JPH04241141A - ジェットルームにおける緯糸処理装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】　　本発明は、緯糸チーズから引
き出される緯糸を巻付方式の緯糸測長装置にて測長貯留
するとともに、この測長貯留された緯糸を緯入れ用メイ
ンノズルから射出緯入れするジェルームにおける緯糸処
理装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】　　緯糸チーズと巻付方式の緯糸測長貯
留の間で糸切れが生じた場合の糸切れ片を処理する装置
が特開昭６３−３０３１４８号公報に開示されている。 この従来装置では緯糸チーズと緯糸測長貯留装置との間
の給糸経路上に糸切れセンサが設置されており、この糸
切れ検出に基づいて糸切れ片の緯入れ阻止が行われるよ
うになっている。緯糸測長貯留装置の手前で糸切れが生
じた場合には緯入れ末端側でロングピック発生として糸
切れ片を検出したとしてもその検出時期は遅く、糸切れ
片の後端部は経糸開口内に入り込んでしまう。糸切れが
発生した場合にも正常な緯入れが行われることもあるが
、微風噴射によって緯入れ緯糸の先端部姿勢を良好に保
つ方式のジェットルームではこの微風によって糸切れ片
の後端部が経糸開口内に吹き入れられてしまう。糸切れ
片全てが経糸開口内へ入り込んでしまうと、織前からの
糸切れ片除去が非常に面倒なものとなる。従来装置はこ
のような除去処理の煩雑さを解消しようとしたものであ
り、糸切れ片の一部でも緯入れ阻止することによって織
前からの糸切れ片除去が容易となる。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】　　しかしながら、緯
糸測長貯留装置の糸巻付面のまわりで糸巻付管を回転さ
せて糸巻付面上に緯糸を巻付貯留する測長貯留装置では
糸巻付管の出口付近で糸切れが最も生じやすい。このよ
うな位置で糸切れが生じた場合には従来装置の糸切れ片
に対する緯入れ阻止機能は役に立たない。

【０００４】本発明は最も糸切れの生じ易い状況を考慮
して円滑な糸切れ片の処理を行ない得る緯糸処理装置を
提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】　　そのために本発明で
は、緯糸測長貯留装置糸巻付面近傍に予備巻検出手段を
設置するとともに、予備巻検出手段からの予備巻検出情
報を緯入れ阻止制御手段に取り込み、予備巻がない場合
には緯入れ阻止制御手段の指令によって緯入れ阻止手段
を作動するようにした。

【０００６】

【作用】　　糸巻付管の出口付近で糸切れが生じると、
糸巻付面上に巻付貯留されている予備巻が直ちに糸巻付
面から外れる。糸巻検出手段はこの予備巻なしを検出し
、緯入れ阻止制御手段は予備巻検出手段からの予備巻量
零の情報に基づいて緯入れ阻止手段を作動する。従って
、糸切れ片の全てが経糸開口内に緯入れされてしまうこ
とはない。

【０００７】

【実施例】　　以下、本発明を具体化した一実施例を図
１〜図７に基づいて説明する。１は公知の巻付方式の緯
糸測長貯留装置である。緯糸チーズ２から供給される緯
糸Ｙは糸巻付面１ａの周囲を回転する糸巻付管１ｂに通
され、糸巻付面１ａ上に巻付貯留される。糸巻付管１ｂ
は機台モータ３とは別の巻付モータ４により回転駆動さ
れる。

【０００８】糸巻付面１ａ上に巻付貯留された緯糸は電
磁ソレノイド５によって駆動される係止ピン５ａの出没
によって糸巻付面１ａからの引出しを制御される。糸巻
付面１ａの近傍には反射式光電センサ型の緯糸解舒検出
器６が設置されている。緯糸解舒検出器６からの解舒検
出信号は制御コンピュータＣに送られ、制御コンピュー
タＣは緯糸解舒検出器６からの緯糸解舒情報及び機台回
転角度検出用のロータリーエンコーダ７からの機台回転
角度情報に基づいて電磁ソレノイド５の励消磁を制御す
る。この励消磁制御によって糸巻付面１ａと係止ピン５
ａとの係合及び糸巻付面１ａからの係止ピン５ａの離間
が行われ、糸巻付面１ａからの巻付緯糸の引出し解舒及
び解舒阻止が行われる。

【０００９】糸巻付面１ａの近傍には予備巻検出器８が
設置されている。予備巻検出器８は糸巻付面１ａ上の巻
糸量を検出するものであり、この予備巻量情報は制御コ
ンピュータＣに送られる。制御コンピュータＣは予備巻
検出器８からの予備巻量情報に基づいて巻付モータ４の
回転速度を制御し、糸巻付面１ａ上には常に一定の緯糸
が予備巻される。

【００１０】糸巻付面１ａ上の巻付緯糸は緯入れ用メイ
ンノズル９の噴射作用によって経糸Ｔの開口内へ緯入れ
される。緯入れ用メインノズル９には緯入れ用エア供給
管路１０、微風用エア供給管路１１とが並列接続されて
おり、緯入れ用エアの供給及び停止は電磁バルブＶ１　
の励消磁制御によって行われる。微風用エアは常に緯入
れ用メインノズル９に供給されており、この微風用エア
噴射作用によって緯糸Ｙの糸先の姿勢が整えられる。

【００１１】緯入れ末端側には一対の緯糸検出器１２，
１３が設置されており、制御コンピュータＣは緯糸検出
器１２，１３からの糸有無情報に基づいて織機運転継続
及び停止のいずれかを選択する。緯入れが正常に行われ
た場合には緯糸Ｙの先端は緯糸検出器１２の設置位置ま
で到達するが、緯糸検出器１３の設置位置までは到達し
ない。すなわち、制御コンピュータＣは緯糸検出器１２
のみが緯糸を検出した場合以外の状態を緯入れ異常と判
断し、電磁バルブＶ１　、電磁カッター１４及び電磁ソ
レノイド５の励消磁制御を停止するとともに、機台モー
タ３及び巻付モータ４の作動を停止する。

【００１２】緯入れ用メインノズル９の直下にはブロー
ノズル１５が設置されており、直上には緯糸導入ダクト
１６が対向設置されている。緯糸導入ダクト１６の出口
の後方にはエアガイド１７が設置されており、エアガイ
ド１７内には透過式光電センサ型の緯糸検出器１８が取
りつけられている。エアガイド１７の後方には吸引パイ
プ１９が設置されており、吸引パイプ１９の出口側が図
示しないダストボックスに向けて湾曲されているととも
に、この湾曲部にはブローノズル２０が接続されている
。

【００１３】緯入れ用メインノズル９、ブローノズル１
５、緯糸導入ダクト１６、エアガイド１７及び吸引パイ
プ１９はいずれもスレイ上に装着されており、スレイの
揺動に伴って一体に揺動する。これら各部材９，１５，
１６，１７，１９の揺動領域の後方には緯糸引取りモー
タ２１が設置されており、その上方にはエアシリンダ２
２が設置されている。緯糸引取りモータ２１には駆動ロ
ーラ２３が作動連結されており、エアシリンダ２２の駆
動ロッドには被動ローラ２４が取付られている。被動ロ
ーラ２４はエアシリンダ２２の突出動作によって駆動ロ
ーラ２３に圧接される。ブローノズル１５，２０はいず
れも２方弁型の電磁バルブＶ２　，Ｖ３　を介して図示
しない圧力エア供給タンクに接続されている。又、エア
シリンダ２２は３方弁型の電磁バルブＶ４　を介して前
記圧力エア供給タンクに接続されている。電磁バルブＶ
２　からＶ４　及び緯糸引き取りモータ２１はモータ３
，４、電磁ソレノイド５、電磁カッター１４及び電磁バ
ルブＶ１　とともに制御コンピュータＣの指令制御を受
ける。図５〜図７は糸切れ発生の場合の緯糸処理プログ
ラムを表すフローチャートであり、制御コンピュータＣ
はこのプログラムに従って糸切れ処理を遂行する。

【００１４】緯糸チーズ２と緯入れ用メインノズル９と
の間での糸切れは糸巻付管１ｂの出口付近で最も生じ易
い。糸巻付管１ｂの出口付近の糸切れが生じた場合、係
止ピン５ａの係止作用がなくなると直ちに糸巻付面１ａ
上の予備巻Ｙ１　が図２に示すように糸巻付面１ａから
外れる。この状態は予備巻検出器８によって検出され、
糸巻付面１ａ上における予備巻なしの情報が制御コンピ
ュータＣに送られる。制御コンピュータＣはこの検出情
報に基づいて電磁バルブＶ１　の励消磁制御及び電磁カ
ッター１４の開閉制御を停止し、同時に電磁バルブＶ２
　の所定時間励磁を指令する。電磁バルブＶ２　の所定
時間励磁によりブローノズル１５が所定時間噴射し、緯
入れ阻止が行われる。ブローノズル１５の緯入れ阻止作
用により糸巻付面１ａから外れた予備巻Ｙ１　は図３に
示すように緯糸導入ダクト１６内へ吹き入れられ、ロー
ラ対２３，２４間の把持領域へ導かれる。緯糸Ｙ１　が
ローラ対２３，２４の把持領域を通過してエアガイド１
７内に到達すると、緯糸検出器１８がこの緯糸Ｙ１　の
到達を検出する。

【００１５】緯糸検出器１８が糸有りを検出しない場合
には制御コンピュータＣは警報装置２６を作動する。機
台モータ３の作動、電磁ソレノイド５の励消磁制御及び
巻付モータ４の作動の各停止指令は電磁バルブＶ２　の
励磁指令と略同時に行われ、機台が慣性で停止するまで
の間にブローノズル１５の緯入れ阻止作用が行われる。 機台は筬打ち直前で停止し、その後機台モータ３が所定
量スロー逆転されて経糸Ｔが最大開口する。この最大開
口形成により織布Ｗの織前Ｗ１　からのミス糸除去が可
能となる。

【００１６】制御コンピュータＣは緯糸検出器１８から
の糸有り情報に基づいて電磁バルブＶ３　，Ｖ４　を励
磁する。この励磁指令によりブローノズル２０が噴射す
るとともに、ローラ対２３，２４が緯糸Ｙ１　を把持す
る。次いで、引き取りモータ２１が作動し、ローラ対２
３，２４が緯糸Ｙ１　を引き取り、織前Ｗ１　上に筬打
ちされているミス糸Ｙ２　が経糸開口内から引き出され
ていく。

【００１７】ミスＹ２　が全てエアガイド１７を通過す
ると、緯糸検出器１８が糸なしを検出し、制御コンピュ
ータＣはこの糸なし検出情報に基づいて引き取りモータ
２１の作動停止及び電磁バルブＶ３　，Ｖ４　の消磁を
指令する。このように糸切れの最も生じ易い糸巻付管１
ｂの出口付近における糸切れ発生は糸巻付面１ａ上の予
備巻の有無によって直ちに把握される。従って、ブロー
ノズル１５の緯入れ阻止作用は糸切れ発生後直ちに行わ
れ、糸切れ発生時期に関係なく予備巻Ｙ１　の緯入れが
確実に阻止される。この迅速な緯入れ阻止によって織前
Ｗ１　上のミス糸処理が容易に行われる。

【００１８】なお、通常の緯入れミスが生じた場合にも
緯入れ阻止及びミス糸引き出しが行われ、後続緯糸の引
き取りの際の引き取り張力によって後続緯糸が緯入れ用
メインノズル９から固定刃２５によって切断分離される
。又、糸切れが緯糸測長貯留装置１の手前で生じた場合
にも糸巻付面１ａ上の巻付緯糸は直ちに外れ、緯入れ阻
止が前記と同様に行われる。

【００１９】

【発明の効果】　　以上詳述したように本発明は糸巻付
面上の予備巻の有無によって最も糸切れの生じ易い位置
での糸切れ発生を検出するようにしたので、このような
糸切れ発生後の緯入れ阻止が迅速に行われ、糸巻付面か
ら外れた予備巻糸を手掛かりとして経糸開口内からミス
糸を容易に除去し得るという優れた効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】　　緯入れ阻止手段とその制御回路との組合せ
図である。

【図２】　　糸切れ発生状態を示す組合せ図である。

【図３】　　ローラ対による緯糸把持状態を示す組合せ
図である。

【図４】　　ミス糸引出し状態を示す組合せ図である。

【図５】　　緯糸処理プログラムを表すフローチャート
である。

【図６】　　緯糸処理プログラムを表すフローチャート
である。

【図７】　　緯糸処理プログラムを表すフローチャート
である。

【符号の説明】

１…緯糸測長貯留装置、１ａ…糸巻付面、１ｂ…糸巻付
管、８…予備巻検出器、１５…緯入れ阻止手段としての
ブローノズル、Ｃ…緯入れ阻止制御手段としてのコンピ
ュータ、Ｙ１　…予備巻。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　巻付方式の緯糸測長貯留装置上の貯留
   緯糸を緯入れ用メインノズルの噴射作用によって引き出
   し解舒すると共に、緯入れするジェットルームにおいて
   、緯入れ用メインノズルから射出緯入れされる緯糸の緯
   入れを阻止する手段と、緯糸測長貯留装置上の予備巻量
   を検出する予備巻検出手段と、予備巻検出手段からの予
   備巻量検出情報に基づいて緯入れ阻止手段の作動を制御
   する緯入れ阻止制御手段とからなり、緯糸測長貯留装置
   上に予備巻が存在しない場合には緯入れ阻止手段を作動
   する制御機能を緯入れ阻止制御手段に付与したジェット
   ルームにおける緯糸処理装置。