JP2712243B2 - シェットルームにおける緯入れ方法 - Google Patents
シェットルームにおける緯入れ方法Info
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- JP2712243B2 JP2712243B2 JP63055702A JP5570288A JP2712243B2 JP 2712243 B2 JP2712243 B2 JP 2712243B2 JP 63055702 A JP63055702 A JP 63055702A JP 5570288 A JP5570288 A JP 5570288A JP 2712243 B2 JP2712243 B2 JP 2712243B2
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Description
【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、巻付方式の緯糸測長貯留装置の糸巻付面と
緯糸係止体との交差及び離間により緯糸測長貯留装置か
らの緯糸引き出し及びその停止を行なうジェットルーム
における緯入れ方法に関するものである。
緯糸係止体との交差及び離間により緯糸測長貯留装置か
らの緯糸引き出し及びその停止を行なうジェットルーム
における緯入れ方法に関するものである。
（従来の技術） 織機起動開始から通常運転時の回転数までの立ち上が
り期間中に緯入れ用メインノズル及び緯入れ用補助ノズ
ルにおける噴射を通常運転時と同じ機台回転タイミング
で行なった場合、噴射時間が長くなって糸切れが発生し
たり、緯入れ用メインノズルと緯入れ用補助ノズルとの
噴射タイミングがずれて緯入れミスが発生し易い。この
不都合を解消しようとした発明が特開昭60−71740号公
報及び特開昭62−206053号公報に開示されている。これ
ら各発明はいずれも機台起動時には緯入れ用メインノズ
ルにおける噴射開始タイミングを通常運転時よりも遅ら
せ、緯糸測長貯留装置から緯糸引き出しタイミングを遅
らせるようにしている。
り期間中に緯入れ用メインノズル及び緯入れ用補助ノズ
ルにおける噴射を通常運転時と同じ機台回転タイミング
で行なった場合、噴射時間が長くなって糸切れが発生し
たり、緯入れ用メインノズルと緯入れ用補助ノズルとの
噴射タイミングがずれて緯入れミスが発生し易い。この
不都合を解消しようとした発明が特開昭60−71740号公
報及び特開昭62−206053号公報に開示されている。これ
ら各発明はいずれも機台起動時には緯入れ用メインノズ
ルにおける噴射開始タイミングを通常運転時よりも遅ら
せ、緯糸測長貯留装置から緯糸引き出しタイミングを遅
らせるようにしている。
（発明が解決しようとする課題） 緯入れ用メインノズルにおける噴射開始タイミングを
遅らせた場合にも、緯糸係止体の糸巻付面からの離間タ
イミングが通常運転時と同一であり、糸巻付面上の巻糸
が緯入れ開始前に緯糸係止体の係止作用から解放され
る。緯入れ開始前のこのような解放状態では緯入れ用メ
インノズルにおける糸端姿勢を整えるための微風作用、
あるいは緯糸係止解放直前から行われる緯入れ噴射作用
により緯糸先端部が緯入れ用メインノズルから緯入れ開
始前に必要長以上に吹き出し、糸端姿勢が悪くなる。
又、糸巻付面上にて巻糸同士が絡み合うおそれがある。
そのため、緯入れ用メインノズルから射出された緯糸先
端が経糸に接触して緯入れミスに繋がるおそれがある。
遅らせた場合にも、緯糸係止体の糸巻付面からの離間タ
イミングが通常運転時と同一であり、糸巻付面上の巻糸
が緯入れ開始前に緯糸係止体の係止作用から解放され
る。緯入れ開始前のこのような解放状態では緯入れ用メ
インノズルにおける糸端姿勢を整えるための微風作用、
あるいは緯糸係止解放直前から行われる緯入れ噴射作用
により緯糸先端部が緯入れ用メインノズルから緯入れ開
始前に必要長以上に吹き出し、糸端姿勢が悪くなる。
又、糸巻付面上にて巻糸同士が絡み合うおそれがある。
そのため、緯入れ用メインノズルから射出された緯糸先
端が経糸に接触して緯入れミスに繋がるおそれがある。
特開昭62−206054号公報では緯入れ用メインノズルに
おける噴射開始タイミングの遅らせに加えて下流側の緯
入れ用補助ノズルにおける噴射開始タイミングを早める
ことが提案されているが、これも緯入れ開始時の良好な
糸端姿勢の確保に何等寄与し得ない。
おける噴射開始タイミングの遅らせに加えて下流側の緯
入れ用補助ノズルにおける噴射開始タイミングを早める
ことが提案されているが、これも緯入れ開始時の良好な
糸端姿勢の確保に何等寄与し得ない。
このような問題は機台駆動モータに対する印加電圧が
定格の場合及び止段発生防止のための過電圧印加の場合
に応じた立ち上がり特性にも左右され、起動時の立ち上
がり特性を考慮した対応が必要であり、本発明はこの点
も考慮して機台起動時の良好な緯入れを達成するための
緯入れ方法を提供することを目的とするものである。
定格の場合及び止段発生防止のための過電圧印加の場合
に応じた立ち上がり特性にも左右され、起動時の立ち上
がり特性を考慮した対応が必要であり、本発明はこの点
も考慮して機台起動時の良好な緯入れを達成するための
緯入れ方法を提供することを目的とするものである。
（課題を解決するための手段） そのために本発明では、巻付方式の緯糸測長貯留装置
の糸巻付面と緯糸係止体との交差及び離間により緯糸測
長貯留装置からの緯糸引き出し及びその停止を行ない、
織機起動時には機台駆動モータに定格電圧及び過電圧の
いずれかを緯入れミスあるいは経糸切れなどの織機の停
止要因に応じて選択印加するジェットルームにおいて、
織機起動時には糸巻付面からの緯糸係止体の離間タイミ
ングを通常運転時よりも遅らせ、選択された前記定格電
圧又は過電圧に応じて前記離間タイミングの遅れ量を選
択するようにした。
の糸巻付面と緯糸係止体との交差及び離間により緯糸測
長貯留装置からの緯糸引き出し及びその停止を行ない、
織機起動時には機台駆動モータに定格電圧及び過電圧の
いずれかを緯入れミスあるいは経糸切れなどの織機の停
止要因に応じて選択印加するジェットルームにおいて、
織機起動時には糸巻付面からの緯糸係止体の離間タイミ
ングを通常運転時よりも遅らせ、選択された前記定格電
圧又は過電圧に応じて前記離間タイミングの遅れ量を選
択するようにした。
（作用） 緯入れミスが発生した場合には織前に織り込まれた不
良緯糸を除去した後に止段が発生しないように織前位置
補正が行われ、機台起動は定格電圧印加で行われる。経
糸切れが発生した場合にはこの糸継作業後に織前位置補
正を行なうことなく過電圧印加による起動が行われる。
このような電圧印加の違い、即ち起動時の立ち上がり特
性の違いに応じて緯糸係止体の糸巻付面からの離間タイ
ミングの遅れ量を選択すると、この遅れ作用による緯糸
飛走タイミングが通常運転時よりも低速度の機台立ち上
がり時における機台回転タイミングに精度よく同期す
る。従って、緯入れミスあるいは経糸切れなどの織機の
停止要因に応じて、緯入れ開始時の糸端姿勢の良好性が
確保されると共に、糸巻付面上の巻糸同士の絡み合いが
回避され、緯入れミスが防止される。
良緯糸を除去した後に止段が発生しないように織前位置
補正が行われ、機台起動は定格電圧印加で行われる。経
糸切れが発生した場合にはこの糸継作業後に織前位置補
正を行なうことなく過電圧印加による起動が行われる。
このような電圧印加の違い、即ち起動時の立ち上がり特
性の違いに応じて緯糸係止体の糸巻付面からの離間タイ
ミングの遅れ量を選択すると、この遅れ作用による緯糸
飛走タイミングが通常運転時よりも低速度の機台立ち上
がり時における機台回転タイミングに精度よく同期す
る。従って、緯入れミスあるいは経糸切れなどの織機の
停止要因に応じて、緯入れ開始時の糸端姿勢の良好性が
確保されると共に、糸巻付面上の巻糸同士の絡み合いが
回避され、緯入れミスが防止される。
（実施例） 以下、本発明を具体化した一実施例を図面に基づいて
説明する。
説明する。
１は公知の巻付方式の緯糸測長貯留装置であり、回転
支持管２から糸巻付管３へ導入される緯糸Ｙが電磁ソレ
ノイド４により駆動される緯糸係止体4aの係止作用を受
けながらドラム５の糸巻付面5aに巻付けられる。第３図
に示すように電磁ソレノイド４は機台制御コンピュータ
Ｃの制御指令により通常運転時には所定の機台回転角度
位置X1にて励磁され、機台制御コンピュータＣは機台回
転角度検出用のロータリエンコーダ６からの検出信号に
基づいて電磁ソレノイド４の励磁を指令する。これによ
り緯糸係止体4aが糸巻付面5aから離間し、ドラム５上の
貯留緯糸が緯糸係止体4aの係止作用から解放される。
支持管２から糸巻付管３へ導入される緯糸Ｙが電磁ソレ
ノイド４により駆動される緯糸係止体4aの係止作用を受
けながらドラム５の糸巻付面5aに巻付けられる。第３図
に示すように電磁ソレノイド４は機台制御コンピュータ
Ｃの制御指令により通常運転時には所定の機台回転角度
位置X1にて励磁され、機台制御コンピュータＣは機台回
転角度検出用のロータリエンコーダ６からの検出信号に
基づいて電磁ソレノイド４の励磁を指令する。これによ
り緯糸係止体4aが糸巻付面5aから離間し、ドラム５上の
貯留緯糸が緯糸係止体4aの係止作用から解放される。
緯糸係止体4aの係止作用から解放された緯糸Ｙは緯入
れ用メインノズル７からの圧力エア噴射により射出さ
れ、複数の緯入れ用補助ノズル群8,9,10,11,12,13,14,1
5のリレー噴射へと受け継がれる。緯入れ用メインノズ
ル７における圧力エア噴射は電磁バルブV0の開閉により
制御され、緯入れ用補助ノズル群８〜15における圧力エ
ア噴射は電磁バルブV1,V2,V3,V4,V5,V6,V7,V8の閉鎖に
より制御される。これら各電磁バルブV0,V1〜V8は機台
制御コンピュータＣからの制御指令により開閉制御さ
れ、機台制御コンピュータＣはロータリエンコーダ６か
らの検出信号に基づいて各電磁バルブV0,V1〜V8の開閉
を指令する。これにより緯入れ用補助ノズル群８〜15は
緯入れ用メインノズル７側からリレー噴射する。
れ用メインノズル７からの圧力エア噴射により射出さ
れ、複数の緯入れ用補助ノズル群8,9,10,11,12,13,14,1
5のリレー噴射へと受け継がれる。緯入れ用メインノズ
ル７における圧力エア噴射は電磁バルブV0の開閉により
制御され、緯入れ用補助ノズル群８〜15における圧力エ
ア噴射は電磁バルブV1,V2,V3,V4,V5,V6,V7,V8の閉鎖に
より制御される。これら各電磁バルブV0,V1〜V8は機台
制御コンピュータＣからの制御指令により開閉制御さ
れ、機台制御コンピュータＣはロータリエンコーダ６か
らの検出信号に基づいて各電磁バルブV0,V1〜V8の開閉
を指令する。これにより緯入れ用補助ノズル群８〜15は
緯入れ用メインノズル７側からリレー噴射する。
緯入れ用メインノズル７及び緯入れ用補助ノズル群８
〜15の噴射作用によりドラム５から解舒される緯糸緯Ｙ
は緯糸解舒検出器16により検出されこの、検出解舒数が
設定数ｍに達すると、機台制御コンピュータＣが電磁ソ
レノイド４の消磁を指令し、緯糸係止体4aが糸巻付面5a
と交差する。これにより緯糸Ｙの緯入れが停止する。そ
して、緯糸Ｙが所定の緯入れ位置まで到達すると緯糸検
出器17により検出され、機台制御コンピュータＣはこの
緯糸有検出信号に基づいて織機運転続行を指令する。緯
糸Ｙが緯糸検出器17により検出されない場合には、機台
制御コンピュータＣは機台駆動モータ18の作動停止を指
令する。
〜15の噴射作用によりドラム５から解舒される緯糸緯Ｙ
は緯糸解舒検出器16により検出されこの、検出解舒数が
設定数ｍに達すると、機台制御コンピュータＣが電磁ソ
レノイド４の消磁を指令し、緯糸係止体4aが糸巻付面5a
と交差する。これにより緯糸Ｙの緯入れが停止する。そ
して、緯糸Ｙが所定の緯入れ位置まで到達すると緯糸検
出器17により検出され、機台制御コンピュータＣはこの
緯糸有検出信号に基づいて織機運転続行を指令する。緯
糸Ｙが緯糸検出器17により検出されない場合には、機台
制御コンピュータＣは機台駆動モータ18の作動停止を指
令する。
機台駆動モータ18は、電磁接触器19のONにより一次巻
線CL1,CL2,CL3がΔ（デルタ）結線構成となり、電磁接
触器20のONによりＹ（スター）結線構成となる。Ｙ結線
構成は通常運転で用いられ、Δ結線構成は織機起動時の
立ち上がり性を高める場合に用いられる。両結線構成の
いずれにおいても電磁接触器21をONすれば一次巻線CL1,
CL2,CL3間に起動電圧が印加され、Δ結線構成ではＹ結
線構成における一次巻線CL1,CL2,CL3間の定格電圧を越
える過電圧が一次巻線CL1,CL2,CL3間に印加される。こ
れにより第２図（ａ）に曲線ＶΔで示すようにΔ結線構
成の起動方式では織機回転速度が略１回転で定常回転速
度Ｎへ達し、第２図（ｂ）に曲線VYで示すようにＹ結線
構成の起動方式では織機回転速度が略３回転で定常回転
速度Ｎに到達する。即ち、Δ起動の機台回転速度の立ち
上がり度合がＹ起動に比して急激である。
線CL1,CL2,CL3がΔ（デルタ）結線構成となり、電磁接
触器20のONによりＹ（スター）結線構成となる。Ｙ結線
構成は通常運転で用いられ、Δ結線構成は織機起動時の
立ち上がり性を高める場合に用いられる。両結線構成の
いずれにおいても電磁接触器21をONすれば一次巻線CL1,
CL2,CL3間に起動電圧が印加され、Δ結線構成ではＹ結
線構成における一次巻線CL1,CL2,CL3間の定格電圧を越
える過電圧が一次巻線CL1,CL2,CL3間に印加される。こ
れにより第２図（ａ）に曲線ＶΔで示すようにΔ結線構
成の起動方式では織機回転速度が略１回転で定常回転速
度Ｎへ達し、第２図（ｂ）に曲線VYで示すようにＹ結線
構成の起動方式では織機回転速度が略３回転で定常回転
速度Ｎに到達する。即ち、Δ起動の機台回転速度の立ち
上がり度合がＹ起動に比して急激である。
第３図に示す曲線Ｄは電磁ソレノイド４の励磁信号を
示す。ブロックＭは緯入れ用メインノズル７における通
常運転時の噴射タイミングを示し、ブロックS1,S2,S3,S
4,S5,S6,S7,S8は緯入れ用補助ノズル群８〜15における
通常運転時の噴射タイミングを示す。即ち、機台制御コ
ンピュータＣは通常運転時（Ｙ結線駆動時）には機台回
転角度位置X1にて電磁ソレノイド４の励磁を指令すると
共に、緯糸解舒検出器16からの緯糸解舒検出数が設定数
ｍに達した場合に電磁ソレノイド４の消磁を指令し、前
記噴射タイミングでもって電磁バルブV0,V1〜V8の開閉
を指令する。これにより緯糸Ｙが曲線Ｅで示す飛走を示
し、緯糸Ｙは機台回転角度位置X1にて緯入れ開始し、機
台回転角度位置X2にて緯入れ終了する。
示す。ブロックＭは緯入れ用メインノズル７における通
常運転時の噴射タイミングを示し、ブロックS1,S2,S3,S
4,S5,S6,S7,S8は緯入れ用補助ノズル群８〜15における
通常運転時の噴射タイミングを示す。即ち、機台制御コ
ンピュータＣは通常運転時（Ｙ結線駆動時）には機台回
転角度位置X1にて電磁ソレノイド４の励磁を指令すると
共に、緯糸解舒検出器16からの緯糸解舒検出数が設定数
ｍに達した場合に電磁ソレノイド４の消磁を指令し、前
記噴射タイミングでもって電磁バルブV0,V1〜V8の開閉
を指令する。これにより緯糸Ｙが曲線Ｅで示す飛走を示
し、緯糸Ｙは機台回転角度位置X1にて緯入れ開始し、機
台回転角度位置X2にて緯入れ終了する。
経糸切れが発生した場合には、機台制御コンピュータ
Ｃは経糸切れ検出信号に応答して織機の運転停止を指令
する。経糸切れ処理作業完了後、織機は停止時の状態か
ら起動を開始する。そのため、Ｙ起動の立ち上がりでは
筬打ち力不足となるため、Δ起動の立ち上がりが必要と
なる。そこで、経糸切れ発生の際の起動はΔ起動で行わ
れ、機台制御コンピュータＣはΔ起動ボタン22のON信号
に応答して電磁接触器19,21のONを指令し、Δ結線起動
が行われる。
Ｃは経糸切れ検出信号に応答して織機の運転停止を指令
する。経糸切れ処理作業完了後、織機は停止時の状態か
ら起動を開始する。そのため、Ｙ起動の立ち上がりでは
筬打ち力不足となるため、Δ起動の立ち上がりが必要と
なる。そこで、経糸切れ発生の際の起動はΔ起動で行わ
れ、機台制御コンピュータＣはΔ起動ボタン22のON信号
に応答して電磁接触器19,21のONを指令し、Δ結線起動
が行われる。
第３図に示す曲線ＤΔはΔ結線起動時の電磁ソレノイ
ド４の励磁信号を示し、ブロックＭΔは緯入れ用メイン
ノズル７における織機起動時の噴射タイミング、ブロッ
クＳΔ1,SΔ2,SΔ3,SΔ4,SΔ5,SΔ6,SΔ7,SΔ８は緯入
れ用補助ノズル群８〜15における織機起動時の噴射タイ
ミングを示す。即ち、第４図（ａ），（ｂ）のフローチ
ャートに示すように機台制御コンピュータＣはΔ起動ボ
タン22のON信号に応答して機台回転角度位置θ２にて電
磁ソレノイド４の励磁を指令すると共に、緯糸解舒検出
器16からの緯糸解舒検出数が設定数ｍに達した場合に電
磁ソレノイド４の消磁を指令し、タイミング〔θ1,θ
３〕，〔α1,β１〕，〔α2,β２〕，〔α3,β３〕，
〔α4,β４〕，〔α5,β５〕，〔α6,β６〕，〔α7,β
７〕，〔α8,β８〕でもって電磁バルブV0,V1〜V8の開
閉を指令する。これにより緯糸Ｙが曲線ＥΔで示す飛走
を示し、緯糸Ｙは機台回転角度位置θ２にて緯入れ開始
し、機台回転角度位置X3にて緯入れ終了する。第２回目
の織機回転の緯入れ開始前には織機回転速度が定常回転
速度Ｎに達しており、第２回目の織機回転以降では織機
駆動は定格電圧印加、即ちＹ結線駆動方式に切り換えら
れる。
ド４の励磁信号を示し、ブロックＭΔは緯入れ用メイン
ノズル７における織機起動時の噴射タイミング、ブロッ
クＳΔ1,SΔ2,SΔ3,SΔ4,SΔ5,SΔ6,SΔ7,SΔ８は緯入
れ用補助ノズル群８〜15における織機起動時の噴射タイ
ミングを示す。即ち、第４図（ａ），（ｂ）のフローチ
ャートに示すように機台制御コンピュータＣはΔ起動ボ
タン22のON信号に応答して機台回転角度位置θ２にて電
磁ソレノイド４の励磁を指令すると共に、緯糸解舒検出
器16からの緯糸解舒検出数が設定数ｍに達した場合に電
磁ソレノイド４の消磁を指令し、タイミング〔θ1,θ
３〕，〔α1,β１〕，〔α2,β２〕，〔α3,β３〕，
〔α4,β４〕，〔α5,β５〕，〔α6,β６〕，〔α7,β
７〕，〔α8,β８〕でもって電磁バルブV0,V1〜V8の開
閉を指令する。これにより緯糸Ｙが曲線ＥΔで示す飛走
を示し、緯糸Ｙは機台回転角度位置θ２にて緯入れ開始
し、機台回転角度位置X3にて緯入れ終了する。第２回目
の織機回転の緯入れ開始前には織機回転速度が定常回転
速度Ｎに達しており、第２回目の織機回転以降では織機
駆動は定格電圧印加、即ちＹ結線駆動方式に切り換えら
れる。
Δ起動時には緯糸係止体4aの糸巻付面5aからの離間開
始時期θ２を通常運転時の離間開始時期X1よりも遅らせ
る（遅れ量ΔθΔ＝θ２−X1）ことにより、機台立ち上
がり時における緯入れ用メインノズル７の緯入れ噴射前
の巻糸の解放が回避される。従って、緯入れ用メインノ
ズル７の緯入れ噴射開始時の糸端姿勢が良好に保たれる
と共に、糸巻付面5a上の巻糸同士の絡み合いが回避され
る。これにより緯入れ用メインノズル７から射出された
緯糸Ｙの先端が経糸と接触することのない良好な飛走を
示し、緯入れミスが防止される。
始時期θ２を通常運転時の離間開始時期X1よりも遅らせ
る（遅れ量ΔθΔ＝θ２−X1）ことにより、機台立ち上
がり時における緯入れ用メインノズル７の緯入れ噴射前
の巻糸の解放が回避される。従って、緯入れ用メインノ
ズル７の緯入れ噴射開始時の糸端姿勢が良好に保たれる
と共に、糸巻付面5a上の巻糸同士の絡み合いが回避され
る。これにより緯入れ用メインノズル７から射出された
緯糸Ｙの先端が経糸と接触することのない良好な飛走を
示し、緯入れミスが防止される。
緯入れミス発生の場合には、織布の織前上の不良緯糸
を除去する作業が必要であり、この不良緯糸除去に伴う
織前位置の変位の補正はＹ起動に適するように行われ、
緯入れミス処理後の織機起動はＹ起動で行われる。第３
図に示す曲線D1はＹ結線起動時の電磁ソレノイド４の励
磁信号を示し、ブロックM1は緯入れ用メインノズル７に
おける織機起動時の噴射タイミング、ブロックS11,S12,
S13,S14,S15,S16,S17,S18は緯入れ用補助ノズル群８〜1
5における織機起動時の噴射タイミングを示す。即ち、
第４図（ａ），（ｂ）のフローチャートに示すように機
台制御コンピュータＣはＹ起動ボタン23のON信号に応答
して機台回転角度位置θ12にて電磁ソレノイド４の励磁
を指令すると共に、緯糸解舒検出器16からの緯糸解舒検
出数が設定数ｍに達した場合に電磁ソレノイド４の消磁
を指令し、タイミング〔θ11、θ13〕，〔γ11,δ
11〕，〔γ12,δ12,〕〔γ13,δ13〕，〔γ14,δ14〕，
〔γ15,δ15〕，〔γ16,δ16〕，〔γ17,δ17〕，〔γ1
8,δ18〕でもって電磁バルブV0,V1〜V8の開閉を指令す
る。これにより緯糸Ｙが曲線E1で示す飛走を示し、緯糸
Ｙは機台回転角度位置θ12（遅れ量Δθ１＝θ12−X1）
にて緯入れ開始し、機台回転角度位置X13にて緯入れ終
了する。
を除去する作業が必要であり、この不良緯糸除去に伴う
織前位置の変位の補正はＹ起動に適するように行われ、
緯入れミス処理後の織機起動はＹ起動で行われる。第３
図に示す曲線D1はＹ結線起動時の電磁ソレノイド４の励
磁信号を示し、ブロックM1は緯入れ用メインノズル７に
おける織機起動時の噴射タイミング、ブロックS11,S12,
S13,S14,S15,S16,S17,S18は緯入れ用補助ノズル群８〜1
5における織機起動時の噴射タイミングを示す。即ち、
第４図（ａ），（ｂ）のフローチャートに示すように機
台制御コンピュータＣはＹ起動ボタン23のON信号に応答
して機台回転角度位置θ12にて電磁ソレノイド４の励磁
を指令すると共に、緯糸解舒検出器16からの緯糸解舒検
出数が設定数ｍに達した場合に電磁ソレノイド４の消磁
を指令し、タイミング〔θ11、θ13〕，〔γ11,δ
11〕，〔γ12,δ12,〕〔γ13,δ13〕，〔γ14,δ14〕，
〔γ15,δ15〕，〔γ16,δ16〕，〔γ17,δ17〕，〔γ1
8,δ18〕でもって電磁バルブV0,V1〜V8の開閉を指令す
る。これにより緯糸Ｙが曲線E1で示す飛走を示し、緯糸
Ｙは機台回転角度位置θ12（遅れ量Δθ１＝θ12−X1）
にて緯入れ開始し、機台回転角度位置X13にて緯入れ終
了する。
機台制御コンピュータＣはロータリエンコーダ６から
の原点信号入力に基づいて織機回転数ｎを把握し、起動
後の回転数ｎが３に到達するまで緯糸係止体4aの離間タ
イミングの遅らせ及びこの遅れに応じた電磁バルブV0,V
1〜V8の開閉制御を行なう。第３図に鎖線で示す曲線D2
は織機２回転目の電磁ソレノイド４の励磁信号、曲線D3
は織機３回転目の電磁ソレノイド４の励磁信号を示し、
織機２回転目の緯糸係止体4aの離間タイミングはθ22
（遅れ量Δθ２＝θ22−X1）、織機３回転目の緯糸係止
体4aの離間タイミングはθ32（遅れ量Δθ３＝θ32−X
1）で行われる。即ち、各回転時の立ち上がり特性に応
じた緯糸係止体4aの緯間タイミングの遅らせ調整Δθ１
＞Δθ２＞Δθ３が行われ、機台立ち上がり時における
緯入れ用メインノズル７の緯入れ噴射前の巻糸の解放が
回避される。又、電磁バルブV0,V1〜V8の開閉制御も各
回転時の立ち上がり特性に応じて行われる。従って、Ｙ
起動時の場合にも緯入れ用メインノズル７の緯入れ噴射
開始時の糸端姿勢がΔ起動時の際と同様に良好に保たれ
ると共に、糸巻付面5a上の巻糸同士の絡み合いが回避さ
れる。
の原点信号入力に基づいて織機回転数ｎを把握し、起動
後の回転数ｎが３に到達するまで緯糸係止体4aの離間タ
イミングの遅らせ及びこの遅れに応じた電磁バルブV0,V
1〜V8の開閉制御を行なう。第３図に鎖線で示す曲線D2
は織機２回転目の電磁ソレノイド４の励磁信号、曲線D3
は織機３回転目の電磁ソレノイド４の励磁信号を示し、
織機２回転目の緯糸係止体4aの離間タイミングはθ22
（遅れ量Δθ２＝θ22−X1）、織機３回転目の緯糸係止
体4aの離間タイミングはθ32（遅れ量Δθ３＝θ32−X
1）で行われる。即ち、各回転時の立ち上がり特性に応
じた緯糸係止体4aの緯間タイミングの遅らせ調整Δθ１
＞Δθ２＞Δθ３が行われ、機台立ち上がり時における
緯入れ用メインノズル７の緯入れ噴射前の巻糸の解放が
回避される。又、電磁バルブV0,V1〜V8の開閉制御も各
回転時の立ち上がり特性に応じて行われる。従って、Ｙ
起動時の場合にも緯入れ用メインノズル７の緯入れ噴射
開始時の糸端姿勢がΔ起動時の際と同様に良好に保たれ
ると共に、糸巻付面5a上の巻糸同士の絡み合いが回避さ
れる。
又、本実施例では緯入れ用メインノズル７及び緯入れ
用補助ノズル群８〜15の噴射タイミングを緯糸係止体4a
の離間タイミングに合わせて遅らせたことにより緯糸Ｙ
の飛走タイミングと緯入用補助ノズル群８〜15の噴射タ
イミングとが精度よく一致し、高速運転の際の緯糸Ｙの
飛走が良好に保たれる。
用補助ノズル群８〜15の噴射タイミングを緯糸係止体4a
の離間タイミングに合わせて遅らせたことにより緯糸Ｙ
の飛走タイミングと緯入用補助ノズル群８〜15の噴射タ
イミングとが精度よく一致し、高速運転の際の緯糸Ｙの
飛走が良好に保たれる。
本発明は勿論前記実施例にのみ限定されるものではな
く、例えば本願出願人が特開昭62−33848号公報で開示
したように、糸巻付面と緯糸係止体との交差及び離間を
機台回転に同期して切換制御するカム機構の緯糸係止体
取付用カムレバーを電磁ソレノイドあるいはエアシリン
ダといったリニアアクチュエータにより往動位置に規制
保持可能に構成し、織機起動時にはカムレバーを往動位
置に規制しておくと共に、所定の機台回転角度位置（前
記実施例におけるθ2,θ12,θ22,θ32）にてカムレバー
を復動位置に切換配置しておく実施例も可能である。
く、例えば本願出願人が特開昭62−33848号公報で開示
したように、糸巻付面と緯糸係止体との交差及び離間を
機台回転に同期して切換制御するカム機構の緯糸係止体
取付用カムレバーを電磁ソレノイドあるいはエアシリン
ダといったリニアアクチュエータにより往動位置に規制
保持可能に構成し、織機起動時にはカムレバーを往動位
置に規制しておくと共に、所定の機台回転角度位置（前
記実施例におけるθ2,θ12,θ22,θ32）にてカムレバー
を復動位置に切換配置しておく実施例も可能である。
又、本発明では織機起動時には緯糸係止体4aの離間タ
イミングのみを遅らせるようにしても緯糸Ｙの飛走状態
は充分良好に保たれる。
イミングのみを遅らせるようにしても緯糸Ｙの飛走状態
は充分良好に保たれる。
（発明の効果） 以上詳述したように本発明は、織機起動時には機台駆
動モータに定格電圧及び過電圧のいずれかを緯入れミス
あるいは経糸切れなどの織機の停止要因に応じて選択印
加し、織機起動時には糸巻付面からの緯糸係止体の離間
タイミングを通常運転時よりも遅らせ、選択された前記
定格電圧又は過電圧に応じて前記離間タイミングの遅れ
量を選択するようにしたので、織機の停止要因に応じ
て、緯入れ待機中の緯糸先端部の姿勢が緯入れ開始時に
良好に保たれ、これにより良好な緯糸飛走を達成して緯
入れミスを防止し得るという優れた効果を奏する。
動モータに定格電圧及び過電圧のいずれかを緯入れミス
あるいは経糸切れなどの織機の停止要因に応じて選択印
加し、織機起動時には糸巻付面からの緯糸係止体の離間
タイミングを通常運転時よりも遅らせ、選択された前記
定格電圧又は過電圧に応じて前記離間タイミングの遅れ
量を選択するようにしたので、織機の停止要因に応じ
て、緯入れ待機中の緯糸先端部の姿勢が緯入れ開始時に
良好に保たれ、これにより良好な緯糸飛走を達成して緯
入れミスを防止し得るという優れた効果を奏する。
第１図は本発明を具体化した一実施例を示す略体正面
図、第２図（ａ），（ｂ）は立ち上がり特性を示すグラ
フ、第３図は緯入れ状態を示すグラフ、第４図（ａ），
（ｂ）は織機起動時の緯入れ制御を示すフローチャート
である。 緯糸測長貯留装置１、電磁ソレノイド４、緯糸係止体4
a、糸巻付面5a、機台制御コンピュータＣ、緯糸Ｙ、遅
れ量ΔθΔ，Δθ1,Δθ2,Δθ３。
図、第２図（ａ），（ｂ）は立ち上がり特性を示すグラ
フ、第３図は緯入れ状態を示すグラフ、第４図（ａ），
（ｂ）は織機起動時の緯入れ制御を示すフローチャート
である。 緯糸測長貯留装置１、電磁ソレノイド４、緯糸係止体4
a、糸巻付面5a、機台制御コンピュータＣ、緯糸Ｙ、遅
れ量ΔθΔ，Δθ1,Δθ2,Δθ３。
Claims (1)
- 【請求項１】巻付方式の緯糸測長貯留装置の糸巻付面と
緯糸係止体との交差及び離間により緯糸測長貯留装置か
らの緯糸引き出し及びその停止を行ない、繊維起動時に
は機台駆動モータに定格電圧及び過電圧のいずれかを緯
入れミスあるいは経糸切れなどの織機の停止要因に応じ
て選択印加するジェットルームにおいて、織機起動時に
は糸巻付面からの緯糸係止体の離間タイミングを通常運
転時よりも遅らせ、選択された前記定格電圧又は過電圧
に応じて前記離間タイミングの遅れ量を選択するジェッ
トルームにおける緯入れ方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63055702A JP2712243B2 (ja) | 1988-03-09 | 1988-03-09 | シェットルームにおける緯入れ方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63055702A JP2712243B2 (ja) | 1988-03-09 | 1988-03-09 | シェットルームにおける緯入れ方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH01229841A JPH01229841A (ja) | 1989-09-13 |
| JP2712243B2 true JP2712243B2 (ja) | 1998-02-10 |
Family
ID=13006223
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP63055702A Expired - Fee Related JP2712243B2 (ja) | 1988-03-09 | 1988-03-09 | シェットルームにおける緯入れ方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2712243B2 (ja) |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5988486U (ja) * | 1982-12-08 | 1984-06-15 | 津田駒工業株式会社 | 断片織機のよこ入れ装置 |
| JPS59216953A (ja) * | 1983-05-24 | 1984-12-07 | 旭化成株式会社 | 高速ジエツトル−ムによる製織方法 |
| JPH033587Y2 (ja) * | 1985-04-24 | 1991-01-30 |
-
1988
- 1988-03-09 JP JP63055702A patent/JP2712243B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH01229841A (ja) | 1989-09-13 |
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|---|---|---|---|
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