JPH0571041A - ジエツトルームにおける給糸案内装置 - Google Patents

ジエツトルームにおける給糸案内装置

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JPH0571041A
JPH0571041A JP23038391A JP23038391A JPH0571041A JP H0571041 A JPH0571041 A JP H0571041A JP 23038391 A JP23038391 A JP 23038391A JP 23038391 A JP23038391 A JP 23038391A JP H0571041 A JPH0571041 A JP H0571041A
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JP
Japan
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weft
yarn
nozzle
cheese
weft yarn
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Application number
JP23038391A
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English (en)
Inventor
Masahiko Murata
雅彦 村田
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Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 機構簡素かつ給糸作業性の良い給糸処理装置
を提供する。 【構成】 給糸スタンド1の支持アーム3A,3Bに支
持される保持パイプ5A,5Bは3つのパイプ片5a,
5b,5cを直列に結合して構成されている。パイプ片
5a,5bは射出ノズル6A,6Bによって結合され、
パイプ片5b,5cは吸引ノズル7A,7Bによってよ
って結合される。緯糸チーズ10A,10Bは保持リン
グ8,9を介して保持パイプ5A,5Bに装着支持され
る。緯糸チーズ10Bの緯糸Y2 の始端部は吸引ノズル
7Bの噴射作用によって保持パイプ5B内へ吸引挿入さ
れ、緯糸チーズ10Bを使用するときには射出ノズル6
Bの噴射作用によって保持パイプ5Bから給糸案内ノズ
ル17に向けて射出される。給糸案内ノズル17に導入
された緯糸は緯糸測長貯留装置13に取り付けられた緯
糸挿入用ブローノズル16内へ射出挿入される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、緯糸チーズの交換ある
いは緯糸チーズと巻付方式の緯糸測長貯留装置との間の
緯糸切れという給糸ミス発生の場合に緯糸チーズから引
き出される緯糸先端部を緯糸測長貯留装置へ案内挿入す
る装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の給糸案内装置が特開平2−11
2443号公報及び特開平3−152245号公報に開
示されている。特開平2−112443号公報の装置で
は使用中の緯糸チーズ(以下、使用チーズという)の緯
糸終端部と予備の緯糸チーズ(以下、予備チーズとい
う)の緯糸始端部とが結ぶ合わされ、この結び目付近の
緯糸が糸通しノズルの先端部に掛止保持されるようにな
っている。糸通しノズルは緯糸チーズから引き出される
緯糸の引き出し方向を指向しており、糸通しノズルの先
端部に掛止保持された緯糸は糸通しノズルの噴射作用に
よって巻付方式の緯糸測長貯留装置の緯糸導入部側へ射
出案内される。給糸ミスが発生した場合には結び目付近
の緯糸が切断され、予備チーズの緯糸始端部が糸通しノ
ズルの噴射作用によって緯糸測長貯留装置側へ射出案内
される。糸通しノズルから射出された緯糸始端部は別の
挿入装置によって緯糸測長貯留装置の緯糸導入部へ挿入
される。
【0003】特開平3−152245号の装置では使用
チーズと予備チーズとのそれぞれに対して給糸案内ノズ
ルが用いられている。使用チーズの緯糸を案内する給糸
案内ノズルは巻付方式の緯糸測長貯留装置の緯糸導入部
を指向しており、予備チーズの緯糸を案内する給糸案内
ノズルは緯糸導入部の指向方向から外されている。給糸
ミスが発生した場合には使用チーズに対する給糸案内ノ
ズルの指向方向が緯糸導入部から外され、予備チーズの
給糸案内ノズルの指向方向が緯糸導入部へ合わせされ
る。そして、予備チーズの緯糸始端部が給糸案内ノズル
の噴射作用によって緯糸導入部へ射出挿入される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
2−112443号公報の装置では結び目付近を把持す
るための把持解放可能な一対のグリッパ、両グリッパ間
で糸切断するためのカッター機構が必要であり、機構の
複雑化が避けられない。又、糸通しノズルの先端部に緯
糸を掛止保持するとともに、両グリッパに糸を把持さ
せ、さらに糸結び目をカッターを境として使用チーズ側
へ配置しておくという煩わしい糸配置作業が必要とな
る。
【0005】特開平3−152245号公報の装置では
糸配置作業の煩わしさはないが、待機状態にある給糸案
内ノズルの先端から出ている予備チーズの糸先端部が使
用チーズの緯糸に連れ込まれるおそれがある。このよう
な連れ込みが生じると給糸ミスが発生する。
【0006】本発明は機構の複雑化及び糸配置の煩雑さ
を回避しつつ良好な給糸を行い得る給糸案内装置を提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】そのために本発明では、
緯糸チーズを装着保持するとともに、予備の緯糸チーズ
の糸始端部を挿入保持するための一対の保持パイプと、
緯糸チーズから供給される緯糸の引き出し方向とは逆方
向へ吸引する吸引流を保持パイプ内に発生させるための
吸引ノズルと、緯糸チーズから供給される緯糸の引き出
し方向へ噴射する噴射流を保持パイプ内へ発生させるた
めの射出ノズルとにより給糸案内装置を構成した。
【0008】
【作用】予備チーズを装着保持する保持パイプ内には予
備チーズの糸始端部が挿入保持される。予備チーズの糸
始端部は吸引ノズルの噴射作用によって保持パイプ内へ
吸引挿入される。他方の保持パイプに装着保持された使
用チーズ側で給糸ミスが発生した場合、予備チーズを装
着保持する保持パイプ側の噴射ノズルが噴射し、吸引パ
イプ内の糸始端部が保持パイプから緯糸引き出し方向へ
射出される。保持パイプから射出された予備チーズの糸
始端部は巻付方式の緯糸測長貯留装置側へ案内され、そ
の緯糸導入部へ導入される。給糸ミスを起こした緯糸チ
ーズ側の糸始端部は吸引ノズルの噴射作用によって保持
パイプ内へ吸引挿入される。
【0009】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図1〜
図15に基づいて説明する。1は給糸スタンドであり、
支柱2及び支柱2に回動可能に支持された一対の支持ア
ーム3A,3Bから構成されている。支持アーム3Aは
ボルト4によって支柱2に締付け固定される。支持アー
ム3Aは支柱2側の位置規制突起2aと支持アーム3A
側の位置規制突起3aとの係合により支柱2に対する回
動位置を規制される。支持アーム3Bも図示しないボル
トにより支柱2に対して締付け固定され、図示しない位
置規制突起の係合関係により支柱2に対する回動位置を
規制される。
【0010】支持アーム3A,3Bの先端部には保持パ
イプ5A,5Bが止着されている。保持パイプ5A,5
Bはいずれも3つのパイプ片5a,5b,5cを直列に
繋いで構成されている。パイプ片5a,5bは環状の射
出ノズル6A,6Bによって結合されており、パイプ片
5b,5cは環状の吸引ノズル7A,7Bによって結合
されている。
【0011】パイプ片5bには大径の保持リング8が止
着されており、パイプ片5cには小径の保持リング9が
止着されている。両保持リング8,9は緯糸チーズ10
A,10Bのボビン10aに嵌合し、この嵌合作用によ
って緯糸チーズ10A,10Bが保持パイプ5A,5B
に装着支持される。
【0012】射出ノズル6Aへの圧力エア供給は二方弁
型の電磁バルブV1を介して行われ、吸引ノズル7Aへ
の圧力エア供給は二方弁型の電磁バルブV2 を介して行
われる。射出ノズル6Bへの圧力エア供給は二方弁型の
電磁バルブV3 を介して行われ、吸引ノズル7Bへの圧
力エア供給は二方弁型の電磁バルブV4 を介して行われ
る。電磁バルブV2は手動スイッチ11のON操作によ
って励磁でき、電磁バルブV4 は手動スイッチ12によ
ってON操作によって励磁できる。
【0013】緯糸チーズ10A,10Bの前方には巻付
方式の緯糸測長貯留装置13が設置されており、その糸
巻付管13aが織機駆動モータ(図示略)とは別のモー
タMにより回転駆動される。糸巻付管13aの回転に伴
って糸巻付管13aから繰り出される緯糸は電磁ソレノ
イド14によって駆動される係止ピン14aの出没によ
って糸巻付面13bからの引出しを制御される。
【0014】糸巻付管13aに連通する緯糸導入部13
cには透過式光電センサ型の緯糸検出器15が取り付け
られおり、緯糸導入部13cの入口には緯糸挿入用ブロ
ーノズル16が取付られている。
【0015】緯糸チーズ10A,10Bと緯糸測長貯留
装置13との間には給糸案内ノズル17が設置されてお
り、緯糸チーズ10A,10Bから供給される緯糸
1 ,Y 2 が給糸案内ノズル17を経由して緯糸導入部
13cへ導入される。保持パイプ5A,5Bはいずれも
給糸案内ノズル17の入口17aを指向しており、給糸
案内ノズル17は緯糸挿入用ブローノズル16に貫設さ
れた緯糸導入口16aを指向している。
【0016】給糸案内ノズル17及び緯糸挿入用ブロー
ノズル16への圧力エア供給は二方弁型の電磁バルブV
5 を介して行われる。緯糸挿入用ブローノズル16から
の噴射流は糸巻付管13aから緯入れ用メインノズル1
8側に向けて吹き出す。
【0017】電磁ソレノイド14を支持する緯糸案内管
19上には複数の巻糸排除用ブローノズル20が取付ら
れており、それらの噴射方向が糸巻付面13b上を指向
するように設定されている。巻糸排除用ブローノズル2
0からの噴射流は糸巻付面13b上を掃過し、係止ピン
14aが糸巻付面13bから離間している状態では糸巻
付面13b上の巻糸が糸巻付面13bから排除される。
巻糸排除用ブローノズル20への圧力エア供給は二放弁
型の電磁バルブV6 を介して行われる。
【0018】緯糸案内管19の小径開口の直前領域を挟
んでブローノズル21と吸引パイプ22とが対向配置さ
れている。ブローノズル21への圧力エア供給は二方弁
型の電磁バルブV7 を介して行われ、吸引パイプ22は
ブロワ23に接続されている。吸引パイプ22の入口に
は固定刃22aが取付られており、吸引パイプ22内に
は透過式光電センサ型の緯糸検出器24が設置されてい
る。
【0019】吸引パイプ22の近くにはアーム25がモ
ータ26により回動可能に支持されている。アーム25
の先端部には固定把持体25aが止着されていると共
に、可動把持体25bが回動可能かつ固定把持体25a
に対して接合可能に支持されている。この可動把持体2
5bには電磁ソレノイド27が作動連結されている。両
把持体25a,25bは常には離間状態にあり、電磁ソ
レノイド27の励磁によって両把持体25a,25bが
接合する。アーム25の揺動による両把持体25a,2
5b(以下、糸把持器という)の通過領域はブローノズ
ル21と吸引パイプ22との対向間の領域と交差し、緯
入れ用メインノズル18の入口18aの近傍に近接する
ように設定されている。
【0020】図3に示すように緯入れ用メインノズル1
8の入口18a内には透過式光電センサ型の緯糸検出器
28が取付られており、緯入れ用メインノズル18の先
端上部には固定刃18bが止着されている。緯入れ用メ
インノズル18の直下にはブローノズル29が設置され
ており、その噴射方向が緯入れ用メインノズル18の噴
射経路と交差するように設定されている。
【0021】緯入れ用メインノズル18の直上には緯糸
導入ダクト30が設置されている。その入口30aは緯
入れ用メインノズル18の噴射経路を挟んでブローノズ
ル29の噴射口と対向する位置に設定されており、出口
30bが緯入れ用メインノズル18の後方を指向する位
置に設定されている。出口30bの後方にはエアガイド
31が設置されており、エアガイド31内には透過式光
電センサ型の緯糸検出器32が取付られている。エアガ
イド31の後方には吸引パイプ33が設置されている。
吸引パイプ33の出口側は図示しないダストボックスに
むけて湾曲されており、この湾曲部にはブローノズル3
4がダストボックスを指向するように接続されている。
【0022】緯入れ用メインノズル18、ブローノズル
29、緯糸導入ダクト30、エアガイド31及び吸引パ
イプ33はいずれもスレイ上に装着されており、スレイ
の揺動にともなって一体的に揺動する。
【0023】これら各部材18,29,30,31,3
3の揺動領域の後方には緯糸引取りモータ35が設置さ
れている。緯糸引取りモータ35に作動連結された駆動
ローラ36の直上にはエアシリンダ37が配設されてい
る。エアシリンダ37の駆動ロッドには被動ローラ38
が駆動ローラ36に対向して回転可能に支持されてお
り、エアシリンダ37の突出作動により駆動ローラ36
に押接可能である。
【0024】緯入れ用メインノズル18及びブローノズ
ル29,34への圧力エア供給はいずれも二方弁型の電
磁バルブV8 ,V9 ,V10を介して行われ、エアシリン
ダ37への圧力エア供給は三方弁型の電磁バルブV11
介して行われる。
【0025】図7に示すように各電磁バルブV1
11、モータ26,35,M、ブロワ23及び電磁ソレ
ノイド14,27は織機制御コンピュータとは別の給糸
制御コンピュータCの指令制御を受ける。給糸制御コン
ピュータCは緯糸検出器15,24,28,32からの
検出信号に応答して電磁バルブV1 〜V11の励消磁制御
を行なうとともに、モータ26,35,M、ブロワ23
及び電磁ソレノイド14,27の作動制御を行なう。
【0026】図8〜図15は緯糸チーズ10A,10B
と緯糸測長貯留装置13との間で緯糸切断が生じた場合
の給糸処理プログラムを示すフローチャートであり、以
下、このフローチャートに従って給糸処理作業を説明す
る。
【0027】図2及び図3は織機運転時の緯糸チーズ1
0Aから引き出される緯糸Y1 の給糸状態を表す。緯糸
チーズ(使用チーズ)10Aと緯糸測長貯留装置13と
の間の給糸経路上で緯糸Y1 が切断すると、緯糸検出器
15がこの糸切れを検出し、給糸ミス検出信号が給糸制
御コンピュータCに送られる。給糸制御コンピュータC
はこの給糸ミス検出信号に応答して機台停止信号を織機
制御コンピュータに送り、織機制御コンピュータはこの
信号に応答して機台停止指令を発する。これによりスレ
イ上の緯入れ用メインノズル18は織布の織前位置の直
前に停止する。
【0028】機台停止後、織機制御コンピュータは所定
量の機台逆転を指令し、緯入れ用メインノズル18が図
5に示す最後退位置(糸通し位置)へ移動配置される。
機台逆転後、給糸制御コンピュータCは電磁バルブ
9 ,V10及び電磁ソレノイド14の励磁を指令する。
この指令によりブローノズル29,34が噴射するとと
もに、係止ピン14aが糸巻付面13bから離間する。
次いで、電磁バルブV8 が励磁し、緯入れ用メインノズ
ル18が噴射する。糸巻付面13b上に巻付残糸がある
場合には、この巻付残糸が緯入れ用メインノズル18か
ら射出されるが、ブローノズル29の吹き上げ作用によ
って緯糸導入ダクト30内へ導入され、エアガイド31
内の緯糸検出器32の設置位置まで到達する。
【0029】給糸制御コンピュータCは緯糸検出器32
からの糸有り検出信号に基づいて電磁バルブV8 ,V9
の消磁及び電磁バルブV11の励磁を指令する。この指令
により緯入れ用メインノズル18及びブローノズル29
の噴射が停止するとともに、ローラ36,38が接合す
る。次いで、緯糸引取りモータ35が作動し、ブローノ
ズル34が噴射するとともに、ローラ36,38による
緯糸引取りが開始される。
【0030】緯糸がローラ36,38間を通過すると緯
糸検出器32が糸無しを検出し、給糸制御コンピュータ
Cは糸無し検出信号に基づいて緯糸引取りモータ35の
作動停止及び電磁バルブV10,V11及び電磁ソレノイド
14の消磁を指令する。この指令によりブローノズル3
4が噴射停止するとともに、ローラ36,38が離間
し、係止ピン14aが糸巻付面13bに係合する。
【0031】糸巻付面13b面上に巻付残糸がない場合
には、緯糸検出器32が糸有りを検出することはない。
給糸制御コンピュータCは糸有り検出信号を所定時間内
に得られない場合には以下に述べる巻付残糸処理後の給
糸処理へと移行する。
【0032】給糸制御コンピュータCはブロワ23の作
動を指令をするととに、電磁バルブV5 ,V7 の励磁を
指令する。この指令により給糸案内ノズル17及びブロ
ーノズル21が噴射し、ブローノズル21と吸引パイプ
22との間には吸引パイプ22へ向かう空気流が生じ
る。給糸案内ノズル17の噴射流は緯糸挿入用ブローノ
ズル16の噴射流に合流し、糸巻付管13a先端から緯
糸案内管19に向けて吹き出す。糸巻付管13aから吹
き出した空気流は緯糸案内管19の収束作用によってそ
の先端開口からブローノズル21と吸引パイプ22との
間に噴出し、ブローノズル21と吸引パイプ22との間
の空気流に合流して吸引パイプ22内へ導入される。
【0033】図1の使用チーズ10Aの緯糸Y1 の切断
端部が給糸案内ノズル17内に入り込んでいる場合には
この切断端部が給糸案内ノズル17の噴射作用によって
緯糸挿入用ブローノズル16内へ吹き入れられる。緯糸
挿入用ブローノズル16内へ吹き入れられた切断端部は
緯糸挿入用ブローノズル16の噴射作用によって糸巻付
管13a内に挿入され、緯糸検出器15がこれを検出す
る。給糸制御コンピュータCはこの糸有り検出信号に応
答して電磁バルブV5 を消磁し、給糸案内ノズル17及
び緯糸挿入用ブローノズル16が噴射停止する。
【0034】緯糸Y1 の切断端部が給糸案内ノズル17
内に入り込んでいない場合には緯糸検出器15が糸有り
を検出することはない。給糸制御コンピュータCは所定
時間内に緯糸検出器15からの糸有り検出情報を得られ
ない場合には電磁バルブV1 ,V3 のいずれか一方を励
磁する。給糸制御コンピュータCは電磁バルブV1 ,V
3 の励消磁サイクルを把握しており、このサイクル把握
に基づいて電磁バルブV1 ,V3 のいずれか一方の励磁
を指令する。すなわち、電磁バルブV1 ,V3 に関する
前回の励磁が電磁バルブV1 に対して行われた場合、給
糸制御コンピュータCは電磁バルブV3 の励磁を指令す
る。前回の励磁が電磁バルブV3 に対して行われた場
合、給糸制御コンピュータCは電磁バルブV1 の励磁を
指令する。従って、図1の状態で給糸ミスが発生した場
合には給糸制御コンピュータCは電磁バルブV3 の励磁
を指令する。この励磁により射出ノズル6Bが噴射す
る。
【0035】保持パイプ5B内に挿入されている緯糸Y
2 の糸先端部は射出ノズル6Bの噴射作用によって保持
パイプ5Bから給糸案内ノズル17の入口17aに向け
て射出される。保持パイプ5Bから射出された糸先端部
は給糸案内ノズル17の噴射作用に伴う入口17aにお
ける吸引作用によって給糸案内ノズル17内へ導入され
る。給糸案内ノズル17内へ導入された緯糸Y2 の先端
部は給糸案内ノズル17の噴射作用によって緯糸挿入用
ブローノズル16内へ吹き入れられる。緯糸挿入用ブロ
ーノズル16内の緯糸Y2 は緯糸挿入用ブローノズル1
6内の噴射作用によって糸巻付管13aから吹き出し、
緯糸案内管19の先端開口から噴出する。従って、緯糸
2 の先端部はブローノズル21と吸引パイプ22との
間の空気流に乗って吸引パイプ22内へ導入され、吸引
パイプ22の吸引把持作用を受ける。緯糸Y2 の先端部
が吸引パイプ22内へ導入されると、緯糸検出器24が
糸有りを検出し、以後の給糸処理が引き続き行われる。
【0036】図1から明らかなように、使用チーズ10
Aの糸終端部と予備チーズ10Bの糸始端部とは尻糸結
びされていない。尻糸結びされていなくとも、保持パイ
プ5B内に挿入保持されている予備チーズ10Bの糸始
端部は保持パイプ5Bからの噴射作用によって緯糸測長
貯留装置13へ挿通される。従って、使用チーズ10A
が消費された場合にも給糸ミス発生の場合と同様に給糸
が行われる。使用チーズ10Aが消費されると、結果的
には給糸ミス発生の場合と同様の処理が行われ、織機が
停止することになるが、尻糸結びを行なっている場合に
もこの結び目除去のために織機の停止をせざるを得な
い。従って、尻糸結びを行なう必要のない本実施例の構
成によれば緯糸チーズの使用切換後の尻糸結びという煩
わしい糸配置作業が無くなり、給糸処理の作業性が向上
する。又、尻糸結びを保持するためのグリッパ機構及び
給糸ミス処理のためのカッター機構が不要となり、機構
が簡素化する。
【0037】しかも、予備チーズ10Bの糸先端部が保
持パイプ5B内に完全に入り込むため、糸先端部の保持
が確実である。この確実性により織機特有の振動あるい
は風綿除去用のトラベリングクリーナの送風作用によっ
ても保持パイプ5Bから抜け落ちることはない。従っ
て、予備チーズ10Bの糸先端部が使用チーズ10Aの
緯糸Y1 に連れ込まれることはなく、尻糸結びを行わな
いことに起因する給糸ミスが発生することもない。
【0038】緯糸Y2 の先端部が緯糸測長貯留装置13
を通らないといった糸通しに失敗した場合には緯糸検出
器24が糸有りを検出することはない。給糸制御コンピ
ュータCは緯糸検出器24から糸有り検出情報を設定時
間内に得られない場合にはブロワ23の作動停止及び電
磁バルブV2 ,V5 ,V7 の消磁を指令するとともに、
警報装置39を作動する。
【0039】吸引パイプ22までの緯糸Y2 の糸通しに
成功した場合、給糸制御コンピュータCは電磁バルブV
2 ,V5 ,V7 の消磁を指令する。これにより給糸案内
ノズル17及びブローノズル16,21の噴射が停止す
るが、緯糸Y2 の先端部は吸引パイプ22によって吸引
把持されている。この状態のもとにモータMが所定量作
動し、糸巻付管13aが所定量回転する。この所定量回
転により糸巻付面13b上には緯糸Y2 が所定量予備巻
される。
【0040】次いで、モータ26が所定量正転するとと
もに、電磁ソレノイド27が励磁する。これにより糸把
持器25a,25bが開状態で緯糸Y2 の緊張領域を通
過し、緯糸Y2 の緊張領域を通過後に閉じる。糸把持器
25a,25bの閉成動作によって緯糸Y2 が把持さ
れ、緯入れ用メインノズル18の入口18a側へ移され
る。この移動途中に緯糸Y2 が固定刃22aに接触して
切断され、糸把持器25a,25bに把持された切断端
部が入口18a近傍に配置される。
【0041】モータ26の正転作動停止後、ブロワ23
の作動が停止する。次いで、電磁バルブV9 ,V8 が励
磁し、ブローノズル29及び緯入れ用メインノズル18
が噴射する。この噴射作用によって糸把持器25a,2
5bに把持されている緯糸Y 2 の先端部が緯入れ用メイ
ンノズル18内へ導入される。
【0042】この後、電磁ソレノイド27が消磁すると
ともに、モータ26が所定量逆転作動し、糸把持器25
a,25bが緯糸Y2 を解放して待機位置へ復帰する。
これにより緯糸Y2 の先端部が吸引パイプ33まで導入
される。
【0043】緯糸Y2 の先端部が緯糸検出器32の位置
まで到達した場合、給糸制御コンピュータCは緯糸検出
器32からの糸有り検出情報に基づいて以後の給糸処理
を行なう。緯入れ用メインノズル18への糸通しに失敗
した場合、ブロワ13の作動停止、電磁バルブV8 ,V
9 ,V10の消磁が行われ、緯入れ用メインノズル18及
びブローノズル29,34の噴射が停止する。そして、
警報装置39が作動する。
【0044】糸通しに成功した場合、給糸制御コンピュ
ータCは緯糸検出器32からの糸有り検出情報に基づい
て電磁バルブV8 ,V9 及び電磁ソレノイド14の消磁
を指令し、次いで電磁バルブV11の励磁を指令する。こ
の指令により緯入れ用メインノズル18及びブローノズ
ル29の噴射が停止するとともに、係止ピン14aが糸
巻付面13bに係合し、緯糸Y2 の先端部がローラ3
6,38間に把持される。続いて、モータMが所定量正
転作動し、緯糸Y2 が糸巻付面13b上に所定量予備巻
される。
【0045】この予備巻後、電磁バルブV10が消磁する
とともに、緯糸引取りモータ35が作動し、緯糸Y2
ローラ36,38によって引き取られる。この引取り張
力によって緯糸Y2 が固定刃18bに接触して切断され
る。この切断片はローラ36,38によって引き取られ
るとともに、ブローノズル34の噴射作用によってダス
トボックスへと排出される。
【0046】緯糸Y2 の切断片が全てエアガイド31を
通過すると、緯糸検出器32が糸無しを検出する。給糸
制御コンピュータCは緯糸検出器32からの糸無し検出
情報に基づいて緯糸引取りモータ35の作動停止及び電
磁バルブV11の消磁を指令する。次いで、給糸制御コン
ピュータCは電磁バルブV10の消磁を指令し、ブローノ
ズル34の噴射が停止する。そして、給糸制御コンピュ
ータCは予備チーズ準備警報を警報装置39に指令す
る。
【0047】以後、機台が再起動位置に回転移行し、機
台再起動に備える。使用チーズ10A側の緯糸Y1 が給
糸案内ノズル17内に残ることなく切断した場合には給
糸案内ノズル17内に緯糸Y1 の切断端部を挿入してお
く必要がある。この糸挿入は警報装置39の予備チーズ
準備警報の確認に基づいて手動遂行される。
【0048】この手動作業は次のように行われる。まず
ボルト4の締付けを緩め、支持アーム3Aを給糸案内ノ
ズル17から離間する方向へ回動する。この回動配置に
よって緯糸チーズ10Aが緯糸チーズ10B側の緯糸Y
2 のバルーニング領域から離れる。次に、緯糸Y1 の切
断端部を保持パイプ5Aの先端入口に近づけ、手動スイ
ッチ11をON操作する。手動スイッチ11のON操作
によって吸引ノズル7Aが噴射し、保持パイプ5Aの入
口には吸引流が生じる。この吸引作用によって緯糸Y1
の切断端部が保持パイプ5A内へ吸引挿入される。保持
パイプ5A内への糸挿入が終わった後、支持アーム3A
を給糸案内ノズル17側へ回動すれば、位置規制突起2
a,3aが当接し合い、支持アーム3Aが図1の給糸位
置に配置される。そして、ボルト4を締め付ければ予備
チーズの準備が完了する。
【0049】このような予備チーズ準備においては作業
者が緯糸チーズ10B側のバルーニングに妨げられるこ
となく保持パイプ5A内へ緯糸を容易に挿入でき、予備
チーズ準備の作業性は極めて良い。
【0050】本発明はもちろん前記実施例にのみ限定さ
れるものではなく、例えば図16に示す実施例も可能で
ある。この実施例では保持パイプ40A,40Bがパイ
プ片40a,40bをノズル41によって結合して構成
されている。ノズル41には射出用噴射口41a及び吸
引用噴射口41bが設けられており、射出用噴射口41
aはパイプ片40a側を指向し、吸引用噴射口41bは
パイプ片41b側を指向する。両パイプ片40a,40
bは直交状態に結合されており、射出用噴射口41aの
噴射流は保持パイプ40A,40B内の糸始端部を射出
し、吸引用噴射口41bの噴射流は保持パイプ40A,
40B内へ糸始端部を吸引導入する。
【0051】この実施例における給糸案内装置は前記実
施例に比べてさらに構造簡素である。
【0052】
【発明の効果】以上詳述したようにこの発明は、緯糸チ
ーズを装着保持するための保持パイプ内に緯糸射出機構
及び緯糸吸引機構を組込んだので、使用チーズと予備チ
ーズとの尻糸結びを行なうことなく給糸ミス処理を良好
に行なうことができ、機構の簡素化を図りつつ予備チー
ズ準備の作業性を向上し得るという優れた効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を具体化した一実施例を示す要部平断
面図である。
【図2】 織機運転時の給糸案内状態を示す側断面図で
ある。
【図3】 織機運転時の給糸案内状態を示す平断面図で
ある。
【図4】 緯糸測長貯留装置に緯糸を通した状態を示す
要部平断面図である。
【図5】 緯糸先端部を吸引パイプまで通した状態を示
す平断面図である。
【図6】 緯糸先端部を引取りローラ対の接合位置まで
通した状態を示す側断面図である。
【図7】 給糸処理装置全体のブロック図である。
【図8】 給糸処理プログラムを表すフローチャートで
ある。
【図9】 給糸処理プログラムを表すフローチャートで
ある。
【図10】 給糸処理プログラムを表すフローチャート
である。
【図11】 給糸処理プログラムを表すフローチャート
である。
【図12】 給糸処理プログラムを表すフローチャート
である。
【図13】 給糸処理プログラムを表すフローチャート
である。
【図14】 給糸処理プログラムを表すフローチャート
である。
【図15】 給糸処理プログラムを表すフローチャート
である。
【図16】 別例を示す要部平断面図である。
【符号の説明】
5A,5B…保持パイプ、6A,6B…射出ノズル、7
A,7B…吸引ノズル、10A,10B…緯糸チーズ、
13…緯糸測長貯留装置、18…緯入れ用メインノズ
ル、Y1 ,Y2 …緯糸。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】緯糸チーズから引き出される緯糸を巻付方
    式の緯糸測長貯留装置にて測長貯留すると共に、この測
    長貯留された緯糸を緯入れ用メインノズルから射出緯入
    れするジェットルームにおいて、 緯糸チーズを装着保持すると共に、予備の緯糸チーズの
    糸始端部を装入保持するための一対の保持パイプと、 緯糸チーズから供給される緯糸の引き出し方向とは逆方
    向へ吸引する吸引流を保持パイプ内に発生させるための
    吸引ノズルと、 緯糸チーズから供給される緯糸の引き出し方向へ噴射す
    る噴射流を保持パイプ内に発生させるための射出ノズル
    とにより構成したジェツトルームにおける給糸案内装
    置。
JP23038391A 1991-09-10 1991-09-10 ジエツトルームにおける給糸案内装置 Pending JPH0571041A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112299145A (zh) * 2019-07-30 2021-02-02 日本Tmt机械株式会社 接合器以及卷装更换装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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