JPWO2020148825A1 - モータ制御装置および空気調和装置 - Google Patents

モータ制御装置および空気調和装置 Download PDF

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Abstract

モータ制御装置は、並列に接続される複数のモータに直流電圧を交流電圧に変換して供給するインバータ回路と、複数のモータのそれぞれに流れるモータ電流を検出する電流検出器と、複数のモータのうち、少なくとも1台のモータとインバータ回路との間に設けられた継電器と、駆動させるモータの台数を切り替えるコントローラとを有し、コントローラは、駆動する2台以上のモータのうち、1台のモータを停止させる際、駆動する2台以上のモータに対する電流指令値を低下させるインバータ制御手段と、継電器が接続されたモータの電流検出器が検出するモータ電流である監視電流が小さくなると、継電器をオン状態からオフ状態に切り替える台数切替手段とを有するものである。

Description

本発明は、モータの駆動を制御するモータ制御装置および空気調和装置に関する。
従来の空気調和装置は、圧縮機および送風機を駆動するために、任意の周波数の交流電圧をモータに供給するインバータ回路を備え、交流電圧をモータに供給してモータの回転速度を制御する。空気調和装置に搭載されるモータは、消費電力を低減するために高効率化が重視される。そのため、空気調和装置に搭載されるモータとして、例えば、回転子構造に永久磁石が配置された永久磁石同期モータが多く用いられる。
空調能力の増大に対応して大容量のモータを駆動するために、複数のモータを備えた空気調和装置が知られている。1つのインバータ回路で、複数のファンに接続されたモータを駆動する空気調和装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に開示された空気調和装置は、インバータ回路と各モータとの間にリレー等のスイッチが設けられ、必要な風量を得るために、スイッチのオンおよびオフを切り替える。また、複数のモータの運転台数を変更できるように、インバータ回路と各モータとの間にリレーを設け、リレーを制御するモータ並列駆動方法が開示されている(例えば、特許文献2参照)。
国際公開第2018/185878号 特開2004−350385号公報
特許文献1および特許文献2に開示された技術では、リレーに電流が流れている状態で接点をオフした場合、リレーの接点間にアークが発生し、リレーにストレスを与えてしまう。ストレスによってリレーが故障してしまうおそれがある。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、駆動するモータの運転台数を切り替える際、継電器を含む機器の故障を防ぐモータ制御装置および空気調和装置を提供するものである。
本発明に係るモータ制御装置は、並列に接続される複数のモータに対して、直流電圧を交流電圧に変換して供給するインバータ回路と、前記複数のモータのそれぞれに流れるモータ電流を検出する電流検出器と、前記複数のモータのうち、少なくとも1台のモータと前記インバータ回路との間に設けられ、前記1台のモータと前記インバータ回路との接続のオン状態およびオフ状態を切り替える継電器と、前記複数のモータのうち、駆動させるモータの台数を切り替えるコントローラと、を有し、前記コントローラは、駆動する2台以上のモータのうち、1台のモータを停止させる際、前記駆動する2台以上のモータに対する電流指令値を低下させるインバータ制御手段と、前記継電器が接続されたモータの前記電流検出器が検出する前記モータ電流である監視電流が小さくなると、停止対象のモータに接続された前記継電器を前記オン状態から前記オフ状態に切り替える台数切替手段と、を有するものである。
本発明に係るモータ制御装置は、並列に接続される複数のモータに対して、直流電圧を交流電圧に変換して供給するインバータ回路と、前記複数のモータのそれぞれに流れるモータ電流を検出する電流検出器と、前記複数のモータのうち、少なくとも1台のモータと前記インバータ回路との間に設けられ、前記1台のモータと前記インバータ回路との接続のオン状態およびオフ状態を切り替える継電器と、前記複数のモータのうち、駆動させるモータの台数を切り替えるコントローラと、を有し、前記コントローラは、駆動するモータの台数を1台増やす際、駆動中のモータの回転数を回転数指令値よりも小さくするインバータ制御手段と、前記駆動中のモータの前記電流検出器が検出する前記モータ電流から推定される回転数である監視回転数が前記回転数指令値よりも小さくなると、起動対象のモータに接続された前記継電器を前記オフ状態から前記オン状態に切り替える台数切替手段と、を有するものである。
本発明に係る空気調和装置は、圧縮機、凝縮器、絞り装置および蒸発器が接続され、冷媒が循環する冷媒回路と、前記凝縮器および前記蒸発器のうち、少なくとも一方に空気を供給する送風機と、前記圧縮機および前記送風機のうち、一方または両方に接続される前記複数のモータと、上記のモータ制御装置と、を有するものである。
本発明によれば、複数のモータはインバータ回路に対して並列に接続されているので、駆動するモータに流れる電流が小さくなると、他のモータおよび継電器に流れる電流も小さくなる。継電器に流れる電流が小さくなってから、継電器の状態が切り替わるため、継電器に対するストレスが軽減し、継電器を含む機器が故障してしまうことを防げる。
本発明の実施の形態1に係るモータ制御装置の一構成例を示すブロック図である。 図1に示したコントローラの一構成例を示すブロック図である。 図2に示したインバータ制御手段が行うセンサレスベクトル制御を説明するためのブロック図である。 図1に示したモータ制御装置が、駆動させるモータの台数を2台から1台に減らす場合の動作手順を示すフローチャートである。 図3に示した構成において、継電器をオフ状態に切り替える際の別の制御を説明するためのブロック図である。 図1に示したモータ制御装置が、駆動させるモータの台数を1台から2台に増やす場合の動作手順を示すフローチャートである。 図3に示した構成において、駆動するモータが1台の場合の制御を説明するためのブロック図である。 図7に示した構成において、継電器をオン状態に切り替える際の別の制御を説明するためのブロック図である。 図1に示したモータ制御装置が、駆動させるモータの台数を2台から1台に減らす場合の動作手順を示す実施の形態2に係わるフローチャートである。 図1に示したモータ制御装置が、駆動させるモータの台数を1台から2台に減らす場合の動作手順を示す実施の形態2に係わるフローチャートである。 本発明の実施の形態3に係る空気調和装置の一構成例を示す冷媒回路図である。 図11に示したコントローラの一構成例を示すブロック図である。
実施の形態1.
本実施の形態1のモータ制御装置の構成を説明する。図1は、本発明の実施の形態1に係るモータ制御装置の一構成例を示すブロック図である。モータ制御装置30は、複数のモータ40aおよび40bの駆動を制御する装置である。本実施の形態1では、モータ40aおよび40bは、永久磁石同期モータである。モータ40aおよび40bは、例えば、空気調和装置の圧縮機に設けられる。
モータ40aおよび40bは、空気調和装置の圧縮機に限らず、室内機に設けられた負荷側送風機に接続されてもよく、室外機に設けられた熱源側送風機に接続されてもよい。本実施の形態1では、モータ40aおよび40bが空気調和装置に設けられている場合で説明するが、モータ40aおよび40bが設けられる装置は空気調和装置に限らない。また、本実施の形態1では、制御対象のモータがモータ40aおよび40bからなる2台のモータの場合で説明するが、制御対象のモータは3台以上であってもよい。
図1に示すように、モータ制御装置30は、3相の交流電源1から供給される交流を直流に変換する電力変換回路10と、複数のモータ40aおよび40bと接続されるインバータ回路6と、モータ40bとインバータ回路6との間に接続された継電器9とを有する。また、モータ制御装置30は、インバータ回路6および継電器9を制御するコントローラ18を有する。インバータ回路6の出力側に、モータ40aおよび40bがインバータ回路6に対して並列に接続されている。
インバータ回路6とモータ40aの巻線とを接続する配線には、インバータ回路6からモータ40aに流れるモータ電流Imaを検出する電流検出器8aが設けられている。インバータ回路6とモータ40bの巻線とを接続する配線には、インバータ回路6からモータ40bに流れるモータ電流Imbを検出する電流検出器8bが設けられている。
電力変換回路10は、交流を直流に変換する整流回路2と、整流回路2から出力される電流を平滑化するリアクトル4と、整流回路2から出力される電圧を平滑化する平滑コンデンサ5とを有する。整流回路2は、電流が流れる方向を一方向に整流する逆流防止素子3を有する。電力変換回路10は、電力変換回路10の整流動作によって、安定した直流電源電圧をインバータ回路6に出力する。
インバータ回路6は、6個のスイッチング素子7と、6個のスイッチング素子7のそれぞれに並列に接続される還流ダイオード11とを有する。スイッチング素子7は、例えば、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)等のパワー半導体素子である。6個のスイッチング素子7は、モータ40aおよび40bの各モータに対して、U相の巻線に接続される2個のスイッチング素子7と、V相の巻線に接続される2個のスイッチング素子7と、W相の巻線に接続される2個のスイッチング素子7とに分類される。
インバータ回路6には電力変換回路10から安定した直流電源電圧が入力される。インバータ回路6は、6個のスイッチング素子7を任意のキャリア周波数でスイッチング動作させることで、直流電源電圧を交流電圧に変換して出力する。インバータ回路6は、モータ40aおよび40bを可変速運転させるために、可変周波数で可変電圧を出力する。
継電器9は、モータ40bとインバータ回路6との接続のオン状態およびオフ状態を切り替える。継電器9は、例えば、電磁継電器である。継電器9がオン状態である場合、モータ40bがインバータ回路6と電気的に接続される。継電器9がオフ状態である場合、モータ40bがインバータ回路6から電気的に切り離される。つまり、継電器9がオン状態である場合、モータ40aおよび40bの2台のモータが駆動する。継電器9がオフ状態である場合、モータ40bが停止し、モータ40aが駆動する。継電器9は、モータ40aおよび40bの2台のモータについて、駆動するモータの台数を切り替える役目を果たす。継電器9が電磁継電器である場合、継電器9に設けられたコイルに励磁電圧が印加されると、継電器9は、オフ状態からオン状態に切り替わる。
図2は、図1に示したコントローラの一構成例を示すブロック図である。コントローラ18は、例えば、マイクロコンピュータである。図1に示すように、コントローラ18は、プログラムを記憶するメモリ71と、プログラムにしたがって処理を実行するCPU(Central Processing Unit)72とを有する。図2に示すように、コントローラ18は、インバータ制御手段21と、台数切替手段22と、タイマー23とを有する。CPU72がプログラムを実行することで、インバータ制御手段21および台数切替手段22が構成される。
インバータ制御手段21は、上位の装置から入力される回転数指令値N*にしたがって、複数のモータ40aおよび40bの回転数を制御する。本実施の形態1では、上位の装置は、空気調和装置の制御装置である。インバータ制御手段21は、回転数指令値N*にしたがって、インバータ回路6が出力するパルス電圧のパルス幅を変調するPWM(Pulse Width Modulation)制御を行う。例えば、モータ40aに入力されるモータ電圧Vaを大きくする場合、インバータ制御手段21は、パルス幅を広げる電圧指令値Va*をインバータ回路6に出力する。モータ電圧Vaを小さくする場合、インバータ制御手段21は、パルス幅を狭くする電圧指令値Va*をインバータ回路6に出力する。電圧指令値Va*は、U相の電圧指令値Vu*、V相の電圧指令値Vv*、W相の電圧指令値Vw*を含む値である。インバータ制御手段21は、図に示さない配線を介して平滑コンデンサ5の両端と接続され、平滑コンデンサ5の両端電圧(直流母線電圧)を監視する。
また、インバータ制御手段21には、駆動させるモータの台数を示す情報である台数指令値S*が上位の装置から入力される。インバータ制御手段21は、モータ40aおよび40bが駆動している状況で、駆動させるモータの台数を1台にする旨の台数指令値S*が入力されると、モータ40aおよび40bに供給する電流を回転数指令値N*に対応する電流値指令値よりも小さくする。インバータ制御手段21は、モータ40aが駆動している状況において、駆動させるモータの台数を2台にする旨の台数指令値S*が入力されると、モータ40aの回転数Naを回転数指令値N*よりも小さくする。台数切替手段22は、上位の装置から入力される台数指令値S*が示す台数に対応して、継電器9のオン状態およびオフ状態を制御する。
インバータ制御手段21は、モータ40aおよび40bの回転数を制御するために、スイッチング素子7に出力するパルス電圧の幅およびパルス電圧の出力のタイミングを制御することで、パルス電圧およびキャリア周波数を所望の値に制御する。インバータ制御手段21は、モータ40aおよび40bを所望の回転数で駆動するために回転フィードバック制御を行う。本実施の形態1では、所望の回転数でモータを駆動する回転フィードバック制御の基準モータを、継電器9が接続されていないモータ40aとする。そのため、インバータ制御手段21は、モータ40bに流れるモータ電流Imbを小さくする際、モータ40aに流れるモータ電流Imaを小さくするように制御する。
インバータ制御手段21が行う回転フィードバック制御として、2通りの制御が考えられる。1つ目の制御は、回転子の永久磁石の磁極位置を検出する磁気センサをモータ40aに設け、磁気センサが検出する磁極位置に基づいてモータ40aの回転を制御するものである。2つ目は、モータ40aに印加されるモータ電圧およびモータパラメータ等から磁極位置を推定してモータ40aの回転を制御するセンサレスベクトル制御である。本実施の形態1では、インバータ制御手段21が、電流検出器8aおよび8bによって検出されるモータ電流などを基に、モータ40aおよび40bの回転位置を推定するセンサレスベクトル制御を行う場合で説明する。
センサレスベクトル制御では、インバータ制御手段21は、モータ40aおよび40bに流れる電流、モータ40aおよび40bに印加される電圧およびモータパラメータなどの情報から、モータ40aおよび40bの磁極位置および速度を推定する。モータパラメータは、抵抗値、インダクタンス値、誘起電圧定数および慣性モーメントなどの情報である。
図3は、図2に示したインバータ制御手段が行うセンサレスベクトル制御を説明するためのブロック図である。図3に示すように、インバータ制御手段21は、位置推定器31aおよび31bと、速度制御器32と、電流補償部33と、電流制御器34および35と、座標変換部36および37と、減算器38a〜38cとを有する。
位置推定器は、同期して駆動するモータの台数に対応する数だけ設けられる。本実施の形態1では、制御対象のモータがモータ40aおよび40bの2台であるため、インバータ制御手段21は、モータ40aに対応する位置推定器31aと、モータ40bに対応する位置推定器31bとを有する。
位置推定器31aは、モータ電流Ima、モータ電圧Vmおよびモータパラメータを含むパラメータ値に基づいて、モータ40aの位相θ_aおよび速度を推定する。モータ電流Imaは電流検出器8aから入力される。モータ電流Imaは、U相の電流Iua、V相の電流IvaおよびW相の電流Iwaを含む。モータ電圧Vmは、例えば、U相の電圧指令値Vu*、V相の電圧指令値Vv*およびW相の電圧指令値Vw*であり、座標変換部36から入力される。位置推定器31aは、推定した速度を回転数Npaに換算して減算器38aに出力する。位置推定器31aは、位相θ_aを座標変換部36および37に出力する。
位置推定器31bは、モータ電流Imb、モータ電圧Vmおよびモータパラメータを含むパラメータ値に基づいて、モータ40bの回転位置を示す位相θ_bおよび速度を推定する。モータ電流Imbは電流検出器8bから入力される。モータ電流Imbは、U相の電流Iub、V相の電流IvbおよびW相の電流Iwbを含む。位置推定器31bに入力される情報は、全てモータ40bに関する情報である。位置推定器31bは、推定した速度を回転数Npbに換算して出力してもよい。
減算器38aは、上位の装置から入力される回転数指令値N*と、位置推定器31aから入力される回転数Npaとの差である回転数差を算出する。減算器38aは、算出した回転差の値を速度制御器32に出力する。速度制御器32は、回転数差をゲインKcで乗算した結果の制御量、および回転差を時間的に積分処理した制御量のうち、一方の制御量または両方を足し合わせた制御量を算出する。速度制御器32は、算出した制御量をトルク電流指令値として減算器38bに出力する。
座標変換部37は、U相の電流Iua、V相の電流IvaおよびW相の電流Iwaを含むモータ電流Imaが電流検出器8aから入力される。座標変換部37には、位置推定器31aから位相θ_aの値が入力される。座標変換部37は、3相の電流Iua、IvaおよびIwaに対して、d軸を磁束の向きに設定し、磁束を発生させる成分である励磁電流および負荷のトルクに対応するトルク電流に変換する。座標変換部37は、位相情報として、位置推定器31aが推定した位相θ_aを用いて座標変換を行う。励磁電流はd軸電流に相当し、トルク電流はq軸電流に相当する。座標変換部37は、トルク電流の値を減算器38bに出力し、励磁電流の値を減算器38cに出力する。
減算器38bは、速度制御器32から入力されるトルク電流指令値と、座標変換部37から入力されるトルク電流との差であるq軸電流差を算出する。減算器38bは、算出したq軸電流差の値を電流制御器34に出力する。電流制御器34は、減算器38bから入力されるq軸電流差をゲインKdで乗算した結果の制御量、およびq軸電流差を時間的に積分処理した制御量のうち、一方の制御量または両方を足し合わせた制御量を算出する。電流制御器34は、算出した制御量をq軸の電圧指令値として座標変換部36に出力する。電流制御器34が生成する制御量は第1の制御量に相当する。
電流補償部33は、複数のモータ40aおよび40bのうち、回転フィードバック制御の対象になっていないモータ40bの回転を安定させる役目を果たす。電流補償部33は、位置推定器31aによって推定された位相θ_aと、位置推定器31bによって推定された位相θ_bとを基に、モータ40aに対するモータ40bの位相差を算出する。そして、電流補償部33は、算出した位相差からモータ40bの速度変化を推定し、モータ40bの回転を安定にするための補償電流を算出する。電流補償部33は、算出した補償電流を、モータ40aに対する励磁電流指令値として減算器38cに出力する。
減算器38cは、電流補償部33から入力される励磁電流指令値と、座標変換部37から入力される励磁電流との差であるd軸電流差を算出する。減算器38cは、算出したd軸電流差の値を電流制御器35に出力する。電流制御器35は、減算器38cから入力されるd軸電流差をゲインKeで乗算した結果の制御量、およびd軸電流差を時間的に積分処理した制御量のうち、一方の制御量または両方を足し合わせた制御量を、d軸の電圧指令値として座標変換部36に出力する。電流制御器35が生成する制御量は第2の制御量に相当する。
座標変換部36は、位置推定器31aから位相θ_aの値が入力され、電流制御器34からq軸の電圧指令値が入力され、電流制御器35からd軸の電流指令値が入力される。座標変換部36は、位相θ_aを位相情報として、q軸の電圧指令値およびd軸の電流指令値を、3相の電圧指令値V*に座標変換する。インバータ制御手段21は、3相の電圧指令値V*を、スイッチング素子7のオン時間がキャリア周波数の周期Tにおけるパルス幅になるパルス電圧に変換してインバータ回路6に出力する。モータ40aの回転子の磁極位置に対応する位相のパルス電圧がインバータ回路6のスイッチング素子7に入力される。インバータ回路6は、所望のインバータ出力電圧を出力できる。
このようにして、インバータ制御手段21は、位置推定器31aが推定する、モータ40aの位相および速度の情報をフィードバックすることで、回転数指令値N*に対応する所望の回転数でモータ40aおよび40bを駆動することができる。また、複数のモータ40aおよび40bを駆動する場合、台数に応じた位置推定器を設け、電流補償を行うことで制御の安定性を向上させることができる。また、複数台のモータを駆動する制御システムにおいて、モータ負荷側のダンピング特性が大きい場合または慣性モーメントが大きい場合などは、上記のような電流補償を実施しなくても、回転数が安定に制御できるため、電流補償部33は設けずに複数台のモータ駆動システムを構築してもよい。その場合の励磁電流指令値は、効率の観点から最適な値に設定するのが一般的である。
なお、位置推定器31aおよび31bと、速度制御器32と、電流補償部33と、電流制御器34および35と、座標変換部36および37と、減算器38a〜38cは、図1に示したCPU72がプログラムを実行することで構成される。これらの構成のうち、一部または全部がASIC(Application Specific Integrated Circuit)等の専用回路であってもよい。また、本実施の形態1では、説明のために、位置推定器31aおよび31bを別々の構成で示したが、これらの構成が1つの位置推定器であってもよい。さらに、電流制御器34および35が1つの電流制御器で構成されてもよく、座標変換部36および37が1つの座標変換部で構成されてもよい。
次に、本実施の形態1のモータ制御装置30の動作を説明する。はじめに、モータ制御装置30が、駆動させるモータの台数を2台から1台に減らす場合の動作を説明する。図4は、図1に示したモータ制御装置が、駆動させるモータの台数を2台から1台に減らす場合の動作手順を示すフローチャートである。ここでは、初期状態として、モータ40aおよび40bが駆動している状況であるものとする。
インバータ制御手段21は、駆動するモータの台数を1台にする旨の台数指令値S*が上位の装置から入力されると、モータ電流Imbを小さくするために、電圧指令値V*を変更する。その際、インバータ制御手段21は、タイマー23を起動し、経過時間tをタイマー23に測定させる。そして、インバータ制御手段21は、モータ電流Imbと第1閾値Ith1とを比較する(ステップS101)。例えば、インバータ制御手段21は、U相の電流Iua、V相の電流IvaおよびW相の電流Iwaのうち、最大値と第1閾値Ith1とを比較する。モータ電流Imbは、インバータ制御手段21が継電器9の切り替えのタイミングを判定するための監視電流に相当する。
ステップS101の判定の結果、モータ電流Imbが第1閾値Ith1よりも小さい場合、台数切替手段22は、継電器9をオフ状態にする(ステップS103)。一方、ステップS101の判定の結果、モータ電流Imbが第1閾値Ith1以上である場合、台数切替手段22は、ステップS102の判定処理に進む。
ステップS102において、インバータ制御手段21は、モータ電流Imbが第2閾値Ith2よりも小さく、かつ経過時間tが閾値時間Tthよりも大きいか否かを判定する。閾値時間Tthは、例えば、数秒である。モータ電流Imbが第2閾値Ith2よりも小さく、かつ経過時間tが閾値時間Tth秒よりも大きい場合、インバータ制御手段21は、継電器9をオフ状態にする(ステップS103)。一方、モータ電流Imbが第2閾値Ith2よりも小さい第1条件および経過時間tが閾値時間Tthよりも大きい第3条件のうち、少なくとも一方が満たされない場合、インバータ制御手段21は、モータ40bを含む機器の異常と判定する(ステップS104)。
インバータ制御手段21は、機器に異常があると判定すると、インバータ回路6の出力を停止させる(ステップS105)。継電器9の操作については、台数切替手段22は、電流検出器8bにより検出されるモータ電流Imbが第2閾値Ith2以下または第1閾値Ith1以下であるか否かを判定する(ステップS106)。ステップS106の判定の結果、モータ電流Imbが第2閾値Ith2以下または第1閾値Ith1以下である場合、台数切替手段22は、継電器9をオフ状態にする(ステップS107)。
上述した手順によれば、複数のモータの運転台数を切り替える際、継電器9に発生するストレスを抑制し、継電器9が故障してしまうことを防げる。また、上記の手順によれば、モータの台数切り替える際に、モータ40aおよび40bと継電器9とを含む機器の異常状態をいち早く検知することができる。その結果、機器の信頼性を高めることができる。
ステップS103において、継電器9は、自器に電流が流れている状態で、スイッチ動作を行うと、接点間に印加された電圧に起因してアーク電圧が発生する。アーク電圧が大きいと、継電器9が故障してしまうおそれがある。継電器9にストレスを与えないようにするために、継電器9に流れる電流が0[A]になった状態で、継電器9はスイッチ動作することが望ましい。モータ電Imbを0[A]に制御し、台数切替手段22が継電器9をオフ状態にする方法について説明する。
図5は、図3に示した構成において、継電器をオフ状態に切り替える際の別の制御を説明するためのブロック図である。図3に示した構成では、電流補償部33が励磁電流指令値を生成し、速度制御器32がトルク電流指令値を生成している。図5は、駆動するモータを2台から1台に減らす旨の台数指令値S*が上位の装置から入力されるタイミングで、インバータ制御手段21が、励磁電流指令値およびトルク電流指令値のそれぞれを0[A]に設定することを示す。図5に示すようにして、インバータ制御手段21は、モータ40aに流れる電流を0[A]になるようにフィードバック制御を行う。インバータ制御手段21が速度制御器32および電流補償部33を機能しないようにすることで、モータ40aに流れる電流を0[A]にすることができる。
本実施の形態1のように、モータ40aおよび40bが永久磁石同期モータである場合、回転子の磁石が回転すると、巻線の内部に誘起電圧が発生する。誘起電圧は、一般的に、回転数が高いほど大きい値になり、回転数が低いほど小さい値になる。上述した制御によって、インバータ回路6が生成するインバータ出力電圧とモータ40bの回転によって発生する誘起電圧値とが同位相かつ同値となり、この場合、モータ40bに流れる電流が0[A]になる。図5に示す構成において、励磁電流指令値およびトルク電流指令値のそれぞれを0[A]としてフィードバック制御が行われることで、自動的に誘起電圧値に釣り合うインバータ出力電圧が生成される。なお、モータ40bは、巻線に供給される電流が0[A]となるために、エネルギー供給が遮断されるが、慣性モーメントに対応して回転を継続することになる。
継電器9の保護を目的とすると、制御対象は継電器9に流れる電流であるが、本実施の形態1では、電流制御対象をモータ40aとしており、継電器9に流れる電流が0[A]になるように直接に継電器9を制御するわけではない。しかし、本実施の形態1のように、単一のインバータ回路6で複数のモータ40aおよび40bを駆動する装置では、インバータ出力電圧はモータ40aおよび40bに共通なので、モータ40aおよび40bは必ず同じ回転数で制御されることになる。そのため、電流制御対象のモータ40aだけでなく、継電器9が接続されているモータ40bもモータ40aと同じ回転数となり、同程度の誘起電圧がモータ40aおよび40bの両方に発生する。その結果、モータ40aに対して、供給する電流をゼロアンペアにするゼロ電流制御を行っても、モータ40bに流れる電流を間接的に0[A]にすることができる。
さらに、継電器9に流れる電流はモータ40bに流れる電流と同等であり、モータ40bに流れる電流は電流検出器8bによってモータ電流Imbとして検出される。そのため、台数切替手段22は、電流検出器8bによって検出されるモータ電流Imbが0[A]であると判定すると、継電器9をオフ状態に変更できると判断し、継電器9へのコイル励磁電圧を0Vに変更する。
上述したように、電流制御の対象はモータ40aであるため、継電器9が接続されるモータ40bに流れる電流は完全に0[A]にならずに、微小な電流が流れる場合がある。また、電流検出器8a、8bの検出誤差などの影響により、電流指令値を0[A]としてフィードバック制御を行ったとしても、制御上、誤差が生じるため検出される電流が0[A]にならない場合もある。そのため、接続切替の判定基準となる第1閾値Ith1について、これらの場合を考慮して、マージンを設けた値を閾値とればよい。
また、第2閾値Ith2については、本制御状態の経過時間tが閾値時間Tth秒よりも長くなった場合に、継電器9をオフするか否かを判定するための閾値となるが、大きな値に設定した場合、継電器9に対するストレスを与えるものとなる。そのため、継電器9の電流定格値に対してマージンを設けた値としておく必要がある。継電器9の電流定格値よりも大きな値とした場合は継電器9の故障リスクが上がることは言うまでもない。また、本実施の形態であれば、基本的にはステップS101の判定条件によって継電器9をオフし、外乱などによりその状態の経過時間tが閾値時間Tth秒よりも長くなってしまった場合のみ、ステップS102の判定条件に移行する。そのため、ステップS102に移行する頻度は少なく、第1閾値Ith1<第2閾値Ith2としたうえで、第2閾値Ith2<継電器9の電流定格という関係となるように値を設定しておけば、機器の故障リスクを軽減するとともに迅速な台数の切替制御が可能となる。その結果、信頼性が向上する。
また、図4を参照して説明したように、コントローラ18は、ステップS102の判定の結果、ステップS104に進み、機器に異常があると判定した場合、インバータ回路6の出力を停止させる。継電器9の操作については、電流検出器8bにより検出されたモータ電流Imbが第2閾値Ith2または第1閾値Ith1以下になると、コントローラ18は、継電器9をオフ状態にする。インバータ回路6の出力が停止すると、モータ40aおよび40bがそれぞれ惰性で回転し、回転数の低下とともに2つのモータ間に流れる電流が減少する。そして、最終的にモータ40bが停止すれば、モータ40bに供給される電流は0[A]となる。すなわち、コントローラ18は、インバータ回路6の出力を停止させた後、モータ電流Imbの減少を確認してから継電器9をオフ状態に切り替える。このように、インバータ回路6の故障などが原因で図4に示したステップS104の処理に進んだ場合でも、コントローラ18が継電器9に流れる電流に基づいて継電器9をオフ操作することで、継電器9およびその他の機器に与えるストレスを軽減できる。
次に、モータ制御装置30が、駆動させるモータの台数を1台から2台に増やす場合の動作を説明する。図6は、図1に示したモータ制御装置が、駆動させるモータの台数を1台から2台に増やす場合の動作手順を示すフローチャートである。ここでは、初期状態として、モータ40aが駆動しているが、モータ40bが停止している状況であるものとする。
インバータ制御手段21は、駆動するモータの台数を2台にする旨の台数指令値S*が上位の装置から入力されると、モータ40aの回転数Npaを小さくするために、電圧指令値V*を変更する。その際、インバータ制御手段21は、タイマー23を起動し、経過時間tをタイマー23に測定させる。そして、インバータ制御手段21は、回転数Npaと第1閾値Nth1とを比較する(ステップS201)。回転数Npaは、インバータ制御手段21が継電器9の切り替えのタイミングを判定するための監視回転数に相当する。
ステップS201の判定の結果、回転数Npaが第1閾値Nth1よりも小さい場合、台数切替手段22は、継電器9をオン状態にする(ステップS203)。一方、ステップS201の判定の結果、回転数Npaが第1閾値Nth1以上である場合、台数切替手段22は、ステップS202の判定処理に進む。
ステップS202において、インバータ制御手段21は、回転数Npaが第2閾値Nth2よりも小さく、かつ経過時間tが閾値時間Tthよりも大きいか否かを判定する。回転数Npaが第2閾値Nth2よりも小さく、かつ経過時間tが閾値時間Tth秒よりも大きい場合、インバータ制御手段21は、継電器9をオン状態にする(ステップS203)。一方、回転数Npaが第2閾値Nth2よりも小さい第1条件および経過時間tが閾値時間Tthよりも大きい第3条件のうち、少なくとも一方が満たされない場合、インバータ制御手段21は、モータ40aを含む機器の異常と判定する(ステップS204)。
上述した手順によれば、複数のモータの運転台数を切り替える際、継電器9に発生するストレスを抑制し、継電器9およびモータ40bが故障してしまうことを防げる。また、上記の手順によれば、モータの台数切り替える際に、モータ40aおよび40bと継電器9とを含む機器の異常状態をいち早く検知することができる。その結果、機器の信頼性を高めることができる。例えば、ステップS204において、インバータ制御手段21が機器に異常があると判定すると、インバータ回路6の出力を停止してもよい。この場合、異常の発生した機器が他の機器に影響を及ぼすことを防止できる。
ここで、ステップS203において、継電器9がオフ状態からオン状態に切り替わるとき、2台のモータ40aおよび40bの回転数に起因して過大電流が発生するおそれがある。この場合、モータ減磁および機器故障等に至ることがある。モータ40aが駆動中に継電器9をオフ状態からオン状態に切り替える場合、駆動中のモータ40aの回転数Nを0[min−1]とすることが望ましい。回転数Npaが0[min−1]まで小さくなったときに、台数切替手段22が継電器9をオン状態にする場合について説明する。
図7は、図3に示した構成において、駆動するモータが1台の場合の制御を説明するためのブロック図である。図7に示す構成は、図3に示した構成と比較すると、モータ40bの回転位置を推定する位置推定器31bと、モータ40bの駆動を安定化させる補償電流を算出する電流補償部33とが設けられておらず、励磁電流指令値として任意の指令値が設定されている。任意の指令値は、モータ40aおよび40bの種類に対応する値が選択される。任意の指令値は、例えば、制御対象モータが回転子の表面に永久磁石が設けられた表面磁石型モータの場合は0[A]が望ましく、回転子の内部に永久磁石が設けられた埋め込み型モータの場合はモータの運転効率が最も良くなる値が望ましい。
図8は、図7に示した構成において、継電器をオン状態に切り替える際の別の制御を説明するためのブロック図である。上位の装置が空気調和装置の制御装置である場合、空調能力の増大が必要と判断すると、駆動するモータを2台にする旨の台数指令値S*がコントローラ18に入力される。この場合、インバータ制御手段21は、図8に示すように、回転数指令値を0[min−1]に設定することで、モータ40aの回転数をゼロ速度に変化させる。図7に示した構成であれば、モータ40aの回転数をフィードバック制御しているため、ゼロ速度状態への変更が容易にできる。
ここで、モータ40aをゼロ速度の状態まで速度を低下させる理由を説明する。継電器9を接続するタイミングでモータ40aが回転した状態のままだと、継電器9のスイッチ動作のタイミングでモータ40aの誘起電圧に起因して、モータ40bに過大な電流が発生してしまうことがある。そのため、モータ40aをゼロ速度状態とすることで、モータ40bに過大な電流が流れることを抑制している。モータ40bに流れる電流が大きい場合、モータの減磁が発生する、機器が故障するなどの問題が生じてしまうことがある。
継電器9がオフ状態である場合に、モータ40bが外力によって回転するフリーランの状態になるとき、モータ40aとモータ40bの誘起電圧の瞬時的な差分がモータ間に電圧として発生することがある。この場合、より大きな電流がモータ間に流れるため、モータ40aをゼロ速度状態まで移行させることで、電流を抑制することができる。
台数切替手段22は、位置推定器31aによって推定されるモータ40aの回転数Npaが0[min−1]と判定すると、継電器9をオン状態に変更できると判断し、継電器9のコイルに励磁電圧を印加する。
ただし、電流検出器8aの検出値およびモータパラメータなどのばらつきに起因して、位置推定器31aの推定値と実際のモータ40aの回転数とに誤差が生じる。そのため、継電器9にスイッチ動作を行うか否かの判定基準となる回転数閾値Nthは、誤差を考慮して設定してもよい。
また、モータの制御において、低速側の制御性、特に、回転数が0[min−1]付近での制御性の悪化が想定される。また、モータの回転数に対応して制御アルゴリズムを変更するように構成されている場合もある。このような場合、モータの回転数が所定値に至る前の値を、継電器9に対するスイッチング動作の判定閾値としてもよい。このようにすることで、制御アルゴリズムを変更する必要がなく、制御を簡易化できる効果が得られる。
また、継電器9がオン状態に変更された後、モータ40aおよび40bがインバータ回路6に接続されるため、図5に示した構成によって、モータ40aおよび40bの回転数が制御される。
駆動するモータを1台から2台に変更する際、モータ40aの回転数をゼロに制御したうえで継電器9をオン状態に切り替える。そのため、モータ40aの回転を安定的に維持した状態のまま、モータ40aおよび40bの運転台数を切り替えることができる。また、継電器9およびモータ40bへの過大電流を抑制し、継電器9に対するストレスを軽減することで、モータ40aおよび40bと継電器9とを含む機器の信頼性が向上する。
本実施の形態1のモータ制御装置30は、インバータ回路6と、モータ40aおよび40bに流れるモータ電流を検出する電流検出器8aおよび8bと、モータ40bとインバータ回路6との間に設けられた継電器9と、コントローラ18とを有する。コントローラ18は、モータ40bを停止させる際、駆動するモータ40aに流れるモータ電流を小さくするインバータ制御手段21と、モータ40bのモータ電流Imbが小さくなると、継電器9をオン状態に切り替える台数切替手段22とを有する。また、インバータ制御手段21は、駆動するモータの台数を1台から2台に切り替える際、駆動中のモータ40aの回転数を小さくし、台数切替手段22は、モータ40aの回転数Npaが小さくなると、継電器9をオフ状態からオン状態に切り替える。
本実施の形態1によれば、駆動するモータ40aおよび40bのうち、運転台数を1台に切り替える際、駆動するモータ40aに流れるモータ電流が小さくなってから、継電器9をオフ状態に切り替える。モータ40aおよび40bはインバータ回路6に対して並列に接続されているので、モータ40aに流れる電流が小さくなると、モータ40bおよび継電器9に流れる電流も小さくなる。継電器9に流れる電流も小さくなってから、継電器9がオフ状態に切り替わる。また、複数のモータ40aおよび40bのうち、運転台数を1台から2台に切り替える際、駆動するモータ40aの回転数が小さくなってから、継電器9をオン状態に切り替える。モータ40aおよび40bはインバータ回路6に対して並列に接続されているので、モータ40aの回転数が小さくなると、モータ40aおよび40bと継電器9とに流れる電流も小さくなる。継電器9に流れる電流も小さくなってから、継電器9がオン状態に切り替わる。そのため、継電器9に対するストレスを軽減し、モータ40aおよび40bと継電器9とを含む機器が故障してしまうことを防げる。モータ40aの電流がゼロアンペアになる前、またはモータ40aの回転数がゼロになる前に、継電器9がスイッチング動作するため、継電器9の切替動作時間を短縮できる。
実施の形態2.
本実施の形態2は、実施の形態1で説明したモータ制御装置において、モータの運転台数切替制御に対して回転数条件を追加し、機器の信頼性をより向上させるものである。本実施の形態2では、実施の形態1で説明した構成と同一の構成に同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
本実施の形態2のモータ制御装置の構成は実施の形態1で説明した構成と同様になるため、その詳細な説明を省略する。本実施の形態2のモータ制御装置の動作を説明する。
はじめに、駆動させるモータの台数を2台から1台に減らす場合の動作を説明する。図9は、図1に示したモータ制御装置が、駆動させるモータの台数を2台から1台に減らす場合の動作手順を示す実施の形態2に係わるフローチャートである。実施の形態1と大きく異なる点は、継電器9をオフする判定条件にステップS112を追加した点である。
図9に示すステップS112は、モータ40aの回転数Npaを判定条件に用い、モータの回転数Npa<回転数閾値Nth、かつモータ40bのモータ電流Imb<第2閾値Ith2の両方を満足した場合に、継電器9をオフさせるものである。図9に示すステップS111、S113およびS114のそれぞれの処理は図4に示したステップS101、S102およびS103のそれぞれの処理と同様になるため、その詳細な説明を省略する。
ステップS113において、モータ電流Imbが第2閾値Ith2よりも小さい第1条件および経過時間tが閾値時間Tthよりも大きい第3条件のうち、少なくとも一方が満たされない場合、インバータ制御手段21は、モータ40bを含む機器の異常と判定する(ステップS115)。インバータ制御手段21は、機器に異常があると判定すると、インバータ回路6の出力を停止させる(ステップS116)。継電器9の操作については、台数切替手段22は、電流検出器8bにより検出されるモータ電流Imbが第2閾値Ith2以下または第1閾値Ith1以下であるか否かを判定する(ステップS117)。ステップS117の判定の結果、モータ電流Imbが第2閾値Ith2以下または第1閾値Ith1以下である場合、台数切替手段22は、継電器9をオフ状態にする(ステップS118)。
ここで、判定条件にモータ40aの回転数Npaを用いる理由を説明する。実施の形態1でも説明したように、台数を2台から1台に変更するためにモータ電流をゼロアンペアにするような制御手法に切り替えることを考える。モータ40aに流れる電流が0[A]になるように制御されるが、この場合、モータの回転によって発生する誘起電圧とインバータが発生する電圧が同位相かつ同値となることで、電流がモータに流れなくなる。このときのモータは慣性によって惰性で回転することになり、この間、モータ40aに対して回転数制御は実施されない。しかしながら、位置推定器31aが演算動作を行うことで、モータ40aの回転数を推定できる。
センサレスベクトル制御のようにモータ定数、モータ電流およびモータ電圧などに基づいて、CPU内部でモータの回転数を推定する場合、低回転になるほど推定回転数に誤差が生じ、推定精度が悪化するという課題がある。これは、モータの回転数が小さくなるとモータに印可される電圧も小さくなるため、回転数の推定がインバータ回路で発生する電圧誤差の影響を相対的に受けやすくなるためである。最悪の場合、モータが制御不能になる脱調という現象に至り機器が異常停止することがある。また、これらの現象を防ぐために、高度な演算処理を行うためのCPUが必要になったり、また高精度な電圧センサが必要になったりして、コストアップにつながるという課題がある。
上述したように、台数を2台から1台に切り替える状態では、モータ40aの回転数は惰性によって回転され、どこまで回転数が低下するかは不明である。最悪の場合、モータの脱調に至るまで回転数が低下することも考えられる。そのため、その回転数よりも高い範囲で、台数切り替え制御を実施する必要がある。ここで、回転数に対する判定閾値Nthを設け、その値を脱調に至る回転数よりも大きな値とすることで、脱調を回避することができる。ステップS112において、回転数の判定をモータ電流Imb<第2閾値Ith2の判定条件とのAND条件としている理由を説明する。回転数が判定閾値Nthよりも下回り、継電器9をオフしようとしても、流れる電流が大きい値であれば継電器9に対してストレスを加えることになる。そのため、ステップS112は、モータ電流Imb<Ith2となったときに継電器9をオフ操作することを意味している。なお、電流の第2閾値Ith2の設定については実施の形態1で説明した内容と同一であり、その説明を省略する。
また、図9を参照して説明したように、コントローラ18は、ステップS113の判定の結果、ステップS115に進み、機器に異常があると判定した場合、インバータ回路6の出力を停止させる。継電器9の操作については、電流検出器8bにより検出されたモータ電流Imbが第2閾値Ith2または第1閾値Ith1以下になると、コントローラ18は、継電器9をオフ状態にする。インバータ回路6の出力が停止すると、モータ40aおよび40bがそれぞれ惰性で回転し、回転数の低下とともに2つのモータ間に流れる電流が減少する。そして、最終的にモータ40bが停止すれば、モータ40bに供給される電流は0[A]となる。すなわち、コントローラ18は、インバータ回路6の出力を停止させた後、モータ電流Imbの減少を確認してから継電器9をオフ状態に切り替える。このように、インバータ回路6の故障などが原因で図9に示したステップS115の処理に進んだ場合でも、コントローラ18が継電器9に流れる電流に基づいて継電器9をオフ操作することで、継電器9およびその他の機器に与えるストレスを軽減できる。
さらに、ステップS111〜S113のいずれの条件も満足しない場合、インバータ制御手段21は、機器が故障していると判断し、ただちにインバータ回路6の電圧出力を停止させるようにする。こうすることで、より早く機器の異常状態を検知することができる。
このように、駆動するモータを2台から1台に変更する際に、モータaの回転数Npaを検知し、それに対して判定閾値を追加することで、回転数が低下しすぎて制御不能に陥ることを防ぎ、機器が異常停止することを防ぐという効果が得られる。
次に、駆動させるモータの台数を1台から2台に増やす場合の動作を説明する。図10は、図1に示したモータ制御装置が、駆動させるモータの台数を1台から2台に減らす場合の動作手順を示す実施の形態2に係わるフローチャートである。実施の形態1と大きく異なる点は、継電器9をオンする判定条件にステップS212を追加した点である。
図10に示すステップS212は、モータ40aによって発生する回生エネルギーで誘起される電圧である回生電圧に対して判定閾値である電圧閾値Vthを設け、Npa<回転数閾値Nth、かつ回生電圧Vk<電圧閾値Vthの両方を満足した場合に、継電器9をオンさせるものである。回生電圧Vkは、電力変換回路10の平滑コンデンサ5の電圧の両端電圧(直流母線電圧)の上昇分より算出される。図10に示すステップS211、S213、S214およびS215のそれぞれの処理は図6に示したステップS201、S202、S203およびS204のそれぞれの処理と同様になるため、その詳細な説明を省略する。
本実施の形態2においても、駆動するモータの台数を1台から2台に増やす場合、実施の形態1と同様にモータ40aに対して速度がゼロとなるように制御を行う。このとき、モータ40aが回転している状態でゼロに制御すると、回転しているエネルギーが回生され、インバータの平滑コンデンサ5の電圧の両端電圧(直流母線電圧)が上昇する。また、外力によってモータ40aが回されている状態などで、回転数をゼロに制御しようとすると、回生エネルギーが非常に大きくなり、結果、直流母線電圧の電圧上昇によって機器が過電圧を検知して異常停止する課題がある。さらに、最悪の場合、回生電圧が平滑コンデンサ5の部品の耐圧を超え、またはスイッチング素子7の部品耐圧を超えて、機器が破壊するおそれがある。そこで、本実施の形態2では、運転台数を1台から2台に増やすときに実施する、ゼロ回転数制御中において、直流母線電圧に対して電圧閾値Vthを設けることで、回生による過電圧異常および機器故障に至る前に継電器9をオンすることを特徴とする。
電圧閾値Vthは、機器の過電圧異常を検知する閾値よりも小さい値に設定しておけば、回生によって機器が過電圧異常を検知することなく、運転を継続することができる。また、ステップS213に示す条件では、回生電圧の判定を回転数Npa<回転数閾値Nthの判定条件とのAND条件としているが、これは、上述したように、回転数が大きい状態で継電器9をオンした場合に発生する過大な電流による故障を防ぐためのものである。そのため、回生電圧Vk<電圧閾値Vth、および回転数Npa<回転数閾値Nthの両方の条件が満たされることで、故障するリスクを軽減し、装置全体の信頼性を上げることができる。
さらに、ステップS211〜S213のいずれの条件も満足しない場合は、インバータ制御手段21は、機器が故障していると判断し、ただちにインバータ回路6の電圧出力を停止させるようにする。こうすることでより早く機器の異常状態を検知することが可能となる。
本実施の形態2によれば、駆動するモータ40aおよび40bのうち、運転台数を1台に切り替える際、モータ電流を小さくするだけではなく、モータ回転数による判定を追加することで、モータの回転が低下しすぎて脱調に至る前に継電器9をオフさせる。その結果、機器が異常停止に至ることなく、安定に台数を切り替えることができる。また、本実施の形態2によれば、運転台数を1台から2台に切り替える際、モータの回転数を小さくするだけでなく、モータの回生エネルギーを直流母線電圧の上昇値から検出することで、過電圧異常に至る前に継電器9をオンさせる。その結果、機器が異常停止に至ることなく、安定に台数を切り替えることができる。
実施の形態3.
本実施の形態3は、実施の形態1で説明したモータ制御装置を有する空気調和装置に関するものである。本実施の形態3では、実施の形態1で説明した構成と同一の構成に同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
本実施の形態3の空気調和装置の構成を説明する。図11は、本発明の実施の形態3に係る空気調和装置の一構成例を示す冷媒回路図である。空気調和装置100は、室外機50と、室外機50と冷媒配管65で接続される室内機60とを有する。室外機50は、冷媒を圧縮して吐出する圧縮機51と、冷媒の流通方向を切り替える四方弁52と、冷媒を外気と熱交換させる熱源側熱交換器53と、外気を熱源側熱交換器53に供給する熱源側送風機54と、コントローラ18aとを有する。圧縮機51は、図1に示したモータ40aおよび40bを有する。室外機50は、実施の形態1で説明したモータ制御装置30を有する。室外機50は室外機50には、外気温度を検出する外気温度センサ58が設けられている。熱源側送風機54には駆動源としてモータ57が接続されている。
室内機60は、高圧の冷媒を減圧して膨張させる絞り装置61と、冷媒を空調対象空間の空気と熱交換させる負荷側熱交換器63と、空調対象空間の空気を負荷側熱交換器63に供給する負荷側送風機64とを有する。室内機60には、室温を検出する室温センサ68が設けられている。負荷側送風機64には駆動源としてモータ67が接続されている。
圧縮機51、熱源側熱交換器53、絞り装置61および負荷側熱交換器63が冷媒配管65で接続され、冷媒が循環する冷媒回路55が構成される。空気調和装置100が冷房運転を行う場合、熱源側熱交換器53が凝縮器として機能し、負荷側熱交換器63が蒸発器として機能する。空気調和装置100が暖房運転を行う場合、熱源側熱交換器53が蒸発器として機能し、負荷側熱交換器63が凝縮器として機能する。図11に示す構成例では、空気調和装置100の冷凍サイクルを制御する機能を備えたコントローラ18aが室外機50に設けられているが、コントローラ18aは室内機60に設けられていてもよい。
図12は、図11に示したコントローラの一構成例を示すブロック図である。コントローラ18aは、冷凍サイクル制御手段20と、インバータ制御手段21と、台数切替手段22とを有する。コントローラ18aは、図1に示したメモリ71およびCPU72を有する。CPUがプログラムを実行することで、冷凍サイクル制御手段20、インバータ制御手段21および台数切替手段22が構成される。なお、図11では、説明のために、モータ制御装置30とコントローラ18aを別々の構成に示しているが、モータ制御装置30は、図12に示すインバータ制御手段21および台数切替手段22を含む構成である。
冷凍サイクル制御手段20は、空気調和装置100が所望の空調能力を得られるように圧縮機51および絞り装置61などの冷媒機器の制御量を調節する。例えば、冷凍サイクル制御手段20は、外気温度センサ58から入力される外気温度および室温センサ68から入力される室温を監視し、外気温度および室温の一方または両方の変化に起因して冷凍負荷が増大すると、必要な空調能力を算出する。そして、冷凍サイクル制御手段20は、算出した空調能力に対応して、圧縮機51、負荷側送風機64および熱源側送風機54の回転数と、絞り装置61の開度とを制御する。
冷凍サイクル制御手段20は、圧縮機51の回転数を制御する場合、空気調和装置100が必要とする空調能力に対応する回転数指令値N*をインバータ制御手段21に出力する。また、冷凍サイクル制御手段20は、空気調和装置100が必要とする空調能力に対応して、モータ40aおよび40bのうち、駆動するモータの台数を決定し、台数指令値S*をインバータ制御手段21および台数切替手段22に出力する。
なお、本実施の形態3の空気調和装置100における、圧縮機51のモータ40aおよび40bの制御は、実施の形態1で説明した制御と同様になるため、その詳細な説明を省略する。また、本実施の形態3では、圧縮機51のモータがモータ40aおよび40bの2台のモータで構成される場合で説明したが、モータ57としてモータ40aおよび40bが用いられてもよい。さらに、モータ67としてモータ40aおよび40bが用いられてもよい。本実施の形態3では、実施の形態1で説明したモータ制御装置を用いる場合で説明したが、実施の形態2で説明したモータ制御装置を用いてもよい。
本実施の形態3の空気調和装置100は、圧縮機51を含む冷媒回路55と、送風機と、圧縮機51および送風機のうち、一方または両方に接続される、モータ40aおよび40bと、モータ制御装置30とを有するものである。
本実施の形態3によれば、複数のモータの運転台数を切り替える際に、空気調和装置を停止させることなく、空気調和装置の運転性能に影響を与えずに、安定した空調能力を維持できる。また、継電器9に発生するストレスを抑制し、モータ40aおよび40bと継電器9とを含む機器が故障してしまうことを防げる。
例えば、駆動するモータを2台から1台に変更する場合、駆動を維持するモータの電流を0[A]まで小さくしてしまうと、空気調和装置100の空調能力が低下してしまうことになる。空調能力が一旦低下してしまうと、空調能力が復帰するまでの期間、空調対象空間の空調環境が悪化してしまうおそれがある。また、慣性モーメントの大きいモータの場合、インバータ回路の出力を停止させたとしても、慣性モーメントによってモータが回転し続ける状態となり、再起動不能になる場合があり、停止している時間が長引いてしまうことがある。これに対して、本実施の形態3では、複数のモータの運転台数を切り替える際、駆動するモータの電流を小さくするが、ゼロアンペアになるまで下げないことで、空気調和装置100を停止させることがない。その結果、安定した空調能力を維持できる。
本実施の形態3において、運転させるモータの台数を2台から1台に変更する場合、電流をゼロ[A]に制御したうえで継電器9をオフ状態にしてもよい。また、運転させるモータの台数を1台から2台に変更する場合、駆動中のモータの回転数をゼロに制御したうえで継電器9をオン状態にしてもよい。この場合、空気調和装置100の空調能力を安定的に維持した状態のまま、モータ40aおよび40bの切替運転が可能となり、空気調和装置100が停止することを回避できる。また、モータ40bおよび継電器9への過大電流を抑制し、継電器9に対するストレスを軽減することができる。その結果、モータ40aおよび40bと継電器9とを含む機器と、空気調和装置100について、信頼性が向上する。モータ40aの電流がゼロアンペアになる前、またはモータ40aの回転数がゼロになる前に、継電器9がスイッチング動作するため、継電器9の切替動作時間を短縮できる。
また、実施の形態1において図4および図6を参照して説明した手順を本実施の形態3にも適用することで、モータ40aおよび40bと継電器9とを含む機器の異常状態をいち早く検知することができる。その結果、空気調和装置100の信頼性をより高めることができる。
さらに、本実施の形態3の空気調和装置100が従来の技術の課題を解決することを説明する。従来の技術として説明したように、空調能力の増大に対応して大容量のモータを駆動するために、複数のモータを備えた空気調和装置が知られている。永久磁石同期モータを駆動する場合、回転子の磁極位置およびモータに流れる電流を磁極センサ等の検出器によって検出させ、モータの回転数を制御する方法が一般的である。しかし、空気調和装置に設けられる圧縮機は内部が高温かつ高圧な状態になるため磁極センサが取り付けられないことがある。そのため、磁極位置を推定してモータの回転数を制御するセンサレス制御が提案されている。センサレス制御では磁極センサが必要ないため、空気調和装置がより安価な構成となる。また、センサレス制御は、圧縮機モータの制御だけではなく、ファンモータの制御にも適用することができる。
しかし、永久磁石同期モータが複数接続される装置の場合、各モータについて、磁極位置に対応する適切な位相でモータを制御する必要があり、1つのモータに対して1つのインバータ回路を適用する装置が一般的であった。そのため、複数のモータを備える装置では、モータの台数に対応するインバータ回路が必要であった。これに対して、特許文献1および特許文献2に開示された技術では、1つのインバータ回路で複数のモータを駆動させるものである。
従来の空気調和装置は、空調負荷が低減した場合に、室外ファンモータの回転数を低下するようにインバータ回路を制御する。一方、特許文献1の空気調和装置のように、複数のモータを搭載した空気調和装置は、モータの回転数を低下させる代わりに、駆動するモータの台数を減らすことで、風量を下げる。
特許文献2に開示された方法では、モータの運転台数を切り替えるためにインバータ回路とモータとの間に設置された電磁継電器を制御して、モータをインバータ回路から切り離すことで、駆動するモータの台数を切り替えている。しかしながら、電磁継電器に電流が流れている状態で接点をオフにした場合、上述したように、電磁継電器の接点間にアークが発生し、部品にストレスを与えることになる。
また、特許文献2の技術が空気調和装置に適用された場合を考える。この場合の空気調和装置は、空調負荷が増大し、駆動するモータを1台から2台に切り替える際、電磁継電器をオンさせる必要がある。このとき、空気調和装置は、1台のモータの回転を制御している状態で2台目のモータをインバータ回路に接続すると、回転子の磁極がインバータ回路の周波数に追従せずに脱調などの制御不能の状態になることがある。その結果、装置が異常停止しまうことになる。
また、複数の永久磁石同期モータを駆動するモータ制御装置を搭載する空気調和装置は、駆動するモータの台数を切り替える制御を行いながら運転する場合、極力、空調能力を低下させないように短時間で台数を切替えることが望ましい。さらに、モータ制御装置は、電磁継電器およびモータに過電流および過電圧などのストレスを与えないように、駆動するモータの切り替え動作を行う必要がある。
このような従来の課題に対して、本実施の形態3の空気調和装置100は、上述したように、解決することができる。
1 交流電源、2 整流回路、3 逆流防止素子、4 リアクトル、5 平滑コンデンサ、6 インバータ回路、7 スイッチング素子、8a、8b 電流検出器、9 継電器、10 電力変換回路、11 還流ダイオード、18、18a コントローラ、20 冷凍サイクル制御手段、21 インバータ制御手段、22 台数切替手段、23 タイマー、30 モータ制御装置、31a、31b 位置推定器、32 速度制御器、33 電流補償部、34、35 電流制御器、36、37 座標変換部、38a〜38c 減算器、40a、40b モータ、50 室外機、51 圧縮機、52 四方弁、53 熱源側熱交換器、54 熱源側送風機、55 冷媒回路、57 モータ、58 外気温度センサ、60 室内機、61 絞り装置、63 負荷側熱交換器、64 負荷側送風機、65 冷媒配管、67 モータ、68 室温センサ、71 メモリ、72 CPU、100 空気調和装置。

Claims (11)

  1. 並列に接続される複数のモータに対して、直流電圧を交流電圧に変換して供給するインバータ回路と、
    前記複数のモータのそれぞれに流れるモータ電流を検出する電流検出器と、
    前記複数のモータのうち、少なくとも1台のモータと前記インバータ回路との間に設けられ、前記1台のモータと前記インバータ回路との接続のオン状態およびオフ状態を切り替える継電器と、
    前記複数のモータのうち、駆動させるモータの台数を切り替えるコントローラと、を有し、
    前記コントローラは、
    駆動する2台以上のモータのうち、1台のモータを停止させる際、前記駆動する2台以上のモータに対する電流指令値を低下させるインバータ制御手段と、
    前記継電器が接続されたモータの前記電流検出器が検出する前記モータ電流である監視電流が小さくなると、停止対象のモータに接続された前記継電器を前記オン状態から前記オフ状態に切り替える台数切替手段と、を有する
    モータ制御装置。
  2. 前記台数切替手段は、前記監視電流と決められた第1閾値とを比較し、前記監視電流が前記第1閾値より小さい場合、前記継電器を前記オン状態から前記オフ状態に切り替える、請求項1に記載のモータ制御装置。
  3. 前記インバータ制御手段は、
    前記駆動中のモータの前記モータ電流から推定される位相と前記監視電流から推定される位相との位相差に基づいて、前記停止対象のモータの回転を安定にする励磁電流指令値を算出する電流補償部と、
    回転数指令値と前記駆動中のモータの前記モータ電流を含むパラメータ値から推定される回転数との回転数差に基づいてトルク電流指令値を算出する速度制御器と、
    前記トルク電流指令値と前記駆動中のモータの前記モータ電流に対応するトルク電流との電流差から第1の制御量を算出し、前記励磁電流指令値と前記駆動中のモータの前記モータ電流に対応する励磁電流との電流差から第2の制御量を算出する電流制御器と、
    前記第1の制御量および前記第2の制御量に基づいて前記インバータ回路に出力する電圧指令値を生成する座標変換部と、を有し、
    前記インバータ制御手段は、前記1台のモータを停止させる際、前記電流補償部および前記速度制御器を機能させないようにし、
    前記台数切替手段は、前記監視電流が前記第1閾値まで低減すると、前記継電器を前記オン状態から前記オフ状態に切り替える、請求項2に記載のモータ制御装置。
  4. 前記インバータ制御手段は、前記監視電流に基づいて前記継電器が接続されたモータの回転数を推定し、
    前記台数切替手段は、前記監視電流が前記第1閾値以上である場合、前記監視電流と前記第1閾値より大きい第2閾値とを比較し、前記インバータ制御手段によって推定された回転数と決められた回転数閾値とを比較し、前記監視電流が前記第2閾値より小さい第1条件と、前記推定された回転数が前記回転数閾値より小さい第2条件との両方の条件が満たされる場合、前記継電器を前記オン状態から前記オフ状態に切り替える、請求項2に記載のモータ制御装置。
  5. 前記コントローラは、前記インバータ制御手段が前記駆動する2台以上のモータに流れるモータ電流を小さくしたときから経過時間を測定するタイマーを有し、
    前記台数切替手段は、前記第1条件および前記第2条件のうち、少なくとも一方が満たされない場合、前記経過時間と決められた閾値時間とを比較し、前記第1条件と前記経過時間が前記閾値時間より大きい第3条件との両方の条件が満たされる場合、前記継電器を前記オン状態から前記オフ状態に切り替え、前記第1条件および前記第3条件のうち、少なくとも一方が満たされない場合、前記継電器が接続されたモータを含む機器に異常があると判定する、請求項4に記載のモータ制御装置。
  6. 並列に接続される複数のモータに対して、直流電圧を交流電圧に変換して供給するインバータ回路と、
    前記複数のモータのそれぞれに流れるモータ電流を検出する電流検出器と、
    前記複数のモータのうち、少なくとも1台のモータと前記インバータ回路との間に設けられ、前記1台のモータと前記インバータ回路との接続のオン状態およびオフ状態を切り替える継電器と、
    前記複数のモータのうち、駆動させるモータの台数を切り替えるコントローラと、を有し、
    前記コントローラは、
    駆動するモータの台数を1台増やす際、駆動中のモータの回転数を回転数指令値よりも小さくするインバータ制御手段と、
    前記駆動中のモータの前記電流検出器が検出する前記モータ電流から推定される回転数である監視回転数が前記回転数指令値よりも小さくなると、起動対象のモータに接続された前記継電器を前記オフ状態から前記オン状態に切り替える台数切替手段と、を有する
    モータ制御装置。
  7. 前記台数切替手段は、前記監視回転数と決められた第1閾値とを比較し、前記監視回転数が前記第1閾値より小さい場合、前記継電器を前記オフ状態から前記オン状態に切り替える、請求項6に記載のモータ制御装置。
  8. 前記インバータ制御手段は、
    前記回転数指令値と前記駆動中のモータの前記モータ電流を含むパラメータ値から推定される回転数との回転数差に基づいてトルク電流指令値を算出する速度制御器と、
    前記トルク電流指令値と前記駆動中のモータの前記モータ電流に対応するトルク電流との電流差から第1の制御量を算出し、前記複数のモータの種類に対応する値と前記駆動中のモータの前記モータ電流に対応する励磁電流との電流差から第2の制御量を算出する電流制御器と、
    前記第1の制御量および前記第2の制御量に基づいて前記インバータ回路に出力する電圧指令値を生成する座標変換部と、を有し、
    前記インバータ制御手段は、前記駆動するモータの台数を1台増やす際、前記回転数指令値をゼロに設定し、
    前記台数切替手段は、前記監視回転数が前記第1閾値まで低減すると、前記継電器を前記オン状態から前記オフ状態に切り替える、請求項7に記載のモータ制御装置。
  9. 前記インバータ制御手段は、駆動中のモータの前記電流検出器が検出する前記モータ電流に基づいて回生電圧を推定し、
    前記台数切替手段は、前記監視回転数が前記第1閾値以上である場合、前記監視回転数と前記第1閾値より大きい第2閾値とを比較し、前記インバータ制御手段によって推定された回生電圧と決められた電圧閾値とを比較し、前記監視回転数が前記第2閾値より小さい第1条件と、前記推定された回生電圧が前記電圧閾値より大きい第2条件との両方の条件が満たされる場合、前記継電器を前記オフ状態から前記オン状態に切り替える、請求項7に記載のモータ制御装置。
  10. 前記コントローラは、前記インバータ制御手段が前記駆動中のモータに流れるモータ電流を小さくしたときから経過時間を測定するタイマーを有し、
    前記台数切替手段は、前記第1条件および前記第2条件のうち、少なくとも一方が満たされない場合、前記経過時間と決められた閾値時間とを比較し、前記第1条件と前記経過時間が前記閾値時間より大きい第3条件との両方の条件が満たされる場合、前記継電器を前記オフ状態から前記オン状態に切り替え、前記第1条件および前記第3条件のうち、少なくとも一方が満たされない場合、前記駆動中のモータを含む機器に異常があると判定する、請求項9に記載のモータ制御装置。
  11. 圧縮機、凝縮器、絞り装置および蒸発器が接続され、冷媒が循環する冷媒回路と、
    前記凝縮器および前記蒸発器のうち、少なくとも一方に空気を供給する送風機と、
    前記圧縮機および前記送風機のうち、一方または両方に接続される前記複数のモータと、
    請求項1〜10のいずれか一項に記載のモータ制御装置と、
    を有する空気調和装置。
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