JPWO2017056799A1 - 画像読取装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

画像読取部(5)が原稿の画像を600dpiで読み取り、解像度変換部(84)がこの画像の解像度を75dpiに変換する。そして、傾き検出部(82)が原稿の画像の傾きを検出する。そして、クロッピングの後に文字変換部(85)が文字認識処理を行う場合、モード設定部(101)は画質優先モードに設定する。傾き検出部(82)が検出した原稿の画像の傾きを用いて、傾き補正部(82)が600dpiの画像の傾きを補正する。そして原稿画像切出部(81)が原稿の画像を切り出し、解像度変換部(84)がその原稿の画像の解像度を200dpiに変換する。その後、文字変換部(85)が文字認識処理を行う。

Description

本発明は、原稿を読み取って画像を取得する画像読取装置及び当該画像を印刷する画像形成装置に関するものである。
原稿の画像を読み取る画像読取装置では、読み取った画像から原稿画像だけを自動的に切り出す機能(オートクロッピング)を備えているものがある。そして多くのオートクロッピング機能は、原稿台に置かれた原稿が斜めに傾いている場合でも、クロッピングを行う際に原稿画像の傾きを検出し、切り出した原稿画像の傾きを補正して表示又は保存まで行う。特許文献1には、画像読取装置が読み取った画像から原稿画像を切り出してその傾きを検出し、検出した傾きに応じて原稿画像の傾きを補正する方法について記載されている。また、特許文献2には、原稿台に複数の原稿が置かれた場合に各原稿画像を切り出してその傾きを検出し、その傾きに従って各原稿画像の傾きを補正する方法について記載されている。
特開2004−274198号公報 特開2005−57603号公報
昨今の画像読取装置には、原稿を読み取って原稿画像を取得し、その原稿画像に含まれる文字を特定してコンピューター等が認識可能な文字データに変換する文字変換機能(例えば、光学文字認識、OCR(Optical Character Recognition))を備えたものが多く普及している。OCR等を用いて原稿画像の文字認識を行う場合、原稿画像の画質が悪いと認識精度が悪化する。例えば、読み取った画像の解像度を落として原稿画像の傾き補正を行った後で文字認識処理(OCR)等の画像処理を行う場合、傾き補正で画質が悪化し、文字認識精度が落ちる原因となっていた。このため、傾き検出の処理時間を短縮しつつ、データ量も低減し、傾き補正後の原稿画像の画質の劣化を可能な限り抑えることが望まれる。特許文献1及び2には、読み取った画像の解像度を落として傾き補正する場合については記載されておらず、文字認識処理を行う場合の画質維持について考慮されていない。
本発明は、上記の問題を解決するためになされたもので、当該傾き検出の処理時間を短縮しつつ、データ量も低減し、傾き補正後の原稿画像の画質の劣化を可能な限り抑えることを目的とする。
本発明の一局面にかかる画像読取装置は、原稿を予め定められた解像度で読み取って画像を取得する画像読取部と、前記画像読取部が取得した画像の解像度を、前記予め定められた解像度より低い傾き検出用の第1解像度に変換する第1解像度変換部と、前記第1解像度変換部によって解像度が変換された画像に含まれる前記原稿の画像の傾きを検出する傾き検出部と、前記傾き検出部が検出した傾きに基づいて画像の傾きを補正する傾き補正部と、画像から前記原稿の画像を切り出す原稿画像切出部と、画像の解像度を、前記予め定められた解像度より低く、前記第1解像度よりも高く設定された、読取画像生成用の第2解像度に変換する第2解像度変換部と、画質優先モード又は処理速度優先モードの何れかを設定するモード設定部とを備え、前記モード設定部が前記画質優先モードに設定した場合、前記傾き検出部が検出した傾きに基づいて前記傾き補正部が前記画像読取部により前記予め定められた解像度で取得された画像の傾きを補正した後に、前記原稿画像切出部が当該傾きの補正された画像から前記原稿の画像を切り出して、前記第2解像度変換部が当該切り出された原稿の画像の解像度を前記第2解像度に変換し、前記モード設定部が前記処理速度優先モードに設定した場合、前記原稿画像切出部が前記画像読取部により前記予め定められた解像度で取得された画像から前記原稿の画像を切り出した後に、前記第2解像度変換部が当該切り出された原稿の画像の解像度を前記第2解像度に変換し、前記傾き補正部が当該前記第2解像度への変換後の原稿の画像の傾きを、前記傾き検出部が検出した傾きに基づいて補正する画像読取装置である。
また、本発明の別の一局面にかかる画像形成装置は、上記の画像読取装置と、上記の画像読取装置が読み取った画像を用紙に印刷する画像形成部と、を備えた画像形成装置である。
本発明によれば、傾き検出の処理時間を短縮しつつ、データ量も低減し、傾き補正後の原稿画像の画質の劣化を可能な限り抑えることができる。
本発明に係る画像読取装置の内部構成を概略的に示す図である。 原稿載置台を模式的に示した平面図である。 実施形態1にかかる画像読取装置の主要内部構成を示す機能ブロック図である。 実施形態1にかかる画像読取装置のクロッピング処理の流れを示すフローチャートである。 実施形態1にかかる画像読取装置のクロッピング処理の流れを示すフローチャートである。 実施形態1にかかる画像読取装置のクロッピング処理の流れを示すフローチャートである。 実施形態2にかかる画像読取装置の主要内部構成を示す機能ブロック図である。 実施形態2にかかる画像読取装置の画像データの切出処理の流れを示すフローチャートである。 (A)および(B)は、実施形態2にかかる画像読取装置において、第3のエッジ線が検出される画像データの一例を示す図である。 (A)〜(D)は、実施形態2にかかる画像読取装置において、第3のエッジ線ないに他のエッジ線と交差する交差エッジ存在し、当該他のエッジ線が交差エッジ線よりも外側にはみ出しているか否かを判定する処理を模式的に示す図である。 (A)〜(H)は、実施形態2にかかる画像読取装置において、第3のエッジ線が検出される画像データの一例を示す図である。 実施形態3にかかる画像読取装置の主要内部構成を示す機能ブロック図である。 実施形態3にかかる画像読取装置において、原稿載置ガラスに原稿が載置されている状態を示した図である。 (A)は、奥側の原稿ガイドに原稿が接触している状態を示した図であり、(B)は、その状態での原稿の領域を検出する手順を説明するための説明図である。 (A)は、左側の原稿ガイドに原稿が接触している状態を示した図であり、(B)は、その状態での原稿の領域を検出する手順を説明するための説明図である。 (A)は、左側、奥側の原稿ガイドに原稿が接触している状態を示した図であり、(B)は、その状態での原稿の領域を検出する手順を説明するための説明図である。 実施形態3にかかる画像読取装置の制御ユニットの行う処理動作の一例を示したフローチャートである。 実施形態3にかかる画像読取装置の制御ユニットの行う処理動作の一例を示したフローチャートである。 実施形態3にかかる画像読取装置の制御ユニットの行う処理動作の一例を示したフローチャートである。
以下、本発明の実施形態に係る画像読取装置及び画像形成装置について、図面に基づき詳細に説明する。尚、本実施の形態では、説明を簡単にするために、画像読取装置を例に挙げて説明する。そして、本発明における画像形成装置は、以下で説明する画像読取装置に、電子写真方式やインクジェット方式等の画像形成装置を組み合わせたものである。
<実施形態1>
図1は、画像読取装置1の全体構成を示す概略断面図である。尚、図1の画像読取装置1は、原稿搬送装置(ADF:Auto Document Feeder)である原稿搬送部6を備えているが、なくてもよい。画像読取装置1は、画像読取部5及び原稿搬送部6を備えて構成されている。
画像読取部5は、上面に設けられた原稿を載置するためのコンタクトガラス161、コンタクトガラス161に載置された原稿に光を照射する光源26、原稿からの反射光を第2ミラー22に反射する第1ミラー21、反射光をCCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等のイメージセンサーで構成された撮像素子25へ導く第3ミラー23及びレンズ系24原稿読取スリット53を有する。
原稿搬送部6は、給紙ローラー及び搬送ローラーの駆動により、原稿載置部61に載置された原稿束Sを1枚ずつ繰り出して原稿読取スリット53に対向する位置へ搬送し、原稿読取スリット53を介して画像読取部5による読取を可能とした後、原稿排出部66へと排出する。
図2は、コンタクトガラス161(原稿載置台)を模式的に示した平面図である。コンタクトガラス161は、読取対象となる原稿を載置するものであり、コンタクトガラス161の各辺に沿って、原稿ガイド162F,162L,162B,162Rが配置されている。
左側、奥側に配置される原稿ガイド162L、162Bには、原稿のサイズを測るための目盛りが記されており、操作者はコンタクトガラス161に原稿を載せる際の参考にすることができる。
また原稿搬送部6は、画像読取部5の上面にあるコンタクトガラス161に対して開閉自在であり、原稿搬送部6が閉状態にあるときにコンタクトガラス161の上面と対向する面に原稿押さえ板162を有する。
まず、ユーザーがコンタクトガラス161上に原稿を置いて原稿搬送部6を閉状態にしてスタートボタン(不図示)を押下すると、後述する制御部100の制御に従って光源26が発光し、この光源26の光がコンタクトガラス161を透過して原稿に照射される。その結果、原稿の反射光がコンタクトガラス161を通して第1ミラー21に入射する。この入射光は、第2ミラー22、第3ミラー23及びレンズ系24を通過した後、撮像素子25へ入射する。
撮像素子25は、制御部100の制御に従って動作し、入射光を電気信号へ変換する。撮像素子25は、主走査方向に配列しており、主走査方向の1ライン分の出力値を得る。
更に、光源26、第1ミラー21、第2ミラー22及び第3ミラー23は、モーター等の駆動部(不図示)によって副走査方向(矢印Y方向)に一定速度で移動する。こうすることで、画像読取部5は原稿の主走査方向1ライン分の出力値を副走査方向に連続して取得し、結果として原稿全体の画像を読み取ることができる。
図3は、画像読取装置1の主要内部構成を示す機能ブロック図である。画像読取装置1は、制御部100、原稿搬送部6、画像読取部5、画像メモリー3、記憶部4、操作部7、画像処理部8及びデータ送受信部9を備えて構成される。図1と同じ構成要素には同じ番号を付し、説明を省略する。
画像メモリー3は、画像読取部5が読み取ったデータやデータ送受信部9が外部装置から受信したデータ等を一時的に保存する。記憶部4は、画像読取装置1の動作に必要なプログラムやデータを記憶する。
操作部7は、画像読取装置1が実行可能な各種動作及び処理についてユーザーからの指示を受け付けるものである。例えば、操作部7は、テンキーや各種処理を実行、停止させるためのスタートボタン、リセットボタン等のハードキー、LCD(Liquid Crystal Display)等で構成された表示画面を有する。表示画面は操作方法や各種メッセージ、操作ボタン等を表示する。一般的にはタッチパネルと一体的に構成されており、表示画面に表示された操作ボタンをユーザーが触れることで画像読取装置1を操作することができる。尚、本実施の形態における操作部7は、請求の範囲におけるモード受付部に相当する。
画像処理部8は、画像メモリー3が記憶する印刷データに対して、原稿画像の切り出し(クロッピング)、画像の傾き検出・傾き補正、解像度変換、文字変換処理、画質調整、拡大・縮小等の画像処理を施すものであり、原稿画像切出部81、傾き検出部82、傾き補正部83、解像度変換部84、文字変換部85を有する。
原稿画像切出部81は、画像読取部5が読み取った画像から原稿の画像に相当する領域の画像を切り取る。具体的には、原稿画像切出部81は、画像読取部5が読み取った画像に対してハフ変換を行うことで画像におけるエッジ位置を検出する。そして原稿画像切出部81は、検出したエッジ位置から原稿の端辺を特定し、当該端辺に囲われた領域を画像データから切り出す切出領域として決定する。傾き検出部82は、画像読取部5が読み取った画像に含まれる原稿の画像の傾きを検出する。
傾き補正部83は、傾き検出部82が検出した傾きに基づいて画像の傾きを補正する(回転処理)。解像度変換部84は、画像読取部5が読み取った画像を予め定められた設定されている解像度に変換するものであり、特許請求の範囲における第1解像度変換部及び第2解像度変換部に相当する。
文字変換部85は、原稿の画像に含まれる文字を特定してコンピューター等が認識可能な文字データに変換する。文字変換部85は、例えば、OCR機能により当該文字データ変換を行う。原稿位置検出部104は、第1の解像度に変換された原稿画像から原稿位置を検出する。
データ送受信部9は、図略の符号化/復号化部、変復調部及びNCU(Network Control Unit)を備え、公衆電話回線網を用いてのファクシミリの送信を行うものである。また、ネットワークインターフェースも備え、データ送受信部9に接続されたLAN等を介して、ローカルエリア内又はインターネット上のパーソナルコンピューター等の外部装置と種々のデータの送受信を行う。
制御部100は、CPU(Central Processing Unit)、RAM、ROM及び専用のハードウェア回路等から構成され、画像読取装置1の全体的な動作制御を司る。制御部100は、モード設定部101、文字サイズ検出部102及び原稿サイズ検出部103を備える。
モード設定部101は、画像読取部5が読み取った画像に対して傾き補正を行った後に解像度変換を行う画質優先モードと、画像読取部5が読み取った画像の傾き補正を行った後に解像度変換を行う処理速度優先モードの何れかのモードに設定する。
文字サイズ検出部102は、画像読取部5が読み取った画像に含まれる文字のサイズを検出する。ここでは、第1の解像度に変換された原稿画像から原稿サイズを検出する。当該第1の解像度に変換された原稿画像から原稿サイズを検出すること以外については、文字サイズ検出部102は、既知の方法により当該文字サイズ検出を行う。
原稿サイズ検出部103は、画像読取部5が読み取った画像のサイズを検出する。原稿サイズ検出部103は、既知の方法により当該画像のサイズ検出を行う。
画像読取部5が読み取った画像に対して画像処理を施して読取画像を取得する場合、まず、画像読取部5が予め定められた解像度で画像を読み取り、画像処理の前にその画像の解像度を予め設定されている第2の解像度まで落とし、この第2解像度での画像に対して画像処理を行って、当該画像処理後の画像を、読取画像として残す処理が行われる。第2解像度まで画像の解像度を低くするのは、読取画像としてのデータ量を低減するためである。例えば画像読取部5が予め定められた解像度として600dpiの解像度で原稿を読み取り、画像処理の前に解像度変換部84が解像度を第2の解像度としての200dpiに落とす場合がある。この場合、更に傾き補正部83が傾き補正を行うとなると、解像度変換と傾き補正の処理順序によって処理後の画質が異なってくる。
具体的には、(1)傾き補正部83が600dpiの画像の傾きを補正した後で解像度変換部84がその画像の解像度を200dpiに落とす場合、(2)解像度変換部84が600dpiの画像の解像度を200dpiに落とした後で傾き補正部83がその画像の傾き補正をした場合を比べると、方法(1)の方が方法(2)よりも画質劣化を抑えることができる。それは、画像の情報量が多い600dpiの画像を傾き補正した方が、傾き処理後のデータの欠損が少なくて済むからである。
一方、600dpiの画像の傾きを補正するより200dpiの画像の傾きを補正する方が処理する画像の情報量が少ないために使用するメモリーが少なくて済み、また処理時間も短くなる。つまり、方法(2)の方が方法(1)より使用メモリーを抑え、処理時間を短縮することができる。
そこで、モード設定部101が以下で説明する各種条件に応じて方法(1)を用いる処理速度優先モード又は方法(2)を用いる画質優先モードを設定する。
例えば、画像読取部5読み取った画像を解像度変換、傾き補正した後で文字変換部85が画像の文字認識処理を行う場合、画像の画質が悪いと認識精度が悪化し、画像読取装置1の信頼性の低下を招いてしまう。従って、文字変換部85が文字認識処理を行う場合、モード設定部101は画質優先モードに設定する。
また、画像に含まれる文字が所定値より小さい場合、解像度変換後の傾き補正によって画質が悪化し、文字が潰れて識別不能になることを防ぐため、モード設定部101は画質優先モードに設定する。
そして、画像読取部5が読み取った画像のサイズが予め定められた値以上である場合、処理時間の短縮化を図るために、モード設定部101は処理速度優先モードに設定する。
更に、ユーザーが操作部7を操作することで、処理速度優先モードか画質優先モードの何れかを任意に選択することもできる。モード設定部101は、操作部7が受け付けた内容に従って、処理速度優先モード又は画質優先モードの何れかに設定する。
図4〜図6は、クロッピング処理の流れを示すフローチャートであり、それぞれモード設定部101が画質優先モード又は処理速度優先モードを設定する際の条件が異なる。図4は、クロッピング処理後に文字認識処理を行うか否かでモード設定部101がモードを決定する場合について示している。
まず画像読取部5は原稿の画像を例えば予め定められた解像度である600dpiで読み取り(ステップS11)、解像度変換部84がこの画像の解像度を600dpiより低い、傾き等の画像情報検出用の第1解像度(例えば75dpi)に変換する(ステップS12)。低い解像度に変換する理由は、画像読取部5が読み取った画像から原稿の画像の位置、サイズ、傾き等を検出する際に、情報量の少ない画像から検出した方が処理時間を短縮できるためである。
続いて、傾き検出部82が75dpiの画像から原稿の画像の傾きを検出する(ステップS13)。また、ステップS13では、原稿サイズ検出部103及び原稿位置検出部104も、当該75dpiの画像から、各々原稿画像のサイズ、及び原稿位置を検出し、そのデータを保持しておく。
そして、クロッピングの後に文字変換部85が文字認識処理(OCR)を行う場合(ステップS14;YES)、モード設定部101は画質優先モードに設定し、上記した方法(1)の手順で処理を進める。つまり、傾き検出部82が検出した原稿の画像の傾きを用いて、傾き補正部83がステップS11で読み取った600dpiの画像の傾きを補正する(ステップS15)。
そして、ステップS15で傾きの補正された画像から、原稿画像切出部81が原稿の画像を切り出し(ステップS16)、解像度変換部84がその原稿の画像の解像度を600dpiより低い第2解像度(例えば200dpi)に変換する(ステップS17)。その後、文字変換部85が文字認識処理を行って(ステップS21)、処理を終了する。
一方、クロッピングの後に文字変換部85がOCRを行わない場合(ステップS14;NO)、モード設定部101は処理速度優先モードに設定し、上記した方法(2)の手順で処理を進める。つまり、ステップS11で読み取った600dpiの画像から原稿画像切出部81が原稿の画像を切り出す(ステップS18)。
そして、ステップS18で切り出された画像の解像度を、解像度変換部84が予め定められた解像度としての600dpiより低く、上記第1解像度としての75dpiよりも高く設定された、読取画像生成用の第2解像度(例えば200dpi)に変換し、傾き検出部82が検出した原稿の傾きを用いて傾き補正部83がこの画像の傾きを補正する(ステップS20)。そして処理を終了する。
図5は、画像に含まれる文字のサイズによってモード設定部101がモードを決定する場合について示している。図4と同じステップ番号を付した処理は同じ処理であるため、説明を省略する。
ステップS31において、文字サイズ検出部102は画像に含まれる文字のサイズを検出し、モード設定部101は文字サイズが所定値より小さい場合は画質優先モード、所定値以上の場合は処理速度優先モードに設定する。
図6は、画像読取部5が読み取った画像のサイズによってモード設定部101がモードを決定する場合について示している。図4と同じステップ番号を付した処理は同じ処理であるため、説明を省略する。
ステップS41において、原稿サイズ検出部103は画像読取部5が読み取った画像のサイズを検出し、モード設定部101は画像のサイズが所定値より小さい場合は画質優先モード、所定値以上の場合は処理速度優先モードに設定する。
尚、上記の実施の形態では、モード設定部101のモードの決定の仕方として条件別にそれぞれ説明したが、複数の条件を組み合わせてモードを決定するようにしてもよい。
以上、説明したように、実施形態1にかかる画像読取装置によれば、傾き補正部83が画像読取部5の読み取った画像の傾きを補正した後で、解像度変換部84がこの画像の解像度を第2解像度まで落とすことで、画質劣化を抑えることができる。このため、文字認識処理を行う際の文字認識率の低下を抑えることも可能になる。一方、解像度変換部84が画像読取部5の読み取った画像の解像度を上記第2解像度まで落とした後で傾き補正部83がこの画像の傾きを補正する場合は、傾き補正時のメモリー使用量を抑え、処理時間を短縮することができる。
また、画像読取部5が読み取った予め定められた解像度の画像を、解像度変換部84が傾き検出用の第1解像度に変換した後、当該画像を用いて、原稿の画像の位置、サイズ、傾き等を検出するため、この検出に要する処理時間を短縮することができる。
<実施形態2>
図7は、実施形態2にかかる画像読取装置の主要内部構成を示す機能ブロック図である。図3に示した実施形態1にかかる画像読取装置の構成要素と同じ構成要素には同じ番号を付し、説明を省略する。
図7に示すように、実施形態2にかかる画像読取装置は、制御部100の構成として幅寄せ判定部105を備えている。幅寄せ判定部105は、画像読取部5による画像の読み取りの際に原稿がコンタクトガラス161上の読み取り範囲の端に位置しているか否かを判定する機能を有する。
ここで、読み取り対象の原稿がコンタクトガラス161上の予め定められた読み取り範囲の端に位置している場合、ハフ変換による画像データにおけるエッジ位置の検出がうまくいかない場合がある。例えば、原稿がコンタクトガラス161の上辺、下辺、左辺、または右辺の少なくとも何れか1辺に接した状態でコンタクトガラス161上に載置された場合、ハフ変換によるエッジ位置の検出でコンタクトガラス161の一辺に接した原稿の端辺が検出できないときがある。この問題を解消するために、実施形態2にかかる画像読取装置では、端寄せ判定部105がコンタクトガラス161上の読み取り範囲の端に原稿が位置しているか否かを判定している。そして、原稿画像切出部81は、端寄せ判定部105による端寄せ判定結果に応じて、画像データから切り出す切出領域を決定する。
以下、この端寄せ判定部105による端寄せ判定処理および原稿画像切出部81による画像データの切出処理の詳細、すなわち、実施形態1のステップS16およびステップS18に示した処理の詳細を図8を主に参照しながら、必要に応じて図9(A)乃至図11(H)を適宜参照して説明する。
図8は、画像読取装置1における画像読み取り動作の流れを示すフローチャートである。画像の読み取りを行うべき旨の画像読取指示を受け付けると(ステップS21においてYES)、制御部100による制御のもと、画像読取部5は、コンタクトガラス161上の予め定められた読み取り範囲を読み取って、画像を取得する(ステップS22)。
その後、端寄せ判定部105は、ステップS22の処理で取得した画像に対してハフ変換などの画像解析を行うことにより、当該画像におけるエッジ点を検出し、当該検出したエッジ点が予め定められた数以上連続するものを第1のエッジ線として検出する(ステップS23)。
ステップS23の処理後、端寄せ判定部105は、第1のエッジ線のうち画像データを構成する4辺に垂直または水平となるエッジ線を第2のエッジ線として抽出する(ステップS24)。
なお、端寄せ判定部105は、画像を構成する4辺と厳密に垂直または水平となるエッジ線のみならず、垂直または水平となる線から予め定められた値以内の角度だけずれたエッジ線も第2のエッジ線として抽出する。端寄せ判定部105は、当該エッジ線を抽出後、垂直または水平となる線からずれた角度だけ抽出したエッジ線を回転させる処理を行い、当該回転処理後のエッジ線を第2のエッジ線として用いる。
ステップS24の処理後、端寄せ判定部105は、第2のエッジ線のうち画像を構成する4辺のそれぞれに最も近い位置にあるエッジ線を第3のエッジ線として選択する(ステップS25)。このステップS25の処理は、換言すれば、画像の中心点から、画像の上辺側、下辺側、左辺側、右辺側のそれぞれの方向に最も離れた位置にある第2のエッジ線を第3のエッジ線として選択している。
図9(A)に示す例では、画像D1内に4つの第3のエッジ線e1、e2、e3、およびe4が検出されている。例えば、第3のエッジ線e1は、中心点Fから左辺側に最も離れた位置にある第2のエッジ線であり、第3のエッジ線e2は、中心点Fから右辺側に最も離れた位置にある第2のエッジ線である。
また、図9(B)に示す例では、画像D2内に2つの第3のエッジ線e5およびe6が検出されている。第3のエッジ線e5は、中心点Fから左辺側および右辺側に最も離れた位置にある第2のエッジ線であり、第3のエッジ線e6は、中心点Fから上辺側および下辺側に最も離れた位置にある第2のエッジ線である。
図8に戻って、ステップS25の処理後、端寄せ判定部105は、第3のエッジ線内に他のエッジ線と交差する交差エッジ線が存在し、当該他のエッジ線が交差エッジ線よりも外側にはみ出しているか否かを判定する(ステップS26)。他のエッジ線が交差エッジ線よりも外側にはみ出している場合、その交差エッジ線よりもさらに外側に原稿の端辺が存在することが考えられる。
図10(A)に示す例では、第3のエッジ線e1が交差エッジ線となり、第3のエッジ線e1と交差する第3のエッジ線e3およびe4が上記の他のエッジ線となる。この場合、第3のエッジ線e3およびe4が、第1のエッジ線e1よりも外側、すなわち画像D1の左辺側にはみ出している(図中の矢印参照)ため、端寄せ判定部105は、他のエッジ線が交差エッジ線よりも外側にはみ出していると判定する。
図10(B)に示す例では、第3のエッジ線e2が交差エッジ線となり、第3のエッジ線e2と交差する第3のエッジ線e3およびe4が上記の他のエッジ線となる。この場合、第3のエッジ線e3およびe4が、第3のエッジ線e2よりも外側、すなわち、画像D1の右辺側にはみ出していない(図中の矢印参照)ため、端寄せ判定部105は、他のエッジ線が交差エッジ線よりも外側にはみ出していないと判定する。
上記と同様にして、図10(C)に示す例では、端寄せ判定部105により、他のエッジ線(第3のエッジ線e1およびe2)が交差エッジ線(第3のエッジ線e3)よりも外側にはみ出していると判定される。また、図10(D)に示す例では、端寄せ判定部105により、他のエッジ線(第3のエッジ線e1およびe2)が交差エッジ線(第3のエッジ線e4)よりも外側にはみ出していないと判定される。
図8に戻って、ステップS26の処理での判定結果において、外側に他のエッジ線のはみ出している交差エッジ線が1つだけ存在する場合(ステップS27においてYES)、端寄せ判定部105は、原稿が読み取り範囲の端に位置していると判定する(ステップS29)。具体的には、端寄せ判定部105は、他のエッジ線がはみ出している1つの辺側に原稿が端寄せされていることを判定する。
また、外側に他のエッジ線がはみ出している交差エッジ線が2つ存在し、その2つのエッジ線が互いに直交する場合(ステップS28においてYES)、端寄せ判定部105は、原稿が読み取り範囲の端に位置していると判定する(ステップS29)。この場合、端寄せ判定部105は、他のエッジ線がはみ出している2つの辺側に原稿が端寄せされていることを判定する。
一方、上記の2つ以外の場合、すなわち下記の(i)〜(iii)の3つの場合、端寄せ判定部105は、原稿が読み取り範囲の端に位置していないと判定する(ステップS31)。
(i)外側に他のエッジ線がはみ出している交差エッジ線が1つも存在しない場合
(ii)外側に他のエッジ線がはみ出している交差エッジ線が2つ存在するが、その2つのエッジ線が互いに直交しない場合
(iii)外側に他のエッジ線がはみ出している交差エッジ線が3つ以上存在する場合
図11(A)〜図11(H)は、第3のエッジ線が検出される画像の一例を示す図である。これらの図において、D3〜D10は、それぞれの例における画像データを示し、e9〜e38はそれぞれ第3のエッジ線を示す。
図11(A)は上記の(i)の場合に該当し、図11(B)は上記の(ii)の場合に該当し、図11(C)は上記の「外側に他のエッジ線がはみ出している交差エッジ線が2つ存在し、その2つのエッジ線が互いに直交する場合」に該当し、図11(D)は上記の(ii)の場合に該当する。また、図11(E)は、「外側に他のエッジ線がはみ出している交差エッジ線が2つ存在し、その2つのエッジ線が互いに直交する場合」に該当し、図11(F)は、「外側に他のエッジ線のはみ出している交差エッジ線が1つだけ存在する場合」に該当し、図11(G)は、上記の(iii)に該当し、図11(H)は上記の(ii)の場合に該当する。
なお上記の(ii)の場合、すなわち図11(B)や図11(D)の場合、原稿がコンタクトガラス161の対向する2辺にともに接触することがないという前提のもとに、端寄せ判定部105は、原稿が端寄せされていないと判定している。
図8に戻って、ステップS29の処理後、原稿画像切出部81は、第3のエッジ線のうちの交差エッジ線以外のエッジ線、および交差エッジ線よりも外側に位置する画像の辺により囲われた領域を切出領域として決定する(ステップS30)。図9(A)に示す例では、第3のエッジ線e2およびe4と、画像D1の上辺および左辺とにより囲われた領域が切出領域として決定される。
また、ステップS31の処理後、原稿画像切出部81は、第3のエッジ線よりも外側に位置する第1のエッジ線により囲われた領域を切出領域として決定する(ステップS32)。図11(B)に示す例では、第3のエッジ線e11よりも画像D4の左辺側に位置する第1のエッジ線、第3のエッジ線e12よりも画像D4の右辺側に位置する第1のエッジ線、第3のエッジ線e13よりも画像D4の上辺側に位置する第1のエッジ線、および第3のエッジ線e14よりも画像D4の下辺側に位置する第1のエッジ線が検出され、当該検出された第1のエッジ線に囲われた領域が切出領域として決定される。
ステップS30またはステップS32の処理後、原稿画像切出部81は、ステップS30またはステップS32の処理で決定した切出領域を画像から切り出して、本画像を生成する(ステップS23)。
その後傾き補正部83は、ステップS33の処理で生成した本画像に対して傾き補正処理を行い(ステップS34)、傾き補正後の本画像を記憶部4に記憶させる(ステップS35)。
以上のように、上記の画像読取装置によれば、読み取り対象の原稿がコンタクトガラス161上の予め定められた読み取り範囲の端に位置する場合であっても、原稿の端辺を正確に検出することができる。
<実施形態3>
図12は、実施形態3にかかる画像読取装置の主要内部構成を示す機能ブロック図である。図3に示した実施形態1にかかる画像読取装置の構成要素と同じ構成要素には同じ番号を付し、説明を省略する。
図12に示すように、実施形態3にかかる画像読取装置は、原稿画像切出部81の構成として、奥側検出部811と左側検出部812とを備える。
原稿画像切出部81は、原稿の原稿ガイド162L,162Bへの接触を検出し、原稿の領域を検出する。
奥側検出部811は、解像度変換部84により解像度が下げられた縮小画像に基づいて、原稿ガイド162Bの影(原稿ガイド影)が消えていることから、原稿ガイド162Bへの原稿の接触を検出する。
左側検出部812は、解像度変換部84により解像度が下げられた縮小画像に基づいて、コンタクトガラス161の左側の辺に発生する影から、原稿ガイド162Lへの原稿の接触を検出する。
ここで、上記の原稿ガイド影やコンタクトガラス161の左側の辺に発生する影について説明する。
図13は、コンタクトガラス161に原稿Mが載置されている状態を示した図である。原稿Mの周囲には手前側、左側それぞれに原稿影SF,SLが生じ、奥側、右側それぞれにハレーション部HB,HRが生じている。ハレーションとは、原稿Mに沿って光強度が強くなり、画像が真っ白くなる現象であり、原稿影SF,SLが黒い部分であるのに対し、ハレーション部HB,HRは白い部分となる。
また、コンタクトガラス161の奥側の辺に沿って、原稿ガイド162Bの影(原稿ガイド影SG)が生じている。
原稿影SF,SL、ハレーション部HB,HR、及び原稿ガイド影SGの生じる場所は、画像読取装置1の構成(具体的には、原稿Mを照射する光源の位置や向き)によって変わるが、ここでは原稿Mの手前側(図13における下側)と図13における左側に原稿影SF,SL、原稿Mの奥側(図13における上側)と図13における右側にハレーション部HB,HRが生じ、コンタクトガラス161の奥側(図13における上側)の辺に原稿ガイド影SGが生じる場合について説明する。なお、以下には、「奥」は図13における上側、「手前」は図13における下側、「右」は図13における右側、「左」は図13における左側を示す(図14〜図16において同様)。
図14(A)は、奥側の原稿ガイド162Bに原稿Mが接触している状態を示した図であり、図14(B)は、その状態での原稿Mの領域を検出する手順を説明するための説明図である。原稿ガイド162Bに原稿Mが接触している場合、原稿Mとの接触部分には原稿ガイド影SGは発生しない。
すなわち、原稿ガイド影SGが発生するはずのコンタクトガラス161の奥側の辺に影が発生していない場合、原稿ガイド162Bに原稿Mが接触していると推定できる。
原稿Mの領域を検出する手順の一例について、図14(B)を参照して説明する。
第1手順:図中の右奥隅から副走査方向(図14(B)における矢印1方向)に影をサーチし、影(原稿ガイド影SG)が消えているのを検出すると、原稿Mが原稿ガイド162Bに接触していると判定し、影が消えた位置を原稿Mの「右奥隅」とする。
第2手順:副走査方向(図14(B)における矢印2方向)への影のサーチを継続し、影(原稿ガイド影SG)が発生しているのを検出すると、影が発生した位置を原稿Mの「左奥隅」とし、影が消えている長さを原稿Mの長さ(副走査方向)と推定する。
第3手順:奥から主走査方向に手前に向かって(図14(B)における矢印3方向)影をサーチし、影(原稿影SL)が消えているのを検出すると、影が消えた位置を原稿Mの「左前隅」とし、影の長さを原稿Mの長さ(主走査方向)と推定する。
第4手順:副走査方向に右に向かって(図14(B)における矢印4方向)影をサーチし、影(原稿影SF)が消えているのを検出すると、影が消えた位置を原稿Mの「右前隅」とし、影の長さを原稿Mの長さ(副走査方向)と推定する。また、第2手順で推定した原稿の長さと照合すれば、検出精度が高められる。
なお、「影をサーチ」とは、画像データから、影に相当するとして予め定められた画像(例えば、256値の画素値でいえば黒色を示す値(0〜50等)の画素が主走査方向及び副走査方向に予め定められた数以上集合してなる画像)を検出する処理をいう。また、ここに示す画素値の数値は、あくまでも一例であり、当該数値に限定されるものではない。
図15(A)は、左側の原稿ガイド162Lに原稿Mが接触している状態を示した図であり、図15(B)は、その状態での原稿Mの領域を検出する手順を説明するための説明図である。原稿ガイド162Lに原稿Mが接触している場合、原稿の周囲にできる影(原稿影SF)によって、コンタクトガラス161の左側の辺に影が発生する。
すなわち、原稿影SLが発生するはずのコンタクトガラス161の左側の辺に原稿影SLが発生していない場合、原稿ガイド162Lに原稿Mが接触していると推定できる。
原稿Mの領域を検出する手順の一例について、図15(B)を参照して説明する。
第1手順:図中の左前隅から主走査方向に影をサーチし、影(原稿影SF)が発生しているのを検出すると、原稿Mが原稿ガイド162Lに接触していると判定し、影が発生した位置を原稿Mの「左前隅」とする。
第2手順:副走査方向に右に向かって影をサーチし、影(原稿影SF)が消えているのを検出すると、影が消えた位置を原稿Mの「右前隅」とし、影の長さを原稿Mの長さ(副走査方向)と推定する。
第3手順:主走査方向に奥に向かって真っ白い部分(ハレーション部HR)をサーチし、ハレーション部HRが消えているのを検出すると、ハレーション部HRが消えた位置を原稿Mの「右奥隅」とし、ハレーション部HRの長さを原稿Mの長さ(主走査方向)と推定する。
なお、「ハレーション部HRをサーチ」とは、画像データから、ハレーション部HRに相当するとして予め定められた画像(例えば、256値の画素値でいえば白色を示す値(240〜255等)の画素が主走査方向及び副走査方向に予め定められた数以上集合してなる画像)を検出する処理をいう。また、ここに示す画素値の数値は、あくまでも一例であり、当該数値に限定されるものではない。
図16(A)は、左側、奥側の原稿ガイド162L,162Bに原稿Mが接触している状態を示した図であり、図16(B)は、その状態での原稿Mの領域を検出する手順を説明するための説明図である。原稿ガイド162L,162Bに原稿Mが接触している場合、コンタクトガラス161の左奥に原稿ガイド影SGは発生しない。
原稿Mの領域を検出する手順の一例について、図16(B)を参照して説明する。
第1手順:図中の右奥隅から副走査方向に向かって影をサーチし、影(原稿ガイド影SG)が消えているのを検出すると、原稿Mが原稿ガイド162Bに接触していると判定し、影が消えた位置を原稿Mの「右奥隅」とする。
第2手順:副走査方向への影のサーチを継続し、影(原稿ガイド影SG)を検出しないまま左奥隅に到達すると、原稿Mが原稿ガイド162Lにも接触していると判定し、コンタクトガラス161の左奥隅を原稿Mの「左奥隅」とし、影が消えている長さを原稿Mの長さ(副走査方向)と推定する。
第3手順:左前隅から主走査方向に影をサーチし、影(原稿影SF)が発生しているのを検出すると、影が発生した位置を原稿Mの「左前隅」とし、原稿Mの「左前隅」と「左奥隅」との長さを原稿Mの長さ(主走査方向)と推定する。
第4手順:副走査方向に右に向かって影をサーチし、影(原稿影SF)が消えているのを検出すると、影が消えた位置を原稿Mの「右前隅」とし、影の長さを原稿Mの長さ(副走査方向)と推定する。第2手順で推定した原稿Mの長さと照合すれば、検出精度が高められる。
次に、画像読取装置1の制御部100で行われる処理動作の一例について、図17〜図19に示したフローチャートに基づいて説明する。なお、この処理動作は、原稿の読み取り時に行われる動作である。
まず、制御部100が、原稿カバーを閉じた状態で画像読取部5に原稿を読み取らせ(ステップS40)、画像読取部5による読み取りで得られた画像データを画像メモリー3に保存する(ステップS41)。
解像度変換部84が、画像メモリー3に保存されている、画像読取部5による読み取りで得られた画像データから原稿の縮小画像を作成し(ステップS42)、解像度変換部84が、作成した縮小画像のデータを記憶部4に保存する(ステップS43)。
奥側検出部811が、記憶部4に保存されている縮小画像データに基づいて、図13〜図16に示した図中の右奥隅から副走査方向(当該縮小画像データが記憶されているメモリー等の記憶領域において、当該右奥隅から副走査方向に相当する位置及び方向を意味する。以下、同様である)に影をサーチし(ステップS44)、奥側検出部811が、影(原稿ガイド影SG)が消えたか否かを判断し(ステップS45)、奥側検出部811が、影が消えたと判断すれば(ステップS45でYES)、奥側検出部811が、影が消えた位置が左奥隅であるか否かを判断する(ステップS46)。
奥側検出部811が、影が消えた位置が左奥隅でないと判断すれば(ステップS46でNO)、奥側検出部811が、原稿Mが原稿ガイド162Bに接触していると判定するとともに、影が消えた位置を原稿Mの「右奥隅」として検出し、副走査方向への影のサーチを継続する(ステップS47,S48,S49)。
一方、奥側検出部811が、影が消えた位置が左奥隅であると判断すれば(ステップS46でYES)、原稿ガイド影SGは消えておらず、原稿Mは原稿ガイド162Bに接触していないので、ステップS70(図18)へ進み、左側検出部812が、原稿Mが左側の原稿ガイド162Lに接触しているか否かを判断する処理を行う。
次に、奥側検出部811が、影が発生したか否かを判断し(ステップS50)、奥側検出部811が、影(原稿ガイド影SG)が発生したと判断すれば(ステップS50でYES)、奥側検出部811が、影が発生した位置を原稿Mの「左奥隅」として検出し(ステップS51)、奥側検出部811が、影の消えている長さを算出し、算出することによって得られた長さを原稿Mの長さ(副走査方向)として検出し(ステップS52)、その後、奥側検出部811が、主走査方向に奥から手前に向かって影をサーチする(ステップS53)。
一方、奥側検出部811が、影が発生していないと判断すれば(S50でNO)、奥側検出部811が、影が発生しないまま左奥隅(コンタクトガラス161の左奥隅)に到達したか否かを判断し(ステップS54)、奥側検出部811が、影が発生しないまま左奥隅に到達していると判断すれば(ステップS54でYES)、奥側検出部811が、原稿Mが奥側だけでなく、左側の原稿ガイド162Lにも接触していると判定するとともに、コンタクトガラス161の左奥隅を原稿Mの「左奥隅」として検出し(ステップS55,ステップS56)、その後、ステップS90(図19)へ進む。奥側検出部811が、左奥隅には到達していないと判断すれば(ステップS54でNO)、ステップS50へ戻る。
次に、奥側検出部811が、影が消えたか否かを判断し(ステップS57)、奥側検出部811が、影(原稿影SL)が消えたと判断すれば(ステップS57でYES)、奥側検出部811が、影が消えた位置を原稿Mの「左前隅」として検出し(ステップS58)、奥側検出部811が、影の長さを算出し、算出することによって得られた長さを原稿Mの長さ(主走査方向)として検出する(ステップS59)。
その後、制御部100が、奥側検出部811により検出された、原稿Mの領域を示す情報に基づいて、画像メモリー3に保存されている画像データから原稿Mの画像を抽出する(ステップS60)。
図18のS70において、左側検出部812が、記憶部4に保存されている縮小画像データに基づいて、左前隅から主走査方向に影をサーチし(ステップS70)、左側検出部812が、影が発生したか否かを判断し(ステップS71)、左側検出部812が、影(原稿影SF又は原稿ガイド影SG)が発生したと判断すれば(ステップS71でYES)、左側検出部812が、影が発生した位置が左奥隅であるか否かを判断する(ステップS72)。
左側検出部812が、影が発生した位置が左奥隅でないと判断すれば(ステップS72でNO)、発生した影は原稿影SFであるので、左側検出部812が、原稿Mが原稿ガイド162Lに接触していると判定するとともに、影(原稿影SF)が発生した位置を原稿Mの「左前隅」として検出し、その後、副走査方向に右に向かって影をサーチする(ステップS73,ステップS74,ステップS75)。
一方、左側検出部812が、影が発生した位置が左奥隅であると判断すれば(ステップS72でYES)、発生した影は原稿ガイド影SGであり、原稿Mは原稿ガイド162Lにも、原稿ガイド162Bにも接触していないので、原稿Mは原稿ガイド162F,162L,162B,162Rのいずれにも接触していないと看做し、制御部100が、記憶部4に保存されている縮小画像データに基づいて、既知の方法により原稿Mのエッジを抽出して、原稿Mの領域を検出し(ステップS76)、制御部100が、検出した原稿Mの領域を示す情報に基づいて、画像メモリー3に保存されている画像データから原稿Mの画像を抽出する(ステップS77)。なお、原稿Mの傾きが検出された場合、制御部100は原稿画像に対して回転補正を行う。
次に、左側検出部812が、影が消えたか否かを判断し(ステップS78)、左側検出部812が、影(原稿影SF)が消えたと判断すれば(ステップS78でYES)、左側検出部812が、影が消えた位置を原稿Mの「右前隅」として検出し(ステップS79)、左側検出部812が、影の長さを算出し、算出することによって得られた長さを原稿Mの長さ(副走査方向)として検出し(ステップS80)、その後、左側検出部812が、主走査方向に奥に向かってハレーション部HRをサーチする(ステップS81)。
左側検出部812が、ハレーション部HRが消えたか否かを判断し(ステップS82)、左側検出部812が、ハレーション部HRが消えたと判断すれば(ステップS82でYES)、左側検出部812が、ハレーション部HRが消えた位置を原稿Mの「右奥隅」として検出し(ステップS83)、左側検出部812が、ハレーション部HRの長さを算出し、算出することによって得られた長さを原稿Mの長さ(主走査方向)として検出する(ステップS84)。
その後、制御部100が、左側検出部812により検出された、原稿Mの領域を示す情報に基づいて、画像メモリー3に保存されている画像データから原稿Mの画像を抽出する(ステップS85)。
図19のステップS90において、左側検出部812が、記憶部4に保存されている縮小画像データに基づいて、左前隅から主走査方向に影をサーチする(ステップS90)。
左側検出部812が、影が発生したか否かを判断し(ステップS91)、左側検出部812が、影(原稿影SF)が発生したと判断すれば(ステップS91でYES)、左側検出部812が、影が発生した位置を原稿Mの「左前隅」として検出し(ステップS92)、左側検出部812が、原稿Mの「左前隅」と「左奥隅(コンタクトガラス161の左奥隅)」との長さを算出し、算出することによって得られた長さを原稿Mの長さ(主走査方向)として検出し(ステップS93)、左側検出部812が、副走査方向に右に向かって影をサーチする(ステップS94)。
次に、左側検出部812が、影が消えたか否かを判断し(ステップS95)、左側検出部812が、影(原稿影SF)が消えたと判断すれば(ステップS95でYES)、左側検出部812が、影が消えた位置を原稿Mの「右前隅」として検出し(ステップS96)、左側検出部812が、影の長さを算出し、算出することによって得られた長さを原稿Mの長さ(副走査方向)として検出する(ステップS97)。
その後、制御部100が、奥側検出部811及び左側検出部812により検出された情報が示す領域を原稿Mの領域として検出し、当該検出した原稿Mの領域に従って、画像メモリー3に保存されている画像データから原稿Mの領域に相当する画像を抽出する(ステップS98)。
上記実施形態によれば、コンタクトガラス161の辺に生じるはずの原稿ガイド影SGが消えていること、又は原稿Mの周囲にできる原稿影SFがコンタクトガラス161の辺に生じていることから、原稿Mの原稿ガイド162B,162Lへの接触が検出されるので、原稿Mのエッジを画像データから直接抽出することができなかったとしても、原稿Mのエッジを検出することができる。従って、原稿Mが原稿ガイド162B,162Lに接触していたとしても、原稿Mの領域を適切に検出することができる。このため、原稿Mが原稿ガイド162B,162Lに接触していたとしても、原稿Mの領域を適切に検出することができる。
本発明は上記実施の形態の構成に限られず種々の変形が可能である。また、上記実施形態では、本発明に係る画像読取装置の一実施形態として複合機を用いて説明しているが、これは一例に過ぎず、他の電子機器、例えば、コピー機能、プリンター機能、スキャナー機能、ファクシミリ機能を有した他の画像読取装置でもよい。
また、上記実施形態では、図1乃至図19を用いて上記実施形態により示した構成及び処理は、本発明の一実施形態に過ぎず、本発明を当該構成及び処理に限定する趣旨ではない。

Claims (11)

  1. 原稿が載置される原稿載置台と、
    前記原稿載置台に載置された原稿を予め定められた解像度で読み取って画像を取得する画像読取部と、
    前記画像読取部が取得した画像の解像度を、前記予め定められた解像度より低い傾き検出用の第1解像度に変換する第1解像度変換部と、
    前記第1解像度変換部によって解像度が変換された画像に含まれる前記原稿の画像の傾きを検出する傾き検出部と、
    前記傾き検出部が検出した傾きに基づいて画像の傾きを補正する傾き補正部と、
    画像から前記原稿の画像を切り出す原稿画像切出部と、
    画像の解像度を、前記予め定められた解像度より低く、前記第1解像度よりも高く設定された、読取画像生成用の第2解像度に変換する第2解像度変換部と、
    画質優先モード又は処理速度優先モードの何れかを設定するモード設定部とを備え、
    前記モード設定部が前記画質優先モードに設定した場合、前記傾き検出部が検出した傾きに基づいて前記傾き補正部が前記画像読取部により前記予め定められた解像度で取得された画像の傾きを補正した後に、前記原稿画像切出部が当該傾きの補正された画像から前記原稿の画像を切り出して、前記第2解像度変換部が当該切り出された原稿の画像の解像度を前記第2解像度に変換し、
    前記モード設定部が前記処理速度優先モードに設定した場合、前記原稿画像切出部が前記画像読取部により前記予め定められた解像度で取得された画像から前記原稿の画像を切り出した後に、前記第2解像度変換部が当該切り出された原稿の画像の解像度を前記第2解像度に変換し、前記傾き補正部が当該前記第2解像度への変換後の原稿の画像の傾きを、前記傾き検出部が検出した傾きに基づいて補正する画像読取装置。
  2. 前記第1解像度変換部によって解像度が変換された画像から前記原稿のサイズを検出する原稿サイズ検出部と、
    前記第1解像度変換部によって解像度が変換された画像から前記原稿の位置を検出する原稿位置検出部と、を備える請求項1に記載の画像読取装置。
  3. 画像に含まれる文字を認識して文字データに変換する文字変換部を更に備え、前記原稿の画像に含まれる文字を前記文字変換部が文字データに変換する場合、前記モード設定部は前記画質優先モードに設定する請求項1に記載の画像読取装置。
  4. 前記原稿の画像に含まれる文字のサイズを検出する文字サイズ検出部を更に備え、前記原稿の画像に含まれる文字が予め定められたサイズ以上である場合、前記モード設定部は前記処理速度優先モードに設定し、前記予め定められたサイズより小さい場合、前記モード設定部は前記画質優先モードに設定する請求項1に記載の画像読取装置。
  5. 前記画像読取部が読み取った画像が予め定められたサイズ以上である場合、前記モード設定部は前記処理速度優先モードに設定し、前記予め定められたサイズより小さい場合、前記モード設定部は前記画質優先モードに設定する請求項2に記載の画像読取装置。
  6. ユーザーから前記画質優先モード又は前記処理速度優先モードの何れかの選択入力を受け付けるモード受付部を更に備え、
    前記モード設定部は、前記モード受付部が受け付けた内容に従って、何れかのモードに設定する請求項1に記載の画像読取装置。
  7. 前記画像読取部が取得した前記画像を解析して、前記画像読取部による読み取りの際に前記原稿が前記読み取り範囲の端に位置しているか否かを判定する端寄せ判定部を更に備え、
    前記端寄せ判定部は、(i)前記画像におけるエッジ点を検出し、当該検出したエッジ点が予め定められた数以上連続するものを第1のエッジ線として検出し、(ii)前記第1のエッジ線のうち矩形の前記画像において垂直または水平となる第2のエッジ線を抽出し、(iii)前記第2のエッジ線のうち矩形の前記画像を構成する4つの辺のそれぞれに最も近い第3のエッジ線を選択し、(iv)前記第3のエッジ線の1つのエッジ線が前記第3のエッジ線の他のエッジ線と交差しており、その交差する1つのエッジ線を交差エッジ線としたとき、当該他のエッジ線が前記交差エッジ線よりも前記交差エッジ線が最も近い前記画像を構成する辺側にはみ出しているか否かを判定し、(v)前記他のエッジ線が前記画像を構成する辺側にはみ出している前記交差エッジ線が1つ存在する場合、または、前記他のエッジ線が前記画像を構成する辺側にはみ出している前記交差エッジ線が2つ存在し、当該2つのエッジ線が互いに直交する場合に、前記原稿が前記読み取り範囲の端に位置していると判定し、(vi)前記他のエッジ線が前記画像を構成する辺側にはみ出している前記交差エッジ線が存在しない場合、または、前記他のエッジ線が前記画像を構成する辺側にはみ出している前記交差エッジ線が2つ存在するが、当該2つのエッジ線が互いに直交しない場合に、前記原稿が前記読み取り範囲の端に位置していないと判定し、
    前記原稿画像切出部は、(i)前記端寄せ判定部が前記原稿が前記読み取り範囲の端に位置していると判定した場合には、前記第3のエッジ線のうちの前記交差エッジ線以外のエッジ線、および、前記交差エッジ線に最も近い前記画像データを構成する辺により囲われた領域を前記画像から切り出す領域である切出領域として決定し、(ii)前記端寄せ判定部が前記原稿が前記読み取り範囲の端に位置していないと判定した場合には、前記第3のエッジ線よりも前記第3のエッジ線が最も近い前記画像を構成する辺側に位置する前記第1のエッジ線により囲われた領域を前記切出領域として決定する、請求項1に記載の画像読取装置。
  8. 前記端寄せ判定部は、矩形の前記画像において垂直または水平となる線から予め定められた値以内の角度だけずれた前記第1のエッジ線を第2のエッジ線として抽出する、請求項7に記載の画像読取装置。
  9. 前記原稿載置台の辺に沿って配置される原稿ガイドを更に備え、
    前記原稿画像切出部は、前記画像読取部による読み取りで得られた前記原稿の画像に基づいて、前記原稿の周囲にできる影を示す画像と、前記原稿の周囲にできるハレーションを示す画像とに基づいて、前記原稿のエッジを検出すると共に、前記原稿載置台の辺に相当する画像位置に生じる前記原稿ガイドの影がないことを示す画像の長さから、前記影を示す画像及び前記ハレーションを示す画像が存在しない部分における前記原稿の一辺の長さを検出すると共に、前記影を示す画像が前記原稿載置台の辺に相当する位置まで達していることをもって、前記原稿は当該一辺が前記原稿ガイドに接触する位置にあることを検出することで、前記画像から切り出す領域である切出領域を決定する、請求項1に記載の画像読取装置。
  10. 前記原稿画像切出部は、前記第1解像度変換部によって解像度変換された縮小画像に基づいて、前記切出領域を決定する処理を行う、請求項9に記載の画像読取装置。
  11. 請求項1に記載の画像読取装置と、
    前記画像読取装置が読み取った画像を用紙に印刷する画像形成部と、
    を備えた画像形成装置。
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