特定表示部が設けられ、始動条件が成立する度に第
二表示部に表示されていた図柄が第一表示部に移動し特
定表示部に表示されていた図柄が第二表示部に移動する
とともに特定表示部には数字，記号等の新たな図柄が所
定時間変動表示された後に停止し、第一表示部の表示図
柄と第二表示部の表示図柄と特定表示部の表示図柄とが
特定図柄になると大当たりとなって可変入賞装置が継続
的に開成状態となるようにしたことを特徴とする。また
本発明は上記パチンコ遊技機において、第一表示部の表
示図柄と第二表示部の表示図柄と特定表示部の表示図柄
とが同一図柄になると大当たりとなるようにしたことを
特徴とする。

【０００５】

【発明の実施の形態】次に図面に従い本発明の実施の形
態を説明する。図１にこのパチンコ遊技機における遊技
盤１の正面を示し、図中、２は該遊技盤１上に設けられ
たカラー液晶ディスプレイからなる図柄変動表示器、３
は普通入賞口、４は通過ゲート、５は始動口である。始
動口５には一対の羽根６が設けられ、通過ゲート４を打
球が通過することにより普通図柄変動表示装置（デジタ
ル表示器）１０の数字が変動しその数字が奇数であった
場合など所定の数字で停止した場合にソレノイドにより
該羽根６が開閉動し打球が入賞する機会が多く得られ
る。また、７は該始動口５の下方に設けられた大きな長
方形状の大入賞口からなる可変入賞装置で、該可変入賞
装置７にはソレノイドの作動により開閉動する開閉扉８
が設けられている。なお、９は該可変入賞装置７内の中
央部に形成された継続入賞口である。

【０００６】一方、図２はこのパチンコ遊技機の本発明
に関連する遊技制御基板１００の要部を示したブロック
図で、１１は前記始動口５に入賞した打球を検出する始
動スイッチ、１２は前記可変入賞装置７への入賞球を計
数するスイッチ、１３は前記継続入賞口９への入賞球を
検出するスイッチである。該遊技制御基板１００には、
図柄制御手段と大当たり制御手段とからなる遊技制御手
段１４、図柄変動表示器２をドライブする図柄表示駆動
手段１５、および可変入賞装置７のソレノイドをドライ
ブする駆動制御手段１６が設けられている。

【０００７】次にこのパチンコ遊技機の作動を図３のフ
ローチャート、および図４に示した図柄変動表示器の表
示遷移図に従い説明する。いま図４の（イ）に示す表示
状態は遊技途中にて、図柄変動表示器２の左側に位置す
る第一表示部に「４」が表示され、中央に位置する第二
表示部に「２」が表示され、右側に位置する特定表示部
に「３」が表示されている状況である。

【０００８】こうした表示状況にて遊技盤上に発射され
た遊技球が始動口５に入賞し始動スイッチ１１によって
これが検知され始動条件が成立すると、図３のステップ
ａからステップｂ，ｃに移行し、図柄変動表示器に図４
（ロ）（ハ）に示したように第二表示部に表示されてい
た図柄「２」が第一表示部に移動し特定表示部に表示さ
れていた図柄「３」が第二表示部に移動する。そして図
３ステップｄ，図４（ハ）に示すように、特定表示部に
図５のラインナップに示した如くの１〜８の数字および
○，△，□，×等の１２種類の図柄がその順番にて上方
から下方に流れる如くの動画状に変動表示される。（図
４では下向き矢印にてその状況を示す）。そして図３の
ステップｅ，図４の（ニ）または（ホ）等に示したよう
に数秒後にその変動は停止し、（ニ）のように第二表示
部と同じ「３」で停止することも、（ホ）のように
「３」以外で停止することもある。

【０００９】そして図３のステップｆにて第一表示部の
表示図柄と第二表示部の表示図柄と特定表示部の表示図
柄とが全て同一かどうかの判定がなされ、ステップｈで
は第二表示部の表示図柄と特定表示部の表示図柄とが同
一かどうかの判定がなされる。例えば図４の（ニ）に示
したように第二表示部の表示図柄と特定表示部の表示図
柄とがともに「３」となるとステップｉに移行し図柄変
動表示器の一部にリーチ表示がなされ、次にまた始動条
件が成立することが待たれる。また（ホ）に示したよう
に特定表示部の表示図柄が「７」となって同一とならな
かった場合はリーチ表示はなされることなく、次の始動
条件の成立が待たれる。

【００１０】そして図４（ニ）のリーチ状態にてまた始
動条件が成立すると、（ワ）（カ）に示すように、また
第二表示部に表示されていた図柄「３」が第一表示部に
移動し特定表示部に表示されていた図柄「３」が第二表
示部に移動した後、特定表示部に図５に示した１〜８の
数字および○，△，□，×等の１２種類の図柄がその順
番にて上方から下方に流れる如くの動画状に変動表示さ
れる。そして（ヨ）または（タ）に示したように数秒後
にその変動は停止し、（ヨ）のように第一表示部，第二
表示部と同じ「３」で停止すると前記ステップｆにて大
当たりと判定されステップｇの大当たり動作が実行され
る。即ち、可変入賞装置７の開閉扉が継続的に開成状態
となることで、多数の遊技球が入賞し多数の景品球を獲
得できて遊技者に多くの利益がもたらされる。また、
（タ）のように「３」以外の図柄で停止するとこのよう
な大当たりの利益は得られない。

【００１１】また、図４（ホ）の状況から始動条件が成
立すると（ヘ）（ト）に示すように第二表示部に表示さ
れていた図柄「３」が第一表示部に移動し特定表示部に
表示されていた図柄「７」が第二表示部に移動した後、
特定表示部に１〜８の数字および○，△，□，×等の１
２種類の図柄がその順番にて上方から下方に流れる如く
の動画状に変動表示される。そして（チ）または（レ）
等に示したように数秒後にその変動は停止し、（チ）の
ように第二表示部と同じ「７」で停止するとステップｈ
にてリーチ状態と判定されてリーチ表示がなされ、さら
に始動条件が成立するのが待たれる。そして、（ル）の
ように「７７７」と揃うと大当たりとなる。また、
（ヲ）のように大当たりを逃すこともある。

【００１２】要するにこのパチンコ遊技機は、停止図柄
が前回と同じとなりリーチ状態となると次に始動条件が
成立したとき大当たりが発生する確率が大幅に高くなる
ものであるので、大当たり発生の期待感が増大し従来の
パチンコ遊技機にはなかった大きな楽しみが得られる。
そして、大当たり動作が終わった後でも、３つ揃った図
柄変動表示器の特定表示部の図柄が第二表示部に移動し
第二表示部の図柄が第一表示部に移動してさらに始動条
件が成立するのが待たれるようにすれば、いわゆるリー
チ状態が続くこととなるので、一度大当たりを出せばそ
の後も大当たりが続く確率を高くすることができ、一層
楽しみが増す。

【００１３】なおこの実施形態は、図柄の移動方向や図
柄の種類、変動態様、リーチ態様等につき一例を挙げた
ものであって、この実施形態以外にも種々のバリエーシ
ョンを伴った表示態様があり得ることは言うまでもな
い。また、大当たりの判定は、同一図柄に揃うことの
他、何らかのキャラクター、ワイルドカード等の表示に
より成立するものと決めておくこともできる。

【００１４】

【発明の効果】このように本発明のパチンコ遊技機は、
図柄変動表示器に第一表示部と第二表示部と特定表示部
が設けられ、始動条件が成立する度に第二表示部に表示
されていた図柄が第一表示部に移動し特定表示部に表示
されていた図柄が第二表示部に移動するとともに特定表
示部に図柄が所定時間変動表示された後に停止し、第一
表示部の表示図柄と第二表示部の表示図柄と特定表示部
の表示図柄とが特定図柄になると大当たりとなって可変
入賞装置が継続的に開成状態となるようにしたので、斬
新な態様で大当たりが発生し得て遊技者の期待感が増し
パチンコの娯楽性を顕著に増大させる効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係るパチンコ遊技機の遊技盤の実施形
態を示す正面図。

【図２】本発明に係るパチンコ遊技機の実施形態を示す
ブロック図。

【図３】本発明に係るパチンコ遊技機の実施形態を示す
フローチャート。

【図４】図柄変動表示器の表示遷移図。

【図５】図柄変動表示器に表示される各図柄のラインナ
ップ図。

【符号の説明】

１ 遊技盤 ２ 図柄変動表示器 ５ 始動口 ７ 可変入賞装置 １００ 遊技制御基板

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 図柄変動表示器に第一表示部と第二表示
   部と特定表示部が設けられ、始動条件が成立する度に第
   二表示部に表示されていた図柄が第一表示部に移動し特
   定表示部に表示されていた図柄が第二表示部に移動する
   とともに特定表示部には数字，記号等の新たな図柄が所
   定時間変動表示された後に停止し、第一表示部の表示図
   柄と第二表示部の表示図柄と特定表示部の表示図柄とが
   特定図柄になると大当たりとなって可変入賞装置が継続
   的に開成状態となるようにしたことを特徴とするパチン
   コ遊技機。
2. 【請求項２】 第一表示部の表示図柄と第二表示部の表
   示図柄と特定表示部の表示図柄とが同一図柄になると大
   当たりとなるようにした請求項１に記載のパチンコ遊技
   機。