JP2000084197A

JP2000084197A - パチンコ遊技機

Info

Publication number: JP2000084197A
Application number: JP10279462A
Authority: JP
Inventors: Hiroshi Enomoto; 宏榎本
Original assignee: Kyoraku Sangyo Co Ltd
Current assignee: Kyoraku Sangyo Co Ltd
Priority date: 1998-09-14
Filing date: 1998-09-14
Publication date: 2000-03-28

Abstract

(57)【要約】【課題】図柄変動表示器の停止図柄が揃うことにより
大当たりが発生し可変入賞装置が継続的に開成状態とな
るパチンコ遊技機であって、大当たり期間中にも運だけ
でなく遊技者の技量によって大当たり終了後に有利な特
典が与えられるようにし、パチンコの醍醐味を増大させ
る。【解決手段】大当たり期間中に遊技盤１面上の所定領
域に所定個数の遊技球が入賞または通過した場合にその
大当たり期間の終了後にその状況に応じて所定の特典が
与えられるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、始動口に遊技球が
入球することにより図柄変動表示器に数字，記号等の複
数の図柄が変動表示され、特定図柄で変動停止した場合
に大当たりが発生し、可変入賞装置が継続的に開成状態
となり遊技球が非常に入賞し易くなるように構成された
パチンコ遊技機に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】周知のように「フィーバー機」と称され
る第１種パチンコ遊技機は、遊技盤にカラー液晶ディス
プレイ，ＣＲＴ等の図柄変動表示器が設けられ、始動口
に遊技球が入ると、１〜９の数字および☆◆◎▽等の記
号（以下、図柄という）が該図柄変動表示器に夫々上か
ら下に流れる如くに３列で変動表示され、その表示の変
動は数秒後に順次停止し、その停止図柄が所定の確率で
偶然性をもって例えば「７７７」，「☆☆☆」のように
３列とも同じ図柄となった場合に大当たり（特別遊技状
態）が発生し、可変入賞装置（大入賞口）の開閉扉が電
動開閉装置の作動により開成状態となるようにしたもの
で、その開成状態の可変入賞装置に遊技球が所定個数
（通常は１０個）入球するか、または開成状態で所定制
限時間（通常は３０秒）が経過すると、いわゆる第１ラ
ウンドが終わって該可変入賞装置は一旦は閉じるが、そ
の第１ラウンド中に可変入賞装置内に設けられている継
続入賞口（Ｖゾーンと称される）に遊技球が入球した場
合には第２ラウンドが始まりすぐにまた該可変入賞装置
が開かれ、開成状態となった可変入賞装置にまた遊技球
が所定個数（通常は１０個）入球するか、または開成状
態で所定制限時間（通常は３０秒）が経過すると、第２
ラウンドが終わって該可変入賞装置はまた閉じるが、そ
の第２ラウンド中に可変入賞装置内に設けられている継
続入賞口（Ｖゾーンと称される）に遊技球が入球した場
合には第３ラウンドが始まりすぐにまた該可変入賞装置
が開かれ、こうして各ラウンド中に継続入賞口に遊技球
が入賞したことを条件として最終ラウンド（例えば第１
６ラウンド）になるまで該可変入賞装置が継続的に開か
れるようにしている。このように特別遊技状態の期間中
に可変入賞装置の開閉扉が所定ラウンド数を限度として
継続的に開かれ遊技球が極めて入り易い状況が続くので
多数の景品球を獲得できて遊技者に多くの利益がもたら
されるものである。

【０００３】また、停止図柄が「３３３」「７７７」等
の奇数であった場合に、次回の大当たり発生確率が高確
率に設定されるようにしたり、或いは大当たり終了後に
図柄変動表示器に抽選図柄を表示しその抽選図柄に従っ
て所定の回数だけ始動口の開時間が長くなるよう設定す
ることにより、図柄変動表示器の変動の機会が多くなる
ようにしたものもあった。

【０００４】しかしいずれにしてもこれら従来のパチン
コ遊技機は、大当たり状態中に遊技者の技量が介入する
割合は極めて少なく、専ら機械任せ、まったくの運任せ
で勝負が決定されてしまうものであった。このためこれ
が遊技者を飽きさせマンネリ化する原因ともなってい
る。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、大当
たり期間中でも遊技者の技量如何によって大当たり終了
後になんらかの特典が与えられるようにし、パチンコ遊
技の娯楽性をより高めてマンネリを解消しようとするも
のである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】そのために本発明のパチ
ンコ遊技機は、始動口に遊技球が入球することにより複
数の図柄が変動表示される図柄変動表示器が設けられ、
該図柄変動表示器が特定図柄で変動停止した場合に大当
たりを発生させ可変入賞装置が継続的に開成状態となる
ようにしたパチンコ遊技機において、大当たり期間中に
遊技盤面上の所定領域に所定個数の遊技球が入賞または
通過した場合にその大当たり期間の終了後に所定の特典
が与えられるようにしたことを特徴とする。また本発明
は上記パチンコ遊技機において、大当たり期間中に遊技
盤面上の所定領域に入賞または通過した遊技球の個数に
よって与えられる特典の大きさが決定されるようにした
ことを特徴とする。また本発明は上記パチンコ遊技機に
おいて、大当たり期間中に遊技盤面上の所定領域に所定
時間内に入賞または通過した遊技球の個数によって与え
られる特典の大きさが決定されるようにしたことを特徴
とする。また本発明のパチンコ遊技機は、始動口に遊技
球が入球することにより複数の図柄が変動表示される図
柄変動表示器が設けられ、該図柄変動表示器が特定図柄
で変動停止した場合に大当たりを発生させ可変入賞装置
が継続的に開成状態となるようにしたパチンコ遊技機に
おいて、大当たり期間中に遊技盤面上の所定領域に遊技
球が所定の順に入賞または通過した場合にその大当たり
期間の終了後に所定の特典が与えられるようにしたこと
を特徴とする。また本発明は上記パチンコ遊技機におい
て、大当たり期間中に遊技盤面上の所定領域に遊技球が
入賞または通過する順を複数種類設け、入賞順または通
過順によってその大当たり期間の終了後に付与する特典
の大きさが決定されるようにしたことを特徴とする。ま
た本発明は上記パチンコ遊技機において、大当たり期間
中に遊技盤面上の所定領域に遊技球が所定の順に所定時
間内に入賞または通過した場合にその大当たり期間の終
了後に所定の特典が与えられるようにしたことを特徴と
する。

【０００７】

【発明の実施の形態】次に図面に従い本発明の実施の形
態を説明する。図１にこのパチンコ遊技機における遊技
盤１の正面を示し、図中、２は該遊技盤１上に設けられ
た液晶ディスプレイからなる図柄変動表示器、３は天入
賞口、４ａ，４ｂは通過ゲート、５は始動口、６ａ，６
ｂは普通入賞口である。始動口５には一対の羽根７が設
けられ、通過ゲート４ａ，４ｂに遊技球が通過すること
により普通図柄変動表示装置（デジタル表示器）８の数
字が変動しその数字が奇数であった場合など所定の数字
で停止した場合にソレノイドにより該羽根７が開閉動し
遊技球が入賞する機会が多く得られる。また、１０は該
始動口５の下方に設けられた大きな長方形状の大入賞口
からなる可変入賞装置で、該可変入賞装置１０にはソレ
ノイドの作動により開閉動する開閉扉１１が設けられて
いる。なお、１２は該可変入賞装置７内の中央部に形成
された継続入賞口である。また、１３は大当たり期間中
に図柄変動表示器２の一部を区画して表示個所としてい
る個数表示手段である。

【０００８】一方、図２はこのパチンコ遊技機の遊技制
御基板の本発明に関連した部分を示すブロック図で、１
４は前記始動口５に入賞した遊技球を検出する始動スイ
ッチ、１５は前記通過ゲート４ａ，４ｂを通過した遊技
球を検出する所定領域スイッチである。該遊技制御基板
には、図柄変動記憶手段と図柄変動駆動手段と大当たり
発生手段とカウンタと所定個数判定手段と特典付与手段
が構成され、図柄変動表示器２を該図柄変動駆動手段に
よりドライブするとともに、可変入賞装置１０のソレノ
イドを該大当たり発生手段からの信号によりドライブ
し、カウンタの計数個数を前記個数表示手段１３に表示
させる。

【０００９】次にこのパチンコ遊技機の作動を図３のフ
ローチャートに従い説明する。ステップ（イ）にて始動
スイッチ１４によって始動口５への入球が検知される
と、ステップ（ロ）に移行し図柄変動駆動手段により図
柄変動表示器２がドライブされ、該図柄変動表示器２の
左列と右列と中列とに、１〜９の数字および☆◆◎▽か
らなる図柄が下方に移動する如くに表示され、その数秒
後に各表示列の図柄が停止する。そしてステップ（ハ）
にてその停止図柄が例えば「２２２」「５５５」「７７
７」等の特定図柄に揃ったかどうかが判定され、特定図
柄であった場合は大当たりが発生してステップ（ニ）に
移行し、大当たり動作が開始され可変入賞装置１０が繰
り返し開成状態となり該可変入賞装置への遊技球の入賞
が容易となる。

【００１０】そして、この大当たり期間中にステップ
（ホ）にて通過ゲート４ａ，４ｂの遊技球の通過が所定
領域スイッチ１５により検知されると、ステップ（ヘ）
にてカウンタに記憶される通過個数（デフォルトはゼ
ロ）がプラス１され、ステップ（ト）でその個数を図１
に例示したように個数表示手段１３に表示させる。そし
てこの大当たり期間中に通過ゲート４ａ，４ｂを通過し
た遊技球の個数がすべて該カウンタにより計数され該個
数表示手段１３に表示される。

【００１１】そして、この大当たり期間が終了すると、
ステップ（チ）よりステップ（リ）に移行し、その通過
個数が所定個数（３０個）以上であるかどうかが判定さ
れ、ステップ（ル）ではその通過個数が所定個数（２０
個）以上であるかどうかが判定される。そして、３０個
以上であった場合はステップ（ヌ）でＡ級特典が付与さ
れ、２０個以上であった場合はステップ（ヲ）でＢ級特
典が付与され、２０個以下の場合は特典が付与されるこ
となくステップ（イ）に戻る。

【００１２】上記Ａ級特典としては、例えばその大当た
り終了後に図柄変動表示器２が図柄変動を３０回するま
で大当たりが発生する確率を通常の１／２５０から１／
２０に上昇させることである。またＢ級特典としては、
例えばその大当たり終了後に図柄変動表示器２が図柄変
動を２０回するまで大当たりが発生する確率を通常の１
／２５０から１／２０に上昇させることである。このた
め通過状況によっては、その大当たり終了後により大き
な特典が得られるようになり、遊技者はそのために大当
たり期間中でも通過ゲート４ａ，４ｂになるべく多くの
遊技球を通過させようと努力し個人の技量を発揮でき
る。

【００１３】なお、この実施形態は通過ゲート４ａ，４
ｂの遊技球の通過を計数することとしたが、天入賞口３
や普通入賞口６ａ，６ｂへの入賞個数を計数しその個数
に応じて特典が付与されるようにしてもよい。また、例
えば天入賞口３に１分以内に３個以上の遊技球が入賞し
た場合に特典を付与するなど、所定時間内に入賞または
通過した遊技球の個数によって与えられる特典の大きさ
が決定されるようにしてもよい。

【００１４】一方、図４は請求項４に記載のパチンコ遊
技機のブロック図を示す。この場合、前記遊技制御基盤
に所定順領域通過判定手段が設けられ、該判定手段に天
入賞口３に入賞した遊技球を検出する領域スイッチ１
５ａと普通入賞口６ａに入賞した遊技球を検出する領域
スイッチ１５ｂと普通入賞口６ｂに入賞した遊技球を
検出する領域スイッチ１５ｃとが接続され、該判定手
段の作動を図柄変動表示器２の一部に表示する順番表示
手段１６が設けられる。

【００１５】このパチンコ遊技機では図５にフローチャ
ートを示すように、図３のステップ（ホ）以降に代えて
ステップ（ａ）〜（ｌ）が実行される。即ち、ステップ
（ニ）にて大当たり動作が開始されると、先ずステップ
（ａ）（ｂ）にて、領域スイッチ１５ａが作動しその
他の領域スイッチ１５ｂと領域スイッチ１５ｃが作
動しないことを条件とし、この条件が満たされた場合は
ステップ（ｃ）（ｄ）に移行し、領域スイッチ１５ｂ
が作動しその他の領域スイッチ１５ａと領域スイッ
チ１５ｃが作動しないことを条件とし、この条件が満た
された場合はさらにステップ（ｅ）（ｆ）に移行し、領
域スイッチ１５ｃが作動しその他の領域スイッチ１
５ａと領域スイッチ１５ｂが作動しないことを条件と
し、この条件が満たされた場合にステップ（ｇ）にて所
定通過順フラグがオンされると同時にステップ（ｂ）か
らステップ（ｇ）に至る所要時間が記憶される。そして
ステップ（ｈ）にて大当たり終了が待たれ、ステップ
（ｉ）にて所定通過順フラグがオンかどうかが判別され
る。即ち、遊技球が天入賞口３と普通入賞口６ａと普通
入賞口６ｂにその順番で入賞したかどうかが判定され、
その順で入賞した場合に限って、ステップ（ｉ）よりス
テップ（ｊ）に移行しさらに所要時間が所定時間（１
分）以内かどうかが判定され、１分以内であった場合は
ステップ（ｋ）でＡ級特典が付与され、１分以上であっ
た場合はステップ（ｌ）でＢ級特典が付与され、所定通
過順フラグがオフであった場合はこれらの特典が付与さ
れることなくステップ（イ）に戻る。

【００１６】このようにこの実施形態では、遊技球が所
定の入賞口に順に入賞することが特典を付与する条件と
なるので、遊技者にとっては大当たり期間中もその入賞
口に向けて打球を発射させることが優位となり、緊張感
に富んだ遊技とすることができる。なお、入賞させるべ
き入賞口の順番を分かりやすくするために図柄変動表示
器にガイド表示をしたり、各入賞口に設けたランプを点
滅させるようにしてもよい。

【００１７】また、この実施形態では必ず天入賞口３，
普通入賞口６ａ，普通入賞口６ｂの順で入賞しないと特
典が与えられないようにしたが、他の順番で入賞した場
合にもそれに応じて別途のＣ級特典やＤ級特典が付与さ
れるようにしてもよい。即ち、大当たり期間中に遊技盤
面上の所定領域に遊技球が入賞または通過する順を複数
種類設け、入賞順または通過順によってその大当たり期
間の終了後に付与する特典の大きさが決定されるように
してもよい。なお大当たり終了後に与えられるＡ級特典
やＢ級特典の内容は、上記のように大当たり発生の確率
を上昇させることの他、始動口５の羽根７の開動時間を
長くして遊技球の入賞機会を多くさせるなど種々の方途
がある。このように本発明のパチンコ遊技機では、大当
たり期間中に遊技球が遊技盤面上の所定領域に遊技球が
入賞または通過した状況に応じて遊技者に種々の特典を
提供できるので、パチンコ遊技をより興味あるものにす
ることができる。

【００１８】

【発明の効果】このように本発明のパチンコ遊技機は、
大当たり期間中に遊技盤面上の所定領域に所定個数の遊
技球が入賞または通過した場合にその大当たり期間の終
了後に所定の特典が与えられるようにしたので、大当た
り期間中にも運だけでなく遊技者の技量によって大当た
り終了後に有利な特典が与えられるようになり、そのた
めにパチンコの醍醐味を増大させマンネリ化が防止され
る等の効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係るパチンコ遊技機の遊技盤の実施形
態を示す正面図。

【図２】本発明に係るパチンコ遊技機の実施形態を示す
ブロック図。

【図３】本発明に係るパチンコ遊技機の実施形態を示す
フローチャート。

【図４】本発明に係るパチンコ遊技機の実施形態を示す
ブロック図。

【図５】本発明に係るパチンコ遊技機の実施形態を示す
フローチャート。

【符号の説明】

１遊技盤２図柄変動表示器３天入賞口４ａ，４ｂ通過ゲート５始動口６ａ，６ｂ普通入賞口１０可変入賞装置１３個数表示手段１４始動スイッチ１５所定領域スイッチ

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】始動口に遊技球が入球することにより複
数の図柄が変動表示される図柄変動表示器が設けられ、
該図柄変動表示器が特定図柄で変動停止した場合に大当
たりを発生させ可変入賞装置が継続的に開成状態となる
ようにしたパチンコ遊技機において、大当たり期間中に
遊技盤面上の所定領域に所定個数の遊技球が入賞または
通過した場合にその大当たり期間の終了後に所定の特典
が与えられるようにしたことを特徴とするパチンコ遊技
機。
【請求項２】大当たり期間中に遊技盤面上の所定領域
に入賞または通過した遊技球の個数によって与えられる
特典の大きさが決定されるようにした請求項１に記載の
パチンコ遊技機。
【請求項３】大当たり期間中に遊技盤面上の所定領域
に所定時間内に入賞または通過した遊技球の個数によっ
て与えられる特典の大きさが決定されるようにした請求
項１に記載のパチンコ遊技機。
【請求項４】始動口に遊技球が入球することにより複
数の図柄が変動表示される図柄変動表示器が設けられ、
該図柄変動表示器が特定図柄で変動停止した場合に大当
たりを発生させ可変入賞装置が継続的に開成状態となる
ようにしたパチンコ遊技機において、大当たり期間中に
遊技盤面上の所定領域に遊技球が所定の順に入賞または
通過した場合にその大当たり期間の終了後に所定の特典
が与えられるようにしたことを特徴とするパチンコ遊技
機。
【請求項５】大当たり期間中に遊技盤面上の所定領域
に遊技球が入賞または通過する順を複数種類設け、入賞
順または通過順によってその大当たり期間の終了後に付
与する特典の大きさが決定されるようにした請求項４に
記載のパチンコ遊技機。
【請求項６】大当たり期間中に遊技盤面上の所定領域
に遊技球が所定の順に所定時間内に入賞または通過した
場合にその大当たり期間の終了後に所定の特典が与えら
れるようにした請求項４に記載のパチンコ遊技機。