JP3058868B1 - パチンコ遊技機 - Google Patents

Abstract

【要約】 【課題】 大当たりが発生するパチンコ遊技機であっ
て、図柄変動表示器により魅力的で斬新なリーチ態様が
演出されるようにし、大当たりに対する遊技者の期待感
を増しパチンコの娯楽性を増大させる。 【解決手段】 始動条件が成立することにより図柄変動
表示器２に数字，記号等の図柄が３列にて夫々動画状に
流れる如くに変動表示された後、該各表示列の変動が時
間差をもって停止するものであって、最後の一列のみが
未だ変動中で他の表示列はすでに同一図柄で停止してい
る状態（以下、リーチ状態といい、その同一図柄をリー
チ図柄という）を経て該各表示列に停止した図柄が全て
同一であった場合に大当たりとなって可変入賞装置７が
継続的に開成状態となるパチンコ遊技機において、リー
チ状態となったとき、同一図柄で停止している表示列の
停止位置を列方向に適宜ずらしたり縮小表示することで
ことでリーチ図柄を複数化するとともに、未だ変動中の
表示列の各図柄の間隔を拡大して変動表示する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、図柄変動表示器に
数字，記号等の複数の図柄が複数列にて流れる如くに変
動表示された後、該各表示列の図柄の変動が停止し、各
表示列とも同じ停止図柄となると大当たりが発生し特別
遊技状態となって大入賞口が継続的に開かれ打球が非常
に入賞し易くなるように構成されたパチンコ遊技機に関
するものである。

【０００２】

【従来の技術】周知のように「フィーバー機」と称され
る第１種パチンコ遊技機は、周知のように、遊技盤にカ
ラー液晶ディスプレイ，ＣＲＴ等の図柄変動表示器が設
けられ、始動口に打球が入ると、１〜８の数字および
○，△，□，×等の記号またはキャラクター等（以下、
図柄という）が該図柄変動表示器に夫々上から下に流れ
る如くに３列で変動表示され、その表示の変動は数秒後
に左列，右列，中列の順に停止し、その停止図柄が所定
の確率で偶然性をもって例えば「７７７」，「☆☆☆」
のように３列とも同じ図柄となった場合に大当たり（特
別遊技状態）となり、可変入賞装置（大入賞口）の開閉
扉が電動開閉装置の作動により開成状態となるようにし
たもので、その開成状態の可変入賞装置に打球が所定個
数（通常は１０個）入球するか、または開成状態で所定
制限時間（通常は３０秒）が経過すると、いわゆる第１
ラウンドが終わって該可変入賞装置は一旦は閉じるが、
その第１ラウンド中に可変入賞装置内に設けられている
継続入賞口（Ｖゾーンと称される）に打球が入球した場
合には第２ラウンドが始まりすぐにまた該可変入賞装置
が開かれ、開成状態となった可変入賞装置にまた打球が
所定個数（通常は１０個）入球するか、または開成状態
で所定制限時間（通常は３０秒）が経過すると、第２ラ
ウンドが終わって該可変入賞装置はまた閉じるが、その
第２ラウンド中に可変入賞装置内に設けられている継続
入賞口（Ｖゾーンと称される）に打球が入球した場合に
は第３ラウンドが始まりすぐにまた該可変入賞装置が開
かれ、こうして各ラウンド中に継続入賞口に打球が入賞
したことを条件として最終ラウンド（例えば第１６ラウ
ンド）になるまで該可変入賞装置が継続的に開かれるよ
うにしている。このように特別遊技状態の期間中に可変
入賞装置の開閉扉が所定ラウンド数を限度として継続的
に開かれ打球が極めて入り易い状況が続くので多数の景
品球を獲得できて遊技者に多くの利益がもたらされるも
のである。

【０００３】また、上記図柄変動表示器の変動表示は、
通常は左列，右列，中列の順に停止するが、左列と右列
が同じ図柄で停止した場合は、中列が一旦は違う図柄に
停止しても再び逆方向等に流れ、結局は総て同一図柄で
停止し大当たりとなったり、或いはまた違う図柄でしか
停止しなかったりする表示（一般に「リーチ状態」と称
されている）がなされている。つまりこうしたリーチ状
態のような図柄の特有な変動態様を持たせたり、あるい
はそのとき同時に画面をフラッシュさせたり、何らかの
サインやキャラクターを登場させたりするなどいろいろ
な表示態様を採ることで、遊技者の大当たり発生に対す
る期待感を大きくさせ、遊技者を楽しませることが今日
のパチンコの醍醐味となっている。従って、より効果的
かつ魅力的なリーチ態様が求められている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、より
魅力的で斬新なリーチ態様を提供し、パチンコの娯楽性
が一層増大されるようにするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】そのために本発明のパチ
ンコ遊技機は、始動条件が成立することにより図柄変動
表示器に数字，記号等の図柄が３列にて夫々動画状に流
れる如くに変動表示された後、該各表示列の変動が時間
差をもって停止するものであって、最後の一列のみが未
だ変動中で他の表示列はすでに同一図柄で停止している
状態（以下、リーチ状態といい、その同一図柄をリーチ
図柄という）を経て該各表示列に停止した図柄が全て同
一であった場合に大当たりとなって可変入賞装置が継続
的に開成状態となるパチンコ遊技機において、リーチ状
態となったとき、同一図柄で停止している表示列の停止
位置を列方向に適宜ずらすことでリーチ図柄を複数化す
るとともに、未だ変動中の表示列の各図柄の間隔を拡大
して変動表示することを特徴とする。また本発明は上記
パチンコ遊技機において、各表示列が全て停止した場合
に各表示列のずれ、および図柄の間隔を元の状態に戻し
て表示することを特徴とする。また本発明のパチンコ遊
技機は、始動条件が成立することにより図柄変動表示器
に数字，記号等の図柄が３列にて夫々動画状に流れる如
くに変動表示された後、該各表示列の変動が時間差をも
って停止するものであって、最後の一列のみが未だ変動
中で他の表示列はすでに同一図柄で停止している状態
（以下、リーチ状態といい、その同一図柄をリーチ図柄
という）を経て該各表示列に停止した図柄が全て同一で
あった場合に大当たりとなって可変入賞装置が継続的に
開成状態となるパチンコ遊技機において、リーチ状態と
なったとき、同一図柄で停止している表示列を列方向に
縮小表示することでリーチ図柄を複数化するとともに、
未だ変動中の表示列の各図柄の間隔を拡大して変動表示
することを特徴とする。また本発明は上記パチンコ遊技
機において、各表示列が全て停止した場合に各表示列の
縮小表示、および図柄の間隔を元の状態に戻して表示す
ることを特徴とする。

【０００６】

【発明の実施の形態】次に図面に従い本発明の実施の形
態を説明する。図１にこのパチンコ遊技機における遊技
盤１の正面を示し、図中、２は該遊技盤１上に設けられ
たカラー液晶ディスプレイからなる図柄変動表示器、３
は普通入賞口、４は通過ゲート、５は始動口である。始
動口５には一対の羽根６が設けられ、通過ゲート４を打
球が通過することにより普通図柄変動表示装置（デジタ
ル表示器）１０の数字が変動しその数字が奇数であった
場合など所定の数字で停止した場合にソレノイドにより
該羽根６が開閉動し打球が入賞する機会が多く得られ
る。また、７は該始動口５の下方に設けられた大きな長
方形状の大入賞口からなる可変入賞装置で、該可変入賞
装置７にはソレノイドの作動により開閉動する開閉扉８
が設けられている。なお、９は該可変入賞装置７内の中
央部に形成された継続入賞口である。

【０００７】一方、図２はこのパチンコ遊技機の本発明
に関連する遊技制御基板１００の要部を示したブロック
図で、１１は前記始動口５に入賞した打球を検出する始
動スイッチ、１２は前記可変入賞装置７への入賞球を計
数するスイッチ、１３は前記継続入賞口９への入賞球を
検出するスイッチである。該遊技制御基板１００には、
図柄制御手段と大当たり制御手段とからなる遊技制御手
段１４、図柄変動表示器２をドライブする図柄表示駆動
手段１５、および可変入賞装置７のソレノイドをドライ
ブする駆動制御手段１６が設けられている。

【０００８】次にこのパチンコ遊技機の作動を図３のフ
ローチャートに従い説明する。図３のフローチャートは
請求項１に記載の発明に係るものであって、始動スイッ
チ１１によって始動口５に入賞した打球が検知されるこ
とで始動条件が成立する。このとき、大当たりかどうか
を決する乱数と、図柄変動態様，リーチ態様等を決定す
る乱数が乱数発生器から取り込まれる。そして、ステッ
プａからステップｂに移行して遊技制御手段１４が作動
し図柄表示駆動手段１５により図柄変動表示器２がドラ
イブされ、図４に示したような１〜８の数字および○，
△，□，×とからなる図柄がその順番にて図柄変動表示
器２の左列と中列と右列に夫々上方から下方に流れる如
くの動画状に変動表示される。

【０００９】そして、数秒後にステップｃにて左列と右
列の図柄の流れが停止し、ステップｄにて左列停止図柄
と右列停止図柄とが同一であるかどうかが判別され、同
一でなければステップｊに移行しさらに中列を停止させ
る。また、ステップｄにて左列停止図柄と右列停止図柄
とがともに図５の（イ）→（ロ）に示したように、とも
に「８」の同一図柄であった場合、即ちリーチ状態とな
った場合（以下、その同一図柄のことをリーチ図柄とい
う）は、ステップｅに移行し、さらにそのリーチ態様を
通常リーチとするか、或いは図柄間隔拡大リーチとする
かどうかが決せられる。そして通常リーチに決せられた
場合は、図５に示したように従来型のリーチ態様と変わ
りなくやがて中列の図柄が停止し、その停止図柄もリー
チ図柄の「８」となるかどうかによって大当たりとなる
かどうかが決せられる。図５は（ニ）に示したように、
結果的に大当たりとならなかった例である。

【００１０】また、ステップｅにて図柄間隔拡大リーチ
に決せられた場合はステップｆに移行し、図７（ロ）→
（ハ）にそのリーチ状態を示したように、左右図柄が半
文字分上又は下にずらされることによって図柄変動表示
器中に図柄が２行に表示されるようになり、リーチ図柄
が「７」と「８」の２つになるとともに、未だ変動中の
中列は図６に示したように各図柄間の間隔に１文字分の
空白が空くように図柄の間隔を拡大して変動表示し、図
７（ニ）に示したようなリーチ態様とする。（ステップ
ｈ，ｉ）。このため、中列は「７」と「８」のいずれで
停止しても揃うこととなり、大当たりとなる確率が２倍
に増えた如くの表示態様をなす。即ち、２図柄を停止待
ちの対象とし得る、いわばダブルリーチ状態となるの
で、遊技者にとって大当たりへの期待感がこれによって
大きく増大する。そしてステップｊにて中図柄が停止し
ステップｋにてまた全３列の表示図柄が元の表示状態に
戻され、ステップｌにて大当たりであるかどうかが決せ
られることで、図７（ホ）→（ヘ）に示すように表示態
様が変遷する。即ち、各表示列が全て同一図柄にて停止
した場合に各表示列のずれ、および図柄の間隔が元の状
態に戻して表示される。そして、図７の例では「８８
８」と揃うことで大当たりが発生したこととなり、ステ
ップｍにて可変入賞装置７が繰り返し開成状態となり該
可変入賞装置への打球の入賞を容易ならしめ一時に多数
の景品球が払い出されるようになる。

【００１１】また、図８のフローチャートは請求項３に
記載の発明に係るものであって、ステップｆ〜ｉが変更
されている他は図３と同様である。即ち図８に示す発明
では、図１１の（ロ）→（ハ）に示すように、リーチ状
態となったとき、同一図柄で停止している左右の表示列
を列方向に縮小表示したものとする（図９に示す）こと
でリーチ図柄を３つに複数化するとともに、未だ変動中
の中列の各図柄については図１０に示したように縮小し
たうえで図柄間に１文字分の空白が空くように図柄の間
隔を拡大して変動表示し、図１１（ニ）に示したような
リーチ態様とする。（ステップｈ，ｉ）。このため、中
列は「７」と「８」と「０」のいずれで停止しても揃う
こととなり、大当たりとなる確率が３倍に増えた如くの
表示態様をなす。即ち、３図柄を停止待ちの対象とし得
る、いわばトリプルリーチ状態となるので、遊技者にと
って大当たりへの期待感がこれによってさらに大きく増
大する。そしてステップｊにて中図柄が停止しステップ
ｋにてまた全３列の表示図柄が元の表示状態に戻され、
ステップｌにて大当たりであるかどうかが決せられるこ
とで、図１１（ホ）→（ヘ）に示すように表示態様が変
遷する。即ち、各表示列に停止した図柄が全て同一であ
った場合に各表示列の縮小表示、および図柄の間隔が元
の状態に戻して表示される。そして、図１１の例では
「○○○」と揃うことで大当たりが発生したこととな
る。

【００１２】このように本発明のパチンコ遊技機では、
リーチ図柄を複数化することによって大当たり発生の確
率が高くなった如くに表示し得るので、遊技者の大当た
りに対する期待感を大きく増大させることができる。そ
して未だ変動中の表示列の図柄の間隔を拡大して表示す
るものであるので、リーチ図柄が複数化していても揃う
図柄（大当たり図柄）は１つにすることができる。この
ため、大当たり図柄の種類によってその後の特典になん
らかの差異を設けた機種である場合にもいずれの図柄で
揃うのかを楽しみにでき、遊技者の期待感を一層増大さ
せることができる。

【００１３】

【発明の効果】このように本発明のパチンコ遊技機は、
図柄変動表示器により魅力的で斬新なリーチ態様が演出
されるので、大当たりに対する遊技者の期待感が増しパ
チンコの娯楽性が増大する効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係るパチンコ遊技機の遊技盤の実施形
態を示す正面図。

【図２】本発明に係るパチンコ遊技機の実施形態を示す
ブロック図。

【図３】本発明に係るパチンコ遊技機の実施形態を示す
フローチャート。

【図４】図柄変動表示器に表示される全図柄の表示形態
図。

【図５】図柄変動表示器に表示されるリーチ状態の具体
例の説明図。

【図６】図柄変動表示器にリーチ状態時に表示される全
図柄の表示形態図。

【図７】図柄変動表示器に表示されるリーチ状態の具体
例の説明図。

【図８】本発明に係るパチンコ遊技機の実施形態を示す
フローチャート。

【図９】図柄変動表示器にリーチ状態時に表示される全
図柄の表示形態図。

【図１０】図柄変動表示器にリーチ状態時に表示される
全図柄の表示形態図。

【図１１】図柄変動表示器に表示されるリーチ状態の具
体例の説明図。

【符号の説明】

１ 遊技盤 ２ 図柄変動表示器 ５ 始動口 ７ 可変入賞装置 １００ 遊技制御基板

Claims (2)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 始動条件が成立することにより図柄変動
   表示器に数字，記号等の図柄が３列にて夫々動画状に流
   れる如くに変動表示された後、該各表示列の変動が時間
   差をもって停止するものであって、最後の一列のみが未
   だ変動中で他の表示列はすでに同一図柄で停止している
   状態（以下、リーチ状態といい、その同一図柄をリーチ
   図柄という）を経て該各表示列に停止した図柄が全て同
   一であった場合に大当たりとなって可変入賞装置が継続
   的に開成状態となるパチンコ遊技機において、リーチ状
   態となったとき、同一図柄で停止している表示列の停止
   位置を列方向に適宜ずらすことでリーチ図柄を複数化す
   るとともに、未だ変動中の表示列の各図柄の間隔を拡大
   して変動表示し、各表示列が全て停止した場合に各表示
   列のずれ、および図柄の間隔を元の状態に戻して表示す
   ることを特徴としたパチンコ遊技機。
2. 【請求項２】 始動条件が成立することにより図柄変動
   表示器に数字，記号等の図柄が３列にて夫々動画状に流
   れる如くに変動表示された後、該各表示列の変動が時間
   差をもって停止するものであって、最後の一列のみが未
   だ変動中で他の表示列はすでに同一図柄で停止している
   状態（以下、リーチ状態といい、その同一図柄をリーチ
   図柄という）を経て該各表示列に停止した図柄が全て同
   一であった場合に大当たりとなって可変入賞装置が継続
   的に開成状態となるパチンコ遊技機において、リーチ状
   態となったとき、同一図柄で停止している表示列を列方
   向に縮小表示することでリーチ図柄を複数化するととも
   に、未だ変動中の表示列の各図柄の間隔を拡大して変動
   表示し、各表示列が全て停止した場合に各表示列の縮小
   表示、および図柄の間隔を元の状態に戻して表示するこ
   とを特徴としたパチンコ遊技機。