JP2004243822A - 鞍乗り型車両におけるシート構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】バックレスト36の底板40に、ダイナミックダンパ48が装着される。
【選択図】 図3
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、着座部と、該着座部の後端から上方に立ち上がる縦壁部とを有するシートが、車体の後部上に設けられ、前記縦壁部の前方にバックレストが配設される鞍乗り型車両に関し、特にシート構造の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
タンデム型のシートにおけるメインシートおよびピリオンシート間に、メインシート上のドライバのためのバックレストが前後方向に移動可能に配設された自動二輪車が、たとえば特許文献1等で既に知られている。
【0003】
【特許文献1】
特開平9−11944号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来のものでは、バックレストから後方に延設される左右一対の支持ステーが、前後方向の位置を調整可能としてピリオンシート側の底板に支持された構成となっており、このような構造において、支持ステーによるバックレストの支持剛性を高めるには限界があり、バックレストの振動を低減することが難しい。特に、前後方向位置の調整によって支持ステーの突出量が変化すると、振動の共振点が変化し、車体振動と共振することもある。
【0005】
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、バックレストの支持剛性を高めることを不要として、バックレストの振動を効果的に低減し得るようにした鞍乗り型車両におけるシート構造を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、着座部と、該着座部の後端から上方に立ち上がる縦壁部とを有するシートが、車体の後部上に設けられ、前記縦壁部の前方にバックレストが配設される鞍乗り型車両において、前記バックレストの底板に、ダイナミックダンパが装着されることを特徴とする。
【0007】
このような構成によれば、ダイナミックダンパによってバックレストの振動を抑制することができるので、バックレストの支持剛性を高めることを不要としつつバックレストの振動を効果的に低減することができる。
【0008】
また請求項2記載の発明は、上記請求項1記載の発明の構成に加えて、前記バックレストが、前後方向の移動を可能として前記シートに支持されることを特徴とし、かかる構成によれば、バックレストを前後方向に移動可能とすることで振動の共振点が変化しても、車体と同期して振動が大きくなる位置の周波数に合わせて振動を低減するようにダイナミックダンパをセッティングすることにより、最適な振動低減が可能となる。
【0009】
請求項3記載の発明は、上記請求項2記載の発明の構成に加えて、前記バックレストの底板には、該バックレストの前後方向位置を調整するための移動位置調整機構の一部を構成するようにして後方に延びる左右一対の支持ステーが取付けられ、前記ダイナミックダンパがそれらの支持ステー間で前記バックレストの底板に装着されることを特徴とし、かかる構成によれば、バックレストの略中央部ではバックレストの剛性が比較的小さくなるのであるが、その部分にダイナミックダンパが配置されることによって振動低減がより効果的となる。
【0010】
請求項4記載の発明は、上記請求項2記載の発明の構成に加えて、側面視で前記ダイナミックダンパを覆う側壁部が、前記バックレストの左右両側に設けられることを特徴とし、かかる構成によれば、ダイナミックダンパが側面から見えなくなり、外観上良好である。
【0011】
さらに請求項5記載の発明は、上記請求項1記載の発明の構成に加えて、前記縦壁部および前記ダイナミックダンパ間に、間隙が設定されることを特徴とし、かかる構成によれば、ダイナミックダンパがその後方の縦壁部と干渉することがなく、ダイナミックダンパの機能が損なわれることを防止することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、添付の図面に示した本発明の一実施例に基づいて説明する。
【0013】
図1〜図9は本発明をスクータ型自動二輪車に適用したときの一実施例を示すものであり、図1はスクータ型自動二輪車の斜視図、図2は車体後部を切欠いて示すスクータ型自動二輪車の側面図、図3はバックレスト付近の拡大縦断面図、図4は図3の4−4線断面図、図5は図3の5−5線断面図、図6は図3の6矢視方向から見た横断面図、図7は図3の7−7線断面図、図8は図5の要部拡大図、図9は図8の9−9線断面図である。
【0014】
先ず図1および図2において、鞍乗り型車両であるスクータ型自動二輪車の車体Bは、車体フレーム10と、該車体フレーム10を覆う合成樹脂製の車体カバー11とで構成されるものであり、車体フレーム10は、前輪WFを軸支したフロントフォーク12を操向可能に支承するヘッドパイプ13と、該ヘッドパイプ13から後下がりに延びる左右一対のアッパフレーム14…と、両アッパフレーム14…よりも下方で前記ヘッドパイプ13に連設されるとともに前記アッパフレーム14…の後端に結合される左右一対のロアフレーム15…と、前記両アッパフレーム14…の後部から後上がりに延びる左右一対のリヤフレーム16…とを備える。
【0015】
前記ロアフレーム15…は、ヘッドパイプ13から後下がりに延びる前部傾斜フレーム部15aと、前部傾斜フレーム部15aの下端から後方にほぼ水平に延びる水平フレーム部15bと、該水平フレーム部15bの後端から後上がりに延びる後部傾斜フレーム部15cとをそれぞれ備えるものであり、水平フレーム部15b…の後部に両アッパフレーム14…の後端がそれぞれ結合され、後部傾斜フレーム部15c…の後端が両リヤフレーム16…の中間部に結合される。
【0016】
前記フロントフォーク12の上部には操向ハンドル17が連結される。この操向ハンドル17は、その両端のグリップ17a…を比較的高くするとともに後方側に引いた所謂チョッパ型のものであり、ハンドルカバー18で覆われる。
【0017】
車体フレーム10の前後方向中間部には、シリンダ軸線を前上がりに傾斜させて後輪WRの前方に配置されるエンジンEが支持されており、該エンジンEと協働してパワーユニットPを構成すべくエンジンEの出力を無段変速して後輪WRに伝達するための無段変速機Mの前部が、前記エンジンEに上下揺動可能に支承される。前記後輪WRはパワーユニットPの後部に軸支され、車体フレーム10の後端部および前記パワーユニットP間にリヤクッションユニット19が設けられる。
【0018】
ところで、アッパフレーム14…、ロアフレーム15…で囲まれる部分で車体フレーム10の前部には、エンジンEの前方に配置される燃料タンク20が搭載され、該燃料タンク20よりも前方で前記ロアフレーム15…における前部傾斜フレーム部15a…にはラジエータ21が搭載される。
【0019】
車体カバー11は、前記パワーユニットPの一部、前記ラジエータ21、前記燃料タンク20および前記車体フレーム10を覆うものであり、車体フレーム10の前部および前輪WFの上方を覆うフロントカウル22と、フロントカウル22の上部開口を覆うアッパカバー23と、左右一対のレッグシールド24a…を有してフロントカウル22の後部を覆うインナーカバー24と、フロントカウル22の両側下部に連成る左右一対のステップフロア25…と、両ステップフロア25…間で上方に***して前記インナーカバー24に連なるとともに前記燃料タンク20を覆うフロアトンネル部26と、前記両ステップフロア25…の外側縁から下方に垂下されるスカート部27…と、スカート部27…、ステップフロア25…およびフロアトンネル部26に連なって車体フレーム10の後部寄り両側を覆うリヤサイドカバー28…と、両リヤサイドカバー28…を相互に連結して車体フレーム10の後部を覆うリヤカバー29とから成る。
【0020】
リヤサイドカバー28…およびリヤカバー29上には、それらのカバー28…,29内に配設された収納ボックス30を覆うタンデム型のシート31が前記両リヤフレーム16…で支持されるようにして配置されており、収納ボックス30内へのヘルメット等32…の収納物の収納ならびに収納ボックス30からの取りだしを可能とするために、前記シート31の前端部は、両リヤフレーム16…間にわたって設けられるヒンジ支持部33にヒンジ34を介して上下揺動可能に支持され、車体フレーム10の後端部および前記シート31の後端部間にシートロック機構35が設けられる。
【0021】
タンデム型のシート31は、ライダー用の前部着座部31aと、該着座部31aの後端から上方に立ち上がる縦壁部31bと、縦壁部31bの上端に前端を連ならせた同乗者用の後部着座部31cとを備え、前記縦壁部31bの前方には、前後に移動可能なバックレスト36が配置される。
【0022】
図3〜図5を併せて参照して、シート31は、硬質の合成樹脂から成る底板37と、前部着座部31aおよび後部着座部31cに対応する部分で前記底板37上に重合されるクッション材38と、クッション材38を覆って底板37に固着される表皮材39とで構成されるものであり、前記シート31の縦壁部31bは、クッション材38を除く底板37および表皮39により構成される。
【0023】
またバックレスト36も、前記シート31と同様に、硬質の合成樹脂から成る底板40と、該底板40上に重合されるクッション材41と、底板40の一部およびクッション材41を覆う表皮材42とで構成される。
【0024】
図6を併せて参照して、バックレスト36における底板40の背面には、後方に延びる左右一対の支持ステー43,43の前端部が上下一対ずつのボルト44,44…により締結される。
【0025】
支持ステー43は、相互に間隔をあけた左右一対の側板部43a,43aが連結板部43bで相互に連結された横断面略U字状の形状を有するものであり、側面視では前端部が下方に屈曲した略L字状に形成される。而してバックレスト36における底板40に一体に形成される取付けボス40a…には、金属製のナット45…と、該ナット45…を囲繞して前記取付けボス40a…から突出するリング状の受け部材46…とがインサート結合されており、各受け部材46…に当接して支持ステー43…の前端部に挿通したボルト44…を前記ナット45…に螺合して締めつけることにより、バックレスト36における底板40の背面に支持ステー43,43の前端部が締結される。
【0026】
またバックレスト36における底板40の背面で前記両支持ステー43,43間には、ダイナミックダンパ48が装着される。このダイナミックダンパ48は、たとえば左右方向に長い長方形の平板状に形成される重錘板49と、該重錘板49に装着される複数たとえば4つの弾性マウント部材50,50…とを備え、各弾性マウント部材50,50…は、重錘板49の外形に相似して該重錘板49上に描かれる仮想長方形の各隅角部に位置するようにして、重錘板49に装着される。
【0027】
一方、バックレスト36の底板40には、前記各弾性マウント部材50,50…に対応してナット51…がインサート結合されており、各ナット51…との間にワッシャ52…を介在させた各弾性マウント部材50…に挿通されるボルト53…を前記ナット51…に螺合して締めつけることにより、ダイナミックダンパ48がバックレスト36における底板40の背面に装着される。
【0028】
またバックレスト36の左右両側には、側面視で前記ダイナミックダンパ48を覆う側壁部36a,36aが設けられる。
【0029】
図7において、縦壁部31bの前面には各支持ステー43…を挿通させる挿通孔57…を上部に有して硬質合成樹脂から成るガイド板54…が、それぞれ上下一対のねじ部材55,56…によって締結される。また前記各支持ステー43の両側板部43a,43a…をスライド可能に嵌合せしめるガイド溝58,58…が、前記挿通孔57…に連なるようにして後部着座部31cにおける底板37の上面に設けられる。
【0030】
而して前記両支持ステー43,43は、両側板部43a,43a…を前記ガイド溝58,58…にスライド可能に嵌合させるようにして前記挿通孔57…から後部着座部31cの底板37およびクッション材38間に挿通されており、バックレスト36は、前後の移動を可能としてシート31の後部着座部31cに支持される。
【0031】
さらに図8および図9を併せて参照して、支持ステー43,43の前後方向位置は、個別の移動位置調整機構60…により調整可能であり、この移動位置調整機構60は、支持ステー43と、前記後部着座部31cの底板37との間に支持ステー43の連結板部43bを挟むようにして前記底板37に位置決め支持される押さえ板61と、該押さえ板61に固着されるウエルドナット62と、前記底板37、前記連結板部43bおよび前記押さえ板61に挿通されて前記ウエルドナット62に螺合されるロックボルト63とで構成され、ロックボルト63は、前記支持ステー43の前後方向に間隔をあけた複数箇所のうち選択された1箇所で前記連結板部43bに挿通される。
【0032】
前記ロックボルト63は、前記底板37の下面に係合し得る拡径頭部63aと、底板37および支持ステー43に挿通されるようにして拡径頭部63aに同軸に連なる挿通軸部63bと、前記押さえ板61に挿通されるとともに前記ウエルドナット62に螺合するようにして前記挿通軸部63bに同軸に連なるねじ軸部63cとを有するものであり、挿通軸部63bは拡径頭部63aよりも小径に形成され、ねじ軸部63cは挿通軸部63bよりも小径に形成される。
【0033】
前記支持ステー43の連結板部43bには、前後方向すなわち支持ステー43の長手方向に間隔をあけ位置に配置される複数の挿通孔64,64…が隣接部を相互に連ならせるようにして設けられており、それらの挿通孔64,64…はロックボルト63の挿通軸部63bを挿通し得るように形成される。
【0034】
押さえ板61は、支持ステー43の連結板部43bに摺接するようにして直角四辺形状に形成されており、前記支持ステー43の長手方向に沿う押さえ板61の両端縁部に弾発係合する一対ずつ2組の係合爪65,65…と、前記押さえ板61の両側縁部に弾発係合する一対ずつ2組の係合爪66,66…とが、底板37の上面に一体に突設される。したがってそれらの係合爪65…,66…により、押さえ板61は底板37に位置決め保持されることになる。
【0035】
このような移動位置調整機構60によれば、支持ステー43…が備える複数の挿通孔64,64…のうちの1つを選択し、選択された挿通孔64に挿通したロックボルト63をウエルドナット62に螺合して締めつけることにより、支持ステー43すなわちバックレスト36の前後位置を定めることができ、またロックボルト63を緩めてロックボルト63を挿通孔64から離脱させることにより、支持ステー43すなわちバックレスト36を前後に移動させることができる。
【0036】
しかも移動位置調整機構60は、バックレスト36を最大限後退させた状態で、シート31の縦壁部31bおよびダイナミックダンパ48間に間隙67が生じるように設定される。
【0037】
次にこの実施例の作用について説明すると、タンデム型のシート31において前部着座部31aの後端から上方に立ち上がる縦壁部31bの前方に、バックレスト36が配設されており、そのバックレスト36の底板40には、ダイナミックダンパ48が装着されている。
【0038】
したがってダイナミックダンパ48によってバックレスト36の振動を抑制することが可能であり、バックレスト36の支持剛性を高めることを不要としつつバックレスト36の振動を効果的に低減することができる。
【0039】
しかもバックレスト36が前後方向の移動を可能としてシート31に支持されるのであるが、バックレスト36を前後方向に移動可能とすることで振動の共振点が変化しても、車体と同期して振動が大きくなる位置の周波数に合わせて振動を低減するようにダイナミックダンパ48をセッティングすることにより、最適な振動低減が可能となる。
【0040】
またバックレスト36の底板40には、バックレスト36の前後方向位置を調整するための移動位置調整機構60の一部を構成するようにして後方に延びる左右一対の支持ステー43,43が取付けられており、ダイナミックダンパ48がそれらの支持ステー43,43間で前記底板40に装着される。しかるにバックレスト36の略中央部ではバックレスト36の剛性が比較的小さくなるのであるが、その部分にダイナミックダンパ48が配置されるので、振動低減がより効果的となる。
【0041】
またバックレスト36の左右両側に、側面視でダイナミックダンパ48を覆う側壁部36a,36aが設けられているので、ダイナミックダンパ48が側面から見えなくなり、外観上良好である。
【0042】
さらに縦壁部31bおよびダイナミックダンパ48間には、バックレスト36の移動位置にかかわらず、間隙67が生じているので、ダイナミックダンパ48がその後方の縦壁部31bと干渉することがなく、ダイナミックダンパ48の機能が損なわれることを防止することができる。
【0043】
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
【0044】
たとえば本発明を、自動三輪車や自動四輪車に適用することも可能である。
【0045】
【発明の効果】
以上のように請求項1記載の発明によれば、ダイナミックダンパによってバックレストの振動を抑制し、バックレストの支持剛性を高めることを不要としつつバックレストの振動を効果的に低減することができる。
【0046】
また請求項2記載の発明によれば、バックレストを前後方向に移動可能とすることで振動の共振点が変化しても、車体と同期して振動が大きくなる位置の周波数に合わせて振動を低減するようにダイナミックダンパをセッティングすることにより、最適な振動低減が可能となる。
【0047】
請求項3記載の発明によれば、バックレストの略中央部ではバックレストの剛性が比較的小さくなるのであるが、その部分にダイナミックダンパが配置されることによって振動低減がより効果的となる。
【0048】
請求項4記載の発明によれば、ダイナミックダンパが側面から見えないようにして外観上良好となる。
【0049】
さらに請求項5記載の発明によれば、ダイナミックダンパがその後方の縦壁部と干渉することがなく、ダイナミックダンパの機能が損なわれることを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】スクータ型自動二輪車の斜視図である。
【図2】車体後部を切欠いて示すスクータ型自動二輪車の側面図である。
【図3】バックレスト付近の拡大縦断面図である。
【図4】図3の4−4線断面図である。
【図5】図3の5−5線断面図である。
【図6】図3の6矢視方向から見た横断面図である。
【図7】図3の7−7線断面図である。
【図8】図5の要部拡大図である。
【図9】図8の9−9線断面図である。
【符号の説明】
31・・・シート
31a・・・着座部
31b・・・縦壁部
36・・・バックレスト
36a・・・側壁部
40・・・底板
43・・・支持ステー
48・・・ダイナミックダンパ
60・・・移動位置調整機構
67・・・間隙
B・・・車体
Claims (5)
- 着座部(31a)と、該着座部(31a)の後端から上方に立ち上がる縦壁部(31b)とを有するシート(31)が、車体(B)の後部上に設けられ、前記縦壁部(31b)の前方にバックレスト(36)が配設される鞍乗り型車両において、前記バックレスト(36)の底板(40)に、ダイナミックダンパ(48)が装着されることを特徴とする鞍乗り型車両におけるシート構造。
- 前記バックレスト(36)が、前後方向の移動を可能として前記シート(31)に支持されることを特徴とする請求項1記載の鞍乗り型車両におけるシート構造。
- 前記バックレスト(36)の底板(40)には、該バックレスト(40)の前後方向位置を調整するための移動位置調整機構(60)の一部を構成するようにして後方に延びる左右一対の支持ステー(43)が取付けられ、前記ダイナミックダンパ(48)がそれらの支持ステー(43)間で前記バックレスト(36)の底板(40)に装着されることを特徴とする請求項2記載の鞍乗り型車両におけるシート構造。
- 側面視で前記ダイナミックダンパ(48)を覆う側壁部(36a)が、前記バックレスト(36)の左右両側に設けられることを特徴とする請求項2記載の鞍乗り型車両におけるシート構造。
- 前記縦壁部(31b)および前記ダイナミックダンパ(48)間に、間隙(67)が設定されることを特徴とする請求項1記載の鞍乗り型車両におけるシート構造。
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