JP2000073260A - 織機における電磁弁作動方法及び装置 - Google Patents

織機における電磁弁作動方法及び装置

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JP2000073260A
JP2000073260A JP23698298A JP23698298A JP2000073260A JP 2000073260 A JP2000073260 A JP 2000073260A JP 23698298 A JP23698298 A JP 23698298A JP 23698298 A JP23698298 A JP 23698298A JP 2000073260 A JP2000073260 A JP 2000073260A
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loom
pressure
demagnetization
preparatory
solenoid valve
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JP23698298A
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Hiroshi Tanizaki
廣 谷嵜
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Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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    • D03WEAVING
    • D03DWOVEN FABRICS; METHODS OF WEAVING; LOOMS
    • D03D47/00Looms in which bulk supply of weft does not pass through shed, e.g. shuttleless looms, gripper shuttle looms, dummy shuttle looms
    • D03D47/28Looms in which bulk supply of weft does not pass through shed, e.g. shuttleless looms, gripper shuttle looms, dummy shuttle looms wherein the weft itself is projected into the shed
    • D03D47/30Looms in which bulk supply of weft does not pass through shed, e.g. shuttleless looms, gripper shuttle looms, dummy shuttle looms wherein the weft itself is projected into the shed by gas jet
    • D03D47/3026Air supply systems
    • D03D47/3053Arrangements or lay out of air supply systems

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Abstract

(57)【要約】 【課題】長期間の織機の運転停止後の運転再開時におけ
る電磁弁の動作を製織中の定常的な動作と同等にし得る
ようにする。 【解決手段】圧力制御装置32は、織機制御コンピュー
タCからの製織停止信号の入力に基づいて電気式圧力調
整弁31の圧力調整状態を製織時の設定圧力状態から基
底圧力状態に切り換えて圧力エア供給タンク26内の圧
力を大気圧程度に減圧する。起動スイッチ10をON操
作すると、織機制御コンピュータCは準備励消磁信号を
励消磁制御装置35に出力する。励消磁制御装置35は
準備励消磁信号に入力に基づいて織機運転停止状態にお
いて電磁開閉弁20〜25を1回励消磁する。その後、
圧力制御装置32は圧力エア供給タンク26内の圧力を
設定圧力に復帰させ、励消磁制御装置35は緯入れ用励
消磁制御を開始する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電磁弁を使用する
織機における電磁弁作動方法及び装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】特開平9−59851号公報に開示され
るように、緯入れ用メインノズル及び緯入れ用補助ノズ
ルの噴射作用によって緯入れするジェットルームでは電
磁開閉弁が使用される。電磁開閉弁は緯入れ用メインノ
ズル及び緯入れ用補助ノズルへのエアの供給及び供給停
止の切り換えに用いられる。電磁開閉弁の迅速な動作
は、緯入れ用メインノズル及び緯入れ用補助ノズルにお
けるエアの適正な噴射タイミングを得る上で重要であ
る。
【0003】しかし、特開平9−59851号公報にも
開示されるように、織機の運転停止期間が長くなると、
織機の運転再開直後の前記電磁開閉弁の初動が鈍くな
る。このような電磁開閉弁の初動の鈍さは、織機の運転
再開直後の緯入れ用メインノズル及び緯入れ用補助ノズ
ルにおけるエアの適正な噴射タイミングを得る上で支障
となる。緯入れ用メインノズル及び緯入れ用補助ノズル
におけるエア噴射が適正タイミングで行われないと、緯
入れミスが発生し易くなる。そのため、特開平9−59
851号公報の装置では、織機の運転停止期間が長くな
った後の運転再開時には、製織中に前記電磁開閉弁に定
常的に印加される過励磁電圧よりも更に高い過励磁電圧
を所定の織機回転回数の間だけ前記電磁開閉弁に印加し
たり、あるいは製織中に前記電磁開閉弁に定常的に印加
される過励磁電圧の印加時間よりも長い時間にわたって
前記過励磁電圧を所定の織機回転回数の間だけ印加する
といった補助的な過励磁電圧印加対策が施されている。
織機の運転再開直後の前記電磁開閉弁の初動の鈍さは前
記のような補助的な過励磁電圧印加対策によって解消さ
れる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】製織中の前記のような
補助的な過励磁電圧印加対策による電磁開閉弁の動作状
況は、定常的な過励磁電圧の印加タイミングによる電磁
開閉弁の動作状況とは異なる。定常的な過励磁電圧の印
加タイミングは、緯入れ用メインノズル及び緯入れ用補
助ノズルにおけるエアの適正な噴射タイミングを得られ
るように設定されたものである。従って、製織中の前記
のような補助的な過励磁電圧印加によって得られる緯入
れ用メインノズル及び緯入れ用補助ノズルにおけるエア
噴射タイミングは、前記適正な噴射タイミングとは異な
ってくる。製織中のこのようなエア噴射タイミングのず
れは緯入れミスを誘発するおそれをもたらす。
【0005】又、製織中に前記電磁開閉弁に定常的に印
加される過励磁電圧よりも更に高い過励磁電圧を印加す
る構成では、定常的に印加される過励磁電圧を発生させ
るための電源とは別の電源が必要となる。このような別
電源を必要とする構成は織機のコストアップにつなが
る。
【0006】本発明は、長期間の織機の運転停止後の運
転再開時における電磁弁の動作を製織中の定常的な動作
と同等にし得るようにすることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】そのために請求項1の発
明では、所定の期間以上継続して停止した後に運転を再
開する前に、前記電磁弁を少なくとも1回励消磁する準
備作動を行なうようにした。
【0008】前記電磁弁に対する準備作動は、本作動に
おける電磁弁の初動の鈍さを解消する。前記準備作動は
電磁弁の本作動の前に行われ、前記準備作動が本作動の
一部として行われることはない。従って、製織中におけ
る前記電磁弁を介して供給される流体の供給タイミング
が製織中の定常的な流体供給タイミングと異なることは
ない。
【0009】請求項2の発明では、請求項1において、
前記準備作動は、流体を流さない状態での励消磁とし
た。前記電磁弁を介して供給される流体の供給によって
影響を受ける対象物は、準備作動時には影響を受けな
い。
【0010】請求項3の発明では、請求項1及び請求項
2のいずれか1項において、織機1回転毎に作動される
電磁弁を織機運転開始前に製織中の作動タイミングで準
備作動するようにした。
【0011】製織中における定常的な作動タイミングの
制御が準備作動に利用できる。請求項4の発明では、前
記電磁弁を準備作動するための準備作動指令信号を出力
する準備作動指令信号出力手段と、前記電磁弁を励消磁
する作動制御手段とを備えた電磁弁作動装置を構成し、
前記作動制御手段は、前記準備作動指令信号出力手段か
らの準備作動指令信号の出力に応じて前記電磁弁を少な
くとも1回励消磁する準備作動を行なわせるようにし
た。
【0012】準備作動指令信号出力手段が準備作動指令
信号を出力すると、作動制御手段は電磁弁を準備作動し
た後に電磁弁を本作動する。請求項5の発明では、請求
項4において、前記電磁弁へ送られる流体の圧力を自動
調整する圧力自動調整手段を備えた電磁弁作動装置を構
成し、前記圧力自動調整手段は前記準備作動指令信号出
力手段の準備作動指令信号の出力に基づいて前記流体の
圧力を減圧し、前記作動制御手段は前記圧力自動調整手
段による前記流体の圧力の減圧後に前記準備作動を行な
うようにした。
【0013】前記流体の圧力の減圧を行なっておけば、
前記電磁弁の準備作動に伴う前記流体の供給による不都
合が回避される。請求項6の発明では、請求項4におい
て、前記準備作動指令信号出力手段の準備作動指令信号
の出力に基づいて前記電磁弁の準備作動遂行を報知する
報知手段と、前記作動制御手段の準備作動制御を指令す
る手動操作式準備作動指令手段とを備えた電磁弁作動装
置を構成した。
【0014】前記電磁弁の準備作動遂行が予め報知手段
によって報知される。作業者はこの報知によって手動操
作式準備作動指令手段を操作して電磁弁を準備作動させ
ることになる。
【0015】請求項7の発明では、請求項4乃至請求項
6のいずれか1項において、織機は、緯入れ用メインノ
ズル及び緯入れ用補助ノズルの噴射作用によって緯糸を
緯入れするジェットルームとし、前記電磁弁は、前記緯
入れ用メインノズル及び緯入れ用補助ノズルへのエアの
供給及び供給停止の切り換えを行なう電磁開閉弁とし
た。
【0016】本発明はジェットルームへの適用に好適で
ある。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明をジェットルームに
具体化した第1の実施の形態を図1〜図5に基づいて説
明する。
【0018】図1に示すMは織機駆動モータであり、織
機駆動モータMは織機制御コンピュータCの制御を受け
る。織機制御コンピュータCは起動スイッチ10のON
操作に基づいて織機駆動モータMの作動を指令する。1
1は巻付方式の緯糸測長貯留装置である。緯糸測長貯留
装置11の糸巻付面111上への緯糸巻付け及び糸巻付
面111からの緯糸引き出し解舒は電磁ソレノイド12
の係止ピン121の出没動作によって制御される。電磁
ソレノイド12の励消磁は駆動回路13を介して織機制
御コンピュータCの指令制御によって行われる。織機制
御コンピュータCは緯糸解舒検出器14からの緯糸解舒
検出情報に基づいて電磁ソレノイド12の励消磁を制御
する。
【0019】緯入れ用メインノズル15の噴射作用によ
って糸巻付面111から引き出し射出された緯糸Yは、
複数の緯入れ用補助ノズル16のリレー噴射へと受け継
がれる。緯入れが良好に行われた場合、緯入れ末端への
緯糸Yの到達の有無が所定の織機回転角度範囲にて光電
センサ型の緯入れミス検出器17によって検出される。
緯糸到達無の場合には緯入れミス検出器17は運転停止
信号を織機制御コンピュータCに出力する。織機制御コ
ンピュータCは運転停止信号の入力に基づいて織機の運
転を停止する。
【0020】緯入れ末端にはストレッチノズル18及び
把持パイプ19が対向設置されている。ストレッチノズ
ル18と把持パイプ19との対向間隙は緯糸Yの緯入れ
経路と交差している。緯糸Yが正常に緯入れされた場合
には緯糸Yの先端部がストレッチノズル18の噴射作用
によって把持パイプ19へ吹き入れられる。緯糸Yの先
端部は把持パイプ19内でエア噴射力によって把持さ
れ、適度な張力が緯糸Yに付与される。
【0021】緯入れ用メインノズル15における緯入れ
用圧力エア噴射は電磁開閉弁20の励消磁により制御さ
れる。緯入れ用補助ノズル16における緯入れ用圧力エ
ア噴射は電磁開閉弁21,22,23,24の励消磁に
より制御される。ストレッチノズル18における緯糸把
持用圧力エア噴射は電磁開閉弁25の励消磁により制御
される。電磁開閉弁20は圧力エア供給タンク26に接
続されており、電磁開閉弁21〜24は圧力エア供給タ
ンク27に接続されている。電磁開閉弁25は圧力エア
供給タンク28に接続されている。圧力エア供給タンク
26,27は電気式圧力調整弁31,33を介して元圧
タンク34に接続されている。電気式圧力調整弁31,
33は圧力制御装置32の制御を受ける。
【0022】各電磁開閉弁20〜25の励消磁は、駆動
回路29を介して励消磁制御装置35の制御を受ける。
製織中においては励消磁制御装置35は、織機制御コン
ピュータCからの励消磁指令及びロータリエンコーダ3
0からの織機回転角度検出信号に基づいて電磁開閉弁2
0〜25の励消磁を制御するという緯入れ用励消磁制御
を行なう。励消磁指令のデータは、励消磁制御装置35
のデータメモリに入力設定されており、励消磁制御装置
35はこれら各データ及びプログラムメモリに入力設定
されている緯入れ制御プログラムに基づいて緯入れ制御
指令を遂行する。
【0023】圧力エア供給タンク26,27には圧力検
出器36,37が接続されており、圧力検出器36,3
7からの圧力検出情報は圧力制御装置32に入力され
る。圧力制御装置32は圧力検出器36,37からの圧
力情報に基づいて電気式圧力調整弁31,33をフィー
ドバック制御する。製織中においては圧力制御装置32
は、緯糸Yの先端が所定の時期に緯入れミス検出器17
の設置位置に到達するように電気式圧力調整弁31,3
3の圧力調整状態を制御するという緯入れ用圧力制御を
行なう。即ち、製織中における圧力エア供給タンク2
6,27内の圧力は、緯糸Yの先端が所定の時期に緯入
れミス検出器17の設置位置に到達するように制御され
る。
【0024】図3〜図5は、織機制御コンピュータC、
圧力制御装置32及び励消磁制御装置35による電磁弁
作動制御プログラムを表すフローチャートである。以下
に図3〜図5のフローチャートに基づいて電磁弁作動制
御を説明する。
【0025】緯入れミス検出器17が緯糸到達無を検出
して運転停止信号を織機制御コンピュータCに出力する
と、織機制御コンピュータCは圧力制御装置32及び励
消磁制御装置35に製織停止信号を出力すると共に、織
機駆動モータMの作動及び電磁ソレノイド12の励消磁
を停止する。圧力制御装置32は、製織停止信号の入力
に基づいて電気式圧力調整弁31の圧力調整状態を製織
時の設定圧力状態から基底圧力状態に切り換える。設定
圧力状態は圧力エア供給タンク26内の圧力を製織時の
設定圧力とする圧力調整状態のことであり、基底圧力状
態は圧力エア供給タンク26内の圧力を大気圧程度とす
る圧力調整状態のことである。励消磁制御装置35は、
製織停止信号の入力に基づいて電磁開閉弁20〜25の
励消磁制御を停止する。
【0026】圧力制御装置32は圧力検出器36からの
圧力検出情報に基づいて圧力エア供給タンク26内の圧
力を把握している。圧力エア供給タンク26内の圧力が
大気圧程度まで減圧すると、圧力制御装置32は減圧完
了信号を励消磁制御装置35に出力する。励消磁制御装
置35は減圧完了信号の入力に基づいて準備励消磁信号
の入力に待機する。
【0027】緯入れミスした緯糸を織布の織前から除去
する緯入れミス処理を行なった後に起動スイッチ10を
ON操作すると、織機制御コンピュータCは準備励消磁
信号を圧力制御装置32及び励消磁制御装置35に出力
する。励消磁制御装置35は準備励消磁信号に入力に基
づいて織機運転停止状態において電磁開閉弁20〜25
を1回励消磁する。圧力エア供給タンク27,28内の
圧力は製織中の設定圧力になっているため、緯入れ用補
助ノズル16及びストレッチノズル18は、織機運転停
止中の電磁開閉弁21〜25の準備励消磁によってエア
噴射を行なう。しかし、圧力エア供給タンク26内の圧
力は大気圧程度であるため、緯入れ用メインノズル15
が織機運転停止中の電磁開閉弁20の準備励消磁によっ
てエア噴射を行なうことはない。従って、緯入れ用メイ
ンノズル15に通されている緯糸が緯入れされてしまう
ことはない。
【0028】励消磁制御装置35は準備励消磁後に準備
励消磁完了信号を織機制御コンピュータC及び圧力制御
装置32に出力する。圧力制御装置32は準備励消磁完
了信号の入力に基づいて電気式圧力調整弁31の圧力調
整状態を製織時の設定圧力状態へ切り換える。圧力エア
供給タンク26内の圧力が設定圧力に復帰すると、圧力
制御装置32は圧力復帰完了信号を織機制御コンピュー
タCに出力する。織機制御コンピュータCは圧力復帰完
了信号の入力に基づいて製織開始信号を圧力制御装置3
2及び励消磁制御装置35に出力する。圧力制御装置3
2は製織開始信号の入力に基づいて製織時の緯入れ用圧
力制御を開始し、励消磁制御装置35は製織開始信号の
入力に基づいて緯入れ用励消磁制御を開始する。
【0029】第1の実施の形態では以下の効果が得られ
る。 (1-1)準備作動指令信号出力手段を構成する織機制御
コンピュータCは、起動スイッチ10のON操作に伴っ
て準備作動指令信号となる準備励消磁信号を作動制御手
段である励消磁制御装置35に出力する。作動制御手段
である励消磁制御装置35は電磁開閉弁20〜25を織
機運転開始前の織機運転停止時に電磁開閉弁20〜25
を1回励消磁する。製織時の電磁開閉弁20〜25の励
消磁という本作動に入る前のこのような準備励消磁は、
織機の長期運転停止による電磁開閉弁20〜25の初動
の鈍さを解消する。従って、製織時の電磁開閉弁20〜
25の本作動における初動性も製織中の定常的な電磁開
閉弁20〜25の動作性と同じとなり、電磁開閉弁20
〜25の円滑な開閉動作が初動時から保障される。 (1-2)電磁開閉弁20〜25の準備作動は本作動の前
に行われ、電磁開閉弁20〜25の準備作動が本作動の
一部として行われることはない。即ち、織機運転開始直
後の緯入れ用メインノズル15及び緯入れ用補助ノズル
16のエア噴射タイミングが製織中の所望の定常的なエ
ア噴射タイミングと異なることはない。従って、緯入れ
用メインノズル15、緯入れ用補助ノズル16及びスト
レッチノズル18は常に所定のタイミングで噴射し、安
定した緯入れが保障される。 (1-3)緯糸Yが係止ピン121によって糸巻付面11
1からの引き出しを阻止されている状態で緯入れ用メイ
ンノズル15がエアを噴射すると、緯糸Yが緯入れ用メ
インノズル15の上流側で糸切れを起こし易い。このよ
うな糸切れは緯入れミスとなる。
【0030】本実施の形態では、電磁開閉弁20〜25
の準備作動時には圧力自動調整手段である圧力制御装置
32が圧力エア供給タンク26の圧力を大気圧相当に減
圧する制御を行ない、電磁開閉弁20が励磁されても緯
入れ用メインノズル15がエアを噴射することはない。
従って、電磁開閉弁20を介して供給される圧力エアの
供給によって緯入れされる緯糸Yは、準備作動時には圧
力エアの影響を受けず、糸切れとなるような事態は生じ
ない。 (1-4)電磁開閉弁20〜25は、織機1回転毎に1回
所定タイミングで励消磁される。準備作動時においても
電磁開閉弁20〜25は製織中の定常的な励消磁タイミ
ングで励消磁される。製織中における定常的な励消磁タ
イミングの制御を準備作動に利用する構成は、電磁開閉
弁20〜25の励消磁制御の簡素化に寄与する。 (1-5)ジェットルームでは他の型の織機に比べて電磁
弁の使用個数が多い。本発明は多くの電磁弁を使用する
ジェットルームへの適用に好適である。
【0031】次に、図6〜図8の第2の実施の形態を説
明する。第1の実施の形態と同じ構成部には同じ符号が
付してある。この実施の形態では、準備励消磁指令スイ
ッチ38及び報知装置39が織機制御コンピュータCに
信号接続されている。織機制御コンピュータC及び励消
磁制御装置40は図7及び図8のフローチャートで示す
励消磁制御プログラムを遂行する。
【0032】運転停止信号が出力されると、織機制御コ
ンピュータC及び励消磁制御装置40は第1の実施の形
態の場合と同様に織機駆動モータMの作動及び電磁開閉
弁20〜25の励消磁制御を停止する。織機運転停止後
に起動スイッチ10をON操作すると、織機制御コンピ
ュータCは緯入れ用メインノズル15からの緯糸Yの取
り外し及び準備励消磁着手の報知を報知装置39に指令
する。報知手段である報知装置39は、前記報知の指令
に基づいて緯入れ用メインノズル15からの緯糸Yの取
り外し及び準備励消磁着手の報知を行なう。作業者は、
この報知に基づいて緯入れ用メインノズル15から緯糸
Yを取り外すと共に、準備励消磁指令スイッチ38をO
N操作することになる。手動操作式準備作動指令手段と
なる準備励消磁指令スイッチ38がON操作されると、
織機制御コンピュータCは準備励消磁信号を励消磁制御
装置40に出力する。励消磁制御装置40は、準備励消
磁信号の入力に基づいて織機運転開始前に電磁開閉弁2
0〜25を1回励消磁する。電磁開閉弁20〜25が1
回励消磁された後、励消磁制御装置40は準備励消磁完
了信号を織機制御コンピュータCに出力する。織機制御
コンピュータCは準備励消磁完了信号の入力に基づいて
製織開始信号を励消磁制御装置40に出力すると共に、
織機駆動モータMを作動する。励消磁制御装置40は製
織開始信号の入力に基づいて電磁開閉弁20〜25の緯
入れ用励消磁制御を開始する。
【0033】この実施の形態では、準備励消磁指令スイ
ッチ38をON操作することによって電磁開閉弁20〜
25の準備作動が行われる。即ち、電磁開閉弁20〜2
5が開閉し、緯入れ用メインノズル15、緯入れ用補助
ノズル16及びストレッチノズル18がエア噴射を行な
うが、その前に緯糸Yが緯入れ用メインノズル15から
取り外されることになる。従って、電磁開閉弁20〜2
5の準備作動の際に緯糸Yが緯入れ用メインノズル15
のエア噴射作用を受けることはなく、緯糸Yが糸切れを
起こすことはない。
【0034】次に、図9及び図10の第3の実施の形態
を説明する。第2の実施の形態と同じ構成部には同じ符
号が付してある。この実施の形態では、特開昭62−1
56343号公報に開示されるような緯糸処理装置41
が用いられている。緯糸処理装置41は緯入れミスした
緯糸を織布の織前から除去処理するものである。緯糸処
理装置41は織機制御コンピュータCの制御を受ける。
織機制御コンピュータCは図10のフローチャートで示
す励消磁制御プログラムを遂行し、励消磁制御装置40
は図8のフローチャートで示す励消磁制御プログラムを
遂行する。
【0035】運転停止信号が出力されると、織機制御コ
ンピュータC及び励消磁制御装置40は第1の実施の形
態の場合と同様に織機駆動モータMの作動及び電磁開閉
弁20〜25の励消磁制御を停止する。織機運転停止後
に起動スイッチ10をON操作すると、織機制御コンピ
ュータCは準備励消磁信号を励消磁制御装置40に出力
すると共に、電磁ソレノイド12を励磁する。電磁ソレ
ノイド12の励磁により糸巻付面111上の巻付緯糸が
係止ピン121の係止作用から解放される。次いで、織
機制御コンピュータCは緯糸処理装置41の作動を開始
し、緯糸処理装置41を構成する電磁開閉弁411が励
磁される。電磁開閉弁411の励磁により緯糸処理装置
41を構成する緯入れ阻止ノズル412が噴射する。
【0036】励消磁制御装置40は、準備励消磁信号の
入力に基づいて織機運転開始前に電磁開閉弁20〜25
を1回励消磁する。電磁開閉弁20の準備励消磁により
緯入れ用メインノズル15がエア噴射を行ない、緯糸が
緯入れ用メインノズル15から射出される。電磁開閉弁
20〜25が1回励消磁された後、励消磁制御装置40
は準備励消磁完了信号を織機制御コンピュータCに出力
する。織機制御コンピュータCは準備励消磁完了信号の
入力に基づいて電磁ソレノイド12を消磁し、係止ピン
121が緯糸Yの引き出しを阻止する。緯入れ用メイン
ノズル15から射出された緯糸は、緯入れ阻止ノズル4
12の噴射によって緯入れを阻止され、緯糸処理装置4
1を構成する緯糸引き取り機構413が緯入れ阻止され
た緯糸を引き取り除去する。
【0037】緯糸引き取り機構413による緯糸の引き
取り除去が完了、即ち、緯糸処理が完了すると、織機制
御コンピュータCは製織開始信号を励消磁制御装置40
に出力すると共に、織機駆動モータMを作動する。励消
磁制御装置40は製織開始信号の入力に基づいて電磁開
閉弁20〜25の緯入れ用励消磁制御を開始する。
【0038】この実施の形態では、第1の実施の形態に
おける(1-1)項、(1-2)項、(1-4)項及び(1-
5)項と同じ効果が得られる。本発明では以下のような
実施の形態も可能である。 (1)第1の実施の形態及び第3の実施の形態におい
て、織機運転停止期間を計測し、この計測期間が所定期
間を越えたら電磁開閉弁20〜25の準備作動を行なう
ようにすること。電磁開閉弁20〜25の準備作動を必
要としない短期間の織機運転停止の際には電磁開閉弁2
0〜25の不要な準備作動を行わないようにすることが
できる。 (2)第2の実施の形態において、織機運転停止期間を
計測し、この計測結果を報知装置39で報知できるよう
にすること。織機運転停止期間の計測結果の報知に基づ
いて電磁開閉弁20〜25の準備作動の遂行の必要性の
有無を判断することができる。 (3)第3の実施の形態において、ストレッチノズル1
8及び電磁開閉弁25を緯糸処理装置41の代わりに用
いること。即ち、電磁開閉弁20〜25の準備作動によ
って緯糸を緯入れし、この緯入れされた緯糸をストレッ
チノズル18の噴射作用によって把持パイプ19内へ廃
棄するようにすること。 (4)電磁弁の準備作動を2回以上の励消磁とするこ
と。 (5)準備作動時において、電磁開閉弁20〜25を製
織中の定常的な励消磁タイミングで励消磁するのに代え
て、全電磁開閉弁を一斉に励消磁するようにすること。
【0039】
【発明の効果】以上詳述したように本発明では、所定の
期間以上継続して停止した後に運転を再開する前に、前
記電磁弁を少なくとも1回励消磁する準備作動を行なう
ようにしたので、長期間の織機の運転停止後の運転再開
時における電磁弁の動作を製織中の定常的な動作と同等
にし得るという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】緯入れ装置を示す略体正面図。
【図2】電磁弁作動制御プログラムを示すフローチャー
ト。
【図3】電磁弁作動制御プログラムを示すフローチャー
ト。
【図4】電磁弁作動制御プログラムを示すフローチャー
ト。
【図5】第2の実施の形態を示す制御ブロック図。
【図6】電磁弁作動制御プログラムを示すフローチャー
ト。
【図7】電磁弁作動制御プログラムを示すフローチャー
ト。
【図8】第3の実施の形態を示す制御ブロック図。
【図9】電磁弁作動制御プログラムを示すフローチャー
ト。
【符号の説明】
15…緯入れ用メインノズル、16…緯入れ用補助ノズ
ル、20〜25…電磁開閉弁、31,33…圧力自動調
整手段を構成する電気式圧力調整弁、32…圧力自動調
整手段を構成する圧力制御装置、35,40…作動制御
手段となる電磁弁作動制御装置、36…圧力自動調整手
段を構成する圧力検出器、38…手動操作式準備作動指
令手段となる準備作動指令スイッチ、39…報知手段と
なる報知装置、C…準備作動指令信号出力手段を構成す
る織機制御コンピュータ。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電磁弁を使用する織機において、 所定の期間以上継続して停止した後に運転を再開する前
    に、前記電磁弁を少なくとも1回励消磁する準備作動を
    行なう織機における電磁弁作動方法。
  2. 【請求項2】前記準備作動は、流体を流さない状態での
    励消磁である請求項1に記載の織機における電磁弁作動
    方法。
  3. 【請求項3】織機1回転毎に作動される電磁弁を織機運
    転開始前に製織中の作動タイミングで準備作動する請求
    項1及び請求項2のいずれか1項に記載の織機における
    電磁弁作動方法。
  4. 【請求項4】電磁弁を使用する織機において、 前記電磁弁を準備作動するための準備作動指令信号を出
    力する準備作動指令信号出力手段と、 前記電磁弁を励消磁する作動制御手段とを備え、 前記作動制御手段は、前記準備作動指令信号出力手段か
    らの準備作動指令信号の出力に応じて前記電磁弁を少な
    くとも1回励消磁する準備作動を行なわせる織機におけ
    る電磁弁作動装置。
  5. 【請求項5】前記電磁弁へ送られる流体の圧力を自動調
    整する圧力自動調整手段を備え、前記圧力自動調整手段
    は前記準備作動指令信号出力手段の準備作動指令信号の
    出力に基づいて前記流体の圧力を減圧し、前記作動制御
    手段は前記圧力自動調整手段による前記流体の圧力の減
    圧後に前記準備作動を行なう請求項4に記載の織機にお
    ける電磁弁作動装置。
  6. 【請求項6】前記準備作動指令信号出力手段の準備作動
    指令信号の出力に基づいて前記電磁弁の準備作動遂行を
    報知する報知手段と、前記作動制御手段の準備作動制御
    を指令する手動操作式準備作動指令手段とを備えている
    請求項4に記載の織機における電磁弁作動装置。
  7. 【請求項7】織機は、緯入れ用メインノズル及び緯入れ
    用補助ノズルの噴射作用によって緯糸を緯入れするジェ
    ットルームであり、前記電磁弁は、前記緯入れ用メイン
    ノズル及び緯入れ用補助ノズルへのエアの供給及び供給
    停止の切り換えを行なう電磁開閉弁である請求項4乃至
    請求項6のいずれか1項に記載の織機における電磁弁作
    動装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101671910B (zh) * 2008-09-12 2012-11-28 皮卡诺股份有限公司 用于控制纬线细丝输送穿过梭口的方法

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