JPWO2017169745A1 - 鞍乗り型車両における車体カバー構造 - Google Patents

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Abstract

鞍乗り型車両における車体カバー構造において、サイドカバー(74)が、車体フレームに取付けられるサイドカバー主体(81)と、サイドカバー主体に着脱可能に取付けられるサブカバー(82)とから成るとともに、サイドカバーの下縁(83)が側面視で下方に突出した屈曲部(84)を前後方向中間部に有してV字状をなす形状に形成され、サイドカバーのうち屈曲部よりも前方に延びるサイドカバー前部(74a)の上下幅(W1)が屈曲部から後方に延びるサイドカバー後部(74b)の上下幅(W2)よりも大きく、サブカバーが、サイドカバー前部の下縁(83a)の一部を形成してサイドカバー主体に着脱可能に取付けられる。これにより側面視で乗車用シートの下方に少なくとも一部が配置されるようにして車体フレームの一部を側方から覆うサイドカバーを、部品点数の増加を抑制しながら効率よく組み立て可能とする。

Description

本発明は、車体フレームに支持される乗車用シートと、側面視で前記乗車用シートの下方に少なくとも一部が配置されるようにして前記車体フレームの一部を側方から覆うサイドカバーとを備える鞍乗り型車両に関し、特に車体カバー構造の改良に関する。
このような鞍乗り型車両が、特許文献1で知られており、このものでは、乗車用シートの下方に後部が配置されるとともに車両前方に延出される後カバーと、前記乗車用シートの前方に配置される燃料タンクの側方で前記後カバーの前部を上下から挟む前カバーおよび下カバーとで、サイドカバーが構成されている。
国際出願公開WO2013/179703号公報
上記特許文献1で開示されるように、サイドカバーを複数のカバーの組み合わせで構成するようにすると、サイドカバーの一部を容易に変更することが可能となるが、その一方で、サイドカバーを組み立てる際の組み付け箇所が増加し、組み付け工数が増加するとともに部品点数の増加を招くことになる。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、部品点数の増加を抑制しつつサイドカバーを効率よく組み立てることができるようにした鞍乗り型車両における車体カバー構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、車体フレームに支持される乗車用シートと、側面視で前記乗車用シートの下方に少なくとも一部が配置されるようにして前記車体フレームの一部を側方から覆うサイドカバーとを備える鞍乗り型車両において、前記サイドカバーが、前記車体フレームに取付けられるサイドカバー主体と、そのサイドカバー主体に着脱可能に取付けられるサブカバーとから成るとともに、該サイドカバーの下縁が側面視で下方に突出した屈曲部を前後方向中間部に有してV字状をなす形状に形成され、前記サイドカバーのうち前記屈曲部よりも前方に延びるサイドカバー前部の上下幅が前記屈曲部から後方に延びるサイドカバー後部の上下幅よりも大きく設定され、前記サブカバーが、前記サイドカバー前部の下縁の一部を形成するようにして前記サイドカバー主体に着脱可能に取付けられることを第1の特徴とする。
また本発明は、第1の特徴の構成に加えて、前記サイドカバー主体に、前記サブカバーで覆われる開口部が設けられることを第2の特徴とする。
本発明は、第2の特徴の構成に加えて、前記開口部に隣接する位置で前記サイドカバー主体に凹凸部が形成されることを第3の特徴とする。
本発明は、第1〜第3の特徴の構成のいずれかに加えて、前記サイドカバー後部に、車幅方向外方に膨出する突部が、前記屈曲部から後方に向けて延びるようにして形成されることを第4の特徴とする。
本発明は、第1〜第4の特徴の構成のいずれかに加えて、左右一対の前記サイドカバーの下端部が、ロアカバーで連結されることを第5の特徴とする。
本発明は、第5の特徴の構成に加えて、前記ロアカバーの前部を上方から覆うフロントカバーで左右一対の前記サイドカバーの前部間が連結され、左右一対の前記サイドカバーの上端部間がトップカバーで連結されることを第6の特徴とする。
さらに本発明は、第1〜第6の特徴の構成のいずれかに加えて、前記乗車用シートの前方に配置される燃料タンクと、前記乗車用シートの下方に配置されるとともに前端部を前記燃料タンクの下方まで延出させた収納ケースとが、前記サイドカバーで側方から覆われ、前記収納ケースの前記前端部に前記サイドカバーの内面に当接する当接支持部が設けられることを第7の特徴とする。
本発明の第1の特徴によれば、サイドカバーが、サイドカバー主体およびサブカバーから成るので、サイドカバーを最小限の複数個である2個の部材で構成するようにして、サイドカバーを効率よく組み立てることができ、部品点数の増加も抑制することができる。またサイドカバーの下縁が側面視で下方に突出した屈曲部を前後方向中間部に有してV字状をなす形状に形成されており、サブカバーが、サイドカバーのうち屈曲部から前方に延びるサイドカバー前部の下縁の一部を形成するようにしてサイドカバー主体に着脱可能に取付けられるので、サイドカバーが大型化しても剛性の低下を避けることができる。
また本発明の第2の特徴によれば、サブカバーで覆われる開口部がサイドカバー主体に設けられるので、サブカバーをサイドカバー主体から取り外すことでサイドカバーで側方から覆われる機器のメンテナンス性を高めることができる。
本発明の第3の特徴によれば、開口部に隣接する位置でサイドカバー主体に凹凸部が形成されるので、開口部周辺でのサイドカバー主体の剛性を高めることができる。
本発明の第4の特徴によれば、サイドカバー後部に形成される突部が車幅方向外方に膨出しつつ屈曲部から後方に向けて延びるので、サイドカバー後部の剛性を高めることができる。
本発明の第5の特徴によれば、左右一対のサイドカバーの下端部をロアカバーで連結することで、サイドカバーが大型化しても剛性の低下を避けることができる。
本発明の第6の特徴によれば、フロントカバーで左右一対のサイドカバーの前部間が連結され、左右一対のサイドカバーの上端部間がトップカバーで連結されるので、サイドカバーの剛性をより高めることができる。
さらに本発明の第7の特徴によれば、乗車用シートの下方に配置される収納ケースが、乗車用シートの前部に配置される燃料タンクとともにサイドカバーで側方から覆われ、燃料タンクの下方まで延びる収納ケースの前端部に設けられる当接支持部がサイドカバーの内面に当接するので、部品点数の増加を抑えつつサイドカバーの振動を抑制することができる。
図1は自動二輪車の左側面図である。(第1の実施の形態) 図2は図1の2矢視図である。(第1の実施の形態) 図3は燃料タンクおよび乗車用シートが取付けられた状態の車体フレームの左側面図である。(第1の実施の形態) 図4は図3の4矢視図である。(第1の実施の形態) 図5はサイドカバーを省略した状態で図1の要部を拡大して示す側面図である。(第1の実施の形態) 図6は図1の6−6線断面図である。(第1の実施の形態) 図7は車体カバーを図1の7−7線に沿って示す断面図である。(第1の実施の形態) 図8は車体カバーを図1の8−8線に沿って示す断面図である。(第1の実施の形態) 図9はサイドカバー、ロアカバー、フロントカバーおよびトップカバーの側面図である。(第1の実施の形態) 図10はサイドカバー主体の側面図である。(第1の実施の形態) 図11は図10の11矢視図である。(第1の実施の形態) 図12はサイドカバーの支持フレームへの支持構造を図9の12−12線に沿って示す断面図である。(第1の実施の形態) 図13はサブカバーを図9の13矢視方向から見た図である。(第1の実施の形態) 図14はロアカバーを図5の14矢視方向から見た図である。(第1の実施の形態) 図15は図9の15−15線断面図である。(第1の実施の形態) 図16はフロントカバーを図5の16矢視方向から見た図である。(第1の実施の形態) 図17はフロントカバーの支持フレームへの支持構造を図16の17−17線に沿って示す断面図である。(第1の実施の形態) 図18は図9の18−18線断面図である。(第1の実施の形態) 図19は図9の19−19線断面図である。(第1の実施の形態) 図20は図9の20−20線断面図である。(第1の実施の形態)
13・・・燃料タンク
14・・・乗車用シート
48・・・収納ケース
48a・・・収納ケースの前端部
74・・・サイドカバー
74a・・・サイドカバー前部
74b・・・サイドカバー後部
75・・・ロアカバー
76・・・フロントカバー
77・・・トップカバー
81・・・サイドカバー主体
82・・・サブカバー
83・・・サイドカバーの下縁
83a・・・サイドカバー前部の下縁
84・・・屈曲部
96・・・当接支持部
97・・・凹凸部
100・・・開口部
110・・・突部
F・・・車体フレーム
W1・・・サイドカバー前部の上下幅
W2・・・サイドカバー後部の上下幅
本発明の実施の形態について、添付の図1〜図20を参照しながら説明する。なお以下の説明で、前後、左右および上下は、自動二輪車に乗車した乗員から見た方向を言うものとする。
第1の実施の形態
先ず図1および図2において、鞍乗り型車両である自動二輪車の車体フレームFの前端部には、前輪WFを軸支するフロントフォーク11ならびに該フロントフォーク11に連結される操向ハンドル12が操向可能に支持される。また前記操向ハンドル12の後方に配置される燃料タンク13と、その燃料タンク13の後方に配置されるタンデム型の乗車用シート14とが前記車体フレームFに支持される。また前記車体フレームFの前後方向中間部には、後輪WRを回転駆動する動力を発揮するユニットスイングエンジンUEの前部が上下に揺動可能に支持されており、前記後輪WRは前記ユニットスイングエンジンUEの後部に軸支される。
図3および図4を併せて参照して、前記車体フレームFは、前記フロントフォーク11および前記操向ハンドル12を操向可能に支持するヘッドパイプ15と、該ヘッドパイプ15から後下がりに延びるダウンフレーム16と、該ダウンフレーム16の下端から前後方向後方に延びるロアフレーム17と、後上がりに延びて前記ロアフレーム17の後端に連設されるリヤフレーム18と、燃料タンク13および乗車用シート14を支持するようにして前記ダウンフレーム16および前記リヤフレーム18に接続される支持フレーム19とを備える。
この実施の形態では、前記ダウンフレーム16および前記ロアフレーム17は一体に形成され、前記ロアフレーム17の後部に固定されて車幅方向に延びる第1のクロスフレーム20に、車幅方向に間隔をあけて配置される左右一対の前記リヤフレーム18の前端部が接続される。すなわち前記リヤフレーム18は、前記ロアフレーム17の後端に第1のクロスフレーム20を介して連設される。また車幅方向に間隔をあけて配置されて前記燃料タンク13を両側から挟む左右一対の前記支持フレーム19が、前記ダウンフレーム16および前記リヤフレーム18に接続される。
図1に注目して、前記ユニットスイングエンジンUEは、前記リヤフレーム18の下部後方に配置されるエンジンEと、変速機を含むようにして前記エンジンEおよび前記後輪WR間に介設される伝動装置Mとで構成されるものであり、前記エンジンEのエンジン本体21が、前記リヤフレーム18の下端部に上下揺動可能に支持され、前記伝動装置Mを収容して前記エンジン本体21に連設される伝動ケース22が前記後輪WRの左側に配置されるようにして前記エンジン本体21から後方に延出され、この伝動ケース22の後部に前記後輪WRが軸支される。
また前記エンジン本体21におけるシリンダヘッド(図示せず)の上部側壁に接続される吸気装置23の上流端を構成するエアクリーナ24が、前記伝動ケース22で支持されるようにして前記後輪WRの左側で前記伝動ケース22の上方に配置される。また前記シリンダヘッドの下部側壁に接続される排気装置25の下流端を構成する排気マフラー26(図2参照)が、前記後輪WRの右側に配置される。
前記支持フレーム19は、前後方向に水平に延びる水平部28を前後方向中間部に有しつつ前記水平部28を最高位置とした山形に形成されるものであり、該支持フレーム19の前部下端に前側接続部29が形成され、また支持フレーム19の後部下端に後側接続部30が形成される。
左右一対の前記支持フレーム19の前記前側接続部29は、前記ダウンフレーム16の上部に固定されたブラケット31に、ボルト32と、そのボルト32に螺合するナット33とで締結される。
前記リヤフレーム18の中間部間には、パイプ状の第2のクロスフレーム34が設けられており、この第2のクロスフレーム34に、車幅方向に間隔をあけて左右一対のブラケット35が固着され、左右一対の前記支持フレーム19の前記後側接続部30は、前記ブラケット35に、ボルト36と、そのボルト36に螺合するナット(図示せず)とによってそれぞれ締結される。
また前記支持フレーム19は、前記燃料タンク13の前部を支持する第1のタンク支持部38と、前記燃料タンク13の後部を支持する第2のタンク支持部39とを備える。第1のタンク支持部38は、左右一対の前記支持フレーム19に共通に設けられるものであり、前記水平部28の前端よりもわずかに前方で左右一対の支持フレーム19間に設けられる支持パイプ40と、下方に開いた略U字状の横断面形状を有して前記支持パイプ40の車幅方向中央部に固着される支持部材41とで構成され、支持部材41は車幅方向に長く形成される。また第2のタンク支持部39は、左右一対の前記支持フレーム19に個別に設けられるものであり、前記水平部28の後部に、下方に開いた略U字状の横断面形状を有する板材がそれぞれ固着されて成る。
前記燃料タンク13は、その周方向全周にわたって外側方に突出するフランジ部13aを備えており、第1のタンク支持部38における前記支持部材41の上面に前記フランジ部13aの前部が載置され、第2のタンク支持部39の上面に前記フランジ部13aの後部が載置される。
前記燃料タンク13の底部には下方に延びる燃料供給管42が接続されており、この燃料供給管42の下端には燃料コック43が設けられる。前記燃料コック43は、燃料タンク13の燃料の前記エンジンEへの供給、遮断を切替えるものであり、前記燃料コック43から図示しない燃料ホースを介して前記エンジンEにおける吸気装置23が備える気化器(図示せず)に燃料が供給される。
前記支持フレーム19は、前記乗車用シート14の前部を支持するシート支持部44を有しており、このシート支持部44は、左右一対の支持フレーム19に共通としつつ前記水平部28の後方で前記支持フレーム19に設けられる。このシート支持部44の上面には、前記乗車用シート14の前部に装着された左右一対の弾性部材45が当接される。すなわち前記支持フレーム19が有するシート支持部44に、乗車用シート14の前部が弾性部材45を介して支持される。
また左右一対の前記リヤフレーム18の後端部間にはシート支持部材46が設けられており、前記乗車用シート14の後部は前記シート支持部材46に弾性部材47を介して支持される。
前記支持フレーム19の前記シート支持部44で前部が支持されるとともに前記リヤフレーム18の後端部間のシート支持部材46で後部が支持された状態での前記乗車用シート14と、前記リヤフレーム18との間には、前記リヤフレーム18への前記乗車用シート14の固定ならびに前記リヤフレーム18からの前記乗車用シート14の離脱を切替え可能としたシートロック機構(図示せず)が設けられる。
図5を併せて参照して、前記乗車用シート14の下方には、その乗車用シート14で上方から覆われるようにして上端を開放した収納ケース48が配置されており、その収納ケース48は前記リヤフレーム18に支持される。しかも前記収納ケース48の前端部48aは前記燃料タンク13の後部下方まで延出される。
前記支持フレーム19には、平面視で前記燃料タンク13の一部と重なるようにして前記燃料タンク13を上方から跨ぐサブパイプ50が固定されるものであり、この実施の形態では、前記燃料タンク13の上部の車幅方向中央部に開閉可能に取付けられる燃料キャップ51を平面視で両側から挟むように配置される左右一対の前記サブパイプ50が、前記燃料タンク13を上方から跨ぐように配置され、左右一対の前記サブパイプ50の前部間は連結パイプ52で一体に連結される。
前記サブパイプ50の前端部は前記燃料タンク13のフランジ部13aの前部との共締めで支持フレーム19の第1のタンク支持部38に締結される。すなわち前記サブパイプ50の前端部には、前記燃料タンク13のフランジ部13aの前部を第1のタンク支持部38との間に挟む第1の取付け板53が設けられており、第1の取付け板53、前記フランジ部13a、ならびに第1のタンク支持部38の支持部材41に挿通されるボルト54を、前記支持部材41の下面に固着されたウエルドナット55に螺合して締め付けることで、前記サブパイプ50の前端部が前記フランジ部13aの前部との共締めで第1のタンク支持部38に締結される。
また前記サブパイプ50の後端部は前記燃料タンク13のフランジ部13aの後部との共締めで支持フレーム19の第2のタンク支持部39に締結される。すなわち左右一対の前記サブパイプ50の後端部間には、左右一対の第2のタンク支持部39間にわたって車幅方向に長く延びる第2の取付け板56が前記フランジ部13aの後部を第2のタンク支持部39との間に挟むようにして設けられており、第2の取付け板56の車幅方向両端部、前記フランジ部13aの後部および第2のタンク支持部39に挿通される左右一対のボルト57を、前記第2のタンク支持部39の下面に固着されたウエルドナット58に螺合して締め付けることで、前記サブパイプ50の後端部が前記フランジ部13aの後部との共締めで第2のタンク支持部39に締結される。
前記車体フレームFにおける前記ロアフレーム17の前部には車幅方向に延びる支持パイプ60の長手方向中央部が固着され、その支持パイプ60の両端部と、左右一対の前記リヤフレーム18の前端部との間には、下部カバー支持部材61がそれぞれ設けられる。
左右一対の前記下部カバー支持部材61には、前記支持パイプ60よりも後方で車幅方向に延びるステップ支持パイプ62が固定され、前記下部カバー支持部材61から側方に突出した前記ステップ支持パイプ62の両端部にステップ63が固定される。
また前記リヤフレーム18の前端部には、そのリヤフレーム18から外側方に突出しつつ後上がりに延びる下部支持腕64の一端部が固着される。また第2のクロスフレーム34よりもわずかに下方で前記リヤフレーム18には、リヤフレーム18から外側方に突出しつつ後下がりに延びる上部支持腕65の一端部が固着されており、前記下部支持腕64および前記上部支持腕65の他端部に固着されるステー66に、ピリオンステップ67が回動可能に支持される。
図6を併せて参照して、前記車体フレームFのうち前記ダウンフレーム16の下部および前記ロアフレーム17は、上方から下部カバー68で覆われるものであり、この下部カバー68は、左右一対の前記下部カバー支持部材61および前記ロアフレーム17に締結される。しかも前記下部カバー68には、前記リヤフレーム18の前部を側方から覆うようにして前記下部カバー68の左右両側後部から上方に立ち上がる下部サイドカバー69が一体に形成される。
前記ステップ63が両端部に設けられる前記ステップ支持パイプ62は、前記ステップ63が前記下部カバー68の外側方に位置するようにして前記下部カバー68を貫通するように配置される。さらに前記車体フレームFのうち前記ダウンフレーム16の下部および前記ロアフレーム17を下方から覆うアンダーカバー70の車幅方向両端部が前記下部カバー68の車幅方向両端部に連設される。また前記下部カバー68の車幅方向中央部の後部から上方に立ち上がるセンターカバー71の車幅方向両端部が、左右一対の前記下部サイドカバー69に連結される。
図7および図8を併せて参照して、前記燃料タンク13、前記収納ケース48および前記車体フレームFの一部は、左右一対のサイドカバー74で側方から覆われる。また左右一対のサイドカバー74の下端部は、前記燃料タンク13の下方に配置されるロアカバー75で連結され、そのロアカバー75の前部を上方から覆うフロントカバー76で左右一対の前記サイドカバー74の前部間が連結され、左右一対の前記サイドカバー74の上端部間がトップカバー77で連結される。また前記トップカバー77には、開放時に前記燃料キャップ51を外部に臨ませるようにしたリッド78が開閉可能に取付けられる。
前記センターカバー71の上端部には、前方に向けて膨らんだ膨出部71aが形成されており、この膨出部71aの前端部が前記ロアカバー75の後端部に連接される。また前記下部サイドカバー69の上端部は前記サイドカバー74の前後方向中間部の下端部に連接される。
前記燃料タンク13の下方には、側面視で前記ダウンフレーム16、前記下部カバー68、前記センターカバー71、前記ロアカバー75で囲まれるようにした空間80が形成される。
図9において、前記サイドカバー74は、側面視で前記乗車用シート14の下方に少なくとも一部が配置されるようにして前記車体フレームFの一部を側方から覆うものであり、前記車体フレームFに取付けられるサイドカバー主体81と、そのサイドカバー主体81に着脱可能に取付けられるサブカバー82とから成り、このサイドカバー74の下縁83が側面視で下方に突出した屈曲部84を前後方向中間部に有してV字状をなす形状に前記サイドカバー74が形成される。しかも前記サイドカバー74のうち前記屈曲部84よりも前方に延びるサイドカバー前部74aの上下幅W1は前記屈曲部84から後方に延びるサイドカバー後部74bの上下幅W2よりも大きく設定される。
図10および図11において、前記サイドカバー主体81は、前記サイドカバー74の大部分を構成するものであり、このサイドカバー主体81の上部の前後方向中央部には、車幅方向内方に延びる取付け腕部85が一体に設けられ、左右一対のサイドカバー主体81の前記取付け腕部85の先端部は、図7で明示するように、上下に重ねられて支持部材86の上面に当接される。前記支持部材86は、左右一対の前記サブパイプ50の後端部間に設けられる第2の取付け板56に固着されており、上下に重ねられた前記取付け腕部85および前記支持部材86に挿通されるねじ部材87が、前記支持部材86に固着されたウエルドナット88に螺合され、そのねじ部材87を締め付けることで左右一対のサイドカバー主体81の上部の前後方向中央部が、前記サブパイプ50の第2の取付け板56に取付けられる。
前記サイドカバー主体81の上部の前部には車幅方向内方に向けて突出する前部取付け腕部141が設けられ、前記サイドカバー主体81の上部の後部には車幅方向内方に向けて突出する後部取付け腕部142が設けられる。一方、図3〜図5で示すように、左右一対の支持フレーム19における水平部28の前部には、下面にウエルドナット144が固着された支持部材143が固定されており、前記前部取付け腕部141は前記ウエルドナット144に螺合するねじ部材(図示せず)で前記支持部材143に取付けられる。また前記後部取付け腕部142に対応する部分で左右一対のリヤフレーム18間には第3のクロスフレーム145が架設されており、前記後部取付け腕部142は第3のクロスフレーム145に締結される。
図12を併せて参照して、前記サイドカバー主体81の内面の前後方向に間隔をあけた複数箇所たとえば5箇所には車幅方向内方に突出する嵌合突部90が一体に設けられており、前記支持フレーム19の3箇所には、5個の前記嵌合突部90のうち前方側の3個の嵌合突部90を嵌合させる3個の弾性材から成る支持受け部材91が取付けられる。また前記リヤフレーム18の前部には、5個の前記嵌合突部90のうち前方から4番目の嵌合突部90を嵌合させるようにして弾性材から成る支持受け部材92が取付けられる。
また前記収納ケース48には、該収納ケース48を下方から覆う後部アンダーカバー94が左右一対ずつのねじ部材95で取付けられており、弾性材から成る支持受け部材93が、5個の前記嵌合突部90のうち最後部の嵌合突部90を嵌合させるようにして、後部アンダーカバー94に取付けられる。
ところで前記収納ケース48の前端部48aは前記燃料タンク13の後部下方まで延出されており、この前端部48aには、図7で明示するように、前記サイドカバー74における前記サイドカバー主体81の内面に当接する当接支持部96が設けられる。この当接支持部96は、弾性材が前記収納ケース48の前端部48aにおける側面に取付けられて成るものであり、前記サイドカバー主体81の内面は前記収納ケース48で弾発的に支持されることになる。
前記サブカバー82は、前記サイドカバー前部74aの下縁83aの一部を形成しつつ前記サイドカバー主体81に着脱可能に取付けられるものであり、この実施の形態では、前記サイドカバー前部74aの後側下部および前記屈曲部84の一部を構成するようにして前記サブカバー82が前記サイドカバー主体81に着脱可能に取付けられる。
前記サイドカバー主体81には、前記屈曲部84に対応する位置に配置される円盤部98と、その円盤部98の上部を囲む溝99と、前記円盤部98の前方の一部で前記サイドカバー主体81の下部を切欠くようにした矩形の開口部100とが形成される。
図13を併せて参照して、前記サブカバー82は、前記開口部100を覆う矩形部101と、前記溝99に一部を挿入するようにして前記円盤部98を囲繞するように形成されるリング部102とを一体に有するものであり、前記矩形部101の前端部の上下に間隔をあけた2箇所には車幅方向内方に突出するボス103が設けられ、前記矩形部101の前後方向中間部の上部には車幅方向内方に突出するボス104が設けられる。一方、前記開口部100の開口縁には、前記矩形部101の前端部の上下に間隔をあけた2箇所に設けられる前記ボス103を受ける取付け板105と、前記矩形部101の前後方向中間部の上部に設けられた前記ボス104を受ける取付け板106とが設けられており、図7で示すように、前記取付け板106に挿通されるねじ部材107が前記ボス104に螺合され、前記取付け板105に挿通される一対のねじ部材(図示せず)が一対の前記ボス103にそれぞれ螺合される。
また前記リング部102の周方向に間隔をあけた2箇所には、車幅方向内方に突出するボス108が設けられており、前記サイドカバー主体81の前記円盤部98には、当該円盤部98に前記リング部102を締結するねじ部材(図示せず)を挿通するための一対の挿通孔109が形成される。
前記サイドカバー主体81において、前記開口部100に上方から隣接する部分には、一部を外側方に突出させたり、内側方に凹ませたりした凹凸部97が、その全体形状をたとえば台形状として形成される。
また前記サイドカバー後部74bにおいて前記サイドカバー主体81には、車幅方向外方に膨出する突部110が、前記屈曲部84から後方に向けて延びるようにして形成される。
図14を併せて参照して、前記ロアカバー75は、前記サブカバー82の前部の下部と、前記サイドカバー主体81のうち前記サブカバー82よりも前方の部分の下部とに締結されるものであり、前記サブカバー82の前部の下部には支持板111が設けられ、前記サイドカバー主体81のうち前記サブカバー82よりも前方の部分の下部には前後に間隔をあけて一対の支持板112,112が設けられる。一方、前記ロアカバー75の左右両側には、前記支持板111に対応した取付け部113と、一対の前記支持板112,112に個別に対応した取付け部114,115とが設けられる。
図15において、前記サイドカバー主体81が有する前後一対の支持板112のうち後方の支持板112にはクリップナット117が装着されており、前記ロアカバー75の取付け部114に挿通されるねじ部材118を前記クリップナット117に螺合して締め付けることで前記支持板112に前記取付け部114が締結される。また前記サブカバー82の支持板111への前記取付け部113の締結構造、ならびに前記サイドカバー主体81が有する前後一対の支持板112のうち前方の支持板112への前記取付け部115の締結構造も、図15で示した締結構造と同様である。
また前記サブカバー82のうち前記センターカバー71がその上端部に有する膨出部71aに対応する部分には、前後に間隔をあけて一対の支持板119が設けられており、それらの支持板119には、前記膨出部71aに挿通される一対のねじ部材120(図5参照)がねじ込まれる。
図16において、前記フロントカバー76は、上方に向かうにつれて後方にわずかに傾斜するように形成されて前記ロアカバー75の前部を上方から覆う前壁部76aと、左右一対の前記サイドカバー74の前部すなわちサイドカバー主体81の前部に内方から対向するようにして前記前壁部76aの左右両側に連設される左右一対の側壁部76bとを一体に有し、横断面形状が前方に開放した略U字をなすように形成される。また前記前壁部76aの幅方向中央部には、前記トップカバー77の前部を収容するようにして上方に開放する収容凹部121が形成され、その収容凹部121の下縁の幅方向中央部には、後方に突出する取付け板122が形成される。
図17において、左右一対の支持フレーム19間に設けられる支持パイプ40の車幅方向中央部に固着される支持部材41には前方に向けて突出する支持板123が固着されており、前記フロントカバー76の前記取付け板122は前記支持板123上に載置される。しかも前記支持板123の下面にはウエルドナット125が固着されており、前記取付け板122および前記支持板123に挿通されるねじ部材124を前記ウエルドナット125に螺合して締め付けることで、前記フロントカバー76の幅方向中央部が左右一対の前記支持フレーム19に取付けられることになる。
図18を併せて参照して、前記フロントカバー76における前記前壁部76aの下部の車幅方向に間隔をあけた2箇所には、下方に突出する取付け板126が設けられる。一方、前記ロアカバー75の前部には、前記取付け板126に前方から対向する取付け部127が設けられており、この取付け部127に挿通されるねじ部材129を前記取付け板126に装着されるクリップナット128に螺合して締め付けることで、前記フロントカバー76における前記前壁部76aの下部が前記ロアカバー75に取付けられる。
図19を併せて参照して、前記フロントカバー76における前記側壁部76bの上下に間隔をあけた2箇所には取付け部130が設けられ、前記サイドカバー74におけるサイドカバー主体81の前部には、前記取付け部130に当接する一対のボス131が設けられており、前記取付け部130に挿通されるねじ部材132が前記ボス131にねじ込まれる。
図20を併せて参照して、前記収容凹部121の両側側縁で前記フロントカバー76の前壁部76aには、取付け板133が設けられており、前記トップカバー77のうち前記収容凹部121に収容される部分の両側には、前記取付け板133に外方から対向する取付け部134が設けられる。この取付け部134に挿通されるねじ部材136を前記取付け板133に装着されるクリップナット135に螺合して締め付けることで、前記トップカバー77の前部が前記フロントカバー76に締結される。
図1に注目して、左右一対の前記サイドカバー74のうち左側のサイドカバー74におけるサイドカバー主体81には、前記燃料タンク13に付設される前記燃料コック43に連結解除を可能として連結される操作ノブ138が回動操作可能に配設され、前記後部アンダーカバー94の左側壁には、前記シートロック機構の解除および鎖錠を切替えるためのシリンダ錠139がキー孔140を外部に臨ませるようにして配設される。
次にこの実施の形態の作用について説明すると、サイドカバー74が、車体フレームFに取付けられるサイドカバー主体81と、そのサイドカバー主体81に着脱可能に取付けられるサブカバー82とから成るとともに、該サイドカバー74の下縁83が側面視で下方に突出した屈曲部84を前後方向中間部に有してV字状をなす形状に形成され、前記サイドカバー74のうち前記屈曲部84よりも前方に延びるサイドカバー前部74aの上下幅W1が前記屈曲部84から後方に延びるサイドカバー後部74bの上下幅W2よりも大きく設定されるので、サイドカバー74を最小限の複数個である2個の部材で構成するようにして、サイドカバー74を効率よく組み立てることができ、部品点数の増加も抑制することができる。また前記サブカバー82が、前記サイドカバー前部74aの下縁83aの一部を形成するようにして前記サイドカバー主体81に着脱可能に取付けられるので、サイドカバー74が大型化しても剛性の低下を避けることができる。
また前記サイドカバー主体81に、前記サブカバー82で覆われる開口部100が設けられるので、サブカバー82をサイドカバー主体81から取り外すことでサイドカバー74で側方から覆われる機器のメンテナンス性を高めることができる。
また前記開口部100に隣接する位置で前記サイドカバー主体81に凹凸部97が形成されるので、開口部100の周辺でのサイドカバー主体81の剛性を高めることができる。
また前記サイドカバー後部74bに、車幅方向外方に膨出する突部110が、前記屈曲部84から後方に向けて延びるようにして形成されるので、サイドカバー後部74bの剛性を高めることができる。
また左右一対の前記サイドカバー74の下端部が、ロアカバー75で連結されるので、サイドカバー74が大型化しても剛性の低下を避けることができる。
また前記ロアカバー75の前部を上方から覆うフロントカバー76で左右一対の前記サイドカバー74の前部間が連結され、左右一対の前記サイドカバー74の上端部間がトップカバー77で連結されるので、サイドカバー74の剛性をより高めることができる。
さらに前記乗車用シート14の前方に配置される燃料タンク13と、前記乗車用シート14の下方に配置されるとともに前端部48aを前記燃料タンク13の下方まで延出させた収納ケース48とが、前記サイドカバー74で側方から覆われ、前記収納ケース48の前記前端部48aに前記サイドカバー74の内面に当接する当接支持部96が設けられるので、部品点数の増加を抑えつつサイドカバー74の振動を抑制することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
【0002】
[0006]
上記目的を達成するために、本発明は、車体フレームに支持される乗車用シートと、側面視で前記乗車用シートの下方に少なくとも一部が配置されるようにして前記車体フレームの一部を側方から覆うサイドカバーとを備える鞍乗り型車両において、前記サイドカバーが、前記車体フレームに取付けられるサイドカバー主体と、そのサイドカバー主体に着脱可能に取付けられるサブカバーとから成るとともに、該サイドカバーの下縁が側面視で下方に突出した屈曲部を前後方向中間部に有してV字状をなす形状に形成され、前記サイドカバーのうち前記屈曲部よりも前方に延びるサイドカバー前部の上下幅が前記屈曲部から後方に延びるサイドカバー後部の上下幅よりも大きく設定され、前記サブカバーが、前記サイドカバー前部の下縁の一部を形成するようにして前記サイドカバー主体に着脱可能に取付けられ、左右一対の前記サイドカバーの上端部間がトップカバーで連結されることを第1の特徴とする。
[0007]
また本発明は、第1の特徴の構成に加えて、前記サイドカバー主体に、前記サブカバーで覆われる開口部が設けられることを第2の特徴とする。
[0008]
本発明は、第2の特徴の構成に加えて、前記開口部に隣接する位置で前記サイドカバー主体に凹凸部が形成されることを第3の特徴とする。
[0009]
本発明は、第1〜第3の特徴の構成のいずれかに加えて、前記サイドカバー後部に、車幅方向外方に膨出する突部が、前記屈曲部から後方に向けて延びるようにして形成されることを第4の特徴とする。
[0010]
本発明は、第1〜第4の特徴の構成のいずれかに加えて、左右一対の前記サイドカバーの下端部が、ロアカバーで連結されることを第5の特徴とする。
[0011]
本発明は、第5の特徴の構成に加えて、前記ロアカバーの前部を上方から覆うフロントカバーで左右一対の前記サイドカバーの前部間が連結されことを第6の特徴とする。
[0012]
さらに本発明は、第1〜第6の特徴の構成のいずれかに加えて、前記乗車用シートの前方に配置される燃料タンクと、前記乗車用シートの下方に配置
【0003】
されるとともに前端部を前記燃料タンクの下方まで延出させた収納ケースとが、前記サイドカバーで側方から覆われ、前記収納ケースの前記前端部に前記サイドカバーの内面に当接する当接支持部が設けられることを第7の特徴とする。
発明の効果
[0013]
本発明の第1の特徴によれば、サイドカバーが、サイドカバー主体およびサブカバーから成るので、サイドカバーを最小限の複数個である2個の部材で構成するようにして、サイドカバーを効率よく組み立てることができ、部品点数の増加も抑制することができる。またサイドカバーの下縁が側面視で下方に突出した屈曲部を前後方向中間部に有してV字状をなす形状に形成されており、サブカバーが、サイドカバーのうち屈曲部から前方に延びるサイドカバー前部の下縁の一部を形成するようにしてサイドカバー主体に着脱可能に取付けられるので、サイドカバーが大型化しても剛性の低下を避けることができ、左右一対のサイドカバーの上端部間がトップカバーで連結されるので、サイドカバーの剛性をより高めることができる。
[0014]
また本発明の第2の特徴によれば、サブカバーで覆われる開口部がサイドカバー主体に設けられるので、サブカバーをサイドカバー主体から取り外すことでサイドカバーで側方から覆われる機器のメンテナンス性を高めることができる。
[0015]
本発明の第3の特徴によれば、開口部に隣接する位置でサイドカバー主体に凹凸部が形成されるので、開口部周辺でのサイドカバー主体の剛性を高めることができる。
[0016]
本発明の第4の特徴によれば、サイドカバー後部に形成される突部が車幅方向外方に膨出しつつ屈曲部から後方に向けて延びるので、サイドカバー後部の剛性を高めることができる。
[0017]
本発明の第5の特徴によれば、左右一対のサイドカバーの下端部をロアカバーで連結することで、サイドカバーが大型化しても剛性の低下を避けることができる。
[0018]
本発明の第6の特徴によれば、フロントカバーで左右一対のサイドカバー
【0004】
の前部間が連結されるので、サイドカバーの剛性をより高めることができる。
[0019]
さらに本発明の第7の特徴によれば、乗車用シートの下方に配置される収納ケースが、乗車用シートの前部に配置される燃料タンクとともにサイドカバーで側方から覆われ、燃料タンクの下方まで延びる収納ケースの前端部に設けられる当接支持部がサイドカバーの内面に当接するので、部品点数の増加を抑えつつサイドカバーの振動を抑制することができる。
図面の簡単な説明
[0020]
[図1]図1は自動二輪車の左側面図である。(第1の実施の形態)
[図2]図2は図1の2矢視図である。(第1の実施の形態)
[図3]図3は燃料タンクおよび乗車用シートが取付けられた状態の車体フレームの左側面図である。(第1の実施の形態)
[図4]図4は図3の4矢視図である。(第1の実施の形態)
[図5]図5はサイドカバーを省略した状態で図1の要部を拡大して示す側面図である。(第1の実施の形態)
[図6]図6は図1の6−6線断面図である。(第1の実施の形態)
[図7]図7は車体カバーを図1の7−7線に沿って示す断面図である。(第1の実施の形態)
[図8]図8は車体カバーを図1の8−8線に沿って示す断面図である。(第1の実施の形態)
[図9]図9はサイドカバー、ロアカバー、フロントカバーおよびトップカバーの側面図である。(第1の実施の形態)
[図10]図10はサイドカバー主体の側面図である。(第1の実施の形態)
[図11]図11は図10の11矢視図である。(第1の実施の形態)
[図12]図12はサイドカバーの支持フレームへの支持構造を図9の12−12線に沿って示す断面図である。(第1の実施の形態)
[図13]図13はサブカバーを図9の13矢視方向から見た図である。(第1の実施の形態)
【0002】
[0006]
上記目的を達成するために、本発明は、車体フレームに支持される乗車用シートと、側面視で前記乗車用シートの下方に少なくとも一部が配置されるようにして前記車体フレームの一部を側方から覆うサイドカバーとを備える鞍乗り型車両において、前記サイドカバーが、前記車体フレームに取付けられるサイドカバー主体と、そのサイドカバー主体に着脱可能に取付けられるサブカバーとから成るとともに、該サイドカバーの下縁が側面視で下方に突出した屈曲部を前後方向中間部に有してV字状をなす形状に形成され、前記サイドカバーのうち前記屈曲部よりも前方に延びるサイドカバー前部の上下幅が前記屈曲部から後方に延びるサイドカバー後部の上下幅よりも大きく設定され、前記サブカバーが、前記サイドカバー前部の下縁の一部を形成するようにして前記サイドカバー主体に着脱可能に取付けられ、左右一対の前記サイドカバー前部の上端部間がトップカバーで連結され、前記サイドカバー前部の下端部間が、ロアカバーで連結されることを第1の特徴とする。
[0007]
また本発明は、第1の特徴の構成に加えて、前記サイドカバー主体に、前記サブカバーで覆われる開口部が設けられることを第2の特徴とする。
[0008]
本発明は、第2の特徴の構成に加えて、前記開口部に隣接する位置で前記サイドカバー主体に凹凸部が形成されることを第3の特徴とする。
[0009]
本発明は、第1〜第3の特徴の構成のいずれかに加えて、前記サイドカバー後部に、車幅方向外方に膨出する突部が、前記屈曲部から後方に向けて延びるようにして形成されることを第4の特徴とする。
[0010]
[0011]
本発明は、第1〜第4の特徴の構成のいずれかに加えて、前記ロアカバーの前部を上方から覆うフロントカバーで左右一対の前記サイドカバーの前部間が連結されことを第5の特徴とする。
[0012]
さらに本発明は、第1〜第5の特徴の構成のいずれかに加えて、前記乗車用シートの前方に配置される燃料タンクと、前記乗車用シートの下方に配置
【0003】
されるとともに前端部を前記燃料タンクの下方まで延出させた収納ケースとが、前記サイドカバーで側方から覆われ、前記収納ケースの前記前端部に前記サイドカバーの内面に当接する当接支持部が設けられることを第6の特徴とする。
発明の効果
[0013]
本発明の第1の特徴によれば、サイドカバーが、サイドカバー主体およびサブカバーから成るので、サイドカバーを最小限の複数個である2個の部材で構成するようにして、サイドカバーを効率よく組み立てることができ、部品点数の増加も抑制することができる。またサイドカバーの下縁が側面視で下方に突出した屈曲部を前後方向中間部に有してV字状をなす形状に形成されており、サブカバーが、サイドカバーのうち屈曲部から前方に延びるサイドカバー前部の下縁の一部を形成するようにしてサイドカバー主体に着脱可能に取付けられるので、サイドカバーが大型化しても剛性の低下を避けることができ、左右一対のサイドカバー前部の上端部間がトップカバーで連結されるので、サイドカバーの剛性をより高めることができる。またサイドカバー前部の下端部間が、ロアカバーで連結されることで、サイドカバーが大型化しても剛性の低下を避けることができる。
[0014]
また本発明の第2の特徴によれば、サブカバーで覆われる開口部がサイドカバー主体に設けられるので、サブカバーをサイドカバー主体から取り外すことでサイドカバーで側方から覆われる機器のメンテナンス性を高めることができる。
[0015]
本発明の第3の特徴によれば、開口部に隣接する位置でサイドカバー主体に凹凸部が形成されるので、開口部周辺でのサイドカバー主体の剛性を高めることができる。
[0016]
本発明の第4の特徴によれば、サイドカバー後部に形成される突部が車幅方向外方に膨出しつつ屈曲部から後方に向けて延びるので、サイドカバー後部の剛性を高めることができる。
[0017]
[0018]
本発明の第5の特徴によれば、フロントカバーで左右一対のサイドカバー
【0004】
の前部間が連結されるので、サイドカバーの剛性をより高めることができる。
[0019]
さらに本発明の第6の特徴によれば、乗車用シートの下方に配置される収納ケースが、乗車用シートの前部に配置される燃料タンクとともにサイドカバーで側方から覆われ、燃料タンクの下方まで延びる収納ケースの前端部に設けられる当接支持部がサイドカバーの内面に当接するので、部品点数の増加を抑えつつサイドカバーの振動を抑制することができる。
図面の簡単な説明
[0020]
[図1]図1は自動二輪車の左側面図である。(第1の実施の形態)
[図2]図2は図1の2矢視図である。(第1の実施の形態)
[図3]図3は燃料タンクおよび乗車用シートが取付けられた状態の車体フレームの左側面図である。(第1の実施の形態)
[図4]図4は図3の4矢視図である。(第1の実施の形態)
[図5]図5はサイドカバーを省略した状態で図1の要部を拡大して示す側面図である。(第1の実施の形態)
[図6]図6は図1の6−6線断面図である。(第1の実施の形態)
[図7]図7は車体カバーを図1の7−7線に沿って示す断面図である。(第1の実施の形態)
[図8]図8は車体カバーを図1の8−8線に沿って示す断面図である。(第1の実施の形態)
[図9]図9はサイドカバー、ロアカバー、フロントカバーおよびトップカバーの側面図である。(第1の実施の形態)
[図10]図10はサイドカバー主体の側面図である。(第1の実施の形態)
[図11]図11は図10の11矢視図である。(第1の実施の形態)
[図12]図12はサイドカバーの支持フレームへの支持構造を図9の12−12線に沿って示す断面図である。(第1の実施の形態)
[図13]図13はサブカバーを図9の13矢視方向から見た図である。(第1の実施の形態)
本発明は、車体フレームに支持される乗車用シートと、側面視で前記乗車用シートの下方に少なくとも一部が配置されるようにして前記車体フレームの一部を側方から覆うサイドカバーとを備える鞍乗り型車両に関し、特に車体カバー構造の改良に関する。
このような鞍乗り型車両が、特許文献1で知られており、このものでは、乗車用シートの下方に後部が配置されるとともに車両前方に延出される後カバーと、前記乗車用シートの前方に配置される燃料タンクの側方で前記後カバーの前部を上下から挟む前カバーおよび下カバーとで、サイドカバーが構成されている。
国際出願公開WO2013/179703号公報
上記特許文献1で開示されるように、サイドカバーを複数のカバーの組み合わせで構成するようにすると、サイドカバーの一部を容易に変更することが可能となるが、その一方で、サイドカバーを組み立てる際の組み付け箇所が増加し、組み付け工数が増加するとともに部品点数の増加を招くことになる。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、部品点数の増加を抑制しつつサイドカバーを効率よく組み立てることができるようにした鞍乗り型車両における車体カバー構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、車体フレームに支持される乗車用シートと、側面視で前記乗車用シートの下方に少なくとも一部が配置されるようにして前記車体フレームの一部を側方から覆うサイドカバーとを備える鞍乗り型車両において、前記サイドカバーが、前記車体フレームに取付けられるサイドカバー主体と、そのサイドカバー主体に着脱可能に取付けられるサブカバーとから成るとともに、該サイドカバーの下縁が側面視で下方に突出した屈曲部を前後方向中間部に有してV字状をなす形状に形成され、前記サイドカバーのうち前記屈曲部よりも前方に延びるサイドカバー前部の上下幅が前記屈曲部から後方に延びるサイドカバー後部の上下幅よりも大きく設定され、前記サブカバーが、前記サイドカバー前部の下縁の一部を形成するようにして前記サイドカバー主体に着脱可能に取付けられ、左右一対の前記サイドカバー前部の上端部間がトップカバーで連結され、前記サイドカバー前部の下端部間が、ロアカバーで連結されることを第1の特徴とする。
また本発明は、第1の特徴の構成に加えて、前記サイドカバー主体に、前記サブカバーで覆われる開口部が設けられることを第2の特徴とする。
本発明は、第2の特徴の構成に加えて、前記開口部に隣接する位置で前記サイドカバー主体に凹凸部が形成されることを第3の特徴とする。
本発明は、第1〜第3の特徴の構成のいずれかに加えて、前記サイドカバー後部に、車幅方向外方に膨出する突部が、前記屈曲部から後方に向けて延びるようにして形成されることを第4の特徴とする。
本発明は、第1〜第4の特徴の構成のいずれかに加えて、前記ロアカバーの前部を上方から覆うフロントカバーで左右一対の前記サイドカバーの前部間が連結されことを第5の特徴とする。
さらに本発明は、第1〜第5の特徴の構成のいずれかに加えて、前記乗車用シートの前方に配置される燃料タンクと、前記乗車用シートの下方に配置されるとともに前端部を前記燃料タンクの下方まで延出させた収納ケースとが、前記サイドカバーで側方から覆われ、前記収納ケースの前記前端部に前記サイドカバーの内面に当接する当接支持部が設けられることを第6の特徴とする。
本発明の第1の特徴によれば、サイドカバーが、サイドカバー主体およびサブカバーから成るので、サイドカバーを最小限の複数個である2個の部材で構成するようにして、サイドカバーを効率よく組み立てることができ、部品点数の増加も抑制することができる。またサイドカバーの下縁が側面視で下方に突出した屈曲部を前後方向中間部に有してV字状をなす形状に形成されており、サブカバーが、サイドカバーのうち屈曲部から前方に延びるサイドカバー前部の下縁の一部を形成するようにしてサイドカバー主体に着脱可能に取付けられるので、サイドカバーが大型化しても剛性の低下を避けることができ、左右一対のサイドカバー前部の上端部間がトップカバーで連結されるので、サイドカバーの剛性をより高めることができる。またサイドカバー前部の下端部間が、ロアカバーで連結されることで、サイドカバーが大型化しても剛性の低下を避けることができる。
また本発明の第2の特徴によれば、サブカバーで覆われる開口部がサイドカバー主体に設けられるので、サブカバーをサイドカバー主体から取り外すことでサイドカバーで側方から覆われる機器のメンテナンス性を高めることができる。
本発明の第3の特徴によれば、開口部に隣接する位置でサイドカバー主体に凹凸部が形成されるので、開口部周辺でのサイドカバー主体の剛性を高めることができる。
本発明の第4の特徴によれば、サイドカバー後部に形成される突部が車幅方向外方に膨出しつつ屈曲部から後方に向けて延びるので、サイドカバー後部の剛性を高めることができる。
本発明の第5の特徴によれば、フロントカバーで左右一対のサイドカバーの前部間が連結されるので、サイドカバーの剛性をより高めることができる。
さらに本発明の第6の特徴によれば、乗車用シートの下方に配置される収納ケースが、乗車用シートの前部に配置される燃料タンクとともにサイドカバーで側方から覆われ、燃料タンクの下方まで延びる収納ケースの前端部に設けられる当接支持部がサイドカバーの内面に当接するので、部品点数の増加を抑えつつサイドカバーの振動を抑制することができる。
図1は自動二輪車の左側面図である。(第1の実施の形態) 図2は図1の2矢視図である。(第1の実施の形態) 図3は燃料タンクおよび乗車用シートが取付けられた状態の車体フレームの左側面図である。(第1の実施の形態) 図4は図3の4矢視図である。(第1の実施の形態) 図5はサイドカバーを省略した状態で図1の要部を拡大して示す側面図である。(第1の実施の形態) 図6は図1の6−6線断面図である。(第1の実施の形態) 図7は車体カバーを図1の7−7線に沿って示す断面図である。(第1の実施の形態) 図8は車体カバーを図1の8−8線に沿って示す断面図である。(第1の実施の形態) 図9はサイドカバー、ロアカバー、フロントカバーおよびトップカバーの側面図である。(第1の実施の形態) 図10はサイドカバー主体の側面図である。(第1の実施の形態) 図11は図10の11矢視図である。(第1の実施の形態) 図12はサイドカバーの支持フレームへの支持構造を図9の12−12線に沿って示す断面図である。(第1の実施の形態) 図13はサブカバーを図9の13矢視方向から見た図である。(第1の実施の形態) 図14はロアカバーを図5の14矢視方向から見た図である。(第1の実施の形態) 図15は図9の15−15線断面図である。(第1の実施の形態) 図16はフロントカバーを図5の16矢視方向から見た図である。(第1の実施の形態) 図17はフロントカバーの支持フレームへの支持構造を図16の17−17線に沿って示す断面図である。(第1の実施の形態) 図18は図9の18−18線断面図である。(第1の実施の形態) 図19は図9の19−19線断面図である。(第1の実施の形態) 図20は図9の20−20線断面図である。(第1の実施の形態)
13・・・燃料タンク
14・・・乗車用シート
48・・・収納ケース
48a・・・収納ケースの前端部
74・・・サイドカバー
74a・・・サイドカバー前部
74b・・・サイドカバー後部
75・・・ロアカバー
76・・・フロントカバー
77・・・トップカバー
81・・・サイドカバー主体
82・・・サブカバー
83・・・サイドカバーの下縁
83a・・・サイドカバー前部の下縁
84・・・屈曲部
96・・・当接支持部
97・・・凹凸部
100・・・開口部
110・・・突部
F・・・車体フレーム
W1・・・サイドカバー前部の上下幅
W2・・・サイドカバー後部の上下幅
本発明の実施の形態について、添付の図1〜図20を参照しながら説明する。なお以下の説明で、前後、左右および上下は、自動二輪車に乗車した乗員から見た方向を言うものとする。
第1の実施の形態
先ず図1および図2において、鞍乗り型車両である自動二輪車の車体フレームFの前端部には、前輪WFを軸支するフロントフォーク11ならびに該フロントフォーク11に連結される操向ハンドル12が操向可能に支持される。また前記操向ハンドル12の後方に配置される燃料タンク13と、その燃料タンク13の後方に配置されるタンデム型の乗車用シート14とが前記車体フレームFに支持される。また前記車体フレームFの前後方向中間部には、後輪WRを回転駆動する動力を発揮するユニットスイングエンジンUEの前部が上下に揺動可能に支持されており、前記後輪WRは前記ユニットスイングエンジンUEの後部に軸支される。
図3および図4を併せて参照して、前記車体フレームFは、前記フロントフォーク11および前記操向ハンドル12を操向可能に支持するヘッドパイプ15と、該ヘッドパイプ15から後下がりに延びるダウンフレーム16と、該ダウンフレーム16の下端から前後方向後方に延びるロアフレーム17と、後上がりに延びて前記ロアフレーム17の後端に連設されるリヤフレーム18と、燃料タンク13および乗車用シート14を支持するようにして前記ダウンフレーム16および前記リヤフレーム18に接続される支持フレーム19とを備える。
この実施の形態では、前記ダウンフレーム16および前記ロアフレーム17は一体に形成され、前記ロアフレーム17の後部に固定されて車幅方向に延びる第1のクロスフレーム20に、車幅方向に間隔をあけて配置される左右一対の前記リヤフレーム18の前端部が接続される。すなわち前記リヤフレーム18は、前記ロアフレーム17の後端に第1のクロスフレーム20を介して連設される。また車幅方向に間隔をあけて配置されて前記燃料タンク13を両側から挟む左右一対の前記支持フレーム19が、前記ダウンフレーム16および前記リヤフレーム18に接続される。
図1に注目して、前記ユニットスイングエンジンUEは、前記リヤフレーム18の下部後方に配置されるエンジンEと、変速機を含むようにして前記エンジンEおよび前記後輪WR間に介設される伝動装置Mとで構成されるものであり、前記エンジンEのエンジン本体21が、前記リヤフレーム18の下端部に上下揺動可能に支持され、前記伝動装置Mを収容して前記エンジン本体21に連設される伝動ケース22が前記後輪WRの左側に配置されるようにして前記エンジン本体21から後方に延出され、この伝動ケース22の後部に前記後輪WRが軸支される。
また前記エンジン本体21におけるシリンダヘッド(図示せず)の上部側壁に接続される吸気装置23の上流端を構成するエアクリーナ24が、前記伝動ケース22で支持されるようにして前記後輪WRの左側で前記伝動ケース22の上方に配置される。また前記シリンダヘッドの下部側壁に接続される排気装置25の下流端を構成する排気マフラー26(図2参照)が、前記後輪WRの右側に配置される。
前記支持フレーム19は、前後方向に水平に延びる水平部28を前後方向中間部に有しつつ前記水平部28を最高位置とした山形に形成されるものであり、該支持フレーム19の前部下端に前側接続部29が形成され、また支持フレーム19の後部下端に後側接続部30が形成される。
左右一対の前記支持フレーム19の前記前側接続部29は、前記ダウンフレーム16の上部に固定されたブラケット31に、ボルト32と、そのボルト32に螺合するナット33とで締結される。
前記リヤフレーム18の中間部間には、パイプ状の第2のクロスフレーム34が設けられており、この第2のクロスフレーム34に、車幅方向に間隔をあけて左右一対のブラケット35が固着され、左右一対の前記支持フレーム19の前記後側接続部30は、前記ブラケット35に、ボルト36と、そのボルト36に螺合するナット(図示せず)とによってそれぞれ締結される。
また前記支持フレーム19は、前記燃料タンク13の前部を支持する第1のタンク支持部38と、前記燃料タンク13の後部を支持する第2のタンク支持部39とを備える。第1のタンク支持部38は、左右一対の前記支持フレーム19に共通に設けられるものであり、前記水平部28の前端よりもわずかに前方で左右一対の支持フレーム19間に設けられる支持パイプ40と、下方に開いた略U字状の横断面形状を有して前記支持パイプ40の車幅方向中央部に固着される支持部材41とで構成され、支持部材41は車幅方向に長く形成される。また第2のタンク支持部39は、左右一対の前記支持フレーム19に個別に設けられるものであり、前記水平部28の後部に、下方に開いた略U字状の横断面形状を有する板材がそれぞれ固着されて成る。
前記燃料タンク13は、その周方向全周にわたって外側方に突出するフランジ部13aを備えており、第1のタンク支持部38における前記支持部材41の上面に前記フランジ部13aの前部が載置され、第2のタンク支持部39の上面に前記フランジ部13aの後部が載置される。
前記燃料タンク13の底部には下方に延びる燃料供給管42が接続されており、この燃料供給管42の下端には燃料コック43が設けられる。前記燃料コック43は、燃料タンク13の燃料の前記エンジンEへの供給、遮断を切替えるものであり、前記燃料コック43から図示しない燃料ホースを介して前記エンジンEにおける吸気装置23が備える気化器(図示せず)に燃料が供給される。
前記支持フレーム19は、前記乗車用シート14の前部を支持するシート支持部44を有しており、このシート支持部44は、左右一対の支持フレーム19に共通としつつ前記水平部28の後方で前記支持フレーム19に設けられる。このシート支持部44の上面には、前記乗車用シート14の前部に装着された左右一対の弾性部材45が当接される。すなわち前記支持フレーム19が有するシート支持部44に、乗車用シート14の前部が弾性部材45を介して支持される。
また左右一対の前記リヤフレーム18の後端部間にはシート支持部材46が設けられており、前記乗車用シート14の後部は前記シート支持部材46に弾性部材47を介して支持される。
前記支持フレーム19の前記シート支持部44で前部が支持されるとともに前記リヤフレーム18の後端部間のシート支持部材46で後部が支持された状態での前記乗車用シート14と、前記リヤフレーム18との間には、前記リヤフレーム18への前記乗車用シート14の固定ならびに前記リヤフレーム18からの前記乗車用シート14の離脱を切替え可能としたシートロック機構(図示せず)が設けられる。
図5を併せて参照して、前記乗車用シート14の下方には、その乗車用シート14で上方から覆われるようにして上端を開放した収納ケース48が配置されており、その収納ケース48は前記リヤフレーム18に支持される。しかも前記収納ケース48の前端部48aは前記燃料タンク13の後部下方まで延出される。
前記支持フレーム19には、平面視で前記燃料タンク13の一部と重なるようにして前記燃料タンク13を上方から跨ぐサブパイプ50が固定されるものであり、この実施の形態では、前記燃料タンク13の上部の車幅方向中央部に開閉可能に取付けられる燃料キャップ51を平面視で両側から挟むように配置される左右一対の前記サブパイプ50が、前記燃料タンク13を上方から跨ぐように配置され、左右一対の前記サブパイプ50の前部間は連結パイプ52で一体に連結される。
前記サブパイプ50の前端部は前記燃料タンク13のフランジ部13aの前部との共締めで支持フレーム19の第1のタンク支持部38に締結される。すなわち前記サブパイプ50の前端部には、前記燃料タンク13のフランジ部13aの前部を第1のタンク支持部38との間に挟む第1の取付け板53が設けられており、第1の取付け板53、前記フランジ部13a、ならびに第1のタンク支持部38の支持部材41に挿通されるボルト54を、前記支持部材41の下面に固着されたウエルドナット55に螺合して締め付けることで、前記サブパイプ50の前端部が前記フランジ部13aの前部との共締めで第1のタンク支持部38に締結される。
また前記サブパイプ50の後端部は前記燃料タンク13のフランジ部13aの後部との共締めで支持フレーム19の第2のタンク支持部39に締結される。すなわち左右一対の前記サブパイプ50の後端部間には、左右一対の第2のタンク支持部39間にわたって車幅方向に長く延びる第2の取付け板56が前記フランジ部13aの後部を第2のタンク支持部39との間に挟むようにして設けられており、第2の取付け板56の車幅方向両端部、前記フランジ部13aの後部および第2のタンク支持部39に挿通される左右一対のボルト57を、前記第2のタンク支持部39の下面に固着されたウエルドナット58に螺合して締め付けることで、前記サブパイプ50の後端部が前記フランジ部13aの後部との共締めで第2のタンク支持部39に締結される。
前記車体フレームFにおける前記ロアフレーム17の前部には車幅方向に延びる支持パイプ60の長手方向中央部が固着され、その支持パイプ60の両端部と、左右一対の前記リヤフレーム18の前端部との間には、下部カバー支持部材61がそれぞれ設けられる。
左右一対の前記下部カバー支持部材61には、前記支持パイプ60よりも後方で車幅方向に延びるステップ支持パイプ62が固定され、前記下部カバー支持部材61から側方に突出した前記ステップ支持パイプ62の両端部にステップ63が固定される。
また前記リヤフレーム18の前端部には、そのリヤフレーム18から外側方に突出しつつ後上がりに延びる下部支持腕64の一端部が固着される。また第2のクロスフレーム34よりもわずかに下方で前記リヤフレーム18には、リヤフレーム18から外側方に突出しつつ後下がりに延びる上部支持腕65の一端部が固着されており、前記下部支持腕64および前記上部支持腕65の他端部に固着されるステー66に、ピリオンステップ67が回動可能に支持される。
図6を併せて参照して、前記車体フレームFのうち前記ダウンフレーム16の下部および前記ロアフレーム17は、上方から下部カバー68で覆われるものであり、この下部カバー68は、左右一対の前記下部カバー支持部材61および前記ロアフレーム17に締結される。しかも前記下部カバー68には、前記リヤフレーム18の前部を側方から覆うようにして前記下部カバー68の左右両側後部から上方に立ち上がる下部サイドカバー69が一体に形成される。
前記ステップ63が両端部に設けられる前記ステップ支持パイプ62は、前記ステップ63が前記下部カバー68の外側方に位置するようにして前記下部カバー68を貫通するように配置される。さらに前記車体フレームFのうち前記ダウンフレーム16の下部および前記ロアフレーム17を下方から覆うアンダーカバー70の車幅方向両端部が前記下部カバー68の車幅方向両端部に連設される。また前記下部カバー68の車幅方向中央部の後部から上方に立ち上がるセンターカバー71の車幅方向両端部が、左右一対の前記下部サイドカバー69に連結される。
図7および図8を併せて参照して、前記燃料タンク13、前記収納ケース48および前記車体フレームFの一部は、左右一対のサイドカバー74で側方から覆われる。また左右一対のサイドカバー74の下端部は、前記燃料タンク13の下方に配置されるロアカバー75で連結され、そのロアカバー75の前部を上方から覆うフロントカバー76で左右一対の前記サイドカバー74の前部間が連結され、左右一対の前記サイドカバー74の上端部間がトップカバー77で連結される。また前記トップカバー77には、開放時に前記燃料キャップ51を外部に臨ませるようにしたリッド78が開閉可能に取付けられる。
前記センターカバー71の上端部には、前方に向けて膨らんだ膨出部71aが形成されており、この膨出部71aの前端部が前記ロアカバー75の後端部に連接される。また前記下部サイドカバー69の上端部は前記サイドカバー74の前後方向中間部の下端部に連接される。
前記燃料タンク13の下方には、側面視で前記ダウンフレーム16、前記下部カバー68、前記センターカバー71、前記ロアカバー75で囲まれるようにした空間80が形成される。
図9において、前記サイドカバー74は、側面視で前記乗車用シート14の下方に少なくとも一部が配置されるようにして前記車体フレームFの一部を側方から覆うものであり、前記車体フレームFに取付けられるサイドカバー主体81と、そのサイドカバー主体81に着脱可能に取付けられるサブカバー82とから成り、このサイドカバー74の下縁83が側面視で下方に突出した屈曲部84を前後方向中間部に有してV字状をなす形状に前記サイドカバー74が形成される。しかも前記サイドカバー74のうち前記屈曲部84よりも前方に延びるサイドカバー前部74aの上下幅W1は前記屈曲部84から後方に延びるサイドカバー後部74bの上下幅W2よりも大きく設定される。
図10および図11において、前記サイドカバー主体81は、前記サイドカバー74の大部分を構成するものであり、このサイドカバー主体81の上部の前後方向中央部には、車幅方向内方に延びる取付け腕部85が一体に設けられ、左右一対のサイドカバー主体81の前記取付け腕部85の先端部は、図7で明示するように、上下に重ねられて支持部材86の上面に当接される。前記支持部材86は、左右一対の前記サブパイプ50の後端部間に設けられる第2の取付け板56に固着されており、上下に重ねられた前記取付け腕部85および前記支持部材86に挿通されるねじ部材87が、前記支持部材86に固着されたウエルドナット88に螺合され、そのねじ部材87を締め付けることで左右一対のサイドカバー主体81の上部の前後方向中央部が、前記サブパイプ50の第2の取付け板56に取付けられる。
前記サイドカバー主体81の上部の前部には車幅方向内方に向けて突出する前部取付け腕部141が設けられ、前記サイドカバー主体81の上部の後部には車幅方向内方に向けて突出する後部取付け腕部142が設けられる。一方、図3〜図5で示すように、左右一対の支持フレーム19における水平部28の前部には、下面にウエルドナット144が固着された支持部材143が固定されており、前記前部取付け腕部141は前記ウエルドナット144に螺合するねじ部材(図示せず)で前記支持部材143に取付けられる。また前記後部取付け腕部142に対応する部分で左右一対のリヤフレーム18間には第3のクロスフレーム145が架設されており、前記後部取付け腕部142は第3のクロスフレーム145に締結される。
図12を併せて参照して、前記サイドカバー主体81の内面の前後方向に間隔をあけた複数箇所たとえば5箇所には車幅方向内方に突出する嵌合突部90が一体に設けられており、前記支持フレーム19の3箇所には、5個の前記嵌合突部90のうち前方側の3個の嵌合突部90を嵌合させる3個の弾性材から成る支持受け部材91が取付けられる。また前記リヤフレーム18の前部には、5個の前記嵌合突部90のうち前方から4番目の嵌合突部90を嵌合させるようにして弾性材から成る支持受け部材92が取付けられる。
また前記収納ケース48には、該収納ケース48を下方から覆う後部アンダーカバー94が左右一対ずつのねじ部材95で取付けられており、弾性材から成る支持受け部材93が、5個の前記嵌合突部90のうち最後部の嵌合突部90を嵌合させるようにして、後部アンダーカバー94に取付けられる。
ところで前記収納ケース48の前端部48aは前記燃料タンク13の後部下方まで延出されており、この前端部48aには、図7で明示するように、前記サイドカバー74における前記サイドカバー主体81の内面に当接する当接支持部96が設けられる。この当接支持部96は、弾性材が前記収納ケース48の前端部48aにおける側面に取付けられて成るものであり、前記サイドカバー主体81の内面は前記収納ケース48で弾発的に支持されることになる。
前記サブカバー82は、前記サイドカバー前部74aの下縁83aの一部を形成しつつ前記サイドカバー主体81に着脱可能に取付けられるものであり、この実施の形態では、前記サイドカバー前部74aの後側下部および前記屈曲部84の一部を構成するようにして前記サブカバー82が前記サイドカバー主体81に着脱可能に取付けられる。
前記サイドカバー主体81には、前記屈曲部84に対応する位置に配置される円盤部98と、その円盤部98の上部を囲む溝99と、前記円盤部98の前方の一部で前記サイドカバー主体81の下部を切欠くようにした矩形の開口部100とが形成される。
図13を併せて参照して、前記サブカバー82は、前記開口部100を覆う矩形部101と、前記溝99に一部を挿入するようにして前記円盤部98を囲繞するように形成されるリング部102とを一体に有するものであり、前記矩形部101の前端部の上下に間隔をあけた2箇所には車幅方向内方に突出するボス103が設けられ、前記矩形部101の前後方向中間部の上部には車幅方向内方に突出するボス104が設けられる。一方、前記開口部100の開口縁には、前記矩形部101の前端部の上下に間隔をあけた2箇所に設けられる前記ボス103を受ける取付け板105と、前記矩形部101の前後方向中間部の上部に設けられた前記ボス104を受ける取付け板106とが設けられており、図7で示すように、前記取付け板106に挿通されるねじ部材107が前記ボス104に螺合され、前記取付け板105に挿通される一対のねじ部材(図示せず)が一対の前記ボス103にそれぞれ螺合される。
また前記リング部102の周方向に間隔をあけた2箇所には、車幅方向内方に突出するボス108が設けられており、前記サイドカバー主体81の前記円盤部98には、当該円盤部98に前記リング部102を締結するねじ部材(図示せず)を挿通するための一対の挿通孔109が形成される。
前記サイドカバー主体81において、前記開口部100に上方から隣接する部分には、一部を外側方に突出させたり、内側方に凹ませたりした凹凸部97が、その全体形状をたとえば台形状として形成される。
また前記サイドカバー後部74bにおいて前記サイドカバー主体81には、車幅方向外方に膨出する突部110が、前記屈曲部84から後方に向けて延びるようにして形成される。
図14を併せて参照して、前記ロアカバー75は、前記サブカバー82の前部の下部と、前記サイドカバー主体81のうち前記サブカバー82よりも前方の部分の下部とに締結されるものであり、前記サブカバー82の前部の下部には支持板111が設けられ、前記サイドカバー主体81のうち前記サブカバー82よりも前方の部分の下部には前後に間隔をあけて一対の支持板112,112が設けられる。一方、前記ロアカバー75の左右両側には、前記支持板111に対応した取付け部113と、一対の前記支持板112,112に個別に対応した取付け部114,115とが設けられる。
図15において、前記サイドカバー主体81が有する前後一対の支持板112のうち後方の支持板112にはクリップナット117が装着されており、前記ロアカバー75の取付け部114に挿通されるねじ部材118を前記クリップナット117に螺合して締め付けることで前記支持板112に前記取付け部114が締結される。また前記サブカバー82の支持板111への前記取付け部113の締結構造、ならびに前記サイドカバー主体81が有する前後一対の支持板112のうち前方の支持板112への前記取付け部115の締結構造も、図15で示した締結構造と同様である。
また前記サブカバー82のうち前記センターカバー71がその上端部に有する膨出部71aに対応する部分には、前後に間隔をあけて一対の支持板119が設けられており、それらの支持板119には、前記膨出部71aに挿通される一対のねじ部材120(図5参照)がねじ込まれる。
図16において、前記フロントカバー76は、上方に向かうにつれて後方にわずかに傾斜するように形成されて前記ロアカバー75の前部を上方から覆う前壁部76aと、左右一対の前記サイドカバー74の前部すなわちサイドカバー主体81の前部に内方から対向するようにして前記前壁部76aの左右両側に連設される左右一対の側壁部76bとを一体に有し、横断面形状が前方に開放した略U字をなすように形成される。また前記前壁部76aの幅方向中央部には、前記トップカバー77の前部を収容するようにして上方に開放する収容凹部121が形成され、その収容凹部121の下縁の幅方向中央部には、後方に突出する取付け板122が形成される。
図17において、左右一対の支持フレーム19間に設けられる支持パイプ40の車幅方向中央部に固着される支持部材41には前方に向けて突出する支持板123が固着されており、前記フロントカバー76の前記取付け板122は前記支持板123上に載置される。しかも前記支持板123の下面にはウエルドナット125が固着されており、前記取付け板122および前記支持板123に挿通されるねじ部材124を前記ウエルドナット125に螺合して締め付けることで、前記フロントカバー76の幅方向中央部が左右一対の前記支持フレーム19に取付けられることになる。
図18を併せて参照して、前記フロントカバー76における前記前壁部76aの下部の車幅方向に間隔をあけた2箇所には、下方に突出する取付け板126が設けられる。一方、前記ロアカバー75の前部には、前記取付け板126に前方から対向する取付け部127が設けられており、この取付け部127に挿通されるねじ部材129を前記取付け板126に装着されるクリップナット128に螺合して締め付けることで、前記フロントカバー76における前記前壁部76aの下部が前記ロアカバー75に取付けられる。
図19を併せて参照して、前記フロントカバー76における前記側壁部76bの上下に間隔をあけた2箇所には取付け部130が設けられ、前記サイドカバー74におけるサイドカバー主体81の前部には、前記取付け部130に当接する一対のボス131が設けられており、前記取付け部130に挿通されるねじ部材132が前記ボス131にねじ込まれる。
図20を併せて参照して、前記収容凹部121の両側側縁で前記フロントカバー76の前壁部76aには、取付け板133が設けられており、前記トップカバー77のうち前記収容凹部121に収容される部分の両側には、前記取付け板133に外方から対向する取付け部134が設けられる。この取付け部134に挿通されるねじ部材136を前記取付け板133に装着されるクリップナット135に螺合して締め付けることで、前記トップカバー77の前部が前記フロントカバー76に締結される。
図1に注目して、左右一対の前記サイドカバー74のうち左側のサイドカバー74におけるサイドカバー主体81には、前記燃料タンク13に付設される前記燃料コック43に連結解除を可能として連結される操作ノブ138が回動操作可能に配設され、前記後部アンダーカバー94の左側壁には、前記シートロック機構の解除および鎖錠を切替えるためのシリンダ錠139がキー孔140を外部に臨ませるようにして配設される。
次にこの実施の形態の作用について説明すると、サイドカバー74が、車体フレームFに取付けられるサイドカバー主体81と、そのサイドカバー主体81に着脱可能に取付けられるサブカバー82とから成るとともに、該サイドカバー74の下縁83が側面視で下方に突出した屈曲部84を前後方向中間部に有してV字状をなす形状に形成され、前記サイドカバー74のうち前記屈曲部84よりも前方に延びるサイドカバー前部74aの上下幅W1が前記屈曲部84から後方に延びるサイドカバー後部74bの上下幅W2よりも大きく設定されるので、サイドカバー74を最小限の複数個である2個の部材で構成するようにして、サイドカバー74を効率よく組み立てることができ、部品点数の増加も抑制することができる。また前記サブカバー82が、前記サイドカバー前部74aの下縁83aの一部を形成するようにして前記サイドカバー主体81に着脱可能に取付けられるので、サイドカバー74が大型化しても剛性の低下を避けることができる。
また前記サイドカバー主体81に、前記サブカバー82で覆われる開口部100が設けられるので、サブカバー82をサイドカバー主体81から取り外すことでサイドカバー74で側方から覆われる機器のメンテナンス性を高めることができる。
また前記開口部100に隣接する位置で前記サイドカバー主体81に凹凸部97が形成されるので、開口部100の周辺でのサイドカバー主体81の剛性を高めることができる。
また前記サイドカバー後部74bに、車幅方向外方に膨出する突部110が、前記屈曲部84から後方に向けて延びるようにして形成されるので、サイドカバー後部74bの剛性を高めることができる。
また左右一対の前記サイドカバー74の下端部が、ロアカバー75で連結されるので、サイドカバー74が大型化しても剛性の低下を避けることができる。
また前記ロアカバー75の前部を上方から覆うフロントカバー76で左右一対の前記サイドカバー74の前部間が連結され、左右一対の前記サイドカバー74の上端部間がトップカバー77で連結されるので、サイドカバー74の剛性をより高めることができる。
さらに前記乗車用シート14の前方に配置される燃料タンク13と、前記乗車用シート14の下方に配置されるとともに前端部48aを前記燃料タンク13の下方まで延出させた収納ケース48とが、前記サイドカバー74で側方から覆われ、前記収納ケース48の前記前端部48aに前記サイドカバー74の内面に当接する当接支持部96が設けられるので、部品点数の増加を抑えつつサイドカバー74の振動を抑制することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。

Claims (7)

  1. 車体フレーム(F)に支持される乗車用シート(14)と、側面視で前記乗車用シート(14)の下方に少なくとも一部が配置されるようにして前記車体フレーム(F)の一部を側方から覆うサイドカバー(74)とを備える鞍乗り型車両において、前記サイドカバー(74)が、前記車体フレーム(F)に取付けられるサイドカバー主体(81)と、そのサイドカバー主体(81)に着脱可能に取付けられるサブカバー(82)とから成るとともに、該サイドカバー(74)の下縁(83)が側面視で下方に突出した屈曲部(84)を前後方向中間部に有してV字状をなす形状に形成され、前記サイドカバー(74)のうち前記屈曲部(84)よりも前方に延びるサイドカバー前部(74a)の上下幅(W1)が前記屈曲部(84)から後方に延びるサイドカバー後部(74b)の上下幅(W2)よりも大きく設定され、前記サブカバー(82)が、前記サイドカバー前部(74a)の下縁(83a)の一部を形成するようにして前記サイドカバー主体(81)に着脱可能に取付けられることを特徴とする鞍乗り型車両における車体カバー構造。
  2. 前記サイドカバー主体(81)に、前記サブカバー(82)で覆われる開口部(100)が設けられることを特徴とする請求項1に記載の鞍乗り型車両における車体カバー構造。
  3. 前記開口部(100)に隣接する位置で前記サイドカバー主体(81)に凹凸部(97)が形成されることを特徴とする請求項2に記載の鞍乗り型車両における車体カバー構造。
  4. 前記サイドカバー後部(74b)に、車幅方向外方に膨出する突部(110)が、前記屈曲部(84)から後方に向けて延びるようにして形成されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の鞍乗り型車両における車体カバー構造。
  5. 左右一対の前記サイドカバー(74)の下端部が、ロアカバー(75)で連結されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の鞍乗り型車両における車体カバー構造。
  6. 前記ロアカバー(75)の前部を上方から覆うフロントカバー(76)で左右一対の前記サイドカバー(74)の前部間が連結され、左右一対の前記サイドカバー(74)の上端部間がトップカバー(77)で連結されることを特徴とする請求項5に記載の鞍乗り型車両における車体カバー構造。
  7. 前記乗車用シート(14)の前方に配置される燃料タンク(13)と、前記乗車用シート(14)の下方に配置されるとともに前端部(48a)を前記燃料タンク(13)の下方まで延出させた収納ケース(48)とが、前記サイドカバー(74)で側方から覆われ、前記収納ケース(48)の前記前端部(48a)に前記サイドカバー(74)の内面に当接する当接支持部(96)が設けられることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の鞍乗り型車両における車体カバー構造。
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